JP4333469B2 - 自動変速機のクラッチ装置 - Google Patents

自動変速機のクラッチ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4333469B2
JP4333469B2 JP2004137421A JP2004137421A JP4333469B2 JP 4333469 B2 JP4333469 B2 JP 4333469B2 JP 2004137421 A JP2004137421 A JP 2004137421A JP 2004137421 A JP2004137421 A JP 2004137421A JP 4333469 B2 JP4333469 B2 JP 4333469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
piston
friction engagement
engagement element
clutch device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004137421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005320990A5 (ja
JP2005320990A (ja
Inventor
博文 大西
勇治 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004137421A priority Critical patent/JP4333469B2/ja
Priority to PCT/JP2005/008742 priority patent/WO2005108812A1/ja
Priority to EP05738746.6A priority patent/EP1744073B1/en
Priority to CNB2005800144651A priority patent/CN100494720C/zh
Priority to US11/579,506 priority patent/US7637363B2/en
Publication of JP2005320990A publication Critical patent/JP2005320990A/ja
Publication of JP2005320990A5 publication Critical patent/JP2005320990A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4333469B2 publication Critical patent/JP4333469B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/06Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch
    • F16D25/062Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces
    • F16D25/063Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially
    • F16D25/0635Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs
    • F16D25/0638Fluid-actuated clutches in which the fluid actuates a piston incorporated in, i.e. rotating with the clutch the clutch having friction surfaces with clutch members exclusively moving axially with flat friction surfaces, e.g. discs with more than two discs, e.g. multiple lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/10Clutch systems with a plurality of fluid-actuated clutches
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/12Details not specific to one of the before-mentioned types

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

本発明は、自動変速機に備えられるクラッチ装置に関し、特に、そのクラッチ装置を小型化することができる技術に関する。
クラッチ装置の小型化を図るために、1つのクラッチドラムに2組の摩擦係合要素を支持させたクラッチ装置が知られている。かかるクラッチ装置の場合、クラッチドラムの内周側に、一方の摩擦係合要素を係合させるためのピストンを配置し、クラッチドラムの外周側に、他方の摩擦係合要素を係合させるためのピストンを配置することが考えられ、そのような構成において、一方のピストンを、所謂、引きピストンとしたものが知られている(たとえば、特許文献1)。
特許文献1に記載のクラッチ装置では、外周側のピストンを引きピストンとしており、そのピストンがクラッチドラムから離隔する方向に移動させられたときに、一方の摩擦係合要素が係合させられる。
特開2003−106341号公報
ところで、上記特許文献1のクラッチ装置は、回転軸に、クラッチドラムと一体回転し、クラッチドラムのインナドラムと考えることもできる軸状部材をスプラインにより結合し、その軸状部材に、両方のピストンを摺動可能としている。そのため、その軸状部材は2つのピストンが摺動可能な長さが必要であり、軸長が比較的長くなってしまい、ひいては、クラッチ装置全体が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、小型化を図ることができるクラッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための第1発明は、(a)クラッチドラムと、(b)そのクラッチドラムに支持される第1および第2摩擦係合要素と、(c)そのクラッチドラムの外周側において軸方向に移動可能に配置され、前記第1摩擦係合要素を係合させるための第1ピストンと、(d)そのクラッチドラムの内周側において軸方向に移動可能に配置され、前記第2摩擦係合要素を係合させるための第2ピストンとを備えた自動変速機のクラッチ装置であって、(e)前記クラッチドラムは、回転軸に溶接されるインナドラムと、そのインナドラムに溶接され前記第1摩擦係合要素および前記第2摩擦係合要素を支持するアウタドラムとからなり、(f)前記第1ピストンが前記インナドラムに対して軸方向に摺動可能とされ、(g)前記第2ピストンが前記回転軸に対して軸方向に摺動可能とされ、(h)前記回転軸と前記インナドラムとの溶接部、および前記インナドラムと前記アウタドラムとの溶接部は、径方向に並設されていることを特徴とする。
また、第発明は、第発明のクラッチ装置において、前記アウタドラムは、前記インナドラムに溶接される内周側端部が、前記溶接部の深さ方向に形成されていることを特徴とする。
また、第発明は、第発明のクラッチ装置において、前記アウタドラムは、前記内周側端部よりもさらに前記溶接部の深さ方向に凹んだ環状折曲部を有することを特徴とする。
また、第発明は、第1発明乃至第発明のクラッチ装置において、前記アウタドラムには、前記第1ピストンとの間をシールするリップシールが設けられていることを特徴とする。
また、第発明は、第1発明乃至第発明のクラッチ装置において、前記第2ピストンには、前記アウタドラムとの間をシールするリップシール、および前記回転軸との間をシールするリップシールが設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、第1ピストンをインナドラムに摺動可能とし、第2ピストンを回転軸に摺動可能としているので、両方のピストンをインナドラムに摺動可能に構成するよりもインナドラムを短くすることができ、また、インナドラムと回転軸との間は溶接により結合されているので、前記特許文献1のように、スプラインにより結合する場合に比較して結合部分の軸方向寸法が短くなるので、このことによってもインナドラムを短くすることができる。従って、クラッチ装置全体を小型化することができる。また、前記回転軸と前記インナドラムとの溶接部、および前記インナドラムと前記アウタドラムとの溶接部は、径方向に並設されているため、回転軸とインナドラム、およびインナドラムとアウタドラムを、同時に溶接することが可能となるので、溶接コストを削減することができる。
発明によれば、アウタドラムの内周側端部が溶接部の深さ方向に形成されていることから、アウタドラムの内周側端部の径方向外側から、アウタドラムとインナドラムとの溶接部、およびインナドラムと回転軸との溶接部の探傷を行うことができる。
発明によれば、アウタドラムとインナドラムとの溶接部、およびインナドラムと回転軸との溶接部の探傷を行うための探傷用プローブの先端部が超音波出力部よりも先端側に突き出していても、その先端部を環状折曲部に収容することができるので、その先端部がアウタドラムの内周側端部の径方向外側に配置される場合に比較して、アウタドラムの内周側端部を短くすることができる。
発明によれば、アウタドラムに設けられたリップシールにより第1ピストンとアウタドラムとの間がシールされている。これに対して、前記特許文献1のように、第1ピストンとアウタドラムとの間をOリングによりシールする場合には、Oリングを収容するためにその収容部分を肉厚にする必要があり、その肉厚とされた部分のために軸方向寸法が長くなってしまうが、第発明の場合には、そのような肉厚な部分が必要なくなるので、アウタドラムの軸寸法を短くでき、ひいては、クラッチ装置をより小型化することができる。
発明によれば、リップシールにより、アウタドラムと第2ピストンとの間、および回転軸と第2ピストンとの間がシールされるので、第2ピストンの軸寸法を短くでき、ひいては、クラッチ装置をより小型化することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明が適用されたクラッチ装置10を含む自動変速機の一部を示す断面図である。
クラッチ装置10は、第1摩擦係合要素12および第2摩擦係合要素14を支持するクラッチドラム16の外周側にそのクラッチドラム16を覆うように第1ピストン18が配置され、そのクラッチドラム16の内周側に第2ピストン20が配置された構造を有している。
クラッチドラム16は、回転軸である入力軸22に第1溶接部24において互いに溶接されるインナドラム26と、そのインナドラム26と第2溶接部28において互いに溶接されるアウタドラム30とからなる。なお、上記入力軸22は、エンジン等の走行用駆動源によって回転駆動されるトルクコンバータのタービン軸である。
上記インナドラム26は円筒状部材であり、第1ピストン18の内周側に配置され、第2ピストン20側の端面が、入力軸22において径方向外側に突き出す鍔部22aの第2ピストン20側の面と一致させられている。そして、その鍔部22aの第2ピストン20側の面の外周縁とインナドラム26の第2ピストン20側の面の内周縁に前記第1溶接部24が形成されている。
一方、アウタドラム30は、軸方向の一方に開口する有底円筒状部材であり、内周側端部となる内周側筒部30aと、その内周側筒部30aに内周縁が連結される環状の底部30bと、その底部30bの外周縁に連結される外周側筒部30cとから構成されている。
上記内周側筒部30aは、インナドラム26の外周に嵌合するように配置され、第2ピストン20側の端面が前記インナドラム26の第2ピストン20側の端面と一致させられており、その端面の内周縁に前記第2溶接部28が形成されている。従って、第1溶接部24および第2溶接部28は、径方向に並設されている。なお、内周側筒部30aの軸方向長さは、第1溶接部24および第2溶接部28の溶接深さよりも長くされている。
底部30bは、入力軸22の径方向に略垂直に設けられ、内周側筒部30aの第1ピストン18側の端部に連結されている。また、その底部30bには、径方向中間点よりもやや外周よりに、内周側筒部30aの第1ピストン18側の端部よりもさらに第1ピストン18側に凹んだ環状折曲部30dが形成されている。
図2は、上記第1溶接部24および第2溶接部28の探傷検査を行うために、探傷用プローブ100をアウタドラム30の内周側筒部30aの外周側に配置した状態を示す図である。図2の場合には、探傷用プローブ100は、超音波出力部102よりも先端側の先端部104がアウタドラム30の底部30bに形成されている環状折曲部30dに収容されるように配置されており、その状態で上記超音波出力部102から溶接部24、28に向けて超音波が照射されることによって、溶接部24、28の探傷が行われる。
図1に戻って、アウタドラム30の外周側筒部30cは、底部30bから第2ピストン20方向に延びており、開口部付近の内周面に、第1摩擦係合要素12の複数の内向摩擦板32がスプライン嵌合されている。第1摩擦係合要素12は、上記複数の内向摩擦板32およびその複数の内向摩擦板32の間に介在させられる複数の外向摩擦板34から構成される。この複数の外向摩擦板34は、クラッチハブとして機能するリングギヤ36の外周面にスプライン嵌合している。
アウタドラム30の外周側筒部30cの内周面には、さらに、上記第1摩擦係合要素12を支持している部分よりも底部30b側に、第2摩擦係合要素14の内向摩擦板38がスプライン嵌合されている。第2摩擦係合要素14は、上記複数の内向摩擦板38およびその複数の内向摩擦板38の間に介在させられる複数の外向摩擦板40から構成される。この複数の外向摩擦板40は、入力軸22に対して略垂直とされたクラッチハブ42の外周面にスプライン嵌合されている。このクラッチハブ42の内周縁はサンギヤ44に固定されているので、クラッチハブ42は、サンギヤ44と一体回転させられる。
前記第1ピストン18は、円環状の底部18aと、その底部18aの外周縁に連結されてアウタドラム30の外周を覆う円筒部18bと、その円筒部18bに連結され、アウタドラム30よりも軸方向に突き出す筒状の突出部18cとからなる。この突出部18cは、全周にわたりスプライン形状とされており、内周面のスプラインの歯先が円筒部18cの内周面と一致するように構成されている。
上記第1ピストン18の突出部18cには、円環板状の押圧部材46の外周縁がスプライン嵌合されている。その押圧部材46の外周縁の一方の面は、第1ピストン18の円筒部18bの端面に当接され、他方の面は、突出部18cの内側に固定されたスナップリング48に当接されているので、押圧部材46は、第1ピストン18に対して周方向および軸方向に相対移動不能となっている。
また、上記底部18aには、アウタドラム30の環状折曲部30dを収容可能な環状凹部18dが形成されている。そして、アウタドラム30の環状折曲部30dの外周側角部30eの外周面には、第1ピストン18の環状凹部18dとアウタドラム30の環状折曲部30dとの間をシールするゴム製のリップシール50が加硫により固着されている。
また、第1ピストン18の内周縁はインナドラム26に対して摺動可能とされており、また、その第1ピストン18の内周縁とインナドラム26との間も第1ピストン18の内周縁に固着されたゴム製のリップシール52によりシールされており、第1ピストン18の底部18aとアウタドラム30の底部30bとの間に第1油圧室54が形成されている。この第1油圧室54に、インナドラム26に形成された油孔56を経由して作動油が供給されると、第1ピストン18は、その底部18aがアウタドラム30の底部30bから離隔する方向に移動させられるので、第1ピストン18の突出部18cに固定された押圧部材46が第1摩擦係合要素12を押圧する。また、第1摩擦係合要素12の押圧部材46とは反対側には、アウタドラム30の外周側筒部30cに固定されて第1摩擦係合要素12が軸方向の第2摩擦係合要素14側へ移動することを阻止するスナップリング58が設けられているので、押圧部材46により第1摩擦係合要素12が押圧されることにより、その第1摩擦係合要素12を構成する複数の内向摩擦板32および外向摩擦板34は互いに係合させられる。
第1ピストン18の第1油圧室54とは反対の背面側には、バランサ60がインナドラム26の外周に嵌合している。このバランサ60は、インナドラム26の軸心に対して略垂直な円環板部60aと、その円環板部60aの外周縁に連結されて、第1ピストン18側に向かう筒部60bとからなる。上記円環板部60aと第1ピストン18の底部18aとの間には、それらを互いに離隔する方向に付勢するリターンスプリング62が設けられている。一方、バランサ60の内周縁の第1ピストン18とは反対側の面は、インナドラム26の外周面に固設されたスナップリング64に当接させられているので、バランサ60は、第1ピストン18から離隔する方向への移動が禁止されている。
また、上記筒部60bの内周面の半径は、第1ピストン18の環状凹部18dの径方向外側面の半径よりも僅かに大きくなるように設定されており、環状凹部18dの外周側角部18eの外周面に設けられたゴム製のリップシール66により、バランサ60の筒部60dと第1ピストン18の環状凹部18dとの間がシールされて、バランサ60と第1ピストン18の底部18aとの間に第2油圧室68が形成されている。
インナドラム26の前記バランサ60が取り付けられている部分には、上記第2油圧室68とバランサ60の背面側(バランサ60の第2油圧室68とは反対側)の空間とを連通させる軸方向に延びる溝70が周方向の複数箇所に設けられている。図3は、インナドラム26を溝70を含むように径方向に切断した断面図であり、図3に示すように、溝70は本実施例では周方向に等間隔に8箇所設けられている。
さらに、インナドラム26には、上記溝70の第2油圧室68と連通する側に一端が開口する油孔72が形成されている。ただし、この油孔72は、図3に示すように、全ての溝70に対して設けられているのではなく、その一部(図3では4つ)に設けられている。この油孔72は、第2油圧室68に対して作動油を供給する供給油孔として機能し、作動油に遠心力が作用すると、作動油は、油孔72および溝70を介して入力軸22側から第2油圧室68に供給される。これにより、第2油圧室68は、第1油圧室54の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室として機能する。また、上記油孔72は、作動油の排出孔としても機能し、第1油圧室54に作動油が供給されつつある状態では、第2油圧室68内の作動油が油孔72から排出されていくが、溝70も作動油の排出路として機能し、第2油圧室68内の作動油は溝70を経由してバランサ60の背面側へも排出されるので、第2油圧室68からの作動油の排油抵抗が低減されている。
第2ピストン20は、軸方向における位置が外周側ほど第2摩擦係合要素14から段階的に離隔する内周側筒部20aと、その内周側筒部20aの外周縁に連結されて外周側ほど段階的に第2摩擦係合要素14側に向かい、最外周部が第2摩擦係合要素14と対向する外周側筒部20bとからなる。上記内周側筒部20aと外周側筒部20bとの連結部分の外周面(アウタドラム30の底部30b側の面)にはゴム製のリップシール74が固着されており、そのリップシール74により、アウタドラム30の底部30bと第2ピストン20との間がシールされる。また、第2ピストン20の内周縁は入力軸22に対して摺動可能とされており、また、その第2ピストン20の内周縁と入力軸22との間も、第2ピストン20の内周縁に固着されたゴム製のリップシール76によりシールされており、第2ピストン20とアウタドラム30の底部30bとの間に第3油圧室78が形成されている。
上記第3油圧室78に、入力軸22に形成された油孔80を経由して作動油が供給されると、第2ピストン20はアウタドラム30の底部30bから離隔する方向に移動させられて第2摩擦係合要素14を押圧する。また、第2摩擦係合要素14の第2ピストン20とは反対側には、アウタドラム30の外周側筒部30cに固定されて第2摩擦係合要素14が軸方向の第1摩擦係合要素12側へ移動することを阻止するスナップリング82が設けられているので、第2ピストン20により第2摩擦係合要素14が押圧されることにより、その第2摩擦係合要素14を構成する複数の内向摩擦板38および外向摩擦板40は互いに係合させられる。
第2ピストン20のアウタドラム30の底部30bとは反対側には、バランサ84が入力軸22の外周に嵌合させられている。このバランサ84は、入力軸22の軸心に対して略垂直に設けられた円環板状部材であり、バランサ84と第2ピストン20との間には、それらを互いに離隔する方向に付勢するリターンスプリング86が設けられている。一方、バランサ86の内周縁の第2ピストン20とは反対側の面は、入力軸22の外周面に固設されたスナップリング88に当接させられているので、バランサ84は、第2ピストン20から離隔する方向への移動が禁止されている。
また、バランサ84の外周縁には、第2ピストン20との間をシールするゴム製のリップシール90が設けられており、バランサ84と第2ピストン20との間には、第3油圧室78の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室として機能する第4油圧室92が形成されている。
以上、説明したように、本実施例によれば、第1ピストン18をインナドラム26に摺動可能とし、第2ピストン20を入力軸22に摺動可能としているので、両方のピストン18、22をインナドラム26に摺動可能に構成するよりもインナドラム26を短くすることができ、また、インナドラム26と入力軸22との間は溶接により結合されているので、前記特許文献1のように、スプラインにより結合する場合に比較して結合部分の軸方向寸法が短くなるので、このことによってもインナドラム26を短くすることができる。従って、クラッチ装置10全体を小型化することができる。
また、本実施例によれば、第1溶接部24および第2溶接部28が径方向に並設されていることから、入力軸22とインナドラム26、およびインナドラム26とアウタドラム30を、同時に溶接することが可能となるので、溶接コストを削減することができる。
また、本実施例によれば、アウタドラム30の内周側筒部30aが溶接部24、28の深さ方向に形成されていることから、アウタドラム30の内周側筒部30aの径方向外側から、第1溶接部24および第2溶接部28の探傷を行うことができる。
また、本実施例によれば、探傷用プローブ100において超音波出力部102よりも先端側の先端部104を、底部30bに形成された環状折曲部30dに収容することができるので、先端部104がアウタドラム30の内周側筒部30aの径方向外側に配置される場合に比較して、アウタドラム30の内周側筒部30aを短くすることができる。
また、本実施例によれば、アウタドラム30に設けられたリップシール50により第1ピストン18とアウタドラム30との間がシールされ第2ピストン20に設けられたリップシール74、76により、アウタドラム30と第2ピストン20との間、および入力軸22と第2ピストン20との間がそれぞれシールされるので、アウタドラム30および第2ピストン20の軸寸法を短くでき、ひいては、クラッチ装置10をより小型化することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例では、回転軸は入力軸22であったが、出力軸やカウンタ軸が回転軸であってもよい。
また、前述の実施例では、探傷用プローブ100の先端部104を収容するために、アウタドラム30の底部30bに環状折曲部30dが形成されていたが、先端部104の長さ、すなわち、超音波出力部102よりも先端側の長さが十分に短い場合など、先端部104をアウタドラム30の内周側筒部30aの径方向外側に配置して探傷を行うようにしても内周側端部30aの長さがそれほど長くならない場合には、環状折曲部30dが形成されていなくてもよい。
また、前述の実施例では、第1乃至第4油圧室54、68、78、92のシールはリップシール50、52、66、74、76、90により行われていたが、第5発明および第6発明の実施以外の場合には、リップシール50、52、66、74、76、90の一部または全部に代えて、オイルシール等、他のシール部材を用いても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用されたクラッチ装置を含む自動変速機の一部を示す断面図である。 第1溶接部および第2溶接部の探傷検査を行うために、探傷用プローブをアウタドラムの内周側筒部の外周側に配置した状態を示す図である。 インナドラムを溝を含むように径方向に切断した断面図である。
符号の説明
10:クラッチ装置、 12:第1摩擦係合要素、 14:第2摩擦係合要素、 16:クラッチドラム、 18:第1ピストン、 20:第2ピストン、 22:入力軸(回転軸)、 24:第1溶接部、 26:インナドラム、 28:第2溶接部、 30:アウタドラム、 30a:内周側筒部(内周側端部)、 30d:環状折曲部、 50:リップシール、 74:リップシール、 76:リップシール

Claims (8)

  1. クラッチドラムと、
    該クラッチドラムに支持される第1および第2摩擦係合要素と、
    該クラッチドラムの外周側において軸方向に移動可能に配置され、前記第1摩擦係合要素を係合させるための第1ピストンと、
    該クラッチドラムの内周側において軸方向に移動可能に配置され、前記第2摩擦係合要素を係合させるための第2ピストンと
    を備えた自動変速機のクラッチ装置であって、
    前記クラッチドラムは、回転軸に溶接されるインナドラムと、該インナドラムに溶接され前記第1摩擦係合要素および前記第2摩擦係合要素を支持するアウタドラムとからなり、
    前記第1ピストンが前記インナドラムに対して軸方向に摺動可能とされ、
    前記第2ピストンが前記回転軸に対して軸方向に摺動可能とされ、
    前記回転軸と前記インナドラムとの溶接部、および前記インナドラムと前記アウタドラムとの溶接部は、径方向に並設されていることを特徴とする自動変速機のクラッチ装置。
  2. 前記アウタドラムは、前記インナドラムに溶接される内周側端部が、前記溶接部の深さ方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のクラッチ装置。
  3. 前記アウタドラムは、前記内周側端部よりもさらに前記溶接部の深さ方向に凹んだ環状折曲部を有することを特徴とする請求項2に記載の自動変速機のクラッチ装置。
  4. 前記アウタドラムには、前記第1ピストンとの間をシールするリップシールが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動変速機のクラッチ装置。
  5. 前記第2ピストンには、前記アウタドラムとの間をシールするリップシール、および前記回転軸との間をシールするリップシールが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動変速機のクラッチ装置。
  6. 前記第1ピストンは、前記アウタドラムの環状折曲部の外周面に摺動可能に嵌合し、前記第2ピストンは、前記アウタドラムの環状折曲部の内周面に摺動可能に嵌合するものである請求項3の自動変速機のクラッチ装置。
  7. 前記第1摩擦係合要素および第2摩擦係合要素は、前記クラッチドラム内において前記軸方向に所定距離を隔てて配置され、
    前記第1ピストンは、前記軸方向において前記第2ピストンから離隔する方向に駆動されたときに前記第1摩擦係合要素を押圧し、
    前記第2ピストンは、前記軸方向において前記第1ピストンから離隔する方向に駆動されたときに前記第2摩擦係合要素を押圧するものである請求項1乃至請求項6のいずれかの自動変速機のクラッチ装置。
  8. 前記回転軸と前記インナドラムとの溶接部、および前記インナドラムと前記アウタドラムとの溶接部は、前記回転軸の軸方向に直角な同一平面上において径方向に並設されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1の自動変速機のクラッチ装置。
JP2004137421A 2004-05-06 2004-05-06 自動変速機のクラッチ装置 Expired - Fee Related JP4333469B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137421A JP4333469B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 自動変速機のクラッチ装置
PCT/JP2005/008742 WO2005108812A1 (ja) 2004-05-06 2005-05-06 自動変速機のクラッチ装置
EP05738746.6A EP1744073B1 (en) 2004-05-06 2005-05-06 Clutch device for automatic speed changer
CNB2005800144651A CN100494720C (zh) 2004-05-06 2005-05-06 用于自动变速器的离合器装置
US11/579,506 US7637363B2 (en) 2004-05-06 2005-05-06 Clutch device for automatic speed changer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137421A JP4333469B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 自動変速機のクラッチ装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005320990A JP2005320990A (ja) 2005-11-17
JP2005320990A5 JP2005320990A5 (ja) 2006-01-26
JP4333469B2 true JP4333469B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=35320294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004137421A Expired - Fee Related JP4333469B2 (ja) 2004-05-06 2004-05-06 自動変速機のクラッチ装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7637363B2 (ja)
EP (1) EP1744073B1 (ja)
JP (1) JP4333469B2 (ja)
CN (1) CN100494720C (ja)
WO (1) WO2005108812A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100811611B1 (ko) 2006-08-17 2008-03-11 현대자동차주식회사 자동변속기의 클러치 동력 전달장치
DE102007027120B4 (de) * 2007-06-13 2015-10-22 Volkswagen Ag Kupplung mit Stützelement für ein Lamellenpaket
JP2010133544A (ja) 2008-12-08 2010-06-17 Toyota Motor Corp 自動変速機のピストン装置
CN101852254B (zh) * 2009-03-31 2014-05-07 加特可株式会社 多板摩擦元件
DE102012013873B4 (de) * 2012-07-12 2019-03-28 GETRAG B.V. & Co. KG Lamellenträger-Lageranordnung und Kupplungsanordnung für einen Kraftfahrzeugantriebsstrang
JP6277610B2 (ja) * 2013-06-24 2018-02-14 日産自動車株式会社 多板摩擦係合装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4237749A (en) * 1979-05-11 1980-12-09 General Motors Corporation Multi-speed power transmission
JPS6177455U (ja) * 1984-10-29 1986-05-24
JP2507407B2 (ja) * 1987-03-31 1996-06-12 日産自動車株式会社 自動変速機用摩擦要素のドラム
JP3618699B2 (ja) * 2001-07-26 2005-02-09 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機のクラッチ装置
JP3614390B2 (ja) 2001-09-28 2005-01-26 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機のクラッチ装置
JP3618710B2 (ja) 2001-10-23 2005-02-09 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 自動変速機のクラッチ装置
JP2004019830A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Toyota Motor Corp 動力伝達断続装置
DE502004007383D1 (de) * 2004-02-27 2008-07-31 Borgwarner Inc Doppelkupplung

Also Published As

Publication number Publication date
US7637363B2 (en) 2009-12-29
CN1950622A (zh) 2007-04-18
EP1744073A1 (en) 2007-01-17
EP1744073A4 (en) 2012-07-04
CN100494720C (zh) 2009-06-03
US20070215432A1 (en) 2007-09-20
EP1744073B1 (en) 2013-06-26
WO2005108812A1 (ja) 2005-11-17
JP2005320990A (ja) 2005-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5401821B2 (ja) 発進装置
JP4720302B2 (ja) 自動変速機のクラッチ装置
JP4691932B2 (ja) 自動変速機のクラッチ装置
JP4828291B2 (ja) 流体式トルク伝達装置およびそれに用いられるロックアップ装置
US7284647B2 (en) Clutch device for automatic transmission
JP4333469B2 (ja) 自動変速機のクラッチ装置
US20060201325A1 (en) Piston for automatic transmission
JP4073749B2 (ja) 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置
JP2010190278A (ja) 油圧クラッチ装置の環状仕切部品
JP2006189144A (ja) 自動変速機用ピストン
US6513636B2 (en) Clutch construction for automobile transmission
JP6173814B2 (ja) クラッチ
JP7051272B2 (ja) 摩擦締結装置
JPH10339368A (ja) クラッチドラムの回転センサ取付構造
JP4574481B2 (ja) 自動変速機のドラムクラッチ
JP4514522B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP2005320991A (ja) 自動変速機のクラッチ装置
JP5986868B2 (ja) クラッチ
JP2006057822A (ja) 自動変速機のクラッチ装置
JP6034641B2 (ja) 発進装置
JP7326046B2 (ja) 流体継手及びトルクコンバータ
US20100234152A1 (en) Conical disk pair for a belt-driven conical-pulley transmission
JP4978536B2 (ja) 発進装置
JP4695868B2 (ja) オイルシール付き装置及びオイルシール
WO2016163172A1 (ja) 流体継手

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees