JP4365378B2 - 除霜運転制御装置および除霜運転制御方法 - Google Patents

除霜運転制御装置および除霜運転制御方法 Download PDF

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Description

本発明は冷凍、冷蔵、空気調和装置の除霜運転制御装置および除霜運転制御方法に関するものであり、特に熱交換器である蒸発器の除霜運転制御装置および除霜運転制御方法に関する。
従来の除霜運転制御装置の例として、外気温度状況から導かれる外気着霜係数と、庫内冷却状況から導かれる庫内状況着霜係数と、電磁弁の状態係数と、ケース毎に定まる性能係数とを乗算することにより単位時間当たりの着霜量を算出し、この着霜量を積算することにより求めた累積着霜量が、予め定められた値に達した場合に冷却器の除霜を行う方法が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−118732号公報(図2)
しかしながら、従来の除霜時期判定方法では、熱交換器である蒸発器10の着霜状態を考慮していないため、扉開閉時に庫内に流入する高温高湿の庫外空気と低温低湿の庫内空気が直接混合し、蒸発器10に吸い込まれる空気中の水分が凍結することにより雪入り空気となって、蒸発器10に密度が低い雪が直接付着し、通常の空気中の水分が蒸発器表面に凝縮凍結する着霜よりも早期に蒸発器10の風路が閉塞される現象に対して有効ではなかった。このため、除霜時期を適切に検知できず、蒸発器10の風路が雪または霜によって閉塞されても除霜が開始されないという不都合を生じることがあった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたのものであり、熱交換器である蒸発器10への着霜部位を確実に検出し、この着霜部位に応じた適切な除霜時期に除霜を開始することができる除霜運転制御装置および除霜運転制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る除霜運転制御装置は、冷凍機または空調機の冷却側に使用される熱交換器の空気吸込側温度と、冷却対象室の外部の温度と湿度を測定する手段(以下、測定手段という)と、前記測定手段が測定した結果とに基づいて前記熱交換器の着霜部位を特定し、除霜開始時期を判定する手段とを備え、判断手段は、空気線図において、外気温湿度と、熱交換器の空気吸込側温湿度もしくは冷却対象室内の温湿度とを結ぶ直線が飽和線を越える領域に入る場合を、熱交換器の第1の部位への着霜に対応する第1の着霜型として分類するものである。
この発明は、蒸発器10の外気温湿度と庫内温度状況に基づき蒸発器10への蒸発器10への着霜部位を特定し、異なる着霜部位を着霜型として分類判定して着霜型に応じた除霜時期にて除霜運転を開始するようにしたので、省エネルギーの観点から最適な時期における除霜運転が可能となる。
実施の形態1.
はじめに本発明の実施の形態1の除霜開始時期判定手段50の内容について説明し、後に本発明の特徴である外気温湿度と庫内の空気吸込側温度によって決定される蒸発器10の着霜部位を着霜型として分類した場合の除霜制御対応方法について説明する。
除霜開始時期判定手段50の構成について図1〜図4を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1における冷却システムの全体構成図であり、冷凍倉庫1および冷凍装置を含む。冷凍倉庫1は断熱壁にて構成されており、外からの熱の侵入を極力抑える構造となっている。また、冷凍倉庫1には扉6が設けられており、人の出入りや冷却対象物の搬入搬出が可能である。なお、扉は手でロックを解除して開閉するタイプのほか、自動開閉タイプなどもある。冷凍倉庫1の内部(以下、庫内という)には冷却装置2が、冷凍倉庫1の外部(以下、庫外という)には室外機3、そしてこれらを制御するコントローラ4が設けられている。冷却装置2と室外機3とは冷媒配管7で接続されており、冷却装置2は庫内の冷却を行い、室外機3は冷却装置2が熱交換により吸熱した庫内の熱を熱交換により外部に捨てるものである。上記冷却装置2と室外機3と冷媒配管7とから冷凍装置が構成されている。冷却装置2は天井から吊り下げるタイプでもよいし、天井、側壁などに埋め込んで固定するタイプなどでもよい。また室外機3は天井に据え付けるタイプや、屋外に設置するタイプでもよい。コントローラ4は庫内の温度を調整したり、除霜運転制御のタイミングを調整したりする制御装置であり、庫内温度などの設定が可能である。なお、コントローラ4の機能は冷却装置2や室外機3の内蔵されている図示しないマイコンなどに含ませる構成としてもよい。
冷却装置2を横方向から見た断面図を図2に示す。冷却装置2は空気を冷却する金属製のフィンおよびパイプからなる蒸発器10と、蒸発器10に送風する送風ファン11と、送風ファン11を駆動するモーター12と、除霜運転時に蒸発器10およびドレンパン15を加熱するヒーター13と、除霜運転時に除霜された水を排出するドレンパイプ14とからなる。冷却装置2は、空気を冷却する熱交換器である蒸発器10の冷媒蒸発温度を測定する蒸発温度センサ16と、空気の吸込側温度を測定する空気吸込側温度センサ17と、空気の吹出側温度を測定する空気吹出側温度センサ18とを備えており、各部の温度測定が可能である。なお、蒸発器10に取り付けられているヒーター13は蒸発器10のフィンもしくはパイプに密着されており、蒸発器10のフィンおよびパイプに着いている霜を効率よく溶かすことが可能な構成となっている。
図3は冷凍装置の冷凍サイクルを表す図である。冷凍装置内には冷媒が封入されており、圧縮機20、凝縮器21、膨張弁22、蒸発器10を順次配管で接続して構成されている。冷凍装置には前記蒸発温度センサ16のほかに、冷媒の圧力を測定する膨張弁前圧力センサ31、圧縮機吸入圧力センサ34、温度を測定する蒸発器出口温度センサ32、圧縮機吸入温度センサ33の各センサが設けられ、冷凍サイクルの運転状態が把握可能な構成となっている。なお、冷凍装置に使用する冷媒はR22などの単一冷媒や、R404Aなどの複数冷媒からなる混合冷媒でもよい。
図4は、図1〜図3に示すコントローラ4の構成図である。次に、コントローラ4について図4に基づき説明する。コントローラ4は、各温度センサおよび各圧力センサから得られる情報を演算処理する演算手段41と、各種演算値や予め定められた値などを記憶する記憶手段42と、これらの値の大小などを比較する比較手段43と、除霜開始時期や終了時期を判断する判断手段44と、ユーザーからの入力や演算結果などの画面表示出力や音声出力を行う入出力手段45と、圧縮機モーターのオンオフや回転数を制御する制御手段46とから構成される。また、最適な除霜時期を判定する除霜時期判定手段50は、上記演算手段41と記憶手段42と比較手段43と判断手段44と入出力手段45とによって構成されている。
コントローラ4は、具体的には冷凍装置の圧縮機20などを統括制御するCPU(中央演算装置)と、プログラムやデータを記憶するメモリと、タッチパネルやキーボードなどの外部入出力装置と、ディスプレイ等の表示部とを備えたマイクロコンピュータ等である。このうちのCPUと所定のプログラムにより上記演算手段41、比較手段43、判断手段44が構成されている。また、メモリにより記憶手段42が構成され、キーボードやタッチパネル、ディスプレイ等の表示部により入出力手段45が構成され、リレー、パワートランジスタなどにより制御手段46が構成される。また、この入出力手段45を利用して冷凍倉庫1の設定温度の変更等を容易に行なうことが可能である。また、除霜時期の判定結果や演算内容、各センサの値は、有線または無線の信号を介して上記設置機器から離れた場所、例えばサービスセンターなどの遠隔地に送受信される構成としてもよく、この場合には遠隔地から運転状態の監視や機器の操作、設定値の変更などが可能である。
次に、冷凍装置の冷凍サイクル動作について説明する。圧縮機20から吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器21にて室外空気と熱交換し、冷媒は凝縮液化する。膨張弁22にて減圧されて低圧低温の二相状態となった冷媒は蒸発器10にて冷凍倉庫1内の空気と熱交換し、冷媒は蒸発・ガス化し、庫内空気は冷却される。蒸発器10を出た低圧ガス状の冷媒は、圧縮機20に吸込まれて圧縮され、再び高温高圧の冷媒となって吐出されるというサイクルを繰り返す。これにより冷凍倉庫1内の空気が冷却され、庫内を低温状態に保つことが可能となる。
上記動作により冷凍倉庫1内では、冷却装置2による冷却が行われる。冷凍倉庫1内の温度は一定に保つ必要があり、その温度調節方法について説明する。圧縮機20が固定周波数運転方式(ノンインバータ)の場合には、制御手段46からの指令による圧縮機20のオンオフ動作により温度を調整する。冷凍倉庫1の温度は庫内温度センサ5により監視されており、庫内温度が所定の温度より低下した場合には圧縮機20をオフする。そして、庫内温度が上昇した場合には再び圧縮機20をオンして冷却運転を開始する。なお、このオンとオフの温度差および庫内設定温度はコントローラ4の入出力手段45から設定可能である。
また、圧縮機20がインバータ方式の場合には、図4の制御手段46からの指令により圧縮機20の運転周波数を変更することが可能である。インバータ方式の場合には、蒸発温度が一定となるように圧縮機20の運転周波数を制御し、圧縮機周波数を下限値で運転しても冷却能力が過剰で、冷凍倉庫1内の温度が設定温度よりも低下する場合には圧縮機20をオフする。そして、庫内温度が上昇した場合には再び圧縮機20をオンして冷却運転を開始することにより、冷凍倉庫1内温度を一定に保つことが可能となる。
次に、蒸発器10に霜が多く付いた場合に行う除霜運転方法について説明する。蒸発器10の温度が氷点下の条件で長時間冷却運転を行うと、蒸発器10には空気中の水分が凍結して付着し、送風路を塞いで風路圧損の原因となったり、冷媒と空気が熱交換を行う際の熱抵抗となって、伝熱性能を低下させる。そして、着霜量が過度の場合には、冷却能力が不足して、冷凍倉庫1内を設定温度に保つことができない、という不都合に至る。そこで、蒸発器10に付着した霜を溶かして除去する除霜運転を行い、冷却能力が本来の性能を発揮できる状態に戻す。冷却運転中の蒸発器10への着霜状態は、除霜時期判定手段50により監視され、エネルギー消費効率が最大で最も省エネとなる最適な除霜時期になった時点で除霜開始指令が制御手段46に伝えられる。制御手段46では、圧縮機20と送風ファン11の運転を停止し、除霜のための熱源であるヒーター13をオンにする。ヒーター13は蒸発器10とドレンパン15を加熱し、付着した霜を溶かして液体のドレン水の状態にし、ドレン水はドレンパイプ14から、庫外へ排出される。そして、霜が解け終わる除霜完了時期を蒸発温度センサ16が所定の温度に達したことにより判定し、ヒーター13をオフにして、圧縮機20および送風ファン11の運転を再開し、再び冷却運転へ移行する。
なお、上記除霜運転は、ヒーター加熱方式の場合について説明したが、圧縮機20の吐出ガスを直接蒸発器10に戻すように冷媒配管7を接続してホットガスを流す、あるいは圧縮機20の吐出と吸入配管に四方弁を設け、蒸発器10と凝縮器21の冷媒が流れる向きを逆転させて、すなわち、四方弁を切り替えることにより、圧縮機20から出た吐出冷媒が蒸発器10、膨張弁22、凝縮器21の順に循環し、再び圧縮機20に戻る回路構成として除霜運転を行う、ホットガス方式で除霜を行う構成としてもかまわない。
次に、除霜時期判定手段50の判定方法について図2と図5と図6に基づき説明する。図2に示すように冷却装置2では、蒸発器10の冷媒蒸発温度を測定する蒸発温度センサ16と、空気の吸込側温度を測定する空気吸込側温度センサ17と、空気の吹出側温度を測定する空気吹出側温度センサ18とを備えており、各部の温度測定が可能である。演算手段41は、これらの温度情報を基に、下記式(1)により温度効率を算出する。
温度効率 =(空気吸込側温度−空気吹出側温度)/(空気吸込側温度−蒸発温度))
・・・式(1)
ここで、/は除算を表す。
温度効率は、蒸発器10における冷媒と空気の熱交換の効率を表すパラメータであり、着霜時の蒸発器10の伝熱面への霜付着による熱抵抗増加の影響、風路閉塞による風量変化の両面の影響を加味したパラメータである。空気吹出側温度が蒸発温度に等しい場合に温度効率=1となり、最も効率がよくなる。空気線図上では空気吸込側温度をAT、蒸発温度をET、空気吹出側温度をToとすると、温度効率の概念は図6のように表せる。ATからETまでの乾球温度差を1(100%)とすると温度効率はZ(式(1)より)となる。
図5の上図は、冷却装置運転中の、着霜量と温度効率との関係を表したグラフであり、横軸は蒸発器10の着霜量を表している。図中、矢印で示される範囲は温度効率の閾値の候補として適当なゾーンを示す。なお、図中、温度効率がゼロになる部分が多々あるが、これは対象とした冷凍装置の圧縮機20が固定周波数運転方式のため、庫内温度が目標温度に達したときに圧縮機20がオフするサーモオフと、庫内温度が設定値よりも上昇して再び圧縮機20がオンする温度調整制御を繰り返しているためである。同図からわかるように、蒸発器10の着霜量が増加するにしたがい、温度効率は徐々に低下する。
一方、図5の下図は、冷却装置2運転中の着霜量と温度効率との関係を表したグラフであり、横軸に着霜量をとり、縦軸に横軸の値のタイミングで除霜運転を開始した場合の平均入力(ここで、入力とは消費電力または消費エネルギーのことであり、平均入力とは、冷凍機の冷却除霜の1サイクル、すなわち「冷却運転中の合計入力+除霜運転中の合計入力」の平均入力)の下限値(もっとも省エネの場合)を100%として、何%増加したのかを表した図である。図からわかるように、着霜量が少ない段階で除霜運転を開始した場合には、除霜に関わるエネルギー、すなわち消費電力の大きいヒーター13を無駄に多く使用するため平均入力が大きく、或るところで平均入力は下限のピークを迎える。そして、着霜量が過度に増大すると蒸発器10の冷却効率が低下するために圧縮機入力を多く消費するために平均入力は増加する傾向となる。以上のことから、除霜運転を開始する時期には最適な着霜量が存在し、最適な着霜量のときに除霜運転を開始することによって冷凍機平均入力が少ない省エネ運転が可能になることがわかる。
図5にて、冷凍機平均入力が最も少ない着霜量のときの温度効率は約0.4であり、本冷凍機の場合には温度効率=0.4になった時点で除霜運転を開始すればもっとも省エネな状態で冷凍機を運転することが可能となる。このように温度効率をパラメータとして、適切な閾値を設定し、温度効率が閾値に達した時点で除霜運転を開始するようにすれば、省エネに最適な除霜開始時期を判定することが可能となり、冷凍機を省エネ運転することができる。なお、図5の下図中、矢印で示される範囲は平均入力上昇率が少ない適当なゾーンであることを示す。
図7は最適温度効率を用いた場合のコントローラ4による除霜時期判定処理を示すフローチャートである。上記温度効率による除霜開始時期判定の流れを図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップST1にて、初期据付後もしくは除霜運転後の冷却運転が開始されたか否かの判定を行う。この判定はコントローラ4にて把握されている圧縮機20およびヒーター13のオンオフ状態から判定され、ヒーター13がオフの状態で圧縮機20がオンの状態になれば冷却運転が開始されたと判定できる。冷却運転が開始された場合はステップST2に移り、コントローラ4は運転データの測定と温度効率の演算を行う。ステップST3では温度効率が閾値以上か否かを判定し、閾値以上の場合にはステップST4へ移り、コントローラ4は除霜運転開始を指示する。
上記の省エネ除霜時期判定の動作は、コントローラ4の除霜時期判定手段50にて行われる。即ち、演算手段41にて各温度センサの情報から温度効率を演算し、比較手段43にて演算結果と、記憶手段42に予め記憶された、もしくは実機の実運転特性に基づき適宜修正記憶された温度効率の閾値とを比較し、判断手段44にて除霜を開始するか否かを判断し、入出力手段45にて判定結果を制御手段46に出力する。そして制御手段46の制御の下に圧縮機20、ヒーター13、送風ファン11のモーター12などの制御操作が行われる。
なお、温度効率の閾値は、送風ファン11の回転数(以下、ファン回転数という)や圧縮機20の運転周波数が変更可能な場合には、温度効率をファン回転数や圧縮機運転周波数に関する関数として設定値を変更してもよいし、冷凍機の機種に応じて閾値を変更するようにしてもよい。また、これらの閾値変更は、予めメモリなどの記憶手段42に変更されたデータを記憶しておいてもよいし、冷凍機設置後にサービスマンが必要に応じて入出力手段45から変更するようにしてもよいし、遠隔地から有線もしくは無線などの通信手段を介して変更できる構成としてもよい。
また、除霜運転開始タイミングの検出の方法として、温度効率の初期状態からの偏差が閾値以上となった場合に除霜運転を開始する方式としてもよい。この場合には機器据付後に無着霜状態の初期の温度効率を初期学習しておき、初期温度効率と現在の温度効率の差が設定閾値以上となった時点で除霜運転開始とする。このように対象機器に合わせて初期学習を行うことにより、蒸発器10の個々の個体差に合わせた最適な除霜時期判定が可能となる。
初期学習を行う場合のコントローラ4による除霜開始時期判定の流れを図8のフローチャートに示す。
ステップST1において、コントローラ4の判断手段44は初期据付後もしくは除霜運転後の冷却運転が開始されたか否かの判定を行う。冷却運転が開始された場合はステップST2に移り、演算手段41は運転データの測定と温度効率の演算を行う。ステップST3において、判断手段44は学習済みか否かの判定を行い、学習済みでない場合にはステップST4へ移り、蒸発器10に着霜していない冷却運転初期段階の正常安定運転中の運転データを基準データとして基準状態を学習する。ステップST4で学習が完了した場合には、以降ステップST3の判定ではyesのループ、すなわちステップST5以降のループに入る。ステップST5において、演算手段41は現在の温度効率演算値Zと初期学習値Z0との差dZを計算する。そしてステップST6において、判断手段44はdZが設定閾値以上か否かを判定し、閾値より大きい場合には、ステップST7へ移り除霜時期判定手段50は制御手段46に除霜運転を開始を指令する。制御手段46は、除霜時期判定手段50からの除霜運転開始指令により圧縮機20、ヒーター13、送風ファン11のモーター12などの制御操作を行う。
以上のように、この実施の形態1によれば、温度効率を演算し、この温度効率を用いて最適除霜開始時期を判定するようにしたので、除霜運転開始時期の判定精度が高く、実用的で、最適除霜時期の判定が確実に行われる。これにより、最適な時期における除霜運転が可能となり、省エネルギーを図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1の除霜時期判定方法では、単一のパラメータのみにより判定を行っているが、単一のパラメータのみでは、実機の時々刻々変化する複雑な動作に追従できず、場合によっては誤判定を招く恐れがある。この実施の形態2では、このような場合に対処できるように複数のパラメータで判定するものである。
次に、温度効率に他のパラメータを加えた複数のパラメータにより除霜開始時期を判定する方法について説明する。図9は図2の冷却装置2に、ファン回転センサ61、ファン電流センサ62を追加した図である。ファン回転センサ61は、送風ファン11のファン回転数を検知するセンサであり、送風ファン11の一部に設けた反射面に照射した赤外線などの光が送風ファン11が1回転する毎に1回反射するので反射光の回数をカウントすることで送風ファン11のファン回転数を検知する方式や、ホール素子などを用いてモーター12の回転子の位置を検出して回転数を検知する方式、このほか磁束を利用する方式などでもよい。ファン電流センサ62は送風ファン11の電流(以下、ファン電流という)を検出するものであり、CT(コイル式)などを用いて電流値を測定するものである。これらファン回転センサ61、ファン電流センサ62により送風ファン11のファン回転数やファン電流の運転状態を把握することができる。送風ファン11のファン回転数やファン電流は蒸発器10が霜により閉塞してくると、風路圧損が増加することにより変化するパラメータであり、これらのパラメータを利用することにより着霜による蒸発器10の閉塞状態を把握することが可能になる。なお、着霜時の蒸発器10の変化として風路圧損変化と伝熱特性の変化がある。送風ファン11のファン回転数もしくはファン電流では伝熱特性の変化を検知することはできないが、この伝熱特性の変化は着霜時の変化を把握するパラメータのひとつにはなりうる。
複数のパラメータを処理する方法の一例として、一般周知である"マハラノビスの距離"が挙げられる。"マハラノビスの距離"とは、例えば、1992年10月26日に東京図書株式会社から発行された「すぐわかる多変量解析」(非特許文献1)に記載があり、多変量解析の分野で使われている手法である。マハラノビスの距離は正常状態を複数のパラメータの集合体としてとらえ、正常なパラメータの集合体からの距離を表しており、マハラノビスの距離が大きいと正常状態から離れているということを表す。
先に、温度効率を初期学習する説明を行ったが、温度効率を他のパラメータ、例えば空気吸込側温度、送風ファン11のファン回転数なども合わせて正常状態の集合体として初期学習させればマハラノビスの距離を使って除霜時期を判定することも可能となる。
マハラノビスの距離を利用して最適な除霜開始時期判定を行う流れを図10のフローチャートにて説明する。なお、図10のフローチャートでは、冷却運転が開始される度に、運転初期段階の蒸発器10が無着霜の状態を基準状態として学習し、以降は運転中の蒸発器10の着霜状態をマハラノビスの距離の変化で監視し、マハラノビスの距離が閾値を超えた時点で除霜を開始するという制御内容に基づいている。
ステップST1にて、初期据付後もしくは除霜運転後の冷却運転が開始されたか否かの判定を行う。この判定はコントローラ4にて把握されている圧縮機20およびヒーター13のオンオフ状態から判定され、ヒーター13がオフの状態で圧縮機20がオンの状態になれば冷却運転が開始されたと判定できる。冷却運転が開始された場合はステップST2に移り、温度効率、ファン回転数、ファン電流、空気吸込側温度などの運転データ、を測定演算する。ステップST3では学習済みか否かの判定を行い、学習済みでない場合にはステップST4へ移り、蒸発器10に着霜していない冷却運転初期段階の正常安定運転中の運転データを基に平均値mi、分散σiおよび相関行列の逆行列Aijを基に基準状態におけるマハラノビスの距離を演算し、演算結果の学習値を基準データとして設定する。ステップST4で学習が完了した場合には、以降ステップST3の判定ではyesのループ、すなわちステップST5以降のループに入る。ステップST5では平均値miおよび分散σiを基にステップST2で測定したデータの基準化を行う。そしてステップST6にて基準化されたデータとステップST4で用いた相関行列の逆行列Aijを基にマハラノビスの距離を演算し、ステップST7にてマハラノビスの距離の演算値と上記マハラノビスの距離の学習値(基準データ)との偏差を記憶手段42に記憶させた閾値と大小比較して、マハラノビスの距離の偏差が閾値より大きい場合には、ステップST8へ移り除霜運転を開始する。ここで、閾値は例えば4程度に設定する。
なお、上記の例では、マハラノビスの距離を相関行列の逆行列を用いて演算したが、分散共分散行列の逆行列を用いて演算してもよい。この場合には、基準化されたデータを使用せず元のデータを使用するため、ステップST5の処理は不要になる。また、ステップST4では相関行列の逆行列の代わりに分散共分散行列の逆行列を用いる。詳細については上記非特許文献1に記載されている。
また、上記の例では複数のパラメータを処理する方法の一例としてマハラノビスの距離を用いたが、これに限らない。例えば、線型判別関数を用いてもよい。この詳細については上記非特許文献1に記載されている。
以上のように、冷却運転開始時の無着霜状態を基準として、複数のパラメータを利用したマハラノビスの距離の増加により着霜状態を把握して、除霜運転開始時期を検知するようにしたので、対象とする機器の個体差および設置条件を考慮した除霜時期の判定が可能となり、実施の形態1より精度の良い除霜時期判定が可能となる。
なお、図10では冷却運転が開始される度に、運転初期段階の蒸発器10に無着霜の状態を基準状態として学習する方法としたが、このほか、据付後から数回の冷却運転データから平均的な基準状態を学習し、以降はこの基準状態をベースとする方式や、機種ごとに予め試験を行い、基準状態をコントローラ4に記憶させた状態で出荷する方式などとしてもよい。
また、上記説明のマハラノビスの距離を用いた除霜運転開始時期検知方法では、複合変数として温度効率、ファン回転数、ファン電流、空気吸込側温度の4つのパラメータを利用したが、パラメータはこれに限るものではなく、蒸発器10の冷凍能力や、蒸発器10の熱交換性能を表すAK値など着霜時に変化するその他パラメータを加えても用いてもよい。例えば、冷凍能力と、ファン回転数と、空気吸込側温度の組合せや、AK値と、ファン電流と、空気吸込側温度の組合せなどでもよく、これらパラメータは除霜運転開始時期の検出特性に合わせて全てのパラメータを用いてもよいし、一部を用いた組合せでも、また、このほか蒸発器10の着霜時に変化するパラメータをさらに追加しても良い。
以下、上記説明した冷凍能力とAK値の算出方法について説明する。まず、冷凍能力の算出方法について説明する。冷凍能力は蒸発器10における能力であり、空気側から算出する方法と冷媒側から算出する方法があるが、空気側は冷凍能力算出に風量が必要である。着霜時は風量の変化が大きく、正確な予測や低温条件での測定が困難であるため、冷媒側の計算方法について説明する。
冷凍能力Qe[kcal/h]は、
冷凍能力Qe=冷媒流量Gr×(蒸発器入口冷媒エンタルピHein−蒸発器出口冷媒エンタルピHeout) ・・・式(2)
から求めることができる。冷媒流量Gr[kg/h]は圧縮機20の特性に合せて、次式にて求められる。
Gr=冷媒ガス密度ρ×圧縮機回転数×圧縮機押しのけ容積[m3]×体積効率ηv
・・・式(3)
ここで、×は乗算を表す。また、冷媒ガス密度ρ[kg/m3]は使用する冷媒の物性値から蒸発温度Teと圧縮機入口温度Tsの関数(近似式)として表すことができ、ρ=f(Te,Tsuc)となる。圧縮機回転数[1/h]は圧縮機20の運転周波数[Hz=1/sec](1秒あたりの回転数)を3600倍して時間当たりの回転数にて表したものである。圧縮機押しのけ容積[m3]は圧縮機20の1回転あたりの排除体積である。体積効率ηvは圧縮機20の流量を補正する係数であり、使用する圧縮機20の特性に合わせて値を決定する。また、入口冷媒エンタルピHein[kcal/kg]と出口冷媒エンタルピHeout[kcal/kg]は、それぞれ冷媒物性から決定する値であり、物性値の近似式を用いて冷媒の飽和圧力と温度の関数として、冷媒エンタルピH=f(飽和圧力P,冷媒温度T)にて表される。Heinは図3の膨張弁前圧力センサ31によって測定される飽和圧力と、膨張弁前温度センサ30の温度から求めることができ、Heoutは、圧縮機吸入圧力センサ34と、蒸発器出口温度センサ32から求めることができる。
次に、AK値の算出方法について説明する。AK値は、
AK値[kcal/(h・℃)]=冷凍能力Qe/(空気吸込側温度Tae−蒸発温度Te)
から算出される。ここで、/は除算を表す。また、AK値は蒸発器10における熱通過率Kと伝熱面積Aとを乗じた値であり、蒸発器10の伝熱特性を表すものである。
以上説明したように、冷凍能力Qeや、AK値をマハラノビスの距離を用いた複合変数による除霜運転開始時期判定の項目に加えることにより、複数のパラメータを用いた総合的な判断が可能となり、判定精度をより向上させることが可能となる。
また、冷凍能力QeやAK値などの単独パラメータのみを判定閾値として、除霜運転開始時期の判定を行うことも可能であり、その方法は上述した温度効率による方法と同様である。
実施の形態3.
次に、冷却装置2の蒸発器10の着霜状態を外気温湿度と庫内空気吸込側温度の関係により判別する方法について説明する。この実施の形態3では、着霜状態が蒸発器10の部位によって異なるのでこれを着霜型1、着霜型2、着霜型3…という具合に複数の型に分類し、上記着霜型に応じて除霜開始時期を変更する。図11は本発明の実施の形態3の冷却システムの全体構成図であり、図1の冷却システムの全体構成図に、着霜型を判別するための庫外温度センサ71と、庫外湿度センサ72と、扉開閉検知センサ73とを追加したものである。なお、ここで扉開閉検知センサ73は必ずしも必要ではなく、扉開閉による外気負荷侵入状態を確実に検知したい場合にのみ設置する。
図12は庫内外温湿度状態を空気線図上に表した図であり、庫外温湿度は庫外温度センサ71、庫外湿度センサ72から、庫内温度は冷却装置2の空気吸込側温度センサ17もしくは庫内温度センサ5から検出しており、これらの信号から空気線図上の飽和線(相対湿度100%の線)との関係を前記コントローラ4にて演算処理して求める。なお、空気線図上では横軸が空気の乾球温度、縦軸が絶対湿度にて表されるため、湿度センサからの出力が相対湿度の場合には絶対湿度に変換する。この変換は前記記憶手段42に乾球温度に対する相対湿度と絶対湿度の関係をテーブルとして持ち、演算手段41がこのテーブルを参照することにより可能となる。また、本構成では、庫内には湿度センサを設けていないが、庫内は低温低湿であり、連続運転を行った場合には絶対湿度ゼロに近い値となるため、本着霜型判別においては庫内側絶対湿度をゼロと仮定して飽和線との関係を求める。なお、庫内側に湿度センサを追加してより検知精度を高めたり、庫内側絶対湿度の仮定値を実機運転状態に合わせてゼロ以外の値に調整したりすることも可能である。
次に、空気線図上の飽和線(相対湿度100%の線)との関係を演算する方法について説明する。空気線図上の飽和線の乾球温度(横軸)と絶対湿度(縦軸)の関係はデータテーブルとしてコントローラ4の記憶手段42に記憶されている。このデータテーブルは、飽和線における乾球温度と絶対湿度の値から成り立っており、対象とする冷却装置2と外気の乾球温度範囲(例えば−50℃から50℃)において、例えば乾球温度1℃刻みに対して飽和絶対湿度の値を記憶している。なお、乾球温度の刻み幅は記憶手段42の容量に合わせて大小調整可能であり、刻み幅間に関しては直線補間することにより推定することも可能である。
空気線図上の庫内外温湿度位置は、上述したようにセンサ情報からわかる。ここで、空気線図上の庫内外温湿度位置を結ぶ直線の傾きαは、α=(庫外絶対湿度−庫内絶対湿度)/(庫外乾球温度−庫内乾球温度)から求められる。したがって、空気線図上の庫内と庫外温湿度ポイントを結ぶ直線上における任意の乾球温度Txに対する絶対湿度Xは、X=庫内絶対湿度+(Tx−庫内乾球温度)×αを演算手段41にて計算することにより求められる。ここで、/は除算を表し、×は乗算を表す。
上記説明の庫外温湿度ポイントと庫内温湿度ポイントとを結ぶ直線上における絶対湿度Xと、記憶手段42にテーブルとして記憶されている空気線図飽和線上の絶対湿度(縦軸)との大小を、例えば1℃刻みで(乾球温度:庫内乾球温度〜庫外乾球温度の範囲)、比較手段43にて比較することによって、庫内と庫外温湿度ポイントを結ぶ直線が飽和線より上を通るか(過飽和域を通るか)否かを判別できる。そして、比較の結果、庫内と庫外温湿度ポイントを結ぶ直線が飽和線より上の過飽和域を通る場合をひとつの着霜型(以降、着霜型1という)として、過飽和域を通らない場合をまた別の着霜型(以降、着霜型2という)として判断手段44にて分類する。
また、上記の着霜型1と着霜型2の何れかに分類された場合でも、空気吸込側温度センサ17の値が0℃以上となることがある場合には、霜が溶解するため、この場合をさらに別の着霜型(以降、着霜型3という)として判断手段44にて分類する。着霜型3であるか、これ以外の着霜型1もしくは着霜型2の何れかであるかの判定については、1サイクルの着霜運転中において空気吸込側温度センサ17が0℃以上となる時間割合が予め設定した所定の割合がA%(例えば10%)以上であった場合とすることにより判定が可能である。
次に、着霜型1〜3の特徴について説明する。
着霜型1の庫内外空気条件の場合には冷凍倉庫1の扉6の開閉が行われた場合に、庫外の高温高湿空気と庫内の低温低湿空気が直接接触し、庫内外の混合空気は過飽和状態となり、空気中の水分が雪状になる「雪入り空気」となる。この雪入り空気は、冷凍倉庫1内の気流の流れに沿って、冷却装置2に吸い込まれ、蒸発器10の入口側に雪が付着する。蒸発器10は、一般的に伝熱パイプと多数の板状フィンとから構成されており、フィンのピッチは数mm程度と細かいため、フィンに雪が付着するとフィン間が目詰まりし、風量低下、伝熱特性悪化など冷却性能に悪影響を及ぼす。また、蒸発器10に付着する雪は、通常空気中の水分が凝縮凍結して蒸発器10に生成される霜と比較して、密度が小さく、少量付着しても目詰まりを起こしやすく、短時間で冷却性能が悪化することになる。このため着霜型1は短時間で蒸発器10の空気入口側目詰まりを起こすため、除霜運転開始時期を通常の6時間などのタイマー設定サイクル(着霜型2を想定)よりも早める必要がある。
扉開閉が行われたか否かの判定は、空気吸込側温度センサ17、もしくは庫内温度センサ5の温度をコントローラ4にて監視し、これらの温度が庫内温度設定値よりも上昇し、ある設定閾値以上、例えば10℃以上に上昇した場合に扉開閉があったと判定することが可能である。特に庫内温度センサ5の位置を扉のそばにすることで、扉開閉を的確に検出することが可能となる。また、扉開閉検知センサ73により扉開閉を検知することにより、確実に扉開閉を検出することが可能となる。
次に、着霜型2の特徴について説明する。着霜型2の庫内外空気条件の場合には扉開閉が行われて庫外の高温高湿空気と庫内の低温低湿空気が直接接触しても、庫内外の混合空気は過飽和状態とならず、空気中の水分は雪状にならない。このため、蒸発器10では、空気中の水分が凝縮凍結して蒸発器10に生成される通常の着霜状態となる。したがって、着霜型2では除霜運転開始時期は通常サイクルと同等でよい。
着霜型1と2の分離判定基準は、扉開閉があったか否かと、扉開閉時に庫内外温湿度が空気線図上の過飽和域を通るか否かによる。このため、着霜運転中に扉開閉があり、かつ、庫内外温湿度が空気線図上の過飽和域を通る場合の時間をタイマーカウントし、カウントされた時間が、1サイクルの着霜運転において予め設定した所定の割合B%(例えば10%)以上であった場合に着霜型1と判定することにより、分離判定が可能となる。
着霜型3では、空気吸込側温度センサ17の値が0℃以上となることがあるため、蒸発器10に付着する霜が溶解と再凍結を繰り返し、霜は氷に近い高密度となる。また、空気の流れに対して数列のパスを有する蒸発器10は、一般的に熱交換性能を向上させるために、空気の流れと蒸発器10内を流れる熱媒体の流れの向きを対向させることが多い。蒸発器10内を流れる熱媒体は空気流れの出口側(下流側)で、温度が低く、徐々に熱交換して、空気流れの入口側(上流側)では温度が上昇する傾向となる。このため、霜は熱交換気の空気流れ入口側で溶けやすく再凍結しにくくなり、温度の低い熱交換気の空気流れ出口側に多く付着することになる。着霜型3では、霜密度が高く、着霜しても風路閉塞しにくいために、冷却効率の低下が緩やかであり、着霜サイクルを通常よりも長くすることが可能となる。
図13は、本発明の実施の形態3の着霜型判定処理を示すフローチャートであり、コントローラ4の除霜時期判定手段50によって処理される。
以上の着霜型判定の流れを図13のフローチャートに示す。
ステップST1において、除霜時期判定手段50は、前回除霜運転が完了し、かつ、除霜完了後の庫内温度が高い状態から蒸発温度が目標温度まで低下して、初回冷し込みが完了したか否かを判定する。ステップST1での判定結果がNoの場合にはステップST2へ移り、除霜時期判定手段50は各タイマー(後述)をリセットする。ステップST1での判定結果がYesの場合にはステップST3へ移り、除霜時期判定手段50は1サイクル着霜運転合計時間のタイマーであるTimer_ALLのカウントを開始する。次に、ステップST4において、除霜時期判定手段50は蒸発器10の空気吸込側温度が0℃以上か否かについての判定を行い、0℃以上の場合にはタイマー1(Timer_1)をカウントする(ステップST5)。ステップST6において、除霜時期判定手段50はタイマー1(Timer_1)の積算時間が1サイクル着霜運転合計時間(Timer_ALL)に占める比率を求め、A%以上(例えば10%)の場合には着霜型3と判定する(ステップST13)。ステップST7において、除霜時期判定手段50は、扉開閉有無を空気吸込側温度センサ17、もしくは庫内温度センサ5の温度推移、もしくは、扉開閉検知センサ73出力により判定し、扉開閉有(Yes)の場合には、ステップST8にて空気線図上の庫内外温湿度を結ぶ線が過飽和域を通るか否かの判定を行う。そして、ステップST8において過飽和域を通ると判定された場合(Yes)には、タイマー2(Timer_2)のカウントを行う。ステップST10の判定結果が、タイマー2(Timer_2)の積算時間が1サイクル着霜運転合計時間(Timer_ALL)に対して占める比率を求め、B%以上(例えば10%)の場合(Yes)には、除霜時期判定手段50は着霜型1と判定する(ステップST11)。また、ステップST10の判定結果がNoの場合には、除霜時期判定手段50は着霜型2と判定する(ステップST12)。
次に、着霜型1〜3の検知方法と、それぞれに適した除霜方法について説明する。
図14は着霜型1、図15は着霜型3、そして前出の図5は着霜型2の過渡変化状態を前記説明の温度効率により監視した例であり、横軸は着霜量を表している。
着霜型1では蒸発器10の空気吸込側に密度の小さい雪が付着するため、目詰まりが急速に起こる。このため、他の着霜型に比べて温度効率が急激に低下する。蒸発器10が目詰まりを起こすと冷却効率が低下し、冷却装置2の効率が低下するため、目詰まりを起こす前に除霜運転を開始する必要がある。従って、通常の除霜サイクルよりも短いサイクルで除霜運転を行う。図14に示すように温度効率を監視して、適切な閾値(図の例では0.4)を設定すれば最適な除霜開始タイミングにて除霜運転を行うことが可能である。
着霜型2は前出の図5にて説明したが、扉開閉による外気負荷侵入がない場合の空気中の水分が蒸発器10に均一に着霜する標準的な着霜状態であり、従来の通常除霜タイミングで除霜運転を行うことで効率の良い冷却運転が可能となる。
着霜型3は、蒸発器10に付着する霜密度が高く、風路閉塞が起きにくいため、冷却性能の低下も緩やかであり、他の着霜型に比べて除霜開始タイミングを遅くすることが可能である。また、図15に示すように温度効率の低下も緩やかであるため、検知遅れとなる可能性があり、除霜開始の温度効率の閾値を他の着霜型よりも若干高めにして、早めに除霜運転を開始する制御としてもよい。
以上、着霜型に対応した除霜開始時期検出のパラメータとして実施の形態1で示される温度効率を組み合わせて説明したが、このほか実施の形態1で温度効率の代わりにAK値を適用したものや、冷凍能力を適用したものをこの実施の形態3で用いてもよい。この場合も上記と同様の効果を奏する。
また、このような除霜開始時期検出のパラメータを用いず、タイマー除霜制御を行う場合においても着霜型判定を行い、着霜型に応じて、着霜型1ではタイマー除霜間隔を短く、着霜型3ではタイマー除霜間隔を長くする制御としてもよい。この場合も上記と同様の効果を奏する。
さらに、実施の形態2において実施の形態1で示される温度効率をパラメータとして追加して複合関数を生成し、この複合関数をこの実施の形態3で用いてもよい。これによりさらに精度の高い除霜開始時期の判定が可能になる。
また、実施の形態2において、温度効率の代わりにAK値もしくは、冷凍能力をパラメータとして追加して複合関数を生成し、この複合関数をこの実施の形態3で用いるようにしてもよい。これにより、同様により精度の高い除霜開始時期の判定が可能になる。
実施の形態4.
次に、着霜型検知を利用して庫内温度変動を抑制する方法について説明する。
図16は、本発明の実施の形態4の冷却装置の断面図であり、冷却装置2の蒸発器10を空気流れ方向に対し前後2分割したものである。ここでは、空気流の上流側に蒸発器10aとヒーター13aを、下流側に蒸発器10bとヒーター13bを設置し、前後別々にヒーター13を加熱することが可能な構成となっている。着霜型1の場合には蒸発器10の空気吸込側が早期に目詰まりして、短時間で除霜運転を行うために、除霜運転時に庫内温度変動幅が大きくなる可能性があるが、着霜型1と判定された場合に吸込側蒸発器10のみを所定時間(2〜3分程度)加熱し、蒸発器10の吸込部をプラス温度域にすることにより、蒸発器10に付着した雪を溶かし、冷却性能低下を抑制することが可能となる。これにより、着霜型1においても除霜運転間隔を延ばすことが可能となり、除霜運転を負荷変動の少ない例えば夜間に移行して、冷凍対象物の温度上昇による劣化を防止することができる。
上記の例では、実施の形態4を実施の形態3に適用し説明したが、これに限らない。即ち、この実施の形態4は実施の形態1から3の内、1つ以上を組み合わせたものにも適用できる。この場合も上記と同様の効果を奏する。
なお、ヒーター13による加熱以外にホットガスによる加熱を行ってもよい。
また、上記の例では冷凍倉庫について説明したが、これに限らない。例えば冷蔵倉庫や恒温室などでもよい。
本発明の実施の形態1における冷却システムの全体構成図である。 本発明の実施の形態1の冷却装置の断面図である。 本発明の実施の形態1における冷凍装置の冷凍サイクルを表す図である。 本発明の実施の形態1におけるコントローラの構成図である。 本発明の実施の形態1および3における着霜量と温度効率、冷凍機平均入力上昇率の関係を示す図である。 本発明の実施の形態1の温度効率を空気線図上に表した図である。 本発明の実施の形態1の温度効率を用いた場合の除霜時期判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の温度効率を用いた場合で、かつ初期学習を行う場合の除霜時期判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の冷却装置の断面図である。 本発明の実施の形態2の複合変数を用いた場合の除霜時期判定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の冷却システムの全体構成図である。 本発明の実施の形態3の庫内外温湿度状態を空気線図上に表した図である。 本発明の実施の形態3の着霜型判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の着霜型1における着霜量と温度効率、冷凍機平均入力上昇率の関係を示す図である。 本発明の実施の形態3の着霜型3における着霜量と温度効率、冷凍機平均入力上昇率の関係を示す図である。 本発明の実施の形態3の冷却装置の断面図である。
符号の説明
1 冷凍倉庫、2 冷却装置、3 室外機、4 コントローラ、5 庫内温度センサ、6扉、7 冷媒配管、10 蒸発器、11 送風ファン、12 モーター、13 ヒーター、14 ドレンパイプ、15 ドレンパン、16 蒸発温度センサ、17 空気吸込側温度センサ、18 空気吹出側温度センサ、20 圧縮機、21 凝縮器、22 膨張弁、30 膨張弁前温度センサ、31 膨張弁前圧力センサ、32 蒸発器出口温度センサ、33 圧縮機吸入温度センサ、34 圧縮機吸入圧力センサ、41 演算手段、42 記憶手段、43 比較手段、44 判断手段、45 入出力手段、46 制御手段、50 除霜時期判定手段、61 ファン回転センサ、62 ファン電流センサ、71 庫外温度センサ、72 庫外湿度センサ、73 扉開閉検知センサ。

Claims (21)

  1. 冷凍機または空調機の冷却側に使用される熱交換器の空気吸込側温度と、
    冷却対象室の外部の温度と湿度を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した結果に基づいて前記熱交換器の着霜部位を特定し、除霜開始時期を判定する判断手段と、
    を備え、
    前記判断手段は、空気線図において、外気温湿度と、前記熱交換器の空気吸込側温湿度もしくは前記冷却対象室内の温湿度とを結ぶ直線が飽和線を越える領域に入る場合を、前記熱交換器の第1の部位への着霜に対応する第1の着霜型として分類することを特徴とする除霜運転制御装置。
  2. 冷凍機または空調機の冷却側に使用される熱交換器の空気吸込側温度と、
    冷却対象室の外部の温度と湿度を測定する測定手段と、
    前記測定手段が測定した結果に基づいて前記熱交換器の着霜部位を特定し、除霜開始時期を判定する判断手段と、
    を備え、
    前記測定手段は、さらに前記冷却対象室の扉の開閉を検知し、
    前記判断手段は、前記測定手段が前記扉の開閉を検知し、さらに、空気線図において前記冷却対象室外部の外気温湿度と、前記熱交換器の空気吸込側温湿度もしくは前記冷却対象室内の温湿度と、を結ぶ直線が飽和線を越える領域に入る場合を、前記熱交換器の第1の部位への着霜に対応する第1の着霜型として分類することを特徴とする除霜運転制御装置。
  3. 前記第1の部位は、空気吸込側であることを特徴とする請求項または請求項に記載の除霜運転制御装置。
  4. 前記判断手段は、前記熱交換器の空気吸込温度が一定時間以上0℃を超えるプラス域になる場合を、前記熱交換器の第2の部位への着霜に対応する第2の着霜型として分類することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  5. 前記第2の部位は、空気吹出側であることを特徴とする請求項に記載の除霜運転制御装置。
  6. 前記測定手段は、さらに前記熱交換器内を流れる冷媒の温度と前記熱交換器の空気の吸込側温度と吹出側温度を測定し、
    前記測定手段が測定した結果に基づいて冷媒と空気の熱交換の効率を表す温度効率を算出する手段(以下、演算手段という)を備え、
    前記判断手段は、前記演算手段によって算出された前記温度効率の着霜運転開始からの変化傾向に基づいて前記熱交換器への着霜量を予測し、この着霜量に基づいて最適除霜開始時期を判定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  7. 前記測定手段は、さらに前記冷凍機もしくは空調機の空気熱交換器用ファンモータの電流もしくは回転数を測定し、
    前記演算手段は、無着霜状態における前記測定手段が測定した前記ファンモータの電流と回転数と前記熱交換器の空気吸込側温度の少なくともいずれかと前記温度効率の演算値とに基づいて無着霜状態の複合変数を算出し、
    この無着霜状態の複合変数を記憶する手段(以下、記憶手段という)と、
    この記憶手段に記憶された無着霜状態の複合変数と、前記測定手段によって新たに測定された前記ファンモータの電流測定値と回転数と前記熱交換器の空気吸込側温度の少なくともいずれかと前記温度効率とに基づいて前記演算手段により算出される現在の複合変数と、を比較する手段(以下、比較手段という)と、を備え、
    前記判断手段は、前記温度効率の変化傾向の代わりに前記比較手段による比較結果が前記記憶手段に予め記憶された閾値を超えるか否かの情報に基づき、熱交換器が着霜しているか否かの判定と着霜量の予測を行うことを特徴とする請求項に記載の除霜運転制御装置。
  8. 圧縮機と凝縮器と膨張弁と空冷蒸発器とから構成される冷凍機もしくは空調機で用いられる除霜運転制御装置であって、
    前記測定手段は、さらに前記圧縮機への冷媒吸入ガス圧力と温度と前記圧縮機の吐出冷媒圧力もしくは前記膨張弁の手前冷媒圧力と前記膨張弁の手前冷媒温度と前記空冷蒸発器の出口冷媒温度とを測定し、
    前記測定手段が測定した結果に基づき前記空冷蒸発器の冷凍能力を算出する手段(以下、演算手段という)を備え、
    前記判断手段は、前記演算手段によって算出された前記冷凍能力の着霜運転開始からの変化傾向に基づいて前記熱交換器への着霜量を予測し、この着霜量に基づいて最適除霜開始時期を判定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  9. 前記測定手段は、さらに前記冷凍機もしくは空調機の空気熱交換器用ファンモータの電流もしくは回転数を測定し、
    前記演算手段は、無着霜状態における前記測定手段が測定した前記ファンモータの電流と回転数と前記熱交換器の空気吸込側温度の少なくともいずれかと前記冷凍能力の演算値とに基づいて無着霜状態の複合変数を算出し、
    この無着霜状態の複合変数を記憶する手段(以下、記憶手段という)と、
    この記憶手段に記憶された無着霜状態の複合変数と、前記測定手段によって新たに測定された前記ファンモータの電流測定値と回転数と前記熱交換器の空気吸込側温度の少なくともいずれかと前記冷凍能力とに基づいて前記演算手段により算出される現在の複合変数と、を比較する手段(以下、比較手段という)と、を備え、
    前記判断手段は、前記冷凍能力の変化傾向の代わりに前記比較手段による比較結果が前記記憶手段に予め記憶された閾値を超えるか否かの情報に基づいて前記熱交換器が着霜しているか否かの判定と着霜量の予測を行うことを特徴とする請求項に記載の除霜運転制御装置。
  10. 圧縮機と凝縮器と膨張弁と空冷蒸発器とから構成される冷凍機もしくは空調機で用いられる除霜運転制御装置であって、
    前記測定手段は、さらに前記空冷蒸発器と熱交換する空気温度と前記空冷蒸発器の蒸発温度と、前記圧縮機への冷媒吸入ガスの圧力と温度と、前記圧縮機からの吐出冷媒の圧力もしくは膨張弁手前の冷媒圧力と膨張弁手前の冷媒温度と蒸発器出口冷媒温度を測定し、
    前記測定手段が測定した結果に基づき前記空冷蒸発器の冷凍能力を算出し、前記冷凍能力と前記空冷蒸発器の伝熱面積と熱通過率とに基づきAK値を算出する手段(以下、演算手段という)を備え、
    前記判断手段は、前記演算手段によって算出された前記AK値の着霜運転開始からの変化傾向に基づいて前記熱交換器への着霜量を予測し、この着霜量に基づいて最適除霜開始時期を判定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  11. 前記測定手段は、さらに前記冷凍機もしくは空調機の空気熱交換器用ファンモータの電流もしくは回転数を測定し、
    前記演算手段は、無着霜状態における前記測定手段が測定した前記ファンモータの電流と回転数と前記熱交換器の空気吸込側温度の少なくともいずれかと前記AK値の演算値とに基づいて無着霜状態の複合変数を算出し、
    この無着霜状態の複合変数を記憶する手段(以下、記憶手段という)と、
    前記記憶手段に記憶された無着霜状態の複合変数と、前記測定手段によって新たに測定された前記ファンモータの電流測定値と回転数と前記熱交換器の空気吸込側温度の少なくともいずれかと前記AK値とに基づいて前記演算手段によって算出される前記現在の複合変数と、を比較する手段(以下、比較手段という)と、を備え、
    前記判断手段は、前記AK値の変化傾向の代わりに前記比較手段による比較結果が前記記憶手段に予め記憶された閾値を超えるか否かの情報に基づいて熱交換器が着霜しているか否かの判定と着霜量の予測を行うことを特徴とする請求項10に記載の除霜運転制御装置。
  12. 前記判断手段は、冷却運転開始からの時間を測定し、設定された一定時間経過後に前記着霜型に基づいて除霜開始時期を判定することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  13. 前記現在の複合変数もしくは前記無着霜状態の複合変数とは、マハラノビスの距離であることを特徴とする請求項から12のいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  14. 前記現在の複合変数もしくは前記無着霜状態の複合変数とは、線型判別関数であることを特徴とする請求項から12のいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  15. 前記熱交換器を空気が流れる方向に複数分割し、分割された熱交換器ごとにヒーターもしくはホットガスによる個別除霜制御が可能な除霜手段を備えたことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  16. 前記除霜開始時期判定手段によって算出された除霜開始時期に基づいて除霜運転を制御する手段を備えたことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の除霜運転制御装置。
  17. 冷凍機または空調機の冷却側に使用される熱交換器の空気吸込側温度と、冷却対象室の外部の温度と湿度を測定するステップ(以下、測定ステップという)と、
    前記測定ステップにより測定された結果に基づいて前記熱交換器の着霜部位を特定し、除霜開始時期を判定するステップ(以下、判断ステップという)と、
    を備え、
    前記判断ステップでは、空気線図において、外気温湿度と、熱交換器の空気吸込温湿度もしくは前記冷却対象室内の温湿度とを結ぶ直線が飽和線を越える領域に入る場合を、前記熱交換器の第1の部位への着霜に対応する第1の着霜型として分類することを特徴とする除霜運転制御方法。
  18. 前記判断ステップでは、前記冷却対象室の扉の開閉を検知するステップを備え、さらに、空気線図において前記冷却対象室外部の外気温湿度と、前記熱交換器の空気吸込側温度湿度もしくは前記冷却対象室内の温湿度と、を結ぶ直線が飽和線を越える領域に入る場合を、前記熱交換器の第1の部位への着霜に対応する第1の着霜型として分類することを特徴とする請求項17記載の除霜運転制御方法。
  19. 前記判断ステップでは、熱交換器の空気吸込温度が一定時間以上0℃を超えるプラス域になる場合を、前記熱交換器の第2の部位への着霜に対応する第2の着霜型として分類することを特徴とする請求項17または請求項18に記載の除霜運転制御方法。
  20. 前記判断ステップでは、冷却運転開始からの時間を測定し、設定された一定時間経過後に前記着霜型に基づいて除霜開始時期を判定することを特徴とする請求項17から19のいずれかに記載の除霜運転制御方法。
  21. 前記判断ステップによって判定された除霜開始時期に基づいて除霜運転を制御するステップを備えたことを特徴とする請求項17から20のいずれかに記載の除霜運転制御方法。
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