JP4372892B2 - 壁装用シートの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の壁面や天井面等に貼る内装用の化粧シートに関し、更に詳しくは、安価で、かつ、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れた壁装用シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁装用シートとしては、基材上に塩化ビニル樹脂層を形成し、この塩化ビニル樹脂層上に印刷などして絵柄層を設けたもの、あるいは、さらに前記塩化ビニル樹脂層を発泡させると共にエンボス加工を施すなどして凹凸模様を施したものなど、いわゆる塩ビ壁紙に代表される塩ビ化粧シートが広く用いられている。しかし、この塩ビ化粧シートは燃焼時に塩化水素ガス等の有害なガスを発生するために一般の焼却炉では焼却処分ができないといった廃材処理の問題や火災時にはこの塩化水素ガス等の有害なガスを吸引することによる中毒といった問題などがあり、使用することを避けるようになってきた。
【0003】
また、これらの壁装用シートは、該壁装用シートの表面に付着した汚れが染みつきやすく、これを除去しづらいといった問題や、前記壁装用シートの表面強度が弱く破損しやすいといった問題がある。これは、壁装用シートが、汚染性や擦傷性に問題がある塩化ビニル樹脂から構成されていることと、施工性や意匠性を高めることを目的に、発泡や凹凸模様を形成する加工を行うために、これにより壁装用シートの表面に微細な凹凸や空隙が生じるためである。
【0004】
上記問題を解決するために、従来より、壁装用シートの表面に表面保護層を設ける方法が採られている。すなわち、▲1▼壁装用シートの表面に、たとえば、アクリル系樹脂等を塗工して表面保護層とする方法、また、▲2▼壁装用シートの表面に耐汚染性や耐擦傷性等に優れたフィルム、たとえば、フッ素系フィルムやエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム等を接着剤等を用いて貼り合わせて表面保護層とする方法が採られている。
【0005】
しかし、▲1▼の方法は、加工適性を考慮して有機溶剤や水等の溶媒を用いて比較的低粘度に調節されるため、薄い表面保護層を設ける場合には適した方法であるが、厚い表面保護層を設ける場合には、たとえば、加工工数が増えるなど作業が煩雑になる。また、このようにして設けた表面保護層は、発泡や凹凸模様を形成する加工を行うと発泡や凹凸模様に追従できずに表面保護層の厚さにバラツキが生じると共に、極端な場合には部分的に表面保護層に亀裂が入り、発泡層が露出するといった問題が発生する。
【0006】
また、▲2▼の方法は、表面保護層がフィルムからなるため、表面物性自体は良好であるが、たとえば、発泡層を発泡させて該発泡層に凹凸模様を形成してからフィルムを貼り合わせて表面保護層を形成する場合は、発泡層にフィットした状態でフィルムを貼ることが難しく、また、フィルムを貼り合わせて表面保護層を形成してから、発泡と凹凸模様を形成する加工を行うと、凹凸模様がシャープに形成されないといった問題が発生する。また、この方法においては、接着剤等を用いて表面保護層とするフィルムを貼り合わせる工程が必要な上に、このフィルムは予め成膜しておく必要があり、成膜の制約上から表面保護層として必要な厚さ以上のものを用いなければならず、コストの高いものとならざるを得ない。さらに、この▲2▼の方法の壁装用シートは、折れ皺が消えずらい上にカールが発生しやすく、また、腰が強すぎるために、壁面等に貼りずらい(施工性が悪い)といった問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人間や環境に優しい壁装用シートであって、かつ、安価であると共に耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れ、また、施工性にも優れた壁装用シートの製造方法を提供することである
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような問題点を解決すべく種々研究した結果、請求項1記載の本発明の壁装用シートの製造方法は、基材層上に、発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡層形成組成物を塗工する工程と、該発泡層形成組成物上に絵柄層を設ける工程と、前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層となす工程と、前記発泡層側からエンボス版で加熱加圧して前記発泡層に凹凸模様を形成する工程と、前記凹凸模様を設けた面全面にTダイ押出機で加熱溶融したメルトフローレートが15g/10min〜45g/10minであるポリプロピレン系樹脂を押出し塗工して前記凹凸模様に沿った表面層を形成する工程とからなることを特徴とするものである。
【0009】
請求項1記載の製造方法で製造された壁装用シートは、人間や環境に優しく、安価であって、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れると共に、シャープな凹凸模様を有する意匠性に優れた壁装用シートとすることができる。
【0010】
また、請求項1記載の製造方法で製造された壁装用シートは、特に、表面層をポリプロピレン系樹脂とすることにより、表面物性に優れた安価な樹脂で表面層を形成でき、かつ、表面物性のために必要とされる最小厚さ、ないし、これに近い厚さで表面層を形成することができるために、さらに安価にすることができ、また、シャープな凹凸模様を得ることができる。さらにまた、ポリプロピレン系樹脂のメルトフローレートを15g/10min〜45g/10minとすることにより、発泡層を発泡させて該発泡層に凹凸模様を形成した後であっても、凹凸模様を有する発泡層にフィットした状態で表面層を設けることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。
まず、図1は本発明の壁装用シートの一実施例を示す層構成図である。図中の1は化粧シート、2は基材層、3は発泡層、4は絵柄層、5は表面層、6は凹凸模様をそれぞれ示す。
【0012】
図1は本発明の壁装用シートの一実施例を示す層構成図であって、本発明の壁装用シート1は、基材層2上に発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする発泡層3を形成し、該発泡層3上に絵柄層4を形成し、該絵柄層4上に非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる表面層5を形成し、前記表面層5側から前記発泡層3にかけて凹凸模様6を施したものである。
【0013】
本発明に用いる前記基材層2としては、紙、難燃紙、不燃紙、有機繊維又は無機繊維の織布、不織布、あるいは、オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂等の非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなるシート、あるいは、これらの中から選んだ異種のものの積層体、たとえば、具体的な構成として挙げるならば、紙、難燃紙、不燃紙、有機繊維又は無機繊維の織布、不織布などの片面ないし両面に前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を溶液塗工法や加熱溶融塗工法等で塗工したもの、あるいは、紙、難燃紙、不燃紙、有機繊維又は無機繊維の織布、不織布などの片面ないし両面に前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂のシートをドライラミネーション法では貼り合わせたものなどを挙げることができ、その厚さとしては20〜300 μm程度が適当である。このように、基材層2を紙、難燃紙、不燃紙、有機繊維又は無機繊維の織布、不織布などの片面ないし両面に前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を設けたものとすることにより、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を設けた面(両面に前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を設けた場合はいずれの面でもよいが)を表出するように用いることにより、すなわち、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を設けない面に発泡層3、絵柄層4、表面層5を設けることにより、本発明の壁装用シートの製造時や施工時に発生する表面層5側を内側にするカールを防止することができる。
【0014】
次に、本発明の発泡層3は、発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする組成物からなるものであって、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂としては、たとえば、ハロゲンを含有しないアクリル系樹脂やオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エステル系樹脂、あるいは、これらの混合樹脂を挙げることができるが、従来の塩ビ化粧シートと同等な柔軟性、低温での加工性、意匠性を有し、耐薬品性、耐溶剤性、耐汚染性においては従来の塩ビ化粧シートに優れると共に、比較的低コストであることなどから、オレフィン系樹脂、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、あるいは、これらの混合樹脂が好適である。
【0015】
また、この発泡層3を前記基材層2上に設ける方法としては、周知の加熱溶融押出法、カレンダー法、あるいは、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂を水や有機溶剤等の溶媒でエマルジョン化するなどして溶液化されたものを塗工する、たとえば、ロールコート法、エアーナイフコート法、コンマドクターコート法など任意の塗工方法を採ることができる。
【0016】
また、本発明の発泡層3に用いる発泡剤としては、低沸点の炭化水素、または、フロンガスや石油エーテル等の揮発性物質等を内包した熱膨張型カプセル発泡剤、あるいは、アゾジカルボンアミドやオキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等の熱分解型発泡剤のいずれか、ないし、いずれをも用いることができるが、熱分解型発泡剤を用いる場合は、処方によっては熱分解時に発生するガスが表面層5の平滑性を損なうことがあり得るために、熱膨張型カプセル発泡剤の方がより好ましい。また、発泡剤の非ハロゲン系熱可塑性樹脂に対する混合量は、非ハロゲン系熱可塑性樹脂の種類やその塗工量、あるいは、要求される意匠性により適宜決めればよいが、概ね前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂100 重量部に対して0.5 〜20重量部が適当である。
【0017】
また、本発明の絵柄層4は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷等周知の印刷法によりインキにて形成することができる。印刷絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄がある。インキとしては、ビヒクルとして、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等を1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができるが、本発明の目的からしてポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、アクリル、酢酸ビニル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非ハロゲン系熱可塑性樹脂が好適である。
【0018】
次に、本発明の表面層5は、非ハロゲン系熱可塑性樹脂を主体とする組成物からなるものであって、この表面層5を設けることにより、本発明の壁装用シート1は壁装用シートとして要求される諸物性、すなわち、耐薬品性、耐汚染性、耐擦傷性等に優れた壁装用シートとすることができる。この表面層5に用いる非ハロゲン系熱可塑性樹脂としては、Tダイ押出機で加熱溶融押出し可能な樹脂であれば良いのであって、たとえば、ハロゲンを含有しないアクリル系樹脂やオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂等を挙げることができるが、従来の塩ビ化粧シートと同等な柔軟性、低温での加工性、意匠性を有し、耐薬品性、耐溶剤性、耐汚染性においては従来の塩ビ化粧シートに優れると共に、比較的低コストであることなどから、オレフィン系樹脂、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるいは、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、あるいは、これらの混合樹脂が好ましい。この表面層5の厚さは、表面物性や加工性、コスト対効果等の観点から5〜30μmの範囲、より好ましくは6〜20μmである。5μmより薄い場合には、壁装用シートとして要求される表面物性が得られないと共に、Tダイ押出機で厚みを制御して成膜することが困難であり、30μmより厚い場合には、シャープな凹凸模様を形成することができないばかりか、壁装用シートとしたときに、カールやシートの折れ皺が目立つといった施工上の不具合が発生する。
【0019】
次に、本発明の凹凸模様6の形成方法としては、本発明の壁装用シートを製造するどの段階で形成するかは別にして、要するに製造過程にある壁装用シートが何等かの手段によりエンボス加工可能な温度にある時に、基材層2と対向する最外層側からエンボス版で加熱加圧することにより形成することができる。この凹凸模様6の加工には周知の枚葉、あるいは、輪転式のエンボス機が用いられ、凹凸模様6の形状としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
【0020】
次に、この壁装用シート1の製造方法としては、たとえば、(a) 基材層2上に発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡層形成組成物を塗工し、該発泡層形成組成物上に絵柄層4を設けた積層体の前記絵柄層4側にTダイ押出機で加熱溶融した非ハロゲン系熱可塑性樹脂を押出し塗工して表面層5を形成して後に、加熱発泡炉で前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層3を形成すると共に前記表面層5側からエンボス版で加熱加圧することにより、前記表面層5側に凹凸模様6を有する壁装用シートを得ることができる。
【0021】
また、他の製造方法としては、(b) 基材層2上に発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡層形成組成物を塗工し、該発泡層形成組成物上に絵柄層4を設け、その後に前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層3を形成した積層体の前記発泡層3側にTダイ押出機で加熱溶融した非ハロゲン系熱可塑性樹脂を押出し塗工して表面層5を形成すると共に前記表面層5側からエンボス版で加熱加圧することにより、前記表面層5側に凹凸模様6を有する壁装用シートを得ることができる。
【0022】
また、もう一つの製造方法としては、(c) 基材層2上に発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡層形成組成物を塗工し、該発泡層形成組成物上に絵柄層4を設け、その後に前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層3を形成した積層体の前記発泡層3側からエンボス版で加熱加圧することにより、前記発泡層3に凹凸模様6を形成して後に、前記凹凸模様6を形成した前記発泡層3にTダイ押出機で加熱溶融した非ハロゲン系熱可塑性樹脂を押出し塗工して、前記凹凸模様6に沿った表面層5を形成することにより、前記表面層5側に凹凸模様6を有する壁装用シートを得ることができる。
【0023】
上記いずれの製造方法でも、本発明の壁装用シート1を製造することができるが、特に、上記(c) の製造方法にあっては、凹凸模様6を形成して後に表面層5を設けるために、上記で説明した前記表面層5を形成する非ハロゲン系熱可塑性樹脂の中でも、前記凹凸模様に沿う(追従する)性質が必要であり、この性質はTダイ押出機で加熱溶融押出しする時の樹脂の流動特性と緊密な関係があり、たとえば、エステル系樹脂においては、流動特性を向上させると耐汚染性が悪くなり、また、オレフィン系樹脂のなかでもエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物においては、Tダイ押出機で加熱溶融押出し可能な範囲で流動特性を向上させても、耐汚染性が悪くなることはないが、凹凸模様への追従が満足いくものとはならないことが判明し、この(c) の製造方法にあっては、オレフィン系樹脂のなかでもポリプロピレン系樹脂で、流動特性をあらわすメルトフローレート値(以下、MFRという)が15g/10min 〜45g/10min のものが、凹凸模様への追従もよく、また、耐汚染性にも優れ、特に好適である。ちなみに、MFRが15g/10min より小さいと凹凸模様への追従が悪く、45g/10min より大きいと成膜に支障をきたす。
【0024】
また、前記基材層2、前記発泡層3、前記表面層5には、必要に応じて、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、三酸化アンチモン、酸化チタン等の無機物の1種ないし2種以上の混合物からなる無機充填剤、あるいは、難燃剤を添加しても構わないし、また、必要に応じて顔料等を添加して着色しても構わない。この顔料添加による着色は透明着色であってもよいし、また、不透明(隠蔽)着色であっても構わない。
【0025】
さらに、前記発泡層3、前記表面層5には、必要に応じて、ラジカル捕捉剤および/ないし紫外線吸収剤を添加しても構わない。これは、前記発泡層3や前記表面層5が紫外線によって劣化するのを防止し、耐候性を向上させる目的で用いられる。ラジカル捕捉剤としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤が好適である。理由としては、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤は、テトラアルキルピペリジンを母核に持ち、紫外線で発生するラジカルを捕捉するラジカル捕捉作用がある他に、ヒドロペルオキシド(ROOH)の不活性作用等の各種作用機構によりその効果が発揮されると推定されており、多機能の安定剤として優れた性能が得られる。ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤の具体例としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル−トリデシル−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラギス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート等の他、たとえば、特公平4−82625号公報に開示されている化合物などのヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を挙げることができる。また、紫外線吸収剤としては、たとえば、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−アミル−5'−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−イソブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−イソブチル−5'−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の2'−ヒドロキシフェニル−5−クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2'−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン等の2,2'−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤類、サリチル酸フェニル、4−tert−ブチル−フェニル−サリシレート等のサリチル酸エステル系紫外線吸収剤類、2−エチル−ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤類等を用いることができるが、本発明の壁装用シートに用いる紫外線吸収剤として非塩素系のベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、または、シアノアクリレート系が適当である。また、これら発泡層3、表面層5には、必要に応じて各種安定剤を添加してもよい。
【0026】
また、前記表面層5には、抗菌剤を添加して抗菌性をもたせることもできる。この表面層5に添加する抗菌剤としては、たとえば、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着剤、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、燐酸ジルコニウム、燐酸チタン、チタン酸カリウム、含水酸化ビスマス、含水酸化ジルコニウム、ハイドロタルサイド等の無機イオン交換体に銀イオンまたは銀イオンの他に銅イオン、亜鉛イオンを併用して担持させた銀系抗菌剤、あるいは、抗菌性のある無機塩類を酸化亜鉛粒子に化合させた酸化亜鉛化合物等の周知のものを挙げることができる。
【0027】
また、図示はしなかったが、前記基材層2と前記発泡層3、あるいは、前記発泡層3と前記絵柄層4の層間、あるいは、前記絵柄層4と前記表面層5との層間に層間接着力の向上を図ることを目的に、接着剤塗布やコロナ放電処理等の接着力向上手段を適宜用いることもできる。
【0028】
また、本発明の化粧シートにあっては、光安定剤としてのラジカル捕捉剤、あるいは、紫外線吸収剤が、たとえば、絵柄層に添加されていても構わないし、接着力向上手段として接着剤塗布を行う場合にあっては、この接着剤に光安定剤としてのラジカル捕捉剤、あるいは、紫外線吸収剤が添加されていても構わない。
【0029】
【実施例】
上記の本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
まず、坪量105g/m2 の難燃性裏打紙〔特種製紙(株)製〕上に、表1に示す配合の発泡層形成組成物(水性エマルジョン)を乾燥後の塗布量が170g/m2 となるようにコンマドクターコート法で塗工し、この塗工面にアクリル系水性インキを用いてグラビア印刷法で印刷して絵柄層を形成した中間シートAを作製した。
実施例1
前記中間シートAの絵柄層を形成した面に、ポリオレフィン系接着剤〔三井化学(株)製ユニストールP〕を乾燥後に3g/m2となるように塗工した後に、この接着剤を塗工した面に、オレフィン系熱可塑性樹脂〔Montell-JPO(株)製ホモポリマー系ポリピロピレン(MFR:20)〕を2種3層Tダイ押出機で押し出して10μm厚さの表面層を形成した後に、前記発泡層形成組成物を加熱発泡させると共に、前記表面層側からエンボス加工を施して、本発明の壁装用シートを作製した。
【0030】
実施例2
前記中間シートAの絵柄層を形成した面に、2液硬化型ウレタン系接着剤(主剤:ポリエステルポリオール)を乾燥後に3g/m2となるように塗工した後に、この接着剤を塗工した面に、オレフィン系熱可塑性樹脂〔クラレ(株)製エバール(エチレン共重合比率44 mol%、MFR:5.5 )〕を2種3層Tダイ押出機で押し出して8μm厚さの表面層を形成した後に、前記発泡層形成組成物を加熱発泡させると共に、前記表面層側からエンボス加工を施して、本発明の壁装用シートを作製した。
【0031】
〔表1〕
【0032】
実施例3
前記中間シートAを用い、まず、前記中間シートAの発泡層形成組成物を加熱発泡させて後に、絵柄層を形成した面に、ポリオレフィン系接着剤〔三井化学(株)製ユニストールP〕を乾燥後に3g/m2となるように塗工し、この接着剤を塗工した面に、オレフィン系熱可塑性樹脂〔Montell-JPO(株)製ホモポリマー系ポリピロピレン(MFR:20)〕を2種3層Tダイ押出機で押し出して10μm厚さの表面層を形成すると共に前記表面層側からエンボス加工を施して、本発明の壁装用シートを作製した。
【0033】
実施例4
前記中間シートAを用い、まず、前記中間シートAの発泡層形成組成物を加熱発泡させると共に、前記絵柄層側からエンボス加工を施して後に、前記絵柄層を形成した面に、ポリオレフィン系接着剤〔三井化学(株)製ユニストールP〕を乾燥後に3g/m2となるように塗工し、この接着剤を塗工した面に、オレフィン系熱可塑性樹脂〔Montell-JPO(株)製ホモポリマー系ポリピロピレン(MFR:28)〕を2種3層Tダイ押出機で押し出して10μm厚さの表面層を形成して、本発明の壁装用シートを作製した。
【0034】
実施例5
前記中間シートAを用い、まず、前記中間シートAの発泡層形成組成物を加熱発泡させると共に、前記絵柄層側からエンボス加工を施して後に、前記絵柄層を形成した面に、ポリオレフィン系接着剤〔三井化学(株)製ユニストールP〕を乾燥後に3g/m2となるように塗工し、この接着剤を塗工した面に、オレフィン系熱可塑性樹脂〔Montell-JPO(株)製ブロックコポリマー系ポリピロピレン(MFR:18)〕を2種3層Tダイ押出機で押し出して10μm厚さの表面層を形成して、本発明の壁装用シートを作製した。
【0035】
比較例1
前記中間シートAを用い、この中間シートAの絵柄層を形成した面に、アクリル系OPニスを乾燥後に3g/m2となるように塗工して表面層を形成して後に、前記発泡層形成組成物を加熱発泡させると共に、前記表面層側からエンボス加工を施して、比較例1とする壁装用シートを作製した。
【0036】
比較例2
前記中間シートAを用い、まず、前記中間シートAの発泡層形成組成物を加熱発泡させて後に、15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム〔クラレ(株)製エバールフィルム(易接着プライマー処理品)〕を、該エバールフィルムの処理面を前記中間シートAの絵柄層を形成した面側にして、前記中間シートA上にエンボス加工と同時に貼り合わせて、比較例2とする壁装用シートを作製した。
【0037】
上記で作製した実施例1〜5、および、比較例2について、壁装用シートの施工時に必要とされる施工性の評価を下記試験方法で行い、その結果を表2、表3に纏めて示した。
【0038】
〔表2〕
【0039】
〔表3〕
※施工性評価試験方法(社内法):
耐カール性:10cm角にカットした壁装用シートを水に3分間浸漬して後に取り出して25℃雰囲気下に1時間放置後に目視観察
不陸性 :3cm角の高さを自在に変化させることができる凸部を有する下地材上に壁装用シートを施工し、該壁装用シート上から凸部の有無を目視観察
耐折シワ性:壁装用シートの裏面に壁紙用接着剤〔ヤヨイ化学(株)製「ルーアマイルド」〕を塗工した後、2つ折りにして折り目を付けて接着剤面同士を貼り合わせ、再度壁装用シートを開いて下地材に施工し、24時間放置後の前記折り目の有無を目視観察
腰の強い表面層を有する壁装用シートほどシワが目立ち易い出隅入隅性:2cmの段差を有する下地材の段差に沿って壁装用シートを施工し、24時間放置後の出隅と入隅部分の壁装用シートの浮きの有無を目視観察
【0040】
本発明の壁装用シートは、表2、表3からも明らかなように、施工性において極めて優れた性能を有するものである。
【0041】
次に、上記で作製した実施例1〜5、および、比較例1について、JISK6902に準拠して、耐汚染性試験を行い、その結果を表4に纏めて示した。
【0042】
〔表4〕
※試験方法:JISK6902に準拠し、汚染物質付着後24時間25℃60%RH雰囲気下に放置し、JKワイパーにて拭き取り後の状態を目視観察
評価方法:汚れが完全に除去された状態を◎、汚れが目立たない程度に残る状態を○、汚れが若干残る状態を△、汚れが残る状態を×として評価。
【0043】
本発明の壁装用シートは、表4からも明らかなように、耐汚染性において極めて優れた性能を有するものである。
【0044】
次に、上記で作製した実施例1〜5、および、比較例1について、下記表面強度試験を行い、その結果を表5に纏めて示した。
【0045】
〔表5〕
※表面強度試験(社内法):
試験機−鉛筆硬度試験機
方法 −壁装用シートのサンプルを石膏ボード(吉野石膏製、9mm厚)に接着し、100g荷重で鉛筆硬度をかえてサンプル上を移動させて、サンプルの外観の変化を目視観察
評価 −下記4段階で評価して、(I)と(II)はOK、(III) と(IV)はNGとして5回測定後のOKレベルの回数を分数表示
(I)鉛筆のカーボンがサンプルに付着した程度
(II)サンプル表面に傷は付いていないが鉛筆の通過した部分のみが凹んでいる程度
(III)サンプル表面に傷が付き発泡層が見えている程度
(IV)発泡層自体が削られている程度
【0046】
本発明の壁装用シートは、表5からも明らかなように、強い表面強度を有するシートである。
【0047】
【発明の効果】
本発明の壁装用シートは、今まで縷々説明してきたが、焼却などするときに塩化水素ガス等の有害なガスの発生がなく、かつ、耐汚染性や耐擦傷性等の表面物性に優れると共に、施工性においても優れた効果を奏するものである。また、表面物性のために必要とされる最小厚さ、ないし、これに近い厚さで表面層を形成することができるために安価にすることができると共に、また、シャープな凹凸模様を得ることができるために意匠性においても優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる壁装用シートの一実施例を示す層構成図である。
【符号の説明】
1 壁装用シート
2 基材層
3 発泡層
4 絵柄層
5 表面層
6 凹凸模様
Claims (1)
- 基材層上に、発泡剤および非ハロゲン系熱可塑性樹脂からなる発泡層形成組成物を塗工する工程と、該発泡層形成組成物上に絵柄層を設ける工程と、前記発泡層形成組成物を発泡させて発泡層となす工程と、前記発泡層側からエンボス版で加熱加圧して前記発泡層に凹凸模様を形成する工程と、前記凹凸模様を設けた面全面にTダイ押出機で加熱溶融したメルトフローレートが15g/10min〜45g/10minであるポリプロピレン系樹脂を押出し塗工して前記凹凸模様に沿った表面層を形成する工程とからなることを特徴とする壁装用シートの製造方法。
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