JP4371287B2 - スクータ型車両 - Google Patents

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    • B60T8/3675Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems integrated in modulator units
    • B60T8/368Electromagnetic valves specially adapted for anti-lock brake and traction control systems integrated in modulator units combined with other mechanical components, e.g. pump units, master cylinders
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスクータ型車両に関し、特にブレーキ装置のブレーキ液圧制御ユニットの配置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来のスクータ型車両の側面図である。
従来のスクータ型車両200は水冷エンジン201を搭載した一般的な自動二輪車であって、車体フレームを覆うボディカバー202に運転者の足を載せる低床式足載板203を沿わせるとともに、ボディカバー202の内部に水冷エンジン用ラジエータ204、ブレーキ装置のブレーキ液圧制御ユニット205、水冷エンジン201を前からこの順に配置したものである。
ボディカバー202の前部開口から導入した走行風でラジエータ204を冷却し、ラジエータ204を冷却した後の排風熱気をボディカバー202の内部を通過させて、車体外方へ導くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスクータ型車両200は、ラジエータ204の後方にブレーキ液圧制御ユニット205を配置したものであるから、ラジエータ204を冷却した後の排風熱気にブレーキ液圧制御ユニット205が晒されることになる。特に、トンネル状のボディカバー202の内部を排風熱気が通過するので、排風熱気がボディカバー202内のブレーキ液圧制御ユニット205に直接吹き付け得る。ブレーキ液圧制御ユニット205は、モータやソレノイド等の電気部品を備えブレーキオイルも流れており、周囲温度が低いことが好ましい。このため、ブレーキ液圧制御ユニット205が排風熱気の熱影響を受けないようにカバーで覆うなどの配慮が必要であり、部品数が増すので改良の余地がある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、ラジエータからブレーキ液圧制御ユニットへの熱影響を極力抑制することができる技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、車体フレームを覆うボディカバーに運転者の足を載せる低床式足載板を沿わせるとともに、ボディカバーの内部に水冷エンジン用ラジエータ及びブレーキ装置のブレーキ液圧制御ユニットを配置したスクータ型車両において、
前記ブレーキ液圧制御ユニットを、前記低床式足載板よりも下位に且つ前記ラジエータよりも前に配置し、前記ラジエータの前方に燃料タンクが配置されており、
前記燃料タンクの後部下部には凹部を形成し、この凹部のスペース内に前記ブレーキ液圧制御ユニットを配置し、前記ブレーキ液圧制御ユニットの前方及び上方を燃料タンクで覆い、前記ボディカバーで覆われる前記燃料タンクの前方に、ラジエータ用導風口を設けたことを特徴とする。
【0006】
ボディカバーの内部のうち、低床式足載板の下方は比較的スペースに余裕がある。その広いスペースにブレーキ液圧制御ユニットを配置した。ボディカバーの前部から導入した走行風は、ブレーキ液圧制御ユニットの周囲を通過した後にラジエータを冷却する。ラジエータを冷却した後の排風熱気は、ボディカバーから車体後方へ流出する。
請求項2は、請求項1において、前記ブレーキ液圧制御ユニット、モータと電磁弁を備え、車体フレームの後部上部にシートを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0008】
図1は本発明に係るスクータ型車両の左側面図である。
スクータ型車両10は、ダブルクレードル型の車体フレーム11と、車体フレーム11のヘッドパイプ12に取付けたフロントフォーク13と、フロントフォーク13に取付けた前輪14と、フロントフォーク13に連結したハンドル15と、車体フレーム11の後上部に取付けたスイングユニット16と、スイングユニット16の後部に取付けた後輪17と、車体フレーム11にスイングユニット16の後端部を懸架したリヤサスペンション18と、車体フレーム11の後部上部に配置したシート19と、車体フレーム11を覆うボディカバー20とを、主要構成とした自動二輪車である。
【0009】
ボディカバー20は、ヘッドパイプ12の前部及び前輪14の上部を覆うフロントカバー21と、このフロントカバー21の後部を覆うインナカバー22と、運転者の足を載せる左右の低床式足載板23(フロアステップのこと。この図では左側だけを示す。以下同じ。)と、フロアステップ23の外縁から下方へ延ばした左右のフロアスカート24と、フロアスカート24の下縁間を覆うアンダカバー25と、インナカバー22から後方へ延ばし車体フレーム11の長手中央を覆うセンタカバー26と、センタカバー26から後方へ延ばし車体フレーム11の後部両側面を覆う左右のサイドカバー27と、サイドカバー27の外縁から下方へ延ばした左右のロアサイドカバー28と、ロアサイドカバー28の後方で車体フレーム11の後端下部を覆うリヤセンターカバー29とからなる。
【0010】
低床式足載板23はボディカバー20に沿わせたものである。図中、31はウインドスクリーン、32はウインカー、33はヘッドランプ、34はフロントフェンダ、35はメインスタンド、36はエアクリーナ、37はテールランプ、38はリヤフェンダである。
【0011】
次に、前・後輪14,17を制動するブレーキ装置について説明する。
図2は本発明に係るスクータ型車両のブレーキ装置の系統図である。
ブレーキ装置40は、ハンドル15(図1参照)の右のグリップ41R近傍に取付けた右ブレーキレバー42Rと、右ブレーキレバー42Rの操作によって制動用液圧を発生する右マスタシリンダ43Rと、ハンドル15の左のグリップ41L近傍に取付けた左ブレーキレバー42Lと、左ブレーキレバー42Lの操作によって制動用液圧を発生する左マスタシリンダ43Lと、右・左マスタシリンダ43R,43Lからの制動用液圧を制御するブレーキ液圧制御ユニット44と、このブレーキ液圧制御ユニット44からの制動用液圧によって作動する液圧式フロントディスクブレーキ50並びに液圧式リヤディスクブレーキ60とからなる。
【0012】
液圧式フロントディスクブレーキ50は、前輪14の側部に取付けたフロントブレーキディスク51と、フロントブレーキディスク51を制動するフロントキャリパ52とからなる。フロントキャリパ52は、第1・第2・第3ピストン52a〜52cによってフロントブレーキディスク51を制動するものである。
【0013】
液圧式リヤトディスクブレーキ60は、後輪17の側部に取付けたリヤブレーキディスク61と、リヤブレーキディスク61を制動するリヤキャリパ62とからなる。リヤキャリパ62は、第1・第2ピストン62a,62bによってリヤブレーキディスク61を制動するものである。
【0014】
ブレーキ液圧制御ユニット44は、右マスタシリンダ43Rの制動用液圧でフロントキャリパ52を作動させる第1ブレーキ系統70と、左マスタシリンダ43Lの制動用液圧でリヤキャリパ62を作動させる第2ブレーキ系統80と、左マスタシリンダ43Lの制動用液圧でフロントキャリパ52を作動させる第3ブレーキ系統90とからなる。
【0015】
第1ブレーキ系統70は、右マスタシリンダ43Rに第1液圧路71で第1液圧弁72を介してフロントキャリパ52の第1・第3ピストン52a,52cを接続し、第1液圧弁72の下流側(二次側)に第1リターン路73で第1リターン弁74を介してフロントリザーブタンク75を接続し、フロントリザーブタンク75に第1液供給路76でフロントポンプ77を介して第1液圧弁72の上流側(一次側)に接続したものである。第1液圧弁72の上流側と下流側との間を、逆止弁79aを有するバイパス路79で接続した。
【0016】
第2ブレーキ系統80は、左マスタシリンダ43Lに第2液圧路81で第2液圧弁82を介してリヤキャリパ62の第1・第2ピストン62a,62bを接続し、第2液圧弁82の下流側(二次側)に第2リターン路83で第2リターン弁84を介してリヤリザーブタンク85を接続し、リヤリザーブタンク85に第2液供給路86でリヤポンプ87並びに逆止弁88を介して第2液圧弁82の上流側(一次側)に接続したものである。第2液圧弁82の上流側と下流側との間を、逆止弁89aを有するバイパス路89で接続した。
【0017】
第3ブレーキ系統90は、左マスタシリンダ43Lに第3液圧路91で遅延弁92並びに第3液圧弁93を介してフロントキャリパ52の第2ピストン52bを接続し、第3液圧弁93の下流側(二次側)に第3リターン路94で第3リターン弁95を介してリヤリザーブタンク85を接続し、リヤポンプ87の吐出側に第3液供給路96で第3液圧弁93の上流側(一次側)を接続したものである。第3液圧弁93の上流側と下流側との間を、逆止弁99aを有するバイパス路99で接続した。
【0018】
遅延弁92は、左マスタシリンダ43Lの制動用液圧が所定以下のときに、液圧式フロントディスクブレーキ50への液圧供給を遮断することにより、液圧式フロントディスクブレーキ50への液圧供給を液圧式リヤディスクブレーキ60への液圧供給よりも遅らせるようにしたバルブである。これによって、制動時のピッチングを抑制することができる。
【0019】
第1・第3液圧弁72,93は、常時開であって前輪14の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときのみ閉になる電磁弁(電気的制御弁)である。第1・第3リターン弁74,95は常時閉であって前輪14の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときのみ開になる電磁弁である。
また、第2液圧弁82は、常時開であって後輪17の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときのみ閉になる電磁弁である。第2リターン弁84は常時閉であって後輪17の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときのみ開になる電磁弁である。
フロント・リヤリザーブタンク75,85は、制動液を溜めるタンクである。フロント・リヤポンプ77,87は、モータ101の動力で駆動するものである。
【0020】
第1液圧路71は、右マスタシリンダ43Rからブレーキ液圧制御ユニット44まで接続する第1主ブレーキホース102と、ブレーキ液圧制御ユニット44からフロントキャリパ52の第1・第3ピストン52a,52cまで接続する第1副ブレーキホース103とを含む。
第2液圧路81は、左マスタシリンダ43Lからブレーキ液圧制御ユニット44まで接続する第2主ブレーキホース104と、ブレーキ液圧制御ユニット44からリヤキャリパ62の第1・第2ピストン62a,62bまで接続する第2副ブレーキホース105とを含む。
第3液圧路91は、左マスタシリンダ43Lからブレーキ液圧制御ユニット44まで接続する第3主ブレーキホース106と、ブレーキ液圧制御ユニット44からフロントキャリパ52の第2ピストン52bまで接続する第3副ブレーキホース107とを含む。
【0021】
以上の説明から明らかなように、ブレーキ装置40は、遅延弁92をブレーキ液圧制御ユニット44内に組込まずに、左マスタシリンダ43Lとブレーキ液圧制御ユニット44との間の経路に取付けたことを特徴とする。例えば、この図2に示すように第3主ブレーキホース106の途中に遅延弁92を介在させる。
仮に、第3液圧弁93の下流側(二次側)に遅延弁92を接続した場合には、下流側の圧力損失が増すので、フロントキャリパ52への応答性を維持するための配慮が必要である。これに対して、本発明は第3液圧弁93の上流側(一次側)に遅延弁92を接続したので、応答性を維持するための配慮は不要である。
【0022】
さらには、遅延弁92を左マスタシリンダ43Lとブレーキ液圧制御ユニット44との間の経路に取付けた。従って、遅延弁92を備えることによる、ブレーキ液圧制御ユニット44の構造変更は、最小限ですむ。しかも、ブレーキ液圧制御ユニット44の内部が密集することがなく、第3液圧路91の加工も極めて容易であり、構造変更に伴うコストアップを極力抑制することができる。
【0023】
次に、ブレーキ装置40の作用の概要を説明する。
右ブレーキレバー42Rを操作したときには、右マスタシリンダ43Rから発生した制動用液圧は第1液圧路71から第1液圧弁72を経てフロントキャリパ52の第1・第3ピストン52a,52cに作用して、制動力を発生させる。この結果、前輪14に制動が掛かる。
前輪14の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときには、第1液圧弁72が一時的に閉になるとともに第1リターン弁74が一時的に開になる。この結果、右ブレーキレバー42Rを操作したにもかかわらず、第1・第3ピストン52a,52cに作用する制動用液圧が低下するので、制動を緩めて前輪14の車輪速度を回復することができる。回復した後には速やかに元の状態に自動復帰して、制動力を復帰させて減速させることができる。
【0024】
左ブレーキレバー42Lを操作したときには、左マスタシリンダ43Lから発生した制動用液圧は発生した制動用液圧は2系統に分れる。先ず、制動用液圧は、第2液圧路81から第2液圧弁82を経てリヤキャリパ62の第1・第2ピストン62a,62bに作用して、制動力を発生させる。この結果、後輪17に制動が掛かる。また制動用液圧は、第3液圧路91から遅延弁92並びに第3液圧弁93を経てフロントキャリパ52の第2ピストン52bに作用して、制動力を発生させる。この結果、前輪14に制動が掛かる。このようにして、先に後輪17に制動が掛かり、若干遅れて前輪14に制動が掛かる。
【0025】
後輪17の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときには、第2液圧弁82が一時的に閉になるとともに第2リターン弁84が一時的に開になる。この結果、左ブレーキレバー42Lを操作したにもかかわらず、リヤキャリパ62の第1・第2ピストン62a,62bに作用する制動用液圧が低下するので、制動を緩めて後輪17の車輪速度を回復することができる。回復した後には速やかに元の状態に自動復帰して、制動力を復帰させて減速させることができる。
【0026】
また、左ブレーキレバー42Lを操作した状態で、前輪14の減速度が所定値より大きくなったことを図示せぬセンサ及び演算手段にて検出したときには、第3液圧弁93が一時的に閉になるとともに第3リターン弁95が一時的に開になる。この結果、左ブレーキレバー42Lを操作したにもかかわらず、フロントキャリパ52の第2ピストン52bに作用する制動用液圧が低下するので、制動を緩めて前輪14の車輪速度を回復することができる。回復した後には速やかに元の状態に自動復帰して、制動力を復帰させて減速させることができる。
【0027】
図3は本発明に係る自動二輪車の中央部(ボディカバーを外した姿)の側面図であり、車体フレーム11の各パイプで囲まれたクレードルスペース内にブレーキ液圧制御ユニット44、燃料タンク111並びに水冷エンジン用ラジエータ112を配置し、クレードルスペースの後方にスイングユニット16を配置したことを示す。
スイングユニット16は、前部の水冷エンジン113に後部の伝動機構114を一体的に組合せた、いわゆる、後輪用動力伝達機構内蔵型のスイング式パワーユニットであって、前部を車体フレーム11にリンク機構115にて取付けたものである。
【0028】
本発明は、ブレーキ液圧制御ユニット44をラジエータ112よりも前に配置したことを特徴とする。具体的には、燃料タンク111の後部下部に凹部111aを形成し、この凹部111aのスペース中にブレーキ液圧制御ユニット44を配置し、ブレーキ液圧制御ユニット44の後方にラジエータ112を配置した。
【0029】
燃料タンク111並びにブレーキ液圧制御ユニット44の直後に配置したラジエータ112は、後部にファン116を備え、このファン116の後方(ラジエータ112の後方)に、ラジエータ112からの排風熱気を車体外方へ導くための側面視略逆L字状偏向板117を配置したものである。
アンダーカバー25は偏向板117で向きを変えられた風(排風熱気)を外部へ排出するために、ファン116の下方に且つ偏向板117の下方に排出口25aを開けたものである。排出口25aは、斜め後を向いた多数のルーバ整流板25b・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を備える。これらのルーバ25b・・・及び偏向板117は、風の流れを整える整流機構の役割を果たす。
【0030】
この図は、ボディカバー20のうちフロントカバー21の前面下部とアンダーカバー25の前端上部との間をフロントロアカバー118で覆い、フロントロアカバー118にラジエータ用導風口118a・・・を開けたことを示す。
121はストレーナ、122は燃料ポンプ、123はラジエータ用リザーブタンク、124はフィラーキャップ、125はフィラーホース、126は吐出ホース、127はリターンホース、128はオーバーフローホース、129,129は左右の走行風ガイド板である。
【0031】
図4は本発明に係る車体フレーム並びに燃料タンクの分解斜視図である。
車体フレーム11は、側面視で逆「へ」字形状を呈するメインフレーム131(前半部の1本のフロントパイプ132と、中央のY字継手133と、後半部の左右のリヤパイプ134,134とからなる。)と、前端をヘッドパイプ12並びにフロントパイプ132に連結し後端をリヤパイプ134,134に連結した側面視略U字形の左右のサブフレーム135,135とからなる。
【0032】
このような車体フレーム11は、フロントパイプ132の側部に燃料タンク111の上部を取付けるボルト141,141と、左のサブフレーム135の前部側部にハンガ142を介して燃料タンク111の前部を取付けるボス143,143と、左右のサブフレーム135,135の後部間に掛け渡した平板状のクロスメンバ144と、クロスメンバ144の前部に燃料タンク111の後部下部を取付けるブラケット145とを備える。
【0033】
図5は図3の5−5線断面図であり、ボディカバー20の内部で、ブレーキ液圧制御ユニット44を左右の低床式足載板23,23よりも下位に且つラジエータ112よりも前に配置したことを示す。
ボディカバー20の内部のうち、低床式足載板23,23よりも下位は比較的スペースに余裕がある。この広いスペースを有効活用して、ブレーキ液圧制御ユニット44を容易に配置することができる。
【0034】
ラジエータ112は、左右の下部を左右のサブフレーム135,135のブラケット146,146に取付け、左上部をY字継手133のブラケット147,147に取付けたものである。
左右の走行風ガイド板129,129は、下部を低床式足載板23,23用ステー148,148にクリップ止めし、上部をY字継手133のブラケット147,147にクリップ止めしたものである。
【0035】
図6は本発明に係るブレーキ液圧制御ユニットの斜視図であり、車体フレーム11のクロスメンバ144にブレーキ液圧制御ユニット44を載せて取付けたことを示す。具体的には、ブレーキ液圧制御ユニット44をボルト止めした左右のユニット取付台151,151を、クロスメンバ144にボルト止めした。
【0036】
次に、上記構成のブレーキ液圧制御ユニット44とラジエータ112との関係について、上記図3に基づき説明する。
ラジエータ112の後方にあるファン116は、ラジエータ112の前方から風を吸引する。このため、外気は冷却風(車両走行時の走行風を含む)となってラジエータ用導風口118a・・・へ入り、ボディカバー20内を流れ、燃料タンク111の周囲及びブレーキ液圧制御ユニット44の周囲を通過し、走行風ガイド板129,129にて導かれることでラジエータ112へ入る。
ラジエータ112を通過することで熱交換した排風熱気は、ファン116から吐出されて偏向板117にて左右方向及び下方に流れを変え、フロアスカート24,24(図1参照)の排出口やアンダーカバー25の排出口25aから外部へ流出する。
【0037】
以上の説明から明らかなように、ブレーキ液圧制御ユニット44をラジエータ112よりも前に配置したので、ラジエータ112の排風熱気がブレーキ液圧制御ユニット44に当ることがない。このため、ブレーキ液圧制御ユニット44をカバーで覆うなど排風熱気に対する配慮が不要であるにもかかわらず、ラジエータ112からブレーキ液圧制御ユニット44への熱影響を極力抑制することができる。しかも、カバーが不要なので、部品数を低減させることができる。
【0038】
なお、上記本発明の実施の形態において、左ブレーキレバー42Lの代りにブレーキペダルで左マスタシリンダ43Lを操作してもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、ブレーキ装置のブレーキ液圧制御ユニットをラジエータよりも前に配置し、ラジエータの前方に燃料タンクが配置されており、
前記燃料タンクの後部下部には凹部を形成し、この凹部のスペース内に前記ブレーキ液圧制御ユニットを配置し、前記ブレーキ液圧制御ユニットの前方及び上方を燃料タンクで覆い、前記ボディカバーで覆われる前記燃料タンクの前方に、ラジエータ用導風口を設けたので、ラジエータの排風熱気がブレーキ液圧制御ユニットに当ることがない。このため、ブレーキ液圧制御ユニットをカバーで覆うなど排風熱気に対する配慮が不要であるにもかかわらず、ラジエータからブレーキ液圧制御ユニットへの熱影響を極力抑制することができる。しかも、カバーが不要なので、部品数を低減させることができる。
さらには、ボディカバーの内部のうち、低床式足載板よりも下位は比較的スペースに余裕がある。この広いスペースを有効活用して、ブレーキ液圧制御ユニットを容易に配置することができる。
請求項2は、請求項1において、前記ブレーキ液圧制御ユニット、モータと電磁弁を備え、車体フレームの後部上部にシートを備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型車両の左側面図
【図2】本発明に係るスクータ型車両のブレーキ装置の系統図
【図3】本発明に係る自動二輪車の中央部(ボディカバーを外した姿)の側面図
【図4】本発明に係る車体フレーム並びに燃料タンクの分解斜視図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】本発明に係るブレーキ液圧制御ユニットの斜視図
【図7】従来のスクータ型車両の側面図
【符号の説明】
10…スクータ型車両、11…車体フレーム、19…シート、20…ボディカバー、23…低床式足載板、40…ブレーキ装置、44…ブレーキ液圧制御ユニット、72,93…電磁弁、101…モーター、111…燃料タンク、111a…凹部、112…水冷エンジン用ラジエータ、118a…ラジエータ用導風口

Claims (2)

  1. 車体フレームを覆うボディカバーに運転者の足を載せる低床式足載板を沿わせるとともに、ボディカバーの内部に水冷エンジン用ラジエータ及びブレーキ装置のブレーキ液圧制御ユニットを配置したスクータ型車両において、
    前記ブレーキ液圧制御ユニットを、前記低床式足載板よりも下位に且つ前記ラジエータよりも前に配置し、
    前記ラジエータの前方に燃料タンクが配置されており、
    前記燃料タンクの後部下部には凹部を形成し、この凹部のスペース内に前記ブレーキ液圧制御ユニットを配置し、
    前記ブレーキ液圧制御ユニットの前方及び上方を燃料タンクで覆い、
    前記ボディカバーで覆われる前記燃料タンクの前方に、ラジエータ用導風口を設けた、
    ことを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記ブレーキ液圧制御ユニット、モータと電磁弁を備え、車体フレームの後部上部にシートを備えることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
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