JP4378455B2 - 心理状態測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、心理状態を測定する方法は幾つか提案されており、例えばポムスでは、例えば「ゆううつだ」「希望がもてない」等の65項目の質問に対して「まったくなかった」「少しあった」「まあまああった」「かなりあった」「非常に多くあった」の5段階の回答欄を設けた質問紙を用い、被験者が記入した回答を集計することで6因子の心理状態を測定する。
【0003】
【非特許文献1】
ポムス「POMS(Profile of Mood States)」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このポムスによれば、項目数が65項目もあるために、連続的な実施は困難である。例えば、運動の前後やその経過における心理状態の変動を繰り返し測定しようとした場合、被験者への質問による負荷の影響を考慮すると65項目では多すぎて実現不可能である。
項目数を減らす一つの方法としては、測定できる心理状態の種類、すなわち因子数を制限することが考えられる。しかし、因子数を制限すると、測定できる心理状態の種類が限られてしまうため、十分な測定を行うことができない。
一方、因子数を減らさずに項目数を減らす方法だと、測定の信頼性が低下してしまう。一般に一因子に対して4つの項目が最低限必要と考えられているが、この最低数を考慮すると6因子では24項目、4因子でも16項目が必要となってしまう。ちなみに各因子の項目数を減らした短縮版が現在でも開発されており、例えばMMS短縮版80では、8因子、各5項目の40項目、MCL短縮版では、3因子(快感情・リラックス感・不安感)、各4項目の12項目、WASEDAでは、3因子(否定的感情・高揚感・落ち着き感)、各4項目の12項目が提案されている。
しかし、上記従来のいずれの方法も、因子分析を用いる従来の方法を適用していたため、各項目は因子ごとに独立しており、因子数に比例した項目数が必要となってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、一つの項目を複数の尺度の項目として用いるという多重読みの発想を取り入れ、これをコンピュータのハードウエア資源とソフトウエア資源を用いて実現することで、心理状態を断続的に測定し、短時間での間隔で心理状態の変化をタイムリーに示すことが可能な心理状態測定装置を提供することを目的とする。
特に本発明は、各項目を3重読みすることで、8項目で4つの評価因子の測定を実現可能とする心理状態測定装置を提供することを目的とする。
また本発明は、それぞれの評価因子に与える寄与度を配慮することで、測定の信頼性が高い心理状態測定装置を提供することを目的とする。
また本発明は、心理状態の変化を示すことができる心理状態測定装置を提供することを目的とする。
また本発明は、より個性に適合した心理状態の測定が可能な心理状態測定装置を提供することを目的とする。
また本発明は、自己の心理状態を把握することができるだけでなく、適正な対処方法の情報を得ることができる心理状態測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明の心理状態測定装置は、第1から第8の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置であって、第1から第8の前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、第1から第4の前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、前記第4の記憶手段に記憶された評価結果を読み出すとともに、前記評価値に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段とを備え、前記演算処理手段では、前記第1の質問項目に対応する数値に、前記第2の質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第3の質問項目に対応する数値と前記第4の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、前記第5の質問項目に対応する数値に、前記第6の質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第7の質問項目に対応する数値と前記第8の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、前記第1の質問項目に対応する数値に、前記第2の質問項目に対応する数値と前記第5の質問項目に対応する数値と前記第6の質問項目に対応する数値とを加算処理するとともに、前記第3の質問項目に対応する数値と前記第4の質問項目に対応する数値と前記第7の質問項目に対応する数値と前記第8の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、前記第1の質問項目に対応する数値に、前記第2の質問項目に対応する数値と前記第7の質問項目に対応する数値と前記第8の質問項目に対応する数値とを加算処理するとともに、前記第3の質問項目に対応する数値と前記第4の質問項目に対応する数値と前記第5の質問項目に対応する数値と前記第6の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明の心理状態測定装置は、第1カテゴリーから第4カテゴリーに属する質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置であって、それぞれの前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、第1から第4の前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段とを備え、前記演算処理手段では、前記第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して前記第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、前記第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して前記第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、前記第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、前記第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と前記第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、前記第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、前記第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と前記第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段とを有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明の心理状態測定装置は、複数の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置であって、それぞれの前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、複数の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、それぞれの前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段とを備え、前記演算処理手段では、それぞれの質問項目に対応する数値を、複数の評価因子の演算処理に用いることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の心理状態測定装置において、前記評価因子毎であって前記質問項目別に設けた重み付け係数をあらかじめ記憶している記憶手段を有し、前記演算処理手段での演算処理において前記重み付け係数を用いることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の心理状態測定装置において、前記第1の記憶手段では、前記被験者による新たなチェックデータが入力された場合に、前記被験者による過去のチェックデータを消去することなく、新たなチェックデータを記憶することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の心理状態測定装置において、前記第1の記憶手段で記憶されるチェックデータの回数をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってあらかじめ設定した回数がカウントされた場合には、既に記憶されているチェックデータを集計し、前記評価因子毎であって前記質問項目別の重み付け係数を算出する重み付け算出手段と、前記重み付け算出手段で算出した、前記評価因子毎であって前記質問項目別の重み付け係数を記憶する記憶手段とを有し、前記演算処理手段での演算処理において前記重み付け算出手段で算出した重み付け係数を用いることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の心理状態測定装置において、前記第3の記憶手段には、前記文字情報に代えて、又は前記文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を記憶し、前記表示手段では、当該評価結果及び前記文字情報に代えて、又は前記文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を表示することを特徴とする。
請求項8記載の本発明の心理状態測定プログラムは、複数の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定するためにコンピュータを、それぞれの前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、複数の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、それぞれの前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段として機能させ、前記演算処理手段では、それぞれの質問項目に対応する数値を、複数の評価因子の演算処理に用いていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による第1の実施の形態による心理状態測定装置は、第1から第8の質問項目について、被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎に質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶したレベル値と、第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された評価結果を読み出すとともに、評価値に該当する文字情報を第3の記憶手段から読み出し、評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段とを備え、演算処理手段では、第1の質問項目に対応する数値に、第2の質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第3の質問項目に対応する数値と第4の質問項目に対応する数値とを減算処理して第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、第5の質問項目に対応する数値に、第6の質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第7の質問項目に対応する数値と第8の質問項目に対応する数値とを減算処理して第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、第1の質問項目に対応する数値に、第2の質問項目に対応する数値と第5の質問項目に対応する数値と第6の質問項目に対応する数値とを加算処理するとともに、第3の質問項目に対応する数値と第4の質問項目に対応する数値と第7の質問項目に対応する数値と第8の質問項目に対応する数値とを減算処理して第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、第1の質問項目に対応する数値に、第2の質問項目に対応する数値と第7の質問項目に対応する数値と第8の質問項目に対応する数値とを加算処理するとともに、第3の質問項目に対応する数値と第4の質問項目に対応する数値と第5の質問項目に対応する数値と第6の質問項目に対応する数値とを減算処理して第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段とを有するものである。本実施の形態によれば、第1の質問項目と第2の質問項目とを第1の評価因子と第3の評価因子と第4の評価因子のプラス評価因子とし、第3の質問項目と第4の質問項目とを第1の評価因子と第3の評価因子と第4の評価因子のマイナス評価因子とし、第5の質問項目と第6の質問項目とを第2の評価因子と第3の評価因子のプラス評価因子とするとともに第4の評価因子のマイナス評価因子とし、第7の質問項目と第8の質問項目とを第2の評価因子と第3の評価因子のマイナス評価因子とするとともに第4の評価因子のプラス評価因子として用いることになる。すなわち、一つの質問項目のレベル値は、3つの異なる評価因子に用いている。従って、本実施の形態によれば、8つという極めて少ない質問項目でありながら、測定の信頼性を低下させることなく、4つの評価因子について心理状態を測定することができ、8つの質問項目であるために60秒程度の短時間での測定が可能なため、断続的な心理状態の変化を測定することができる。
本発明による第2の実施の形態による心理状態測定装置は、それぞれの質問項目について、被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎に質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶したレベル値と、第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、評価結果に該当する文字情報を第3の記憶手段から読み出し、評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段とを備え、演算処理手段では、第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段とを有するものである。本実施の形態によれば、第1カテゴリーに属する質問項目を第1の評価因子と第3の評価因子と第4の評価因子のプラス評価因子とし、第2カテゴリーに属する質問項目を第1の評価因子と第3の評価因子と第4の評価因子のマイナス評価因子とし、第3カテゴリーに属する質問項目を第2の評価因子と第3の評価因子のプラス評価因子とするとともに第4の評価因子のマイナス評価因子とし、第4カテゴリーに属する質問項目を第2の評価因子と第3の評価因子のマイナス評価因子とするとともに第4の評価因子のプラス評価因子として用いることになる。すなわち、一つのカテゴリーに属する質問項目のレベル値は、3つの異なる評価因子に用いている。従って、本実施の形態によれば、極めて少ない質問項目でありながら、測定の信頼性を低下させることなく、4つの評価因子について心理状態を測定することができ、短時間での測定が可能なため、断続的な心理状態の変化を測定することができる。
本発明による第3の実施の形態による心理状態測定装置は、それぞれの質問項目について、被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、複数の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎に質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、それぞれの評価因子とともに、それぞれの評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶したレベル値と、第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、評価結果に該当する文字情報を第3の記憶手段から読み出し、評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段とを備え、演算処理手段では、それぞれの質問項目に対応する数値を、複数の評価因子の演算処理に用いるものである。本実施の形態によれば、それぞれの質問項目に対応する数値を複数の評価因子の演算処理に用いるために、極めて少ない質問項目でありながら、測定の信頼性を低下させることなく、多くの評価因子について心理状態を測定することができ、短時間での測定が可能なため、断続的な心理状態の変化を測定することができる。
本発明による第4の実施の形態は、第3の実施の形態による心理状態測定装置において、評価因子毎であって質問項目別に設けた重み付け係数をあらかじめ記憶している記憶手段を有し、演算処理手段での演算処理において重み付け係数を用いるものである。本実施の形態によれば、それぞれの質問項目に対応する数値を、評価因子に対応した重み付け係数を用いて演算処理するために、それぞれの評価因子に与える寄与度を配慮することができるので、測定の信頼性を向上させることができる。
本発明による第5の実施の形態は、第1から第4の実施の形態による心理状態測定装置において、第1の記憶手段では、被験者による新たなチェックデータが入力された場合に、被験者による過去のチェックデータを消去することなく、新たなチェックデータを記憶するものである。本実施の形態によれば、過去の測定データとの比較を行うことができる。特に本実施の形態による心理状態測定装置においては、短時間の間隔での断続的な測定が可能であるために、過去の測定データを記憶させておくことで、心理状態の変化を示すことが有効である。
本発明による第6の実施の形態は、第5の実施の形態による心理状態測定装置において、第1の記憶手段で記憶されるチェックデータの回数をカウントするカウント手段と、カウント手段によってあらかじめ設定した回数がカウントされた場合には、既に記憶されているチェックデータを集計し、評価因子毎であって質問項目別の重み付け係数を算出する重み付け算出手段と、重み付け算出手段で算出した、評価因子毎であって質問項目別の重み付け係数を記憶する記憶手段とを有し、演算処理手段での演算処理において重み付け算出手段で算出した重み付け係数を用いるものである。本実施の形態によれば、所定数のデータ蓄積がなされた段階毎に、これらの蓄積データを用いて個人別の係数を算出し、個人用の検査としてバージョンアップを行いながら用いることができる。従って、利用回数が増える毎に、より個性に適合した心理状態の測定が可能となる。
本発明による第7の実施の形態は、第1から第4の実施の形態による心理状態測定装置において、第3の記憶手段には、文字情報に代えて、又は文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を記憶し、表示手段では、当該評価結果及び文字情報に代えて、又は文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を表示するものである。本実施の形態によれば、自己の心理状態を把握することができるだけでなく、適正な対処方法の情報を得ることができる。
本発明による第8の実施の形態による心理状態測定プログラムは、複数の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、被験者の心理状態を測定するためにコンピュータを、それぞれの質問項目について、被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、複数の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎に質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、それぞれの評価因子とともに、それぞれの評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶したレベル値と、第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、評価結果に該当する文字情報を第3の記憶手段から読み出し、評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段として機能させ、演算処理手段では、それぞれの質問項目に対応する数値を、複数の評価因子の演算処理に用いている。本実施の形態によれば、それぞれの質問項目に対応する数値を複数の評価因子の演算処理に用いるために、極めて少ない質問項目でありながら、測定の信頼性を低下させることなく、多くの評価因子について心理状態を測定することができ、短時間での測定が可能なため、断続的な心理状態の変化を測定することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例による心理状態測定装置について図面を用いて説明する。
図1は、本実施例による心理状態測定装置を機能実現手段で表したブロック図である。
本実施例による心理状態測定装置は、それぞれの質問項目について、被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段11と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎に質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段12と、第1から第4の評価因子とともに、それぞれの評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段13と、第1の記憶手段11に記憶したレベル値と、第2の記憶手段12に記憶している演算式とを用いて評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段20と、演算処理手段20で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段14と、第4の記憶手段14に記憶された評価値を読み出すとともに、評価結果に該当する文字情報を第3の記憶手段13から読み出す読み出し手段30と、読み出し手段30で読み出した評価結果を、評価因子別に評価値と文字情報で表示する表示手段40とを備えている。
【0009】
ここで、演算処理手段20は、第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段とを有する。
【0010】
具体的には、第1カテゴリーに属する質問項目としては、「エネルギッシュな(活気にあふれた)」という第1の質問項目と、「(気分が)のっている」という第2の質問項目を有している。また、第2カテゴリーに属する質問項目としては、「無気力な」という第3の質問項目と、「気が重い」という第4の質問項目を有している。また、第3カテゴリーに属する質問項目としては、「イライラした」という第5の質問項目と、「ピリピリした」という第6の質問項目を有している。また、第4カテゴリーに属する質問項目としては、「リラックスした」という第7の質問項目と、「落ち着いた」という第8の質問項目を有している。
一方、第1から第4の評価因子としては、例えば「ポジティブエネルギー」「ネガティブエネルギー」「覚醒度(興奮−鎮静)」「快適度(快−不快)」を有している。ここで、「ポジティブエネルギー」とは、やる気や活気などが高い心理状態でプラスになり、だらけた状態や落ち込んだ心理状態でマイナスになる評価因子である。「ネガティブエネルギー」とは、不安や緊張などが高い心理状態でプラスになり、ゆったりとして落ち着いた心理状態でマイナスになる評価因子である。「覚醒度(興奮−鎮静)」とは、覚醒度が高いとプラス、低いとマイナスになる評価因子である。「快適度(快−不快)」とは、快適度が高いとプラス、低いとマイナスになる評価因子である。
【0011】
入力手段50は、例えばキーボードやマウスなどの入力装置を用いて、それぞれの質問項目に対して被験者が該当するレベルを入力する場合の他、被験者が紙面によるチェック表でチェックした内容を、マークシートリーダなどの読取装置を用いて入力する方法、項目を提示することで被験者が口答で答える内容を、音声認識装置を用いて入力する方法であってもよい。それぞれの質問項目に対しては、複数段階のレベルの回答が準備されている。例えば、「全く違う」はレベル「0」、「すこしそう」はレベル「1」、「ややそう」はレベル「2」、「ある程度そう」はレベル「3」、「かなりそう」はレベル「4」、「非常にそう」はレベル「5」として準備され、それぞれのレベルの数値をレベル値として演算処理に用いる。なお複数段階のレベルは、必ずしも数値である必要はなく、文字又は記号を用い、演算処理の段階で数値化しても構わない。入力手段50によって入力されるレベル値は、第1の記憶手段11に書き込まれて保存される。
第1の記憶手段11では、被験者による新たなチェックデータが入力された場合に、被験者による過去のチェックデータを消去することなく、新たなチェックデータを記憶することで、過去のチェックデータを蓄積することが好ましい。
【0012】
第2の記憶手段12における演算式では、評価因子毎であって質問項目別に設けた重み付け係数をあらかじめ記憶し、演算処理手段20での演算処理においてこの重み付け係数を用いることが好ましい。例えば、「エネルギッシュな(活気にあふれた)」という第1の質問項目に対しては、第1の評価因子である「ポジティブエネルギー」では重み付け係数を「0.93」、第2の評価因子である「ネガティブエネルギー」では重み付け係数を「0.05」、第3の評価因子である「覚醒度(興奮-鎮静)」では重み付け係数を「0.65」、第4の評価因子である「快適度(快-不快)」では重み付け係数を「0.55」とする。また、「(気分が)のっている」という第2の質問項目に対しては、第1の評価因子である「ポジティブエネルギー」では重み付け係数を「0.91」、第2の評価因子である「ネガティブエネルギー」では重み付け係数を「−0.16」、第3の評価因子である「覚醒度(興奮-鎮静)」では重み付け係数を「0.52」、第4の評価因子である「快適度(快-不快)」では重み付け係数を「0.71」とする。また、「無気力な」という第3の質問項目に対しては、第1の評価因子である「ポジティブエネルギー」では重み付け係数を「−0.72」、第2の評価因子である「ネガティブエネルギー」では重み付け係数を「0.30」、第3の評価因子である「覚醒度(興奮-鎮静)」では重み付け係数を「−0.43」、第4の評価因子である「快適度(快-不快)」では重み付け係数を「−0.69」とする。
【0013】
第3の記憶手段13には、文字情報に代えて、又は文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を記憶していることが好ましい。
第3の記憶手段13にこのような情報を記憶させておくことで、表示手段40では、当該評価結果及び文字情報に代えて、又は文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を表示することができる。
ここで、表示手段40における評価結果の表示機能について説明する。なお、評価結果データについては、画面に表示するとともにメモリーに保存することが好ましい。
基本モードでは、測定を実施するごとに、ポジティブエネルギー、ネガティブエネルギー、覚醒度、快適度の4つの評価因子について、それぞれ得点を、−10から+10点としてグラフに表示する。また、場面限定モードでは、まず、特定の場面に関して、その最高の状態と最低の状態を被験者に想起してもらい、測定器具に結果を入力する。その値を上限および下限とするグラフ座標を設定し、各測定時の心理状態を、そのグラフ上に示す。
【0014】
次に、比較表示手段について説明する。
比較表示手段60では、例えば被験者による今回の新たなチェックデータが入力された場合に、この被験者による前回のチェックデータとの比較を表示する機能を有する。前回との比較だけでなく、所定期間内の複数回のチェックデータを比較したり、特定の状況、例えば最も良い状態や、最も悪い状態との比較を行うこともできる。
比較表示指示手段61からのトリガーによって、該当するチェックデータを第1の記憶手段11から読み出して演算処理手段20にて演算する。なお、過去において演算処理手段20で演算した結果を第4の記憶手段14に蓄積している場合には、この第4の記憶手段に蓄積されたデータを読み出してもよい。
演算処理手段20で演算された評価結果は、一旦第4の記憶手段14に記憶された後に、比較表示処理手段62にて比較表示のための処理又はデータ化が行われ、表示手段63にて、例えばグラフ表示などとして表示される。なお、本実施例では、比較表示手段60を表示手段40とは別に独立させた機能として説明したが、表示手段40で表示させた後に、比較表示指示手段61を機能させるように構成してもよい。
ここで、比較表示手段60における評価結果の表示機能について説明する。
比較モードでは、複数のデータを比較したい場合、対象となるデータを指定すれば、棒グラフ等により比較提示される。また、変化測定モードでは、測定回数を指定すれば、折れ線グラフ等により変化量が提示される。
【0015】
次に、個別モード手段70について説明する。
個別モード手段70では、第1の記憶手段11で記憶されるチェックデータの回数をカウントするカウント手段71と、カウント手段71によってあらかじめ設定した回数がカウントされた場合には、既に記憶されているチェックデータを集計し、評価因子毎であって質問項目別の重み付け係数を算出する重み付け算出手段72とを備えている。
そして、重み付け算出手段72で算出した、評価因子毎であって質問項目別の重み付け係数は、第2の記憶手段12に記憶され、その後の演算処理手段20の演算処理には、新たに記憶された重み付け係数が用いられる。なお、カウント手段71においてあらかじめ設定した回数がカウントされた場合には、カウントをリセットして、再度新たにカウントをスタートさせる。このように、所定のカウント毎に重み付け係数を書き換えることで、個人用の検査としてバージョンアップしながら用いることができる。
【0016】
なお、上記実施例では、評価項目及び評価因子の重み付け係数とも一定の場合の標準モードと、評価因子の重み付け係数を個別に算出して適用する個別モード機能について説明したが、特殊モードとして、評価項目及び評価因子の重み付け係数を対象別指定とするモードを、選択的に備えていることが好ましい。この特殊モードでは、例えば、老人や子ども等の年齢別グループ、又は運動競技者や会社員などの職業別グループに分け、対象とするグループごとに設定した評価項目と重み付け係数を用いる。
また、上記実施例では8つの質問項目を用いた場合で説明したが、それぞれのカテゴリーである、4つの「高覚醒快適」「高覚醒不快」「低覚醒快適」「低覚醒不快」について、各1つの質問項目、すなわち第1から第4の質問項目による短縮方式としてもよい。また、視覚を利用し、又は対照とする評価項目を両極に置いた2評定尺度を用いてもよい。この2評定尺度では、ポジティブエネルギー評定尺度として、高覚醒快適(例えば「エネルギッシュな」)と低覚醒不快(例えば「無気力な」)とを両極端に配置し、高覚醒快適と低覚醒不快との間に複数段階のレベルを設定し、この高覚醒快適と低覚醒不快との間のレベルを被験者にチェックさせる方法である。ネガティブエネルギー評定尺度としては、高覚醒不快(例えば「イライラした」)と低覚醒快適(例えば「落ち着いた」)とを両極端に配置し、高覚醒不快と低覚醒快適との間に複数段階のレベルを設定する。このような2評定尺度を採用することで、質問項目に対する回答は2問のみとなり、より迅速な測定を可能とすることができる。
【0017】
以下に、本実施例による心理状態測定装置の動作について説明する。図2は同心理状態測定装置のフローチャートである。
まず、ステップ1(S1)にて被験者が回答したレベル値が入力される。データの入力後に、結果出力を行うか否かを表示する(S2)。入力したレベル値を修正する場合には、ステップ2において、結果出力をしない指示を行うことで、再度レベル値の入力を行う画面に戻ることができる。
ステップ2において、結果出力を行う場合には、実行指示を行う(S3)。この実行指示によって、入力されたレベル値を第1の記憶手段11に記憶させる。
このとき、入力回数のカウントを行う(S4)。ステップ4にて入力カウントが行われた後に、あらかじめ設定した回数に到達したか否かを判断する(S5)。ステップ5において、未だ設定した回数に到達していないと判断された場合には、第1の記憶手段11に記憶されたレベル値と、第2の記憶手段12に記憶された演算式を用いて評価結果の演算処理が行われる(S6)。ステップ6において演算処理された演算値は第4の記憶手段14に記憶される(S7)。そしてステップ8(S8)において、評価因子毎の演算値に該当する文字情報を第3の記憶手段13から読み出す。ステップ8において読み出した文字情報は、演算値とともに、それぞれの評価因子別に表示される(S9)。
ステップ5において、入力回数が、あらかじめ設定した回数に到達したと判断された場合には、第1の記憶手段に蓄積された過去のレベル値を用いて重み付けの算出を行う(S10)。そしてステップ10にて算出された重み付け係数は、第2の記憶手段12に書き込まれ、重み付け係数が更新される。なお、ステップ5において、入力回数があらかじめ設定した回数に到達したと判断された場合には、カウントをリセットして、次回から再度新たにカウントをスタートさせる。一方、ステップ11(S11)において、比較表示指示が入力された場合には、第1の記憶手段11に記憶された複数の測定によるレベル値を読み出すとともに、第2の記憶手段12に記憶された演算式を読み出し、評価結果を演算処理する(S12)。ステップ12で演算処理された評価結果はグラフ表示される(S13)。
【0018】
次に、評価結果の活用方法について説明する。
評価結果に出力された心理状態は、文字情報として表示した上で、より快適な方向に心理状態を変化させるための助言情報として提示することが好ましい。より具体的には、例えばネガティブエネルギーを下げる必要性が判断された場合には、休憩やリラクセーション等を勧める情報を提供する。また、ポジティブエネルギーを上げる必要性が判断された場合には、気晴らしや運動等を勧める情報を提供する。そしてこれらの情報の提示に対して、被験者が気に入った項目をチェックすることで、被験者の居住区域や現在位置などの他の判断情報から、利用可能な休憩所、スポーツセンター、及びクリニックなどの情報を提示するように構成することが好ましい。
また、個人データを記憶手段に保存して、心理状態のモニターと自己管理を行うことができる。例えば、記憶手段に記憶した個人データを、携帯電話等の通信端末を用いてデータ送信し、データを受信した心理状態管理センターにて、診断データと助言データをデータベースから選択して、被験者にデータ返信することができる。また、例えばJava(登録商標)言語を利用したプログラム化により、携帯電話等の通信端末への搭載が可能となる。
このような携帯端末にプログラム化されたソフトウエアを搭載することで、心理状態(覚醒度・快適度)の簡易な測定と数量化を実現でき、短時間(例えば1分)の心理状態の変化を、継続的に測定・数量化でき、数量化した心理データを、物理的・生理的データと比較、対応させることが可能となり、行動科学・医学・工学・生理学・心理学・社会学等での幅広い活用が見込まれる。
【0019】
また、健康領域においては、利用者各人が、自分の心理状態(覚醒度・快適度)を手軽にモニター(測定→数量化→視覚提示→記録)でき、遊びとしても健康管理としても活用できる。あわせて心理状態を改善する方法や情報を提示できる(健康産業とのタイアップが可能)。また、心理状態の記録を、簡単に病院等の専門機関に送信できるので、データの分析によって、健康管理・診断・対応などが可能になる。
また、労働領域においては、仕事による疲労や緊張の程度が手軽に測定でき、労働者の心理状態のコンディションを良好な状態に保つために活用できる。これは、個人的な作業や勉強などの能率アップにも活用できる。
また、産業領域においては、家具やベットなど、人間が用いるあらゆる製品の快適性が簡便に評価でき、企業の製品開発および顧客の製品評価に数量的指標を提供できる。
また、スポーツ領域においては、スポーツに適した心理状態の改善に活用できる。例えば、ゴルフのストローク時に測定した結果を分析すれば、心理状態の運動パフォーマンスへの影響を診断できる。
また、睡眠領域においては、良質な休息や睡眠の促進に活用できる。休息や睡眠に関わる「快適度」と「心理的覚醒度」についての個別データが簡便に得られ、休息や睡眠の評価と改善に役立つ。
また、個人利用においては、携帯電話のコンテンツとして搭載すれば、利用者が好きな時に自分の心理状態を確認することができる。個人やカップル・グループで遊びとして活用しても良いし、自分の心の健康管理やストレスによる病気の予防などにも役立つ。
【0020】
本実施例における心理状態測定装置は、気分を覚醒度(興奮−鎮静)と快適度(快−不快)の2軸が直交する2次元構造とする理論モデルを基礎に置く。この2軸によって区切られる4カテゴリー(高覚醒・快、高覚醒・不快、低覚醒・快、低覚醒・不快)の心理状態があり、それらの心理状態に対応する表現語を因子分析することによって、「高覚醒・快状態」と「低覚醒・不快状態」を両極とするポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)因子と、「高覚醒・不快状態」と「低覚醒・快状態」を両極とするネガティブエネルギー(緊張覚醒)因子が抽出されると考える(図3、図4参照)。
このモデルを採用することにより、項目数の少ない尺度の開発が可能になる。例えば、各カテゴリー2項目ずつの気分表現語からなる尺度(8項目)を作成した場合、覚醒度の高い4項目と低い4項目を含むため、覚醒度の指標(8項目)として活用することができる。同時に、快適度の高い4項目と低い4項目を含むため、快適度の指標(8項目)としても利用できる。さらに、他の気分尺度と同様に、直交した2因子(ポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)因子4項目とネガティブエネルギー(緊張覚醒)因子4項目)を指標として用いることも可能である。8項目の質問によって、被験者の心理状態(気分)を、覚醒度、快適度、ポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)、ネガティブエネルギー(緊張覚醒)の4つの指標で測定することができる(図3参照)。
以下に、二次元気分尺度の特徴について説明する。
従来の心理検査の多くは、回答者のモチベーションなどの検査実施時の妥当性よりも、検査の信頼性の向上を重視して作成されてきたため、項目数が多くなる傾向があった。今回開発した尺度の最大の特徴は、項目数が少なく(8項目)、項目内容も日本語として自然で運動場面に適する言葉を用いたため、応用研究における活用が容易で検査実施時の妥当性が高いことである。
また、心理学の専門概念ではなく、より一般的な「興奮−鎮静」「快−不快」を軸にした理論モデルに基づいて作成されたため、得られたデータを生理的指標や行動的指標と比較することが容易である。同時に、心理学的研究で見いだされた「ポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)因子」「ネガティブエネルギー(緊張覚醒)因子」の得点も算出されるので、先行研究と比較検討することも可能である。
スポーツ心理学の領域では、覚醒水準とパフォーマンスとの関係について、古くから中程度の最適覚醒水準があるという逆U字仮説(Yerkes & Dodson,1908,Landers & Boutcher,1988)が検討されてきたが、適合しない事例が多いことから、個人差を重視したIZOF(Individualized Zones of Optimal Functioning)理論(Hanin,1997)や、認知的要因を考慮したカタストロフ・モデル(Hardy,1996)やリバーサル・セオリー(Kerr,1997)などによる精緻化が進められている。
一方、Thayer(1989)のモデルに基づいて、覚醒水準自体が一次元ではなく「ポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)」と「ネガティブエネルギー(緊張覚醒)」の2種類の覚醒があると見なすことも可能である。覚醒水準の一次元モデルに基づいて過度の覚醒が「あがり」で覚醒の不足が「だらけ」であるとする考え方よりも、本研究で提示した覚醒度と快適度を軸とする二次元モデルに基づいて、ポジティブな心理状態と対応して増加する「ポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)」とネガティブな心理状態と対応して増加する「ネガティブエネルギー(緊張覚醒)」の2種類があるとする考え方のほうが、スポーツ領域における覚醒水準とパフォーマンスの関係を検討する上で有効である。
以下に、二次元気分尺度の活用法について説明する。
二次元気分尺度は、被験者が慣れてくると10秒程度で実施できるため、心理状態(気分)の変動を、1〜2分の間隔で継続的に測定することが可能である。基礎研究においては、運動前後の変化だけでなく、そのプロセスに関しても、心拍や血流などの生理的な変動と心理的な変動を併行して測定することができる。応用的な活用としては、運動選手の心理状態のコンディションを簡便にチェックしたり、ウォームアップやクールダウンの心理面への効果を確認したりすることができる。さらに、被験者が尺度の使用に習熟して、ポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)及びネガティブエネルギー(緊張覚醒)の概念と実際の心理状態との対照が容易になった場合、2種類の覚醒水準を直接的に評定する二次元気分尺度短縮版(2項目)の活用が可能になる。
また、一時的な心理状態ではなく選手の心理特性を知りたい場合は、試合で調子の良い時と悪い時を想定して二次元気分尺度への回答を求め、その差を調べることで選手の特性がわかる。今回は具体的なデータを報告しないが、予備的研究では、競技種目ごとの特徴があることに加えて、同一種目内でも選手間の個人差が大きいことが確認されている。例えば、「あがり」を訴える選手は調子の悪い場面でネガティブエネルギー(緊張覚醒)得点が顕著に上昇し、「だらけ」を訴える選手はポジティブエネルギー(エネルギー覚醒)得点が顕著に低下していた。
活用上の限界として、本検査が被験者の自己評価に基づくものであるため、被験者が自己の心理状態を正確にモニターできないか、正直に報告しない場合は、結果が不適切なものになってしまう。
また、本検査によって測定できるのは、「気分」という心理状態の一側面であり、注意や知覚や思考など他の心理的要素は測定していないことにも注意が必要である。本検査によって覚醒度と快適度を基礎とした心理状態の変化が即時的に測定できるので、先行研究(Thayer,1986)で確認されている心拍数や皮膚電気伝導度以外にも、多くの生理的・生化学的指標との間で相関関係の存在を確認することが可能であるが、あらゆる要素が複合的に影響を及ぼすパフォーマンスの予測は、本指標単独では困難である。心理面、身体面、環境面などにおける様々な要素の影響を考慮して、複数の指標を併用すべきである。二次元気分尺度を用いる際には、以上の制限を踏まえて結果を解釈する必要がある。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、一つの項目を複数の尺度の項目として用いるという多重読みの発想を取り入れ、これをコンピュータのハードウエア資源とソフトウエア資源を用いて実現することで、心理状態を断続的に測定し、短時間での間隔で心理状態の変化をタイムリーに示すことができる。
特に本発明によれば、各項目を3重読みすることで、8項目で4つの評価因子の測定を実現可能とすることができる。
また本発明によれば、それぞれの評価因子に与える寄与度を配慮することで、測定の信頼性を向上することができる。
また本発明によれば、心理状態の変化を示すことができる。
また本発明によれば、より個性に適合した心理状態の測定を行うことができる。
また本発明によれば、自己の心理状態を把握することができるだけでなく、適正な対処方法の情報を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による心理状態測定装置を機能実現手段で表したブロック図
【図2】 同心理状態測定装置のフローチャート
【図3】 気分の二次元モデルに基づく4指標の関係を示す図
【図4】 二次元気分モデル座標における気分表現語の評価の散布図
【符号の説明】
11 第1の記憶手段
12 第2の記憶手段
13 第3の記憶手段
14 第4の記憶手段
20 演算処理手段
40 表示手段
60 比較表示手段
70 個別モード手段
71 カウント手段
72 重み付け算出手段
Claims (8)
- 第1から第8の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置であって、
第1から第8の前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、
第1から第4の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、
第1から第4の前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、
前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、
前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段と
を備え、
前記演算処理手段では、
前記第1の質問項目に対応する数値に、前記第2の質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第3の質問項目に対応する数値と前記第4の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、
前記第5の質問項目に対応する数値に、前記第6の質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第7の質問項目に対応する数値と前記第8の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、
前記第1の質問項目に対応する数値に、前記第2の質問項目に対応する数値と前記第5の質問項目に対応する数値と前記第6の質問項目に対応する数値とを加算処理するとともに、前記第3の質問項目に対応する数値と前記第4の質問項目に対応する数値と前記第7の質問項目に対応する数値と前記第8の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、
前記第1の質問項目に対応する数値に、前記第2の質問項目に対応する数値と前記第7の質問項目に対応する数値と前記第8の質問項目に対応する数値とを加算処理するとともに、前記第3の質問項目に対応する数値と前記第4の質問項目に対応する数値と前記第5の質問項目に対応する数値と前記第6の質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段と
を有することを特徴とする心理状態測定装置。 - 第1カテゴリーから第4カテゴリーに属する質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置であって、
それぞれの前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、
第1から第4の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、
第1から第4の前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、
前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、
前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段と
を備え、
前記演算処理手段では、
前記第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して前記第1の評価因子の評価結果を演算する第1の評価因子演算処理手段と、
前記第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を減算処理して前記第2の評価因子の評価結果を演算する第2の評価因子演算処理手段と、
前記第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、前記第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と前記第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第3の評価因子の評価結果を演算する第3の評価因子演算処理手段と、
前記第1カテゴリーに属する質問項目に対応する数値に、前記第4カテゴリーに属する質問項目に対応する数値を加算処理するとともに、前記第2カテゴリーに属する質問項目に対応する数値と前記第3カテゴリーに属する質問項目に対応する数値とを減算処理して前記第4の評価因子の評価結果を演算する第4の評価因子演算処理手段と
を有することを特徴とする心理状態測定装置。 - 複数の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定する心理状態測定装置であって、
それぞれの前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、
複数の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、
それぞれの前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、
前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、
前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段と
を備え、
前記演算処理手段では、それぞれの質問項目に対応する数値を、複数の評価因子の演算処理に用いることを特徴とする心理状態測定装置。 - 前記評価因子毎であって前記質問項目別に設けた重み付け係数をあらかじめ記憶している記憶手段を有し、
前記演算処理手段での演算処理において前記重み付け係数を用いることを特徴とする請求項3に記載の心理状態測定装置。 - 前記第1の記憶手段では、前記被験者による新たなチェックデータが入力された場合に、前記被験者による過去のチェックデータを消去することなく、新たなチェックデータを記憶することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の心理状態測定装置。
- 前記第1の記憶手段で記憶されるチェックデータの回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によってあらかじめ設定した回数がカウントされた場合には、既に記憶されているチェックデータを集計し、前記評価因子毎であって前記質問項目別の重み付け係数を算出する重み付け算出手段と、
前記重み付け算出手段で算出した、前記評価因子毎であって前記質問項目別の重み付け係数を記憶する記憶手段と
を有し、
前記演算処理手段での演算処理において前記重み付け算出手段で算出した重み付け係数を用いることを特徴とする請求項5に記載の心理状態測定装置。 - 前記第3の記憶手段には、前記文字情報に代えて、又は前記文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を記憶し、
前記表示手段では、当該評価結果及び前記文字情報に代えて、又は前記文字情報とともに、評価結果に対する対処方法を示す文字若しくはイメージ情報、又は休息場所、スポーツセンター、若しくはクリニックなどの案内情報を表示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の心理状態測定装置。 - 複数の質問項目に対して複数段階のレベルの回答が準備され、それぞれの質問項目に対して該当するレベルを被験者がチェックし、それぞれの前記質問項目に対して被験者がチェックしたレベルを演算処理することで、前記被験者の心理状態を測定するためにコンピュータを、
それぞれの前記質問項目について、前記被験者がチェックしたレベル値を記憶する第1の記憶手段と、
複数の評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎に前記質問項目のレベル値を用いた演算式をあらかじめ記憶している第2の記憶手段と、
それぞれの前記評価因子とともに、それぞれの前記評価因子毎であって評価結果別に、評価結果を示す文字情報をあらかじめ記憶している第3の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶したレベル値と、前記第2の記憶手段に記憶している演算式とを用いて前記評価因子別に評価結果を演算処理する演算処理手段と、
前記演算処理手段で演算した評価値を記憶する第4の記憶手段と、
前記第4の記憶手段に記憶された評価値を読み出すとともに、前記評価結果に該当する文字情報を前記第3の記憶手段から読み出し、前記評価因子別に、当該評価結果を評価値と文字情報で表示する表示手段と
して機能させ、
前記演算処理手段では、それぞれの質問項目に対応する数値を、複数の評価因子の演算処理に用いていることを特徴とする心理状態測定プログラム。
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