JP5558132B2 - 冷凍機及びこの冷凍機が接続された冷凍装置 - Google Patents

冷凍機及びこの冷凍機が接続された冷凍装置 Download PDF

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Description

本発明は、冷凍機に関し、特に複数の圧縮機が並列接続された冷凍機に関する。
冷凍機は、ユニットクーラーやショーケース等の利用ユニットと組み合わされて冷凍装置を構成する。このような冷凍装置は、利用ユニットの除霜運転中(以下、除霜運転をデフロストという)に発生した暖気が冷凍庫内に吹出されるのを防止するため、ファン遅延制御を実施している(例えば、特許文献1参照)。ファン遅延制御では、除霜運転終了後に冷凍機を運転した後も、除霜ヒーター等に熱せされた蒸発器の温度が低下するまで(例えば数分間)、蒸発器のファンを運転させないようにする。このため、蒸発器で冷媒が蒸発できず、気液2相の冷媒が冷凍機の圧縮機に戻り、圧縮機が液バック状態となる場合がある。圧縮機が液バック状態になると、圧縮機内の油の濃度が低下し、圧縮機が故障する場合がある。
デフロストは、利用ユニットの周囲環境や蒸発温度等にもよるが、多い場合は一日に6回〜8回程度実施する場合もある。このため、圧縮機への液バックも、デフロストと同じ回数発生する。このファン遅延制御によって圧縮機に発生する液バックに耐えることは、冷凍機にとって必要な条件である。なお、ファン遅延制御によって圧縮機に発生する液バックは、例えば数分程度であり、利用ユニットの膨張弁が故障したとき等に長時間起こる液バックとは異なる。
冷凍機は、自社の利用ユニットに限らず、様々なメーカーの利用ユニットと接続されることとなる。このため、ファン遅延制御によって圧縮機に液バックが起こる時間も、各利用ユニットの仕様や設置状況、季節等により異なる(例えば0分〜5分程度)。また、冷凍機は様々なメーカーの利用ユニットと接続されることとなるため、冷凍機と利用ユニットは通信していない場合が多い。このため、冷凍機は、ファン遅延制御に起因する液バックがいつ、何分間発生するかという情報を得られない場合が多い。
このため、圧縮機をインバーター制御している従来の冷凍機は、例えば、圧縮機のシェル内の油温等がある値以下となった場合、圧縮機の運転周波数をある値まで低下させ、冷媒流量を減少させていた。つまり、圧縮機をインバーター制御している従来の冷凍機は、圧縮機のシェル内の油温等がある値以下となった場合、圧縮機の運転周波数をある値まで低下させ、圧縮機への液バック量を低減させていた。これにより、圧縮機内の油濃度の低下を抑制し、圧縮機の故障を抑制していた。また例えば、圧縮機をインバーター制御している従来の冷凍機は、最も液バックに対して信頼性の高い周波数に圧縮機を制御し、圧縮機の故障を抑制していた。
また、一定速で駆動する圧縮機を搭載した従来の冷凍機は、ファン遅延制御によって圧縮機に発生する液バックに対して対策は実施していなかった。したがって、一定速で駆動する圧縮機を搭載した従来の冷凍機は、液バック時間がファン遅延制御に起因する液バックの時間より過度に長い場合のみ、圧縮機を異常停止していた。つまり、一定速で駆動する圧縮機を搭載した従来の冷凍機は、圧縮機のシェル内の油温等がある値以下になる時間が一定時間以上継続した場合、圧縮機を異常停止していた。
図8は、複数台の圧縮機が並列接続された従来の冷凍装置の一例を示す冷媒回路図である。また、図9は、この冷凍装置の冷凍機に搭載された圧縮機の運転周波数の制御方法を示す説明図である。
図8に示す従来の冷凍機6には、2つの圧縮機(圧縮機1及び圧縮機2)が並列接続されて搭載されている。圧縮機1は、インバーター制御により運転周波数を変更できる圧縮機である。圧縮機2は、運転周波数を変更できない一定速圧縮機であり、電源周波数(50Hz、又は60Hz)で運転される。これら圧縮機1及び圧縮機2は、制御装置10によって、図9に示すように制御される。より詳しくは、冷凍機の運転を開始する際、最初に、インバーター圧縮機である圧縮機1を所定の周波数(ここでは20Hzとする)で起動させる。そして、ユニットクーラー7が必要とする冷凍能力に応じて、圧縮機1の周波数を変更させながら運転する。
圧縮機1を最大周波数(ここでは90Hzとする)で駆動させてもユニットクーラー7(より詳しくは蒸発器5)の蒸発圧力が所望の圧力まで低下しない場合、制御装置10は、圧縮機1のみでは能力不足であると判断する。そして、制御装置10は、圧縮機1に加え、圧縮機2も起動させる。このとき、圧縮機1の運転周波数と圧縮機2の合計周波数が圧縮機1の最大周波数(90Hz)以上となるように、制御装置10は、圧縮機1の運転周波数を制御する。例えば、圧縮機2の運転周波数を西日本地区の電源周波数である60Hzとした場合、制御装置10は、圧縮機1の運転周波数を30Hzまで低下させる。その後、制御装置10は、ユニットクーラー7が必要とする冷凍能力に応じて、圧縮機1の運転周波数を増加させていく。
デフロスト後のファン遅延制御時は、蒸発器5の周囲温度が高く、蒸発圧力が高い状態となっている。このため、制御装置10は、冷凍機6の冷凍能力が不足していると判断し、冷凍機6の冷凍能力を増加させる。例えば、制御装置10は、圧縮機1を起動させてから所定時間経過後(例えば3分後)、圧縮機1の運転周波数を30Hzまで低下させ、圧縮機2を起動させる。
このように圧縮機1と圧縮機2の起動時間に差があるため、ファン遅延制御時、最初に起動した圧縮機1に多くの冷媒が戻る。このため、圧縮機1は、液バック状態(液バック量が過剰な状態)となり、圧縮機1内の油濃度が低下する。一方、ファン遅延制御の時間は数分であるため、遅れて起動する圧縮機2内の油濃度はほとんど低下しないことが多い。
そこで、図8に示す従来の冷凍機6の制御装置10は、圧縮機1のシェルの表面温度(又はシェル内の油温)を油温センサー12で測定し、油温センサー12の検知値がある値以下となった場合に、圧縮機1が液バック状態であると判断している。そして、制御装置10は、圧縮機1が液バック状態と判断した場合、圧縮機1の運転周波数を所定の周波数(例えば60Hz)以下となるように制御し、圧縮機1への液バック量を低減させている。
また、複数の室外ユニット(熱源ユニット)を備えた従来の空気調和機においては、ある1つの室外ユニット内の冷媒が過剰となったとき(圧縮機の吐出側におけるガス冷媒の過熱度が所定値を下回ったとき)、停止状態にある他の室外ユニットを起動させ、冷媒が過剰となった室外ユニットから他の室外ユニットへ冷媒を移動させる(冷媒溜め制御を行う)ものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の空気調和機は、ある1つの室外ユニット内の冷媒が過剰となったとき、停止している室外ユニットを起動させ、余剰冷媒調整が限界に至った室外ユニットを停止させるローテーション制御も行っている。
特開平8−285441号公報 特開2007−218558号公報
複数台の圧縮機が並列接続された従来の冷凍機は、圧縮機1が液バック状態であると判断された場合、圧縮機1の運転周波数を減少させている。しかしながら、圧縮機1に液バックすることには変わりなく、圧縮機1は、ファン遅延制御によって発生する液バックによって油濃度が低下し、故障する可能性が高くなってしまうという問題点があった。
また、特許文献2に記載の制御方法は、空気調和機に関する技術である。つまり、室外ユニット及び室内ユニットが自社製であることを前提とした技術である。このため、特許文献2に記載の制御は、各室外ユニットの情報(ユニット内の冷媒量、制御状況等)を通信によって入手可能なことを前提としているため、制御フローが複雑であるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の制御方法は、室内熱交換器(冷凍装置における利用ユニットの蒸発器に相当)のデフロストに関するものではなく、ファン遅延制御により発生する液バックを解決する制御方法でもない。
このため、特許文献2に記載の制御方法は、利用ユニットと通信を行わない冷凍機においては、利用することが困難なものである。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、ファン遅延制御によって発生する液バックに対して、圧縮機内の油濃度の低下を抑制し、圧縮機の信頼性を確保することができる冷凍機、及びこの冷凍機が接続された冷凍装置を得ることである。
また、第2の目的は、圧縮機の液バック量の誤検知が少ない冷凍機、及びこの冷凍機が接続された冷凍装置を得るものである。
本発明に係る冷凍機は、並列接続された複数台の圧縮機と、凝縮器と、複数台の圧縮機の駆動を制御する制御装置と、を備え、複数台の圧縮機及び凝縮器が利用ユニットの減圧装置及び蒸発器に接続されて冷凍サイクル回路を構成する冷凍機であって、
制御装置は、利用ユニットの除霜運転後に圧縮機のうちの台を駆動させている場合に、圧縮機液バック量が過剰であると判断したときには、圧縮機を一時的に停止させ、当該圧縮機とは別の圧縮機を起動させることを特徴とするものである。
また、本発明に係る冷凍装置は、上記の冷凍機と、減圧装置及び蒸発器を備えた利用ユニットと、を有するものである。
本発明においては、ファン遅延制御時に最も液バック状態となりやすい圧縮機(利用ユニットの除霜運転後に最初に駆動させた圧縮機)を最初に停止させる。つまり、油濃度の低下が最も懸念される圧縮機を最初に停止させる。このため、冷凍機に搭載された圧縮機の故障を従来よりも抑制でき、圧縮機の信頼性を確保することができる。この制御は、制御フローが複雑ではなく、利用ユニットと通信できない冷凍機にとって非常に有用なものである。
本発明の実施の形態1に係る冷凍装置を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機の運転周波数の増加・減少方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機の停止制御を示すフローチャートである。 図3に続く、本発明の実施の形態1に係る圧縮機の停止制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の圧縮機、液バック検知状態、ファン遅延液バック状態の1例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1の圧縮機、液バック検知状態、ファン遅延液バック状態の別の1例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍装置を示す冷媒回路図である。 複数台の圧縮機が並列接続された従来の冷凍装置の一例を示す冷媒回路図である。 図8に示す冷凍装置の冷凍機に搭載された圧縮機の運転周波数の制御方法を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍装置を示す冷媒回路図である。以下、図1に基づいて、本実施の形態1に係る冷凍装置について説明する。なお、本実施の形態1では、従来技術と同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態1に係る冷凍機6は、液冷媒連絡配管19及びガス冷媒連絡配管20でユニットクーラー7と接続されることにより、冷凍装置を構成する。なお、本実施の形態1では利用ユニットとしてユニットクーラー7を用いているが、ショーケース等を利用ユニットとして用いてもよい。
冷凍機6は、並列接続された複数の圧縮機(圧縮機1,圧縮機2)、凝縮器3、凝縮器3に送風する凝縮器用ファン9、及び制御装置10を備えている。
圧縮機1及び圧縮機2は、運転周波数が可変な圧縮機である。圧縮機1及び圧縮機2の運転周波数は、制御装置10により、例えばインバーター制御によって制御される。圧縮機1には、この圧縮機1のシェルの温度を検知する(つまり、シェル内の冷凍機油の温度を間接的に検知する)油温センサー12が設けられている。圧縮機2には、この圧縮機2のシェルの温度を検知する(つまり、シェル内の冷凍機油の温度を間接的に検知する)油温センサー13が設けられている。ここで、油温センサー12及び油温センサー13が、本発明の第1温度センサーに相当する。なお、本実施の形態1では2つの圧縮機(圧縮機1,圧縮機2)を冷凍機6に備えているが、冷凍機6の圧縮機の数は、2つ以上であっても勿論よい。また、油温センサー12及び油温センサー13は、クランク内の油温を直接検知してもよい。
制御装置10は、圧縮機1及び圧縮機2の駆動(運転周波数、起動・停止等)や凝縮器用ファン9の回転数等を制御するものである。この制御装置10には、油温センサー12、油温センサー13及び低圧センサー11が電気的に接続されており、これらの検知値が入力される。低圧センサー11は、冷凍機6内における圧縮機1及び圧縮機2の吸入側配管に設けられており、圧縮機1及び圧縮機2へ吸入される冷媒の圧力(つまり、蒸発圧力)を検知する。また、制御装置10は、ユーザーが目標の蒸発温度を設定することも可能となっている。制御装置10は、これらの情報に基づいて、圧縮機2の駆動(運転周波数、起動・停止等)や凝縮器用ファン9の回転数等を制御する。ここで、低圧センサー11が、本発明の第2圧力センサーに相当する。
ユニットクーラー7は、減圧装置である絞り弁4及び蒸発器5が配管接続されて設けられている。ユニットクーラー7には、蒸発器5へ送風する蒸発器用ファン8も設けられている。また、ユニットクーラー7には、除霜用のデフロスト用のヒーター(図示せず)や終了検知サーミスタも設けられている。デフロスト用のヒーターは、蒸発器5やドレンパン(図示せず)等に設置されている。終了検知サーミスタは、蒸発器5の除霜が終了したこと、ファン遅延制御により蒸発器5の温度が十分下がったことを検知するものであり、蒸発器5に設置されている。
本実施の形態1に係る冷凍装置は、冷凍機6の凝縮器3とユニットクーラー7の絞り弁4を液冷媒連絡配管19で接続し、冷凍機6の圧縮機1及び圧縮機2とユニットクーラー7の蒸発器5をガス冷媒連絡配管20で接続することにより、冷凍サイクル回路が形成されている。
なお、本実施の形態1では、冷凍機6とユニットクーラー7を電気的に接続する通信線は設置していない。
(冷媒動作)
この冷凍サイクル回路を流れる冷媒の動作は、以下のようになる。
圧縮機1及び圧縮機2から吐き出された高温高圧のガス冷媒は、配管を通して凝縮器3に送られる。凝縮器3内の冷媒は、凝縮器用ファン9からの送風により冷却され、凝縮して液冷媒となる。この液冷媒は、液冷媒連絡配管19を通ってユニットクーラー7内の絞り弁4に送られる。絞り弁4で低温低圧となった液とガスの2相冷媒は、ユニットクーラー7内の蒸発器5において、蒸発器用ファン8からの送風により加熱され、蒸発して低圧のガス冷媒となる。この低圧ガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管20を通って冷凍機6に送られる。冷凍機6内に入った低圧のガス冷媒は、並列に設置された圧縮機1及び圧縮機2に送られ、高温高圧のガス冷媒に圧縮され、再び吐き出される。
(圧縮機の駆動制御方法)
続いて、制御装置10における圧縮機1及び圧縮機2の駆動制御方法について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る圧縮機の運転周波数の増加・減少方法を示す説明図である。本実施の形態1に係る冷凍機6は、まず1つの圧縮機を駆動し、要求される冷凍能力に応じて駆動する圧縮機の台数を変更していくものである。制御装置10は、最初に起動する圧縮機(図2における圧縮機NO.1)を選択(変更)することが可能となっている。最初に起動する圧縮機を変更することにより、ファン遅延制御による液バックによって圧縮機が受けるダメージを、各圧縮機で平均化することができる。また、最初に起動する圧縮機を変更することにより、各圧縮機の運転時間も平均化でき、圧縮機の寿命を平均化することができる。
以下では、最初に起動させる圧縮機(図2における圧縮機NO.1)を圧縮機1とし、2番目に起動される圧縮機(図2における圧縮機NO.2)を圧縮機2とした場合について説明する。
制御装置10には、ユーザーにより設定された目標蒸発温度が記憶されている。
冷凍機6の運転が開始されると、制御装置10は、まず圧縮機1のみを最低周波数で起動させる。なお、本実施の形態1では、圧縮機1及び圧縮機2の最低周波数を20Hzとし、圧縮機1及び圧縮機2の最大周波数を110Hzとして、圧縮機1及び圧縮機2を駆動させている。
「実際の蒸発温度>目標蒸発温度」の状態が続く場合、制御装置10は、圧縮機1の運転周波数を増加させていき、圧縮機1の運転周波数が所定の運転周波数以上となった時点で(例えば、62Hzから63Hzに増加する時点)で2台運転に切り替える。つまり、制御装置10は、圧縮機1を駆動させた状態で、圧縮機2を起動させる。このとき、制御装置10は、圧縮機1の運転周波数を例えば32Hzに減少させ、圧縮機2を例えば31Hzで起動させる。つまり、制御装置10は、2台運転に切り替える際、2台の圧縮機の合計周波数が2台運転に切り替える前の運転周波数よりも僅かに大きくなるように、圧縮機1及び圧縮機2の運転周波数を変更する。2台運転に切り替えた後も「実際の蒸発温度>目標蒸発温度」の状態が続く場合、制御装置10は、2台の圧縮機の合計周波数が増加するように、圧縮機1及び圧縮機2の運転周波数を制御する。
また、2台運転時に「実際の蒸発温度<目標蒸発温度」となった場合、制御装置10は、圧縮機1及び圧縮機2の運転周波数を減少させる。本実施の形態1では、圧縮機1及び圧縮機2の運転周波数を同じ値で減少させている。そして、2台の圧縮機の合計周波数が所定の周波数以下となった時点で(例えば、52Hzから51Hzに減少する時点で)、制御装置10は、1台運転に切り替える。つまり、制御装置10は、圧縮機1及び圧縮機2が26Hzで駆動されている状態から、圧縮機1のみが51Hzで駆動される状態へ切り替える。
このように、本実施の形態1に係る冷凍機6は、運転開始直後、圧縮機1台で運転を開始する。このため、圧縮機1が起動してから圧縮機2が起動するまで、所定の時間差が発生する。本実施の形態1に係る冷凍機6では、圧縮機1の運転周波数が最も速く増加したとしても、圧縮機1が起動してから圧縮機2が起動するまで約2分30秒かかっている。
なお、蒸発温度に替えて、蒸発圧力に基づいて圧縮機1及び圧縮機2を制御してもよい。
このように圧縮機の運転周波数(2台の圧縮機が駆動されている場合は合計周波数)を徐々に増加させるのは、冷凍機6とは異なるメーカーのユニットクーラー7を冷凍機6と接続できるようにするためである。つまり、冷凍機6とユニットクーラー7の間で通信が行われていなくとも、制御装置10が実際の蒸発温度を目標蒸発温度近傍に制御可能とするためである。もし、圧縮機の運転周波数の増加量を大きくした場合、ユニットクーラー7の必要能力が小さければ、急速に蒸発温度が低下する。そして、実際の蒸発温度が目標蒸発温度よりも下がりすぎてしまい、圧縮機は停止してしまう。このため、圧縮機の運転周波数がバランスポイントでバランスし難く、圧縮機の発停回数(起動・停止の回数)が多くなってしまう。本実施の形態1のように圧縮機の運転周波数を徐々に増加させることにより、圧縮機の発停回数(起動・停止の回数)を減少することもできる。
蒸発温度が0℃以下となるように冷凍機6を運転した場合、ユニットクーラー7の蒸発器5には霜付きが発生する。霜付きが発生したまま冷凍機6及びユニットクーラー7を運転した場合、蒸発器5の伝熱係数が低下するため、発揮できる冷凍能力が低下する。このため、蒸発器5に霜付きが発生する条件で冷凍機6及びユニットクーラー7を運転する場合、ユニットクーラー7は、例えば6時間毎等一定時間おきにデフロストを実施する。デフロストでは、蒸発器5に設置したヒーター等によって蒸発器5を加熱し、蒸発器5に付着した霜を溶かす。
蒸発器5の霜を溶かし終わった時点ですぐにユニットクーラー7の蒸発器用ファン8を駆動させると、蒸発器5がヒーターによって加熱された直後であるため、温風が冷蔵庫内に送風されてしまう。このため、冷蔵庫内の温度が上昇し、冷蔵庫内に保管している商品を傷める等の不具合が発生する場合がある。
そこで、通常、ユニットクーラー7は、デフロストを実施した後の一定時間、ファン遅延運転を行う(ユニットクーラー7の制御装置はファン遅延制御を行う)。つまり、デフロストを実施した後の一定時間、冷凍機6は運転しているが、ユニットクーラー7の蒸発器用ファン8は停止した状態となる。ファン遅延運転の時間(蒸発器用ファン8を停止させる時間)は、蒸発器5の霜付き状態、デフロスト用のヒーターの容量、終了検知サーミスタの設置場所等により異なる。本実施の形態1の冷凍機6に接続されるユニットクーラー7の場合、ファン遅延運転の時間は1〜5分程度となっている。
上述のように、ファン遅延運転では、ユニットクーラー7の蒸発器5の温度が低下するまでの数分間、冷凍機6の運転開始後もユニットクーラー7の蒸発器用ファン8が運転しない状態となる。このため、蒸発器5で冷媒が蒸発できず、冷凍機6の駆動中の圧縮機には、気液2相状態の冷媒が流入する。これにより、駆動中の圧縮機に、液バックが発生する。圧縮機で液バックが発生した場合、圧縮機内に流入した気液2相状態の冷媒により、圧縮機内の油温が低下する。これにより、圧縮機から吐出される冷凍機油の量が増加し、圧縮機内の油濃度が低下するため、圧縮機が故障する可能性が高くなる。
そこで、本実施の形態1に係る冷凍機6の制御装置10は、以下のように圧縮機1及び圧縮機2の駆動を制御し、圧縮機1及び圧縮機2の故障を抑制している。
ユニットクーラー7のデフロスト終了後、冷凍機6の制御装置10は、まず、図2に示した運転を試みる。つまり、制御装置10は、最初に圧縮機1を最低周波数で起動させる。その後、制御装置10は、ユニットクーラー7の必要能力に応じて、圧縮機1の運転周波数を徐々に変更する。また、圧縮機1の駆動のみではユニットクーラー7の必要能力に対応できない場合、制御装置10は、圧縮機2も起動する。
このデフロスト後の冷凍機6の運転中、制御装置10は、駆動している圧縮機が液バック状態になっていないかを判断している。そして、制御装置10は、駆動している圧縮機のいずれかが液バック状態であると判断した場合、デフロスト後に最初に起動した圧縮機を停止させる。なお、制御装置10は、例えば、圧縮機に設けられた油温センサーの検知温度がある閾値を下回った場合、圧縮機が液バック状態になったと判断している。また例えば、制御装置10は、「(圧縮機に設けられた油温センサー検知温度)−(低圧センサー11の検知圧力から換算した蒸発温度)」がある閾値を下回った場合、圧縮機が液バック状態になったと判断している。
本実施の形態1に係る冷凍機6のように2台の圧縮機を搭載したものの場合、デフロスト後の運転における圧縮機の停止制御は、図3及び図4に示すような制御フローになる。
図3及び図4は、本発明の実施の形態1に係る圧縮機の停止制御を示すフローチャートである。なお、図3及び図4に示すTe1は、全ての圧縮機が停止した状態から最初に起動した圧縮機(つまり圧縮機1)が液バック状態となったとき、カウントを開始するタイマー(液バックタイマーTe1)である。また、Te2は、全ての圧縮機が停止した状態から2台目に起動した圧縮機(つまり圧縮機2)が液バック状態となったとき、カウントを開始するタイマー(液バックタイマーTe2)である。また、E1は、最初に起動した圧縮機(つまり圧縮機1)の状態を示すものである。「E1=1」の場合、圧縮機1は液バック状態となっている。また、E2は、2台目に起動した圧縮機(つまり圧縮機2)の状態を示すものである。「E2=1」の場合、圧縮機2は液バック状態となっている。
ユニットクーラー7のデフロストが終了すると、制御装置10は、図2に示したように冷凍機6の運転を開始する(ST1)。ST2において、制御装置10は、Te1が0であるか否かを判定する。Te1が0の場合はST3に進み、Te1が0でない場合はST20に進む。つまり、ST2では、後述のST3〜ST18で示す本制御(いずれかの圧縮機が液バック状態となった際、デフロスト後に最初に起動した圧縮機を停止させる制御)を所定時間実施しないようにしている。本制御を実施しない所定時間は、例えばユニットクーラー7のデフロスト条件やデフロスト間隔等に基づいて定める。例えば、制御装置10は、センサーの故障等による誤検知によって、圧縮機が常に液バック状態であると判断する場合がある。このような場合、この所定時間が短いと、圧縮機1の発停回数(起動・停止の回数)が増加してしまう。また、この所定時間が長いと、例えばファン遅延の間隔が短く設定された場合、圧縮機が実際に液バック状態となっていても、制御装置10が本制御を実施しない場合が発生する。本実施の形態1では、ユニットクーラー7のデフロスト間隔が最も短い周期で2時間と想定する。このデフロスト間隔を考慮し、本実施の形態1では、上記所定時間を90分としている(ST24参照)。これにより、本実施の形態1に係る冷凍機6は、圧縮機1の発停回数(起動・停止の回数)の増加を防止しつつ、冷凍能力の低下を防止しながら本制御を導入できる。
ST3では、制御装置10は、駆動している圧縮機があるか否かを判定する。
駆動している圧縮機がある場合はST4に進み、駆動している圧縮機がない場合は、ST19に進み、ST1に戻る。
ST4では、制御装置10は、駆動している圧縮機の台数を判定する。圧縮機1のみが駆動している場合はST5に進み、圧縮機1及び圧縮機2が駆動している場合はST10に進む。
ST5では、制御装置10は、圧縮機1が液バック状態であるか否かを判定する。圧縮機1が液バック状態の場合、制御装置10は、液バックタイマーTe1をスタートさせる(ST6)。そして、ST7において、制御装置10は、圧縮機1を所定時間(例えば3分間)停止させ、停止中の圧縮機(本実施の形態1では圧縮機2)を起動させる。圧縮機1が液バック状態でない場合は、ST19に進み、ST1に戻る。なお、所定時間停止した後の圧縮機1を起動させるか否かは、冷凍機6の冷凍能力に基づいて判断される。つまり、制御装置10は、実際の蒸発温度が目標蒸発温度に達しず冷凍機6の冷凍能力が不足している場合、圧縮機1を起動させる。また、制御装置10は、冷凍機6の冷凍能力が十分であると判断した場合、圧縮機1を起動させない。これにより、冷凍機6の冷凍能力が低下する時間を最小限とすることができる。
一方、圧縮機1及び圧縮機2が駆動していると判断してST10に進んだ場合、制御装置10は、ST11において、圧縮機1及び圧縮機2の双方が液バック状態となっているか否かを判定する。圧縮機1及び圧縮機2の双方が液バック状態の場合、制御装置10は、液バックタイマーTe1及び液バックタイマーTe2をスタートさせる(ST12、ST13)。そして、ST14及びST15において、制御装置10は、圧縮機1及び圧縮機2を所定時間(例えば3分間)停止させ、ST19を介してST1に戻る。圧縮機1及び圧縮機2の双方が液バック状態でない場合、又は圧縮機1又は圧縮機2の一方が液バック状態の場合、制御装置10はST16に進む。なお、所定時間停止した後、制御装置10は、図2に示したように圧縮機1及び圧縮機2を駆動させる。
ST16では、制御装置10は、圧縮機1又は圧縮機2が液バック状態であるか否かを判定する。圧縮機1又は圧縮機2が液バック状態の場合、制御装置10は、液バックタイマーTe1をスタートさせる(ST17)。そして、制御装置10は、ST18において圧縮機1を所定時間(例えば3分間)停止させ、ST19を介してST1に戻る。圧縮機1及び圧縮機2が液バック状態でない場合は、ST19に進み、ST1に戻る。なお、所定時間停止した後の圧縮機1を起動させるか否かは、冷凍機6の冷凍能力に基づいて判断される。つまり、制御装置10は、実際の蒸発温度が目標蒸発温度に達しず冷凍機6の冷凍能力が不足している場合、圧縮機1を起動させる。また、制御装置10は、冷凍機6の冷凍能力が十分であると判断した場合、圧縮機1を起動させない。これにより、冷凍機6の冷凍能力が低下する時間を最小限とすることができる。
一方、ST1からST20に進んだ場合、制御装置10は、Te2が0であるか否かを判定する。Te2が0の場合、制御装置10はST21へ進む。Te2が0でない場合、制御装置10は後述のST24に進む。
ST21では、制御装置10は、圧縮機1又は圧縮機2が液バック状態であるか否かを判定する。圧縮機1又は圧縮機2が液バック状態の場合、制御装置10は、液バックタイマーTe2をスタートさせる(ST22)。そして、制御装置10は、ST23において圧縮機2を所定時間(例えば3分間)停止させ、ST24へ進む。圧縮機1及び圧縮機2が液バック状態でない場合、制御装置10は、ST22及びST23を介さず、ST24に進む。なお、所定時間停止した後の圧縮機2を起動させるか否かは、冷凍機6の冷凍能力に基づいて判断される。つまり、制御装置10は、実際の蒸発温度が目標蒸発温度に達しず冷凍機6の冷凍能力が不足している場合、圧縮機2を起動させる。また、制御装置10は、冷凍機6の冷凍能力が十分であると判断した場合、圧縮機2を起動させない。これにより、冷凍機6の冷凍能力が低下する時間を最小限とすることができる。
ST24では、制御装置10は、Te1が例えば90分を超えているか否かを判定する。Te1が90分を超えている場合、制御装置10は、ファン遅延制御による液バックの発生から90分超経過したとみなし、Te1,Te2をリセットする(ST25)。その後、ST19に進み、ST1に戻る。Te1が90分を超えていない場合、制御装置10は、ST25を介さずにST19に進み、ST1に戻る。
(効果)
デフロスト後のファン遅延制御時は、蒸発器5の周囲温度が高く、蒸発圧力が高い状態となっている。このため、複数台の圧縮機が並列接続された従来の冷凍機では、1台目に起動した圧縮機には周波数を増加させる制御を行うこととなる。また蒸発温度が高い場合は低い場合よりも冷媒循環量が多くなる。したがって、1台目に起動した圧縮機は、冷媒循環量(液バック量)が特に多くなる。つまり、1台目に起動した圧縮機に液バックが集中する。このため、1台目に起動した圧縮機は、油濃度の低下が激しく、故障の可能性が高くなる。一方、2台目に起動した圧縮機は、1台目に起動した圧縮機が起動してから所定時間経過後(例えば約2分30秒後)に起動される。また、2台目の圧縮機が起動する際、蒸発圧力はある程度低下した状態となっている。このため、2台目に起動した圧縮機は、冷媒循環量が少なくなる。つまり、2台目に起動した圧縮機は、単位時間あたりの液バック量が少なく、トータルの液バック量は少なくなる。
例えば、1台目の圧縮機が起動してから2分30秒後に2台目の圧縮機が起動し、ファン遅延制御により発生する液バック時間が5分とする。この場合、2台目に起動した圧縮機が液バックとなる時間は2分30秒である。また、2台目に起動した圧縮機は、1台目の圧縮機が起動した直後の蒸発温度より低い蒸発温度となった条件で駆動されるため、液バック量が少なく、油濃度を高い状態で維持している。
上記のような条件において、本実施の形態1に係る冷凍機6を図3のように運転すると、次のようになる。
例えば、1台の圧縮機(圧縮機1)が駆動されている場合は、図5のようになる。
ユニットクーラー7のデフロスト終了後、例えば2分後に圧縮機1が液バック状態(液バック量が過剰となった状態)であると判断されたとする。このとき、制御装置10は、運転している圧縮機1を一時的に(例えば3分間)停止させ、別の圧縮機2を起動させる。これにより、油濃度の高い状態の圧縮機2に液バックさせ、圧縮機1と圧縮機2の液バック量を均等化することができる。このため、圧縮機1の油濃度の低下を抑制でき、圧縮機1からの冷凍機油の吐出量を抑制できる。したがって、最も故障が懸念される圧縮機1の故障を抑制でき、信頼性のある冷凍機6となる。
また例えば、2台の圧縮機(圧縮機1及び圧縮機2)が駆動されている場合は、図6のようになる。例えば3分後に圧縮機1が液バック状態(液バック量が過剰となった状態)であると判断されたとする。このとき、制御装置10は、運転している圧縮機1を一時的に(例えば3分間)停止させる。これにより、油濃度の高い状態の圧縮機2に液バックさせ、圧縮機1と圧縮機2の液バック量を均等化することができる。このため、圧縮機1の油濃度の低下を抑制でき、圧縮機1からの冷凍機油の吐出量を抑制できる。したがって、最も故障が懸念される圧縮機1の故障を抑制でき、信頼性のある冷凍機6となる。
また、圧縮機1の停止後に圧縮機2を駆動しているとき、制御装置10は、圧縮機2が液バック状態(液バック量が過剰となった状態)であると判断すると、圧縮機2も一時的に(例えば3分間)停止させる。このため、圧縮機1及び圧縮機2を交互に駆動することとなる。これにより、圧縮機1及び圧縮機2の油濃度の低下を抑制でき、圧縮機1及び圧縮機2からの冷凍機油の吐出量を抑制できる。したがって、圧縮機1及び圧縮機2の故障を抑制でき、より信頼性のある冷凍機6となる。
なお、冷凍機6に3台以上の圧縮機が設けられている場合も、制御装置10は、ユニットクーラー7のデフロスト終了後に駆動中の圧縮機のいずれかが液バック状態であると判断すると、ユニットクーラー7のデフロスト終了後に最初に駆動された圧縮機を一時的に停止させる。1台目の圧縮機を停止させた後も駆動中の圧縮機のいずれかが液バック状態の場合、2台目以降の停止順は任意である。例えば、1台目の圧縮機を停止させた後も駆動中の圧縮機のいずれかが液バック状態の場合、ユニットクーラー7のデフロスト終了後に起動された順番に、圧縮機を停止させてもよい。起動される順番が早い圧縮機ほど、液バック量が多くなっていることが多いため、起動順に圧縮機を停止させることにより、冷凍機6の信頼性がより向上する。
また、本実施の形態1では、冷凍機6に運転周波数可変の圧縮機を用いた例について説明したが、一定速で駆動される圧縮機を冷凍機6に用いても、本発明を実施することができる。
実施の形態2.
以下の構成を追加することにより、制御装置10が圧縮機の液バック状態を誤検知することを防止できる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図7は、本発明の実施の形態2に係る冷凍装置を示す冷媒回路図である。
本実施の形態2に係る冷凍機6は、実施の構成に、吐出ガス温度センサー14、吐出ガス温度センサー15、吸入ガス温度センサー16、吸入ガス温度センサー17、及び高圧センサー18が追加されている。これらのセンサーは制御装置10に電気的に接続されている。ここで、吐出ガス温度センサー14及び吐出ガス温度センサー15が、本発明の第2温度センサーに相当する。吸入ガス温度センサー16及び吸入ガス温度センサー17が、本発明の第3温度センサーに相当する。高圧センサー18が、本発明の第1圧力センサーに相当する。
吐出ガス温度センサー14は、圧縮機1の吐出側配管に設けられており、この配管の温度を検知する(つまり、圧縮機1から吐出された冷媒の温度を間接的に検知する)。なお、圧縮機1から吐出された冷媒の温度を直接検知できる位置に、吐出ガス温度センサー14を設けてもよい。
吐出ガス温度センサー15は、圧縮機2の吐出側配管に設けられており、この配管の温度を検知する(つまり、圧縮機2から吐出された冷媒の温度を間接的に検知する)。なお、圧縮機2から吐出された冷媒の温度を直接検知できる位置に、吐出ガス温度センサー15を設けてもよい。
吸入ガス温度センサー16は、圧縮機1の吸入側配管に設けられており、この配管の温度を検知する(つまり、圧縮機1へ吸入される冷媒の温度を間接的に検知する)。なお、圧縮機1へ吸入される冷媒の温度を直接検知できる位置に、吸入ガス温度センサー16を設けてもよい。
吸入ガス温度センサー17は、圧縮機2の吸入側配管に設けられており、この配管の温度を検知する(つまり、圧縮機2へ吸入される冷媒の温度を間接的に検知する)。なお、圧縮機2へ吸入される冷媒の温度を直接検知できる位置に、吐出ガス温度センサー15を設けてもよい。
高圧センサー18は、圧縮機1及び圧縮機2の吐出側配管に設けられており、圧縮機1及び圧縮機2から吐出された冷媒の圧力(つまり、凝縮圧力)を検知する。
また、制御装置10は、これらのセンサーの検知値を用いて、圧縮機1の吐出スーパーヒート(以下、スーパーヒートをSHという)、圧縮機2の吐出SH、圧縮機1の吸入SH、及び圧縮機2の吸入SHを算出している。
圧縮機1の吐出SHは、「圧縮機1の吐出SH=吐出ガス温度センサー14の検知温度−高圧センサー18の検知圧力から算出される凝縮温度」として算出している。
圧縮機2の吐出SHは、「圧縮機2の吐出SH=吐出ガス温度センサー15の検知温度−高圧センサー18の検知圧力から算出される凝縮温度」として算出している。
圧縮機1の吸入SHは、「圧縮機1の吸入SH=吸入ガス温度センサー16の検知温度−低圧センサー11の検知圧力から算出される蒸発温度」として算出している。
圧縮機2の吸入SHは、「圧縮機2の吸入SH=吸入ガス温度センサー17の検知温度−低圧センサー11の検知圧力から算出される蒸発温度」として算出している。
例えば、圧縮機1が液バック状態となったとき、圧縮機1の吐出SH及び圧縮機1の吸入SHの値は0近傍の値となる。このため、制御装置10は、圧縮機1の吐出SH及び圧縮機1の吸入SHの値が所定の値(例えば5℃)よりも小さくなった場合、圧縮機1が液バック状態であると判断することができる。また例えば、圧縮機2が液バック状態となったとき、圧縮機2の吐出SH及び圧縮機2の吸入SHの値は0近傍の値となる。このため、制御装置10は、圧縮機2の吐出SH及び圧縮機2の吸入SHの値が所定の値(例えば5℃)よりも小さくなった場合、圧縮機2が液バック状態であると判断することができる。
つまり、制御装置10は、油温センサー12の検知値に加えて圧縮機1の吐出SH及び圧縮機1の吸入SHの値も併用し、圧縮機1が液バック状態であるか否かを判断している。また、制御装置10は、油温センサー12の検知値に加えて圧縮機2の吐出SH及び圧縮機2の吸入SHの値も併用し、圧縮機2が液バック状態であるか否かを判断している。
例えば、冷凍機6の設置場所が低外気温、かつ圧縮機が低周波数運転となっている場合、圧縮機1及び圧縮機2のシェルの温度が低下する。また、圧縮機1内の冷凍機油や圧縮機2の冷凍機油の温度も低下する。このため、油温センサー12及び油温センサー13の検知温度のみで圧縮機1及び圧縮機2が液バック状態であるか否かを判断した場合、制御装置10は、圧縮機1及び圧縮機2が液バック状態でないにもかかわらず、圧縮機1及び圧縮機2が液バック状態であると誤検知してしまう場合がある。
しかしながら、圧縮機1の吐出SH及び圧縮機1の吸入SHの値も併用して圧縮機1の状態を判断することにより、制御装置10が圧縮機1の状態を誤検知することを防止できる。また、圧縮機2の吐出SH及び圧縮機2の吸入SHの値も併用して圧縮機2の状態を判断することにより、制御装置10が圧縮機2の状態を誤検知することを防止できる。
なお、圧縮機1が液バック状態であるか否かを判断する場合、圧縮機1の吐出SH又は圧縮機1の吸入SHの一方と油温センサー12の検知値を併用して判断してもよい。このため、圧縮機1の吐出SHと油温センサー12の検知値を併用して圧縮機1が液バック状態であるか否かを判断する場合、吸入ガス温度センサー16を設ける必要はない。また、圧縮機1の吸入SHと油温センサー12の検知値を併用して圧縮機1が液バック状態であるか否かを判断する場合、吐出ガス温度センサー14及び高圧センサー18を設ける必要はない。
同様に、圧縮機2が液バック状態であるか否かを判断する場合、圧縮機2の吐出SH又は圧縮機2の吸入SHの一方と油温センサー12の検知値を併用して判断してもよい。このため、圧縮機2の吐出SHと油温センサー12の検知値を併用して圧縮機2が液バック状態であるか否かを判断する場合、吸入ガス温度センサー17を設ける必要はない。また、圧縮機2の吸入SHと油温センサー12の検知値を併用して圧縮機2が液バック状態であるか否かを判断する場合、吐出ガス温度センサー15及び高圧センサー18を設ける必要はない。
実施の形態3.
以下のように構成することにより、冷凍機6の冷凍能力の低下時間を短縮することが可能となる。
本実施の形態3に係る冷凍機6の制御装置10は、圧縮機1及び圧縮機2の圧縮機シェルSHを算出している。
圧縮機1の圧縮機シェルSHは、「圧縮機1の圧縮機シェルSH=油温センサー12の検知温度−低圧センサー11の検知圧力から算出される蒸発温度」として算出している。
圧縮機2の圧縮機シェルSHは、「圧縮機2の圧縮機シェルSH=油温センサー13の検知温度−低圧センサー11の検知圧力から算出される蒸発温度」として算出している。
圧縮機シェルSHは、液バックによって圧縮機内の油濃度がどの程度低下したかを判断する目安となる。つまり、圧縮機シェルSHの値が小さい程、液バックによって圧縮機内の油濃度が低下していると判断できる。
そこで、本実施の形態3に係る制御装置10は、圧縮機シェルSHの値に基づいて、圧縮機の停止時間を設定する。例えば、「5℃<圧縮機シェルSH<10℃」の場合、制御装置10は、圧縮機時間の停止時間を1分と設定する。また例えば、「圧縮機シェルSH≦5℃」の場合、制御装置10は、圧縮機時間の停止時間を3分と設定する。
このように、圧縮機シェルSHの値に基づいて圧縮機の停止時間を設定することにより、圧縮機の停止時間を短縮でき、冷凍機6の冷凍能力の低下時間を短縮することができる。
1 圧縮機、2 圧縮機、3 凝縮器、4 絞り弁、5 蒸発器、6 冷凍機、7 ユニットクーラー、8 蒸発器用ファン、9 凝縮器用ファン、10 制御装置、11 低圧センサー、12 油温センサー(圧縮機1用)、13 油温センサー(圧縮機2用)、14 吐出ガス温度センサー(圧縮機1用)、15 吐出ガス温度センサー(圧縮機2用)、16 吸入ガス温度センサー(圧縮機1用)、17 吸入ガス温度センサー(圧縮機2用)、18 高圧センサー、19 液冷媒連絡配管、20 ガス冷媒連絡配管。

Claims (7)

  1. 並列接続された複数台の圧縮機と、凝縮器と、複数台の前記圧縮機の駆動を制御する制御装置と、を備え、
    複数台の前記圧縮機及び前記凝縮器が利用ユニットの減圧装置及び蒸発器に接続されて冷凍サイクル回路を構成する冷凍機であって、
    前記制御装置は、
    利用ユニットの除霜運転後に前記圧縮機のうちの台を駆動させている場合に
    前記圧縮機液バック量が過剰であると判断したときには
    記圧縮機を一時的に停止させ、当該圧縮機とは別の前記圧縮機を起動させることを特徴とする冷凍機。
  2. 記制御装置は、
    利用ユニットの除霜運転後に前記圧縮機のうちの少なくとも2台を駆動させている場合に、
    前記圧縮機のうちのいずれかの液バック量が過剰であると判断したときには
    液バック量が過剰であると判断される前記圧縮機がなくなるまで、
    利用ユニットの除霜運転後に起動された順番に従って、駆動中の前記圧縮機を一時的に停止させていくことを特徴とする請求項1に記載の冷凍機。
  3. 前記圧縮機のシェルの温度を検知する第1温度センサーを備え、
    前記制御装置は、
    前記第1温度センサーの検知値に基づいて、前記圧縮機の液バック量が過剰であるか否かを判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍機。
  4. 前記圧縮機から吐出された冷媒の温度を直接的又は間接的に検知する第2温度センサーと、
    前記圧縮機から吐出された冷媒の圧力を検知する第1圧力センサーと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2温度センサーの検知値及び前記第1圧力センサーの検知値に基づいて、前記圧縮機の吐出スーパーヒートを算出し、
    該吐出スーパーヒートの値に基づいて、前記圧縮機の液バック量が過剰であるか否かを判断することを特徴とする請求項3に記載の冷凍機。
  5. 前記圧縮機に吸入される冷媒の温度を直接的又は間接的に検知する第3温度センサーと、
    前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力を検知する第2圧力センサーと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第3温度センサーの検知値及び前記第2圧力センサーの検知値に基づいて、前記圧縮機の吸入スーパーヒートを算出し、
    該吸入スーパーヒートの値に基づいて、前記圧縮機の液バック量が過剰であるか否かを判断することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の冷凍機。
  6. 前記制御装置は、
    前記圧縮機を起動させる順序を変更可能であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の冷凍機。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の冷凍機と、
    減圧装置及び蒸発器を備えた利用ユニットと、
    を有することを特徴とする冷凍装置。
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