JP4332522B2 - 差動増幅回路 - Google Patents

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本発明は、温度による利得変動の少ない差動増幅回路、特にその低電源電圧化に関するものである。
特開2001−339259号公報 特開2000−174568号公報
図2は、上記特許文献1に記載された従来の差動増幅回路の構成図である。
この差動増幅回路は、差動対を構成するトランジスタMN20及びMN21と、負荷ダイオードを構成するトランジスタMN22及びMN23と、定電流源I241,I242及びI243とで構成されている。定電流源I241は差動対を構成するトランジスタMN20,MN21へ電流を供給するもので、定電流源I242及びI243は負荷ダイオードへバイアス電流を供給するものである。
この定電流源I242及びI243によって、負荷ダイオードを構成するトランジスタMN22及びMN23に供給するバイアス電流I2の大きさを調整し、そのゲート・ソース間電圧Vgsが、差動対を構成するトランジスタMN20及びMN21の動作状態に関わらず、常にドレイン電流が十分な大きさで流れる範囲に予め設定しておく。
これにより、温度変動等によって負荷ダイオードを構成するトランジスタMN22及びMN23に流れる電流が変化しても、出力電圧OUTN13,OUTP14の変動が抑制され、温度による利得変動の少ない差動増幅回路が得られる。
しかしながら、前記差動増幅回路は、次のような課題があった。
即ち、この差動増幅回路では、電源電位VDDと接地電位GNDの間に、少なくとも3個のトランジスタが直列に接続されている。電源電圧を1.35Vとした場合、通常のMOSトランジスタの閾値電圧は0.6V程度であり、かつ飽和領域で動作するドレイン・ソース間電圧は0.4Vであることを考慮すると、電源電位VDDと接地電位GNDの間に直列に接続できる素子数は、トランジスタ2個と抵抗等の受動素子1個が限界となる。従って、図2の差動増幅回路は、1.35Vの低電源電圧では正常な動作ができないという問題があった。
本発明は、例えば1.35Vの低電源電圧でも正常な動作が可能で、温度による利得変動の少ない差動増幅回路を提供することを目的としている。
本発明の差動増幅回路は、調整信号で制御される定電流部の電流に応じて利得が制御される差動増幅手段と、前記差動増幅手段と同一構成の差動回路を有し、該差動回路の2つの入力側を微小な電位差でバイアスして温度変動に応じて発生した電流差を検出する温度変動検出手段と、前記微小な電位差に応じた比較用の基準電流を生成する比較電流生成手段と、前記温度変動検出手段で検出された電流差と前記比較電流生成手段で生成された基準電流が同じ値となるように前記調整信号を出力する電流調整手段とを備えている。そして、前記差動増幅手段、前記温度変動検出手段、前記比較電流生成手段及び前記電流調整手段は、電源電位と接地電位の間に直列に接続されるトランジスタの数を2個以下で構成したことを特徴とする。
本発明では、温度変動検出手段によって、差動増幅手段と同一構成の差動回路を微小な電位差でバイアスして温度変動に応じて発生した電流差を検出し、比較電流生成手段によって、同じ微小な電位差に応じた比較用の基準電流を生成し、この温度変動による電流差が比較用の基準電流と同じ値になるように電流調整手段から調整信号を出力するようにしている。これにより、差動増幅手段の利得が抵抗値の比になるように制御され、抵抗値の製造ばらつきや温度変動による利得変動を抑制することができるという効果がある。
差動増幅手段、温度変動検出手段、比較電流生成手段及び電流調整手段において、電源電位と接地電位の間に直列に接続するトランジスタの数を2個以下となるような回路構成とする。これにより、例えば1.35Vの低電源電圧でも正常な動作が可能になる。
図1は、本発明の実施例を示す差動増幅回路の構成図である。
この差動増幅回路は、基準電圧生成部1と、温度変動検出部2と、比較電流生成部3と、電流調整部4と、差動増幅部5とで構成されている。
基準電圧生成部1は、電源電位VDDと接地電位GNDの間に接続された抵抗分圧器で構成され、微小な電位差を有する2つの電位VDD−V1,VDD−V2(但し、V1>V2)と、この電位差(V1−V2)と同じ電位V3を出力するものである。
温度変動検出部2は、MOSトランジスタで構成された差動回路を、基準電圧生成部1で生成された微小な電位差V1−V2でバイアスし、周囲温度に応じて発生した電流差Igmを検出するものである。
この温度変動検出部2は、それぞれのゲートに、基準電圧生成部1からの電位VDD−V1,VDD−V2が与えられるPチャネルMOSトランジスタ(以下、「PMOS」という)11,12を有している。PMOS11,12のソースは共通接続され、電流調整部4から与えられる調整信号CONで導通状態が制御されるPMOS13を介して電源電位VDDに接続されている。
PMOS11,12のドレインは、それぞれ抵抗14,15を介して接地電位GNDに接続されている。また、PMOS11,12のドレインは、演算増幅器(OP)16の非反転入力端子と反転入力端子に接続されている。演算増幅器16の出力側は、PMOS17のゲートに接続され、このPMOS17のソースは抵抗18を介して電源電位VDDに接続され、ソースはノードN2に接続されている。
ノードN2には、NチャネルMOSトランジスタ(以下、「NMOS」という)19のドレイン及びゲートと、NMOS20,21のゲートが接続されている。NMOS19〜21のソースは接地電位GNDに接続され、このNMOS20のドレインはPMOS11のドレインに接続され、NMOS21のドレインは抵抗22を介して電源電位VDDに接続されている。そして、NMOS21のドレインから、周囲温度に応じて発生した電流差が電圧Vgmに変換されて出力されるようになっている。
比較電流生成部3は、基準電圧生成部1で生成された電位V3(=V1−V2)を抵抗に印加することにより、比較用の基準電流Irfを生成するものである。
この比較電流生成部3は、反転入力端子に基準電圧生成部1からの電位V3が与えられる演算増幅器31を有している。演算増幅器31の出力側はPMOS32のゲートに接続され、このPMOS32のソースは電源電位VDDに接続されている。PMOS32のドレインは、演算増幅器31の非反転入力端子に接続されると共に、抵抗33を介して接地電位GNDに接続されている。
演算増幅器31の出力側は、更にPMOS34のゲートに接続され、このPMOS34のソースは電源電位VDDに接続されている。PMOS34のドレインは、NMOS35のドレイン及びゲートと、NMOS36のゲートに接続されている。NMOS35,36のソースは接地電位GNDに接続され、このNMOS36のドレインが、抵抗37を介して電源電位VDDに接続されている。そして、NMOS36のドレインから、比較用の基準電流Irfが電圧Vrfに変換されて出力されるようになっている。
電流調整部4は、温度変動検出部2で検出される電流差Igmが、比較電流生成部3で生成された基準電流Irfと同じ値になるような調整信号CONを生成し、この温度変動検出部2から出力される電流差Igmを調整するものである。
この電流調整部4は、演算増幅器41を有し、この演算増幅器41の非反転入力端子が温度変動検出部2のNMOS21のドレインに接続され、反転入力端子が比較電流生成部3のNMOS36のドレインに接続されている。演算増幅器41の出力側は、NMOS42のゲートに接続され、このNMOS42のドレインはノードN4に、ソースは抵抗43を介して接地電位GNDにそれぞれ接続されている。ノードN4には、PMOS44のドレインとゲートが接続され、このPMOS44のソースが電源電位VDDに接続されている。更にノードN4と接地電位GNDの間には、定電流回路45が接続されている。そして、このノードN4の電圧が調整信号CONとして、温度変動検出部2と差動増幅部5に与えられるようになっている。
差動増幅部5は、電流調整部4から与えられる調整信号CONで駆動電流が制御されて、2つの入力信号INP,INNの電位差を増幅して相補的な出力信号OUTP,OUTNを出力するものである。
この差動増幅部5は、ゲートに調整信号CONが与えられるPMOS51を有している。PMOS51のソースは電源電位VDDに、ドレインはノードN5にそれぞれ接続されている。ノードN5は、直列接続されたPMOS52と抵抗53を介して接地電位GNDに接続されると共に、直列接続されたPMOS54と抵抗55を介して接地電位GNDに接続されている。そして、PMOS52,54のゲートに、それぞれ入力信号INP,INNが与えられ、これらのPMOS52,54のドレインから、相補的な出力信号OUTN,OUTPがそれぞれ出力されるようになっている。
なお、演算増幅器16,31,41は、いずれも同様の回路構成で、図1の右下の一点鎖線枠内に示すように、ゲートがそれぞれ非反転入力端子及び反転入力端子に対応するNMOSa,bを有している。NMOSa,bのソースは接地電位GNDに接続され、このNMOSaのドレインは、PMOScのドレイン及びゲートとPMOSdのゲートに接続されている。PMOSc,dのソースは電源電位VDDに接続され、このPMOSdのドレインはNMOSbのドレインに接続されている。そして、NMOSbとPMOSdのドレイン同士の接続箇所が、この演算増幅器の出力端子outとなっている。
ここで、この差動増幅回路を構成する各素子の定数及びサイズは、次のように設定されているものとする。
抵抗14,15、抵抗22,37、及び抵抗53,55は、それぞれ同一の抵抗値とする。PMOS11,12,52,54、PMOS13,44,51、PMOS32,34、NMOS19,20,21、及びNMOS35,36は、それぞれ同一サイズとする。また、演算増幅器16,31,41を構成するNMOSa,b、及びPMOSc,dも、それぞれ同一サイズとする。
このように、この差動増幅回路では、電源電位VDDと接地電位GNDの間に直列に接続されるトランジスタの数を2個までに制限し、電源電圧の低電圧化を図っている。
次に動作を説明する。
温度変動検出部2では、PMOS11〜13と抵抗14,15によって差動増幅器が構成され、PMOS11,12のゲートは、それぞれ電位VDD−V1,VDD−V2にバイアスされている。従って、PMOS11,12に流れる電流をそれぞれIa,Ibとし、PMOS13に流れる電流をIとすれば、VDD−V1<VDD−V2であるので、次の関係が成り立つ。
I=Ia+Ib、Ia>Ib
PMOS11,12のドレインは、それぞれ演算増幅器16の非反転入力端子と反転入力端子に接続されている。ここで、演算増幅器16の非反転入力端子の電位が上昇すると、出力電位も上昇する。演算増幅器16は、PMOS17,NMOS19,20及び抵抗18によってソースフォロワ回路が構成されているので、この演算増幅器16の出力電位が上昇すると、PMOS17に流れる電流Igmが減少する。PMOS17はNMOS19と直列に接続され、このNMOS19とNMOS20がカレントミラーを構成しているので、このNMOS20に流れる電流もIgmである。従って、演算増幅器16の非反転入力端子の電位上昇でこの演算増幅器16の出力電位が上昇すると、NMOS20に流れる電流Igmが減少する。
NMOS20の電流は、NMOS11のドレインから供給されているので、このNMOS20の電流が減少すると、NMOS11のドレインから抵抗14側へ流れる電流がその分だけ増加する。これにより、抵抗14による電圧降下が増加し、演算増幅器16の反転入力端子の電位が上昇する。このような動作により、演算増幅器16の反転入力端子と非反転入力端子の電位は等しくなり、次の式が成り立つ。
Ia×R14=(Ib−Igm)×R15
ここで、R14,R15は、それぞれ抵抗14,15の抵抗値で、これらは同一の値に設定されているので、上式は次式のようになる。
Ib=Ia−Igm ・・(1)
また、電流Iaは、PMOS11のドレイン・ソース電流であるので、次式となる。
Ia=k×(V1−Vs−Vt) ・・(2)
ここで、VsはPMOS11のソースの電位、VtはPMOS11の閾値電圧、kはPMOS11のディメンジョン(ゲート幅W/ゲート長L)に比例する定数である。
同様に、電流IbはPMOS12のドレイン・ソース電流であり、PMOS11,12は同一サイズであるの、次式で表される。
Ib=k×(V2−Vs−Vt) ・・(3)
(1)式に、(2),(3)式を代入すると、次の等式が得られる。
k×(V2−Vs−Vt)=k×(V1−Vs−Vt)−Igm
従って、Igmは次のようになる。
Igm=k×(V1−Vs−Vt)−k×(V2−Vs−Vt)
=k×(V1−Vs−Vt+V2−Vs−VT)×(V1−V2) ・・(4)
MOSトランジスタの静特性は、Ids=k×(Vg−Vs−Vt) であるので、そのコンダクタンスgmは、次のようになる。
gm=2k×(Vg−Vs−Vt) ・・(5)
ここで、PMOS11,12のコンダクタンスを、それぞれgm1,gm2とすれば、(4),(5)式から、次式が得られる。
Igm=(gm1/2+gm2/2)×(V1−V2) ・・(6)
ここで、電圧V1,V2の差を小さくすると、gm1とgm2はほぼ等しくなる。ほぼ等しいコンダクタンスgm1,gm2を、gmorgとすると、(6)式は次のようになる。
Igm=gmorg×(V1−V2) ・・(7)
NMOS19,21はカレントミラーを構成し、これらのサイズは同一であるので、NMOS21に流れる電流もIgmとなる。従って、NMOS21のドレインの電位Vgmは、抵抗22の抵抗値をR22とすると、次のようになる。
Vgm=VDD−Igm×R22
=VDD−gmorg×(V1−V2)×R22 ・・(8)
一方、比較電流生成部3では、演算増幅器31、PMOS32及び抵抗33が、ボルテージフォロワを構成している。これにより、演算増幅器31の反転入力端子の電位が上昇すると、この演算増幅器31の出力電位が下降し、PMOS32の電流が増加する。これに従い、抵抗33の電圧降下が増加して演算増幅器31の非反転入力端子の電位が上昇する。逆に、反転入力端子の電位が低下すると、演算増幅器31の出力電位が上昇し、PMOS32の電流が減少する。これに従い、抵抗33の電圧降下が減少して演算増幅器31の非反転入力端子の電位が低下するする。このような動作により、抵抗33に印加される電圧は、演算増幅器31の非反転入力端子の電位と同じV3となり、PMOS32に流れる電流Irfは、抵抗33の抵抗値をR33とすると、次のようになる。
Irf=V3/R33
PMOS32,34のゲートは、演算増幅器31の出力側に共通接続され、これらのサイズは同一であるので、PMOS34及びNMOS35に流れる電流もIrfとなる。また、NMOS35,36はカレントミラーを構成しているので、このNMOS36に流れる電流もIrfとなる。従って、NMOS36のドレインの電位Vrfは、抵抗37の抵抗値をR37とすると、次のようになる。
Vrf=VDD−Irf×R37
=VDD−V3×R37/R33 ・・(9)
電流調整部4の演算増幅器41には、温度変動検出部2からの電位Vgmと、比較電流生成部3からの電位Vrfが与えられる。
演算増幅器41の非反転入力端子に与えられる電位Vgmと、反転入力端子に与えられる電位Vrfが同じであった状態から、非反転入力端子の電位Vgmが上昇すると、この演算増幅器41の出力電位も上昇する。演算増幅器41の出力側に接続されたNMOS42と抵抗43は、ソースフォロワを構成しているので、この抵抗43に印加される電圧が増加する。これにより、NMOS42に流れる電流が増加する。定電流回路45に流れる電流は一定であるので、PMOS44に流れる電流は、NMOS42の増加電流と同じ電流だけ増加する。
PMOS44は、温度変動検出部2のPMOS13とカレントミラーを構成し、これらは同一サイズに設定されているので、PMOS44,13に流れる電流の大きさは同じIとなる。従って、温度変動検出部2のPMOS13に流れる電流も、NMOS42の増加電流と同じ電流だけ増加する。これにより、温度変動検出部2のPMOS11,12に流れる電流Ia,Ibも増加する。
ここで、(5)式のコンダクタンスgmを別の記述で表現すると、gm=2√(k×Ids) であるから、MOSトランジスタに流れる電流の増加に伴い、コンダクタンスgmが増加することになる。これにより、PMOS11,12の電流Ia,Ibが増加すると、(8)式中のコンダクタンスgmorgが増加し、Vgmは下降する。
逆に、演算増幅器41の非反転入力端子の電位Vgmが下降した場合は、同様の帰還経路によって、この電位Vgmが上昇するように動作する。これにより、演算増幅器41の非反転入力端子に与えられる電位Vgmと、反転入力端子に与えられる電位Vrfは常に同電位となるように制御される。従って、(8),(9)式より、次の等式が成り立つ。
VDD−V3×R37/R33=VDD−gmorg×(V1−V2)×R22
これにより、gmorgは次式で表される。
gmorg=V3/(V1−V2)×R37/(R33×R22)
ここで、V3=V1−V2、R22=R37 であるから、gmorgは次のようになる。
gmorg=1/R33 ・・(10)
差動増幅部5では、PMOS51が電流調整部4のPMOS41との間でカレントミラーを構成し、これらのPMOS41,51は同一サイズに設定されているので、このPMOS51に流れる電流もIとなる。従って、PMOS52,54のゲートに入力される入力信号INP,INNが均衡した状態のとき、これらのPMOS52,54のコンダクタンスgmは、温度変動検出部2におけるPMOS11,12のコンダクタンスの値、即ちgmorgに一致する。ここで、差動増幅部5の利得Gainは、PMOS52(54)のコンダクタンスgmorgと、抵抗53(55)の抵抗値R53の積となるので、次式のようになる。
Gain=gmorg×R53
上式に(10)式を代入すると、差動増幅部5の利得Gainは、次のようになる。
Gain=R53/R33
即ち、差動増幅部5の利得Gainは抵抗の比で決定される。
以上のように、この実施例の差動増幅回路は、差動回路を微小な電位差V1−V2でバイアスして周囲温度に応じて発生した電流差を検出する温度変動検出部2と、この微小な電位差V1−V2に応じた比較用の基準電流を生成する比較電流生成部3と、温度変動検出部2から出力される電位Vgmと、比較電流生成部3から出力される電位Vrfとを同じ値にするための調整信号COMを生成する電流調整部4を有し、この調整信号COMで差動増幅部5の利得を制御するようにしている。これにより、差動増幅部5の利得を抵抗値の比で決定することができるので、抵抗値の製造ばらつきや温度変動に依存せず、一定の利得を得ることができるという利点がある。
更に、この差動増幅器を構成する温度変動検出部2、比較電流生成部3、電流調整部4、及び差動増幅部5は、電源電位VDDと接地電位GNDの間に直列に接続されるトランジスタの数を2個までに制限する回路構成としている。これにより、例えば1.35Vのような低電源電圧でも正常な動作が可能になるという利点がある。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
制御対象の差動増幅部5は、1つに限らず、複数の差動増幅部を同じ調整信号COMで同時に制御するようにすることができる。
本発明の実施例を示す差動増幅回路の構成図である。 従来の差動増幅回路の構成図である。
符号の説明
1 基準電圧生成部
2 温度変動検出部
3 比較電流生成部
4 電流調整部
5 差動増幅部
11〜13,17,32,34,44,51,52,54 PMOS
14,15,18,22,33,37,43,53,55 抵抗
16,31,41 演算増幅器
19〜21,35,36,42 NMOS
45 定電流回路

Claims (1)

  1. 調整信号で制御される定電流部の電流に応じて利得が制御される差動増幅手段と、
    前記差動増幅手段と同一構成の差動回路を有し、該差動回路の2つの入力側を微小な電位差でバイアスして温度変動に応じて発生した電流差を検出する温度変動検出手段と、
    前記微小な電位差に応じた比較用の基準電流を生成する比較電流生成手段と、
    前記温度変動検出手段で検出された電流差と前記比較電流生成手段で生成された基準電流が同じ値となるように前記調整信号を出力する電流調整手段とを備え、
    前記差動増幅手段、前記温度変動検出手段、前記比較電流生成手段及び前記電流調整手段は、電源電位と接地電位の間に直列に接続されるトランジスタの数を2個以下で構成したことを特徴とする差動増幅回路。
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