JP4365865B2 - 挿入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の挿入部等の医療機器を体腔内に導入するための挿入装置に関する。
従来より、医療分野において内視鏡等の医療機器が用いられている。内視鏡は、細長で可撓性を有する挿入部を備え、この挿入部を体腔内に挿入させることによって、体腔内の検査、或いは処置等を行うことができる。
一般的に細長な挿入部を有する内視鏡においては、挿入部の先端側に湾曲部が設けられている。湾曲部は、複数の湾曲駒を回動自在に連接して湾曲動作するように構成されている。湾曲部は、該湾曲部を構成する湾曲駒に接続されている操作ワイヤを進退移動させることによって、例えば上下方向、或いは左右方向等に湾曲する。操作ワイヤは、操作部に設けられている操作手段である例えば湾曲ノブを術者が回動操作することによって進退移動するようになっている。
内視鏡検査を行う場合、挿入部を、複雑に入り組んだ体腔内に挿入しなければならない。例えば大腸は複雑に入り組んでおり、360°のループを描く管腔である。挿入部を大腸に挿入する際、術者は、湾曲ノブを操作して湾曲部を湾曲動作させるとともに、挿入部を捻り操作するなどの手元操作を行う。このことによって、挿入部の先端部は、観察目的部位に向かって導入されていく。
しかし、挿入部を複雑に入り組んだ大腸の深部まで、患者に苦痛を与えることなく、スムーズに短時間で、導入できるようになるまでには相当の熟練を要する。言い換えれば、経験の浅い術者では、挿入部を深部に向けて挿入していく際、挿入方向を見失って挿通に手間取ってしまうおそれや、挿入部を挿通させていく際に腸の走行状態を変形させてしまうおそれがあった。このため、挿入部の挿入性を向上させるための各種提案がなされている。
例えば、特開平10−113396号公報には、生体管の深部まで容易に、かつ低侵襲で医療機器を誘導し得る、医療機器の推進装置が示されている。この推進装置では、回転部材に、この回転部材の軸方向に対して斜めのリブが設けてある。このため、回転部材を回転動作させることにより、回転部材の回転力がリブによって推進力に変換され、推進装置に連結されている医療機器が前記推進力によって深部方向に向かって移動される。
しかしながら、前記特開平10−113396号公報の医療機器の推進装置においては、例えば推進装置の回転部材が管腔の屈曲部を通過する際、回転部材の一部だけが管腔内壁に対して接触した状態になってしまうことがある。この場合、管腔内壁に対する接触状態が不十分であることによって、所望の推進力を得られなくなるおそれがある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、内視鏡等の医療機器の挿入部を所望の部位まで容易に挿入可能な挿入装置を提供することを目的にしている。
本発明の内視鏡挿入装置は、外周面に螺旋形状部を形成して可撓性を有する挿入部案内部と、前記挿入部案内部を長手軸廻り所定方向に回転させる案内部回転装置と、前記挿入部案内部に対して、該挿入部案内部の長手軸方向に推進力を発生させる推進力発生装置とを具備している。
内視鏡システムの全体構成を説明する図 内視鏡システムにおける内視鏡の構成を説明する一部断面図を含む外観図 内視鏡の折れ止め部付近の構成を説明する断面図 内視鏡システムにおける推進力発生装置の構成を説明する断面図 図4に示した推進力発生装置が備える挟持部の他の構成を説明する図 図4に示した推進力発生装置が備える挟持部の別の構成を説明する図 図4に示した推進力発生装置が備える挟持部のまた他の構成を説明する図 内視鏡システムにおける推進力発生装置の他の構成を説明する図 内視鏡システムにおける推進力発生装置の別の構成を説明する図 調整レバーを備える推進力発生装置の構成を説明する図 撓み発生台を備える推進力発生装置の構成を説明する図 螺旋角度の異なる2種類の案内管を連設して構成した案内管を説明する図 螺旋角度の異なる3種類の案内管を連設して構成した案内管を説明する図 案内管の先端にカプセルタイプの観察装置を設けた医療機器の構成を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示すように内視鏡システム1は内視鏡2と内視鏡用挿入補助具3とを有して構成されている。内視鏡2には外部装置として光源装置4、ビデオプロセッサ5、及びモニタ6が備えられている。光源装置4は内視鏡2に照明光を供給するための装置である。ビデオプロセッサ5は信号処理回路を有し、内視鏡2に内蔵されている撮像装置を駆動する駆動信号の供給を行うとともに、該撮像装置で光電変換されて伝送された電気信号を所定の映像信号に生成してモニタ6へ出力する。モニタ6の画面上には、ビデオプロセッサ5から出力される映像信号に伴う内視鏡画像が表示される。
内視鏡2は挿入部11と、操作部12と、ユニバーサルコード13とを備えて構成されている。一方、内視鏡用挿入補助具3は、案内管21と、案内管回転装置22と、推進力発生装置23とを備えて構成されている。
図1乃至図3に示す挿入部11は細長で可撓性を有している。挿入部11の外周側には、推進力によって該挿入部11を体腔内深部に向けて推し進める、挿入部案内部となる案内管21が設けられている。つまり、挿入部11は案内管21によって覆われている。案内管21の外周面には螺旋形状部36が備えられている。操作部12は挿入部11の基端側に設けられている。操作部12の先端側部を構成する折れ止め部12a内、又は該操作部12内には案内部回転装置である案内管回転装置22が備えられている。案内管回転装置22は、案内管21を長手方向軸廻りの所定方向に回転させる回転手段である案内部回転用モータ(以下、回転用モータと略記する)39を備えている。回転用モータ39は操作部12の折れ止め部12a内に設けられている。回転用モータ39は、正転、逆転が可能なモータである。
案内管21は、例えば患者が横たわるベッド8上に設置された、推進力発生装置23に所定状態で配置されるようになっている。推進力発生装置23は、案内管21を長手軸方向に進退させるための推進力を発生させる推進力発生手段である。ユニバーサルコード13は操作部12の側部から延出されている。ユニバーサルコード13の基端部には光源装置4に接続される内視鏡用コネクタ13aが設けられている。
符号14は処置具入口あり、挿入部11内に設けられている処置具挿通用チャンネル33の基端部に連通している。符号15は電気ケーブルである。電気ケーブル15の一端部は内視鏡用コネクタ13aの側部に設けられている電気コネクタ(不図示)に着脱自在接続される。そして、他端部はビデオプロセッサ5に設けられているコネクタ部(不図示)に着脱自在に接続される。
内視鏡2の挿入部11は、先端側から順に、先端硬性部11a、例えば上下左右方向に湾曲自在に構成された湾曲部(不図示)、及び柔軟性を有する可撓管部11cを連設して構成されている。図2に示すように先端硬性部11aの先端面には照明窓31、及び観察窓32が設けられている。照明窓31は照明光学系を構成しており、挿入部11内を挿通する図示しないライトガイドファイバーの先端面が臨まれている。観察窓32は、撮像手段である撮像装置とともに観察光学系を構成しており、観察窓32を通過した光学像が撮像装置に設けられている例えばCCDの撮像面に結像するようになっている。また、先端硬性部11aには処置具挿通用チャンネル33の開口が設けられている。
操作部12の側面には例えば、2つの回転起動スイッチ34a、34bと、停止スイッチ35とが配設されている。回転起動スイッチ34aは進行用スイッチであり、回転用モータ39を回転させて案内管21を長手方向軸廻りの所定方向に回転させる。これに対して、回転起動スイッチ34bは後退用スイッチであり、回転用モータ39を前述とは逆方向に回転させる。停止スイッチ35は、回転状態の回転用モータ39ーを停止状態にさせるためのスイッチである。
なお、操作部12にスイッチ34a、34b、35を設ける代わりに、フットスイッチ(不図示)を内視鏡用挿入補助具3として設け、該フットスイッチによって回転用モータ39の回転駆動状態を制御するようにしてもよい。
図2、及び図3に示す案内管21は例えばステンレス製であって、所定の径寸法の金属素線36aを、螺旋状に例えば2層に、巻回して所定の可撓性を有するように形成されている。螺旋状に巻かれる金属素線36a間の密着度、或いは挿入軸に対する巻回角度(以下、螺旋角度と記載する)に設定されている。金属素線36a間の密着度や巻回角度を種々設定することによって、所望の推進力を発揮する案内管21を形成することが可能である。本実施形態において案内管21は、金属素線36aを先端から基端に向かって左巻きの螺旋状に巻回して形成したものである。案内管21の螺旋角度は、先端から基端まで一定角度で形成されている。なお、案内管21は、金属素線36aを例えば4条等に巻いて形成するようにしてもよい。
案内管21の先端部は先端硬性部11aの基端段部11bに配設されている。これに対して、案内管21の基端部は管状の基端部本体21aの先端段部21bに一体的に固設されている。基端部本体21aは、操作部12を構成する折れ止め部12aの開口端部に設けられた例えばベアリング37によって、長手方向軸廻りに対して回動自在に保持されている。基端部本体21aの基端部外周には、全周に渡って、例えば平歯車形状のギア溝21cが設けられている。
基端部本体21aに設けられているギア溝21cには回転用モータ39のモータ軸39aに固設されている歯車38が噛合している。したがって、回転用モータ39が駆動状態にされてモータ軸39aが回転することによって、モータ軸39aに固設されている歯車38も回転する。そして、歯車38が基端部本体21aに設けられているギア溝21cに噛合しているため、基端部本体21aに一体的に配設されている案内管21がモータ軸39aの回転方向とは逆方向に回転して案内管21を回転させる。つまり、ユーザーが回転起動スイッチ34a、又は34bを操作することによって案内管21が所定の方向に回転状態になる。そして、ユーザーが停止スイッチ35を操作することによって案内管21の回転が停止された状態になる。
図4に示すように推進力発生装置23は、装置本体41に案内管21を挟持する挟持部42を有して構成されている。挟持部42は、上側ベース43a、及び下側ベース43bに設けられた弾性部材46によって構成されている。弾性部材46は、例えば、ゴム、又はシリコン部材等で形成されている。装置本体41は、上側ベース43aと下側ベース43bと押圧手段であるばね44とを有している。上側ベース43aと下側ベース43bとはばね44により接続されている。下側ベース43bには、案内管21の位置を規制する規制手段を構成する一対の規制部材45が設けられている。弾性部材46の一面は、ばね44の押圧力によって案内管21の螺旋形状部36に密着するように当接する当接平面47として構成されている。
なお、図4中において、ばね44を2つ設けて上側ベース43aと下側ベース43bとを接続する構成を示しているが、ばね44の数は2つに限定されるものではなくそれ以上であってもよい。また、規制部材45は、案内管21が左右方向にうねって曲がりくねって配置されること、及び弾性部材46どうしの間から脱落することを防止するように設けられている。これにより、案内管21は、長手軸方向に対して直交する、図中の左右方向への位置が規制されて、進退が容易に行える状態になる。
挟持部42を構成する弾性部材46どうしの間に、案内管21を挿入配置させる際、ばね44の押圧力に抗して上側ベース43aと下側ベース43bとの間隔を広げる。そして、この状態で、案内管21を弾性部材46どうしの間に配置させる。このことにより、案内管21は弾性部材46の当接平面47の間に挟持された状態になる。このとき、案内管21の螺旋形状部36に対して弾性部材46の当接平面47が喰い込んだ状態になる。この喰い込み状態のとき、螺旋形状部36と弾性部材46の当接平面47とは、雄ねじと雌ねじとの関係で接触状態になる。そして、この接触状態において、案内管回転装置22を構成する回転用モータ39が正転、或いは逆転されると、螺旋形状部36と弾性部材46の当接平面47との接触部分に、雄ねじが雌ねじに対して移動するような推進力が発生して、案内管21が長手軸方向に対して前進、或いは後退する。
なお、挟持部42を構成する弾性部材46が案内管21を挟持する力、言い換えれば、ばね44の有する付勢力は、術者がこの付勢力に抗して案内管21を体腔内に、押し込む手元操作や、引き戻す手元操作を行うことが可能な強さに設定される。
また、装置本体41においてばね44を用いる代わりに、錘を上側ベース43aに設けるようにして挟持部42で案内管21を挟持するようにしてもよい。さらに、上下に設けられた挟持部42で案内管21を挟持する代わりに、左右に設けた挟持部で案内管21を挟持する構成にしてもよい。
上述のように構成した内視鏡システム1の作用を説明する。
術者は、図2に示すように挿入部11を覆うように配設された案内管21を備える内視鏡2を用意する。そして、図1に示すように推進力発生装置23の挟持部42に案内管21を配置させた状態にした後、ベッド8上に横たわっている患者の肛門から大腸内に内視鏡観察状態の内視鏡2の先端硬性部11aを挿入する。
先端硬性部11aが大腸内に挿入されると、先端硬性部11aに設けられた照明窓31から出射された照明光が大腸内を照明する。すると、照明光で照らされた大腸内の光学像が観察窓32を介して撮像装置に取り込まれ、該撮像装置で光電変換された撮像信号がビデオプロセッサ5に出力される。ビデオプロセッサ5では、撮像信号を信号処理して映像信号を生成し、その映像信号をモニタ6に出力する。このことによって、モニタ6の画面上には内視鏡画像が表示される。
術者が推進力を利用して挿入部11を深部に向けて挿入しようと判断したとき、該術者は操作部12に設けられている進行用スイッチである回転起動スイッチ34aを操作する。すると、案内管回転装置22を構成する回転用モータ39が回転駆動状態になり、案内管21が、長手方向軸の左廻りに回転される。このとき、案内管21の螺旋形状部36が前記挟持部42を構成する弾性部材46の当接平面47に挟持されて、螺旋形状部36と当接平面47とが雄ねじと雌ねじとの関係で接触している。したがって、雄ねじが雌ねじに対して移動するように、案内管21が長手軸方向に対して前進していく。
ここで、回転用モータ39が一定に回転されていることによって、推進力発生装置23によって発生される案内管21の推進量が一定の状態になる。このため、案内管21は、安定した状態で、一定速度で管腔内の深部に向かって進行していく。すると、案内管21の推進力が該案内管21によって被覆されている挿入部11の先端硬性部11aに伝達され、該挿入部11が大腸内の深部に向かって前進されていく。
つまり、術者は、案内管21の推進力が伝達されて大腸内の深部に向かって前進する推進力を得た、該案内管21によって被覆された挿入部11を、手元操作しながら大腸内の深部に導入していく。このとき、術者は、モニタ6の画面上に表示される内視鏡画像から挿入状態、挿入位置の確認を行う。そして、モニタ6に表示されている内視鏡画像から先端硬性部11aが目的観察部位である例えば盲腸近傍まで到達したと判断したなら、術者は停止スイッチ35を操作する。すると、回転用モータ39の回転が停止されて、案内管21の回転が停止される。その後、大腸内の内視鏡検査を行う。その際、術者は、案内管21が被覆されている状態の挿入部11を引き戻し操作して内視鏡検査を行う。
なお、挿入部11を体腔内に導入しているとき、モニタ6に表示されている内視鏡画像から先端硬性部11aの先端面等が壁に当接して、進行が妨げられていると判断した場合、後退用スイッチである回転起動スイッチ34bを操作する。すると、回転用モータ39が前述とは逆方向に回転されて、後退移動する。そして、その後、再び、回転起動スイッチ34aを操作して回転用モータ39を正転させる。このことによって、先端硬性部11aが壁に当接して進行が妨げられていた場合、後退移動時に、その引っ掛かり状態が解消される。そして、再び、前進を開始したときには、先端硬性部11aと壁委との位置関係が微妙に位置ずれされることによって、先端硬性部11aが深部に向かってスムーズに進行していく。
また、案内管21が体腔内に挿入された状態において、案内管21の螺旋形状部36と管腔壁との接触部分も、雄ねじと雌ねじとの関係になる。そのため、螺旋形状部36と管腔壁との接触部分にも案内管21を移動させるような推進力が発生する。しかし、本実施形態の内視鏡システム1においては、推進力発生装置23によって案内管21に発生される、該案内管21を進退移動させる推進力が、螺旋形状部36と管腔壁との接触部分に発生される推進力よりも優先される構成である。したがって、異なる2つの推進力である案内管21の螺旋形状部36と管腔内壁との間で発生する推進力と、推進力発生装置23によって発生される推進力とが発生した場合に、2つの異なる推進力の影響を受けて、案内管21が引っ張られて伸びたり、逆に、案内管21が撓んでしまうことが防止されている。このため、案内管21が被覆された挿入部11を管腔内に挿通させる状況において、管腔が過度に変形することが防止されて、案内管21の挿入を容易に行われる。そして、案内管回転装置22を構成する回転用モータ39を逆回転させた場合においても、推進力発生装置23によって案内管21に発生される、該案内管21を後退させる推進力が、螺旋形状部36と管腔壁との接触部分に発生される推進力よりも優先されている。
このように、案内管21を備えた挿入部11を体腔内に挿入する。このとき、挿入部11を被覆するように設けられている案内管21を推進力発生装置23に設けられた挟持部42を構成する弾性部材46の当接平面47で挟持する。このことによって、螺旋形状部36と当接平面47とが雄ねじと雌ねじとの関係になる。この状態で、回転起動スイッチ34a、又は回転起動スイッチ34bを操作する。すると、案内管21がスイッチ操作に対応する方向に回転される。このとき、案内管21が挟持部42によって挟持されているので、案内管21にはねじの作用と同様な推進力が発生する。そして、この推進力が挿入部11に伝達される。このことによって、術者が挿入部11を体腔内に導入させるとき、推進力を利用して該挿入部21を容易に体腔内に挿入することができる。
また、本実施形態の内視鏡システム1を構成する推進力発生装置23は、構造が簡単で、電力等が不要であるので安価な構成にすることができる。そして、構造が簡単であるため、洗滌性が良好である。また、安価な構成であるため使い捨てとすることも可能である。
なお、本実施形態の内視鏡システム1においては、案内管21を回転させるための案内管回転装置22を、内視鏡2を構成する操作部12内等に内蔵させる構成としている。しかし、案内管回転装置22を内視鏡2の外部に設ける構成としてもよい。この構成においては、外部に設けた案内管回転装置22で、挿入部11を被覆するように配設された案内管21を回転させる。
前述した実施形態においては、案内管21の螺旋形状部36に接触する当接平面47を有する弾性部材46を設けて推進力発生装置23の挟持部42を構成している。しかし、推進力発生装置23に備えられる挟持部の構成はこれに限定されるものではなく、以下に示す図5乃至図7に示す構成であっててもよい。
図5に示す推進力発生装置23Bにおいて挟持部42Bは、当接平面47を有する弾性部材46と、一対の規制手段である規制面48を有する弾性部材46bとで構成される。規制面48は、下側ベース43bに設けられた弾性部材46の当接平面47側に開口する断面形状が逆さV字形状の凹部として形成されている。
本実施形態においては、挟持部42Bを構成する弾性部材46と、規制面48を有する弾性部材46bとの間に、ばね44の押圧力に抗して案内管21を挿入配置させる。すると、案内管21の螺旋形状部36に対して弾性部材46の当接平面47と、規制面48とが喰い込んだ状態になって雄ねじと雌ねじとの関係になる。このため、本実施形態においては規制手段として規制部材45を設けることなく、案内管21の位置を規制することができる。その他の構成は前述した実施形態と同様であり、この構成によれば、上述の実施形態と同様の作用、及び効果を得ることができる。
なお、本図においては、V字形状の凹部で形成された規制面48を有する弾性部材46bを上側ベース43aに設ける構成を示している。しかし、規制面48を有する弾性部材46bを下側ベース43bに設ける構成、或いは、上側ベース43a、及び下側ベース43bに規制面48を有する弾性部材46bを設ける構成であってもよい。
このように、挟持部42Bの弾性部材46bに規制面48を設け、これら規制面48と弾性部材46の当接平面47とを案内管21の螺旋形状部36に接触状態にさせることによって、案内管21の位置を確実に規制することができる。その他の作用及び、効果は上述した実施形態と同様である。
図6に示す推進力発生装置23Cにおいて挟持部42Cは、一対の弾性部材46cによって構成される。それぞれの弾性部材46cには該案内管21が脱落することを防止する断面形状がコの字形状の規制手段である凹部49が設けられている。凹部49の底面は当接平面47として構成されている。それぞれの弾性部材46cは、凹部49の開口どうしがそれぞれ対向するように、上側ベース43a、及び下側ベース43bに固定されている。
したがって、挟持部42Cを構成する弾性部材46cの凹部49の間に、ばね44の押圧力に抗して案内管21を挿入配置させる。すると、案内管21の螺旋形状部36の略外周が一対の凹部49によって囲繞されて該案内管21の位置が規制される。このとき、弾性部材46cに設けられた凹部49の底面が当接平面47として構成されているので、該当接平面47が螺旋形状部36に喰い込んで雄ねじと雌ねじとの関係になる。即ち、本実施形態においても規制手段として規制部材45を設けることなく、案内管21の位置を規制することができる。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、この構成によれば、上述の実施形態と同様の作用、及び効果を得ることができる。
なお、凹部49の開口を案内管21の径寸法より幅広に設定して、案内管21を凹部49の幅方向に対して遊嵌配置させる構成にしてもよい。このことによって、案内管21の弾性部材46cに対する抜き差しを容易に行うことが可能になる。
図7に示す推進力発生装置23Dにおいて挟持部42Dは、断面形状がL字形状のL字状弾性部材55と、角柱形状であって、その一稜線に規制手段を構成する規制面48を設けた押圧用弾性部材52とで構成されている。L字状弾性部材55は、腕部51aを有する支柱51を備えたベース本体41dの所定部位に設けられている。L字状弾性部材55の2表面は規制手段を兼ねる一対の当接平面47として構成されている。
一方、押圧用弾性部材52は腕部51aに配設された棒状部54の先端部に例えば所定状態で螺合固定されるようになっている。棒状部54には、押圧用弾性部材52を図中の矢印方向に所定の付勢力で付勢するばね56が設けられる。棒状部54には押圧用弾性部材52をばね56の付勢力に抗して矢印とは反対方向に移動させる際に使用するハンドル部53が設けられている。ハンドル部53は棒状部54の端部に例えば一体的に設けられている。
したがって、ハンドル部53を把持してばね56の付勢力に抗して押圧用弾性部材52を矢印とは反対側に移動させた後、挟持部42Dを構成するL字状弾性部材55の当接平面47と、押圧用弾性部材52の規制面48との間に案内管21を挿入配置させる。そして、ハンドル部53から手を離す。すると、ばね56の付勢力によって押圧用弾性部材52が矢印方向に移動されて、規制面48が案内管21の螺旋形状部36を押圧する。このことによって、案内管21は、L字状弾性部材55の一対の当接平面47と押圧用弾性部材52の規制面48とによって挟持されて配置位置が規制される。このとき、案内管21の螺旋形状部36に規制面48と一対の当接平面47とが食い込んで雄ねじと雌ねじとの関係になる。即ち、本実施形態においても規制手段として規制部材45を設けることなく、案内管21の位置を規制することができる。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、この構成によれば、上述の実施形態と同様の作用、及び効果を得ることができる。
図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態においては、内視鏡システム1を構成する推進力発生装置23Eの構成が上述した第1実施形態等と異なっている。上述した第1実施形態等の推進力発生装置23、23B、23C、23Dにおいては挟持部42、42B、42C、42Dを備えている。そして、挟持部42、42B、42C、42Dで案内管21を挟み込み、雄ねじと雌ねじとの関係を構成し、ねじの作用によって案内管21に長手軸方向の推進力を発生させる構成にしている。これに対して、本実施形態の推進力発生装置23Eでは、装置本体23eの凸部61に案内管21が挿入される貫通孔61a、又はスリットを形成し、その貫通孔61aのそれぞれの開口端に柔軟部材62を設けている。柔軟部材62には案内管21の外表面に接触配置される当接端部62aが設けられている。
具体的には、図8に示すように推進力発生装置23Eは断面形状が逆T字形状の装置本体23eを有している。装置本体23eの凸部61には貫通孔61aが設けられている。貫通孔61aには案内管21が挿通配置される。貫通孔61aの両開口側の所定位置には、例えば孔部を有する柔軟部材62が配設されている。孔部の端部が当接端部62aとして構成されている。柔軟部材62は、前記第1実施形態の弾性部材に比べて薄く、例えば、シリコンにより形成されている。
案内管21は、一方の柔軟部材62の孔部、装置本体23eに設けられている貫通孔61a、及び一方の柔軟部材62の孔部を通して推進力発生装置23Eに配設される。この配設状態において、図に示すように案内管21の螺旋形状部36に柔軟部材62の当接端部62aが当接して、該案内管21を保持する。このことにより、螺旋形状部36と柔軟部材62の当接端部62aとの接触状態が、雄ねじと雌ねじとの関係になる。したがって、本実施形態においても、ねじの作用によって案内管21に推進力が付与される。
なお、当接端部62aが螺旋形状部36に当接して、該案内管21を保持した状態のとき、案内管21の螺旋形状部36は、貫通孔61aの内周面に接触することなく挿通配置される。つまり、貫通孔61aは、案内管21の外径寸法に比べて所定量、大径に形成されている。また、案内管21の螺旋形状部36を保持する柔軟部材62の保持力は、第1実施形態の挟持部42が案内管21を挟持する力よりも小さい。したがって、術者は案内管21の押し引き操作を容易に行える。
上述のように構成した推進力発生装置23Eを備える内視鏡システム1の作用を説明する。
術者は、挿入部11を被覆する案内管21を備えた内視鏡2を用意する。そして、推進力発生装置23Eの貫通孔に案内管21を挿通配置させた状態にして、ベッド上に横たわっている患者の肛門から大腸内に内視鏡観察状態の内視鏡2の先端部分を挿入する。
術者が推進力によって挿入部11を深部に向けて挿入しようと判断したとき、術者は、操作部12に設けられている回転起動スイッチ34aを操作して回転用モータ39を回転駆動状態にする。すると、案内管21が、長手方向軸の左廻りに回転される。このとき、案内管21の螺旋形状部36と推進力発生装置23Eに儲けられている柔軟部材62の当接端部62aとが雄ねじと雌ねじとの関係で接触していることによって、雄ねじが雌ねじに対して移動するような推進力が発生して、案内管21が長手軸方向を前進していく。このことによって、上述した第1実施形態と同様の作用を得られる。
このことにより、第2実施形態の内視鏡システムは、前記第1実施形態と同様の効果を得ることことができる。また、本実施形態においては、柔軟部材62に形成される孔部の径寸法を適宜設定することによって、当接端部62aの螺旋形状部36に対する当接状態を変化させることができる。したがって、挟み込む力の設定、制御がより容易になるので、推進量を安定させることができる。さらに、柔軟部材62等の構成が単純であるので、製造が容易となって安価な構成になる。
なお、図8中においては柔軟部材62を装置本体23eの貫通孔61aの両端開口側にそれぞれ1枚ずつ配設する構成を示している、しかし、この構成に限らず、柔軟部材62を一方の開口側に1枚だけ設ける構成や少なくとも一方の開口側に複数の柔軟部材を螺旋形状部36のピッチを考慮して複数枚設ける構成等にしてもよい。
図9乃至図11を参照して本発明の第3実施形態を説明する。
上述した実施形態において推進力発生装置23は、案内管21の螺旋形状部36に弾性部材を押し付けたり、柔軟部材を当接させて、螺旋形状部36と弾性部材との接触部分、又は螺旋形状部36と柔軟部材との接触部分に、雄ねじと雌ねじとの関係を持たせ、ねじの作用によって案内管21に推進力を発生させる構成としていた。これに対して、第3実施形態においては、挿入部11、及び案内管21の鉛直下向きに働く自重を、推進力に変換している。
図9に示すように本実施形態の内視鏡システム1を構成する推進力発生装置23Fは、装置本体41fに傾斜部71と水平部72と設けて椅子状に構成されている。したがって、装置本体41fに配置された案内管21が屈曲した状態になる。装置本体41f、傾斜部71、及び水平部72は、金属、又はプラスティック等により形成されている。
傾斜部71は、案内管21で覆われた挿入部11に対して鉛直下向きの自重を長手軸方向への推進力に変換して、長手軸方向に対する推進力を発生させる。一方、水平部72は、傾斜部71により長手軸方向への推進力を付与された案内管21を水平方向に対して支持する支持部である。
上述のように構成した推進力発生装置23Fの作用を説明する。
挿入部11を覆う案内管21を、推進力発生装置23Fの傾斜部71、及び水平部72に配置させる。このとき、術者は、推進力発生装置23Fと患者との間に位置する案内管21を弛ませ気味に保持する。また、傾斜部71に対して、挿入部11、及び案内管21の自重がかかるように配置させる。すると、推進力発生装置23Fの傾斜部71においては、重力の作用によって挿入部11、及び案内管21の自重に対して傾斜部71から反力による推進力となる力Fが発生する。ここで、挿入部11を覆う案内管21が、推進力発生装置23Fの水平部72に配置されていることによって、挿入部11、及び案内管21には水平方向に前進させる力Fが働く。
つまり、挿入部11を覆う案内管21を推進力発生装置23Fに配置させることによって、挿入部11、及び案内管21には傾斜部71からの反力による推進力が常に安定して付与される。したがって、案内管21を推進力発生装置23Fに配置させた状態で、内視鏡2の先端硬性部11aを患者の肛門から大腸内に挿入すると、術者は、挿入部11、及び案内管21に付与されている推進力が挿入部11の進行を補助して、該挿入部11を深部に向けて容易に挿通させることができるようになる。
なお、本実施形態において、案内管21を大腸に挿入させた状態で、案内管回転装置22の回転用モータ39を回転駆動させて案内管21を長手方向軸廻りの所定方向に回転させる。すると、螺旋形状部36と管腔内壁との接触部分が雄ねじと雌ねじとの関係になっているので、ねじの作用による推進力が案内管21に発生する。このことによって、挿入部11はさらにスムーズに前進される。
このように、傾斜部71に挿入部11を覆う案内管21を配置させることによって、挿入部11、及び案内管21の自重を推進力に変換して、挿入部11を体腔内へ挿入する際の推進力を得ることができる。
また、案内管を弛ませ気味に保持して推進力発生装置23Fの傾斜部71に該案内管21の自重がかかるように配置させることによって、案内管21の径寸法に関わらず、常に一定の推進力が得ることができる。この推進力発生装置23Fにおいては、弾性部材によって案内管21を挟持することがないので、弾性部材が磨耗しない。
なお、推進力発生装置23Fに配置される医療機器は上述したように内視鏡の挿入部を被覆する案内管に限らず、例えば内視鏡の挿入部に設けられている処置具挿通用チャンネル内に挿通される細径な案内管等であってもよい。
また、推進力発生装置23Fにおいて、案内管21が配置される傾斜部71、及び水平部72の表面に弾性シート部材を貼付するようにしてもよい。このことによって、案内管21の螺旋形状部36と弾性シート部材との接触部分が雄ねじと雌ねじとの関係になる。したがって、案内管21を回転させたとき、前記傾斜部71によって得られる推進力に加えて、ねじの作用による推進力を得ることも可能になる。
さらに、推進力発生装置23Fの、少なくとも傾斜部71、又は水平部72の一方に案内管21の位置を規制する規制部材(不図示)を設けるようにしてもよい。このことによって、位置ずれすることなく案内管21が配置される。
また、図10に示すように傾斜部71と水平部72とで形成される屈曲角度を調整可能にする調整レバー73を設けて推進力発生装置23Gを構成するようにしてもよい。図に示す推進力発生装置23Gでは、傾斜部71と水平部72とで形成される屈曲角度、言い換えれば、傾斜部71bの傾斜角度を調整する調整レバー73が設けられている。したがって、傾斜部71bの傾斜角度を所望の角度に調整可能である。このことによって、推進力発生装置23Gに配置させたとき、案内管21に付与される推進力を所望する状態に調整することが可能になる。
また、図11に示すように案内管21の一部が撓むように水平部72に撓み発生台74を設けて推進力発生装置23Hを構成するようにしてもよい。図に示す推進力発生装置23Hでは、水平部72の所定位置に案内管21を所望する状態に撓ませる撓み発生台74を設けている。撓み発生台74は所定高さ寸法に設定され、水平部72の案内管配置面側に固設、或いは移動可能に設けられる。
このように、推進力発生装置23Hに撓み発生台74を設けたことによって、該推進力発生装置23Hに案内管21を配置させたとき、該案内管21の一部が撓んだ状態に配置される。すると、案内管21には該案内管21の自重に対して傾斜部71からの反力による前記力Fと、撓んだ状態の案内管21を直線状に戻そうとする力、いわゆる復元力による力とを合わせた図中矢印A方向への力が発生する。つまり、案内管21を推進力発生装置23Hに配置させて該案内管21を屈曲状態にさせることによって、案内管21が直線状態に戻ろうとする復元力による力A、及び力Fが案内管21を前進させる推進力として付与される。このことによって、案内管21に付与される推進力が増大する。
上述した案内管21においては、螺旋形状部36の螺旋角度を一定にしていた。しかし、案内管を構成する際、螺旋角度の異なる2つ以上の案内管を連結して、1つの案内管を構成することが考えられる。
例えば、図12に示す案内管80は、挿入軸に対して螺旋角度αを有する第1案内管80aと、挿入軸に対して螺旋角度βを有する第2案内管80bと、第1案内管80aと第2案内管80bとを接続するパイプ形状の接続部材81とにより構成される。接続部材81はステンレス等の金属製、或いはゴム等の可撓性部材であり、半田、或いは接着によって一体的に固定される。
この案内管80においては、第1案内管80aと第2案内管80bとで螺旋角度が異なるため、推進力発生装置に対してどちらか一方の案内管がうまく噛み合わなくなっても、他方がうまく噛み合うようになっている。したがって、案内管80は、安定した推進力を得られる。
また、第1案内管80aを挿入方向側に設け、第2案内管80bを基端側に設けて案内管80を構成する。この際、螺旋角度αと螺旋角度βとは、α<βに設定する。
このことにより、案内管80が一回転されたとき、進行する距離(推進量)が第1案内管80aよりも第2案内管80bの方が大きくなる。このため、常に第1案内管80a側(挿入方向側)へ押す力(推進力)が作用するようになっている。
この結果、案内管80は、推進力発生装置に対して先端側である第1案内管80aが引っかかったり、うまく噛み合わずに空転気味になったとき、挿入方向側へ押す力によって引っかかりや空転が解除されて、安定した体腔内への挿入が可能となる。また、推進の速度(推進力)を任意に設定できる。
一方、図13に示す案内管90においては、体腔内に挿入される案内管の螺旋角度と、体外に配置される案内管の螺旋角度を異なる角度に設定している。具体的に、案内管90は、体腔内に挿入される体腔内案内管90aと、体外に配置される第1体外案内管90b、及び第2体外案内管90cと、接続部材81とを有して構成されている。案内管90の体外部分において、第1体外案内管90bと第2体外案内管90cとが接続部材81によって交互に連結されている。
体腔内案内管90aは挿入軸に対して螺旋角度γを有している。第1体外案内管90bは挿入軸に対して螺旋角度ρを有している。第2体外案内管90cは挿入軸に対して螺旋角度μを有している。そして、体腔内案内管90a、90b、90cの螺旋角度の関係は、μ<γ<ρに設定されている。
つまり、案内管90においては、体腔内に挿入される体腔内案内管90aの螺旋角度γが中程度であり、体外部分に配置される第1体外案内管90bの螺旋角度ρが大きく、第2体外案内管90cの螺旋角度μが小さく設定されている。この構成の案内管90によれば、推進力(推進量)を変更することが可能であり、それぞれの案内管の螺旋角度が推進力変更手段になっている。
したがって、案内管90は、推進力発生装置に対して体腔内案内管90aが配置されているとき、該案内管90は中程度の推進量を得て体腔内へ挿入される。その後、推進力発生装置に対して第1体外案内管90b、及び第2体外案内管90cが交互に配置される。そして、推進力発生装置に対して第1体外案内管90bが配置されたとき案内管90には大きな推進力が付与され、第2体外案内管90cが配置されたときには該案内管90に小さな推進力が付与される。つまり、体外部分の第1体外案内管90b、及び第2体外案内管90cが交互に推進力発生装置に配置されることによって、大小の推進量を交互に繰り返して体腔内への挿入が可能となる。
尚、本実施形態は、挿入部11を案内管21で被覆する構成に限らず、例えば螺旋形状部36を有する案内管21の先端にカプセル内視鏡を設けたものや、内視鏡の処置具挿通用チャンネルに挿通して使用される案内管等であってもよい。
図14は観察装置である。図に示す観察装置91は、螺旋形状部36を有する案内管21の先端側にカプセル92を設けている。カプセル92には、図示しないが照明光学系や撮像光学系を構成する撮像装置が内蔵されている。案内管21の内部には、撮像装置から延出される信号ケーブル等が挿通している。観察装置91は、該観察装置91に対して別体、又は一体に設けられた案内管回転装置(不図示)によって長手方向軸廻りの所定方向に回転されるようになっている。
そして、観察装置91は上述した第1実施形態乃至第3実施形態で説明したように推進力発生装置によって、長手軸方向の推進力を得て、体腔内深部に向けて挿入されるようになっている。また、観察装置91は、案内管回転装置の回転用モータを逆回転させることによって、後退することもできる。なお、カプセル92を無線通信タイプとすることによって信号ケーブルは不要になる。
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。

Claims (5)

  1. 外周面に螺旋形状部を形成して可撓性を有する挿入部案内部と、
    前記挿入部案内部を長手軸廻り所定方向に回転させる案内部回転装置と、
    前記挿入部案内部に対して、該挿入部案内部の長手軸方向に推進力を発生させる推進力発生装置と、
    を具備したことを特徴とする挿入装置。
  2. 細長な可撓性を有する挿入部と、
    前記挿入部の外周側に配設され、外周面に螺旋形状部を形成して可撓性を有する挿入部案内部と、
    前記挿入部案内部を長手軸廻り所定方向に回転させる案内部回転装置と、
    前記挿入部案内部に対して、該挿入部案内部の長手軸方向に推進力を発生させる推進力発生装置と、
    を具備したことを特徴とする挿入装置。
  3. 前記推進力発生装置は、前記挿入部案内部を挟持し、該挿入部案内部を長手軸廻りの所定方向に回転させた際、この挿入部案内部の長手軸方向に対してねじ作用によって推進力を発生させる挟持部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の挿入装置。
  4. 前記推進力発生装置は、前記挿入部案内部を挿入する貫通孔、又はスリット、及び該貫通孔、又はスリットに配置された該挿入部案内部の外表面に接触配置される柔軟部材を備え、該挿入部案内部を長手軸廻りの所定方向に回転させた際に、この挿入部案内部の長手軸方向に対してねじ作用によって推進力を発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の挿入装置。
  5. 前記推進力発生装置は、
    前記挿入部案内部の自重を長手軸方向への推進力に変換して、この挿入部案内部の長手軸方向に対して推進力を発生させる傾斜部と、
    前記傾斜部により推進力を受けた前記挿入部案内部を水平方向に支持する水平部と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の挿入装置。
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