JP4362846B2 - 身体洗浄具 - Google Patents

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Description

この発明は、泡を用いて身体を洗浄可能とした身体洗浄具に関するものである。
従来、頭髪や身体を洗うためにシャンプーや石鹸(液状のボディソープなども含む)を使用するが、シャンプーの場合は別として、石鹸はタオルやブラシなどの身体洗浄具を用いて泡立てながら用いられるのが一般的である。
また、前記タオルなどの身体洗浄具として、石鹸の泡立ち、肌触りなどを向上させるために様々な提案がなされている。
例えば、洗剤の泡立ちが木目細かくなり、また泡切れ性、洗浄性、ウオッシング感および乾燥性に優れたタオルとして、特定の繊度と毛羽の線密度を有するモール糸を1インチ当り6〜20本挿入して製織編したものがある(例えば、特許文献1を参照。)。
また、従来のナイロンタオル以上に優れた泡立ち性を有し、クリーミーな泡を作ることができ、しかも、耐久性にもすぐれ、皮膚に対して優しいものとして、メッシュ構造を有する布を少なくとも3枚用意し、少なくともそれらが互いにずれ得るように積層するか、又は外側表面の布としてメッシュ構造を有する編み物を使用したものがある(例えば特許文献2を参照。)。
さらに、表側表出面とが編成され、夫々が天然繊維による糸と、化学繊維による糸とにより形成されたタオルがあり、これによりタオル本体の片面を使用することで、従来のナイロンタオルなどのように肌を傷つけそうで嫌う人も使用できるとともに、他の片面を使用することで、ナイロンなどの泡立ちのよさや刺激感を利用した使い方もできるようにしたものがある(例えば特許文献3を参照。)。
他方、肌にやさしくかつ洗浄効果が高い洗浄方法として、泡を用いた洗顔方法も知られている。
そして、かかる泡を得るための道具として、本出願人は、合成樹脂繊維等の縦糸と横糸で織られた0.5mm以下の織り目を有する織物で形成された袋からなる泡立て具を提案した(特許文献4を参照。)。
この泡立て具では、顔や体を洗う際に使用する泡の粒が細かく、消えにくく、延びもよく、滑らかな泡を均等に作ることができる。
特開2002−327357号公報 特開2002−153396号公報 特開2000−271036号公報 特開2001−299628号公報
ところが、上記各特許文献1〜3に開示された身体洗浄具はあくまでもタオルであり、泡立ちなどは確かに通常のタオルよりも向上したとしても、肌に優しく、かつ際立った洗浄力を有する泡(例えば直径が5〜20μmの極小泡を多数含む泡)を生成することはできない。
かかる泡を得るためには、確かに上記特許文献4に係る泡立て具を用いればよいが、この泡を身体に付着させる場合、上記したタオルなどを用いると、かかるタオルの織りでは一般にループ部分が多数存在するので、このループによって泡が壊され、かつタオル側に吸収されやすくなり、泡の形を保持したまま身体に載せることは難しい。すなわち、従来においては、直径が0.005〜0.020mmの極小泡を多数含むきめ細かい泡を形崩れさせずに効果的に身体表面に作用させるタオルが存在していない。
しかも、泡立て具とタオルなどの身体洗浄具とを別々に用いるのは面倒なことから、きめ細かい泡を用いた効果的な身体洗浄を容易に行えないのが現状である。
本発明は、上記課題を解決することのできる身体洗浄具を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明では、セルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を織って得たベース布体の一部若しくは全面に、縦横の長さが0.3mm以下の織り目を有する布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成してなる泡立用布体を取付けた。
請求項2記載の本発明では、前記泡立用布体の空気層内に、粗い織り目を有し、表面に凹凸が形成された泡立促進用布体を介在させた。
請求項3記載の本発明では、前記ベース布体は、0.010〜0.030mmの太さの繊維を撚り合わせて得た0.1〜0.3mmの太さの糸により織られていることとした。
請求項4記載の本発明では、前記ベース布体を筒状に形成し、その内面に前記泡立用布体を取付けた。
請求項5記載の本発明では、前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面中央に、帯状に形成した前記泡立用布体を長手方向に取付けた。
請求項6記載の本発明では、前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面の両端近傍に、矩形状に形成した前記泡立用布体をそれぞれ取付けた。
請求項7記載の本発明では、前記ベース布体の長手側両端部に手掛り部を形成した。
請求項8記載の本発明では、前記ベース布体をソックス状又は手袋状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けた。
請求項9記載の本発明では、前記ベース布体をキャップ状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けた。
(1)請求項1記載の本発明では、セルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を織って得たベース布体の一部若しくは全面に、縦横の長さが0.3mm以下の織り目を有する布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成してなる泡立用布体を取付けたので、この泡立用布体に石鹸をつけて手揉みなどして極めて微小なクリーミーで延びがよく、型崩れせず消えにくい泡を形成し、この泡を前記ベース布体に移して身体を洗浄すると、泡はベース布体上で消えることなく身体に十分付着して洗浄作用が発揮され、効果的な洗浄力が得られる。しかも、ベース布体は極めてソフトであり、身体に刺激を与えることがなく、アトピーなどの症状の者も安心して用いることができる。
(2)請求項2記載の本発明では、前記泡立用布体の空気層内に、粗い織り目を有し、表面に凹凸が形成された泡立促進用布体を介在させたことから、より一層のきめ細かい泡を形成することができるとともに、泡の形成時間を短縮して泡立て効率が向上し、少量の石鹸でも十分量の泡を得ることができる。
(3)請求項3記載の本発明では、前記ベース布体は、0.010〜0.030mmの太さの繊維を撚り合わせて得た0.1〜0.3mmの太さの糸により織られていることとしたために、このベース布体にはきめ細かい泡をその形を崩すことなく乗せることができるので、身体に効率よく付着させて十分な洗浄効果を得ることができる。しかも、前記構成によりベース布体は肌にやさしく、肌荒れなどを防止するとともに、アトピー患者なども安心して使用することができる。
(4)請求項4記載の本発明では、前記ベース布体を筒状に形成し、その内面に前記泡立用布体を取付けたので、ベース布体とは外観が全く異なる泡立用布体が外から見えず、タオルとして用いる場合に違和感がなく、使用に際しては筒状とした内側に石鹸などを入れて揉むことで泡の生成も容易となって使い勝手が向上する。
(5)請求項5記載の本発明では、前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面中央に、帯状に形成した前記泡立用布体を長手方向に取付けたことにより、タオルのような使い方ができる。先ず帯状とした長めの泡立用布体できめ細かいクリーミーな泡を十分量生成し、その後、生成した泡を反対面のベース布体に絞り移し、このベース布体に移し載せられた泡は型崩れすることがないために、身体に十分付着させることができ、消えにくい泡が毛穴まで浸透して汚れを吸着し、洗浄効果を高めることができる。
(6)請求項6記載の本発明では、前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面の両端近傍に、矩形状に形成した前記泡立用布体をそれぞれ取付けたことにより、タオルのような使い方ができる。先ずタオルを二つ折り状として両端側に配置した泡立用布体を重ね合わせて揉みながらきめ細かいクリーミーな泡を十分量生成し、その後、生成した泡を反対面のベース布体に絞り移し、このベース布体に移し載せられた泡は型崩れすることがないために、身体に十分付着させることができ、消えにくい泡が毛穴まで浸透して汚れを吸着し、洗浄効果を高めることができる。
(7)請求項7記載の本発明では、前記ベース布体の長手側両端部に手掛り部を形成したことにより、握力の無い老人などでも泡を生成した後の搾り出しなどを容易に行えるとともに、タオルとしての使い勝手が向上する。
(8)請求項8記載の本発明では、前記ベース布体をソックス状又は手袋状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けたことにより、先ず、ソックス形状の内部で石鹸などを揉み十分量の泡を生成し、これを反対側面のベース布体に絞り出し、表裏をひっくり返して手又は足を挿入して型崩れしない消えにくい泡を足全面に付着させる。泡によって汚れを吸着させた後洗い流したり拭き取ったりすることで手又は足の洗浄を容易かつ効果的に行える。また、洗浄力が高いので足の消臭効果も奏する。
(9)請求項9記載の本発明では、前記ベース布体をキャップ状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けたことにより、先ず、キャップ形状の内部で石鹸などを揉み十分量の泡を生成し、これを反対側面のベース布体に絞り出し、表裏をひっくり返して頭を覆って型崩れしない消えにくい泡を頭髪全体に付着させる。泡によって汚れを吸着させた後洗い流すことで、頭髪の洗浄を容易かつ効果的に行えるとともに、泡で汚れ成分を吸着しこれを洗い流すので、髪の表面を痛めることもない。
本発明に係る身体洗浄具は、セルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を織って得たベース布体の一部若しくは全面に、縦横の長さが0.3mm以下の織り目を有する布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成してなる泡立用布体を取付けたものである。
すなわち、前記泡立用布体に固体、液体、粒体などからなる洗剤と少量の水分とを含ませて揉むことにより、汚れを吸着しやすいクリーミーなきめ細かい泡を生成することと、生成した泡を搾り出して、肌に優しいベース布体に簡単に移し載せることを、一連の作業で実行できるようにしている。したがって、前記ベース布体を身体にあてがって泡を肌に付着させて洗い流すという新たな方法による身体洗浄を円滑に行うことができる。このように、本実施の形態に係る身体洗浄具を用いることによって、洗浄力の高い泡を用いた肌にやさしく、かつ洗浄力の優れた身体洗浄を、誰でも手間をかけずに簡便に行うことができる。
なお、上記泡立用布体は、縦横の長さが0.3mm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体を用いることが好ましい。
合成繊維としては、伸縮しにくいポリエステルを原料とした繊維を好適に使用することができ、織り目の大きさは、好ましくは0.25mm以下とし、より好ましくは0.05〜0.1mmとする。なお、織り目の下限サイズは、洗剤が通過し、かつ通気性を確保できる大きさである。
また、かかる泡立用布体は、縦糸と横糸とが交互に上下に織られた平織りなので、使用中に揉んだりしても網目の変形が小さく、均一な大きさの泡を形成しやすい。しかも、空気層が形成されているので、泡立ちが一段と向上している。なお、より微小な泡を生成するためには、洗剤と水分との体積比を1:2〜10とし、より望ましくは1:2〜5とするとよい。
このような泡立用布体を用いることで、これに石鹸をつけて手揉みなどすれば極めて微小なクリーミーで延びがよく、型崩れせず消えにくい泡を形成することができる。そして、この泡を前記ベース布体に移して身体を洗浄すると、泡はベース布体上で消えることなく身体に十分付着して洗浄作用が発揮され、効果的な洗浄力が得られる。しかも、セルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を用いた前記ベース布体は極めてソフトであり、身体に刺激を与えることがなく、アトピーなどの症状の者も安心して用いることができる。
また、さらに効果的に泡を生成するためには、前記泡立用布体の空気層内に、粗い織り目を有し、表面に凹凸が形成された泡立促進用布体を介在させるとよい。この泡立促進用布体によって、より一層のきめ細かい泡を形成することができるとともに、泡の形成時間を短縮して泡立て効率が向上し、石鹸の消費量を減らし経済的となる。また、例えば肌などに悪影響があるとされる合成界面活性剤を含む石鹸であっても、その使用量が著しく減るので肌への悪影響を可及的に防止することができる。
また、前記ベース布体は、0.010〜0.030mmの太さの繊維を撚り合わせて得た0.1〜0.3mmの太さの糸により織られているものを用いるとよい。なお、織り方としては平織りの一種であり、しなやかでストレッチ性が強い所謂スムース編みとしている。
かかる構成のベース布体は、上記特性から泡立ちや垢擦り効果としては劣るために、肌着などに好適であるが、タオルとしては常識的に用いられることはない。しかし、このベース布体は、通常のタオルのようなループ部が存在せず、きめ細かい泡をその形を崩すことなく安定した状態で乗せることができるので、タオル側にも吸収されることがなく、載せた泡を身体に効率よく付着させて十分な洗浄効果を得ることができることが判明した。しかも、前記構成によりベース布体は肌にやさしいことから、肌荒れなどを防止するとともに、アトピー患者なども安心して使用することができる。
上述した身体洗浄具の形態として、下記の構成が考えられる。
一つは、前記ベース布体を筒状に形成し、その内面に前記泡立用布体を取付けるものである。かかる構成とすれば、ベース布体とは外観が全く異なる泡立用布体が外から見えず、タオルとして用いる場合に違和感がなく、使用に際しては筒状とした内側に石鹸などを入れて揉むことで泡の生成も容易となって使い勝手が向上する。
二つ目としては、前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面中央に、帯状に形成した前記泡立用布体を長手方向に取付けるものである。かかる構成とすれば、誰でも使い慣れているタオルのような使い方ができる。
この場合、先ず帯状とした長めの泡立用布体できめ細かいクリーミーな泡を十分量生成し、その後、生成した泡を反対面のベース布体に絞り移す。このベース布体は、上述したようにセルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を織ったものであり、その特性として移し載せられた泡は上述したように型崩れすることがなく、繊維間に浸透しにくくなっている。したがって、泡を身体に十分付着させることができ、消えにくい泡が毛穴まで浸透して汚れを吸着し、洗浄効果を高めることができる。
タオル状にした場合の他の形態として、矩形状に形成した前記泡立用布体を、ベース布体の裏面の両端近傍に、それぞれ取付ける構成としてもよい。この場合、先ずタオルを二つ折り状として両端側に配置した泡立用布体を重ね合わせて揉みながらきめ細かいクリーミーな泡を十分量生成し、その後、生成した泡を反対面のベース布体に絞り移せばよい。
ところで、筒状あるいはタオル状に形成した前記ベース布体の長手側両端部に手掛り部を形成することが望ましい。すなわち、かかる手掛かり部を設けることで、握力の無い老人などでも泡を生成した後の搾り出しを容易に行えるとともに、両端を掴んだり、絞ったりするタオルとしての使い勝手が著しく向上する。
なお、泡立用布体の配置については特に上述した位置などに限定するものではなく、要はこの泡立用布体をベース布体と一体的に取付け、泡生成と生成した泡を形崩れさせず、消えにくい状態で身体に付着させる動作とを円滑に一連の流れで実行可能であればよい。
身体洗浄具の形態の三つ目としては、ベース布体をソックス状又は手袋状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けた構成がある。これは手又は足洗浄用であり、先ず、手袋形状又はソックス形状の内部で石鹸などを揉み十分量の泡を生成し、これを反対側面のベース布体に絞り出し、表裏をひっくり返して手又は足を挿入して型崩れしない消えにくい泡を手全体又は足全体に付着させる。泡によって汚れを吸着させた後に洗い流したり拭き取ったりすることで手、足の洗浄を容易かつ効果的に行うことができる。
身体洗浄具の四つ目の形態としては、ベース布体をキャップ状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けた構成がある。これはシャンプー用であって、先ず、キャップ形状の内部で石鹸などを揉み十分量の泡を生成し、これを反対側面のベース布体に絞り出し、表裏をひっくり返して頭を覆って型崩れしない消えにくい泡を頭髪全体に付着させる。このとき、微細な泡が多数の毛髪の間を深く浸透して頭髪全体に行きわたるとともに、頭皮まで至って毛穴や汗腺まで浸透し、頭部全体の汚れが泡に付着する。
このように、微細な泡に汚れを吸着させた後、洗い流すことで、頭髪の洗浄を容易かつ効果的に行うことができる。しかも、泡で汚れ成分を吸着しこれを洗い流すので、髪の表面を痛めることもない。
(実施例1)
以下、本発明に係る身体洗浄具の実施例を図面を参照しながらより具体的に説明する。図1はタオルとして用いる第1の身体洗浄具Aの一例であり、筒状に形成したものを示す説明図、図2は同身体洗浄具Aに用いられる泡立用布体の説明図、図3は第1の身体洗浄具Aをタオル形状としたものの一例を示す説明図、図4〜図6は第1の身体洗浄具Aの変形例を示す説明図である。
実施例1に係る第1の身体洗浄具Aはタオルとして使用可能としたものであり、図1に示した第1の身体洗浄具Aは、ベース布体1を筒状に形成し、その内面全体に泡立用布体2を取付けている。12はレース飾りである。第1の身体洗浄具Aは、布地で構成されているので、構成的に筒状としてはいるが図示するように扁平となり、タオルとして用いることができる。また、泡立用布体2をベース布体1の内面全体に取付けた構成としたが、必ずしも全面ではなく部分的に取付けても構わない。さらに、各布体1,2のサイズなどは適宜設定できる。
また、泡立用布体2とベース布体1とは、後述するように外観が全く異なるものであるが、上記構成とすることにより、泡立用布体2は外から見えず、タオルとして用いる場合に外観的に違和感がない。しかも、使用に際しては筒状とした当該第1の身体洗浄具Aの内側に石鹸などを入れて揉むことで、前記泡立用布体2において泡の生成が容易に行え、使い勝手も良好となる。
本実施例で用いたベース布体1は、吸湿・放湿性に優れた再生セルロース繊維と吸水・速乾性に優れた柔らかい特殊ポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材をスムース編みしたものであり、織り目にループ部などが存在せず、肌への摩擦による刺激が少なく、肌を傷つけにくいという特性を有するものである。また、この複合長繊維素材は、0.010〜0.030mmの太さの繊維を撚り合わせて得た0.1〜0.3mmの太さの撚糸を用いており、外観的には木綿製の肌着などと同様である。
一方、泡立用布体2は、図3に示すように、縦横の長さが0.3mm以下の織り目を有し、合成樹脂繊維からなる縦糸と横糸とが交互に上下に位置するように平織りされた布体20を用いており、この布体20を上下に重ねて二層構造とするとともに、両層(両布体20,20)間に空気層3を形成している。合成樹脂繊維としては、伸縮しにくいポリエステルを原料とした繊維を用いており、本実施例では織り目の大きさを約0.1mmとしている。なお、織り目の下限サイズは、洗剤が通過し、かつ通気性を確保できる大きさである。
さらに、前記泡立用布体2の空気層3内には、粗い織り目を有し、表面に凹凸が形成された泡立促進用布体4を介在させている。この泡立促進用布体4は、一側表面に凹凸があるように織られており、この泡立て促進用布体を織る撚糸としては、極細の単糸を100本程度撚った太めの縦糸と、縦糸よりも細い横糸とを用いている。これら縦糸と横糸とを織り込むことにより、表面に凹凸があり、織り目が0.05〜0.1mm程度の比較的小さな布地を形成している。
かかる泡立促進用布体4の存在によって、泡立用布体2に石鹸(身体洗浄用の各種洗剤を含む)を含ませて揉んだときに、外側の泡立用布体2,2同士が密着することを防止して空気溜りを良好に維持するとともに、太い縦糸と細い横糸が組み合わされていることで適度な弾性を有することから、ポンプのように外気を取り込んだり排出したりして、織り目に張られた界面活性剤の膜に空気を送り込んで泡の生成効率を高めることができ、揉み動作中に泡立用布体2内で空気が混ざりやすくなり、直径が0.005〜0.020mmの極小泡を多数含む、よりクリーミーできめ細かい泡を生成することが可能となる。さらに、本実施例においては、前述したように、泡立用布体2の短縁部を縫着することなく空間2aを形成しているので、空気と石鹸成分との混合がより促進され、上述の効果を高めている。
また、上述した泡立用布体2は、粗い織り目を有する泡立促進用布体4が内部に透けて見え、手触り的にも外観的にも前記ベース布体1とは異なっている。
上記構成の身体洗浄具Aを使用する場合について説明する。
先ず、筒状とした本身体洗浄具Aの内部に石鹸を収容し、内側面に取付けた泡立用布体2に接触させながら揉むことできめ細かいクリーミーな泡を十分量生成させる。このとき、泡立用布体2を上述した構成としたことにより泡生成効率が高くなっており、石鹸の消費量などは比較的少量でよく、極めて経済的となっている。
その後、石鹸を取り出してタオルを絞るように本身体洗浄具Aを絞り、生成した泡を内側の泡立用布体2から外側のベース布体1に絞り移す。
このベース布体1は、上述したようにセルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を用いており、その特性として移し載せられた泡は型崩れすることがなく、繊維間にも浸透しにくいので泡が消えることがない。したがって、ベース布体1を身体にあてがうことで、泡を身体に十分付着させることができ、消えにくい泡が毛穴まで浸透して汚れを吸着する。
しばらくして、泡を洗い流すか若しくは拭き取れば、身体の汚れは泡とともに除去されて、さっぱりとした洗浄感を得ることができる。しかも、ベース布体1を肌に擦りつけても肌に優しいために肌を傷つけるおそれがなく、アトピー性皮膚炎などの者でも安心して身体洗浄が可能となる。
また、タオルとして用いる第1の身体洗浄具Aにおける他の例を図3に示す。
図3(a)に示すように、本第1の身体洗浄具Aは、ベース布体1を一般に用いられるタオルのように矩形形状に形成し、図3(b)に示すように、その裏面中央に、帯状に形成した泡立用布体2を長手方向に縫着して取付けている。すなわち、図3(c)に示すように、泡立用布体2の長手側縁を縫着し、短縁は開放状態としてベース布体1との間に空間2aを形成している。図中、2bはステッチである。また、本実施例における泡立用布体2の幅dは、ベース布体1の幅Dの1/3程度としている。
また、図3に示した本実施例では、前記ベース布体1の長手側両端部を折り返して二重として、この厚みを利用して手掛り部11を形成している。この手掛り部11を設けることで、握力の無い老人などでも泡を生成した後の搾り出しなどを容易に行えるとともに、タオルとしての使い勝手を向上させている。図3(a)中、12は折り返し部の端部を逢着するときに共に縫いこんだレース飾りであり、タオルとしての美観を向上させている。
これを用いる場合は、先ず、一側面に取付けた帯状の泡立用布体2に洗剤を含ませ、揉むことできめ細かいクリーミーな泡を十分量生成させる。その後、身体洗浄具Aをタオルを絞るようにして、生成した泡を、泡立用布体2からその反対面のベース布体1に絞り移し、前述同様にベース布体1を用いて泡を身体に付着して汚れを吸着させ、洗い流すなり拭き取るなりするのである。
(変形例)
タオル形状とした第1の洗浄具Aの変形例として、図4及び図5に示す構成としてもよい。
図4に示したものは、矩形状に形成した2つの泡立用布体2を、前記ベース布体1の裏面の両端近傍にそれぞれ取付けた構成としている(図4(b))。前記泡立用布体2は、その内側縁を残して略コ字状に縫着されており、内側縁はベース布体1に対して開放されて空間2aを形成している(図4(c))。なお、ベース布体1及び泡立用布体2の構成は前述してきたものと同様なので、ここでの説明は省略する。
この場合、先ずタオル形状の身体洗浄具Aを二つ折りにして、両端側に配置した泡立用布体2,2同士を重ね合わせて揉みながらきめ細かいクリーミーな泡を十分量生成し、その後、生成した泡を反対面のベース布体に絞り移せばよい。ここでも前記空間2aにより空気と石鹸成分との混合がより促進されてきめ細かいクリーミーな泡の生成が促進されることになる。
また、図5に示したものは、図2に示した身体洗浄具Aにおいて、泡立用布体2に複数のギャザー22を設けたものである。図5(a)は変形例に係る身体洗浄具Aの平面図、図5(b)は同側面図である。
このように、泡立用布体2にギャザー22を設けることにより、前述した空間2a同様に空気と洗剤との混合が促進されるために、泡立効果がより一層高まる。なお、このギャザー22は、前述した変形例(図4を参照)の泡立用布体2に適用することもできる。
(実施例2)
図6に実施例2に係る身体洗浄具Bの説明図を示す。
この身体洗浄具Bは、用途を足の洗浄に特化させたものであり、図6に示すように、実施例1で説明した構成のベース布体1をソックス形状の袋体となるように形成し、その内側となる裏面全体に、これも実施例1で説明した構成の泡立用布体2を取付けた構成としている。
この身体洗浄具Bの使用形態としては、先ず、泡立用布体2が内部に露出している袋体内側に洗剤を含ませ、これを揉んで十分量の泡を袋体内部に生成し、これを反対側面のベース布体に絞り出すとともに、表裏をひっくり返し、ベース布体1が袋体の内側面となるようにしてこれに足を挿入する。そして、袋体内部の型崩れせず消えにくい泡を足全面に付着させ、泡によって汚れを吸着させるのである。その後、足の泡を洗い流すか拭き取るかすればよい。このように、本実施例2によれば足の洗浄を容易かつ効果的に行うことができる。しかも、洗浄力が高いので足の消臭効果も奏する。
なお、図示しないがソックス形状に代えて手袋形状として、手の洗浄用に特化させることもできる。このように、ベース布体1を身体の被洗浄部分に適した形状にして、これに泡立用布体2を取付けることで、部分的な洗浄を効果的に行える。
(実施例3)
図7及び図8に実施例3に係る身体洗浄具Cの説明図を示す。
身体洗浄具Cは、図7に示すように用途を頭髪の洗浄に特化させたものであり、前述のベース布体1をシャワーキャップ形状の袋体となるように形成し、その内側となる裏面全体に前述の泡立用布体2を取付けた構成としている(図8を参照)。図8中、5はシャワーキャップとして用いるために設けたゴムバンド部である。
本実施例では、泡立用布体2をゴムバンド部5に対して縫着しているが、図8(b)に示すように、泡立用布体2の端部複数箇所をあえて縫着せずに空間2aを形成している。この空間2aにより、先の実施例同様に空気と洗剤との混合が促進され、泡立効果がより一層高まる。
この身体洗浄具Cの使用形態としては、先ず、泡立用布体2が内部に露出している袋体内側に洗剤を含ませ、これを揉んで十分量の泡を袋体内部に生成し、これを反対側面のベース布体に絞り出すとともに、表裏をひっくり返し、ベース布体1が袋体の内側面となるようにして頭部に被せる(図7参照)。そして、身体洗浄具Cの上から頭部を揉みながら袋体内部の型崩れせず消えにくい泡を頭髪全面に付着させ、泡によって汚れを吸着させるのである。
このとき、泡は頭髪の毛根や汗腺まで浸透して汚れを吸着するので、洗浄効果が高まるばかりでなく、抜け毛の予防ともなる。
その後、頭髪を洗い流すか泡を拭き取るかすればよく、この本実施例3に係る身体洗浄部Cを用いることにより、頭髪の洗浄を容易かつ効果的に行うとともに、抜け毛予防を図ることができる。また、泡で汚れ成分を吸着しこれを洗い流すので、髪の表面を痛めることもない。
以上、実施の形態及び実施例を通して説明してきたように、本発明に係る身体洗浄具を用いれば、泡の生成と泡による身体洗浄を一連の流れで円滑に行え、しかも、洗浄時には肌の毛穴の中まで極微小な泡が浸透して、汚れ成分が泡に効果的に吸着するので洗浄効果が著しく高まる。さらに、本身体洗浄具で皮膚を擦ったりしても、ベース布体は肌に優しく傷つけることがないので、皮膚に刺激を与えることもなく、アトピーや皮膚炎を患っているものでも安心して使用できる。
また、本身体洗浄具を用いれば、泡を洗い流す代わりに拭き取るだけでも良いので、例えば入浴が難しい入院中のものや、寝たきり状態の者の身体洗浄も効果的に行える。
実施例1に係る身体洗浄具の説明図である。 同身体洗浄具に用いられる泡立用布体の説明図である。 (a)タオル形状とした身体洗浄具の平面視による説明図である。(b)同底面視による説明図である。(c)図2(b)のI−I線における端面図である。 (a)タオル形状とした身体洗浄具の変形例の平面視による説明図である。(b)同底面視による説明図である。(c)図4(b)のII−II線における端面図である。 (a)タオル形状とした身体洗浄具の変形例の平面視による説明図である。(b)図5(a)のIII−III線における矢視図である。 実施例2に係る身体洗浄具の断面視による説明図である。 実施例3に係る身体洗浄具の使用状態を示す説明図である。 (a)実施例3に係る身体洗浄具の断面視による説明図である。(b)同底面視による説明図である。(c)同身体洗浄具を裏返した状態における底面視による説明図である。
符号の説明
A,B,C 身体洗浄具
1 ベース布体
2 泡立用布体
2a 空間
2b ステッチ
3 空気層
4 泡立促進用布体
5 ゴムバンド部
11 手掛り部
20 布体
22 ギャザー

Claims (9)

  1. セルロース系繊維とポリエステル長繊維とからなる複合長繊維素材を織って得たベース布体の一部若しくは全面に、縦横の長さが0.3mm以下の織り目を有する布体を上下に重ねて二層構造とし、両層間に空気層を形成してなる泡立用布体を取付けたことを特徴とする身体洗浄具。
  2. 前記泡立用布体の空気層内に、粗い織り目を有し、表面に凹凸が形成された泡立促進用布体を介在させたことを特徴とする請求項1記載の身体洗浄具。
  3. 前記ベース布体は、0.010〜0.030mmの太さの繊維を撚り合わせて得た0.1〜0.3mmの太さの糸により織られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の身体洗浄具。
  4. 前記ベース布体を筒状に形成し、その内面に前記泡立用布体を取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体洗浄具。
  5. 前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面中央に、帯状に形成した前記泡立用布体を長手方向に取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体洗浄具。
  6. 前記ベース布体を矩形タオル状に形成し、その裏面の両端近傍に、矩形状に形成した前記泡立用布体をそれぞれ取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体洗浄具。
  7. 前記ベース布体の長手側両端部に手掛り部を形成したことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の身体洗浄具。
  8. 前記ベース布体をソックス状又は手袋状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体洗浄具。
  9. 前記ベース布体をキャップ状に形成し、その内側面に前記泡立用布体を取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の身体洗浄具。
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