JP2002096422A - 多層樹脂延伸フィルム - Google Patents

多層樹脂延伸フィルム

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JP2002096422A JP2000286266A JP2000286266A JP2002096422A JP 2002096422 A JP2002096422 A JP 2002096422A JP 2000286266 A JP2000286266 A JP 2000286266A JP 2000286266 A JP2000286266 A JP 2000286266A JP 2002096422 A JP2002096422 A JP 2002096422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷性とエンボス加工性に優れ、天然紙など
の裏打ち紙や感圧型粘着加工を必要とせずに、従来の壁
紙と同様の施工性を有し、かつリサイクル性に優れたモ
ノマテリアルな壁紙に適した多層樹脂延伸フィルムを提
供すること。 【解決手段】 融点が160℃以上であるオレフィン系
熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂、無機微細粉
末及び/または有機フィラーを含有する印刷可能な表面
層(A)の裏面に、融点が160℃以上であるオレフィ
ン系熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂、表面処
理された無機微細粉末及び/または有機フィラーを含有
し「Japan TAPPI No.51−87」によ
り測定される液体吸水容積が6〜25ml/m2である
裏面層(B)を積層した多層樹脂延伸フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷適性、及びエン
ボス加工適性に優れ、従来の壁紙の如く天然紙等の裏打
ちを必要とせず、直接、水溶性接着剤で壁などに皺なく
貼り付け施工が可能で、かつ剥がした後のリサイクル性
に優れた多層樹脂延伸フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築装飾材(特に壁紙)に用いら
れる樹脂フィルムとして、塩化ビニール樹脂(PVC)
を主成分とするカレンダー成形フィルムやペースト発泡
した材料が多く使用されている。これらPVC樹脂を使
用した壁紙類には、廃棄時や火災時に発生する塩素ガス
の問題や、可塑剤のブリーディングに依る室内汚染等の
環境汚染の問題がある。これらの問題を解決するため
に、最近ではポリオレフィンを用いた壁紙用フィルムや
ポリオレフィン樹脂を使用したペースト発泡手法等の開
発が行われている。また、最近では省資源の観点から、
壁紙のリサイクル方法も多く提案されている。しかし、
PVC壁紙やポリオレフィン壁紙等の従来型壁紙には天
然紙等の裏打ち材が使用されており、剥がしたときに樹
脂材料と裏打ち材料(天然紙)を分離することが困難で
ある。このため、廃品壁紙の殆どが埋め立て処理されて
おり、リサイクルされていないのが現状である。
【0003】壁紙として使用するために、従来から裏面
に多種素材の裏打ち加工を行ったり、タック紙型壁紙の
場合は粘着剤などの塗工処理を行ったり、直接壁や木質
合板に貼る場合は接着剤(糊)塗工などを行っている。
しかしながら、これらの方法は、接着剤、粘着剤との接
着性(強さ)や乾燥性が悪いという問題点が指摘されて
いる。これらの問題点を解決するため、一般的には天然
紙が裏打ち材として使用されている。しかしながら、壁
紙の貼り替え時において、貼り替えた壁紙の樹脂素材と
裏打ち材(天然紙)との組成が違うため、剥がした使用
済みの壁紙をそのままリサイクルすることはできない。
このため、リサイクルする際には樹脂素材と裏打ち紙を
分離する必要がある。同様に、裏面に合成樹脂を主成分
とした感圧粘着剤を塗工したタック紙型壁紙の場合も、
感圧粘着剤を樹脂素材から分離することは困難である。
このため、多量の感圧粘着剤が付着した状態で剥離さ
れ、リサイクル時に樹脂素材が熱分解が起こして異物を
発生したり、樹脂の流動特性が大きく変わってしまい、
品質上大きな問題となっているのが現状である。
【0004】最近ではこの問題を解決するために、壁紙
樹脂素材と裏打ち材(天然紙)との分離方法も提案され
ている。例えば、裏打ち紙に水溶性高分子とPVC樹脂
系或いは酢酸ビニル系の合成バインダーを主成分とする
塗被層を設け、その上にPVC樹脂を積層した壁紙であ
って、温水、若しくはアルカリ性水溶液に浸漬、撹拌し
てPVCと裏打ち紙を分離する方法(特開平6ー173
200号)や裏打ち材と発泡ゲル化したPVC基材との
中間にPETフィルムやPPフィルム等を積層する方法
(特開平11−293600号)の提案がなされてい
る。しかしながら、いずれの方法においても裏打ち紙の
分離工程が増えるために、リサイクルに要するコストア
ップやリサイクルされた樹脂素材の品質低下などの問題
があり、実用化には至っていない。このため、依然とし
て剥がした壁紙のほとんどは埋め立て、または焼却など
で処分されている。
【0005】また、裏打ち材を必要としないポリオレフ
ィン系の壁紙用素材の提案もなされているが、裏打ち紙
を用いたPVC系壁紙の如く壁面への貼り付け施工の際
に、接着剤の乾燥が遅い、貼り付け時に皺が入るなどの
施工時の作業性に問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来技術の問題点を解決することを課題とした。すなわ
ち、本発明は、印刷性とエンボス加工性に優れ、天然紙
などの裏打ち紙や感圧型粘着加工を必要とせずに、従来
の壁紙と同様の施工性を有し、かつリサイクル性に優れ
たモノマテリアルな壁紙に適した多層樹脂延伸フィルム
を提供することを課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋭意研究を行
った結果、特定の融点を有するオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーを含有する多層樹脂延伸フィルムを製造する
ことにより、本発明の目的にかなう優れた特性をフィル
ムを付与することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち本発明は、融点が160℃以上で
あるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性
樹脂、無機微細粉末及び/または有機フィラーを含有す
る印刷可能な表面層(A)の裏面に、融点が160℃以
上であるオレフィン系熱可塑性エラストマーを含む熱可
塑性樹脂、表面処理された無機微細粉末及び/または有
機フィラーを含有し「Japan TAPPI No.
51−87」により測定される液体吸水容積が6〜25
ml/m2である裏面層(B)を積層した多層樹脂延伸
フィルムを提供する。
【0009】本発明の好ましい実施態様では、熱可塑性
樹脂がオレフィン系樹脂とオレフィン系熱可塑性エラス
トマーの混合物であり、オレフィン系樹脂100重量部
に対してオレフィン系熱可塑性エラストマー10〜10
0重量部を含有するのが好ましい。裏面層(B)に含ま
れるオレフィン系熱可塑性エラストマーの量は、表面層
(A)に含まれるオレフィン系熱可塑性エラストマーの
量よりも多いことが好ましい。また、裏面層(B)に使
用する無機微細粉末及び/または有機フィラーの表面
は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、および帯電防止剤から選ばれた少
なくとも一つで処理されていることが好ましい。
【0010】裏面層(B)の水に対する平均接触角は1
0〜50゜であるのが好ましく、多層樹脂延伸フィルム
の空孔率は10〜60%であるのが好ましい。また、裏
面層(B)の空孔率が表面層(A)の空孔率よりも大き
いことが好ましい。多層樹脂延伸フィルムのフィルムの
密度は0.4〜1g/cm3であるのが好ましい。多層
樹脂延伸フィルムは、表面層(A)及び裏面層(B)を
積層した後に延伸することにより製造されたものが好ま
しく、表面層(A)及び裏面層(B)に酸化処理が施さ
れているものが好ましい。
【0011】また表面層(A)に印刷を行った後、更に
エンボス加工を施されたものが好ましい。特に、裏面層
(B)に直接、水溶性の接着剤を塗工して、壁などに貼
り付け施工が可能であるのが好ましい。裏面層(B)に
用いる水溶性の接着剤は澱粉、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリビニールア
ルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニール
アミドから選ばれる少なくとも一つを含むものであるの
が好ましい。なお、本明細書において「〜」はその前後
に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として
含む範囲を示す。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の多層樹脂
延伸フィルムについて詳細に説明する。本発明の多層樹
脂延伸フィルムは、表面層(A)と裏面層(B)を有し
ている。表面層(A)、裏面層(B)は、熱可塑性樹脂
と、無機微細粉末及び/または有機フィラーを含有す
る。また、表面層(A)、裏面層(B)は、熱可塑性樹
脂として、融点160℃以上のオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーを含有する。
【0013】表面層(A)の構成 本発明の多層樹脂延伸フィルムを構成する表面層(A)
は、各種の印刷を行い、その後にエンボス加工等の加工
処理を行うことができる面である。このような処理を施
すことによって、本発明の多層樹脂延伸フィルムは壁紙
等として有用に施工することができる。このような多層
樹脂延伸フィルムの用途に応じて、表面層(A)は、各
種の印刷方式による高精細な印刷に対する適性や、その
後に行われるエンボス加工時にインキの脱落を防ぐため
のインキの密着強度を有するように構成することができ
る。
【0014】表面層(A)に用いる熱可塑性樹脂は、融
点が160℃以上であるオレフィン系熱可塑性エラスト
マーを含む限り、その他の樹脂の種類と組成は特に制限
されない。その他の樹脂として好ましく用いられるの
は、オレフィン系樹脂である。具体的には、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、3−メ
チル−1−ペンテン等の炭素数2〜8のα−オレフィン
の単独重合体、及びこれらαーオレフィンの2〜5種の
共重合体が挙げられる。共重合体は、ランダム共重合体
でもブロック共重合体でもよい。具体的には密度が0.
89〜0.97g/cm3、メルトフローレート(19
0℃、2.16kg荷重)が1〜10g/10分の分枝
ポリエチレン、直鎖状ポリエチレン;メルトフローレー
ト(230℃、2.16kg荷重)が0.2〜20g/
10分のプロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン
共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレ
ン・エチレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・4−
メチルー1−ペンテン共重合体、プロピレン・3−メチ
ル−1−ペンテン共重合体、ポリ(1−ブテン)、ポリ
(4−メチル−1−ペンテン)、プロピレン・エチレン
・3−メチル−1−ペンテン共重合体などが挙げられ
る。
【0015】これらの中でもプロピレン単独重合体、プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体、高密度ポリエチ
レンが安価で、かつ成形加工性が良好であるため好まし
い。また、裏面層(B)の空孔率を表面層(A)の空孔
率よりも大きくするために、表面層(A)には高密度ポ
リエチレンまたはプロピレン・エチレンランダム共重合
体を使用するのが特に好ましい。
【0016】表面層(A)に用いるオレフィン系熱可塑
性エラストマーとして、オレフィン系エラストマーとオ
レフィン系樹脂とからなる複合材料の熱可塑性エラスト
マーを用いることが好ましい。特に下記の3種を好まし
い例として挙げることができる。 ソフトセグメントとしてのオレフィン系エラストマ
ーとハードセグメントとしてのオレフィンを単純ブレン
ドしたもの。 オレフィン系エラストマーとオレフィン系樹脂とを
部分的に架橋または重合させて複合化したもの オレフィン系エラストマーを架橋させて、それをオ
レフィン系樹脂に分散させたもの。 上記オレフィン系エラストマーとしては、EPDMなど
に代表されるエチレン系ゴムを挙げることができる。ま
た、オレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、プロピ
レン系樹脂等を挙げることができる。
【0017】オレフィン系熱可塑性エラストマーの融点
(DSCピーク温度)は、表面層(A)に良好なエンボ
ス適性及び壁面への施工に必要なフィルム剛性と施工後
に壁面の凹凸を吸収する柔軟性(フリク性)を付与する
ために、160℃以上であることが好ましく、165〜
180℃であることがより好ましい。オレフィン系熱可
塑性エラストマーの融点が160℃未満では、壁面への
施工時に水溶性の接着剤を裏面層(B)に適用したとき
にフィルムに皺が発生しやすく、作業性が悪くなる傾向
がある。なお、上記オレフィン系熱可塑性エラストマー
や上記熱可塑性樹脂には、必要に応じて、難燃剤、酸化
防止剤、分散剤、防カビ剤、抗菌剤、紫外線安定剤等を
添加することができる。
【0018】本発明では、上記のオレフィン系熱可塑性
エラストマー等を一種のみ選択して単独で用いてもよい
し、二種以上を選択して組み合わせて用いてもよい。ま
た、表面層(A)に含まれるオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーの量は、裏面層(B)に含まれるオレフィン系
熱可塑性エラストマーの量よりも少なくすることが好ま
しい。逆に多くすると、表面層(A)の空孔量が裏面層
(B)より多くなりやすいため、リサイクル性、表面層
の印刷適性、表面強度の点で問題が生ずることがある。
【0019】オレフィン系樹脂とオレフィン系熱可塑性
エラストマーとの混合物の混合比はオレフィン系樹脂1
00重量部に対してオレフィン系熱可塑性エラストマー
が10〜100重量部であることが好ましく、20〜8
0重量部であることがより好ましい。
【0020】表面層(A)には、無機微細粉末及び/ま
たは有機フィラーを用いる。無機微細粉末の種類は特に
制限されないが、平均粒子径が0.1〜3μmの重質炭
酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、クレー、タルク、
酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、珪藻土、酸化珪素等が好ましい例として挙げられ
る。中でも軽質あるいは重質炭酸カルシウム、クレー、
珪藻土、酸化チタンが、延伸成形で発生する空孔(ボイ
ド)の形成性が良好で安価なことから好ましい。
【0021】有機フィラーの種類も特に制限されない
が、分散後の平均粒子径が0.1〜3μmの主成分であ
る熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹脂を選択することが
好ましい。例えば熱可塑性樹脂フィルムがオレフィン系
樹脂フィルムである場合には、有機フィラーとしては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、ナイロン−6,ナイロン−
6,6、環状オレフィン環状オレフィンの単独重合体や
環状オレフィンとエチレンとの共重合体等で融点が12
0℃〜300℃、ないしはガラス転移温度が120℃〜
280℃であるものを挙げることができる。これらの有
機フィラーをオレフィン系樹脂中に配合混練する際に
は、必要に応じて分散剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、
相溶化剤等を添加することが望ましい。特に相溶化剤は
有機フィラーの粒子形態を決定することから添加量、種
類の選定が重要となる。
【0022】無機微細粉末または有機フィラーとして
は、44μmを超える粗大粒子の含有量が少ないものを
選択することが、印刷時の白抜けを防止するために望ま
しい。特に裏面層(B)に用いる無機微細粉末または有
機フィラーよりも小さな平均粒子径を有する無機微細粉
末または有機フィラーを表面層(A)に用いることによ
り、延伸によって発生する空孔を裏面層(B)よりでき
るだけ少なくすることが可能になる。こうすることによ
って、表面強度の向上及び高精細な印刷が可能になる。
これにより壁紙として使用する際にも表面剥離等の欠陥
をなくすことができ、また、エンボス加工においては、
より低温でのエンボス加工が可能となるので生産性が向
上する。表面層(A)には、上記の無機微細粉末および
有機フィラーの中から1種を選択してこれを単独で使用
してもよいし、2種以上を選択して組み合わせて使用し
てもよい。2種以上を組み合わせて使用する場合には、
無機微細粉末と有機フィラーを混合して使用してもよ
い。
【0023】表面層(A)には、オレフィン系樹脂とオ
レフィン系熱可塑性エラストマーとの混合物40〜90
重量%に平均粒子径が0.1〜3μmの無機微細粉末及
び/または有機フィラーを10〜60重量%含有するこ
とが特に好ましい。無機微細粉末及び/または有機フィ
ラーが10重量%未満である場合は、インキの密着性が
悪くなる傾向がある。また、60重量%を超えると、均
一延伸が困難になり、延伸して得られたフィルムの表面
に膜ヤブレが起こり、実用性に欠ける傾向がある。無機
微細粉末及び/または有機フィラーの平均粒子径が0.
1μm未満である場合は、熱可塑性樹脂への分散不良に
よる2次凝集が発生し表面突起物が多くなり高精細な印
刷ができなくなる傾向がある。また、3μmを超えると
表面平滑度が低下し前記同様高精細な印刷ができなくな
る傾向がある。
【0024】本発明の多層樹脂延伸フィルムを壁紙とし
て施工する時や、施工後における耐久資材としての材料
強度や印刷インキ接着強度等の経時的低下を抑制したい
時には、表面層(A)に酸化防止剤、紫外線安定剤、酸
化チタン等を添加しておくことが望ましい。
【0025】裏面層(B)の構成 本発明の多層樹脂延伸フィルムを構成する裏面層(B)
には、立体感のあるエンボス加工を行い、水溶性の接着
剤を塗工して直接壁等に施工することができる。このよ
うな処理を施すことによって、本発明の多層樹脂延伸フ
ィルムは壁紙等として有用に施工することができる。こ
のような多層樹脂延伸フィルムの用途に応じて、裏面層
(B)は、エンボス加工適性や、水溶性接着剤を塗工し
た時の接着剤の乾燥性や接着性等の施工適性を有するよ
うに構成することができる。
【0026】裏面層(B)に用いる熱可塑性樹脂及び熱
可塑性エラストマーの種類としては、前記表面層(A)
に記載したものと同様の物が挙げられる。裏面層(B)
に用いる熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマーは、表
面層(A)に用いるものと同一であってもよいし、異な
っていてもよい。裏面層(B)の熱可塑性樹脂として
は、裏面層(B)の空孔率を表面層(A)の空孔率より
も大きくするために、プロピレン単独重合体を使用する
のが特に好ましい。オレフィン系樹脂とオレフィン系熱
可塑性エラストマーの混合物の混合比は表面層(A)と
同じであるのが、施工作業性の面から好ましい。耐久資
材としての多層樹脂延伸フィルムの経時劣化を防止する
ために、裏面層(B)には酸化防止剤、紫外線安定剤等
を添加しておくことが望ましい。更に必要に応じて、難
燃剤等を添加してもよい。
【0027】裏面層(B)には、無機微細粉末及び/ま
たは有機フィラーを用いる。無機微細粉末、有機フィラ
ーとしては、前記表面層(A)に記載したものと同様の
物が挙げられる。裏面層(B)に用いる無機微細粉末及
び/または有機フィラーは、表面層(A)に用いるもの
と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0028】裏面層(B)には表面処理された無機微細
粉末を用いることが特に好ましい。表面処理された無機
微細粉末としては、例えば、重質炭酸カルシウムを湿式
粉砕中に平均分子量1,000〜150,000の水溶
性のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ま
たは非イオン性界面活性剤で処理された物、湿式粉砕中
にアニオン性帯電防止剤、カチオン性帯電防止剤、また
は非イオン性帯電防止剤で処理された物、更に前記界面
活性剤処理と有機帯電防止剤処理が2段階で処理された
物等が挙げられる。得られた多層樹脂延伸フィルムの
「Japan TAPPI No.51−87」により
測定される液体吸水容積を好ましい範囲(6〜25ml
/m2)にし、水に対する平均接触角を好ましい範囲
(10〜50゜)にした親水性表面を得るためには、平
均粒子径が0.5〜10μmの微細粉末に界面活性剤と
有機帯電防止剤を2段階で処理した微細粉末を用いるこ
とが好ましい。
【0029】多層樹脂延伸フィルムの空孔率を好ましい
範囲(10〜60%)にするためには、裏面層(B)の
無機微細粉末及び/または有機フィラーの配合量は30
〜70重量%にすることが好ましく、35〜65重量%
にすることがより好ましい。
【0030】「Japan TAPPI No.51−
87」により測定される液体吸水容積が25ml/m2
を超えるか、水に対する接触角が10゜未満であると、
水の吸水速度が速くなりすぎるため、水溶性の接着剤を
使った場合は、接着剤成分自体が内部に多く浸透しすぎ
る傾向がある。このため、接着剤の塗工量が多く必要と
なって生産コストが高くなる傾向がある。また、壁に施
工する前に接着剤が乾燥してしまい施工が困難になる傾
向がある。一方、液体吸水容積が6ml/m2未満であ
るか、水との平均接触角が50゜を超える場合は、反対
に水の吸水速度が遅くなって、接着剤の乾燥性が遅くな
るために施工した壁紙自体が壁から浮き上がり施工性が
低下する傾向がある。また、接着剤成分自体のフィルム
への浸透が少ないために接着剤と多層樹脂延伸フィルム
との接着性も低下する傾向がある。
【0031】裏面層(B)は、オレフィン系樹脂とオレ
フィン系熱可塑性エラストマーの混合物を30〜70重
量%と、平均粒子径が0.5〜10μmの表面処理され
た無機微細粉末及び/または有機フィラーを70〜30
重量%含有することが好ましい。無機微細粉末及び/ま
たは有機フィラーが30重量%未満であるか、無機微細
粉末及び/または有機フィラーの平均粒子径が0.5μ
m未満である場合は、空孔の発生が少なくなるために、
エンボス適性(エンボスの掛かり)が不良となる傾向が
ある。また、壁紙自体の隠蔽性が不足し、壁の地肌が見
えたり、壁の凹凸が目立つようになりフリク性が不足し
高級感がなくなる傾向がある。さらに、高い吸水能も得
ることができなくなる傾向がある。一方、無機微細粉末
及び/または有機フィラーが70重量%を超えるか、平
均粒子径が10μm以上では均一延伸が困難となり、延
伸して得られたフィルムの表面に膜ヤブレが起こる傾向
がある。
【0032】その他の層 本発明の多層樹脂延伸フィルムは、本発明の条件を満た
す表面層(A)と裏面層(B)を有していれば、その他
も有していてもよい。例えば、表面層(A)と裏面層
(B)の間に中間層(C)を1層以上設けてもよい。こ
の中間層(C)はエンボス適性から裏面層(B)と同程
度の空孔率を有することが好ましい。
【0033】本発明の多層樹脂延伸フィルムの肉厚は3
0〜500μmであることが好ましく、80〜400μ
mであることがより好ましい。また、各種の接着剤を用
いて貼合することにより肉厚1mmのものも得ることも
できる。表面層(A)と裏面層(B)の厚みの比
〔(A)/(B)〕は〔(1〜7)/(9〜3)〕であ
ることが、表面強度、印刷適性、エンボス加工性、エン
ボス戻りの面で好ましい。裏面層(B)の厚みの比が3
割未満になるとエンボスの掛かりが悪くなり、また、水
溶性接着剤の吸収量が不足し接着剤の乾燥性も悪くなる
傾向がある。なお、中間層(C)を設けた場合は、中間
層(C)の厚みを前記裏面層(B)の厚みの比の中に含
めて考えることが好ましい。
【0034】多層樹脂延伸フィルムの製造と加工 本発明の多層樹脂延伸フィルムは、当業者に公知の種々
の方法を組み合わせることによって製造することができ
る。いかなる方法により製造された多層樹脂延伸フィル
ムであっても、請求項1に記載される条件を満たすもの
である限り本発明の範囲内に包含される。
【0035】例えば、表面層(A)および裏面層(B)
を別々に延伸した後に積層することによって製造したも
のであってもよいし、表面層(A)および裏面層(B)
を積層した後にまとめて延伸することによって製造した
ものであってもよい。中間層(C)を有する場合は、3
層を別々に延伸してから積層してもよいし、先に積層し
てからまとめて延伸してもよいし、あるいは表面層
(A)および中間層(C)を積層して延伸した後に、延
伸または未延伸の裏面層(B)を積層することによって
製造したものであってもよい。これらの方法は適宜組み
合わせることもできる。
【0036】好ましい製造方法は、表面層(A)と裏面
層(B)、中間層(C)がある場合は表面層(A)と中
間層(C)、裏面層(B)とを積層した後にまとめて延
伸する工程を含むものである。別個に延伸して積層する
場合に比べると簡便でありコストも安くなる。また、表
面層(A)と裏面層(B)に形成される空孔の制御もよ
り容易になる。
【0037】延伸には、公知の種々の方法を使用するこ
とができる。延伸の具体的な方法としては、ロール群の
周速差を利用したロール間延伸、テンターオーブンを利
用したクリップ延伸などを挙げることができる。中でも
1軸方向のロール延伸によれば、延伸倍率を任意に調節
することができ、形成される空孔の大きさや個数をコン
トロールすることができるために好ましい。また、フィ
ルムの流れ方向に樹脂の延伸配向がなされるため、無延
伸フィルムに比べて高抗張力でかつ印刷時や加工時の張
力による寸法変化が小さい多層樹脂延伸フィルムを得る
ことができる。このような多層樹脂延伸フィルムは、壁
紙用として極めて有用である。
【0038】延伸倍率は特に限定されず、目的と使用す
る熱可塑性樹脂の特性により適宜選択される。例を挙げ
ると熱可塑性樹脂としてプロピレン単独重合体ないしそ
の共重合体を使用するときには、1.2〜12倍、好ま
しくは2〜7倍である。延伸温度は特に制限されない
が、裏面層(B)に用いる樹脂の融点より5℃以上(好
ましくは10℃以上)低い温度で行うことが好ましい。
5℃以上低くないと、ロール間延伸ではロール表面にシ
ートが貼り付き、延伸フィルム表面に貼り付き模様がで
る傾向がある。また、裏面層(B)の空孔による亀裂発
生が少なくなるために吸水能が不良となり、壁に直接施
工した場合、水溶性接着剤の乾燥不良となり施工性が大
きく低下する傾向がある。本発明の多層樹脂延伸フィル
ムには、更に必要に応じて高温での熱処理が施すことが
できる。
【0039】延伸後の多層樹脂延伸フィルムは微細な空
孔を有する。本発明の多層樹脂延伸フィルムの空孔率は
10〜60%であることが好ましく、15〜50%であ
ることがより好ましい。なお、本明細書における空孔率
は、電子顕微鏡写真観測した領域の空孔を画像解析装置
(ニレコ(株)製:型式ルーゼックスIID)を用いた面
積率から求めたものを示す。
【0040】多層樹脂延伸フィルムの空孔率が10%未
満である場合は、水溶性接着剤を用いたときの水分吸水
能が不足する傾向がある。また空孔率が60%を超える
場合は、水分吸水能が大きすぎて、接着剤が層内に多く
浸透するために多くの接着剤が必要となり施工コストが
かかる傾向がある。また、裏面層(B)の空孔率は表面
層(A)の空孔率よりも大きいことが好ましい。表面層
(A)の空孔率の方が大きい場合は、リサイクル性、表
面層の印刷適性、表面強度の点で問題が生ずることがあ
る。
【0041】本発明の多層樹脂延伸フィルムの密度は、
0.4〜1g/cm3であることが好ましく、0.45
〜0.95g/cm3であることがより好ましい。本発
明の多層樹脂延伸フィルムは、白色不透明な空孔を有す
るフィルムであることが特に好ましい。
【0042】本発明の多層樹脂延伸フィルムは、そのま
ま使用に供してもよいし、さらに別の熱可塑性フィルム
等に積層して使用してもよい。例えば、本発明の多層樹
脂延伸フィルムの表面層(A)には、他の熱可塑性樹脂
フィルムを積層することができる。積層するフィルムの
例としては、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィル
ム、ポリオレフィンフィルム等の透明または不透明なフ
ィルムが挙げられる。
【0043】更に、表面層には印刷適性を向上させるた
めに、各種の酸化処理を施したり、帯電防止剤、アンカ
ーコーティング剤、耐水化剤、等を塗布することもでき
る。また、裏面層にも親水性の向上や、水溶性接着剤と
の接着性を向上させるために、各種の酸化処理を施すこ
とが好ましい。酸化処理の方法としては、コロナ放電処
理、プラズマ処理、フレーム処理、グロー放電処理、オ
ゾン処理等を挙げることができ、コロナ放電処理、フレ
ーム処理が好ましい。
【0044】本発明の多層樹脂延伸フィルムは、特に壁
紙及び化粧合板用化粧紙に有用で有るが、床材、自動車
の内装材、粘着加工を施したタックラベル等にも有用で
ある。
【0045】本発明の多層樹脂延伸フィルムの表面に
は、使用目的に応じて印刷を行うことができる。印刷の
種類や方法は特に制限されない。例えば、公知のビヒク
ルに顔料を分散したインキを用いたグラビヤ印刷、水性
フレキソ、シルクスクリーン、UVオフセット輪転等の
印刷等の公知の印刷手段を用いて印刷することができ
る。また、金属蒸着や、グロス印刷、マット印刷等によ
り印刷することもできる。印刷する絵柄は、石目、木
目、格子、水玉、花柄等の天然物柄、抽象柄、キャラク
ター等から適宜選択することができる。
【0046】本発明の多層樹脂延伸フィルムにはエンボ
ス加工を施すことができる。エンボス加工は、印刷を行
った後に行うのが一般的であるが、エンボス加工後にさ
らに印刷を行っても構わない。エンボス加工は、例え
ば、平版プレス機、ロールエンボス機等公知の各種プレ
ス、エンボス機を用いて熱や圧力によりエンボス版の凹
凸形状を賦形することによって行うことができる。ロー
ルエンボス法は円筒状のエンボス版の凹凸形状を対象材
料に熱圧で賦形する方法である。熱圧賦形は、多層樹脂
延伸フィルムの表面層(A)に使用している樹脂の熱変
形温度と溶融温度の間に加熱して、エンボス版を該多層
樹脂延伸フィルムの表面に押圧して賦形した後、冷却し
て形状を固定することによって行う。加熱方法として
は、例えば赤外線照射、温風吹付け、加熱ローラーから
の伝導熱、誘電加熱等の方法が用いられる。なお、エン
ボスの賦形は、エンボス機を用いずに、延伸前、延伸後
のいずれにおいてもフィルム成形と同時に行うこともで
きる。
【0047】本発明の多層樹脂延伸フィルムを化粧合板
として用いる場合には、エンボス形成後にワイピングを
施して凹部内にワイピングインクを充填することによっ
て意匠性を向上させることができる。特に木目の導管部
の外観を再現する場合には好適である。
【0048】また、ワイピングの他に最外層には、透明
な樹脂層からなる表面保護層を形成することもできる。
表面保護層は表面層を保護するとともに、下層の絵柄や
エンボス等の意匠に立体感を付与する機能も有する。し
たがって、本発明の多層樹脂延伸フィルムを化粧板や壁
紙として使用する場合に表面保護層は特に有用である。
表面保護層は塗工または貼合により形成することができ
る。表面物性をさらに向上させるためには耐候性、耐摩
耗性、耐汚染性等の表面物性の優れた無色透明または着
色透明の樹脂を用いるのが好ましい。このような樹脂と
して好ましいのは、例えば各種アクリレート、ポリエス
テル等から電離放射線硬化性樹脂、ポリウレタン、不飽
和ポリエステル等の2液硬化型樹脂、フッ素樹脂、ポリ
シロキサン系樹脂等である。この表面保護層には、公知
の抗菌剤、防カビ剤、香料等を配合してもよい。
【0049】多層樹脂延伸フィルムの適用 本発明の多層樹脂延伸フィルムの裏面には、直接接着剤
を塗工して、木質壁材、石膏ボード、各種複合材料(樹
脂化粧板、木質合板等)や鉄板、アルミニウム板等の金
属板上に、直接貼り合わせて使用することができる。こ
のため、本発明の多層樹脂延伸フィルムを壁紙等に使用
する場合、裏打ち材(天然紙等)を裏面に裏打ち加工す
る必要はない。このため、本発明の多層樹脂延伸フィル
ムを、壁紙等に使用する場合、施工後壁から不要になっ
た壁紙をはがして壁紙をリサイクルする際に、裏打ち材
(天然紙等)がリサイクル原料に混入しないため、モノ
マテリアルな材料のリサイクルが可能となる。
【0050】本発明の多層樹脂延伸フィルムを貼り合わ
せるために使用する接着剤は、特に制限されず水溶性接
着剤、含水炭素系接着剤、合成樹脂系接着剤などを使用
することができる。接着剤は、溶剤系、水溶性のいずれ
であってもよいが、作業性、安全性(溶剤飛散による中
毒、火災など)の問題から水溶性接着剤を使用するのが
好ましい。
【0051】水溶性接着剤は水に対して溶解または、膨
潤する特性を有するものであり、例えば、タンパク質系
接着剤としてゼラチン、膠、カゼイン等を挙げることが
できる。含水炭素系接着剤としては、澱粉及びその誘導
体、セルロース誘導体としてヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、ビスコース等が挙げられ
る。その他アラビヤゴム、トラガントゴム等も挙げられ
る。
【0052】合成樹脂系接着剤としてはポリビニールア
ルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニールピロリド
ン等が挙げられる。その他、ポリアクリルアミド、ポリ
エチレンオキシド、ポリビニールアミド、水溶性ポリウ
レタン、ポリアクリル酸系樹脂やその塩等が挙げられる
が更に接着剤として、酢酸ビニール、アクリル酸エステ
ル、エチレン酢酸ビニール、塩化ビニール等の乳化重合
で得られるエマルジョン系接着剤が挙げられる。
【0053】なかでも、本発明の多層樹脂延伸フィルム
を壁などに貼り合わせに用いる水溶性接着剤として、施
工性、接着性などから澱粉及びその誘導体、ポリアクリ
ル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポ
リビニールアルコール、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、ポリビニールアミドが好ましく、澱粉及び
その誘導体がより好ましい。
【0054】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を挙げて
本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例
に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、
本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができ
る。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例によ
り限定的に解釈されるべきものではない。以下の実施例
および比較例で使用する材料を表1および表2にまとめ
て示す。なお、表中のMFRはメルトフローレートを意
味する。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】(実施例1〜6および比較例1〜2)以下
の手順にしたがって本発明の多層樹脂延伸フィルム(実
施例1〜6)および比較用の多層樹脂延伸フィルム(比
較例1〜2)を製造し、さらにこれらを用いて壁紙を製
造した。比較例1は、特開平11−348192号公報
の実施例2の多層樹脂延伸フィルムと同じである。表3
〜4に、各フィルムの製造にあたって使用した材料の種
類と量、延伸条件、および製造したフィルムの状態をま
とめて示した。
【0058】オレフィン系樹脂、エラストマーおよび微
細粉末を混合することによって、配合物[A]および
[B]を調製した。また、実施例3〜4および比較例1
では、オレフィン系樹脂、エラストマーおよび微細粉末
を混合することによって、配合物[C]も調製した。配
合物[A]と配合物[B]のみを調製した場合は、それ
ぞれを250℃に設定された2台の押出機で溶融混練
し、ダイ内で2つの配合物を積層して押出成形し、冷却
装置にて70℃まで冷却して、2層の無延伸シートを得
た。配合物[A]、配合物[B]、配合物[C]を調製
した場合は、これらの配合物を250℃に設定された3
台の押出機でそれぞれ溶融混練し、ダイ内で配合物
[C]の表面側に配合物[A]、裏面側に配合物[B]
を積層して押出成形し、冷却装置にて70℃まで冷却し
て、3層の無延伸シートを得た。
【0059】形成された無延伸シートを表4に記載され
る延伸温度に加熱した後、縦方向にロール間で表4に記
載される倍率に延伸した。ただし、実施例4では、3層
構造の無延伸シートを130℃に加熱した後、縦方向に
ロール間で5倍延伸し、次いで、155℃に加熱した
後、テンター延伸機を用いて横方向に9倍延伸して2軸
延伸フィルムを得た。また、比較例2では延伸を行わな
かった。次いで、得られた延伸フィルムの両面に放電処
理機(春日電機(株)製)を用いて50W/m2・分の
コロナ処理を行って多層樹脂延伸フィルムを得た。得ら
れた多層樹脂延伸フィルムの各層の空孔率、全体の空孔
率、全厚および密度は表4に示すとおりであった。
【0060】これらの多層樹脂延伸フィルムの表面層
(A)に花柄のグラビヤ印刷(インキ:東洋インキ
(株)製:商品名「CCST」)を施した後、100℃
に加熱した深さ0.5mmのエンボスロールにて絹目柄
のエンボス加工を行って壁紙を得た。さらに多層樹脂延
伸フィルムの裏面層(B)には水溶性の澱粉系接着剤
(ヤヨイ化学社製:商品名「ルアーマイルド」と水を
1:1に混合)を自動壁紙糊付機を用いて塗布し、素早
く木質合板の壁面に貼り合わせ施工を行った。
【0061】(比較例3〜4)上記の多層樹脂延伸フィ
ルムの他に、比較例2で得られた2層構造の無延伸フィ
ルムの裏面層(B)に酢酸ビニール系接着剤(中央理化
製「商品名AC−500」)を塗布し、坪量が80g/
2の天然紙を裏打ち貼合したものを、比較例3として
調製した。さらに、天然紙が裏打ちされた市販のPVC
壁紙を比較例4とした。
【0062】比較例3の表面層(A)、比較例4の天然
紙が裏打ちされていない側に、花柄のグラビヤ印刷(イ
ンキ:東洋インキ(株)製:商品名「CCST」)を施
した後、100℃に加熱した深さ0.5mmのエンボス
ロールにて絹目柄のエンボス加工を行って壁紙を得た。
さらに、比較例3の裏面層(B)、比較例4の裏打ち紙
側に、水溶性の澱粉系接着剤(ヤヨイ化学社製:商品名
「ルアーマイルド」と水を1:1に混合)を自動壁紙糊
付機を用いて塗布し、素早く木質合板の壁面に貼り合わ
せ施工を行った。
【0063】(試験例)調製した各多層樹脂延伸フィル
ムおよび壁紙について、以下の試験と評価を行った。
【0064】1)水接触角 実施例1〜6および比較例1〜2で調製した各多層樹脂
延伸フィルムの裏面層(B)の水接触角を、イオン交換
水を用いて接触角計(協和界面化学(株)製:型式CA
−D)で10回測定し、平均値を求めた。
【0065】2)液体吸水容積 調製した各壁紙の裏面層(B)面の液体吸水容積を、
「Japan TAPPI No.51−87」(紙パ
ルプ技術協会、紙パルプ試験方法No.51−87、ブ
リスト法)に準拠して測定した。すなわち、熊谷理機工
業(株)製ブリストー試験機II型を使用して無加圧の状
態でイオン交換水に赤色の水性インキを20:1に配合
した混合物を20μl滴下して、50(T1/2ms)に
おける液体吸水容積を求めた。
【0066】3)印刷適性 グラビア印刷された各多層樹脂延伸フィルムのインキ表
面に粘着テープ(ニチバン(株)製:商品名「セロテー
プ」)を貼り付け、十分に押しつけた後、粘着テープを
90度の角度において一定の速度で引き剥がしインキの
取られ方を下記の基準により判定した。 ◎:全くインキが剥がれない ○:フィルムの材料部分が破壊されるが、実用上問題な
い △:インキの殆どが剥がれるが、剥離するときに抵抗が
ある実用上問題がある X:インキ全量が剥がれ、剥離するときの抵抗もない実
用上使用できない
【0067】4)エンボス加工適性 エンボス加工された各壁紙の表面凹凸を肉眼にて下記の
基準により判定した(エンボスの掛かり評価)。 ○:立体感があり且つシャープさもある △:立体感はあるがややシャープさに欠ける。実用上問
題ない ×:深さもシャープさにも欠ける。実用上使用できない また、エンボス加工された各壁紙の裏面層(B)面に澱
粉系接着剤を刷毛で適量塗り、合板の表面に空気が入ら
ないように貼り付けた。貼り付けた合板2枚を壁紙の貼
られた面同士を重ねて、60℃の乾燥機の中で300k
g/m2の加圧を3分間行った後、取り出して貼り付け
られた壁紙のエンボスの状態を肉眼にて下記基準により
判定した(エンボスの戻り評価)。 ◎:変化無し ○:わずかに立体感が減少しているが、実用上問題ない △:立体感に欠け、明らかにエンボスの戻りがみられ、
実用上問題あり ×:殆どエンボスが無くなっており、実用上使用できな
【0068】5)壁紙施工性 90cmx180cmのサイズに各多層樹脂延伸フィル
ムを切り取り、裏面層(B)面(裏打ち紙のある場合は
裏打ち紙面)に市販の澱粉系接着剤(ヤヨイ化学製商品
「ルーアマイルド」)を水で1:1に希釈したものを自
動壁紙糊付機(極東産機株社製)で付け、素早く木質合
板の壁に貼った。この一連の作業性を下記基準で判定し
た。 ○:貼り皺も無く連続的に綺麗に貼れた △:貼り皺が若干発生するため、貼り付けに時間を要し
実用上問題あり X:貼り皺などが多く、きれいに壁に貼れないため実用
上使用できない
【0069】6)リサイクル適性 施工された各壁紙を1ヶ月後に壁面から剥がし、剥がし
た壁紙を粉砕機にかけてチップ状にした後、使用した高
融点の樹脂材料の融点より60℃高い温度に設定され、
100メッシュのスクリーンパックを装備した2軸押出
機にて再溶融押出しを行った。このときのスクリーンパ
ックの詰まりや発煙、変色などから再溶融押出し(再
生)が可能か否かを判定した。
【0070】以上の試験例の試験結果をまとめて表4に
示す。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【発明の効果】表4から明らかなように、本発明の多層
樹脂延伸フィルムは、印刷適性、エンボス加工適性(エ
ンボスの掛かりがよく、且つ戻りの少ない)に優れてい
る。また、本発明の多層樹脂延伸フィルムは、裏面層
(B)には水溶性接着剤の吸水能を付与したため、直接
水溶性接着剤で壁などに貼り付け施工が可能で、裏打ち
材及び感圧型粘着加工を必要とせず、リサイクル性にも
優れている。このため、本発明の多層樹脂延伸フィルム
は壁紙等として好適に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F100 AA01A AA01B AJ06B AJ07B AK03A AK03B AK21B AK25B AK26B AK54B AL05A AL09A AL09B BA02 BA07 CA18B CA22B CA23A CB00B DD01A DD013 DE01A DE01B DJ00A DJ00B EH46B EH463 EJ12A EJ12B EJ123 EJ37 GB08 HB31A JA04A JA04B JB16A JB16B JD15B JL01 JL16 YY00A YY00B 4F210 AA03 AA09H AA45 AB10 AB11 AB16 AG01 AG03 AG20 QC01 QC05 QG01 QG15 QG18 QW21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が160℃以上であるオレフィン系
    熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂、無機微細粉
    末及び/または有機フィラーを含有する印刷可能な表面
    層(A)の裏面に、融点が160℃以上であるオレフィ
    ン系熱可塑性エラストマーを含む熱可塑性樹脂、表面処
    理された無機微細粉末及び/または有機フィラーを含有
    し「Japan TAPPI No.51−87」によ
    り測定される液体吸水容積が6〜25ml/m2である
    裏面層(B)を積層した多層樹脂延伸フィルム。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂がオレフィン系樹脂と
    前記オレフィン系熱可塑性エラストマーの混合物であ
    り、オレフィン系樹脂100重量部に対してオレフィン
    系熱可塑性エラストマー10〜100重量部を含有する
    請求項1に記載の多層樹脂延伸フィルム。
  3. 【請求項3】 裏面層(B)に含まれるオレフィン系熱
    可塑性エラストマーの量が、表面層(A)に含まれるオ
    レフィン系熱可塑性エラストマーの量よりも多い請求項
    2に記載の多層樹脂延伸フィルム。
  4. 【請求項4】 裏面層(B)に使用する無機微細粉末及
    び/または有機フィラーの表面が、アニオン性界面活性
    剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、お
    よび帯電防止剤から選ばれた少なくとも一つで処理され
    ている請求項1〜3のいずれかに記載の多層樹脂延伸フ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 裏面層(B)の水に対する平均接触角が
    10〜50゜である請求項1〜4のいずれかに記載の多
    層樹脂延伸フィルム。
  6. 【請求項6】 多層樹脂延伸フィルムの空孔率が10〜
    60%である請求項1〜5のいずれかに記載の多層樹脂
    延伸フィルム。
  7. 【請求項7】 裏面層(B)の空孔率が表面層(A)の
    空孔率よりも大きい請求項1〜6のいずれかに記載の多
    層樹脂延伸フィルム。
  8. 【請求項8】 多層樹脂延伸フィルムの密度が0.4〜
    1g/cm3である請求項1〜7のいずれかにに記載の
    多層樹脂延伸フィルム。
  9. 【請求項9】 表面層(A)及び裏面層(B)を積層し
    た後に延伸することにより製造された請求項1〜8のい
    ずれかに記載の多層樹脂延伸フィルム。
  10. 【請求項10】 前記延伸が少なくとも1軸方向の延伸
    である請求項1〜9のいずれかに記載の多層樹脂延伸フ
    ィルム。
  11. 【請求項11】 表面層(A)及び裏面層(B)に酸化
    処理が施されていることを特徴とする請求項1〜10の
    いずれかに記載の多層樹脂延伸フィルム。
  12. 【請求項12】 表面層(A)に印刷を行った後、更に
    エンボス加工が施されていることを特徴とする請求項1
    〜11のいずれかに記載の多層樹脂延伸フィルム。
  13. 【請求項13】 裏面層(B)に水溶性の接着剤を塗工
    した、貼り付け施工用の請求項1〜12のいずれかに記
    載の多層樹脂延伸フィルム。
  14. 【請求項14】 前記水溶性の接着剤が澱粉、ポリアク
    リル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、
    ポリビニールアルコール、カルボキシメチルセルロー
    ス、およびポリビニールアミドから選ばれる少なくとも
    一つを含むものである請求項13に記載の多層樹脂延伸
    フィルム。
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