JP4356370B2 - 液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルユニットを筐体内に収容した液晶表示装置及びこれを備えた電子機器に関し、更に詳しくは、筐体内で液晶パネルユニットの背面を支える金属プレートによって、液晶パネルユニットの割れを防止した液晶表示装置及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特に小型の液晶表示装置においては、筐体に収容された液晶パネルユニットの背面に金属プレートを被せて液晶パネルユニットの背面より外れた例えば金属プレートの四隅近傍が筐体に対してねじ止めされることで筐体内で液晶パネルユニットを保持する構造がとられている。
【0003】
しかし、金属プレートはねじ止めされた箇所以外は筐体内で拘束を受けておらず、液晶パネルユニットの表示面が外部から押されるなどして液晶パネルユニットに静荷重が加わると、金属プレートと共に液晶パネルユニットが撓み易いという問題がある。この撓み量が大きい場合には液晶パネルユニットのガラス基板が割れてしまう。
【0004】
また、特許文献1によれば、液晶パネルユニットを面接触で支持する支持プレートに板ばねを設け、その板ばねでもって液晶パネルユニットの側面を、支持プレートに設けられた位置決め部材に押し付けることで、支持プレートに加えられる衝撃力が直接、液晶パネルユニットに加えられないようにする構成が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−334864号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1の構成では、板ばねを液晶パネルユニットの側面に対向させて配設する必要があり、平面寸法の増大や、部品点数の増加を招き、液晶表示装置の小型化の妨げになる。
【0007】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、小型化を妨げることなく簡易な構成でもって液晶表示パネルユニットの割れ防止を図れる液晶表示装置及び電子機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するにあたり、本発明の液晶表示装置は、表示窓が形成された窓枠筐体と、その表示窓から表示面を露出させて窓枠筐体に収容される液晶パネルユニットと、液晶パネルユニットの背面に被せられると共に背面より外れた箇所が窓枠筐体に固定される金属プレートと、窓枠筐体に組み付けられ、液晶パネルユニットと金属プレートが収容された空間を閉塞する裏蓋筐体と、金属プレートと、金属プレートに対向する裏蓋筐体のどちらか一方から突出して、他方に先端部が当接する突起部とを備えていることを特徴としている。
【0009】
また、以上の課題を解決するにあたり、本発明の電子機器は、表示窓が形成された窓枠筐体と、その表示窓から表示面を露出させて窓枠筐体に収容される液晶パネルユニットと、液晶パネルユニットの背面に被せられると共に背面より外れた箇所が窓枠筐体に固定される金属プレートと、窓枠筐体に組み付けられ、液晶パネルユニットと金属プレートが収容された空間を閉塞する裏蓋筐体と、金属プレートと、金属プレートに対向する裏蓋筐体のどちらか一方から突出して、他方に先端部が当接する突起部とを備えている液晶表示装置が、本体に対して回動自在に取り付けられたことを特徴としている。
【0010】
液晶パネルユニットは窓枠筐体と金属プレートとの間で挟まれるようにして保持される。金属プレートは裏蓋筐体に面接触しておらず、金属プレートと裏蓋筐体との間には、実装部品を有する回路基板などを配設可能な間隙が形成され、その間隙に配設された突起部を介して金属プレートと裏蓋筐体とが相互に干渉している。
【0011】
液晶パネルユニットの表示面に静荷重が加わっても、その突起部がつっかえ棒のように機能し、金属プレートの裏蓋筐体側への撓みを抑制する。この結果、撓みが抑えられた金属プレートに背面が支持された液晶パネルユニットにおいてもその撓みが抑制され、液晶パネルユニットの割れを防げる。
【0012】
突起部としては、突起部自体が撓んでしまっては金属プレートの撓みを許容してしまうことになるので、金属プレートと裏蓋筐体との間で挟まれても撓んだり縮まない剛性を有する材料を用いるようにする。例えば、金属材料、硬化プラスチック、炭素系材料などが挙げられる。
【0013】
また、裏蓋筐体としては、突起部の当接によって突起部がめり込まない硬さを有し、且つ突起部の当接によっても割れにくい材料が好ましく、例えばマグネシウム、マグネシウム系合金などの金属材料を挙げることができる。
【0014】
突起部は、金属プレートに突設しても、裏蓋筐体の内面に突設してもよいが、金属プレートに回路基板など他の構成部品を載せる場合には、裏蓋筐体の内面に突起部を形成してしまうと、裏蓋筐体を窓枠筐体に被せて組み付ける際にその内面は見えないので、突起部を回路基板上の実装部品に突き当ててしまい実装部品に損傷を与える、あるいは回路基板自体に突き当てて回路基板に割れを生じさせてしまうおそれがある。
【0015】
これに対して、突起部を金属プレートに突設すれば、その突起部を目視ではっきりと確認しながら、回路基板に形成された突起部よけの貫通孔を突起部に位置合わせして回路基板を金属プレート上に配置させることができ、そのまま特に注意を払うことなく簡単に裏蓋筐体を被せて組み付けることができる。回路基板や実装部品を傷つけることもない。
【0016】
また、金属プレートに、液晶パネルユニットに被せられる面側に浮き出る凸部を形成すれば、金属プレート自体の機械的強度を向上させて撓みにくくすることができる。また複数の凸部を面方向に関して均等に配置して形成すれば、各凸部の浮き出た部分で液晶パネルユニットの背面を偏りなく受けることができ、液晶パネルユニットに局所的に偏って力が作用して撓みが生じてしまうのを防げる。
【0017】
また、金属プレート上に回路基板など他の構成部品を配置させる場合のことを考えると、突起部の本数は少ない方がよい。これは、回路基板に突起部を避けるための貫通孔などを形成しなければならず実装部品の配置に制限が出たり、高密度実装化の妨げになってしまうからである。例えば、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、携帯電話機などに用いられる小型の液晶パネルユニットでは1本の突起部でも十分である。また、突起部を金属プレートのほぼ中央に1本だけ突設し、上記凸部をその突起部を挟んだ対称な配置関係で形成すれば、突起部と凸部との相乗的効果でもって、よりいっそうの撓み抑制効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一例としての実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
図10に本実施の形態に係る液晶表示装置1を示す。窓枠筐体3及び裏蓋筐体5からなる1対の筐体が合わせられた空間内に、以下に説明する、液晶パネルユニット、金属プレート、回路基板が収容されている。
【0020】
(窓枠筐体)
図1に窓枠筐体3を内面側から見た平面図を示す。窓枠筐体3には、収容するべき液晶パネルユニットの表示面と同形状の矩形状で且つ平面寸法も表示面とほぼ同じ表示窓4が貫通孔として形成されている。窓枠筐体3の内面の縁部には側壁7が立設され、この側壁7で囲まれた内方に、後述する液晶パネルユニット、金属プレート、回路基板の収容空間が区画されている。
【0021】
その側壁7によって囲まれた領域の四隅には円筒状のボス部8a、8b、8c、8dが形成されている。更に、ボス部8aとボス部8cの間にも、同じく円筒状の4つのボス部8e、8f、8g、8hが形成されている。これらボス部8a〜8hのうち、ボス部8b、ボス部8d、ボス部8e、ボス部8f、ボス部8g、ボス部8hにはねじ孔が形成されている。残りの2つのボス部8a、8cには貫通孔が形成されている。
【0022】
また、ボス部8bとボス部8dの間の側壁7には、内方へと突き出た2つの爪部9が形成されている。更に、ボス部8a〜8hが配置された領域と表示窓4周囲の領域との境界には段部10が形成され、表示窓4の周囲の角形リング状の領域はボス部8a〜8hの配置された左右側縁部寄りの領域から一段下がっている。この一段下がった領域に後述する液晶パネルユニットが収容される。
【0023】
以上のように構成される窓枠筐体3は、例えば、軽さと強度を兼ね備えたマグネシウム材料からなる。また、マグネシウム材料は樹脂材料に比べ薄肉成形性にも優れる。
【0024】
(液晶パネルユニット)
図2に液晶パネルユニット11の正面図を、図3に背面図を示す。液晶パネルユニット11は、液晶パネルと、この液晶パネルの裏面(表示面2の反対面)側に配置された導光板と、液晶パネルと導光板の間に配置されたプリズムシートや拡散シートなどの光学シートと、導光板の裏面に配置された反射シートと、導光板の光入射端面に対向して配置された光源とを有し、これらを例えば樹脂製の扁平箱状のケース14内に収容したうえで、表示面2の周囲を覆う金属製の枠部材12をケース14に組み付けて一体的なユニットとして構成される。
【0025】
液晶パネルは、透明電極が蒸着され、液晶分子を封入して貼り合わせられた2枚のガラス基板や、カラーフィルタ、偏光フィルタなどを備えて構成される。
【0026】
導光板の一端面は光源からの光の入射を受ける光入射端面であり、この光入射端面に対向させて光源が配置されている。例えば、図2において向かって見て右端部に光源として発光ダイオードが内蔵されている。
【0027】
また、図3に示すように、液晶パネルユニット11の背面(ケース14の背面)13において長尺側の縁部には爪部15が形成されている。爪部15は、背面13上から突出して形成されている。
【0028】
(金属プレート)
図4に金属プレート16の斜視図を示す。金属プレート16は例えばステンレス材料からなり、その大部分を略矩形状で且つ液晶パネルユニット11とほぼ同じ平面寸法の板部18が占める。その板部18の短尺側縁部には4つの張出部19a〜19dが一体的に形成され、それぞれに貫通孔20a〜20dが形成されている。
【0029】
また、板部18の長尺側縁部において張出部19c、19d寄りの箇所には矩形状の切欠き21が形成されている。更に、張出部19cのすぐ傍らには、板部18から張り出し、矩形状の貫通孔36aを形成した枠状部分をほぼ直角に折り曲げた折曲部36が形成されている。
【0030】
(突起部)
金属プレート16のほぼ中央には同じくステンレス材料からなる突起部17が突設されている。突起部17は例えば円柱状を呈し、その一端部が金属プレート16にかしめ固定される。突起部17が突き出る方向と折曲部36の折り曲げ方向は等しく、液晶パネルユニット11の背面13に被せられる面である金属プレート16の裏面には突き出る部材はなく平坦面となっている。
【0031】
(回路基板)
図5は回路基板22の平面図を示す。回路基板22の中央付近には貫通孔24が形成され、この貫通孔24を避けるようにして各種実装部品(コネクタも含む)23が実装されている。回路基板22は、例えばエポキシ系の絶縁基板の一表面に銅材料のパターンが形成されたプリント配線板に、実装部品23が片面実装されて構成される。
【0032】
回路基板22の向かって見て右側の短尺側縁部には矩形状の爪部25が形成されている。爪部25は回路基板22の面方向に平行に縁部から突き出て形成されている。その爪部25が形成された短尺側縁部に対向する側の短尺側縁部には2つの張出部27a、27bが形成され、それぞれに貫通孔28a、28bが形成されている。また、回路基板22の長尺側縁部において、爪部25寄りの位置には略矩形状の切欠き26が形成されている。
【0033】
(裏蓋筐体)
図6は裏蓋筐体5を内面側から見た斜視図を示す。裏蓋筐体5は、矩形状の蓋板部37の3つの縁部に側壁29が形成された扁平箱状を呈する。側壁29の形成されていない縁部には係合孔形成部32a、32bが形成されている。係合孔形成部32a、32bには、上述した窓枠筐体3の爪部9(図1参照)が係合可能な係合孔33a、33bがあけられている。この係合孔形成部32a、32bの形成された縁部と対向する縁部側にはその両端部にボス部30a、30bが形成されている。これらボス部30a、30bにはねじ孔が形成されている。この裏蓋筐体5も、窓枠筐体3と同様、マグネシウム材料からなる。
【0034】
(液晶表示装置の組み立て)
先ず、窓枠筐体3に液晶パネルユニット11を収容する。液晶パネルユニット11は、段部10によってボス部8a〜8hの配置された領域から一段下がってくぼんでいる領域に、表示面2を表示窓4から露出させて収容される。この収容された状態を図7に示す。液晶パネルユニット11の長尺側側面は窓枠筐体3の側壁7によって図に示すY方向の動きが規制され、短尺側側面は段部10によってX方向の動きが規制される。
【0035】
次に、液晶パネルユニット11の背面13に金属プレート16を被せる。この状態を図8に示す。突起部17及び折曲部36の突き出ていない側の面を液晶パネルユニット11の背面13に被せる。このとき、液晶パネルユニット11の背面13に形成された爪部15を金属プレート16に形成された切欠き21内に位置させることで金属プレート16を液晶パネルユニット11に対して位置決めする。
【0036】
これにより、金属プレート16の張出部19aに形成された貫通孔20aはボス部8e(図1、7参照)のねじ孔上に位置され、張出部19bに形成された貫通孔20bはボス部8h(図1、7参照)のねじ孔上に位置され、張出部19cに形成された貫通孔20cはボス部8b(図1、7参照)のねじ孔上に位置され、張出部19dに形成された貫通孔20dはボス部8d(図1、7参照)のねじ孔上に位置される。
【0037】
そして、それぞれの貫通孔20a〜20dを通して各ボス部8e、8h、8b、8dの各ねじ孔にねじが締め込まれることで、金属プレート16は、液晶パネルユニット11の背面13からボス部8e、8h、8b、8d側に外れた4箇所で窓枠筐体3に対して固定される。金属プレート16の板部18の裏面は液晶パネルユニット11の背面13に接触している。なお、窓枠筐体3に対する金属プレート16の固定箇所は4箇所に限らず、それ以上、あるいは対角位置2箇所であってもよい。固定形態もねじ止めに限らず、溶接やかしめ固定でもよい。
【0038】
次に、金属プレート16の上に回路基板22を載置する。この状態を図9に示す。回路基板22に形成された爪部25を金属プレート16の折曲部36に形成された貫通孔36aに差し込み、更に回路基板22の切欠き26に液晶パネルユニット11の背面13に形成された爪部15を位置させて回路基板22は金属プレート16上に位置決めされる。
【0039】
このとき、金属プレート16上に突設された突起部17は、回路基板22のほぼ中央に形成された貫通孔24から部品実装面側に突き出て、金属プレート16上への回路基板22の載置を妨げない。回路基板22において部品実装面の裏面は配線パターンや部品が存在せず平坦であり、金属プレート16上に接触される。
【0040】
また、回路基板22の張出部27a、27bに形成された貫通孔28a、28bは窓孔筐体3のボス部8f、8g(図1参照)のねじ孔にそれぞれ合わされ、貫通孔28a、28bを通して各ねじ孔にねじが締め込まれることで回路基板22は窓孔筐体3に対して固定される。
【0041】
なお、回路基板22と液晶パネルユニット11とは図示しないフレキシブル配線板を介して電気的に接続され、回路基板22上の実装部品23によって、液晶パネルの駆動制御や光源の発光制御が行われる。
【0042】
最後に、図6に示す裏蓋筐体5を窓枠筐体3に組み付ける。裏蓋筐体5の係合孔形成部32a、32bに形成された係合孔33a、33bに、窓枠筐体3の爪部9が係合され、さらに裏蓋筐体5のボス部30a、30bが窓枠筐体3のボス部8a、8cに合わせられ、窓枠筐体3の前面側に貫通するボス部8a、8cの貫通孔から、この貫通孔に合わせられた裏蓋筐体5のボス部30a、30bのねじ孔にねじ6(図10参照)を締め込んで、両筐体3、5は互いに組み付けられ、図10に示す液晶表示装置1が得られる。
【0043】
これにより、液晶パネルユニット11と、突起部17を突設した金属プレート16と、回路基板22とが収容され、窓枠筐体3の側壁7によって囲まれた空間は、裏蓋筐体5によって閉塞される。液晶パネルユニット11の表示面2は、窓枠筐体3の表示窓4から露出され視認可能とされる。
【0044】
(突起部の作用)
次に、突起部17の作用について、液晶表示装置1の要部断面図である図14を参照しながら説明する。
【0045】
金属プレート16から突出する突起部17は回路基板22の貫通孔24を貫いて回路基板22と裏蓋筐体5の内面31との間の間隙sに突き出て、この突起部17の先端部は裏蓋筐体5の内面31に当接している。突起部17の先端部と裏蓋筐体5の内面31とは軽く接触した状態であって圧接していない。
【0046】
液晶パネルユニット11にその表示面2側から静荷重が加わるとその力は液晶パネルユニット11の背面13を支持した金属プレート16に伝わるが、突起部17の先端部が裏蓋筐体5の内面31に突き当たることで、金属プレート16は荷重作用方向と逆向きの反作用の力を裏蓋筐体5から受け撓みが抑制される。この結果、その撓みの抑制された金属プレート16に背面が支持された液晶パネルユニット11の撓みも抑制され、撓みに起因する割れを防げる。
【0047】
また、金属プレート16の撓みが抑制できるということは、金属プレート16上に面接触支持された回路基板22の撓みも抑制することができ、回路基板22の割れも防げる。更に、突起部17の存在によって、回路基板22の部品実装面と裏蓋筐体5の内面31との間の間隙sを安定して確保することができ、実装部品23が回路基板22と裏蓋筐体5の内面31との間でつぶされることによる損傷を防げる。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、上記第1の実施の形態と同じ構成部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。
【0049】
本実施の形態では金属プレートの構成が上記第1の実施の形態と異なる。本実施の形態に係る金属プレート46を図11に示す。
【0050】
金属プレート46は例えばステンレス材料からなり、その大部分を略矩形状で且つ液晶パネルユニット11とほぼ同じ平面寸法の板部48が占める。その板部48の短尺側縁部には4つの張出部19a〜19dが一体的に形成され、それぞれに貫通孔20a〜20dが形成されている。
【0051】
また、板部48の長尺側縁部において張出部19c、19d寄りの箇所には矩形状の切欠き21が形成されている。更に、張出部19cのすぐ傍らには、板部48から張り出し、矩形状の貫通孔36aを形成した枠状部分をほぼ直角に折り曲げた折曲部36が形成されている。
【0052】
板部48には複数のエンボス部40a〜40gが形成されている。各エンボス部40a〜40gは、液晶パネルユニット11の背面13に被さる面(図11に示される面の反対面)では、この面側に浮き出る凸部となっており、図11に示される面側ではくぼんでいる。
【0053】
金属プレート46のほぼ中央にはエンボス部40gの形成位置からずらして、金属プレート46と同じくステンレス材料からなる突起部17が突設されている。突起部17は例えば円柱状を呈し、その一端部が金属プレート46にかしめ固定される。
【0054】
金属プレート46のほぼ中央には円形状のエンボス部40gが位置し、このエンボス部40gを挟んだ対角位置(四隅)には円形状のエンボス部40a、40c、40d、40fが位置している。エンボス部40aとエンボス部40cとの間には長円状のエンボス部40bが、その長軸方向を金属プレート46の長尺方向に沿わせて形成されている。エンボス部40dとエンボス部40fとの間には長円状のエンボス部40eが、その長軸方向を金属プレート46の長尺方向に沿わせて形成されている。
【0055】
本実施の形態の金属プレート46も、上記第1の実施の形態と同様にして、図12に示すように、液晶パネルユニット11の背面13に被せられる。各エンボス部40a〜40gの凸状に浮き出ている面を液晶パネルユニット11の背面13に被せる。このとき、液晶パネルユニット11の背面13に形成された爪部15を金属プレート46に形成された切欠き21内に位置させることで金属プレート46を液晶パネルユニット11に対して位置決めする。
【0056】
これにより、金属プレート46の張出部19aに形成された貫通孔20aはボス部8e(図1参照)のねじ孔上に位置され、張出部19bに形成された貫通孔20bはボス部8h(図1参照)のねじ孔上に位置され、張出部19cに形成された貫通孔20cはボス部8b(図1参照)のねじ孔上に位置され、張出部19dに形成された貫通孔20dはボス部8d(図1参照)のねじ孔上に位置される。
【0057】
そして、それぞれの貫通孔20a〜20dを通して各ボス部8e、8h、8b、8dの各ねじ孔にねじが締め込まれることで、金属プレート46は、液晶パネルユニット11の背面13からボス部8e、8h、8b、8d側に外れた4箇所で窓枠筐体3に対して固定される。
【0058】
この後、第1の実施の形態と同様、金属プレート46上に回路基板22が配置されて、裏蓋筐体5が窓枠筐体3に組み付けられて液晶表示装置が得られる。
【0059】
本実施の形態においても、金属プレート46から突出する突起部17は回路基板22の貫通孔24を貫いて回路基板22と裏蓋筐体5の内面31との間の間隙s(図14参照)に突き出て、この突起部17の先端部は裏蓋筐体5の内面31に当接している。
【0060】
したがって、液晶パネルユニット11にその表示面2側から静荷重が加わるとその力は液晶パネルユニット11の背面13を支持した金属プレート46に伝わるが、突起部17の先端部が裏蓋筐体5の内面31に突き当たることで、金属プレート46は荷重作用方向と逆向きの反作用の力を裏蓋筐体5から受け、撓みが抑制される。この結果、その撓みの抑制された金属プレート46に背面が支持された液晶パネルユニット11の撓みも抑制され、撓みに起因する割れを防げる。
【0061】
また、本実施の形態では、金属プレート46にエンボス部40a〜40gが形成されていることで、金属プレート46自体の機械的強度が向上し撓みにくくなっている。エンボス部40a〜40gは、金属プレート46のほぼ中央に位置する突起部17に関して対称な配置関係で形成されているので、金属プレート46の面方向に関して強度的な偏りがなく、突起部17とエンボス部40a〜40gとの相乗的な作用によって、金属プレート46はよりいっそう撓みにくくなっている。
【0062】
また、エンボス部40a〜40gは、面方向に関して偏りなく均等に配置され、なおかつエンボス部40a〜40gの凸部が液晶パネルユニット11の背面13に接するので、液晶パネルユニット11の背面13を面方向に関して偏りなく支持でき、液晶パネルユニット11の撓み抑制効果を高めることができる。
【0063】
[液晶パネルユニットに対する静荷重試験]
次に、上記第2の実施の形態の構成の液晶表示装置に対して静荷重試験を実施し、破壊強度評価を行った結果について説明する。
【0064】
液晶パネルユニット11の大きさは2インチとした。金属プレート46の材質はJIS記号SUS304、厚さは0.5mmとした。
【0065】
(試験方法)
図16に示すように、プッシュプルゲージ(今田製作所の型式DPX−20TR)34を使って、図15に示すように表示面2の四隅及び中央の5箇所A〜Eに静荷重を与えた。同じ試験を同構成の5個の液晶表示装置(サンプルNo.1〜5)について行った。
【0066】
(結果)
全てのサンプルの全ての測定個所A〜Eにおいて、規格で定められた静荷重70Nに至っても割れは発生しなかった。また、各サンプルについて中央部Eに70N以上の静荷重を与えた場合では、表1に示すように、70Nを大きく越える耐性が得られた。
【0067】
【表1】
Figure 0004356370
【0068】
[電子機器]
以上の各実施の形態の液晶表示装置はヒンジを介して本体に取り付けられ、本発明の実施の形態に係る電子機器を構成する。図13に、その電子機器50の一例としてビデオカメラを示す。
【0069】
電子機器50は、上述した構成を有する液晶表示装置1がヒンジhを介して本体51に対して回動自在に取り付けられて構成される。本体51には、図示しないレンズやバッテリーなどが具備される。
【0070】
なお、電子機器としてはビデオカメラに限らず、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話機、デジタルスチルカメラなどであってもよい。
【0071】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0072】
突起部17の形状は円柱状に限らず、角柱状や円錐台形状であってもよい。また、表示窓4に透明なシートを張ってもよい。また、第2の実施の形態において、エンボス部の個数や形成箇所は図11、12に示す形態に限らず、例えば、エンボス部40aと40dとの間や、エンボス部40cと40fとの間にもエンボス部を形成してもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、液晶パネルユニットの背面に被せられる金属プレートと、この金属プレートに対向する裏蓋筐体のどちらか一方から突出して、他方に先端部が当接する突起部を設けることで、金属プレート及びこの金属プレートに背面が支えられた液晶パネルユニットの撓みを抑えることができ、液晶パネルユニットの割れを防げる。
【0074】
しかも、金属プレートと裏蓋筐体との間という元々存在する間隙に、単に突起部を配設するという簡単な構成であるので、平面寸法の増大や部品内蔵スペースの増大を招くことなく液晶表示装置、あるいはこれを備えた電子機器の小型の妨げにはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る窓枠筐体の平面図である。
【図2】図1に示す窓枠筐体に収容される液晶パネルユニットの正面図である。
【図3】同液晶パネルユニットの背面図である。
【図4】図3に示す液晶パネルユニットの背面に被せられる金属プレートの斜視図である。
【図5】図4の金属プレート上に配置される回路基板の平面図である。
【図6】窓枠筐体に組み付けられる裏蓋筐体の斜視図である。
【図7】窓枠筐体に液晶パネルユニットを収容した状態の平面図である。
【図8】図7に示す液晶パネルユニットに金属プレートが被せられた状態の平面図である。
【図9】図8に示す金属プレート上に回路基板が配置された状態の平面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の斜視図である。
【図11】第2の実施の形態に係る金属プレートの斜視図である。
【図12】図11の金属プレートが液晶パネルユニットに被せられた状態の平面図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る電子機器の斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の要部断面図である。
【図15】表示面への静荷重試験において静荷重を与えたポイントを示す液晶表示装置の平面図である。
【図16】プッシュプルゲージを用いた静荷重試験方法を示す模式図である。
【符号の説明】
1…液晶表示装置、2…表示面、3…窓枠筐体、4…表示窓、5…裏蓋筐体、11…液晶パネルユニット、13…液晶パネルユニットの背面、16…金属プレート、17…突起部、22…回路基板、23…実装部品、31…裏蓋筐体の内面、40a〜40g…エンボス部、46…金属プレート、50…電子機器、51…本体。

Claims (2)

  1. 表示窓が形成された窓枠筐体と、
    前記表示窓から表示面を露出させて前記窓枠筐体に収容される液晶パネルユニットと、
    前記窓枠筐体に組み付けられ、前記液晶パネルユニット収容された空間を閉塞する裏蓋筐体と、
    前記液晶パネルユニットを挟み込むように前記窓枠筐体に固定されることで前記液晶パネルユニット及び前記裏蓋筐体の間で前記空間内に収容され、前記液晶パネルユニットに接触する第1の面と、前記裏蓋筐体に対向する第2の面とを有する金属プレートであって、前記第1の面に形成され前記液晶パネルユニットに接触するエンボス部と、前記第2の面に突設され、前記裏蓋筐体に向かって直線的に延び、先端が前記裏蓋筐体に当接する柱状の突起部とを含み、前記液晶パネルユニットに前記液晶パネルユニットを前記裏蓋筐体に押し付ける外力が加えられた時に、前記突起部により、前記第2の面及び前記裏蓋筐体の間隙を一定に保つ金属プレートと、
    前記突起部が貫通する貫通孔を有し、前記間隙内に配置され、前記窓枠筐体に固定された回路基板と
    を具備する液晶表示装置。
  2. 本体と、
    前記本体に対して回動自在に取り付けられた液晶表示装置とを具備し、
    前記液晶表示装置は、
    表示窓が形成された窓枠筐体と、
    前記表示窓から表示面を露出させて前記窓枠筐体に収容される液晶パネルユニットと、
    前記窓枠筐体に組み付けられ、前記液晶パネルユニット収容された空間を閉塞する裏蓋筐体と、
    前記液晶パネルユニットを挟み込むように前記窓枠筐体に固定されることで前記液晶パネルユニット及び前記裏蓋筐体の間で前記空間内に収容され、前記液晶パネルユニットに接触する第1の面と、前記裏蓋筐体に対向する第2の面とを有する金属プレートであって、前記第1の面に形成され前記液晶パネルユニットに接触するエンボス部と、前記第2の面に突設され、前記裏蓋筐体に向かって直線的に延び、先端が前記裏蓋筐体に当接する柱状の突起部とを含み、前記液晶パネルユニットに前記液晶パネルユニットを前記裏蓋筐体に押し付ける外力が加えられた時に、前記突起部により、前記第2の面及び前記裏蓋筐体の間隙を一定に保つ金属プレートと、
    前記突起部が貫通する貫通孔を有し、前記間隙内に配置され、前記窓枠筐体に固定された回路基板とを含む
    電子機器。
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