JP4308631B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置やファクシミリ装置、さらには各種のプリンタ等の画像形成装置に適用される現像装置に関するものである。
従来、入力された画像情報に基づいて画像形成装置の感光体ドラムにトナー像を形成させるべくトナーを当該感光体ドラムに供給する現像装置が知られている。この現像装置は、トナーとキャリヤとからなる現像剤を収容する箱形のハウジングと、ハウジング内の現像剤の内のトナーのみを感光体ドラムの周面に形成された静電潜像に向けて供給する現像ローラと、ハウジング内の現像剤を攪拌しつつ所定方向に搬送する現像剤攪拌手段とを有している。感光体ドラムへのトナーの供給でハウジング内のトナーが消費されてしまうと、ハウジングに着脱自在に装着されたトナーカートリッジを交換することにより、新たなトナーカートリッジからハウジング内にトナーが補給される。現像剤攪拌手段はハウジング内の現像剤を攪拌し、現像剤の構成要素であるトナーとキャリアとを互いに均一に分散させるものである。
前記現像ローラは、通常、周面に付着した現像剤が上から下に向かう状態で感光体ドラムの周面にトナーを受け渡すように回転方向が設定されているとともに、周面の上部位置に長手方向の略全長に亘って現像剤の層厚を規制する層厚規制ブレードが設けられている。この層厚規制ブレードは、感光体ドラムと干渉しないように設置位置が設定されることにより、必然的に現像ローラの直上位置に位置設定されるため、結果として現像ローラは、周方向の略半分がハウジングから外部に露出された状態になっている。
かかる状態で現像ローラが回転すると、その周面に形成された現像剤層は、層厚規制ブレードから感光体ドラムに対する対向面に移動するまでの間、外部に露出された状態になっているため、現像剤層から飛散したトナーが画像形成装置の装置本体内に拡散し、これによって装置本体内の各種の精密機器を汚染するという不都合が発生する。
かかる不都合を防止するために、従来、現像ローラの外部に露出している部分であって、感光体ドラムと対向していない隣接面を対象として防塵カバーが装着され、この防塵カバーによって現像ローラの隣接面から飛散したトナーの装置本体内への拡散を防止するようになされていた。
通常、かかる防塵カバーは、現像装置にねじ止めされたり、現像装置のカバーと一体になっていたりする。ねじ止めされているものとしては、例えば特許文献1に記載されたものを挙げることができる。
特開1998−190246号公報
しかしながら、従来の防塵カバーをねじ止めで現像装置のハウジングに固定する方式にあっては、出荷前の事前操作(現像装置に現像剤を装填した状態で出荷する場合には、現像ローラの周面に付着している現像剤を取り除いてから出荷しなければならず、そのために一旦防塵カバーを開放する必要がある)や使用時のメンテナンス作業のために防塵カバーを開放しなければならないが、その都度、面倒なねじ外しやねじ付けを行わなければならず、これによって現像装置のメンテナンス作業の作業性が劣ったものになるという問題点を有している。
なお、前記出荷前の事前操作についてもう少し詳しく説明すると、現像装置には出荷前に予め現像剤が装填されているものがあるが、このようにされるのは、ユーザーサイドにおける画像形成装置の設置時や、現像装置の交換時に面倒な現像剤の投入作業を行わなくてもよいようにするためである。そして、現像剤の装填された現像装置が出荷されると、輸送中や取り扱い中に現像ローラの周面に付着していた現像剤が飛散するという不都合が生じる。かかる不都合をなくすために、出荷前に現像ローラの周面に付着している現像剤を取り除いておく必要があり、一旦ねじ止め等で閉じられていた防塵カバーを、一々ねじ止めを外す等の面倒な作業を行って開放しなければならず、これの改善が嘱望されていた。
本発明は、かかる状況に鑑みなされたものであって、出荷前の事前操作や出荷後のメンテナンス作業の良好な作業性を確保した上で装置コストの低減化に貢献することができる現像装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、周面の一部が感光体ドラムの周面と長手方向の略全長に亘って対向するように所定のハウジングから外部に露出された露出面の内の感光体ドラムの周面と対向する対向面から感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラを備えてなる現像装置において、前記現像ローラの露出面からのトナーの飛散を防止するべく前記対向面に隣接した隣接面を覆うトナー飛散防止カバーが備えられ、前記トナー飛散防止カバーは、一体的に形成された支持軸を有し、前記隣接面を覆う被覆姿勢と、前記隣接面を開放する開放姿勢との間で姿勢変更可能に前記支持軸回りに回動自在に軸支されているとともに、開放姿勢に姿勢設定された状態で当該開放姿勢を維持させる開放姿勢維持部を有し、前記開放姿勢維持部は、トナー飛散防止カバーが開放姿勢に姿勢設定された状態で、少なくとも前記支持軸を弾性変形させることによる前記ハウジングからの反力で当該トナー飛散防止カバーの開放姿勢を維持させるものであって、前記支持軸と同心でかつ前記トナー飛散防止カバーと一体の偏心カムを有し、前記偏心カムは、前記トナー飛散防止カバーが開放姿勢に姿勢設定された状態を維持させ得るように寸法設定され、前記ハウジングには、前記支持軸の回動に応じて該支持軸を弓形に弾性変形させる反力を、前記偏心カムを介して与える補強部が形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成を採用したことにより、現像ローラのハウジングから露出している露出面の内の感光体ドラムに対向している対向面の上方に位置する隣接面からのトナーの飛散は、隣接面を覆うトナー飛散防止カバーによって防止されるため、現像装置の本体内への飛散トナーの拡散が防止される。
そして、トナー飛散防止カバーは、現像ローラ周面の隣接面を覆う被覆姿勢と、隣接面を開放する開放姿勢との間で姿勢変更可能に支持軸回りに回動自在に軸支されているため、従来のようにトナー飛散防止カバーがねじ止めでハウジングに固定されている場合に比較し、各種のメンテナンス作業時にトナー飛散防止カバーを支持軸回りの回動操作で容易に開放することができるばかりか、開放姿勢を維持し得るべく構成されているため、トナー飛散防止カバーに開放姿勢を維持させることができ、これによってトナー飛散防止カバーを開放して行うメンテナンス作業の作業性が向上する。
また、被覆姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバーを支持軸回りに所定方向に回動させることによって開放姿勢に姿勢変更すると、トナー飛散防止カバーに設けられた開放姿勢維持部により少なくともトナー飛散防止カバーが弾性変形するため、この弾性変形の反力によってトナー飛散防止カバーの開放姿勢が維持され、その分現像装置のメンテナンス作業の作業性が向上する。
そして、被覆姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバーを支持軸回りに所定方向に回動させて開放姿勢に姿勢変更することで、偏心カムがハウジングを押圧してトナー飛散防止カバーが弾性変形し、これによるハウジングからの反力でトナー飛散防止カバーの開放姿勢が維持される。
このように、トナー飛散防止カバーにハウジングとの干渉で当該ハウジングを弾性変形させる偏心カムを設けることにより、スプリング等の余分な部品を要することなく、ワンタッチでトナー飛散防備カバーの開放姿勢を維持させることが可能になり、現像装置のメンテナンス作業時の作業性の向上と装置コストの低減化に貢献する。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記トナー飛散防止カバーは、被覆姿勢に姿勢設定された状態で前記ハウジングの一部に着脱自在に係合する係合部を有していることを特徴とするものである。
かかる構成を採用したことにより、トナー飛散防止カバーが被覆姿勢に姿勢設定された状態で、トナー飛散防止カバーの係合部がハウジングの一部に係合し、これによってトナー飛散防止カバーの被覆姿勢が安定する。
請求項1記載の発明によれば、従来のようにトナー飛散防止カバーがねじ止めでハウジングに固定されている場合に比較し、各種のメンテナンス作業時に容易にトナー飛散防止カバーを支持軸回りの回動操作で容易に開放することができるばかりか、トナー飛散防止カバーに開放姿勢を維持させることができるため、トナー飛散防止カバーを開放して行う現像装置のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
また、被覆姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバーを支持軸回りに所定方向に回動させることによって開放姿勢に姿勢変更することにより、開放姿勢維持部の作用で少なくともトナー飛散防止カバーが弾性変形するため、この弾性変形の反力によってトナー飛散防止カバーは開放姿勢を維持することができ、その分現像装置のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
さらに、被覆姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバーを支持軸回りに所定方向に回動させて開放姿勢に姿勢変更することにより、偏心カムがハウジングを押圧して弾性変形させるため、この弾性変形したハウジングの反力でトナー飛散防止カバーの開放姿勢を維持することができる。
請求項記載の発明によれば、トナー飛散防止カバーが被覆姿勢に姿勢設定された状態で、トナー飛散防止カバーの係合部がハウジングの一部に係合するため、トナー飛散防止カバーの被覆姿勢を安定させることができる。
以下、本発明に係る現像装置を説明するに先立って、本発明における「現像剤」という用語の定義を行う。「現像剤」とは、「トナー」と「磁性キャリヤ」とからなる二成分系の混合物のことである。そして、「トナー」とは、着色剤、電荷制御剤、ワックス等の添加剤をバインダー樹脂中に分散させた粒径が略6〜12μmの微粉体のことである。また、「磁性キャリヤ」とは、Fe34等の粒経が略60μmの磁性粒子のことであり、トナーを帯電させるためのものである。
そして、「トナー」は、トナーカートリッジから現像装置に適宜補給される消耗品であるのに対し、「キャリヤ」は、予め所定量が現像装置内に装填されており、消耗することなく循環使用されるため、通常、補給されることはない。
図1は、本発明に係る現像装置が適用された4連タンデム現像方式のカラー画像形成装置の一実施形態を示す側面視の説明図である。図1に示すように、画像形成装置10は、中心的役割を果たす画像形成ユニット11と、この画像形成ユニット11の下方位置に配設された転写ベルトユニット12と、この転写ベルトユニット12が装着される給紙ユニット13と、この給紙ユニット13を介して用紙を画像形成ユニット11と転写ベルトユニット12との間に送り込むべき用紙を貯留する用紙貯留部14と、画像形成ユニット11および転写ベルトユニット12の直下流側(図1の左方)に配設された定着ユニット15とが、外観視で直方体状を呈した箱形の機器本体16に内装されることにより形成されている。
前記画像形成ユニット11は、用紙貯留部14から給紙ユニット13を介して供給された用紙に対してトナー画像の転写処理を施すものであり、本実施形態においては、上流側(図1の右側)から下流側へ向けて順次配設されたイエロー用ユニット11Yと、マゼンダ用ユニット11Mと、シアン用ユニット11Cと、ブラック用ユニット11Kとを備えている。各ユニット11Y,11M,11C,11Kは、機器本体16および各部に対して所定の相対的な位置関係で位置決めされて機器本体16内に装着されている。
各ユニット11Y,11M,11C,11Kには、現像装置20および感光体ドラム111がそれぞれ備えられている。各感光体ドラム111は、対応した現像装置20からトナーの供給を受け、図1において時計方向へ向けて回転するようになっている。
各感光体ドラム111の図1における上方左寄りの位置には帯電器112がそれぞれ設けられているとともに、同上方右寄りの位置には露光装置113がそれぞれ設けられている。そして、各感光体ドラム111は、前記帯電器112によって周面が一様に帯電され、図略の原稿画像の読取り装置等から入力された画像データに基づくレーザ光が前記各露光装置113から帯電後の感光体ドラム111の周面に照射されることにより、各感光体ドラム111の周面に静電潜像が形成されるようになっている。かかる静電潜像に現像装置20からトナーが供給されることにより、感光体ドラム111の周面にトナー像が形成される。
前記転写ベルトユニット12は、画像形成ユニット11の下方位置において各感光体ドラム111と対応するように設けられている。かかる転写ベルトユニット12は、給紙ユニット13にマウントされる基台121と、この基台121に支持されて図1における反時計方向に向けて周回する転写ベルト122とを備えている。転写ベルト122は、基台121の図1における左端部に設けられた駆動ローラ133と、同右端部に設けられた従動ローラ134と、これら駆動ローラ133および従動ローラ134間において若干上方位置に転写ベルト122を介して各感光体ドラム111と対向配置された複数の転写ローラ135とに掛け回され、駆動ローラ133の回転駆動によって周回するようになっている。
前記各転写ローラ135は、転写ベルト122を介して対応した各感光体ドラム111に押し付けられ、これによって転写ベルト122で搬送される用紙への感光体ドラム111からの転写が確実に行われるようになっている。また、各感光体ドラム111の図1における左方下部位置には感光体ドラム111周面の残留トナーを除去してクリーニングするクリーニング装置114が設けられている。クリーニング装置114によって清浄化処理された感光体ドラム111の周面は、新たな帯電処理のために帯電器112へ向かうことになる。
前記給紙ユニット13は、用紙貯留部14に装填された用紙の束から1枚ずつをピックアップして感光体ドラム111と転写ベルト122との間へ送り込むものであり、本実施形態では、転写ベルトユニット12と一体的に機器本体16に対して挿脱されるようになっている。かかる給紙ユニット13には、用紙貯留部14内の用紙束からピックアップされた最上位のものを搬送する所定の搬送ローラ対131や、転写ベルト122と感光体ドラム111とに臨む位置に配設されて用紙の位置決めを行った後に当該用紙を送り出すレジストローラ対132等が設けられている。
そして、用紙貯留部14からピックアップされた用紙は、搬送ローラ対131およびレジストローラ対132を介して転写ベルト122上に供給され、当該転写ベルト122の周回に伴って画像形成ユニット11と転写ベルトユニット12との間を通過させられ、この通過中に用紙に各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム111のトナー画像が順次転写される。
トナー画像の転写された用紙は、定着ローラ対151を有する定着ユニット15に導入され、ここで加熱された定着ローラ対151間を通過することによる熱定着処理によって用紙上にトナーの定着されたカラー画像が形成される。定着処理の完了したカラー画像付きの用紙は、所定の搬送路を通って機器本体16の頂部に形成された排出部161へ排出される。
図2および図3は、このような画像形成装置10への適用が好適な本発明に係る現像装置20の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、トナー飛散防止カバー70が被覆姿勢に姿勢設定された状態、図3は、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。また、図4は、図2のA−A線断面図であり、図5は、現像装置20内での現像剤の攪拌・搬送作用を説明するための斜視説明図である。なお、図2〜図5において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。また、図5においては、白抜き矢印で現像剤の流れを示している。
これらの図に示すように、現像装置20は、長尺のハウジング21(図2〜図4)に、現像剤を攪拌しながら循環搬送する上部スクリューフィーダ30および下部スクリューフィーダ40(図5)と、下部スクリューフィーダ40から上部スクリューフィーダ30に向けて現像剤を汲み上げる汲上げローラ50(図5)と、下部スクリューフィーダ40によって攪拌・搬送途中の現像剤の内のトナーを感光体ドラム111の周面へ供給する現像ローラ60(図4、図5)とが内装されるとともに、ハウジング21の外側に現像ローラ60の露出面を覆ってトナーの飛散を防止するトナー飛散防止カバー70が装着されることによって形成されている。
前記ハウジング21は、上面が開口したハウジング本体22と、このハウジング本体22の上面開口を閉止する蓋体29とを備えて構成されている。蓋体29の右端部上面には、所定の開閉板を開閉する開閉機構291が設けられている。この開閉機構291は、現像装置20に対してトナーを補給するための図略のトナーカートリッジが蓋体29に装着されることにより、この装着動作と連動して前記開閉板を開放する一方、トナーカートリッジが蓋体29から取り外されることによって前記開閉板を閉止するようになっている。
したがって、トナーカートリッジが蓋体29を介して現像装置20に装着されることにより、トナーカートリッジからのトナーがハウジング本体22内に装填される一方、トナーカートリッジが蓋体29から取り外されるに際し、前記開閉板がトナーカートリッジの取り外しと連動して閉止されることによりトナーカートリッジからのトナーの漏洩が防止されることになる。
前記ハウジング本体22は、幅方向一対の側板部23と、各側板部23の前縁部間に架設された前面板24とを有している。前面板24の右端部から長さ寸法の略1/4だけ左に寄った位置には、外方に向かって突設された突設板部25が設けられているとともに、前記左側の側板部23は、この突設板部25と対向し得るように形状設定されている。
そして、前記前面板24は、突設板部25と左側の側板部23との間の略下半分が、図4に示すように切り欠かれ、この部分の底板26と、ハウジング本体22を上下方向の中間位置で幅方向に仕切った仕切り板27とで囲まれた空間に下部スクリューフィーダ40と現像ローラ60とを装着する下部攪拌室202が形成されているとともに、仕切り板27の上部に上部スクリューフィーダ30を装着する上部攪拌室201が形成されている。
また、上部攪拌室201および下部攪拌室202の右方(図4の紙面に直交する方向で紙面の手前側)には、これら上下の攪拌室201,202と連通し、かつ、上部スクリューフィーダ30および下部スクリューフィーダ40の右側部、並びに汲上げローラ50が装着される現像剤汲上げ室203(図5)が形成されている。
前記仕切り板27には、現像ローラ60の軸心回りの回転に応じて当該現像ローラ60の周面に積層された現像剤の層厚を所定の厚みに規制する現像剤規制ブレード28が設けられている。すなわち、この現像剤規制ブレード28は、仕切り板27から現像ローラ60の周面に向けて垂下されて現像ローラ60の周面に形成される現像剤層の厚み寸法を感光体ドラム111への供給に適した所定の厚み寸法に規制するためのものであり、現像剤層が現像剤規制ブレード28の先端縁面と現像ローラ60の周面との間の隙間を通過することにより所定の層厚になるように仕切り板27からの垂下量が設定されている。
前記上部スクリューフィーダ30は、図5に示すように、上部攪拌室201および現像剤汲上げ室203を縦断して左右の側板部23間(図2)に架設されている。かかる上部スクリューフィーダ30は、各端部が軸心回りに回転自在に各側板部23を貫通したスクリュー軸31と、このスクリュー軸31の外周面に螺旋状で形成された螺旋翼32とを備えている。本実施形態においては、螺旋翼32は、図5に示すように、スクリュー軸31の端面から見て右回り(時計方向回り)で延びていくように、いわゆる右螺旋で形成されている。したがって、上部スクリューフィーダ30が、図5において、スクリュー軸31回りに反時計方向に回転することにより、現像剤が上部攪拌室201内を左方に向けて搬送されることになる。
前記下部スクリューフィーダ40は、図5に示すように、下部攪拌室202および現像剤汲上げ室203を縦断して左右の側板部23間(図2)に架設されている。かかる下部スクリューフィーダ40は、各端部が軸心回りに回転自在に各側板部23を貫通したスクリュー軸41と、このスクリュー軸41の外周面に螺旋状で形成された螺旋翼42とを備えている。本実施形態においては、螺旋翼42は、図5に示すように、前記上部スクリューフィーダ30の螺旋翼32と反対の左螺旋で形成されている。したがって、下部スクリューフィーダ40が、図5において、スクリュー軸41回りに反時計方向に回転することにより、現像剤が下部攪拌室202内を右方に向けて搬送されることになる。
前記汲上げローラ50は、現像剤汲上げ室203内に位置した現像剤を図略の汲み上げ搬送路を介して上部攪拌室201へ汲み上げるものであり、図5に示すように、上下のスクリューフィーダ30,40の右側部間の中間位置後方に設けられている。かかる汲上げローラ50は,左右方向に延びる汲上げローラ軸51と、この汲上げローラ軸51に同心で一体回転可能に外嵌された汲上げローラ本体52と、この汲上げローラ本体52に密着状態で外嵌された被覆チューブ53とを備えて構成されている。
前記汲上げローラ本体52は、その外周面に複数組のN極およびS極とからなる磁極が周方向に等ピッチで形成されており、現像剤は、これらN極とS極との間に形成される磁力線に沿った状態で汲上げローラ50の外周面に吸着されるようになっている。かかる汲上げローラ50が汲上げローラ軸51回りに図5における反時計方向に回転することにより、現像剤中の磁性キャリヤが被覆チューブ53を介して汲上げローラ本体52の外周面に吸着され、この磁性キャリヤにトナーが同伴し、結局磁性キャリヤとトナーとからなる現像剤が上部攪拌室201へ汲み上げられることになる。
前記被覆チューブ53は、本実施形態においては、加熱されることによって収縮する、いわゆる熱収縮性合成樹脂製のチューブが採用されている。そして、内径寸法が汲上げローラ本体52の外径より若干大きめに径設定された熱収縮性のチューブを汲上げローラ本体52に遊嵌した後、熱風を吹き付ける等の加熱処理を施すことによって当該チューブが熱収縮して汲上げローラ本体52の外周面に密着し、これによって被覆チューブ53が形成されるようになされている。
かかる汲上げローラ50における被覆チューブ53の外周面には、図5に示すように、合成樹脂製のフィルムからなるスクレーパ54の先端縁部が当接され、このスクレーパ54によって被覆チューブ53の周面に付着した現像剤が掻き落されるようになっている。
前記現像ローラ60は、図2〜図5に示すように、下部攪拌室202(図4、図5)に位置し、下部スクリューフィーダ40の前方において左側の側板部23と突設板部25との間に架設された現像ローラ軸61と、この現像ローラ軸61に同心で一体回転可能に外嵌された現像ローラ本体62とからなっている。
現像ローラ本体62内には、内側から周面に沿うように全周に亘って複数の磁極が形成され、これら磁極の吸着力でキャリヤを吸引し、これにトナーを同伴させることでトナーが現像ローラ本体62の周面に均一かつ効果的に付与されるようになっている。
かかる現像ローラ60は、現像ローラ軸61回りに図5における反時計方向に回転するようになされており、かかる回転で現像ローラ本体62の周面に積層され、かつ、現像剤規制ブレード28によって所定の層厚に規制された現像剤が軸心回りに時計方向に回転する感光体ドラム111の周面に対向され、現像剤の内のトナーの一部だけが静電潜像に沿うように感光体ドラム111に供給される一方、現像剤の内のキャリヤおよび残部のトナーは現像ローラ本体62の周面に付着したまま下部攪拌室202内に回収されるようになっている。
また、本実施形態においては、図2および図3に示すように、現像ローラ軸61の左端部に当該現像ローラ軸61と同心でジョイント部材611が設けられ、このジョイント部材611に図略の駆動モータの駆動軸が連結されることにより、駆動モータの駆動で所定方向に回転するようになされている。このジョイント部材611を介した現像ローラ軸61の回転は、現像装置本体21の左側の側板部23の適所に設けられた図略のギヤ機構を介して上部スクリューフィーダ30および下部スクリューフィーダ40に伝達されるとともに、上部スクリューフィーダ30および原稿有無検出手段40の内のいずれかのフィーだの駆動が原稿給紙装置20の右端部に設けられた図略のギヤ機構を介して汲上げローラ50に伝達されるようになっている。
以下、図5および必要に応じて図1〜図4を参照しながら、現像装置20内における現像剤の攪拌・搬送作用について説明する。まず、トナーが、図略のトナーカートリッジから蓋体29(図2)の開閉機構291を介して現像装置本体21の上部攪拌室201の右端部に装填されると、このトナーは、上部スクリューフィーダ30のスクリュー軸31回りの反時計方向へ向かう回転でキャリヤとともに白抜き矢印で示すように、上部攪拌室201内を左方に向けて攪拌されつつ搬送される。
そして、上部攪拌室201内を左端部まで搬送された現像剤は、仕切り板27(図4)の左端部に開口された連絡開口271から下部攪拌室202内に落下し、今度は、下部スクリューフィーダ40のスクリュー軸41回りの反時計方向に向かう回転で螺旋翼42により下部攪拌室202内を右方に向けて搬送される。この搬送時に、現像剤の一部は現像ローラ60の周面に供給され、感光体ドラム111の周面でのトナー画像形成に供される。なお、現像ローラ60の周面に付着している現像剤の内、感光体ドラム111へ供給されるのはトナーのみであり、キャリヤは回収され下部攪拌室202へ戻されて循環使用される。
下部攪拌室202内で現像ローラ60に供されなかった残部の現像剤は、下部スクリューフィーダ40の回転で下部攪拌室202内を現像剤汲上げ室203にまで搬送され、ここで汲上げローラ50の反時計方向に向かう回転により、現像在中のキャリヤが汲上げローラ本体52の磁極からの磁力線に誘導され上部攪拌室201へ汲み上げられる。上部攪拌室201へ汲み上げられた現像剤は、上部スクリューフィーダ30の回転で再度左方に向けて搬送され、現像装置本体21内を循環することになる。
汲上げローラ50の反時計方向に向かう回転によって汲み上げられる現像剤は、上部攪拌室201の底板である仕切り板27(図4)から、汲上げローラ50の周面に向けて突設され、かつ、先端縁部が当接位置Q(図5)で汲上げローラ50の周面に当接したスクレーパ54によって掻き取られるため、汲上げローラ50の周面における現像剤の凝集を確実に防止することができる。
そして、本発明においては、左側の側板部23と突設板部25との間に、図2、図3および図4に示すようなトナー飛散防止カバー70が架設され、このトナー飛散防止カバー70によって現像ローラ60の下部攪拌室202から外部に露出した外周面の一部(感光体ドラム111と対向した対向面S1の上端縁に隣接した領域である隣接面S2)がトナー飛散防止カバー70によって覆われ、これによって現像ローラ60の隣接面S2から飛散したトナーが画像形成装置10の機器本体16内に拡散するのを防止するようになされている。
図6は、トナー飛散防止カバー70の一実施形態を示す斜視図であり、図7は、その一部切り欠き部分拡大斜視図である。なお、図6および図7におけるX、Yによる方向表示は図2の場合と同様である。
トナー飛散防止カバー70は、所定の合成樹脂材料を原料にして射出成形法で一体的に形成されたものであり、ハウジング21における左側の側板部23と突設板部25との間に架設される軸体(支持軸)71と、この軸体71から径方向に突設された幅方向に長尺の基端側防塵板72と、この基端側防塵板72の先端縁部から時計方向に向けて略45°折り曲げられた状態で延設された幅方向に長尺の先端側防塵板73と、軸体71から前記ハウジング本体22の前面板24に向けて径方向に突設された所定個数の偏心カム(開放姿勢維持部)74とを備えて構成されている。
前記軸体71の周面には、長手方向に延びる補強角材75が一体に膨出しているとともに、この補強角材75から軸体71の径方向に向けて所定ピッチで複数本の基端側リブ751が突設され、前記基端側防塵板72は、これら補強角材75および複数の基端側リブ751に一体的に支持されることにより、所定の強度が維持されるようになっている。
また、基端側防塵板72の先端縁部と先端側防塵板73の基端縁部との間には、前記補強角材75と同一長さ寸法の中間補強角材76が介設されているとともに、先端側防塵板73の先端縁部には、中間補強角材76と同一長さ寸法の縁堰板77が反時計方向に向けて突設されている。そして、これら縁堰板77と中間補強角材76との間に、長手方向に等ピッチで前記基端側リブ751と同一本数の先端側リブ761が設けられ、これらのリブや前記補強角材によってトナー飛散防止カバー70は構造的に丈夫になっている。
前記縁堰板77の外面側には、合成樹脂製のフィルム(本実施形態においては、ポリウレタン製のフィルムで厚み寸法が0.1〜0.2mmのものを採用している)からなるトナー飛散防止膜771が貼設され、このトナー飛散防止膜771によって縁堰板77の先端縁部を感光体ドラム111の周面に当接させるようにし、これによって現像ローラ60の隣接面S2(図4)から飛散したトナーがトナー飛散防止カバー70外に拡散するのをより効果的に防止するようにしている。
前記軸体71の各端部は、基端側防塵板72から互いに反対方向に向けて突出され、各突出した部分が左側の側板部23および突設板部25に穿設された図略の支持孔に回動自在に嵌入されることによって、トナー飛散防止カバー70は、現像ローラ60の隣接面S2(図4)を覆った図2に示す被覆姿勢と、隣接面S2を開放した図3に示す開放姿勢との間で姿勢変更可能になっている。
前記偏心カム74は、軸体71の周面からいずれかの基端側リブ751に対応して当該基端側リブ751と略反対方向に向けて突設されることにより形成されている。本実施形態においては、軸体71の左右の端部からそれぞれ3本目の基端側リブ751に対応して2つの偏心カム74が設けられている。
一方、ハウジング本体22の前面板24には、図7に示すように、偏心カム74と対向した部分に、外方に向かって膨設された矩形状の肉厚部(補強部)241が設けられ、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態で偏心カム74によってこの肉厚部241が押圧されるようになされている。
そして、偏心カム74は、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態でハウジング本体22の前面板24に当接して押圧し、これによって軸体71が弓形に撓むように弾性変形し、この反力で軸体71が軸心回りに時計方向に向かう力を前面板24から受けるように寸法設定および形状設定されている。したがって、トナー飛散防止カバー70が開かれて開放姿勢に姿勢設定された状態では、この開放姿勢が維持されることになる。
このように構成されたトナー飛散防止カバー70において、先端側防塵板73の各端部には、ハウジング本体22の左側の側板部23および突設板部25と係合する係合部80がそれぞれ設けられ、これらの係合部80の側板部23および突設板部25に対する係合によってトナー飛散防止カバー70の被覆姿勢が安定するようになされている。
図8は、係合部80の一実施形態を示す斜視図である。なお、図8において、X、Yによる方向表示は、図2の場合と同様である。この図に示すように、係合部80は、トナー飛散防止カバー70の幅方向の端部の前端側から外方に向かって突設された前後方向一対のL字突設片81と、各L字突設片81の先端縁部から外方に向かって突設された板状の操作片82とからなっている。前記各L字突設片81は、側面視で(Y−Y方向から見て)先端側防塵板73と面一の部分と、この面一の部分から図8における下方に向けて折り曲げられた部分とでL字状に形成され、前記操作片82は、L字突設片81の下方に折り曲げられた部分の下端縁部から先端側防塵板73と平行に外方に向かって突設されることにより形成されている。
そして、一対のL字突設片81間と操作片82とに囲繞された空間に角窓83が形成されているとともに、一対のL字突設片81の先端縁部間に操作片82の一縁部によって形成された被係止縁部821が設けられている。
一方、ハウジング本体22の突設板部25には、係合部80の角窓83に対応した位置に、当該角窓83に嵌り込み得るとともに、係合部80の操作片82の被係止縁部821に対応した係止突起251が設けられている。この係止突起251は、角窓83に遊嵌された状態で、その下面が被係止縁部821に係合するように形状設定されているとともに、その上面には、外方に向かって先下がりに形成された誘導傾斜面252が形成されている。
かかる構成の係合部80によれば、開放姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバー70を閉じて被覆姿勢に姿勢変更することにより、係合部80の操作片82の被係止縁部821が突設板部25の係止突起251の誘導傾斜面252に誘導され、これによってL字突設片81がそのL字形状を開くように弾性変形し、この状態で係止突起251を通過することによるL字突設片81の元の状態への復元で、図8に示すように、被係止縁部821が係止突起251に係止され、トナー飛散防止カバー70の被覆姿勢が安定した状態で維持されることになる。
係合部80の係止突起251に対する係合を解除するには、指で操作片82を上方に押し上げればよい。こうすることによってL字突設片81がそのL字形状を開く方向に向けて弾性変形するため、被係止縁部821の係止突起251に対する係止が解除され、これによってトナー飛散防止カバー70を開放することができる。
図9は、本発明に係るトナー飛散防止カバー70の開放姿勢維持構造の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、トナー飛散防止カバー70が被覆姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
まず、トナー飛散防止カバー70が被覆姿勢に姿勢設定された、図9の(イ)に示す状態では、偏心カム74は、軸体71から上方に向かって突出し、これによってハウジング本体22の前面板24の肉厚部241に対して作用しない状態になっている。
この状態で、被覆姿勢に姿勢設定されたトナー飛散防止カバー70を、軸体71回りに時計方向に回動すると、トナー飛散防止カバー70の偏心カム74がハウジング本体22の前面板24の肉厚部241を押圧し、これによる反力で軸体71は弓形に撓んで弾性変形する。
そして、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態では、図9の(ロ)に示すように、軸体71の軸心Oと、偏心カム74が前面板24に当接している当接点Pとを結んだ直線が軸心Oから前面板24に下ろした垂線より下方に位置しているとともに、軸体71が弾性変形したことによりハウジング本体22の前面板24から受ける反力Fの力線は軸心Oより下方に位置している。したがって、前記反力Fは、偏心カム74を軸体71の軸心O回りに時計方向に回動させる力(モーメント)として作用する。そして、前記反力Fによる軸心O回りの時計方向に向かうモーメントは、トナー飛散防止カバー70が自重で軸心O回りに反時計方向に回転しようとするモーメントより大きくなるように軸体71の撓みの弾性力が設定されている。したがって、トナー飛散防止カバー70は、閉じようとする力に打ち勝って開放姿勢を維持することになる。
本発明は、以上詳述したように、周面の一部が感光体ドラム111の周面と長手方向の略全長に亘って対向するようにハウジング21から外部に露出され、この露出面の内の感光体ドラム111の周面と対向する対向面S1から感光体ドラム111にトナーを供給する現像ローラ60と、この現像ローラ60の対向面S1の上方に位置した隣接面S2を覆うトナー飛散防止カバー70とを備えてなる現像装置20に関するものである。
そして、トナー飛散防止カバー70は、隣接面S2を覆う被覆姿勢と、隣接面S2を開放する開放姿勢との間で姿勢変更可能に軸体71回りに回動自在に軸支されているとともに、開放姿勢に姿勢設定された状態で当該開放姿勢を維持させる開放姿勢維持部が軸体71に設けられ、開放姿勢維持部は、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態で、姿勢維持部材70の上部誘導板71を弾性変形させることによる反力で当該トナー飛散防止カバー70の開放姿勢を維持させるものであるため、被覆姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバー70を、軸体71回りに回動させることにより開放姿勢に姿勢変更することにより、トナー飛散防止カバー70に設けられた開放姿勢維持部がハウジング本体22と干渉して当該トナー飛散防止カバー70の軸体71を弾性変形させ、この弾性変形の反力をハウジング本体22の前面板24から受け、これによってトナー飛散防止カバー70の開放姿勢が維持される。
したがって、従来行われていたようなねじ止めされているトナー飛散防止カバー70を取り外す必要がなくなり、その分現像装置20のメンテナンス作業の作業性を向上させることができる。
そして、開放姿勢維持部を、軸体71と同心でかつトナー飛散防止カバー70と一体の偏心カム74によって形成し、この偏心カム74は、トナー飛散防止カバー70が開放姿勢に姿勢設定された状態でハウジング本体22を押圧して軸体71が弾性変形するように寸法設定されているため、開放姿勢維持部材の構造を簡素なものとした上で、被覆姿勢に姿勢設定されていたトナー飛散防止カバー70を軸体71回りに所定方向に回動させて開放姿勢に姿勢変更することで、偏心カム74がハウジング本体22を押圧してトナー飛散防止カバー70の軸体71を弾性変形させ、これによるハウジング本体22からの反力でトナー飛散防止カバー70に開放姿勢を確実に維持させることができる。
さらに、トナー飛散防止カバー70には、被覆姿勢に姿勢設定された状態でハウジング本体22の一部に着脱自在に係合する係合部80が設けられているため、トナー飛散防止カバー70が被覆姿勢に姿勢設定された状態で、トナー飛散防止カバー70の係合部80がハウジング本体22の一部(係止突起251)に係合し、これによってトナー飛散防止カバー70の被覆姿勢を安定させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、トナー飛散防止カバー70の開放姿勢を維持する開放姿勢維持部として軸体71に突設される偏心カム74を採用しているが、本発明は、開放姿勢維持部が偏心カム74であることに限定されるものではなく、例えば、軸体71をクランクシャフト状に形成し、このクランクシャフトのクランクによって開放姿勢維持部を構成してもよい。
(2)上記の実施形態では、ハウジング本体22の前面板24において、トナー飛散防止カバー70の偏心カム74が当接する部分に肉厚部241が形成されているが、本発明は肉厚部241の形成が必須ではなく、前面板24が偏心カム74によるピンポイントの押圧に耐え得るだけの強度を保持している場合には、肉厚部241を特に設けなくてもよい。
(3)上記の実施形態においては、現像装置20が適用される画像形成装置10として4連タンデム現像方式のカラー画像形成装置を挙げているが、本発明は、現像装置20が適用される画像形成装置10が4連タンデム現像方式のカラー画像形成装置であることに限定されるものではなく、例えば、黒色だけのいわゆるモノクロ式画像形成装置に適用してもよい。
(4)上記の実施形態においては、現像装置20として上下にスクリューフィーダ30,40を配したものが採用されているが、本発明は、現像装置20が上下にスクリューフィーダ30,40を配したものであることに限定されるものではなく、複数の上部スクリューフィーダを横方向に並設してもよい。また、第1および第2攪拌手段がいずれもスクリューフィーダであることに限定されるものではなく、いずれか一方がスクリューフィーダであってもよいし、いずれもがスクリューフィーダでなくてもよい。また、軸にフィン状のものを組み合わせて搬送性を付与したものを取り付け、これを攪拌搬送手段として採用してもよい。
(5)上記の実施形態においては、トナー飛散防止カバー70の縁堰板77にトナー飛散防止膜771を貼設するようにしているが、本発明は、縁堰板77にトナー飛散防止膜771を貼設することに限定されるものではなく、縁堰板77の先端縁部と、感光体ドラム111の周面との間の隙間寸法が極めて狭い場合には、特にトナー飛散防止膜771を設けなくてもよい。
(6)上記の実施形態においては、トナー飛散防止カバー70の被覆姿勢を安定させるために、トナー飛散防止カバー70に突設板部25の係止突起251と係合する係合部80が設けられているが、本発明は、トナー飛散防止カバー70に係合部80を設けることに限定されるものではなく、例えばコイルスプリング等の付勢手段の付勢力でトナー飛散防止カバー70の被覆姿勢を安定させたり、トナー飛散防止カバー70にウエイトを搭載し、このウエイトの重力でトナー飛散防止カバー70の被覆姿勢を安定させる等の他の方式を採用してもよい。
(7)上記の実施形態においては、現像剤としてトナーとキャリヤとからなるものが採用されているが、本発明は、現像剤がトナーとキャリヤとからなるものであることに限定されるものではなく、トナーのみで現像剤を構成してもよい。
(8)上記の実施形態においては、トナー飛散防止カバー70は、開放姿勢に姿勢設定された状態で、図9の(ロ)に示すように、偏心カム74の当接点Pがハウジング本体22から力Fを受け、これによって軸体71の軸心O回りに時計方向(開放方向)に回動しようとしてトナー飛散防止カバー70の開放姿勢が維持されるようになっている(すなわち、かかる力を受けるように当接点Pの設置位置が設定されている)が、こうする代わりに、トナー飛散防止カバー70が被覆姿勢と開放姿勢との間の中間姿勢にあるときにハウジング本体22の前面板24に当接するような位置に当接点Pを設ける、いわゆるクリック構造を採用してもよい。
こうすることによって、トナー飛散防止カバー70が中間姿勢を境にして僅かでも開放姿勢に向かう方向に回動すると、引き続き当接点Pが前面板24から開放姿勢に向かう力を受けることになる一方、トナー飛散防止カバー70が中間姿勢を境にして僅かでも被覆姿勢に向かう方向に回動すると、引き続き当接点Pが前面板24から被覆姿勢に向かう力を受けることになるため、結局、トナー飛散防止カバー70は、開放姿勢および被覆姿勢の双方が安定することになる。
本発明に係る現像装置が適用された4連タンデム現像方式のカラー画像形成装置の一実施形態を示す側面視の説明図である。 本発明に係る現像装置の一実施形態を示す斜視図であり、トナー飛散防止カバーが被覆姿勢に姿勢設定された状態を示している。 本発明に係る現像装置の一実施形態を示す斜視図であり、トナー飛散防止カバーが開放姿勢に姿勢設定された状態を示している。 図2のA−A線断面図である。 現像装置内での現像剤の攪拌・搬送作用を説明するための斜視説明図である。 トナー飛散防止カバーの一実施形態を示す斜視図である。 図6に示すトナー飛散防止カバーの一部切り欠き部分拡大斜視図である。 係合部の一実施形態を示す斜視図である 本発明に係るトナー飛散防止カバーの開放姿勢維持構造の作用を説明するための側面断面視の説明図であり、(イ)は、トナー飛散防止カバーが被覆姿勢に姿勢設定された状態、(ロ)は、トナー飛散防止カバーが開放姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
符号の説明
10 画像形成装置 11 画像形成ユニット
11Y イエロー用ユニット 11M マゼンダ用ユニット
11C シアン用ユニット 11K ブラック用ユニット
111 感光体ドラム 112 帯電器
113 露光装置 114 クリーニング装置
12 転写ベルトユニット 121 基台
122 転写ベルト 13 給紙ユニット
131 搬送ローラ対 132 レジストローラ対
133 駆動ローラ 134 従動ローラ
135 転写ローラ 14 用紙貯留部
15 定着ユニット 151 定着ローラ対
16 機器本体 161 排出部
20 現像装置 201 上部攪拌室
202 下部攪拌室 203 現像剤汲上げ室
21 ハウジング 22 ハウジング本体
23 側板部 24 前面板
241 肉厚部(補強部)
25 突設板部 251 係止突起
252 誘導傾斜面 26 底板
27 仕切り板 271 連絡開口
28 現像剤規制ブレード 29 蓋体
291 開閉機構 30 上部スクリューフィーダ
31 スクリュー軸 32 螺旋翼
40 下部スクリューフィーダ 41 スクリュー軸
42 螺旋翼 50 汲上げローラ
51 汲上げローラ軸 52 ローラ本体
53 被覆チューブ 54 スクレーパ
60 現像ローラ 61 現像ローラ軸
62 現像ローラ本体 70 トナー飛散防止カバー
71 軸体(支持軸) 72 基端側防塵板
73 先端側防塵板 74 偏心カム(開放姿勢維持部)
75 補強角材 751 基端側リブ
76 中間補強角材 761 先端側リブ
77 縁堰板 771 トナー飛散防止膜
80 係合部 81 L字突設片
821 被係止縁部 82 操作片
83 角窓 O 軸心
P 当接点 Q 当接位置
S1 対向面 S2 隣接面

Claims (2)

  1. 周面の一部が感光体ドラムの周面と長手方向の略全長に亘って対向するように所定のハウジングから外部に露出された露出面の内の感光体ドラムの周面と対向する対向面から感光体ドラムにトナーを供給する現像ローラを備えてなる現像装置において、
    前記現像ローラの露出面からのトナーの飛散を防止するべく前記対向面に隣接した隣接面を覆うトナー飛散防止カバーが備えられ、
    前記トナー飛散防止カバーは、一体的に形成された支持軸を有し、前記隣接面を覆う被覆姿勢と、前記隣接面を開放する開放姿勢との間で姿勢変更可能に前記支持軸回りに回動自在に軸支されているとともに、開放姿勢に姿勢設定された状態で当該開放姿勢を維持させる開放姿勢維持部を有し、
    前記開放姿勢維持部は、トナー飛散防止カバーが開放姿勢に姿勢設定された状態で、少なくとも前記支持軸を弾性変形させることによる前記ハウジングからの反力で当該トナー飛散防止カバーの開放姿勢を維持させるものであって、前記支持軸と同心でかつ前記トナー飛散防止カバーと一体の偏心カムを有し、
    前記偏心カムは、前記トナー飛散防止カバーが開放姿勢に姿勢設定された状態を維持させ得るように寸法設定され、
    前記ハウジングには、前記支持軸の回動に応じて該支持軸を弓形に弾性変形させる反力を、前記偏心カムを介して与える補強部が形成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記トナー飛散防止カバーは、被覆姿勢に姿勢設定された状態で前記ハウジングの一部に着脱自在に係合する係合部を有していることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
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