JP4365479B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、版胴の外周面上に製版済みマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくはインキ供給機構の構造及び動作に関する。
【0002】
【従来の技術】
多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的である)に和紙繊維または合成繊維あるいは和紙と合成繊維とを混抄したものからなる多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドで加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段より版胴の内周面にインキを供給して、プレスローラー等の押圧手段で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴開孔部、マスタ穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転移させて印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置がよく知られている。
【0003】
上述の孔版印刷装置では、版胴内部に余剰インキが多量に存在していると、版胴内部からのインキ漏れが発生して印刷不良を引き起こしてしまう。また、印刷装置を長時間放置した後に印刷を行う場合には、版胴の支持円筒体及びメッシュスクリーンに保持されていたインキの水分が蒸発してインキが変質し、印刷画像に滲み等の悪影響を及ぼし、数枚ないし数十枚の損紙が発生してしまうという問題点があった。
【0004】
上述の問題点を解決するため、版胴内部に版胴内周面と接触するインキ回収手段を配置し、版胴内部の余剰インキを回収する技術が特開平8−142474号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8−142474号公報に開示された技術では、インキ回収手段が版胴内周面に常時接触しており、インキ回収手段と版胴内周面との摩擦による騒音の発生やインキを必要以上に回収してしまうために画像濃度が低下するという問題点があると共に、インキ回収手段の劣化が早いという問題点がある。
【0006】
本発明は、騒音の発生や画像濃度の低下を招くことなく長時間放置後の印刷時においても1枚目から良好な印刷物を得ることが可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、回転自在な版胴と、前記版胴と同方向に回転され前記版胴の内周面にインキを供給するインキローラーと、前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面より離間する第1の位置と前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面に接触する第2の位置とに移動自在であり、前記版胴及び前記インキローラーと同方向に回転可能なインキ補充ローラーとを具備する孔版印刷装置において、前記インキ補充ローラーの回転方向下流側近傍に配設され前記インキ補充ローラーの移動と連動して移動可能な板状弾性体からなるインキ回収部材を有し、該インキ回収部材は前記インキ補充ローラーが初期位置である第1の位置を占めたときにその先端を前記インキ補充ローラーの外周面に接触させる第1の位置を占め、前記インキ補充ローラーが第2の位置を占めたときにその先端を前記版胴の内周面に接触させる第2の位置を占めることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置装置において、さらに、前記インキ回収部材の前記版胴の内周面に対する接触力は前記インキ補充ローラーの前記版胴の内周面に対する接触力よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに、印刷時における最後の版胴回転時に前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材を第1の位置から第2の位置に移動させる制御手段を有することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに、印刷動作終了後において、前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材を第1の位置から第2の位置に移動させると共に前記版胴を回転させる制御手段を有することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の孔版印刷装置において、さらに、任意の時機において、前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材を第1の位置から第2の位置に移動させると共に前記版胴を回転させる制御手段を有することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の孔版印刷装置において、さらに、印刷動作を連続して行う連続印刷時において、前記制御手段が前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材の第1の位置から第2の位置への移動を最後の印刷動作時にのみ行わせることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項4記載の孔版印刷装置において、さらに、印刷動作を連続して行う連続印刷時において、前記制御手段が前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材の第1の位置から第2の位置への移動を最後の印刷動作終了後にのみ行わせることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項4または5記載の孔版印刷装置において、さらに、前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材が第2の位置を占めたときの前記版胴の回転回数を任意に設定可能であることを特徴とする。
【0017】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の概略正面図を示している。同図において、孔版印刷装置1は、原稿読取部2、給紙部3、製版部4、排版部5、排紙部6、印刷部7等から主に構成されている。ここで、印刷部7を除く他の部位は従来と同様であるので、個々の詳細な説明は省略する。
【0018】
印刷部7は、版胴8とプレスローラー9とから主に構成されている。支軸8aに回転自在に支持され、メインモーター29(図6参照)により回転駆動される版胴8は、その外周面上に図示しないステージ部及びクランパー10を有しており、内部にはインキ供給手段11を有している。プレスローラー9は図示しない揺動手段によって揺動され、その外周面を版胴1の外周面に対して接離自在に設けられている。プレスローラー9は印刷用紙Pを版胴8に圧接させ、印刷用紙Pに印刷画像を転写させる。
【0019】
版胴8の要部を示す図2において、インキ供給手段11は、インキローラー12、ドクターローラー13、インキ補充ローラー14、インキ回収部材としてのインキ回収ブレード15から主に構成されている。支軸8aに固設された側板16,16間に回転自在に支持されたインキローラー12は、その外周面が版胴8の内周面と近接するように設置されており、図示しないインキ供給パイプより供給されたインキを版胴8の内周面に供給する。インキローラー12は、メインモーター29からの回転駆動力をギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達され、版胴8と同期して図の時計回り方向に回転駆動される。
【0020】
インキローラー12の近傍に配設されたドクターローラー13は、側板16,16間に回転自在に支持されており、メインモーター29からの回転駆動力を図示しない駆動力伝達手段によって伝達され、インキローラー12とは逆方向に回転駆動される。ドクターローラー13は、その外周面とインキローラー12の外周面との間に僅かな隙間が生じるように配置され、インキローラー12の外周面との近接部において楔状のインキ溜まり17を形成している。インキ溜まり17のインキは、インキローラー12の外周面とドクターローラー13の外周面との隙間を通過し、インキローラー12の外周面上にインキ層を形成する。
【0021】
インキローラー12の版胴8の回転方向下流側にはインキ補充ローラー14が配設されている。インキ補充ローラー14は、その支軸14aの両端を一対のアーム18の一端に回転自在に支持されている。
【0022】
一端にインキ補充ローラー14を支持した板状部材であるアーム18は、その他端が曲折されて受け部18aが形成されている。また、アーム18のほぼ中央には長穴18bが、他端部には長溝18cが形成されている。各アーム18は、各側板16に外方に向けて植設されたピン19に長穴18bを、また、各側板16に設けられた軸受部材16a(図4(図2を右方より見た図)参照)に回転自在に支持された支軸20に長溝18cをそれぞれ係合されることで、各側板16の外側に支持されている。アーム18の一端寄りには、各アーム18を一体的に連結する連結棒18dが取り付けられている。
【0023】
支軸20の両端にはカム板21が、中程にはウォームホイール22がそれぞれ取り付けられている。円板状のカム板21は、その中心より偏心した位置を支軸20の端部に固着されており、その大径部の外周面を受け部18aに当接可能な位置に配設されている。アーム18は、他端の裏面に設けられた図示しないブラケットと側板16の裏面に設けられた図示しないブラケットとの間に張設された引張バネ23の付勢力により、受け部18aを常時カム板21の外周面側に引き寄せられている。
【0024】
各側板16,16間の、ウォームホイール22の配設位置の近傍には、図示しない取付部材によって各側板16に固定されたステッピングモーター24が配設されている。ステッピングモーター24の出力軸には、ウォームホイール22と噛合するウォーム25が取り付けられている。
【0025】
インキ補充ローラー14の版胴8の回転方向下流側にはインキ回収ブレード15が配設されている。バネ鋼や樹脂等の弾性体で構成された板材からなり、版胴8の軸方向のほぼ全幅にわたって設けられたインキ回収ブレード15は、各側板16,16間に配設された図示しないブラケットに一端を固着されており、他端を所定の弾性力によって版胴8の内周面に接触させている。インキ回収ブレード15のほぼ中程には、任意の位置に複数個の曲げ部15aが一体的に設けられている。各曲げ部15aは、インキ補充ローラー14が後述する第2の位置から第1の位置へと移動する際に、連結棒18dと係合可能となる位置に設けられている。
【0026】
ステッピングモーター24は、その作動によりカム板21を回動させることで、インキ補充ローラー14及びインキ回収ブレード15を第1の位置と第2の位置とに選択的に位置決めする。ステッピングモーター24の作動は、後述する制御手段28によって制御される。
【0027】
インキ補充ローラー14は、カム板21の大径部が受け部18aと当接しているときに、その外周面が引張バネ23の付勢力に抗して版胴8の内周面及びインキローラー12の外周面より離間する、図2に示す第1の位置に位置決めされ、カム板21の大径部が受け部18aより離れたときに、その外周面が引張バネ23の付勢力により版胴8の内周面及びインキローラー12の外周面に近付けられてこれらと当接し、カム板21の最小径部が受け部18aと対向したときに、引張バネ23の所定の付勢力で版胴8の内周面及びインキローラー12の外周面に圧接する、図3に示す第2の位置に位置決めされる。カム板21の最小径部が受け部18aと対向したときには、両者間に僅かな隙間が生ずるように設定されている。引張バネ23の付勢力は、インキ補充ローラー14が第2の位置に位置決めされたときに、インキ補充ローラー14の外周面によるインキローラー12への接触力よりもインキ補充ローラー14の外周面による版胴8の内周面への接触力の方が大きくなるように定められている。
【0028】
インキ回収ブレード15は、カム板21の大径部が受け部18aと当接しているときに、連結棒18dによって曲げ部15aを上方へと押し上げられることで先端をインキ補充ローラー14の外周面に接触させる、図2に示す第1の位置に位置決めされ、カム板21の大径部が受け部18aより離れたときに、自身の弾性力により先端を版胴8の内周面に接触させる、図3に示す第2の位置に位置決めされる。このとき、インキ回収ブレード15の先端とインキ補充ローラー14との間に僅かな隙間xが生じるようにインキ回収ブレード15の配設位置が設定されている。インキ回収ブレード15は、インキ補充ローラー14が第2の位置に位置決めされたときに、インキ補充ローラー14の外周面による版胴8の内周面への接触力よりも自身による版胴8の内周面への接触力の方が小さくなるようにその弾性力が定められている。
【0029】
版胴8の一方のフランジ8bの外側には、図5に示すように、切欠部26aを有するカム26が版胴8と一体的に回転自在に取り付けられている。切欠部26aは、版胴8を構成する図示しない多孔性支持板及びメッシュスクリーンの非開孔部と対応する角度に形成されている。カム26の近傍にはセンサー27が取り付けられている。センサー27はカム26を検知している間、後述する制御手段28にオン信号を出力する。
【0030】
図6は、本実施例に用いられる制御手段28の制御ブロック図を示している。図示しないCPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピューターで構成された制御手段28は、孔版印刷装置に設けられた操作パネル30からの動作指令によりステッピングモーター24及びメインモーター29の作動を制御する。操作パネル30上には、印刷終了後にインキ補充ローラー14を作動させるインキ回収モードキーと、インキ補充ローラー14の作動回数を設定するインキ回収回数設定キーとが割り付けられている。制御手段28は、インキ回収モードキーが押下されたとき、印刷終了後にインキ補充ローラー14及びインキ回収ブレード15を第2の位置に位置決めさせると共に、インキ回収回数設定キーにより設定された回数分だけセンサー27からのオン信号を有効として版胴8をメインモーター29により回転させ、センサー27からのオン信号が途切れたときに設定された作動回数を1ずつ減算し、作動回数が0となったときに版胴8を停止させると共にインキ補充ローラー14及びインキ回収ブレード15を第1の位置に位置決めさせる。
【0031】
上記構成に基づき、以下に動作を説明する。
オペレーターにより、操作パネル30上のインキ回収モードキー及びインキ回収回数設定キーが操作されてインキ回収モードとなると、印刷動作終了後に制御手段28からの指令に基づきステッピングモーター24が作動し、インキ補充ローラー14及びインキ回収ブレード15が第2の位置に位置決めされる。
【0032】
その後、制御手段28から指令が送られてメインモーター29が作動し、版胴8が図1の時計回り方向に回転駆動される。版胴8の回転に伴い、インキローラー12及びドクターローラー13が回転し、さらに、インキ補充ローラー14も回転する。このとき、インキ補充ローラー14は、インキローラー12の外周面に対する接触力よりも版胴8の内周面に対する接触力が大きくなるように引張バネ23の付勢力が設定されていることから、版胴8に従動して時計回り方向に回転する。
【0033】
版胴8の回転により、インキ回収ブレード15の先端によって版胴8の内周面の余剰インキが掻き取られ、掻き取られたインキはインキ回収ブレード15上に移動して隙間x間に貯留される。貯留されたインキは時計回り方向に回転しているインキ補充ローラー14の外周面に転移し、さらにインキローラー12の外周面上に転移されて正規のインキ貯留場所であるインキ溜まり17に回収される。このとき、インキ回収ブレード15がインキを供給しているインキローラー12の外周面近傍にできるだけ近接して配置されているので、版胴8の内周面において余剰インキが存在する部位がインキローラー12とインキ回収ブレード15との間のみとなり、版胴8内の大部分のインキを回収することが可能となる。
【0034】
版胴8の回転に伴うカム26の回転により、切欠部26aがセンサー27を通過することでセンサー27からのオン信号が途絶えると、操作パネル30上で設定されたインキ回収回数が1減算される。そして、設定されたインキ回収回数が消化されると、制御手段28から指令が送られてメインモーター29が停止し、版胴8がホームポジションで停止されると共に、ステッピングモーター24が作動してインキ補充ローラー14及びインキ回収ブレード15が第1の位置に位置決めされ、孔版印刷装置1は初期状態となる。
【0035】
上述の構成によれば、版胴8の内部からの余剰インキの除去を確実に行うことができ、さらに使用するインキの性質(粘度等)に応じてインキ回収回数を任意に設定できるのでインキの種類に応じた最適な回収動作を行うことが可能となり、長時間放置された後に印刷を行う場合でも1枚目から良好な画像を得ることができる。
【0036】
また、インキ回収ブレード15がインキ補充ローラー14の移動と連動して移動可能に設けられ、初期状態において先端を版胴8の内周面より離間した位置に保持されているので、インキ回収ブレード15と版胴8の内周面との摩擦及びインキを必要以上に回収してしまうことを防止することができ、騒音の発生や画像濃度の低下といった不具合の発生を防止することができる。
【0037】
さらに、インキ回収ブレード15の版胴8の内周面に対する接触力をインキ補充ローラー14の版胴8の内周面に対する接触力よりも小さくすることにより、インキ補充ローラー14によって版胴8の内周面にインキを供給する際に、インキ補充ローラー14によって適度に補充されたインキがインキ回収ブレード15によって回収されることを防止することができる。
【0038】
上記実施例ではインキ回収回数設定キーによりインキ回収回数を設定し、この設定されたインキ回収動作を印刷終了後に行う構成としたが、印刷動作時における版胴8の最後の回転時にインキ補充ローラー14及びインキ回収ブレード15を第2の位置に位置決めさせ、インキ回収動作を行わせる構成としてもよい。この構成によれば、インキ回収動作は1回に制限されるものの、インキ回収動作を印刷動作中に行うことができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも作業時間を短縮させつつ1枚目から良好な画像を得ることができる。
【0039】
また、操作パネル30上に連続印刷キーを設け、複数の印刷動作を連続して行う場合にはこの連続印刷キーを押下することにより、インキ回収動作を最後の印刷動作の終了時のみに行わせる構成を採用することも可能である。この構成とすることにより、各印刷動作終了時でのインキ回収動作を省略することができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも作業時間を大幅に短縮させつつ1枚目から良好な画像を得ることができる。なお、この構成においても上述と同様にインキ回収動作を印刷動作中に行うことが可能である。
【0040】
さらに、操作パネル30上にインキ回収動作キーを設け、任意のタイミングでインキ回収動作を行わせる構成としてもよい。この構成とすることにより、印刷動作を複数行う場合に、各印刷動作間の任意のタイミングでインキ回収動作を行うことができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも効率よく1枚目から良好な画像を得ることができる。この場合、印刷動作を開始する前にインキ補充動作及びインキ回収動作を行わせるようにしてもよいことは勿論である。
【0041】
上記各実施例及び変形例では、インキ補充ローラー14の外周面を所定の付勢力によって版胴8の内周面及びインキローラー12の外周面に圧接させて回転させる構成としたが、インキ補充ローラー14を駆動手段によって回転駆動させる構成を採用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
請求項1,4記載の発明によれば、版胴の内部から余剰インキの除去を確実に行うことができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも1枚目から良好な画像を得ることができる。また、インキ回収部材がインキ補充ローラーの移動と連動して移動可能に設けられているので、初期状態において先端を版胴の内周面より離間した位置に保持すれば、インキ回収部材と版胴の内周面との摩擦及びインキを必要以上に回収してしまうことを防止することができ、騒音の発生や画像濃度の低下といった不具合の発生を防止することができる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、インキ回収部材の版胴の内周面に対する接触力をインキ補充ローラーの版胴の内周面に対する接触力よりも小さくすることにより、インキ補充ローラーによって版胴の内周面にインキを供給する際に、インキ補充ローラーによって適度に補充されたインキがインキ回収部材によって回収されることを防止することができる。
【0044】
請求項3記載の発明によれば、インキ回収動作を印刷動作中に行うことができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも作業時間を短縮させつつ1枚目から良好な画像を得ることができる。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、印刷動作の任意のタイミングでインキ回収動作を行うことができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも効率よく1枚目から良好な画像を得ることができる。
【0046】
請求項6記載の発明によれば、印刷動作終了時におけるインキ回収動作を省略することができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも作業時間を大幅に短縮させつつ1枚目から良好な画像を得ることができる。
【0047】
請求項7記載の発明によれば、最後の印刷動作終了時にのみインキ回収動作を行うので、それ以前の各印刷動作終了時でのインキ回収動作を省略することができ、長時間放置された後に印刷を行う場合でも作業時間を大幅に短縮させつつ1枚目から良好な画像を得ることができる。
【0048】
請求項8記載の発明によれば、使用するインキの性質等に応じてインキ回収回数を任意に設定できるのでインキの種類等に応じた最適な回収動作を行うことが可能となり、長時間放置された後に印刷を行う場合でも1枚目から良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の概略正面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する孔版印刷装置の版胴の要部正面図である。
【図3】本発明の一実施例を説明する孔版印刷装置の版胴の要部正面図である。
【図4】本発明の一実施例を説明する孔版印刷装置の版胴の要部側面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に用いられるセンサーを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例に用いられる制御手段のブロック図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置
8 版胴
12 インキローラー
14 インキ補充ローラー
15 インキ回収部材(インキ回収ブレード)
28 制御手段
Claims (8)
- 回転自在な版胴と、前記版胴と同方向に回転され前記版胴の内周面にインキを供給するインキローラーと、前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面より離間する第1の位置と前記版胴の内周面及び前記インキローラーの外周面に接触する第2の位置とに移動自在であり、前記版胴及び前記インキローラーと同方向に回転可能なインキ補充ローラーとを具備する孔版印刷装置において、
前記インキ補充ローラーの回転方向下流側近傍に配設され前記インキ補充ローラーの移動と連動して移動可能な板状弾性体からなるインキ回収部材を有し、該インキ回収部材は前記インキ補充ローラーが初期位置である第1の位置を占めたときにその先端を前記インキ補充ローラーの外周面に接触させる第1の位置を占め、前記インキ補充ローラーが第2の位置を占めたときにその先端を前記版胴の内周面に接触させる第2の位置を占めることを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置装置において、
前記インキ回収部材の前記版胴の内周面に対する接触力は前記インキ補充ローラーの前記版胴の内周面に対する接触力よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
印刷時における最後の版胴回転時に前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材を第1の位置から第2の位置に移動させる制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
印刷動作終了後において、前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材を第1の位置から第2の位置に移動させると共に前記版胴を回転させる制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1または2記載の孔版印刷装置において、
任意の時機において、前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材を第1の位置から第2の位置に移動させると共に前記版胴を回転させる制御手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項3記載の孔版印刷装置において、
印刷動作を連続して行う連続印刷時において、前記制御手段が前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材の第1の位置から第2の位置への移動を最後の印刷動作時にのみ行わせることを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項4記載の孔版印刷装置において、
印刷動作を連続して行う連続印刷時において、前記制御手段が前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材の第1の位置から第2の位置への移動を最後の印刷動作終了後にのみ行わせることを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項4または5記載の孔版印刷装置において、
前記インキ補充ローラー及び前記インキ回収部材が第2の位置を占めたときの前記版胴の回転回数を任意に設定可能であることを特徴とする孔版印刷装置。
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