JP4355153B2 - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には、側面衝突時に受ける衝撃から乗員を保護するエアバッグ装置が装着される傾向にある。図5に示されるように、そのエアバッグ装置1は、車体側方からの衝撃を加速度センサ2が感知すると、コントロールユニット3がシートバック4に内蔵されたインフレータ5を点火させ、発生したガスにより瞬時にエアバッグ6を展開させて乗員の身体を支持することにより、乗員に加わる衝撃の軽減を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−273010号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のエアバッグ装置1にあっては、図6に示されるように、車体側方からの衝撃を感知すると、乗員Pとドアトリム7との間の狭い空間で、乗員Pの略頭部を保護するエアバック部分6a、略肩部〜胸部を保護するエアバック部分6b、略胸部〜腰部を保護するエアバック部分6cを急速に展開させるように構成されており、このため、正規とは異なるシート位置に着座している乗員(Out Of Position 乗員、以下OOP乗員という)、すなわち、ドア8側にもたれかかっていたり、シートクッション9に横たわっていたり、或いは、ドアトリム7のアームレスト10に頭や肘を載せていたりする乗員に対して加害性を与えてしまうという問題があった。
【0005】
さらに、この従来のエアバッグ装置1は、図5に示されるように、まず、乗員Pの略頭部を保護するエアバッグ部分6a及び略胸部〜腰部を保護するエアバック部分6cを展開させ、次に、略肩部〜胸部を保護するエアバック部分6bを展開させるための隔壁6d,6eが配設されており、そのため、エアバッグ構成部品の増加という問題もある。
【0006】
また、この従来のエアバッグ装置1にあっては、乗員Pとドアトリム7との間の狭い空間で急速展開させたエアバッグ6内のガスを効率良く、且つ的確に排出しなければ、エアバッグ6がバーストしたり、高温の排出ガスによって乗員Pが火傷を負ってしまうという問題もある。
【0007】
この発明は、上記のような従来の車両のエアバッグ装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、側面衝突時におけるエアバッグの急速展開とエアバッグ展開時における乗員への加害性の軽減とを兼ね備えることによって乗員保護を効果的に行うこと、展開したエアバッグ内のガスを効率良く、且つ的確に排出すること、簡素な構造とすること等が可能な車両のエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記目的を達成するために、車体側方からの設定値以上の衝撃を感知すると、乗員の側方に展開されるエアバッグを備えた車両のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、乗員の略肩部を保護する肩保護部と、略腹部を保護する腹保護部と、前記肩保護部及び前記腹保護部の間に設けられ、乗員の略胸部を保護する胸保護部とで一体的に構成され、前記胸保護部の一部には、該胸保護部の車幅方向におけるエアバッグ展開幅を前記肩保護部よりも小さくする展開規制部が設けられていると共に、前記エアバッグの肩保護部よりも下部であって、前記展開規制部の外側に、エアバッグ展開ガスを車外側に排出するベントホールが配されている、ことを特徴とする。
【0009】
この構成による車両のエアバッグ装置によれば、エアバッグ展開時には、展開規制部としての縫製部によって展開が規制された車外側のエアバッグ中央部にベントホールが位置するので、側面衝突時に車室内に進入してくるドアトリムに最も接近している乗員の略肩部のエアバッグ反力が充分確保されると共に、乗員の略肩部よりも比較的弱い略胸部は、乗員の略肩部のエアバッグ反力も弱いエアバッグ反力となるので、乗員の略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力を得ることができて、乗員の保護強化を大幅に向上させることができる。
これに対して、ベントホールをエアバッグの肩部に設けた場合は、エアバッグを展開したガスが肩部のベントホールから排出されてしまうので、乗員の略肩部のエアバッグ反力を充分確保できず、車室内に進入してくるドアトリムから乗員の略肩部を充分に保護することはできない。しかも、乗員の略腹部及び略胸部を保護する部位のエアバッグ反力が強いので、乗員の略肩部よりも比較的弱い略胸部への荷重は低減されにくく、乗員の胸部傷害値を低減することはできない。
また、ベントホールを展開規制部の内側に設けた場合は、側面衝突時に車室内に進入してくるドアトリムに最も接近している乗員の略肩部のエアバッグ反力と、それよりも比較的弱い略胸部のエアバッグ反力とがほぼ同じになってしまう。そのため、乗員の略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力が得られず、乗員の保護強化を大幅に向上させることはできない。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加えて、前記展開規制部は、前記エアバッグの両側面を連結する連結部材で構成される、ことを特徴とする。
【0011】
この構成によるエアバッグ装置によれば、エアバッグの展開を規制する規制手段が容易に構成されるので、エアバッグ構成部品の増加が最小限に抑えられて、エアバッグの構造が簡素化される。
【0012】
第3の発明は、上記第2の発明の構成に加えて、前記連結部材は、前記エアバッグの両側面を環状に連結する、ことを特徴とする。
【0013】
この構成によるエアバッグ装置によれば、乗員の略胸部を保護する部位における展開が規制できるので、乗員の略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力の調整が可能となる。
【0014】
第4の発明は、上記第1乃至3の何れか1つの発明の構成に加えて、前記ベントホールは、前記展開規制部に近接した位置に配されている、ことを特徴とする。
【0015】
この構成によるエアバッグ装置によれば、エアバッグの車体側面部の規制手段に近接した位置にベントホールが備えられている。これによって、エアバッグ展開時には、規制手段によって展開が規制されたエアバッグ部位にベントホールが配置される。これによって、ベントホールは、車室内に侵入してくる車両部材によって塞がれてしまうことはなく、そのため、急速展開させたエアバッグ内のガスが効率良く、且つ的確に排出されることによって、エアバッグ反力を効果的に減少して乗員を保護すると共に、エアバッグのバースト及び高温の排出ガスによる乗員への傷害が未然に防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図1〜4を用いて詳細に説明を行う。図1は、シートバックに備えられた本エアバッグ装置の外観を示した斜視図、図2は、本エアバッグ装置の展開時を示した側面図、図3は、図2中のA−A線における正面断面図、図4(a),(b)は、同例とは異なるエアバッグの正面断面図である。なお、従来例とほぼ同様な構成部材については、同一の符号を付して説明する。
【0017】
まず、本エアバッグ装置の構成を説明する。図1,2に示されるように、本エアバッグ装置11は、車体側方からの設定値以上の衝撃を感知すると、衝撃を受容した側のエアバッグ12を急速展開させるエアバッグモジュール13を備えて構成されている。
【0018】
エアバッグモジュール13は、運転席、助手席、或いは、後部座席などのシートバック4のドア側(車外側)に内蔵されており、その内部には、側面衝突時の衝撃を感知すると共に設定値以上の衝突と判断する機能を備えたエアバッグセンサ(図示省略)からの出力信号に基づいてガスを発生させるインフレータ14と、インフレータ14の発生したガスによって乗員Pとドアトリム7との間で急速展開するエアバッグ12とが備えられている。
【0019】
インフレータ14は、点火装置、伝火剤、圧縮ガス(いずれも図示省略)をそれぞれ内包した金属シリンダ部材であり、エアバッグセンサからの出力信号に基づいて点火装置が着火すると、伝火剤が燃焼して圧縮ガスを膨張させることによってエアバッグ12を急速展開させる。
【0020】
エアバッグ12は、乗員Pとドアトリム7との間に向かって急速展開しやすいように折り畳まれた状態でエアバッグモジュール13内に収納配置されており、インフレータ14のガスによって急速展開すると、図2に示されるように、エアバッグモジュール13及びシート表皮を破断したのち、シートクッション9に正規状態で着座している乗員Pの略肩部から胸部及び略腹部にかけた範囲を車外側から保護するように側面視ほぼ矩形状の袋体状に展開される。
【0021】
図2,3に示されるように、このエアバッグ12の両側面における中央部、すなわち乗員Pの略胸部を保護する部位120には、エアバッグ展開時におけるエアバッグ12の中央部の車体幅方向における展開を規制する規制手段としての縫製部15が設けられている。つまり、エアバッグ12内部には、車外側面部12aと車内側面部12bとの間に介装された連結部材としての環状部材16の開口両端部(例えば、縫い代)がそれぞれ側面視三角形状に接合された状態で固着(縫着)されることによって、車外側面部12と車内側面部12bとを連結しており、これにより、中空状の縫製部15が形成される。この環状部材16の周面部には通気孔17が形成されており、エアバッグ展開時に縫製部15内に適量のガスが流入されるようになっている。なお、この環状部材16は、エアバッグ12を形成する材質とほぼ同様の合成繊維が用いられるのが好ましい。
【0022】
ところで、縫製部15は側面視が三角形状となるように形成されるだけでなく、エアバッグ12における乗員Pの略胸部を保護する部位120の展開を規制する形態ならば他の形状、例えば逆三角形状、多角形状、円形、楕円形状等としてもよい。
【0023】
さらに、縫製部15を形成するには、上述した環状部材16の固着に限られたものではなく、例えば図4(a),(b)に示されたように、車幅方向に延びた紐状部材18、或いはリボン状部材19等を縫い代を介してエアバッグ12の車外側面部12aと車内側面部12bとの間に複数介装するようにして、乗員Pの略胸部を保護する部位120における展開を規制してもよいが、側面部12aと車内側面部12bと連結する連結部材であれば、これらに限定されるものではない。
【0024】
それらのことにより、このエアバッグ12は、その中央部に縫製部15が形成されることによって、乗員Pの略胸部を保護する部位120における展開が規制され、乗員Pの略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力がエアバッグ展開時(乗員保護時)に得られるように構成される。そして、エアバッグ12は、縫製部15の形状や形成位置を適宜変更することによって、乗員Pの略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバック反力の調整が可能とされている。
【0025】
さらに、図2に示されるように、エアバッグ12の車外側面部12aにおける縫製部15の下方には、エアバッグ12を急速展開させたガスをエアバッグ外に排出するためのベントホール20が備えられている。そのため、このベントホール20は、図3に示されるように、エアバッグ展開時には、縫製部15によって展開が規制された車外側のエアバッグ中央部に位置される。
【0026】
次に、エアバッグ装置11の作用について説明する。
図1,2に示されたように、車体側方からの設定値以上の衝撃をエアバッグセンサが感知すると、衝撃を受容した側のシートバック4に内蔵されたエアバッグモジュール13内のエアバッグ12が、インフレータ14の発生したガスによって前方に向かって急速展開を開始する。
【0027】
すると、エアバッグ12は、エアバッグモジュール13及びシート表皮を破断し、乗員Pと車室内に侵入してくるドアトリム7との間で急速に展開を続けながら、図2に示されるように、シートバック4及びシートクッション9に正規状態で着座している乗員Pの略肩部から略腹部にかけた範囲において急速展開される。これにより、インフレータ14が低出力のものであっても、側面衝突時におけるエアバッグ12の展開時間が充分に確保されるので、乗員Pの略肩部から略腹部にかけた範囲を短時間で支持して車室内に侵入してくるドアトリム7から乗員Pを保護することができ、乗員Pの傷害値が低減される。
【0028】
しかも、正規状態でシートクッション9に着座している乗員Pの略頭部及び略腰部は、急速展開したエアバッグ、つまりエアバッグ反力(抗力)によって乗員Pが車室内側に移動されることによって、ドアトリム7との衝突が回避、軽減されるため充分に保護される。さらに、正規状態で着座している乗員Pの略腰部にあたる位置に対しては、エアバッグ12が展開しないように展開形状が設定されており、そのため、例えばシートクッション9に横たわっているOOP乗員の略頭部(乗員Pの略腰部にあたる位置)と急速展開したエアバッグ12との干渉が最小限に抑えられることによって、OOP乗員への加害性が軽減される。
【0029】
そして、急速展開したエアバッグ12の中央部、すなわち、乗員Pの略胸部にあたるエアバッグ12には縫製部15が形成されている。そのため、図3に示されるように、エアバッグ12の中央部は、エアバッグ12の上下端部に比較すると相対的にエアバッグ12の展開が小さくなるように規制されることによって、エアバッグ反力が、乗員Pの略肩部、略腹部を保護する部位が強く、乗員Pの略胸部を保護する部位120が弱くなるように付与されている。そのことによって、乗員Pの略肩部から略胸部及び略腹部にかけて最適なエアバッグ反力が得られるので、車室内に侵入してくるドアトリム7に最も接近している乗員Pの略肩部が充分に保護されると共に、乗員Pの略肩部よりも比較的弱い略胸部への荷重が低減されることによって乗員Pの胸部傷害値が低減される。
【0030】
エアバッグ12を急速展開させたガスは、車外側面部12aに備えられたベントホール20からエアバッグ外に放出される。このとき、ベントホール20は、縫製部15によって展開が規制されたエアバッグ中央部、すなわち、乗員Pの略胸部を保護する凹状の部分120に配置されているために、車室内に侵入してくるドアトリム7によって塞がれてしまうことはなく、そのため、乗員Pとドアトリム7との間の狭い空間で急速展開させたエアバッグ12内のガスが効率良く、且つ的確に排出されることによって、エアバッグ反力を効果的に減少して乗員Pを保護すると共に、エアバッグ12のバースト及び高温の排出ガスによる乗員Pへの傷害が未然に防止される。さらに、このベントホール20は、乗員Pの略肩部を保護するエアバッグ12の上端部及び中央部の縫製部15よりも下方側に配置されているために、側面衝突時に車室内に侵入してくるドアトリム7に最も接近している乗員Pの略肩部のエアバッグ反力が充分に確保されるので、乗員Pの略肩部の保護が損なわれることはない。
【0031】
なお、本エアバッグ装置11は、シートバック4のみに備えられるものではなく、シートバック4とは異なる部位、例えば、ドアトリム7やアームレスト10等、車体構造体にも備えることができる。
また、乗員Pの略肩部におけるエアバッグ反力がより早く得られるように、インフレータ14の取り付け角度をやや上向きにすることによって、エアバッグ12の上部に送り込むガスを増加させるようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両のエアバッグ装置によれば、エアバッグ12は、乗員Pの略肩部から略腹部にかけた範囲で展開されると共に、乗員Pの略肩部を保護する部位と略胸部を保護する部位とのエアバッグ展開幅が異なるように展開される。これにより、側面衝突時におけるエアバッグ12の展開時間が充分に確保されるので、乗員Pの略肩部から略腹部にかけた範囲を短時間で支持して車室内に侵入してくるドアトリム7等の車両部材から乗員Pを保護することにより乗員Pの傷害値を低減することができる。さらに、乗員Pの略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力が得られるようにエアバッグ12が展開されるので、乗員Pの保護強化を大幅に向上することができる。そして、このエアバッグ反力によって乗員Pが車室内側に移動されるので、車室内に侵入してくるドアトリム7やアームレスト10等の車両部材との衝突が回避、軽減されるために、乗員Pの略頭部及び略腰部の保護を充分に確保することができる。さらに、正規状態で着座している乗員Pの略腰部にあたる位置に対しては、エアバッグ12が展開しないように展開形状が設定されており、そのため、座席に横たわっているOOP乗員の略頭部と急速展開したエアバッグ12との干渉が最小限に抑えられることによって、OOP乗員への加害性を軽減することができる。
【0033】
さらに、本発明によれば、乗員Pの略胸部を保護するエアバッグ部位における展開が縫製部15によって規制され、乗員Pの略肩部、或いは略腹部を保護する部位に比較すると相対的にエアバッグ12の展開が小さくなるように規制されることによって、エアバッグ反力が、乗員の略肩部、略腹部を保護する部位が強く、乗員の略胸部を保護する部位120が弱くなるように付与されている。そのため、乗員Pの略肩部から略胸部及び略腹部にかけて最適なエアバッグ反力が得られるので、車室内に侵入してくるドアトリム7等の車両部材に最も接近している乗員Pの略肩部を充分に保護することができると共に、乗員Pの略肩部よりも比較的弱い略胸部への荷重が低減されることによって乗員Pの胸部傷害値が低減される。
【0034】
さらにまた、本発明によれば、エアバッグ12の展開を規制する縫製部15がエアバッグ12の両側面を連結する連結部材によって容易に構成されるので、エアバッグ構成部品の増加が最小限に抑えられて、エアバッグの構造をより簡素化することができる。
【0035】
さらにまた、本発明によれば、エアバッグ12の車体側面部12aの縫製部15に近接した位置にベントホール20が備えられている。これによって、エアバッグ展開時には、縫製部15によって展開が規制されたエアバッグ中央部にベントホール20が位置されるので、車室内に侵入してくるドアトリム7等の車両部材によってベントホール20が塞がれてしまうことはなく、そのため、急速展開させたエアバッグ内のガスが効率良く、且つ的確に排出されることによって、エアバッグ反力を効果的に減少して乗員を保護することができると共に、エアバッグ12のバースト及び高温の排出ガスによる乗員への傷害を未然に防止することができる。
【0036】
それらの結果、側面衝突時におけるエアバッグ12の急速展開とエアバッグ展開時におけるOOP乗員への加害性の軽減とを兼ね備えることによって乗員保護を効果的に行うこと、展開したエアバッグ内のガスを効率良く、且つ的確に排出すること、簡素な構造とすること等が可能な車両のエアバッグ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートバックに備えられた本エアバッグ装置の外観を示した斜視図である。
【図2】本エアバッグ装置の展開時を示した側面図である。
【図3】図2中のA−A線における正面断面図である。
【図4】(a),(b)は、同例とは異なるエアバッグの正面断面図である。
【図5】側方からの衝撃から乗員を保護する従来のエアバッグ装置を説明するための概略図である。
【図6】図5中のエアバッグ装置の展開作用を説明するための正面図である。
【符号の説明】
11 エアバッグ装置
12 エアバッグ
120 乗員の略胸部を保護する部分
15 縫製部
20 ベントホール
P 乗員
Claims (4)
- 車体側方からの設定値以上の衝撃を感知すると、乗員の側方に展開されるエアバッグを備えた車両のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、乗員の略肩部を保護する肩保護部と、略腹部を保護する腹保護部と、前記肩保護部及び前記腹保護部の間に設けられ、乗員の略胸部を保護する胸保護部とで一体的に構成され、
前記胸保護部の一部には、該胸保護部の車幅方向におけるエアバッグ展開幅を前記肩保護部よりも小さくする展開規制部が設けられていると共に、
前記エアバッグの肩保護部よりも下部であって、前記展開規制部の外側に、エアバッグ展開ガスを車外側に排出するベントホールが配されている、
ことを特徴とする車両のエアバッグ装置。 - 前記展開規制部は、前記エアバッグの両側面を連結する連結部材で構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。 - 前記連結部材は、前記エアバッグの両側面を環状に連結する、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両のエアバッグ装置。 - 前記ベントホールは、前記展開規制部に近接した位置に配されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載にエアバッグ装置。
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