JP4324444B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、オットマン付き車両用シートに関する。
従来より車両走行中、乗客に足を伸ばした楽な着座姿勢をとらせることを目的として、シートの前部にオットマン2を備えたものが提案されている(特許文献1)。このものは、クッションフレームの先端部に回転軸を備えた支持アームを設けるとともに、そこに、オットマン2を回動自在に支持しておく。この回転軸1には電動モータを駆動源とした回動機構が接続されており、電動モータの駆動によってオットマン2を座席部の前方上部に跳ね上げた足載せ位置と、座席部に収容された格納位置との間で回動変位させるものである。
特開平11−276297号公報
上記構造によれば、オットマン2は回転軸1を中心とした回転動作を行い、乗客の膝下を持ち上げてゆくが、このときに、オットマン2が使用者の膝下全体を持ち上げてゆくとフィーリングがよく、使用性に優れるものとなる。しかしながら、乗客の体格には個人差がある。一方、回転軸1はクッションフレームの先端部分に設定されるから、使用者が股下の長い人である場合には、図17に示すようにオットマン2の先端部分が使用者のふくらはぎの下部を押してしまうためフィーリングが悪く、改良の余地があった。
また、オットマン2は回動動作のみを行うものであり、例えば、「使用者が好みに合わせてクッションの全長を可変させることが出来る」等のニーズに応えることができず、利便性の点においても、改良の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、オットマン回動動作時のフィーリング並びに利便性に優れるオットマンを備えた車両用シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、乗客が着座可能な座席部と、オットマン本体と、前記オットマン本体を回動可能に支持する回動軸を備えるとともに、前記座席部に対して当該座席部の前後方向に移動可能に接続され、かつその移動動作によって前記オットマン本体を前記座席部の前方に伸張させたり、或いは戻り方向に復帰させる中継部材と、前記オットマン本体に前記中継部材を介しての前記伸張動作並びに、前記回動軸を中心とする前記座席部前方への回動動作を行わせる駆動部とを備えた車両用シートであって、前記中継部材と前記オットマン本体との間には、前記中継部材の移動動作中は前記オットマン本体に係止して前記回動軸を中心とする前記オットマン本体の回動動作を規制可能とし、前記オットマン本体が前記座席部の先端より前方に伸張した後に、前記オットマン本体に対する規制を解いて前記回動軸を中心とする前記オットマン本体の座席部前方への回動動作を許容する拘束手段が介在された構成であるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記中継部材は前記回動軸と前記座席部との間を繋ぐ4節リンク機構よりなるとともに、これら4節のリンク機構は前記座席部に対する接続部分を支点とする前記座席部の前後方向に沿った揺動動作によって前記移動動作を行う構成であり、更に、この4節リンク機構を構成するいずれかのリンクが前記揺動動作中、前記オットマン本体に対して係止可能な構成であるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記拘束手段は前記オットマン本体或いは前記4節リンク機構のいずれか一方に設けられるカムフォロアと、他方側に設けられるとともに、前記カムフォロアと係合可能とされ、かつ前記駆動部の変位方向に対して交差する軌道を有するカム部材とから構成され、このカム部材は前記4節リンク機構の揺動動作中の少なくとも開始からの一定期間は、前記カムフォロアと係合して前記オットマン本体の回動動作を規制し、前記4節リンク機構の揺動動作の進行若しくは完了に伴って、前記カムフォロアと離間することにより前記オットマン本体の回動規制を解除する構成であるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、オットマン本体は座席部に対して中継部材を介して接続されており、座席部前方への伸張動作並びに座席部前方への回動動作の双方が可能である。従って、利便性に優れる。
また、オットマン本体と中継部材の間には拘束手段が介在されているから、オットマン本体は座席部前方への伸張動作を行った後に回動して、座席部前方に跳ね上げられる(座席部前方への回動動作)。従って、着座した乗客のふくらはぎとオットマン本体が密着した状態或いは近接した状態で、オットマン本体の回動動作が行われることとなるから、使用時のフィーリングがよい。また、オットマン本体の張り出し動作並びに回動動作を一の駆動部及び中継部材によって行う構成であるから構造が簡便である。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、中継部材の移動動作はリンクの揺動動作によってなされるから動作が円滑であり、また構造が簡便である。また、4節リンク機構を構成するいずれかのリンクが揺動動作中、オットマン本体に対して係止するから、揺動動作中におけるオットマン本体の回動動作が規制される。これにより、オットマン本体によってふくらはぎ下部が部分的に押される状態が解消されるから、フィーリングが向上する。
<請求項の発明>
請求項の発明によれば、4節リンク機構の揺動動作中は、カムとカムフォロアとの係合によりオットマン本体の回動規制がなされる。一方、揺動動作進行、或いは完了後には両部材が互いに離間することで係合が自動的に解かれ、オットマン本体の回動規制も自動的に解除される。このように、オットマン本体の回動動作の規制並びにその解除を4節リンク機構の揺動動作と連動して行わせるから、専用の解除機構等を必要とせず、使い勝手がよい。
本発明の一実施形態を図1ないし図16によって説明する。
本実施形態は、本発明に係る車両用シートをワンボックスタイプの車両の助手席Sに適用したものである。図2における11は、乗客が着座可能とされた座席部である。座席部11は図示しないスライド機構を介して車体のフロアパネルに車体の前後方向に移動可能に取付けられるとともに、その後端部にはシートバック13が立設されている。この座席部11は、車両の前後方向に伸びる一対のサイドパネル(本発明の固定部材に相当する)21を連結板28によって架設したクッションフレーム20にパッド材を載置し、これを表皮材で被覆することで形成されている。
座席部11の前端部にはオットマン本体30が設けられている。オットマン本体30はシートに着座した乗客に膝下を伸ばした安楽姿勢をとらせるためのものであって、詳細には次に述べるが、座席部11前方への伸張動作並びに回動軸61を中心とする回動動作を行って、図5に示すように座席部11の先端において垂れ下がったセット位置と、図7に示すように座席部11の前方に跳ね上げられた使用位置との間で変位するようになっている。
次に、オットマン本体30並びに、オットマン本体30に上記動作を行わせる機構について説明する。図2、図3に示すように、オットマン本体30は平板状をなす足載せパネル31の外周部分をU字状をなすパイプフレーム32で覆い、更にパイプフレーム32の上端同士を連結フレーム33によって架設したものである。また、連結フレーム33の上面の左右両側に、ヒンジ孔34Aを備えた接続ブラケット34が向かい合うようにして設けられており、この左右のヒンジ孔34Aを回動軸61が貫通するようになっている。
一方、両サイドパネル21の前部21Aには、回動軸61を支持するためのリンク機構40が配置されている。すなわち、前部21Aには一対の軸孔22が穿設されており、そこには揺動リンク41が左右一対遊転自在に軸支されている。これら両揺動リンク41の自由端同士間を、オットマン本体30のヒンジ孔34Aを貫通した回動軸61が連結するようになっており、これにて、回動軸61がクッションフレーム20に対して軸孔22を支点として揺動自在に支持される。 従って、オットマン本体30は揺動リンク41によるクッションフレーム20の前後方向への揺動動作、並びに回動軸61を中心とする回動動作の両動作が許容されることとなるが、本実施形態においては、次述する拘束手段によって、揺動リンク41による揺動動作中(開始からの一定期間)は回動動作が制限されるようになっている。
拘束手段は、オットマン本体30に設けられるカムピン(本発明のカムフォロアに相当する)38並びに、クッションフレーム20側に設けられる拘束リンク(本発明のカム部材に相当する)50によって構成されている。
まず、カムピン38側より先に述べると、図3に示すように、オットマン本体30の連結フレーム33の側面には、コの字状をなす結合ブラケット35が横向きに取り付けられる。この結合ブラケット35には貫通孔35Aが穿設されており、そこには、一端側(図3における手前側)が結合ブラケット35から突出した状態でカムピン38が差し込まれて、リング39により抜止めされている。
尚、このカムピン38には、後述する油圧シリンダ70の備えるジョイントブラケット75が共締めされるようになっている。そのため、油圧シリンダ70の駆動によってカムピン38は座席部11の前後方向に進退するようになっている。
一方、クッションフレーム20側には、軸孔22の後部側に接続ピン23が取付られており、そこには拘束リンク50が取付けられている。この拘束リンク50の自由端と、揺動リンク41の自由端(回動軸61との接続部分)との間が連結リンク43によって架設されている。これにより、図8に示すように、クッションフレーム20の前部21A並びに各リンク41、43、50によって四節リンク機構40が構成されることとなり、揺動リンク41と拘束リンク50がそれぞれサイドパネル21の軸孔22並びに接続ピン23を支点として対になって揺動する(以下、単に揺動動作とする)。
また、図3における65は連結ロッドであって、左右の両拘束リンク50を繋いでいる。このような構成とすることで、左右の拘束リンク50の揺動動作、ひいては左右の4節リンク機構40の揺動動作が同期して行われる構成となっている。
さて、拘束リンク50は、図12及び図13に示すように、連結リンク43とクッションフレーム20との間を繋ぐための本体部(直線形状をなす部分)51を設けているが、本体部51のうち連結リンク43に連結される軸孔52Aの側方部分は図13において上方に張り出しつつ、湾曲しながら前方(図示左側)に延出しており、本体部51の外周との間にカム溝53が形成されている。すなわち、カム溝53の外周53A側及び内周53B側は共に、軸孔52Aを中心とする円弧形状をなし、その溝幅がカム溝53の全長に亘って等しくなっている。このカム溝53の溝幅は丁度カムピン38を嵌め合わすことが出来るような寸法設定になっており、カムピン38はカム溝53内に嵌め合わされた時には、外周53A或いは内周53Bに沿って滑らかに移動するようになっている。
尚、カム溝53の円弧軌道が、本発明の前記駆動部の変位方向に交差する軌道に相当するものである。
このカムピン38とカム溝53とが係合している間は、オットマン本体30は回動軸61を中心とする回動動作が規制され、4節リンク機構40による揺動動作のみが許容されることとなる。というのも、図12に示すように、本実施形態においては揺動リンク41の軸孔41Aとカムピン38とを結ぶ直線(同図に示すA線)と、カムピン38と拘束リンク50の軸孔52Aを結ぶ直線(同図に示すB線)とはほぼ直交する位置関係となっている。このような構成とすることで、仮に、カムピン38に対して同図に示すP方向への押し込み力が作用しても、拘束リンク50がロック解除方向(図12に示すR方向)に回動することがなく、カム溝53とカムピン38による係合が維持されるようになっている。従って、オットマン本体30は回動軸61を中心とする座席部11前方への回動動作が規制される。
一方、拘束リンク50のカム溝53の外周53A及び内周53Bは、先に述べたように拘束リンク50の軸孔52Aを中心とする円弧状をなし、更に、揺動リンク41は軸孔41Aを支点に前後に揺動自在な状態にあるから、カムピン38とカム溝53が係合した状態にあっても、両リンク41、50、ひいては4節リンク機構40も同様に揺動自在な関係にある。すなわち、図12は軸孔41A、52Aを基準に揺動リンク41並びに拘束リンク50の揺動動作を作図したものであるが、揺動リンク41はセット位置を基準として(a)→(b)→(C)の順に揺動し、拘束リンク50は同じくセット位置を基準として(d)→(e)→(f)の順に揺動する。
加えて、このような4節リンク機構40の揺動動作によって、カムピン38がカム溝53内を移動してゆくことで、カムピン38とカム溝53の係合が自動的に解かれる構成となっている。
また、拘束リンク50の先端はカム溝53を構成する部分の更に前方へと延設され、延設部55が形成されている。この延設部55の下縁はカム溝53と連続する側は直線状をなして形成され(第1の摺接部55A)、更に、その前側は円弧状をなして形成されている(第2の摺接部55B)。
4節リンク機構40の揺動によりカム溝53とカムピン38による係合が解かれ、更に、カムピン38がクッションフレーム20前方へ移動すると、図10に示すように、カムピン38と第1の摺接部55Aと摺接した状態となる。この状態においてはカムピン38が回動軸61を中心として回動するが、カムピン38の移動方向(回転方向)と第1の摺接部55Aは交差する関係にあるから、拘束リンク50はカムピン38によって図示上方に押し上げられる。従って、オットマン本体30としては、4節リンク機構40による揺動動作と回動軸61を中心とする回動動作が複合的になされるようになっている。
そして、図11に示すように、揺動リンク41並びに拘束リンク50が横向きの姿勢にあって、4節リンク機構40が前後に伸びた位置に至ると、それ以降は4節リンク機構40の揺動動作は行われず、回動軸61を中心とするオットマン本体30の座席部11前方への回動動作のみが行われることとなる。このように揺動動作が行われなくなるのは、カムピン38が第1の摺接部55Aから第2の摺接部55Bへ移動するためである。第2の摺接部55Bは円弧状をなすとともに、その中心は、図11に示す位置にまで拘束リンク50が揺動した時の回動軸61の中心に、丁度重なる設定となっている。そのため、一旦、カムピン38が第2の摺接部55Bに移動すると、4節リンク機構40の揺動動作は行われず前後に伸びた姿勢が維持され、回動軸61を中心とするオットマン本体30の座席部11前方への回動動作のみが行われることとなる。
次に、オットマン本体30に対して前記2つの動作(揺動動作・回動動作)を行わせるための駆動部について説明する。本実施形態において、駆動部は油圧シリンダ70によって構成されている。図3に示すように油圧シリンダ70の固定部71側はサイドパネル21の内面側に設けられる連結ピン26に回動可能に取り付けられる。
一方、油圧シリンダ70の可動部73側の軸端にはコの字状をなすジョイントブラケット75が横向きに取り付けられている。このジョイントブラケット75は、オットマン本体30の結合ブラケット35の内面側に嵌合可能とされるとともに、カムピン38を挿通可能な貫通孔75Aが穿設されている。そのため、両ブラケット35、75がカムピン38を介して連結されることで、油圧シリンダ70の可動部73側がオットマン本体30に対して接続される。
図8に示すように、組み付け状態において油圧シリンダ70は、その軸線がほぼサイドパネル21の前後方向に沿うような姿勢となっている。そして、油圧シリンダ70には、油路を形成する油圧ホース(図示せず)が接続されており、この油圧ホースを介して油圧シリンダ70内の油圧の調整を行うことで、可動部73が油圧シリンダ70の軸線方向に沿って往復運動する。そのため、可動部73の往復運動によって、カムピン38がサイドパネル21の前後方向に沿って進退することとなる。
次に、駆動部を制御するための制御回路について説明する。
本実施形態においては、オットマン本体30の動作モードとして伸張モードと伸張・回動モードの二つの動作モードが設定されている。伸張モードとは、前記した4節リンク機構40による揺動動作と対応しており、オットマン本体30としては回動動作を行わず、クッションフレーム20前方への伸張或いは復帰動作のみ行う動作モードである。一方、伸張・回動モードは4節リンク機構40による揺動動作に回動軸61を中心とする回動動作が加わったものであり、オットマン本体30としてはクッションフレーム20前方への伸張動作を行った後に、クッションフレーム20前方への回動動作がなされる動作モードである。
図14は、油圧シリンダ70を制御するための制御回路を示したものであるが、伸張モード用の制御回路はスイッチS1、タイマーT1、駆動回路(低圧回路)により構成され、伸張・回動モード用の制御回路はスイッチS2、タイマーT2、駆動回路(高圧回路)により構成されている。また、スイッチS3、タイマーT3、駆動回路(低圧回路)はオットマン本体30を復帰させる場合の制御回路である。このように、本実施形態においては各動作モード毎にスイッチが設けられており、スイッチを操作することで、それに対応する動作モードが実行されるようになっている。
駆動回路(高圧・低圧回路)は可動部73に進退動作を行わせるための回路であって、具体的には、油路を構成する油圧ホースの途中に設けられるソレノイドバルブのバルブ開閉量を、制御信号によって低圧用或いは高圧用に調整するものである。ここで、伸張・回動モードを高圧で行わせるのは、オットマン本体30をクッションフレーム前方に跳ね上げる場合に、オットマン本体30によって途中で停止することなく、乗客の足を持ち上げる必要があるためである。
一方、伸張モードの場合には、オットマン本体30を揺動させるだけの力があればよいから、低圧の設定となっている。本実施形態においては、低圧時の圧力の大きさは高圧時の約1/8程度の大きさとなっている。低圧時の油圧シリンダ70の推進力は、伸張途中にあるオットマン本体30が乗客の足に干渉した場合には、その位置で停滞する程度に弱く設定されており、その状態から乗客の足にあたった状態を回避すれば、再びオットマン本体30の伸張動作が開始される。
また、オットマン本体30の復帰動作を行う場合についても、低圧の設定とされているが、これは、復帰動作中に、例えばクッションフレーム20とオットマン本体30との間に、誤って異物を挟んでしまった場合に、手でオットマン本体30を押さえれば、その位置で復帰動作を停止させるためである。尚、高圧設定の場合には、油圧シリンダ70の伸張動作は高速で行われ、低圧設定の場合には、油圧シリンダ70の伸張動作は低速で行われるようになっている。
また、タイマーTは油圧シリンダ70の駆動時間を制御するためのものであって、油圧シリンダ70が所定時間、すなわち伸張モードであればT1時間、伸張・回動モードであればT2時間伸張動作を続けると、駆動回路を介して油圧シリンダ70に対する作動油の供給を停止させることで可動部73の進退動作を停止させるようになっている。このような構成としておけば、伸張モードにおいては、駆動時間の経過を待って油圧シリンダ70に対する作動油の供給が断たれるから、オットマン本体30の伸張動作は乗客の足に干渉したところで、駆動時間の経過後に完全に停止する。すなわち、オットマン本体30の停止位置を変更可能な構成となる。
尚、タイマーT、並びに駆動回路が本発明の制御部に相当するものである。
本実施形態の作用・効果について説明する。
まず、オットマン本体30を伸張・回動モードによって使用する場合について説明する。図5に示すようなセット位置から乗客によって、スイッチS2が選択されると、高圧回路が作動する。これにより、ソレノイドバルブが開放され油圧シリンダ70に作動油が供給される。すると、油圧シリンダ70の可動部73が油圧シリンダ70の軸方向、すなわちクッションフレーム20の前後方向に沿って伸びてゆく。これにより、可動部73に接続されるカムピン38がクッションフレーム20の前方へと押されるから、4節リンク機構40が揺動する。
これにより、図6に示すように、オットマン本体30がクッションフレーム20の前方に張り出してゆき、やがて、乗客の足にオットマン本体30が面当たりするが、伸張・回動モードにおいては、油圧シリンダ70の推進力が高圧に設定されているため、オットマン本体30は乗客の足にあたった後も、更に、伸張して、クッションフレーム20の前方に張り出してゆく。
この伸張動作中は、図12に示すようにカムピン58はカム溝53内を移動してゆく。すなわち、カムピン38とカム溝53とが係合した状態にあって、オットマン本体30の回動軸61を中心とする回動動作が規制された状態にある。
やがて、4節リンク機構40の揺動に伴って、カムピン38とカム溝53による係合が解かれると、図10に示すように、カムピン38がカム溝53側から第1の摺接部55A側に移動するとともに、オットマン本体30は4節リンク機構40による揺動動作と回動軸61を中心とする回動動作を複合的に行い、乗客の膝下を徐々に持ち上げてゆく。
そして、図11に示すように、4節リンク機構40が前後に伸びた位置に至ると、カムピン38が第1の摺接部55Aから第2の摺接部55B側に移動する。これにより、カムピンが第2の摺接部55Bの円弧に沿って移動するからそれ以降は4節リンク機構40の揺動動作は行われず、回動軸61を中心とするオットマン本体30の回動動作のみが行われることとなる。
その後、駆動時間T2が経過することにより、作動油の供給が絶たれることで、油圧シリンダ70の伸張動作が停止されるが、このとき、油圧シリンダ70は、図7に示すように、最も伸びた状態にあって、オットマン本体30をクッションフレーム20の前方に跳ね上げた状態となる(使用位置)。従って、乗客はオットマン本体30によって足を持ち上げられた安楽姿勢をとることが出来る。
上記したように本実施形態によれば、オットマン本体30の回動動作は、伸張動作に続いて行われる構成であるから、着座状態においてオットマン本体30と乗客の膝下全体との間に隙間がある場合(図17参照)であっても、オットマン本体30の回動動作は着座した乗客のふくらはぎとオットマン本体30が面当たりした状態で行われる。従って、ふくらはぎ下部のみを押すことなく、回動動作中、乗客の足を広い面積に亘って受けることが出来るから、フィーリングがよい。
次に、伸張モードの場合、すなわち乗客によってスイッチS1が選択されると、低圧回路が作動する。これにより、ソレノイドバルブが開放され油圧シリンダ70には作動油が供給される。すると、油圧シリンダ70の可動部73が油圧シリンダ70の軸方向、すなわちクッションフレーム20の前後方向に沿って伸びてゆく。これにより、可動部73に接続されるカムピン38がクッションフレーム20の前方へと押されるから、4節リンク機構40が揺動する。
これにより、図6に示すように、オットマン本体30がクッションフレーム20の前方に張り出してゆき、やがて、乗客の足にオットマン本体30が面当たりするが、伸張モードにおいては、油圧シリンダ70の推進力が低圧に設定されているため、オットマン本体30は乗客の足にあたると、引き続き油圧シリンダ70に対する作動油の供給はなされるものの、乗客の足を押しきれずオットマン本体30の伸張動作はそこで停止する。その後、駆動時間T1の経過を待って、油圧シリンダ70に対する作動油の供給が絶たれるため、オットマン本体30はその位置で完全に停止することとなる。このように、乗客の好み・体格に応じてオットマン本体30の伸張量、すなわちクッションフレーム20からの張り出し量を調整することが出来るから使用性に優れる。
このように本実施形態によれば、オットマン本体30は伸張モード、伸張・回動モードの2つの動作モードが設定されており、座席部11のクッション長を可変したり、あるいはオットマン本体30を跳ね上げて乗客に安楽姿勢をとらせることが出来る。すなわち、複数の動作モードが選択的に使用可能であるから利便性に優れるし、また、これらを一の駆動源(油圧シリンダ70)及び中継部材(4節リンク機構40)によって行う構成であるから構造も簡便である。
尚、図6或いは図7に示す姿勢からオットマン本体30を、図5に示すセット位置に復帰させてやるには、スイッチS3を投入すればよい。スイッチS3が投入されると、低圧回路が働き、可動部73並びにカムピン38が復帰方向に低速で移動してゆくため、オットマン本体30は上記動作を逆に辿って、セット位置に戻るようになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態においては、拘束手段を4節リンク機構40と一体的に構成したが、個別に構成してもよい。
(2)本実施形態においては、中継部材を4節リンク機構40によって構成したが、クッションフレーム20の前後方向に移動可能な構成であればよく、例えば、相対移動可能なレールによって中継部材を構成してもよい。
(3)本実施形態においては、駆動部を油圧シリンダ70によって構成したが、カムピン38をクッションフレーム20の前後方向に進退させるものであればよく例えば、ねじ棒、ナット、モータ或いは、エアシリンダにより構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る車両の平面図 助手席Sの一部切り欠き斜視図 シートクッション前部の分解斜視図 シートクッション前部の平面図 オットマン本体のセット位置を表す側面図 オットマン本体の伸張動作を表す側面図 オットマン本体の使用位置を表す側面図 セット位置にあるときの各リンクの位置関係を表す側面図 オットマン本体が伸張動作を行う際の各リンクの位置関係を表す側面図 オットマン本体が複合動作を行う際の各リンクの位置関係を表す側面図 オットマン本体が回動動作を行う際の各リンクの位置関係を表す側面図 カムピンとカム溝の関係を表す図 拘束リンクの正面図 オットマン本体の制御回路を示す図 各制御信号のタイムチャートを示す図 4節リンク機構並びに、カムピンの動作を表す機構図 従来例の側面図
符号の説明
11…座席部
30…オットマン本体
38…カムピン(カムフォロア)
40…4節リンク機構
50…拘束リンク(カム部材)
53…カム溝
70…油圧シリンダ

Claims (3)

  1. 乗客が着座可能な座席部と、
    オットマン本体と、
    前記オットマン本体を回動可能に支持する回動軸を備えるとともに、前記座席部に対して当該座席部の前後方向に移動可能に接続され、かつその移動動作によって前記オットマン本体を前記座席部の前方に伸張させたり、或いは戻り方向に復帰させる中継部材と、
    前記オットマン本体に前記中継部材を介しての前記伸張動作並びに、前記回動軸を中心とする前記座席部前方への回動動作を行わせる駆動部とを備えた車両用シートであって、
    前記中継部材と前記オットマン本体との間には、前記中継部材の移動動作中は前記オットマン本体に係止して前記回動軸を中心とする前記オットマン本体の回動動作を規制可能とし、前記オットマン本体が前記座席部の先端より前方に伸張した後に、前記オットマン本体に対する規制を解いて前記回動軸を中心とする前記オットマン本体の座席部前方への回動動作を許容する拘束手段が介在された構成であることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記中継部材は前記回動軸と前記座席部との間を繋ぐ4節リンク機構よりなるとともに、これら4節のリンク機構は前記座席部に対する接続部分を支点とする前記座席部の前後方向に沿った揺動動作によって前記移動動作を行う構成であり、更に、この4節リンク機構を構成するいずれかのリンクが前記揺動動作中、前記オットマン本体に対して係止可能な構成であることを特徴とする請求項記載の車両用シート。
  3. 前記拘束手段は前記オットマン本体或いは前記4節リンク機構のいずれか一方に設けられるカムフォロアと、
    他方側に設けられるとともに、前記カムフォロアと係合可能とされ、かつ前記駆動部の変位方向に対して交差する軌道を有するカム部材とから構成され、
    このカム部材は前記4節リンク機構の揺動動作中の少なくとも開始からの一定期間は、前記カムフォロアと係合して前記オットマン本体の回動動作を規制し、前記4節リンク機構の揺動動作の進行若しくは完了に伴って、前記カムフォロアと離間することにより前記オットマン本体の回動規制を解除する構成であることを特徴とする請求項記載の車両用シート。
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