JP4355153B2

JP4355153B2 - Vehicle airbag device

Info

Publication number: JP4355153B2
Application number: JP2003087986A
Authority: JP
Inventors: 易治山崎
Original assignee: Fuji Jukogyo KK
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 2003-03-27
Filing date: 2003-03-27
Publication date: 2009-10-28
Anticipated expiration: 2023-03-27
Also published as: JP2004291845A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のエアバッグ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、車両には、側面衝突時に受ける衝撃から乗員を保護するエアバッグ装置が装着される傾向にある。図５に示されるように、そのエアバッグ装置１は、車体側方からの衝撃を加速度センサ２が感知すると、コントロールユニット３がシートバック４に内蔵されたインフレータ５を点火させ、発生したガスにより瞬時にエアバッグ６を展開させて乗員の身体を支持することにより、乗員に加わる衝撃の軽減を図っている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−２７３０１０号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のエアバッグ装置１にあっては、図６に示されるように、車体側方からの衝撃を感知すると、乗員Ｐとドアトリム７との間の狭い空間で、乗員Ｐの略頭部を保護するエアバック部分６ａ、略肩部〜胸部を保護するエアバック部分６ｂ、略胸部〜腰部を保護するエアバック部分６ｃを急速に展開させるように構成されており、このため、正規とは異なるシート位置に着座している乗員（Out Of Position 乗員、以下ＯＯＰ乗員という）、すなわち、ドア８側にもたれかかっていたり、シートクッション９に横たわっていたり、或いは、ドアトリム７のアームレスト１０に頭や肘を載せていたりする乗員に対して加害性を与えてしまうという問題があった。
【０００５】
さらに、この従来のエアバッグ装置１は、図５に示されるように、まず、乗員Ｐの略頭部を保護するエアバッグ部分６ａ及び略胸部〜腰部を保護するエアバック部分６ｃを展開させ、次に、略肩部〜胸部を保護するエアバック部分６ｂを展開させるための隔壁６ｄ，６ｅが配設されており、そのため、エアバッグ構成部品の増加という問題もある。
【０００６】
また、この従来のエアバッグ装置１にあっては、乗員Ｐとドアトリム７との間の狭い空間で急速展開させたエアバッグ６内のガスを効率良く、且つ的確に排出しなければ、エアバッグ６がバーストしたり、高温の排出ガスによって乗員Ｐが火傷を負ってしまうという問題もある。
【０００７】
この発明は、上記のような従来の車両のエアバッグ装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、側面衝突時におけるエアバッグの急速展開とエアバッグ展開時における乗員への加害性の軽減とを兼ね備えることによって乗員保護を効果的に行うこと、展開したエアバッグ内のガスを効率良く、且つ的確に排出すること、簡素な構造とすること等が可能な車両のエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
第１の発明は、上記目的を達成するために、車体側方からの設定値以上の衝撃を感知すると、乗員の側方に展開されるエアバッグを備えた車両のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、乗員の略肩部を保護する肩保護部と、略腹部を保護する腹保護部と、前記肩保護部及び前記腹保護部の間に設けられ、乗員の略胸部を保護する胸保護部とで一体的に構成され、前記胸保護部の一部には、該胸保護部の車幅方向におけるエアバッグ展開幅を前記肩保護部よりも小さくする展開規制部が設けられていると共に、前記エアバッグの肩保護部よりも下部であって、前記展開規制部の外側に、エアバッグ展開ガスを車外側に排出するベントホールが配されている、ことを特徴とする。
【０００９】
この構成による車両のエアバッグ装置によれば、エアバッグ展開時には、展開規制部としての縫製部によって展開が規制された車外側のエアバッグ中央部にベントホールが位置するので、側面衝突時に車室内に進入してくるドアトリムに最も接近している乗員の略肩部のエアバッグ反力が充分確保されると共に、乗員の略肩部よりも比較的弱い略胸部は、乗員の略肩部のエアバッグ反力も弱いエアバッグ反力となるので、乗員の略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力を得ることができて、乗員の保護強化を大幅に向上させることができる。
これに対して、ベントホールをエアバッグの肩部に設けた場合は、エアバッグを展開したガスが肩部のベントホールから排出されてしまうので、乗員の略肩部のエアバッグ反力を充分確保できず、車室内に進入してくるドアトリムから乗員の略肩部を充分に保護することはできない。しかも、乗員の略腹部及び略胸部を保護する部位のエアバッグ反力が強いので、乗員の略肩部よりも比較的弱い略胸部への荷重は低減されにくく、乗員の胸部傷害値を低減することはできない。
また、ベントホールを展開規制部の内側に設けた場合は、側面衝突時に車室内に進入してくるドアトリムに最も接近している乗員の略肩部のエアバッグ反力と、それよりも比較的弱い略胸部のエアバッグ反力とがほぼ同じになってしまう。そのため、乗員の略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力が得られず、乗員の保護強化を大幅に向上させることはできない。
【００１０】
第２の発明は、上記第１の発明の構成に加えて、前記展開規制部は、前記エアバッグの両側面を連結する連結部材で構成される、ことを特徴とする。
【００１１】
この構成によるエアバッグ装置によれば、エアバッグの展開を規制する規制手段が容易に構成されるので、エアバッグ構成部品の増加が最小限に抑えられて、エアバッグの構造が簡素化される。
【００１２】
第３の発明は、上記第２の発明の構成に加えて、前記連結部材は、前記エアバッグの両側面を環状に連結する、ことを特徴とする。
【００１３】
この構成によるエアバッグ装置によれば、乗員の略胸部を保護する部位における展開が規制できるので、乗員の略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力の調整が可能となる。
【００１４】
第４の発明は、上記第１乃至３の何れか１つの発明の構成に加えて、前記ベントホールは、前記展開規制部に近接した位置に配されている、ことを特徴とする。
【００１５】
この構成によるエアバッグ装置によれば、エアバッグの車体側面部の規制手段に近接した位置にベントホールが備えられている。これによって、エアバッグ展開時には、規制手段によって展開が規制されたエアバッグ部位にベントホールが配置される。これによって、ベントホールは、車室内に侵入してくる車両部材によって塞がれてしまうことはなく、そのため、急速展開させたエアバッグ内のガスが効率良く、且つ的確に排出されることによって、エアバッグ反力を効果的に減少して乗員を保護すると共に、エアバッグのバースト及び高温の排出ガスによる乗員への傷害が未然に防止される。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図１〜４を用いて詳細に説明を行う。図１は、シートバックに備えられた本エアバッグ装置の外観を示した斜視図、図２は、本エアバッグ装置の展開時を示した側面図、図３は、図２中のＡ−Ａ線における正面断面図、図４（ａ），（ｂ）は、同例とは異なるエアバッグの正面断面図である。なお、従来例とほぼ同様な構成部材については、同一の符号を付して説明する。
【００１７】
まず、本エアバッグ装置の構成を説明する。図１，２に示されるように、本エアバッグ装置１１は、車体側方からの設定値以上の衝撃を感知すると、衝撃を受容した側のエアバッグ１２を急速展開させるエアバッグモジュール１３を備えて構成されている。
【００１８】
エアバッグモジュール１３は、運転席、助手席、或いは、後部座席などのシートバック４のドア側（車外側）に内蔵されており、その内部には、側面衝突時の衝撃を感知すると共に設定値以上の衝突と判断する機能を備えたエアバッグセンサ（図示省略）からの出力信号に基づいてガスを発生させるインフレータ１４と、インフレータ１４の発生したガスによって乗員Ｐとドアトリム７との間で急速展開するエアバッグ１２とが備えられている。
【００１９】
インフレータ１４は、点火装置、伝火剤、圧縮ガス（いずれも図示省略）をそれぞれ内包した金属シリンダ部材であり、エアバッグセンサからの出力信号に基づいて点火装置が着火すると、伝火剤が燃焼して圧縮ガスを膨張させることによってエアバッグ１２を急速展開させる。
【００２０】
エアバッグ１２は、乗員Ｐとドアトリム７との間に向かって急速展開しやすいように折り畳まれた状態でエアバッグモジュール１３内に収納配置されており、インフレータ１４のガスによって急速展開すると、図２に示されるように、エアバッグモジュール１３及びシート表皮を破断したのち、シートクッション９に正規状態で着座している乗員Ｐの略肩部から胸部及び略腹部にかけた範囲を車外側から保護するように側面視ほぼ矩形状の袋体状に展開される。
【００２１】
図２，３に示されるように、このエアバッグ１２の両側面における中央部、すなわち乗員Ｐの略胸部を保護する部位１２０には、エアバッグ展開時におけるエアバッグ１２の中央部の車体幅方向における展開を規制する規制手段としての縫製部１５が設けられている。つまり、エアバッグ１２内部には、車外側面部１２ａと車内側面部１２ｂとの間に介装された連結部材としての環状部材１６の開口両端部（例えば、縫い代）がそれぞれ側面視三角形状に接合された状態で固着（縫着）されることによって、車外側面部１２と車内側面部１２ｂとを連結しており、これにより、中空状の縫製部１５が形成される。この環状部材１６の周面部には通気孔１７が形成されており、エアバッグ展開時に縫製部１５内に適量のガスが流入されるようになっている。なお、この環状部材１６は、エアバッグ１２を形成する材質とほぼ同様の合成繊維が用いられるのが好ましい。
【００２２】
ところで、縫製部１５は側面視が三角形状となるように形成されるだけでなく、エアバッグ１２における乗員Ｐの略胸部を保護する部位１２０の展開を規制する形態ならば他の形状、例えば逆三角形状、多角形状、円形、楕円形状等としてもよい。
【００２３】
さらに、縫製部１５を形成するには、上述した環状部材１６の固着に限られたものではなく、例えば図４（ａ），（ｂ）に示されたように、車幅方向に延びた紐状部材１８、或いはリボン状部材１９等を縫い代を介してエアバッグ１２の車外側面部１２ａと車内側面部１２ｂとの間に複数介装するようにして、乗員Ｐの略胸部を保護する部位１２０における展開を規制してもよいが、側面部１２ａと車内側面部１２ｂと連結する連結部材であれば、これらに限定されるものではない。
【００２４】
それらのことにより、このエアバッグ１２は、その中央部に縫製部１５が形成されることによって、乗員Ｐの略胸部を保護する部位１２０における展開が規制され、乗員Ｐの略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力がエアバッグ展開時（乗員保護時）に得られるように構成される。そして、エアバッグ１２は、縫製部１５の形状や形成位置を適宜変更することによって、乗員Ｐの略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバック反力の調整が可能とされている。
【００２５】
さらに、図２に示されるように、エアバッグ１２の車外側面部１２ａにおける縫製部１５の下方には、エアバッグ１２を急速展開させたガスをエアバッグ外に排出するためのベントホール２０が備えられている。そのため、このベントホール２０は、図３に示されるように、エアバッグ展開時には、縫製部１５によって展開が規制された車外側のエアバッグ中央部に位置される。
【００２６】
次に、エアバッグ装置１１の作用について説明する。
図１，２に示されたように、車体側方からの設定値以上の衝撃をエアバッグセンサが感知すると、衝撃を受容した側のシートバック４に内蔵されたエアバッグモジュール１３内のエアバッグ１２が、インフレータ１４の発生したガスによって前方に向かって急速展開を開始する。
【００２７】
すると、エアバッグ１２は、エアバッグモジュール１３及びシート表皮を破断し、乗員Ｐと車室内に侵入してくるドアトリム７との間で急速に展開を続けながら、図２に示されるように、シートバック４及びシートクッション９に正規状態で着座している乗員Ｐの略肩部から略腹部にかけた範囲において急速展開される。これにより、インフレータ１４が低出力のものであっても、側面衝突時におけるエアバッグ１２の展開時間が充分に確保されるので、乗員Ｐの略肩部から略腹部にかけた範囲を短時間で支持して車室内に侵入してくるドアトリム７から乗員Ｐを保護することができ、乗員Ｐの傷害値が低減される。
【００２８】
しかも、正規状態でシートクッション９に着座している乗員Ｐの略頭部及び略腰部は、急速展開したエアバッグ、つまりエアバッグ反力（抗力）によって乗員Ｐが車室内側に移動されることによって、ドアトリム７との衝突が回避、軽減されるため充分に保護される。さらに、正規状態で着座している乗員Ｐの略腰部にあたる位置に対しては、エアバッグ１２が展開しないように展開形状が設定されており、そのため、例えばシートクッション９に横たわっているＯＯＰ乗員の略頭部（乗員Ｐの略腰部にあたる位置）と急速展開したエアバッグ１２との干渉が最小限に抑えられることによって、ＯＯＰ乗員への加害性が軽減される。
【００２９】
そして、急速展開したエアバッグ１２の中央部、すなわち、乗員Ｐの略胸部にあたるエアバッグ１２には縫製部１５が形成されている。そのため、図３に示されるように、エアバッグ１２の中央部は、エアバッグ１２の上下端部に比較すると相対的にエアバッグ１２の展開が小さくなるように規制されることによって、エアバッグ反力が、乗員Ｐの略肩部、略腹部を保護する部位が強く、乗員Ｐの略胸部を保護する部位１２０が弱くなるように付与されている。そのことによって、乗員Ｐの略肩部から略胸部及び略腹部にかけて最適なエアバッグ反力が得られるので、車室内に侵入してくるドアトリム７に最も接近している乗員Ｐの略肩部が充分に保護されると共に、乗員Ｐの略肩部よりも比較的弱い略胸部への荷重が低減されることによって乗員Ｐの胸部傷害値が低減される。
【００３０】
エアバッグ１２を急速展開させたガスは、車外側面部１２ａに備えられたベントホール２０からエアバッグ外に放出される。このとき、ベントホール２０は、縫製部１５によって展開が規制されたエアバッグ中央部、すなわち、乗員Ｐの略胸部を保護する凹状の部分１２０に配置されているために、車室内に侵入してくるドアトリム７によって塞がれてしまうことはなく、そのため、乗員Ｐとドアトリム７との間の狭い空間で急速展開させたエアバッグ１２内のガスが効率良く、且つ的確に排出されることによって、エアバッグ反力を効果的に減少して乗員Ｐを保護すると共に、エアバッグ１２のバースト及び高温の排出ガスによる乗員Ｐへの傷害が未然に防止される。さらに、このベントホール２０は、乗員Ｐの略肩部を保護するエアバッグ１２の上端部及び中央部の縫製部１５よりも下方側に配置されているために、側面衝突時に車室内に侵入してくるドアトリム７に最も接近している乗員Ｐの略肩部のエアバッグ反力が充分に確保されるので、乗員Ｐの略肩部の保護が損なわれることはない。
【００３１】
なお、本エアバッグ装置１１は、シートバック４のみに備えられるものではなく、シートバック４とは異なる部位、例えば、ドアトリム７やアームレスト１０等、車体構造体にも備えることができる。
また、乗員Ｐの略肩部におけるエアバッグ反力がより早く得られるように、インフレータ１４の取り付け角度をやや上向きにすることによって、エアバッグ１２の上部に送り込むガスを増加させるようにしてもよい。
【００３２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両のエアバッグ装置によれば、エアバッグ１２は、乗員Ｐの略肩部から略腹部にかけた範囲で展開されると共に、乗員Ｐの略肩部を保護する部位と略胸部を保護する部位とのエアバッグ展開幅が異なるように展開される。これにより、側面衝突時におけるエアバッグ１２の展開時間が充分に確保されるので、乗員Ｐの略肩部から略腹部にかけた範囲を短時間で支持して車室内に侵入してくるドアトリム７等の車両部材から乗員Ｐを保護することにより乗員Ｐの傷害値を低減することができる。さらに、乗員Ｐの略肩部、略胸部、略腹部にそれぞれ最適なエアバッグ反力が得られるようにエアバッグ１２が展開されるので、乗員Ｐの保護強化を大幅に向上することができる。そして、このエアバッグ反力によって乗員Ｐが車室内側に移動されるので、車室内に侵入してくるドアトリム７やアームレスト１０等の車両部材との衝突が回避、軽減されるために、乗員Ｐの略頭部及び略腰部の保護を充分に確保することができる。さらに、正規状態で着座している乗員Ｐの略腰部にあたる位置に対しては、エアバッグ１２が展開しないように展開形状が設定されており、そのため、座席に横たわっているＯＯＰ乗員の略頭部と急速展開したエアバッグ１２との干渉が最小限に抑えられることによって、ＯＯＰ乗員への加害性を軽減することができる。
【００３３】
さらに、本発明によれば、乗員Ｐの略胸部を保護するエアバッグ部位における展開が縫製部１５によって規制され、乗員Ｐの略肩部、或いは略腹部を保護する部位に比較すると相対的にエアバッグ１２の展開が小さくなるように規制されることによって、エアバッグ反力が、乗員の略肩部、略腹部を保護する部位が強く、乗員の略胸部を保護する部位１２０が弱くなるように付与されている。そのため、乗員Ｐの略肩部から略胸部及び略腹部にかけて最適なエアバッグ反力が得られるので、車室内に侵入してくるドアトリム７等の車両部材に最も接近している乗員Ｐの略肩部を充分に保護することができると共に、乗員Ｐの略肩部よりも比較的弱い略胸部への荷重が低減されることによって乗員Ｐの胸部傷害値が低減される。
【００３４】
さらにまた、本発明によれば、エアバッグ１２の展開を規制する縫製部１５がエアバッグ１２の両側面を連結する連結部材によって容易に構成されるので、エアバッグ構成部品の増加が最小限に抑えられて、エアバッグの構造をより簡素化することができる。
【００３５】
さらにまた、本発明によれば、エアバッグ１２の車体側面部１２ａの縫製部１５に近接した位置にベントホール２０が備えられている。これによって、エアバッグ展開時には、縫製部１５によって展開が規制されたエアバッグ中央部にベントホール２０が位置されるので、車室内に侵入してくるドアトリム７等の車両部材によってベントホール２０が塞がれてしまうことはなく、そのため、急速展開させたエアバッグ内のガスが効率良く、且つ的確に排出されることによって、エアバッグ反力を効果的に減少して乗員を保護することができると共に、エアバッグ１２のバースト及び高温の排出ガスによる乗員への傷害を未然に防止することができる。
【００３６】
それらの結果、側面衝突時におけるエアバッグ１２の急速展開とエアバッグ展開時におけるＯＯＰ乗員への加害性の軽減とを兼ね備えることによって乗員保護を効果的に行うこと、展開したエアバッグ内のガスを効率良く、且つ的確に排出すること、簡素な構造とすること等が可能な車両のエアバッグ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】シートバックに備えられた本エアバッグ装置の外観を示した斜視図である。
【図２】本エアバッグ装置の展開時を示した側面図である。
【図３】図２中のＡ−Ａ線における正面断面図である。
【図４】（ａ），（ｂ）は、同例とは異なるエアバッグの正面断面図である。
【図５】側方からの衝撃から乗員を保護する従来のエアバッグ装置を説明するための概略図である。
【図６】図５中のエアバッグ装置の展開作用を説明するための正面図である。
【符号の説明】
１１エアバッグ装置
１２エアバッグ
１２０乗員の略胸部を保護する部分
１５縫製部
２０ベントホール
Ｐ乗員[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag device for a vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, vehicles tend to be equipped with an airbag device that protects an occupant from an impact received during a side collision. As shown in FIG. 5, in the airbag device 1, when the acceleration sensor 2 detects an impact from the side of the vehicle body, the control unit 3 ignites the inflator 5 built in the seat back 4, and the generated gas By instantly deploying the airbag 6 to support the occupant's body, the impact applied to the occupant is reduced (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-273010
[Problems to be solved by the invention]
However, in this conventional airbag device 1, as shown in FIG. 6, when an impact from the side of the vehicle body is sensed, in the narrow space between the occupant P and the door trim 7, The airbag portion 6a for protecting the portion, the airbag portion 6b for protecting the substantially shoulder portion to the chest portion, and the airbag portion 6c for protecting the substantially chest portion to the lumbar portion are rapidly deployed. Are seated at different seat positions (Out Of Position occupants, hereinafter referred to as OOP occupants), that is, leaning against the door 8 side, lying on the seat cushion 9, or head on the armrest 10 of the door trim 7 There was a problem that it caused harm to the passengers who put on the elbow and the elbow.
[0005]
Furthermore, as shown in FIG. 5, the conventional airbag apparatus 1 first deploys an airbag portion 6 a that protects the substantially head of the occupant P and an airbag portion 6 c that protects the approximately chest to waist. Next, partition walls 6d and 6e for deploying the airbag portion 6b that protects the substantially shoulder portion to the chest portion are disposed, and there is a problem that the number of airbag components increases.
[0006]
Moreover, in this conventional airbag apparatus 1, if the gas in the airbag 6 rapidly deployed in the narrow space between the occupant P and the door trim 7 is not discharged efficiently and accurately, the airbag There is also a problem that the occupant P is burned by a burst of 6 or high-temperature exhaust gas.
[0007]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems of the conventional airbag apparatus of a vehicle, and is a rapid deployment of an airbag at a side collision and an occupant at the deployment of the airbag. The vehicle is capable of effectively protecting passengers by reducing the harm to the vehicle, efficiently and accurately discharging the gas in the deployed airbag, and having a simple structure. An object is to provide an airbag device.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to a first aspect of the present invention, there is provided an airbag apparatus for a vehicle including an airbag that is deployed on the side of an occupant when an impact greater than a set value from the side of the vehicle body is sensed.
The airbag is provided between a shoulder protection portion that protects a substantially shoulder portion of the occupant, an abdominal protection portion that protects a substantially abdominal portion, and the shoulder protection portion and the abdominal protection portion, and protects the substantially chest portion of the occupant. The chest protection part is integrally configured, and a part of the chest protection part is provided with a deployment restriction part that makes the airbag deployment width of the chest protection part in the vehicle width direction smaller than the shoulder protection part. In addition, a vent hole for discharging the airbag deployment gas to the outside of the vehicle is disposed below the shoulder protection portion of the airbag and outside the deployment restricting portion .
[0009]
According to the airbag apparatus for a vehicle having this configuration, when the airbag is deployed, the vent hole is located at the center of the airbag on the outside of the vehicle, the deployment of which is regulated by the sewing portion as the deployment regulating portion. The airbag reaction force of the shoulder of the occupant who is closest to the door trim entering the vehicle is sufficiently secured, and the chest that is relatively weaker than the shoulder of the occupant Since the airbag reaction force is also a weak airbag reaction force, the optimal airbag reaction force can be obtained for each of the occupant's approximately shoulder, approximately chest, and approximately the abdomen, and occupant protection can be greatly improved. .
On the other hand, when the vent hole is provided in the shoulder portion of the airbag, the gas deploying the airbag is discharged from the vent hole in the shoulder portion, so that the airbag reaction force on the shoulder portion of the occupant is sufficient. It cannot be secured and the shoulder of the occupant cannot be sufficiently protected from the door trim entering the vehicle interior. Moreover, since the airbag reaction force at the site protecting the occupant's substantially abdomen and substantially the chest is strong, the load on the substantially thoracic region, which is relatively weaker than the occupant's substantially shoulder, is less likely to be reduced, reducing the occupant's chest injury value. It is not possible.
In addition, when the vent hole is provided inside the deployment restricting portion, the airbag reaction force on the substantially shoulder portion of the occupant who is closest to the door trim that enters the vehicle interior at the time of a side collision, and relatively The weak air bag reaction force of the chest is almost the same. For this reason, the optimal airbag reaction force cannot be obtained for each of the approximately shoulder, approximately chest, and approximately abdomen of the occupant, and the protection of the occupant cannot be significantly improved.
[0010]
In addition to the configuration of the first invention, the second invention is characterized in that the deployment restricting portion is constituted by a connecting member that connects both side surfaces of the airbag.
[0011]
According to the airbag device having this configuration, since the restricting means for restricting the deployment of the airbag is easily configured, an increase in the number of airbag components is minimized, and the structure of the airbag is simplified. .
[0012]
In addition to the configuration of the second invention, the third invention is characterized in that the connecting member connects both side surfaces of the airbag in an annular shape .
[0013]
According to the airbag device having this configuration, the deployment of the portion that protects the occupant's substantially chest can be regulated, so that the optimum airbag reaction force can be adjusted to each of the occupant's approximately shoulder, approximately chest, and approximately abdomen. .
[0014]
The fourth invention is characterized in that, in addition to the configuration of any one of the first to third inventions, the vent hole is arranged at a position close to the development restricting portion .
[0015]
According to the airbag device having this configuration, the vent hole is provided at a position close to the regulating means on the side surface of the vehicle body of the airbag. As a result, when the airbag is deployed, the vent hole is disposed at the airbag portion whose deployment is regulated by the regulating means. As a result, the vent hole is not blocked by the vehicle member entering the vehicle interior, and therefore, the gas in the rapidly deployed airbag is efficiently and accurately discharged, The airbag reaction force is effectively reduced to protect the occupant, and injury to the occupant due to the burst of the airbag and high-temperature exhaust gas is prevented.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the most suitable embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 1 is a perspective view showing the appearance of the airbag device provided in the seat back, FIG. 2 is a side view showing the airbag device when it is deployed, and FIG. 3 is AA in FIG. 4A and 4B are front sectional views of an airbag different from the example. In addition, about the structural member substantially the same as a prior art example, the same code | symbol is attached | subjected and demonstrated.
[0017]
First, the structure of this airbag apparatus is demonstrated. As shown in FIGS. 1 and 2, the airbag device 11 includes an airbag module 13 that rapidly deploys the airbag 12 on the side that has received the impact when an impact greater than a set value from the side of the vehicle body is sensed. Configured.
[0018]
The air bag module 13 is built in the door side (the vehicle outer side) of the seat back 4 such as a driver seat, a passenger seat, or a rear seat, and detects an impact at the time of a side collision and has a set value therein. The inflator 14 that generates gas based on an output signal from an airbag sensor (not shown) having a function to determine the above collision, and rapid deployment between the occupant P and the door trim 7 by the gas generated by the inflator 14 An airbag 12 is provided.
[0019]
The inflator 14 is a metal cylinder member containing an ignition device, a transfer agent, and compressed gas (all not shown), and the transfer agent burns when the ignition device ignites based on an output signal from the airbag sensor. Then, the airbag 12 is rapidly deployed by inflating the compressed gas.
[0020]
The airbag 12 is housed and disposed in the airbag module 13 in a state where it is folded between the occupant P and the door trim 7 so as to be easily deployed rapidly. When the airbag 12 is rapidly deployed by the gas of the inflator 14, FIG. As shown in FIG. 5, after the airbag module 13 and the seat skin are broken, the range from the shoulder to the chest and the abdomen of the occupant P seated in the seat cushion 9 in a normal state is protected from the outside of the vehicle. In the side view, it is developed in a substantially rectangular bag shape.
[0021]
As shown in FIGS. 2 and 3, the central portion of both sides of the airbag 12, that is, the portion 120 that protects the substantially chest of the occupant P is provided in the vehicle width direction of the central portion of the airbag 12 when the airbag is deployed. A sewing portion 15 is provided as a restricting means for restricting the development of the sewing machine. In other words, inside the airbag 12, both opening ends (for example, seam allowance) of the annular member 16 as a connecting member interposed between the vehicle outer side surface portion 12a and the vehicle inner side surface portion 12b are joined in a triangular shape in side view. By being fixed (sewn) in this state, the vehicle outer side surface portion 12 and the vehicle inner side surface portion 12b are connected to each other, whereby a hollow sewing portion 15 is formed. A vent hole 17 is formed in the peripheral surface portion of the annular member 16 so that an appropriate amount of gas flows into the sewing portion 15 when the airbag is deployed. The annular member 16 is preferably made of synthetic fibers that are substantially the same as the material forming the airbag 12.
[0022]
By the way, the sewing part 15 is not only formed to have a triangular shape in a side view, but also has another shape, for example, an inverted shape, as long as it restricts the deployment of the portion 120 that protects the substantially chest of the occupant P in the airbag 12. It may be triangular, polygonal, circular, elliptical, or the like.
[0023]
Furthermore, the formation of the sewing portion 15 is not limited to the fixing of the annular member 16 described above. For example, as shown in FIGS. 4 (a) and 4 (b), the string extending in the vehicle width direction is used. A part 120 that protects the substantially chest of the occupant P by interposing a plurality of belt-like members 18 or ribbon-like members 19 or the like between the vehicle outer side surface portion 12a and the vehicle inner side surface portion 12b of the airbag 12 via a seam allowance. However, it is not limited to these as long as it is a connecting member that connects the side surface portion 12a and the vehicle interior side surface portion 12b.
[0024]
As a result, the airbag 12 has a sewing portion 15 formed at the center thereof, thereby restricting the deployment of the portion 120 that protects the substantially chest of the occupant P. The airbag reaction force optimum for the abdomen is obtained when the airbag is deployed (when the occupant is protected). And the airbag 12 can adjust the optimal airbag reaction force for each of the substantially shoulder portion, the substantially chest portion, and the substantially abdominal portion of the occupant P by appropriately changing the shape and forming position of the sewing portion 15. .
[0025]
Further, as shown in FIG. 2, a vent hole 20 is provided below the sewing portion 15 in the vehicle outer side surface portion 12 a of the airbag 12 to discharge the gas that has rapidly deployed the airbag 12 out of the airbag. It has been. Therefore, as shown in FIG. 3, the vent hole 20 is positioned at the airbag central portion on the vehicle outer side where the deployment is restricted by the sewing portion 15 when the airbag is deployed.
[0026]
Next, the operation of the airbag device 11 will be described.
As shown in FIGS. 1 and 2, when the airbag sensor detects an impact greater than a set value from the side of the vehicle body, the airbag in the airbag module 13 built in the seat back 4 on the side that received the impact. 12 starts rapid deployment forward by the gas generated by the inflator 14.
[0027]
Then, the airbag 12 breaks the airbag module 13 and the seat skin, and as shown in FIG. 2, the airbag 12 continues to deploy rapidly between the occupant P and the door trim 7 entering the vehicle interior. It is rapidly deployed in a range from the substantially shoulder part to the abdomen part of the occupant P seated in the back 4 and the seat cushion 9 in a normal state. Thereby, even when the inflator 14 has a low output, the deployment time of the airbag 12 at the time of a side collision is sufficiently secured, so that the range from the substantially shoulder portion of the occupant P to the substantially abdominal portion can be supported in a short time. Thus, the occupant P can be protected from the door trim 7 entering the vehicle interior, and the injury value of the occupant P is reduced.
[0028]
Moreover, the occupant P is moved to the vehicle interior side by the rapidly deploying air bag, that is, the air bag reaction force (drag) of the occupant P seated on the seat cushion 9 in the normal state. Therefore, the collision with the door trim 7 can be avoided and reduced, and thus it is sufficiently protected. Further, the deployment shape is set so that the airbag 12 does not deploy to the position corresponding to the substantially waist of the occupant P seated in a normal state. For example, the OOP occupant lying on the seat cushion 9 Since the interference between the substantially head (position corresponding to the substantially waist of the occupant P) and the rapidly deployed airbag 12 is minimized, the harm to the OOP occupant is reduced.
[0029]
A sewing portion 15 is formed in the airbag 12 that is the central portion of the airbag 12 that has been rapidly deployed, that is, substantially the chest of the occupant P. Therefore, as shown in FIG. 3, the center portion of the airbag 12 is regulated so that the deployment of the airbag 12 becomes relatively smaller than the upper and lower end portions of the airbag 12, thereby The force is applied so that the site that protects the substantially shoulder and the abdomen of the occupant P is strong and the site 120 that protects the approximately chest of the occupant P is weak. As a result, an optimal airbag reaction force can be obtained from approximately the shoulder of the occupant P to approximately the chest and the abdomen, so that the approximately shoulder of the occupant P that is closest to the door trim 7 entering the vehicle interior is obtained. The chest injury value of the occupant P is reduced by being sufficiently protected and reducing the load on the substantially chest that is relatively weaker than the substantially shoulder of the occupant P.
[0030]
The gas in which the airbag 12 is rapidly deployed is released out of the airbag from the vent hole 20 provided in the vehicle outer side surface portion 12a. At this time, since the vent hole 20 is disposed in the central portion of the airbag whose deployment is restricted by the sewing portion 15, that is, the concave portion 120 that protects the substantially chest portion of the occupant P, the vent hole 20 enters the vehicle interior. It is not blocked by the coming door trim 7, so that the gas in the airbag 12 rapidly deployed in the narrow space between the occupant P and the door trim 7 is discharged efficiently and accurately, The airbag reaction force is effectively reduced to protect the occupant P, and damage to the occupant P due to the burst of the airbag 12 and high-temperature exhaust gas is prevented. Further, since the vent hole 20 is disposed below the upper end portion and the center sewing portion 15 of the airbag 12 that protects the substantially shoulder portion of the occupant P, the vent hole 20 enters the vehicle compartment at the time of a side collision. Since the airbag reaction force of the substantially shoulder portion of the occupant P that is closest to the coming door trim 7 is sufficiently secured, the protection of the substantially shoulder portion of the occupant P is not impaired.
[0031]
The airbag device 11 is not provided only in the seat back 4 but can be provided in a vehicle body structure such as a portion different from the seat back 4, for example, the door trim 7 and the armrest 10.
Further, the gas sent into the upper portion of the airbag 12 may be increased by slightly increasing the attachment angle of the inflator 14 so that the airbag reaction force at the substantially shoulder portion of the occupant P can be obtained more quickly. .
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the airbag apparatus for a vehicle of the present invention, the airbag 12 is deployed in a range from the substantially shoulder portion of the occupant P to the substantially abdominal portion and protects the substantially shoulder portion of the occupant P. The airbag is deployed so that the airbag deployment width differs between the site and the site that protects the substantially chest. As a result, the deployment time of the airbag 12 at the time of a side collision is sufficiently ensured. Therefore, the door trim 7 or the like entering the vehicle interior while supporting the range from the substantially shoulder part to the abdomen part of the occupant P in a short time. By protecting the occupant P from the vehicle members, the injury value of the occupant P can be reduced. Furthermore, since the airbag 12 is deployed so that the optimal airbag reaction force can be obtained in each of the approximately shoulder portion, approximately chest portion, and approximately abdominal portion of the occupant P, the protection enhancement of the occupant P can be greatly improved. And since this passenger | crew P is moved to the vehicle interior side by this airbag reaction force, since the collision with vehicle members, such as the door trim 7 and the armrest 10 which penetrate | invade into a vehicle interior, is avoided and reduced, passenger | crew P Thus, it is possible to sufficiently protect the substantially head and the waist. Further, the deployment shape is set so that the airbag 12 does not deploy to the position corresponding to the substantially waist of the occupant P seated in a normal state, and therefore, the approximate head of the OOP occupant lying on the seat Further, the interference with the rapidly deployed airbag 12 is suppressed to a minimum, so that the harm to the OOP occupant can be reduced.
[0033]
Furthermore, according to the present invention, the deployment of the airbag portion that protects the substantially chest portion of the occupant P is restricted by the sewing portion 15, and the air is relatively compared to the portion that protects the substantially shoulder portion or the substantially abdominal portion of the occupant P. By restricting the deployment of the bag 12 to be small, the airbag reaction force is such that the site protecting the substantially shoulder and the abdomen of the occupant is strong and the site 120 protecting the occupant's approximate chest is weak. Has been granted. Therefore, an optimal airbag reaction force can be obtained from approximately the shoulder of the occupant P to approximately the chest and the abdomen, and therefore the approximately shoulder of the occupant P that is closest to the vehicle member such as the door trim 7 entering the vehicle interior. The chest injury value of the occupant P can be reduced by reducing the load on the substantially chest that is relatively weaker than the substantially shoulder of the occupant P.
[0034]
Furthermore, according to the present invention, since the sewing portion 15 that restricts the deployment of the airbag 12 is easily configured by the connecting members that connect both side surfaces of the airbag 12, the increase in the number of airbag components is minimized. As a result, the structure of the airbag can be further simplified.
[0035]
Furthermore, according to the present invention, the vent hole 20 is provided at a position close to the sewing portion 15 of the vehicle body side surface portion 12 a of the airbag 12. As a result, when the airbag is deployed, the vent hole 20 is positioned at the central portion of the airbag, the deployment of which is restricted by the sewing portion 15, so that the vent hole 20 is blocked by the vehicle member such as the door trim 7 entering the vehicle interior. Therefore, the gas in the rapidly deployed airbag is efficiently and accurately discharged, thereby effectively reducing the airbag reaction force and protecting the occupant. At the same time, it is possible to prevent an occupant from being damaged by a burst of the airbag 12 and high-temperature exhaust gas.
[0036]
As a result, it is possible to effectively protect the occupant by combining the rapid deployment of the airbag 12 at the time of a side collision and the reduction of harm to the OOP occupant at the time of airbag deployment, and the gas in the deployed airbag can be reduced. It is possible to provide an air bag apparatus for a vehicle that can be efficiently and accurately discharged and has a simple structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an appearance of the airbag apparatus provided in a seat back.
FIG. 2 is a side view showing the airbag device when deployed.
3 is a front sectional view taken along line AA in FIG. 2. FIG.
4A and 4B are front sectional views of an airbag different from the example. FIG.
FIG. 5 is a schematic view for explaining a conventional airbag device that protects an occupant from a side impact.
6 is a front view for explaining the deployment action of the airbag device in FIG. 5. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 Airbag apparatus 12 Airbag 120 The part 15 which protects a substantially occupant's chest 15 Sewing part 20 Vent hole P Crew

Claims

車体側方からの設定値以上の衝撃を感知すると、乗員の側方に展開されるエアバッグを備えた車両のエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、乗員の略肩部を保護する肩保護部と、略腹部を保護する腹保護部と、前記肩保護部及び前記腹保護部の間に設けられ、乗員の略胸部を保護する胸保護部とで一体的に構成され、
前記胸保護部の一部には、該胸保護部の車幅方向におけるエアバッグ展開幅を前記肩保護部よりも小さくする展開規制部が設けられていると共に、
前記エアバッグの肩保護部よりも下部であって、前記展開規制部の外側に、エアバッグ展開ガスを車外側に排出するベントホールが配されている、
ことを特徴とする車両のエアバッグ装置。In an airbag device for a vehicle having an airbag that is deployed on the side of an occupant when an impact greater than a set value from the side of the vehicle body is detected,
The airbag is provided between a shoulder protection portion that protects a substantially shoulder portion of the occupant, an abdominal protection portion that protects a substantially abdominal portion, and the shoulder protection portion and the abdominal protection portion, and protects the substantially chest portion of the occupant. It is configured integrally with the chest protection part,
A part of the chest protection part is provided with a deployment regulation part that makes the airbag deployment width in the vehicle width direction of the breast protection part smaller than the shoulder protection part,
A vent hole is disposed below the shoulder protection portion of the airbag and exhausts the airbag deployment gas to the outside of the vehicle outside the deployment regulating portion.
An air bag device for a vehicle characterized by the above.

前記展開規制部は、前記エアバッグの両側面を連結する連結部材で構成される、
ことを特徴とする請求項１に記載の車両のエアバッグ装置。The deployment restricting portion is configured by a connecting member that connects both side surfaces of the airbag .
The vehicle airbag device according to claim 1.

前記連結部材は、前記エアバッグの両側面を環状に連結する、
ことを特徴とする請求項２に記載の車両のエアバッグ装置。 The connecting member connects both side surfaces of the airbag in an annular shape.
The vehicle airbag device according to claim 2.

前記ベントホールは、前記展開規制部に近接した位置に配されている、
ことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１つに記載にエアバッグ装置。The vent hole is arranged at a position close to the development restricting portion ,
The airbag device according to any one of claims 1 to 3, wherein