JP3777936B2 - モータ制御方法及び制御装置 - Google Patents

モータ制御方法及び制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3777936B2
JP3777936B2 JP2000032035A JP2000032035A JP3777936B2 JP 3777936 B2 JP3777936 B2 JP 3777936B2 JP 2000032035 A JP2000032035 A JP 2000032035A JP 2000032035 A JP2000032035 A JP 2000032035A JP 3777936 B2 JP3777936 B2 JP 3777936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
deceleration control
speed
target speed
waveform pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000032035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001224189A (ja
Inventor
中 啓 友 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000032035A priority Critical patent/JP3777936B2/ja
Priority to DE60135694T priority patent/DE60135694D1/de
Priority to AT01301173T priority patent/ATE408262T1/de
Priority to EP01301173A priority patent/EP1124320B1/en
Priority to US09/779,658 priority patent/US6538407B2/en
Priority to EP06077007A priority patent/EP1755011A3/en
Publication of JP2001224189A publication Critical patent/JP2001224189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3777936B2 publication Critical patent/JP3777936B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ制御方法及び制御装置に係り、特に、減速制御の際における制御対象の挙動安定化を図り、高精度な制御を行うことを可能とするモータ制御方法及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初に、DCモータ制御装置が用いられるインクジェットプリンタの概略構成及び制御方法について説明する。
【0003】
図3は、インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図である。
【0004】
図3に示したインクジェットプリンタは、紙送りを行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう。)1と、紙送りモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2と、印刷紙50にインクを吐出するヘッド9が固定され、印刷紙50に対し平行方向かつ紙送り方向に対し垂直方向に駆動されるキャリッジ3と、キャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(以下、CRモータともいう。)4と、キャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5と、CRモータドライバ5に直流電流指令値を払い出すDCユニット6と、ヘッド9の目詰まり防止のためのインクの吸い出しを制御するポンプモータ7と、ポンプモータ7を駆動するポンプモータドライバ8と、ヘッド9を駆動制御するヘッドドライバ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコーダ11と、所定の間隔にスリットが形成されたリニア式エンコーダ11用符号板12と、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13と、印刷処理されている紙の終端位置を検出する紙検出センサ15と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、CPU16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマIC17と、ホストコンピュータ18との間でデータの送受信を行うインタフェース部(以下、IFともいう。)19と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送られてくる印字情報に基づいて印字解像度やヘッド9の駆動波形等を制御するASIC20と、ASIC20及びCPU16の作業領域やプログラム格納領域として用いられるPROM21,RAM22及びEEPROM23と、印刷紙50を支持するプラテン25と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙50を搬送する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転軸に取付けられたプーリ30と、プーリ30によって駆動されるタイミングベルト31とから構成されている。
【0005】
DCユニット6は、CPU16から送られてくる制御指令、エンコーダ11,13の出力に基づいて紙送りモータドライバ2及びCRモータドライバ5を駆動制御する。また、紙送りモータ1及びCRモータ4はいずれもDCモータで構成されている。
【0006】
図4は、インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図である。
【0007】
図4に示すように、キャリッジ3は、タイミングベルト31によりプーリ30を介してキャリッジモータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプラテン25に平行に移動するように駆動される。キャリッジ3の印刷紙に対向する面には、ブラックインクを吐出するノズル列及びカラーインクを吐出するノズル列を有する記録ヘッド9が設けられ、各ノズルはインクカートリッジ34からインクの供給を受けて印刷紙にインク滴を吐出して文字や画像を印刷する。
【0008】
また、キャリッジ3の非印字領域には、非印字時に記録ヘッド9のノズル開口を封止するためのキャッピング装置35と、図3に示したポンプモータ7を有するポンプユニット36とが設けられている。キャリッジ3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しないレバーにキャリッジ3が当接して、キャッピング装置35が上方に移動し、ヘッド9を封止する。
【0009】
ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが生じた場合や、カートリッジ34の交換等を行ってヘッド9から強制的にインクを吐出する場合は、ヘッド9を封止した状態でポンプユニット36を作動させ、ポンプユニット36からの負圧により、ノズル開口列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらにはヘッド9内の気泡がインクとともにキャップ37に排出される。
【0010】
図5は、キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図である。
【0011】
図5に示したエンコーダ11は、発光ダイオード11aと、コリメータレンズ11bと、検出処理部11cとを備えている。検出処理部11cは、複数(4個)のフォトダイオード11dと、信号処理回路11eと、2個のコンパレータ11fA,11fBとを有している。
【0012】
発光ダイオード11aの両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード11aから光が発せられる。この光はコリメータレンズ11bにより平行光に集光されて符号板12を通過する。符号板12には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
【0013】
符号板12を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード11dに入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード11dから出力される電気信号は信号処理回路11eにおいて信号処理され、信号処理回路11eから出力される信号はコンパレータ11fA,11fBにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ11fA,11fBから出力されるパルスENC−A,ENC−Bがエンコーダ11の出力となる。
【0014】
図6は、CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
【0015】
図6(a),(b)に示すように、CRモータ正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。CRモータ4が正転しているとき、即ち、キャリッジ3が主走査方向に移動しているときは、図6(a)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ4が逆転しているときは、図6(b)に示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れるようにエンコーダ4は構成されている。そして、上記パルスの1周期Tは符号板12のスリット間隔(例えば1/180インチ)に対応し、キャリッジ3が上記スリット間隔を移動する時間に等しい。
【0016】
一方、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13は符号板がPFモータ1の回転に応じて回転する回転円板である以外は、リニア式エンコーダ11と同様の構成となっており、2つの出力パルスENC−A,ENC−Bを出力する。インクジェットプリンタにおいては、PFモータ1用のエンコーダ13の符号板に設けられている複数のスリットのスリット間隔は1/180インチであり、PFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1/1440インチだけ紙送りされるような構成となっている。
【0017】
図7は、給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図である。
図7を参照して、図3に示した紙検出センサ15の位置について説明する。図7において、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された印刷紙50は、給紙モータ63により駆動される給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込まれる。プリンタ60内に送り込まれた印刷紙50の先端が例えば光学式の紙検出センサ15により検出される。紙検出センサ15によって先端が検出された紙50は、PFモータ1により駆動される紙送りローラ65及び従動ローラ66によって紙送りが行われる。
【0018】
続いてキャリッジガイド部材32に沿って移動するキャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せず)からインクが滴下されることにより印字が行われる。所定の位置まで紙送りが行われると、現在、印字されている印刷紙50の終端が紙検出センサ15によって検出される。印字が終了した印刷紙50は、PFモータ1により駆動される歯車67A,67Bを介して歯車67Cにより駆動される排紙ローラ68及び従動ローラ69によって排紙口62から外部に排出される。尚、紙送りローラ65の回転軸には、エンコーダ13が連結されている。
【0019】
次に、上述したインクジェットプリンタのCRモータ4を制御する従来のDCモータ制御装置であるDCユニット6の構成、及び、DCユニット6による制御方法について説明する。
【0020】
図8は、従来のDCモータ制御装置であるDCユニット6の構成を示したブロック図であり、図9は、DCユニット6により制御されるCRモータ4のモータ電流及びモータ速度を示したグラフである。
【0021】
図8に示したDCユニット6は、位置演算部6aと、減算器6bと、目標速度演算部6cと、速度演算部6dと、減算器6eと、比例要素6fと、積分要素6gと、微分要素6hと、加算器6iと、D/Aコンバータ6jと、タイマ6kと、加速制御部6mとから構成されている。
【0022】
位置演算部6aは、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの個数を計数し、この計数値に基づいて、キャリッジ3の位置を演算する。この計数はCRモータ4が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は符号板12のスリット間隔に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」は符号板12のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、計数値が「0」に対応するキャリッジ3の位置からの移動量を求めることができる。このときエンコーダ11の解像度は符号板12のスリットの間隔の1/4となる。上記スリットの間隔を1/180インチとすれば解像度は1/720インチとなる。
【0023】
減算器6bは、CPU16から送られてくる目標位置と、位置演算部6aによって求められたキャリッジ3の実際の位置との位置偏差を演算する。
【0024】
目標速度演算部6cは、減算器6bの出力である位置偏差に基づいてキャリッジ3の目標速度を演算する。この演算は位置偏差にゲインKPを乗算することにより行われる。このゲインKPは位置偏差に応じて決定される。尚、このゲインKP の値は、図示しないテーブルに格納されていてもよい。
【0025】
速度演算部6dは、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bに基づいてキャリッジ3の速度を演算する。この速度は次のようにして求められる。まず、エンコーダ11の出力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを検出し、符号板12のスリット間隔の1/4に対応するエッジ間の時間間隔を、タイマカウンタによってカウントする。このカウント値をTとし、符号板12のスリット間隔をλとすればキャリッジの速度はλ/(4T)として求められる。尚、ここでは、速度の演算は、出力パルスENC−Aの1周期、例えば立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジまでをタイマカウンタによって計測することにより求めている。
【0026】
減算器6eは、目標速度と、速度演算部6dによって演算されたキャリッジ3の実際の速度との速度偏差を演算する。
【0027】
比例要素6fは、上記速度偏差に定数Gpを乗算し、乗算結果を出力する。積分要素6gは、速度偏差に定数Giを乗じたものを積算する。微分要素6hは、現在の速度偏差と、1つ前の速度偏差との差に定数Gdを乗算し、乗算結果を出力する。比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの演算は、エンコーダ11の出力パルスENC−Aの1周期ごとに、例えば出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期して行う。
【0028】
比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hの出力は、加算器6iにおいて加算される。そして加算結果、即ちCRモータ4の駆動電流が、D/Aコンバータ6jに送られてアナログ電流に変換される。このアナログ電圧に基づいて、ドライバ5によりCRモータ4が駆動される。
【0029】
また、タイマ6k及び加速制御部6mは、加速制御に用いられ、比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hを使用するPID制御は、加速途中の定速及び減速制御に用いられる。
【0030】
タイマ6kは、CPU16から送られてくるクロック信号に基づいて所定時間ごとにタイマ割込み信号を発生する。
【0031】
加速制御部6mは、上記タイマ割込信号を受ける度ごとに所定の電流値(例えば20mA)を目標電流値に積算し、積算結果、即ち加速時におけるDCモータ4の目標電流値が、D/Aコンバータ6jに送られる。PID制御の場合と同様に、上記目標電流値はD/Aコンバータ6jによってアナログ電流に変換され、このアナログ電流に基づいて、ドライバ5によりCRモータ4が駆動される。
【0032】
ドライバ5は、例えば4個のトランジスタを備えており、D/Aコンバータ6jの出力に基づいて上記トランジスタを各々ON又はOFFさせることにより(a)CRモータ4を正転又は逆転させる運転モード、(b)回生ブレーキ運転モード(ショートブレーキ運転モード、即ち、CRモータの停止を維持するモード)、(c)CRモータを停止させようとするモード、を行わせることが可能な構成となっている。
【0033】
次に、図9(a),(b)を参照してDCユニット6の動作、即ち、従来のDCモータ制御方法について説明する。
【0034】
CRモータ4が停止しているときに、CPU16からDCユニット6へ、CRモータ4を起動させる起動指令信号が送られると、加速制御部6mから起動初期電流値I0がD/Aコンバータ6jに送られる。この起動初期電流値I0は、起動指令信号とともにCPU16から加速制御部6mに送られてくる。そしてこの電流値I0は、D/Aコンバータ6jによってアナログ電圧に変換されてドライバ5に送られ、ドライバ5によってCRモータ4が起動開始する(図9(a),(b)参照)。起動指令信号を受信した後、所定の時間ごとにタイマ6kからタイマ割込信号が発生される。加速制御部6mは、タイマ割込信号を受信する度ごとに、起動初期電流値I0に所定の電流値(例えば20mA)を積算し、積算した電流値をD/Aコンバータ6jに送る。すると、この積算した電流値は、D/Aコンバータ6jによってアナログ電流に変換されてドライバ5に送られる。そして、CRモータ4に供給される電流の値が上記積算した電流値となるように、ドライバ5によってCRモータが駆動されCRモータ4の速度は上昇する(図9(b)参照)。このためCRモータ4に供給される電流値は、図9(a)に示すように階段状になる。尚、このときPID制御系も動作しているが、D/Aコンバータ6jは加速制御部6mの出力を選択して取込む。
【0035】
加速制御部6mの電流値の積算処理は、積算した電流値が一定の電流値ISとなるまで行われる。時刻t1において積算した電流値が所定値IS となると、加速制御部6mは積算処理を停止し、D/Aコンバータ6jに一定の電流値ISを供給する。これによりCRモータ4に供給される電流の値が電流値ISとなるようにドライバ5によって駆動される(図9(a)参照)。
【0036】
そして、CRモータ4の速度がオーバーシュートするのを防止するために、CRモータ4が所定の速度V1になると(時刻t2参照)、CRモータ4に供給される電流を減小させるように加速制御部6mが制御する。このときCRモータ4の速度は更に上昇するが、CRモータ4の速度が所定の速度Vcに達すると(図9(b)の時刻t3参照)、D/Aコンバータ6jが、PID制御系の出力、即ち加算器6iの出力を選択し、PID制御が行われる。
【0037】
即ち、目標位置と、エンコーダ11の出力から得られる実際の位置との位置偏差に基づいて目標速度が演算され、この目標速度と、エンコーダ11の出力から得られる実際の速度との速度偏差に基づいて、比例要素6f、積分要素6g及び微分要素6hが動作し、各々比例、積分、及び微分演算が行われ、これらの演算結果の和に基づいて、CRモータ4の制御が行われる。尚、上記比例、積分及び微分演算は、例えばエンコーダ11の出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期して行われる。これによりDCモータ4の速度は所望の速度Veとなるように制御される。尚、所定の速度Vcは、所望の速度Veの70〜80%の値であることが好ましい。
【0038】
時刻t4からDCモータ4は、所望の速度となるからキャリッジ3も所望の一定の速度Veとなり、印字処理を行うことが可能となる。
【0039】
印字処理が終了し、キャリッジ3が目標位置に近づくと(図9(b)の時刻t5参照)、位置偏差が小さくなるから目標速度も小さくなり、このため速度偏差、即ち減算器6eの出力が負になり、DCモータ4の減速が行われ、時刻t6に停止する。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
次に、上記従来のDCモータ制御方法及び制御装置による制御における問題点について説明する。
【0041】
図10は、従来のDCモータ制御方法及び制御装置による制御における目標停止位置近傍の目標速度及び現在速度を示したグラフである。
【0042】
従来のDCモータ制御方法及び制御装置による制御における目標停止位置近傍の目標速度波形としては、図10(a)に示す第1の目標速度波形パターンと図10(b)に示す第2の目標速度波形パターンとが考えられた。
【0043】
しかし、第1の目標速度波形パターンでは、目標速度VC1について定速度制御を行わず、加速制御から減速制御へ直接移行することとなる。従って、加速制御から減速制御へ移行する際の指令速度の変化が非常に大きいので、制御対象であるモータの挙動が非常に不安定になり、場合によっては、制御不能に陥る可能性もある。また、モータ速度には一定の上限があるので、現在位置と目標停止位置との間の目標速度VC1の波形を常に一定の傾きの線形波形とするような制御は、困難である。従って、目標速度の波形を第1の目標速度波形パターンとするような制御は、非現実的である。
【0044】
一方、第2の目標速度波形パターンでは、モータ速度の最大値Vmaxを考慮し、目標速度VC2の制御は、最大速度Vmaxでの定速度制御を行った後、減速制御へ移行している。しかし、この制御パターンにおいても、定速度制御から減速制御へ移行する際の指令速度の変化が大きく、実際のモータ速度である現在速度VP2の波形に表されているように、制御対象であるモータの挙動が不安定になり、再び挙動が安定するまでに時間を要し、場合によっては、目標停止位置からずれて停止することもある。従って、目標速度の波形を第2の目標速度波形パターンとするような制御では、高精度な制御を行うことは困難である。
【0045】
以上のように、従来のDCモータ制御方法及び制御装置における目標停止位置近傍の速度制御パターンにはいずれも問題点があり、制御対象であるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うのは困難であった。
【0046】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことを可能とするモータ制御方法及び制御装置を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るモータ制御方法の一態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行うモータ制御方法であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、少なくとも上記紙送りモータの最大速度Vmaxの値に応じて設定されるものであることを特徴とし、この構成により、目標速度VCの波形の変化が緩やかになるので、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
本発明に係るモータ制御方法の他の態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行うモータ制御方法であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、メディアに応じて設定されるものであることを特徴とし、この構成によっても、目標速度VCの波形の変化が緩やかになるので、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
【0048】
本発明に係るモータ制御装置の一態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき上記目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力し、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行う速度指令手段を備えたモータ制御装置であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、少なくとも上記紙送りモータの最大速度Vmaxの値に応じて設定されるものであることを特徴とし、この構成により、目標速度VCの波形の変化が緩やかになるので、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
本発明に係るモータ制御装置の他の態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき上記目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力し、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行う速度指令手段を備えたモータ制御装置であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、メディアに応じて設定されるものであることを特徴とし、この構成によっても、目標速度VCの波形の変化が緩やかになるので、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
【0049】
上記目標速度VCの波形パターンは、次式
VC=Vmax{1−(x/N)} (aは任意定数としての上記指数)
により表されるものとするとよい。
【0050】
上記減速制御は、上記モータの正転方向駆動の減速制御又は逆転方向駆動の減速制御のいずれか一方又は両方に適用することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。
【0054】
本発明に係るモータ制御方法及び制御装置は、制御対象であるモータの最大速度をVmax,減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離をN,減速制御区間開始位置から現在位置までの距離をxとすると、減速制御区間において、次式
VC=Vmax{1−(x/N)} (aは任意定数) (1)
により表される目標速度VCの波形パターンを生成し、その目標速度VCの波形パターンに基づきモータの減速制御を行うものである。この点が、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置の最大の特徴である。
【0055】
図1は、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置により生成される目標速度VCの波形パターンの例を示したグラフである。
【0056】
図1に示したグラフの例においては、減速制御区間距離N=576(エンコーダパルス数)、モータの最大速度Vmax=6(インチ毎秒(inch per second))となっており、定数a=3とした目標速度VC(a=3)の波形パターンと、定数a=10とした目標速度VC(a=10)の波形パターンとが示されている。
【0057】
図1のグラフから分かるように、任意定数aの値が小さい方が、目標速度VCの波形の変化が緩やかになり、従って、モータの挙動安定を図ることが容易となり、高精度な制御を行うことが可能となる。
【0058】
図2は、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置により生成される目標速度VC及びモータの現在速度VPの波形パターンの例を示したグラフである。
【0059】
図2に示したグラフの例においては、減速制御区間距離N=576(エンコーダパルス数)、モータの最大速度Vmax=0.8(インチ毎秒(inch per second))となっており、定数a=5とした目標速度VC(a=5)及びモータの現在速度VP(a=5)の波形パターンと、定数a=15とした目標速度VC(a=15)及びモータの現在速度VP(a=15)の波形パターンとが示されている。
【0060】
図2のグラフから、任意定数aの値が小さい場合の方が、目標速度VCの波形の変化が緩やかであり、目標速度VCに対するモータの現在速度VPの振幅が小さく、モータの挙動が安定していることが分かる。従って、任意定数aの値が小さい場合の方が、モータの挙動安定を図ることが容易であり、高精度な制御を行うことが可能である。
【0061】
但し、任意定数aの値は、モータの最大速度Vmax、減速制御区間距離N、減速制御区間の時間の値に応じて減速制御区間ごとに設定されるようにすることができる。例えば、減速制御区間の時間を短縮しようとする場合には、モータの挙動安定を維持できる範囲内で定数aの値を大きくし、より高精度な制御を行う場合には、定数aの値を小さくするとよい。あるいは、シミュレーション等によりモータの挙動安定を維持できることが判明している場合等は、任意定数aの値を一定値に設定しておいてもよい。
【0062】
また、図2及び図10を参照し、目標速度VCに対するモータの現在速度VPの振幅について、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置と従来技術とを比較すると、本発明の方が上記振幅が小さい。従って、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置により、モータの挙動安定を維持しながら、高精度な制御を行うことが可能となる。
【0063】
本発明に係るモータ制御装置は、上述のような目標速度VCの波形パターンを生成し、その目標速度VCの波形パターンに基づき目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力する速度指令手段が備えられたものであり、これによりモータの減速制御を行う構成となっているものである。あるいは、ASIC,PROM,RAM,EEPROM又はその他の記憶手段に予め目標速度VCの波形パターンテーブルを設定して、1つ又は複数の波形パターンを記憶させておき、その波形パターンテーブルを参照して目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力する速度指令手段が備えられた構成としてもよい。
【0064】
また、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置は、DCモータ、ステッピングモータ、ACモータのいずれの制御方法及び制御装置にも適用することができる。
【0065】
制御対象であるモータがDCモータである場合には、本発明に係るモータ制御装置のハードウェア構成は、従来のモータ制御装置であるDCユニット6の構成とほぼ同様のものであるが、上記減速制御が可能な構成となっている点で異なっている。この場合、本発明に係るモータ制御装置は、モータ駆動の減速制御の際に、図7に示した加速制御部6mにおいて、上述のような目標速度VCの波形パターンを生成し、その目標速度VCの波形パターンに応じた電流をモータに供給することを指令する速度指令信号を生成して出力するように設定がなされた構成となっている。あるいは、図3におけるASIC20,PROM21,RAM22,EEPROM23又はその他の記憶手段に予め目標速度VCの波形パターンテーブルを設定して、1つ又は複数の波形パターンを記憶させておき、図7に示した加速制御部6mが、その波形パターンテーブルを参照して目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力する構成としてもよい。この場合、加速制御部6mは、CPU16を介してASIC20,PROM21,RAM22又はEEPROM23のいずれかにアクセスすることにより波形パターンテーブルを参照する。また、その他の記憶手段に波形パターンテーブルを設定する場合には、加速制御部6mが記憶手段に直接アクセスして波形パターンテーブルを参照できるようにしてもよい。
【0066】
本発明に係るモータ制御方法及び制御装置をプリンタに適用する場合、制御対象となるモータは、紙送りモータとしてもよいし、キャリッジモータとしてもよい。この場合、例えば、インク重量、メディア、プリンタの使用頻度に応じて定数aを変更する設定とすることができる。
【0067】
また、本発明に係るモータ制御方法及び制御装置による減速制御は、モータの正転方向駆動の減速時及び逆転方向駆動の減速時のいずれにも適用することができる。目標速度VCを表す式(1)におけるモータの最大速度Vmaxが、駆動方向に応じた符号まで含む値であるとすると、逆転方向駆動の減速制御の場合にも式(1)はそのまま適用することができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明に係るモータ制御方法の一態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行うモータ制御方法であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、少なくとも上記紙送りモータの最大速度Vmaxの値に応じて設定されるものとしたので、目標速度VCの波形の変化が緩やかになり、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
本発明に係るモータ制御方法の他の態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行うモータ制御方法であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、メディアに応じて設定されるものとしたので、目標速度VCの波形の変化が緩やかになり、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
【0069】
本発明に係るモータ制御装置の一態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき上記目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力し、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行う速度指令手段を備えたモータ制御装置であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、少なくとも上記紙送りモータの最大速度Vmaxの値に応じて設定されるものとしたので、目標速度VCの波形の変化が緩やかになり、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
本発明に係るモータ制御装置の一態様は、生成した目標速度VCの波形パターンに基づき上記目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力し、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行う速度指令手段を備えたモータ制御装置であって、上記目標速度VCの波形パターンは、上記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、上記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する上記指数は、メディアに応じて設定されるものとしたので、目標速度VCの波形の変化が緩やかになり、減速制御の際におけるモータの挙動安定を維持しながら高精度な制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ制御方法及び制御装置により生成される目標速度VCの波形パターンの例を示したグラフ。
【図2】本発明に係るモータ制御方法及び制御装置により生成される目標速度VC及びモータの現在速度VPの波形パターンの例を示したグラフ。
【図3】インクジェットプリンタの概略構成を示したブロック図。
【図4】インクジェットプリンタのキャリッジ3周辺の構成を示した斜視図。
【図5】キャリッジ3に取付けられたリニア式エンコーダ11の構成を模式的に示した説明図。
【図6】CRモータ正転時及び逆転時におけるエンコーダ11の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャート。
【図7】給紙及び紙検出に関連する部分を示した透視図。
【図8】従来のDCモータ制御装置であるDCユニット6の構成を示したブロック図。
【図9】DCユニット6により制御されるCRモータ4のモータ電流及びモータ速度を示したグラフ。
【図10】従来のDCモータ制御方法及び制御装置による制御における目標停止位置近傍の目標速度及び現在速度を示したグラフ。
【符号の説明】
1 紙送りモータ(PFモータ)
2 紙送りドライバ
3 キャリッジ
4 キャリッジモータ(CRモータ)
5 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
6 DCユニット
6a 位置演算部
6b 減算器
6c 目標速度演算手段
6d 速度演算部
6e 減算器
6f 比例要素
6g 積分要素
6h 微分要素
6j D/Aコンバータ
7 ポンプモータ
8 ポンプモータドライバ
9 記録ヘッド
10 ヘッドドライバ
11 リニア式エンコーダ
12 符号板
13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ)
15 紙検出センサ
16 CPU
17 タイマIC
18 ホストコンピュータ
19 インタフェース部
20 ASIC
21 PROM
22 RAM
23 EEPROM
25 プラテン
30 プーリ
31 タイミングベルト
32 キャリッジモータのガイド部材
34 インクカートリッジ
35 キャッピング装置
36 ポンプユニット
37 キャップ
50 記録紙

Claims (10)

  1. 生成した目標速度VCの波形パターンに基づき、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行うモータ制御方法であって、
    前記目標速度VCの波形パターンは、前記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、
    前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する前記指数は、少なくとも前記紙送りモータの最大速度Vmaxの値に応じて設定されるものであることを特徴とするモータ制御方法。
  2. 生成した目標速度VCの波形パターンに基づき、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行うモータ制御方法であって、
    前記目標速度VCの波形パターンは、前記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、
    前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する前記指数は、メディアに応じて設定されるものであることを特徴とするモータ制御方法。
  3. 前記目標速度VCの波形パターンは、次式
    VC=Vmax{1−(x/N)} (aは任意定数としての前記指数)
    により表されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御方法。
  4. 前記減速制御は、前記モータの正転方向駆動の減速制御であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ制御方法。
  5. 前記減速制御は、前記モータの逆転方向駆動の減速制御であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のモータ制御方法。
  6. 生成した目標速度VCの波形パターンに基づき前記目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力し、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行う速度指令手段を備えたモータ制御装置であって、
    前記目標速度VCの波形パターンは、前記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、
    前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する前記指数は、少なくとも前記紙送りモータの最大速度Vmaxの値に応じて設定されるものであることを特徴とするモータ制御装置。
  7. 生成した目標速度VCの波形パターンに基づき前記目標速度VCを指令する速度指令信号を生成して出力し、制御対象であるプリンタの紙送りモータの減速制御区間における減速制御を行う速度指令手段を備えたモータ制御装置であって、
    前記目標速度VCの波形パターンは、前記紙送りモータの最大速度Vmaxと、減速制御区間開始位置から目標停止位置までの減速制御区間距離Nと、減速制御区間開始位置から現在位置までの距離xと、前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する指数とによって表されるものであり、
    前記目標速度VCの波形パターンの形状を規定する前記指数は、メディアに応じて設定されるものであることを特徴とするモータ制御装置。
  8. 前記目標速度VCの波形パターンは、次式
    VC=Vmax{1−(x/N)} (aは任意定数としての前記指数)
    により表されるものであることを特徴とする請求項6又は7に記載のモータ制御装置。
  9. 前記減速制御は、前記モータの正転方向駆動の減速制御であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のモータ制御装置。
  10. 前記減速制御は、前記モータの逆転方向駆動の減速制御であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のモータ制御装置。
JP2000032035A 2000-02-09 2000-02-09 モータ制御方法及び制御装置 Expired - Fee Related JP3777936B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032035A JP3777936B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 モータ制御方法及び制御装置
DE60135694T DE60135694D1 (de) 2000-02-09 2001-02-09 Verfahren und Vorrichtung zur Motorsteuerung
AT01301173T ATE408262T1 (de) 2000-02-09 2001-02-09 Verfahren und vorrichtung zur motorsteuerung
EP01301173A EP1124320B1 (en) 2000-02-09 2001-02-09 Motor control method and motor control apparatus
US09/779,658 US6538407B2 (en) 2000-02-09 2001-02-09 Motor control method and motor control apparatus
EP06077007A EP1755011A3 (en) 2000-02-09 2001-02-09 Motor control method and motor control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032035A JP3777936B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 モータ制御方法及び制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001224189A JP2001224189A (ja) 2001-08-17
JP3777936B2 true JP3777936B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=18556698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000032035A Expired - Fee Related JP3777936B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 モータ制御方法及び制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3777936B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7172185B2 (en) 2003-05-23 2007-02-06 Ricoh Company, Ltd. Sheet punch device, sheet processing device, image forming system, program, and recording medium
US7821216B2 (en) 2003-09-12 2010-10-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Motor control method and control device
JP4833617B2 (ja) 2005-03-14 2011-12-07 株式会社リコー 印字媒体搬送装置及び印字媒体搬送方法
JP6592359B2 (ja) 2015-12-28 2019-10-16 キヤノン株式会社 レンズ装置及びそれを有する撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001224189A (ja) 2001-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1602504B1 (en) Motor control device and motor control method
US20080180476A1 (en) Printing Apparatus, Printing Method, Program, Storage Medium, and Computer System
EP1124320B1 (en) Motor control method and motor control apparatus
JP3859115B2 (ja) プリンタ用モータの制御装置および制御方法ならびに制御プログラムを記録した記録媒体
JP4457456B2 (ja) 印刷装置
JP2001169584A (ja) プリンタ用モータの制御装置およびその制御方法ならびに制御プログラムを記録した記録媒体
JP3832174B2 (ja) モータ制御装置及び制御方法
JP3780804B2 (ja) モータ制御装置及び制御方法
JP3777936B2 (ja) モータ制御方法及び制御装置
US20050195226A1 (en) Printer-control apparatus, printer-control method and printer
JP3570617B2 (ja) Dcモータ制御装置及び制御方法
JP4362815B2 (ja) プラテンギャップ調整装置及び印刷装置並びにモータ制御装置
JP3818496B2 (ja) プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法
JP2005153258A (ja) プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法並びにプリンタ
JP3893853B2 (ja) プリンタ用モータの制御装置および制御方法
JP3705061B2 (ja) モータの制御装置およびその制御方法ならびにモータの制御プログラムを記録した記録媒体
JP4306185B2 (ja) プリンタ制御装置、プリンタ制御方法及びコンピュータプログラム
JP3871181B2 (ja) 印刷制御装置および制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体
JP3849908B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
JP4432055B2 (ja) プリンタ用モータの制御装置および制御方法
JP3900401B2 (ja) Dcモータ制御方法及び制御装置
JP3985535B2 (ja) プリンタの紙送りdcモータ制御装置及び制御方法
JP3812283B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体
JP3812351B2 (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体
JP4003721B2 (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140310

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees