JP5811011B2 - 無段変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、無段変速機を搭載した車両に関する。
特開2009−270690号公報(特許文献1)には、プライマリプーリに供給される油圧(プライマリ油圧)を制御するためのリニアソレノイドの異常によって変速異常が発生した場合にフェールセーフバルブを作動させて、セカンダリプーリに供給される油圧(セカンダリ油圧)を制御するためのリニアソレノイドバルブにより調整された油圧をプライマリプーリおよびセカンダリプーリの各々のアクチュエータに供給する技術が開示される。
特開2009−270690号公報
ところで、プライマリ油圧を制御するためのソレノイドバルブを用いてライン圧を調整する構成の場合には、当該ソレノイドバルブの異常によってライン圧を適切に制御できない場合がある。そのため、フェールセーフバルブを作動させた場合に変速比を適切に制御できない場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、変速異常が発生した場合に変速比を適切に制御する無段変速機を提供することである。
この発明のある局面に係る無段変速機は、プライマリプーリと、セカンダリプーリと、プライマリプーリおよびセカンダリプーリの各々に巻き掛けられるベルトと、プライマリプーリにおけるベルトの掛かり径を油圧を用いて変更するための第1アクチュエータと、セカンダリプーリにおけるベルトの掛かり径を油圧を用いて変更するための第2アクチュエータと、第1アクチュエータおよび第2アクチュエータに供給される油圧の元圧となるライン圧を生成するためのライン圧制御バルブと、ライン圧制御バルブに制御圧を供給することによってライン圧を制御するとともにライン圧を用いて第1アクチュエータに供給される油圧を制御するための第1ソレノイドバルブと、ライン圧を用いて第2アクチュエータの油圧を制御するための第2ソレノイドバルブと、変速異常が発生した場合に第1ソレノイドバルブに代えて第2ソレノイドバルブを用いて第1アクチュエータの油圧を制御するための第1油路を形成するためのフェールセーフバルブとを含む。第1油路が形成される場合には、第1ソレノイドバルブからライン圧制御バルブへの制御圧の供給を遮断する第2油路が形成される。
好ましくは、無段変速機は、第1ソレノイドバルブとライン圧制御バルブとの間に設けられ、第1ソレノイドバルブからの制御圧をライン圧制御バルブに供給する第1状態と、ライン圧制御バルブへの制御圧の供給を遮断する第2状態とのうちのいずれか一方を選択するための切替バルブをさらに含む。第1油路が形成される場合には、第2状態が選択される。
さらに好ましくは、フェールセーフバルブは、第1油路が形成されない場合には、第1ソレノイドバルブからの制御圧をライン圧制御バルブに供給する第1状態を選択し、第1油路が形成される場合には、ライン圧制御バルブへの制御圧の供給を遮断する第2状態を選択する。
さらに好ましくは、無段変速機は、第1油路を形成するとともに第2状態を選択する状態と、第1油路の形成を解除するとともに第1状態を選択する状態とを切り替えるための第3ソレノイドバルブをさらに含む。
さらに好ましくは、無段変速機は、第1油路に設けられ、第2アクチュエータの油圧が第1アクチュエータの油圧よりも大きい場合に開き、第2アクチュエータの油圧が第1アクチュエータよりも小さい場合に閉じるチェックバルブをさらに含む。
さらに好ましくは、無段変速機は、変速異常が発生した場合に第2ソレノイドバルブを用いて調整される油圧が下限値を下回らないように第2ソレノイドバルブを制御するための制御装置をさらに含む。
さらに好ましくは、下限値は、チェックバルブが閉じない状態が維持される第2アクチュエータの油圧範囲の下限の値である。
本発明によると、変速異常が発生した場合に、第1油路が形成されるとともに第1ソレノイドバルブからライン圧制御バルブへの制御圧の供給が遮断される第2油路が形成される。これにより、第1ソレノイドバルブの故障に起因したライン圧の上昇を抑制することができる。そのため、第1アクチュエータに供給される油圧の増加を抑制することができる。第1アクチュエータに供給される油圧の増加を抑制することにより、変速異常の発生時に無段変速機の変速比がアップシフト側に変化することを抑制することができる。したがって、変速異常が発生した場合に変速比を適切に制御する無段変速機を提供することができる。
車両の概略構成を示す図である。 ECUおよびECUに接続される機器類を示す制御ブロック図である。 油圧制御回路の一部の構成を示した図である。 フェールセーフバルブにおける作動油の流れを説明するための図(その1)である。 ECUの機能ブロック図である。 プライマリ油圧とセカンダリ油圧との関係を示す図である。 ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 油圧制御回路における作動油の流れを説明するための図である。 SLSの制御値とセカンダリ油圧とのそれぞれの関係を示す図である。 フェールセーフバルブにおける作動油の流れを説明するための図(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態は、説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1は、本実施の形態に係る車両1の概略構成を示す図である。この車両1は、エンジン200の動力を駆動輪800に伝達することによって走行する。エンジン200から駆動輪800までの動力伝達経路上には、ロックアップクラッチ308付のトルクコンバータ300、前後進切替装置400、ベルト式の無段変速機500、減速歯車600、差動歯車装置700が備えられる。
エンジン200の出力は、トルクコンバータ300および前後進切替装置400を経由して無段変速機500に入力される。無段変速機500の出力は、減速歯車600および差動歯車装置700に伝達され、左右の駆動輪800へ分配される。
トルクコンバータ300は、エンジン200のクランク軸に連結されたポンプ翼車302と、タービン軸304を介して前後進切替装置400に連結されたタービン翼車306と、ポンプ翼車302およびタービン翼車306の間に設けられたロックアップクラッチ308とを含む。
ロックアップクラッチ308は、外部から供給される油圧に応じて係合または解放されるようになっている。ロックアップクラッチ308が係合されることにより、ポンプ翼車302およびタービン翼車306は一体的に回転する。ポンプ翼車302には、油圧を発生する機械式のオイルポンプ310が設けられている。
前後進切替装置400は、トルクコンバータ300と無段変速機500との間に設けられる。前後進切替装置400は、ダブルピニオン型の遊星歯車装置から構成されている。トルクコンバータ300のタービン軸304はサンギヤ402に連結されている。無段変速機500の入力軸502はキャリア404に連結されている。キャリア404とサンギヤ402とはC1クラッチ406を介して連結されている。リングギヤ408は、B1ブレーキ410を介在させてハウジングに固定される。C1クラッチ406およびB1ブレーキ410は外部から供給される油圧によって係合または解放される。
C1クラッチ406が係合されかつB1ブレーキ410が解放されると、前後進切替装置400は、前進方向の駆動力を無段変速機500に伝達する前進動力伝達状態となる。C1クラッチ406が解放されかつB1ブレーキ410が係合されると、前後進切替装置400は、後進方向の駆動力を無段変速機500に伝達する後進動力伝達状態となる。C1クラッチ406が解放されると、前後進切替装置400は動力伝達を遮断するニュートラル状態になる。
無段変速機500は、入力軸502に設けられたプライマリプーリ504と、出力軸506に設けられたセカンダリプーリ508と、これらのプーリに巻き掛けられた金属製のベルト510とから構成される。各プーリとベルト510との間の摩擦力を利用して、動力伝達が行われる。
プライマリプーリ504の油圧シリンダの油圧が制御されることにより、各プーリの溝幅が変化する。これにより、ベルト510の掛かり径が変更され、変速比γ(=プライマリプーリ回転数NIN/セカンダリプーリ回転数NOUT)が連続的に変化させられる。
図2は、車両1の各機器を制御するECU(Electronic Control Unit)8000およびECU8000に接続される機器類を示す制御ブロック図である。
図2に示すように、ECU8000には、エンジン回転数センサ902、タービン回転数センサ904、車速センサ906、スロットル開度センサ908、冷却水温センサ910、油温センサ912、アクセル開度センサ914、フットブレーキスイッチ916、ポジションセンサ918、プライマリプーリ回転数センサ922およびセカンダリプーリ回転数センサ924が接続されている。
エンジン回転数センサ902は、エンジン200の回転速度(以下「エンジン回転数NE」という)を検出する。タービン回転数センサ904は、タービン軸304の回転速度(以下「タービン回転数NT」という)を検出する。車速センサ906は、車速Vを検出する。スロットル開度センサ908は、電子スロットルバルブの開度θ(TH)を検出する。冷却水温センサ910は、エンジン200の冷却水温T(W)を検出する。油温センサ912は、無段変速機500などの油温T(C)を検出する。アクセル開度センサ914は、アクセル開度(ユーザによるアクセルペダルの操作量)Aを検出する。フットブレーキスイッチ916は、フットブレーキの操作の有無を検出する。ポジションセンサ918は、ユーザによって操作されるシフトレバー920のポジションP(SH)を検出する。プライマリプーリ回転数センサ922は、プライマリプーリ504の回転速度(以下「プライマリプーリ回転数NIN」という)を検出する。セカンダリプーリ回転数センサ924は、セカンダリプーリ508の回転速度(以下「セカンダリプーリ回転数NOUT」という)を検出する。前後進切替装置400が前進動力伝達状態である場合、タービン回転数NTはプライマリプーリ回転数NINと一致する。車速Vは、セカンダリプーリ回転数NOUTと対応した値になる。したがって、車両1が停車状態にあり、かつC1クラッチ406が係合された状態では、タービン回転数NTは0となる。各センサは、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、電子スロットルバルブ1000、燃料噴射装置1100、点火装置1200などを制御することによって、エンジン200の出力を制御する。また、ECU8000は、油圧制御回路2000を制御することによってロックアップクラッチ308および前後進切替装置400の係合制御、無段変速機500の変速制御などを実行する。
図3を参照して、油圧制御回路2000の要部について説明する。なお、以下に説明する油圧制御回路2000は一例であって、これに限らない。
この油圧制御回路2000は、オイルポンプ310と、ライン圧制御バルブ2010と、SLPソレノイドバルブ(以下、単にSLPと記載する)2020と、SLSソレノイドバルブ(以下、単にSLSと記載する)2030と、プライマリ油圧制御バルブ2040と、セカンダリ油圧制御バルブ2050と、チェックバルブ2060と、フェールセーフバルブ2070と、プライマリ油圧アクチュエータ2080と、セカンダリ油圧アクチュエータ2090と、マニュアルバルブ2100と、SLUソレノイドバルブ(以下、単にSLUと記載する)2120と、オンオフソレノイドバルブ(以下、単にオンオフバルブと記載する)2130と、第1切替バルブ2140と、第2切替バルブ2150とを含む。
オイルポンプ310は、不純物を取り除くためのオイルストレーナを介して吸引された作動油をライン圧制御バルブ2010に吐出する。オイルポンプ310は、たとえば、エンジン200を動力源とする機械式オイルポンプであるとして説明するが、モータを動力源とする電動オイルポンプであってもよいし、機械式オイルポンプと電動オイルポンプとを併用するものであってもよい。
ライン圧制御バルブ2010は、SLP2020およびSLS2030のうちのいずれか一方から制御圧を受けて、オイルポンプ310から供給される作動油の油圧をプライマリ油圧Pinおよびセカンダリ油圧Poutの元圧となるライン圧PLに調圧する。
ライン圧制御バルブ2010において調圧されたライン圧PLは、プライマリ油圧制御バルブ2040およびセカンダリ油圧制御バルブ2050に供給される。また、ライン圧制御バルブ2010において調圧されたライン圧PLは、図示しないモジュレータバルブによって一定のモジュレータ圧PMが生成され、SLP2020およびSLS2030の各々に供給される。
SLP2020およびSLS2030は、内蔵されたリニアソレノイドの通電力がECU8000によって制御されることによってモジュレータ圧PMを調圧して、制御圧Pslpおよび制御圧Pslsをそれぞれ生成する。SLP2020およびSLS2030は、いずれもノーマリオープンのバルブである。
SLP2020は、生成した制御圧Pslpをプライマリ油圧制御バルブ2040に供給する。
プライマリ油圧制御バルブ2040は、制御圧Pslpに応じてライン圧制御バルブ2010から供給されるライン圧PLを減圧する。プライマリ油圧制御バルブ2040において生成された油圧は、フェールセーフバルブ2070を経由してプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。
SLS2030は、生成した制御圧Pslsをセカンダリ油圧制御バルブ2050に供給する。
セカンダリ油圧制御バルブ2050は、制御圧Pslsに応じてライン圧制御バルブ2010から供給されるライン圧PLを減圧する。セカンダリ油圧制御バルブ2050において生成された油圧は、セカンダリ油圧アクチュエータ2090に供給される。
上述したように、プライマリ油圧制御バルブ2040による調圧およびセカンダリ油圧制御バルブ2050による調圧によりプライマリプーリ504およびセカンダリプーリ508の各々におけるベルト510の掛かり径を変化させることによって、無段変速機500の変速制御が行なわれる。
ECU8000は、たとえば、車速Vとアクセル開度Aとに基づいて目標変速比を決定する。ECU8000は、実変速比が目標変速比になるようにSLP2020およびSLS2030を制御することによって無段変速機500の変速制御を行なう。
オンオフバルブ2130は、ECU8000からの制御信号に応じて、油圧を出力するオン状態と油圧を出力しないオフ状態のいずれかの状態に制御される。本実施の形態において、ECU8000は、変速異常が発生していない場合には、オンオフバルブ2130をオフ状態にする。また、ECU8000は、変速異常が発生している場合には、オンオフバルブ2130をオン状態にする。オンオフバルブ2130は、後述するフェールセーフバルブ2070や第1切替バルブ2140を作動させるための油圧をフェールセーフバルブ2070および第1切替バルブに供給する。
第1切替バルブ2140は、第1入力ポート2142と、第2入力ポート2144と、ドレンポート2146と、出力ポート2148とを含む。
第1入力ポート2142は、オンオフバルブ2130と連通する。第2入力ポート2144は、SLP2020と連通する。第2入力ポート2144には、SLP2020から制御圧Pslpが供給される。出力ポート2148は、第2切替バルブ2150の第2入力ポート2154と連通する。
第1切替バルブ2140は、オンオフバルブ2130から油圧が供給されない場合に、第2入力ポート2144と出力ポート2148とが連通する状態になる。第1切替バルブ2140は、オンオフバルブ2130から油圧が供給される場合に、第2入力ポート2144と出力ポート2148とが遮断されるとともに、ドレンポート2146と出力ポート2148とが連通する状態になる。
具体的には、オンオフバルブ2130がオフ状態である場合には、第1入力ポート2142にオンオフバルブ2130から油圧が供給されない。そのため、第1切替バルブ2140の内部のスプリングの付勢力によって図示しないスプール弁がスプール弁の一方端側(第1入力ポート2142に接近する側)の初期位置で保持される。スプール弁が初期位置で保持される場合には、第2入力ポート2144と出力ポート2148とが連通する状態が保持される。
第2入力ポート2144と出力ポート2148とが連通する状態になる場合には、SLP2020から制御圧Pslpが第1切替バルブ2140を経由して第2切替バルブ2150に供給される。
一方、オンオフバルブ2130がオン状態である場合には、第1入力ポート2142にオンオフバルブ2130から油圧が供給される。第1入力ポート2142に供給される油圧により、第1切替バルブ2140の内部のスプール弁が初期位置からスプール弁の他方端側(第1入力ポート2142から離隔する側)に移動させられる。その結果、第2入力ポート2144と出力ポート2148とが遮断されるとともに、ドレンポート2146と出力ポート2148とが連通する状態になる。
ドレンポート2146と出力ポート2148とが連通する状態になることにより、制御圧Pslpの第2切替バルブ2150への供給が遮断されるとともに、出力ポート2148に接続される第1切替バルブ2140と第2切替バルブ2150との間の油路2162内の作動油がドレンポート2146から排出される。
第2切替バルブ2150は、第1入力ポート2152と、第2入力ポート2154と、第3入力ポート2156と、第4入力ポート2158と、出力ポート2160とを含む。
第1入力ポート2152および第2入力ポートは、第1切替バルブの出力ポート2148と連通する。第3入力ポート2156とおよび第4入力ポート2158は、SLS2030と連通する。
第2切替バルブ2150の内部にはスプール弁が設けられており、第1入力ポート2152に入力された油圧によりスプール弁には、第1方向(第1入力ポート2152側から第4入力ポート2158側への方向)の力が作用する。また、第4入力ポート2158に入力された油圧によりスプール弁には、第1方向とは逆の第2方向(第4入力ポート2158側から第1入力ポート2152側への方向)の力が作用する。
第2切替バルブ2150は、制御圧Pslpが制御圧Pslsよりも大きい場合には、第2入力ポート2154と出力ポート2160とを連通するとともに、第3入力ポート2156と出力ポート2160とを遮断する状態になる。
また、第2切替バルブ2150は、制御圧Pslsが制御圧Pslpよりも大きい場合には、第3入力ポート2156と出力ポート2160とを連通するとともに、第2入力ポート2154と出力ポート2160とを遮断する状態になる。
具体的には、制御圧Pslpが制御圧Pslsよりも大きい場合には、第1入力ポート2152に入力された制御圧Pslpによる第1方向の力が第4入力ポート2158に入力された制御圧Pslsによる第2方向の力を上回る。そのため、スプール弁が第4入力ポート2158側に移動することにより、第2切替バルブ2150は、第2入力ポート2154と出力ポート2160とが連通するとともに、第3入力ポート2156と出力ポート2160とを遮断する状態になる。
第2入力ポート2154と出力ポート2160とが連通する状態になることにより、SLP2020の制御圧Pslpが第1切替バルブ2140および第2切替バルブ2150を経由してライン圧制御バルブ2010に供給されることとなる。
一方、制御圧Pslsが制御圧Pslpよりも大きい場合には、第4入力ポート2158に入力された制御圧Pslsによる第2方向の力が第1入力ポート2152に入力された制御圧Pslpによる第1方向の力を上回る。そのため、スプール弁が第1入力ポート2154側に移動することにより、第2切替バルブ2150は、第3入力ポート2156と出力ポート2160とを連通するとともに、第2入力ポート2154と出力ポート2160とを遮断する状態になる。
第3入力ポート2156と出力ポート2160とが連通する状態になることにより、SLS2030の制御圧Pslsが第2切替バルブ2150を経由してライン圧制御バルブ2010に供給されることとなる。
チェックバルブ2060は、チェックバルブ2060のセカンダリ油圧制御バルブ2050側の油圧がチェックバルブ2060のフェールセーフバルブ2070側の油圧よりも大きい場合に開く。チェックバルブ2060は、チェックバルブ2060のフェールセーフバルブ2070側の油圧がチェックバルブ2060のセカンダリ油圧制御バルブ2050側の油圧よりも大きい場合に閉じる。
チェックバルブ2060は、チェックバルブ2060のセカンダリ油圧制御バルブ2050側の油圧がチェックバルブ2060のフェールセーフバルブ2070側の油圧よりも大きい場合にセカンダリ油圧制御バルブ2050から供給される油圧を減圧してフェールセーフバルブ2070に供給する。
フェールセーフバルブ2070は、第1入力ポート2071と、第2入力ポート2072と、第3入力ポート2073と、第4入力ポート2074と、第5入力ポート2075と、第1出力ポート2076と、第2出力ポート2077と、スプール弁2078と、スプリング2079とを含む。
スプール弁2078は、フェールセーフバルブ2070のバルブボディ内を摺動可能に設けられる。スプリング2079は、スプール弁2078の他方端側に設けられ、スプール弁2078に対して第1入力ポート2071側の付勢力を付与する。
第1出力ポート2076は、プライマリ油圧アクチュエータ2080に連通する。プライマリ油圧制御バルブ2040からの油圧およびセカンダリ油圧制御バルブ2050からの油圧のうちのいずれか一方の油圧が第1出力ポート2076からプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。
第2出力ポート2077は、マニュアルバルブ2100に連通する。クラッチ係合保持圧およびSLU2120の制御圧のうちのいずれか一方が第2出力ポート2077からマニュアルバルブ2100に供給される。
第1入力ポート2071は、オンオフバルブ2130と連通する。第1入力ポート2071は、スプール弁2078の一方端側に形成される。
オンオフバルブ2130がオン状態である場合には、第1入力ポート2071には、オンオフバルブ2130から油圧が供給される。そのため、スプール弁2078が紙面下側に移動して図3の左側の状態になる。オンオフバルブ2130がオフ状態である場合には、第1入力ポート2071には、油圧が供給されないため、スプリング2079の付勢力によりスプール弁2078が紙面上側に移動して図3の右側の状態になる。
以下の説明において図3の左側の状態をフェールセーフモードに対応する位置とし、図3の右側の状態をノーマルモードに対応する位置として説明する。
第2入力ポート2072は、プライマリ油圧制御バルブ2040と連通する。第2入力ポート2072には、プライマリ油圧制御バルブ2040から油圧が供給される。
スプール弁2078がノーマルモードに対応する位置になる場合には、第2入力ポート2072と第1出力ポート2076とが連通する状態になる。この場合、第2入力ポート2072に入力される油圧は、第1出力ポート2076からプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。
また、スプール弁2078が後述するフェールセーフモードに対応する位置(図3の左側の状態)になる場合には、第2入力ポート2072と第1出力ポート2076とが遮断される状態になる。
第3入力ポート2073は、チェックバルブ2060に連通する。第3入力ポート2073には、セカンダリ油圧制御バルブ2050からチェックバルブ2060を経由して油圧が供給される。
スプール弁2078がノーマルモードに対応する位置になる場合には、第3入力ポート2073と第1出力ポート2076とが遮断される状態になる。
また、スプール弁2078がフェールセーフモードに対応する位置になる場合には、第3入力ポート2073と第1出力ポート2076とが連通する状態になる。この場合、第3入力ポート2073に入力される油圧は、第1出力ポート2076からプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。
第4入力ポート2074には、C1クラッチ406またはB1ブレーキ410の係合状態を保持するためのクラッチ係合保持圧が供給される。スプール弁2078がノーマルモードに対応する位置になる場合には、第4入力ポート2074と第2出力ポート2077とが連通する状態になる。この場合、第4入力ポート2074に入力されるクラッチ係合保持圧が第2出力ポート2077からマニュアルバルブ2100に供給される。
スプール弁2078がフェールセーフモードに対応する位置になる場合には、第4入力ポート2074と第2出力ポート2077とが遮断される状態になる。
第5入力ポート2075には、SLU2120からC1クラッチ406またはB1ブレーキ410の係合状態を制御するための制御圧Psluが供給される。スプール弁2078がノーマルモードに対応する位置になる場合には、第5入力ポート2075と第2出力ポート2077とが遮断される状態になる。
スプール弁2078がフェールセーフモードに対応する位置になる場合には、第5入力ポート2075と第2出力ポート2077とが連通する状態になる。この場合、第5入力ポート2075に入力されるSLU2120からの制御圧Psluが第2出力ポート2077からマニュアルバルブ2100に供給される。
マニュアルバルブ2100は、運転者のシフトレバーのシフトレンジの選択操作に連動して作動する。そのため、マニュアルバルブ2100においては、シフトレバーの操作により選択されたシフトレンジに対応した油路が形成される。C1クラッチ406またはB1ブレーキ410には、選択されたシフトレンジに応じて油圧が供給される。
たとえば、前進走行レンジが選択された場合には、C1クラッチ406に油圧が供給される。たとえば、後進走行レンジが選択された場合には、C1クラッチ406およびB1ブレーキ410に油圧が供給される。さらに、たとえば、ニュートラルレンジが選択された場合には、C1クラッチ406およびB1ブレーキへの油圧の供給が遮断される。
以上のような構成を有する無段変速機において、SLP2020が断線やバルブスティック等によりオフ故障した場合には、SLP2020の制御圧Pslpの上限値がライン圧制御バルブ2010に供給される。そのため、ライン圧PLが上限値まで増加することとなる。ライン圧PLが上限値まで増加し、SLP2020の制御圧Pslpが上限値となる場合には、プライマリ油圧制御バルブ2040において生成される油圧も上限値となる。そのため、上限値の油圧がプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給されることにより、実変速比が目標変速比よりもアップシフト側に変化する変速異常が発生する。
ECU8000は、変速異常が発生した場合にオンオフバルブ2130をオン状態にすることによってフェールセーフバルブ2070のスプール弁2078を図3の左側の状態に変化させる。これにより、プライマリ油圧制御バルブ2040に連通する第2入力ポート2072と第1出力ポート2076とが遮断される状態になる。また、セカンダリ油圧制御バルブ2050からの油圧がチェックバルブ2060において減圧されて、プライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。そのため、実変速比がアップシフト側に変化することが抑制される。
しかしながら、SLP2020のオフ故障によりライン圧PLが増加することによって、各ポート間の作動油の洩れ込みや洩れ出しによる流れが発生する。図4に示すように、フェールセーフモードである場合に、プライマリ油圧制御バルブ2040からフェールセーフバルブ2070に供給される油圧の増加により第2入力ポート2072から第1出力ポート2076に向けてスプール弁2078とバルブボディとの間の隙間から作動油が洩れ込む。
この場合において、第2入力ポート2072側から第1出力ポート2076側への作動油の洩れ込み量Lin(1)がプライマリ油圧アクチュエータ2080における作動油の洩れ出し量Lout(1)と、第3入力ポート2073側から第4入力ポート2074側への作動油の洩れ出し量Lout(2)との和よりも大きい場合には、プライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される油圧が増加する。プライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される油圧が増加することによってプライマリプーリ504におけるベルト510の掛かり径が大きくなることによって、アップシフト側への変速比の変化が抑制できない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ECU8000が変速異常が発生したと判定した場合にオンオフバルブ2130がオン状態になるように制御することによって、SLP2020からライン圧制御バルブ2010への制御圧Pslpの供給が遮断される油路が形成される点を特徴とする。
さらに、ECU800は、変速異常が発生したと判定した場合に、SLS2030を用いて調整される油圧が下限値を下回らないようにSLS2030を制御する。下限値は、チェックバルブ2060が閉じない状態が維持されるセカンダリ油圧アクチュエータ2090の油圧範囲の下限の値である。
図5に、本実施の形態に係る無段変速機の制御装置であるECU8000の機能ブロック図を示す。
ECU8000は、異常判定部8010と、オンオフバルブ制御部8020と、下限ガード制御部8030とを含む。
異常判定部8010は、変速異常が発生しているか否かを判定する。異常判定部8010は、たとえば、実変速比と目標変速比との差の大きさがしきい値を超えるようにアップシフトしている場合に変速異常が発生していると判定する。
異常判定部8010は、たとえば、実変速比と目標変速比との差の大きさがしきい値を超えるようにアップシフトしている状態が予め定められた時間以上継続する場合に変速異常が発生していると判定してもよい。なお、異常判定部8010は、たとえば、変速異常が発生していると判定した場合に異常判定フラグをオン状態にしてもよい。
オンオフバルブ制御部8020は、異常判定部8010によって変速異常が発生していると判定された場合にオンオフバルブ2130がオン状態になるようにオンオフバルブ2130を制御する。なお、オンオフバルブ制御部8020は、たとえば、異常判定フラグがオン状態である場合にオンオフバルブ2130がオン状態になるようにオンオフバルブ2130を制御してもよい。
下限ガード制御部8030は、異常判定部8010によって変速異常が発生していると判定された場合にSLS2030から出力される制御圧Pslsが下限ガード値Psls(0)を下回らないように制御圧Pslsを制御する。
図6に、オンオフバルブ2130がオン状態になる場合におけるプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給されるプライマリ油圧Pinとセカンダリ油圧アクチュエータ2090に供給されるセカンダリ油圧Poutとの関係が示される。セカンダリ油圧制御バルブ2050からプライマリ油圧アクチュエータ2080とセカンダリ油圧アクチュエータ2090に油圧が供給される場合には、セカンダリ油圧制御バルブ2050からの油圧がチェックバルブ2060により減圧される。そのため、セカンダリ油圧Poutは、プライマリ油圧Pinよりも減圧分αだけ高い油圧になる。
セカンダリ油圧PoutがPout(0)よりも低い油圧になる場合には、チェックバルブ2060が閉じる。そのため、作動油の洩れ込みによりプライマリ油圧PinがPin(0)で一定となる状態が維持されることとなる。このような場合には、プライマリ油圧Pinがセカンダリ油圧Poutよりも高くなる場合が生じ得る。
そのため、オンオフバルブ2130がオン状態になる場合には、プライマリ油圧Pinとセカンダリ油圧Poutとの関係は、チェックバルブ2060が開く領域の下限値であって、かつ、推力比(セカンダリ油圧アクチュエータの推力/プライマリ油圧アクチュエータの推力)が最も高くなる(もっとも変速比がダウンシフト側になる)図6のポイントAにおける関係となることが望ましい。そのため、下限ガード制御部8030は、ポイントAにおけるセカンダリ油圧Pout(0)に対応する制御圧Psls(0)を下限値として制御圧Pslsを制御する。なお、変速比が高い場合(減速側である場合)の推力比は、変速比が低い場合(増速側である場合)の推力比よりも高い。
また、下限ガード制御部8030は、無段変速機500の作動油の温度T(C)に基づいて下限値Pout(0)を決定してもよい。下限ガード制御部8030は、たとえば、作動油の温度T(C)が高い場合には、低い場合に比べて値が大きくなるように下限値Pout(0)を決定してもよい。
あるいは、下限ガード制御部8030は、無段変速機500の実変速比に基づいて下限値Pout(0)を決定してもよい。下限ガード制御部8030は、たとえば、変速比が小さい(増速側である)場合には、大きい(減速側である)場合に比べて値が大きくなるように下限値Pout(0)を決定してもよい。
また、下限ガード制御部8030は、たとえば、異常判定フラグがオン状態である場合に下限値Psls(0)を下回らないように制御圧Pslsを制御してもよい。
本実施の形態において、異常判定部8010と、オンオフバルブ制御部8020と、下限ガード制御部8030とは、いずれもECU8000のCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両1に搭載される。
図7を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU8000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU8000は、変速異常が発生したか否かを判定する。変速異常が発生した場合には(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合には(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S102にて、ECU8000は、オンオフバルブ2130がオン状態になるようにオンオフバルブ2130を制御する。S104にて、ECU8000は、下限ガード制御を実行する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU8000の動作について図8、図9および図10を参照しつつ説明する。
たとえば、車両1の走行中にSLP2020がオフ故障するなどしてオープンフェールの状態になる場合には、制御圧Pslpが上限値となる。第2切替バルブ2150においては、第2入力ポートと出力ポート2160とが連通する状態であるため、ライン圧制御バルブ2010において生成されるライン圧PLが上限値まで増加する。SLP2020がオフ故障のため、プライマリ油圧Pinが上限値まで増加する。その結果、プライマリプーリ504におけるベルト510の掛かり径が増加して、実変速比が目標変速比よりもアップシフト側に大きくなるように変化する。
実変速比と目標変速比との差の大きさがしきい値を越えるようにアップシフトする場合に、変速異常が発生したと判定される(S100にてYES)。そのため、オンオフバルブ2130がオン状態になる(S102)。
図8に示すように、オンオフバルブ2130がオン状態になる場合には、フェールセーフバルブ2070のスプール弁2078がフェールセーフモードに対応する位置に移動する。また、オンオフバルブ2130がオン状態である場合には、第1切替バルブ2140は、SLP2020からの制御圧Pslpが第1切替バルブ2140において遮断されるとともにドレンポート2146と出力ポート2148とが連通する状態になる。
そのため、第1切替バルブ2140と第2切替バルブ2150との間の油路2162内の作動油がドレンポート2146から排出される。その結果、第2切替バルブ2150は、第4入力ポート2158に供給される制御圧Pslsによって第3入力ポート2156と出力ポート2160とが連通する状態に切り替わる。
第3入力ポート2156と出力ポート2160とが連通する状態になることにより、制御圧Pslsが第2切替バルブ2150を経由してライン圧制御バルブ2010に供給される。その結果、ライン圧PLは、制御圧Pslsによって制御されることとなる。
そのため、たとえば、図9に示すように、SLS2030の制御圧PslsがPsls(0)である場合には、ライン圧制御バルブ2010において生成されるライン圧PLがPL(0)になる。この場合、セカンダリ油圧制御バルブ2050において制御圧Pslsにより減圧された油圧Pout(1)がセカンダリ油圧としてチェックバルブ2060およびセカンダリ油圧アクチュエータ2090に供給される。チェックバルブ2060に供給される油圧Pout(1)は、チェックバルブ2060によってさらに減圧されてプライマリ油圧アクチュエータ2080に供給される。そのため、プライマリ油圧Pinは、セカンダリ油圧Poutよりも低い油圧になる。
ライン圧PLがPL(0)になる場合には、SLP2020がオフ故障のため、プライマリ油圧制御バルブ2040において生成される油圧は、ライン圧PL(0)と同じ油圧になる。そのため、プライマリ油圧制御バルブ2040からフェールセーフバルブ2070の第2入力ポート2072には、ライン圧PL(0)が供給されることとなる。
その結果、図10に示すように、プライマリ油圧制御バルブ2040に連通する第2入力ポート2072から第1出力ポート2076側への作動油の洩れ込み量Lin(2)は、ライン圧PLの増加を抑制することによって上述した図4で示されるLin(1)よりも小さくなる。
このとき、洩れ込み量Lin(2)がプライマリ油圧アクチュエータ2080における洩れ出し量Lout(2)よりも小さくなるため、クラッチ係合保持圧が供給される第4入力ポートから第3入力ポート2073側への洩れ込み量Lin(3)が発生することになる。そのため、プライマリ油圧Pinの増加が抑制されるため、変速比のアップシフト側への変化が抑制される。
さらに、変速異常が発生したと判定される場合には(S100にてYES)、SLS2030に対して下限ガード制御が実行される(S104)。そのため、図6で示したようにセカンダリ油圧Poutが下限ガード値Pout(0)以上となる状態が維持される。そのため、チェックバルブ2060が閉じることが抑制される。その結果、チェックバルブ2060が閉じることによるアップシフト側への変速が抑制される。
以上のようにして、本実施の形態に係る無段変速機によると、SLP2020がオフ故障した場合にオンオフバルブ2130がオン状態になることによりSLP2020からの制御圧Pslpがライン圧制御バルブ2010に供給されないようにすることができる。そのため、SLP2020のオフ故障によるライン圧の上昇を抑制することができる。これにより、プライマリ油圧の増加を抑制して、変速異常の発生時に無段変速機の変速比がアップシフト側に変化することを抑制することができる。したがって、変速異常が発生した場合に変速比を適切に制御する無段変速機を提供することができる。
また、変速異常の発生時に無段変速機の変速比を減速側で維持することができるため、車両を退避走行のために発進させることができる。
さらに、SLS2030に対して下限ガード制御を実行することによって、チェックバルブ2060が閉じることを抑制することができる。そのため、車速が低い領域において、チェックバルブ2060が閉じることによるアップシフト側への変速を抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、フェールセーフバルブ2070と第1切替バルブ2140とは別構成のバルブとして説明したが、フェールセーフバルブ2070と第1切替バルブ2140とは、一体のバルブとして構成されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、200 エンジン、300 トルクコンバータ、302 ポンプ翼車、304 タービン軸、306 タービン翼車、308 ロックアップクラッチ、310 オイルポンプ、400 前後進切替装置、402 サンギヤ、404 キャリア、406 クラッチ、408 リングギヤ、410 ブレーキ、500 無段変速機、502 入力軸、504 プライマリプーリ、506 出力軸、508 セカンダリプーリ、510 ベルト、600 減速歯車、700 差動歯車装置、800 駆動輪、902 エンジン回転数センサ、904 タービン回転数センサ、906 車速センサ、908 スロットル開度センサ、910 冷却水温センサ、912 センサ、914 アクセル開度センサ、916 フットブレーキスイッチ、918 ポジションセンサ、920 シフトレバー、922 プライマリプーリ回転数センサ、924 セカンダリプーリ回転数センサ、1000 電子スロットルバルブ、1100 燃料噴射装置、1200 点火装置、2000 油圧制御回路、2010 ライン圧制御バルブ、2040 プライマリ油圧制御バルブ、2050 セカンダリ油圧制御バルブ、2060 チェックバルブ、2070 フェールセーフバルブ、2078 スプール弁、2079 スプリング、2080 プライマリ油圧アクチュエータ、2090 セカンダリ油圧アクチュエータ、2100 マニュアルバルブ、2130 オンオフバルブ、2140 第1切替バルブ、2150 第2切替バルブ、8000 ECU、8010 異常判定部、8020 オンオフバルブ制御部、8030 下限ガード制御部。

Claims (7)

  1. プライマリプーリと、
    セカンダリプーリと、
    前記プライマリプーリおよび前記セカンダリプーリの各々に巻き掛けられるベルトと、
    前記プライマリプーリにおける前記ベルトの掛かり径を油圧を用いて変更するための第1アクチュエータと、
    前記セカンダリプーリにおける前記ベルトの掛かり径を油圧を用いて変更するための第2アクチュエータと、
    油圧を発生させるオイルポンプと、
    前記オイルポンプから供給される油圧と制御圧とに基づいて前記第1アクチュエータおよび前記第2アクチュエータに供給される油圧の元圧となるライン圧を生成するためのライン圧制御バルブと、
    前記ライン圧制御バルブに供給される前記制御圧を生成することによって前記ライン圧を制御するとともに前記ライン圧を調圧して前記第1アクチュエータに供給される油圧を制御するための第1ソレノイドバルブと、
    前記ライン圧を調圧して前記第2アクチュエータの油圧を制御するための第2ソレノイドバルブと、
    変速異常が発生した場合に前記第1ソレノイドバルブに代えて前記第2ソレノイドバルブを用いて前記第1アクチュエータの油圧を制御するための第1油路を形成するためのフェールセーフバルブとを含み、
    前記第1油路が形成される場合には、前記第1ソレノイドバルブから前記ライン圧制御バルブへの前記制御圧の供給を遮断する第2油路が形成される、無段変速機。
  2. 前記無段変速機は、前記第1ソレノイドバルブと前記ライン圧制御バルブとの間に設けられ、前記第1ソレノイドバルブからの前記制御圧を前記ライン圧制御バルブに供給する第1状態と、前記ライン圧制御バルブへの前記制御圧の供給を遮断する第2状態とのうちのいずれか一方を選択するための第1切替バルブをさらに含み、
    前記第1油路が形成される場合には、前記第2状態が選択される、請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記無段変速機は、前記第1油路が形成されない場合には、前記第1ソレノイドバルブからの前記制御圧を前記ライン圧制御バルブに供給する第1状態を選択し、前記第1油路が形成される場合には、前記ライン圧制御バルブへの前記制御圧の供給を遮断するとともに、前記第2ソレノイドバルブによって前記制御圧を生成する第2状態を選択する第2切替バルブをさらに含む、請求項1に記載の無段変速機。
  4. 前記無段変速機は、前記第1油路を形成するとともに前記第2状態を選択する状態と、前記第1油路の形成を解除するとともに前記第1状態を選択する状態とを切り替えるための第3ソレノイドバルブをさらに含む、請求項2に記載の無段変速機。
  5. 前記無段変速機は、前記第1油路に設けられ、前記第2アクチュエータの油圧が前記第1アクチュエータの油圧よりも大きい場合に開き、前記第2アクチュエータの油圧が前記第1アクチュエータよりも小さい場合に閉じるチェックバルブをさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の無段変速機。
  6. 前記無段変速機は、前記変速異常が発生した場合に前記第2ソレノイドバルブを用いて調整される油圧が下限値を下回らないように前記第2ソレノイドバルブを制御するための制御装置をさらに含み、
    前記下限値は、前記チェックバルブが閉じない状態が維持される前記第2アクチュエータの油圧範囲の下限値である、請求項5に記載の無段変速機。
  7. 前記下限値は、前記チェックバルブが閉じない状態が維持される前記第2アクチュエータの油圧範囲の下限の値である、請求項6に記載の無段変速機。
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