JP4333239B2 - 投写型表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源からの光を赤色、緑色及び青色の各色の光束に分光する分光光学系で3色光に分光し、分光された各色の光束を、光強度を変調する手段を有する画素をマトリックス状に配置した映像表示素子に入射させ、映像表示素子により映像信号に応じて光強度が変調された光を拡大投写装置により拡大投影する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの液晶プロジェクタ等の投写型表示装置の例として、映像表示素子として反射型映像表示素子を用いた場合の構成を示したものがある。例えば、白色光源から発した光束を偏光ビーム分離素子によりS偏光成分とP偏光成分との2つの光束に分離し、該分離された光束のそれぞれの光路(色分解合成系)に赤(R)用の液晶パネルを重複して設けることにより、不足する赤(R)色光の相対強度を向上させる技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。また、コントラスト低下等の問題を解決するために、偏光ビームスプリッターの第1の偏光分離面および第2の偏光分離面の偏光分離特性を、それぞれの偏光分離面の役割や要求される透過率・反射率に応じて異ならせるようにする技術が開示されている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−159751号公報(5頁、図2、図4)
【特許文献2】
特開2003−75778号公報(10頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の投写型表示装置においては、赤色と青色の光束量(光量)が緑色の光束量に対して不足しているため、明るさと良好な色バランスを両立できないという問題点があった。
【0005】
さらに、今後大幅な市場拡大が期待できるホームシアターとしての使い方やテレビとしての使い方においては、図10に示す黒体軌跡で白色表示の場合の色温度として6500°Kから9300°K以上の色温度が必要とされており、現在では15000°Kを超える色温度のセットも登場している。このため、明るさと色温度の両立が製品開発の大きな課題となっていた。
【0006】
本発明は上記した問題点を鑑みて成されたもので、その目的は、白色再生時の色温度を高く保ったままで良好な色バランスと高光束量(高輝度)を実現した投写型表示装置及びこれを用いた背面投写型表示装置を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために本発明は、光源ユニットと、該光源ユニットからの光束を、赤色、緑色及び青色に分離し、各色の映像表示素子に照射する照明光学ユニットと、 該照明光学ユニットからの前記光束を映像信号の振幅により光学像に変調する映像表示素子と、該映像表示素子からの変調された光束をスクリーン上に投写する投写ユニットと、赤色表示する場合に、赤色表示すると共に青色表示のレベルの1/n(nは自然数)のレベルで青色表示を同時に行うように、前記照明光学ユニットを制御する表示制御手段とを有し、色バランスを保持した状態で、光束量を増加するように構成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図を用いて説明する。
【0009】
図1は本発明による第1の実施の形態を示す図で、赤色光束(1色)と緑色・青色光束(2色)に色分離するダイクロイックミラーの分光透過率特性と、赤色の光路に配置したトリミングフィルタの分光透過率特性を示している。また、図3は図1の分光透過率特性を有する本発明による投写型表示装置の実施の形態である。
【0010】
まず、投写型表示装置の例として、映像表示素子として反射型映像表示素子を用いて、1個のダイクロイックミラーと3個の偏光ビームスプリッタ(以下PBSとする)で構成した場合について、図3を用いて説明する。図3において、白色光源201から放射された白色光束は第1のフライアイレンズ202により分割され、対向した位置に配置された第2のフライアイレンズ203と合焦レンズ204とフィールドレンズ205により赤色用液晶パネル209r、緑色用液晶パネル209g、青色用液晶パネル209bに、拡大投写されるとともに重ね合わされる。このため各液晶パネルに入射する光束のエネルギー分布が均一化される。また、白色光束は光路に配置されたダイクロイックミラー206により赤色光束と緑色・青色光束(シアン光束)に分離される。赤色映像光の色度はダイクロイックミラー206の分光透過率特性とトリミングフィルタ208rの分光透過率特性により決まり、家庭用としては、ダイクロイックミラー206の赤色領域の光に対する透過率が50%となる波長(以下50%となる波長を半値波長と称する)を580nm程度としている。またレンズ208rに設けたトリミングフィルタの分光透過率特性として赤色領域の光に対する透過率の半値波長を595nm程度としている。この場合に、透過率のたち上がり特性がシャープなほど(透過率変化/波長)混色が少なく赤色の純度は向上する。
【0011】
図2と図5を用いて、具体的な基本作用について説明する。図2は、赤色の光路でのダイクロイックミラー206とトリミングフィルタ208rの分光透過率特性の説明図であり、図5は一般的な超高圧水銀ランプの分光エネルギー分布を示す特性図である。
【0012】
図2に示したダイクロイックミラー206により白色光束は、赤色光束と緑色・青色光束に色分離される。ところで、図5に示したように、超高圧水銀ランプから放射される光束の分光エネルギーには、a点(435nm)〜b点(465nm)の波長領域である青色光エネルギーと、c点(535nm)〜d点(565nm)の波長領域である緑色光エネルギーと、e点(600nm)〜f点(630nm)の波長領域である赤色光エネルギーとがある。このとき、赤色光エネルギーは青色光エネルギーや緑色光エネルギーの1/3以下であり、青色波長帯域や緑色波長帯域の光束に比べ、図6に示した比視感度特性を考慮しても、相対的に赤色波長帯域の光束のエネルギーが少ない。また、それ以外に、緑色と赤色の間の黄色の波長域にエネルギーが大きい個所が存在する。従って、ダイクロイックミラー206のみで色分離を行った場合、このダイクロイックミラーの半値波長がバラつくと、黄色の輝線の影響が大きいので、色度値が大きく変化してしまう。そこで、トリミングフィルタ208rにより、この黄色の輝線をカットしている。従って、トリミングフィルタ208rの前のダイクロイックミラー206により、予め、青色光束がカットされているので、通常は、赤色の光路に配置したトリミングフィルタ208rの分光透過率特性には、青色の波長域の性能は要求されない。
【0013】
なお、白色光源201から放射された白色光束は、偏光変換素子221によって偏光状態をS偏光に統一され、ダイクロイックミラー206にて、赤色光束を透過し、緑色光束と青色光束は反射される。
【0014】
最初に赤色光束は、赤色用のPBS207rで反射し、トリミングフィルタ208rを経て、赤色用液晶パネル209r上に照射される。入力映像信号に基づいて赤色光束は、赤色用液晶パネル209rでS偏光をP偏光に変換することによって赤色有効光にされ、PBS207rを透過し、偏光状態を90度変換する1/2波長板212でS偏光に変換され、PBS207wで反射し、投写レンズ211に到達する。また、変換されない赤色不要光は、S偏光で赤色用液晶パネル209rを反射するので、赤色用のPBS207rで反射する。
【0015】
ローテータ210b1は青色光束の偏光状態をS偏光からP偏光に変換する特性を有しており、変換する青色光束と変換しない緑色光束の境の半値波長は505±3nm程度である。
【0016】
次にS偏光である緑色光束は、PBS207gbで反射し、トリミングフィルタ208gを経て緑色用液晶パネル209gに照射される。このトリミングフィルタ208gの分光透過率特性では緑色領域の光に対する透過率の半値波長として560nm程度である。入力映像信号に基づいて緑色光束は、緑色用液晶パネル209gでS偏光をP偏光に変換することによって緑色有効光にされ、PBS207gbを透過し、PBS207wを透過し、投写レンズ211に到達する。また、変換されない緑色不要光は、S偏光で緑色用液晶パネル209gを反射するので、PBS207gbで反射する。
【0017】
最後に、青色光束はローテータ210b1でS偏光がP偏光に変換されるので、PBS207gbを透過し、トリミングフィルタ208bを経て、青色用液晶パネル209bに照射される。そして、このトリミングフィルタ208bの分光透過率特性により分光される。この時、透過率の長波長側の半値波長は485±3nm程度であり、短波長側はUVカットフィルタ220の透過率の半値波長は428±3nm程度である。ここで、入力映像信号に基づいて青色光束は、青色用液晶パネル209bでP偏光をS偏光に変換することによって青色有効光にされ、PBS207gbで反射し、2つ目のローテータ210b2でS偏光がP偏光に変換されるので、PBS207wを透過し、投写レンズ211に到達する。また、変換されない青色不要光はP偏光で反射するので、PBS207gbを透過する。
【0018】
以上、白色光源からの光束を映像表示素子に照射するまでの照明光学系における色分離合成部の説明である。前述した技術手段により赤色、緑色、青色に分離された各色の光束はそれぞれに対応する液晶パネル209r、209g、209bに入射し、映像信号の振幅に合わせて出射する光束量(光量)を変調し、最終的に、PBS207wにより合成し、投写レンズ211でスクリーン上に拡大投影する。
【0019】
本発明の特徴は、ダイクロイックミラー206に、緑色光束と青色光束も幾分赤色光束側に透過させて赤色光束に混入させる特性を持たせた。そして、トリミングフィルタ208rには、黄色の輝線をカットすることは従来と同じであるが、青色の光束量をカットせずに透過させる分光透過率特性を持たせた。
【0020】
上記した分光透過率特性により、白色光源1からの白色光束はダイクロイックミラー206で赤色光束と緑色・青色光束に分割されるが、この時、緑色光束と青色光束も幾分赤色光束側に透過して赤色光束に混入される。そして、緑色光束と青色光束が混入した赤色光束は、トリミングフィルタ208rで緑色光束(黄色光束を含む)が除去され、青色光束が混入した赤色光束が赤色用液晶パネル209rに導かれ、赤色映像信号(図示せず)で光強度変調された赤色映像光と混入した青色映像光がスクリーン(図示せず)に投写される。
【0021】
従って、赤色映像光再生時に、スクリーン上の映像の赤色の色度は、図10の色度図でy値が下がり、深い赤色とすることが可能となる(詳細は後述)。これにともない、従来技術において赤色光束として利用出来なかった黄色成分を利用してもy値が高いオレンジ色光束とならず、黄色成分を利用することが可能となる。なお、混入される青色光束量は青色光束量の1〜5%程度(詳細は後述)である。
【0022】
赤色用液晶パネル209rに導く青色光束の光束量自体は、ダイクロイックミラー206とトリミングフィルタ208rの組合せで選択は可能である。例えば、ダイクロイックミラー206入射前の青色光束の光束量をΦとし、ダイクロイックミラー206の青色光束の透過率をT1、トリミングフィルタの青色光束の透過率をT2とすると、赤色用液晶パネル209rに到達する青色光束の光束量は、Φ・T1・T2となる。一方で、本来の青色用液晶パネル209bに到達する青色の光束量は、Φ・(1−T1)となる。従って、赤色用液晶パネル209rに導かれる青色光束の光束量は、本来の青色光束の光束量を基準として、T1・T2/(1−T1)となる。例えば、T1=T2=9.5%として、T1・T2/(1−T1)=1%が得られる。しかしながら、本来の青色光束の光束量自体が、大きく減少してしまう。これに対して、T1=1%で、T2≒100%とすれば、所定の青色光束の光束量を赤色用液晶パネル209rに導いても、青色光束の光束量自体はほとんど減少していない。即ち、赤色用液晶パネル209rに導く青色光束の光束量は、ダイクロイックミラー206の青色光束の透過率でほぼ決定し、赤色の光路に配置したトリミングフィルタ208rでは青色光束を100%近く透過させることが本来の青色光束の光束量自体を減少させないために重要となる。なお、半値波長を有する光学素子以外にも、全反射ミラーや偏光板等の光学素子が配置されており、実際の色設計においては、これら全ての光学要素の分光透過率特性を順に掛け合わせる計算を行う。
【0023】
ここで、上記した赤色光束に青色光束を混色させることの意味について、詳細に説明する。概念的には、図12の色度図において、赤色光束に青色光束を混色させることで、青色側に、赤色の色度値がずれると類推されよう。ここでは、色度計算のX、Y、Zと色度値(x、y)の根本的な定義に立ち返って説明する。X、Y、Zとは、各光路における白色光源から投写レンズ等々までの全ての光学素子の分光透過率の値と、X、Y、Zに対応した視感度の値を全て掛けた結果を足し合わせた量である。さらには、光束量がYであり、色度値(x、y)は、数1と数2で規格化した値である。
【0024】
x=X/(X+Y+Z)…(数1)
y=Y/(X+Y+Z)…(数2)
従って、各色の光束量Yと色度値(x、y)に対して、上記2式で変数がXとZの2つとなるので、XとZは求まる。
【0025】
そこで、仮に、白色及び、赤色、緑色そして青色の光束量Yと色度(x、y)を以下の値とする。
【0026】
赤色 Y=217 x=0.655、y=0.345
緑色 Y=635 x=0.293、y=0.694
青色 Y=148 x=0.140、y=0.063
このとき、白色 Y=1000、x=0.259、y=0.257となり、さらに、上記2式から各色のX、Zが求まる。
【0027】
赤色 X=412、Y=217、Z=0
緑色 X=268、Y=635、Z=12
青色 X=329、Y=148、Z=1872
このように、青色はZの値が大きい。従って、青色光束を赤色光束に混色させると、xとyの計算式の分母が特に大きくなる。一方で、相対的に分子の増分が少ないので、その結果、Δx<0、Δy<0となる。なお、青色のXとYでは、Xの方が大きいので、Δy<Δx<0と思い込みそうだが、Δx<Δy<0となる。この理由について次に説明する。
【0028】
ある数値をb/aで表し、分母と分子でそれぞれ値を加えて、(b+Δb)/(a+Δa)とする。このとき、その前後で値が変わらないための条件はb/a=(b+Δb)/(a+Δa)、式を変形してΔb/Δa=b/aとなる。即ち、加算前後で値が変わらないための条件は元の数の分子の大きさにも依存していることが分かる。赤色においては、x>yなので、これが、混色後の赤色において、Δx<Δy<0となった理由である。なお、図12に示した標準色度図上における識別域でのΔxとΔyの関係については、表1、表2の所で後述する。
【0029】
また、青色の光束量の一部を赤色の光路に導く手段としては、図1のダイクロイックミラーで青色の波長領域をさらに半値波長で分離する方法も考えられるが、青色を本来の青色用の波長域と赤色に混色させる波長域に分離してしまうと個々の青色の波長域が狭くなる。その狭い波長域に対して、UVカットフィルタの半値波長のバラつきの影響が大きくなり、白色の色度値が大きく変化してしまうので好ましくない。
【0030】
以上、赤色用液晶パネル209rに照射される赤色光束に青色光束を混入させ、赤色映像光再生時に、赤色映像信号(図示せず)で光強度変調した赤色映像光と混入した青色映像光とをスクリーン(図示せず)に投写する本発明の特徴について概説した。以下、本発明による第1の実施の形態について、詳細に説明する。
【0031】
図3の本発明による画像表示装置において、図1に示す分光透過率特性を実現するために、ダイクロイックミラー206、トリミングフィルタ208r、208g、208b、及びUVカットフィルタ220の分光透過率特性、フィルタ特性が従来とは異なる。
【0032】
図3において、白色光源201から放射された白色光束はダイクロイックミラー206により赤色光束と緑色・青色光束に分離される。本実施の形態では、ダイクロイックミラー206の透過率の半値波長は従来と同等の580nmであるが、赤色映像光の色度を決める図9の実線で示した分光透過率特性を有するトリミングフィルタ208rの透過率の半値波長を587nmとした。従来使用できなかった黄色成分が赤色光束に青色光束を混入させることにより利用できるようになり、オレンジ色に近い成分を積極的に取り込み、光束量を増やすことができる。
【0033】
更に、図8の実線にて示した分光透過率特性を有する第1のローテータ210b1とPBS207gbにより緑色領域の光を分離する。本実施の形態では、緑色映像光の色度を決めるローテータ210b1と210b2の透過率の半値波長を515nmとして青緑色成分を押さえ、更にトリミングフィルタ208gの透過率の半値波長を568nmとして黄緑色成分を増やして光束量を調整した。この結果、緑色成分の色度のx値は増加するが、赤色と緑色の混合色である肌色画像を再生する場合に青緑色成分が減少し変わりに黄色成分が入ることで、より自然な肌色再生が可能となる。
【0034】
最後に、青色光束は図7の実線にて示した分光透過率特性を有するトリミングフィルタ208bにより分光される。この時、透過率の長波長側の半値波長を515nmとして色バランスと光束量増加を図り、短波長側はUVカットフィルタ220の透過率の半値波長を431nmとして従来以上の信頼性を確保した。
【0035】
以上の条件のもと、上述した照明光学系において、白色光源1として図5に示す分光エネルギー分布を有する100W入力の超高圧水銀ランプ(アーク長 1.0mm)を使用し、図1に示す分光透過率特性を有する色分離ユニットを構成するダイクロイックミラー206とトリミングフィルタ208rの特性の違いにより、スクリーン上の拡大投影像の色度がどのように変化するかをモデル化してシミュレーションにより確認した。結果を下記表1、表2に示す。
【0036】
なお、シミュレーションにおいては、基準となる色設計モデルの赤色、緑色そして青色の光束量を元に、混色元(赤色、緑色、青色の各色)の指定したパーセンテージの光束量を混色先(赤色、緑色、青色の各色)に加える計算処理ルーチンを作成した。従って、この計算モデルにおいて変化するのは、混色元と混色先の輝度と混色先の色度値である。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
青色映像光の混色による赤色映像光の色度変化は、図12に示した標準色度図上における識別域から色度(Rx=0.64近傍での識別楕円)のx軸とy軸の比率は約3:1である。すなわち、混色によりRxの変化に対してRyの変化の感度が3倍高い。
【0040】
一方、赤色映像光再生時には赤色光束と光束量の1〜5%が混入された青色光束が赤色映像信号(図示せず)に応じて赤色用液晶パネル212で光強度変調され、光強度変調された赤色映像光と青色映像光がスクリーン(図示せず)に投写される。表1及び表2に示したように、スクリーン(図示せず)上でこれら2色(赤色映像光と青色映像光)を混色させることで得られる赤色光束の色度は、ΔRx=0.08に対してΔRy=0.04で約2倍であるためにy値が下がった効果が大きく、良好な色度(深い赤色)が得られたように感じられる。赤色映像光としては、Rxが0.60以上となることが望ましいので、青色映像光の混合率は3%混色以下にする必要があり、望ましくは2%以下とすると良い。
【0041】
この時、3色を混合して得られた白色光束においては、上述したように、赤色映像信号で変調された青色光束を赤色映像光に混色すると、y値が下がった良好な色度(深い赤色)を得ることができる。よって、従来技術においては赤色光束として使用出来なかった黄色成分を利用しても、y値が高いオレンジ色光となることはない。すなわち、本発明では黄色成分が使用できるので、色バランスの向上と高い光束量(高輝度)の両立が可能となる。
【0042】
上記した本発明の照明光学系においては、下記表3に示すように明るさは従来比で5%向上した。
【0043】
【表3】
【0044】
以上述べた本実施の形態の白色光束を赤色、青色、緑色光束に分離する場合のトリミングの方法について要点を下記に纏める。
【0045】
赤色映像光の色度はダイクロイックミラー206の分光透過率特性とトリミングフィルタ208rの分光透過率特性により決まる。ダイクロイックミラー206の赤色領域の光に対する透過率の半値波長は、575〜585nm程度で従来同等である。そして、トリミングフィルタ208rの分光透過率特性として赤色領域の光に対する透過率の半値波長は図9に示すように585〜595nm程度とし、オレンジ色に近い成分を積極的にとり込み光束量を増やす。
【0046】
更に、ローテータ210b1の作用が青色のみS偏光をP偏光に変換するので、PBS207gbはS偏光である緑色領域の光を反射する特性を有しており、緑色領域の光に対する透過率の半値波長を短波長側では510〜525nm程度として青緑色成分を押さえ、また長波長側では逆にトリミングフィルタ208gの分光透過率特性として緑色領域の光に対する透過率の半値波長を565〜575nm程度とすることで黄緑色成分を増やして光束量を調整する。この結果、緑色成分の色度のx値は増加するが、赤色と緑色の混合色である肌色画像を再生する場合に青緑色成分が減少し変わりに黄色成分が入ることで、より自然な肌色再生が可能となる。
【0047】
最後に青色光束は、ローテータ210b1とトリミングフィルタ208bの特性により分光される。この時、透過率の長波長側の半値波長を、500〜520nmとする。一方、短波長側はUVカットフィルタ220の透過率の半値波長を430±3nm程度とすることで従来以上の信頼性が確保できる。
【0048】
以上述べた本発明においては、以下に述べる作用により白色再生時の色温度を高く保ったままで良好な色バランスと高い光束量(高輝度)が実現できる。
【0049】
青色映像再生時には青色に対応した青色用液晶パネルに青色映像信号が加わる。この時青色光束としては、従来技術より長波長側の光まで取り込むことで光束量を確保することができる。一方、緑色映像再生時には緑色に対応した緑色用液晶パネルに緑色映像信号が加わる。この時、従来技術において使用していた青色に近い領域(短波長側)の光は使用せず代わりに黄色に近い領域(長波長側)の光を使用して光束量のバランスを調整する。また、赤色用映像表示素子に入射する光束は従来技術において使用していた赤色に近い領域(長波長側)の光束だけでなく黄色に近い領域(短波長側)の光束も使用して光束量を稼ぐ。
【0050】
赤色映像用として赤色光束に黄色成分まで取り込むと従来技術のままでは色度のy値が高いオレンジ色になるが、本願発明では青色光束量の数パーセントを予め赤色の光路に導いており、映像は青色成分により色度のy値が下げられるので、良好な赤色光束を得ることができる。図12は標準色度図上における識別域を示すもので、波長590nm以上の赤色光領域においては色度のx値成分の変化がy値成分の変化に比べて感度が低く、すなわち同じ色として識別できる領域がx軸に沿って歪んだ楕円形状となっている。このためx値の変化はy値の変化に比べて分かり難いので、前述した解決技術により赤色再生時には明るくかつ良好な色度(深い赤色)が得られたように感じられる。また、3色を混合して得られた白色光束では従来使用出来なかった黄色成分が使用できるので色バランスと高い光束量(高輝度)が両立できる。また、本実施の形態では、偏光変換素子でS偏光に統一したがP偏光に統一してもよい。この場合の構成は、ローテータ210b1を緑色用ローテータに置き換えればよい。
【0051】
図4は、本発明による第2の実施の形態を示す投写型表示装置である。第1の実施の形態と異なる点は、1個のダイクロイックミラーと2個のPBSを用いた点である。第1の実施の形態と動作が異なる照明光学系における色分離合成部について述べる。
【0052】
白色光源201から放射された白色光束は、偏光変換素子221によって偏光状態をS偏光に統一され、ダイクロイックミラー206にて赤色光束を透過し、緑色光束と青色光束は反射される。
【0053】
赤色光束は、1/2波長板212でP偏光に変換され、PBS207wを透過し、トリミングフィルタ208rを経て、赤色用液晶パネル209r上に照射される。入力映像信号に基づいて赤色光束は、赤色用液晶パネル209rでP偏光をS偏光に変換することによって赤色有効光にされ、PBS207wを反射し、投写レンズ211に到達する。また変換されない赤色不要光は、P偏光のまま赤色用液晶パネル209rを反射するので、PBS207wで透過する。
【0054】
次にS偏光である緑色光束は、反射ミラー222で反射し、PBS207gbで反射し、トリミングフィルタ208gを経て、緑色用液晶パネル209gに照射される。そして、このトリミングフィルタ208gの分光透過率特性により分光される。この時、透過率の長波長側の半値波長は560±3nm程度である。入力映像信号に基づいて緑色光束は、緑色用液晶パネル209gでS偏光をP偏光に変換することによって緑色有効光にされ、PBS207gbを透過し、PBS207wを透過し、投写レンズ211に到達する。一方、変換されない緑色不要光は、S偏光のまま反射するので、PBS207gbで反射する。
【0055】
最後に、S偏光である青色光束は、反射ミラー222で反射し、ローテータ210b1でS偏光がP偏光に変換され、PBS207gbを透過し、トリミングフィルタ208bを経て青色用液晶パネル209bに照射される。入力映像信号に基づいて青色光束は、青色用液晶パネル209bでP偏光がS偏光に変換することによって青色有効光にされ、PBS207gbで反射し、2つ目のローテータ210b2でS偏光をP偏光に変換し、PBS207wを透過し、投写レンズ211に到達する。一方、青色不要光は、P偏光のまま反射するので、PBS207gbを透過する。
【0056】
以上が照明光学系における色分離合成部の説明である。前述した技術手段により赤色、緑色、青色に分離された各色の光束はそれぞれに対応する液晶パネル209r、209g、209bに入射し、映像信号の振幅に合わせて出射する光束量を変調し、最終的に、PBS207wにより合成し、投写レンズ211でスクリーン上に拡大投影する。ここで、先程と同様に、ダイクロイックミラー206には、緑色光束と青色光束も幾分赤色光束側に透過させて赤色光束に混入させる分光透過率特性を持たせており、トリミングフィルタ208rには黄色の輝線をカットする特性を持たせている。このように構成することによって、先程と同様な効果が得られる。また、本実施の形態では、偏光変換素子でS偏光に統一したがP偏光に統一してもよい。この場合の構成は、ローテータ210b1を緑色用ローテータに置き換え、1/2波長板212を取り除けばよい。
【0057】
本実施の形態では、白色光源からの白色光束を、赤色光束と緑色光束と青色光束の3色光束に色分離する際、赤色光束と緑色・青色光束に分離する場合について、赤色光束に青色光束を混入させる本発明を述べた。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば青色光束と赤色・緑色光束に分離し、さらに赤色光束と緑色光束に分離する場合にも適用可能である。この場合には、青色光束と赤色・緑色光束に分光させるダイクロイックミラーに赤色・緑色の光路側に青色光束量の1〜5%を導く分光透過率特性を持たせ、赤色光束と緑色光束に分光させるダイクロイックミラーに緑色光束と赤色・青色光束に分光させる分光透過率特性を持たせればよい。また、従来より使用されているダイクロイックミラーは、白色光束を赤色光束と緑色・青色光束とに完全には分離できる機能を有するものではない。よって、分離後の赤色光束にも若干の緑色・青色光束が含まれることになるため、従来より使用されているダイクロイックミラーと本実施の形態で説明した赤色用トリミングフィルタを用いる場合においても、本発明に適用できることは明らかである。
【0058】
さらに、本実施の形態では、映像表示素子として反射型液晶パネルを用いたが、これに限定されるものではなく、光源からの光を映像信号に応じて光強度変調を行い画素毎の濃淡に変えた光学像を形成するものであればよく、例えば赤色、緑色、青色用の3板の微小反射鏡等を用いてもよいことはいうまでもない。なお、微小反射鏡を用いる場合には、偏光を利用しないので、映像表示素子の際に通常インテグレータ光学系と組合せて用いられる偏光変換素子は不要となる。
【0059】
第3の実施の形態として、図13に本発明の投写型表示装置を搭載した背面投写型表示装置を示す。図13(a)は垂直方向断面図であり、図13(b)は正面図である。図13において、投写型表示装置11において得られる映像を投写用レンズ211により折り返しミラー12を介してスクリーン13上に拡大投写する構成となっている。14は筐体、15はバックカバーである。本実施の形態では、スクリーン13の外形中心に対して投写レンズ211の光軸がほぼ一致する構成であり、画面周辺部でのフレネルレンズによる反射損失が四隅で均一となる。
【0060】
【発明の効果】
本発明により高輝度表示を可能とする投写型表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態である赤色用液晶パネルに導く青色の光束量を規定するトリミングフィルタとダイクロイックミラーの分光透過率特性図。
【図2】従来の赤色用液晶パネルに導く青色の光束量を規定するトリミングフィルタとダイクロイックミラーの分光透過率特性図。
【図3】本発明による第1の実施の形態である投写型表示装置として1個のダイクロイックミラーと3個のPBSを用いた場合の構成図。
【図4】本発明による第2の実施の形態である投写型表示装置として1個のダイクロイックミラーと2個のPBSを用いた場合の構成図。
【図5】一般的な超高圧水銀ランプの分光エネルギー分布を示す特性図。
【図6】人間の目の比視感度特性を示す特性図。
【図7】色分離光学系の反射膜特性を示す特性図。
【図8】色分離光学系の反射膜特性を示す特性図。
【図9】色分離光学系の反射膜特性を示す特性図。
【図10】CIE1964色度図と黒体軌跡を示す特性図。
【図11】黒体軌跡を示す特性図。
【図12】標準色度図上における識別域を示す図。
【図13】本発明による第2の実施の形態である背面投写型表示装置を示す図。
【符号の説明】
201…白色光源、202…第1のフライアイレンズ、203…第2のフライアイレンズ、204…合焦レンズ、205…フィールドレンズ、206…ダイクロイックミラー、207r…赤色用PBS、207gb…緑青色用PBS、207w…白色用PBS、208r…赤色用トリミングフィルタ、208g…緑色用トリミングフィルタ、208b…青色用トリミングフィルタ、209r…赤色用液晶パネル、209g…緑色用液晶パネル、209b…青色用液晶パネル、210b1、210b2…青色用ローテータ、211…投写レンズ、212…1/2波長板、220…UVカットフィルタ、221…偏光変換素子、222…折返しミラー、11…投写型表示装置、12…折返しミラー、13…透過型スクリーン、14…筺体、15…バックカバー。
Claims (9)
- 光源ユニットからの白色光束を赤色、緑色及び青色の各色の光束に分離し、前記各色の映像表示素子に照射し映像信号の振幅により光学像を形成し、前記各色の映像表示素子から変調された光束をスクリーン上に投写して映像を表示する投写型表示装置であって、
前記白色光束を所定の偏光方向に揃える偏光変換素子と、
前記偏光変換素子により所定の偏光方向に揃えられた白色光束を1色と2色の光束に分離する第1の色分離ユニットと、
前記第1の色分離ユニットにより分離された2色の光束を更に分離する第2の色分離ユニットと、
前記第1の色分離ユニットと前記第2の色分離ユニットの何れか一方により色分離された赤色の光路上に配置したトリミングフィルタと、
前記第1の色分離ユニットと前記第2の色分離ユニットで分離した赤色、緑色及び青色の光束をそれぞれ映像信号の振幅により光学像に変調する各色の反射型映像表示素子と、
前記各色の反射型映像表示素子において光学像に変調された前記赤色、緑色及び青色の光束を合成する色合成ユニットと、
前記色合成ユニットで合成された光束を投写する投写ユニットとを有し、
前記第1の色分離ユニットで分離される光束のうちの赤色を含む光束には緑色と青色が混入され、前記トリミングフィルタは、赤色領域と青色領域を透過させ、緑色領域を抑圧する特性を有することを特徴とする投写型表示装置。 - 光源ユニットと、
前記光源ユニットからの白色光束を所定の偏光方向に揃える偏光変換素子と、
前記偏光変換素子により所定の偏光方向に揃えられた白色光束を赤色光束と緑色及び青色光束に分離するダイクロイックミラーと、
前記緑色及び青色光束の分離と合成を行う第1の偏光ビームスプリッタと、
前記ダイクロイックミラーで分離した赤色光束の光路上に配置したトリミングフィルタと、
前記ダイクロイックミラーで分離した赤色光束に対して、偏光子又は検光子として作用する第2の偏光ビームスプリッタと、
前記第1の偏光ビームスプリッタで分離した緑色光束、青色光束と、前記第2の偏光ビームスプリッタを介して照射される前記赤色光束とを、映像信号の振幅により光学像に変調する赤色用、緑色用、青色用の反射型映像表示素子と、
前記各色の反射型映像表示素子において光学像に変調された光束を合成する第3の偏光ビームスプリッタと、
前記第3の偏光ビームスプリッタで合成された光束を投写する投写レンズとを有し、
前記ダイクロイックミラーで分離された赤色光束には緑色と青色が混入され、前記トリミングフィルタは、少なくとも525nm以下と585nm以上の半値波長領域の光束を透過させることを特徴とする投写型表示装置。 - 光源ユニットと、
前記光源ユニットからの白色光束を所定の偏光方向に揃える偏光変換素子と、
前記偏光変換素子により所定の偏光方向に揃えられた白色光束を青色光束と赤色及び緑色光束に分離するダイクロイックミラーと、
前記赤色及び緑色光束の分離と合成を行う第1の偏光ビームスプリッタと、
前記第1の偏光ビームスプリッタで分離した赤色光束の光路上に配置したトリミングフィルタと、
前記ダイクロイックミラーで分離した青色光束に対して、偏光子又は検光子として作用する第2の偏光ビームスプリッタと、
前記第1の偏光ビームスプリッタで分離した赤色光束、緑色光束と、前記第2の偏光ビームスプリッタを介して照射される前記青色光束とを、映像信号の振幅により光学像に変調する赤色用、緑色用、青色用の反射型映像表示素子と、
前記各色の反射型映像表示素子において光学像に変調された光束を合成する第3の偏光ビームスプリッタと、
前記第3の偏光ビームスプリッタで合成された光束を投写する投写レンズとを有し、
前記ダイクロイックミラーで分離された赤色及び緑色の光束には青色が混入され、前記トリミングフィルタは、少なくとも525nm以下と585nm以上の半値波長領域の光束を透過させることを特徴とする投写型表示装置。 - 光源ユニットと、
前記光源ユニットからの白色光束を所定の偏光方向に揃える偏光変換素子と、
前記偏光変換素子により所定の偏光方向に揃えられた白色光束を赤色光束と緑色及び青色光束に分離するダイクロイックミラーと、
前記緑色及び青色光束の分離と合成を行う第1の偏光ビームスプリッタと、
前記ダイクロイックミラーで分離した赤色光束の光路上に配置したトリミングフィルタと、
前記ダイクロイックミラーで分離した赤色光束に対して偏光子又は検光子として作用し、且つ赤色、緑色及び青色の光束を合成する機能を有する第2の偏光ビームスプリッタと、
前記第1の偏光ビームスプリッタで分離した緑色光束、青色光束と、前記第2の偏光ビームスプリッタを透過した前記赤色光束とを、映像信号の振幅により光学像に変調する赤色用、緑色用、青色用の反射型映像表示素子と、
前記第2の偏光ビームスプリッタで赤色、緑色及び青色の光束を合成した光束を投写する投写レンズとを有し、
前記ダイクロイックミラーで分離された赤色光束には緑色と青色が混入され、前記トリミングフィルタは、少なくとも525nm以下と585nm以上の半値波長領域の光束を透過させることを特徴とする投写型表示装置。 - 光源ユニットと、
前記光源ユニットからの白色光束を所定の偏光方向に揃える偏光変換素子と、
前記偏光変換素子により所定の偏光方向に揃えられた白色光束を青色光束と赤色及び緑色光束に分離するダイクロイックミラーと、
前記赤色及び緑色光束の分離と合成を行う第1の偏光ビームスプリッタと、
前記第1の偏光ビームスプリッタで分離した赤色光束の光路上に配置したトリミングフィルタと、
前記ダイクロイックミラーで分離した青色光束に対して偏光子又は検光子として作用し、且つ赤色、緑色及び青色の光束を合成する機能を有する第2の偏光ビームスプリッタと、
前記第1の偏光ビームスプリッタで分離した赤色光束、緑色光束と、第2の偏光ビームスプリッタを透過した前記青色光束とを、映像信号の振幅により光学像に変調する赤色用、緑色用、青色用の反射型映像表示素子と、
前記第2の偏光ビームスプリッタで赤色、緑色及び青色の光束を合成した光束を投写する投写レンズとを有し、
前記ダイクロイックミラーで分離された赤色及び緑色の光束には青色が混入され、前記トリミングフィルタは、少なくとも525nm以下と585nm以上の半値波長領域の光束を透過させることを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の投写型表示装置において、
前記光源ユニットは、赤色光領域の光エネルギーが緑色及び青色光領域の光エネルギーに対して少ないことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の投写型表示装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の投写型表示装置において、
前記光源ユニットは、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハロイドランプの何れかを用いることを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の投写型表示装置において、
前記トリミングフィルタは、515nm以下と587nm以上の半値波長領域の光束を透過させることを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の投写型表示装置において、
前記偏光変換素子は、前記白色光束をS偏光に揃えることを特徴とする投写型表示装置。
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