JP4361025B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ機に関し、図柄を変動表示する図柄表示装置により特定の図柄が表示された場合に大当りが発生するパチンコ機として好適なものである。
図14は従来のパチンコ機の正面説明図である。パチンコ機500に備えられた発射レバー501を右回転させると、遊技球発射装置(図示省略)が作動し、上皿509に貯留されている遊技球が遊技領域502へ発射され、その発射された遊技球は遊技領域502を流下する。その遊技球が遊技領域502に設けられた始動口503に入賞すると、賞球払出装置が作動し、所定個数の遊技球が賞球として上皿509に払出され、特別図柄表示装置504が複数の特別図柄(例えば0〜9の数字を表現した特別図柄)を縦に配列した図柄列を横方向3つの表示領域にてそれぞれ上下方向に変動表示する。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート505を通過すると、特別図柄表示装置504が複数の普通図柄(例えば○や×などの記号を表現した普通図柄)を変動表示する。そして、その変動表示から所定時間経過すると、普通図柄の変動表示が終了し、当り普通図柄(例えば○)またはハズレ普通図柄(例えば×)を停止表示する。その当り普通図柄が停止表示されると、始動口503の下方に設けられた普通電動役物506が羽根形状の1対の羽根部材(チューリップ)を所定時間(例えば1秒)開放させる。なお、羽根部材は、当り普通図柄が停止表示されない通常時は閉成されている。
開放された羽根部材に入賞した遊技球は、始動口503に入賞した遊技球を検出する検出スイッチによって検出され、特別図柄表示装置504が特別図柄の変動表示を開始する。つまり、羽根部材を開放した普通電動役物506は、始動口503と同じ役割をする。
特別図柄表示装置504は、特別図柄の変動表示を開始してから所定時間経過すると、変動表示を終了し、3つの表示領域にて計3つの停止図柄を表示する。その停止図柄が大当り図柄(例えば図14に示すような777などの揃目)であった場合は大当りが発生し、開閉扉507が開放され、大入賞口508が開口する。そして、大入賞口508に入賞した遊技球の数が規定数(例えば10個)に達したという条件、あるいは、大入賞口508が開口してから規定時間(例えば約30秒)に達したという条件のいずれかが満足されたときに開閉扉507が閉成し、大入賞口508が閉口する。大入賞口508の開口から閉口までを1ラウンドとし、大入賞口508に入賞した遊技球が大入賞口508の内部に設けられた特別領域を通過したことを条件に次のラウンドに進むことができ、規定のラウンド数(例えば15ラウンド)の大当り遊技を行うことができる。
また、特別図柄の変動中に遊技球が始動口503、または、両翼を開放した普通電動役物506に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示は保留され、現在行われている特別図柄の変動表示が終了した後に、保留されている変動表示が行われる。保留可能な数(以下、保留数という)の上限は、例えば4個であり、特別図柄の変動表示開始から終了までを1回の変動表示とすると、変動表示が1回行われる毎に保留数が1ずつ減少する(以下、減少を消化ともいう)。
特開2004−130004号公報
ところで、前述した従来のパチンコ機において、特別図柄表示装置が表示する停止図柄の中で、賞球払出しと関係のあるのは、大当り図柄でけであり、ハズレ図柄は一切関係なかった。このため、ハズレ図柄と賞球の払出しとは一切関係ないという固定観念が出来上がってしまっており、そのことが遊技を単調なものにしてしまっている。
そこでこの発明は、上述の従来の問題を解決するためになされたものであり、特別図柄表示装置が停止図柄として表示するハズレ図柄と賞球払出しとの関係を作ることにより、遊技の単調化をなくすことができるパチンコ機を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1ないし請求項に記載の発明では、遊技盤(5)と、前記遊技盤に設けられた始動口(26)と、遊技球が前記始動口に入賞したときに大当りか否かを判定するCPU(112)と、遊技球が前記始動口に入賞したときに複数の図柄を変動表示するとともに前記CPUの判定結果に対応する図柄を確定表示する図柄表示装置(31)と、前記図柄表示装置が確定表示した図柄が大当り図柄であった場合に大入賞口(42)を開閉する変動入賞装置(40)と、を備えたパチンコ機(1)において、前記遊技盤の遊技領域に設けられており、前記遊技領域を流下する遊技球を受入れるための受入用開口部(11a)が周面に開口形成された筒状のカバー(11)と、前記受入用開口部の上方に設けられており、前記受入用開口部から受入れられる遊技球が通過する受入口(13c)を有する部材(13)と、前記受入口の内壁に設けられており、前記受入口に受入れられた遊技球を検出する検出スイッチ(13a、13b)と、前記カバーの内側に設けられており、外周面を前記カバーの内周面に対向させながら常時回転する回転体(12)と、この回転体の外周面から内方に向けて凹み形成されており、前記受入用開口部から受入れられた遊技球を保持するための複数の保持部(12a〜12c)と、前記カバーの周面に開口形成されており、前記保持部に保持されている遊技球を前記カバーの外方へ排出するための排出用開口部(11b)と、この排出用開口部を開閉する開閉部材(16)と、この開閉部材を開閉駆動するための駆動手段(20)と、前記排出用開口部から排出された遊技球が入賞する入賞口と(14c)、この入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞検出手段(14a、14b)と、を備えており、前記CPUは、前記検出スイッチが遊技球を検出した数に基いて前記保持部に保持されている遊技球の数を計数するとともに前記開閉部材を閉動作させたときに前記計数した遊技球の数を0にリセットし、かつ、遊技球が前記始動口に入賞したときに大当りではないと判定した場合に小当りか否かを判定し、さらに、小当りと判定した場合に前記計数した遊技球の数に基いて複数の小当り図柄の中から所定の小当り図柄を選択し、さらに、前記図柄表示装置による複数の図柄の変動表示後に前記所定の小当り図柄が確定表示された場合に前記駆動手段を駆動して前記開閉部材を開放動作させ、前記図柄表示装置は、遊技球が前記始動口に入賞したときに複数の図柄を変動表示するとともに前記CPUが小当りであると判定した場合に、前記CPUが選択した所定の小当り図柄を確定表示するという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載のパチンコ機(1)において、前記開閉部材(16)は、前記遊技盤(5)の盤面から進出することにより前記排出用開口部(11b)を閉成し、前記盤面の裏面側へ退避することにより前記排出用開口部を開口するように構成されているという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のパチンコ機(1)において、前記開閉部材(16)は、前記カバー(11)の一部を構成するものであるという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、前記CPU(112)は、前記入賞検出手段により所定数の遊技球が検出されたときに前記検出スイッチにより検出された遊技球の数を所定数減算するという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載のパチンコ機(1)において、受入口から下方に一部を露出させた遊技球を、前記回転体(12)の外周面のうち、前記保持部が形成されていない外周面により、前記受入口から離脱しないように支持して前記受入口に停留させるように構成されているという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載のパチンコ機(1)において、前記受入口(13c)から下方に一部を露出させた遊技球を、前記保持部(12a〜12c)に保持されている遊技球の周面により、前記受入口から離脱しないように支持して前記受入口に停留させるように構成されているという技術的手段を用いる。
(請求項1に係る発明の効果)
回転体の保持部に保持されている遊技球の数に基づいて、図柄表示装置により確定表示される図柄を決定することができるため、回転体の保持部に保持されている遊技球の数と、図柄表示装置により確定表示される図柄との間に何らかの関係があることを遊技者に分からせることができる。
従って、遊技者は、自身の希望する確定図柄が選択されることを期待しながら、回転体の保持部に希望する数の遊技球が保持されるかどうか、スリルを味わいながら遊技を楽しむことができる。
また、CPUは、図柄表示装置による複数の図柄の変動表示後に小当り図柄が確定表示された場合に、保持部に保持されている遊技球を排出用開口部から排出するため、大入賞口開口による賞球獲得以外にも賞球獲得の機会が生まれるので、小当り図柄の確定表示に対する遊技者の期待をより一層大きなものにすることができる。
(請求項に係る発明の効果)
開閉部材は、遊技盤の盤面から進出することにより排出用開口部を閉成し、盤面の裏面側へ退避することにより排出用開口部を開口するように構成されているため、開閉部材を盤面に対して前後方向に直線的に移動させることにより、排出用開口部を開閉することができるので、ソレノイドのプランジャなど、直線的に運動する部材に開閉部材を取付けることにより、排出用開口部の開閉を行うことができる。
(請求項に係る発明の効果)
開閉部材は、カバーの一部を構成するものであるため、開閉部材を設けるためにカバー以外の別部材を製造する必要がない。また、開閉部材の存在を分かり難くすることができるので、カバーのデザインを損ねることがない。
(請求項に係る発明の効果)
CPUは、回転体の保持部に保持されている遊技球が入賞する入賞口に所定数の遊技球が入賞したときに、検出スイッチにより検出された遊技球の入賞数、つまり遊技球の保持球数を所定数減算するため、保持球数を変化させることができるので、図柄表示装置により確定表示される図柄が実際に保持されている遊技球の保持球数だけで決定されないようにすることができる。
従って、確定表示される図柄の種類を保持球数だけに基づいて予測することが難しくなるため、想像力を働かせる面白い遊技を楽しむことができる。
(請求項に係る発明の効果)
受入用開口部から受入れられる遊技球が通過する受入口を有する部材のその受入口から下方に一部を露出させた遊技球を、回転体の外周面のうち、保持部が形成されていない外周面により、上記受入口から離脱しないように支持して上記受入口に停留させるように構成されているため、回転体が回転し、保持部が形成されている外周面が、上記受入口から下方に一部を露出させた遊技球の下に到達したときに、その遊技球を保持部に落下させ、その保持部に保持することができる。
つまり、回転体が回転することにより、保持部が形成されている外周面と形成されていない外周面とが、受入口から下方に一部を露出させた遊技球の下を交互に通過するため、その遊技球を保持部に保持する動作と、上記受入口に停留させる動作とを交互に行うことにより、複数の保持部に遊技球を保持することができる。
(請求項に係る発明の効果)
受入口から下方に一部を露出させた遊技球を、保持部に保持されている遊技球の周面により、上記受入口から離脱しないように支持して上記受入口に停留させるように構成されているため、1つの保持部に複数の遊技球が保持されないようにすることができる。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する前枠2が設けられており、その前枠2にはガラス枠3が開閉可能に取付けられている。ガラス枠3の内側には遊技盤5が設けられており、前枠2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー19が回動可能に取付けられている。遊技盤5の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿6が設けられており、上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿7が設けられている。
前枠2の左側面には、プリペイドカードユニット60が接続されており、プリペイドカードユニット60には、プリペイドカードを挿入するカード挿入口61が設けられている。カード挿入口61の内部には、プリペイドカードに記録された情報(残り度数)を読取るとともに、その情報を貸球要求の数に応じて書換え、残り度数を算出する装置が設けられている。上受け皿6の前面には、遊技球の貸出しを行う場合に押す貸出ボタン58と、カード挿入口61に挿入されているプリペイドカードを取出し可能な位置まで返却する(戻す)ために押す返却ボタン59と、プリペイドカードユニット60により読取られたプリペイドカードの残り度数などを表示する度数表示部57とが備えられている。
[遊技盤の主要構成]
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を表現した図柄)を変動表示する特別図柄表示装置31が設けられている。特別図柄表示装置31は、たとえば複数の特別図柄を縦方向に配列した図柄列を画面の横方向3個所の表示領域においてそれぞれ変動表示(たとえば、上から下に向けて移動(スクロール))させる。
センターケース30には、普通図柄を表示する普通図柄表示装置34が設けられている。普通図柄表示装置34は複数の普通図柄を所定の順序で表示する(以下、その表示を普通図柄の変動表示という)。この実施形態では、普通図柄表示装置34は、内部にLEDを備えた複数の星形の表示部を備えており、各表示部の表示状態(LEDの点灯または消灯)の組合せが普通図柄を表現しており、遊技球が遊技盤5に設けられた右ゲート8または左ゲート9を通過すると普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示を開始する。
センターケース30の下方には、始動口26が上方を向いて開口形成されており、遊技球が始動口26に入賞すると、その遊技球は、始動口スイッチ26a(図6)により検出され、所定個数の賞球が払出されるとともに、特別図柄表示装置31が特別図柄の変動表示を開始する。始動口26の直下には、開閉可能な1組の開閉翼片25aを有する普通電動役物25が設けられており、普通図柄表示装置34が普通図柄の変動表示後に当り普通図柄を確定表示すると、普通電動役物ソレノイド25b(図6)が作動し、開閉翼片25aが開放する。開放した開閉翼片25aは、始動口26を拡大する役割をしており、開放した開閉翼片25aから入賞した遊技球も始動口スイッチ26aにより検出され、所定個数の賞球が払出されるとともに、特別図柄表示装置31が特別図柄の変動表示を開始する。
特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口26に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、保留数という)は、LEDを内部に備えた複数の表示部からなる保留数表示装置36により表示される。各表示部は、透光性材料により形成されており、内部のLEDからの発光が透過するようになっている。保留数と同じ数のLEDが点灯し、LEDが点灯している表示部の数を数えることにより、保留数を知ることができる。この実施形態では、保留数の上限は4である。
普通図柄の変動表示中に遊技球が右ゲート8または左ゲート9を通過した場合は、その通過による普通図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。保留されている数(以下、普通図柄始動記憶数という)は、LEDを内部に備えた複数の表示部からなる普通図柄始動記憶数表示装置33により表示される。各表示部は、透光性材料により形成されており、内部のLEDからの発光が透過するようになっている。普通図柄始動記憶数と同じ数のLEDが点灯し、LEDが点灯している表示部の数を数えることにより、普通図柄始動記憶数を知ることができる。この実施形態では、普通図柄始動記憶数の上限は4である。
特別図柄表示装置31が特別図柄の変動表示後に大当り図柄(例えば、666、777等の揃目)を確定表示すると大当りが発生し、その大当り図柄が特別の図柄(例えば、777等の奇数図柄)であった場合は、その大当りによる大当り遊技が終了した後の遊技状態が確変遊技状態に変化する。
ここで、確変遊技状態とは、大当り発生の確率が通常よりも高くなった遊技状態をいう。以下、大当りの遊技が終了した次の遊技が確変遊技状態に変化する大当りを確変大当りといい、確変大当り以外の大当りを通常大当りという。
確変遊技状態では、特別図柄の変動開始から終了までにかかる時間(以下、特別図柄変動時間という)および普通図柄の変動開始から終了までにかかる時間(以下、普通図柄変動時間という)がそれぞれ短縮される。以下、特別図柄変動時間および普通図柄変動時間がそれぞれ短縮された遊技状態を時短遊技状態という。例えば、時短遊技状態になると、特別図柄変動時間は、通常遊技状態のときの10秒が5秒に短縮され、普通図柄変動時間は、通常遊技状態のときの30秒が5秒に短縮される。また、普通電動役物25の開閉翼片25aの開放時間は、通常遊技状態のときよりも延長される。例えば、0.2秒が4.0秒に延長される。普通図柄の当り確率は、両遊技状態共に同一であり、例えば、93/97である。
また、通常大当りの場合は、その大当り遊技が終了した次の遊技は、確変大当りのように高確率には移行しない遊技性と、高確率には移行しないが時短遊技状態に変化する遊技性とが存在し、どちらの遊技性にも設計することができる。ただし、特別図柄の変動開始から確定図柄表示までを1回転とした場合に、特別図柄変動時間が短縮された遊技状態は、数十ないし数百回転の期間継続する。つまり、確変遊技状態では時短の回転数には制限がないが、通常大当り後の遊技では制限がある。なお、確変遊技状態および時短遊技状態のいずれでもない遊技状態を通常遊技状態という。
普通電動役物25の下方には、大当りが発生したときに大入賞口42を開閉する大入賞口開閉部材41を備えた変動入賞装置40が設けられている。また、遊技盤5の左右には、小役入賞装置10がそれぞれ設けられている。
その他遊技盤5には、複数の風車4、発射された遊技球を遊技盤5上の遊技領域へ案内する案内レール21、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口44などが設けられている。なお、図示しないが、遊技盤5の盤面には、多くの遊技釘が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘に衝突することによって流下方向が変化する。
[小役入賞装置10の構造]
次に、小役入賞装置10の構造について図3ないし図5を参照して説明する。図3は、小役入賞装置10の斜視図である。図3(A)は、小役入賞装置10を右斜め上方から見た斜視図であり、図3(B)は、図3(A)に示す小役入賞装置10から回転体およびカバーを取り除いた状態の小役入賞装置10の斜視図である。図4は、小役入賞装置10の構造を説明する説明図である。図4(A)は、小役入賞装置10の正面説明図であり、図4(B)は、図4(A)に示す小役入賞装置10を右側面から透視した説明図であり、図4(C)は、回転体およびカバーの斜視図であり、図4(D)は、カバーの正面説明図であり、図4(E)は、回転体の正面説明図である。図5は、小役入賞装置10の動作を説明する説明図である。図5(A)は、1個の遊技球が回転体によって保持された状態を示す説明図であり、図5(B)は、3個の遊技球が回転体によって保持された状態を示す説明図であり、図5(C),(D)は、保持されている遊技球が入賞口に入賞する状態を示す説明図であり、図5(E)は、遊技球の入賞が阻止された状態を示す説明図である。なお、以下の説明では、パチンコ機1にて遊技を行う遊技者に向く方向を前方、遊技者に向く面を前面とし、その逆を後方、後面とする。
図3(A)に示すように、小役入賞装置10は、遊技球受入れ部材13と、カバー11と、回転体12と、停留部材16と、入賞部材14と、遊技球受入れ部材13、カバー11、回転体12および入賞部材14を遊技盤5の盤面に取付けるための取付板15と、回転体12を回転させるモータ17(図4(B))と、停留部材16を進退させる停留部材ソレノイド20(図4(B))と、回転体12の回転位置を検出する磁気センサ18(図4(B))とを備える。図2に示したように、小役入賞装置10は、遊技盤5の左右に1個ずつ設けられているが、どちらも同じ構造であるため、ここでは左側に設けられた小役入賞装置10を代表に説明する。
遊技球受入れ部材13は、側壁13d,13eおよび前壁13fを備えており、それらによって囲まれた内部領域には、1個の遊技球が通過することができる大きさに形成された空間である受入口13cが上下方向に貫通形成されている。また、受入口13cの内壁には、受入口13cに受入れられた遊技球を検出する左検出スイッチ13aが設けられている。検出スイッチの構造は同じであるが、ここでは、遊技盤5の右側の小役入賞装置10に設けられた検出スイッチを右検出スイッチ13bとする。各検出スイッチ13a,13bは、例えば変流器により構成される。
図4(C),(D)に示すように、カバー11は、筒状に形成されており、上面には、遊技球受入れ部材13によって受入れられた遊技球を受入れるための受入用開口部11aが開口形成されている。また、下面には、回転体12に保持されている遊技球をカバー11の外方へ排出するための排出用開口部11bが開口形成されている。回転体12は、その外周面をカバー11の内周面に対向させながら回転可能に設けられている。回転体12は、円筒形状のドラムの外周面から内方に向けて凹み形成された保持部12a〜12cを有する。各保持部は、縦断面がU字形状に形成されており、遊技球の外面に合致する形状に形成されている。図4(B)に示すように、回転体12の回転中心には、回転軸挿通孔12gが前後方向に貫通形成されており、その回転軸挿通孔12gに回転軸12hが挿通固定されている。回転軸12hは、ギヤを介してモータ17の回転シャフトと連結されている。この実施形態では、回転角度を細かく制御できるという理由から、モータ17としてステッピングモータを使用する。
図4(E)に示すように、回転体12の各保持部間に形成された各非保持部の裏面であって、磁気センサ18の検出位置を通過する部位には、磁気センサ18により検出される磁性体などにより形成されたマーカ12d〜12fが取付けられている。回転体12が回転すると、各マーカが磁気センサ18によって検出され、その検出信号に基づいて、回転体の回転位置が検出される。なお、磁気センサに代えて光センサなどを使用することもできる。
カバー11の排出用開口部11bには、停留部材16が設けられている。停留部材16は、カバー11の一部を構成する形状に形成されており、カバー11と一体化したデザインが施されている。停留部材16は、回転体12の各保持部12a〜12cの開口部を閉塞する大きさ、または、各保持部に保持されている遊技球の落下を阻止する大きさに形成されている。図3(B)に示すように、取付板15には、停留部材16を進退可能に挿通するためのスリット15bが前後方向に貫通形成されている。図4(B)に示すように、停留部材16は、停留部材ソレノイド20のプランジャ20aの先端に取付けられており、停留部材ソレノイド20が非通電になると、プランジャ20aの退縮によって停留部材16はスリット15bから遊技盤5の裏面側へ退避する(図5(C),(D))。また、停留部材ソレノイド20が通電されると、プランジャ20aの伸張によって停留部材16がスリット15bから前方へ突出する(図3(A)、図5(A),(B),(E))。
カバー11の排出用開口部11bの直下には、入賞部材14が設けられている。入賞部材14は、側壁14d,14eおよび前壁14fを備えており、縦断面がU字形状に形成されている。各壁により囲まれた空間の上面には入賞口14cが開口形成されている。入賞口14cは、遊技球が1個通過できる大きさに形成されており、取付板15のうち、前壁14fの裏面と対向する後面に対応する部位には、入賞口14cから入賞した遊技球を遊技盤5の裏面側へ流出させるための流出口15aが前後方向に開口形成されている。停留部材16が遊技盤5の裏面側へ退避しているときに回転体12の保持部が入賞口14cと対向する位置になると、その保持部に保持されている遊技球は、入賞口14cに入賞し、流出口15aから遊技盤5の裏面側へ流出する。その流出経路の途中には、その流出経路を流下する遊技球を検出する左入賞口スイッチ14a(図6)が設けられている。遊技盤5の右側に配置された小役入賞装置10の入賞口14cに入賞し、流出口15aから流出した遊技球は、右入賞口スイッチ14bによって検出される。
取付板15は、カバー11の直径よりも大きく円板状に形成された円板状部15eを備えており、その円板状部15eの両端には、取付板15を遊技盤5の盤面に取り付けるための取付ネジ15d(図3)を挿通するネジ挿通孔15fがそれぞれ前後方向に貫通形成されている(図4(A))。円板状部15eの上端には、遊技球受入れ部材13が前方へ突出して取付けられており、円板状部15eの下端に形成されたスリット15bの下には、入賞部材14が前方へ突出して取付けられている。円板状部15eの中心には、回転軸12hを挿通するための挿通孔15gが戦後方向に貫通形成されている。また、スリット15bの上方には、磁気センサ18の検出面とマーカ12d〜12fの表面とを連通させるためのセンサ用貫通孔15cが前後方向に貫通形成されている。
[小役入賞装置10の動作]
次に、小役入賞装置10の動作を説明する。
左側の小役入賞装置10の遊技球受入れ部材13の受入口13cに受入れられた遊技球は左検出スイッチ13aによって、右側の小役入賞装置10の遊技球受入れ部材13の受入口13cに受入れられた遊技球は右検出スイッチ13bによってそれぞれ検出される。そして、図5(A)に示すように、回転体12のいずれかの保持部が、受入口13cと連通する位置になっている場合は、その保持部に受入れられる。また、図5(C)に示すように、非保持部が受入口13cと対向する位置になっている場合は、受入口13cに受入れられた遊技球は、受入口13cから下方に下部を露出させた状態で、非保持部の外周面により、受入口13cから離脱しないように支持され、受入口13cに停留される。
また、図5(A)に示すように、遊技球が受入口13cに受入れられたときに、遊技球を保持した保持部が受入口13cの下に到達しているときは、受入口13cから下方に下部を露出させた遊技球P2が、保持部に保持されている遊技球P1の周面により、受入口13cから離脱しないように支持され、受入口13cに停留される。
図5(B)に示すように、遊技球P2,P3をそれぞれ保持している保持部が、斜め下方に到達した場合でも、各保持部に保持されている遊技球は、カバー11の内周面によって落下が阻止されるため、保持された状態が維持される。また、停留部材16が前方へ進出しているときは、その上方を保持部が通過した場合でも、その保持部に保持されている遊技球は、停留部材16によって入賞口14cへの入賞が阻止され、保持された状態が維持される。
そして、遊技中の所定の条件が成立し、停留部材16が退避すると、カバー11の排出用開口部11bが開口され、図5(C),(D)に示すように、各保持部に保持されている遊技球P2,P3は、排出用開口部11bを介して落下し、入賞口14cに入賞し、流出口15aから遊技盤5の裏面側へ流出し、左入賞口スイッチ14aまたは右入賞口スイッチ14bによって検出される。
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図6を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、遊技球を検出する各スイッチがONしたか否かの判定、大当りか否かの判定(以下、大当り判定という)、確変大当りか否かの判定、普通図柄の当りかハズレかの判定、モータ17の制御、回転体12の回転位置の検出、停留部材ソレノイド20,20の制御、保持部に保持されている遊技球の計数、入賞数の計数など、主な遊技の制御を実効する。
ROM114には、メインCPU112が各種制御、検出、判定および処理などを実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、保留数や入賞数などを記憶する記憶領域と、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データおよびROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納する記憶領域と、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域とを備える。
主制御基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。始動口スイッチ26a、特別図柄表示装置31を制御する図柄制御基板38、遊技中にスピーカ(図示せず)から出力される効果音などを制御する音声制御基板67、保留数表示装置36や装飾用LEDやランプ類などの点灯・点滅を制御するランプ制御基板300、電源基板64、賞球および貸球の払出しなどを制御する払出制御基板200、当りの発生や賞球払出数などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
払出制御基板200には、主制御基板100から送信されてくる賞球コマンド、プリペイドカードユニット60からCR接続基板56を介して送信されてくる貸球要求信号などを受信するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球および貸球の払出しなどの制御を実行するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球および貸球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、払出すべき賞球または貸球の総数やサブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。また、RAM216は、電源遮断時に、入賞数や未払いの賞球総数などを示すデータをバックアップして記憶するバックアップ領域を備える。
また、払出制御基板200には、電源基板64、発射モータ19cを駆動するための発射モータ駆動基板19a、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板19aには、発射モータ19c、発射モータ駆動基板19aから発射モータ19cへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ(SW)19bが電気的に接続されている。
図柄制御基板38には、メインCPU112から送信される図柄制御コマンドを解析し、その解析結果に基づいて特別図柄表示装置31を制御するサブCPU38aと、このサブCPU38aが実行する制御プログラムなどが格納されたROM38bと、サブCPU38aの処理結果、ROM38bから読出された制御プログラムなどを一時的に格納するRAM38cとが搭載されている。
遊技枠中継基板53には、下受け皿7が遊技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチ(SW)65、球切れを検出する球切れ検出スイッチ(SW)66およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、払出装置62に備えられた払出球を検出する前部払出センサ62a、後部払出センサ62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、遊技球の払出しを行う部材を駆動する払出モータ62cが電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物ソレノイド(SL)25b、普通図柄表示装置34、右ゲート8を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ(SW)8a、左ゲート9を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ(SW)9a、大入賞口42に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ(SW)42a、右検出スイッチ(SW)13b、左検出スイッチ(SW)13a、右入賞口スイッチ(SW)14b、左入賞口スイッチ(SW)14a、モータ17、磁気センサ18、停留部材ソレノイド(SL)20,20および大入賞口中継基板50が電気的に接続されている。なお、図示しないが、盤面中継基板51には、モータ17を制御するためのモータ制御回路、磁気センサ18を制御するためのセンサ制御回路および停留部材ソレノイド20,20を制御するためのソレノイド制御回路が搭載されている。
大入賞口中継基板50には、大入賞口42の内部に設けられた特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(SW)43aと、大入賞口42に入賞した遊技球の流下経路を特定領域およびそれ以外の領域に振り分ける部材を動作させる特定領域ソレノイド(SL)43bと、大入賞口開閉部材41を開閉させるための大入賞口ソレノイド(SL)41aとが電気的に接続されている。電源基板64は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、度数表示部57(図1)に残り度数を表示するための回路が搭載された度数表示基板57aと、プリペイドカードユニット60とが電気的に接続されている。度数表示基板57aには、貸出ボタン58と、返却ボタン59と、貸出ボタンランプ58aとが電気的に接続されている。
電源基板64は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源63から電源の供給を受け、各基板および装置へ動作電源を供給する。図示しないが、電源基板64には、パチンコ機1の電源のON・OFFを行う電源スイッチ(SW)と、RAM116,216のバックアップ領域に記憶されているデータをクリアするためのRAMクリアスイッチとが設けられている。
[小当り用図柄テーブル]
次に、小当り用図柄テーブルの構成について、それを示す図7を参照して説明する。
この実施形態のパチンコ機1では、大当りが発生する他に小当りが発生し、小当りが発生した場合は、左右の小役入賞装置10に備えられている停留部材16がそれぞれ退避し、各回転体12に保持されている遊技球が入賞口14cに入賞する。
小当り用図柄テーブルTa1は、その小当りが発生したときに特別図柄表示装置31により確定表示される小当り用図柄を決定するために用いる。小当り用図柄テーブルTa1は、左側の小役入賞装置10の回転体12に保持されている遊技球の数(以下、左保持球数という)Lおよび右側の小役入賞装置10の回転体12に保持されている遊技球の数(以下、右保持球数という)Rと、小当り用図柄とを対応付けて構成されている。左保持球数Lは、L0〜L3(0〜3個)の計4種類であり、右保持球数Rは、R0〜R3(0〜3個)の計3種類である。Zは、小当り用図柄の1,3,5,7のうち、任意の小当り用図柄を示す。
小当り用図柄は、左保留数L、右保留数RおよびZにより決定する。例えば、左保留数LがL2(2個)、右保留数RがR1(1個)およびZが1であった場合は、小当り用図柄は、Z:(Z+1):3=1:2:3となるため、特別図柄表示装置31は、小当り用図柄「123」を確定表示する。
[カウンタおよびテーブル]
次に、遊技内容を決定するためのカウンタおよびテーブルについて説明する。
カウンタとしては、大当り判定を行うための数値をカウントする大当りカウンタ、小当りか否かの判定(以下、小当り判定という)を行うための数値をカウントする小当りカウンタ、大当り図柄を決定するための数値をカウントする大当り図柄決定カウンタ、小当り用図柄Zを決定するための数値をカウントする小当り図柄決定カウンタ、特別図柄の変動パターン(変動内容)を決定するための数値をカウントする変動パターン決定カウンタ、変動パターンとしてリーチを伴う変動パターン(以下、リーチパターンという)を選択するか否かを決定するための数値をカウントするリーチ決定カウンタ、リーチパターンを決定するための数値をカウントするリーチパターン決定カウンタ、リーチ状態を構成する特別図柄(以下、リーチ図柄という)を決定するための数値をカウントするリーチ図柄決定カウンタ、ハズレ図柄を決定するための数値をカウントするハズレ図柄決定カウンタなどを用いる。なお、リーチとは、大当り図柄を構成する特別図柄のうち、1図柄以外は総て確定表示された状態をいう。
大当りカウンタは、複数の数値(例えば、0〜3490の計3491個の数値)をカウントするリングカウンタであり、大当りカウンタから取得したカウンタ値が、予め設定された確変大当り値(例えば、3、7、77、333および777)であった場合は、通常大当りと判定し、通常大当り値(例えば、1111または2222)のいずれかであった場合は、確変大当りと判定する。
また、小当りカウンタは、複数の数値(例えば、0〜5の計6個の数値)をカウントするリングカウンタであり、小当りカウンタから取得したカウンタ値が、予め設定された小当り値(例えば、3)であった場合は、小当りと判定する。
大当り図柄決定カウンタは、大当り図柄の種類の数と対応する複数の数値(例えば、0〜9の計10個の数値)をカウントするリングカウンタである。ROM114には、大当り図柄決定カウンタの各カウンタ値と大当り図柄(例えば、000、111〜999の計10種類の大当り図柄)とを対応付けた大当り図柄テーブルが格納されており、大当り図柄決定カウンタから取得したカウンタ値と対応付けられている大当り図柄を選択する。また、大当り図柄には、確変大当りを意味する確変大当り図柄(例えば、111、222、333、555、666、777、999)と、通常大当りを意味する通常大当り図柄(例えば、000、444、888)とが設定されており、確変大当り判定されているときに通常大当り図柄を選択した場合は、いずれかの確変大当り図柄を選択するまで大当り図柄の選択を繰り返し、通常大当りと判定されているときに確変大当り図柄を選択した場合は、いずれかの通常大当り図柄を選択するまで大当り図柄の選択を繰り返す。
例えば、確変大当りと判定されているときに大当り図柄決定カウンタから取得したカウンタ値が7であった場合は、大当り図柄777を選択する。
小当り図柄決定カウンタは、複数の数値(この実施形態では、0〜3の計4個の数値)をカウントするリングカウンタである。ROM114には、小当り図柄決定カウンタの各カウンタ値と小当り図柄(この実施形態では、1,3,5,7の計4種類の小当り図柄)とを対応付けた小当り図柄テーブルが格納されており、小当り図柄決定カウンタから取得したカウント値と対応付けられている小当り図柄を選択する。例えば、小当り図柄決定カウンタから取得したカウンタ値が1であった場合は、小当り図柄1を選択する。
変動パターン決定カウンタは、変動パターンの種類の数と対応する複数の数値をカウントするリングカウンタであり、ROM114には、変動パターン決定カウンタの各カウンタ値と変動パターンとを対応付けた変動パターンテーブルが格納されており、変動パターン決定カウンタから取得したカウンタ値と対応付けられている変動パターンを選択する。
リーチ決定カウンタは、複数の数値をカウントするリングカウンタであり、リーチ決定カウンタから取得したカウンタ値が、予め設定された特定の値であった場合は、リーチパターンの選択を決定する。大当り判定された場合は、常にリーチパターンの選択を決定する。
リーチパターン決定カウンタは、リーチパターンの種類の数と対応する複数の数値をカウントするリングカウンタであり、ROM114には、リーチパターン決定カウンタの各カウンタ値とリーチパターンとを対応付けたリーチパターンテーブルが格納されており、リーチパターン決定カウンタから取得したカウンタ値と対応付けられているリーチパターンを選択する。
リーチ図柄決定カウンタは、リーチ図柄の種類の数と対応する複数の数値をカウントするリングカウンタであり、ROM114には、リーチ図柄決定カウンタの各カウンタ値とリーチ図柄とを対応付けたリーチ図柄テーブルが格納されており、リーチ図柄決定カウンタから取得したカウンタ値と対応付けられているリーチ図柄を選択する。
ハズレ図柄決定カウンタは、ハズレ図柄の種類の数と対応する複数の数値(例えば、0〜9の計10個の数値)をカウントするリングカウンタである。ROM114には、ハズレ図柄決定カウンタの各カウンタ値とハズレ図柄(例えば、0〜9の計10種類のハズレ図柄)とを対応付けたハズレ図柄テーブルが格納されており、ハズレ図柄決定カウンタから取得したカウンタ値と対応付けられているハズレ図柄を選択する。ハズレ図柄の選択は、特別図柄表示装置31に表示すべきハズレ図柄の数だけ繰り返し行い、選択された各ハズレ図柄が大当り図柄と同一になった場合は、大当り図柄と同一でなくなるまでハズレ図柄の選択を繰り返す。
[主な遊技の流れ]
次に、主な遊技の流れについて図8ないし図11を参照して説明する。
図8は、メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートであり、図9は、メインCPU112が実行する特別図柄処理の流れを示すフローチャートである。図10は、図9の処理の続きを示すフローチャートであり、図11は、メインCPU112が実行する回転体制御の流れを示すフローチャートである。
(始動口処理)
遊技盤5へ発射された遊技球が始動口26または普通電動役物25の開放された開閉翼片25a(図2)から入賞し、始動口スイッチ26a(図6)がONすると、メインCPU112は、そのONを検出する(図8のステップ(以下、Sと略す)1:Yes)。続いてメインCPU112は、現在の保留数Uが上限の4個未満であるか否かを判定し(S2)、4個未満であると判定した場合は(S2:Yes)、保留数Uに1を加算し(S3)、前述の各種カウンタから各カウント値を取得し、それをRAM116に格納する(S4)。
(特別図柄処理)
メインCPU112は、特別図柄が変動中であるか否かを判定し(図9のS10)、変動中ではないと判定した場合は(S10:No)、保留数Uが1以上存在するか否かを判定する(S11)。ここで、保留数Uが1以上存在すると判定した場合は(S11:Yes)、保留数Uから1を減算し(S12)、先の始動口処理のS4(図8)においてRAM116に格納した各種のカウンタ値を読出す(S13)。続いて、確変大当りが発生し、遊技状態が確変遊技状態に変化していることを示す確変フラグがONしているか否かを判定し(S14)、確変フラグがONしていると判定した場合は(S14:Yes)、確変大当り値を参照する(S15)。また、確変フラグがONしていないと判定した場合は(S14:No)、通常大当り値を参照する(S16)。続いて、S13において読出した各種のカウンタ値のうち、大当りカウンタから取得したカウンタ値が、S15において参照した確変大当り値、または、S16において参照した通常大当り値の中のいずれかと同一であるか否かに基づいて大当りか否かを判定する(S17)。ここで、大当りと判定した場合は(S17:Yes)、大当りと判定したこと(大当りの発生)を示す大当りフラグをONする(S18)。続いて、S17における大当り判定において確変大当りと判定したか否かを判定し(S19)、確変大当りと判定している場合は(S19:Yes)、確変フラグをONする(S20)。続いて、S13において読出した各種のカウンタ値のうち、大当り図柄決定カウンタから取得したカウンタ値と大当り図柄テーブルとを用いて大当り図柄を決定し(S21)、S25へ進む。
また、S17における大当り判定において、大当りではない、つまりハズレと判定した場合は(S17:No)、先のS13において読出した各種のカウンタ値のうち、小当り決定カウンタから取得したカウンタ値が、予め設定されている小当り値であるか否かに基づいて小当りか否かを判定する(S22)。ここで、小当りではないと判定した場合は(S22:No)、S13において読出した各種のカウンタ値のうち、ハズレ図柄決定カウンタから取得したカウンタ値とハズレ図柄テーブルとを用いてハズレ図柄を決定する(S23)。続いて、S23において決定したハズレ図柄がリーチ図柄を構成する特別図柄と同じ組み合わせであるか否かを判定し(S24)、同じ組み合わせであると判定した場合は(S24:Yes)、次のS25へ進む。このS25では、先のS13において読出した各種のカウンタ値のうち、リーチパターン決定カウンタから取得したカウンタ値とリーチパターンテーブルとを用いてリーチパターンを決定する(S25)。
続いて、先のS13において読出した各種のカウンタ値のうち、変動パターン決定カウンタから取得したカウンタ値と変動パターンテーブルとを用いて変動パターンを決定する(図10のS28)。続いて、特別図柄変動時間を計測するタイマをスタートさせる(S29)。このタイマに設定するタイマカウンタ値の初期値は、先のS25においてリーチパターンを決定している場合は、S28において決定した変動パターンによる特別図柄変動時間とリーチパターンによる変動時間とを加えた変動時間に対応する値であり、S25の処理を実行していない場合は、S28において決定した変動パターンによる特別図柄変動時間に対応する値である。続いて、特別図柄の変動開始を命令するための変動開始コマンドを図柄制御基板38へ送信する(S30)。なお、S24において、リーチ図柄を構成する特別図柄と同じ組み合わせではないと判定した場合は(S24:No)、S28〜S30を実行する。
また、S22において小当りであると判定した場合は(S22:Yes)、小当り判定において小当りと判定したこと(小当りの発生)を示す小当りフラグをONし(図10のS31)、RAM116に格納されている左保持球数Lおよび右保持球数Rを参照する(S32)。続いて、小当り用図柄テーブルTa1(図7)を参照し、左保持球数Lと、右保持球数Rと、先のS13において読出した各種のカウンタ値のうち、小当り図柄決定カウンタから取得したカウンタ値とを用いて小当り図柄を決定する(S33)。続いて、S33において決定した小当り図柄が、リーチ図柄を構成する特別図柄の組み合わせと同一であるか否かを判定し(S34)、同一であると判定した場合は(S34:Yes)、前述のS25〜S30を実行し、同一ではないと判定した場合は(S34:Yes)、S28〜S30を実行する。
(回転体制御)
メインCPU112は、左検出スイッチ13a(図6)がONしたか否か、つまり遊技球が左側の小役入賞装置10の受入口13cに受入れられたか否かを判定し(図11のS50)、受入れられたと判定した場合は(S50:Yes)、左保持球数Lに1を加算し(S51)、その加算された左保持球数LをRAM116に格納する(S52)。また、遊技球が左側の小役入賞装置10の受入口13cに受入れられていないと判定した場合は(S50:No)、右検出スイッチ13b(図6)がONしたか否か、つまり遊技球が右側の小役入賞装置10の受入口13cに受入れられたか否かを判定し(S52)、受入れられたと判定した場合は(S52:Yes)、右保持球数Rに1を加算し(S53)、その加算された右保持球数RをRAM116に格納する(S54)。
続いて、停留部材ソレノイド20が通電状態であり、停留部材16が遊技盤5の裏面側へ退避しており、カバー11の排出用開口部11bが開口された状態、つまり停留解除中であるか否かを判定する(S55)。ここで、停留解除中ではないと判定した場合は(S55:No)、先の特別図柄処理のS31(図10)を実行して小当りフラグがONしてるか否かを判定し(S56)、ONしていると判定した場合は(S56:Yes)、先のS33(図10)にて決定した小当り図柄を特別図柄表示装置31が確定表示しているか否かを判定する(S57)。
ここで、確定表示されていると判定した場合は(S57:Yes)、回転体12が定点を通過したか否かを判定する(S58)。ここで、定点とは、センサ用貫通孔15c(図3(B))の中心軸と交わる点であり、回転体12の裏面に取付けられたマーカ12d〜12f(図4(E))のいずれかがセンサ用貫通孔15c(図3(B))の前面を通過し、磁気センサ18(図6)がいずれかのマーカを検出したか否かに基づいて、回転体12が定点を通過したか否かを判定する。なお、回転体12は、所定時間(例えば、10秒)で1回転し、常時回転している。ここで、回転体12が定点を通過したと判定した場合は(S58:Yes)、停留部材ソレノイド20を通電し、停留部材16を遊技盤5の裏面側へ退避させる(S59)。これにより、カバー11の排出用開口部11bが開口され、回転体12の各保持部12a〜12cに保持されている遊技球が、排出用開口部11bから落下し、入賞口14cに入賞する。
そして、次に回転体制御を実行する周期になると、S55において停留解除中であると判定し(S55:Yes)、回転体12が定点を通過したか否かを判定する(S60)。つまり、先のS58において磁気センサ18により検出されたマーカの次のマーカが検出されたか否かを判定する。ここで、検出されたと判定した場合は(S60:Yes)、マーカの検出数Nに1を加算し(S61)、検出数Nが3になったか否かを判定する(S62)。つまり、3つのマーカが検出されると、回転体12が1回転したことになるから、検出数Nが3になったか否かに基づいて、回転体12が1回転したか否かを判定する。
ここで、回転体12が1回転したと判定した場合は(S62:Yes)、停留部材ソレノイド20を通電し、停留部材16を進出させ、カバー11の排出用開口部11bを閉塞し、回転体12の各保持部に保持されている遊技球の停留を開始する(S63)。続いて、小当りフラグをOFFし(S64)、検出数Nを0にリセットし(S65)、左保持級数Lおよび右保持球数Rを共に0にリセットする(S66)。
なお、上記の回転体制御は、右側の小役入賞装置10に対しても同様に実行される。
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上述の第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、特別図柄表示装置31に小当り図柄が確定表示されたときに小役入賞装置10の回転体12および停留部材16を制御することにより、回転体12の保持部12a〜12cに保持されている遊技球をカバー11の排出用開口部11bから排出して入賞口14cに入賞させることができる。
従って、特別図柄表示装置が大当り図柄以外のハズレ図柄を確定表示した場合でも賞球を払出すことができるため、大当り図柄が確定表示された場合にのみ賞球を払出すパチンコ機よりも変化に富んだ遊技を行うことができる。
また、ハズレ図柄が確定表示された場合でも賞球が払出されることがあるという、従来のパチンコ機の遊技では考えられなかった意外性のある斬新な遊技性を実現することができるため、従来の単調な遊技が一新され、変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(2)しかも、回転体12には複数の保持部12a〜12cが形成されているため、各保持部に保持されている複数の遊技球を連続して入賞口14cに入賞させることができるため、連続して賞球を払出すことができる。
(3)また、回転体12が回転し、保持部が入賞口14cと対向する位置になったときには、停留部材16が退避した状態になっているため、各保持部12a〜12cに保持されている遊技球を確実に入賞口14cに入賞させることができる。
(4)さらに、停留部材16の後端は停留部材ソレノイド20のプランジャ20aの先端に取付けられているため、停留部材ソレノイド20を通電または非通電してプランジャ20aを前後方向に直線運動させることにより、停留部材16を遊技盤5の盤面から進退させ、カバー11の排出用開口部11bを開閉することができる。
(5)停留部材16は、カバー11の一部を構成するものであるため、停留部材16を設けるためにカバー11以外の別部材を製造する必要がない。また、停留部材16の存在を分かり難くすることができるので、カバー11のデザインを損ねることがない。
(6)回転体12の各保持部12a〜12cに保持されている遊技球の数に基づいて、特別図柄表示装置31により確定表示される小当り図柄を決定することができるため、回転体12の各保持部に保持されている遊技球の数と、特別図柄表示装置31により確定表示される小当り図柄との間に何らかの関係があることを遊技者に分からせることができる。
従って、遊技者は、自身の希望する小当り図柄が確定表示されることを期待しながら、回転体12の各保持部に希望する数の遊技球が保持されるかどうか、スリルを味わいながら遊技を楽しむことができる。
(7)受入口13cから受入れられる遊技球が通過する空間を有する遊技球受入れ部材13のその空間から下方に一部を露出させた遊技球Pを、回転体12の外周面のうち、保持部12a〜12cが形成されていない非保持部の外周面により、上記空間から離脱しないように支持して上記空間に停留させるように構成されているため、回転体12が回転し、保持部が形成されている外周面が、上記空間から下方に一部を露出させた遊技球の下に到達したときに、その遊技球を保持部に落下させ、その保持部に保持することができる。
つまり、回転体12が回転することにより、保持部が形成されている外周面と形成されていない外周面とが、空間から下方に一部を露出させた遊技球の下を交互に通過するため、その遊技球を保持部に保持する動作と、上記空間に停留させる動作とを交互に行うことにより、複数の保持部に遊技球を保持することができる。
(8)上記空間から下方に一部を露出させた遊技球Pを、保持部12a〜12cに保持されている遊技球Pの周面により、上記空間から離脱しないように支持して上記空間に停留させるように構成されているため、1つの保持部に複数の遊技球Pが保持されないようにすることができる。
(9)受入口13cから受入れられる遊技球が通過する空間を通過した遊技球、つまり保持部12a〜12cに保持される予定の遊技球を検出する左検出スイッチ13aおよび右検出スイッチ13bを備えており、その各検出スイッチ検出された遊技球の数を計数するため、保持部に保持されている遊技球を検出する手段を各保持部に設ける必要がないので、その分、各保持部に保持される遊技球を検出するための構成を簡易なものにすることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のパチンコ機について図12を参照して説明する。
図12は、メインCPU112が実行する保持球数制御の流れを示すフローチャートである。この実施形態のパチンコ機は、入賞口14cに入賞した数に応じて保持球数を減算することを特徴とする。なお、この実施形態のパチンコ機は、メインCPU112が保持球数制御を実行する以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、同じ構成および機能については同じ符号を使用し、同じ部分に関する説明は省略または簡略化する。
メインCPU112は、左入賞口スイッチ14a(図6)がONしたか否か、つまり遊技球が左側の小役入賞装置10の入賞口14cに入賞したか否かを判定し(S70)、入賞したと判定した場合は(S70:Yes)、左側の入賞口14cの入賞数Aに1を加算する(S71)。続いて、入賞数Aが5以上になったか否かを判定し(S72)、5以上になったと判定した場合は(S72:Yes)、左保持球数Lから1を減算し(S73)、入賞数Aを0にリセットする(S74)。
また、左側の入賞口14cに入賞しなかったと判定した場合は(S70:No)、右入賞口スイッチ14b(図6)がONしたか否か、つまり遊技球が右側の小役入賞装置10の入賞口14cに入賞したか否かを判定し(S75)、入賞したと判定した場合は(S75:Yes)、右側の入賞口14cの入賞数Bに1を加算する(S76)。続いて、入賞数Bが5以上になったか否かを判定し(S77)、5以上になったと判定した場合は(S77:Yes)、右保持球数Rから1を減算し(S78)、入賞数Bを0にリセットする(S79)。
なお、上記制御中における入賞数の計数および0リセットは、保持球数を変化させるために行う処理であり、賞球の払出しに関与するものではない。
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機を使用すれば、左右の小役入賞装置10に設けられた各入賞口14cに所定数の遊技球が入賞したときに保持球数を減算するため、特別図柄表示装置31により確定表示される小役図柄が、実際の保持球数だけで決定されないようにすることができる。
従って、確定表示される小役図柄の種類を保持球数だけに基づいて予測することが難しくなるため、想像力を働かせる面白い遊技を楽しむことができる。なお、第2実施形態のパチンコ機が、請求項に係るパチンコ機に対応する。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のパチンコ機について図13を参照して説明する。
図13は、メインCPU112が実行する回転体制御2の流れを示すフローチャートである。この実施形態のパチンコ機は、大当りが発生したときに各回転体12に保持されている遊技球が各入賞口14cに入賞可能となることを特徴とする。なお、この実施形態のパチンコ機は、メインCPU112が回転体制御2を実行する以外は、前述の第1実施形態のパチンコ機1と同じ構成および機能であるため、同じ構成および機能については同じ符号を使用し、同じ部分に関する説明は省略または簡略化する。
メインCPU112は、停留解除中ではないと判定した場合は(S55:No)、大当りフラグがONしているか否かを判定し(S56a)、ONしていると判定した場合は(S56a:Yes)、特別図柄表示装置31により大当り図柄が確定表示されているか否かを判定する(S57a)。ここで、確定表示されていると判定した場合は(S57a:Yes)、第1実施形態において説明した回転体制御と同じようにS58〜S66を実行する。これにより、停留部材16が退避し、各回転体12に保持されている遊技球が各入賞口14cに入賞し、賞球が払出される。
[第3実施形態の効果]
以上のように、第3実施形態のパチンコ機を使用すれば、特別図柄表示装置により大当り図柄が確定表示され、大当りが発生した場合に、各回転体12の保持部に保持されている遊技球を各入賞口14cに入賞させるため、遊技者は、大入賞口42の開口による賞球獲得以外にも賞球を獲得できることになるので、大当り発生に対する遊技者の期待をより一層大きなものにすることができる
<他の実施形態>
(1)所定の条件が成立したときに回転体12の回転を開始させることもできる。例えば、特別図柄表示装置31により小当り図柄が確定表示されたときに回転体12が回転を開始するように制御する。このパチンコ機を使用すれば、回転体が常時回転しているパチンコ機よりも遊技性を変化に富んだものにすることができる
(2)所定の条件が成立したときに回転体12の回転を停止させることもできる。例えば、回転体12が1回転したときに回転体12の回転が停止するように制御する。このパチンコ機を使用すれば、回転体が停止することなく回転し続けるパチンコ機よりも遊技性を変化に富んだものにすることができる
(3)所定の条件が成立したときにモータ17の回転を逆転させ、回転体12の回転方向を逆転させることもできる。例えば、保持球数が所定数(例えば、3)以上になったときに回転体12の回転方向を逆転させる。このパチンコ機を使用すれば、回転体が常時同一方向に回転しているパチンコ機よりも遊技性を変化に富んだものにすることができる
(4)入賞口14cへの入賞数が所定数に達したときに回転体12の回転を開始させたり、停止したり、回転方向が逆転したりするように制御することもできる。このパチンコ機を使用すれば、より一層変化に富んだ遊技を楽しむことができる
(5)回転体12の保持球数が所定数に達したときに回転体12の回転を開始させたり、停止したり、回転方向が逆転したりするように制御することもできる。このパチンコ機を使用すれば、より一層変化に富んだ遊技を楽しむことができる
(6)特別図柄表示装置31が特定の変動パターンを表示することを予告することが決定されたときに回転体12の回転が開始したり、停止したり、回転方向が逆転したりするように制御することもできる。例えば、特別図柄表示装置31が、リーチパターン、あるいは、リーチパターンの中でも出現確率の低いリーチパターンの変動表示を予告する画像を表示することが決定されたときに回転体12の回転を開始させたり、停止させたり、回転方向を逆転させたりする。これにより、遊技者は、回転体12の回転動作の変化を見ることにより、リーチパターンが変動表示されることを予測することができる。なお、上記予告とは、実際に特定の変動パターンが表示される場合の予告と、表示されるかもしれないと期待させるために行う演出目的の予告とを含む意味である
(7)特別図柄表示装置31が特定の画像を表示することを予告することが決定されたときに回転体12の回転が開始したり、停止したり、回転方向が逆転したりするように制御することもできる。例えば、特別図柄表示装置31が大当り図柄の確定表示を予告する画像を表示することが決定されたときに回転体12の回転を開始させたり、停止させたり、回転方向を逆転させたりする。これにより、遊技者は、回転体12の回転動作の変化を見ることにより、大当り図柄の確定表示を予測することができる。なお、上記予告とは、実際に後に大当り図柄が確定表示される場合の予告と、大当り図柄が確定表示されないが、されるかもしれないと期待をさせるために行う演出目的の予告とを含む意味である
(8)特別図柄表示装置31が特別図柄を変動表示している間は、回転体12の各保持部12a〜12cに保持されている遊技球が排出用開口部11bから排出され、入賞口14cに入賞する方向へ回転させるように制御することもできる。このパチンコ機を使用すれば、遊技者は、特別図柄の変動表示中も遊技球を保持部に保持させようと遊技球を発射することになるので、パチンコ機の稼働率を高めることができる。また、特別図柄の変動表示中は、遊技球を発射せず、ただ漠然と特別図柄表示装置31の画面を眺めることが多い単調な遊技性を変化に富んだ遊技性に改良することができる。
(9)各回転体12の保持部の数は、1個、2個、または4個以上に設定することもできる。
(10)保持部を複数の遊技球を保持可能な大きさに変更することもできる。
(11)1つのカバー11に対して受入用開口部11aを複数設けることもできる。
(12)1つのカバー11に対して排出用開口部11bを複数設けることもできる。
(13)1つの小役入賞装置10に対して入賞口14cを複数設けることもできる。
(14)所定の条件が成立したとき、または一定周期で、あるいは不定期で、回転体12の回転速度を変化させることができる。このパチンコ機を使用すれば、一定速度で回転する場合よりも変化に富んだ遊技を楽しむことができる。
(15)遊技盤5に設ける小役入賞装置10の数は、1個でもよいし、3個以上でもよい。
(16)回転体12または停留部材16の制御を、総ての小役入賞装置10に対して同時に行うのではなく、別個に行うように制御することもできる。
(17)小役入賞装置10は、大当り図柄が確定表示された場合に大当りが発生する遊技性のパチンコ機以外のパチンコ機に設けることもできる。
この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。 図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。 図3は、小役入賞装置10の斜視図である。図3(A)は、小役入賞装置10を右斜め上方から見た斜視図であり、図3(B)は、図3(A)に示す小役入賞装置10から回転体およびカバーを取り除いた状態の小役入賞装置10の斜視図である。 図4は、小役入賞装置10の構造を説明する説明図である。図4(A)は、小役入賞装置10の正面説明図であり、図4(B)は、図4(A)に示す小役入賞装置10を右側面から透視した説明図であり、図4(C)は、回転体およびカバーの斜視図であり、図4(D)は、カバーの正面説明図であり、図4(E)は、回転体の正面説明図である。 図5は、小役入賞装置10の動作を説明する説明図である。図5(A)は、1個の遊技球が回転体によって保持された状態を示す説明図であり、図5(B)は、3個の遊技球が回転体によって保持された状態を示す説明図であり、図5(C),(D)は、保持されている遊技球が入賞口に入賞する状態を示す説明図であり、図5(E)は、遊技球の入賞が阻止された状態を示す説明図である。 パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。 小当り用図柄テーブルの構成を示す説明図である。 メインCPU112が実行する始動口処理の流れを示すフローチャートである。 メインCPU112が実行する特別図柄処理の流れを示すフローチャートである。 図9の処理の続きを示すフローチャートである。 メインCPU112が実行する回転体制御の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態においてメインCPU112が実行する保持球数制御の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態においてメインCPU112が実行する回転体制御2の流れを示すフローチャートである。 従来のパチンコ機の正面説明図である。
符号の説明
1 パチンコ機
5 遊技盤
10 小役入賞装置
11 カバー
11a 受入用開口部
11b 排出用開口部
12 回転体
12a〜12c 保持部
13 遊技球受入れ部材(部材)
13c 受入
13a 左検出スイッ
13b 右検出スイッ
14a 左入賞口スイッチ(入賞検出手段)
14b 右入賞口スイッチ(入賞検出手段)
14c 入賞口
16 停留部材(開閉部材)
17 モー
18 磁気セン
20 停留部材ソレノイド(駆動手段)

Claims (6)

  1. 遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられた始動口と、
    遊技球が前記始動口に入賞したときに大当りか否かを判定するCPUと、
    遊技球が前記始動口に入賞したときに複数の図柄を変動表示するとともに前記CPUの判定結果に対応する図柄を確定表示する図柄表示装置と、
    前記図柄表示装置が確定表示した図柄が大当り図柄であった場合に大入賞口を開閉する変動入賞装置と、を備えたパチンコ機において、
    前記遊技盤の遊技領域に設けられており、前記遊技領域を流下する遊技球を受入れるための受入用開口部が周面に開口形成された筒状のカバーと、
    前記受入用開口部の上方に設けられており、前記受入用開口部から受入れられる遊技球が通過する受入口を有する部材と、
    前記受入口の内壁に設けられており、前記受入口に受入れられた遊技球を検出する検出スイッチと、
    前記カバーの内側に設けられており、外周面を前記カバーの内周面に対向させながら常時回転する回転体と、
    この回転体の外周面から内方に向けて凹み形成されており、前記受入用開口部から受入れられた遊技球を保持するための複数の保持部と、
    前記カバーの周面に開口形成されており、前記保持部に保持されている遊技球を前記カバーの外方へ排出するための排出用開口部と、
    この排出用開口部を開閉する開閉部材と、
    この開閉部材を開閉駆動するための駆動手段と、
    前記排出用開口部から排出された遊技球が入賞する入賞口と、
    この入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞検出手段と、を備えており、
    前記CPUは、
    前記検出スイッチが遊技球を検出した数に基いて前記保持部に保持されている遊技球の数を計数するとともに前記開閉部材を閉動作させたときに前記計数した遊技球の数を0にリセットし、かつ、遊技球が前記始動口に入賞したときに大当りではないと判定した場合に小当りか否かを判定し、さらに、小当りと判定した場合に前記計数した遊技球の数に基いて複数の小当り図柄の中から所定の小当り図柄を選択し、さらに、前記図柄表示装置による複数の図柄の変動表示後に前記所定の小当り図柄が確定表示された場合に前記駆動手段を駆動して前記開閉部材を開放動作させ、
    前記図柄表示装置は、
    遊技球が前記始動口に入賞したときに複数の図柄を変動表示するとともに前記CPUが小当りであると判定した場合に、前記CPUが選択した所定の小当り図柄を確定表示することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記開閉部材は、前記遊技盤の盤面から進出することにより前記排出用開口部を閉成し、前記盤面の裏面側へ退避することにより前記排出用開口部を開口するように構成されていることを特徴とする請求項に記載のパチンコ機。
  3. 前記開閉部材は、前記カバーの一部を構成するものであることを特徴とする請求項または請求項に記載のパチンコ機。
  4. 前記CPUは、前記入賞検出手段により所定数の遊技球が検出されたときに前記検出スイッチにより検出された遊技球の数を所定数減算することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  5. 受入口から下方に一部を露出させた遊技球を、前記回転体の外周面のうち、前記保持部が形成されていない外周面により、前記受入口から離脱しないように支持して前記受入口に停留させるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載のパチンコ機。
  6. 前記受入口から下方に一部を露出させた遊技球を、前記保持部に保持されている遊技球の周面により、前記受入口から離脱しないように支持して前記受入口に停留させるように構成されていることを特徴とする請求項に記載のパチンコ機。
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