JP6525241B2 - トナー補給装置及びこれを備える画像形成装置 - Google Patents

トナー補給装置及びこれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、トナー補給搬送部材によりトナー収容部内のトナーを現像剤収容部に送り出すトナー補給装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置の現像を行う現像装置にトナーを補給するトナー補給装置として、トナーを収容したトナーボトルをトナー補給装置に取付け、このトナー補給装置を用いてトナーボトルから現像装置へとトナーを補給するものが知られている。このトナー補給装置は、トナーボトルから供給されたトナーを一時的に収容するトナー収容部内を有し、トナー収容部内のトナーは内部にトナー補給搬送部材を有するトナー搬送経路を通って現像装置へと送られる。
特許文献1には、係るトナー補給装置において、トナー収容部内で回転しトナーを攪拌する攪拌部材を設けたものが記載されている。これにより、トナー収容部内でトナーが凝集しないようにすることができるとしている。
図13は、開発中のトナー補給装置の概略構成を示す図である。図13に示すように、ホッパ148は、第一トナー収容空間181と第二トナー収容空間182との2つの空間からなる。第一トナー収容空間181内には、回転軸173を中心として回転しトナーの攪拌を行う攪拌部材180を有している。攪拌部材180は、弾性材料によって形成される。第二トナー収容空間182は第一トナー収容空間181に隣接し、トナー搬送経路143の入口184へと繋がっている。
攪拌部材180によって第一トナー収容空間181から第二トナー収容空間182へと供給したトナーを逆流させないため、第一トナー収容空間181と第二トナー収容空間182との間には逆流防止壁183が設けられている。攪拌部材180の先端が逆流防止壁の最上端(図中の点T)と鉛直方向で同じ高さにあるときに、攪拌部材の上面の法線ベクトル(図中矢印C)は、第二トナー収容空間182の方に向いていない。
トナーボトル本体133内のトナーは樹脂ケース134の排出口160から第一トナー収容空間181に落下する。トナーボトル本体133は駆動モータによって回転する。ボトル本体133が回転すると同時に、攪拌部材180及びトナー搬送経路143内のトナー補給搬送部材が同時に回転する。
攪拌部材180による第一トナー収容空間181から第二トナー収容空間182へのトナーの搬送動作について図14を用いて説明する。
図14は、図13の図中点線Wで囲った部分を拡大したものである。図14(a)は、攪拌部材180の先端が逆流防止壁183を通過中の状態を示す。第一トナー収容空間181内のトナーは、回転する攪拌部材180の上面に汲み上げられる。攪拌部材180の先端が逆流防止壁183に押圧されることにより、攪拌部材180は撓んでいる。このとき、攪拌部材180の先端部は軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向いている。
図14(b)は、攪拌部材180の先端が逆流防止壁183の最上端(図中T点)を通過した瞬間の状態を示す。上述したように、攪拌部材180の上面の法線ベクトル(図中矢印C)は、第二トナー収容空間182の方に向いていない。このため、攪拌部材180の撓みが解放されると、攪拌部材180の先端部にあるトナーは図中矢印F、G,Hに示す向きなどに跳ね上げられる。図中矢印Fのように、第二トナー収容空間182へと向かう向きに跳ね上げられたトナーは、入口184からトナー搬送経路143へと導かれる。しかし、図中矢印G,Hのように、第二トナー収容空間182へと向かう向き以外の向きに跳ね上げられたトナーは、トナー搬送経路143へは送られず、ホッパ148内に留まる。図中矢印Gのように、逆流防止壁183の直上に跳ね上げられたトナーは、逆流防止壁183の最上端に堆積する。逆流防止壁183の最上端の位置には攪拌部材180の先端が届かないので、ここに堆積したトナーの一部は固化してその場に滞留する。
図14(c)は、攪拌部材180の先端が逆流防止壁183の最上端(図中T点)を通過した後の状態を示す。攪拌部材180の先端が逆流防止壁183の最上端(図中T点)を通過した後、攪拌部材180の先端部以外の部分にあるトナーの一部は図中矢印Dの方に遠心力を受けて第二トナー収容空間182へと飛ばされる。しかし、攪拌部材180の上面の法線ベクトル(図中矢印C)は、第二トナー収容空間182の方に向いていないので、攪拌部材180の先端部以外の部分に載っているトナーは、攪拌部材180の上面から図中矢印Iの向きに摩擦力を受ける。このため、攪拌部材180の先端部以外の部分に載っているトナーの大部分は攪拌部材180とともにそのまま図中矢印Eの方に移動する。よって、攪拌部材180の先端部以外の部分に載っているトナーの大部分はトナー搬送経路143へは送られずにホッパ148内に留まる。
以上で述べたように、図13に示す構成のトナー補給装置では、第一トナー収容空間内のトナーを効率よくトナー搬送経路に搬送できていないという問題があった。また、この問題は図13に示すトナー補給装置に限らず、攪拌部材の先端が逆流防止壁の最上端と鉛直方向で同じ高さにあるときに、攪拌部材の上面の法線ベクトルが、第二トナー収容空間の方に向いていない構成のトナー補給装置であれば起こりうる。この問題に対し、逆流防止壁の高さを低くすることも考えられるが、そのようにするとトナーの逆流を防止する効果が低下するので、やはり第一トナー収容空間内のトナーを効率よくトナー搬送経路に搬送することはできない。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、逆流防止壁をトナー収容室内に設けている場合に、トナー補給源からトナー収容室内に供給されたトナーを収容する空間内のトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になるトナー補給装置を提供することである。
トナー補給源から供給されたトナーを収容する空間である第一トナー収容空間と、前記第一トナー収容空間に隣接する第二トナー収容空間と、前記第二トナー収容空間に連通し、トナーを現像装置内に搬送するための搬送部材を内部に備えたトナー搬送経路と、前記第一トナー収容空間内で回転することにより前記第一トナー収容空間内のトナーを攪拌するとともに前記第一トナー収容空間内のトナーを前記第二トナー収容空間へと搬送する攪拌部材と、前記第一トナー収容空間と前記第二トナー収容空間との間に位置し、前記第一トナー収容空間から前記第二トナー収容空間に搬送されたトナーの逆流を防止する逆流防止壁とを有するトナー補給装置において、前記攪拌部材には前記攪拌部材を回転方向に対し上流側の向きに屈曲させる屈曲部を少なくとも一箇所以上設けており、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁の最上端を通過するときに、前記屈曲部のうち前記攪拌部材の先端に最も近い屈曲部の位置が前記逆流防止壁の最上端よりも鉛直方向の上方にあるようにし、前記攪拌部材の先端部を二以上に分割し、かつ、前記攪拌部材の先端部が回転軸方向に対しそれぞれ角度をなすように前記攪拌部材を形成した。
逆流防止壁をトナー収容室内に設けている場合に、トナー補給源からトナー収容室内に供給されたトナーを収容する空間内のトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。
実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタのプロセスカートリッジ近傍の拡大図。 同プリンタのトナーボトルの斜視図。 同プリンタのトナーボトル及びトナー補給装置の斜視図。 図4の正面図。 図4の底面図。 図4の点線Rで囲った領域の拡大図など。 同トナー補給装置におけるトナー搬送スクリューの斜視図。 同トナー補給装置のホッパの概略構成を示す斜視図など。 同ホッパ内のアジテータによるトナーの搬送の説明図。 同トナー補給装置におけるアジテータの変形例を示す概略構成図。 同トナー補給装置におけるアジテータの他の変形例を示す概略構成図。 従来機のトナー補給装置の一例を示す概略構成図。 同トナー補給装置の攪拌部材によるトナー搬送動作の説明図。 実施形態に係るプリンタにおけるトナー補給装置におけるアジテータの更に他の変形例についての説明図。 同トナー補給装置におけるアジテータの更に他の変形例についての説明図。 同トナー補給装置におけるアジテータの更に他の変形例についての説明図。 同トナー補給装置におけるアジテータの更に他の変形例についての説明図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態として、電子写真方式のプリンタ(以下、単に「プリンタ100」という。)について説明する。
まず、本プリンタ100の基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタ100の概略構成図である。図において、このプリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す。)のトナー像を生成するための4つのプロセスカートリッジ6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Mトナー像を生成するためのプロセスカートリッジ6Mを例にすると、図2に示すように、ドラム状の感光体1M、ドラムクリーニング装置2M、除電装置、帯電装置4M、現像装置5M等を備えている。このプロセスカートリッジ6Mは、プリンタ100本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Mは、駆動手段によって図中時計回りに回転する感光体1Mの表面を一様帯電する。一様帯電した感光体1Mの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてM用の静電潜像を担持する。このMの静電潜像は、Mトナーを用いる現像装置5MによってMトナー像に現像される。そして、中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Mは、中間転写工程を経た後の感光体1M表面に残留したトナーを除去する。
除電装置は、クリーニング後の感光体1Mの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Mの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他のプロセスカートリッジ6Y,C,Kにおいても、同様にして感光体1Y,C,K上にY,C,Kトナー像が形成され、中間転写ベルト8上に中間転写される。
先に示した図1において、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中下方には、露光装置7が配設されている。潜像形成手段たる露光装置7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、露光装置7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
露光装置7の図中下側には、紙収容カセット26、これらに組み込まれた給紙ローラ27、レジストローラ対28など有する給紙手段が配設されている。紙収容カセット26は、記録体たる転写紙Pが複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ27が当接している。給紙ローラ27が駆動手段によって図中反時計回りに回転すると、一番上の転写紙Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給紙される。
レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転駆動するが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。かかる構成の給紙手段においては、給紙ローラ27と、タイミングローラ対たるレジストローラ対28との組合せによって搬送手段が構成されている。この搬送手段は、転写紙Pを収容手段たる紙収容カセット26から後述の2次転写ニップまで搬送するものである。
プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの図中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる中間転写ユニット15が配設されている。この中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、クリーニング装置10などを備えている。また、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら3つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動する。
1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動する中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、「4色トナー像」という。)が形成される。
上記2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。
2次転写ニップにおいては、転写紙Pが互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との間に挟まれて、上記レジストローラ対28側とは反対の向きに搬送される。2次転写ニップから送り出された転写紙Pは、定着装置20のローラ間を通過する際に熱と圧力とにより、表面に転写された4色トナー像が定着される。その後、転写紙Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て機外へと排出される。プリンタ100本体の上面には、スタック部30が形成されており、排紙ローラ対29によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部30に順次スタックされる。
プロセスカートリッジ6M内の現像装置5Mの構成について説明する。現像装置5Mは、現像スリーブ51Mとドクター52Mとを備えている。現像スリーブ51Mは、内部に磁界発生手段を備え、磁性粒子とトナーを含む二成分系現像剤を表面に担持して搬送する現像剤担持体である。ドクター52Mは、現像スリーブ51M上に担持されて搬送される現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材である。ここで現像スリーブ51を収容する場所を現像スリーブ収容部53とする。
現像スリーブ収容部53Mに隣接し、現像剤を収容する場所を現像剤収容部54Mとし、現像剤収容部54Mは現像剤を撹拌搬送するための現像剤搬送スクリュ55Mを備えている。また、現像装置5Mは、現像剤収容部54M内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサとしての濃度検知センサ56Mを備えている。また、濃度検知センサ56Mの検知結果に基づいて補給されるトナーを現像剤収容部54Mに取り込むためのトナー補給口を備えている。
次に、この現像装置の動作について説明する。現像剤は、現像剤搬送スクリュ55Mが回転することにより攪拌搬送され現像剤収容部54内を循環し、攪拌搬送されることにより現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電により帯電する。現像剤収容部54の現像スリーブ収容部53Mに隣接する側内の帯電したトナーを含む現像剤は、内部に磁極を有する現像スリーブ51Mの表面に供給され、磁力により担持される。現像スリーブ51Mに担持された現像剤層は、現像スリーブ51Mの回転に伴い矢印の向きに搬送される。途中、ドクター52Mで現像剤層の層厚を規制されたのち、感光体1Mと対向する現像領域まで搬送される。現像領域では、感光体1M上に形成された潜像に基づく現像が行われる。現像領域を通過し、現像スリーブ51M上に残った現像剤層は現像スリーブ51Mの回転に伴い、搬送され、現像スリーブ51Mの内部の磁極配置による反発磁力によって現像スリーブ51Mから離脱し、現像剤収容部54に収容される。
先に示した図1において、中間転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部30との間には、トナーボトル収容部としてのトナーボトルベース31が配設されている。このトナーボトルベース31は、Y,M,C,Kトナーを内包するトナーボトル32Y,M,C,Kを収容している。トナーボトル32Y,M,C,Kは、トナーボトルベース31上にトナー各色毎に上から置くようにして設置する。トナーボトル32Y,M,C,K内のY,M,C,Kトナーは、それぞれ後述するトナー補給装置により、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kの現像装置に適宜補給される。これらのトナーボトル32Y,M,C,Kは、プロセスカートリッジ6Y,M,C,Kとは独立してプリンタ100本体に着脱可能である。
図3はトナーボトル32Mの斜視図である。図3に示すように、トナーボトル32Mは、ボトル本体33Mの先端部に樹脂ケース34Mが設けられている。また、ボトル本体33の樹脂ケース34M側には、ボトル本体33と一体で回転するボトル回転ギア37Mが設けられている。トナーボトル32Mをプリンタ100本体に取り付ける場合は、トナーボトル32Mをプリンタ100本体の差し込めばシャッタ36Mが移動して開いてトナー排出口が開放される。これと同時に、樹脂ケース34Mとトナーボトルベース31(図1参照)とが連結し固定される。
一方、トナーボトル32Mをプリンタ100本体から取り外すには、トナーボトル32Mをプリンタ100本体から引き抜くことでトナーボトルベース31との連結が解除され、同時にシャッタ36Mが閉じてトナー排出口が閉鎖される。そして、そのままトナーボトル32Mをプリンタ100本体から取り出すことができる。
次に、トナー搬送手段について説明する。
以下、トナー補給装置40Y,M,C,Kの構成は同一なので、Mトナー搬送用のトナー補給装置40Mについて説明する。
図4は、トナーボトル32M、トナー補給装置40M、及びプロセスカートリッジ6Mの斜視図である。図5は図4の正面図であり、図6は図4の底面図である。なお、図5,6においては、プロセスカートリッジ6Mの図示は省略してある。また、図7(a)は図4の点線Rで囲った領域の拡大図であり、図7(b)はA−A断面における斜視断面図、図7(c)はB−B断面における斜視断面図である。なお、他のトナー補給装置40Y,C,K、及びトナーボトル32Y,C,Kも同様に配置されるものであるが、図示は省略する。
図5,6に示すように、トナー補給装置40Mは、トナー補給動作駆動源としての駆動モータ、トナー収容部であるホッパ48M、トナー搬送路としてのトナー搬送パイプ43Mから主に構成される。ホッパ48M側には、ホッパ48M内のトナーを攪拌するための後述するアジテータ80が設けられている。アジテータ80の回転軸73Mには攪拌側かさ歯車46Mが設けられている。駆動モータからの駆動は、駆動伝達ギアを介して攪拌側かさ歯車46Mに伝達される。トナー搬送パイプ43Mの内部にはトナー搬送スクリュウ70が内接されており、このトナー搬送スクリュウ70の搬送回転軸71Mには搬送側かさ歯車47Mが設けてある。搬送側かさ歯車47Mは、攪拌側かさ歯車46Mと噛み合っている。
図8に示すトナー補給装置40のトナー搬送スクリュウ70は、エラストマーなどの柔軟で摺動磨耗にも耐えられるような樹脂材料によって形成されている。これにより、曲がりのあるトナー搬送パイプ内でも回転軸73を中心として回転駆動できる。なお、トナー搬送スクリュウ70に代えて、弾性変形によりトナー搬送パイプ43M内にて駆動伝達することが可能な樹脂性コイルを用いてもよい。
図2に示す現像装置5Mの濃度検知センサ56Mが現像剤収容部54Mでトナー濃度の不足を検知すると、制御部57Mからの補給信号により、駆動モータが回転する。ボトル本体33Mの内壁内面には螺旋状の現像剤案内溝38Mが形成されているため、回転により内部のトナーがボトル本体33M奥側から先端の樹脂ケース34M側に搬送される。図7(b)に示すように、ボトル本体33M内のトナーは樹脂ケース34Mの排出口60Mからトナー補給装置40Mのホッパ48M内に落下する。
ホッパ48Mは上方でトナー搬送パイプ43Mにつながっており、駆動モータを回転させると、ボトル本体33Mが回転すると同時に、ホッパ48M内のアジテータ80及びトナー搬送パイプ43M内のトナー搬送スクリュウ70が同時に回転する。このトナー搬送スクリュウ70Mの回転により、ホッパ48Mの下方に到達したトナーは、トナー搬送パイプ43M内を搬送されて、図7(c)に示す現像装置5Mの現像剤収容部54Mのトナー補給口61Mに補給される。このようにして、現像装置5M内のトナー濃度を調整する。
ここで、本実施形態の特徴部である、ホッパ48について図9を用いて詳しく説明する。なお、以下の説明において、Y,M,C,Kという添字は省略する。
図9(a)は、ホッパ48を左上方から内部を見たときの概略構成を示す斜視図、図9(b)は、図9(a)の正面図である。
図9(a)に示すように、ホッパ48は、第一トナー収容空間81と第二トナー収容空間82を有し、第一トナー収容空間81と第二トナー収容空間82との間には逆流防止壁83がある。アジテータ80は、第一トナー収容空間81のほぼ中心に位置する回転軸73に固定されている。アジテータ80は、PET材などの弾性材料によって形成された厚み0.05〜0.4mm程度の略長方形の板状部材である。
図9(b)に示すように、逆流防止壁83の最上端(図中の点T)はトナー搬送パイプ43の入口84の最下点(図中点M)よりも鉛直方向で上方になっている。アジテータ80は、先端80aに近い方から第1屈曲部80b、第2屈曲部80dと2つの屈曲部を有しており、2つの屈曲部はいずれも軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向かって曲がっている。アジテータ80は、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)にきたときに、第1屈曲部80bは、逆流防止壁83の最上端よりも鉛直方向で上方にあるように構成する。つまり、回転軸73の中心点との距離(図中L)は、回転軸73の中心点と逆流防止壁83の最上端(図中の点T)との鉛直距離(図中h1)よりも長くなるようにする。また、アジテータ80は、先端80aが逆流防止壁83を通過しているときに、先端80aが逆流防止壁83を押圧するように構成されている。
図10は、アジテータ80の回転駆動による、第一トナー収容空間81から第二トナー収容空間82へのトナーの搬送について説明する図である。図10(a)は、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83に押圧されている状態を示す。また、図10(b)は、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)を通過して撓みが解放される直前の状態を示す。
図10(b)に示すように、第1屈曲部80bが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)よりも鉛直方向で上方にあり、かつ第1屈曲部80bは軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向かって曲がっている。このため、図中矢印C1に示す先端部分80cの上面の法線ベクトルは第二トナー収容空間82の方に向いている。アジテータ80における先端部80cにあるトナーは、先端部80cの撓みが復元する際の復元力によって、図中矢印F1,G1,H1などに示す第二トナー収容空間82に向かう向きに飛散する。
また、アジテータ80における先端部80cにあるトナーのうち上記復元力によって飛散しなかったトナーも、アジテータ80の回転による遠心力を受けて図中矢印D1に示す第二トナー収容空間82に向かう向きに飛ばされる。先端部分80cの上面の法線ベクトルが第二トナー収容空間82の方に向いている(図中矢印C1)ので、遠心力が作用した際に、アジテータ80における先端部80cにあるトナーが、アジテータ80の上面から図中矢印I1の向きに受ける摩擦力は小さい。よって、アジテータ80の回転速度が従来と同じでも、アジテータ80における先端部80cにあるトナーを遠心力によって第二トナー収容空間82に向かう向きに飛ばすことができる。
これにより、第一トナー収容空間81内のトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。
なお、トナーをトナー収容部からトナー搬送経路へと搬送する効率を向上させるために、図13を用いて説明した開発機で、アジテータを従来よりも高速回転させて攪拌部材上のトナーをトナー搬送経路の方に飛ばすための遠心力を大きくすることも考えられる。しかし、このようにすると、軸受などの摺動部品の耐久性の問題や回転軸の周辺温度が上昇することによるトナー固着の問題、アジテータとアジテータが押圧されている逆流防止壁との間においてトナー凝集体が発生する問題などが生じる。
また、トナー収容部内のトナーの塊を崩すなどしてトナーの流動性を確保すれば、アジテータ上に汲み上げられたトナーにおいてトナー粒子同士の密着力を小さくすることができる。つまり、アジテータ上に汲み上げられたトナーが塊り状ではなく粉末状になっていれば、遠心力によってアジテータ上のトナーを容易に飛ばすことができる。しかし、このためにトナー崩し機構を設置すると、部品点数の増加によるコストアップおよびトナー補給装置の設置スペースの増大といった問題がある。
よって、これらの問題点なくトナーをトナー収容部からトナー搬送経路へと搬送する効率を向上させることができる本実施形態の方が優れている。
[変形例1]
次に、本実施形態におけるアジテータ80の変形例について説明する。
図11(a)、(b)は、本変形例に係るアジテータを備えたホッパ48の概略構成を示す正面図である。図11(a)は、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83に押圧されている状態を示す。アジテータ80は、屈曲部として第1屈曲部80bのみを有している。第1屈曲部80bは軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向かって曲がっている。
図11(b)は、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)を通過して撓みが解放される直前の状態を示す。アジテータ80は、先端80aが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)にきたときに、第1屈曲部80bが、逆流防止壁83の最上端(図中の点T)よりも鉛直方向で上方にあるように構成する。つまり、先端80aと回転軸73の中心点との距離(図中L)が、逆流防止壁83の最上端(図中の点T)と回転軸73の中心点との鉛直距離(図中h1)よりも長くなるようにする。
図11(a)に示すように、第一トナー収容空間81内のトナーは、回転するアジテータ80によりアジテータ80の上面に汲み上げられる。
また、図11(b)に示すように、第1屈曲部80bが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)よりも鉛直方向で上方にあり、かつ第1屈曲部80bは軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向かって曲がっている。このため、図中矢印C2に示す先端部分80cの上面の法線ベクトルは第二トナー収容空間82の方に向いている。アジテータ80における先端部80cにあるトナーは、先端部80cの撓みが復元する際の復元力およびアジテータ80の回転による遠心力によって、第二トナー収容空間82に向かって(図中矢印F2,G2,H2,D2など)飛散する。これにより、第一トナー収容空間81内のトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。
[変形例2]
次に、本実施形態におけるアジテータ80の他の変形例について説明する。
図12(a)、(b)は、本変形例に係るアジテータを備えたホッパ48の概略構成を示す正面図である。図12(a)に示すように、アジテータ80は、先端80aに近い方から第1屈曲部80b、第2屈曲部80dと2つの屈曲部を有しており、2つの屈曲部はいずれも軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向かって曲がっている。アジテータ80は、先端80aが逆流防止壁83を通過する際に、先端80aが逆流防止壁83に接触しないように構成されている。アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)にきたときに、第1屈曲部80bは、逆流防止壁83の最上端よりも鉛直方向で上方にあるようにする。つまり、回転軸73との距離(図中L)は、回転軸73の中心点と逆流防止壁83の最上端(図中の点T)との鉛直距離(図中h1)よりも長くなるようにする。
図12(b)は、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)にきたときの状態を示す。第1屈曲部80bが逆流防止壁83の最上端(図中の点T)よりも鉛直方向で上方にあり、かつ第1屈曲部80bは軸回転方向(図中矢印V)に対し上流側の方に向かって曲がっているので、図中矢印C3に示す先端部分80cの上面の法線ベクトルが第二トナー収容空間82の方に向いている。アジテータ80における先端部80cにあるトナーは、アジテータ80の回転による遠心力により図中矢印D3に示す第二トナー収容空間82に向かって飛散する。これにより、第一トナー収容空間81内のトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。
[変形例3]
次に、本実施形態におけるアジテータ80の更に他の変形例について説明する。
図15(a)は、本変形例に係るアジテータを備えたホッパ48の概略構成を示す斜視図である。また、図15(b)は、アジテータ80の斜視図である。図15(b)に示すように、アジテータ80は、先端80aに近い方から第1屈曲部80b、第2屈曲部80dと2つの屈曲部を有しており、2つの屈曲部はいずれも軸回転方向に対し上流側の方に向かって曲がっている。先端部80cは2つに分割されている。また、本変形例においても図9(b)を用いて説明したの同様に、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端にきたときに、第1屈曲部80bは、逆流防止壁83の最上端よりも鉛直方向で上方にあるように構成する。
凝集したトナーの塊りはアジテータ80による遠心力を受けても飛散しにくい。第一トナー収容空間81内に凝集したトナーの塊りがあると、第一トナー収容空間81から第二トナー収容空間82へのトナーの搬送が滞る。分割された先端部80cのそれぞれが、第一トナー収容空間81内に蓄積されたトナーの山にせん断力を及ぼすことで、第一トナー収容空間81内で凝集したトナーの塊りを崩すことができる。これにより、トナー補給源から第一トナー収容空間内に供給されたトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。なお、先端部80cの分割数は2つに限るものではなく、二以上であればよい。
[変形例4]
次に、本実施形態におけるアジテータ80の更に他の変形例について説明する。
図16(a)は、本変形例に係るアジテータを備えたホッパ48の概略構成を示す正面図である。また、図16(b)はアジテータ80の斜視図である。本変形例では、上述した変形例3の構成に対し、2つの先端部80c(第一先端部80c_a、第二先端部80c_b)が、回転軸73の軸方向に対し互いに角度をなすように配置されている点が異なっている。つまり、図中矢印Iで示す第一先端部80c_aがなす向きと、図中矢印Jで示す第二先端部80c_bのなす向きとは、回転軸73の回転軸方向に対し互いに角度をなしている。なお、先端部の数は2つに限るものではなく、二以上であればよい。
このようにアジテータ80を構成すると、図16(a)に示すように、第一先端部80c_aが逆流防止壁83の最上端(図中T点)に到達したとき、第二先端部80c_bはまだ逆流防止壁83の最上端に達していない。第一先端部80c_aが逆流防止壁83の最上端を通過した後、第二先端部80c_bが逆流防止壁83の最上端に到達する。このように、第一先端部80c_a、第二先端部80c_bが逆流防止壁83の最上端に到達するタイミングがそれぞれ異なる。
第一先端部80c_a、第二先端部80c_bがそれぞれ逆流防止壁83の最上端を通過するときに、第一先端部80c_a、第二先端部80c_bの撓みがそれぞれ解放される。撓みが解放されたときに、各先端部がそれぞれ振動する。この振動は第一トナー収容空間81の壁などを伝って、第一トナー収容空間81内にあるトナーに伝達される。各先端部の撓みがそれぞれ異なるタイミングで解放されるようにすることで、トナーに及ぼされる振動の発生回数を増やすことができる。これにより、トナーが凝集して塊りとなることを防止することができる。
なお、各先端部が、回転軸73の回転軸方向に対し互いに角度をなすように配置する代わりに、各先端部の長さがそれぞれ異なるようにしてもよい。つまり、図16(c)に示すように、上述した変形例3の構成に対し、第一先端部80c_a、第二先端部80c_bの長さがそれぞれ異なるようにする。このような構成にしても、第一先端部80c_a、第二先端部80c_bの撓みが解放されるタイミングが異なるようにすることができる。
[変形例5]
次に、本実施形態におけるアジテータ80の更に他の変形例について説明する。
図17(a)は、本変形例に係るアジテータを備えたホッパ48の概略構成を示す正面図である。また、図17(b)はアジテータ80の斜視図である。図17(b)に示すように、アジテータ80は、先端80aに近い方から第1屈曲部80b、第2屈曲部80dと2つの屈曲部を有しており、2つの屈曲部はいずれも軸回転方向に対し上流側の方に向かって曲がっている。また、本変形例においても図9(b)を用いて説明したの同様に、アジテータ80の先端80aが逆流防止壁83の最上端にきたときに、第1屈曲部80bは、逆流防止壁83の最上端よりも鉛直方向で上方にあるように構成する。
図17(a)に示すように、第一トナー収容空間81内の壁面には、トナーの残量を検知するためのトナー残量検知センサ84が設けられているのが一般的である。アジテータ80が回転する際に、トナー残量検知センサ84と接触すると、トナー残量検知センサ84の誤検知が起きるおそれがあった。このような誤検知を防止するため、図17(b)に示すように、アジテータ80が回転する際にトナー残量検知センサ84と干渉する領域を切り欠いている。これにより、トナー残量検知センサ84の誤検知を防止することができる。
[変形例6]
次に、本実施形態におけるアジテータ80の更に他の変形例について説明する。
図18は、本変形例に係るアジテータを備えたホッパ48の概略構成を示す正面図である。図18に示すように、アジテータ80は、第一アジテータ84と第二アジテータ85とからなる。第一アジテータ84の構成は、変形例5で説明したアジテータ80の構成と同じで、回転する際にトナー残量検知センサ84と干渉しないように先端部を切り欠いている。一方、第二アジテータ85は、第一アジテータ84と同軸で回転し、回転する際にトナー残量検知センサ84と接触するようにしている。
第二アジテータ85は、第一アジテータ84よりも撓みやすい部材で形成されている。例えば、第一アジテータ84を厚み0.05〜0.4[mm]程度のPET材によって形成し、第二アジテータ85は第一アジテータ84よりも厚みの薄いPET材によって形成する。第二アジテータ85を第一アジテータ84よりもやわらかい部材で形成するようにしてもよい。
第二アジテータ85は第一アジテータ84と比べて撓みやすいので、トナー残量検知センサ83と接触しても誤検知が発生しにくい。また、回転する際に第二アジテータ85がトナー残量検知センサの検知面と接触することにより、トナー残量検知センサの検知面におけるトナーによる汚れなどを清掃することも可能になる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナー補給源から供給されたトナーを収容する空間である第一トナー収容空間81などの第一トナー収容空間と、前記第一トナー収容空間に隣接する第二トナー収容空間82などの第二トナー収容空間と、前記第二トナー収容空間に連通し、トナーを現像装置内に搬送するためのトナー搬送スクリュウ70などの搬送部材を内部に備えたトナー搬送パイプ43などのトナー搬送経路と、前記第一トナー収容空間内で回転することにより前記第一トナー収容空間内のトナーを攪拌するとともに前記第一トナー収容空間内のトナーを前記第二トナー収容空間へと搬送するアジテータ80などの攪拌部材と、前記第一トナー収容空間と前記第二トナー収容空間との間に位置し、前記第一トナー収容空間から前記第二トナー収容空間に搬送されたトナーの逆流を防止する逆流防止壁83などの逆流防止壁とを有するトナー補給装置において、前記攪拌部材には前記攪拌部材を回転方向に対し上流側の向きに屈曲させる屈曲部を少なくとも一箇所以上設けており、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁の最上端を通過するときに、前記屈曲部のうち前記攪拌部材の先端に最も近い屈曲部の位置が前記逆流防止壁の最上端よりも鉛直方向で上方にあるようにした。
攪拌部材の先端が逆流防止壁の最上端にあるとき、先端に最も近い屈曲部が逆流防止壁の最上端よりも鉛直方向で上方にあると、回転方向に対して上流側の向きに屈曲した攪拌部材の先端部分上面の法線ベクトルは第二トナー収容空間の方に向く。よって、上記攪拌部材の部分の上面に載っているトナーは、攪拌部材の先端が逆流防止壁の最上端を通過した際に遠心力によって容易に第二トナー収容空間の方に向かって飛ばされる。これにより、トナー補給源からトナー収容室内に供給されたトナーを収容する空間内のトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。
(態様B)
態様Aにおいて、前記逆流防止壁の最上端が、前記攪拌部材の回転軸の中心点よりも鉛直方向で上方にある。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、前記逆流防止壁の最上端が、前記第二トナー収容空間にある前記トナー搬送経路の入口の最下点よりも鉛直方向で上方にある。
(態様D)
態様A〜Cにおいて、前記攪拌部材は弾性変形する材料によって形成され、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁と接触しているときに、前記攪拌部材の先端側が回転方向に対し上流側の向きに撓むようにした。
攪拌部材の先端が逆流防止壁の最上端を通過する直前に、上記攪拌部材の部分は攪拌部材の回転方向に対し上流側の向きに撓んでいる。攪拌部材の先端が逆流防止壁の最上端を通過した瞬間に、上記攪拌部材の部分の撓みが解放されることにより、上記攪拌部材の部分の上面に載っているトナーは第二トナー収容空間へと向かう向きに力を受ける。この力が遠心力にプラスされることで、トナーを第一トナー収容空間内からトナー搬送経路へ搬送する効率をさらに向上させることができる。
(態様E)
態様A〜Dのいずれか一において、前記攪拌部材の先端部を二以上に分割したことを特徴とするトナー補給装置。
二以上に分割された上記先端部のそれぞれが、第一トナー収容空間内に蓄積されたトナーの山にせん断力を及ぼすことで、第一トナー収容空間内で凝集したトナーの塊りを崩すことができる。これにより、トナー補給源から第一トナー収容空間内に供給されたトナーを滞りなくトナー搬送経路へと送ることが可能になる。
(態様F)
態様Eにおいて、前記攪拌部材の先端部が回転軸方向に対しそれぞれ角度をなすように前記攪拌部材を形成した。
先端が二以上に分割された攪拌部材におけるそれぞれの先端部は、逆流防止壁から離れて撓みが解放されるときに振動する。上記振動は、第一トナー収容空間の壁部などを通じて第一トナー収容空間内にあるトナーに伝達する。二以上ある上記先端部が上記攪拌部材の回転軸方向に対しそれぞれ角度をなすようにすると、逆流防止壁から離れて上記先端部の撓みが解放されるタイミングがそれぞれ異なる。上記先端部の撓みがそれぞれ異なったタイミングで解放されると、上記振動が発生する回数を増やすことができる。これにより、第一トナー収容空間内にあるトナーに上記振動を与える回数を増やすことができるので、トナーが凝集して塊りとなることを防止することができる。
(態様G)
態様Eにおいて、前記攪拌部材の先端部の長さがそれぞれ異なるように前記攪拌部材を形成した。
二以上ある上記先端部の長さをそれぞれ異なるようにすると、上記逆流防止壁から離れて上記先端部の撓みが解放されるタイミングがそれぞれ異なる。これにより、上記第一トナー収容空間内にあるトナーに上記振動を与える回数を増やすことができるので、トナーが凝集して塊りとなることを防止することができる。
(態様H)
請求項A〜Gのいずれか一において、前記第一トナー収容空間にはトナーの残量を検知するためのトナー残量検知センサ83などのトナー残量検知センサが設けられ、前記攪拌部材が回転する際に、前記攪拌部材の先端が前記トナー残量検知センサに接触しないようにするために前記攪拌部材に切り欠きを設けた。
攪拌部材に上記切り欠きを設けたことで、攪拌部材の先端がトナー残量検知センサの検知面に接触して誤検知が発生することを防止することができる。
(態様I)
請求項A〜Gのいずれか一において、前記第一トナー収容空間にはトナーの残量を検知するためのトナー残量検知センサ83などのトナー残量検知センサが設けられ、前記攪拌部材が、回転する際に先端が前記トナー残量検知センサに接触しないように切り欠きを設けた第一アジテータ84などの第一攪拌部材と、回転する際に先端が前記トナー残量検知センサに接触するようにした第二アジテータ84などの第二攪拌部材とからなり、前記第二攪拌部材を前記第一攪拌部材より撓みやすい部材で形成した。
第二攪拌部材を第一攪拌部材より撓みやすい部材で形成すると、回転する際に第二攪拌部材がトナー残量検知センサの検知面に接触しても誤検知が発生しにくい。また、第二攪拌部材がトナー残量検知センサの検知面に接触することで、この検知面におけるトナーによる汚れなどを清掃することが可能になる。
(態様J)
感光体1などの潜像担持体と、現像剤収容部54などの現像剤収容部内の現像剤を用いて上記潜像担持体上の潜像を現像する現像装置5などの現像装置と、上記現像剤収容部にトナーを供給するトナー補給装置40などのトナー補給手段とを備えた画像形成装置において、上記トナー補給手段として、態様A〜Iのいずれか一のトナー補給装置を用いた。
(態様K)
態様Jにおいて、前記現像装置に用いる現像剤中のトナーとして、少粒径重合トナーを用いた。
これによれば、現像剤収容部内のトナーの凝固を防止することができる。
(態様L)
態様JまたはKのいずれかにおいて、前記現像装置に用いる現像剤として、予めトナーとキャリアとが混合されたプレミックス剤を用いた。
予めトナーとキャリアとが十分に混合された状態のプレミックス剤を現像剤として使用することにより、トナー同士が凝集して塊り状になることを防止することができる。
43 トナー搬送パイプ
70 トナー搬送スクリュウ
80 アジテータ
80a 先端
80b 第1屈曲部
80c 先端部分
81 第一トナー収容空間
82 第二トナー収容空間
83 逆流防止壁
特開2011−215588号公報

Claims (12)

  1. トナー補給源から供給されたトナーを収容する空間である第一トナー収容空間と、
    前記第一トナー収容空間に隣接する第二トナー収容空間と、
    前記第二トナー収容空間に連通し、トナーを現像装置内に搬送するための搬送部材を内部に備えたトナー搬送経路と、
    前記第一トナー収容空間内で回転することにより前記第一トナー収容空間内のトナーを攪拌するとともに前記第一トナー収容空間内のトナーを前記第二トナー収容空間へと搬送する攪拌部材と、
    前記第一トナー収容空間と前記第二トナー収容空間との間に位置し、前記第一トナー収容空間から前記第二トナー収容空間に搬送されたトナーの逆流を防止する逆流防止壁とを有するトナー補給装置において、
    前記攪拌部材には前記攪拌部材を回転方向に対し上流側の向きに屈曲させる屈曲部を少なくとも一箇所以上設けており、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁の最上端を通過するときに、前記屈曲部のうち前記攪拌部材の先端に最も近い屈曲部の位置が前記逆流防止壁の最上端よりも鉛直方向で上方にあるようにし、
    前記攪拌部材の先端部を二以上に分割し、かつ、前記攪拌部材の先端部が回転軸方向に対しそれぞれ角度をなすように前記攪拌部材を形成したことを特徴とするトナー補給装置。
  2. トナー補給源から供給されたトナーを収容する空間である第一トナー収容空間と、
    前記第一トナー収容空間に隣接する第二トナー収容空間と、
    前記第二トナー収容空間に連通し、トナーを現像装置内に搬送するための搬送部材を内部に備えたトナー搬送経路と、
    前記第一トナー収容空間内で回転することにより前記第一トナー収容空間内のトナーを攪拌するとともに前記第一トナー収容空間内のトナーを前記第二トナー収容空間へと搬送する攪拌部材と、
    前記第一トナー収容空間と前記第二トナー収容空間との間に位置し、前記第一トナー収容空間から前記第二トナー収容空間に搬送されたトナーの逆流を防止する逆流防止壁とを有するトナー補給装置において、
    前記攪拌部材には前記攪拌部材を回転方向に対し上流側の向きに屈曲させる屈曲部を少なくとも一箇所以上設けており、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁の最上端を通過するときに、前記屈曲部のうち前記攪拌部材の先端に最も近い屈曲部の位置が前記逆流防止壁の最上端よりも鉛直方向で上方にあるようにし、
    前記第一トナー収容空間にはトナーの残量を検知するためのトナー残量検知センサが設けられ、前記攪拌部材が回転する際に、前記攪拌部材の先端が前記トナー残量検知センサに接触しないようにするために前記攪拌部材に切り欠きを設けたことを特徴とするトナー補給装置。
  3. トナー補給源から供給されたトナーを収容する空間である第一トナー収容空間と、
    前記第一トナー収容空間に隣接する第二トナー収容空間と、
    前記第二トナー収容空間に連通し、トナーを現像装置内に搬送するための搬送部材を内部に備えたトナー搬送経路と、
    前記第一トナー収容空間内で回転することにより前記第一トナー収容空間内のトナーを攪拌するとともに前記第一トナー収容空間内のトナーを前記第二トナー収容空間へと搬送する攪拌部材と、
    前記第一トナー収容空間と前記第二トナー収容空間との間に位置し、前記第一トナー収容空間から前記第二トナー収容空間に搬送されたトナーの逆流を防止する逆流防止壁とを有するトナー補給装置において、
    前記攪拌部材には前記攪拌部材を回転方向に対し上流側の向きに屈曲させる屈曲部を少なくとも一箇所以上設けており、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁の最上端を通過するときに、前記屈曲部のうち前記攪拌部材の先端に最も近い屈曲部の位置が前記逆流防止壁の最上端よりも鉛直方向で上方にあるようにし、
    前記第一トナー収容空間にはトナーの残量を検知するためのトナー残量検知センサが設けられ、前記攪拌部材が、回転する際に先端が前記トナー残量検知センサに接触しないように切り欠きを設けた第一攪拌部材と、回転する際に先端が前記トナー残量検知センサに接触するようにした第二攪拌部材とからなり、前記第二攪拌部材を前記第一攪拌部材より撓みやすい部材で形成したことを特徴とするトナー補給装置。
  4. 請求項2に記載のトナー補給装置において、
    前記攪拌部材の先端部を二以上に分割したことを特徴とするトナー補給装置。
  5. 請求項4に記載のトナー補給装置において、
    前記攪拌部材の先端部が回転軸方向に対しそれぞれ角度をなすように前記攪拌部材を形成したことを特徴とするトナー補給装置。
  6. 請求項4に記載のトナー補給装置において、
    前記攪拌部材の先端部の長さがそれぞれ異なるように前記攪拌部材を形成したことを特徴とするトナー補給装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一に記載のトナー補給装置において、
    前記逆流防止壁の最上端が、前記攪拌部材の回転軸の中心点よりも鉛直方向で上方にあることを特徴とするトナー補給装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載のトナー補給装置において、
    前記逆流防止壁の最上端が、前記第二トナー収容空間にある前記トナー搬送経路の入口の最下点よりも鉛直方向で上方にあることを特徴とするトナー補給装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載のトナー補給装置において、
    前記攪拌部材は弾性変形する材料によって形成され、前記攪拌部材の先端が前記逆流防止壁と接触しているときに、前記攪拌部材の先端側が回転方向に対し上流側の向きに撓むようにしたことを特徴とするトナー補給装置。
  10. 潜像担持体と、
    現像剤収容部内の現像剤を用いて上記潜像担持体上の潜像を現像する現像装置と、
    上記現像剤収容部にトナーを供給するトナー補給手段とを備えた画像形成装置において、
    上記トナー補給手段として、請求項1乃至9のいずれか一に記載のトナー補給装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記現像装置に用いるトナーとして、少粒径重合トナーを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10または11のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記現像装置に用いる現像剤として、予めトナーとキャリアとが混合されたプレミックス剤を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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