JPS639367Y2 - - Google Patents

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JPS639367Y2
JPS639367Y2 JP5239583U JP5239583U JPS639367Y2 JP S639367 Y2 JPS639367 Y2 JP S639367Y2 JP 5239583 U JP5239583 U JP 5239583U JP 5239583 U JP5239583 U JP 5239583U JP S639367 Y2 JPS639367 Y2 JP S639367Y2
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JP5239583U
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は精密な中ぐり加工を行う工具の刃先
の径方向の寸法を微調整し得るようになしたツー
ルホルダーに関するものである。
イ 従来技術 例えば被加工部品の内径面の仕上げ加工を行う
超精密加工では被加工面と中ぐり工具の刃先との
位置合せを正確に行うべく主軸センターからの工
具の刃先の径方向寸法を微調整したり、また加工
後の工具の復帰時に刃先が加工面に接触してこれ
に傷を付ける所謂リターンマークを付けるのを防
止すべく刃先の径方向寸法を変える必要が各加工
毎にある。
従来工具の刃先の中心からの径方向寸法を微調
整する方法として、例えば実開昭55−75403号に
示されるように工具を保持するツールホルダーと
工具との間にカムを介在させて当該カムを移動さ
せることにより刃先の位置を変えるようになした
ものがある。しかし、これでは工具刃先の径方向
寸法をあまり小さくできないので小径穴の加工は
不可能であつた。またこの種精密加工を行う工具
のツールホルダーは切削時の切削反力に十分耐え
振動を生じないような支持剛性を持たせねばなら
ない。
ロ 考案の目的 この考案は切削時の切削反力にも十分に耐える
支持剛性を有し、工具の刃先の径方向寸法の微調
整を短時間で簡単に行い得るとともに小径穴加工
も可能なツールホルダーを提供せんとするもので
ある。
ハ 考案の構成 この考案は工具を保持する保持部材4の先部外
周面8aを球面に形成し、後部軸部6の上面を適
当な角度の勾配に形成し、保持部材4を保持する
ハウジング12の先部内周面を前記保持部材4の
球面部8aの後半部を支持する球面に形成し、ハ
ウジング12の前端面にスペーサリング31を介
して取付けられるリング状蓋体28の内周面を保
持部材4の球面部8aの前半部を支持する球面に
形成し、スペーサリング31の厚みを選定してハ
ウジング12と蓋体28との間隔を調整して保持
部材に適当な予圧を付与すると共にスペーサリン
グ31と保持部材4との間にロツクボール33を
予圧を与えた状態で間在させて周方向の相対的な
回転を阻止し、ハウジング12内に摺動自在に挿
入した調整部材22にて保持部材を傾斜させるよ
うにしたものである。
ニ 実施例 第1図乃至第5図は本考案のツールホルダーの
実施例を示す図面で、同図において、1は被加工
物2の内径面2aの中ぐり加工を行う工具で、先
端部にチツプ状切削刃3を取付けてある。4は工
具1の後部を保持する保持部材で、大径の保持部
5と小径の後部軸部6とより成り、前記保持部5
には中心部に前端面から工具1の後部を嵌入する
嵌入孔7を形成し、外周面の一部に形成されたフ
ランジ8の周面8aを球面状に形成してある。ま
た保持部5の壁部の数個所に中心方向にネジ孔
9,9……を穿設してあり、このネジ孔9,9…
…にネジ(図示せず)を螺挿させることにより工
具1を保持部材4に固定する。前記保持部材4の
後部軸部6は上面6aを平坦面に形成し、当該平
坦面6aに軸方向に沿つて形成した嵌合溝10に
楔状の超硬合金製プレート11を嵌合固定し、当
該プレート11の上面を後方に向い登り勾配にな
してある。この勾配は例えは1゜に設定する。また
軸部6の後端両側6b,6c及び下面6dを平坦
面に形成してある(第5図参照)。
12は保持部材4を支持する円筒状のハウジン
グで、後部外周面に大径の結合フランジ13を一
体に形成してある。このハウジング12の先部内
周面12aを保持部材4の球面部8aの中心Oよ
り後半部を支持すべく前方広がりの円錐形状の球
面14に形成し、当該球面14より後方内周面1
2bをストレートな円筒面に形成してある。15
はハウジング12の結合フランジ13の下方から
中心方向に向けて形成した大径の貫通孔で、この
貫通孔15内に伸縮自在の押圧部材16を挿入
し、外側開口端に螺装させた袋ナツト17にて抜
脱を防止すると共に押圧部材16と袋ナツト17
との間に複数の皿バネ18,18……を圧縮間在
させて押圧部材16を保持部材4の軸部6の下部
平坦面6dに常時弾圧接触させて切削時に保持部
材4に作用する反力を支持すると共に保持部材4
に常時反時計方向の弾力を付勢する。19,20
はハウジング12の結合フランジ13の両側から
中心部に向けて夫々形成した小径の貫通孔で、こ
の貫通孔19,20内に夫々デイスタンスピース
21,21を挿入し、外側開口端に袋ナツト3
7,37を螺装させて前記デイスタンスピース2
1,21の先端を保持部材4の軸部6の両側平坦
面6b,6cに両者6,21の相対的な摺動を許
し乍ら押圧させて切削時の保持部材4の横振れを
防止する。
22は保持部材4とハウジング12との間に後
方から挿入された調整部材で、外周面を前記ハウ
ジング12の円筒状内周面12bに摺動自在に嵌
入し得る円筒形に形成し、内周面を保持部材4と
適当な間隔を持つて対向する内径に形成してあ
る。そして前記した押圧部材16及びデイスタン
スピース21,21と対向する調整部材22の下
部及び両側部の壁部には調整部材22の軸方向の
移動を許容する為の開口部23,24,25を軸
方向に沿つて所定寸法形成してある(第1図及び
第5図参照)。26は保持部材4の軸部6に取付
けられたプレート11に対応させて調整部材22
の上部壁部に第4図に示す様に、軸方向と直交す
る水平方向に挿入固定された押圧部材例えば調整
ピンで、前記プレート11の上面を常に下方へ押
圧しており、調整部材22と一体となつて前後動
し、これにより保持部材4をその球面部8aの中
心Oを支点として上下方向に揺動させて工具先端
の切削刃3の径方向の寸法を調整する。この調整
量、即ち切削刃3の移動寸法は、調整ピン26の
移動によつて径方向に移動させられた保持部材4
の移動量と保持部材4の揺動中心Oから調整ピン
26までの軸方向寸法l1と揺動中心Oから切削刃
3の先端までの軸方向寸法l2とのレバー比と後部
軸部6の勾配とで設定される。前記調整部材22
は後部の中心軸27に適宜の移動手段、例えば移
動シリンダのピストンロツド(図示せず)が連結
され、移動シリンダの伸縮動作によつて調整部材
22が前後動して切削刃3の径方向寸法を調整す
る。
28はハウジング12の前端面に結合されるリ
ング状蓋体で、その内周面が保持部材4の球面部
8aの中心Oより前半部を支持すべく後方広がり
の球面29に形成されている。この蓋体28の球
面29及びハウジング12の球面14の径を保持
部材4の球面部8aの径より若干小径になしてあ
る。30はリング状蓋体28の先端内周面と保持
部材4との間に装着させたOリングである。31
はハウジング12と蓋体28との間に介在させた
スペーサリングで、その内周面31aを保持部材
4の球面部8aの外径より僅かに大径に形成して
両者間に僅かな〓間を生じるようにしてある。こ
のスペーサリング31はその厚みを適当な厚みに
設定してハウジング12へボルト32にて一体に
取付けられる蓋体28とハウジング12との間隔
を調整して両者28,12とで保持部材4の球面
部8aを一定圧力で挾持させて切削時の反力を受
けるに十分な支持剛性を付与する。
33,33はスペーサリング31と保持部材4
との間に間在させた固定部材例えばロツクボール
で、切削時の保持部材4とスペーサリング31と
の相対的な中心軸回りの回転を阻止する。このロ
ツクボール33,33は保持部材4の球面部8a
及びスペーサリング31の内周面31aの周方向
適当個所に夫々対向させて形成した凹球面状或い
はV字状のロツク溝34,35間に圧入させてあ
る(第3図参照)。そして前記スペーサリング3
1を径方向に若干変形させ、その弾性復元力によ
りロツクボール31,31に予圧を与えて切削時
の反力を受けても変形せずに確実に保持部材4と
スペーサリング31との相対的な回転を阻止して
切削刃3にドライブを付与するようになしてあ
る。尚、前記各ロツク溝34,35は保持部材4
の揺動を許容できるようにロツクボール31の径
より大きく形成してある。
前記ハウジング12は結合フランジ13に形成
された取付孔36,36……を利用してスライド
台(図示せず)へ取付ける。
上記構成においてその作用を説明すると、被加
工物2の内径面2aの仕上げ加工時、当該内径面
2aと切削刃3との位置合せを行うべくツールホ
ルダーの移動シリンダを短縮動作させ、調整部材
22を所定量後退させて調整ピン26にてプレー
ト11を介して保持部材4を下方へ押圧させる。
すると保持部材4は球面部8aの中心Oを支点と
して時計方向に揺動し、切削刃3の先端を径方向
外方に移動させて被加工物2との位置合せを行
う。この後被加工物2を回転させ乍らツールホル
ダーを固定したスライド台を前進させ、切削刃3
にて被加工物2の中ぐり加工を行う。加工が完了
すると、移動シリンダを伸長動作させ、調整部材
22を僅かに前進させて調整ピン26による保持
部材4の押圧を解除する。すると保持部材4はハ
ウジング12及び調整部材22内に設けられた押
圧部材16及び皿バネ18,18……の押上げ力
にて中心Oを支点として反時計方向に揺動させて
切削刃3を径方向内方に移動させて切削刃3と被
加工物2の内径面2aとの間に僅かに〓間を設け
る。この状態でスライド台を後退させて切削刃3
を被加工物2から退出させる。そして回転主軸か
ら加工済の被加工物2を取外し、新たな被加工物
2を取付け、上記動作を繰返して加工を行う。
尚、上記実施例は被加工物2を回転させ、ツー
ルホルダーを回転させないで加工する場合につい
て説明したが、逆に被加工物2を停止させておい
てツールホルダーを回転させ乍ら加工を行つても
よい。また調整部材22の前後動は伸縮シリンダ
に限らず、他の適宜の往復直線運動機構を用いて
もよく、さらに手動で行つてもよい。
ホ 考案の効果 この考案は保持部材の球面部をハウジング及び
リング状蓋体に形成した球面で支持させているの
で、ハウジングと蓋体とを締付けることにより保
持部材を適当な圧力で支持でき、切削時の反力を
受けてもガタつきを生じず正確な精密加工を行う
ことができ、しかも切削刃の位置調整時、保持部
材は球面部の中心を支点として揺動するので、そ
の揺動が滑らかとなり調整が容易である。また切
削刃の径方向寸法の調整量は調整部材の移動に伴
う保持部材の移動量が拡大された量となるので、
保持部材に形成した勾配の傾斜角を小さくするこ
とができ、切削刃の径方向寸法の微調整を容易に
行える。更に保持部材とスペーサリングとの間に
介在させたロツクボールに、前記スペーサリング
の弾性力を利用して適当な予圧を与えているの
で、保持部材とハウジングとの相対的な回転を十
分阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るツールホルダーの縦断側
面図、第2図はツールホルダーの正面図、第3図
は第1図−線断面図、第4図は第1図−
線断面図、第5図は第1図−線断面図であ
る。 1……工具、2……被加工物、3……切削刃、
4……保持部材、6……後部軸部、11……勾配
用プレート、12……ハウジング、14……球
面、22……調整部材、26……調整ピン、28
……リング状蓋体、31……スペーサリング、3
3……ロツクボール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 工具を保持する嵌入孔を中心部に有し、外周面
    一部を球面に形成した保持部の後方に軸部を一体
    形成し、当該軸部の上面を勾配とした保持部材
    と、前記保持部材の球面部の後半部を支持する球
    面を有する円筒状ハウジングと、保持部材とハウ
    ジングとの間に摺動自在に挿入され、その内周面
    に前記保持部材の勾配と対向させて押圧部材を設
    けた調整部材と、内周面に保持部材の球面部の前
    半部を支持する球面を有し、スペーサリングを介
    してハウジングの前端に固定されたリング状蓋体
    と、前記スペーサリングと保持部材との間に介在
    され、両者を一体化する固定部材とで構成したこ
    とを特徴とするツールホルダー。
JP5239583U 1983-04-07 1983-04-07 ツ−ルホルダ− Granted JPS59156708U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5239583U JPS59156708U (ja) 1983-04-07 1983-04-07 ツ−ルホルダ−

Applications Claiming Priority (1)

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JP5239583U JPS59156708U (ja) 1983-04-07 1983-04-07 ツ−ルホルダ−

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Publication Number Publication Date
JPS59156708U JPS59156708U (ja) 1984-10-20
JPS639367Y2 true JPS639367Y2 (ja) 1988-03-19

Family

ID=30182751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5239583U Granted JPS59156708U (ja) 1983-04-07 1983-04-07 ツ−ルホルダ−

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JPS59156708U (ja) 1984-10-20

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