JP4352682B2 - 燃料電池車用暖房システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車用燃料電池システムと車内暖房システムとを一体的に組み込んでなるシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電源の一つとして、水素等の酸化反応により発電を行う燃料電池が着目されている。これは、高効率で発電できるという特徴とともに、排出物は水蒸気であり、有害な成分を排出しないために環境性に非常に優れているという利点もある。かかる性質に着目し、燃料電池を搭載した車両も提案されている。また、燃料電池で消費する水素を、ガソリンやメタノール等の液体燃料の改質反応により生成する改質器を搭載する車両についても開発が進んでいる。
【0003】
従来の燃料電池システムとして、燃料電池システムと空調装置とを効率的に組み合わせたシステムが提案されている。この従来技術では、燃料電池廃熱を暖房に用いており、廃熱と空調に必要な熱量の関係に基づいて燃料電池システムのLLC流量を調整している(例えば、特許文献1、参照)。
【0004】
また、近年、内燃機関自動車でアイドルストップ機能を有したものが開発されている。アイドルストップ機能とは、燃費向上、環境汚染物排出低減のために、信号停止などの短時間停止時にパワープラントを停止させる機能であり、燃料電池車にも同様のコンセプトが提案されている。例えば、従来の内燃機関を動力源とするアイドルストップ機能を持った自動車の暖房システムが提案されている。この従来技術では、車内暖房は、運転時蓄熱タンクに十分な熱を蓄えておいて、アイドルストップ時に放出する形態をとっている(例えば、特許文献2、参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−315524号公報
【特許文献2】
特開2001−150943号公報
【0006】
【発明が解決しようとしている問題点】
しかしながら、特開2001−315524号公報においては、燃料電池車のアイドルストップ時に、燃料電池停止状態で暖房するというような使い方は想定していない。
【0007】
また、特開2001−150943号公報においては、アイドルストップ時の車内暖房熱源として蓄熱タンクを用いているが、蓄熱タンクを空調システムに設ける必要があり、設備が冗長、過大になり、複雑化するという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、燃料電池車のアイドルストップ時の暖房を行うことができる簡単な構成の燃料電池車用暖房システムを提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
アイドルストップ機能を有する燃料電池車において、燃料電池スタックを含む少なくとも一つ以上の反応器を有し、車両の動力を生成する燃料電池システムと、少なくとも一つ以上の前記反応器の温度または前記反応器に供給する反応ガスの温度を調整する冷却システムを備える。また、前記冷却システムを介して前記燃料電池システムの廃熱の少なくとも一部を回収して前記車両の暖房に用いる熱導入手段と、少なくとも前記車両の停止状態を検知または予測する運転状態検知手段と、前記反応器の温度状態、または、前記燃料電池システムの廃熱として回収できる蓄熱量の少なくとも一方を検出する熱状態検出手段と、運転中に前記車両の停止状態を検知または予測した際に、前記熱導入手段において回収できる前記燃料電池システムの蓄熱量を前記熱状態検出手段の出力に応じて変化させる制御手段と、要求される暖房を行うのに必要な熱量を演算する要求暖房熱量演算手段と、を備え、前記熱状態検出手段により前記熱導入手段において暖房に用いることができる前記燃料電池システムの蓄熱量を検出し、さらに、前記要求暖房熱量と前記蓄熱量とを比較する比較手段を備える。前記要求暖房熱量が前記蓄熱量より大きいと判断された場合に、前記熱導入手段により回収する燃料電池システムの廃熱量を低減する
【0010】
【作用及び効果】
運転中に車両の停止状態を検知または予測した際に、熱導入手段において回収できる燃料電池システムの蓄熱量を熱状態検出手段の出力に応じて変化させる。これにより、燃料電池システムに蓄えられた熱が過剰に回収されるのを避け、燃料電池システムの温度を維持することができる。よって、燃料電池システムの機能を低下させることがなく、簡単な構成でアイドルストップ時の暖房を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態における燃料電池車用暖房システムの全体構成の概略を図1に示す。尚、このシステムは図示しない車両に搭載されると共に、車両は信号待ちなど、走行中に関わらず車速が零のとき、そのパワープラントを停止するアイドルストップ機能を有する。
【0012】
LLCを循環させるLLC配管11を設け、LLC配管11に以下のような装置を配置する。
【0013】
水素等の燃料を酸化させて自動車を駆動させる電力を発生する燃料電池4と、LLCを循環させるためのポンプ5、外気とLLCとの間で熱交換を行いLLCからの放熱を行うラジエータ2、ラジエータ2に外気を送る冷却ファン1を備える。また、ラジエータ2を迂回するバイパス流路13と、ラジエータ2とバイパス流路13に流れるLLCの流量割合を調整する三方弁3を備える。
【0014】
さらに、車内に暖房システム中の空気を供給する経路として空気流路23を設ける。空気流路23はLLC配管11の一部を含み、空気流路23に含まれるLLC配管11には、LLCと空気流路23を流れる空気との熱交換を行うヒータコア8を備える。
【0015】
空気流路23は、外気を取り込む外気吸気部24aと、車内の空気(内気)を取り込む内気吸気部24bと、空気流路23に取り込む外気と内気の割合を調整する、または内気と外気のどちらか一方を選択する暖房空気切替ドア14を備える。暖房空気切替ドア14の後流にはブロア6を備え、車内に取り込む空気の総量を調整する。ブロア6の後流側は、ヒータコア8を配置した加熱流路25aと、ヒータコア8の迂回路となる非加熱流路25bに分岐する。分岐点にはヒータコア8を通る空気流量とヒータコア8を通らずに直接車内へ送られる空気流量との割合を制御するエアミックスドア10を備える。
【0016】
加熱流路25aには、ヒータコア8と、その後流に電熱ヒータ9を備え、電熱ヒータ9のさらに後流側を、加熱流路25aと非加熱流路25bの合流部であるエアミックスチャンバ12とする。エアミックスチャンバ12で、加熱流路25aにおいてLLCと熱交換を行った空気と、熱交換を行わなかった空気と、を混合してから車内に供給する。
【0017】
また、空気流路23内に含まれるLLC配管11の下流側には、ヒータコア8へのLLCの循環量を制御するLLC循環バルブ7を備える。
【0018】
さらに、このような燃料電池システム用の暖房システムを制御するコントローラ26を備える。コントローラ26には、ナビゲーションシステム等の経路予測手段32、通勤等で毎日の走行履歴がほぼ一定である場合にはその履歴情報を記憶して経路を予測する履歴記憶手段33を備える。ここでは経路予測手段32と履歴記憶手段33の両方を備えるが、どちらか一方のみでもよい。また、車内温度を検出する車内温度検出手段27、車内設定温度を読み込む車内設定温度読み込み手段28を備える。さらに、車外温度を検出する車外温度検出手段29、日射強度を検出する日射強度検出手段30、乗車人数や乗車位置を検出する着座位置検出手段31のうち少なくとも一つを備える。ここでは手段27〜31全てを備え、さらに、燃料電池4の温度を検出する燃料電池温度検出手段34、LLCの温度を測定するLLC温度検出手段35を備える。
【0019】
次に、本実施形態における動作を説明する。図2に、ここで行う制御を示すフローチャートを示す。経路予測手段32や履歴記憶手段33により予測された一時停止開始時に本制御を開始する。または、運転中に車両が停止したのを検知したら本制御を開始してもよい。
【0020】
一時停止操作の信号が出力されたら、ステップS1において、パワープラントを一時停止する。ここでは燃料電池4への燃料供給を停止する。ステップS2において、要求暖房熱量Qreqを読み込む。ここでは、燃料電池車運転時には、車内の要求暖房熱量Qreqは常にモニタリングしておく。要求暖房熱量Qreqをモニタリングする際には、要求暖房熱量Qreqを算出する情報として、上記の手段27〜31の出力結果を用いる。ここでは例えば車内温度と設定温度の差に、車外温度、日射強度、乗員数等を考慮して要求される暖房に必要な熱量を求める。
【0021】
ステップS3において暖房に用いることができる燃料電池4の蓄熱量QFCを読み取る。ここでは、要求暖房熱量Qreqと同様に、燃料電池4やLLCの温度から蓄熱量を常にモニタリングしておく。このとき、ナビゲーションシステム等の経路予測手段32や、履歴記憶手段33等を用いて、燃料電池4の蓄熱量の変化を計算、予測する。
【0022】
次に、ステップS4において、要求暖房熱量Qreqと燃料電池蓄熱量から、燃料電池からの廃熱量を抑制する必要性を判断する。ここでは、要求暖房熱量Qreqと、燃料電池蓄熱量のうち暖房に用いることのできる最大熱量QFCと、を比較する。最大熱量QFCは、次の式で求めることができる。
【0023】
【式1】
Figure 0004352682
【0024】
ここで、CFCは、燃料電池4の平均熱容量、TFCは燃料電池温度検出手段34により検出した燃料電池4の温度、TFC0は既定の温度閾値である。
【0025】
燃料電池4は最適運転温度範囲が限られており、その範囲外では性能が大幅に低下する。それを避けるため、一時停止時には既定の燃料電池温度閾値TFC0を定め、TFCがTFC0より小さくならないように制御する。ここで、温度閾値TFC0は燃料電池4の最適運転温度範囲の下限であってもよいし、最適運転温度範囲の下限より高い値でもよい。本実施形態においては、閾値TFC0は最適温度範囲の下限より高い値とする。
【0026】
ステップS4において、要求暖房熱量Qreqが最大熱量QFCより大きく、燃料電池4からの廃熱量の抑制が必要であると判断された際には、後述するステップS5の廃熱量制御サブルーチン(図3)に進む。
【0027】
一方、要求暖房熱量Qreqが最大熱量QFC以下の場合には、燃料電池4の廃熱量を抑制することなく暖房に用いる。ステップS6において、燃料電池温度TFCが既定の温度閾値TFC0より小さければステップS5に進み、燃料電池4の廃熱を抑制する。燃料電池温度TFCが既定の閾値TFC0以上の場合には燃料電池4を適切運転温度領域に維持できていると判断してステップS7に進む。ステップS7でアイドルストップ時であるかどうかを判断する。車両の一時停止の状態がつづいている場合はステップS6に戻り燃料電池温度TFCの監視を継続し、走行が再開されたら本制御を終了する。
【0028】
次に、廃熱量制御のサブルーチン(ステップS5)を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
ステップS11において、図4のフローチャートに示すような内気循環切替サブルーチンを行う。
【0030】
暖房空気切替ドア14を外気導入側に設定すると、ヒータコア8に供給される空気の温度が低下する。これにより、ヒータコア8におけるLLCと空気との熱交換が促進されLLCを介して燃料電池温度TFCが低下する。つまり、燃料電池4からの廃熱量が増大する。これに対して、既に暖房されている車内の空気(内気)を再び空気流路23に取り込むことで、LLCと空気との間の熱交換を抑え、燃料電池4からの廃熱を抑制することができる。ここでは内気循環切替サブルーチンを燃料電池4からの廃熱を抑制したい場合に行うので、暖房空気切替ドア14を内気循環側に設定する。ただし、車内に設けられている外気導入スイッチが乗員により操作されている場合には乗員の意思を優先する。
【0031】
よって、図4のフローチャートでは、ステップS21で外気導入スイッチがオンになっているかどうかを判断する。オンになっている場合にはステップS22に進み、暖房空気切替ドア14を外気導入側に設定する。一方、ステップS21において、外気導入スイッチがオンでなかったらステップS23に進み、内気循環側に設定する。
【0032】
内気循環切替サブルーチンを行ったら、図3のステップS12に進み、図5に示すブロア風量調整サブルーチンに従ってブロア6の風量調整を行う。ここでは、ヒータコア8の手前に設けたブロア6の風量を小さくすることにより、ヒータコア8での空気とLLCとの熱交換量を減少してLLCを介して燃料電池温度TFCが低下するのを抑制する。ただし、車内に設けられている温風量調整スイッチが乗員により操作されている場合には、乗員の意思を優先する。
【0033】
よって、図5のフローチャートでは、ステップS24において、温風量調整スイッチがオンであるかどうかを判断する。オンである場合には、ステップS25に進み予め指定された風量を送るようにブロア6を調整する。一方、温風量調整スイッチがオフであったらステップS26に進み、風量を小さくするようにブロア6を調整する。
【0034】
次に、図3のステップS13に進み、部分空調化のサブルーチンを実行する。部分空調化のサブルーチンを図6に示す。車内の着座位置検出手段31により、乗員が着座する位置を検出して乗員のいる付近のみ部分空調化を行う。ただし、車内に設けられている吹き出し口指定スイッチが乗員により操作されている場合には乗員の意思を優先する。
【0035】
よって、図6のフローチャートでは、ステップS27において、吹き出し口指定スイッチがオンになっているかどうかを判断する。オンになっている場合には、ステップS28において空気を指定された吹き出し口から車内に送る。一方、吹き出し口指定スイッチがオフの場合には、ステップS29に進み、着座位置検出手段31の出力結果に応じて吹き出し口を設定し部分空調化を行う。
【0036】
次に、図3のステップS14に進み、LLCがラジエータ2を迂回してバイパス流路13を流通するように三方弁3をバイパス流路13側に切り替える。LLCがバイパス流路13を通ると、ラジエータ2における放熱がない分だけLLCの温度低下を抑制することができる。なお、ラジエータ2を流れるLLC流量とバイパス流路13を流れるLLCの流量をLLC温度検出手段35により検出したLLCの温度により制御してもよい。
【0037】
ステップS15においてポンプ5を調整する。ここでは、LLCの循環量を抑制することにより燃料電池4からの廃熱量を低減する。本実施形態ではポンプ5が一つである場合を想定しているが、ラジエータ2側にLLCを回すポンプと、ヒータコア8側にLLCを回すポンプの二つを設けて、アイドルストップ時にはヒータコア8側にだけLLCを送る構成としてもよい。
【0038】
ステップS16において、ヒータコア8の上流に設けられたエアミックスドア10の開度θを調整する。ここで、加熱側流路25aを完全に塞いだときの開度を0度とし、開度が90度で全ての空気を加熱側流路25aに供給する。ヒータコア8からの放熱が低減した場合にも、このエアミックスドア10の開度θを大きくすることで、エアミックチェンバ12において混合されて車内に供給される空気の温度を車内暖房に必要な温度に維持することができる。
【0039】
次に、ステップS17において、燃料電池温度TFCの判定を行う。
【0040】
ステップS11〜S19の燃料電池廃熱量の抑制操作により、燃料電池温度TFCが最適運転領域より小さくなるのを防いでいる。しかしながら、予想以上の長時間の停止、渋滞等の場合には、燃料電池4の蓄熱量が減少して燃料電池温度TFCが温度閾値TFC0より小さくなる可能性が生じる。そこで、ステップS17において、燃料電池温度TFCと温度閾値TFC0を比較し、TFCがTFC0以上であれば、燃料電池4の蓄熱量が許容範囲にあると判断して図2のステップS7に進む。TFCがTFC0より小さい場合には、燃料電池4の蓄熱量が不足していると判断してステップS18に進む。
【0041】
ステップS18においてはヒータ起動サブルーチンを実行する。ヒータ起動サブルーチンのフローを図7に示す。ここで用いる電熱ヒータ9は図示しないバッテリにより運転してもよいし、燃料電池4を再起動して電力を供給してもよい。ここでは、燃料電池4を電源として用いる。
【0042】
ステップS31において、燃料電池4を再起動して電熱ヒータ9をオンにして暖房システムに用いる空気の昇温を行う。燃料電池4を再起動して運転することにより発熱して燃料電池温度TFCが上昇する。そこで、ステップS32に進み、燃料電池温度TFCが燃料電池4の蓄熱から車内暖房に必要な熱を取るのに十分な温度閾値TFC1(>TFC0)に達したかどうかを判断する。温度TFCが温度閾値TFC1に達するまで燃料電池4および電熱ヒータ9の運転を続け、TFC1に達したらステップS33に進み電熱ヒータ9をオフ、燃料電池4を一時停止状態にする。このようにヒータ起動サブルーチンを終了したら図2のステップS7に進む。 なお、ここでは、車内に送風する空気を電熱ヒータ9により加熱しているが、電熱ヒータ9をLLCを加熱する構成としてもよい。
【0043】
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0044】
冷却システムを介して燃料電池システムの廃熱の少なくとも一部を回収して車両の暖房に用いる熱導入手段(空気流路23内の装置)と、少なくとも車両の停止状態を検知または予測する運転状態検知手段、ここでは経路予測手段32や履歴記憶手段33を備える。さらに燃料電池温度TFC、または、暖房に用いることができる燃料電池システムの蓄熱量QFCの少なくとも一方を検出する熱状態検出手段を備える。運転中に車両の停止状態を検知または予測した際に、熱導入手段において回収する燃料電池システムからの廃熱量を熱状態検出手段の出力に応じて変化させる。このように、燃料電池システムの熱状態、ここでは燃料電池4の蓄熱量QFCや温度TFCに応じて暖房に用いる廃熱量を変化させるので、燃料電池4から過度に熱を取り出すのを避けることができる。これにより燃料電池4を効率のよい運転ができる温度に維持することができ、一時停止後に速やかに燃料電池4の運転を再開し、車両の動力を取り出すことができる。よって、システムに複雑な構成を付け加えたり、燃料電池システムの性能を低下させることなく、アイドルストップ時の暖房を行うことができる。
【0045】
また、要求暖房熱量Qreqを演算する要求暖房熱量演算手段(S2)を備える。さらに要求暖房熱量Qreqと蓄熱量QFCとを比較し(S4)、QreqがQFCより大きいと判断された場合に、回収する燃料電池システムの廃熱量を低減する。このように制御することで、燃料電池システム、ここでは燃料電池4から取り出される熱量を抑制することができる。その結果、走行再開時に燃料電池システムにおいて速やかな電力供給を行うことができる。
【0046】
また、反応器、ここでは燃料電池4の温度TFCが所定の温度範囲より小さくなった場合に、回収する燃料電池システムの廃熱量を低減することにより、燃料電池4の効率の良い運転が行える温度を維持することができる。
【0047】
熱導入手段として、LLCと空気との間で熱交換を行う熱交換器、ここではヒータコア8と、空気を車内に導入する空気流路23、を備える。これにより、冷却システムを介して燃料電池4の廃熱を暖房に用いることができる。
【0048】
熱導入手段として、さらに選択的に空気を暖機することができる電熱ヒータ9を備え、回収する燃料電池システムの廃熱量を低減した際に空気を電熱ヒータ9により暖める。これにより、暖房に用いる廃熱量が低減しても電熱ヒータ9から熱を供給して暖房に必要な熱を確保することができる。ここでは特に、電熱ヒータ9の電源に燃料電池システムを用いることで、電力供給に加えて燃料電池システムの地区熱量の回復を図ることができる。
【0049】
また、空気流路23に車内の空気を取り込むか、車外の空気を取り込むか、を選択する暖房空気切替ドア14を備え、燃料電池4の蓄熱量が不足する際には空気流路23に車内の空気を取り込む。内気循環とした場合には、LLCと空気の温度差が小さくなるので、LLCからの、ひいては燃料電池4からの廃熱量を低減することができる。また、空気流路23に供給する空気流量を調整するブロア6を備え、燃料電池4の蓄熱量が不足する際には供給する空気流量を低減する。これにより、LLCから空気へ熱が移動しにくくなるので、燃料電池4からの廃熱を抑えることができる。
【0050】
ヒータコア8を迂回する非加熱流路25bと、ヒータコア8に供給する空気流量と非加熱流路25bを通過する空気流量をとの割合を調整するエアミックスドア10を備える。これにより、ヒータコア8を通過する空気量とヒータコア8を通過せず車内へ供給される空気量を調整し、2系統の空気を混合する手段を持つこととしているので、ヒータコア8からの放熱量に関わらず、任意の温度の温風を車内に供給できる。
【0051】
また、冷却システムに用いるLLCの熱を外部に排出するラジエータ2と、ラジエータ2を迂回するバイパス流路13と、ラジエータ2に供給するLLC流量を調整する三方弁3と、を備える。ラジエータ2を通過するLLC流量を低減する、または零にすることにより、燃料電池システム、ここでは燃料電池4からの廃熱を低減することができる。これにより、燃料電池4からの無駄な廃熱を避け、燃料電池4を適切運転温度範囲に維持しやすくなる。
【0052】
また、LLCの循環量を調整するポンプ5を備え、LLCの循環量を低減することにより燃料電池システム、ここでは燃料電池4からの廃熱を低減することができる。これにより、燃料電池4の温度を適切運転温度範囲に維持しやすくなる。
【0053】
また、乗員の着座位置を検出する着座位置検出手段31を備え、燃料電池4の廃熱が低減する際には、乗員が乗っている付近のみを暖房することにより、少ない熱量で効率的な暖房を行うことができる。
【0054】
車内の温度を検出する車内温度検出手段27を備え、車内温度検出手段27の出力と車内で要求される設定温度とに基づいて、暖房に必要な要求暖房熱量Qreqを求めることができる。これにより、燃料電池システム、ここでは燃料電池4に要求される廃熱量を求め、暖房を行うのに十分な熱があるかどうかを判断することができる。
【0055】
車外の温度を検出する車外温度検出手段29を備え、車外温度検出手段29の出力に応じて、要求暖房熱量Qreqを求める。車外の温度が低い場合には車内の暖房にも余分な熱量が必要となるので、車外の温度を考慮することにより要求される暖房をより正確に制御できる。
【0056】
日射強度を検出する日射強度検出手段30を備え、日射強度検出手段30の出力に応じて、要求暖房熱量Qreqを求める。日射の強い場合などには車内の温度が上昇し易くなる。ここで、日射強度を考慮することにより要求される暖房をより正確に制御できる。
【0057】
乗員数を検出する手段、ここでは着座位置検出手段31を備え、乗員数に応じて要求暖房熱量Qreqを求める。乗員数が少ない場合には車内温度が上昇しにくいが、これを考慮することにより要求される暖房をより正確に制御できる。
【0058】
冷却システムにLLCの温度を検出するLLC温度検出手段35を備え、LLCの温度に基づいて暖房に用いることのできる燃料電池システム、ここでは燃料電池4の蓄熱量を検出することができる。
【0059】
冷却システムは燃料電池4の温度調整を行い、燃料電池4からの廃熱をヒータ8により回収して暖房に用いる。ここでは、燃料電池4の廃熱を用いて暖房を行うことにより、エネルギー効率のよい運転を行うことができる。このとき、アイドルストップ時に、燃料電池4の温度を適切運転温度範囲に維持することで、アイドリング終了後にも走行に必要な動力を速やかに得ることができる。
【0060】
さらに、燃料電池4の温度を検出する燃料電池温度検出手段34を備え、燃料電池温度検出手段34の出力に基づいて燃料電池4から回収できる蓄熱量を求めることで、燃料電池4の温度低下を防ぐことができる。
【0061】
また、車両の走行パターンを予測する予測手段を備え、予測手段により一時停止時間を予測することで、一時停止時の暖房に必要な要求暖房熱量Qreqをより正確に求めることができる。また、実施形態では、予測手段を用いて燃料電池4の蓄熱量のモニタリングを行うので、車両停止時に速やかな制御を行うことができる。例えば、短時間停止時には急速暖房を可能とし、長時間停止時には燃料電池4の蓄熱量を制御する方法により、燃料電池4が最適運転温度範囲より小さくならないように調整することができる。
【0062】
予測手段としてナビゲーションシステム等の経路予測手段32や、走行パターンの履歴を記憶して走行パターンを予測する履歴記憶手段33を用いる。これにより、予測する停止時間情報を基に暖房システムを制御して、車内暖房と燃料電池システム運転を両立させることが可能である。
【0063】
次に、第2の実施形態について説明する。ここでは、改質型燃料電池車に搭載される暖房システムについて説明する。
【0064】
典型的な改質プロセスの例、例えばメタンを改質するプロセスを図3に示す。改質される改質用原燃料は、メタノール等のアルコールでもよいし、ガソリン等の液体炭化水素でもよい。
【0065】
改質用原燃料、ここではメタン、空気、蒸発器36により生成した水蒸気を用いて改質反応を行う改質反応器37を備える。改質反応器37では、改質触媒により以下のATR(Auto thermal reforming)反応が促進される。このときの反応温度は約800℃である。
【0066】
【式2】
Figure 0004352682
【0067】
この反応により、COを含む水素リッチな改質ガスが生成される。
【0068】
ここで、改質ガスに含まれるCOは固体高分子型燃料電池の運転温度領域である100℃付近で、電極触媒のPtを被毒する。そこで、改質ガスはCOを低減させる高温シフト反応器38、低温シフト反応器39、PROX(選択酸化)反応器40を備え、これらによりCOを低減してから燃料電池4に供給される。各反応器で生じるCO低減反応は以下の化学式により表される。
【0069】
【式3】
Figure 0004352682
【0070】
このCO低減反応により燃料電池4に供給される改質ガス中のCO濃度は数十ppm程度になる。それぞれの運転温度領域は、高温シフト反応器38が約450℃、低温シフト反応器39が約250℃、PROX反応器40が約150℃である。
【0071】
ここでは、各反応器の温度を適切運転温度領域に維持するために、反応器38〜40の上流側に熱交換器15〜17を設け、供給される改質ガスの温度を調整する。さらに、PROX反応器40から排出された約150℃の改質ガスを、固体高分子型燃料電池4の運転温度領域(約80℃)まで下げる熱交換器18を備え、これらの熱交換器15〜18を冷却システムに組み込む。
【0072】
これらの熱交換器15〜18を冷却システムに組み込んだ時の暖房システムの概略を図9に示す。なお、このシステムは、図示しない車両に搭載されると共に、車両は信号待ちなど、運転中に関わらず車速が零のときに、そのパワープラントを停止するアイドルストップ機能を有する。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0073】
LLC配管11の一部として、各熱交換器15〜18および燃料電池4に循環する分岐路を設ける。燃料電池4に分岐する流路に、燃料電池4を循環するLLC流量の割合を調整するバルブ19を備える。また、改質反応器37と高温シフト反応器38との間に配置した熱交換器15に分岐する流路に、熱交換器15を循環するLLC流量の割合を調整するバルブ20を備える。高温シフト反応器38と低温シフト反応器39との間に配置した熱交換器16に分岐する流路に、熱交換器16を循環するLLC流量の割合を調整するバルブ21を備える。低温シフト反応器39とPROX反応器40との間に配置した熱交換器17に分岐する流路に、熱交換器17を循環するLLC流量の割合を調整するバルブ22を備える。なお、PROX反応器40と燃料電池4の間に配置した熱交換器18に分岐する流路にはバルブは設けず、熱交換器18を循環するLLC流量の割合は、バルブ19〜22およびLLC循環バルブ7により調整する。
【0074】
このように、各熱交換器15〜18へLLCを循環させるように構成し、改質ガスとLLCとの間で熱交換を可能とする。また、熱交換器15〜18にはそれぞれ温度検出手段41〜44を備え、検出結果をコントローラ26に入力する。
【0075】
次に、上記のような暖房システムのアイドルストップ時の動作を説明する。本実施形態のメインルーチンを図10に示す。なお、燃料電池車運転時には、車内の要求暖房熱量Qreqを常にモニタリングしておく。要求暖房熱量Qreqを判断する情報として、車内温度、車内設定温度、車外温度、日射強度、乗車人数などを用いる。予測されるパワープラント一時停止時に本制御フローを開始する。
【0076】
ステップS101において燃料電池4および改質システムへの燃料の供給を停止し、ステップS102において車内の要求暖房熱量Qreqを読み取る。次に、ステップS103において、燃料電池4および熱交換器15〜18の蓄熱量を計算する。これは、燃料電池4の温度情報、熱交換器15〜18の温度情報、LLCの温度情報、経路予測手段32の情報、履歴記憶手段33の情報等を用いて、燃料電池4および熱交換器15〜18の蓄熱量の変化を計算、予測する。
【0077】
次に、ステップS104において、要求暖房熱量Qreqと燃料電池4、熱交換器15〜18の蓄熱量から、燃料電池システムの廃熱量を制御する必要があるかどうかを判断する。ここでは、燃料電池4の蓄熱量のうち暖房に用いることのできる最大の熱量QFCと熱交換器15〜18の蓄熱量のうち暖房に用いることのできる最大の熱量の和QHEXとの合計と、要求暖房熱量Qreqとを比較することにより判断する。なお、QHEXは次のような式で求めることができる。
【0078】
【式4】
Figure 0004352682
【0079】
ここで、CHEXi(i=15〜18)は、熱交換器iの熱容量、THEXi(i=15〜18)は熱交換器iの温度、THEXi0は熱交換器iの既定の温度閾値である。
【0080】
高温、低温シフト反応器38、39およびPROX反応器40は温度低下によりCO低減能力を大きく損なう。それを避けるため、温度閾値THEXi0を設定し、熱交換器15〜18が温度閾値より小さくならないように制御する。ここで、温度閾値THEXi0は最適運転温度範囲の下限であってもよいし、最適運転温度範囲の下限より高い値でもよい。ここでは、温度閾値THEXi0を最適運転温度範囲の下限より高い値とする。ただし、PROX反応器40と燃料電池4との間に配置した熱交換器18の温度低下は、CO低減性能の低下、ひいては燃料電池4の破損に結びつかないので、熱交換器18の蓄熱量は制限することなく暖房に用いることもできる。ここではこの考えに基づき、熱交換器18の温度閾値THEX180は、熱交換器18内を流通するLLC温度と同じとする。
【0081】
ステップS104において、QFC+QHEXがQreqより小さければ、燃料電池4および熱交換器15〜18からの廃熱量を抑制する必要があると判断してステップS105の廃熱量制御サブルーチンを実行する。
【0082】
一方、ステップS104において、QFC+QHEXがQreq以上である場合には、廃熱量制御を行う必要がないと判断する。これにより、燃料電池4および熱交換器15〜18からの廃熱量を制御することなく暖房に用いる。ステップS106において、燃料電池温度TFCと各熱交換器15〜18の温度THEXiを読み込み、これらのうち少なくとも一つが既定の温度閾値TFC0、THEXi0より小さければ、過剰な廃熱が行われていると判断する。そこでステップS105に進み、廃熱量の制御を行う。一方、TFC、THEXiがTFC0、THEXi0以上の場合には、燃料電池4および各反応器38〜40が適切運転温度領域に維持されていると判断し、ステップS107に進み、一時停止の状態が終了するまで温度TFC、THEXiの監視を継続する。
【0083】
次に、ステップS105の廃熱量制御サブルーチンを図11のフローチャートを用いて説明する。
【0084】
ステップS111〜S116においては、第1の実施形態のステップS11〜S16と同様の動作を行い、燃料電池4からの廃熱を抑制する。ステップS117においては、バルブ19〜22を閉じて、燃料電池4および熱交換器15〜17へのLLC循環を停止する。これにより、燃料電池4および熱交換器15〜17の温度低下を遅らせることができる。
【0085】
このとき、バルブ19〜22は必ずしも同時に操作する必要はない。燃料電池4および熱交換器15〜17のそれぞれの冷却速度、蓄熱量に応じてバルブ19〜22を閉じて、燃料電池5および熱交換器15〜17におけるLLCの循環を停止する。これにより、車内の暖房に燃料電池4および熱交換器15〜17の蓄熱を使用すると同時に過度の廃熱を抑制する。なお、熱交換器18の蓄熱は制限することなく暖房に用いる。
【0086】
また、ここではバルブ19〜22を閉じてLLCの供給を停止したが、冷却速度や蓄熱量に応じてバルブ19〜22の開度を設定してもよい。例えば、燃料電池4および熱硬化器15〜17のうち蓄熱量の多いものには、バルブの開度を大きく設定して多くのLLCを循環させ、多くの熱を取り出す。反対に蓄熱量の少ないものには、バルブの開度を小さくすることにより循環するLLC流量を低減して廃熱を抑制する。
【0087】
次にステップS118においては、燃料電池温度TFC、熱交換器温度THEXiが既定の温度閾値TFC0、THEXi0以上かどうかを判断する。温度閾値TFC0、THEXi0以上であれば、燃料電池4および各反応器38〜40の温度が適切運転温度領域に維持されていると判断して、廃熱量制御サブルーチンを終了する。
【0088】
一方、温度閾値TFC0、THEXi0より小さければ、ステップS119に進み、ヒータ起動サブルーチンを実行する。他の熱源、ここでは電熱ヒータ9による暖房を行うと同時に、燃料電池4、改質システムの再起動による燃料電池4および熱交換器15〜18、ひいてはシフト反応器38、39、PROX反応器40の暖機を行う。以下に、図12に示すヒータ起動サーブルーチンについて説明する。
【0089】
ステップS131において燃料電池4および改質システムを再起動し、発生した電力を用いて電熱ヒータ9をオンにする。この電熱ヒータ9により加熱された空気を用いて車内の暖房を行う。
【0090】
燃料電池4および改質システムを運転することで、燃料電池4および各反応器38〜40の温度が上昇する。そこで、ステップS132において、燃料電池4および熱交換器15〜18の温度判定を行う。つまり、TFC≧TFC1かつTHEXi≧THEXi1となるまで運転を継続し、TFC≧TFC1かつTHEXi≧THEXi1となったらステップS133において、燃料電池4および改質システムを再び停止して電熱ヒータ9をオフにしてヒータ起動サブルーチンを終了する。ここで、TFC1、THEXi1は、燃料電池4および熱交換器15〜18からの廃熱が可能な温度領域を示す温度閾値である。つまり、後流の反応器、ここではシフト反応器38、39、PROX反応器40の温度を適正運転温度の範囲に維持するために必要な改質ガスの温度閾値となる。これにより、アイドリング終了時に速やかに反応を再開することができる。
【0091】
第1の実施形態と同様に、このような制御を一時停止の間に行うことで、燃料電池4および改質システム、ここでは高温シフト反応器38、低温シフト反応器39、PROX反応器40の温度を、適切運転温度領域に維持することができる。また、燃料電池4および改質システムの蓄熱を車内の暖房に用いることができ、消費エネルギを抑制した暖房システムを構成することができる。
【0092】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0093】
燃料電池システムは、改質反応器37および、シフト反応器38、39とCO除去器40の少なくとも一方を備えた改質システムを備え、冷却システムにより改質システムの温度調整を行う。改質システムからの廃熱を暖房に用いることにより、エネルギー効率を向上することができる。このとき、各反応器38、39、40の温度状態に応じて取り出す熱量を変化させることで反応の生じ易い温度に保つことができ、アイドリング終了後に速やかに発電に用いる燃料ガスを生成することができる。
【0094】
さらに、改質システムには、LLCとの熱交換を行う部分、ここでは熱交換器15〜18の温度を検出する温度検出手段41〜44を備え、温度検出手段41〜44に基づいて改質システムから回収できる蓄熱量を求めることで、各反応器38〜40の温度を適切運転温度範囲に維持することができる。
【0095】
次に第3の実施形態について説明する。燃料電池車用暖房システムの全体の構成を第1の実施形態(図1)と同様とする。以下、図13のフローチャートに従って本実施形態の動作を説明する。なお、ナビゲーションシステムなどの経路予測手段32によって、パワープラントの一時停止が開始されると予測した時点で本制御を開始する。以下、第1の実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0096】
ステップS201において、予測される一時停止時間から求められる要求暖房熱量QreqPを求める。次にステップS202において、その時点で暖房に利用可能な燃料電池蓄熱量QFCを求める。QreqPがQFCより大きく、燃料電池4の蓄熱により一時停止中の暖房用の熱を賄えないと判断されたら、ステップS204に進む。ステップS204で後述するような廃熱量制御サブルーチンAを行い、ステップS205で燃料電池4への燃料供給を一時停止して、パワープラントを一時停止する。
【0097】
一方、QreqPがQFC以下であれば、燃料電池の蓄熱で一時停止時中の暖房を行えると判断してステップS205に進み、パワープラントを一時停止する。
【0098】
ステップS206に進み、以下、第1実施形態のステップS2〜S7と同様の制御を行う。ここで、廃熱量制御サブルーチンBは、第1の実施形態における廃熱制御サブルーチンと同様とする。
【0099】
次に、廃熱量制御サブルーチンAについて説明する。図14に廃熱量制御サブルーチンAのフローチャートを示す。
【0100】
ステップS211〜S216までは、第1の実施形態におけるステップS11〜S16と同様に燃料電池4からの廃熱量を抑制する操作を行う。これにより、燃料電池4からの廃熱を抑制して、予測される一時停止時に暖房に用いる熱を予め蓄えておく。
【0101】
ステップS217において、燃料電池4を要求負荷以上で運転する。燃料電池4を走行のために要求される負荷以上で運転することにより、燃料電池4で生じる熱が増大して燃料電池温度TFCが上昇する。これにより、燃料電池4から取り出すことのできる最大熱量QFCを増大でき、また、余剰電力を図示されないバッテリに貯えて、一時停止時に電熱ヒータ9の電源として用いることができる。
【0102】
この燃料電池4の蓄熱量制御の操作は、燃料電池温度TFCが運転温度範囲の上限、または、上限より低い温度閾値TFC2に達した時点で停止してもよい。ここでは、ステップS218に示すように、温度閾値TFC2を予測される一時停止時間と要求暖房熱量QreqPから求められる、一時停止中の暖房熱量を賄うのに必要な燃料電池4での蓄熱量に相当する温度とする。
【0103】
燃料電池温度TFCがTFC2に達したら、ステップS219に進み、燃料電池4の温度を保持しながらパワープラントの一時停止を行う。その後、ステップS206〜S211に進み、ステップS2〜S7と同様の操作を行う。つまり、一時停止時に乗員が設定温度を変更したり、一時停止時間が予測以上に長いなど停止前の予測を外れるといった事態が発生した場合のために、要求暖房熱量計算、燃料電池蓄熱量計算及び燃料電池温度TFCの監視を継続する。燃料電池温度がある温度閾値TFCO以下になる場合にはヒータの起動を含む廃熱量制御サブルーチンBを行う。
【0104】
なお、一時停止前に燃料電池4の蓄熱量の制御を行うという本実施形態の考え方は、燃料電池システム内に改質システムを含む場合にも適用可能である。
【0105】
次に、本実施形態の効果を説明する。ここでは、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0106】
車両の走行パターンを予測する予測手段(32、33)を備え、予測手段により車両の一時停止を予測し、車両の一時停止が予測される時点での燃料電池システムの暖房に用いることのできる蓄熱量を予測し、予測された蓄熱量が要求暖房熱量Qreqより小さい場合には燃料電池システム、ここでは燃料電池4の負荷を大きくする。このように、燃料電池システムの一時停止が予測される時点で、燃料電池システム、ここでは燃料電池4に停止時の暖房に必要な熱が蓄えられているかどうかを判断し、熱が不足する場合には燃料電池4における発熱量を増大する。これにより、暖房に必要な熱を賄うことができるとともに、燃料電池4の温度を維持することができる。また、このときに生じる余剰電力はバッテリ等に蓄えておくことができ、効率のよい運転を行うことができる。
【0107】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更を成し得ることはいうまでもない。例えば、本実施形態では、燃料電池4として固体高分子型燃料電池を想定しているが、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体電解質型燃料電池、メタノール直接型燃料電池でも可能である。また、電力貯蔵装置としてバッテリを例にだしたが、キャパシタなどの同様の機能をはたすものでもよい。また、熱交換媒体としてLLCを用いている場合について説明したが、熱交換媒体は液体に限るものではなく、水などの液体や、空気などの気体を用いてもよい。さらに、バイパス流路13とラジエータ2への熱交換媒体の供給の切り替えに三方弁3を用いているが、サーモスタットなどを用いても良い。また、燃料電池システムの運転の一時停止を、経路予測手段32または履歴記憶手段33により車両の停止の予測により検知しているが、アクセル開度等により車両の一時停止を検知してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における燃料電池システムを搭載した車両の暖房システムの概略図を示す。
【図2】第1の実施形態におけるメインルーチンを示す。
【図3】第1の実施形態における廃熱量制御サブルーチンを示す。
【図4】第1の実施形態における内気循環切替サブルーチンを示す。
【図5】第1の実施形態におけるブロア風量調整のサブルーチンを示す。
【図6】第1の実施形態における部分空調化のサブルーチンを示す。
【図7】第1の実施形態におけるヒータ起動サブルーチンを示す。
【図8】第2の実施形態に用いる改質システムの概略図である。
【図9】第2の実施形態における燃料電池システムを搭載した車両の暖房システムの概略図を示す。
【図10】第2の実施形態におけるメインルーチンを示す。
【図11】第2の実施形態における廃熱量制御サブルーチンを示す。
【図12】第2の実施形態におけるヒータ起動サブルーチンを示す。
【図13】第3の実施形態におけるメインスーチンを示す。
【図14】第3の実施形態における廃熱量制御サブルーチンを示す。
【符号の説明】
2 ラジエータ
3 三方弁 (媒体分配量調整手段)
4 燃料電池
5 ポンプ
6 ブロア (空気流量調整手段)
8 ヒータコア (熱交換器)
9 電熱ヒータ
10 エアミックスドア (空気分配量調整手段)
13 バイパス流路 (ラジエータバイパス流路)
14 暖房空気切替ドア (選択手段)
23 空気流路 (導入流路)
25b 非加熱流路 (熱交換器バイパス流路)
27 車内温度検出手段
29 車外温度検出手段
30 日射強度検出手段
32 経路予測手段 (予測手段)
33 履歴記憶手段 (予測手段)
31 着座位置検出手段 (着座位置検出手段、乗員数検出手段)
34 燃料電池温度検出手段
35 LLC温度検出手段 (媒体温度検出手段)
37 改質器(改質部)
38 高温シフト反応器 (シフト反応部)
39 低温シフト反応器 (シフト反応部)
40 PROX反応器 (CO除去部)
41〜44 温度検出手段 (改質システム温度検出手段)
冷却システム … 冷却ファン1、ラジエータ2、三方弁3、ポンプ5、LLC循環バルブ7、LLC配管11、バイパスライオン13、バルブ19〜22
熱導入手段 … ブロア6、ヒータコア8、電熱ヒータ9、エアミックスドア10、エアミックスチャンバ12、暖房空気切替ドア14、空気流路23、外気吸気部24a、内気吸気部24b、加熱流路25a、非加熱流路25b
運転状態検知手段 … 経路予測手段32、履歴記憶手段33
熱状態検出手段 … 燃料電池温度検出手段34、温度検出手段41〜44、ステップS3、S103、S203
制御手段 … S4〜S6、S104〜S106、S204〜206、コントローラ26
要求暖房熱量演算手段 … S2、S102、S202
比較手段 … S4、S104、S106

Claims (23)

  1. アイドルストップ機能を有する燃料電池車において、
    燃料電池を含む少なくとも一つ以上の反応器を有し、車両の動力を発生する燃料電池システムと、
    少なくとも一つ以上の前記反応器の温度または前記反応器に供給する反応ガスの温度を調整する冷却システムと、
    前記冷却システムを介して前記燃料電池システムの廃熱の少なくとも一部を回収して前記車両の暖房に用いる熱導入手段と、
    少なくとも前記車両の停止状態を検知または予測する運転状態検知手段と、
    前記反応器の温度状態、または、暖房に用いることができる前記燃料電池システムの蓄熱量の少なくとも一方を検出する熱状態検出手段と、
    運転中に前記車両の停止状態を検知または予測した際に、前記熱導入手段において回収する前記燃料電池システムの廃熱量を前記熱状態検出手段の出力に応じて変化させる制御手段と、
    要求される暖房を行うのに必要な熱量を演算する要求暖房熱量演算手段と、
    を備え、
    前記熱状態検出手段により前記熱導入手段において暖房に用いることができる前記燃料電池システムの蓄熱量を検出し、
    さらに、前記要求暖房熱量と前記蓄熱量とを比較する比較手段を備え、
    前記要求暖房熱量が前記蓄熱量より大きいと判断された場合に、前記熱導入手段により回収する燃料電池システムの廃熱量を低減することを特徴とする燃料電池車用暖房システム。
  2. 前記熱状態検出手段により前記燃料電池システムの少なくとも一部の温度を検出して前記反応器の温度を検出または推測し、
    前記反応器の温度が所定の範囲より小さくなった場合に、前記熱導入手段により回収する燃料電池システムの廃熱量を低減する請求項1に記載の燃料電池車用暖房システム。
  3. 前記熱導入手段として、
    前記冷却システムに用いる熱交換媒体と空気との間で熱交換を行うことにより前記燃料電池システムの廃熱を回収する熱交換器と、
    前記熱交換器を通過した空気を車内に導入する導入流路と、を備えた請求項1または2に記載の燃料電池車用暖房システム。
  4. 前記熱導入手段として、選択的に前記空気を暖機することができる電熱ヒータを備え、
    前記熱導入手段により回収する前記燃料電池システムの廃熱量を低減した際に前記空気を前記電熱ヒータにより暖める請求項に記載の燃料電池車用暖房システム。
  5. 前記熱導入手段の内部または外部に、前記熱導入手段内に車内の空気を取り込むか、車外の空気を取り込むか、を選択する選択手段を備え、
    前記選択手段により前記導入手段に車内の空気を取り込むことにより前記燃料電池システムから回収する廃熱量を低減する請求項に記載の燃料電池車用暖房システム。
  6. 前記熱導入手段に供給する空気流量を調整する空気流量調整手段を備え、
    前記熱導入手段に供給する空気流量を低減することにより前記燃料電池システムから回収する廃熱量を低減する請求項に記載の燃料電池車用暖房システム。
  7. 前記熱交換器を迂回する熱交換器バイパス流路と、
    前記熱交換器に供給する空気と前記熱交換器バイパス流路を通過する空気の流量割合を調整する空気分配量調整手段と、を備える請求項に記載の燃料電池車用暖房システム。
  8. 前記冷却システムに用いる熱交換媒体の熱を外部に放出するラジエータと、
    前記ラジエータを迂回するラジエータバイパス流路と、
    前記ラジエータに供給する前記熱交換媒体を調整する媒体分配量調整手段と、を備え、
    前記ラジエータを通過する熱交換媒体流量を低減する、または、零にすることにより、前記燃料電池システムからの廃熱を低減する請求項1または2に記載の燃料電池用暖房システム。
  9. 前記熱交換媒体の循環量を調整するポンプを備え、
    前記熱交換媒体の循環量を低減することにより前記燃料電池システムからの廃熱を低減する請求項1または2に記載の燃料電池車用暖房システム。
  10. 前記車内における乗員の着座位置を検出する着座位置検出手段を備え、
    前記燃料電池システムから回収される廃熱を低減する際には、前記着座位置検出手段により乗員の乗車位置付近のみを暖房する請求項1または2に記載の燃料電池車用暖房システム。
  11. 車内の温度を検出する車内温度検出手段を備え、
    前記要求暖房熱量演算手段は、前記車内温度検出手段の出力と要求される温度とに基づいて前記要求暖房熱量を求める請求項に記載の燃料電池車用暖房システム。
  12. 車外の温度を検出する車外温度検出手段を備え、
    前記要求暖房熱量演算手段は、前記車外温度検出手段の出力に応じて、前記要求暖房熱量を求める請求項11に記載の燃料電池車用暖房システム。
  13. 日射強度を検出する日射強度検出手段を備え、
    前記要求暖房熱量演算手段は、前記日射強度検出手段の出力に応じて、前記要求暖房熱量を求める請求項11または12に記載の燃料電池車用暖房システム。
  14. 前記車内の乗員数を検出する乗員数検出手段を備え、
    前記要求暖房熱量演算手段は、前記乗員数検出手段の出力に応じて、前記要求暖房熱量を求める請求項11から13のいずれか一つに記載の燃料電池車用暖房システム。
  15. 前記冷却システムには、前記熱交換媒体の温度を検出する媒体温度検出手段を備え、
    前記熱交換媒体の温度に基づいて暖房に用いることのできる前記燃料電池システムの蓄熱量を検出する請求項に記載の燃料電池車用暖房システム。
  16. 前記冷却システムは前記燃料電池の温度調整を行い、前記燃料電池からの廃熱を前記熱導入手段により回収して暖房に用いる請求項1または2に記載の燃料電池車用暖房システム。
  17. 前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段を備え、
    前記冷却システムは前記燃料電池の温度調整を行い、前記燃料電池からの廃熱を前記熱導入手段により回収して暖房に用いる際に、前記燃料電池温度検出手段の出力に基づいて暖房に用いることのできる前記燃料電池の蓄熱量を求める請求項1に記載の燃料電池車用暖房システム。
  18. 前記燃料電池システムは、改質反応部と、シフト反応部またはCO除去部の少なくとも一方を備えた改質システムを備え、
    前記冷却システムは前記改質システムの温度調整を行い、前記改質システムからの廃熱を前記熱導入手段により回収して暖房に用いる請求項1または2に記載の燃料電池車用暖房システム。
  19. 前記燃料電池システムは、改質反応部と、シフト反応部またはCO除去部の少なくとも一方と、シフト反応部またはCO除去部の少なくとも一方の温度状態を検出または推測する改質システム温度検出手段を有する改質システムを備え、
    前記冷却システムは前記改質システムの温度調整を行い、前記改質システムからの廃熱を前記熱導入手段により回収して暖房に用いる際に、
    前記改質システム温度検出手段に基づいて暖房に用いることのできる前記改質システムの蓄熱量を求める請求項1に記載の燃料電池車用暖房システム。
  20. 前記車両の走行パターンを予測する予測手段を備え、
    前記予測手段により前記車両の一時停止時間を予測する請求項1または2に記載の燃料電池車用暖房システム。
  21. 前記車両の走行パターンを予測する予測手段を備え、
    前記予測手段により前記車両の一時停止を予測し、前記車両の一時停止が予測される時点での前記燃料電池システムの暖房に用いることのできる蓄熱量を予測し、前記予測された蓄熱量が前記要求暖房熱量より小さい場合には前記燃料電池システムの負荷を大きくする請求項1に記載の燃料電池車用暖房システム。
  22. 前記予測手段は、ナビゲーションシステムである請求項20または21に記載の燃料電池車用暖房システム。
  23. 前記予測手段は、走行パターンの履歴を記憶し、その履歴から走行パターンを予測する履歴情報記憶手段である請求項20または21に記載の燃料電池車用暖房システム。
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