JP4362654B2 - フレキシブル基板保持構造及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の筐体と第2の筐体とを回動可能に連結したヒンジ部内にフレキシブル基板を保持するフレキシブル基板保持構造に関するとともに、そのフレキシブル基板保持構造を有する電子機器に関する。
近年、折り畳み型携帯電話機に代表されるように、二つの筐体をヒンジ部によって回動可能に連結した折り畳み型電子機器が広く利用されている。このような折り畳み型電子機器においては、一方の筐体内の回路と他方の筐体内の回路がフレキシブル基板によって電気的に接続されており、このフレキシブル基板がヒンジ部内に収容されている(例えば、特許文献1参照。)。
図16には、従来の折り畳み型携帯電話機の概略図が示されている。上ヒンジフレーム301が下ヒンジフレーム302に回動可能に連結され、上ヒンジフレーム301が表示側筐体内において表示側筐体に固定され、下ヒンジフレーム302が操作側筐体303内において操作側筐体303に固定され、上ヒンジフレーム301と下ヒンジフレーム302の連結部がヒンジカバーに覆われている。ヒンジカバー内にはフレキシブル基板304が螺旋状に1回巻かれた状態で収容されている。フレキシブル基板304の一端が操作側筐体303内において回路に接続され、フレキシブル基板304の他端が表示側筐体内において回路に接続されている。フレキシブル基板304は回路に接続された部分を除いてどこにも保持されていない。なお、図16においては、操作側筐体303の前面カバー、表示側筐体及びヒンジカバーの図示を省略している。
特開2002−51132号公報
ところで、落下などにより折り畳み型電子機器に衝撃を不意に与えてしまった場合、ヒンジ部において破損が生じやすいので、ヒンジ部の強度を高くする必要がある。図16に示した折り畳み型携帯電話機でも、上ヒンジフレーム301及び下ヒンジフレーム302の強度を高める必要がある。
また、フレキシブル基板304を保護することと、上ヒンジフレーム301及び下ヒンジフレーム302を補強すること等を目的として、これらをヒンジカバーで覆うが、折り畳み型携帯電話機の開閉時にフレキシブル基板304がヒンジカバーに擦れてしまうおそれがある。更に、フレキシブル基板304が上ヒンジフレーム301や下ヒンジフレーム302に擦れることもある。フレキシブル基板304の擦れにより、折り畳み型携帯電話機の開閉操作が重くなること等の問題がある。
そこで、本発明は、ヒンジ部の強度を確保しつつ、フレキシブル基板の擦れを抑えることができるフレキシブル基板保持構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを回動可能に連結するヒンジ部と、このヒンジ部内に配置され、前記第1の筐体内の回路と前記第2の筐体内の回路を接続するフレキシブル基板とからなるフレキシブル基板保持構造において、前記フレキシブル基板は、帯部と前記帯部からほぼ直角に延出した延伸部とを有し、前記第2の筐体に設けたヒンジ部のヒンジ支持部内に、回動軸と同軸になるように収容され、前記第2の筐体に対し前記第1の筐体を軸回りに回動させて開くとき、前記フレキシブル基板の延伸部を巻き付ける筒状の固定軸部材と、前記フレキシブル基板の帯部を前記固定軸部材の軸方向の外周面に固定するため、一対のアーム部を有し前記固定軸部材を抱持する留具と、前記ヒンジ部内に、回動軸と同軸となるように収容され、前記固定軸部材に挿入された軸部材と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、留具によってフレキシブル基板が固定軸部材に留められるので、第1の筐体と第2の筐体を回動しても、フレキシブル基板が大きく揺動することがない。そのため、フレキシブル基板がヒンジ部の各部に擦れない。
また、固定軸部材がヒンジ部内に収容され、更にその固定軸部材がヒンジ部の軸と同軸となるようヒンジ部の軸に設けられているから、固定軸部材によってヒンジ部を補強することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造において、前記固定軸部材は、前記軸部材に対して軸回りの回転を固定した状態とされていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造において、前記固定軸部材は、軸方向の移動を固定されるように、前記ヒンジ部に設けられた第1の軸受部及び第2の軸受部の間に配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造において、前記留具は、前記帯部と擦れないように前記延伸部をその外側から前記固定軸部材に巻き付けるブリッジ部を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造において、前記帯部は前記固定軸部材の外周面と前記アーム部との間に挟まれるように固定されることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、フレキシブル基板の帯部がアーム部と固定軸部材の外周面との間に挟まれ、アーム部によってフレキシブル基板が固定軸部材に留められる。そのため、第1の筐体と第2の筐体を回動しても、フレキシブル基板が大きく揺動せず、フレキシブル基板がヒンジ部の各部に擦れない。
請求項に係る発明は、請求項に記載のフレキシブル基板保持構造において、前記アーム部の内周面には二つの凸部が周方向に間隔をあけるよう形成され、前記帯部は、前記二つの凸部の間で前記固定軸部材の外周面と前記アーム部との間に挟まれることを特徴とする。
請求項に係る発明によれば、フレキシブル基板の帯部が二つの凸部の間にあるから、第1の筐体と第2の筐体の回動によって延伸部が緩んだり締まったりしても、帯部が固定軸部材の周方向に移動しない。そのため、帯部の捻れを防止することができる。
請求項に係る発明は、請求項1からの何れか一項に記載のフレキシブル基板保持構造を有する電子機器である。
本発明によれば、フレキシブル基板が擦れることを防止することができ、ヒンジ部を補強することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、折り畳み型電子機器1の斜視図である。この折り畳み型電子機器1は携帯電話機である。この折り畳み型電子機器1においては、上筐体2がヒンジ部4によって下筐体3に連結され、上筐体2がヒンジ部4の軸を中心にして下筐体3に対して回動可能となっている。なお、図1においては、下筐体3に対して上筐体2を閉じた状態を示しているが、上筐体2の前面には表示部が設けられ、下筐体3の前面にはキー操作部が設けられ、下筐体3に対して上筐体2を閉じた状態では表示部とキー操作部が対面する。
以下、ヒンジ部4について図2〜図10を用いて説明する。図2は、ヒンジ部4のカバー91〜95を外した状態の分解斜視図であり、図3は、カバー91〜95の図示を省略した斜視図であり、図4は、カバー91〜95の図示を省略してヒンジ部4を分解した状態の分解斜視図である。また、図5〜図6は、図1の線V−Vを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図であり、図7〜図8は、図1の線VII−VIIを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図であり、図9〜図10は、図1の線IX−IXを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。図5、図7及び図9は上筐体2と下筐体3を閉じた状態の図面であり、図6、図8及び図10は上筐体2と下筐体3を開いた状態の図面である。なお、以下の説明において、ヒンジ部4の軸方向を左右方向とする。
下筐体3の上筐体2側の端部には、軸止め部10が左側に設けられ、ヒンジ支持部11が右側に設けられている。一方、上筐体2の下筐体3側の端部には、第1の軸受部20が左側に設けられ、第2の軸受部21が右側に設けられている。軸止め部10及びヒンジ支持部11は上筐体2に一体成形され、第1の軸受部20及び第2の軸受部21が下筐体3に一体成形され、何れも樹脂製である。
軸止め部10は左右方向を軸方向とした円筒形状とされており、軸止め部10の左底面12に嵌合溝13が形成されている。ヒンジ支持部11は左右方向を軸とした筒状とされており、その左底面から右底面に略十字型の取付孔14が貫通している。
第1の軸受部20は左右方向を軸とした円筒形状とされている。第2の軸受部21は左右方向を軸方向とした円柱状とされており、その左底面には円形状の取付孔22が形成され、その右底面には取付孔23が形成されている。
これら軸止め部10、ヒンジ支持部11、第1の軸受部20及び第2の軸受部21は同軸となっており、左から軸止め部10、第1の軸受部20、第2の軸受部21、ヒンジ支持部11の順に配列されている。
軸止め部10には樹脂製の軸部材30が左から右に貫通し、更に第1の軸受部20にも軸部材30が左から右に貫通し、軸部材30の右側先端部が取付孔22に挿入されている。
軸部材30の左側先端部にはフランジ部31が形成され、そのフランジ部31が嵌合溝13に嵌合している。これにより軸部材30が軸止め部10に固定され、軸部材30の回転が規制され、更に軸部材30の右スラスト方向への移動が規制されている。
軸部材30は第1の軸受部20及び軸止め部10に挿入されている部分32を円柱状とされており、軸部材30が第1の軸受部20に対して軸回りに回転可能となっており、軸部材30のラジアル方向の荷重が第1の軸受部20によって受けられている。
また、軸部材30は第1の軸受部20から右に延出している部分33を樽型断面形状とされている。軸部材30の右の先端部は第2の軸受部21に対して軸回りに回転可能となっている。
ヒンジ支持部11の取付孔14にはヒンジユニット40が右から左に貫通し、更に第2の軸受部21の取付孔23にもヒンジユニット40が挿入されている。ヒンジユニット40は、取付孔14に嵌合してヒンジ支持部11に支持された第1の嵌合体41と、取付孔23に嵌合して第2の軸受部21に支持された第2の嵌合体42と、を有する。第1の嵌合体41は第2の嵌合体42に対して軸回りに回転するが、所定の2箇所でトルクが大きくなるよう設けられている。一方のトルクが大きくなる箇所で上筐体2と下筐体3が閉じて重なった状態で固定され、他方のトルクが大きくなる箇所で上筐体2と下筐体3が開いた状態で固定される。なお、ヒンジユニット40の代わりに軸棒を用い、その軸棒がヒンジ支持部11と第2の軸受部21の少なくとも一方に対して回転可能となっている簡潔な構造としても良い。
図1及び図2に示すように、カバー91が第1の軸受部20及び第2の軸受部21を覆って上筐体2に固定され、カバー92が軸止め部10を覆って下筐体3に固定され、カバー93がヒンジ支持部11を覆って下筐体3に固定されている。カバー94は凹部9が形成された面を覆い、カバー95はカバー94の一部及び下筐体3の端部を覆って下筐体3に固定されている。なお、カバー91〜95は何れも樹脂製である。
ヒンジ部4のカバー91〜95の内側にフレキシブル(FPC:Flexible Printed Circuit)基板60を保持するフレキシブル基板保持構造について図2〜図10を用いて説明する。なお、図2においては図面を見やすくするためにフレキシブル基板60の図示を省略する。
フレキシブル基板60は、樹脂製の固定軸部材50に巻かれ、更に樹脂製の留具70によって固定軸部材50に留められている。なお、固定軸部材50及び留具70はカバー91によって覆われている。
フレキシブル基板60について図11を用いて詳細に説明する。図11は、フレキシブル基板60を展開した状態の平面図である。
図11に示すように、このフレキシブル基板60は、線Aに関して線対称な矩形枠部61と、矩形枠部61の一辺66からその辺66に対して垂直に延出した第1の延伸部62と、その辺66に相対する辺67から辺67に対して垂直に延出した第2の延伸部63とから構成されている。第1の延伸部62の端部には、コネクタ64が形成され、第2の延伸部63の端部には、コネクタ65が形成されている。
コネクタ64からコネクタ65までの配線が形成されているが、矩形枠部61において辺68を経由する配線と、辺69を経由する配線とがある。従って、矩形枠部61の辺66〜69の幅W1が延伸部62,63の幅W2よりも狭くなっている。
フレキシブル基板60をヒンジ部4のカバー91〜95内に収容する場合には、図11及び図12に示すように、矩形枠部61の辺66,67を線Aに沿って二つ折りにし、矩形枠部61をU字状にする。以下の説明において、重ねた辺66を帯部66aといい、重ねた辺67を平行部67aといい、重ねた辺68,69を連結部68aという。なお、矩形枠部61を二つ折りにすることによってフレキシブル基板60を図12のような形状にするのではなく、予め図12のような形状のフレキシブル基板としても良い。即ち、帯部66a、平行部67a及び連結部68aからなるU字状枠部を予め形成し、帯部66aから第1の延伸部62を延出させ、平行部67aから第2の延伸部63を延出させても良い。この場合、幅W1と幅W2はほぼ等しくなる。
留具70について図13を用いて詳細に説明する。図13は、留具70を固定軸部材50から外した状態の分解斜視図である。図13に示すように、留具70は、弓なり状に設けられた左右一対のアーム部71,72と、アーム部71とアーム部72との間に架設されたブリッジ部73と、アーム部71,72の各先端部において内側へ突出した爪部74〜77と、アーム部71の内周面において周方向に間隔をあけて凸設された凸部78,79と、アーム部72の内周面において周方向に間隔をあけて凸設された凸部80,81とから構成されている。なお、凸部79,81は、ブリッジ部73の左右両端部の付け根にある。
固定軸部材50について詳細に説明する。固定軸部材50は左右方向を軸方向とした筒状の部材であり、固定軸部材50を左右に貫通した中空51は樽型を呈している。固定軸部材50の外周面であって左右端部には、爪部74〜77にそれぞれ対応した係止凹部52〜55が形成され、凸部78,80にそれぞれ対応した嵌合凹部56,57が形成されている。また、固定軸部材50の外周面であって左端と右端の間の中腹部には、嵌合凹部58(図15に図示)が形成されている。なお、図13においては、嵌合凹部58は固定軸部材50によって隠れている。
フレキシブル基板60を固定軸部材50に巻く場合には、図13に示すように、平行部67aをU字状に曲げ、連結部68aをS字状に曲げる。図13及び図14に示すように、帯部66aを固定軸部材50の軸と平行にして、その帯部66aを固定軸部材50の外周面に沿わせ、アーム部71,72によって固定軸部材50を抱持し、凸部78,80を嵌合凹部56,57にそれぞれ嵌合し、ブリッジ部73を嵌合凹部58に嵌合し、爪部74〜77を係止凹部52〜55にそれぞれ係止する。そして、図14の矢印Bに示すように、第1の延伸部62をブリッジ部73の外から固定軸部材50に2回半巻く。
図15は、留具70によってフレキシブル基板60を固定軸部材50に留めた状態において軸方向に直交する面の断面図である。図14及び図15に示すように、アーム部71,72によって固定軸部材50が抱持されると、凸部78と凸部79との間において隙間がアーム部71の内周面と固定軸部材50の外周面との間に形成され、凸部79と凸部81との間において隙間がアーム部72の内周面と固定軸部材50の外周面との間に形成される。帯部66aはそれら隙間においてアーム部71の内周面と固定軸部材50の外周面との間に挟まれている。帯部66aが凸部78〜81に当接することによって、帯部66aの捻れを防止することができる。
また、嵌合凹部58に嵌合したブリッジ部73は一方の縁73aにおいて固定軸部材50の外周面と面一になっており、ブリッジ部73の外周面73bの曲率半径Rは一方の縁73aから他方の縁73cに向かうにつれて大きくなっていく。そのため、ブリッジ部73は他方の縁73cにおいて固定軸部材50の外周面とは面一になっておらず、その縁73cは固定軸部材50の外周面から突出している。フレキシブル基板60の帯部66aがブリッジ部73の縁73cに沿っており、帯部66aの縁がブリッジ部73の突出した部分に当接するので、帯部66aの縁が外側に巻かれた第1の延伸部62に擦れない。
図2〜図4に示すように、固定軸部材50は第1の軸受部20と第2の軸受部21との間には配置されている。そして、軸部材30の右側の部分32が固定軸部材50の中空51に挿入され、軸部材30と固定軸部材50が同軸となっているが、中空51及び軸部材30の右側の部分32が樽型となっているので固定軸部材50は軸回りの回転を固定した状態とされている。また、固定軸部材50の左右方向の長さが第1の軸受部20と第2の軸受部21との間の間隔に等しく、固定軸部材50は左右方向の移動を固定されている。
固定軸部材50に巻かれた第1の延伸部62の先が上筐体2に形成された通し孔5に挿入され、先端部のコネクタ64が上筐体2内に収納された回路基板に接続されている。通し孔5は第1の軸受部20と第2の軸受部21との間において上筐体2の端部に形成されている。
軸止め部10の近傍には、軸止め部10の軸に対して垂直な隔壁6が形成され、隔壁6と軸止め部10との間にスリット7が形成されている。下筐体3の端面であって軸止め部10の下側には、傾斜面8が形成され、下筐体3の端面であって第1の軸受部20の下側には、凹部9が形成され、凹部9の底に通し孔19が形成されている。
帯部66aは、第1の軸受部20の軸と平行な状態で第1の軸受部20の外周面に沿って案内され、更にスリット7に案内されている。また、S字状に曲げられた連結部68aは傾斜面8に沿って案内され、U字状に折られた平行部67aが凹部9に収納されている。第2の延伸部63の先が通し孔19に挿入され、先端部のコネクタ65が下筐体3内に収納された回路基板に接続されている。
以上のようなヒンジ部4においては、ユーザが下筐体3に対して上筐体2を開くと、フレキシブル基板60の延伸部62の巻き具合が緩み、ユーザが下筐体3に対して上筐体2を開くと、フレキシブル基板60の延伸部62が固定軸部材50に巻かれる。フレキシブル基板60の延伸部62の巻かれた部分が緩んだり巻かれたりすることで、その巻かれた部分が全体として揺動しようとするが、延伸部62が固定軸部材50に巻かれているので、その巻かれた部分が大きく揺動することはない。そのため、フレキシブル基板60がカバー91の内面に擦れない。
また、フレキシブル基板60の帯部66aが二つのアーム部71,72によって固定軸部材30との間に挟まれ、延伸部62が二つのアーム部71,72の間において固定軸部材30に巻かれているから、上筐体2と下筐体3を開閉しようとしても帯部66aが捻れにくい。
また、フレキシブル基板60の延伸部62がブリッジ部73の外から巻かれているので、帯部66aの縁が外側に巻かれた第1の延伸部62に擦れない。
また、フレキシブル基板60の帯部66aが凸部78,79の間にあるから、上筐体2と下筐体3の回動によって第1の延伸部62が緩んだり締まったりしても、帯部66aが固定軸部材30の周方向に移動しない。そのため、帯部66aの捻れを防止することができる。
以上のように、フレキシブル基板60の擦れや捻れを防止することで、フレキシブル基板60の長寿命化を図ることができ、上筐体2と下筐体3の回動操作が重くなることを防止することができる。
また、軸部材30が軸止め部10から第2の軸受部21まで挿入されているから、ヒンジ部4を補強することができる。更に、軸部材30に対して固定軸部材50の回転が固定されているから、軸部材30の強度を固定軸部材50によって補強することができる。
また、固定軸部材50が第1の軸受部20と第2の軸受部21との間に挟まれることで、固定軸部材50が軸方向に動かないから、第2の軸受部21、第1の軸受部20及び軸部材30等に対する摩耗・衝撃を抑えることができ、ヒンジ部4の補強することができる。
また、カバー91〜95によって覆うことによって、軸止め部10、ヒンジ支持部11、第1の軸受部20、第2の軸受部21及び固定軸部材30等を保護することができる。
また、カバー91〜95の内側に固定軸部材50が収容されているから、ヒンジ部4を補強することができる。特に、軸止め部10、ヒンジ支持部11、第1の軸受部20、ヒンジ受け部21及び固定軸部材50等がカバー91〜95の内側に詰まっており、スペースが殆どないから、ヒンジ部4を補強することができる。
また、軸止め部10、ヒンジ支持部11、第1の軸受部20、第2の軸受部21、軸部材30、固定軸部材50、留具70、カバー91〜95が何れも樹脂製であるから、アンテナをヒンジ部4の近傍において上筐体2又は下筐体3に内蔵しても、電波受信感度が低減しない。更には、金属製に比較して、折り畳み型電子機器1の軽量化を図ることができ、耐水性の向上を図ることができる。
また、帯部66a、平行部67a及び連結部68aは矩形枠部61を二つ折りにすることで幅を狭くしたものであるから、帯部66a、平行部67a及び連結部68aの収納スペースを小さくすることができる。一方、上筐体2と下筐体3の回動により第1の延伸部62が変形しても、延伸部62は折り曲げられていないから延伸部62の可変応力が大きくならない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
上記実施形態においては折り畳み型電子機器1が携帯電話機であるが、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳、その他の電子機器であっても良い。
また、上記実施形態においては軸部材30が固定軸部材50と別体であるが、これらが一体成形されていても良い。
折り畳み型電子機器1の斜視図である。 カバー91〜95を外した状態の斜視図である。 カバー91〜95を外した状態の斜視図である。 折り畳み型電子機器1の分解斜視図である。 折り畳み型電子機器1を閉じた状態において、図1の線V−Vを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。 折り畳み型電子機器1を開いた状態において、図1の線V−Vを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。 折り畳み型電子機器1を閉じた状態において、図1の線VII−VIIを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。 折り畳み型電子機器1を開いた状態において、図1の線VII−VIIを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。 折り畳み型電子機器1を閉じた状態において、図1の線IX−IXを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。 折り畳み型電子機器1を開いた状態において、図1の線IX−IXを通ってヒンジ部4の軸に直交する面の断面図である。 フレキシブル基板60の展開図である。 フレキシブル基板60を線Aに沿って折った状態の図面である。 留具70を固定軸部材50から外した状態の分解斜視図である。 留具70によってフレキシブル基板60を固定軸部材50に留めた状態の斜視図である。 留具70によってフレキシブル基板60を固定軸部材50に留めた状態において軸方向に直交する面の断面図である。 従来の折り畳み型携帯電話機の概略斜視図である。
符号の説明
2 上筐体(第1の筐体)
3 下筐体(第2の筐体)
4 ヒンジ部
30 軸部材
50 固定軸部材
60 フレキシブル基板
62 第1の延伸部
66a 帯部
70 留具
71,72 アーム部
73 ブリッジ部
78,79,80,81 凸部

Claims (7)

  1. 第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを回動可能に連結するヒンジ部と、このヒンジ部内に配置され、前記第1の筐体内の回路と前記第2の筐体内の回路を接続するフレキシブル基板とからなるフレキシブル基板保持構造において、
    前記フレキシブル基板は、帯部と前記帯部からほぼ直角に延出した延伸部とを有し、
    前記第2の筐体に設けたヒンジ部のヒンジ支持部内に、回動軸と同軸になるように収容され、前記第2の筐体に対し前記第1の筐体を軸回りに回動させて開くとき、前記フレキシブル基板の延伸部を巻き付ける筒状の固定軸部材と、
    前記フレキシブル基板の帯部を前記固定軸部材の軸方向の外周面に固定するため、一対のアーム部を有し前記固定軸部材を抱持する留具と、
    前記ヒンジ部内に、回動軸と同軸となるように収容され、前記固定軸部材に挿入された軸部材と、
    を備えることを特徴とするフレキシブル基板保持構造。
  2. 前記固定軸部材は、前記軸部材に対して軸回りの回転を固定した状態とされていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造。
  3. 前記固定軸部材は、軸方向の移動を固定されるように、前記ヒンジ部に設けられた第1の軸受部及び第2の軸受部の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造。
  4. 前記留具は、前記帯部と擦れないように前記延伸部をその外側から前記固定軸部材に巻き付けるブリッジ部を有することを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造。
  5. 記帯部は前記固定軸部材の外周面と前記アーム部との間に挟まれるように固定されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板保持構造。
  6. 前記アーム部の内周面には二つの凸部が周方向に間隔をあけるよう形成され、
    前記帯部は、前記二つの凸部の間で前記固定軸部材の外周面と前記アーム部との間に挟まれることを特徴とする請求項5に記載のフレキシブル基板保持構造。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載のフレキシブル基板保持構造を有する電子機器。
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