JP4356524B2 - 感光性平版印刷版の製造方法及び使用方法 - Google Patents
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Description
支持体上に(A)重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物及び(B)光重合開始剤を含有する感光層を有し、発光波長350nm〜500nmを有するレーザー光によって露光される感光性平版印刷版の製造方法であって、少なくとも塗布工程、乾燥工程、断裁工程、検査・選別工程を有し、該塗布工程、該乾燥工程、該断裁工程、該検査・選別工程の何れかの工程が、発光波長極大が530nm〜620nmにある発光ダイオード灯下に行われることを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法。
前記感光層が光重合開始剤としてチタノセン化合物、鉄アレーン錯体化合物及びビイミダゾール化合物から選ばれる少なくとも一つの化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の感光性平版印刷版の製造方法。
前記感光層が光重合開始剤としてポリハロゲン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項2に記載の感光性平版印刷版の製造方法。
前記重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物が、分子中に3級アミノ基を有することを特徴とする請求項3に記載の感光性平版印刷版の製造方法。
支持体上に(A)重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物及び(B)光重合開始剤を含有する感光層を有し、発光波長350nm〜500nmを有するレーザー光によって露光される感光性平版印刷版の使用方法であって、少なくとも露光工程、現像工程、印刷工程を有し、該露光工程、該現像工程、該印刷工程の何れかの工程が、発光波長極大が530nm〜620nmにある発光ダイオード灯下に行われることを特徴とする感光性平版印刷版の使用方法。
前記感光層が光重合開始剤としてチタノセン化合物、鉄アレーン錯体化合物及びビイミダゾール化合物から選ばれる少なくとも一つの化合物を含有することを特徴とする請求項5に記載の感光性平版印刷版の使用方法。
前記感光層が光重合開始剤としてポリハロゲン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項6に記載の感光性平版印刷版の使用方法。
前記重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物が、分子中に3級アミノ基を有することを特徴とする請求項7に記載の感光性平版印刷版の使用方法。
請求項1に記載の感光性平版印刷版の製造方法により製造された感光性平版印刷版を請求項5に記載の感光性平版印刷版の使用方法により使用することを特徴とする感光性平版印刷版の使用方法。
本発明に係る重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物は分子内に、エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物であり、一般的なラジカル重合性のモノマー類、紫外線硬化樹脂に一般的に用いられる分子内に付加重合可能なエチレン性二重結合を複数有する多官能モノマー類や、多官能オリゴマー類を用いることができる。
M−1:トリエタノールアミン(1モル)、ヘキサン−1,6−ジイソシアネート(3モル)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(3モル)の反応生成物
M−2:トリエタノールアミン(1モル)、イソホロンジイソシアネート(3モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(3モル)の反応生成物
M−3:N−n−ブチルジエタノ−ルアミン(1モル)、1,3−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼン(2モル)、2−ヒドロキシプロピレン−1−メタクリレート−3−アクリレート(2モル)の反応生成物
M−4:N−n−ブチルジエタノ−ルアミン(1モル)、1,3−ジ(イソシアナートメチル)ベンゼン(2モル)、2−ヒドロキシプロピレン−1−メタクリレート−3−アクリレート(2モル)の反応生成物
M−5:N−メチルジエタノールアミン(1モル)、トリレン−2,4−ジイソシアネート(2モル)、2−ヒドロキシプロピレン−1,3−ジメタクリレート(2モル)の反応生成物
M−6:トリエタノールアミン(1モル)、1,3−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼン(3モル)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(3モル)の反応生成物
M−7:エチレンジアミンテトラエタノール(1モル)、1,3−ビス(1−イソシアナート−1−メチルエチル)ベンゼン(4モル)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(4モル)の反応生成物
この他にも、特開平1−105238号公報、特開平2−127404号公報記載の、アクリレートまたはアルキルアクリレートが用いることが出来る。
本発明に係る光重合開始剤は、画像露光により重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物の重合を開始しうるものであり、好ましく使用できるものとして、チタノセン化合物、鉄アレーン錯体化合物、ビイミダゾール化合物、モノアルキルトリアリールボレート化合物、トリハロアルキル化合物が挙げられる。
チタノセン化合物としては、特開昭63−41483、特開平2−291に記載される化合物等が挙げられるが、更に好ましい具体例としては、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ジ−クロライド、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ビス−フェニル、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,4,6−トリフルオロフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニル、ビス(シクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,4−ジフルオロフェニル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ビス(メチルシクロペンタジエニル)−Ti−ビス−2,6−ジフルオロフェニル(IRUGACURE727L:チバスペシャリティーケミカルズ社製)、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル)チタニウム(IRUGACURE784:チバスペシャリティーケミカルズ社製)、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,4,6−トリフルオロ−3−(ピリ−1−イル)フェニル)チタニウムビス(シクロペンタジエニル)−ビス(2,4,6−トリフルオロ−3−(2−5−ジメチルピリ−1−イル)フェニル)チタニウム等が挙げられる。
本発明に係る鉄アレーン錯体化合物は、下記一般式(a)で表される化合物である。
式中Aは、置換、無置換のシクロペンタジエニル基または、シクロヘキサジエニル基を表す。式中Bは芳香族環を有する化合物を表す。式中X-はアニオンを表す。
Fe−1:(η6−ベンゼン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−2:(η6−トルエン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロフェート
Fe−3:(η6−クメン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−4:(η6−ベンゼン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロアルセネート
Fe−5:(η6−ベンゼン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)テトラフルオロポレート
Fe−6:(η6−ナフタレン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−7:(η6−アントラセン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−8:(η6−ピレン)(η5−シクロペンタジェニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−9:(η6−ベンゼン)(η5−シアノシクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−10:(η6−トルエン)(η5−アセチルシクロペンタジニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−11:(η6−クメン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)テトラフルオロボレート
Fe−12:(η6−ベンゼン)(η5−カルボエトキシシクロヘキサジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−13:(η6−ベンゼン)(η5−1,3−ジクロルシクロヘキサジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−14:(η6−シアノベンゼン)(η5−シクロヘキサジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−15:(η6−アセトフェノン)(η5−シクロヘキサジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−16:(η6−メチルベンゾエ−ト)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−17:(η6−ベンゼンスルホンアミド)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)テトラフルオロボレート
Fe−18:(η6−ベンズアミド)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−19:(η6−シアノベンゼン)(η5−シアノシクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
FE−20:(η6−クロルナフタレン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−21:(η6−アントラセン)(η5−シアノシクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−22:(η6−クロルベンゼン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)ヘキサフルオロホスフェート
Fe−23:(η6−クロルベンゼン)(η5−シクロペンタジエニル)鉄(2)テトラフルオロボレート
これらの化合物は、Dokl.Akd.Nauk SSSR 149 615(1963)に記載された方法により合成できる。
本発明に係るビイミダゾール化合物は、ビイミダゾールの誘導体であり、特開2003−295426号公報に記載される化合物等が挙げられる。
本発明の感光層は、光重合開始剤としてトリハロアルキル化合物を含むことが好ましい。トリハロアルキル化合物はトリハロアルキル基を有する化合物であり、特に重合可能なエチレン性不飽和結合含有化合物として光で酸化し得る基を含む重合可能なエチレン性不飽和結合含有化合物を含む場合に特に好ましく用いられる。トリハロアルキル基を含む化合物としては、塩素または臭素を含有した化合物が特に適当である。
本発明に係る感光層は、重合開始剤及び重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物を担持するため高分子結合材を含むことが好ましい。
本発明の感光層は、発光波長が350〜500nmを有するレーザー光によって画像露光されるが、感光層は350〜500nmの波長範囲に吸収極大を有する増感色素を含有することが好ましい。
本発明の光重合性感光性層には、上記した成分の他に、感光性平版印刷版材料の製造中あるいは保存中において重合可能なエチレン性不飽和二重結合単量体の不要な重合を阻止するために、ヒンダードフェノール系化合物、ヒンダードアミン系化合物およびその他の重合防止剤を添加してもよい。
本発明に係る支持体は感光層を担持可能な板状体またはフィルム体であり、感光層が設けられる側に親水性表面を有するのが好ましい。
本発明に係る感光層の上側には、保護層を設けることが好ましい。保護層(酸素遮断層)は、後述する現像液(一般にはアルカリ水溶液)への溶解性が高いことが好ましい。
本発明の使用方法においては、感光性平版印刷版は350nm〜500nmの紫外光領域のレーザーで、露光を行う。350〜500nmの波長の入手可能なレーザー光源としては以下のものを利用することができる。ガスレーザーとして、Arイオンレーザー(364nm、351nm)、Krイオンレーザー(356nm,351nm)、He−Cdレーザー(441nm)、固体レーザーとして、Nd:YAG(YVO4)とSHG結晶×2回の組合わせ(355nm)、Cr:LiSAFとSHG結晶の組合わせ(430nm)、半導体レーザー系として、KNbO3、リング共振器(430nm)、導波型波長変換素子とAlGaAs、InGaAs半導体の組合わせ(380nm〜450nm)、導波型波長変換素子とAlGaInP、AlGaAs半導体の組合わせ(300nm〜350nm)、AlGaInN(350nm〜450nm)、その他にパルスレーザーとしてN2レーザー(337nm、パルス0.1〜10mJ)、XeF(351nm、パルス10〜250mJ)等が挙げられる。特にこの中でAlGaInN半導体レーザー(市販InGaN系半導体レーザー400〜410nm)が波長特性、コストの面で好適である。
本発明の使用方法では、自動現像機を用いて感光性平版印刷版材料を現像処理する方法が、本発明の効果が有効であり、好ましい態様である。
現像処理された版は水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体等を主成分とするフィニッシャーや保護ガム液で後処理を施された後、印刷に供せられる。
感光性平版印刷版材料は、製版され後処理された後、印刷に供せられる。
《高分子結合材:アクリル系共重合体1の合成》
窒素気流下の三ツ口フラスコに、メタクリル酸30部、メタクリル酸メチル50部、メタクリル酸エチル20部、イソプロピルアルコール500部及びα,α′−アゾビスイソブチロニトリル3部を入れ、窒素気流中80℃のオイルバスで6時間反応させた。その後、イソプロピルアルコールの沸点で1時間還流を行った後、トリエチルアンモニウムクロライド3部及びグリシジルメタクリレート25部を加えて3時間反応させ、アクリル系共重合体1を得た。GPCを用いて測定した重量平均分子量は約35,000、DSC(示差熱分析法)を用いて測定したガラス転移温度(Tg)は約85℃であった。
厚さ0.30mm、幅1030mmのJIS A1050アルミニウム板を用いて以下のように連続的に処理を行った。
(a)アルミニウム板を苛性ソーダ濃度2.6質量%、アルミニウムイオン濃度6.5質量%、温度70℃でスプレーによるエッチング処理を行い、アルミニウム板を0.3g/m2溶解した。その後スプレーによる水洗を行った。
(b)温度30℃の硝酸濃度1質量%水溶液(アルミニウムイオン0.5質量%含む)で、スプレーによるデスマット処理を行い、その後スプレーで水洗した。
(c)60Hzの交流電圧を用いて連続的に電気化学的な粗面化処理を行った。この溶液は、アルミニウムイオン0.5質量%、酢酸0.007質量%含む。温度21℃であった。交流電源は電流値がゼロからピークに達するまでの時間TPが2msecの正弦波交流を用いて、カーボン電極を対極として電気化学的な粗面化処理を行った。電流密度は実効値で、50A/dm2で、通電量は900C/dm2であった。その後、スプレーによる水洗を行った。
(d)温度60℃の燐酸濃度20質量%水溶液(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)で、10秒間デスマット処理を行い、その後スプレーによる水洗を行った。
(e)既存の二段給電電解処理法の陽極酸化装置(第一および第二電解部長各6m、第一給電部長3m、第二給電部長3m、第一及び第二給電電極長各2.4m)を使って電解部の硫酸濃度170g/リットル(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)、温度38℃で陽極酸化処理を行った。その後スプレーによる水洗を行った。この時、陽極酸化装置においては、電源からの電流は、第一給電部に設けられた第一給電電極に流れ、電解液を介して板状アルミニウムに流れ、第一電解部で板状アルミニウムの表面に酸化皮膜を生成させ、第一給電部に設けられた電解電極を通り、電源に戻る。一方、電源からの電流は、第二給電部に設けられた第二給電電極に流れ、同様に電解液を介して板状アルミニウムに流れ、第二電解部で板状アルミニウムの表面に酸化皮膜を生成させるが、電源から第一給電部に給電される電気量と電源から第二給電部に給電される電気量は同じであり、第二給電部における酸化皮膜面での給電電流密度は、約25A/dm2であった。第二給電部では、1.35g/m2の酸化皮膜面から給電することになった。最終的な酸化皮膜量は2.7g/m2であった。更に、スプレー水洗後、0.4質量%のポリビニルホスホン酸溶液中(Clariant社製PVPA30を希釈して使用)に30秒浸漬し、親水化処理した。温度は85℃であった。その後スプレー水洗し、赤外線ヒーターで乾燥した。
上記支持体上に、下記組成の光重合性感光層塗工液1を乾燥時1.5g/m2になるようワイヤーバーで塗布し、95℃で1.5分間乾燥し光重合感光層塗布試料を得た。
エチレン性二重結合含有単量体(NKオリゴU−4HA:新中村化学工業(株))
27.0部
エチレン性二重結合含有単量体(NKエステル4G:新中村化学工業(株))
14.0部
分光増感色素(dye−1) 3.0部
表1記載の重合開始剤 4.0部
アクリル系共重合体1 45.0部
フタロシアニン顔料(MHI454:御国色素社製) 6.0部
2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(スミライザーGS:住友3M社製) 0.5部
弗素系界面活性剤(FC−4430;住友スリーエム社製) 0.5部
メチルエチルケトン 80部
シクロヘキサノン 820部
(酸素遮断層塗工液)
ポリビニルアルコール(GL−05:日本合成化学社製) 79部
ポリビニルピロリドン(PVP K−30:アイエスピー・ジャパン社製)
10部
ポリエチレンイミン(ルパゾールWF:BASF社製) 5部
カチオン変性ポリビニルアルコール(クラレCポリマー:クラレ社製) 5部
界面活性剤(サーフィノール465:日信化学工業社製) 0.5部
水 900部
〈現像液組成〉
Aケイ酸カリウム 8.0質量%
ニューコールB−13SN(日本乳化剤社製) 2.0質量%
プロノン#204(日本油脂社性) 1.0質量%
苛性カリ pH=12.9となる添加量(残余は水)
《感光性平版印刷版の評価》
(耐刷の評価)
版面上の露光エネルギーが50μJ/cm2となる条件で、405nmの光源を備えたプレートセッター(ECRM社製)を使用し、2400dpi(dpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す)で露光を行った。露光後、感光性平版印刷版を105℃で10秒加熱処理するプレヒート部、現像前に酸素遮断層を除去する前水洗部、下記組成の現像液を充填した現像部、版面に付着した現像液を取り除く水洗部、画線部保護のためのガム液(GW−3:三菱化学社製を2倍希釈したもの)処理部を備えたCTP自動現像機(PHW23−V:Technigraph社製)で現像処理を行い、平版印刷版を得た。
500枚連続印刷後クリーナーでふき、15分後に印刷を再開し、非画線部の地汚れがなくなる枚数とした。少ないほど良好。
印刷機(三菱重工業(株)製DAIYA1F−1)の湿し水を調整し、湿し量を多くしていきベタ部にwater markが見られたダイヤル値W1から、湿し水量を少なくしていき、非画像部にインクがからむダイヤル値W2を差し引いた値とした。大きいほど許容幅が広く良好。
(網点品質ランク)
版面上の露光エネルギーが50μJ/cm2となる条件で、405nmの光源を備えたプレートセッター(ECRM社製)を使用し、2400dpi(dpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す)で露光を行った。
ランク
1:フリンジが網点の大きさに比べ非常に大きく、網点の大きさも全く不揃いで実用不可レベル
2:フリンジが網点の大きさに比べ非常に大きく、網点の大きさも不揃いで実用不可レベル
3:フリンジが網点の大きさに比べて大きく、網点の大きさも不揃いで実用不可レベル
4:フリンジが目立ち、実用には耐えられないレベル
5:フリンジが目立ち、実用下限レベル
6:フリンジが良く分かるが、問題ない品質
7:網点のエッジが非常にシャープで、フリンジがあることが容易に分かるが全く問題ない品質
8:網点のエッジが非常にシャープで、フリンジが極わずかあるが高品質
9:網点のエッジが非常にシャープで、フリンジがないレベル
10:網点のエッジが非常にシャープで、フリンジが全くないレベル
(発光ダイオードの発光スペクトル)
ウシオ電機社製の分光放射照度計USR−40Dを使用して測定。
重合開始剤を表2に示すものに変更した以外は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
重合開始剤を表3に示すものに変更した以外は、実施例1と同様に行った。結果を表3に示す。
(感光性平版印刷版の作製)
上記支持体上に、下記組成の光重合性感光層塗工液2を乾燥時1.5g/m2になるようワイヤーバーで塗布し、95℃で1.5分間乾燥し光重合感光層塗布試料を得た。さらに、光重合感光層塗布試料上に、下記組成の酸素遮断層塗工液を乾燥時1.8g/m2になるようワイヤーバーで塗布し、75℃で1.5分間乾燥して、感光層上に酸素遮断層を有する感光性平版印刷版試料を作製した。
エチレン性二重結合含有単量体(表4に示す) 27.0部
エチレン性二重結合含有単量体2(NKエステル4G:新中村化学工業(株))
14.0部
分光増感色素(dye−1) 3.0部
ポリハロゲン化合物(表4に示す) 10.0部
重合開始剤(表4に示す) 4.0部
アクリル系共重合体1 35.0部
フタロシアニン顔料(MHI454:御国色素社製) 6.0部
2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(スミライザーGS:住友3M社製) 0.5部
弗素系界面活性剤(FC−4430;住友スリーエム社製) 0.5部
メチルエチルケトン 80部
シクロヘキサノン 820部
(酸素遮断層塗工液)
ポリビニルアルコール(GL−05:日本合成化学社製) 79部
ポリビニルピロリドン(PVP K−30:アイエスピー・ジャパン社製)10部
ポリエチレンイミン(ルパゾールWF:BASF社製) 5部
カチオン変性ポリビニルアルコール(クラレCポリマー:クラレ社製) 5部
界面活性剤(サーフィノール465:日信化学工業社製) 0.5部
水 900部
現像液は実施例1で使用したものと同じ現像液を使用。
重合開始剤を表5に示すものに変更した以外は、実施例4と同様に行った。
重合開始剤を表6に示すものに変更した以外は、実施例4と同様に行った。
感光性平版印刷版を製造する工程において表7の条件で作製した以外は、実施例1と同様に行った。蛍光灯または発光ダイオードを用いての製造作業効率はほぼ同等であった。
Claims (9)
- 支持体上に(A)重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物及び(B)光重合開始剤を含有する感光層を有し、発光波長350nm〜500nmを有するレーザー光によって露光される感光性平版印刷版の製造方法であって、少なくとも塗布工程、乾燥工程、断裁工程、検査・選別工程を有し、該塗布工程、該乾燥工程、該断裁工程、該検査・選別工程の何れかの工程が、発光波長極大が530nm〜620nmにある発光ダイオード灯下に行われることを特徴とする感光性平版印刷版の製造方法。
- 前記感光層が光重合開始剤としてチタノセン化合物、鉄アレーン錯体化合物及びビイミダゾール化合物から選ばれる少なくとも一つの化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の感光性平版印刷版の製造方法。
- 前記感光層が光重合開始剤としてポリハロゲン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項2に記載の感光性平版印刷版の製造方法。
- 前記重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物が、分子中に3級アミノ基を有することを特徴とする請求項3に記載の感光性平版印刷版の製造方法。
- 支持体上に(A)重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物及び(B)光重合開始剤を含有する感光層を有し、発光波長350nm〜500nmを有するレーザー光によって露光される感光性平版印刷版の使用方法であって、少なくとも露光工程、現像工程、印刷工程を有し、該露光工程、該現像工程、該印刷工程の何れかの工程が、発光波長極大が530nm〜620nmにある発光ダイオード灯下に行われることを特徴とする感光性平版印刷版の使用方法。
- 前記感光層が光重合開始剤としてチタノセン化合物、鉄アレーン錯体化合物及びビイミダゾール化合物から選ばれる少なくとも一つの化合物を含有することを特徴とする請求項5に記載の感光性平版印刷版の使用方法。
- 前記感光層が光重合開始剤としてポリハロゲン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項6に記載の感光性平版印刷版の使用方法。
- 前記重合可能な、エチレン性不飽和結合含有化合物が、分子中に3級アミノ基を有することを特徴とする請求項7に記載の感光性平版印刷版の使用方法。
- 請求項1に記載の感光性平版印刷版の製造方法により製造された感光性平版印刷版を請求項5に記載の感光性平版印刷版の使用方法により使用することを特徴とする感光性平版印刷版の使用方法。
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JP2004168636A JP4356524B2 (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | 感光性平版印刷版の製造方法及び使用方法 |
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