JP4377490B2 - 可逆性感熱記録媒体の記録消去装置 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体の記録消去装置 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、熱エネルギーの作用により、可視情報の記録,消去が可能な可逆性感熱記録媒体に、その可視情報の記録,消去を行う可逆性感熱記録媒体の記録消去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、可逆性感熱記録媒体の一般的構成を説明する図である。
この可逆性感熱記録媒体60は、リライトカードと称して、一部実施されており、例えば、図9(A)に示すように、カード基材61上に、可逆性感熱記録層62が設けられており、必要に応じて、ICモジュール63が搭載されたり、エンボス文字64が形成されたりしている。
【0003】
この可逆性感熱記録層62は、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散された有機低分子物質とを主成分とする感熱記録材料(例えば、特許第2700234号等)を有しており、図9(B)に示すように、記録及び消去を行っていた。
【0004】
まず、感熱記録材料は、常温T0のときDの状態(消去状態)であるとする。この感熱記録材料は、記録したい部位の温度を、T1→T2→T3に上げると、カーブに沿って、DからCさらにEへと状態が変化する。Eの状態は、これ以上温度を上げても濃度が変化しない状態である。このEの状態をへて、温度をT3からT0まで下げることによって、低反射状態、すなわち、Aの状態(記録状態)となる。
【0005】
いま、感熱記録材料は、常温T0のときに、Aの状態(記録状態)であるとする。そして、この感熱記録材料は、所望部位の温度を、T1→T2に上げると、カーブに沿って、BからCへと状態が変化し、 最大反射濃度に達する。ここで、温度をT0に下げると、反射濃度は、そのまま保持されDの状態(消去状態)となる。
【0006】
従って、可逆性感熱記録層62は、上記のような感熱記録材料の表面に、熱を選択的に印加することにより、所望の部位を加熱して、透明地に白濁の可視情報を形成したり、白濁地に透明の可視情報を形成することができ、その変化は、何回も繰り返することが可能である。また、このような感熱記録材料の背面に着色層を形成すれば、白地に着色層の色の可視情報又は着色層の色の地に、白色の可視情報を形成することができる。
【0007】
従来、可視情報の記録手段は、電流によって発熱する微小な発熱体を直線状に配置したサーマルヘッドを使用し、感熱記録媒体上を接触しながら走査し、任意の箇所の発熱体を加熱・冷却することによって、微小点による文字等を形成していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のサーマルヘッドは、感熱記録媒体上を接触しながら走査するので、磨耗によって、耐久性が低下すると共に、汚れなどに対してメンテナンスが必要である等の問題があった。
【0009】
この問題を解決するために、集光されたレーザービームを走査して描画を行うことが考えられる。この場合に、光ビームを反射鏡にあて、反射鏡を振ることにより、光ビームを走査するのが一般的である。光ビームの走査手段としては、例えば、ガルバノメータスキャナーやポリゴンミラー等がよく用いられている。
【0010】
図10は、ガルバノメータスキャナーを使用した走査機構の一例を示す図である。
この走査機構100は、互いに直交する軸回りに配置されたモータ104,105と、モータ104,105で回転駆動される反射鏡102,103と、反射鏡102,103で反射されたレーザビームを所定径に収束する焦点距離補正光学系107等とを備えている。
【0011】
レーザ光120は、モータ104,105によって回転駆動される反射鏡102,103で反射され、f−θレンズなどを用いた焦点距離補正光学系107によって、所定径のレーザビーム110に収束されたうえで、照射対象物115に照射される。
【0012】
しかし、この走査機構100は、反射鏡102,103によるビーム走査方式を採用しており、ビームの振り角によって、反射鏡102,103の反射点から結像させるべき位置までの距離が変わるので、フォーカスエラーERが生じる。従って、この振り角によるフォーカスエラーERを補正するために、高価な焦点距離補正光学系107が余分に必要であった。
【0013】
また、焦点距離補正光学系107を用いて、フォーカスエラーERを補正した場合であっても、照射対象物115へ照射されるレーザビーム110のエネルギーの利用効率が悪い、という問題があった。
なお、レーザプリンタ等は、セレンなどの感度のよい感光ドラムに描画するので、エネルギーの利用効率は、あまり問題としていない。しかし、この可逆性感熱記録媒体は、感度をよくすると、高温の環境下(夏場に自動車内に置き忘れた場合など)で、可視情報が消去されてしまう恐れがある。このため、感度を悪くしてあるので、エネルギーの利用効率の向上が望まれる。
【0014】
本発明の目的は、前述した課題を解決し、可逆性感熱記録媒体へ非接触で可視情報を記録,消去でき、しかも、エネルギーの利用効率がよい可逆性感熱記録媒体の記録消去装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、熱エネルギーの作用により、可視情報の記録及び/又は消去が可能な可逆性感熱記録媒体に、前記可視情報の記録及び/又は消去を行う可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、前記可逆性感熱記録媒体にレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、前記レーザ光照射手段を、所定範囲の単位描画領域内で平面走査する平面走査手段と、描画情報に基づいて、前記平面走査手段を平面移動させながら、前記レーザ光照射手段から前記レーザ光を選択的に照射する描画制御手段と、を備えた可逆性感熱記録媒体の記録消去装置であって、前記平面走査手段は、基準平面内で互いに直交する方向を、X軸方向及びY軸方向と設定し、X−Y平面内に置かれたベース部材と、前記ベース部材上に配置され、ガイド部及びそのガイド部によってX軸方向に直線ガイドされる可動部を有する第1のX軸直線ガイドと、前記ベース部材上に、前記第1のX軸直線ガイドと離間した位置に配置され、ガイド部及びそのガイド部によってY軸方向に直線ガイドされる可動部を有する第1のY軸直線ガイドと、前記第1のX軸直線ガイドの可動部に設けられ、ガイド部及びそのガイド部によってY軸方向に直線ガイドされる可動部を有する第2のY軸直線ガイドと、前記第1のY軸直線ガイドの可動部に設けられ、ガイド部及びそのガイド部によってX方向に直線ガイドされる可動部を有する第2のX軸直線ガイドと、前記第1のX軸直線ガイドの可動部を駆動するX軸駆動手段と、前記第1のY軸直線ガイドの可動部を駆動するY軸駆動手段と、前記第2のX軸直線ガイドの可動部と前記第2のY軸直線ガイドの可動部とを前記X−Y平面内で移動自在となるように連結する連結部材と、を備え、前記レーザ光照射手段は、前記連結部材上に配置されること、を特徴する可逆性感熱記録媒体の記録消去装置である。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、前記可逆性感熱記録媒体を搬送する媒体搬送手段を備え、前記描画制御手段は、前記単位描画領域を描画するごとに、前記媒体搬送手段によって前記可逆性感熱記録媒体を移動すること、を特徴する可逆性感熱記録媒体の記録消去装置である。
【0018】
請求項3の発明は、請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、前記各駆動手段は、回転モータと、その回転モータの出力軸に巻き付けた金属ベルトとを備え、前記回転モータの回転運動を前記金属ベルトの直線運動に変換すること、を特徴とする可逆性感熱記録媒体の記録消去装置である。
【0019】
請求項4の発明は、請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、前記描画制御手段は、前記可逆性感熱記録媒体に記録された可視情報に、前記レーザ光照射手段の出力を下げて再照射し、その可視情報を消去すること、を特徴とする可逆性感熱記録媒体の記録消去装置である。
【0020】
請求項5の発明は、請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、前記描画制御手段は、前記可逆性感熱記録媒体に記録された可視情報に、前記レーザ光照射手段の焦点を移動し、前記可逆性感熱記録媒体上の光スポットを広くして再照射し、その可視情報を消去すること、を特徴とする可逆性感熱記録媒体の記録消去装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面などを参照しながら、本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による可逆性感熱記録媒体の記録消去装置の実施形態を示すブロック図である。
この実施形態の記録消去装置50は、LDドライバ51,半導体レーザ52,光ファイバ53及びレーザ光出射ヘッド41等から構成されるレーザ光照射手段によって、可逆性感熱記録媒体60にレーザ光を照射する。このとき、後述する平面走査機構20は、レーザ光出射ヘッド41を、所定範囲の単位描画領域内で平面走査する。
また、制御部(描画制御手段)54は、描画情報に基づいて、平面走査機構20を平面移動させながら、レーザ光出射ヘッド41からレーザ光を選択的に照射する。
【0022】
さらに、記録消去装置50は、駆動部55及び搬送ローラ56等により構成される可逆性感熱記録媒体60を搬送する媒体搬送手段を備えており、制御部54は、単位描画領域を描画するごとに、搬送ローラ56によって、可逆性感熱記録媒体60を移動しながら描画していく。
【0023】
なお、制御部54には、可視情報を入力するキーボードなどの操作部57や、その可視情報やその他の情報等を、目視により確認するためのCRT等の表示部58を備えている。
【0024】
次に、平面走査機構について、更に詳しく説明する。
図2は、本発明による可逆性感熱記録媒体の記録消去装置に用いられる平面走査機構10の基本概念を示す模式図である。
【0025】
この発明の平面走査機構10は、基準平面内において、互いに直交する方向を、X軸方向及びY軸方向と設定しており、X−Y平面内に置かれたベース1上の互いに離間した位置に、第1のX軸直線ガイド2と、第1のY軸直線ガイド3とが配置されている。
【0026】
ここで、第1のX軸直線ガイド2は、ガイド要素2Aと可動要素2Bを組み合わせたものであり、可動要素2Bを、矢印(イ)のようにX軸方向に直線ガイドすることができる。同様に、第1のY軸直線ガイド3は、ガイド要素3Aと可動要素3Bを組み合わせたものであり、可動要素3Bを、矢印(ロ)のようにY軸方向に直線ガイドすることができる。
【0027】
また、この平面走査機構10は、ベース1上に、第1のX軸直線ガイド2の可動要素2Bを移動させるX軸駆動機構8と、第1のY軸直線ガイド3の可動要素3Bを移動させるY軸駆動機構9とが配置されている。さらに、ベース1上に配置した第1のX軸直線ガイド2の可動要素2Bの上に、第2のY軸直線ガイド4が設けられており、第1のY軸直線ガイド3の可動要素3Bの上に、第2のX軸直線ガイド5が設けられている。
【0028】
この場合も、第2のY軸直線ガイド4は、ガイド要素4Aと可動要素4Bを組み合わせたものであり、可動要素4Bを矢印(ハ)のようにY軸方向に直線ガイドすることができる。同様に、第2のX軸直線ガイド5は、ガイド要素5Aと可動要素5Bを組み合わせたものであり、可動要素5Bを矢印(ニ)のようにX軸方向に直線ガイドすることができる。
【0029】
そして、X軸直線ガイド2,5と、Y軸直線ガイド3,4とを各側で2段に組み合わせたことで、上側の直線ガイド4,5の可動要素4B,5BがX−Y平面内を自由に動けるようになるので、それら両可動要素4B,5Bを連結部材6で一体に連結し、その上に作業手段40を配置している。
【0030】
この平面走査機構10は、上記のように構成されているので、X軸駆動機構8を駆動すると、第1のX軸直線ガイド2の可動要素2BがX軸方向に動く。そうすると、その可動要素2B上の第2のY軸直線ガイド4の可動要素4BがX軸方向に動き、連結部材6で可動要素4Bと一体化された第2のX軸直線ガイド5の可動要素5Bも、それに連動してX軸方向に動く。従って、作業手段10を取り付けている連結部材6は、離間した2つのX軸直線ガイド2,5で両持ち支持されながら、X軸方向に走査される。
【0031】
同様に、Y軸駆動機構9を駆動すると、第1のX軸直線ガイド3の可動要素3BがY軸方向に動く。そうすると、その可動要素3B上の第2のX軸直線ガイド5の可動要素5BがY軸方向に動き、連結部材6で可動要素5Bと一体化された第2のY軸直線ガイド4の可動要素4Bも、それに連動してY軸方向に動く。従って、作業手段40を取り付けている連結部材6は、離間した2つのY軸直線ガイド3,4で両持ち支持されながら、Y軸方向に走査される。
【0032】
このように、本発明の平面走査機構10は、ベース1上に配置したX軸駆動機構8及びY軸駆動機構9によって作業手段40をX軸方向及びY軸方向に、自由に駆動することができるので、可動部分の軽量化が図れ、高速走査が可能になる。
また、直線ガイド2,3,4,5の個数を、両持ち支持するのに必要な最小個数の4個にしているので、小型軽量でコンパクトな構造をとりながら、安定した高精度の走査が可能になる。
【0033】
次に、上記の概念を具体化した構造の平面走査機構20を例にして、さらに説明する。図3,図4は、本実施形態に係る記録消去装置の平面走査機構20を示す平面図及び正面図である。
この実施形態の平面走査機構20においては、回転モータ28A,29Aを使用して金属ベルト28C,28D,29C,29Dにより、直線運動を取り出す直線駆動機構28,29を使用したことを主な特徴としている。
ここでは、各符号28C,28D,29C,29Dは、厳密には金属ベルトの両端側部分を指している。
【0034】
この平面走査機構20では、図3に示すように、X−Y平面内に置かれたベース21上の互いに離間した位置に、第1のX軸直線ガイド22のガイド要素22Aと、第1のY軸直線ガイド23のガイド要素23Aとを固定し、第1のX軸直線ガイド22の可動要素22Bの上に、第2のY軸直線ガイド24のガイド要素24Aを固定し、第1のY軸直線ガイド23の可動要素23Bの上に、必要に応じて配したブラケット27を介して、第2のX軸直線ガイド25のガイド要素25Aを固定している。
【0035】
この場合に、第1のX軸直線ガイド22及び第1のY軸直線ガイド23は、ガイド要素22A,23A及び可動要素22B,23Bを横向きにして設置している。これは、後述する直線駆動機構28,29の金属ベルトや、回転ローラ28B,29Bとの取り合いの関係上、都合がよいからである。
【0036】
そして、第2のY軸直線ガイド24の可動要素24Bと第2のX軸直線ガイド25の可動要素25Bとを連結部材26で一体的に連結して、その連結部材26の略中間位置に、レーザ光出射ヘッド41を固定している。
【0037】
ここでは、ベース21の下面側に、X軸方向の直線駆動機構28の回転モータ28Aと、Y軸方向の直線駆動機構29の回転モータ29Aとを取り付け、ベース21の上面側に、各回転モータ28A,29Aの出力軸に結合された回転ローラ28B,29Bを、X−Y平面と直交する方向(図4では、上下方向)に軸線を向けて配している。
【0038】
図5,図6は、直線駆動機構28,29の主要構成を示す模式図である。
直線駆動機構28,29は、回転ローラ28B,29Bの外周に、1本の連続した金属ベルトを巻回し、各金属ベルトを長さ方向の中間点38Eで回転ローラ28B,29Bの外周に固定している。この金属ベルトの両端側部分28C,28D,29C,29Dの片側部分28D,29Dには、他側部分28C,29Cを通すためのスリットがあり、このスリットに通すことによって、両端側部分28C,28D,29C,29Dを、互いに干渉することなく、回転ローラ28B,29Bの接線方向に反対向きに引き出している。
【0039】
そして、この反対方向に引き出した両端側部分28C,28D,29C,29Dを、一直線上に位置させ、かつ、可動要素22B,23Bの移動方向に沿って配置した上で、各両端側部分28C,28D,29C,29Dの各先端38T,39Tを、可動要素22B,23Bの移動方向の一端及び他端にそれぞれ固着している。
このように、金属ベルトの両端側部分28C,28D,29C,29DをX−Y平面に対して垂直な面内に配している関係で、第1のX軸直線ガイド22と第1のY軸直線ガイド23を横向きに設置しているのである。
【0040】
この実施形態の平面走査機構20において、X軸方向の直線駆動機構28のモータ28Bを駆動すると、回転ローラ28Bが回転し、それにより、金属ベルトの一端側部分28C(28D),29C(29D)が回転ローラ28Bに巻き取られると共に、他端側部分28D(28C),29D(29C)が回転ローラ28Bより送り出される。従って、金属ベルトの先端38T,39Tの位置が、可動要素22Bの移動方向であるX軸方向に移動することになり、各先端38T,39Tに連結された可動要素22Bが移動させられる。
【0041】
同様に、Y軸方向の直線駆動機構29のモータ29Bを駆動すると、回転ローラ29Bが回転し、同じ原理で可動要素23Bが移動させられる。
そして、可動要素22B,23Bが移動させられることによって、レーザ光出射ヘッド41が、X−Y平面内で走査される。
【0042】
この実施形態の平面走査機構20では、回転モータ28A,29Aの回転を、金属ベルトを用いて直線運動に変換するようにしているので、ピニオンとラックを用いた機構などに比較して、バックラッシュがほとんどなく、レーザ光出射ヘッド41を高精度に位置制御することができる。
また、レーザ光を記録媒体60に対して、ほぼ垂直であって、所定の間隔で照射できるので、エネルギーの利用効率が極めてよい。
【0043】
図7,図8は、本実施形態に係る記録消去装置の描画動作を説明する図である。この記録消去装置50は、ラスター制御とベクター制御のいずれによっても、可視情報の描画を行うことができる。
ラスター制御の場合には、単位描画領域E内において、図7(A)に示すように、X軸モータ28Aを、X軸方向に1ステップずつ駆動し、描画情報に基づく描画すべき位置で、半導体レーザ52をオンする。この位置を、○印で示している。そして、1行目の描画が終わった後に、Y軸モータ29Aを、Y軸方向に1ステップ駆動し、次の行の描画を、前述と同様にして行い、所望の文字を描画する。
【0044】
ベクター制御の場合には、図7(B)に示すように、X軸モータ28A及びY軸モータ29Aをそれぞれ駆動して、描画情報に基づいて、点1から点2に移動する。このとき、半導体レーザ52をオンし続ける。ついで、点3から点4、点5から点6と、同様の動作を行って、所望の文字を描画する。
【0045】
図7に示すように、1つの単位描画領域Eに、1つの文字を描画した後に、図8(A)に示すように、駆動部55及び搬送ローラ56を用いて、記録媒体60を単位描画領域Eの幅だけ移動して、順次単位描画領域E1〜E5に文字を描画する。
【0046】
次に、消去動作について説明する。消去に必要なエネルギーは、記録のときの約80%である。従って、制御部54は、LDドライバ51の出力を約80%に下げるように指示すると共に、前述と同様にして、すでに記録されている可視情報をなぞるように描画すればよい。
【0047】
また、図8(B)に示すように、約200μm程度の光スポット71より軌跡71aを描いて、文字を記録したときに、レーザ光出射ヘッド41の光学系の焦点を移動して、記録時の光スポット71よりも、広い光スポット72により、同一の軌跡72aを描いて、その文字を消去するようにしてもよい。
光スポット72は、光スポット71よりもエネルギーが80%となるような大きさに設定しておけば、出力の制御をする必要がない。また、消去時のスポット72が、記録時の光スポット71よりも広いので、位置ずれを起こしたとしても、確実に消去することができる。
【0048】
さらに、図8(C)に示すように、記録時には、ベクター制御によって文字を描き、消去時は、ラスター制御によって、広い光スポット72で、単位描画領域E内をすべて走査するようにしてもよい。
【0049】
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、単位描画領域内には、1つの文字を描く例で説明したが、縦横2分割して、4文字を同時に記録するようにしてもよい。同様に、複数行,複数文字を同時に記録できる。
【0050】
また、媒体搬送手段は、1方向に移動する例で説明したが、2方向に移動するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、安価で簡単な構成により、可逆性感熱記録媒体へ非接触で可視情報の記録,消去を行うことができる。
また、高速かつ高精度で、しかも、エネルギーの利用効率がよい省電力型の装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可逆性感熱記録媒体の記録消去装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明による可逆性感熱記録媒体の記録消去装置に用いられる平面走査機構10の基本概念を示す模式図である。
【図3】本実施形態に係る記録消去装置の平面走査機構20を示す平面図である。
【図4】本実施形態に係る記録消去装置の平面走査機構20を示す正面図である。
【図5】直線駆動機構28,29の主要構成を示す模式図である。
【図6】直線駆動機構28,29の主要構成を示す模式図である。
【図7】本実施形態に係る記録消去装置の描画動作を説明する図である。
【図8】本実施形態に係る記録消去装置の記録,消去動作を説明する図である。
【図9】可逆性感熱記録媒体の一般的構成を説明する図である。
【図10】ガルバノメータスキャナーを使用した走査機構の一例を示す図である。
【符号の説明】
50 記録消去装置50
51 LDドライバ
52 半導体レーザ
53 光ファイバ
54 制御部(描画制御手段)
55 駆動部
56 搬送ローラ
57 操作部
58 表示部
10,20 平面走査機構
41 レーザ光出射ヘッド
60 可逆性感熱記録媒体
21 ベース
22 第1のX軸直線ガイド
23 第1のY軸直線ガイド
24 第2のY軸直線ガイド
25 第2のX軸直線ガイド
27 ブラケット
26 連結部材
28,29 直線駆動機構

Claims (5)

  1. 熱エネルギーの作用により、可視情報の記録及び/又は消去が可能な可逆性感熱記録媒体に、前記可視情報の記録及び/又は消去を行う可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、
    前記可逆性感熱記録媒体にレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、
    前記レーザ光照射手段を、所定範囲の単位描画領域内で平面走査する平面走査手段と、
    描画情報に基づいて、前記平面走査手段を平面移動させながら、前記レーザ光照射手段から前記レーザ光を選択的に照射する描画制御手段と、を備えた可逆性感熱記録媒体の記録消去装置であって、
    前記平面走査手段は、基準平面内で互いに直交する方向を、X軸方向及びY軸方向と設定し、
    X−Y平面内に置かれたベース部材と、
    前記ベース部材上に配置され、ガイド部及びそのガイド部によってX軸方向に直線ガイドされる可動部を有する第1のX軸直線ガイドと、
    前記ベース部材上に、前記第1のX軸直線ガイドと離間した位置に配置され、ガイド部及びそのガイド部によってY軸方向に直線ガイドされる可動部を有する第1のY軸直線ガイドと、
    前記第1のX軸直線ガイドの可動部に設けられ、ガイド部及びそのガイド部によってY軸方向に直線ガイドされる可動部を有する第2のY軸直線ガイドと、
    前記第1のY軸直線ガイドの可動部に設けられ、ガイド部及びそのガイド部によってX方向に直線ガイドされる可動部を有する第2のX軸直線ガイドと、
    前記第1のX軸直線ガイドの可動部を駆動するX軸駆動手段と、
    前記第1のY軸直線ガイドの可動部を駆動するY軸駆動手段と、
    前記第2のX軸直線ガイドの可動部と前記第2のY軸直線ガイドの可動部とを前記X−Y平面内で移動自在となるように連結する連結部材と、を備え、
    前記レーザ光照射手段は、前記連結部材上に配置されること、
    を特徴する可逆性感熱記録媒体の記録消去装置。
  2. 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、
    前記可逆性感熱記録媒体を搬送する媒体搬送手段を備え、
    前記描画制御手段は、前記単位描画領域を描画するごとに、前記媒体搬送手段によって前記可逆性感熱記録媒体を移動すること、
    を特徴する可逆性感熱記録媒体の記録消去装置。
  3. 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、
    前記各駆動手段は、回転モータと、その回転モータの出力軸に巻き付けた金属ベルトとを備え、前記回転モータの回転運動を前記金属ベルトの直線運動に変換すること、
    を特徴とする可逆性感熱記録媒体の記録消去装置。
  4. 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、
    前記描画制御手段は、前記可逆性感熱記録媒体に記録された可視情報に、前記レーザ光照射手段の出力を下げて再照射し、その可視情報を消去すること、
    を特徴とする可逆性感熱記録媒体の記録消去装置。
  5. 請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体の記録消去装置において、
    前記描画制御手段は、前記可逆性感熱記録媒体に記録された可視情報に、前記レーザ光照射手段の焦点を移動し、前記可逆性感熱記録媒体上の光スポットを広くして再照射し、その可視情報を消去すること、
    を特徴とする可逆性感熱記録媒体の記録消去装置。
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