JP4339265B2 - 転がり軸受の潤滑装置 - Google Patents

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この発明は、工作機械主軸用の転がり軸受等に適用される潤滑装置に関する。
工作機械主軸では、加工能率を上げるため、ますます高速化の傾向にある。主軸の高速化に伴い、主軸軸受の潤滑も、搬送エアに潤滑油を混合して油をノズルより軸受内に噴射するエアオイル給油が多く用いられている。一般的なエアオイル潤滑は、多量の高圧エアを必要とし、騒音も大きいため、低騒音、省エネ、省資源の目的から、新しいエアオイル潤滑構造も提案されている(例えば特許文献1)。
この種の潤滑装置の従来例を図7に示す。この潤滑装置は、スピンドル装置70の外部にある油供給部71から量調整された潤滑油を供給する。この循環油を、ノズル72から微量ずつ吐出して、主軸73を支持する転がり軸受74の内輪外径部の斜面部に付着させ、油の表面張力と内輪の回転に伴う遠心力を利用して転がり軸受内に供給する。このようなスピンドル装置70は、加工精度の確保を目的として、軸受箱75内に冷却油を通して冷却を行うのが通常である。冷却油の供給は、冷却油供給装置76の吐出ポンプにより、圧力油を軸受箱75の外径部の冷却溝77に導き、冷却溝77の油出口部から冷却油供給装置76に戻す循環方式が一般的である。
また、一般的なエアオイル潤滑は、軸受の冷却作用が小さく、高速運転すると内外輪の温度差(内輪>外輪)のために、予圧過大等を生じさせる欠点がある。軸受の温度上昇を小さく抑える潤滑方法としては、多量の油を軸受内に噴射し、軸受の潤滑と軸受の冷却を同時に行うジェット噴射があるが、この潤滑法は、油供給のための設備が必要になることと、軸受内油の攪拌に伴うパワーロスが大きくなる欠点がある。
これらの欠点を解消する目的で、新しい潤滑方法も提案されている(例えば、特許文献2〜4)。これらはいずれも、軸受の冷却は、主軸内径部に通油することで軸を冷却(軸芯冷却)し、軸受の循環は軸心冷却油の一部を主軸内径部より細管等で軸受内に導入して行う。この潤滑法によれば、軸を冷却することで、内輪の温度上昇を抑制し、軸受潤滑油量も抑制できることから、主軸のパワーロスも小さく抑えられる。
特開2002−61657号公報 特開平7−24687号公報 特開平7−145819号公報 特開平10−58278号公報
上記図7の従来例では、軸受74の潤滑油供給のための専用の油供給部71が必要であり、設備コストが高くなる。また、油供給部71におけるタンク内の油量の管理を行う必要があり、メンテナンスの手間がかかる。
また、従来の特許文献2〜4等に示されるような軸芯冷却併用の潤滑構造は、軸内径部および回転継手部の構造が複雑になる等の難点がある。
この発明の目的は、潤滑および冷却を図りながら、潤滑油供給のための専用の油供給装置が不要で、付帯設備のコストが低減できる転がり軸受の潤滑装置を提供することである。
この発明の転がり軸受の潤滑装置は、転がり軸受内に、この転がり軸受の外輪に隣接する潤滑油導入部材から潤滑油を吐出して潤滑する転がり軸受の潤滑装置であって、内輪の端面に円周溝を設け、上記潤滑油導入部材は上記円周溝に対向して開口する吐出口を有するものとする。上記内輪の外径面に、上記内輪の軌道面側が大径となり、上記円周溝内にある潤滑油をこの潤滑油に作用する遠心力と表面張力とで内輪の軌道面に導く斜面部を設ける。前記潤滑油導入部材は、側面から軸方向に延びる鍔状部を有する。この鍔状部の先端で形成されるシール部が保持器の内径面と内輪との間で転動体の近傍に位置し、前記シール部は内輪の斜面部に隙間を持って沿わせてあり、前記潤滑油導入部材を軸方向に貫通する横孔を有し前記鍔状部の内側から潤滑油を排出する排油回収路を設ける。この転がり軸受の潤滑装置は、潤滑油導入部材から前記円周溝に吐出された潤滑油のうちの微量が前記内輪の回転による前記遠心力と表面張力とで前記斜面部から前記転がり軸受内に導入され前記円周溝に吐出された大半の潤滑油は前記排油回収路から回収されるものとする。
この構成によると、潤滑油導入部材から吐出される油が内輪の円周溝に受けられることで内輪の冷却が可能であるとともに、上記円周溝で受けられた油のうち極微量を内輪の斜面部を経て軸受に潤滑油として供給することができる。すなわち、内輪端面の円周溝に付着した油が、この油に作用する遠心力と表面張力とにより、溝内面→端面→内輪外径の斜面部へと付着しながらの流れを生じ、軸受内に導入される。このように、発熱源である内輪を直接に油で冷却しながら、その冷却油の一部が潤滑油に使用されることになるため、軸芯冷却を使用せずに効率的に内輪温度上昇を低減し、しかも過剰な潤滑油の攪拌による軸受駆動のパワーロスが小さく抑えられ、攪拌による発熱も低減される。そのため、潤滑および冷却を図りながら、潤滑油供給のための専用の油供給装置が要らず、コスト低減が可能となる。また、前記シール部を設けたため、内輪斜面部を経て軸受内に導入される潤滑油が途中で飛散することを防止でき、より確実に軸受内に潤滑油を供給できる。
この発明において、上記内輪端面の円周溝の外周側内壁面を、内輪端面側が大径となるテーパ面とし、このテーパ面から上記内輪の上記斜面部に続く内輪表面を、円弧状の断面形状としても良い。
この構成の場合、内輪の回転による遠心力と油の表面張力による上記円周溝から斜面部への油の移行が円滑に行われることになり、軸受へ潤滑油をより確実に供給できる。
この発明において、前記潤滑油導入部材における鍔状部の前記シール部よりも基端側の部分に、内径側に向けて開口する排油円周溝が形成され、前記排油回収路は、前記排油円周溝の形成部から潤滑油導入部材内を軸方向に貫通する前記横孔と、この横孔の開口部を蓋部材で覆って構成され径方向に向けて延びる縦孔とを有するものとしてもよい。
また、この発明においても、軸受箱に設けられた冷却油循環路へ冷却油を供給する冷却油供給装置の吐出冷却油の一部を、上記循環油導入部材へ吐出用の潤滑油として導く潤滑油供給経路に設けて良い。
この構成の場合、冷却油による軸受箱の冷却と、潤滑油として内輪端面の円周溝に吐出した油により、軸に固定された軸受内輪の冷却が行われるので、冷却油供給装置は一つで済む。
この発明の転がり軸受の潤滑装置は、転がり軸受内に、この転がり軸受の外輪に隣接する潤滑油導入部材から潤滑油を吐出して潤滑する転がり軸受の潤滑装置であって、内輪の端面に円周溝を設け、上記潤滑油導入部材は上記円周溝に対向して開口する吐出口を有するものとし、上記内輪の外径面に、上記内輪の軌道面側が大径となり、上記円周溝内にある潤滑油をこの潤滑油に作用する遠心力と表面張力とで内輪の軌道面に導く斜面部を設け、前記潤滑油導入部材は、側面から軸方向に延びる鍔状部を有し、この鍔状部の先端で形成されるシール部が保持器の内径面と内輪との間で転動体の近傍に位置し、前記シール部は内輪の斜面部に隙間を持って沿わせてあり、前記潤滑油導入部材を軸方向に貫通する横孔を有し前記鍔状部の内側から潤滑油を排出する排油回収路を設け、前記潤滑油導入部材から前記円周溝に吐出された潤滑油のうちの微量が前記内輪の回転による前記遠心力と表面張力とで前記斜面部から前記転がり軸受内に導入され前記円周溝に吐出された大半の潤滑油は前記排油回収路から回収されるものとしたため、潤滑および冷却を図りながら、潤滑油供給のための専用の油供給装置が不要で、付帯設備のコストが低減でき、かつ潤滑油供給系によって構造の複雑化を招くことがない。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1はこの実施形態の転がり軸受の潤滑装置を備えたスピンドル装置の一例を示す。このスピンドル装置24は工作機械に応用されるものであり、主軸25の端部に工具またはワークのチャックが取付けられる。主軸25は、軸方向に離れた複数(ここでは2つ)の転がり軸受1により支持されている。各転がり軸受1の内輪2は主軸25の外径面に嵌合し、外輪3は軸受箱26の内径面に嵌合している。これら内外輪2,3は、内輪押さえ27および外輪押さえ28により、軸受箱26内に固定されている。軸受箱26は、内周軸受箱26Aと外周軸受箱26Bの二重構造とされ、内外の軸受箱26A,26B間に冷却油循環路29が形成されている。両転がり軸受1の外輪3同士の間には外輪間座30および潤滑油導入部材31が、また内輪2同士の間には内輪間座32がそれぞれ設けられている。主軸25の一端部には、内輪押さえ27に押し当てて転がり軸受1を固定する軸受固定ナット33が螺着されている。
冷却油循環路29の一端には外周軸受箱26Bを貫通して軸受箱26の外径に開口する導入孔29aが、また冷却油循環路29の他端には外周軸受箱26Bを貫通して軸受箱26の外径に開口する導出孔29bがそれぞれ形成されている。冷却油循環路29と冷却油供給装置34とは、冷却油供給回路35および冷却油戻り回路36を介して連通している。
転がり軸受1の潤滑装置は、上記冷却油供給装置34の吐出冷却油の一部を、潤滑油として上記潤滑油導入部材31から微量ずつ吐出し、転がり軸受1内に供給するものである。この潤滑装置は、潤滑油導入部材31と、上記冷却油供給回路35から分岐して、冷却油供給装置34の吐出冷却油の一部を潤滑油として潤滑油導入部材31へ導く潤滑油供給回路37とを有する。潤滑油供給回路37には、流入油量調整用の圧力調整弁38と、油ろ過器39とが設けられている。
図2,図3は図1におけるA部およびB部の拡大断面図を示す。図2のように、この潤滑装置では、潤滑油導入部材31から吐出される潤滑油を受ける油受け円周溝43が、潤滑油導入部材31に隣接する転がり軸受1の内輪2の端面に設けられている。内輪2の外径面には、その軌道面2a側が大径となり、上記油受け円周溝43内に溜まる潤滑油を、この潤滑油に作用する遠心力と表面張力とで内輪2の軌道面2aに導く斜面部2bが形成されている。潤滑油導入部材31は、内輪2の上記油受け円周溝43に対向して開口する吐出口20を有し、この潤滑油導入部材31および内周軸受箱26Aにわたって形成される潤滑油供給路12が上記吐出口20に連通している。潤滑油導入部材31は、側面から軸受1に向けて軸方向に延びる鍔状部31aを有し、その先端のシール部31aaを保持器5の内径面と内輪2の間における転動体4の近傍に位置させている。シール部31aaは、内径面が内輪2の斜面部2bと同一角度αの傾斜面に形成されている。このシール部31aaは、内輪2の斜面部2bに隙間δを持って一部が沿わせてある。上記内輪2の端面の油受け円周溝43の外径面は、内輪端面側が大径となるテーパ面43aとされており、このテーパ面43aから内輪2の斜面部2bに続く内輪表面部2cは円弧状の断面形状とされている。
潤滑油導入部材31における鍔状部31aの上記シール部31aaよりも基端側の部分には、内径側に向けて開口する排油円周溝44が形成され、この排油円周溝44は潤滑油導入部材31から内周軸受箱26Aにわたって形成された排油回収路45(図3)に連通している。排油回収路45は、図3のように上記排油円周溝44の形成部から潤滑油導入部材31内を軸方向に貫通する横孔46、この横孔46の開口部を蓋部材52で覆って構成され内径側に向けて延びる縦孔47と、この縦孔47に続けて潤滑油導入部材31に形成され内径側に向けて延びる縦孔48からなる排油通路49と、内周軸受箱26Aの外径面に形成された排油溝50および排油孔51とで構成される。排油孔51は軸方向に延びて内周軸受箱26Aの端面に開口している。排油溝50は複数箇所設けられ、一部の排油溝50を介して、上記排油通路49以外からの排油が上記排油孔51に導出される。排油孔51に導出された排油は、排油ポンプ53(図1)によって冷却油供給装置34に回収される。
この実施形態の潤滑装置では、潤滑油導入部材31の吐出口20から吐出される油のうち、極微量が転がり軸受1の潤滑油として使用され、大半量は内輪2の冷却に供される。すなわち、潤滑油導入部材31の吐出口20から内輪2の油受け円周溝43に向けて油が吐出されることにより内輪2の冷却が行われる。冷却に供された油の大半量は、排油円周溝44や他の経路から排油回収路45を経て、排油ポンプ53により冷却油供給装置34に戻される。内輪2の油受け円周溝43に吐出された油のうちの極微量は、内輪2の回転に伴う遠心力と油の表面張力により、上記油受け円周溝43のテーパ面43aから斜面部2bに沿って軸受1内に導入され、潤滑油として使用される。なお、転がり軸受1の外輪3の冷却は、冷却油循環路29を流れる冷却油によって行われる。
このように、この実施形態の潤滑装置では、内輪端面に油受け円周溝43を設け、潤滑油導入部材31はこの油受け円周溝43に対向して吐出口20を開口させ、内輪2の外径面に斜面部2bを設けているので、潤滑油導入部材31の吐出口20から吐出される油が内輪2の油受け円周溝43に受けられることで内輪2の冷却が可能であるとともに、油受け円周溝43に受けられた油のうち、極微量を内輪2の斜面部2bを経て軸受1に潤滑油として供給することができる。このため、潤滑油供給のための専用の油供給装置が要らずコスト低減が可能で、供給油量調整のメンテナンスが不要となると共に、軸受内輪2の冷却も可能となる。
特に、高温となり易い発熱源である内輪3を直接に油で冷却しながら、その冷却油の一部が潤滑油に使用されることになるため、軸芯冷却を使用せずに効率的に内輪温度上昇を低減し、しかも過剰な潤滑油の攪拌による軸受駆動のパワーロスが小さく抑えられ、攪拌による発熱も低減する。
また、内輪2の端面の油受け円周溝43の外周側内壁面を、内輪端面側が大径となるテーパ面43aとし、このテーパ面43aから内輪2の斜面部2bに続く内輪表面2cを、円弧状の断面形状としているので、内輪2の回転による遠心力と油の表面張力による上記油受け円周溝43から斜面部2bへの油の移行が円滑に行われることになり、軸受1へ潤滑油を確実に供給できる。
さらに、潤滑油導入部材31には、内輪2の斜面部2bに隙間δを持って対向し、かつ保持器5の内径側まで延びるシール部31aaを設けているので、内輪斜面部2bを経て軸受1内に導入される潤滑油が途中で飛散するのを防止でき、より確実に軸受1内に潤滑油を供給できる。
図4〜図6は、他の実施形態を示す。図4はこの実施形態の転がり軸受の潤滑装置を備えた縦型のスピンドル装置24の一例を示し、図5および図6は図4におけるC部およびD部の拡大断面図を示す。この実施形態は、図1〜図3に示した実施形態における潤滑装置を、縦に設置したスピンドル装置24における転がり軸受1の潤滑に使用したものである。そのため、重力による軸受1内への油流入を考慮して、図5および図6のように潤滑油導入部材31は転がり軸受1の下側位置に設置してある。その他の構成は図1〜図3の実施形態の場合と同様である。潤滑油導入部材31をこのような配置とすることにより、軸受内への油の過剰流入が防止される。したがって、下側の転がり軸受1に対応する潤滑油導入部材31の組込み位置は、軸受1の正面側とされる。
この実施形態の場合も、図1〜図3に示した横型のスピンドル装置24に適用した潤滑装置と同様に、転がり軸受1への潤滑油供給と内輪2の冷却とが行われる。
この発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の潤滑装置を備えたスピンドル装置およびこれに接続される油供給装置を示す構成図である。 図1におけるA部の拡大断面図である。 図1におけるB部の拡大断面図である。 この発明の他の実施形態に係る転がり軸受の潤滑装置を備えたスピンドル装置およびこれに接続される油供給装置を示す構成図である。 図4におけるC部の拡大断面図である。 図4におけるD部の拡大断面図である。 従来の転がり軸受の潤滑装置を備えたスピンドル装置およびこれに接続される油供給装置を示す構成図である。
符号の説明
1…転がり軸受
2…内輪
2a…軌道面
2b…斜面部
5…保持器
20…吐出口
26…軸受箱
29…冷却油循環路
31…潤滑油導入部材
31aa…シール部
34…冷却油供給装置
35…冷却油供給回路
38…圧力調整弁
39…油ろ過器
42…吐出口
43…油受け円周溝
43a…テーパ面

Claims (4)

  1. 転がり軸受内に、この転がり軸受の外輪に隣接する潤滑油導入部材から潤滑油を吐出して潤滑する転がり軸受の潤滑装置において、内輪の端面に円周溝を設け、上記潤滑油導入部材は上記円周溝に対向して開口する吐出口を有するものとし、上記内輪の外径面に、上記内輪の軌道面側が大径となり、上記円周溝内にある潤滑油をこの潤滑油に作用する遠心力と表面張力とで内輪の軌道面に導く斜面部を設け、前記潤滑油導入部材は、側面から軸方向に延びる鍔状部を有し、この鍔状部の先端で形成されるシール部が保持器の内径面と内輪との間で転動体の近傍に位置し、前記シール部は内輪の斜面部に隙間を持って沿わせてあり、前記潤滑油導入部材を軸方向に貫通する横孔を有し前記鍔状部の内側から潤滑油を排出する排油回収路を設け、前記潤滑油導入部材から前記円周溝に吐出された潤滑油のうちの微量が前記内輪の回転による前記遠心力と表面張力とで前記斜面部から前記転がり軸受内に導入され前記円周溝に吐出された大半の潤滑油は前記排油回収路から回収されることを特徴とする転がり軸受の潤滑装置。
  2. 請求項1において、上記内輪端面の円周溝の外周側内壁面を、内輪端面側が大径となるテーパ面とし、このテーパ面から上記内輪の上記斜面部に続く内輪表面を、円弧状の断面形状とした転がり軸受の潤滑装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記潤滑油導入部材における鍔状部の前記シール部よりも基端側の部分に、内径側に向けて開口する排油円周溝が形成され、前記排油回収路は、前記排油円周溝の形成部から潤滑油導入部材内を軸方向に貫通する前記横孔と、この横孔の開口部を蓋部材で覆って構成され径方向に向けて延びる縦孔とを有する転がり軸受の潤滑装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、軸受箱に設けられた冷却油循環路へ冷却油を供給する冷却油供給装置の吐出冷却油の一部を、上記循環油導入部材へ吐出用の潤滑油として導く潤滑油供給経路に設けた転がり軸受の潤滑装置。
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