JP2007279303A - 光学系および画像投射装置 - Google Patents

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奥山  敦
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Abstract

【課題】コントラストが高く、色再現性やホワイトバランスも良好な画像が得られる光学系を提供する。0
【解決手段】光学系は、光源からの光を、第1の色光、該第1の色光より長波長である第2の色光、および該第2の色光より長波長である第3の色光に分解する色分解系7,14,15と、該色分解系よりも光源側に配置された光学フィルタ24とを有する。光学フィルタは、第1の色光に含まれる第1の波長域の光、第2の色光に含まれる第2の波長域の光および第3の色光に含まれる第3の波長域の光に対する透過率がそれぞれ50%より高く、第1の波長域よりも短波長の光、第1の波長域と第2の波長域との間の光、および第2の波長域と前記第3の波長域との間の光に対する透過率がそれぞれ50%より低い特性を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、液晶パネル等の光変調素子により形成された画像を投射する画像投射装置等に用いられる光学系に関し、特に光源から色分解系までの間に光学フィルタを有する光学系に関する。
液晶プロジェクタによる投射画像における赤(R),緑(G),青(B)の各単色は、白色光源からの光を液晶パネルに導く光路内に配置されたダイクロイックミラーやダイクロイックフィルタといった色分解素子で決定される。すなわち、ダイクロイックミラーやダイクロイックフィルタが反射又は透過する波長域の設定によって、白色光がRGBの3色光に分解され、これにより単色光の色が決定する。
このように基本的には色分解素子の特性設定によって各単色が決定されるが、特許文献1には、光源から色分解素子までの光路中にダイクロイックフィルタを配置し、該フィルタの挿抜によって色純度や色バランスを変更できるプロジェクタが開示されている。該特許文献1にて開示のプロジェクタでは、ダイクロイックフィルタの挿入によって青と緑の間の波長域の光および緑と青の間の波長域の光をカットすることで、緑の色純度を高めることができる。
特開平7−72450号公報(段落0019、図2,図4等)
しかしながら、特許文献1に開示されたプロジェクタでは、ダイクロイックフィルタを挿入して色再現範囲を広げた場合に、該フィルタが挿入されていない状態でのスペクトル分布から所定の波長域の光を取り除いてしまうことになる。これにより、RGBの光を合成した白の色バランス(ホワイトバランス)が崩れてしまうという問題がある。
また、高圧水銀ランプなどの580nm近傍に強い輝度を有する光源を使用する場合、緑と赤の間の波長域の光量が、青と緑の間の波長域の光量よりも多い。このため、前述したダイクロイックフィルタによって青と緑の間の波長域の光および緑と赤の間の波長域の光をカットすると、白色表示時に赤と緑の間の波長域(黄色、橙色)の補色である青の方向にずれた白色が表示されてしまう。
このような白色のずれを補正するために、緑と青の液晶パネルの出力レベルを制限することで、電気的にホワイトバランスを調整することが行われている。しかし、この調整は、画像の明るさを明るい状態から暗い状態に変化させる調整であるので、黒表示時の明るさは変わらずに白表示時の明るさが減少することになる。このため、全白表示時の明るさと全黒表示時の明るさとの比であるコントラストが低下してしまう。
また、上記のような電気的な調整によって液晶の駆動範囲が大幅に制限されるため、液晶パネルの能力を有効に活用できないという問題もある。
本発明は、コントラストが高く、色再現性やホワイトバランスも良好な画像が得られる光学系を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学系は、光源からの光を、第1の色光、該第1の色光より長波長である第2の色光、および該第2の色光より長波長である第3の色光に分解する色分解系と、該色分解系よりも光源側に配置された光学フィルタとを有する。そして、該光学フィルタは、第1の色光に含まれる第1の波長域の光、第2の色光に含まれる第2の波長域の光および第3の色光に含まれる第3の波長域の光に対する透過率がそれぞれ50%より高く、第1の波長域よりも短波長の光、第1の波長域と第2の波長域との間の光、および第2の波長域と前記第3の波長域との間の光に対する透過率がそれぞれ50%より低い特性を有することを特徴とする。
なお、上記光学系を用いて画像を投射する画像投射光学系や画像投射装置は本発明の他の側面を構成する。さらに、該画像投射装置とこれに画像情報を供給する画像供給装置とにより構成される画像表示システムも本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、コントラストが高い画像でありながらも、色再現性およびホワイトバランスが良好な画像を得ることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタの光学構成を示している。1は高圧水銀ランプ等の発光管であり、2はリフレクタである。これら発光管1およびリフレクタ2により光源ランプが構成される。
3,4は複数のレンズセルにより構成された第1および第2レンズアレイであり、光源ランプ1からの光束を複数の光束に分割し、第2レンズアレイ4の近傍に2次光源像を形成する。23は第1および第2レンズアレイ3,4の間に配置されたUVIRカットフィルタであり、光源ランプ1からの光から紫外域および赤外域の光成分を除去する。
さらに、本実施例では、第1および第2レンズアレイ3,4の間(UVIRカットフィルタ23と第2レンズアレイ4との間)の領域に対して、光学フィルタである色補正フィルタ24を出し入れ可能に設けている。この出し入れは、使用者のスイッチ操作(映画モード、或いは色再現性優先モード等の表示モード切り替えスイッチ操作)に応じて不図示のアクチュエータの駆動力を用いて行われる。
ここで、本実施例では、UVIRカットフィルタ23および色補正フィルタ24は共に第1、第2レンズアレイ3,4の間に配置したが、本発明ではこの限りではない。両者は、リフレクタ2と第1レンズアレイ3との間に配置してもよいし、第2レンズアレイと後述する偏光変換素子5との間に配置してもよい。
5は偏光変換素子であり、第2レンズアレイ4からの無偏光光を所定の偏光方向を有する直線偏光光に変換する。6はコンデンサーレンズであり、偏光変換素子5からの複数の分割光束を、後述する液晶パネル上で重ね合わせるように集光する。以上により、照明系が構成される。
7はダイクロイックミラーであり、コンデンサーレンズ6からの光のうちG光を透過し、R光とB光を反射する。25はR,B光の光路に配置されたトリミングフィルタであり、Gから黄色の光成分を除去するフィルタである。本実施例でいうB光の波長帯域は、425〜495nmであり、G光の波長帯域は、500〜585nmである。また、R光の波長帯域は、590〜650nmである。
8,9,10はそれぞれ、G,R,B用の原画を形成する光変調素子又は画像形成素子としての反射型液晶パネルである。該プロジェクタの液晶駆動回路100には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置200が接続されている。液晶駆動回路100は、画像供給装置200から入力された画像(映像)情報に基づいて各反射型液晶パネルを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。11,12,13はそれぞれ、G,R,B用の位相板である。
14は第1偏光ビームスプリッタ、15は第2偏光ビームスプリッタである。16は第1偏光板、17は第2偏光板である。18はR光の偏光方向を90度変換させ、B光の偏光方向を変換しない色選択性位相板である。19は第3偏光板、20は第4偏光板である。21はGの投射光を反射し、B,Rの投射光を透過する色合成プリズムである。ダイクロイックミラー7から色合成プリズム21により色分解合成系が構成される。
この色分解合成系では、ダイクロイックミラー7を透過したG光は、第1偏光板16を通って第1偏光ビームスプリッタ14に入射する。そして、第1偏光ビームスプリッタ14の偏光分離面を透過し、位相板11を透過した後、G用の反射型液晶パネル8に至る。該反射型液晶パネル8で反射および画像変調されたG光は、位相板11を透過した後、第1偏光ビームスプリッタ14の偏光分離面で反射し、第3偏光板19で検光されて色合成プリズム21に入射する。
また、ダイクロイックミラー7で反射したR,B光は、トリミングフィルタ25および第2偏光板17を通った後、色選択性位相板18でB光のみ偏光方向が90°回転させられて第2偏光ビームスプリッタ15に入射する。
R光は、第2偏光ビームスプリッタ15の偏光分離面で反射し、位相板12を透過してR用の反射型液晶パネル9に至る。該反射型液晶パネル9で反射および画像変調されたR光は、位相板12を透過した後、第2偏光ビームスプリッタ15の偏光分離面を透過し、第4偏光板20で検光されて色合成プリズム21に入射する。
また、B光は、第2偏光ビームスプリッタ15の偏光分離面を透過し、位相板13を透過してB用の反射型液晶パネル10に至る。該反射型液晶パネル10で反射および画像変調されたB光は、位相板13を透過した後、第2偏光ビームスプリッタ15の偏光分離面で反射し、第4偏光板20で検光されて色合成プリズム21に入射する。
22は投射レンズである。色合成プリズム21に入射したG光は、該色合成プリズム21の偏光分離面で反射して投射レンズ22に向かう。また、色合成プリズム21に入射したR,B光は、該色合成プリズム21の偏光分離面を透過して投射レンズ22に向かう。
こうして色合成プリズム21により合成されたR,G,Bの投射光(カラー画像)は、投射レンズ22によって不図示のスクリーン等の被投射面に投射される。
ここで、図2には、UVIRカットフィルタ23の特性を示す。UVIRカットフィルタ23は、光源ランプ1から射出した光のうち、波長425nm以下の光と波長680nm以上の光をカットする。ここで、このUVIRカットフィルタ23のカット波長(透過率が50%となる波長)は、415nm(好ましくは420nm)以上425nm以下と、680nm以上690nm(好ましくは685nm)以下であればよい。
また、図3には、ダイクロイックミラー7の特性を示す。ダイクロイックミラー7は、500nm〜585nmの緑色の光(G光)を透過し、それ以外の光を反射する。
図4には、トリミングフィルタ25の特性を示す。トリミングフィルタ25は、波長500nm〜590nmの光を反射し、それ以外の光を透過する。
これらUVIRカットフィルタ23、ダイクロイックミラー7およびトリミングフィルタ25によって決められる、被投射面に投射される色合成光Wのスペクトル分布は、図5に示すようになる。また、B,G,Rのスペクトル分布はそれぞれ、図6に実線、一点鎖線および点線で示すようになる。なお、B,G,Rのスペクトル分布は、他の図においても実線、一点鎖線および点線で示す。
図5および図6に示したスペクトル分布による色度座標は、xy色度系で、
となる。但し、xy色度系は、CIEI1931標準表色系であり、上記表1は、通常はW,R,G又はB=(x,y)のかたちで表される座標を表にして示したものである。このことは、以下に示すすべての表において同じである。
図7には、本実施例における色補正フィルタ24の特性を示す。色補正フィルタ24は、前述したB,G,R光のうち、435〜485nmの波長域(B透過波長域)、545〜560nmの波長域(G透過波長域)および600〜650nmの波長域(R透過波長域)の光に対する透過率がほぼ100%である特性を有する。また、B透過波長域よりも短い425nm以下の波長域、B透過波長域とG透過波長域の間である495〜530nmの波長域およびG透過波長域とR透過波長域の間である570〜590nmの波長域の光に対する透過率がほぼ0%である特性を有する。
但し、これらの波長域は例である。また、透過波長域に対する透過率は、少なくとも50%より高ければよく、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上であればよい。一方、透過波長域以外の波長域に対する透過率は、少なくとも50%より低ければよく、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下であればよい。
図8および図9には、図7に示した特性を有する色補正フィルタ24を光路内に挿入し、該色補正フィルタ24が図5および図6のスペクトル分布に対して作用した結果のスペクトル分布を示す。
図8および図9のスペクトル分布による色度座標は、xy色度系で、
となる。
これから分かるように、Gの色座標は色域が拡大する方向に補正され、BおよびRはほぼ同じ状態が維持される。さらに、Wの色座標であるW1=(0.28,0.31)は、図10に示すように、D65(昼光スペクトル分布)=(0.31,0.33)により表される白の色座標の近傍に設定されている。すなわち、本実施例によれば、Gの色再現領域の拡張と、白の色バランスの調整とを1つの色補正フィルタ24によって同時に実現することができる。
ここで、本実施例の構成に対して、特許文献1の図4に示すような紫外側に反射帯域がない従来のフィルタと同様な特性のフィルタを用いた場合について考える。該従来と同様なフィルタの特性を図23に示し、図24および図25には、このフィルタを光路内に挿入し、該フィルタが図5および図6のスペクトル分布に対して作用した結果のスペクトル分布を示す。
図24および図25のスペクトル分布による色度座標は、xy色度系で、
となる。
R,Gでは本実施例と同様に色域が拡大されるが、図10に示すように、Wの色座標W3=(0.264,0.335)がD65の色座標から大きくずれてしまう。この色(色座標W3)を実施例1による白の色(色座標W1)に近づけるためにはB光の光量を減少させ(矢印dBで示す)、さらにG光の光量を減少させる(矢印dGで示す)必要がある。これでは、液晶パネルの表示範囲(ダイナミックレンジ)が大幅に制限されてしまう。
図11には、本実施例における色補正フィルタ24の構成を示している。31は、図12にその特性を示すように、425nm以下の紫外域の光を吸収する紫外線吸収ガラス基板である。また、紫外線吸収ガラス基板31の第1の透過面には、図13にその特性を示すように、495〜530nmの波長域の光を反射する特性を有する第1の光学薄膜32が蒸着により設けられている。さらに、基板31における第1の透過面とは反対側の面である第2の透過面には、図14にその特性を示すように、570〜590nmの波長域の光を反射する特性を有する第2の光学薄膜33が蒸着により設けられている。
具体的には、紫外線吸収ガラス基板31は、425nm以下の紫外域光に対する吸収率が少なくとも50%より高く、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。また、第1および第2の光学薄膜32,33はそれぞれ、495〜530nmおよび570〜590nmの波長域の光に対する反射率が、少なくとも50%より高く、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上である。
各光学薄膜32,33は、高屈折率の薄膜層と低屈折率の薄膜層とを交互に積層することで構成される。この方法によって、所定の波長帯域の反射率を増加させることができる。このとき、交互に積層する高屈折率の薄膜層と低屈折率の薄膜層の数を選択することで、反射率を調整することができる。
このように、紫外線吸収ガラス基板31上に第1および第2の光学薄膜32,33を形成することにより、図7に示す特性を有する色補正フィルタ24を単一の部品として構成することができる。しかも、紫外線吸収ガラス基板31上の異なる面にそれぞれ第1および第2の光学薄膜32,33を形成することにより、色補正フィルタ24を容易に製作することができる。
そして、このような特性を有する色補正フィルタ24を光路に対して出し入れすることにより、2つの色再現領域を簡単に切り替えることができる。色補正フィルタ24を光路内に挿入することによって、ホワイトバランスおよび色再現性の良好な画像を投射することができる。また、色補正フィルタ24を光路外に出すことで、色補正フィルタ24を挿入した場合に比べて各波長成分が多く含まれた明るい画像を投射することができる。
また、色補正フィルタに加えて、トリミングフィルタ25を設けることにより、赤の純度をダイクロイックミラー7とは別に制御することができる。
さらに、該色補正フィルタ24の出し入れと連動して、反射型液晶パネルの駆動方法を変更したり、照明系の光束を制限する可変絞りを制御したりすることにより、様々な種類の画像を投射することも可能である。
なお、図1に示した本実施例における色補正フィルタ24の位置は例にすぎず、光源ランプからダイクロイックミラー7までの白色光の光路であればいずれの位置でもよい。
また、本実施例において色補正フィルタ24は透過型フィルタとしている、つまり該フィルタを透過した光を光変調素子8,9,10や投射レンズ22に導く構成としているが、本発明ではこの限りではない。具体的には、色補正フィルタ24は反射型フィルタであってもよい。つまり、該フィルタで反射した光を光変調素子8,9,10や投射レンズ22に導くように構成してもよい。勿論、反射型フィルタである場合には、図7の特性に関しては「透過率」を「反射率」と読み替える必要がある。
図15には、本発明の実施例2である色補正フィルタの特性を示す。なお、本実施例の色補正フィルタを用いるプロジェクタの光学構成は、実施例1(図1)と同じである。
本実施例の色補正フィルタは、前述したB,G,R光のうち、450〜485nmの波長域(B透過波長域)、535〜550nmの波長域(G透過波長域)および600〜650nmの波長域(R透過波長域)の光に対する透過率がほぼ100%である特性を有する。また、B透過波長域よりも短い440nm以下の波長域、B透過波長域とG透過波長域の間である500〜525nmの波長域およびG透過波長域とR透過波長域の間である555〜585nmの波長域の光に対する透過率がほぼ0%である特性を有する。
但し、これらの波長域は例である。また、透過波長域に対する透過率は、少なくとも50%より高ければよく、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上であればよい。一方、透過波長域以外の波長域に対する透過率は、少なくとも50%より低ければよく、好ましくは20%以下、より好ましくは10%以下であればよい。
図16および図17には、図15に示した特性を有する色補正フィルタを図1に示す光源ランプからダイクロイックミラー7までの白色光の光路内に挿入し、該光量補正フィルタが図5および図6のスペクトル分布に対して作用した結果のスペクトル分布を示す。
図16および図17のスペクトル分布による色度座標は、xy色度系で、
となる。
本実施例によれば、図10に示すように、Wの色座標W2=(0.288,0.314)は、実施例1よりもさらにD65=(0.31,0.33)の座標に近づけることができる。
上記実施例1,2には、反射型液晶パネルを用いたプロジェクタの光学系について説明したが、本発明は、図18に示すような透過型液晶パネルを用いた場合にも適用することができる。
51は高圧水銀ランプ等の発光管、52はリフレクタであり、これら発光管51およびリフレクタ52により光源ランプが構成される。53は第1レンズアレイで、54は第2レンズアレイである。55はUVIRカットフィルタである。75は偏光変換素子、56はコンデンサーレンズである。
68,69,70はそれぞれ、G,B,Rの透過型液晶パネルである。57,58,59,60,61は光源ランプからの照明光を液晶パネル68,69,70に導くレンズである。62,63,64,65は照明光を折り曲げる反射ミラーである。
66は第1ダイクロイックミラー、67は第2ダイクロイックミラーである。本実施例では、2つのダイクロイックミラー66,67を用いて色分解系を構成している。
74はトリミングフィルタ、71は色合成プリズム、72は投射レンズである。
73は光学フィルタである色補正フィルタであり、第1および第2レンズアレイ53,54の間(UVIRカットフィルタ55と第2レンズアレイ54との間)の領域に対して出し入れ可能に設けられている。この出し入れは、使用者のスイッチ操作に応じて不図示のアクチュエータの駆動力を用いて行われる。
光源ランプからの白色光は、第1および第2レンズアレイ53,54によって複数の光束に分割され、UVIRカットフィルタ55、偏光変換素子75、コンデンサーレンズ56および反射ミラー62を介して第1ダイクロイックミラー66に入射する。
第1ダイクロイックミラー66ではB光が透過し、該B光は反射ミラー63およびレンズ58を介してB用の透過型液晶パネル69へと導かれる。
第1ダイクロイックミラー66で反射したR光およびG光のうちG光は第2ダイクロイックミラー67で反射され、レンズ57を介してG用の透過型液晶パネル子68へと導かれる。また、第2ダイクロイックミラー67を透過したR光は、レンズ59,60,61および反射ミラー64,65を介して進み、トリミングフィルタ74で色調整された後、R用の透過型液晶パネル70に導かれる。
不図示の液晶駆動回路には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の不図示の画像供給装置が接続されている。液晶駆動回路は、画像供給装置から入力された画像(映像)情報に基づいて各透過型液晶パネルを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各透過型液晶パネルに入射した光は原画に応じて変調(画像変調)される。
画像変調されたB光とR光は色合成プリズム71で反射して、またG光はこれを透過して投射レンズ72に向かう。色合成プリズム71で色合成された3つの色光(カラー画像)は、投射レンズ72により不図示のスクリーン等の被投射面に投射される。
本実施例におけるUVIRフィルタ55の特性は、実施例1において図2に示した特性と同じである。
第1ダイクロイックミラー66、第2ダイクロイックミラー67およびトリミングフィルタ74の特性をそれぞれ図19,図20および図21に示す。
色補正フィルタ73の特性は、実施例1,2において図7や図14に示した特性と同じである。
図22には、光量補正フィルタ73を光路内に挿入しない場合のスペクトル分布、すなわち第1,第2ダイクロイックミラー66,67およびトリミングフィルタ74によって決まる、被投射面に投射される光のR,G,Bのスペクトル分布を示す。図22に示したスペクトル分布は、実施例1で図5に示したスペクトル分布とほぼ同じである。このため、実施例1,2で説明したのと同様の特性を有する色補正フィルタ73を光路内に挿入することで、実施例1,2と同等の効果(図8,9参照)を得ることができる。
以上説明したように、上記実施例1から3によれば、明るい画像の投射状態と色再現性を重視した画像の投射状態とを切り替えることが可能であるとともに、いずれの投射状態においても階調性が高く、コントラストが高い画像を投射することができる。
なお、上記各実施例では、第1の色光を赤光、第2の色光を緑光、第3の色光を青光として説明したが、本発明はこれに限らず、光源からの射出光のスペクトル分布に応じて第1から第3の色光を適宜選択することができる。
また、上記各実施例は矛盾の無い範囲で組み合わせても構わない。例えば、色補正フィルタはすべての実施例において反射型フィルタとしても構わないし、実施例1,2に記載した色補正フィルタの透過率の数値範囲は他の実施例に適用しても構わない。その他の事項に関しても同様である。
さらに、上記各実施例では、光変調素子として液晶パネルを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等、他の光変調素子を用いてもよい。
本発明の実施例1である反射型液晶プロジェクタの構成を示す図。 実施例1のUVIRカットフィルタの特性図。 実施例1のダイクロイックミラーの特性図。 実施例1のトリミングフィルタの特性図。 実施例1において光量補正フィルタを光路内に挿入しない状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 実施例1において光量補正フィルタを光路内に挿入しない状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 実施例1の色補正フィルタの特性図。 実施例1において色補正フィルタを光路内に挿入した状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 実施例1において色補正フィルタを光路内に挿入した状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 実施例1,2における白の色座標を示す図。 実施例1の色補正フィルタの構成を示す斜視図。 実施例1における紫外線吸収ガラスの特性図。 実施例1における第1の光学膜の特性図。 実施例1における第2の光学膜の特性図。 本発明の実施例2である反射型液晶プロジェクタに使用される色補正フィルタの特性図。 実施例2において光量補正フィルタを光路内に挿入した状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 実施例2において光量補正フィルタを光路内に挿入した状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 本発明の実施例3である透過型液晶プロジェクタの構成を示す図。 実施例3の第1ダイクロイックミラーの特性図。 実施例3の第2ダイクロイックミラーの特性図。 実施例3のトリミングフィルタの特性図。 実施例3において光量補正フィルタを光路内に挿入しない状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 従来の色補正フィルタの特性図。 従来の色補正フィルタが光路内に挿入された状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。 従来の色補正フィルタが光路内に挿入された状態での被投射面でのスペクトル分布を示す図。
符号の説明
1,51 発光管
3,4,53,54 レンズアレイ
5,75 偏光変換素子
6,56 コンデンサーレンズ
7,58,66,67 ダイクロイックミラー
・ 10 反射型液晶パネル
11,12,13 位相板
14,15 偏光ビームスプリッタ
18 色選択性位相板
21,71 色合成プリズム
22,72 投射レンズ
23,55 UVIRカットフィルタ
24,73 色補正フィルタ
25,74 トリミングフィルタ
31 紫外線吸収ガラス基板
32 第1の光学薄膜
33 第2の光学薄膜
68,69,70 透過型液晶パネル

Claims (10)

  1. 光源からの光を、第1の色光、該第1の色光より長波長である第2の色光、および該第2の色光より長波長である第3の色光に分解する色分解系と、
    前記色分解系よりも光源側に配置された光学フィルタとを有し、
    該光学フィルタは、
    前記第1の色光に含まれる第1の波長域の光、前記第2の色光に含まれる第2の波長域の光および前記第3の色光に含まれる第3の波長域の光に対する透過率がそれぞれ50%より高く、
    前記第1の波長域よりも短波長の光、前記第1の波長域と前記第2の波長域との間の光、および前記第2の波長域と前記第3の波長域との間の光に対する透過率がそれぞれ50%より低い特性を有することを特徴とする光学系。
  2. 前記光学フィルタは、
    前記第1の波長域よりも短波長の光を吸収する基板と、
    該基板上に設けられ、前記第1の波長域と前記第2の波長域との間の光および前記第2の波長域と前記第3の波長域との間の光に対する透過率がそれぞれ50%より低い特性を有する光学膜とにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記光学膜は、
    前記基板の第1面上に設けられ、前記第1の波長域と前記第2の波長域との間の光に対する透過率が50%より低い特性を有する第1の光学膜と、
    前記基板の第2面上に設けられ、前記第2の波長域と前記第3の波長域との間の光に対する透過率が50%より低い特性を有する第2の光学膜とを含むことを特徴とする請求項2に記載の光学系。
  4. 前記色分解系よりも光源側に、紫外線カットフィルタを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学系。
  5. 前記色分解系における前記第1および第3の色光の光路に、トリミングフィルタを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学系。
  6. 前記光学フィルタは、前記光源と前記色分解系との間の光路に対して出し入れ可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学系。
  7. 前記第1の色光は赤光であり、前記第2の色光は緑光であり、前記第3の色光は青光であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学系。
  8. 前記色分解系からの3つの色光がそれぞれ導かれる3つの光変調素子と、
    該3つの光変調素子からの該3つの色光を合成する合成系と、
    該合成系により合成された光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の光学系。
  9. 請求項8に記載の光学系を用いて画像を投射することを特徴とする画像投射装置。
  10. 請求項9に記載の画像投射装置と、
    該画像投射装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有することを特徴とする画像表示システム。
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