JP4373463B2 - 符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンター、デジタルコピーなどで用いられる静止画の符号化・復号化装置に関する。
この種の従来の装置を以下に述べる。
a.「予測符号化装置および予測復号化装置」(特開平10−210302)
[構成]
注目画素の周辺に位置する複数の画素から参照画素を選択し、参照画素の状態から注目画素を予測し予測符号化する予測符号化装置において、
1.予測メモリを初期化する手段と、
2.予測メモリを符号化状態により書き換える予測メモリ書換手段と、
3.予測メモリ書換手段を任意に選択する手段と、
4.予測メモリのクリア済アドレスを検出する手段と、
5.前記検出結果により符号化処理開始を制御する手段と、
6.書き換え発生を検知する手段と、
7.前記検知結果により予測メモリ初期化を停止する手段と、
8.予測メモリへのアドレス入力を任意にビット入替えできる手段とを具備する。
[作用]
あらかじめ1.の予測メモリを初期化する手段により予測メモリの初期化を開始し、4.の予測メモリのクリア済アドレスを検出する手段により1ライン目の符号化で使用する予測メモリのアドレスが初期化されていれば、5.の符号化処理開始を制御する手段により符号化を開始する。
その後は初期化と符号化が同時に実施されるが4.の予測メモリのクリア済アドレスを検出する手段により予測メモリの初期化が2ライン目、および3ライン目の符号化で使用する予測メモリのアドレスが初期化されれば、その都度その事を示す信号を出力する。
符号化処理は、2ライン目、3ライン目の符号化が行われる際、前記の信号が出力されていればそのまま処理を進め、出力されていなければ処理を停止する。初期化と符号化が同時に実施される際、2.の予測メモリを符号化状態により書き換える予測メモリ書換手段により、予測メモリ書換えが行われると、6.の書き換え発生を検知する手段と、7.の検知結果により予測メモリ初期化を停止する手段とにより、予測メモリの初期化が停止される。
b.「符号化及び復号装置とそれに適用した画像処理装置」(特開平11−187276)
[構成]
学習機能を有する符号化及び復号装置において、
1.学習内容を記憶する第1の記憶手段と、
2.符号化を複数のシーケンスに分割して、現在のシーケンス番号に対応するデータを記憶する第2の記憶手段と、
3.前記第2の記憶手段に記憶されたシーケンス番号と処理中の符号化のシーケンス番号とが異なる場合に、前記第1の記憶手段から読み出された学習内容の符号化への使用を禁止する制御手段とを備え、前記第1の記憶手段を初期化することなく、シーケンスの進行毎に前記第1の記憶手段の学習内容の初期化機能を実現する。
4.前記第2の記憶手段に記憶されるデータは、シーケンスの進行毎に反転するデータである。
5.前記符号化及び復号装置は画像処理装置に適用され、1ページの画像を複数のバンドに分割して処理する場合に、前記状態の切り換え又はシーケンスの進行は、バンドからバンドへの処理の移行に対応する。
[作用]
(1)連続する複数回のバンド処理を行う場合でも、実際のメモリクリア処理は最初の1回行うだけで、その後はクリア処理をしない。
(2)見かけ上のクリア処理は、第2の記憶手段の出力によりマスク回路で学習RAM(第1の記憶手段)からの出力をゼロにマスクすることで行う。
(3)処理するバンドが変わってから初めてアクセスされるアドレスでは、該アドレスで読み出されるシーケンス番号と、現在処理中のシーケンスが異なるで、検出回路の出力はゼロとなり、上記(2)のように処理される。
(4)n番目のバンドのあるアドレスで1度学習RAMの更新が行なわれると、該アドレスにおけるバンドシーケンス格納メモリ(第2の記憶手段)の内容が現在処理中のシーケンス番号の値に書き換えられるので、それ以降における該アドレスの学習RAMの出力はマスクされずに有効となる。
(5)処理するバンドの数が、用意されているシーケンスの数(2^n)より大きい場合、主走査ライン間の若干の休止期間に、前記学習RAMの読み出しと書き込みを少しずつ行ない、2^nバンド期間内にすべてのアドレスを一通りアクセスし、前記バンドシーケンス格納メモリを書き換えることにより、学習RAMを見かけ上クリアする。
特開平10−210302号公報 特開平11−187276号公報
前述の従来例、a.(特開平10−210302)、b.(特開平11−187276)では、いずれの場合も符号化・復号化の開始前に予測メモリ(請求項でいう第1の記憶手段に相当)を初期化するのに必要な時間を削減しようとするものである。しかし、a.においては、符号化・復号化開始前の初期化に要する時間は比較的少なくて済むが、1ラインの画素数が少ない画像の符号化・復号化を行う際には2ライン目、3ライン目の符号化・復号化が開始される時に、必要な予測メモリの初期化が終了しておらず処理を停止させる必要があるため、全体の処理スピードが遅くなる。
さらに、1ラインの画素数が比較的大きな画像であっても、画像によっては符号化・復号化処理からの予測メモリの書換えが多く発生する場合もあり、この場合も、2ライン目、3ライン目の符号化・復号化を行う際に、必要な予測メモリの初期化が終了しておらず、全体の処理スピードが遅くなる事態が発生し得る。
一方、b.においては、最初の符号化・復号化開始前に予測メモリの初期化を行えばその後、連続したバンドの符号化・復号化の前には初期化を行う必要がなくなる。しかし、「処理するバンドの数が、用意されているシーケンスの数(2^n)より大きい場合、主走査ライン間の若干の休止期間に、予測メモリの読み出しと書き込みを少しずつ行ない、2^nバンド期間内にすべてのアドレスを一通りアクセスし、バンドシーケンス格納メモリを書き換える」動作のためバンドのライン数が少ない場合や主走査ライン間の休止期間が十分に取れない場合、必要な領域の学習RAM・バンドシーケンス格納メモリの書換えが行えず、各バンドの符号化・復号化開始前に予測メモリの初期化動作が必要となるし、対応するシーケンスの数を増やすとバンドシーケンス格納メモリが大きくなってしまう。
本発明は、これらの課題を解決すべく、画像の大きさによらず、常に予測メモリの初期化時間を最小にし、かつ、符号化・復号化全体の処理時間にも影響を与えず、さらに、その回路規模の増大も最小限に抑える符号化・復号化装置を提供する事を目的とする。
本発明に係る符号化装置は、
周辺の参照画素の状態より注目画素の画素値を予測し、その当り・外れの結果によって順次符号化を行い、かつその参照画素の状態における予測値を適宜更新していく予測符号化装置において、
参照画素の全状態を複数の等しい大きさのバンクに分割し、そのバンクに属する各参照画素の状態における注目画素の画素値予測を行うため、確率情報を保持し、符号化が開始されると、その特定の参照画素状態における確率状態を出力する複数の大きさの等しい記憶手段と、
バンクの情報より、前記複数の記憶手段より出力される複数の確率状態から、現在の参照画素の状態に対応する確率状態を選択する第1の選択手段と、
特定の参照画素状態において前記第1の選択手段が出力する確率情報が有効かどうかを示すフラグを出力するため、1つのバンクの記憶手段のアドレス数と同数のレジスタで構成され、符号化開始時に一斉にリセットされ、符号化動作中は、特定の参照画素状態に対応するフラグを選択的に出力し、更新データ・更新要求の信号がデコーダを介して前記レジスタに入力されるレジスタ群と、
前記レジスタ群の出力が、特定の参照画素状態における確率情報が無効である事を示している場合、あらかじめ決められた初期の確率状態を出力し、特定の参照画素状態における確率情報が有効である事を示している場合、前記第1の選択手段から出力される確率状態を出力する第2のデータ選択回路と、
符号化動作中、ある特定の参照画素状態における確率情報が無効であることを、前記レジスタ群の対応するレジスタのフラグの出力が示している場合、その特定の参照画素状態における確率情報が更新されると、それ以降の同じ参照画素状態では前記複数の記憶手段の内容が有効であることを示すため、実際に書換えが発生したバンクに対応する前記記憶手段に対しては対応するアドレスに更新値を書きこみ、書換えが発生していない他の複数のバンクの前記記憶手段の同じアドレスに対しては初期値を書きこみ、同時に前記レジスタ群の対応する1つのレジスタのフラグをセットする書込み制御装置であって、特定の参照画素状態の内容の上位ビット領域に基づいて選択信号を出力するデコーダ回路を有し、前記選択信号は、特定の参照画素状態に対応する前記レジスタ群の中のレジスタのフラグの状態、及び更新要求の信号とが入力される論理素子を介して、前記記憶手段への書き込みを制御する書込み制御装置と
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る復号化装置は、
復号された結果である周辺の参照画素の状態より注目画素の画素値を予測し、その当り・外れの結果と、あらかじめ符号化された符号データより順次復号化を行い、かつその参照画素の状態における予測値を適宜更新していく予測符号復号化装置において、
参照画素の全状態を複数の等しい大きさのバンクに分割し、そのバンクに属する各参照画素の状態における注目画素の画素値予測を行うため、確率情報を保持し、復号化が開始されると、その特定の参照画素状態における確率状態を出力する複数の大きさの等しい記憶手段と、
バンクの情報より、前記複数の記憶手段より出力される複数の確率状態から、現在の参照画素の状態に対応する確率状態を選択する第1の選択手段と、
特定の参照画素状態において前記第1の選択手段が出力する確率情報が有効かどうかを示すフラグを出力するため、1つのバンクの記憶手段のアドレス数と同数のレジスタで構成され、復号化開始時に一斉にリセットされ、復号化動作中は、特定の参照画素状態に対応するフラグを選択的に出力し、更新データ・更新要求の信号がデコーダを介して前記レジスタに入力されるレジスタ群と、
前記レジスタ群の出力が、特定の参照画素状態における確率情報が無効である事を示している場合、あらかじめ決められた初期の確率状態を出力し、特定の参照画素状態における確率情報が有効である事を示している場合、前記第1の選択手段から出力される確率状態を出力する第2のデータ選択回路と、
復号化動作中、ある特定の参照画素状態における確率情報が無効であることを、前記レジスタ群の対応するレジスタのフラグの出力が示している場合、その特定の参照画素状態における確率情報が更新されると、それ以降の同じ参照画素状態では前記複数の記憶手段の内容が有効であることを示すため、実際に書換えが発生したバンクに対応する前記記憶手段に対しては対応するアドレスに更新値を書きこみ、書換えが発生していない他の複数のバンクの前記記憶手段の同じアドレスに対しては初期値を書きこみ、同時に前記レジスタ群の対応する1つのレジスタのフラグをセットする書込み制御装置であって、特定の参照画素状態の内容の上位ビット領域に基づいて選択信号を出力するデコーダ回路を有し、前記選択信号は、特定の参照画素状態に対応する前記レジスタ群の中のレジスタのフラグの状態、及び更新要求の信号とが入力される論理素子を介して、前記記憶手段への書き込みを制御する書込み制御装置と
を備えることを特徴とする。
本第1発明の第1の実施形態(請求項1)の符号化装置においては、予測メモリの初期化ではなく、レジスタ群をリセットを行うだけで初期化を完了させるようにしたので、処理する画像の種類によらず常に予測メモリの初期化時間を最小にする事ことができる。
本第1発明の第2の実施形態の符号化装置においては、の符号化装置においては、請求項1の特徴に加え、コンテキストの領域を幾つかのバンクに分けて処理しているのでレジスタ群を構成するレジスタの個数を減らし、回路規模の増大を最小に抑えることができる。
本第2発明の第1の実施形態の復号化装置においては、予測メモリの初期化ではなく、レジスタ群をリセットを行うだけで初期化を完了させるようにしたので、処理する画像の種類によらず常に予測メモリの初期化時間を最小にする事ことができる。
本第2発明の第2の実施形態の復号化装置においては、第2発明の特徴に加え、コンテキストの領域を幾つかのバンクに分けて処理しているのでレジスタ群を構成するレジスタの個数を減らし、回路規模の増大を最小に抑えることができる。
図1に本第1発明の符号化装置における第1の実施形態を示す。この符号化装置は、
入力される画像データより、注目画素の周辺情報を生成するコンテキスト生成部11と、
周辺画素の状態(コンテキスト)における注目画素の確率状態を保持する予測メモリ(RAM)12と、
予測メモリ12のアドレス数(コンテキストの状態数)と同数のレジスタで構成され、ある特定のコンテキストにおいて予測メモリ12が出力する確率状態のデータが有効か無効かを示すフラグを出力するレジスタ群13と、
レジスタ群13の出力結果により、予測メモリ12の出力が有効か無効かを判断して有効であるなら予測メモリの出力結果をそのまま出力し、無効であれば、確率状態の初期値を出力するデータ選択回路14と、
注目画素の確率状態および実際の注目画素値より符号化を行う符号化器15とよりなる。
以下に、この実施形態の動作内容を説明する。
例えば図2のように、注目画素Xに対してa9〜a0の10ビットのテンプレートを参照画素として用いる場合を考える。この時、コンテキスト生成部11では、各注目画素に対してa9〜a0に位置する10個の画素データをコンテキストとして順次出力する。この210通りのデータが、RAMなどで構成される予測メモリ12のアドレスなり、各アドレスには各コンテキストの状態における注目画素の確率状態が保持されている。符号化器15では、この確率状態と実際の注目画素の値により符号を生成すると同時に、必要な際に、確率状態値の更新要求を出力し、この信号により各コンテキストの状態における注目画素の確率状態値、すなわち、予測メモリ12に保持されているデータが適宜更新される。
符号化を開始する際、従来は別に初期化用の回路を設けておきその回路を使用して予測メモリに初期の確率状態を保持させた後、符号化を行う必要があった。一方、本実施形態では、符号化を開始する際に外部よりリセット信号を入力して前記レジスタ群13の全てのレジスタをリセットする。このリセット信号は、符号化で使用するクロックと同期するものでも良いし、非同期でも良く、いずれの場合でも少なくとも1クロック分のリセット信号を入力するだけで、全てのレジスタがリセットされる。
符号化が開始されると、コンテキスト生成部11より出力されるコンテキスト値が予測メモリ12に入力され、そのコンテキストの状態での注目画素の確率状態が出力されるのと同時にコンテキスト値は前記レジスタ群13にも入力され、このコンテキストの状態に対応する1つのレジスタの値(フラグ)が出力される。予測メモリより出力される確率状態の値とレジスタ群から出力されるフラグは、後段のデータ選択回路14に入力されるが、このコンテキストが符号化開始後初めて出現したコンテキストであるか、あるいは、符号化開始後、確率状態が一度も更新されていないコンテキストであれば、フラグがリセット状態のままなので、このデータ選択回路14からは確率状態の初期値が出力される。
さらに、あるコンテキストの状態における注目画素の確率状態が更新される際、予測メモリ12の内容が新しい値に更新されると同時に、レジスタ群13内の対応する1つのレジスタがセットされるようにしておく。このようにすれば、それ以降、符号化の過程で同じコンテキストが出現した場合、データ選択回路14では、フラグがセットされているので予測メモリ12の出力結果をそのまま出力するようになり、適切な符号化が実現できる。
図3には、本実施形態におけるレジスタ群13の構成例を示している。コンテキストの状態数と同数、上記の例でいうと210個のレジスタ31と、入力されるアドレス(コンテキスト)の値に応じて前記の複数のレジスタ31の出力から1つを選択してフラグとして出力する選択回路32と、予測メモリ12の値の更新が発生した際、対応する一つのレジスタの出力をセットするためアドレス(コンテキスト)と更新の情報(セット入)が入力されるデコーダ回路33よりなり、かつリセット信号が入力されると同時に全てのレジスタ31がリセットされるよう構成されている。
図4には、本実施形態におけるデータ選択回路14の構成例を示しており、入力されたフラグがリセット状態かセット状態かにより、あらかじめ決められた確率状態の初期値か予測メモリ12の出力である確率状態を選択的に出力する。この第1の実施形態においては、符号化の開始時に1クロック程度のレジスタ群13へのリセット信号を入力するだけで良いので初期化動作時間を最小にできるし、符号化中にも余分な予測メモリの初期化動作が必要がないので、全体の処理時間にも影響を与えない。バンドなどの連続した画像を処理をする場合も、同様に、各バンド処理開始時にレジスタ群13をリセットするだけで良いので、バンドのライン数や主走査ライン間の休止期間の長さにかかわらず連続した符号化を実現できる。
図5に本第1発明の符号化装置における第2の実施形態を示す。この符号化装置においては、第1の実施形態で210通りあったコンテキストの状態を、各28個の状態となる4つのバンク領域に分けて符号化処理を行う。すなわち、図2で示されるa9〜a0の10個を参照画素とした場合、表1に示すように210通りのコンテキストを、000h〜0FFhの領域をバンク1、100h〜1FFhの領域をバンク2、200h〜2FFhの領域をバンク3、300h〜3FFhの領域をバンク4の4つのバンクに分割する。
Figure 0004373463
これに対応し、各コンテキストにおける注目画素の確率状態を保持する予測メモリ(RAM)52も各バンク毎に4つ用意する。図5の例では、RAM1がバンク1に、RAM2がバンク2に、RAM3がバンク3に、RAM4がバンク4に対応する。また、各予測メモリ528個の領域をもち、それぞれにはコンテキスト生成部より出力される10ビットのコンテキストのうち下位8ビットのデータがアドレスとして入力される。
図5の実施形態は、以下の要素で構成されている。前述のコンテキスト生成部11と同じコンテキスト生成部51と、前述の予測メモリ12と同じ4つの予測メモリ52と、各予測メモリ52のアドレス数と同数の28個のレジスタ13で構成され、ある特定のコンテキストにおいて予測メモリ52が出力する確率状態のデータが有効か無効かを示すフラグを出力するレジスタ群53と、コンテキスト10ビットのうち上位2ビットより、4つの予測メモリ52の出力から、現在のコンテキストに対応する確率状態を選択して出力する第1のデータ選択回路54と、レジスタ群53の出力結果により、予測メモリ52の出力が有効か無効かを判断して有効であるなら第1の選択回路54の出力結果をそのまま出力し、無効であれば、確率状態の初期値を出力する第2のデータ選択回路55と、注目画素の確率状態および実際の注目画素値より符号化を行う符号化器56と、符号化器56から出力される予測メモリ52の更新要求信号により、4つの予測メモリ52の内容の更新とレジスタ群53のセット動作を制御するメモリライト制御部57とからなる。
以下に、この第2の実施形態の動作内容を説明する。まず、符号化開始時、リセット信号をレジスタ群53に入力し、28個のすべてのレジスタをリセットする。符号化が開始されると、第1の実施形態と同様、コンテキスト生成部51より、10ビットのコンテキスト値が出力される。このコンテキストの下位8ビットが各予測メモリ52とレジスタ群53に入力されるが、この値が符号化開始後初めて出現した値であるか、あるいは、符号化開始後、確率状態が一度も更新されていない値であれば、レジスタ群53の出力であるフラグがリセット状態のままなので、第2のデータ選択回路55からは確率状態の初期値が出力される。例えば、現在のコンテキストが101hで、これまで下位8ビットの01hをもつコンテキスト001h、101h、201h、301hがいずれも出現していないか、一度も更新されていなければ、第2のデータ選択回路55からは確率状態の初期値が出力される。また、あるコンテキストの状態において注目画素の確率状態が更新される際、メモリライト制御回路57により以下のような制御を行う。
レジスタ群53の出力するフラグがリセット状態であれば、更新すべきコンテキストに対応するバンクの予測メモリ52には更新値を書きこみ、他の3つのバンクの予測メモリ52には確率状態の初期値を書きこむ。同時に、レジスタ群53のうち対応する1つのレジスタの出力をセットする。レジスタ53群の出力するフラグがセット状態であれば、更新すべきコンテキストに対応するバンクの予測メモリ52に更新値を書きこみ、他の3つのバンクの予測メモリ52には書きこみを行わない。このようにすれば、次に更新を行ったコンテキストと同じ下位8ビットの値をとるコンテキストのいずれが出現しても、予測メモリ52の値を有効として処理することができるようになる。
前述の例で言うと、コンテキストが101hの更新が行われた際、フラグがリセット状態であるとバンク2の予測メモリ52の01hのアドレスに更新値を書きこみ、バンク1、3、4の予測メモリ52の01hのアドレスに確率状態の初期値を書きこむ。同時にレジスタ群53中の対応するレジスタもセットしておく。このようにすれば、以降に再びコンテキスト101hが出現した場合は更新値が、コンテキスト001h、201h、301hが出現した場合は初期値が、第2の選択回路55より出力され適切な符号化が実現できる。
第2の実施形態におけるレジスタ群53の構成はレジスタの個数が4分の1となっている以外は図3で示した第1の実施形態におけるレジスタ群31と同じであり、第2のデータ選択回路55も図4で示される第1の実施形態におけるデータ選択回路14と同じである。
図6に、第2の実施形態で使われるメモリライト制御回路57の構成例を示す。図5のRAM1、RAM2、RAM3、RAM4のそれぞれに対してライトデータ、ライト信号を出力するが、更新要求がありフラグがリセット状態であれば全てのRAMに対してライト信号が出力され、ライトデータはa9,a8で選択されるRAMについては更新値が、それ以外のRAMについては初期値が出力される。また、更新要求がありフラグがセット状態であれば、a9,a8で選択されるRAMについてのみライト信号が出力され、ライトデータは更新値となる。これらの制御は、a9,a8に基づきデコーダ61より得られるデコード信号で論理素子などを駆動することにより行う。
この例では、コンテキスト領域を4つのバンクに分割しているが、分割の数には制限はなく符号化器全体の回路規模からみて適切な数を選択することができる。この第2の実施形態においては、予測メモリの初期化時間を最小にするなど第1の実施形態のすべての特徴を生かしながら、かつ、コンテキスト領域を複数のバンドに分割する事で、レジスタ群を構成するレジスタの個数を減らし全体の回路規模の増大を最小限に抑えることができる。
図7に本第2発明の復号化装置における第1の実施形態を示す。第1発明の第1の実施形態では、画像データが外部より与えられるのに対して、この第2発明の第1の実施形態では、復号化器71に入力された符号より復号された画像データがコンテキスト生成部11に入力されている点が異なっているが、他の動作は第1発明の第1の実施形態と同じであるためここでは詳細の説明は省く。
図8に本第2発明の復号化装置の第2の実施形態を示す。この実施形態においても、第1発明の第2の実施形態と異なるのは、コンテキスト生成部51への画像データが復号化器81より与えられる点のみであるので動作の詳細の説明は省略する。
本第1発明の符号化装置の第1の実施形態を示した制御ブロック図 注目画素および参照画素のテンプレートを示した図 図1におけるレジスタ群の構成を示した図 図1におけるデータ選択回路の構成を示した図 本第1発明の符号化装置の第2の実施形態を示した制御ブロック図 図5におけるメモリライト制御回路の構成を示した図 本第2発明の復号化装置の第1の実施形態を示した制御ブロック図 本第2発明の復号化装置の第2の実施形態を示した制御ブロック図
符号の説明
11,51:コンテキスト生成部
12,52:予測メモリ
13,53:レジスタ群
14,54,55:データ選択回路
15,56:符号化器
33:デコーダ
57:メモリライト制御部
71,81:復号化器

Claims (2)

  1. 周辺の参照画素の状態より注目画素の画素値を予測し、その当り・外れの結果によって順次符号化を行い、かつその参照画素の状態における予測値を適宜更新していく予測符号化装置において、
    参照画素の全状態を複数の等しい大きさのバンクに分割し、そのバンクに属する各参照画素の状態における注目画素の画素値予測を行うため、確率情報を保持し、符号化が開始されると、その特定の参照画素状態における確率状態を出力する複数の大きさの等しい記憶手段と、
    バンクの情報より、前記複数の記憶手段より出力される複数の確率状態から、現在の参照画素の状態に対応する確率状態を選択する第1の選択手段と、
    特定の参照画素状態において前記第1の選択手段が出力する確率情報が有効かどうかを示すフラグを出力するため、1つのバンクの記憶手段のアドレス数と同数のレジスタで構成され、符号化開始時に一斉にリセットされ、符号化動作中は、特定の参照画素状態に対応するフラグを選択的に出力し、更新データ・更新要求の信号がデコーダを介して前記レジスタに入力されるレジスタ群と、
    前記レジスタ群の出力が、特定の参照画素状態における確率情報が無効である事を示している場合、あらかじめ決められた初期の確率状態を出力し、特定の参照画素状態における確率情報が有効である事を示している場合、前記第1の選択手段から出力される確率状態を出力する第2のデータ選択回路と、
    符号化動作中、ある特定の参照画素状態における確率情報が無効であることを、前記レジスタ群の対応するレジスタのフラグの出力が示している場合、その特定の参照画素状態における確率情報が更新されると、それ以降の同じ参照画素状態では前記複数の記憶手段の内容が有効であることを示すため、実際に書換えが発生したバンクに対応する前記記憶手段に対しては対応するアドレスに更新値を書きこみ、書換えが発生していない他の複数のバンクの前記記憶手段の同じアドレスに対しては初期値を書きこみ、同時に前記レジスタ群の対応する1つのレジスタのフラグをセットする書込み制御装置であって、特定の参照画素状態の内容の上位ビット領域に基づいて選択信号を出力するデコーダ回路を有し、前記選択信号は、特定の参照画素状態に対応する前記レジスタ群の中のレジスタのフラグの状態、及び更新要求の信号とが入力される論理素子を介して、前記記憶手段への書き込みを制御する書込み制御装置と
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  2. 復号された結果である周辺の参照画素の状態より注目画素の画素値を予測し、その当り・外れの結果と、あらかじめ符号化された符号データより順次復号化を行い、かつその参照画素の状態における予測値を適宜更新していく予測符号復号化装置において、
    参照画素の全状態を複数の等しい大きさのバンクに分割し、そのバンクに属する各参照画素の状態における注目画素の画素値予測を行うため、確率情報を保持し、復号化が開始されると、その特定の参照画素状態における確率状態を出力する複数の大きさの等しい記憶手段と、
    バンクの情報より、前記複数の記憶手段より出力される複数の確率状態から、現在の参照画素の状態に対応する確率状態を選択する第1の選択手段と、
    特定の参照画素状態において前記第1の選択手段が出力する確率情報が有効かどうかを示すフラグを出力するため、1つのバンクの記憶手段のアドレス数と同数のレジスタで構成され、復号化開始時に一斉にリセットされ、復号化動作中は、特定の参照画素状態に対応するフラグを選択的に出力し、更新データ・更新要求の信号がデコーダを介して前記レジスタに入力されるレジスタ群と、
    前記レジスタ群の出力が、特定の参照画素状態における確率情報が無効である事を示している場合、あらかじめ決められた初期の確率状態を出力し、特定の参照画素状態における確率情報が有効である事を示している場合、前記第1の選択手段から出力される確率状態を出力する第2のデータ選択回路と、
    復号化動作中、ある特定の参照画素状態における確率情報が無効であることを、前記レジスタ群の対応するレジスタのフラグの出力が示している場合、その特定の参照画素状態における確率情報が更新されると、それ以降の同じ参照画素状態では前記複数の記憶手段の内容が有効であることを示すため、実際に書換えが発生したバンクに対応する前記記憶手段に対しては対応するアドレスに更新値を書きこみ、書換えが発生していない他の複数のバンクの前記記憶手段の同じアドレスに対しては初期値を書きこみ、同時に前記レジスタ群の対応する1つのレジスタのフラグをセットする書込み制御装置であって、特定の参照画素状態の内容の上位ビット領域に基づいて選択信号を出力するデコーダ回路を有し、前記選択信号は、特定の参照画素状態に対応する前記レジスタ群の中のレジスタのフラグの状態、及び更新要求の信号とが入力される論理素子を介して、前記記憶手段への書き込みを制御する書込み制御装置と
    を備えることを特徴とする復号化装置。
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