JP4343586B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体であるプレートをドラムに巻き付け、レーザ光を照射して画像記録を行う画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ光を照射して画像記録を行う画像記録装置では、記録プレートに対する記録ヘッドの光軸方向の離間距離が環境温度変化により変動することで生じるレーザ光の焦点ずれを回避するため、センサで離間距離を実測して、記録ヘッドの光軸方向の位置を補正する構成の画像記録装置が知られている(特許文献1参照。)。これによると、構成部材の製作誤差や組み立て誤差が原因で生じる焦点ずれに対しても有効であり、記録画像の品質を高める上で大きな効果が得られる。
【特許文献1】
特開2002−98925号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の技術で開示されたように、記録プレートをドラムに巻き付けて保持させ、このドラムを回転させると共に記録ヘッドをドラムの軸方向に走行させることによりプレートに画像を記録する構成の画像記録装置において、記録ヘッドを軸方向(副走査方向)に2つ並べて設けた2ヘッド構成とすると、記録動作を高速化することができる。
【0004】
ところが、2つの記録ヘッドが個別に搭載された2つの走行ユニットをガイドレールに沿って走行させる構成とした場合、2つの走行ユニットの各々にセンサを設けることは、コストの上昇を招くことから望ましくなく、走行ユニットのいずれかにセンサを設けるだけで各走行ユニットごとの記録ヘッドの位置補正を精度良く行うことが可能な構成が望まれる。
【0005】
本発明は、このような発明者の知見に基づき案出されたものであり、その主な目的は、複数の走行ユニットを有する構成で、複数の走行ユニットのいずれかにセンサを設けるだけで各走行ユニットの記録ヘッドの位置補正を精度良く行うことができるように構成された画像記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、記録プレートが巻き付けられるドラムと、記録プレートに露光用の光を照射する記録ヘッド、及びその光軸方向の位置を補正する位置補正手段を備え、同一のガイドレールに沿って前記ドラムの軸方向に走行可能な複数の走行ユニットと、この複数の走行ユニットのいずれかに搭載されて前記ドラムの外周面に対する光軸方向の離間距離を測定する距離センサと、この距離センサによる測定作業により予め取得された、前記ドラム上の位置に応じた補正量の変動状況に関する位置別補正情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記位置別補正情報に基づいて前記位置補正手段で前記記録ヘッドの位置を補正しながら前記記録ヘッドに記録を行わせる記録制御手段とを有し、前記ドラムは、円筒パイプ状部材の両端の開放部を、回転軸を備えた蓋状部材で閉鎖する態様で形成され、前記位置別補正情報を取得するために前記ドラムの外周面上に設定された複数の測定点が、前記ドラムの軸方向両端部分に比較して軸方向中央部分が密となるように配置されたものとした。これによると、複数の走行ユニットのいずれかにセンサを設けるだけで各走行ユニットの記録ヘッドの位置補正を精度良く行うことが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の態様に係る画像記録装置は、記録プレートが巻き付けられるドラムと、記録プレートに露光用の光を照射する記録ヘッド、及びその光軸方向の位置を補正する位置補正手段を備え、同一のガイドレールに沿って前記ドラムの軸方向に走行可能な複数の走行ユニットと、この複数の走行ユニットのいずれかに搭載されて前記ドラムの外周面に対する光軸方向の離間距離を測定する距離センサと、この距離センサによる測定作業により予め取得された、前記ドラム上の位置に応じた補正量の変動状況に関する位置別補正情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された前記位置別補正情報に基づいて前記位置補正手段で前記記録ヘッドの位置を補正しながら前記記録ヘッドに記録を行わせる記録制御手段とを有し、前記ドラムは、円筒パイプ状部材の両端の開放部を、回転軸を備えた蓋状部材で閉鎖する態様で形成され、前記位置別補正情報を取得するために前記ドラムの外周面上に設定された複数の測定点が、前記ドラムの軸方向両端部分に比較して軸方向中央部分が密となるように配置されたものである。
【0008】
これによると、位置別補正情報に基づいて記録ヘッドの位置を補正することにより、焦点ずれを回避することができ、しかも同一のガイドレールを走行する複数の走行ユニットでは、ドラム上の位置に応じた補正量の変動状況は略同一であり、構成部材の製作誤差や組み立て誤差に応じて各走行ユニットの記録ヘッドをそれぞれ適切な位置に予め設定しておけば、ドラム上の位置に応じた補正量の変動状況に基づく位置補正により、距離センサを具備しない走行ユニットでも実用上十分な精度を確保することができる。このため、複数の走行ユニットに個別に距離センサを設ける必要がなく、製造コストの上昇を抑えることができる。
【0009】
この場合、位置別補正情報を、ドラムの軸方向(副走査方向)の位置に応じた補正量に関するものとし、記録時に記録ヘッドを軸方向に移動させる副走査方向送り期間において記録ヘッドの位置補正を行うと良い。これによると、記録速度を低下させることなく離間距離の補正に要する時間を十分に確保することができ、高精度で安定した補正が可能になる。
【0013】
また、蓋状部材で中実となる軸方向両端部分では離間距離の変動が比較的小さく、中空となる軸方向中央部分では離間距離の変動が比較的大きくなり、この軸方向中央部分での測定点を密とすることにより、離間距離の変動に細かく対応した精度の高い補正が可能になる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明による画像記録装置の全体を示す正面図である。この画像記録装置は、新聞紙面印刷での印刷版の製版に用いられるものであり、記録プレートA・Bをドラム1に巻き付けて画像を記録する記録部2と、この記録部2に記録プレートA・Bを供給する給版部3と、記録済みの記録プレートA・Bを記録部2から取り込んで外部に送り出す排版部4と、スキッド5及びカセット6から所要の記録プレートA・Bを1枚ずつ取り上げて給版部3に移送する吸着部8とを備えている。
【0016】
図2は、図1に示した画像記録装置の側面図である。この画像記録装置では、ドラム1に横に2枚並べて取り付け可能な標準幅の記録プレートAと、ドラム1に1枚取り付け可能な2倍幅の記録プレートBとの2種類の記録プレートが用いられており、標準幅の記録プレートAが積載されるスキッド5は、床面上に横に並べて一対配置されている。また2倍幅の記録プレートBを収容するカセット6は、進退可能なカセットトレー11上に装填されている。
【0017】
吸着部8は、一対のスキッド5に対応してその上方に横に並べて一対設けられており、スキッド5の真上でガイドポスト13に昇降自在に支持されている。この吸着部8は、記録プレートA・Bを保持する吸着パッド12を備えており、図示する待機位置から降下して、スキッド5上の記録プレートAを取り上げて上昇し、その下側位置にせり出した給版部3上に記録プレートAを載置する。またスキッド5の上方にせり出したカセット6上の記録プレートBを1対の吸着部8が協働して取り上げて給版部3に搬送する。
【0018】
吸着部8から記録プレートA・Bを受け取った給版部3は、待機位置に復帰した上で記録プレートA・Bを記録部2のドラム1に送り込み、記録プレートA・Bに対する記録処理が終了すると、ドラム1から記録済みの記録プレートA・Bを排版部4が受け入れて外部に排出する。
【0019】
図3は、図1に示した記録部を示す斜視図である。図4は、図3に示した記録部を逆方向から見た斜視図である。記録部2では、記録プレートAがドラム1に巻き付けて保持され、このドラム1をドラム回転モータ21により回転させると共に記録ヘッド22・23をドラム1の軸方向に走行させることにより記録プレートAに画像が記録される。ドラム1には、記録プレートAの端部を締め付け固定するクランプ部25・26が設けられており、また真空ポンプにより負圧に保持される負圧溝27がドラム1の外周面に設けられ、記録プレートAがドラム1の外周面に密着固定されるようになっている。
【0020】
第1・第2の各記録ヘッド22・23は、その光軸方向の位置を補正するフォーカスモータ(位置補正手段)31・32と共にそれぞれ第1・第2の各走行ユニット33・34のキャリッジ(走行台)35・36に搭載されている。第2走行ユニット34には、ドラム1の外周面に対する光軸方向の離間距離を検出する距離センサ38が設けられている。この距離センサ38は、記録ヘッド23と一体となってフォーカスモータ32により位置調整される。
【0021】
第1・第2の各走行ユニット33・34のキャリッジ35・36は、リニアモータ機構によりガイドレール41に沿って移動し、キャリッジ35・36に設けたリニアエンコーダに位置検出させるためのリニアスケール42がガイドレール41に沿って設けられている。
【0022】
第1・第2の各走行ユニット33・34は、所定の記録開始位置に位置決めされた後、各々が分担する記録領域内を軸方向(副走査方向)に移動しながら記録プレートAに対する記録を行い、このとき、ドラム1の回転による主走査方向の走査が終了する度に所定量ずつ走行ユニット33・34を副走査方向に移動させる制御が行われる。なお、記録ヘッド22・23内に複数の光源を備えたマルチビーム方式の場合は、同時に記録されるライン数分だけ副走査方向に移動する。
【0023】
記録プレートAをドラム1に取り付けるには、前端側クランプ部25に向けて記録プレートAを送り込み、記録プレートAの前端部を前端側クランプ部25で固定した上で、所要の方向にドラム1を回転させて記録プレートAをドラム1に巻き付けた後、記録プレートAの後端部を後端側クランプ部26で固定すれば良い。記録プレートAをドラム1から取り外すには、後端側クランプ部26の固定を解除した上で逆方向に回転させて排版部に向けて記録プレートAを繰り出した後、前端側クランプ部25を解除した上で記録プレートAを排版部に引き込むようにすれば良い。
【0024】
図5は、図1に示した画像記録装置の主要な構成を示すブロック図である。ここでは、距離センサ38、及びドラム1の回転位置を検出するドラム位置センサ51の出力信号が入力されるセンサ入力部52と、ドラム回転モータ21の動作を制御するドラムモータ制御部53と、リニアモータ54、記録ヘッド22・23、及びフォーカスモータ31・32を制御する記録制御部55と、クランプ部25・26の動作を制御するクランプ制御部56と、記録プレートの給送排出を制御するプレート給送排出制御部57と、ホスト(外部コンピュータ)58と接続するためのインタフェイス59と、操作部60と、これら各部を制御する主制御部(演算手段)61と、ここでの制御に要する情報を格納するメモリ(記憶手段)62と、距離センサ38を動作させて離間距離を測定する計測制御部63とを有している。ホスト58は、上位の製版システムを構成し、記録プレートに記録するための画像データ及びプレート情報を生成・格納する。
【0025】
この画像記録装置では、工場調整時、装置設置時、若しくはメンテナンスの際に、ドラム1上の位置に応じた離間距離の変動状況に関するフォーカステーブル(位置別補正情報)が予め作成され、メモリ62に記憶されており、記録時には、メモリ62に記憶されたフォーカステーブルに基づいて記録制御部55が、フォーカスモータ31・32を動作させて第1・第2の各記録ヘッド22・23の位置を補正しながら記録ヘッド22・23に記録を行わせる。フォーカステーブルは、計測制御部63により、ドラム1の外周面上に設定された複数の測定点を対象とした離間距離の測定を距離センサ38に行わせて取得される。
【0026】
図6は、図3に示したドラムの表面を展開して示している。ドラム1の記録面(プレート装着面)71には、記録プレートを吸着固定するための負圧溝27が形成されており、この負圧溝27には、先端クランプ部25の近傍に開設された負圧導入穴72により真空ポンプの負圧が導入される。負圧溝27は、ドラムに横に2枚並べて取り付け可能な標準幅の記録プレートAを単独で吸着固定可能なように、標準幅の記録プレートAに対応するプレート取付領域で互いに独立して設けられている。
【0027】
この負圧溝27が配設された記録面(プレート装着面)71には、フォーカステーブル(位置別補正情報)を取得するために、軸方向(副走査方向)位置X1〜X18並びに周方向(主走査方向)位置Y1〜Y9で規定される合計162の測定点が、負圧溝27を避けるように設定されている。フォーカステーブルは、ドラム1の軸方向位置に応じた補正量を設定するものであり、軸方向の測定位置Xnにおいて周方向に並んだ9個の測定点(Xn,Y1)〜(Xn,Y9)を対象にした測定により取得した9個の測定値のうちの中央値が、軸方向の測定位置Xnを代表する離間距離となる。
【0028】
測定点(Xn,Ym)は、ドラム1の軸方向両端部分、すなわち軸方向の測定位置X1〜X4及びX15〜X18の部分に比較して、軸方向中央部分、すなわち軸方向の測定位置X4〜X9及びX10〜X15の部分が密となるように配置されている。
【0029】
ドラム1は、図3・図4に示したように、円筒パイプ状部材44の両端の開放部を、回転軸45を備えた蓋状部材46で閉鎖する態様で形成され、蓋状部材46で中実となる軸方向両端部分では離間距離の変動が比較的小さく、中空となる軸方向中央部分では離間距離の変動が比較的大きくなり、この軸方向中央部分での測定点を密とすることにより、離間距離の変動に細かく対応した精度の高い補正が可能になる。
【0030】
図7は、図6に示した測定点を対象にした測定作業で取得されるフォーカスカーブの1例を示している。フォーカスカーブは、軸方向の測定位置Xnごとの離間距離を、横軸を軸方向位置とした座標上にプロットして描かれ、軸方向位置に応じた離間距離の変動状況を示している。ここでの測定距離は、距離センサから出力される信号を距離に換算したものであるが、実際には、距離センサの出力信号がフォーカスモータの駆動パルス数に換算され、基準位置に対する増減パルス数、すなわち基準位置に対する位置補正量としてメモリ62に記憶される。なお、位置補正量(増減パルス数)は、記録ヘッド22・23の光軸と距離センサ38の中心軸との間のオフセット量、並びにリニアスケール42の計測値を考慮して算出される。
【0031】
図8は、図7に示したフォーカスカーブに基づいて取得されるフォーカステーブルを示している。記録ヘッド22・23の位置補正は、主走査方向の記録が終了して副走査方向に走行ユニット33・34を移動させる度に行われるため、各軸方向位置での位置補正量が、軸方向の測定位置Xn並びにこれに隣り合う測定位置Xn+1での各補正量から直線補間法により求められ、フォーカステーブル(位置別補正情報)としてメモリ62に格納される。なお、直線補間法により補正量が求められる軸方向位置の数は、主走査方向の走査が終了した際の走行ユニットの副走査方向移動量に応じて定まり、軸方向の測定位置Xnとこれに隣り合う測定位置Xn+1と間隔に応じて異なる。
【0032】
図9は、図8に示したフォーカステーブルを取得する手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ101にて第2走行ユニット34の距離センサ38による測定作業の支障とならないように第1走行ユニット33が所定の待機位置に移動された後、ステップ102にて距離センサ38が所要の測定点(Xn,Ym)に整合する位置に第2走行ユニット34が移動され、さらにステップ103にて距離センサ38が所要の測定点に正対するようにドラム1が回転される。
【0033】
そしてステップ104にて距離センサ38を基準位置とした状態で距離センサ38によりドラム1の外周面に対する離間距離が所定回数(例えば10回)測定され、その測定値の平均値を算出する演算が行われ、メモリ62に記憶される。ここで、測定値のうちの最大値側及び最小値側の所定回数分(例えば2回分)を除く測定値(例えば合計6回分)を対象として平均値の算出が行われる。
【0034】
この距離測定作業がドラム1の周方向(主走査方向)に並んだ所定数の測定点(ここでは9点)について全て終了するまで繰り返し行われ、ステップ105にて周方向に並んだ測定点が全て終了したものと判定されると、軸方向(副走査方向)の次の列の測定点を対象とした離間距離の測定作業が行われ、ステップ106にて全ての列の測定点が終了したものと判定されると、ステップ107に進む。ステップ107では、距離センサ38の出力が示す離間距離を、フォーカスモータを駆動するパルス数に換算すると共に直線補間法によりフォーカステーブルを取得する演算が行われる。
【0035】
また、図4に示したように、この画像記録装置では、工場調整時、装置設置時、若しくはメンテナンスの際に、適切な記録が可能なように第1・第2の各記録ヘッド22・23の位置を調整した上で、ドラム1のブランク面(プレート非装着面)73上に設定された基準点(X19,Y10)を対象とした離間距離の測定を行い、第2記録ヘッド22の離間距離の適正値P2を予め取得する作業が行われ、メモリ62に記憶される。
【0036】
図10は、図3に示した記録部で記録直前に実施される前処理の概要を示している。記録時には、ドラム1に対する第1・第2の各記録ヘッド22・23の離間距離が各々の適正値P1・P2にそれぞれ保持されるように各記録ヘッド22・23が位置補正され、さらに、環境変化に起因する離間距離の変動量ΔP(記録時補正情報)が考慮され、この変動量ΔPによりフォーカステーブルの補正量が一律に修正された状態で位置補正が行われる。
【0037】
具体的には、距離センサ38を基準位置に調整した上で、計測制御部63において、ドラム1のブランク面73上に設定された基準点を対象とした離間距離の測定を距離センサ38に行わせ、これにより取得した測定値Pと、距離センサ38を具備する第2走行ユニット34に搭載された第2記録ヘッド23の適正値P2(メモリに記憶済み)とを比較し、測定値Pと適正値P2との差分として変動値ΔP(記録時補正情報)を取得する。
【0038】
そして第2記録ヘッド23では、第2走行ユニット34が軸方向(副走査方向)に移動するのに応じて、図7に示したフォーカスカーブを変動量ΔPに相当する分だけ平行移動させたフォーカスカーブに沿うように位置補正が行われ、これにより離間距離が適正値P2に保持される。また第1記録ヘッド22でも、変動量ΔPに相当する分だけ平行移動させたフォーカスカーブに沿うように位置補正を行うことで、離間距離が適正値P1に保持される。
【0039】
図11は、図10に示した記録前処理の手順を示すフロー図である。この記録前処理は、ドラム1に対する記録プレートの取り外し・取り付け時に行われる。
【0040】
まずステップ201にて距離センサ38がブランク面73上の基準点(X19,Y10)に対応する軸方向の測定位置(X19)に第2走行ユニット34が移動される。ここで周方向の測定位置(Y10)はドラム待機位置と一致するため、特にドラム1を回転させることなく距離センサ38を基準点に正対させることができる。次にステップ202にて距離センサ38により離間距離が測定され、ついでステップ203にて測定結果がメモリ62に記憶される。そしてステップ204にて変動量ΔPを算出する演算が行われ、つづくステップ205にて変動量ΔPに基づいて第1記録ヘッドの位置補正が行われ、ついでステップ206にて変動量ΔPに基づいて第2記録ヘッドの位置補正が行われる。
【0041】
図12は、図3に示した記録部での記録時の手順を示すフロー図である。ここでは、主走査方向の記録動作が終了して副走査方向に走行ユニット33・34を移動させる度に、フォーカステーブルを参照して記録ヘッド22・23の位置補正動作の要否が判定される。
【0042】
まずステップ301にて記録プレートに対して主走査方向の記録動作が行われ、つづくステップ302にて画像データの終了を示すコマンドがなく、記録が終了していないものと判定されると、ステップ303に進んでフォーカステーブルを参照して次位置の補正量を取得し、ついでステップ304にて補正処理の必要があるか否かの判定が行われ、ここで補正処理の必要がない場合は、ステップ305に進んで走行ユニット33・34を次の記録位置に移動させて次の主走査方向の記録動作が行われる。他方、補正処理の必要がある場合は、ステップ306に進んで走行ユニット33・34を次の記録位置に移動させると共に、ステップ307にて補正量に応じてフォーカスモータ31・32を動作させて記録ヘッド22・23を移動させた上で次の主走査方向の記録動作が行われる。
【0043】
【発明の効果】
このように本発明によれば、ドラム上の位置に応じた補正量の変動状況に基づいて記録ヘッドの位置補正を行うため、距離センサを具備しない走行ユニットでも実用上十分な精度を確保することができることから、複数の走行ユニットに個別に距離センサを設ける必要がなく、製造コストの上昇を抑える上で大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像記録装置の全体を示す正面図
【図2】図1に示した画像記録装置の側面図
【図3】図1に示した記録部を示す斜視図
【図4】図3に示した記録部を逆方向から見た斜視図
【図5】図1に示した画像記録装置の主要な構成を示すブロック図
【図6】図3に示したドラムの表面を展開して示す図
【図7】図6に示した測定点を対象にした測定作業で取得されるフォーカスカーブの1例を示す図
【図8】図7に示したフォーカスカーブに基づいて取得されるフォーカステーブルを示す図
【図9】図8に示したフォーカステーブルを取得する手順を示すフロー図
【図10】図3に示した記録部で記録直前に実施される記録ヘッドの位置補正の概要を示す図
【図11】図10に示した記録前処理の手順を示すフロー図
【図12】図3に示した記録部での記録時の手順を示すフロー図
【符号の説明】
1 ドラム
2 記録部
22・23 記録ヘッド
31・32 フォーカスモータ
33・34 走行ユニット
38 距離センサ
41 ガイドレール
44 円筒パイプ状部材
45 回転軸
46 蓋状部材
54 リニアモータ
55 記録制御部
61 主制御部(演算手段)
62 メモリ(記憶手段)
63 計測制御部
A・B 記録プレート

Claims (1)

  1. 記録プレートが巻き付けられるドラムと、
    記録プレートに露光用の光を照射する記録ヘッド、及びその光軸方向の位置を補正する位置補正手段を備え、同一のガイドレールに沿って前記ドラムの軸方向に走行可能な複数の走行ユニットと、
    この複数の走行ユニットのいずれかに搭載されて前記ドラムの外周面に対する光軸方向の離間距離を測定する距離センサと、
    この距離センサによる測定作業により予め取得された、前記ドラム上の位置に応じた補正量の変動状況に関する位置別補正情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶された前記位置別補正情報に基づいて前記位置補正手段で前記記録ヘッドの位置を補正しながら前記記録ヘッドに記録を行わせる記録制御手段とを有し、
    前記ドラムは、円筒パイプ状部材の両端の開放部を、回転軸を備えた蓋状部材で閉鎖する態様で形成され、前記位置別補正情報を取得するために前記ドラムの外周面上に設定された複数の測定点が、前記ドラムの軸方向両端部分に比較して軸方向中央部分が密となるように配置されたことを特徴とする画像記録装置。
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