JP4359194B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

この発明は、ドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式洗濯機に関する。
従来から、略水平方向に延びる回転軸を中心に回転可能な略円筒状のドラム内に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式洗濯機が知られている。ドラムは外槽内に配置されており、洗い行程時には、外槽内に水が貯められた状態でドラムが所定の態様で回転されることにより、ドラム内の洗濯物がドラム内面に突設されたバッフルによって持ち上げられ、ある程度の高さから水面に向けて自然落下するといった動作(タンブリング)が繰り返されて、たたき洗いが達成される。脱水行程時には、外槽内の水を排水した状態でドラムが高速で回転されることにより、ドラム内の洗濯物に含まれる水が、遠心力で絞り出されることとなる。
この遠心脱水の際に、ドラム内の洗濯物の偏在により生じる偏心荷重(質量のアンバランス)が原因で、外槽の振動やその振動に伴う騒音を発生することがある。遠心脱水時の振動および騒音の軽減は、ドラム式洗濯機における大きな課題の1つである。
従来の洗濯機では、遠心脱水時の振動を防止するために、たとえば、脱水立ち上げ時(ドラムの回転立ち上げ時)において、ドラムに生じている偏心荷重の大きさ(偏心荷重量)を検出し、その検出した偏心荷重量が所定の許容値を超える場合には、大きな振動が生じる可能性が高いと判断して、ドラムの回転を停止させることが行われている。
偏心荷重量は、ドラムを回転駆動するためのモータへの印加電圧を一定に維持した状態(ドラム低速回転中)で、ドラムが1回転する間における回転速度の変動量を検出し、この検出した回転速度の変動量に基づいて求めることができる(たとえば、特許文献1参照)。すなわち、ドラム内周上で偏心荷重が存在すると、ドラムの回転に伴って、その偏心荷重が最低位置を通過して最高位置に達するまでの間には、偏心荷重がドラムを減速させるように作用し、偏心荷重が最高位置を通過して最低位置に達するまでの間には、偏心荷重がドラムを加速させるように作用する。モータへの印加電圧が一定であれば、偏心荷重の移動によるドラムの速度変動は補正されないので、ドラムが1回転する間における回転速度の変動量に基づいて偏心荷重量を求めることができる。
特開平11−244592号公報
ところが、脱水立ち上げ時にドラム内の洗濯物の一部が落下した場合などには、洗濯物の偏在による偏心荷重が突然に生じることがあり、上記した従来の洗濯機では、その突然に生じた偏心荷重を即座に検出することができず、ドラムに大きな偏心荷重が生じている状態でドラムがしばらくの間回転されてしまい、この間、偏心荷重に起因する振動および騒音を生じるおそれがあった。
たとえば、ドラムの内周面上である程度分散していた洗濯物の一部が突然落下して、ドラムの内周面上の最下部に洗濯物が集まることにより、ドラムに偏心荷重が生じることが考えられる。この偏心荷重が突然に発生する事態が偏心荷重量の検出開始から検出完了までの期間(ドラムの回転速度を検出している期間)中に生じても、その期間が経過して、偏心荷重量が所定の許容値を超えていることが確認されるまでは、ドラムの回転が停止されることはない。偏心荷重量の検出開始から検出完了までには、少なくともドラムが1回転するのに要する時間がかかるから、偏心荷重量の検出開始から検出完了までの期間中に偏心荷重が突然に生じた場合、ドラムが大きく振動した状態で1回転以上するおそれがある。また、ドラムの回転速度を上昇させる途中で偏心荷重が突然に生じた場合、その後、偏心荷重量が検出されて、その偏心荷重量が所定の閾値を超えていることが確認されるまでの間、ドラムが大きく振動した状態で回転され続けることになる。その結果、偏心荷重に起因する大きな振動および騒音を生じるおそれがある。
そこで、この発明の目的は、洗濯物の偏在による偏心荷重が突然に生じた場合に、その偏心荷重を即座に検出できるドラム式洗濯機を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、水平または水平方向に対して所定角度だけ傾斜した軸線回りに回転可能に設けられ、洗濯物を収容するためのドラム(10)と、上記ドラムの回転中に、上記ドラムの回転速度を繰り返し検出する回転速度検出手段(47)と、上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの回転速度の変化率に応じた値を所定の閾値(E,F)と比較することにより、上記ドラムに偏心荷重が生じているか否かを判断する第1偏心荷重判断手段(40)とを含み、上記第1偏心荷重判断手段(40)は、上記ドラム(10)の回転速度が所定速度以上変化するまでの時間が上記所定の閾値(E,F)よりも短い場合に、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断する(T12)ものであることを特徴とするドラム式洗濯機(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
たとえば、ドラムの内周面に分散していた洗濯物の一部が落下して、ドラムに大きな偏心荷重が突然に生じた場合、ドラムの回転速度に大きな変動が生じて、ドラムの回転速度の変化率が急激に大きくなる。
この発明の構成によれば、繰り返し検出されるドラムの回転速度の変化率に基づいて、ドラムに洗濯物の偏在などに起因する偏心荷重が生じているか否かを判断することができる。したがって、偏心荷重がドラムの内周面上のどの位置にあるときでも(すなわち、偏心荷重が最高位置から最低位置に移動するまでの間におけるドラムの回転速度が増加する期間、および偏心荷重が最低位置から最高位置に移動するまでの間におけるドラムの回転速度が減少する期間のいずれにおいても)、ドラムの回転速度の変化率が大きくなった時点で、直ちにドラムに偏心荷重が生じていると判断することができるので、突然に生じた偏心荷重を即座に検出することができる。
また、ドラムの回転速度が所定速度以上変化するまでの時間に基づいて、その時間が所定の閾値よりも短い(小さい)場合に、ドラムの回転速度の変化率が大きいと判断し、ドラムに偏心荷重が生じていると判断することができる。
請求項記載の発明は、上記回転速度検出手段(47)により繰り返し検出される上記ドラム(10)の最低回転速度(MIN1)を記憶する最低回転速度記憶手段(43)と、上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの最高回転速度(MAX1)を記憶する最高回転速度記憶手段(43)とをさらに含み、上記第1偏心荷重判断手段(40)は、上記最低回転速度記憶手段に記憶されている上記ドラムの最低回転速度と、上記最高回転速度記憶手段に記憶されている上記ドラムの最高回転速度との差分値に基づいて、その差分値が上記所定速度以上になるまでの時間が上記所定の閾値(E,F)よりも短い場合に、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断する(T12)ものであることを特徴とする請求項記載のドラム式洗濯機(1)である。
通常、回転速度検出手段によって繰り返し検出されるドラムの各回転速度にはばらつきがあるため、繰り返し検出される各回転速度間の変化率に基づいてドラムに偏心荷重が生じているか否かを判断するような構成では、ドラムに偏心荷重が生じていないにもかかわらず、偏心荷重が生じていると判定されるおそれがある。
この発明の構成によれば、上記回転速度検出手段によって検出された回転速度が最低回転速度記憶手段に記憶されている最低回転速度よりも小さい場合に、その検出された回転速度を最低回転速度として上記最低回転速度記憶手段に記憶(更新)させることができるとともに、上記回転速度検出手段によって検出された回転速度が最高回転速度記憶手段に記憶されている最高回転速度よりも大きい場合に、その検出された回転速度を最高回転速度として上記最高回転速度記憶手段に記憶(更新)させることができる。そして、最低回転速度記憶手段に記憶されている最低回転速度と、最高回転速度記憶手段に記憶されている最高回転速度との差分値が、上記所定速度以上になるまでの時間に基づいて、その時間が上記所定の閾値よりも短い(小さい)場合に、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断することができる。
したがって、回転速度検出手段によって繰り返し検出されるドラムの各回転速度間にばらつきがある場合でも、上述のような誤判定が生じるのを防止することができる。
請求項記載の発明は、上記第1偏心荷重判断手段(40)は、上記ドラム(10)の回転速度が増加しているときには、上記回転速度検出手段(47)により繰り返し検出される上記ドラムの回転速度の変化率に応じた値を第1の閾値(E)と比較することにより、上記ドラムの回転速度が減少しているときには、上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの回転速度の変化率に応じた値を上記第1の閾値とは異なる第2の閾値(F)と比較することにより、上記ドラムに偏心荷重が生じているか否かを判断するものであって、上記第1の閾値および上記第2の閾値は、上記ドラムの回転速度が増加しているときよりも、上記ドラムの回転速度が減少しているときのほうが、上記第1偏心荷重判断手段によって上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断されやすくなるような値に設定されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のドラム式洗濯機(1)である。
一般的に、偏心荷重が最低位置から最高位置に移動するまでの間におけるドラムの回転速度が減少する期間のほうが、偏心荷重が最高位置から最低位置に移動するまでの間におけるドラムの回転速度が増加する期間よりも、ドラムの回転速度の変化率が小さい。したがって、一定の偏心荷重がドラムに生じている場合には、ドラムの回転速度が減少しているときのほうが、ドラムに偏心荷重が生じていると判断されにくい。
この発明の構成によれば、ドラムの回転速度が増加しているときよりも、ドラムの回転速度が減少しているときのほうが、ドラムに偏心荷重が生じていると判断されやすくなっているので、ドラムの回転速度が減少しているときでも、ドラムに偏心荷重が生じているか否かを良好に判断することができる。
請求項記載の発明は、所定の基準回転速度を記憶しておくための基準回転速度記憶手段(43)と、上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度に対して所定速度以上減少した回転速度が上記回転速度検出手段(47)によって検出されたことに応答して、上記ドラム(10)に偏心荷重が生じていると判断する第2偏心荷重判断手段(40)とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のドラム式洗濯機(1)である。
この構成によれば、ドラムの回転速度が所定の基準回転速度から一定速度以上減少したことに応答して、ドラムに洗濯物の偏在などに起因する偏心荷重が生じていると判断される。
たとえば、ドラムの内周面に分散していた洗濯物の一部が落下して、ドラムに大きな偏心荷重が突然に生じた場合、ドラムの回転に伴って、その偏心荷重が最低位置から最高位置に移動するまでの間に、ドラムの回転速度は大きく減少する。したがって、ドラムの回転速度が所定の基準回転速度から一定速度以上減少したことに応答して、ドラムに偏心荷重が生じていると判断することにより、ドラムの回転中に偏心荷重が突然に生じた場合でも、その突然生じた偏心荷重を即座に検出することができる。
このような第2偏心荷重判断手段による判断と、第1偏心荷重判断手段による判断とを併用することにより、突然に生じた偏心荷重を確実に検出することができる。
請求項記載の発明は、上記第2偏心荷重判断手段(40)は、上記ドラム(10)の回転速度が予め定める回転速度に達するまでは、上記基準回転速度記憶手段(43)に記憶されている基準回転速度に対して第1の所定速度以上減少した回転速度が上記回転速度検出手段(47)によって検出されたことに応答して、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断し、上記ドラムの回転速度が上記予め定める回転速度を超えた後は、上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度に対して上記第1の所定速度よりも小さい第2の所定速度以上減少した回転速度が上記回転速度検出手段によって検出されたことに応答して、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項記載のドラム式洗濯機(1)である。
ドラムが予め定める回転速度(たとえば、80rpm)以下の低速で回転している間は、ドラム内の洗濯物に大きな遠心力は作用しないから、ドラムの回転速度が上昇する間にドラム内の洗濯物がばらけることがある。また、ドラムの回転速度が低いから、偏心荷重に起因する大きな振動は生じにくい。これに対し、ドラムの回転速度が予め定める回転速度を超えた回転速度で回転し始めると、ドラム内の洗濯物に大きな遠心力が作用するため、ドラム内で偏在している洗濯物がばらける可能性は低い。また、ドラムの回転速度が予め定める回転速度を超えて大きくなるにつれて、ドラムに生じている偏心荷重に起因する振動も大きくなる。
この発明の構成によれば、ドラムの回転速度が予め定める回転速度に達するまでは、ドラムの回転速度が基準回転速度から第1の所定速度以上減少したことに応答して、ドラムに偏心荷重が生じていると判断され、ドラムの回転速度が予め定める回転速度に達した後は、ドラムの回転速度が基準回転速度から第1の所定速度よりも小さく設定された第2の所定速度以上減少したことに応答して、ドラムに偏心荷重が生じていると判断される。
したがって、ドラムに偏心荷重が生じていると判断されたことに応答してドラムの回転を停止させる構成を採用すれば、ドラムの回転速度が予め定める回転速度を超えて上昇される過程で大きな振動が発生するのをより確実に防止することができる。
請求項記載の発明は、上記基準回転速度記憶手段(43)に基準回転速度が記憶されていない状態で上記回転速度検出手段(47)によって検出された回転速度を暫定的に基準回転速度として上記基準回転速度記憶手段に記憶させる手段(40,E1)と、上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度よりも当該基準回転速度の記憶後に上記回転速度検出手段によって検出された回転速度が大きい場合に、その検出された回転速度を基準回転速度として上記基準回転速度記憶手段に記憶させる手段(40,E4,E6)と、上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度を当該基準回転速度が記憶されてから一定時間が経過した時点で消去する基準回転速度消去手段(40,E6)とをさらに含むことを特徴とする請求項または記載のドラム式洗濯機(1)である。
ドラムの回転速度を目標回転速度まで上昇させるときに、ドラムの回転速度が一時的に目標回転速度を大きく超えた後(いわゆるオーバシュートした後)、目標回転速度まで急激に下がって安定することがある。この場合に、オーバシュート時のドラムの最高回転速度が基準回転速度記憶手段に記憶され続けていると、そのオーバシュート後にドラムの回転速度が急激に下がったことを、ドラムに偏心荷重が生じたことによる速度低下と判定されるおそれがある。
この発明の構成によれば、基準回転速度が基準回転速度記憶手段に記憶されてから一定時間が経過した時点で、その基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度を消去するようにしている。これにより、オーバシュートを生じた場合でも、そのオーバシュート時のドラムの最高回転速度が記憶保持され続けることを防止でき、上述のような誤判定が生じるのを防止することができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機1の外観構成を示す斜視図である。図2は、ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を前方から見た図を示している。また、図3は、ドラム式洗濯機1の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。
図1〜図3を参照して、このドラム式洗濯機1は、その外形が略直方体形状の筐体2により区画されている。筐体2の上面には、前後方向に長手の略矩形形状に形成され、外蓋2Aによって開閉可能な洗濯物の出し入れのための開口4が形成されている。筐体2の上面の左端部には、洗濯に使用する洗剤を収容するための洗剤容器8が配置されており、この洗剤容器8の上面が開閉可能なカバー8Aで覆われている。
筐体2の上面の右端部前側には、このドラム式洗濯機1の運転に関する設定操作や各種表示等を行うための操作表示部6が配置されている。外蓋2Aは、ばねなどの付勢手段によって開く方向に付勢されており、このドラム式洗濯機1の運転中には、筐体2内(たとえば、開口4の前端部)に配置された外蓋ロック機構(図示せず)が外蓋2Aに係合して、外蓋2Aが閉じた状態でロックされるようになっている。操作表示部6には、外蓋ロック機構の外蓋2Aに対する係合を解除して外蓋2Aを開く際に操作するための蓋開ボタン6Aが備えられている。外蓋2Aが閉じた状態で蓋開ボタン6Aを押操作すると、外蓋ロック機構の外蓋2Aに対する係合が解除され、ばねの付勢力によって外蓋2Aが開口4の長手方向後方側にスライドし、開口4が開かれる。外蓋2Aの前端部には把持部2Cが形成されており、開口4が開かれた状態で、把持部2Cを把持して開口4の長手方向手前側にスライドさせることにより、外蓋2Aで開口4を閉じることができる。
筐体2の内部には、略円筒状の周面壁7Cの両端面が端面壁(左端面壁7Lおよび右端面壁7R)で閉塞されることにより形成された外槽7が、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。外槽7は、その周面壁7Cの下部を複数のダンパ5により支持されている(図3参照)。
外槽7の内部には、洗濯物を内部に収容するためのドラム10が配置されている。ドラム10は、略円筒状の周面壁10Cの両端面が端面壁(左端面壁10Lおよび右端面壁10R)で閉塞されることにより形成されており、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。
ドラム10の左右端面壁10L,10Rには、それぞれ、当該ドラム10の軸線に沿って延びる回転軸11L,11Rが取り付けられている。各回転軸11L,11Rは、外槽7の左右端面壁7L,7Rに対して回転可能に取り付けられている。左側の回転軸11Lには、いわゆるDD(ダイレクトドライブ)方式でドラム駆動用のモータ12が連結されていて、このモータ12が回転駆動されることにより、回転軸11Lに連結されたドラム10が軸線回りに同じ回転速度で回転するようになっている。ドラム10の周面壁10Cの内面には、当該ドラム10の回転時にドラム10内の洗濯物を持ち上げるための3つのバッフル10Bが、周方向に互いに等間隔を空けて(たとえば、120°ごとに)、それぞれ左右方向に延びるように突設されている。
ドラム10の周面壁10Cの一部には、洗濯物の出し入れのための開口22が形成されている。外槽7の周面壁7Cには、筐体2の開口4に対向する位置に開口23が形成されている。ドラム10の開口22は、外側に向かって回動可能なドラム蓋25により開閉できるようになっており、外槽7の開口23は、外側に向かって回動可能な中蓋26により開閉できるようになっている。外蓋2A、中蓋26およびドラム蓋25をすべて開くことにより、開口4,22,23を介してドラム10に対して洗濯物の出し入れを行うことができる。
ドラム10に対して洗濯物の出し入れを行う際には、ドラム10の開口22が外槽7の開口23に対向する位置になければ、ドラム蓋25を開けることができない。そこで、外槽7の左端面壁7Lの下部には、当該ドラム式洗濯機1の運転停止中などにモータ12に係合して、ドラム10の回転位置を、開口22が外槽7の開口23に対向する位置(定位置)に固定するためのドラム位置固定装置9が取り付けられている。
筐体2の上面後部には、その左端部に水道水給水口2Bが形成され、右端部に風呂水給水口が形成されている(図1参照)。したがって、このドラム式洗濯機1では、水道水給水口2Bを介して外部の給水設備(水道栓など)から機内に水道水を供給して洗濯を行うこともできるし、風呂水給水口2Dを介して浴槽から機内に風呂水を供給して洗濯を行うこともできる。水道水給水口2Bおよび風呂水給水口2Dは、洗剤容器8内に連通している。また、外槽7の周面壁7Cの後端部には、洗剤容器8内に連通する給水管17が接続されている。この給水管17の途中部には、給水バルブ(図示せず)が介装されていて、この給水バルブを開くことにより、水道水給水口2Bからの水道水または風呂水給水口2Dからの風呂水(以下、総称するときは「水」と呼ぶ。)が、洗剤容器8および給水管17を介して外槽7内に供給される。
外槽7の周面壁7Cの右側下部には、排水口19が形成されている。この排水口19に連設された排水バルブ18を閉じた状態で給水を行うことにより、外槽7内に水を貯めることができる。ドラム10の周面壁10Cには、開口22を除くほぼ全周にわたって多数の通水孔10Aが形成されており、外槽7内に供給された水は、通水孔10Aを通ってドラム10内にも流入するようになっている。外槽7内に貯まった水は、排水バルブ18を開くことにより、排水口19および排水ホース20を介して機外に排出することができる。
この実施形態では、ドラム式洗濯機1の運転が開始されると、まず、洗い行程が行われる。洗い行程では、給水バルブが開かれることにより給水が行われ、この際、洗剤容器8に予め投入されている洗剤が給水された水に溶け込んで、その洗剤が溶け込んだ水が外槽7内に貯められることとなる。そして、ドラム10が所定の回転速度(たとえば、45rpm)で交互に正転/反転されることにより、ドラム10内の洗濯物がバッフル10Bによって持ち上げられ、ある程度の高さから自然落下するといった動作(いわゆるタンブリング)が繰り返されて、たたき洗いが達成される。
洗い行程が終了すると、ドラム10が高速(たとえば、300〜1000rpm)で回転されることにより中間脱水行程が行われ、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出される。この中間脱水行程により、洗濯物に含まれる水とともに、洗濯物に含まれる洗剤成分も絞り出されることとなる。
中間脱水行程が終了すると、外槽7内に所定量の水が貯められた状態でドラム10内の洗濯物がタンブリングされることによりすすぎ行程が行われ、その後に最終脱水行程が行われる。最終脱水行程では、ドラム10が高速(たとえば、300〜1000rpm)で回転されることにより、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出される。
このドラム式洗濯機1は、すすぎ行程終了後に、洗濯物を乾燥させるための乾燥行程を実行可能であって、外槽7の右端面壁7Rには、乾燥機能のための乾燥ユニット3が外側から取り付けられている。乾燥ユニット3は、外槽7内から吸い込んだ空気を上方へ導くための風路部材31と、この風路部材31の上端部に配置され、風路部材31からの空気を外槽7内へと送り込むためのファン(図示せず)と、ファンからの空気を、外槽7の右端面壁7Rの中央部に形成された開口7Dから外槽7内に導くための誘導フード33と、誘導フード33内に左右に並べて配置され、外槽7内に送り込む空気を温めるための第1および第2ヒータ341,342とを含む。
外槽7の周面壁7Cの後側下部には、たとえばその左右方向略中央部に、排気口71が形成されている。排気口71は、たとえば、左右方向に延びる導入管72を介して乾燥ユニット3の風路部材31に接続されていて、ファンを回転駆動させると、外槽7内の空気が排気口71から導入管72を介して乾燥ユニット3内(風路部材31内)に取り込まれるようになっている。
ドラム10の右端面壁10Rの中央部には、外槽7の開口7Dに対向する位置に、開口10Dが形成されている。乾燥行程時には、乾燥ユニット3から開口7D,10Dを介してドラム10内に温風を送りつつ、ドラム10を回転させることにより、ドラム10内の洗濯物をバッフル10Bによって持ち上げ、ある程度の高さから自然落下させるといった動作を繰り返す。これにより、洗濯物に満遍なく温風を吹きつけることができるので、洗濯物を良好に乾燥させることができる。なお、乾燥行程時には、供給バルブ(図示せず)が開かれて、乾燥ユニット3内(風路部材31内)に冷却水が供給されることにより、乾燥ユニット3内を循環する空気が熱交換によって除湿されるようになっている。
図4は、このドラム式洗濯機1の電気的構成を示すブロック図である。
このドラム式洗濯機1の運転動作は、マイクロコンピュータを含む制御部40によって制御される。制御部40には、CPU41、ROM42、RAM43およびタイマ44などが備えられている。
制御部40には、操作表示部6が入出力可能に接続されている。また、制御部40には、外槽7内の水位を検知するための水位センサ45、外槽7の排気口71から出た空気の温度を検知するための温度センサ46、およびモータ12の回転に同期したパルス信号(たとえば、モータ12の1回転で72個のパルス信号)を発生する回転センサ47からの信号がそれぞれ入力されるようになっている。
制御部40には、モータ12、ブロワモータ35、ヒータ(第1および第2ヒータ321,342)、給水バルブ13、供給バルブ14、排水バルブ18および外蓋ロック機構49が、それぞれ負荷駆動部48を介して接続されている。制御部40は、回転センサ47から入力されるパルス信号の間隔に基づいてドラム10(モータ12)の回転速度を検出し、この検出したドラム10の回転速度に基づいてモータ12をインバータ制御する。
図5は、最終脱水行程における脱水立ち上げ初期時に行われる制御について説明するためのフローチャートである。
図5を参照して、最終脱水行程が開始されると、ドラム10の目標回転速度が80rpmに設定されて、ドラム10の回転速度が立ち上げられる(ステップS1)。ドラム10の回転速度が80rpmに達すると(ステップS2のYES)、ドラム10の回転速度がほぼ80rpmに保持されている状態で、ドラム10に生じている偏心荷重の大きさ(偏心荷重量)が検出される(ステップS3)。すなわち、ドラム10の回転速度がほぼ一定の回転速度に保持されている状態では、モータ12の出力トルクは一定であるから、洗濯物の偏在に起因する偏心荷重がドラム10に生じていると、ドラム10(モータ12)の回転速度は、偏心荷重が最低位置に到達した時に最大値となり、偏心荷重が最高位置に到達した時に最小値となる正弦波状に変動する。このドラム10の回転速度の変動の振幅は、偏心荷重量にほぼ比例する。制御部40のROM42には、偏心荷重量とドラム10の回転速度の変動振幅(変動量)との関係が予め求められて記憶されており、この関係に従って、その時のドラム10の回転速度の変動振幅からドラム10に生じている偏心荷重量が求められる。
偏心荷重量が検出されると、その検出された偏心荷重量が予め定められた閾値B以下であるか否かが判断される(ステップS4)。偏心荷重量が閾値Bを超えている場合には(ステップS4でNO)、ドラム10の回転速度を上昇させると大きな振動が生じるおそれがあると判断されて、ドラム10の回転が一旦停止された後(ステップS13)、モータ12が再起動されて、ドラム10の回転が再び立ち上げられる(ステップS1)。
偏心荷重量が閾値B以下であれば(ステップS4でYES)、ドラム10の回転速度を上昇させても大きな振動は生じないと判断されて、ドラム10の回転速度が80rpmから90rpmまで上げられる(ステップS5)。
ドラム10の回転速度が90rpmに達すると(ステップS6でYES)、90rpmの回転速度で回転しているドラム10に生じている偏心荷重量が検出される(ステップS7)。そして、その検出された偏心荷重量が予め定められた閾値C以下であるか否かが判断される(ステップS8)。偏心荷重量が閾値Cを超えている場合には(ステップS8でNO)、ドラム10の回転速度を上昇させると大きな振動が生じるおそれがあると判断されて、ドラム10の回転が一旦停止された後(ステップS13)、モータ12が再起動されて、ドラム10の回転が再び立ち上げられる(ステップS1)。
偏心荷重量が閾値C以下であれば(ステップS8でYES)、ドラム10の回転速度を上昇させても大きな振動は生じないと判断されて、ドラム10の回転速度が90rpmから100rpmまで上げられる(ステップS9)。
ドラム10の回転速度が100rpmに達すると(ステップS10でYES)、100rpmの回転速度で回転しているドラム10に生じている偏心荷重量が検出される(ステップS11)。そして、その検出された偏心荷重量が予め定められた閾値D以下であるか否かが判断される(ステップS12)。偏心荷重量が閾値Dを超えている場合には(ステップS12でNO)、ドラム10の回転速度を上昇させると大きな振動が生じるおそれがあると判断されて、ドラム10の回転が一旦停止された後(ステップS13)、モータ12が再起動されて、ドラム10の回転が再び立ち上げられる(ステップS1)。
偏心荷重量が閾値D以下であれば、その後、ドラム10の回転速度を100rpmから予め定められた速度(たとえば、800rpm)まで段階的に上昇させるための処理(制御)が行われる。
上記の通り、脱水立ち上げ初期時には、ドラム10の回転速度が0→80→90→100rpmと段階的に上げられていく。そして、偏心荷重量が小さい場合には、図6に示すように、ドラム10の回転速度が変動振幅の大きな正弦波形を呈することはなく、回転センサ47からのパルス信号に基づいてモータ12をインバータ制御する際に、ドラム10の回転速度が比較的小さな変動を呈する程度である。各速度段階で検出される偏心荷重量が各速度段階ごとに設定されている閾値を超えている場合には、ドラム10の回転が停止されることにより、ドラム10に大きな偏心荷重が生じている状態でドラム10が回転されることによる振動の発生を抑制することができる。
ところが、洗濯物の偏在による偏心荷重が突然に生じることがあり、このとき、図7に示すように、偏心荷重が突然に生じた後にドラム10の回転速度が急激に増加し、そのままドラム10の回転を続けると、比較的大きな振幅で変動し続けることがある。この場合、図5に示す制御だけでは、その突然に生じた偏心荷重を即座に検出することができず、ドラム10に大きな偏心荷重が生じている状態でドラム10がしばらくの間回転されてしまい、この間、偏心荷重に起因する振動および騒音を生じるおそれがある。
たとえば、ドラム10の内周面上である程度分散していた洗濯物の一部が、ドラム10の最上部でドラム10の周方向にずれる(移動する)ことにより、ドラム10に偏心荷重が生じることが考えられる。これは、ドラム10の最上部で、洗濯物の一部に生じる重力と遠心力とが同程度となった場合に、その洗濯物の一部がドラム10の内周面からはがれ、慣性力によってドラム10の周方向に移動することにより生じるものと考えられる。このような現象の他、ドラム10内の内周面上である程度分散していた洗濯物の一部が突然落下して、ドラム10の内周面上の最下部に洗濯物が集まることにより、ドラム10に偏心荷重が生じるような現象などに起因して偏心荷重が突然に発生する事態は、洗濯物がドラム10の内周面に張り付く程度の回転速度(たとえば、70rpm)から、ドラム10の内周面に張り付いた洗濯物が重力によってはがれない程度の回転速度(たとえば、100rpm)の間で特に生じやすい。
この偏心荷重が突然に発生する事態が偏心荷重量の検出開始から検出完了までの期間(ドラム10の回転速度を検出している期間)中に生じても、その期間が経過して、偏心荷重量が所定の閾値を超えていることが確認されるまでは、ドラム10の回転が停止されることはない。偏心荷重量の検出開始から検出完了までには、少なくともドラム10が1回転するのに要する時間がかかるから、偏心荷重量の検出開始から検出完了までの期間中に偏心荷重が突然に生じた場合、ドラム10が大きく振動した状態で1回転以上するおそれがある。また、ドラム10の回転速度を上昇させる途中で偏心荷重が突然に生じた場合、その後、偏心荷重量が検出されて、その偏心荷重量が所定の閾値を超えていることが確認されるまでの間、ドラム10が大きく振動した状態で回転され続けることになる。
そこで、この実施形態では、脱水立ち上げ初期時に、図5に示す制御と並行して、以下に説明する2種類の偏心荷重判断処理(第1偏心荷重判断処理および第2偏心荷重判断処理)によってドラム10内に偏心荷重が生じているか否かを判断し、偏心荷重が生じていると判断した場合には、ドラム10の回転を停止させることとしている。このように、第1偏心荷重判断処理と第2偏心荷重判断処理とを併用することにより、突然に生じた偏心荷重を確実に検出することができる。
図8は、第1偏心荷重判断処理における制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。
図8を参照して、第1偏心荷重判断処理では、脱水が開始されて、ドラム10の回転速度が70rpmに達すると(ステップT1)、制御部40は、まず、その時点におけるドラム10の回転速度を暫定的な最大値MAX1および最小値MIN1としてRAM43に記憶するとともに、タイマ44による計時を「0」からスタートさせる(ステップT2)。
その後に最新のドラム10の回転速度を検出すると(ステップT3)、制御部40は、その回転速度がRAM43に記憶されている最大値MAX1以上であるか否か(ステップT4)、および、その回転速度がRAM43に記憶されている最小値MIN1以下であるか否か(ステップT6)を判断する。そして、制御部40は、検出したドラム10の回転速度が最大値MAX1以上であれば(ステップT4でYES)、そのドラム10の回転速度を最大値MAX1としてRAM43に記憶し(ステップT5)、検出したドラム10の回転速度が最小値MIN1以下であれば(ステップT6でYES)、そのドラム10の回転速度を最小値MIN1としてRAM43に記憶する(ステップT7)。
その後、制御部40は、RAM43に記憶されている最大値MAX1から最小値MIN1を減算した値(差分値)が、所定速度(たとえば、2rpm)以上であるか否かを判断し(ステップT8)、その差分値が上記所定速度未満であれば(ステップT8でNO)、再びステップT3以降の制御を行う。
一方、最大値MAX1と最小値MINとの差分値が上記所定速度以上であれば(ステップT8でYES)、制御部40は、ステップT3で最新のドラム10の回転速度を検出した時点におけるタイマ44の値を所定の閾値(閾値Eまたは閾値F)と比較する処理を行う(ステップT10またはT11)。このとき、ドラム10の回転速度が増加中である場合(ステップT9でNO)、すなわち、最大値MAX1と最小値MINとの差分値が上記所定速度以上に増加した原因が偏心荷重の存在にあると仮定した場合に、その偏心荷重が最高位置から最低位置に達するまでの期間である場合には、制御部40は、タイマ44の値を閾値E(たとえば、36ms)と比較する処理を行う(ステップT10)。一方、ドラム10の回転速度が減少中である場合(ステップT9でYES)、すなわち、最大値MAX1と最小値MINとの差分値が上記所定速度以上に増加した原因が偏心荷重の存在にあると仮定した場合に、その偏心荷重が最低位置から最高位置に達するまでの期間である場合には、制御部40は、タイマ44の値を閾値F(たとえば、52ms)と比較する処理を行う(ステップT11)。
そして、タイマ44の値が閾値E以下である場合(ステップT10でYES)、または、タイマ44の値が閾値F以下である場合(ステップT11でYES)には、制御部40は、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断して、ドラム10の回転を停止させる(ステップT12)。一方、タイマ44の値が閾値Eよりも大きい場合(ステップT10でNO)、または、タイマ44の値が閾値Fよりも大きい場合(ステップT11でNO)には、制御部40は、ドラム10に偏心荷重は生じていないと判断して、再びステップT2以降の制御を行う。
たとえば、図9に示すように、ドラム10の回転速度を70rpmから80rpmに上昇させるときに、ドラム10の回転速度が、一時的に80rpmを大きく超えた場合(オーバシュートした場合)、図9に示す期間P1では、タイマ44がリセットされてから(ステップT2)、RAM43に記憶される最大値MAX1と最小値MIN1の差分値が2rpmになるまで(ステップT8でYES)の時間は約180msであり、図9に示す期間P2では、タイマ44がリセットされてから(ステップT2)、RAM43に記憶される最大値MAX1と最小値MIN1の差分値が2rpmになるまで(ステップT8でYES)の時間は約30msである。期間P1および期間P2では、それぞれドラム10の回転速度が増加中であるので(ステップT9でNO)、タイマ44の値は閾値E(たとえば、36ms)と比較される(ステップT10)。
期間P1では、タイマ44の値は約180msであり、閾値Eよりも大きいので(ステップT10でNO)、ドラム10に偏心荷重は生じていないと判断され、ドラム10の回転は停止されない。一方、期間P2では、タイマ44の値は約30msであり、閾値Eよりも小さいので(ステップT10でYES)、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断され、ドラム10の回転が停止されることとなる(ステップT12)。
このように、第1偏心荷重判断処理では、繰り返し検出されるドラム10の回転速度の変化率に応じた値(より具体的には、ドラム10の回転速度が所定速度以上変化するまでの時間)を、所定の閾値E,Fと比較することにより、ドラム10に偏心荷重が生じているか否かを判断することができる。したがって、偏心荷重がドラム10の内周面上のどの位置にあるときでも(すなわち、偏心荷重が最高位置から最低位置に移動するまでの間におけるドラム10の回転速度が増加する期間、および偏心荷重が最低位置から最高位置に移動するまでの間におけるドラム10の回転速度が減少する期間のいずれにおいても)、ドラム10の回転速度の変化率が大きくなった時点で、直ちにドラム10に偏心荷重が生じていると判断することができるので、突然に生じた偏心荷重を即座に検出することができる。
通常、繰り返し検出されるドラム10の各回転速度にはばらつきがあるため、繰り返し検出される各回転速度間の変化率に基づいてドラム10に偏心荷重が生じているか否かを判断するような構成では、ドラム10に偏心荷重が生じていないにもかかわらず、偏心荷重が生じていると判定されるおそれがある。
この実施形態では、検出された回転速度がRAM43に記憶されている最小値MIN1以下である場合に、その検出された回転速度を最小値MIN1としてRAM43に記憶(更新)させることができるとともに、検出された回転速度がRAM43に記憶されている最大値MAX1以上である場合に、その検出された回転速度を最大値MAX1としてRAM43に記憶(更新)させることができる。そして、RAM43に記憶されている最大値MAX1と最小値MIN1との差分値が、上記所定速度以上になるまでの時間に基づいて、その時間が所定の閾値(閾値Eまたは閾値F)以下である場合に、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断することができる。
したがって、繰り返し検出されるドラム10の各回転速度間にばらつきがある場合でも、上述のような誤判定が生じるのを防止することができる。
一般的に、偏心荷重が最低位置から最高位置に移動するまでの間におけるドラム10の回転速度が減少する期間のほうが、偏心荷重が最高位置から最低位置に移動するまでの間におけるドラム10の回転速度が増加する期間よりも、ドラム10の回転速度の変化率が小さい。したがって、一定の偏心荷重がドラム10に生じている場合には、ドラム10の回転速度が減少しているときのほうが、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断されにくい。
この実施形態では、閾値E(たとえば、36ms)よりも閾値F(たとえば、52ms)のほうが大きく設定されることにより、ドラム10の回転速度が増加しているとき(ステップT9でNO)よりも、ドラム10の回転速度が減少しているとき(ステップT9でYES)のほうが、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断されやすくなっている。これにより、ドラム10の回転速度が減少しているときでも、ドラム10に偏心荷重が生じているか否かを良好に判断することができる。
図10は、第2偏心荷重判断処理における制御部40による制御の流れを示すフローチャートである。
ドラム10に大きな偏心荷重が生じた場合、ドラム10の回転に伴って、その偏心荷重が最低位置から最高位置に移動するまでの間に、ドラム10の回転速度は大きく減少する。このことに着目して、図10に示す制御では、ドラム10の回転速度が一定速度以上減少した場合に、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断して、ドラム10の回転を停止させるようにしている。これにより、ドラム10の回転中に偏心荷重が突然に生じた場合に、その突然生じた偏心荷重を検出することができ、大きな偏心荷重が生じている状態でドラム10が回転され続けることを防止できる。よって、偏心荷重に起因する振動および騒音の発生をより一層抑制することができる。
具体的には、第2偏心荷重判断処理では、脱水が開始されて、ドラム10の回転速度が70rpmに達すると、制御部40は、まず、その時点におけるドラム10の回転速度を暫定的な最大値MAX2としてRAM43に記憶する(ステップE1)。
その後に最新のドラム10の回転速度を検出すると(ステップE2)、制御部40は、さらに、その時点で最大値MAX2の前回の記憶からの経過時間が予め定めるリセット時間内であるか否かを判断する(ステップE3)。リセット時間は、たとえば、ドラム10(モータ12)が1〜2回転するのに要する時間に設定されている。最新のドラム10の回転速度が検出された時点で、最大値MAX2のRAM43への前回の記憶からの経過時間がリセット時間内であれば(ステップE3でYES)、制御部40は、ドラム10の回転速度がRAM43に記憶されている最大値MAX2以上であるか否かを判断する(ステップE4)。
検出した最新のドラム10の回転速度がRAM43に記憶されている最大値MAX2よりも小さければ(ステップE4でNO)、制御部40は、つづいて、そのドラム10の回転速度と最大値MAX2との差が所定速度(所定幅)以上かどうかを判断する(ステップE5)。ドラム10の回転速度と最大値MAX2との差が所定速度未満である場合、つまり最大値MAX2に対するドラム10の回転速度の差が所定速度よりも小さい場合には(ステップE5でNO)、制御部40は、再びステップE2以降の制御を行う。
一方、検出した最新のドラム10の回転速度がRAM43に記憶されている最大値MAX2よりも大きい場合には(ステップE4でNO)、制御部40は、そのドラム10の回転速度を最大値MAX2としてRAM43に記憶する(ステップE6)。これにより、RAM43に記憶されている最大値MAX2が更新され、それ以降は、ステップE5で、その新たにRAM43に記憶された最大値MAX2とステップE2で検出された最新のドラム10の回転速度との差が所定速度以上であるか否かが判断されることになる。こうしてステップE2〜E5の処理が繰り返されるうちに、検出した最新のドラム10の回転速度がRAM43に記憶されている最大値MAX2に対して所定速度以上減少した場合には、これに応答して、制御部40は、ドラム10に偏心荷重が生じていると判断して、ドラム10の回転を停止させる(ステップE7)。
この実施形態では、上記所定速度が、ドラム10の回転速度に応じて設定される。たとえば、ドラム10の回転速度が80rpmに達し、この80rpmでドラム10が回転している状態での偏心荷重量が閾値B以下であると判断されるまでは(図5に示すステップS3)、上記所定速度が10rpmに設定され、ドラム10の回転速度が80rpmに達して、80rpmでドラム10が回転している状態での偏心荷重量が閾値B以下であると判断された後は、上記所定速度が6pmに設定される。
ドラム10が80rpm以下の低速で回転している間は、ドラム10内の洗濯物に大きな遠心力は作用しないから、ドラム10の回転速度が上昇する間にドラム10内の洗濯物がばらけることがある。また、ドラム10の回転速度が低いから、偏心荷重に起因する大きな振動は生じにくい。これに対し、ドラム10の回転速度が80rpmを超えた回転速度で回転し始めると、ドラム10内の洗濯物に大きな遠心力が作用するため、ドラム10内で偏在している洗濯物がばらける可能性は低い。また、ドラム10の回転速度が80rpmを超えて大きくなるにつれて、ドラム10に生じている偏心荷重に起因する振動も大きくなる。
そこで、ドラム10の回転速度が80rpmに達した後は、上記所定速度を相対的に小さく設定することにより、ドラム10の回転速度が80rpmを超えて上昇される過程で大きな振動が発生するのをより確実に防止するようにしている。
また、最新のドラム10の回転速度が検出された時点で、RAM43への最大値MAX2の前回の記憶から上記リセット時間が経過している場合には、RAM43に記憶されている最大値MAX2が消去されて、その新たに検出された最新のドラム10の回転速度が暫定的に最大値MAX2としてRAM43に記憶される(ステップE6)。これにより、RAM43に記憶されている最大値MAX2は、その最大値MAX2が記憶されてから上記リセット時間を超えてRAM43に記憶保持され続けることがない。
たとえば、図11に示すように、ドラム10の回転速度を70rpmから80rpmに上昇させるときに、ドラム10の回転速度が、一時的に80rpmを大きく超えた場合(オーバシュートした場合)、オーバシュート時のドラム10の最高回転速度が最大値MAX2としてRAM43に記憶され続けていると、そのオーバシュート後、ドラム10の回転速度が80rpmで安定するまでに、ドラム10の回転速度が10rpm以上減少し、これに応答してドラム10に偏心荷重が生じていると誤判定されるおそれがある。そこで、この実施形態では、最大値MAX2がRAM43に記憶されてから一定のリセット時間が経過した時点で、そのRAM43に記憶されている最大値MAX2を消去するようにしている。これにより、オーバシュートが生じた場合でも、そのオーバシュート時のドラム10の最高回転速度が記憶保持され続けることを防止でき、オーバシュート後にドラム10の回転速度が急激に低滅したことに応答して、ドラム10に突然に偏心荷重が生じたと誤判定されることを防止できる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、上記の実施形態では、ドラム10の回転速度が70rpmから100rpmまで立ち上げられるときに図8および図10に示す制御が行われる場合を例にとったが、図8および図10に示す制御は、ドラム10の回転速度が他の回転速度(たとえば、80rpmや100rpmなど)以上に立ち上げられた後にも行われてもよい。
また、上記の実施形態では、ほぼ水平な軸線まわりに回転可能なドラム10を備えた構成を取り上げたが、この発明は、水平に対して所定角度範囲内(たとえば、30度以下の角度範囲内)の角度で傾斜した軸線まわりに回転可能なドラムを備えた構成にも適用することが可能である。
また、この発明は、ドラム10に対して斜め上方から洗濯物の出し入れを行う、いわゆるトップローディング式のドラム式洗濯機に限らず、ドラムがその端面を前後にして設けられていて、ドラムの前側の端面に形成された開口から洗濯物の出し入れを行う、いわゆるフロントローディング式のドラム式洗濯機にも適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の外観構成を示す斜視図である。 ドラム式洗濯機の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を前方から見た図を示している。 ドラム式洗濯機の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。 このドラム式洗濯機の電気的構成を示すブロック図である。 最終脱水行程における脱水立ち上げ初期時に行われる制御について説明するためのフローチャートである。 偏心か重量が小さい場合のドラムの回転速度の変化を示す図である。 偏心荷重が突然に生じた場合のドラムの回転速度の変化を示す図である。 第1偏心荷重判断処理における制御部による制御の流れを示すフローチャートである。 偏心荷重が突然に生じた時点の近傍におけるドラムの回転速度の変化を微視的に示す図である。 第2偏心荷重判断処理における制御部による制御の流れを示すフローチャートである。 最大値MAX2が制御部のRAMに記憶されてから一定のリセット時間が経過した時点で、その最大値MAX2がRAMから消去される理由について説明するための図である。
符号の説明
1 ドラム式洗濯機
10 ドラム
40 制御部
43 RAM
47 回転センサ

Claims (6)

  1. 水平または水平方向に対して所定角度だけ傾斜した軸線回りに回転可能に設けられ、洗濯物を収容するためのドラムと、
    上記ドラムの回転中に、上記ドラムの回転速度を繰り返し検出する回転速度検出手段と、
    上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの回転速度の変化率に応じた値を所定の閾値と比較することにより、上記ドラムに偏心荷重が生じているか否かを判断する第1偏心荷重判断手段とを含み、
    上記第1偏心荷重判断手段は、上記ドラムの回転速度が所定速度以上変化するまでの時間が上記所定の閾値よりも短い場合に、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断するものであることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの最低回転速度を記憶する最低回転速度記憶手段と、
    上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの最高回転速度を記憶する最高回転速度記憶手段とをさらに含み、
    上記第1偏心荷重判断手段は、上記最低回転速度記憶手段に記憶されている上記ドラムの最低回転速度と、上記最高回転速度記憶手段に記憶されている上記ドラムの最高回転速度との差分値に基づいて、その差分値が上記所定速度以上になるまでの時間が上記所定の閾値よりも短い場合に、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項記載のドラム式洗濯機。
  3. 上記第1偏心荷重判断手段は、上記ドラムの回転速度が増加しているときには、上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの回転速度の変化率に応じた値を第1の閾値と比較することにより、上記ドラムの回転速度が減少しているときには、上記回転速度検出手段により繰り返し検出される上記ドラムの回転速度の変化率に応じた値を上記第1の閾値とは異なる第2の閾値と比較することにより、上記ドラムに偏心荷重が生じているか否かを判断するものであって、
    上記第1の閾値および上記第2の閾値は、上記ドラムの回転速度が増加しているときよりも、上記ドラムの回転速度が減少しているときのほうが、上記第1偏心荷重判断手段によって上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断されやすくなるような値に設定されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  4. 所定の基準回転速度を記憶しておくための基準回転速度記憶手段と、
    上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度に対して所定速度以上減少した回転速度が上記回転速度検出手段によって検出されたことに応答して、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断する第2偏心荷重判断手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  5. 上記第2偏心荷重判断手段は、上記ドラムの回転速度が予め定める回転速度に達するまでは、上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度に対して第1の所定速度以上減少した回転速度が上記回転速度検出手段によって検出されたことに応答して、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断し、上記ドラムの回転速度が上記予め定める回転速度を超えた後は、上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度に対して上記第1の所定速度よりも小さい第2の所定速度以上減少した回転速度が上記回転速度検出手段によって検出されたことに応答して、上記ドラムに偏心荷重が生じていると判断するものであることを特徴とする請求項記載のドラム式洗濯機。
  6. 上記基準回転速度記憶手段に基準回転速度が記憶されていない状態で上記回転速度検出手段によって検出された回転速度を暫定的に基準回転速度として上記基準回転速度記憶手段に記憶させる手段と、
    上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度よりも当該基準回転速度の記憶後に上記回転速度検出手段によって検出された回転速度が大きい場合に、その検出された回転速度を基準回転速度として上記基準回転速度記憶手段に記憶させる手段と、
    上記基準回転速度記憶手段に記憶されている基準回転速度を当該基準回転速度が記憶されてから一定時間が経過した時点で消去する基準回転速度消去手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項または記載のドラム式洗濯機。
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