JP4328472B2 - 基板反転装置、及びそれを用いたパネル製造装置 - Google Patents

基板反転装置、及びそれを用いたパネル製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば液晶パネルやプラズマディスプレイパネル等の組立て製造に好適な基板反転装置、及びそれを用いたパネル製造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネル等の平面ディスプレイは、ガラス製の基板の電極部に、TCP(Tape Carrier Package)等のフィルム状の電子部品を接続搭載して製造される。このような平板ディスプレイを製造する装置として、パネル製造装置が知られている。
【0003】
平板ディスプレイの中でも、単純マトリクス方式の液晶表示パネルは、液晶層を、矩形状からなるガラス製の2枚の基板で挟み込むように構成されていて、電子部品を接続する電極部は、対向する2枚の基板の対向面に互いに直交する向きに形成されている。このように2枚の基板の電極部は互いに対向して設けられているので、個々の基板に電子部品を接続するには、基板を一度180度反転させる必要があった。そのためパネル製造装置には基板反転装置が設けられている。
【0004】
図13は、2枚重ねの基板を反転させる従来の基板反転装置の概要構成を示した斜視図、図14はその要部側面図で、基板反転装置で反転される2枚重ねの基板のうち、一方の基板の電極部には、異方性導電体等の接続部材を介して予め電子部品が接続されている。
【0005】
すなわち、図13に示すように、2枚貼り合わせの基板1(1A,1B)のうち、一方(図示下方)の基板1(1A)の電極部には接続部品である電子部品2が予め接続されていて、基板1は、図14にも示すように、基板反転装置のコ字状の把持部3により上下両外側面から挟み込まれて押圧保持されている。
【0006】
把持部3は反転機構4に連結されていて、把持部3は、反転機構4に内蔵されたモータの駆動により、矢印R方向に180度の往復回動可能に構成され、基板1は180度反転されて次の部品実装装置に受け渡される。
【0007】
なお、図13において、反転機構4はシリンダ等の移動機構5に連結され、基板反転装置における矩形状の基板1の反転操作が、周囲の機構部等と接触することなく円滑に行なわれることが要求される。そのため、移動機構5は、反転機構4を一対のガイドレール61,62に案内されつつ、矢印Z方向に上昇移動し、基板1の回転空間を確保した状態で基板1を反転させるように構成されている。
【0008】
また、図13及び図14では、把持部3の詳細は省略して示していないが、把持部3はシリンダ機構やばね機構を有していて、必要に応じ、基板1を両外面側からの押圧保持、ないしは開放を行い、前工程からの基板1の受取りと、反転後の次工程への受渡しが可能となるように構成されている。
【0009】
上記のような構成の基板反転装置により、基板1は反転され、図15で示すように下方の基板1(1B)の電極部を上向きに露出した反転後の基板1を受け取った次工程では、同じく電極部に異方性導電体を介した電子部品2の実装が行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の基板反転装置では、予め一方の基板(1A)に電子部品2を搭載した基板1を、把持部3により保持しつつ反転操作を行うように構成されている。
【0011】
ところで、最近の液晶表示パネルやプラズマディスプレイパネルをはじめとした平板ディスプレイは、ますます大型化される傾向にあり、基板自体も大型化に伴い相当な大きな重量を占めるようになってきている。また基板の大型化は、基板1の電極部に接続搭載される電子部品2の大容量化や高機能化をうながし、接続搭載される部品もLSI等の半導体チップだけにとどまらず放熱板や印刷配線基板等の付加接続も行われるようになってきた。
【0012】
その結果、基板反転装置における反転操作では、回転中心軸から遠い電極部に接続された部品等は、反転時に大きな慣性応力(ないしはモーメント)を有することとなり、それが基板に大きな曲げ応力を与えて、ガラス製等の基板を折り曲げ破損させる要因の一つとなった。
【0013】
特に電子部品2がFPC(Flexible Printed Circuit)やCOF(Chip On Film)等の場合は、主要部分であるフィルム部はもともと曲がりやすい上、回動反転動作により接続部品がばたついてしまい、基板と衝突して部品自体が損傷を受けたり、衝突相手の基板が割れてしまう等の不具合を引き起こしかねず、さらには遠心力により接続部が剥がれてしまう等のおそれも生じたので改善が要望されていた。
【0014】
そこで、本発明は、基板や搭載された部品の損傷を回避するとともに、部品接続部等の破損を回避し、信頼性の高い基板反転装置及びそれを用いたパネル製造装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、部品が外周部から突出した状態で実装された基板を反転させる基板反転装置であって、一面に複数の緩衝部材が突設された一対の保持板を前記一面が互いに対向するよう保持する把持部と、前記把持部を回動して反転させる反転機構と、を具備し、前記把持部は、前記一対の保持板の間に配置された前記基板を、前記基板及び前記部品それぞれの両面に前記一対の保持板の複数の緩衝部材をそれぞれ押圧させることで挟持し、前記反転機構は、前記基板を挟持した把持部を回動して前記基板を前記一対の保持板と共に反転させることを特徴とする。
【0016】
このように、第1の発明によれば、反転機構は部品を搭載した基板を一対の保持板で挟持して反転する。従って、部品及び基板は保持板に保護されるとともに、ばたつき等は大幅に抑制され、基板や部品の破損を回避した基板反転装置を提供することができる。
【0017】
第2の発明は、部品外周部から突出た状態で実装された基板を反転させる基板反転装置において、前記基板を吸着する吸着部材と、前記部品をその両面から支持する支持部材と、前記吸着部材と前記支持部材とを前記基板の表面に平行な直線を共通の回転中心軸として回転させる回転機構とを具備することを特徴とする。
【0018】
このように、第2の発明によれば、回転機構は、基板を保持する保持部材と部品を支持する支持部材とを反転させる。従って、部品及び基板は保持部材及び支持部材に保護されるとともにばたつき等も大幅に抑制され、基板や部品の損傷を回避した基板反転装置を提供することができる。
【0019】
第3の発明は、パネル製造装置において、前記第1または第2の発明に係る基板反転装置を用いたことを特徴とする。
【0020】
このように、第3の発明によれば、パネル製造装置において、上記第1または第2の基板反転装置を採用したので、基板反転時に基板や部品が損傷するのを回避することができ、歩留まりがよく信頼性の高い液晶パネル等を組み立て製造することが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明による基板反転装置及びそれを用いたパネル製造装置の一実施の形態を図1乃至図12を参照して詳細に説明する。なお、図13乃至図15に示した従来の基板反転装置と同一構成には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明による基板反転装置を用いたパネル製造装置のレイアウト図である。
【0023】
図1において、このパネル製造装置20は、液晶パネルやプラズマディスプレイパネル等の平板ディスプレイの製造に用いられるものであり、図2以下で説明の基板1を提供する基板供給装置21、第1基板清掃装置22a、第1接続部材貼付装置23a、第1電子部品実装装置24a、基板反転装置25、第2基板清掃装置22b、第2接続部材貼付装置23b、第2電子部品実装装置24b、基板収容装置26を有して構成されている。
【0024】
基板供給装置21は、マガジン等に収容された基板1を取り出し一枚ずつ供給するものである。基板供給装置21にて供給された基板1は、不図示の搬送装置にて第1基板清掃装置22aに搬送される。
【0025】
第1基板清掃装置22aは、基板1における電子部品2が接続される辺、図13を参照して説明すれば、貼り合わされた2枚の基板1(1A,1B)のうち、電極部を上向きに露出した基板1Aにおける電極部が形成された縁部を溶剤を用いて清掃し電極部の汚れを除去するものである。清掃が完了した基板1は、不図示の搬送装置にて第1接続部材貼付装置23aに搬送される。
【0026】
第1接続部材貼付装置23aは、第1基板清掃装置22aにて清掃された縁部に対して、異方性導電体等の接続部材を貼付するものである。接続部材が貼付された基板1は、不図示の搬送装置にて第1電子部品実装装置24aに搬送される。
【0027】
第1電子部品実装装置24aは、第1接続部材貼付装置23aにて貼付された接続部材を介して、基板1Aの電極部と電子部品2の電極部とを接続するものである。第1電子部品実装装置24aにて電子部品2が実装された基板1は、不図示の搬送装置にて基板反転装置25に搬送される。
【0028】
基板反転装置25は、後に詳述するが、基板1Aの電極部に電子部品2が接続された基板1を表裏反転させて、今まで下方を向いていた基板1Bの電極部を上向きに露出させるものである。反転された基板1は不図示の搬送装置にて第2基板清掃装置22bに搬送される。
【0029】
この後、第2基板清掃装置22b、第2接続部材貼付装置23b、第2電子部品実装装置24bにて、上向きに露出された基板1Bの電極部に対して上述と同様の動作を実施する。基板1Bの電極部に電子部品2が接続された基板1は、不図示の搬送装置にて基板収容装置26に搬送され、マガジン等に一枚ずつ収容される。
【0030】
図2は本発明による基板反転装置25の第1の実施の形態を示した正面図で、図3は図2の要部拡大図正面図である。
【0031】
図2及び図3に示した基板反転装置は、まず2枚貼り合わせの基板1の一方(基板1A)の電極部には既にLSI等の半導体チップが搭載された電子部品2が接続されて、基板反転装置に装着され、基板反転装置が180度反転操作可能な状態を示している。ここで、電子部品2は主要部分をポリイミド樹脂等のフィルム状部材にて構成される。
【0032】
すなわち、基板反転装置の一部を構成する上下一対の平板状の保持板71,72の対向面には、複数個の緩衝部材7aが突設されていて、その緩衝部材7aを設けた保持板71,72間に基板1が挟まれた状態で基板反転装置本体に搬送装着される。
【0033】
なお、緩衝部材7a自体は、ゴム部材あるいはばね部材等の弾性体で構成され、各緩衝部材7aの個々の高さは、基板1及び各保持板71,72が平行となり、保持板71,72を両外側面から押圧したとき、その力が基板1及び部品2に対しほぼ均一に加わるように設けられている。
【0034】
このように基板1が緩衝部材7aを介して保持板71,72に挟まれた状態で、図2に示す搬送装置8から基板反転装置本体側への受け渡しが行われる。
【0035】
そこでまず基板反転装置本体は、左右一組の把持機構31,32は、それぞれ正面から見てコ字状のアームを形成し、図示左右各両端部において、吸着部材3aを介して基板1を挟んだ上下一対の保持板71,72を、押圧把持するように構成されている。
【0036】
すなわち、各把持機構31,32は、それぞれ上下に対をなす把持片3b,3cを有し、両把持片3b,3cがシリンダ3dによる操作によりリニアガイド3e,3eにそれぞれ案内されつつ矢印Z1方向へ移動し、保持板71,72を両把持片3b,3cの間に挟んで保持固定する。
【0037】
なお、把持機構31,32の把持片3b,3cには、図3に示すように排気孔3g,3gが形成されていて、その排気孔3g,3gは不図示の吸気ポンプに接続されて、排気孔3g,3gにつらなる各吸着部材3a,3aが、上記吸気ポンプの吸気動作に対応して保持板71,72を吸着保持する。
【0038】
また、図2に示すように、把持機構31,32のシリンダ3d,3dは、それぞれの把持本体3f,3fに固定され、その把持本体3f,3fは、それぞれ対応して設けられた一組のボールねじ機構91,92に組み込まれている。
【0039】
またボールねじ機構91,92は、サーボモータ9a,9aの回転駆動により、把持機構31,32を図示矢印X方向に移動自在に構成されている。
【0040】
すなわち、ボールねじ機構91,92のサーボモータ9a,9aは、反転機構10のモータ10a駆動により一体に回動するL字状の枠体10b,10bに組み込み固定され、一組の各把持機構31,32がその反転機構10の回転軸上で相対的に近付く前進移動及び反対に遠ざかる後退移動が可能に構成されている。
【0041】
なお、図2に示すように、上記一組のL字状の枠体10b,10b間は、平面視略コ字状の連結梁10cにより共通に連結されており、これら連結梁10c及び枠体10b,10bが他端部の軸受10dに支えられつつ、モータ10aによる矢印R方向への回動により、180度の反転動作を繰り返すことができる。
【0042】
また、図2に示した構成では、基板反転装置は、基板1を中央にして挟んだ保持板71,72を、搬送装置8から受け取り保持した状態を示しているが、基板1反転後は、反転された基板1は保持板71,72とともに搬送装置8に受け渡される。この搬送装置8は、基板1を搭載する搬送テーブル8a、搬送テーブル8aをX,Y,θ方向に移動自在に支持するX−Y−θステージ8bを有し、搬送テーブル8aは、基板1を吸着し、かつ、シリンダ8c等の上下動装置にて矢印Z方向に移動する吸着部材8dを有する。
【0043】
次に、搬送装置8によって、基板1が保持板71,72とともに基板反転装置本体に受渡され、反転された基板1が保持板71,72とともに搬送装置8に受け渡される手順を、図2、及び図4並びに図5を参照して以下説明する。
【0044】
まず、図4に示したように、基板反転装置本体側のサーボモータ9a,9aは、不図示の制御手段による制御により駆動されて一組の把持機構31,32は左右に移動(後退)し、その開いた空間に、基板1を間に挟んだ一対の保持板71,72は、吸着部材8dに保持されつつ、搬送装置8の搬送テーブル8a上からシリンダ8cの操作により図示矢印Z1方向へ押し上げられ、図5に示す位置に位置決めされる。
【0045】
この状態において、不図示の制御手段は、サーボモータ9a,9aを作動させ、左右の把持機構31,32を矢印X1方向に前進移動させ、各吸着部材3a,3aを予め設定された位置で、保持板71,72を押圧しつつ吸着できる位置に停止させる。
【0046】
次に一対の把持機構31,32の各シリンダ3dの操作により、図2に示したように、上下から保持板71,72を押圧保持するとともに、搬送装置8の吸着部材8dは、吸着を解除し、そしてシリンダ8cの操作によって、図2に示した位置まで下降し、その状態で、モータ10aの駆動により矢印R方向への180度の回転操作により基板1を保持した保持板71,72は反転される。
【0047】
反転された基板1は、図示しないが上記とは反対の操作、すなわち「搬送装置8の吸着部材8dの上昇移動」→「吸着部材8dによる保持板の吸着」→「シリンダ3dによる保持板71,72の開放」→「サーボモータ9a,9aによる把持機構31,32の後退」→「吸着部材8dの下降移動」の手順を順次経て、反転された基板1は保持板71,72とともに、次の部品実装工程へと搬送され受け渡される。
【0048】
受け渡された次の工程では、保持板71,72が取り外され、図15に示した状態となるので、反転により上向きの基板1Bの電極部上に電子部品等の部品実装が行われる。
【0049】
上記第1の実施の形態では、複数個の吸着部材3a,3aは、保持板71,72を吸着保持するように構成したが、保持板71,72とともに、基板1あるいは部品2を吸着するように構成することもできる。
【0050】
すなわち、図6は本発明の基板反転装置の第2の実施の形態を示した要部側面図で、保持板71,72に貫通孔71a,72aが設けられ、一部の吸着部材3a,3aはその貫通孔71a,72aを通して、基板1(1A,1B)を直接吸着保持し、反転動作の際に基板1がずれるのを軽減するように構成されている。
【0051】
勿論、貫通孔71a,72aは、吸着部材3a,3aが直接電子部品2を吸着するように構成しても良い。
【0052】
また、上記第1及び第2の実施の形態で、もしも基板1の板面に排気管等が立設された場合には、その排気管等を回避するように、各保持板71、72には予め貫通孔等を設けるとともに、把持機構31,32もまたその前進及び後退等の動作において、排気管等に接触しないように適宜形状を変形して構成することができる。
【0053】
いずれにしても、上記第1、第2の実施の形態による基板反転装置によれば、電子部品等の部品を搭載した基板を、一対の保持板で挟持し、その保持板を保持して反転させるように構成したので、部品等の回転運動に伴う応力が基板へ及ぼす影響は軽減され、搭載された部品や基板の損傷はもとより、基板と部品との間の接続部の破損等をも軽減することができる。
【0054】
次に、本発明による基板反転装置の第3の実施の形態について、図7乃至図12を参照し説明する。
【0055】
図7図は、本発明による基板反転装置の第3の実施の形態を示す平面図、図8は、図7の横断面図、図9は、図7に示す基板反転装置の動作状態を示す平面図、図10は、図9の横断面図、図11は、図7に示す基板反転装置の他の動作状態を示す平面図、図12は、図11の横断面図である。
【0056】
図7乃至図12に示す基板反転装置40は、一対の保持板71,72を用いることなく、基板1を上下一対の吸着部材(保持部材を構成する)3a,3aにて直接吸着保持し、基板1に接続された電子部品2を上下一対のサポート部材(支持部材を構成する)41,41にて上下両面から支持することを特徴とする。
【0057】
すなわち、基板1を吸着保持する上下一対の吸着部材3a,3aは、左右一組のスライド機構42,42にそれぞれ2対ずつ設けられている。スライド機構42,42は、回転フレーム43の上側と下側にそれぞれ配置されていて、モータ等を駆動源とする送り機構にて矢印X方向にガイドされつつ移動自在なスライドアーム44,44を有して構成されている。そして、それそれのスライドアーム44,44には、上下シリンダ45,45を介して上下方向に移動自在に支持ブラケット46,46が支持されていて、吸着部材3a,3aはこの支持ブラケット46,46に支持されている。また、それぞれのスライドアーム44,44には、サポート部材41,41が固定配置されていて、上下方向に対向するサポート部材41,41の互いに対向する面は、電子部品2をその表裏両面から保持可能とする支持面として機能する。
【0058】
回転フレーム43は、不図示の支柱に固定支持されたフレーム部材47に左右の支軸48,48を介して回転自在に支持されている。ここで、一方(図示左側)の支軸48には、プーリ49が固定されていて、フレーム部材47に固定されたモータ50の出力軸に固定されたプーリ51とベルト53を介して連結されている。これにより、回転フレーム43は、モータ50の駆動により支軸48を中心として回転できる。
【0059】
なお、回転フレーム43において、互いに対向するスライドアーム44,44の間には、一対の基板サポート部材52,52が配置される。基板サポート部材52,52は、回転フレーム43の上下両面にそれぞれ設けられ、図7に実線で示した状態と2点鎖線で示した状態との間で90度回転移動可能に支持されるとともに、回転フレーム43に対し上下方向に移動自在に支持されている。
【0060】
次にこの基板反転装置40において、基板1が前工程から受け渡されて、反転後、後工程に受け渡されるまでの手順を以下に説明する。
【0061】
まず、図9に示したように、回転フレーム43のスライドアーム44,44のうち、回転フレーム43の上側に位置するスライドアーム44,44が相離れる方向(図7に示す状態から図9に示す状態)に移動するとともに、同じく上側の基板サポート部材52が図7に2点鎖線で示す状態に回動し、基板1を搬入するための空間を形成する。そして、不図示の搬送装置にて搬送された基板1は、この空間を通って回転フレーム43の下側に位置するスライドアーム44,44に支持された吸着部材3a,3a及び基板サポート部材52,52によって支持される。このとき、基板1に接続された電子部品2の下方には、サポート部材41,41が位置付けられる。
【0062】
次に、図11に示したように、回転フレーム43の上側に位置するスライドアーム44,44が下側に位置するスライドアーム44,44と対向する位置まで基板1側に接近動するとともに、図7に示すように、同じく上側の基板サポート部材52,52が基板1上に回動する。そして、吸着部材3a,3aが下降するとともに、基板サポート部材52,52が下降して、基板1を上下両面から押圧保持する。
【0063】
この状態で、モータ50の駆動により回転フレーム43が180度回転されることにより基板1が反転される。このとき、図7に示したように、基板1に接続された電子部品2は、サポート部材41,41にて表裏から丁度保持された状態とされる。
【0064】
反転された基板1は、上記とは反対の動作、すなわち、「吸着部材3a,3aの上昇、及び基板サポート部材52,52の上昇」→「上側に位置するスライドアーム44,44の相離れる方向への移動、及び上側に位置する基板サポート部材52,52の図7に2点鎖線で示した位置への回動」の手順を経て、次の電子部品実装工程へと搬送され受け渡される。
【0065】
上記第3の実施の形態では、基板1を、吸着部材3a,3aと基板サポート部材52,52にて上下から押圧保持した状態で反転させるようにしたことから、回転運動に伴う応力が基板1に及ぼす影響が軽減され、しかも、この基板1の反転動作中、基板1に接続された電子部品2はサポート部材41,41にて保持される状態とされることから、回転動作により電子部品2がばたつくことが防止でき、基板1や電子部品2の破損を防止することが出来る。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、基板に搭載した部品が振り回されることなく安定した反転操作が可能となるので、歩留まりが良く信頼性の高い液晶パネル等の基板を組み立て製造することができ、実用上得られる効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板反転装置を用いたパネル製造装置のレイアウト図である。
【図2】本発明による基板反転装置の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図3】図2に示す装置の要部拡大正面図である。
【図4】図2に示す装置において、基板が搬送される状態を示す正面図である。
【図5】図2に示す装置において、図3に続き、搬送された基板を保持しようとする状態を示した正面図である。
【図6】本発明による基板反転装置の第2の実施の形態を示す要部拡大正面図である。
【図7】本発明による基板反転装置の第3の実施の形態を示す平面図である。
【図8】図7に示す基板反転装置の横断面図である。
【図9】図7に示す基板反転装置の動作状態を示す平面図である。
【図10】図7に示す基板反転装置の動作状態を示す横断面図である。
【図11】図7に示す基板反転装置の他の動作状態を示す平面図である。
【図12】図11に示す基板反転装置の横断面図である。
【図13】従来の基板反転装置を示す斜視図である。
【図14】図13に示した装置の要部側面図である。
【図15】図13に示した装置で反転された基板に部品が実装される状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 基板
2 部品
3 把持部
31,32 把持機構
3a 吸着部材
3b 把持片
3c 把持部
3d シリンダ
3e リニアガイド
3f 把持本体
3g 排気孔
4,10 反転機構
5 移動機構
71,72 保持板
71a,72a 貫通穴
7a 緩衝部材
8 搬送装置
8a 搬送テーブル
8b X−Y−θステージ
8c シリンダ
8d 吸着部材
91,92 ボールねじ機構
9a サーボモータ
10a モータ
10b 枠体
10c 連結梁
10d 軸受
20 パネル製造装置
21 基板供給装置
22a 第1基板清掃装置
22b 第2基板清掃装置
23a 第1接続部材貼付装置
23b 第2接続部材貼付装置
24a 第1電子部品実装装置
24b 第2電子部品実装装置
25 基板反転装置
26 基板収容装置
40 基板反転装置
41 サポート部材
42 スライド機構
43 回転フレーム
44 スライドアーム
45 シリンダ
46 支持ブラケット
47 フレーム部材
48 支軸
49 プーリ
50 モータ
51 プーリ
52 基板サポート部材
53 ベルト

Claims (7)

  1. 部品が外周部から突出した状態で実装された基板を反転させる基板反転装置であって、
    一面に複数の緩衝部材が突設された一対の保持板を前記一面が互いに対向するよう保持する把持部と、
    前記把持部を回動して反転させる反転機構と、を具備し、
    前記把持部は、前記一対の保持板の間に配置された前記基板を、前記基板及び前記部品それぞれの両面に前記一対の保持板の複数の緩衝部材をそれぞれ押圧させることで挟持し、
    前記反転機構は、前記基板を挟持した把持部を回動して前記基板を前記一対の保持板と共に反転させることを特徴とする基板反転装置。
  2. 前記把持部は、対向配置した一組の把持機構により構成され、
    前記反転機構は、前記一組の把持機構を同期して回動させるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の基板反転装置。
  3. 前記把持部は、吸着部材を介して前記保持板を吸着保持するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の基板反転装置。
  4. 部品が外周部から突出した状態で実装された基板を反転させる基板反転装置において、
    前記基板を吸着する吸着部材と、
    前記部品をその両面から支持する支持部材と、
    前記吸着部材と前記支持部材とを前記基板の表面に平行な直線を共通の回転中心軸として回転させる回転機構と、を具備することを特徴とする基板反転装置。
  5. 前記吸着部材は前記基板の両面をそれぞれ吸着する一対の組として設けられると共に、前記一対の組が前記基板の表面に沿う方向に複数配置されていることを特徴とする請求項4に記載の基板反転装置。
  6. 前記支持部材は、前記部品をその両面から支持するよう互いに対向する一対の対向面を有することを特徴とする請求項または5に記載の基板反転装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の基板反転装置を用いたパネル製造装置。
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