JP2007173036A - 燃料電池システム及びその運転開始方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギを無駄に消費することなく、運転を開始可能な燃料電池システム及びその運転開始方法を提供する。
【解決手段】反応ガスの反応により発電する燃料電池10と、加熱機53と、燃料電池10と加熱機53とを経由するように熱交換流体を流通させる熱交換流体流通系60と、熱交換流体の熱を利用する暖房用ヒータ70と、熱交換流体の温度を検出する温度センサ62と、燃料電池10の運転開始後、暖房用ヒータ70が熱交換流体に要求する所定昇温要件と、運転する燃料電池10によって加熱される熱交換流体の温度とに基づいて、燃料電池10による加熱のみでは所定昇温要件を満たさない場合、不足する熱量のみを補足するために加熱機53を運転する制御部91と、を備えた燃料電池システム1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム及びその運転開始方法に関する。
近年、水素がアノードに、酸素がカソードに、それぞれ供給されることで、電気化学反応が生じ発電する固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC、以下「燃料電池:FC」)の開発が盛んである。燃料電池は、その発電電力によって走行する燃料電池自動車や、家庭用電源など広範囲で適用されつつあり、今後もその適用範囲の拡大が期待されている。
このような燃料電池は運転(発電)によって発熱するため、燃料電池が過昇温しないように熱交換流体(ラジエータ液等)を循環させる技術がある。そして、熱交換流体の流路上に、例えば、車両用エアコンシステムの暖房用ヒータ(熱利用機器)を設けて、暖房用ヒータで、燃料電池から熱交換流体に移動した熱を利用し、熱の利用効率を高める技術がある。ところが、燃料電池の運転開始時は、燃料電池によって熱交換流体が好適に加熱されない場合もあるため、運転開始時に熱交換流体を加熱する加熱機を備える燃料電池システムが提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−44795号公報(段落番号0052〜0074、図1)
しかしながら、燃料電池は、その発電状態によって自己発熱量が異なり、燃料電池による熱交換流体の加熱の程度が異なる。よって、例えば、燃料電池の運転開始後、加熱機を常に一定時間作動させる燃料電池システムの場合、燃料電池の自己発熱によって熱交換流体が良好に加熱されているとき、加熱機を作動させるための作動エネルギが無駄に消費されている可能性がある。
そこで、本発明は、エネルギを無駄に消費することなく、運転を開始可能な燃料電池システム及びその運転開始方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、反応ガスの反応により発電する燃料電池と、加熱機と、前記燃料電池と前記加熱機とを経由するように熱交換流体を流通させる熱交換流体流通手段と、前記燃料電池及び/又は前記加熱機により加熱される前記熱交換流体の熱を利用する熱利用機器と、前記熱交換流体の温度を検出する熱交換流体温度検出手段と、前記燃料電池の運転開始後、前記熱利用機器が前記熱交換流体に要求する所定昇温要件と、運転する前記燃料電池の発熱によって加熱される前記熱交換流体の温度とに基づいて、前記燃料電池による加熱のみでは前記所定昇温要件を満たしていない間、不足する熱量を補足するために前記加熱機を運転する加熱機運転手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、燃料電池による加熱のみでは所定昇温要件を満たさない場合、加熱機運転手段は、不足する熱量のみを補足するために、加熱機を運転する。すなわち、本発明によれば、不必要に加熱機を作動させることなく、熱利用機器が熱交換流体に要求する所定昇温要件を満たすことができる。これにより、加熱機の作動エネルギ、例えば、触媒燃焼器を備える加熱機においては燃料を、電気ヒータを備える加熱機においては電力を無駄に消費せずに、燃料電池システムを運転開始することができる。
請求項2に係る発明は、前記熱交換流体の温度に基づいて、前記燃料電池による加熱のみで前記所定昇温要件を満たすか否かを判定する第1判定手段を備え、当該第1判定手段が前記所定昇温要件を満たすと判定した場合、前記加熱機運転手段は前記加熱機の運転を停止することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、第1判定手段が所定昇温要件を満たすと判定した場合、加熱機運転手段は前記加熱機の運転を停止することで、加熱機における無駄な作動エネルギの消費を削減しつつ、燃料電池のみで熱交換流体を加熱し、所定昇温要件を満たすことができる。
請求項3に係る発明は、前記熱交換流体の温度に基づいて、前記燃料電池による加熱のみで前記所定昇温要件を満たすか否かを判定する第2判定手段を備え、当該第2判定手段が前記所定昇温要件を満たさないと判定した場合、前記加熱機運転手段は前記加熱機の運転を開始することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、第2判定手段が所定昇温要件を満たさないと判定した場合のみに、加熱機運転手段は加熱機の運転を開始し、不足する熱量のみを補足することができる。
請求項4に係る発明は、前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段を備え、運転開始時の前記燃料電池の温度が所定温度よりも低い場合、前記加熱機運転手段は、前記運転開始時から前記加熱機を運転し、熱交換流体を介して、前記燃料電池を加熱することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、運転開始時(後記する実施形態では、システムの起動スイッチであるIG80がONされた時)の燃料電池の温度が所定温度(判定温度)よりも低い場合、加熱機運転手段が運転開始時から加熱機を運転し、熱交換流体を介して燃料電池を加熱することにより、燃料電池の暖機を促進させることができる。
請求項5に係る発明は、前記加熱機は、前記燃料電池に供給される燃料ガスの一部を触媒下で燃焼させることで熱を発生させる触媒燃焼器と、当該発生した熱を前記熱交換流体に移動させる熱交換器と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システムである。
このような燃料電池システムによれば、触媒燃焼器の燃料ガスと燃料電池の燃料ガスとを共有することにより、燃料電池システムを小型化することができる。また、燃料電池による加熱のみでは所定昇温要件を満たさない場合のみ、不足する熱量のみを補足するために触媒燃焼器(加熱機)を運転することで、燃料電池システムにおける燃料ガスの消費を抑えることができ、例えば、燃料電池システムが燃料電池自動車に搭載されている場合、燃費の向上を図ることができる。
請求項6に係る発明は、反応ガスの反応により発電する燃料電池と、加熱機と、前記燃料電池と前記加熱機とを経由するように熱交換流体を流通させる熱交換流体流通手段と、前記燃料電池及び/又は前記加熱機により加熱される前記熱交換流体の熱を利用する熱利用機器と、を備える燃料電池システムの運転開始方法であって、前記燃料電池の運転開始後、前記熱利用機器が前記熱交換流体に要求する所定昇温要件と、運転する前記燃料電池によって加熱される前記熱交換流体の温度とに基づいて、前記燃料電池による加熱のみでは前記所定昇温要件を満たしていない間、不足する熱量を補足するために前記加熱機を運転することを特徴とする燃料電池システムの運転開始方法である。
このような燃料電池システムの運転開始方法によれば、燃料電池による加熱のみでは所定昇温要件を満たさない場合、加熱機運転手段は、不足する熱量のみを補足するために加熱機を運転し、不必要に加熱機を作動させることなく、熱利用機器が熱交換流体に要求する所定昇温要件を満たすことができる。これにより、加熱機の作動エネルギを無駄に消費せずに、燃料電池システムを運転開始することができる。
本発明によれば、エネルギを無駄に消費することなく、運転を開始可能な燃料電池システム及びその運転開始方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照して説明する。
≪燃料電池システムの構成≫
図1に示す本実施形態に係る燃料電池システム1は、図示しない燃料電池自動車に搭載されている。燃料電池システム1は、燃料電池10の出力端子(図示しない)に接続された走行モータ41(図示しない)を備えている。走行モータ41は燃料電池10の発電電力によって駆動し、これにより、燃料電池自動車が走行するようになっている。
燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料電池10のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を供給及び排出するアノード系と、燃料電池10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を供給及び排出するカソード系と、燃料電池10の発電電力を消費する電力消費系と、後記する熱交換流体(ラジエータ液)を適宜に加熱する加熱系50と、熱交換流体を流通させる熱交換流体流通系60(熱交換流体流通手段)と、熱交換流体の熱を利用する暖房用ヒータ70(熱利用機器)と、燃料電池システム1の起動スイッチであるIG80(イグニッション)と、これらを電子制御するECU90(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を主に備えている。
燃料電池10(燃料電池スタック)は、単セルが複数積層されることによって構成された固体高分子型燃料電池である。単セルは、電解質膜(固体高分子膜)の両面をアノード(燃料極)及びカソード(空気極)で挟んでなるMEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)と、MEAを挟む一対のセパレータと、を備えて構成されている。各セパレータには、各単セルを構成するMEAの全面に水素又は酸素を供給するための溝や、全単セルに水素、酸素を導くための貫通孔等が形成されており、これら溝等がアノード流路11、カソード流路12として機能している。
そして、アノード流路11を介して各アノードに水素が供給され、カソード流路12を介して各カソードに酸素を含む空気が供給されると、アノード、カソードに含まれる触媒(Pt等)上で電気化学反応が起こり、その結果、各単セルで電位差(いわゆるOCV(Open Circuit Voltage:開回路電圧))が発生するようになっている。次いで、このように各単セルで電位差が発生した燃料電池10に対して、走行モータ41等の外部負荷から発電要求があると、燃料電池10が発電するようになっている。
また、前記セパレータには、熱交換流体流通系60から送られ、燃料電池10と熱交換する熱交換流体が流通する熱交換流体流路13が形成されている。熱交換流体は、いわゆるラジエータ液(冷媒)であり、例えば、エチレングリコール等の不凍液から構成される。
アノード系は、水素が貯蔵された水素タンク21と、遮断弁22と、を主に備えている。そして、水素タンク21から下流側に向かって、配管21aと、遮断弁22と、配管22aと、アノード流路11とが順に接続されており、後記する制御部91によって遮断弁22が開かれると、アノード流路11に水素が供給されるようになっている。また、配管22aには減圧弁(図示しない)が設けられており、水素が適宜に減圧されるようになっている。
アノード流路11の下流側は、配管22bが接続されており、アノードから排出されたアノードオフガスが、配管22bを介して外部に排出されるようになっている。
カソード系は、コンプレッサ31(スーパーチャージャ、酸化剤ガス供給手段)を主に備えている。コンプレッサ31は、配管31aを介して、カソード流路12に接続されており、制御部91の指令によりコンプレッサ31が作動すると、酸素を含む空気がカソード流路12に供給されるようになっている。また、配管31aには、加湿器(図示しない)が設けられており、カソードに送られる空気が適宜に加湿されるようになっている。
カソード流路12の下流側は、配管31bが接続されており、カソードから排出されたカソードオフガスが、配管31bを介して外部に排出されるようになっている。
電力消費系は、走行モータ41(外部負荷)と、VCU42(Voltage Control Unit)と、を主に備えている。この他、コンプレッサ31のモータも、電力消費系に含まれる。走行モータ41は、燃料電池自動車を走行させるモータであり、VCU42を介して燃料電池10の出力端子に接続されている。
VCU42は、燃料電池10の出力電流や出力電圧を制御することで、燃料電池10の発電を制御する電流電圧制御器である。言い換えると、VCU42は、電流を適宜に取り出すことによって燃料電池10を発電させる機器であり、例えば、コンタクタ(リレー)、DC−DCコンバータ等を備えている。そして、VCU42は制御部91と接続されており、制御部91はVCU42を介して出力電流及び出力電圧を適宜に制御するようになっている。すなわち、例えば、制御部91が出力電流を0にすれば、燃料電池10が発電しない設定となっている。
<加熱系>
加熱系50は、熱交換流体流通系60を流通する熱交換流体を適宜に加熱する系であり、混合器51と、加熱機53と、を主に備えている。
混合器51は、水素タンク21から配管51aを介して送られる水素と、コンプレッサ31から配管51bを介して送られる酸素を含む空気と、をその内部で混合し、燃料混合ガスを生成する機器である。配管51aには、開閉弁52が設けられており、この開閉弁52は制御部91によって適宜に開かれる。
加熱機53は、Pt等の触媒を内蔵する触媒燃焼器54と、熱交換器55とを備えている。触媒燃焼器54は、配管51cを介して、混合器51の下流側に接続されており、混合器51から燃料混合ガスが、触媒燃焼器54に送られると、その触媒下で燃焼反応が起こり、高温の排気ガスが生成するようになっている。熱交換器55は、配管54aを介して、触媒燃焼器54の下流側に接続されており、触媒燃焼器54から送られた高温の排気ガスと、熱交換流体との間で熱交換し、熱交換流体を加熱するようになっている。また、熱交換後の排気ガスは、配管55aを介して外部に排出される。
なお、後記するように、熱交換流体は熱交換器55と燃料電池10と暖房用ヒータ70とを循環しているため、制御部91によって、開閉弁52が開かれると、混合器51で燃料混合ガスが生成し、触媒燃焼器54で高温の排気ガスが生成し、熱交換器55で熱交換流体が加熱され、その結果として、燃料電池10及び暖房用ヒータ70が加熱される設計となっている。
<熱交換流体流通系>
熱交換流体流通系60は、熱交換流体を流通(循環)させる系であり、ポンプ61と、配管61a,61b,61c,61dと、温度センサ62(熱交換流体温度検出手段、燃料電池温度検出手段)と、を主に備えている。なお、熱交換流体は、いわゆるラジエータ液(不凍液、冷媒)であり、例えば、エチレングリコールを主成分として形成されている。
これらの接続状態について説明すると、燃料電池10の熱交換流体流路13、配管61a、ポンプ61、配管61b、暖房用ヒータ70、配管61c、熱交換器55、配管61d、燃料電池10の熱交換流体流路13の順に接続されており、制御部91に制御されてポンプ61が作動すると、熱交換流体が、燃料電池10、暖房用ヒータ70、熱交換器55を経由して流通するように設計されている。これにより、循環する熱交換流体は、燃料電池10及び熱交換器55(加熱機53)の少なくとも一方により、加熱されるようになっている。
温度センサ62は、配管61aに設けられており、その内部を流れる現在の熱交換流体の温度T11を検出するようになっている。また、配管61aを燃料電池10から排出された直後の熱交換流体が流れるため(図1参照)、本実施形態では温度センサ62で検出される温度T11は、燃料電池10の温度に相当する。
<暖房用ヒータ>
暖房用ヒータ70は、燃料電池自動車に搭載された車両用エアコンシステムの一部を構成すると共に、熱交換流体の熱を利用して車内に吹き出す空気を暖める機器である。すなわち、暖房用ヒータ70は、配管61bから送られる熱交換流体と車内に吹き出す空気との間で熱交換し、この空気を暖める熱交換器である。
また、IG80のON後の運転者からの暖房要求に好適に対応するため、暖房用ヒータ70内を流通する熱交換流体について、所定昇温要件が設定されている。具体的に、本実施形態に係る暖房用ヒータ70が熱交換流体に要求する所定昇温要件は、IG80のON後、目標時間t1が経過するまでに、熱交換流体が目標温度T2以上になることである(図5〜図7参照)。その他に例えば、目標温度に±2℃等の温度幅を設定してもよい。
<ECU>
ECU90は、燃料電池システム1を電子制御する装置である。このようなECU90は、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成され、制御部91(制御手段)と、制御データ記憶部92(記憶手段)と、を主に備えている。
[制御部−加熱機運転機能]
制御部91(加熱機運転手段)は、開閉弁52と接続されており、この開閉弁52を適宜に開/閉するようになっており、加熱機53の運転機能を備えている。具体的には、コンプレッサ31が作動し混合器51に酸素を含む空気が送られており、かつ、遮断弁22が開いている状態で、制御部91が開閉弁52を開くと、混合器51で燃料混合ガスが生成し、この混合ガスが触媒燃焼器54で燃焼することで高温の排気ガスとなる。そして、熱交換器55において、排気ガスが熱交換流体を加熱し、つまり、加熱機53が運転するように設計されている。
[制御部−第1判定機能]
制御部91(第1判定手段)は、温度センサ62と接続されており、温度センサ62が検出する熱交換流体の温度及び燃料電池10の温度を監視している。そして、制御部91は、熱交換流体の温度に基づいて、運転(発電)する燃料電池10の自己発熱による加熱のみで、所定昇温要件を満たすか否かを判定する第1判定機能を備えている。
[制御部−第2判定機能]
また、制御部91(第2判定手段)は、運転(発電)する燃料電池10の自己発熱による加熱のみで、所定昇温要件を満たすか否かを判定する第2判定機能を備えている。
[制御部−その他機能]
制御部91は、遮断弁22、コンプレッサ31及びポンプ61と接続されており、これらを適宜に制御するようになっている。また、制御部91は、IG80と接続されており、IG80のON/OFF信号を検知するようになっている。
さらに、制御部91は、IG80のON直後の運転開始時に、燃料電池10を暖機せずに、その発電を開始することができるか否かを判定する判定機能を備えており、その内部には判定基準となる所定の判定温度T1(例えば−20℃)が記憶されている。
[制御データ記憶部]
制御データ記憶部92には、触媒燃焼器54(加熱機53)のOFFマップ(図2参照)と、触媒燃焼器54のONマップ(図3参照)とが記憶されている。
(OFFマップ)
図2に示す触媒燃焼器54のOFFマップは、IG80のON後の時間t11と、時間t11における交換流体の温度T11とに基づいて、運転する燃料電池10の自己発熱による加熱のみで、熱交換流体が所定昇温要件(IG80のONから目標時間t1までに、熱交換流体を目標温度T2以上に上げる)を満たし、触媒燃焼器54(加熱機53)をOFFできるか否かを判定するためのOFF判定閾値ΔT11を求めるマップである。
具体的には、図2に示すように、IG80のON後の時間t11が進むにつれて、触媒燃焼器54のOFF判定閾値ΔT11は線形的に小さくなる傾向となっており、OFF判定閾値ΔT11が大きいほど、熱交換流体の温度T11が低いことになる。なお、このようなOFFマップは、事前試験や各種シミュレーションによって求められる。
(ONマップ)
図3に示す触媒燃焼器54のONマップは、IG80のONから時間t2を経過した後において、時間t11と、時間t11における熱交換流体の温度T11とに基づいて、運転する燃料電池10の自己発熱による加熱のみで、熱交換流体が所定昇温要件を満たさず、触媒燃焼器54をONする必要があるか否かを判定するためのON判定閾値ΔT12を求めるマップである。
具体的には、図3に示すように、IG80のONから時間t2を経過した後において、IG80のON後の時間t11が進むにつれて、触媒燃焼器54(加熱機53)のON判定閾値ΔT12は線形的に小さくなる傾向となっている。なお、本実施形態に係る時間t2は、IG80のON後、時間t2に触媒燃焼器54をONすれば、燃料電池自動車が想定している最低温度からでも所定昇温要件を満たす、つまり、熱交換流体の温度T11を目標温度T2に上げることのできる時間である。また、このようなONマップは、事前試験等によって求められる。
≪燃料電池システムの動作≫
次に、燃料電池システム1の運転開始時の動作と共に、本実施形態に係る燃料電池システム1の運転開始方法について、図1、図2及び図3に加えて、図4に示すフローチャートを参照して説明する。本実施形態に係る燃料電池システム1の運転開始方法は、燃料電池10の運転開始後、暖房用ヒータ(熱利用機器)が熱交換流体に要求する所定昇温要件と、運転する燃料電池10の発熱によって加熱される熱交換流体の温度T11とに基づいて、燃料電池10による加熱のみでは所定昇温要件を満していない間、不足する熱量のみを補足するために加熱機53を運転することを特徴とする。
燃料電池自動車のIG80がONされると(運転開始時)、図4に示すフローチャートがスタートし、制御部91は、遮断弁22を開いて燃料電池10のアノード流路11に水素を供給し、コンプレッサ31を作動して燃料電池10のカソード流路12に酸素を含む空気を供給し、ポンプ61作動して熱交換流体を循環させる。
ステップS101において、制御部91は、温度センサ62を介して検出される燃料電池10(熱交換流体)の現在の温度T11と、その内部に記憶された判定温度T1(所定温度)とを比較して、燃料電池10を触媒燃焼器54(加熱機53)により加熱せずに、そのまま発電開始できるか否かを判定する。
燃料電池10の温度T11が判定温度T1よりも低い場合(S101・Yes)、触媒燃焼器54による加熱が必要であると判定して、ステップS102に進む。一方、燃料電池10の温度T11が判定温度T1よりも低くない場合(S101・No)、つまり、温度T11が判定温度T1以上である場合、触媒燃焼器54による加熱は必要ないと判定して、ステップS108に進む。
<触媒燃焼器−ON>
ステップS102において、制御部91は、開閉弁52を開く。これにより、混合器51に水素が送り込まれ、混合器51ではこの水素とコンプレッサ31からの酸素を含む空気とが混合されて、燃料混合ガスが生成される。そして、この燃料混合ガスは、触媒燃焼器54に送り込まれ、その触媒存在下で触媒燃焼し、高温の排気ガスとなり、熱交換器55に送り込まれる。次いで、熱交換器55では、この高温の排気ガスと熱交換流体との間で熱交換が行われ、その結果として、熱交換流体が加熱される。それから、このように加熱された熱交換流体が循環することにより、燃料電池10が加熱、つまり、暖められる。
ステップS103において、制御部91は、ステップS101と同様に、燃料電池10(熱交換流体)の温度と、所定の判定温度T1とを比較して、燃料電池10が発電できる程度に暖まったか否かを判定する。
燃料電池10の温度T11が判定温度T1よりも低い場合(S103・Yes)、燃料電池10は未だ発電開始できる程度に暖まっていないと判定して、ステップS103の判定を繰り返す。一方、燃料電池10の温度T11が判定温度T1よりも低くない場合(S103・No)、つまり、温度T11が判定温度T1以上である場合、燃料電池10が発電開始できる程度に暖まったと判定して、ステップS104に進む。
ステップS104において、制御部91は、VCU42を制御して燃料電池10から適宜な電流を取り出し、燃料電池10の運転(発電)を開始させる。このように燃料電池10が運転(発電)すると、燃料電池10は自己発熱する。そして、この自己発熱によって、燃料電池10の熱交換流体流路13を流れる熱交換流体が加熱される。
<OFF判定閾値ΔT11の算出>
ステップS105において、制御部91は、内部クロックを利用して求めたIG80のONから経過した時間t11と、図2に示すOFFマップとに基づいて、触媒燃焼器54をOFFできるか否かを判定する基準となるOFF判定閾値ΔT11を求める。
<触媒燃焼器−OFF判定>
ステップS106において、制御部91は、所定昇温要件に係る目標温度T2と現在の熱交換流体の温度T11との差と、ステップS105で求めたOFF判定閾値ΔT11と、を比較して、触媒燃焼器54をOFFできるか否かを判定する。
目標温度T2と現在の温度T11との差が、OFF判定閾値ΔT11以下である場合(S106・Yes)、触媒燃焼器54をOFFできると判定し、ステップS107に進む。すなわち、この場合は、運転する燃料電池10の自己発熱による熱交換流体の加熱のみで、所定昇温要件を満たすと判定される場合である。
一方、目標温度T2と現在の温度T11との差が、OFF判定閾値ΔT11以下でない場合(S106・No)、つまり、目標温度T2と現在の温度T11との差がOFF判定閾値ΔT11よりも大きい場合、触媒燃焼器54をOFFできないと判定し、ステップS105に戻る。
<触媒燃焼器−OFF>
ステップS107において、制御部91は、開閉弁52を閉じ、混合器51への水素の供給を停止する。これにより、混合器51における燃料混合ガスの生成、及び、触媒燃焼器54における触媒燃焼は停止され、その結果、熱交換器55における熱交換流体の加熱は停止される。
その後、エンドに進み、燃料電池システム1の運転開始時の制御を終了する。
次に、IG80のON直後、燃料電池10(熱交換流体)の温度T11が、所定の判定温度T1以上であり、ステップS108に進んだ場合を説明する。
ステップS108において、制御部91は、ステップS104と同様にして、燃料電池10の運転(発電)を開始させる。
ステップS109において、制御部91は、熱交換流体の現在の温度T11と、所定昇温要件に係る目標温度T2とを比較する。
そして、熱交換流体の温度T11が目標温度T2以上である場合(S109・Yes)、エンドに進む。この場合は、熱交換流体の温度T11が目標温度T2以上であり、触媒燃焼器54をONして、熱交換流体を加熱する必要がない場合である。
一方、熱交換流体の温度T11が目標温度T2以上でない場合(S109・No)、つまり、熱交換流体の温度T11が目標温度T2よりも低い場合、ステップS110に進む。
ステップS110において、制御部91は、内部クロックを利用して求められたIG80のON後の時間t11と、図3に示すOFFマップに係る時間t2とを比較する。
そして、IG80のON後の時間t11が時間t2を超えている場合(S110・Yes)、ステップS111に進む。一方、時間t11が時間t2を超えていない場合(S110・No)、つまり、時間t11が時間t2以下である場合、ステップS109に戻る。
<ON判定閾値ΔT12の算出>
ステップS111において、制御部91は、IG80のON後の時間t11と、図3に示すONマップとに基づいて、触媒燃焼器54をONする必要があるか否かを判定する基準となるON判定閾値ΔT12を求める。
<触媒燃焼器−ON判定>
ステップS112において、制御部91は、所定昇温要件に係る目標温度T2と現在の熱交換流体の温度T11との差と、ステップS111で求めたON判定閾値ΔT12と、を比較して、触媒燃焼器54をONする必要があるか否かを判定する。
目標温度T2と現在の温度T11との差が、ON判定閾値ΔT12よりも大きい場合(S112・Yes)、触媒燃焼器54をONする必要があると判定し、ステップS113に進む。すなわち、この場合は、運転する燃料電池10の自己発熱による熱交換流体の加熱のみでは、所定昇温要件を満たすことができず、不足する熱量のみを補足するために、触媒燃焼器54(加熱機53)をONする必要がある場合である。
一方、目標温度T2と現在の温度T11との差が、ON判定閾値ΔT12よりも大きくない場合(S112・No)、つまり、目標温度T2と現在の温度T11との差がON判定閾値ΔT12以下である場合、触媒燃焼器54をONする必要はないと判定し、ステップS109に戻る。
<触媒燃焼器−ON>
ステップS113において、制御部91は、ステップS102と同様に、開閉弁52を開く。これにより、混合器51では燃料混合ガスが生成し、この燃料混合ガスが触媒燃焼器54で触媒燃焼されて高温の排気ガスとなり、熱交換器55において、この高温の排気ガスが熱交換流体を加熱する。
このように触媒燃焼器54をONして、熱交換流体を加熱した後、ステップS105に進む。
このような本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、主に以下の効果を得ることができる。
(1)触媒燃焼器54をONした後(S102、S113)、運転(発電)する燃料電池10の自己発熱による加熱のみで、熱交換流体の所定昇温要件を満たすと判定される場合(S106・Yes)、触媒燃焼器54をOFF(S107)することにより、水素(エネルギ)が無駄に消費されることはない。これにより、燃料電池自動車の燃費を高めることができる。
(2)所定の時間t2の経過後(S110・Yes)については、運転する燃料電池10の自己発熱による加熱のみでは、熱交換流体が所定昇温要件を満たさないと判定される場合のみに(S112・Yes)、触媒燃焼器54をONすることにより(S113)、水素の消費を抑えることができる。
(3)IG80のON直後(運転開始時)に、燃料電池10の温度が低すぎる場合(S101・Yes)、触媒燃焼器54をONして(S102)、燃料電池10を暖めることにより、発電を開始することができる(S104)。
≪燃料電池システムの動作例≫
次に、図5から図7を参照して、燃料電池システム1の3つの動作例を説明する。
<第1動作例−図5>
まず、図5を参照して第1動作例について説明する。
IG80がONされた時、燃料電池10(熱交換流体)の温度T11が判定温度T1よりも低いと(S101・Yes)、IG80に連動して触媒燃焼器54がONされる。そして、燃料電池10(熱交換流体)の温度T11が判定温度T1に到達すると(S103・No)、燃料電池10の運転(発電)が開始される。その後、燃料電池10の暖機を促進するため、例えば、コンプレッサ31の回転速度が増加される等によって、燃料電池10が高出力で発電(高発電)すると、燃料電池10の自己発熱量が増加し、熱交換流体の温度T11の上昇率は高くなる。
それから、このように運転する燃料電池10の自己発熱のみで、熱交換流体が所定昇温要件を満たすと判定されると(S106・Yes)、触媒燃焼器54がOFF(S107)される。そして、IG80のONから目標時間t1経過した際に、熱交換流体の温度T11は目標温度T2に到達し、所定昇温要件が満たされる。
したがって、図8に示すように、熱交換流体の温度T11が所定昇温要件に係る目標温度T2に到達するまでONする場合、その後、熱交換流体は運転する燃料電池10によって加熱されるため、目標時間t1では熱交換流体の温度T11が目標温度T2を超えてしまう。すなわち、このような場合、触媒燃焼器54をONするための水素が余分に消費されたことになるが、本実施形態では燃料電池10による加熱のみで所定昇温要件を満たすと判定される場合、触媒燃焼器54をOFFするため、水素の消費を抑えることができ、燃費の向上に繋げることができる。
<第2動作例−図6>
次に、図6を参照して、第2動作例について説明する。
IG80がONされた時、燃料電池10(熱交換流体)の温度T11が判定温度T1以上であるため(S101・No)、IG80に連動して燃料電池10の発電が開始される(S108)。その後、熱交換流体の温度T11が目標温度T2に到達しないまま(S109・No)、IG80のON後に時間t2が経過し、そして、触媒燃焼器54をONする必要があると判定されて(S112・Yes)、触媒燃焼器54がONされる(S113)。
それから、このように運転する燃料電池10の自己発熱のみで、熱交換流体が所定昇温要件を満たすと判定されると(S106・Yes)、触媒燃焼器54がOFF(S107)される。
<第3動作例−図7>
次に、図7を参照して、第3動作例について説明する。
IG80がONされた時、燃料電池10(熱交換流体)の温度T11が判定温度T1以上であるため(S101・No)、IG80に連動して燃料電池10の発電が開始される(S108)。その後、熱交換流体の温度T11が目標温度T2に到達しないまま(S109・No)、IG80のON後に時間t2が経過しても、触媒燃焼器54をONする必要がないと判定されて(S112・No)、運転する燃料電池10による加熱のみが続く。そして、目標時間t1となった際に、熱交換流体の温度T11が目標温度T2に到達する。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更をすることができる。
前記した実施形態では、本発明が、車両に搭載された燃料電池システム1に適用された場合について説明したが、これに限定されず、例えば、家庭用の据え置き型の燃料電池システムや、給湯システムに組み込まれた燃料電池システム等に本発明を適用してもよい。
そして、熱利用機器は前記した実施形態に係る車両用エアコンシステムを構成する暖房用ヒータ70に限定されず、その他に例えば、家庭用エアコンシステムの暖房用ヒータ等であってもよい。
前記した実施形態では、水素(エネルギ)を消費する触媒燃焼器54を備える加熱機53について説明したが、その他に例えば、加熱機はバッテリからの電力(エネルギ)によって発熱する電気ヒータ等であってもよい。
前記した実施形態では、温度センサ62(熱交換流体温度検出手段、燃料電池温度検出手段)が熱交換流体及び燃料電池10の温度を検出する場合を説明したが、その他に例えば、燃料電池10の温度を検出する温度センサを別に備え、この温度センサを燃料電池10の筐体等に設ける構成としてもよい。
前記した実施形態では、熱交換交換流体は、燃料電池10及び/又は加熱機53によって加熱される場合について説明したが、その他に例えば、IG80のONにより常時に発熱する熱源(ECU90等)により、熱交換交換流体が加熱される構成であってもよい。この場合、燃料電池10及び熱源によって、所定昇温要件を満たしていない間、不足する熱量を補足するために、加熱機53を運転する構成とする。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 触媒燃焼器をOFFできるか否かの判定基準となるOFF判定閾値ΔT11を求めるためのOFFマップである。 触媒燃焼器をONする必要があるか否かの判定基準となるON判定閾値ΔT12を求めるためのONマップである。 本実施形態に係る燃料電池システムの運転開始時の動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 本実施形態に係る燃料電池システムの一動作例を示すタイムチャートである。 比較例に係る燃料電池システムの動作例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
13 熱交換流体流路
21 水素タンク
31 コンプレッサ
50 加熱系
52 開閉弁
53 加熱機
54 触媒燃焼器
55 熱交換器
60 熱交換流体流通系(熱交換流体流通手段)
61 ポンプ
62 温度センサ(熱交換流体温度検出手段、燃料電池温度検出手段)
70 暖房用ヒータ(熱利用機器)
80 IG
90 ECU
91 制御部(加熱機運転手段、第1判定手段、第2判定手段)
92 制御データ記憶部
T1 燃料電池の発電開始に係る判定温度(所定温度)
T2 熱交換流体の目標温度
T11 現在の熱交換流体の温度
t1 目標時間
t11 IGのON後の時間
ΔT11 OFF判定閾値
ΔT12 ON判定閾値

Claims (6)

  1. 反応ガスの反応により発電する燃料電池と、
    加熱機と、
    前記燃料電池と前記加熱機とを経由するように熱交換流体を流通させる熱交換流体流通手段と、
    前記燃料電池及び/又は前記加熱機により加熱される前記熱交換流体の熱を利用する熱利用機器と、
    前記熱交換流体の温度を検出する熱交換流体温度検出手段と、
    前記燃料電池の運転開始後、前記熱利用機器が前記熱交換流体に要求する所定昇温要件と、運転する前記燃料電池の発熱によって加熱される前記熱交換流体の温度とに基づいて、前記燃料電池による加熱では前記所定昇温要件を満たしていない間、不足する熱量を補足するために前記加熱機を運転する加熱機運転手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記熱交換流体の温度に基づいて、前記燃料電池による加熱によって前記所定昇温要件を満たすか否かを判定する第1判定手段を備え、
    当該第1判定手段が前記所定昇温要件を満たすと判定した場合、前記加熱機運転手段は前記加熱機の運転を停止することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記熱交換流体の温度に基づいて、前記燃料電池による加熱によって前記所定昇温要件を満たすか否かを判定する第2判定手段を備え、
    当該第2判定手段が前記所定昇温要件を満たさないと判定した場合、前記加熱機運転手段は前記加熱機の運転を開始することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池の温度を検出する燃料電池温度検出手段を備え、
    運転開始時の前記燃料電池の温度が所定温度よりも低い場合、前記加熱機運転手段は、前記運転開始時から前記加熱機を運転し、熱交換流体を介して、前記燃料電池を加熱することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記加熱機は、前記燃料電池に供給される燃料ガスの一部を触媒下で燃焼させることで熱を発生させる触媒燃焼器と、当該発生した熱を前記熱交換流体に移動させる熱交換器と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  6. 反応ガスの反応により発電する燃料電池と、加熱機と、前記燃料電池と前記加熱機とを経由するように熱交換流体を流通させる熱交換流体流通手段と、前記燃料電池及び/又は前記加熱機により加熱される前記熱交換流体の熱を利用する熱利用機器と、を備える燃料電池システムの運転開始方法であって、
    前記燃料電池の運転開始後、前記熱利用機器が前記熱交換流体に要求する所定昇温要件と、運転する前記燃料電池によって加熱される前記熱交換流体の温度とに基づいて、前記燃料電池による加熱では前記所定昇温要件を満たしていない間、不足する熱量を補足するために前記加熱機を運転することを特徴とする燃料電池システムの運転開始方法。
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JP2009099543A (ja) * 2007-09-26 2009-05-07 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム及びその運転方法

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