JP2002361540A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置

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JP2002361540A
JP2002361540A JP2001168388A JP2001168388A JP2002361540A JP 2002361540 A JP2002361540 A JP 2002361540A JP 2001168388 A JP2001168388 A JP 2001168388A JP 2001168388 A JP2001168388 A JP 2001168388A JP 2002361540 A JP2002361540 A JP 2002361540A
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oil
bearing
outward flange
machine tool
collar
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JP2001168388A
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English (en)
Inventor
Shihou Katsumata
志芳 勝又
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/6659Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
    • F16C33/6662Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles the liquid being carried by air or other gases, e.g. mist lubrication

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受の潤滑に使用された潤滑油を速やかに排
出することのできる工作機械の主軸装置を提供する。 【解決手段】 固定ハウジング1に対して主軸2を回転
自在に支持するアンギュラ玉軸受3〜6の潤滑を、給油
路25を通して一方の側面側から軸受3〜6にオイルエア
を送り込み、軸受3〜6の潤滑に使用されたオイルエア
を、軸受3〜6の他方の側面側から排油路29を通して排
出することにより行う工作機械の主軸装置である。アン
ギュラ玉軸受3〜6のオイルエア排出側において主軸2
の周囲にカラー12、14、15を固定する。カラー12、14、
15に外向きフランジ30、31、32を一体に形成する。外向
きフランジ30、31、32の周縁部を排油路29に臨ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の主軸
装置において、固定ハウジングに対して主軸を回転自在
に支持する軸受の潤滑を、給油路を通して一方の側面側
から軸受にオイルエアを送り込み、軸受の潤滑に使用さ
れたオイルエアを、軸受の他方の側面側から排油路を通
して排出することにより行うようになされた工作機械の
主軸装置に関する。
【0002】この明細書において、オイルミストおよび
オイルエアの両者を含めて「オイルエア」と表現するも
のとする。
【0003】
【従来の技術】たとえば鉛直状の主軸を有する工作機械
の主軸装置では、従来、固定ハウジングの内側において
主軸が複数の転がり軸受を介して回転自在に支持され、
固定ハウジングから軸受外輪固定用カラーにかけて、一
端が各軸受の一側面を向くように開口した給油路が形成
され、同じく固定ハウジングに、一端開口が固定ハウジ
ングの内周面における各軸受の他側面側に開口した排油
路が形成されている。
【0004】そして、固定ハウジングに対して主軸を回
転自在に支持する軸受の潤滑は、次のようにして行われ
ている。すなわち、給油路を通して一方の側面側から軸
受にオイルエアを送り込み、軸受の潤滑に使用されたオ
イルエアを、軸受の他方の側面側から排油路を通して排
出することにより、軸受の潤滑が行われている。
【0005】上述したような従来の主軸装置の一例を図
5〜図7に示す。なお、図6は、便宜的に、給油路と排
油路とが実際の位置とは異なって、周方向に同一位置に
あるように示してある。
【0006】なお、以下の説明において、図1および図
5の上下、左右をそれぞれ上下、左右というものとす
る。
【0007】図5および図6において、固定ハウジング
(1)の内側に鉛直状の中空主軸(2)が配され、主軸(2)の
下部は上下方向に間隔をおいた2箇所で、それぞれ並列
組合せとなされた2つのアンギュラ玉軸受(3)(4)(5)(6)
により回転自在に支持されている。上側の2つのアンギ
ュラ玉軸受(3)(4)は、外輪(3a)(4a)の背面が下方を向く
ような並列組合せとなされ、下側の2つのアンギュラ玉
軸受(5)(6)は、外輪(5a)(6a)の正面が下方を向くような
並列組合せとなされている。そして、これらのアンギュ
ラ玉軸受(3)〜(6)により、ラジアル荷重と2方向のスラ
スト荷重が受けられるようになっている。
【0008】全てのアンギュラ玉軸受(3)〜(6)の外輪(3
a)〜(6a)は、固定ハウジング(1)の内周面に形成された
段部(1a)と、固定ハウジング(1)の下端部に固定された
蓋(7)とにより挟着されており、隣り合う外輪(3a)〜(6
a)間にはそれぞれカラー(8)(9)(10)が介在させられてい
る。なお、固定ハウジング(1)の内周面には、段部(1a)
を形成するための小径部(1b)が設けられている。また、
蓋(7)には、固定ハウジング(1)内にはめ入れられた円筒
状部(7a)が一体に形成され、この円筒状部(7a)にその上
端から切り欠き(7b)が形成されている。全てのアンギュ
ラ玉軸受(3)〜(6)の内輪(3b)(4b)(5b)(6b)は、主軸(2)
の外周面に形成された段部(2a)と、主軸(2)の下端部に
ねじはめられたナット(11)とにより挟着されており、隣
り合う内輪(3b)〜(6b)間および最上位の内輪(3a)と段部
(2a)との間にそれぞれカラー(12)(13)(14)(15)が介在さ
せられている。
【0009】図7に示すように、上側の2つのアンギュ
ラ玉軸受(3)(4)の外輪(3a)(4a)間に配されたカラー(8)
の内周面の上部に肉厚の大きい内向きフランジ(16)が一
体に形成されている。また、カラー(8)の下半部(8a)に
おける外周面の外径は、上半部(8b)の外周面の外径より
も小さくなされており、これにより固定ハウジング(1)
の内周面とカラー(8)の下半部(8a)の外周面との間に環
状の隙間(17)が全周にわたって設けられている(図6参
照)。さらに、カラー(8)の下半部(8a)には、その下端
から切り欠き(18)が形成されている。図示の例では、切
り欠き(18)の数は1つであるが、これは適宜変更可能で
ある。カラー(8)には、その上半部(8b)の外周面から内
向きフランジ(16)の径方向内端側に伸びかつ先端部が上
方に屈曲して内向きフランジ(16)上面に開口した略L字
状の貫通穴(19)が形成されている。
【0010】下側の2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)の外
輪(5a)(6a)間に配されたカラー(10)は、図7に示すカラ
ー(8)と上下対称形であり、同一部分には同一符号を付
す。。上から2番目のアンギュラ玉軸受(4)の外輪(4a)
と下から2番目のアンギュラ玉軸受(5)の外輪(5a)との
間に配されたカラー(9)の内周面における上下両端部
に、それぞれ肉厚の大きい内向きフランジ(20)が一体に
形成されている。カラー(9)には、その外周面の上端部
から上側の内向きフランジ(20)の径方向内端側に伸びか
つ上方に屈曲して内向きフランジ(20)上面に開口した略
L字状の貫通穴(21)が形成されるとともに、その外周面
の下端部から下側の内向きフランジ(20)径方向内端側に
伸びかつ下方に屈曲して内向きフランジ(20)下面に開口
した略L字状貫通穴(22)が形成されている。
【0011】主軸(2)の段部(2a)と最上位のアンギュラ
玉軸受(3)の内輪(3b)との間に配されたカラー(15)に
は、外向きフランジ(23)が一体に形成されている。
【0012】固定ハウジング(1)の左側部分における上
側の2つのアンギュラ玉軸受(3)(4)よりも若干下方の高
さ位置、および下側の2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)よ
りも若干上方の高さ位置に、それぞれその外周面から径
方向内方に伸びた直線状貫通穴(24A)(24B)(24C)(24D)が
形成されている。これらの貫通穴(24A)〜(24D)は、それ
ぞれカラー(8)〜(10)の貫通穴(19)(21)(22)に通じてい
る。そして、固定ハウジング(1)の各貫通穴(24A)〜(24
D)とカラー(8)〜(10)の各貫通穴(19)(21)(22)とにより
給油路(25)が形成されている。
【0013】固定ハウジング(1)の右側部分の下端部に
おける最下位のアンギュラ玉軸受(6)よりも若干下方で
かつ蓋(7)の切り欠き(7b)と対応する高さ位置に、その
外周面から径方向内方に伸びる短い直線状の横向き貫通
穴(26)が形成されている。また、固定ハウジング(1)の
右側部分に、横向き貫通穴(26)の内周面から上方に伸び
かつ先端が固定ハウジング(1)の小径部(1b)に至る直線
状の縦向き穴(27)が形成されている。さらに、固定ハウ
ジング(1)の右側部分における最上位のアンギュラ玉軸
受(3)よりも若干上方の高さ位置、ならびに上側の2つ
のアンギュラ玉軸受(3)(4)間のカラー(8)および下側の
2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)間のカラー(10)の切り欠
き(18)と対応する高さ位置に、それぞれ縦向き穴(27)の
内周面から径方向内方に伸びる短い直線状の横向き貫通
穴(28A)(28B)(28C)が形成されている。そして、これら
の穴(26)(27)(28A)(28B)(28C)により排油路(29)が形成
されている。
【0014】このような構成の主軸装置において、主軸
(2)の回転時に、潤滑油のオイルエアを、各給油路(25)
内に送り込み、各カラー(8)〜(10)の貫通穴(19)(21)(2
2)の径方向内端開口からアンギュラ玉軸受(3)〜(6)に向
かって吐出する。このとき、カラー(8)〜(10)の貫通穴
(19)(21)(22)から吐出されたオイルエアが確実にアンギ
ュラ玉軸受(3)〜(6)に届くように、予め大気圧よりも高
い任意の圧力に加圧されたオイルエアを各給油路(25)に
送り込むようにする。こうして、各アンギュラ玉軸受
(3)〜(6)の潤滑が行われる。
【0015】ここで、排油路(29)は大気中に通じている
ため、その内部の圧力は大気圧とほぼ同等であり、供給
側の圧力よりも低い圧力となっている。したがって、ア
ンギュラ玉軸受(3)〜(6)の一方の側面側から供給された
オイルエアは他方の側面側に抜け、直接横向き貫通穴(2
8A)の径方向内端開口から排油路(29)内に入り、また切
り欠き(7b)を通って横向き貫通穴(26)の径方向内端開口
から排油路(29)内に入り、さらに切り欠き(18)および隙
間(17)を通って横向き貫通穴(28B)(28C)の径方向内端開
口から排油路(29)内に入り、排油路(29)を通って大気中
へ排出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
主軸装置において、アンギュラ玉軸受(3)〜(6)の内外輪
(3b)〜(6b)、(3a)〜(6a)および玉の表面や、各外輪側カ
ラー(8)〜(10)や、最上位の内輪側カラー(15)の表面に
付着した潤滑油は、次第に集まって大きな塊となる。こ
のような潤滑油は、エアーの流れに押されながら移動す
るが、エアーの流れが弱かったり、段差があってエアー
が滞留する場所があると、そこで停滞する。
【0017】アンギュラ玉軸受(3)〜(6)内に潤滑油が停
滞した場合、軸受(3)〜(6)内の潤滑油量が過剰になる。
アンギュラ玉軸受(3)〜(6)内に存在する潤滑油は、その
攪拌抵抗により熱の発生を促すので、軸受(3)〜(6)内に
過剰の潤滑油が存在すると、発熱量が大きくなって軸受
温度が過剰に上昇する。軸受温度が上昇すると、潤滑油
の劣化や軸受予圧の増大をもたらし、アンギュラ玉軸受
(3)〜(6)の損傷を引き起こすおそれがある。
【0018】特に、上側の2つのアンギュラ玉軸受(3)
(4)では、その下方からオイルエアーが供給されるよう
になっているので、一旦軸受(3)(4)から出てその上側の
カラー(15)(8)の表面に付着して停滞した潤滑油が自重
により軸受(3)(4)側に逆流するので、上記問題が一層顕
著になる。
【0019】この発明の目的は、上記問題を解決し、軸
受の潤滑に使用された潤滑油を速やかに排出することの
できる工作機械の主軸装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段と発明の効果】請求項1の
発明による工作機械の主軸装置は、固定ハウジングに対
して主軸を回転自在に支持する軸受の潤滑を、給油路を
通して一方の側面側から軸受にオイルエアを送り込み、
軸受の潤滑に使用されたオイルエアを、軸受の他方の側
面側から排油路を通して排出することにより行うように
なされた工作機械の主軸装置であって、軸受のオイルエ
ア排出側において主軸の周囲にカラーが固定され、カラ
ーに外向きフランジが固定状に設けられており、外向き
フランジの周縁部が排油路に臨んでいるものである。
【0021】請求項1の発明によれば、主軸回転時に、
給油路を通して一方の側面側から軸受にオイルエアを送
り込むと、送り込まれた潤滑油は、軸受を通過した後カ
ラーの外向きフランジに付着し、主軸に固定されたカラ
ーが主軸とともに回転していることにより、遠心力によ
って外向きフランジの周縁部側に移動するととともに周
縁部から飛ばされ、排油路内に迅速かつ確実に送り込ま
れる。特に、鉛直状の主軸を有する主軸装置において、
軸受の下方からオイルエアーを供給する場合であって
も、一旦軸受から出た潤滑油は、外向きフランジに付着
して遠心力により外向きフランジの周縁部側に移動する
ととともに周縁部から飛ばされ、排油路内に確実に送り
込まれる。したがって、過剰な潤滑油が軸受内部に停滞
することがなく、潤滑油の攪拌抵抗による発熱が抑えら
れて軸受の過剰な温度上昇が防止される。その結果、潤
滑油の劣化や軸受予圧の増大が抑制されて、軸受の損傷
が防止される。
【0022】請求項2の発明による工作機械の主軸装置
は、請求項1の発明において、外向きフランジにおける
オイルエアを排出する軸受を向いた面が、径方向外側に
向かって上記軸受から遠ざかる方向に傾斜しているもの
である。この場合、外向きフランジの傾斜した面に付着
した潤滑油の遠心力による周縁部側への移動および周縁
部からの飛散が効率良く行われる。
【0023】請求項3の発明による工作機械の主軸装置
は、請求項1または2の発明において、外向きフランジ
におけるオイルエアを排出する軸受を向いた面に、その
内周縁から外周縁に向かって伸び、かつ先端が外向きフ
ランジの先端面に開口した複数の溝が、周方向に間隔を
おいて形成されているものである。この場合、軸受を通
過した後カラーの外向きフランジに付着した潤滑油は、
遠心力により、溝に案内されて外向きフランジの周縁部
側に移動するととともに周縁部から飛ばされるので、外
向きフランジに付着した潤滑油の遠心力による周縁部側
への移動および周縁部からの飛散が一層効率良く行われ
る。
【0024】請求項4の発明による工作機械の主軸装置
は、請求項3の発明において、外向きフランジに形成さ
れた溝が、径方向内側から外側に向かって主軸の回転方
向後方に湾曲しているものである。このような溝の形状
を具体的にいえば、たとえば遠心ポンプの羽根のような
形状である。この場合、外向きフランジに付着した潤滑
油の遠心力による周縁部側への移動および周縁部からの
飛散の効率が最も優れたものになる。
【0025】請求項1〜4のうちのいずれかの発明にお
いて、外向きフランジにおけるオイルエアを排出する軸
受と反対側を向いた面が、径方向外側に向かって上記軸
受側に傾斜していることがある。この場合、軸受を通過
した潤滑油が外向きフランジにおける軸受と反対側の面
まで至った場合にも、遠心力により外向きフランジの周
縁部側に移動させられて周縁部から飛ばされるので、確
実の排油路に送り込まれる。
【0026】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。なお、図1および図2において、
図5〜図7に示すものと同一物および同一部分には同一
符号を付してある。また、図2は、図6と同様に、便宜
的に、給油路と排油路とが実際の位置とは異なって、周
方向に同一位置にあるように示してある。
【0027】図1および図2に示すように、この実施形
態の場合、上側の2つのアンギュラ玉軸受(3)(4)の内輪
(3b)(4b)間に配されて主軸(2)に固定されたカラー(12)
の下端部、および下側の2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)
の内輪(5b)(6b)間に配されて主軸(2)に固定されたカラ
ー(14)の上端部に、それぞれ外輪(3a)〜(6a)側のカラー
(8)(10)と干渉しないように、外向きフランジ(30)(31)
が一体に形成されている。これらの外向きフランジ(30)
(31)の外周面は切り欠き(18)および横向き貫通穴(28B)
(28C)と同一高さ位置にあり、切り欠き(18)および隙間
(17)を介して排油路(29)に臨んでいる。また、最上位の
アンギュラ玉軸受(3)の内輪(3b)と段部(2a)との間に配
されて主軸(2)に固定されたカラー(15)には、外向きフ
ランジ(23)に代えて、外周面が横向き貫通穴(28A)と同
一高さ位置にある外向きフランジ(32)が一体に形成され
ており、その先端が排油路(29)に臨んでいる。各外向き
フランジ(30)(31)(32)の上面は径方向外方に向かって下
方に傾斜し、同じく下面は径方向外方に向かって上方に
傾斜している。上側傾斜面を(30a)(31a)(32a)で示し、
下側傾斜面を(30b)(31b)(32b)で示す。
【0028】主軸(2)にねじはめられたナット(11)に肉
厚の大きい外向きフランジ(33)が一体に形成されてお
り、その上面は径方向外方に向かって下方に傾斜してい
る。この傾斜面を(33a)で示す。
【0029】さらに、カラー(8)の内向きフランジ(16)
の下面は、径方向外方に向かって下方に傾斜している。
この傾斜面を(16a)で示す。
【0030】このような主軸装置において、主軸(2)の
回転時にアンギュラ玉軸受(3)〜(6)を潤滑する場合、従
来と同様に、潤滑油のオイルエアを各給油路内(25)内に
加圧状態で送り込み、各カラー(8)〜(10)の貫通穴(19)
(21)(22)の径方向内端開口からアンギュラ玉軸受(3)〜
(6)に向かって吐出する。吐出されたオイルエアは、他
方の側面側に抜ける。すなわち、上側の2つのアンギュ
ラ玉軸受(3)(4)に関しては、潤滑油のオイルエアは下方
から供給されて上方に排出され、下側の2つのアンギュ
ラ玉軸受(5)(6)に関しては、潤滑油のオイルエアは上方
から供給されて下方に排出される。
【0031】上側の2つのアンギュラ玉軸受(3)(4)から
排出された潤滑油は、カラー(15)(12)の外向きフランジ
(32)(30)の下側傾斜面(32b)(30b)に付着し、主軸(2)に
固定されたカラー(15)(12)が主軸(2)とともに回転して
いることにより、遠心力によって外向きフランジ(32)(3
0)の周縁部側に移動するとともに周縁部から飛散する。
飛散した潤滑油は、直接横向き貫通穴(28A)の径方向内
端開口から排油路(29)内に入り、あるいは切り欠き(18)
を通って環状の隙間(17)内に入るとともにこの隙間(17)
を経て横向き貫通穴(28B)の径方向内端開口から排油路
(29)内に入る。そして、排油路(29)を通って大気中に排
出される。外向きフランジ(32)(30)の上側傾斜面(32a)
(30a)に付着した潤滑油も上記と同様にして排油路(29)
内に入り、排油路(29)を通って大気中に排出される。ま
た、カラー(12)における外向きフランジ(30)よりも上方
の部分の外周面に付着した潤滑油、ならびにカラー(8)
の内向きフランジ(16)の外周面および傾斜面(16a)に付
着した潤滑油は、カラー(12)の外向きフランジ(30)の上
側傾斜面(30a)上に垂れ落ち、上記と同様にして排油路
(29)内に入り、排油路(29)を通って大気中に排出され
る。
【0032】下側の2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)から
排出された潤滑油は、カラー(14)の外向きフランジ(31)
の上側傾斜面(31a)およびナット(11)の外向きフランジ
(33)の傾斜面(33a)に付着し、主軸(2)に固定されたカラ
ー(14)およびナット(11)が主軸(2)とともに回転するこ
とにより、遠心力によって外向きフランジ(31)(33)の周
縁部側に移動するとともに周縁部から飛散する。飛散し
た潤滑油は、切り欠き(18)を通って環状の隙間(17)内に
入るとともにこの隙間(17)を経て横向き貫通穴(28C)の
径方向内端開口から排油路(29)内に入り、あるいは切り
欠き(7b)を通って横向き貫通穴(26)の径方向内端開口か
ら排油路(29)内に入る。そして、排油路(29)を通って大
気中に排出される。カラー(14)の外向きフランジ(31)の
下側傾斜面(31b)に付着した潤滑油も上記と同様にして
排油路(29)内に入り、排油路(29)を通って大気中に排出
される。
【0033】したがって、過剰な潤滑油がアンギュラ玉
軸受(3)〜(6)内に停滞することがなく、潤滑油の攪拌抵
抗による発熱が抑えられて軸受の過剰な温度上昇が防止
される。その結果、潤滑油の劣化や軸受予圧の増大によ
るアンギュラ玉軸受(3)〜(6)の損傷が防止される。
【0034】図3および図4はこの発明による主軸装置
の他の実施形態を示す。なお、図3および図4におい
て、図1および図2に示すものと同一物および同一部分
には同一符号を付してある。
【0035】図3および図4に示すように、この実施形
態の場合、上側の2つのアンギュラ玉軸受(3)(4)の内輪
(3b)(4b)間に配されたカラー(12)の外向きフランジ(30)
における下側傾斜面(30b)、および主軸(2)の段部(2a)と
最上位のアンギュラ玉軸受(3)との間に配されたカラー
(15)の外向きフランジ(32)における下側傾斜面(32a)
に、それぞれその内周縁から外周縁に伸びかつ先端が外
向きフランジ(30)の外周面に開口した複数の溝(40)が、
径方向に間隔をおいて複数形成されている。これらの溝
(40)は、下方から見て外側に向かって主軸(2)の回転方
向後方に湾曲しており、たとえば遠心ポンプの羽根のよ
うな形状をしている。また、溝(40)は、径方向内方から
外方に向かって徐々に深くなっている。なお、図示は省
略したが、下側の2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)の内輪
(5b)(6b)間に配されたカラー(14)の外向きフランジ(31)
における上側傾斜面(31a)、およびナット(11)の外向き
フランジ(33)の上側傾斜面(33a)にも、それぞれ溝(40)
と同様な溝が形成されている。
【0036】なお、溝(40)は、外側に向かって主軸(2)
の回転方向後方に湾曲しているものに限らず、外側に向
かって主軸(2)の回転方向後方に直線状に傾斜していて
もよい。
【0037】この実施形態において、アンギュラ玉軸受
(3)〜(6)の潤滑は、図1および図2に示す実施形態と同
様にして行われる。上側の2つのアンギュラ玉軸受(3)
(4)から排出されてカラー(15)(12)の外向きフランジ(3
2)(30)の下側傾斜面(32b)(30b)に付着した潤滑油は、主
軸(2)の回転による遠心力によって、溝(40)に案内され
て外向きフランジ(32)(30)の周縁部側に移動するととと
もに周縁部から飛散するので、潤滑油の遠心力による周
縁部側への移動および周縁部からの飛散が一層効率良く
行われる。下側の2つのアンギュラ玉軸受(5)(6)から排
出されてカラー(14)の外向きフランジ(31)およびナット
(11)の外向きフランジ(33)の上側傾斜面(31a)(33a)に付
着した潤滑油も、主軸(2)の回転による遠心力によっ
て、溝に案内されて外向きフランジ(31)(33)の周縁部側
に移動するととともに周縁部から飛散する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による主軸装置の実施形態を示す縦断
面図である。
【図2】図1の要部を拡大するとともに、便宜的に給油
路と排油路とが実際の位置とは異なって、周方向に同一
位置にあるように示す図である。
【図3】この発明による主軸装置の他の実施形態を示す
図2相当の図である。
【図4】この発明による主軸装置の他の実施形態に用い
られる内輪側のカラーを示す斜視図である。
【図5】従来の主軸装置を示す縦断面図である。
【図6】図5の要部を拡大するとともに、便宜的に給油
路と排油路とが実際の位置とは異なって、周方向に同一
位置にあるように示す図である。
【図7】従来の主軸装置に用いられる外輪側のカラーを
示す一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
(1):固定ハウジング (2):主軸 (3)(4)(5)(6):アンギュラ玉軸受 (12)(14)(15):カラー (25):給油路 (29):排油路 (30)(31)(32):外向きフランジ (40):溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ハウジングに対して主軸を回転自在
    に支持する軸受の潤滑を、給油路を通して一方の側面側
    から軸受にオイルエアを送り込み、軸受の潤滑に使用さ
    れたオイルエアを、軸受の他方の側面側から排油路を通
    して排出することにより行うようになされた工作機械の
    主軸装置であって、軸受のオイルエア排出側において主
    軸の周囲にカラーが固定され、カラーに外向きフランジ
    が固定状に設けられており、外向きフランジの周縁部が
    排油路に臨んでいる工作機械の主軸装置。
  2. 【請求項2】 外向きフランジにおけるオイルエアを排
    出する軸受を向いた面が、径方向外側に向かって上記軸
    受から遠ざかる方向に傾斜している請求項1の工作機械
    の主軸装置。
  3. 【請求項3】 外向きフランジにおけるオイルエアを排
    出する軸受を向いた面に、その内周縁から外周縁に向か
    って伸び、かつ先端が外向きフランジの先端面に開口し
    た複数の溝が、周方向に間隔をおいて形成されている請
    求項1または2の工作機械の主軸装置。
  4. 【請求項4】 外向きフランジに形成された溝が、径方
    向内側から外側に向かって主軸の回転方向後方に湾曲し
    ている請求項3の工作機械の主軸装置。
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