JP4325151B2 - 印刷装置およびコンピュータシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙などの被印刷体に対し印刷を行う印刷装置に関する。
【0002】
【背景技術】
紙や布、フィルム等の各種被印刷体に対し印刷を行う印刷装置として、インクジェットプリンタをはじめとするシリアルプリンタが知られている。このシリアルプリンタは、インクを吐出するなどして印刷を行う印刷ヘッドを備え、この印刷ヘッドを印刷すべき領域に応じた区間に沿って移動させながら被印刷体に対し印刷を行うようになっている。被印刷体は、印刷ヘッドの移動に合わせて、当該印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に沿って搬送されるようになっていて、表面に対して印刷が行われるようになっている。また、インクジェットプリンタの場合、印刷ヘッドは、一般にキャリッジと呼ばれるユニットに搭載されて移動されるようになっている。
【0003】
印刷ヘッドの移動を効率よく行う方法の1つとして、ロジカル・シーク制御という方法がある。このロジカル・シーク制御とは、印刷ヘッドがある区間を移動して所定の領域を印刷した後、別の領域を印刷するにあたり、その別の領域に応じた区間の両端のうち、移動距離の短い方の端に印刷ヘッドが移動しながら、印刷を行ってゆく方法である。
【0004】
図17は、このロジカル・シーク制御により印刷ヘッドを移動させたときの移動状況の一例を説明したものである。印刷ヘッドHは、領域Xを印刷すべく区間xを移動した後(▲1▼)、その移動終了位置x2から、次の領域Yを印刷するための区間yを移動するにあたり、次の区間yの両端y1、y2のうち、移動距離の短い方の端y2に移動する(▲2▼)。そして、その端y2から移動を開始して、区間yに沿って移動しつつ領域Yに印刷をした後(▲3▼)、次の領域Zを印刷するための区間zを移動するにあたり、移動終了位置y1から、次の区間zの両端z1、z2のうち、移動距離の短い方の端z1に移動する(▲4▼)。その後、その端z1から移動を開始して、区間zに沿って移動して領域Zを印刷する(▲5▼)。
【0005】
このように印刷ヘッドが、ある区間を移動した後、次の区間を移動させる際に、次の区間の両端のうち移動距離の短い方の端に移動させていることから、印刷速度(以下「スループット」ともいう)の向上を図れ、効率よく印刷を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このロジカル・シーク制御にあっては、次のような問題があった。すなわち、このロジカル・シーク制御では、別の領域を印刷するにあたって、その別の領域に対応する移動区間の両端のうち、距離の短い方の端に印刷ヘッドを移動させているが、これにより必ずしも印刷ヘッドが効率よく移動されているとは限らなかった。つまり、移動距離の長い方の端に印刷ヘッドを移動させた方が、移動距離の短い方の端に印刷ヘッドを移動させる場合よりも効率が良い場合があったのである。これは、印刷ヘッドを移動するための駆動モータとしてDCモータを採用した場合などに生じ、印刷ヘッドの目標移動定速度を図18に示すように移動距離に応じて、V0、V1、V2といった具合に、移動距離が長くなればなるほど移動速度が速く、また移動距離が短くなればなるほど移動速度が遅くなるように段階的に可変設定しているため、移動距離が短くても長い方よりも移動時間が長くなってしまうのである。
【0007】
図19は、その状況を説明したものである。図19に示すように、移動距離が長い場合(A)では、移動速度が速く設定される(ここでは速度V1に設定)ため、移動時間が短くて済むことがある。一方、移動距離が短い場合(B)には、移動速度が低く設定される(ここでは速度V0に設定。)ため、移動時間が余計に長くかかってしまうことがある。なお、図15中の斜線の部分は、両者の移動距離の差を示している。
【0008】
このようにロジカル・シーク制御では、移動距離が短い方の端に印刷ヘッドを移動させる方が、必ずしも効率が良いとは認められない場合があるため、十分に効率よく印刷ヘッドが移動しているとは言い難かった。つまり、十分にスループットの向上が図られているとは言えなかった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、印刷ヘッドの移動を効率よく行え、スループットの向上が図れる印刷装置を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送手段と、
この搬送手段により搬送される被印刷体に対して、印刷すべき領域に応じた移動区間を移動しながら印刷をする印刷ヘッドと
前記印刷ヘッドが固定され、前記被印刷体に対し平行方向かつ前記被印刷体の搬送方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジと、
前記印刷ヘッドを移動させるべく前記キャリッジを移動させるDCモータと、
前記キャリッジに取り付けられ、前記DCモータが正転している際の前記キャリッジの移動時と前記DCモータが逆転している際の前記キャリッジの移動時とで位相の進み方が異なる2種類のパルスを出力するエンコーダとを有し、
前記印刷ヘッドが、前記移動区間の移動終了後、別の領域の印刷をするために、前記移動区間の移動終了位置から、前記別の領域に応じた移動区間の移動開始位置に移動する印刷装置であって、
前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への前記印刷ヘッドの予想移動時間を算出する算出手段を備え、
前記算出手段は、前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への距離を算出し、その距離に基づき設定される前記印刷ヘッドの目標移動定速度から加減速時間および前記目標移動定速度による移動時間を求め、これらの時間から前記予想移動時間を算出し、
前記移動開始位置は、前記別の領域に応じた移動区間の両端のうち、前記算出手段によって算出された前記予想移動時間が短い方の端であり、
前記印刷ヘッドの目標移動定速度が、前記移動終了位置から前記移動開始位置までの距離に応じて段階的に可変設定され、
前記DCモータは、目標回転速度と前記2種類のパルスから得られる実際の回転速度との回転速度偏差に基づく比例演算、積分演算、及び微分演算の各演算結果の和に応じて制御されることを特徴とする印刷装置である。
本発明の上記以外の目的、及び、その特徴とするところは、本明細書及び添付図面の記載により明らかとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
搬送手段と、この搬送手段により搬送される被印刷体に対して、印刷すべき領域に応じた移動区間を移動しながら印刷をする印刷ヘッドとを有し、
前記印刷ヘッドが、前記移動区間の移動終了後、別の領域の印刷をするために、前記移動区間の移動終了位置から、前記別の領域に応じた移動区間の移動開始位置に移動する印刷装置において、
前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への前記印刷ヘッドの予想移動時間を算出する算出手段を備え、
前記算出手段は、前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への距離を算出し、その距離に基づき設定される前記印刷ヘッドの目標移動定速度から加減速時間および前記目標移動定速度による移動時間を求め、これらの時間から前記予想移動時間を算出し、
前記移動開始位置は、前記別の領域に応じた移動区間の両端のうち、前記算出手段によって算出された前記予想移動時間が短い方の端であることを特徴とする印刷装置。
【0012】
この印刷装置にあっては、印刷ヘッドが印刷すべき領域に対応した移動区間を移動した後、別の領域の印刷をするために、その移動終了位置から、別の領域に応じた移動区間の両端のうち、移動時間の短い方の端に移動するから、印刷ヘッドを効率よく移動させることができ、前述したロジカルシーク制御に比べて、スループットの向上をより一層図ることができる。さらに、算出した移動時間に基づき、移動時間の短い方の端を選択して、効率よく印刷ヘッドを移動させることができる。
【0015】
また、かかる印刷装置によれば、前記印刷ヘッドの目標移動定速度が、前記移動終了位置から前記移動開始位置までの距離に応じて可変設定されるのが好ましい。
【0016】
また、かかる印刷装置によれば、前記目標移動定速度が前記移動終了位置から前記移動開始位置までの距離に応じて段階的に可変設定されるのが好ましい。
【0017】
また、かかる印刷装置によれば、前記印刷ヘッドを移動させるためのモータがDCモータであるのが好ましい。
【0018】
搬送手段と、この搬送手段により搬送される被印刷体に対して、印刷すべき領域に応じた移動区間を移動しながら印刷をする印刷ヘッドとを有し、
前記印刷ヘッドが、前記移動区間の移動終了後、別の領域の印刷をするために、前記移動区間の移動終了位置から、前記別の領域に応じた移動区間の移動開始位置に移動する印刷装置において、
前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への前記印刷ヘッドの予想移動時間を算出する算出手段を備え、
前記算出手段は、前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への距離を算出し、その距離に基づき設定される前記印刷ヘッドの目標移動定速度から加減速時間および前記目標移動定速度による移動時間を求め、これらの時間から前記予想移動時間を算出し、
前記移動開始位置は、前記別の領域に応じた移動区間の両端のうち、前記算出手段によって算出された前記予想移動時間が短い方の端であり、
前記印刷ヘッドの目標移動定速度が、前記移動終了位置から前記移動開始位置までの距離に応じて段階的に可変設定され、
前記印刷ヘッドを移動させるためのモータがDCモータであることを特徴とする印刷装置。
【0019】
コンピュータ本体、及びコンピュータ本体に接続可能な印刷装置を具備したコンピュータシステムにおいて、
前記印刷装置は、搬送手段と、この搬送手段により搬送される被印刷体に対して、印刷すべき領域に応じた移動区間を移動しながら印刷をする印刷ヘッドとを有し、前記印刷ヘッドが、前記移動区間の移動終了後、別の領域の印刷をするために、前記移動区間の移動終了位置から、前記別の領域に応じた移動区間の移動開始位置に移動する印刷装置であって、
前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への前記印刷ヘッドの予想移動時間を算出する算出手段を備え、
前記算出手段は、前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への距離を算出し、その距離に基づき設定される前記印刷ヘッドの目標移動定速度から加減速時間および前記目標移動定速度による移動時間を求め、これらの時間から前記予想移動時間を算出し、
前記移動開始位置は、前記別の領域に応じた移動区間の両端のうち、前記算出手段によって算出された前記予想移動時間が短い方の端であることを特徴とするコンピュータシステム。
【0020】
===印刷装置の概要===
本発明に係る印刷装置について、インクジェットプリンタを例にとって、その概要について説明する。図1は、インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図である。
【0021】
図1に示したインクジェットプリンタは、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう。)1と、紙送りモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2と、被印刷体50にインクを吐出する印刷ヘッド9が固定され、被印刷体50に対し平行方向かつ紙送り方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ3と、キャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5と、CRモータドライバ5を制御するDCユニット6と、印刷ヘッド9の目詰まり防止のためのインクの吸い出しを制御するポンプモータ7と、ポンプモータ7を駆動するポンプモータドライバ8と、印刷ヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ11用符号板12と、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13と、印刷処理されている被印刷体50の先端位置と終端位置とを検出する紙検出センサ15と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、CPU16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマIC17と、ホストコンピュータ18との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以下、IFともいう。)19と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて印字解像度や印刷ヘッド9の駆動波形等を制御するASIC20と、ASIC20及びCPU16の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM21、RAM22及びEEPROM23と、被印刷体50を支持するプラテン25と、PFモータ1によって駆動されて被印刷体50を搬送する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によって駆動されるタイミングベルト31とを備えている。
【0022】
DCユニット6は、CPU16から送られてくる制御指令、エンコーダ11、13の出力に基づいて紙送りモータドライバ2及びCRモータドライバ5を駆動制御する。また、紙送りモータ1及びCRモータ4はいずれもDCモータである。
【0023】
===キャリッジ周辺の構成===
次にキャリッジ周辺の構成について説明する。図2は、インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図である。
図2で示すように、キャリッジ3は、タイミングベルト31によりプーリ30を介してCRモータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプラテン25に平行に移動するように駆動される。キャリッジ3の被印刷体50に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を有する印刷ヘッド9が設けられ、各ノズルはインクカートリッジ34からインクの供給を受けて被印刷体50にインク滴を吐出して文字や画像を印刷する。
【0024】
また、キャリッジ3の非印字領域には、非印字時に印刷ヘッド9のノズル開口を封止するためのキャッピング装置35と、図1に示したポンプモータ7を有するポンプユニット36とが設けられている。キャリッジ3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーにキャリッジ3が当接して、キャッピング装置35が上方に移動し、印刷ヘッド9を封止する。
【0025】
印刷ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、インクカートリッジ34の交換等を行って印刷ヘッド9から強制的にインクを吐出する場合は、印刷ヘッド9を封止した状態でポンプユニット36を作動させ、ポンプユニット36からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらには印刷ヘッド9内の気泡がインクとともにキャップ37に排出される。
【0026】
===エンコーダ===
次に、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11、及び、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13について説明する。図3は、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図である。
【0027】
図3に示したエンコーダ11は、発光ダイオード11aと、コリメータレンズ11bと、検出処理部11cとを備えている。検出処理部11cは、複数(例えば4個)のフォトダイオード11dと、信号処理回路11eと、例えば2個のコンパレータ11fA、11fBとを有している。
【0028】
発光ダイオード11aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード11aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ11bにより平行光に集光されて符号板12を通過する。符号板12には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
【0029】
符号板12を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード11dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード11dから出力される電気信号は信号処理回路11eにおいて信号処理され、信号処理回路11eから出力される信号はコンパレータ11fA、11fBにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ11fA、11fBから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがエンコーダ11の出力となる。
【0030】
図4は、CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
【0031】
図4(a)、(b)に示すように、CRモータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。CRモータ4が正転しているとき、即ち、キャリッジ3が主走査方向に移動しているときは、図4(a)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ4が逆転しているときは、図4(b)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、キャリッジ3が符号板12のスリット間隔を移動する時間に等しい。
【0032】
一方、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13はロータリ式エンコーダ用符号板14がPFモータ1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニア式エンコーダ11と同様の構成となっており、2つの出力パルスENC−A、ENC−Bを出力する。インクジェットプリンタにおいては、ロータリ式エンコーダ用符号板14に設けられている複数のスリットのスリット間隔は1/180インチであり、PFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされる。
【0033】
===給紙及び紙検出===
次に、給紙及び紙検出に関連する部分について説明する。図5は、給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図である。
図5を参照して、図1に示した紙検出センサ15の位置について説明する。図5において、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された被印刷体50は、給紙モータ63により駆動される給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれる。プリンタ60内に送り込まれた被印刷体50の先端が例えば光学式の紙検出センサ15により検出される。紙検出センサ15によって先端が検出された被印刷体50は、PFモータ1により駆動される紙送りローラ65及び従動ローラ66によって送られる。
【0034】
続いてキャリッジガイド部材32に沿って移動するキャリッジ3に固定された印刷ヘッド9からインクが滴下されることにより印字が行われる。所定の位置まで紙送りが行われると、現在、印字されている被印刷体50の終端が紙検出センサ15によって検出される。印字が終了した被印刷体50は、PFモータ1により駆動される歯車67A、67Bを介して歯車67Cにより駆動される排紙ローラ68及び従動ローラ69によって排紙口62から外部に排出される。尚、紙送りローラ65の回転軸には、ロータリ式エンコーダ13が連結されている。
【0035】
===紙送り===
次に、紙送りに関連する部分について詳細に説明する。図6は、プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図である。
【0036】
図5に示したプリンタの部分のうち紙送りに関連する部分について、図5及び図6を参照して、より詳細に説明する。
プリンタ60の給紙挿入口61から挿入され、給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれた被印刷体50の先端が紙検出センサ15により検出されると、PFモータ1により小歯車87を介して駆動される大歯車67aの回転軸であるスマップ軸83の周囲に設けられた紙送りローラ65と、給紙側から送られてきた被印刷体50を垂直方向下向きに押圧するホルダ89の紙送り方向排紙側先端部に設けられた従動ローラ66とにより、被印刷体50の紙送りが行われる。
【0037】
PFモータ1はプリンタ60内のフレーム86にねじ85により固定されており、大歯車67a周囲の所定箇所にはロータリ式エンコーダ13が設けられ、かつ、大歯車67aの回転軸であるスマップ軸83にはロータリ式エンコーダ用符号板14が連結されている。
【0038】
紙送りローラ65と従動ローラ66とにより紙送りが行われた被印刷体50は、被印刷体50を支持するプラテン84上を通過し、小歯車87、大歯車67a、中間歯車67b、小歯車88及び排紙歯車67cを介してPFモータ1により駆動される排紙ローラ68と、従動ローラであるギザローラ69とにより挟持されて送られ、排紙口62から外部に排出される。
【0039】
被印刷体50がプラテン84上に支持されている間に、キャリッジ3がプラテン84上の空間をガイド部材32に沿って左右に移動し、キャリッジ3に固定された印刷ヘッド9からインクが吐出されて印刷が行われる。
【0040】
===CRモータの制御方法===
<DCユニットの構成>
次に、この印刷装置のキャリッジ(印刷ヘッド)を移動させるためのCRモータ4を制御するDCモータ制御装置であるDCユニット6について説明する。図7は、DCユニット6の制御ブロック図である。
図7の制御ブロック図には、CRモータドライバ5に対する指令信号を生成するための主要素として、回転位置演算部6aと、減算器6bと、目標回転速度演算部6cと、回転速度演算部6dと、減算器6eと、比例手段としての比例要素6fと、積分手段としての積分要素6gと、微分手段としての微分要素6hと、加算器6iと、PWM回路6jと、タイマ6kと、加速制御部6mとが示されている。
【0041】
回転位置演算部6aは、リニア式エンコーダ11の出力パルスENC−A、ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち上がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数を計数し、この計数値に基づいて、CRモータ4の回転位置を演算する。この計数はCRモータ4が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジか検出されると、「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は、リニア式エンコーダ用符号板12の、あるスリットがリニア式エンコーダ11を通過してから次のスリットがリニア式エンコーダ11を通過するまでの時間に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」はリニア式エンコーダ用符号板12のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、その乗算値に基づいて、計数値が「0」に対応する回転位置からのCRモータ4の移動量を求めることができる。このときリニア式エンコーダ11の解像度はリニア式エンコーダ用符号板12のスリットの間隔の1/4となる。
【0042】
減算器6bは、CPU16から送られてくる目標回転位置と、回転位置演算部6aによって求められたCRモータ4の実際の回転位置との回転位置偏差を演算する。
【0043】
目標回転速度演算部6cは、減算器6bの出力である回転位置偏差に基づいてCRモータ4の目標回転速度を演算する。この演算は回転位置偏差にゲインKPを乗算することにより行われる。このゲインKPは回転位置偏差に応じて決定される。尚、このゲインKPの値は図示しないテーブルに格納されていてもよい。
【0044】
回転速度演算部6dは、リニア式エンコーダ11の出力パルスENC−A、ENC−Bに基づいてCRモータ4の回転速度を演算する。まず、リニア式エンコーダ11の出力パルスENC−A、ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、リニア式エンコーダ用符号板12のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔を、タイマカウンタによってカウントする。このカウント値、リニア式エンコーダ用符号板12のスリット間隔、及び、CRモータ4とプーリ30との減速比に基づいて、CRモータ4の回転速度が求められる。
【0045】
減算器6eは、目標回転速度と、回転速度演算部6dによって演算されたCRモータ4の実際の回転速度との偏差を演算する。比例要素6fは、上記偏差に定数Gpを乗算し、乗算結果を出力する。積分要素6gは、偏差に定数Giを乗じたものを積算し、積算結果を出力する。微分要素6hは、現在の偏差と、1つ前の偏差との差に定数Gdを乗算し、乗算結果を出力する。比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの演算は、リニア式エンコーダ11の出力パルスENC−Aの1周期ごとに、例えば出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期して行う。
【0046】
比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hから出力される信号値は、それぞれの演算結果に応じたデューティDXを示す。ここで、デューティDXは、例えば、デューティパーセントが(100×DX/2000)%であることを示す。この場合、DX=2000であれば、デューティ100%を示し、DX=1000であれば、デューティ50%を示すことになる。
【0047】
比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの出力は、加算器6iにおいて加算される。この加算結果がデューティ信号としてPWM回路6jに送られて、PWM回路6jにて加算結果に応じた指令信号が生成される。この生成された指令信号に基づいて、CRモータドライバ5によりCRモータ4が駆動される。
【0048】
また、タイマ6k及び加速制御部6mは、CRモータ4の加速制御に用いられ、比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hを使用するPID制御は、加速制御後の定速制御及び減速制御に用いられる。
【0049】
タイマ6kは、CPU16から送られてくるクロック信号に基づいて所定時間ごとにタイマ割込み信号を発生する。
【0050】
加速制御部6mは、上記タイマ割込信号を受けるごとに所定のデューティ(例えばDX=200)を積算し、積算結果がデューティ信号としてPWM回路6jに送られる。PID制御の場合と同様に、PWM回路6jにて積算結果に応じた指令信号が生成され、生成された指令信号に基づいて、CRモータドライバ5によりCRモータ4が駆動される。
【0051】
CRモータドライバ5は、例えば4個のトランジスタを備えており、PWM回路6jの出力に基づいて上記トランジスタを各々ON又はOFFさせることにより、CRモータ4に電圧を印加する。
【0052】
<DCユニットの動作概要>
次に、図8(a)、(b)を参照してDCユニット6の動作の概要、即ち、CRモータ4の制御方法の概要について説明する。図8は、DCユニット6により制御されるCRモータ4のPWM回路6jに送られるデューティ信号値及びモータ回転速度を示したグラフである。
【0053】
CRモータ4が停止しているときに、CPU16からDCユニット6へ、CRモータ4を起動させる起動指令信号が送られると、信号値がDX0である起動初期デューティ信号が加速制御部6mからPWM回路6jに送られる。この起動初期デューティ信号は、起動指令信号とともにCPU16から加速制御部6mに送られてくる。そしてこの初期起動デューティ信号は、PWM回路6jによって信号値DX0に応じた指令信号に変換されてCRモータドライバ5に送られ、CRモータドライバ5によってCRモータ4の起動が開始される(図8(a)、(b)参照)。
【0054】
起動指令信号を受信した後、所定の時間ごとにタイマ6kからタイマ割込信号が発生される。加速制御部6mは、タイマ割込信号を受信する度ごとに、起動初期デューティ信号の信号値DXOに所定のデューティ(例えばDX=200)を積算し、積算されたデューティを信号値として有するデューティ信号をPWM回路6jに送る。このデューティ信号は、PWM回路6jによって、その信号値に応じた指令信号に変換されてCRモータドライバ5に送られる。送られた指令信号に基づいて、CRモータドライバ5によってCRモータ4が駆動されCRモータ4の回転速度は上昇する(図8(b)参照)。このため加速制御部6mから出力されPWM回路6jに送られるデューティ信号の値は、図8(a)に示すように階段状になる。
【0055】
加速制御部6mにおけるデューティの積算処理は、積算されたデューティが一定のデューティDXSとなるまで行われる。時刻tlにおいて積算されたデューティが所定値DXSとなると、加速制御部6mは積算処理を停止し、以後PWM回路6jに一定のデューティDXSを信号値として有するデューティ信号を送る(図8(a)参照)。
【0056】
そして、CRモータ4の回転速度がオーバーシュートするのを防止するために、CRモータ4が所定の回転速度V1になると(時刻t2参照)、CRモータ4に印加される電圧のデューティパーセントを減少させるように加速制御部6mを制御する。このときCRモータ4の回転速度は更に上昇するが、CRモータ4の回転速度が所定の回転速度Vcに達すると(図8(b)の時刻t3参照)、PWM回路6jが、PID制御系の出力、即ち加算器6iの出力を選択し、PID制御が行われる。
【0057】
PID制御が開始される時点において、積分要素6gの積分値は所定の値に設定されて、積分要素6gの出力値が所定の値とされることになる。この点に関しては、後述する。
【0058】
PID制御が開始されると、目標回転位置と、リニア式エンコーダ11の出力から得られる実際の回転位置との回転位置偏差に基づいて目標回転速度が演算され、この目標回転速度と、リニア式エンコーダ11の出力から得られる実際の回転速度との回転速度偏差に基づいて、比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hが動作し、各々比例、積分、及び微分演算が行われ、これらの演算結果の和に基づいて、CRモータ4の制御が行われる。尚、上記比例、積分及び微分演算は、例えばリニア式エンコーダ11の出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期して行われる。これによりCRモータ4の回転速度は所望の回転速度Veとなるように制御される。すなわち、印刷ヘッド9を搭載したキャリッジ3の移動速度が所定の速度になるように制御される。
【0059】
CRモータ4が目標回転位置に近づくと(図8(b)の時刻t5参照)、回転位置偏差が小さくなるから目標回転速度も小さくなる。このため回転速度偏差、即ち減算器6eの出力が負になり、CRモータ4は減速し、時刻t6に停止する。
【0060】
なお、本実施形態にあっては、PFモータ1についてもCRモータ4の場合と同様、前述したDCユニットの制御系により駆動制御されるようになっている。
【0061】
===印刷装置の印刷動作===
次に本発明にかかる印刷装置の印刷動作について、前述したインクジェットプリンタの場合を例にして説明する。図9は、前述したインクジェットプリンタの印刷処理の流れを簡略的に示したものである。
【0062】
ホスト18からは、当該ホスト18において実行された各種のアプリケーションソフトウエアまたは外部の機器により生成された印刷データがプリンタに向けて送出される。ここで送出される印刷データには、色情報を有するドットの集合として表現されたラスタデータもあれば、また文字コードや図形関数によって表現されたデータである場合もある。このような印刷データは、1行分、2行分、又は、1行のうちの文字部分等、所定の領域毎にホストから順次送出される。
【0063】
プリンタでは、ホスト18からの印刷データをインタフェース(IF)19で受信し、その印刷データをASIC20から受信バッファ90に記憶する。なお、受信バッファ90は、前述したRAM22等の適宜なメモリ上に設けられる。
【0064】
ASIC20は、受信バッファ90から印刷データを読み出して順次解析して所定の領域毎のイメージデータに変換する。ここで、印刷データは、例えば、ドット単位データ、すなわち、キャリッジ3をある方向に沿って移動させたときの所定間隔毎にドット形成の有無を示したCMYKラスタデータ等に変換される。前述したRAM等のメモリ上には、前記受信バッファ90とは別に複数のイメージバッファ94、96が設定され、変換されたイメージデータは、このイメージバッファ94、96に前記領域ごとに個別に記憶される。
【0065】
CPU16は、クロック信号に基づいて所定のタイミングでイメージバッファ94、96を適宜な間隔でチェックする。ここでイメージデータへの変換作業が終了していた場合には、イメージバッファ94、96からそのイメージデータを読み出して当該イメージデータに基づき印刷処理を実行する。
【0066】
この印刷処理では、まず、読み出したイメージデータから被印刷体50に対し印刷すべき領域を特定し、その後、特定された印刷領域から、当該印刷領域を印刷するための印刷ヘッド9の移動区間、すなわちキャリッジ3の移動区間を設定する。そして、CPU16は、この設定された移動区間に沿ってキャリッジ3が移動するように、DCユニット6を通じてCRモータ4を駆動制御する。また、CPU16は、このキャリッジ3の移動に合わせて、読み出したイメージデータに基づきヘッドドライバ10を介して印刷ヘッド9を駆動制御する。これによって、キャリッジ3は、設定された移動区間に沿って移動されるとともに、印刷ヘッド9からはその移動に同期してインクが吐出されて、被印刷体50に対してイメージデータに対応する画像が印刷されることになる。
【0067】
CPU16は、変換が終了したイメージデータを順次イメージバッファ94、96から読み出して逐次印刷処理を実行してゆく。
【0068】
===印刷区間の間の印刷ヘッドの移動===
ある領域を印刷すべく所定の移動区間に沿って移動し終えた印刷ヘッド9を、別の領域を印刷すべくその領域に対応する移動区間に沿って移動させるにあたって、本実施形態では、印刷ヘッド9を次のようにして移動させる。
【0069】
<印刷ヘッドの移動速度>
本実施形態では、印刷ヘッド9の移動定速度を、ある移動区間の移動終了位置から次の移動区間の移動開始位置までの移動距離に応じて可変設定する。ここでは、印刷ヘッド9の移動距離が長い場合には、印刷ヘッド9の目標移動定速度を高く設定し、移動距離が短い場合には、印刷ヘッド9の目標移動定速度を低く設定する。すなわち、印刷ヘッド9の移動距離に応じて目標移動定速度を可変設定する。このように印刷ヘッド9の目標移動定速度を移動距離に応じて可変設定するのは、印刷ヘッド9の移動を速やかにかつ高精度に行うためである。
【0070】
この設定内容については、RAM22等をはじめとする適宜な記憶部にテーブルとして記憶している。図10は、そのテーブルの一実施形態を示したものである。このテーブルは、印刷ヘッド9の移動距離と目標移動定速度とを対応付けて記憶している。ここでは、移動距離が『A0〜A1』の範囲内のときには、目標移動定速度を『V0』に、また移動距離が『A2〜A3』の範囲内のときには目標移動定速度を『V1』に、また移動距離が『A4〜A5』の範囲内のときには目標移動定速度を『V2』に、それぞれ設定するようになっている。つまり、印刷ヘッド9の移動距離に応じて目標移動定速度が段階的に可変設定されるようになっている。
【0071】
CPU16は、このようなテーブルを参照して、印刷ヘッド9の移動距離から印刷ヘッド9の目標移動定速度を設定し、その目標移動定速度で印刷ヘッド9が定速移動するようにDCユニット6に命令を発する。
【0072】
図14は、各目標移動定速度で印刷ヘッド9を移動させたときの時間と速度との関係を示したものである。この図に示されているように、移動速度が高低にかかわらず、加速および減速に要する時間はそれぞれあまり変化がないことがわかる。
【0073】
<印刷ヘッドの移動開始位置>
ある移動区間を移動した印刷ヘッド9を別の移動区間を移動させるにあたって、本実施形態でCPU16は、次のような処理を行う。すなわち、前の移動区間の移動終了位置から次の移動区間の各端への移動時間を算出して、いずれか移動時間の短い方の端に印刷ヘッド9を移動させる。
【0074】
移動時間の算出は次のようにして行う。まず、前の移動区間の移動終了位置から次の移動区間の各端への距離をそれぞれ求める。ここでは、前の移動区間の移動終了位置の座標と次の移動区間の各端の座標とから距離を求める。
【0075】
次に、その求めた距離に基づいて、当該距離を印刷ヘッド9が移動するのに要すると思われる予想移動時間を算出する。ここでは、印刷ヘッド9の移動速度が前述したように移動距離に基づき可変設定されるから、その可変設定に準じて予想移動時間を算出する。つまり、前の移動区間の移動終了位置から次の移動区間の各端への距離からそれぞれ当該距離を印刷ヘッド9が移動するために設定される目標移動定速度を前述したテーブルより取得する。次に、その目標移動定速度で定速移動するための加速および減速に必要な時間および距離を算出し、さらにこれら加減速距離および加減速時間から目標移動定速度で移動する距離とその移動時間とを算出して、これらのトータル時間から予想移動時間を算出する。
【0076】
本実施形態では、印刷ヘッド9の目標移動定速度が段階的に可変設定されるから、目標移動定速度で定速移動するための加速および減速に必要な時間および距離については、各目標移動定速度ごとに対応付けて図11に示すようなデータテーブルとしてRAM22等の記憶装置に予め記憶しておく。つまり、ここでは、目標移動定速度『V0』に対して、その加速距離および加速時間として『M0』および『T0』を、また減速距離および減速時間として『M3』および『T3』を記憶している。また目標移動定速度『V1』に対しては、加速距離および加速時間として『M1』および『T1』を記憶し、また減速距離および減速時間としては『M4』および『T4』を記憶している。さらに目標移動定速度『V2』に対しては、加速距離および加速時間として『M2』および『T2』を記憶し、また減速距離および減速時間としては『M5』および『T5』を記憶している。
【0077】
なお、本実施形態では、CRモータ4としてDCモータを採用していることから、各目標移動定速度『V0』、『V1』および『V2』における各加速時間『M0』、『M2』、および『M3』は、ほぼ等しい時間に設定されるとともに、各減速時間『M3』、『M4』および『M5』についても、ほぼ等しい時間に設定される。
【0078】
図12は、本実施形態における、前の移動区間の移動終了位置から次の移動区間の各端への予想移動時間を求めるときの処理フローを示したものである。ここでは、まず、前の移動区間の移動終了位置から次の移動区間の各端への移動距離Lをそれぞれ求める(S101)。次に求めた移動距離Lからこの移動距離Lが『A0〜A1』の範囲内に該当するのかチェックする(S102)。ここで、『A0〜A1』の範囲内に該当する場合には、目標移動定速度を『V0』に設定し(S103)、そして、図11のデータテーブルから、加速距離および加速時間として『M0』および『T0』を、また減速距離および減速時間として『M3』および『T3』を取得する(S104)。さらにこれら加速距離および加速時間ならびに減速距離および減速時間から、目標移動定速度による移動距離と移動時間とを求める(S105)。
【0079】
ここで、加速距離・加速時間ならびに減速距離・減速時間から、目標移動定速度『V0』による移動距離および移動時間を算出する手法について説明する。図13はこの手法を説明するためのものである。この図13に示すように、移動距離Lから加速距離および減速距離を減算することで、目標移動定速度『V0』による移動距離Laを求めることができる。この移動距離Laを目標移動定速度『V0』で除算することによって、目標移動定速度『V0』による移動時間Taを算出することができる。
【0080】
そして、このように求められた目標移動定速度『V0』による移動時間Taに対し、加速時間『T0』および減速時間『T3』を加算することで、移動距離Lを印刷ヘッド9が移動するのに要するトータル移動時間を求める(S114)。
【0081】
一方、移動距離Lが『A0〜A1』の範囲内に該当しなかった場合には、次に、図12に示すように、『A2〜A3』の範囲内に該当するのかチェックし(S106)、これに該当する場合には、目標移動定速度を『V1』に設定し(S107)、図11のデータテーブルから、加速距離『M1』および加速時間『T1』ならびに減速距離『M4』および減速時間『T4』を取得する(S108)。そして、これらから図13に示す手法により目標移動定速度『V1』による移動距離および移動時間を算出して(S109)、トータル移動時間を求める(S114)。
【0082】
また、移動距離Lが『A2〜A3』の範囲内に該当しなかった場合には、次に『A4〜A5』の範囲内に該当するのかチェックし(S110)、これに該当する場合には、目標移動定速度を『V2』に設定し(S111)、図11のデータテーブルから、加速距離『M2』および加速時間『T1』ならびに減速距離『M5』および減速時間『T5』を取得し(S112)、そして、図13に示す手法により目標移動定速度『V2』による移動距離および移動時間を算出して(S113)、トータル移動時間を求める(S114)。
【0083】
なお、本実施形態では、移動距離Lがいずれの範囲にも該当しなかった場合には、移動距離Lの算出を再度やり直す。
【0084】
このようにして前の移動区間の移動終了位置から次の移動区間の各端への移動距離に基づき、当該移動距離を印刷ヘッド9が移動するのに要する移動時間を算出する。算出後、CPU16は、求められた各端への予想移動時間を比較して、移動時間の短い方の端を次の移動区間の移動開始位置とする。
【0085】
そして、CPU16は、印刷ヘッド9が次の移動区間を移動するタイミングがきたときに、前の移動区間の移動終了位置から、前記算出により設定した移動開始位置に印刷ヘッド9を移動させて、その移動開始位置から次の移動区間の移動を開始させる。
【0086】
このようにある領域の印刷を終了した印刷ヘッド9を別の領域を印刷するにあたって、その別の領域に対応した移動区間のうち、移動時間の短い方の端に印刷ヘッド9を移動させることができるから、従来に比べて、印刷時間の十分な短縮が図れ、スループットの向上を達成することができる。印刷ヘッド9の移動速度を移動距離に応じて可変設定した場合であっても、スループットのより一層の向上を達成することができる。
【0087】
図14は、本実施形態に係る方法により印刷ヘッド9を移動させたときの一例を示したものである。この図14に示すように、印刷ヘッドHは、領域Xを印刷すべく区間xを移動した後(▲1▼)、次の領域Yを印刷するために区間yに沿って移動する際に、区間xの移動終了位置x2から区間yの各端y1、y2への予想移動時間を算出し、当該予想移動時間の短い方の端に移動する(▲2▼)。ここでは、移動終了位置x2から端y1への移動時間が短ければ、移動終了位置x2から端y2への移動距離の方が短くても、端y2へは移動せず、端y1へと移動することとなる。そして、印刷ヘッドHが端y1から区間yに沿って移動した後(▲3▼)、次の領域Zを印刷すべく区間zに沿って移動する場合も同様、区間yの移動終了位置y2から区間zの端z1の方が、移動時間が短ければ、区間zの端z2への方が移動距離が短くても、当該端z2の方へは移動せず、端z1の方へと印刷ヘッドHが移動する(▲4▼)。
【0088】
なお、ここでは、CRモータ4にDCモータを採用し、また印刷ヘッド9の目標移動定速度を移動距離に応じて可変設定していることから、前述した手法により予想移動時間を算出しているが、本発明にかかる予想移動時間の算出方法としては前述した手法に限らず、CRモータ4の制御方法や印刷ヘッド9の移動方法に応じて適宜設定される。
【0089】
===コンピュータシステム等の構成===
次に、本発明に係る実施形態の一例であるコンピュータシステム、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0090】
図15は、コンピュータシステムの外観構成を示した説明図である。コンピュータシステム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0091】
図16は、図15に示したコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0092】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0093】
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムは、プリンタ側のEEPROM23等の記憶部に記憶されている。そして、制御ユニット60が、このコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作をする。なお、そのコンピュータプログラムは、コンピュータ本体等を通じてダウンロード等により取得するようになっていてもよく、またコンピュータ本体1102内のROM等の記憶部に記憶されていてもよい。
【0094】
このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0095】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。また、印刷装置側にて行っていた処理の一部をホスト18側にて行ってよく、また印刷装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
【0096】
<印刷装置について>
本発明に係る印刷装置は、前述したインクジェットプリンタ以外に、他のタイプのインクジェットプリンタであってもよく、さらにこの他に、移動しながら印刷をする印刷ヘッドを備えたものであれば、バブルジェットプリンタであってもよく、さらには、インクを吐出しないタイプのプリンタとして、ドットインパクトプリンタや熱転写プリンタなどであってもよい。
【0097】
<被印刷体50について>
本発明に係る被印刷体50としては、紙材や布材やフィルム材などからなるものの他に、他の素材により形成されたものや、シート状に成形されたもの以外に他の形態に成形されたもの、その他、印刷可能なものであれば、いかなるものであっても構わない。
【0098】
<印刷ヘッド9について>
本発明に係る印刷装置の印刷ヘッド9は、被印刷体50に対し、移動しながら印刷を行うものであれば、前記実施形態で説明したようにインクジェット方式によりインクを吐出するタイプのものをはじめ、バブルジェット(登録商標)方式によりインクを吐出するタイプのものや、ドットインパクト方式により印刷を行うもの、サーマルヘッドを有し感熱方式や熱転写方式等により印刷を行うものなどであっても構わない。
【0099】
<搬送手段について>
また、本発明に係る印刷装置の搬送手段については、前述したようにローラの回転により被印刷体50を搬送するタイプのものの他に、被印刷体50をテーブル等の支持台に載置するなどして支持して、当該支持台全体を移動させて搬送するタイプのものであっても構わない。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、印刷ヘッドがある移動区間を移動した後、別の移動区間を移動するにあたって、その別の移動区間の移動開始位置まで印刷ヘッドを効率よく移動させることができ、これにより印刷時間の十分な短縮が図れ、スループットのより一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図である。
【図2】インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図である。
【図3】キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図である。
【図4】CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
【図5】給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図である。
【図6】プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示した透視図である。
【図7】DCモータ制御装置であるDCユニット6の制御ブロック図である。
【図8】DCユニット6により制御されるCRモータ4のPWM回路6jに送られるデューティ信号値及びモータ回転速度を示したグラフである。
【図9】ホストから送られてきた印刷データに基づき行われる印刷処理の流れを概略的に説明した説明図である。
【図10】印刷ヘッドの移動距離と目標移動定速度とを対応付けたテーブルの一実施形態を示した図である。
【図11】印刷ヘッドの予想移動時間を算出するためにメモリ等に記憶しているデータの内容を示した図である。
【図12】印刷ヘッドの移動距離から予想移動時間を算出するときの手順の一例を示したフローチャートである。
【図13】印刷ヘッドの予想移動時間の算出手順を説明する説明図である。
【図14】本発明に係る方法により印刷ヘッドの移動を行ったときの一例を説明した図である。
【図15】本発明に係るコンピュータシステムの一実施形態の外観構成を示した説明図である。
【図16】図15に示すコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図17】ロジカル・シーク制御による印刷ヘッドの移動方法の一例を説明した図である。
【図18】各目標移動定速度の印刷ヘッドの移動速度の時間変化を示したグラフである。
【図19】本発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 紙送りモータ(PFモータ)
2 紙送りドライバ
3 キャリッジ
4 キャリッジモータ(CRモータ)
5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
6 DCユニット
6a 位置演算部
6b 減算器
6c 目標速度演算手段
6d 速度演算部
6e 減算器
6f 比例要素
6g 積分要素
6h 微分要素
6j PWM回路
7 ポンプモータ
8 ポンプモータドライバ
9 印刷ヘッド
10 ヘッドドライバ
11 リニア式エンコーダ
12 符号板
13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ)
14 ロータリ式エンコーダ用符号板
15 紙検出センサ
16 CPU
17 タイマIC
18 ホストコンピュータ
19 インタフェース部
20 ASIC
21 PROM
22 RAM
23 EEPROM
25 プラテン
30 プーリ
31 タイミングベルト
32 キャリッジモータのガイド部材
34 インクカートリッジ
35 キャッピング装置
36 ポンプユニット
37 キャップ
50 被印刷体
60 プリンタ
61 給紙挿入口
62 排紙口
64 給紙ローラ
65 紙送りローラ
66 従動ローラ
67a 大歯車
67b 中間歯車
67c 排紙歯車
68 排紙ローラ
69 従動ローラ(ギザローラ)
83 スマップ軸
84 プラテン
87 小歯車
88 小歯車
89 ホルダ
90 受信バッファ
94、96 イメージバッファ
1000 コンピュータシステム
1102 コンピュータ本体
1104 表示装置
1106 プリンタ
1108 入力装置
1108A キーボード
1108B マウス
1110 読取装置
1110A フレキシブルディスクドライブ装置
1110B CD−ROMドライブ装置
1202 内部メモリ
1204 ハードディスクドライブユニット

Claims (2)

  1. 搬送手段と、
    この搬送手段により搬送される被印刷体に対して、印刷すべき領域に応じた移動区間を移動しながら印刷をする印刷ヘッドと
    前記印刷ヘッドが固定され、前記被印刷体に対し平行方向かつ前記被印刷体の搬送方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジと、
    前記印刷ヘッドを移動させるべく前記キャリッジを移動させるDCモータと、
    前記キャリッジに取り付けられ、前記DCモータが正転している際の前記キャリッジの移動時と前記DCモータが逆転している際の前記キャリッジの移動時とで位相の進み方が異なる2種類のパルスを出力するエンコーダとを有し、
    前記印刷ヘッドが、前記移動区間の移動終了後、別の領域の印刷をするために、前記移動区間の移動終了位置から、前記別の領域に応じた移動区間の移動開始位置に移動する印刷装置であって、
    前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への前記印刷ヘッドの予想移動時間を算出する算出手段を備え、
    前記算出手段は、前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への距離を算出し、その距離に基づき設定される前記印刷ヘッドの目標移動定速度から加減速時間および前記目標移動定速度による移動時間を求め、これらの時間から前記予想移動時間を算出し、
    前記移動開始位置は、前記別の領域に応じた移動区間の両端のうち、前記算出手段によって算出された前記予想移動時間が短い方の端であり、
    前記印刷ヘッドの目標移動定速度が、前記移動終了位置から前記移動開始位置までの距離に応じて段階的に可変設定され、
    前記DCモータは、目標回転速度と前記2種類のパルスから得られる実際の回転速度との回転速度偏差に基づく比例演算、積分演算、及び微分演算の各演算結果の和に応じて制御されることを特徴とする印刷装置。
  2. コンピュータ本体、及びコンピュータ本体に接続可能な印刷装置を具備したコンピュータシステムにおいて、
    前記印刷装置は、
    搬送手段と、この搬送手段により搬送される被印刷体に対して、印刷すべき領域に応じた移動区間を移動しながら印刷をする印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドが固定され、前記被印刷体に対し平行方向かつ前記被印刷体の搬送方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジと、前記印刷ヘッドを移動させるべく前記キャリッジを移動させるDCモータと、前記キャリッジに取り付けられ、前記DCモータが正転している際の前記キャリッジの移動時と前記DCモータが逆転している際の前記キャリッジの移動時とで位相の進み方が異なる2種類のパルスを出力するエンコーダとを有し、前記印刷ヘッドが、前記移動区間の移動終了後、別の領域の印刷をするために、前記移動区間の移動終了位置から、前記別の領域に応じた移動区間の移動開始位置に移動するものであって、
    前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への前記印刷ヘッドの予想移動時間を算出する算出手段を備え、
    前記算出手段は、前記移動終了位置から前記別の領域に応じた移動区間の各端への距離を算出し、その距離に基づき設定される前記印刷ヘッドの目標移動定速度から加減速時間および前記目標移動定速度による移動時間を求め、これらの時間から前記予想移動時間を算出し、
    前記移動開始位置は、前記別の領域に応じた移動区間の両端のうち、前記算出手段によって算出された前記予想移動時間が短い方の端であり、
    前記印刷ヘッドの目標移動定速度が、前記移動終了位置から前記移動開始位置までの距離に応じて段階的に可変設定され、
    前記DCモータは、目標回転速度と前記2種類のパルスから得られる実際の回転速度との回転速度偏差に基づく比例演算、積分演算、及び微分演算の各演算結果の和に応じて制御されることを特徴とするコンピュータシステム。
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