JP2005034163A - 衣類乾燥機能を有する洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乾燥装置3から送り出される温風を、ドラム10の右端面壁10R側の中央部から通気孔821を介してドラム10内に供給する。ドラム10の周面壁10Cに複数の通水孔10Dを設ける。ドラム10の左端面壁10Lの中央部に複数の通気孔101を設ける。外槽7内の空気は、外槽7の周面壁7Cの後方下部に形成された排気口71から乾燥装置3内に取り込まれる。
【効果】洗濯物の量が少ない場合には、ドラム10内から通水孔10Dを通って排気口71へと流れる温風によって、ドラム10の内周面近傍にある洗濯物を良好に乾燥させることができる。洗濯物の量が多い場合には、ドラム10内から通気孔101を通って排気口71へと流れる温風によって、ドラム10の中央部にある洗濯物を良好に乾燥させることができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、衣類乾燥機能を有する洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
略水平方向に延びる軸線周りに回転可能な略円筒状のドラムの内部に洗濯物を収容して洗濯を行うドラム式洗濯乾燥機が知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。ドラム式洗濯乾燥機には、たとえば、ドラムの外側を取り囲む外槽が備えられていて、この外槽内に所定量の水を貯めた状態でドラムを回転させることにより、ドラム内の洗濯物をドラム内面に突設されたバッフルによって持ち上げ、ある程度の高さから水面に向けて自然落下させるといった動作(たたき洗い)を繰り返して洗濯を行うことができるようになっている。洗濯終了時には、ドラムが高速回転されて、洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出されることにより、洗濯物の脱水が達成される。
【0003】
ドラム式洗濯乾燥機には、たとえば、ドラム内に温風を供給するための乾燥装置が備えられていて、乾燥装置からドラム内に温風を供給しつつ、ドラムを回転させてドラム内の洗濯物をある程度の高さから自然落下させることにより、洗濯物を乾燥させることができるようになっている。
【0004】
特許文献1には、乾燥効率を向上させるために、脱水中に乾燥装置からドラム内に温風を供給し、乾燥行程開始時までにドラム内(外槽内)の温度を予め高くしておくようにした構成が提案されている。このように、乾燥効率をより向上させることが望まれている。
【0005】
また、特許文献1には、ドラムの一端面側から温風を供給するような構成が開示されている。しかしながら、ドラム内に供給された温風は、ドラムの周面に形成された通水孔(脱水孔)や、ドラムの他端面に形成された開口と開閉扉との隙間(乾燥風取出口)などからドラム外に流出するので、特に洗濯物の量が多い場合、ドラムの中央部にある洗濯物を良好に乾燥させることができないおそれがある。また、外槽内の空気を乾燥装置内に導くための排気口(乾燥風取出口)がドラムの他端面に対向して配置されているので、通水孔からドラム外に流出する温風を良好に排気口に導くことができない。したがって、満遍なく洗濯物を乾燥させることができない場合があった。
【0006】
さらに、特許文献1に開示されたような構成では、ドラムを駆動させるための電流が大きい期間中に乾燥装置を駆動させるので、使用電流量が規定値を超えてしまう場合がある。この場合、ドラム式洗濯乾燥機を構成する各部品の寿命が短くなるおそれがある。
【0007】
特許文献2および3には、乾燥時に洗濯物に生じるしわを低減できるような構成が開示されている。特許文献2には、洗濯物の量(負荷量)が多い場合、ドラムを高速で回転(高速脱水回転)させて乾燥を行うような構成が開示されているが、このような構成では、洗濯物の量が多い場合に良好にしわを低減させることができない。また、特許文献3には、乾燥時に一方向に回転するドラムの回転速度を徐々に低下させるような構成が開示されているが、このような構成は、ドラムを一方向および他方向に繰り返し切り替えて回転(正転および反転)させることにより乾燥行程を行う場合には適用できない。したがって、洗濯物(衣類)に生じるしわをより良好に低減できる構成が望まれていた。
【0008】
【特許文献1】
特許第3346941号公報
【0009】
【特許文献2】
特許第3311653号公報
【0010】
【特許文献3】
特許第2880838号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、その第1の目的は、衣類をより良好に乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機を提供することである。
【0012】
この発明の第2の目的は、より乾燥効率が向上された衣類乾燥機能を有する洗濯機を提供することである。
【0013】
この発明の第3の目的は、より満遍なく衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機を提供することである。
【0014】
この発明の第4の目的は、各部品の寿命をより長くすることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機を提供することである。
【0015】
この発明の第5の目的は、衣類に生じるしわをより良好に低減できる衣類乾燥機能を有する洗濯機を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸(11L,11R)を中心に回転可能なドラム(10)と、このドラムを取り囲む外槽(7)とを備え、このドラム内に衣類を収容した状態で、ドラムの一端面(10R)側からドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機(1)であって、上記ドラムの周面(10C)に形成され、ドラムを回転させてドラム内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行ったときに、衣類から出た水を通すことができる通水孔(10D)と、上記ドラムの他端面(10L)に形成され、ドラムの一端面側から送られてきた温風を通過させることができる通気孔(101)と、上記外槽のドラム周面に対向する位置に形成され、上記通水孔および通気孔を通ってドラム内から出た温風を外槽の外部に排出するための排気口(71)とを含むことを特徴とする洗濯機である。
【0017】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
【0018】
この構成によれば、排気口がドラムの周面に対向して配置されているので、ドラム内に供給された温風を、通水孔を通して排気口に良好に導くことができるとともに、ドラムの他端面に形成された通気孔にも温風を通すことができる。すなわち、衣類の量が少ない場合には、ドラム内から通水孔を通って排気口へと流れる温風によって、ドラムの内周面近傍にある衣類を良好に乾燥させることができる一方、衣類の量が多い場合には、ドラム内から通気孔を通って排気口へと流れる温風によって、ドラムの中央部にある衣類を良好に乾燥させることができる。したがって、より満遍なく良好に衣類を乾燥させることができる。
【0019】
上記ドラムの他端面(10L)の中央部には、上記回転軸(11L)が取り付けられていて、上記通気孔は、当該ドラムの他端面の回転軸近傍に形成されていてもよい。この場合、ドラムの他端面の回転軸近傍に通気孔が設けられているので、ドラム内に供給された温風を、ドラムの軸線に沿って一端面側から他端面側まで導くことができる。したがって、衣類の量が多い場合でも、ドラムの中央部にある衣類に向けて温風を供給することができるので、より満遍なく良好に衣類を乾燥させることができる。
【0020】
上記ドラム(10)の他端面(10L)の中央部に配置され、上記回転軸(11L)を取り付けるための回転軸取付用ボス(81)と、この回転軸取付用ボスに備えられ、回転軸を中心に放射状に延びる複数のリブ(813)とを含み、上記通気孔(101)は、上記ドラムの他端面に対して、上記複数のリブの間に形成された領域(上記複数のリブの先端部を通る円形領域)に対応する部分に形成されていてもよい。このように、回転軸取付用ボスが取り付けられることによって強度が比較的高くなっている領域内に通気孔を形成することにより、ドラムの強度が低下するのを防止することができる。
【0021】
上記複数のリブ(813)の間に形成された領域は、上記ドラム(10)の他端面(10L)の中心から半径の半分程度までの円形領域内に配置されていることが好ましい。
【0022】
請求項2記載の発明は、上記ドラムの一端面に配置され、上記回転軸(11R)を取り付けるための回転軸取付用ボス(82)と、上記回転軸取付用ボスに備えられ、ドラム内へ温風を供給するための供給口(821)と、上記供給口を区画し、温風の流通方向上流側(右側)の面に、温風の流通方向に直交する方向に対して傾斜する傾斜面(829A)が形成された供給口構成部材(829)とを含むことを特徴とする請求項1記載の洗濯機である。
【0023】
この構成によれば、ドラム内に供給される温風は、傾斜面に沿って供給口へと向かうので、温風をよりスムーズにドラム内に供給することができる。したがって、ドラム内に収容された衣類をより良好に乾燥させることができる。
【0024】
上記供給口構成部材(829)には、温風の流通方向上流側に頂点を有する略三角形状の張出部が形成されていて、この張出部の上記流通方向上流側の面が上記傾斜面(829A)を構成していてもよい。
【0025】
請求項3記載の発明は、水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸(11L,11R)を中心に回転可能なドラム(10)を備え、このドラム内に衣類を収容した状態でドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機(1)であって、ドラム内に温風を供給するための乾燥装置(3)と、この乾燥装置によりドラム内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段(40,T19〜T26)と、乾燥行程開始前に、上記乾燥装置によりドラム内に温風を供給しつつ、ドラムを回転させてドラム内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行う加熱脱水行程を実行可能な加熱脱水行程実行手段(40,T3〜T18)とを含み、加熱脱水行程中、ドラムを駆動させるための電流が大きい期間(T8〜T10,T13〜T16)は、上記乾燥装置の消費電流が小さくなるように、当該乾燥装置の駆動態様が切り替えられることを特徴とする洗濯機である。
【0026】
この構成によれば、ドラムを駆動させるための電流が大きい期間は、乾燥装置の消費電流が抑えられるので、使用電流量が規定値を超えるのを防止することができる。したがって、当該洗濯機を構成する各部品の寿命をより長くすることができる。
【0027】
上記期間中(T8〜T10,T13〜T16)、上記乾燥装置(3)に備えられたヒータ(341,342)が弱状態に切り替えられるようになっていてもよい。
【0028】
請求項4記載の発明は、衣類が収容された収容室(10)内に温風を供給して衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機(1)であって、収容室内に温風を供給するための乾燥装置(3)と、この乾燥装置により収容室内に供給される温風を冷却して、温風に含まれる湿気を除去するための冷却水(除湿水)を供給可能な冷却水供給手段(14,311)と、この冷却水供給手段により冷却水を供給しつつ、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段(40,T19〜T26)と、乾燥行程の前に、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給しつつ、収容室内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行う加熱脱水行程を実行可能な加熱脱水行程実行手段(40,T3〜T18)とを含み、上記冷却水供給手段は、加熱脱水行程中、冷却水の供給を停止させることを特徴とする洗濯機である。
【0029】
加熱脱水行程中は、収容室内の温度が低いので、冷却水供給手段により冷却水を供給すると、収容室内の温度上昇の妨げとなってしまう。この発明の構成によれば、加熱脱水行程中は冷却水の供給が停止されるようになっているので、収容室内の温度を良好に上昇させることができる。したがって、その後に実行される乾燥行程の開始時までに収容室内の温度を良好に高めることができるので、乾燥効率が向上し、衣類をより良好に乾燥させることができる。
【0030】
請求項5記載の発明は、水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸(11L,11R)を中心に回転可能なドラム(10)を備え、このドラム内に衣類を収容した状態でドラムを一方向および他方向に繰り返し切り替えて回転(正転および反転)させるとともに、ドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させる乾燥行程を実行可能な衣類乾燥機能を有する洗濯機(1)であって、乾燥行程終了前の所定期間中(T24〜T25)、ドラムの回転方向の切り替えによってドラム内の衣類に作用する力が減るように、ドラムの駆動態様が切り替えられることを特徴とする洗濯機である。
【0031】
この構成によれば、乾燥行程終了前の所定期間中、ドラムの回転方向の切り替えによってドラム内の衣類に作用する力が減るので、衣類に生じるねじれを抑制することができる。これにより、衣類に生じるしわをより良好に低減できるので、衣類をより良好に乾燥させることができる。
【0032】
上記所定期間中(T24〜T25)、ドラム(10)の少なくとも一方側への回転速度が低速度に切り替えられるようになっていてもよいし、ドラムの少なくとも一方側への回転時間が長時間に切り替えられる(回転頻度が少なくなる)ようになっていてもよい。
【0033】
上記所定期間(T24〜T25)は、衣類の量(負荷量)に基づいて決定されるものであってもよい。この場合、負荷量が所定値以上のときは、上記所定期間中にドラムの駆動態様が切り替えられるが、負荷量が上記所定値未満のときは、上記所定期間中にドラムの駆動態様が切り替えられないようになっていてもよい。
【0034】
請求項6記載の発明は、水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸(11L,11R)を中心に回転可能なドラム(10)を備え、このドラム内に衣類を収容した状態でドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機(1)であって、ドラム内に温風を供給するための乾燥装置(3)と、この乾燥装置によりドラム内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段(40,T19〜T26)と、乾燥行程終了後に、上記乾燥装置による温風の供給を停止した状態でドラムを一方向および他方向に繰り返し切り替えて回転(正転および反転)させることにより、衣類を冷却するためのクールダウン行程を実行可能なクールダウン行程実行手段(40,T26〜T28)とを含み、クールダウン行程終了前の所定期間中(T27〜T28)、ドラムの少なくとも一方側への回転時間が短時間に切り替えられることを特徴とする洗濯機である。
【0035】
この構成によれば、ドラム内の衣類の絡みを除去し、良好にほぐすことができる。したがって、衣類に生じるしわをより良好に低減できるので、衣類をより良好に乾燥させることができる。
【0036】
請求項7記載の発明は、衣類が収容された収容室(10)内に温風を供給して衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機(1)であって、収容室内に温風を供給するための乾燥装置(3)と、この乾燥装置により収容室内に供給される温風を冷却して、温風に含まれる湿気を除去するための冷却水(除湿水)を供給可能な冷却水供給手段(14,311)と、この冷却水供給手段により冷却水を供給しつつ、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段(40,T19〜T26)と、上記乾燥装置(3)による収容室(10)内への温風の供給開始前(T1〜T2)、または温風の供給開始(T19)から所定期間内に、上記冷却水供給手段(14,311)により供給される冷却水の温度を検知する冷却水温度検知手段(S2,40)とを含み、上記乾燥行程実行手段は、上記冷却水温度検知手段により検知された冷却水の温度に基づくタイミングで、乾燥行程を終了させることを特徴とする洗濯機である。
【0037】
この構成によれば、乾燥装置による収容室内への温風の供給開始前、または温風の供給開始から所定期間内に冷却水の温度を検知するので、乾燥装置から送り出される温風によって冷却水が温められる前に冷却水の温度を検知することができる。したがって、乾燥行程を終了させるタイミングをより適当なタイミングに決定することができるので、衣類をより良好に乾燥させることができる。
【0038】
乾燥行程の前に、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給しつつ、収容室内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行う加熱脱水行程を実行可能な加熱脱水行程実行手段(40,T3〜T18)を含み、上記冷却水温度検知手段(S2,40)は、加熱脱水行程の開始前(T1〜T2)に冷却水の温度を検知するものであってもよい。
【0039】
また、乾燥行程から運転を開始させる場合、上記冷却水温度検知手段(S2,40)は、乾燥行程開始(T19)から一定時間内に冷却水の温度を検知するものであってもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図1は、この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機1の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。
【0042】
図1を参照して、このドラム式洗濯乾燥機1は、たとえば、その外形が略直方体形状の筐体2により区画されている。筐体2の上面2Aの手前側には、たとえば、手前側に向かって低くなるように傾斜した傾斜面2Bが形成されており、筐体2の上面2Aから傾斜面2Bにかけて、外蓋(図示せず)によって開閉可能な開口4が形成されている。
【0043】
筐体2の内部には、たとえば、両端面が端面壁(左端面壁7Lおよび右端面壁7R)で閉塞された略円筒状の外槽7が、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている(図1では、右端面壁7Rだけが見えている。)。外槽7は、たとえば、その周面壁7Cの下部が、複数のダンパ(図示せず)により支持されている。
【0044】
図2は、外槽7の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を手前側から見た図を示している。また、図3は、外槽7の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。
【0045】
図1〜3を参照して、外槽7の内部には、洗濯物を内部に収容するためのドラム10が配置されている(図3では、ドラム10を省略して示している。)。ドラム10は、たとえば、両端面が端面壁(左端面壁10Lおよび右端面壁10R)で閉塞された略円筒状の形状を有しており、その軸線が左右(略水平)に延びるように配置されている。この実施形態では、ドラム10の直径は、たとえば520mm程度である。
【0046】
ドラム10の左右端面壁10L,10Rには、それぞれ、当該ドラム10の軸線に沿って延びる回転軸11L,11Rが取り付けられている。各回転軸11L,11Rは、外槽7の左右端面壁7L,7Rに対して回転可能に取り付けられている。左側の回転軸11Lには、たとえばDD(ダイレクトドライブ)方式でドラム駆動用モータ12が連結されていて、このドラム駆動用モータ12が回転駆動されることにより、回転軸11Lに連結されたドラム10が軸線回りに同じ回転速度で回転するようになっている。
【0047】
ドラム10の周面壁10Cには、洗濯物の出し入れのための開口22が形成されている。そして、外槽7の周面壁7Cには、筐体2の開口4と対向する位置に開口23が形成されている。ドラム10の開口22は、たとえば、外側に向かって回動可能なドラム蓋25により開閉できる一方、外槽7の開口23は、たとえば、外側に向かって回動可能な中蓋(図示せず)により開閉できる。外蓋、中蓋およびドラム蓋25をすべて開くことにより、ドラム10に対して洗濯物の出し入れを行うことができる。
【0048】
筐体2には、たとえば、給水口(図示せず)が形成されていて、この給水口を介して外部の水道設備(水道栓など)から機内に水道水(以下、単に「水」と呼ぶ。)を導入することができるようになっている。給水口には給水バルブ13(図8参照)が接続されていて、この給水バルブ13を開くことにより、給水口を介して機内に水道水が導入される。機内に導入された水道水は、外槽7の周面壁7Cの後端部に接続された給水管17を介して、外槽7内に供給される。
【0049】
外槽7の周面壁7Cの下部右側には、たとえば、排水口19が形成されており、この排水口19に接続された排水バルブ18(図8参照)を閉じた状態で給水を行うことにより、外槽7内に水を貯めることができるようになっている。また、外槽7内に貯まった水は、排水バルブ18を開くことにより、排水口19を介して機外に排出される。
【0050】
ドラム10の周面壁10Cには、多数の通水孔10Dが形成されており、外槽7内に供給された水は、通水孔10Dを通ってドラム10内に流入するようになっている。また、ドラム10の周面壁10Cの内面には、当該ドラム10の回転時にドラム10内の洗濯物を持ち上げるためのバッフル10Bが、左右方向に延びるように突設されている。洗濯時には、ドラム10の回転に伴ってドラム10内の洗濯物がバッフル10Bによって持ち上げられ、ある程度の高さから自然落下するといった動作(タンブリング)が繰り返されることにより、洗濯物が外槽7内に貯められた水の水面にたたきつけられて、いわゆるたたき洗いが達成される。
【0051】
脱水時には、ドラム10が高速(たとえば300〜1000rpm)で回転されることにより、ドラム10内の洗濯物に含まれる水が遠心力により絞り出される。そして、この洗濯物から出た水分が通水孔10Dを通って外槽7側へ飛散し、排水口19から機外に排出される。
【0052】
このドラム式洗濯乾燥機1は、脱水後の洗濯物を乾燥させる機能も有しており、外槽7の右端面壁7Rには、乾燥機能のための乾燥ユニット3が外側から取り付けられている。乾燥ユニット3は、外槽7の内部に連通する吸込口30から吸い込んだ外槽7内の空気を上方へ導くための風路部材31と、この風路部材31の上端部に配置され、風路部材31からの空気を外槽7内へと送り込むためのファン32と、ファン32からの空気を外槽7の右端面壁7Rの中央部から外槽7内に導くための乾燥用フード33と、乾燥用フード33内に左右に並べて配置され、外槽7内に送り込む空気を温めるための第1および第2乾燥ヒータ341,342(図1では、一方の乾燥ヒータだけが見えている。)とを含む。ファン32は、たとえば、ブロワモータ35(図8参照)の駆動により回転される。
【0053】
外槽7の周面壁7Cの後側下部には、たとえばその左右方向の略中央部に、排気口71が形成されている。排気口71と吸込口30とは、たとえば、左右方向に延びる導入管72により接続されていて、外槽7内の空気が排気口71から導入管72を介して乾燥ユニット3内(風路部材31内)に取り込まれるようになっている。導入管72の排気口71側の端面には、導入管72内に向かって突出するサーミスタにより構成される排気温度センサS1が配置されている(図3参照)。この排気温度センサS1により、排気口71から排出される外槽7内の空気の温度(排気温度)を検知することができる。なお、この実施形態では、外槽7の周面壁7Cの後側下部に排気口71が形成されているので、乾燥時、ドラム10を右側面視で反時計回りに回転(反転)させた場合の方が、逆方向に回転(正転)させた場合よりも、ドラム10の回転に伴って流動する外槽7内の空気が排気口71に入りやすい。
【0054】
ドラム10の左右端面壁10L,10Rの中央部には、それぞれ、左右の回転軸11L,11Rを固定するためのボス81,82が外側から取り付けられている。右側のボス82は、ドラム10の右端面壁10Rの中央部を構成していて、乾燥ユニット3の乾燥用フード33から送られてくる空気を外槽7内に通すための複数の通気孔821(図4参照)が形成されている。ドラム10の左端面壁10Lの中央部には、複数の通気孔101(図7参照)が形成されていて、乾燥ユニット3の乾燥用フード33から外槽7内に送り込まれた空気は、図2に矢印で示すように、右側のボス82の通気孔821からドラム10内に入り、ドラム10の左端面壁10Lに形成された通気孔101や周面壁10Cに形成された通水孔10Dを通ってドラム10外へと流通する。そして、ドラム10外へと流通した空気は、外槽7の排気口71から導入管72を介して再び乾燥ユニット3内に取り込まれる。通気孔101は、たとえば、通水孔10Dとほぼ同じ形状(大きさ)に形成されている。
【0055】
この実施形態では、排気口71がドラム10の周面壁10Cに対向して配置されているので、乾燥ユニット3からドラム10内に送り込まれた空気を、通水孔10Dを通して排気口71に良好に導くことができるとともに、ドラム10の左端面壁10Lに形成された通気孔101にも温風を通すことができる。すなわち、洗濯物の量が少ない場合には、ドラム10内から通水孔10Dを通って排気口71へと流れる温風によって、ドラム10の内周面近傍にある洗濯物を良好に乾燥させることができる一方、洗濯物の量が多い場合には、ドラム10内から通気孔10Dを通って排気口71へと流れる温風によって、ドラム10の中央部にある洗濯物を良好に乾燥させることができる。したがって、より満遍なく良好に衣類を乾燥させることができる。
【0056】
特に、ドラム10の左端面壁10Lの中央部に通気孔101が設けられているので、乾燥ユニット3からドラム10内に送り込まれた空気を、ドラム10の軸線に沿って右端面壁10R側から左端面壁10L側まで導くことができる。したがって、洗濯物の量が多い場合でも、ドラム10の中央部にある洗濯物に向けて温風を供給することができるので、より満遍なく洗濯物を乾燥させることができる。
【0057】
右側のボス82には、ドラム10の内側からカバー83が取り付けられている。このカバー83には、たとえば、複数の貫通孔831が形成されており、乾燥ユニット3からの空気は、これらの貫通孔831を通ってドラム10内に導かれる。このカバー83により、ドラム10内の洗濯物が通気孔821からドラム10の外部に飛び出すのを防止することができる。
【0058】
乾燥時には、乾燥ユニット3からドラム10内に温風を送りつつ、ドラム10を回転させることにより、ドラム10内の洗濯物をバッフル10Bによって持ち上げ、ある程度の高さから自然落下させるといった動作を繰り返す。これにより、洗濯物に満遍なく温風を吹きつけることができるので、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
【0059】
この実施形態では、乾燥時の乾燥効率を向上させるために、乾燥ユニット3内に除湿水(冷却水)を導入できるようになっている。より具体的には、風路部材31の上部に形成された除湿水供給口311から風路部材31内に、機内に導入される水の一部を供給することができるようになっていて、風路部材31内に供給された除湿水は、風路部材31内を落下(流下)する(図1参照)。除湿水は、たとえば、除湿水バルブ14(図8参照)を開くことにより、除湿水供給口311から供給されるようになっている。
【0060】
ドラム10内の洗濯物から湿気を奪って乾燥ユニット3内に取り込まれた温風は、風路部材31内を上方に向かって送られる過程で除湿水により冷却されて水分(湿気)が凝縮され、再び乾燥用フード33からドラム10内に送り込まれる。このように、機内を循環する温風から湿気を除去することにより、ドラム10内に乾燥した温風を送り込むことができるので、乾燥効率が向上する。
【0061】
風路部材31内を落下した除湿水は、吸込口30を介して導入管72に流入する。導入管72は、その右端部が拡がった形状となっていて、これにより、導入管72の右端下部には、風路部材31から導入管72内に流入した除湿水が貯まる水貯め部73が形成されている(図2参照)。外槽7の右端面壁7Rの下部には、水貯め部73に臨む除湿水温度センサS2が配置されていて、この除湿水温度センサS2により、水貯め部73に貯まった除湿水の温度を検知できるようになっている。除湿水温度センサS2は、たとえばSUS(ステンレス鋼)製のサーミスタにより構成されている。
【0062】
図4は、右側のボス82の構成を示す図である。図4(a)は、このボス82を左側(ドラム10側)から見た図を示しており、図4(b)は、図4(a)におけるA−A線に沿った断面図を示している。
【0063】
図4を参照して、このボス82には、たとえば、ドラム10の右端面壁10Rの中心部に配置され、回転軸11Rを嵌合するための嵌合凹部822Aが形成された略円形の軸固定部822と、軸固定部822の外周縁に対して一定の間隔を空けて配置された環状部材であって、ドラム10の右端面壁10Rに固定されるドラム固定部823と、回転軸11Rを中心に放射状に延び、軸固定部822の外周縁とドラム固定部823の内周縁とを円周方向の所定等角度ごと(たとえば、60°ごと)に連結する6つの連結部824とが備えられている。軸固定部822と、ドラム固定部823と、6つの連結部824とで区画された6つの空間は、それぞれ、乾燥ユニット3から送られてきた空気をドラム10内に通すための通気孔821を構成している。
【0064】
ドラム固定部823の内周縁部には、当該ドラム固定部823をドラム10の右端面壁10Rに固定する際にねじをねじ込むための6つのドラム固定用ねじ孔825と、当該ドラム固定部823に対してカバー83を取り付ける際にねじをねじ込むための3つのカバー取付用ねじ孔826とが形成されている。6つのドラム固定用ねじ孔825は、それぞれ、6つの連結部824の延長線上に配置されている。
【0065】
ドラム固定部823の右面(外槽7側の面)の外周縁部には、その円周に沿って、たとえば3つの環状のラビリンスリブ827が、互いに径方向に一定間隔を空けて形成されている。このボス82が固定されたドラム10を外槽7内に取り付けた状態では、各ラビリンスリブ827の間の空間内に、外槽7の右端面壁7Rの内面から突出する2つの環状のラビリンスリブ828がそれぞれ入り込むようになっている(図2参照)。このように交互に重なり合うように配置されたラビリンスリブ827,828により、乾燥ユニット3から外槽7内に送り込まれた空気が、外槽7の右端面壁7Rの内面とドラム10の右端面壁10Rの外面との隙間を通って逃げるのを防止することができる。
【0066】
図5は、図4(a)におけるB−B線に沿った一部断面図であって、連結部824の断面形状を示している。
【0067】
図5を参照して、連結部824は、取付状態でドラム10の右端面壁10Rに対して平行に延びる主板部824Aと、この主板部824Aの両側縁から左側(ドラム10の内方側)に突出する突出片部824Bとを備えている。このような構成では、乾燥ユニット3から外槽7内に送り込まれた空気は、図5に矢印で示すように、連結部824の主板部824Aに対して略直交する方向に沿ってドラム10側へと向かい、主板部824Aの右面に衝突して進路が略直交する方向に変えられた後、通気孔821を通ってドラム10内に流れる。
【0068】
図6は、変形例に係る連結部829の断面形状を示す図である。
【0069】
この変形例に係る連結部829は、取付状態でドラム10の右端面壁10Rに対して傾斜する方向に延びる2つの傾斜部829Aを備えていて、これらの2つの傾斜部829Aの対向する一側縁が連結されることにより、右側(ドラム10の外方側)に頂点を有する断面略三角形状の張出部が形成されている。各傾斜部829Aの他側縁には、左側(ドラム10の内方側)に突出する突出片部829Bが形成されている。
【0070】
このような構成によれば、乾燥ユニット3から外槽7内に送り込まれた温風は、図6に矢印で示すように、各傾斜部829Bに沿って通気孔821側へと向かうので、図5において説明したような形状の連結部824と比較して、乾燥ユニット3から送られてくる温風をよりスムーズにドラム10内に送り込むことができる。したがって、ドラム10内に収容された洗濯物をより良好に乾燥させることができる。
【0071】
この変形例に係る連結部829の傾斜部829Bは、その右側の面が平坦面となっているが、これに限らず、たとえば、当該傾斜部829Bの右側の面が湾曲面となっていてもよい。
【0072】
図7は、ドラム10の左側面図である。
【0073】
図7を参照して、ドラム10の左端面壁10Lの中央部に取り付けられたボス81には、たとえば、回転軸11Lを嵌合するための嵌合凹部812Aが形成された略円形の軸固定部812と、軸固定部812の外周縁に対して円周方向の所定等角度ごと(たとえば、60°ごと)に配置され、回転軸11Lを中心に放射状に延びる6つのドラム固定部813とが備えられている。各ドラム固定部813は、たとえば、左端面壁10Lの半径の半分程度まで延びている。また、各ドラム固定部813の先端部には、当該ドラム固定部813をドラム10の左端面壁10Lに固定する際にねじをねじ込むためのドラム固定用ねじ孔815が形成されている。
【0074】
乾燥ユニット3からドラム10内に送り込まれた空気を通すための複数の通気孔101は、ドラム10の左端面壁10Lのうち、6つのドラム固定部813の先端部を通る円形領域内に形成されている。すなわち、複数の通気孔101は、ドラム10の左端面壁10Lのうち、各ドラム固定部813の間の領域内に形成されている。このように、ボス81が取り付けられることによって強度が比較的高くなっている領域内に通気孔101を形成することにより、ドラム10の強度が低下するのを防止することができる。
【0075】
図8は、このドラム式洗濯乾燥機1の電気的構成を示すブロック図である。
【0076】
このドラム式洗濯乾燥機1の運転動作は、たとえば、マイクロコンピュータにより構成された制御部40により制御される。制御部40には、たとえば、CPU、RAM、ROMなどが備えられている。
【0077】
制御部40には、たとえば、上述した排気温度センサS1や除湿水温度センサS2の他、水位センサS3や室温センサS4などからの信号が入力されるようになっている。水位センサS3は、外槽7内に所定水位まで水が貯まったときに信号を出力するものである。また、室温センサS4は、たとえば制御部40を構成する制御基板に取り付けられたサーミスタであって、外槽7の外部の温度(室温)を検知し、その検知結果に基づく信号を出力するものである。
【0078】
また、制御部40には、たとえば、給水バルブ13、排水バルブ18、除湿水バルブ14、ドラム駆動用モータ12、ブロワモータ35、第1乾燥ヒータ341および第2乾燥ヒータ342などが制御対象として接続されている。制御部40は、水位センサS3からの信号に基づいて給水バルブ13および排水バルブ18を開閉させることにより、外槽7内の水を所望の水位とすることができる。また、制御部40は、第1および第2乾燥ヒータ341,342のいずれか一方を通電することにより、ドラム10内に送り込む空気の温度を比較的低く(弱状態)することができるとともに、第1および第2乾燥ヒータ341,342の両方を通電することにより、ドラム10内に送り込む空気の温度を比較的高く(強状態)することができる。
【0079】
図9は、最終脱水行程時の運転動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。
【0080】
この実施形態では、脱水行程の最終段階としての最終脱水行程時に、乾燥ユニット3からドラム10内に温風を送り込みつつ脱水(加熱脱水)を行うことができるようになっている。最終脱水行程では、まず、除湿水バルブ14が所定時間(たとえば、60秒)だけ開かれ、水貯め部73に除湿水が貯められる(T1〜T2)。この間、第1乾燥ヒータ341、第2乾燥ヒータ342およびブロワモータ35はオフされた状態、給水バルブ13は閉じられた状態となっていて、ドラム駆動用モータ12(ドラム10)が所定時間だけ低速で反転されることにより、バッフル10Bによって持ち上げられたドラム10内の洗濯物がある程度の高さから自然落下する(たたき脱水)。水貯め部73に貯められた除湿水は、その温度が除湿水温度センサS2により検知され、その検知結果(除湿水の温度のデータ)が制御部40に記憶される。
【0081】
除湿水バルブ14が閉じられると(T2)、ブロワモータ35が駆動を開始し、たとえば5秒程度で当該ブロワモータ35の回転速度が約4500rpmに到達する(T3)。この時点で、第1乾燥ヒータ341がオンされることにより、乾燥ユニット3の駆動が弱状態とされ、加熱脱水が開始される。
【0082】
加熱脱水中は、ドラム10内(外槽7内)の温度が低いので、乾燥ユニット3内に除湿水を供給すると、ドラム10内の温度上昇の妨げとなってしまう。この実施形態では、加熱脱水中は除湿水バルブ14が閉状態で維持されるようになっているので、ドラム10内の温度を良好に上昇させることができる。したがって、その後に実行される乾燥行程の開始時までにドラム10内の温度を良好に高めることができるので、乾燥効率が向上し、乾燥行程に要する時間を短縮できる。また、加熱脱水中はドラム10内に温風を供給しつつ脱水を行うので、脱水効率も向上する。
【0083】
加熱脱水が開始されると(T3)、たとえば、ドラム駆動用モータ12が所定の短時間だけ反転されることにより、ドラム10内の洗濯物をほぐす処理(ほぐし脱水)が行われた後、ドラム駆動用モータ12が正転されて約150rpmで維持される(第1脱水起動)。そして、所定時間経過後(T4)にドラム駆動用モータ12の正転方向への回転速度がさらに高められ、約400rpmに到達すると(T5)、ドラム駆動用モータ12の回転速度が徐々に下げられ、停止される(第1高速脱水)。ドラム駆動用モータ12の回転速度を下げ始める際(T5)には、第2乾燥ヒータ342がオンされることにより、第1および第2乾燥ヒータ341,342がいずれもオン状態となり、乾燥ユニット3の駆動が強状態となる。
【0084】
第1高速脱水が終了すると、ドラム駆動用モータ12が所定の回転速度で正転および反転を繰り返すことにより、第1高速脱水時にドラム10の内面に張り付いた洗濯物を剥離するための処理(第1衣類剥離)が行われる(T6〜T7)。その後、再びドラム駆動用モータ12が所定の短時間だけ反転されてほぐし脱水が行われた後、ドラム駆動用モータ12が正転されて約150rpmで維持される(第2脱水起動)。
【0085】
そして、所定時間経過後(T8)にドラム駆動用モータ12の正転方向への回転速度がさらに高められ、約700rpmに到達すると(T9)、その回転速度でドラム駆動用モータ12が所定時間だけ維持された後(T10)、ドラム駆動用モータ12の回転速度が徐々に下げられ、停止される(第2高速脱水)。第2高速脱水開始時(T8)から、ドラム駆動用モータ12の回転速度を下げ始める(T10)までの間、第1乾燥ヒータ341はオフ状態となる。すなわち、この期間中(T8〜T10)は第2乾燥ヒータ342のみがオン状態となることにより、乾燥ユニット3の駆動が弱状態となり、この期間の経過後、再び第1乾燥ヒータ341がオン状態となって、乾燥ユニット3の駆動が強状態となる。
【0086】
第2高速脱水が終了すると、ドラム駆動用モータ12が所定の回転速度で正転および反転を繰り返すことにより、第2高速脱水時にドラム10の内面に張り付いた洗濯物を剥離するための処理(第2衣類剥離)が行われる(T11〜T12)。その後、再びドラム駆動用モータ12が所定の短時間だけ反転されてほぐし脱水が行われた後、ドラム駆動用モータ12が正転されて約150rpmで維持される(第3脱水起動)。
【0087】
そして、所定時間経過後(T13)にドラム駆動用モータ12の正転方向への回転速度がさらに高められる。ドラム駆動用モータ12の回転速度が約1100rpmに到達すると(T14)、その回転速度でドラム駆動用モータ12が所定時間だけ維持された後(T15)、さらにドラム駆動用モータ12の回転速度が高められ、約1200rpmで所定時間だけ回転された後(T16)、ドラム駆動用モータ12の回転速度が徐々に下げられ、停止される(第3高速脱水)。第3高速脱水開始時(T13)から、ドラム駆動用モータ12の回転速度を下げ始める(T16)までの間、第1乾燥ヒータ341はオフ状態となる。すなわち、この期間中(T13〜T16)は第2乾燥ヒータ342のみがオン状態となることにより、乾燥ユニット3の駆動が弱状態となり、この期間の経過後、再び第1乾燥ヒータ341がオン状態となって、乾燥ユニット3の駆動が強状態となる。
【0088】
この実施形態では、第3高速脱水中、特にドラム駆動用モータ12が約1100rpmで正転している期間中(T14〜T15)に、給水バルブ13が所定時間(たとえば、10秒)だけ開かれるようになっている。この構成によれば、外槽7内に供給された水が高速回転中のドラム10の周面に当たって外槽7内全体に飛散し、その飛散した水によって外槽7やドラム10に付着している洗剤成分(泡)が除去される。
【0089】
第3高速脱水が終了すると、ドラム駆動用モータ12が所定の回転速度で正転および反転を繰り返すことにより、第3高速脱水時にドラム10の内面に張り付いた洗濯物を剥離するための処理(第3衣類剥離)が行われた後(T17〜T18)、第2乾燥ヒータ342がオフされ、最終脱水行程(脱水行程)が終了する。
【0090】
この実施形態では、高速脱水の立上時やドラム10の回転速度が高速で維持されているときのようにドラム駆動モータ12の駆動電流が大きい期間中(T8〜T10,T13〜T16)は、乾燥ユニット3の駆動が弱状態とされ、乾燥ユニット3(第1および第2乾燥ヒータ341,342)における消費電流が抑えられるようになっている。これにより、ドラム式洗濯乾燥機1の運転中に使用電流量が規定値を超えるのを防止することができるので、当該ドラム式洗濯乾燥機1を構成する各部品の寿命をより長くすることができる。
【0091】
また、この実施形態では、第1および第2乾燥ヒータ341,342のうち一方をオンすることにより乾燥ユニット3の駆動を弱状態とすることができる一方、第1および第2乾燥ヒータ341,342の両方をオンすることにより乾燥ユニット3の駆動を強状態とすることができる。したがって、第1乾燥ヒータ341をオン状態にする時間と、第2乾燥ヒータ342をオン状態にする時間とが同程度となるように第1および第2乾燥ヒータ341,342のオン/オフを組み合わせれば、各乾燥ヒータ341,342の寿命を均等にすることができる。したがって、乾燥ユニット3の寿命をより長くすることができる。
【0092】
乾燥ユニット3の駆動が強状態となる期間(T5〜T8,T10〜T13)は、約200秒以上であることが好ましい。この期間中、ドラム駆動用モータ12の回転速度を約150rpmで維持している間は、ドラム10内の洗濯物の偏りに起因する偏心荷重を抑制するための処理が行われるようになっていて、この処理によって偏心荷重が所定値以下となった時点(T8,T13)で高速脱水に移行するようになっていてもよい。この場合、偏心荷重が所定値以下となった場合でも、乾燥ユニット3の駆動が強状態となってから所定時間(たとえば、約200秒)が経過していない場合には、高速脱水に移行せず、上記所定時間が経過した時点で高速脱水に移行するような構成となっていてもよい。
【0093】
図10は、乾燥行程時の運転動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。
【0094】
脱水行程(最終脱水行程)が終了すると、乾燥行程が行われる。乾燥行程には、乾燥行程の開始から排気温度および除湿水温度が徐々に上昇する予備乾燥期間(T19〜T23)と、排気温度および除湿水温度がそれぞれほぼ一定となる恒率乾燥期間(T23〜T25)と、排気温度が徐々に上昇し、除湿水温度が徐々に低下する減率乾燥期間(T25〜T26)とが含まれる。
【0095】
乾燥行程(予備乾燥期間)が開始すると(T19)、最終脱水行程終了時にオン状態であった第1乾燥ヒータ341がオン状態で維持され、開状態であった排水バルブ18が開状態で維持されるとともに、除湿水バルブ14が開かれ、乾燥ユニット3内に除湿水が供給される。このとき、約4500rpmであったブロワモータ35の回転速度は、所定の回転速度まで下げられるようになっている。
【0096】
また、予備乾燥行程開始時には、一定時間(T19〜T20)だけドラム駆動用モータ12が所定の回転速度で正転される。この期間中のドラム10の慣性モーメントを測定することにより、洗濯物の量(負荷量)を検知することができる。その後、ドラム駆動用モータ12は、約50rpmで60秒間正転した後、3秒間だけ停止し、約50rpmで60秒間反転して、再び3秒間停止するといった動作を繰り返す。
【0097】
ドラム駆動用モータ12が上記のような正転/反転の繰り返し動作を開始(T20)してから所定時間が経過すると、第2乾燥ヒータ342がオンされることにより、第1および第2乾燥ヒータ341,342がいずれもオン状態となり、これにより、乾燥ユニット3の駆動が弱状態から強状態に切り替わる。その後、ブロワモータ35の回転速度が徐々に高められて(T22)、再び約4500rpmで維持される。
【0098】
予備乾燥期間中は、排気温度および除湿水温度がほぼ同じ比率で徐々に高くなる。そして、一定時間が経過すると、排気温度および除湿水温度がほぼ一定となり、恒率乾燥期間へと移行する(T23)。恒率乾燥期間中は、第1および第2乾燥ヒータ341,342がオンされた状態(乾燥ユニット3の駆動が強状態)で、ブロワモータ35の回転速度が約4500rpmで維持されるとともに、除湿水バルブ14が開かれて乾燥ユニット3内に除湿水が供給されることにより、効率よく洗濯物の乾燥が行われる。なお、乾燥行程中、室温センサS4により検知される室温は、一定の低い比率(予備乾燥期間中の排気温度および除湿水温度よりも低い比率)で徐々に高くなる。
【0099】
乾燥行程開始(T19)から所定時間(たとえば、90分)が経過すると、ドラム駆動用モータ12の駆動が、約50rpmで60秒間正転した後、3秒間だけ停止し、約40rpmで180秒間反転して、再び3秒間停止するといった動作の繰り返しに切り替わる(T24)。このドラム駆動用モータ12の駆動態様は、乾燥行程が終了するまで(T26)維持される。ドラム駆動用モータ12の駆動態様を切り替えるタイミングは、たとえば、洗濯物の負荷量、室温および除湿水温度などに基づいて決定される。
【0100】
このように、乾燥行程終了前の所定期間中(T24〜T26)、ドラム10(ドラム駆動用モータ12)の反転方向の回転速度が低速度に切り替えられるとともに、ドラム10の反転方向の回転時間が長時間に切り替えられるので、ドラム10の回転方向の切り替えによってドラム10内の洗濯物に作用する力が減る。これにより、洗濯物に生じるねじれを抑制することができるので、洗濯物に生じるしわをより良好に低減できる。
【0101】
ドラム10の回転速度を下げすぎると、ドラム10内の洗濯物に作用する遠心力が小さくなり、特に洗濯物の量が多い場合には、乾燥ユニット3からドラム10内に温風が入り込む通気孔821が洗濯物で覆われてしまう場合がある。この場合、乾燥ユニット3から送られてくる温風が、ラビリンスリブ827,828の隙間から漏れてしまい、洗濯物を良好に乾燥させることができないおそれがある。
【0102】
また、上述したように、この実施形態では、ドラム10を反転させた場合の方が、正転させた場合よりも排気口71に外槽7内の空気が入りやすいので、ドラム10の正転時には、排気温度センサS1への温風の流れが悪くなり、排気温度が高温になる場合がある。この場合、ドラム10の正転時と反転時とで排気温度の誤差が大きくなり、洗濯物を良好に乾燥させることができないおそれがある。
【0103】
そこで、この実施形態では、乾燥行程終了前の所定期間中(T24〜T26)は、排気口71に外槽7内の空気が入りやすい方向(反転方向)のみドラム10(ドラム駆動用モータ12)の回転速度を下げ、回転時間を長くするような構成としている。これにより、洗濯物を良好に乾燥させることができる。
【0104】
ただし、洗濯物の負荷量が小さいときは洗濯物にしわが生じにくいので、負荷量が所定値未満のときには、上記のような制御を行わないようになっていてもよい。
【0105】
洗濯物が湿っている間は、洗濯物から水分を蒸発させるために温風が洗濯物に与える熱量(ドラム10内に供給された温風と洗濯物との間での熱交換量)がほぼ一定となるので、排気温度もほぼ一定となるが、洗濯物が乾くと、洗濯物から水分を蒸発させるために温風が洗濯物に与える熱量が小さくなるため、排気温度が徐々に高くなる減率乾燥期間に移行する(T25)。減率乾燥期間中は、上記のように、ドラム10内に供給された温風と洗濯物との間での熱交換量が小さくなる一方、除湿水は一定の流量で乾燥ユニット3内に供給され続けるので、除湿水温度は徐々に低下することとなる。
【0106】
この実施形態では、最終脱水行程開始時に検知した除湿水温度と室温とに基づいて、乾燥行程を終了する際の排気温度(ハイリミッタ温度)を決定し、排気温度がハイリミッタ温度に到達した時点(T26)で乾燥行程を終了するようになっている。このように、除湿水温度だけでなく室温も加味して決定されたハイリミッタ温度を基準に乾燥行程を終了するような構成とすれば、洗濯物をより良好に乾燥させることができる。また、第1および第2乾燥ヒータ341,342がオフ状態となっている期間(T1〜T2)に除湿水温度を検知するので、乾燥ユニット3から送り出される温風によって除湿水が温められる前に除湿水温度を検知することができる。したがって、より適当なハイリミッタ温度を決定することができるので、洗濯物をさらに良好に乾燥させることができる。
【0107】
図11は、除湿水温度および室温に対するハイリミッタ温度の対応関係を示す図である。
【0108】
図11を参照して、ハイリミッタ温度は、たとえば、乾燥運転前(最終脱水行程開始時)の除湿水温度WTが10℃異なるごと(WT<10、10≦WT<20、20≦WT<30、30≦WT)に異なる値となっていて、室温KTが10℃異なるごと(KT<10、10≦KT<20、20≦KT<30、30≦KT<40、40≦KT)に異なる値となっている。より具体的には、ハイリミッタ温度は、除湿水温度WTが高いほど高くなり、室温KTが高いほど高くなるように設定されている。
【0109】
ただし、ハイリミッタ温度は、最終脱水行程開始時の除湿水温度に基づいて決定されるだけでなく、たとえば、最終脱水行程開始時および乾燥行程開始時(たとえば、2分間)に除湿水温度を検知し、これらの除湿水温度の平均値に基づいてハイリミッタ温度が決定されるようになっていてもよい。
【0110】
再び図10を参照して、乾燥行程中(減率乾燥期間中)に排気温度がハイリミッタ温度に到達すると(T26)、第1および第2乾燥ヒータ341,342がオフされて乾燥行程が終了し、洗濯物を冷却するためのクールダウン行程(T26〜T28)に移行する。
【0111】
クールダウン行程中は、排気温度が恒率乾燥期間中の排気温度とほぼ同じ温度(クールダウン終了検知温度)となるまで(T27)、ドラム駆動用モータ12が、約40rpmで180秒間正転した後、3秒間だけ停止し、約40rpmで180秒間反転して、再び3秒間停止するといった動作を繰り返す。クールダウン行程中は、洗濯物をより短時間で冷却できるように、ブロワモータ35の回転速度がさらに高められる。
【0112】
また、クールダウン行程中は、排水バルブ18が一定時間だけ閉じられた後、一旦開かれ、再び閉じられるといった動作により、洗濯物から分離して外槽7下部に貯まった糸くずを排出させるための処理(糸くず排出処理)が行われる。この糸くず排出処理では、排水バルブ18が一定時間だけ閉じられることによって外槽7下部に貯まった除湿水を、糸くずとともに機外に排出させることができる。
【0113】
排気温度がクールダウン終了検知温度まで下がると(T27)、たとえば、クールダウン行程の残り時間が2分に設定されるとともに、ドラム駆動用モータ12の駆動が、約40rpmで30秒間正転した後、3秒間だけ停止し、約40rpmで30秒間反転して、再び3秒間停止するといった動作の繰り返しに切り替わる。
【0114】
このように、クールダウン行程中は、ドラム駆動用モータ12(ドラム10)の正転および反転の時間が、長い状態(180秒;T26〜T27)から短い状態(30秒;T27〜T28)へと移行する。このような構成によれば、ドラム10内の洗濯物の絡みを除去し、良好にほぐすことができる。したがって、洗濯物に生じるしわをより良好に低減できる。
【0115】
上記実施形態では、洗濯(脱水行程)を行った後、乾燥行程を実行する場合について説明したが、このドラム式洗濯乾燥機1は、乾燥行程のみを実行することも可能である。乾燥行程のみを実行する場合には、運転開始(T19)とともに、第1乾燥ヒータ341、除湿水バルブ14および排水バルブ18が開かれ、ブロワモータ35の回転駆動が開始される。
【0116】
乾燥行程のみを実行する場合には、乾燥行程開始(T19)から所定時間(たとえば、5分間)の間に供給された除湿水の温度を検知して、その除湿水温度に基づいてハイリミッタ温度を決定するようになっていてもよい。この場合、第2乾燥ヒータ342がオフ状態となっている期間(T19〜T20)、すなわち、乾燥ユニット3の駆動が弱状態のときに除湿水温度を検知するような構成であれば、乾燥ユニット3から送り出される温風によって除湿水が温められる前に除湿水温度を検知することができる。したがって、より適当なハイリミッタ温度を決定することができるので、洗濯物をより良好に乾燥させることができる。
【0117】
また、上記実施形態では、排気温度がハイリミッタ温度に到達した時点で乾燥行程を終了し、クールダウン行程を開始するような構成について説明したが、たとえば、排気温度がハイリミッタ温度に到達した後、さらに所定時間だけドラム10を回転させつつドラム10内に温風が送り込まれる(乾燥行程が延長される)ようになっていてもよい。
【0118】
さらに、上記実施形態では、除湿水温度と室温とに基づいて決定されたハイリミッタ温度を基準に乾燥行程を終了するような構成について説明したが、たとえば、排気温度と除湿水温度との温度差が所定値以上になった時点で乾燥行程を終了するような構成であってもよい。
【0119】
従来のドラム式洗濯乾燥機では、洗濯容量(たとえば、8kg)に対する乾燥容量(たとえば、4.5kg)は約6割以下、または、ドラム容積(たとえば、66.6リットル)と乾燥容量(たとえば、4.5kg)との容積比(ドラム容量/乾燥容量)は約14以上が標準であったが、以上に説明したような構成を有するドラム式洗濯乾燥機1によれば、洗濯容量(たとえば、8kg)に対する乾燥容量(たとえば、6kg)を約7.5割、容積比を約11とすることができる。すなわち、より多くの洗濯物を効率よく乾燥させることができる。
【0120】
図12は、ファン32を含む送風装置300の詳細な構造を示す要部の縦断面図である。ファン装置300は、合成樹脂、例えば強化樹脂であるFR−PPからなるファン室310と、ファン室310の前面(一面)外側に取り付けられたブロワモータ35と、ファン室310内に配置され、ブロワモータ35により駆動されるファン32とからなる。ファン室310には、風路部材31につながる吸気口320および乾燥フード33(ヒータ室)につながる排気口330が設けられている。
【0121】
ブロワモータ35は、ファン室310前面に設けられたモータ取付部360に取り付けられる。モータ取付部360は、環状の内リブ370と、環状の外リブ380と、内リブ370から放射状に延びて内リブ370と外リブ380とを連結する連結リブ390と、外リブ380の外側に設けたボス330とからなる。ブロワモータ35はボス330にネジ335で固定されている。ファン室310前面の内壁面には、金属、例えば電着処理した亜鉛メッキ鋼板またはアルマイト処理したアルミからなる放熱板340が取り付けられている。放熱板340は金属ネジ350で内壁面に固定され、この金属ネジ350の取付位置はボス330の対向位置(ボスの裏側)あるいはそれに近い位置としている。
【0122】
こうして、ブロワモータ35が駆動するとファン32が回転し、風が起こる。このとき、ブロワモータ35は発熱し、この熱は、ブロワモータ35からボス330へ、そしてボス330近傍の内壁面や金属ネジ350へ、そして放熱板340へと伝わる。放熱板340に伝わった熱は、ファン32の回転より冷却される。即ち、放熱される。したがって、従来、ファン室310の少なくともブロワモータ35側の一面を放熱性のよい金属としていたものを、上記のように、コストの安い樹脂で構成したとしても、ファン室310内に位置し、ブロワモータ35から伝わった熱をファン32の回転で冷却させる放熱板340(放熱部材)を設けることにより、タブロワモータ35の温度上昇を効果的に抑えることができる。特に、金属ネジ350の止め位置をボス330の近傍としたので、ボス330からの熱を、金属ネジ350を通して効果的に放熱板340へ導くことができ、さらに放熱効果が向上する。
【0123】
図13は、送風装置300の他の実施形態を示す、要部の縦断面図である。この送風装置300は、ブロワモータ35の温度上昇を抑えるための構成として、放熱板を有しておらず、ブロワモータ35における取付部360に当接した面(前面)をファン室310内に連通させるための連通孔395が設けられている。この連通孔395は、ファン室310前面における内リブ370と外リブ380との間の位置に複数設けられている。そして、内リブ370とブロワモータ35との間、および外リブ380とブロワモータ35の間には、ファン室310内の風が連通孔395を通ってきてさらに外部へ漏れ出さないためのシール部材396を設けている。こうして、ブロワモータ35の取付部360側の一面を連通孔395を介してファン室310内に臨ませるようにしたので、ブロワモータ35が発熱してもファン室310内で起こる風によって冷却される。よって、ブロワモータ35の温度上昇を抑えることができる。しかも、このとき、連結リブ390を、内リブ370や外リブ380よりも低くすることにより、取付部360内(外リブの内側)で風が回りやすく、冷却効果がより高まる。なお、ブロワモータ35の一面をファン室210の前面に密着するようにし、ファン室310前面におけるブロワモータ35の密着領域内に1つないし複数の連通孔を開け、この周りをシール部材でシールするようにしてもよい。
【0124】
図14は、乾燥用フード33内部の詳細な構造を示す要部の乾燥用フード33の側面を省略した要部側面図である。また、図15は、サーモスタットの取付構造を示す、一部を断面とした要部の側面図である。乾燥用フード33は、熱伝導のよい金属、例えばアルミダイカストからなる。乾燥用フード33の所定位置には、サーモスタット取付孔400が開けられており、そこにサーモスタット410がネジ405によって取り付けられている。この取り付け状態において、サーモスタット410の温度検知部は乾燥用フード33内に臨んでいる。サーモスタット410は、ヒータ34(第1乾燥用ヒータ341や第2乾燥用ヒータ342)の通電状態において、故障などによりファン32が停止して乾燥用フード33内の空気が異常温度になると、これを検知するものである。ところが、上記の構成では、ヒータ34による加熱時、乾燥用フード33内の温度よりも、熱伝導のよい乾燥用フード自身の温度が高なる。このため、この乾燥用フード33の熱がサーモスタット410に伝わり、フード内の温度が異常温度に至らないにもかかわらず、サーモスタット410が異常温度を検知して、乾燥運転が停止してしまう虞があった。
【0125】
そこで、このドラム式洗濯乾燥機では、乾燥用フード33内に、ファン装置300からの送風によってフード内を流れる風をサーモスタット410の配置位置の近傍へ導く送風偏向部材420を設けている。この送風偏向部材420は、金属製、例えば、ステンレス製の部材であり、ヒータ34を乾燥用フード33内に取り付けるための取付金具430の1つに取り付けられている。
【0126】
こうして、乾燥用フード33内を流れる風がこの送風偏向部材420にぶつかると、流れが偏向され、図14の矢印で示すように、サーモスタット410の近傍位置へと導かれる。これにより、サーモスタット410近傍での風量が増し、乾燥用フード33におけるサーモスタット410の近傍の部位が冷却される。したがって、乾燥用フード33の熱の影響でサーモスタット410が誤検知を起こすことを防止できる。
【0127】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0128】
たとえば、ドラム10は、その軸線が左右方向に延びる構成に限らず、たとえば前後方向に延びるような構成であってもよい。この場合、ドラムの軸線は、略水平方向に延びる構成に限らず、水平方向に対して所定角度範囲内(たとえば、30°程度まで)で傾いていてもよい。
【0129】
除湿水の供給に関する発明は、ドラム式洗濯乾燥機に限らず、たとえば、衣類乾燥機能を有するパルセータ式の洗濯乾燥機にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機の縦断面図である。
【図2】外槽の縦断面図であって、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を手前側から見た図を示している。
【図3】外槽の縦断面図であって、前後方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図を示している。
【図4】右側のボスの構成を示す図である。
【図5】図4(a)におけるB−B線に沿った一部断面図である。
【図6】変形例に係る連結部の断面形状を示す図である。
【図7】ドラムの左側面図である。
【図8】このドラム式洗濯乾燥機の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】最終脱水行程時の運転動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】乾燥行程時の運転動作の内容を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】除湿水温度および室温に対するハイリミッタ温度の対応関係を示す図である。
【図12】ファンを含む送風装置の詳細な構造を示す要部の縦断面図である。
【図13】送風装置300の他の実施形態を示す、要部の縦断面図である。
【図14】乾燥用フード内部の詳細な構造を示す要部の乾燥用フードの側面を省略した要部側面図である。
【図15】サーモスタットの取付構造を示す、一部を断面とした要部の側面図である。
【符号の説明】
1 ドラム式洗濯乾燥機
3 乾燥ユニット
10 ドラム
10L 左端面壁
10R 右端面壁
10C 周面壁
10D 通水孔
101 通気孔
11L,11R 回転軸
14 除湿水バルブ
311 除湿水供給口
40 制御部
7 外槽
71 排気口
82 ボス
821 通気孔
829 連結部
829A 傾斜部
S2 除湿水温度センサ
Claims (7)
- 水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転可能なドラムと、このドラムを取り囲む外槽とを備え、このドラム内に衣類を収容した状態で、ドラムの一端面側からドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機であって、
上記ドラムの周面に形成され、ドラムを回転させてドラム内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行ったときに、衣類から出た水を通すことができる通水孔と、
上記ドラムの他端面に形成され、ドラムの一端面側から送られてきた温風を通過させることができる通気孔と、
上記外槽のドラム周面に対向する位置に形成され、上記通水孔および通気孔を通ってドラム内から出た温風を外槽の外部に排出するための排気口とを含むことを特徴とする洗濯機。 - 上記ドラムの一端面に配置され、上記回転軸を取り付けるための回転軸取付用ボスと、
上記回転軸取付用ボスに備えられ、ドラム内へ温風を供給するための供給口と、
上記供給口を区画し、温風の流通方向上流側の面に、温風の流通方向に直交する方向に対して傾斜する傾斜面が形成された供給口構成部材とを含むことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。 - 水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転可能なドラムを備え、このドラム内に衣類を収容した状態でドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機であって、
ドラム内に温風を供給するための乾燥装置と、
この乾燥装置によりドラム内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段と、
乾燥行程開始前に、上記乾燥装置によりドラム内に温風を供給しつつ、ドラムを回転させてドラム内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行う加熱脱水行程を実行可能な加熱脱水行程実行手段とを含み、
加熱脱水行程中、ドラムを駆動させるための電流が大きい期間は、上記乾燥装置の消費電流が小さくなるように、当該乾燥装置の駆動態様が切り替えられることを特徴とする洗濯機。 - 衣類が収容された収容室内に温風を供給して衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機であって、
収容室内に温風を供給するための乾燥装置と、
この乾燥装置により収容室内に供給される温風を冷却して、温風に含まれる湿気を除去するための冷却水を供給可能な冷却水供給手段と、
この冷却水供給手段により冷却水を供給しつつ、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段と、
乾燥行程の前に、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給しつつ、収容室内の衣類に対して遠心力を付与することにより脱水を行う加熱脱水行程を実行可能な加熱脱水行程実行手段とを含み、
上記冷却水供給手段は、加熱脱水行程中、冷却水の供給を停止させることを特徴とする洗濯機。 - 水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転可能なドラムを備え、このドラム内に衣類を収容した状態でドラムを一方向および他方向に繰り返し切り替えて回転させるとともに、ドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させる乾燥行程を実行可能な衣類乾燥機能を有する洗濯機であって、
乾燥行程終了前の所定期間中、ドラムの回転方向の切り替えによってドラム内の衣類に作用する力が減るように、ドラムの駆動態様が切り替えられることを特徴とする洗濯機。 - 水平方向に対して所定の角度範囲内に設定された回転軸を中心に回転可能なドラムを備え、このドラム内に衣類を収容した状態でドラム内に温風を供給することにより衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機であって、
ドラム内に温風を供給するための乾燥装置と、
この乾燥装置によりドラム内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段と、
乾燥行程終了後に、上記乾燥装置による温風の供給を停止した状態でドラムを一方向および他方向に繰り返し切り替えて回転させることにより、衣類を冷却するためのクールダウン行程を実行可能なクールダウン行程実行手段とを含み、
クールダウン行程終了前の所定期間中、ドラムの少なくとも一方側への回転時間が短時間に切り替えられることを特徴とする洗濯機。 - 衣類が収容された収容室内に温風を供給して衣類を乾燥させることができる衣類乾燥機能を有する洗濯機であって、
収容室内に温風を供給するための乾燥装置と、
この乾燥装置により収容室内に供給される温風を冷却して、温風に含まれる湿気を除去するための冷却水を供給可能な冷却水供給手段と、
この冷却水供給手段により冷却水を供給しつつ、上記乾燥装置により収容室内に温風を供給することによって、衣類を乾燥させるための乾燥行程を実行可能な乾燥行程実行手段と、
上記乾燥装置による収容室内への温風の供給開始前、または温風の供給開始から所定期間内に、上記冷却水供給手段により供給される冷却水の温度を検知する冷却水温度検知手段とを含み、
上記乾燥行程実行手段は、上記冷却水温度検知手段により検知された冷却水の温度に基づくタイミングで、乾燥行程を終了させることを特徴とする洗濯機。
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