JP4308538B2 - 流体圧シリンダユニット - Google Patents

流体圧シリンダユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4308538B2
JP4308538B2 JP2003018984A JP2003018984A JP4308538B2 JP 4308538 B2 JP4308538 B2 JP 4308538B2 JP 2003018984 A JP2003018984 A JP 2003018984A JP 2003018984 A JP2003018984 A JP 2003018984A JP 4308538 B2 JP4308538 B2 JP 4308538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
groove
fluid pressure
attachment
cylinder tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003018984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004232662A (ja
Inventor
泰雄 原島
美明 中島
浩 郡司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp filed Critical Koganei Corp
Priority to JP2003018984A priority Critical patent/JP4308538B2/ja
Priority to EP03815606A priority patent/EP1589235B1/en
Priority to PCT/JP2003/011119 priority patent/WO2004067972A1/ja
Priority to US10/543,457 priority patent/US7444922B2/en
Priority to DE60335031T priority patent/DE60335031D1/de
Publication of JP2004232662A publication Critical patent/JP2004232662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4308538B2 publication Critical patent/JP4308538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Actuator (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧シリンダにアタッチメントを締結して組立てられる流体圧シリンダユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より複数の流体圧シリンダを締結して組立てることにより、アクチュエータとしての駆動力やストロークの増加を図ることのできる流体圧シリンダユニットを構成する場合がある。さらにガイドロッドを軸方向に往復動自在に備えるガイドユニットを流体圧シリンダに締結してガイドロッドとピストンロッドを連結させることにより、剛性や精度を向上させる構成の流体圧シリンダユニットもある。そのような流体圧シリンダやガイドユニットの本体であるシリンダチューブは比較的重量の大きい部材であり、また作動時にはロッドの反力も受けることから、シリンダチューブどうしを確実に締結する場合にはほとんどボルトによるねじ止めが行われていた。
【0003】
このようなボルトによるねじ止め以外で2つの部材を締結させる手段としては、それらの接触面間に連結具を介して相互に係合させるものがある。これは、締結させる2つの部材のそれぞれの連結面にT溝を形成し、また突片と弾性突片を1組として中央壁を中心に2組を対称に形成した連結具を用いて、各側の1組の突片と弾性突片をそれぞれ連結面にほぼ直交させる方向で各T溝に挿入し、内部で係合させることで2つの部材を締結させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−128420号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらボルトによる締結では、締結する構成部材の表面に容積の大きなブラケットを介在させる必要があったり、またボルトのヘッド部をシリンダチューブの表面から突出させてしまうことになり、これらは近年の装置の小型化に伴って各部材の設置空間が限定されつつある中で省スペース化を妨げる大きな要因となっていた。特に流体圧シリンダのシリンダチューブが移動体に締結固定されている場合には、そのブラケットやボルトヘッドなどの突出部分の容積に比例して必要移動スペースが拡大するため、他の部材と接触する可能性が高くなるといった問題がある。
【0006】
また任意の流体圧シリンダに任意のガイドユニットを組み合わせて締結する場合には、流体圧シリンダ本体とガイドユニット本体のそれぞれに締結用のボルト孔などを新たに形成する必要があり、組立作業が煩雑になるといった問題がある。そして流体圧シリンダやガイドユニットの構成によってはそのような規格外のボルト孔を新たに形成できない構造となっていて締結が困難となる場合もある。
【0007】
また一方で上記の連結具を用いる締結では、締結した状態でもボルトのヘッド部のように部材の表面から突出させる部分がないため、近年の装置の小型化に伴う設置スペースの省力化に適した締結構成となっており、またねじ孔やピン孔を設ける必要がないため、2つの部材どうしの相対的な配置や締結する箇所を任意に設定でき、また容易に変更することができる。しかし各側の突片と弾性突片をそれぞれ連結面にほぼ直交させる方向でT溝に挿入しても、逆の方向で容易に分離できるため強固に締結することが困難であった。
【0008】
本発明の目的は、シリンダチューブどうしを強固に締結していながら表面から突出する部分のない様々な構成の流体圧シリンダユニットを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、任意の流体圧シリンダに任意のガイドユニットを組み合わせて容易かつ強固に締結できる流体圧シリンダユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の流体シリンダユニットは、流体圧により被駆動物を直線方向に駆動する流体圧シリンダユニットであって、連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成され、かつピストンロッドが設けられたピストンを軸方向に往復動自在に収容するシリンダチューブと、前記連結面に接触する連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成されたアタッチメントと、前記シリンダチューブの前記係合面に接触する締結面が長手方向に形成されて前記シリンダチューブの前記係合溝内に長手方向に挿入される第1係合片、前記アタッチメントの前記係合面に接触する締結面が長手方向に形成されて前記アタッチメントの前記係合溝内に長手方向に挿入される第2係合片、およびこれらの係合片の幅よりも狭い幅を有してそれぞれの前記係合片を基端部で連結する連結部を備える連結具と、前記連結具に設けられ、前記連結具が前記シリンダチューブと前記アタッチメントに埋め込まれた状態のもとで、それぞれの前記締結面がそれぞれの前記係合面を互いに接近させる方向に前記係合片の先端部を弾性変形させる締結部材とを有し、前記シリンダチューブと前記アタッチメントをそれぞれの前記連通溝を対向させてそれぞれの前記連結面で接触させた状態のもとで、前記連結具の前記締結面をそれぞれの係合面に互いに接近させるように押し付けることにより前記シリンダチューブと前記アタッチメントとを連結することを特徴とする。
【0011】
本発明の流体圧シリンダユニットは、流体圧により被駆動物を直線方向に駆動する流体圧シリンダユニットであって、連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成され、かつピストンロッドが設けられたピストンを軸方向に往復動自在に収容するシリンダチューブと、前記連結面に接触する連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成されたアタッチメントと、前記シリンダチューブの前記係合面に接触する締結面が長手方向に形成されるとともに先端に傾斜面が形成され、前記アタッチメントの前記係合溝内に前記連通溝を介して入り込む第1の連結部が一体に設けられた第1の係合片と、前記アタッチメントの前記係合面に接触する締結面が前記第1の係合片の前記締結面に対して長手方向にずれて対向し合うとともに先端に前記傾斜面に当接する傾斜面が形成され、前記シリンダチューブの前記係合溝内に前記連通溝を介して入り込む第2の連結部が一体に設けられた第2の係合片とを有する連結具と、一方の前記係合片に形成されたねじ孔にねじ結合し、他方の前記係合片に前記ねじ孔よりも大径に形成された通過孔を貫通し、それぞれの前記締結面がそれぞれの前記係合面を互いに接近させる方向に前記係合片を前記傾斜面に沿って移動させるねじ部材とを有し、前記シリンダチューブと前記アタッチメントをそれぞれの前記連通溝を対向させてそれぞれの前記連結面で接触させた状態のもとで、前記連結具の前記締結面をそれぞれの前記係合面に互いに接近させるように押し付けることにより前記シリンダチューブと前記アタッチメントとを連結することを特徴とする。
【0012】
本発明の流体圧シリンダユニットは、シリンダチューブの横断面が長方形を含む四角形であり、相互に隣り合う外周面をそれぞれ連通溝が形成された連結面としたことを特徴とする。
【0013】
本発明の流体圧シリンダユニットは、アタッチメントをシリンダチューブと同様のシリンダチューブとしたことを特徴とする。
【0014】
本発明の流体圧シリンダユニットは、シリンダチューブのピストンロッドとアタッチメントのピストンロッドとを連結部材により連結することを特徴とする。
【0015】
本発明の流体圧シリンダユニットは、2つのシリンダチューブをそれぞれのピストンロッドを逆向きとして締結し、それぞれのピストンロッドにチャック部材を取り付けたことを特徴とする。
【0016】
本発明の流体圧シリンダユニットは、それぞれのシリンダチューブにガイドレールを取り付け、それぞれのガイドレールに沿って摺動する摺動体に取り付けられたスライドテーブルをそれぞれのピストンロッドに連結したことを特徴とする。
【0017】
本発明の流体圧シリンダユニットは、アタッチメントをガイドロッドを軸方向に往復動自在に収容するガイドブロックとし、ガイドロッドとピストンロッドとを連結部材により連結することを特徴とする。
【0018】
本発明の流体圧シリンダユニットは、シリンダチューブとアタッチメントをそれぞれ複数個締結することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の第1の実施の形態である流体圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図1(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図1(B)は組立てた状態の全体斜視図である。2つの流体圧シリンダ1a,1bはそれぞれ圧縮空気を作動流体(流体圧)に用いた空気圧シリンダであり、締結させる部材としてのシリンダチューブ2の一方の端面3からピストンロッド4が突出している。このピストンロッド4は、図示しない給排ポートを介して圧縮空気が供給または排出されることにより、被駆動物を直線方向で往復動自在に駆動できるよう設けられている。以下、どの実施の形態においても流体圧シリンダは空気圧シリンダとする。
【0021】
図1に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を同じ方向に向けて平行に配置させ、シリンダチューブ2どうしを連結面5cで接触させて連結具である挿入連結具6を介して締結し、それらのピストンロッド4の先端に連結部材である共通の先端プレート7aを取り付けてツインロッド型シリンダを構成している。そしてこの構成においては、締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能している。
【0022】
シリンダチューブ2は、端面3がほぼ正四角形で全体がピストンロッド4の軸方向に長い直方体の形状であって、4つの側面5にはそれぞれ軸方向に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝8およびそれに連なる係合溝9が形成されており、互いに接触している連結面5cのそれぞれの連通溝8および係合溝9が連結具である挿入連結具6を介して連結されている。その連結の状態は、向かい合わせて連通した状態の1組の連通溝8と係合溝9の内部に、挿入連結具6全体が挿入されて設置された状態となっている。図1に示す各シリンダチューブ2は、4つの側面5にそれぞれ連通溝8および係合溝9が形成されているが、少なくとも各シリンダチューブ2どうしが接触している連結面5cにのみ連通溝8および係合溝9を形成していればよい。なおシリンダチューブ2の端面3の形状は正四角形となっているが、長方形としてもよい。
【0023】
図2は、図1に示す流体圧シリンダユニットにおいて、流体圧シリンダ間を締結させるために用いられる連結具と、それが挿入される前の連通状態となっている1組の連通溝と係合溝の拡大斜視図である。図2に示すように、連通溝8は側面に沿って長手方向に延びて開口するよう形成されており、係合溝9は連通溝8に連なるようシリンダチューブ2の内部に形成され、全体はほぼT字の断面形状となっている。連通溝8は、開口幅Woの幅で、表面からの深さが開口深さDoに形成されている。係合溝9は、開口幅Woより広い内部幅Wiの幅で、深さが内部深さDiに形成されており、その係合溝9の内側面のうち連通溝8の両側に位置して連結面5cと平行な配置の側面が係合面9cを構成している。
【0024】
挿入連結具6は、図2に示すように2つの係合片10を図中の左右方向に対称に配置しており、それら係合片10の間を連結部11が一体に連結した樹脂製の成形物であって、最も基本的な構造の連結具である。一方の係合片10と連結部11が一体となっていることにより、挿入方向に対して直交する断面の形状がT字形状となっている。連結部11は、連通溝8を貫通できるように開口幅Woよりやや小さい連結幅Wcで形成されており、連結部11の連結高さHc(すなわち2つの係合片10の間の長さ)は、連通溝8の開口深さDoのほぼ2倍となる寸法に形成されている。
【0025】
係合片10の外側面のうち連結部11の両側の位置で長手方向に形成された側面が締結面10cを構成しており、係合片10の挿入幅Wfは締結面10cが係合溝9の係合面9cに接触して係合できるよう開口幅Woより広く、また係合片10の挿入幅Wfは係合溝9に挿入できるよう内部幅Wiより狭く形成されている。挿入高さHfは、係合溝9に挿入できるよう内部深さDiより小さい寸法に形成されている。
【0026】
以上の構成となっている挿入連結具6は、図1、図2に示すように向かい合って連通させた1組の連通溝8と係合溝9の内部に両方の端面3からそれぞれ押し込んで全体を挿入できるようになっている。挿入連結具6の挿入状態では、各係合片10の締結面10cが係合溝9の係合面9cに接触してシリンダチューブ2の連結面5cから直交する方向に抜けないようになっている。このため2つのシリンダチューブ2が挿入連結具6を介して互いに離間できないようになっており、すなわち2つのシリンダチューブ2は挿入連結具6を介して強固に締結されたことになる。挿入連結具6の各部の寸法が高い精度で形成されていれば、十分確実に2つのシリンダチューブ2を締結することができ、またしまりばめの寸法公差で形成されていれば、挿入後における抜け止めやずれ止めも可能となる。
【0027】
図3(A)は、比較例として、連通溝8および係合溝9を側面に有する2つの締結ブロック101a,101bを図1と同様に平行に配置させ、並列に位置する側面の連通溝8および係合溝9どうしをI金具102を介してボルト締結した構成の平面図であり、図3(B)はその正面図である。係合溝9に挿入されている挿入係合部材103にねじ孔104が設けられており、これに取り付けられたボルトねじ105を締めることにより、ボルトねじのヘッド106と挿入係合部材103がその間のI金具101と連通溝8を強く挟んで固定するようになっている。
【0028】
図示するようにこの構成の場合は、締結ブロック101a,101bの表面から厚みのあるI金具102とボルトねじのヘッド106が露出してしまうことになり、組立体全体を装置等の内部に組み込む場合にはその露出部の容積分だけ大きい設置スペースが必要となる。特にこのような組立体が移動体の一部を構成する場合には、そのような露出部分が他の部材や電気配線などに接触してしまう問題がある。
【0029】
これに対して、図1、図2に示す本実施の形態の空気圧シリンダユニットにおいては、それらの内部に連結具である挿入連結具6を収容する配置となっており、締結された状態でありながらシリンダチューブ2の表面から何ら突出させる部分のない構成となっている。したがって本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、近年の装置の小型化に伴う設置スペースの省力化に適した締結構成となっている。
【0030】
また2つのシリンダチューブ2にそれぞれ長く設けた連通溝8と係合溝9のうちで、部分的にでも互いに対向させて連通させている状態であれば、その連通箇所に挿入連結具6を挿入して締結させることができる。したがって2つのシリンダチューブ2どうしの相対的な配置を連通溝8の形成方向に任意に変えても、挿入連結具6を挿入して締結することができる。また連通溝8どうしを連通させている範囲が十分な長さであれば、その連通範囲内の任意の位置に挿入連結具6を挿入することができるため、締結する箇所も任意の位置に設定することができる。図2に示す挿入連結具6は樹脂により成形されているが、金属製とすることもできる。
【0031】
また本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、平行に配置された2つの空気圧シリンダ1a,1bが上記のように確実に締結されて同一の先端プレート7aを駆動することから、1つの空気圧シリンダで駆動する場合と比較して駆動力をほぼ倍増させ、また剛性を高めた構成となっている。
【0032】
図4は本発明の第2の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図4(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図4(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0033】
図4に示すように、1つの空気圧シリンダ1aが2つのガイドユニット14a,14bに平行な配置で挟まれた状態でそれぞれの連結面5cどうしが挿入連結具6を介して締結され、ピストンロッド4とガイドロッド15の先端に連結部材である共通の先端プレート7bを取り付けてガイド付シリンダを構成している。そしてこの構成においては、2つのガイドユニット14a,14bのガイドブロック16がシリンダチューブ2に締結されるアタッチメントとして機能している。
【0034】
ガイドユニット14a,14bは、締結させる部材としてのガイドブロック16に対しその両端に渡って同一のガイドロッド15を貫通突出させて進退自在に設置しており、ガイドブロック16内ではこのガイドロッド15を円滑に摺動できるようボールベアリング(不図示)で支持している。ガイドブロック16は、シリンダチューブ2と同じ形状の端面を有してシリンダチューブ2よりも軸方向に短い直方体の形状であり、4つの側面にはそれぞれ同じ連通溝8および係合溝9が形成されている。シリンダチューブ2との連結面5cで向かい合わせて連通した状態の1組の連通溝8および係合溝9の内部に挿入連結具6全体が挿入されていることで、各ガイドブロック16はシリンダチューブ2に締結された状態となっている。
【0035】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、2つのガイドユニット14a,14bが空気圧シリンダ1aをガイドしている状態となっているため、長い形状の先端プレート7bであっても安定した動作を可能にした構成となっている。またガイドブロック16はシリンダチューブ2と同じ長さに形成してもよく、またガイドブロック16内に備えるボールベアリングは、滑り軸受であってもよい。
【0036】
図5は本発明の第3の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図5(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図5(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2、図4に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0037】
図5に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を同じ方向に向けて平行に配置させ、シリンダチューブ2どうしを連結面5cで接触させて挿入連結具6を介して締結している。またそれぞれ2つのガイドユニット14a〜14dを平行に配置して締結した2組のガイドユニット対14a〜14b、14c〜14dが、空気圧シリンダ対1a,1bを図中の上下方向から平行に挟んで2×3の配列とし、接触している連結面5cどうしを全て挿入連結具6で締結している。それら全てのピストンロッド4およびガイドロッド15の先端に連結部材である共通の先端プレート7cを取り付けてリフターシリンダを構成している。そしてこの構成においては、締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能しているとともに、他の4つのガイドブロック16が2つのシリンダチューブ2に締結されるアタッチメントとして機能している。
【0038】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、2組のガイドユニット対14a〜14b、14c〜14dが1組の空気圧シリンダ対1a,1bをガイドしている状態となっているため、シリンダチューブ2の断面の2×3本分に相当する広い面積の先端プレート7cに対して倍増した駆動力で安定した動作を可能にした構成となっている。
【0039】
図6は本発明の第4の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図6(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図6(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0040】
図6に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を互いに逆方向に向けて平行に配置させ、シリンダチューブ2どうしを連結面5cで接触させて挿入連結具6を介して締結され、それぞれのピストンロッド4にチャック部材であるチャックプレート17を取り付けてエアーチャックを構成している。そしてこの構成においては、締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能している。
【0041】
各チャックプレート17は、ピストンロッド4との接続箇所から図中下方に長く形成した把持部18を有しており、また各チャックプレート17には支持ロッド19が取り付けられている。各シリンダチューブ2において、ピストンロッド4の突出側と反対側の端面3に支持ロッド穴20が形成されており、組立時には各支持ロッド19が支持ロッド穴20に摺動自在に挿入されるようになっている。すなわち各チャックプレート17はピストンロッド4と支持ロッド19の2点で安定的に支持されており、ピストンロッド4の動作によって各シリンダチューブ2に対する往復動の駆動が行われる。2つのチャックプレート17が往復駆動されることで、チャックプレート17間の開閉動作が行われる。
【0042】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、チャックプレート17間の開閉動作を行うことによりそれらの間において工作物等をつかむことができる構成となっている。
【0043】
図7は本発明の第5の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図7(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図7(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0044】
図7に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を同じ方向に向けて平行に配置させ、シリンダチューブ2どうしを連結面5cで接触させて連結具である挿入連結具6を介して締結し、それらのピストンロッド4の先端に連結部材である共通の先端プレート7dを取り付けている。また各空気圧シリンダ1a,1bで並列に位置する2つの側面5にそれぞれガイドレール21を平行に設置し、それぞれのガイドレール21に2つのガイドプレート22が摺動可能に設置されており、これらガイドプレート22に取り付けられた共通のスライドテーブル23aが先端プレート7dを介してピストンロッド4に連結してテーブル付きの2本ガイドシリンダを構成している。そしてこの構成においては、締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能している。
【0045】
ガイドレール21は、連通溝8を貫通しないよう開口幅Woよりも広いレール幅Wrで、レール高さHrでシリンダチューブ2とほぼ同じ長さの長方体形状に形成されたものであり、連通溝8に重なるよう配置して係合溝9内に挿入したナットとねじで結合して固定される。ガイドプレート22はシリンダチューブ2とほぼ同じ幅を1辺とした正四角形に形成された板材であり、その下面にはガイドレール21を嵌入して摺動できるようにレール幅Wrとほぼ同じ溝幅でレール高さHrよりも浅い寸法のレール溝24が形成されている。スライドテーブル23aは、空気圧シリンダ1a,1bの2本分とほぼ同じ幅の長方形の板材であり、各ガイドレール21に2つずつ直列に配置された4つのガイドプレート22にねじ止めされるとともに、ピストンロッド4に取り付けられた先端プレート7dの1つの側面に固定されている。すなわちスライドテーブル23aは、ガイドプレート22とガイドレール21を介して各シリンダチューブ2の側面5に荷重を付加できるとともにピストンロッド4の動作によって軸方向に往復動できるようになっている。
【0046】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、シリンダチューブ2の縦および横の方向から付加される荷重を受けつつ倍増した駆動力で安定した往復動作を可能にした構成となっている。
【0047】
またテーブル付きのガイドシリンダとしては、図8に示すように1つの空気圧シリンダ1aのみで全体の幅が半分に形成されたテーブル付きの1本ガイドシリンダに構成することもできる。
【0048】
図9は本発明の第6の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図9(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図9(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2、図7に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0049】
図9に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を互いに逆方向に向けて平行に配置させ、シリンダチューブ2どうしを連結面5cで接触させて挿入連結具6を介して締結され、それぞれのピストンロッド4に先端プレート7eを取り付けている。また空気圧シリンダ対1a,1b全体の上面と下面にそれぞれ2本のガイドレール21と4つのガイドプレート22を設置し、各面に取り付けたスライドテーブル23aをそれぞれ反対側の先端プレート7eを介してピストンロッド4に連結して倍ストロークシリンダを構成している。そしてこの構成においては、締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能している。
【0050】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、シリンダチューブ2の縦および横の方向から付加される荷重を受けつつ倍増したストロークで安定した往復動作を可能にした構成となっている。
【0051】
図10は本発明の第7の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図10(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図10(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0052】
図10に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を同じ方向に向け、それらの間にスペーサブロック25を挟んで全て平行に配置させている。それらは互いに連結面5cで接触させて連結具である挿入連結具6を介して締結し、2つのピストンロッド4の先端に連結部材である共通の先端プレート7fを取り付けてスペーサ付きツインロッド型シリンダを構成している。そしてこの構成においては、スペーサブロック25および締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能している。
【0053】
スペーサブロック25は、シリンダチューブ2と同じ寸法の直方体の形状であって、4つの側面5にそれぞれ連通溝8および係合溝9が形成されたものである。図10に示すスペーサブロック25は、4つの側面5にそれぞれ連通溝8および係合溝9が形成されているが、少なくとも各シリンダチューブ2との連結面5cにのみ連通溝8および係合溝9を形成していればよい。またスペーサブロックは、図11に示すようにシリンダチューブとの連結面5cにあらかじめ連結具の半部、つまり半分の連結部11と係合片10を有する形状のスペーサブロック26としてもよく、この場合には連結具を独立した部品として用意する必要がなくなる。
【0054】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、駆動力を倍増させてさらに剛性を向上させた構成となっている。
【0055】
図12は本発明の第8の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図12(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図12(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2、図4、図10に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0056】
図12に示すように、1つの空気圧シリンダ1aを中心にその両側方をそれぞれガイドユニット14a,14bが配置され、空気圧シリンダ1aとガイドユニット14a,14bとの間にそれぞれスペーサブロック25を挟んで全て平行に配置させている。それらは互いに連結面5cで接触させて連結具である挿入連結具6を介して締結し、全てのピストンロッド4とガイドロッド15の先端に連結部材である共通の先端プレート7gを取り付けてスペーサおよびガイド付きシリンダを構成している。そしてこの構成においては、2つのスペーサブロック25と2つのガイドブロック16が、シリンダチューブ2に締結されるアタッチメントとして機能している。
【0057】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、シリンダチューブ2の断面5本分の長い形状の先端プレート7gであっても高い剛性で安定した動作を可能にした構成となっている。
【0058】
図13は本発明の第9の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、図13(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、図13(B)は組立てた状態の全体斜視図である。これらの図においては、図1、図2、図7、図10に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0059】
図13に示すように、2つの空気圧シリンダ1a,1bはそれぞれのピストンロッド4を同じ方向に向け、それらの間にスペーサブロック25を挟んで全て平行に配置させている。それらは互いに連結面5cで接触させて連結具である挿入連結具6を介して締結し、2つのピストンロッド4の先端に連結部材である共通の先端プレート7hを取り付けている。また各空気圧シリンダ1a,1bで並列に位置する2つの側面5にそれぞれガイドレール21を平行に設置し、それぞれのガイドレール21にガイドプレート22が2つずつ摺動可能に設置されており、これらガイドプレート22に取り付けられた共通のスライドテーブル23bが先端プレート7hを介してピストンロッド4に連結してテーブルおよびスペーサ付きの2本ガイドシリンダを構成している。そしてこの構成においては、スペーサブロック25および締結する2つのシリンダチューブ2が相互にアタッチメントとして機能している。
【0060】
以上の本実施の形態の空気圧シリンダユニットは、上記第1の実施の形態と同様に設置スペースの省力化に適した締結構成となっているとともに、シリンダチューブ2の縦および横の方向から付加される荷重を受けつつ駆動力を倍増させてさらに剛性を向上させた構成となっている。
【0061】
次に、上記実施の形態の締結構成に用いられる連結具の変形例について、図面に基づいて以下に説明する。図14(A)は連結具の第1の変形例である傾斜止め金具の全体斜視図であり、図14(B)は図中の上下方向で接触した2つのシリンダチューブ2において向かい合う1組の連通溝8および係合溝9の内部に傾斜止め金具を挿入した状態の正面図であり、図14(C)は同図(B)の14C−14C線に沿う挿入方向断面図である。これらの図においては、図2に示した空気圧シリンダユニットと共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。なお、図14において図中の右上方向(または右方向)は傾斜止め金具の挿入方向のうち連通溝および係合溝の内部へ押し込む方向であり、また逆の左下方向(または左方向)は抜き出す方向であって、以下において説明の便宜上それぞれを押し込み方向、抜き出し方向とする。
【0062】
図14に示すように、傾斜止め金具32は2つの係合片10を図中の上下方向に対称に配置し、それら係合片10の間を連結部11が一体に連結したばね鋼製の成形物を有している。連結部11における図中上下方向の中央位置では押し込み方向側の結合部分33を残して抜き出し方向側が連結分割溝34により分割されている。一方の係合片10が連結部11の基端部に一体に連結していることにより、挿入方向に対して直交する断面の形状がT字形状となっている(図14(B)参照)。連結部11は、連通溝8を貫通できるように開口幅Woよりやや狭い連結幅Wcで形成されており、連結部11の連結高さHc(すなわち2つの係合片10の間の長さ)は、連通溝8の開口深さDoのほぼ2倍よりやや大きい寸法に形成されている。
【0063】
係合片10の外側面のうち連結部11の両側の位置で長手方向に形成された側面が締結面10cを構成しており、係合片10の係合幅Wfは締結面10cが係合溝9の係合面9cに接触して係合できるよう開口幅Woより広い幅に形成され、また係合片10の係合幅Wfは係合溝9に挿入できるよう内部幅Wiより狭く形成されている。係合高さHfは、係合溝9に挿入できるよう内部深さDiより小さい寸法に形成されている。以上の構成となっている傾斜止め金具32は、図14に示すように向かい合って連通する1組の連通溝8および係合溝9の内部に挿入方向へ押し込むことで全体を挿入できるようになっている。
【0064】
この挿入状態では、各係合片10の締結面10cが係合溝9の係合面9cに接触してシリンダチューブ2の連結面5cから直交する方向に抜けないようになっている。このため2つのシリンダチューブ2が傾斜止め金具32を介して互いに離間できないようになっており、すなわち2つのシリンダチューブ2は傾斜止め金具32を介して締結されたことになる。
【0065】
以上のように図14に示す本変形例の連結具により締結する構成は、図2に示す第1の実施の形態の場合と同様に、締結されている2つのシリンダチューブ2の内部に連結具である傾斜止め金具32を配置しており、すなわち締結された状態でありながらシリンダチューブ2の表面から何ら突出させる部分のない構成となっている。したがって本変形例の連結具により締結された構成は、近年の装置の小型化に伴う設置スペースの省力化に適している。
【0066】
また図示するように、各係合片10の抜き出し方向側の端面は、シリンダチューブ2の連結面5cに対しそれぞれ鋭角を成す角度で互いに向かい合う傾斜面35となっており、傾斜止め金具32全体の押し込み方向側の端面は同一平面に形成されている。各係合片10には傾斜面35に対してほぼ直交する方向にねじ孔36が形成されており、このねじ孔36は締結面10cと平行な外面37にまで貫通している。各ねじ孔36には、締結部材として先端38にテーパが形成された止めねじ39が取り付けられている。
【0067】
図14(B)、図14(C)に示すように各係合片10が係合溝9に挿入されている状態でこの止めねじ39を回し進めることにより、止めねじの先端38が係合片の外面37から突出して係合溝の底面12に当接するようになっている。これにより傾斜止め金具32は連通溝8および係合溝9から抜け出るのを防いで確実に設置させることができる。
【0068】
そして各止めねじ39をさらに回し進めることで、止めねじの先端38と係合溝の底面12との当接力の反力により各係合片10の締結面10cは互いに接近する方向に強く押し付けられ、向かい合った状態の2つの連通溝8は係合面9cを介して強く挟まれることになる。これにより連結具である傾斜止め金具32は、2つのシリンダチューブ2にお互いに寄せ合うような締結力を加えるためより強固に締結することができる。
【0069】
また止めねじの先端38を突出させてその係合溝の底面12と当接する力の反力により係合片10を連通溝8に押し付ける際には、結合部分33を屈曲箇所として各締結面10cが相互に接近する方向に傾斜止め金具32の全体が弾性変形しやすくなっているため、各係合片10を容易に連通溝8に押し付けることができる。また2つのシリンダチューブ2の締結を解除して分離させる場合は、止めねじ39を回し戻して係合片10の押しつけ力をなくした後、シリンダチューブ2を互いに連通溝8、係合溝9の長手方向にスライドさせることにより容易に分離させることができる。また以上のような締結部材を備える連結具は、挿入した後での係合溝9の壁面に対する摩擦調整が可能であるため、多少のすきまばめとなる寸法公差は許容される。
【0070】
図15(A)は連結具の第2の変形例である拡大分割金具の全体斜視図であり、図15(B)は向かい合う1組の連通溝8と係合溝9の内部に設置された拡大分割金具の正面図であり、図15(C)は同図(B)の15C−15C線に沿う挿入方向断面図である。これらの図においては、図14に示した締結組立体と共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0071】
図15に示すように、拡大分割金具42は2つの係合片10を図中の上下方向に対称となる配置で一体に有しており、それら係合片10の間では連結部11が一体に形成し、その図中上下方向の中央位置では押し込み方向側の結合部分33を残して抜き出し方向側のほとんど(3分の2程度)が連結分割溝34により分割されている。
【0072】
各係合片10の外面37には突起部43が長手方向に形成されており、各係合片10の周囲は挿入方向に対して直交する断面の形状がほぼ十字形状となっている(図15(B)参照)。この拡大分割金具42が使用される場合には、締結されるシリンダチューブ2側の係合溝の底面12に突起部43が挿入可能な収容溝44が形成されることになる。以上の構成となっている拡大分割金具42は、図15に示すように向かい合って連通する1組の連通溝8および係合溝9の内部に挿入方向へ押し込むことで全体を挿入できるようになっている。
【0073】
また図示するように、各係合片10の抜き出し方向側の半分は、切り込み部としての係合片分割溝45により図中上下方向に外側弾性変形部46と内側弾性変形部47とに分離されており、さらにその係合片分割溝45の中央にはねじ孔48が形成されている。ねじ孔48の抜き出し方向側はねじ山のないテーパ曲面が形成されている。各ねじ孔48には座面のテーパが比較的大きい皿頭ねじ49が締結部材として取り付けられる。
【0074】
図15に示すように各係合片10が係合溝9に挿入されている状態でこの皿頭ねじ49を回し進めることにより、皿頭ねじ49のテーパ形状の座面が楔形状部材として係合片分割溝45に食い込んで係合片分割溝45が広げられる。これにより2つの内側弾性変形部47の締結面10cは互いに接近する方向に強く押し付けられ、向かい合った状態の2つの連通溝8が係合面9cを介して強く挟み込まれることになる。これにより連結具である拡大分割金具42は2つのシリンダチューブ2に締結力を加え、強固に締結できるようになる。
【0075】
以上のようにして本変形例の連結具により締結された状態の2つのシリンダチューブ2においても、それらの表面から何ら突出する部分のない確実な締結が可能である。
【0076】
図16(A)は連結具の第3の変形例である楔分割金具の全体斜視図であり、図16(B)は向かい合う1組の連通溝8と係合溝9の内部に締結状態で設置された楔分割金具の正面図であり、図16(C)は同図(D)における16C−16C線に沿う断面図であり、図16(D)は同図(B)の16D−16D線に沿う挿入方向断面図である。これらの図においては、図14に示した締結組立体と共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0077】
図16に示すように、楔分割金具56は、抜き出し方向側の楔金具57と押し込み方向側の挟み金具58(締結駒)の2つが、ねじ部材を介して挿入方向に組み付けられて構成したものである。楔金具57と挟み金具58のどちらも、連通した1組の連通溝8および係合溝9の内部における一方の係合溝の底面12から他方の係合溝の底面12までの間の距離(2Do+2Di)とほぼ同じ高さであって、楔金具57は内部幅Wiとほぼ同じ幅に形成され、挟み金具58は開口幅Woとほぼ同じ幅に形成されている。
【0078】
楔金具57は、図中上下方向の両端に係合溝9へ挿入可能な係合片10を一体に有しており、それら上下2箇所の係合片10の間では抜き出し方向側の結合部分33を残して押し出し方向側のほとんどが連結分割溝34により図中上下方向に分割されている。これら上下に分割された部分の押し込み方向側の端面は、それぞれ係合片10の外面37と鈍角を成す角度で形成された傾斜面59となっている。
【0079】
挟み金具58は、押し出し方向側の結合部分33を残して抜き出し方向側のほとんどが連結分割溝34により図中上下方向に分割されている。これら上下に分割された部分の抜き出し方向側の端面は、それぞれが対向する楔金具57の端面の傾斜面59と平行となる角度で形成されて互いに斜めに向き合う傾斜面60となっている。
【0080】
楔金具57と挟み金具58の両方の結合部分33には挿入方向に貫通する孔が形成されており、楔金具57の孔はねじ山が形成されていない単なる通過孔61であり、挟み金具58の孔はねじ山が形成されているねじ孔62である。楔金具57の抜き出し方向側の端面からボルトねじ63が挿入され、ボルトねじのヘッド64が抜き出し方向側の端面に係合するとともに、ボルトねじ63のねじ部が挟み金具のねじ孔62とねじ結合することにより楔金具57と挟み金具58が組み付けられている。
【0081】
以上の構成となっている楔分割金具56は、図16に示すように向かい合って連通する1組の連通溝8と係合溝9の内部に押し込むことで全体を挿入できるようになっている。全体が挿入された状態で、ボルトねじ63を回して楔金具57と挟み金具58を互いに強く押しつけ合わせた場合、図16(D)に示すように各傾斜面59,60どうしの接触滑りにより楔金具57の係合片10には互いに接近する方向に押しつけ分力が作用するようになる。その上挟み金具58の外面37は係合溝の底面12に当たるので、それ以上変形しない。すなわち挟み金具58とボルトねじ63が楔分割金具56における締結部材として機能するようになる。これにより楔金具57の各係合片10の締結面10cが互いに接近する方向に強く押し付けられることになり、向かい合った状態の2つの連通溝8が係合面9cを介して強く挟み込まれることになる。
【0082】
以上のようにして本変形例の連結具により締結された状態の2つのシリンダチューブ2においても、それらの表面から何ら突出する部分のない確実な締結が可能である。
【0083】
図17(A)は連結具の第4の変形例である傾斜分割金具の全体斜視図であり、図17(B)は向かい合う1組の連通溝8および係合溝9の内部に締結状態で設置された傾斜分割金具の正面図であり、図17(C)は同図(D)における17C−17C線に沿う断面図であり、図17(D)は同図(B)の17D−17D線に沿う挿入方向断面図である。これらの図においては、図17に示した締結組立体と共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0084】
図17に示すように、傾斜分割金具67は、抜き出し方向側と押し込み方向側の2つの台形金具68a,68bがねじ部材を介して挿入方向に組み付けられて構成したものである。どちらの台形金具68a,68bも、連通した1組の連通溝8および係合溝9の内部の一方の係合溝の底面12から他方の係合溝の底面12までの間の距離(2Do+2Di)とほぼ同じ高さで、連通溝8の開口幅Woとほぼ同じ幅に形成された連結部72a,72bを有している。これら連結部72a,72bは互いに平行な傾斜面69a,69bで対向する配置となっている。
【0085】
押し込み方向側の台形金具68bは、図中下方向の係合溝9に挿入可能な係合片10を一体に有しており、抜き出し方向側の台形金具68aは、図中上方向の係合溝9に挿入可能な係合片10を一体に有している。これにより2つの係合片10はそれぞれの締結面10cが互いに長手方向にずれて対向しあう配置となっている。2つの台形金具68a,68bがお互いに対向し合う傾斜面69a,69bは、それぞれ係合片10を有している側の外面18と鈍角を成す角度で形成されている。
【0086】
2つの台形金具68a,68bが互いに傾斜面69a,69bを対向させて直列に配置した状態で、抜き出し方向側の台形金具68aの係合片10を有している高さ位置に、傾斜分割金具67の挿入方向全長を貫通する孔が形成されている。抜き出し方向側の台形金具68aの孔はねじ山が形成されていない単なる通過孔70であり、押し出し方向側の台形金具68bの孔はねじ山が形成されているねじ孔71である。抜き出し方向側の台形金具68aの抜き出し方向側の端面からボルトねじ63が挿入され、ボルトねじのヘッド64が抜き出し方向側の端面に係合するとともに、ボルトねじ63のねじ部が押し出し方向側の台形金具68bのねじ孔62にねじ結合することにより2つの台形金具68a,68bが組み付けられている。
【0087】
以上の構成となっている傾斜分割金具67は、図17に示すように向かい合って連通する1組の連通溝8と係合溝9の内部に押し込むことで全体を挿入できるようになっている。全体が挿入された状態で、ボルトねじ63を回して2つの台形金具68a,68bどうしの押しつけ力を強めた場合、図17(D)に示すように傾斜面69a,69bどうしの接触滑りにより各台形金具68a,68bには図中の上方向または下方向の互いに反対方向に向かう押しつけ分力が作用するようになる。傾斜面69a,69bが前述した角度で形成されていることから、抜き出し方向側の台形金具68aには図中の下方向に向かう押しつけ分力が作用し、押し出し方向側の台形金具68bには図中の上方向に向かう押しつけ力が作用するようになる。これにより各台形金具68a,68bの係合片10の締結面10cは互いに接近する方向に強く押しつけられ、向かい合った状態の2つの連通溝8は係合面9cを介して強く挟み込まれることになる。
【0088】
以上のようにして本変形例の連結具により締結された状態の2つのシリンダチューブ2においても、それらの表面からボルトねじのヘッド64以外何ら突出する部分のない確実な締結が可能である。
【0089】
図18(A)は連結具の第5の変形例であるH金具の全体斜視図であり、図18(B)は向かい合う1組の連通溝8および係合溝9の内部に締結状態で設置されたH金具の正面断面図である。本実施の形態のH金具73は、締結する部材および連通溝8と係合溝9の長さが各溝の幅と比較して通常より長く形成されている場合にその中間位置を締結するための中間連結具である。これらの図においては、図2に示した締結組立体と共通する部材や形状部分には同一の符号が付されている。
【0090】
図18に示すように、H金具73は、係合溝9に挿入可能な2つの係合片10がそれらの間に連結部11を挟んで図中の上下方向に対称となる配置で一体に形成されている。このような構成となっているH金具73は、向かい合って連通する1組の連通溝8および係合溝9の内部に全体を挿入できるようになっている。また図示するように、各係合片10の外面37に直交する方向でH金具73を貫通するねじ孔74が形成されており、その内部には止めねじ75が取り付けられている。なお、この中間連結具が使用される場合には係合溝の底面12には、図示するように止めねじの先端76が当接する収容溝77が形成されるのが望ましい。
【0091】
取り付ける手順としては、まず図18中下側のシリンダチューブ2bの係合溝9に、止めねじの先端76が位置する側の係合片10を係合溝9の端の開口部から挿入させ、係合溝9の長手方向中間の所定位置に位置させる。そして止めねじ75を回し入れて止めねじの先端76と係合溝の底面12とを当接させることにより、その反力で係合片10の締結面10cを係合溝9の係合面9cに押し付けてH金具73を一方のシリンダチューブ2bの連通溝8と係合溝9に固定させる。このときに、連結部11の半分と一方の係合片10が連結面5cから突出した状態となっている。締結させるもう一方のシリンダチューブ(図18(B)中の上側のシリンダチューブ2a)を連結面5cどうしで接触させ、その連通溝8と係合溝9にH金具73を挿入して長手方向にスライドすることにより中間位置の締結を行うことができる。
【0092】
以上のようにして本変形例の連結具によれば、締結される2つのシリンダチューブ2が長手方向に長い場合であっても、それら中間位置におけるずれや隙間の発生を防いで確実な締結を可能にする。
【0093】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、上記の実施の形態では、係合溝9や係合片10の断面形状が長方形に形成された場合のみしか示していなかったが、それぞれは連通溝8の開口幅Woより広い幅で形成されていればこれに限られるものではなく、たとえば図19に示すような多角形の形状や、図20に示すような半円形の形状としてもよい。また係合面9cと締結面10cが確実に面接触できるのであれば、これらは連結面5cと平行に形成されるものに限られず、たとえば図21に示すように連結面5cに傾斜するように形成されてもよい。
【0094】
またアタッチメントとしてのガイドユニットについては、締結する数を必要に応じて増減して自由に設定することができ、先端プレートもロッドの数と配置に合わせて適宜形成して設置してもよい。
【0095】
また連通溝8および係合溝8は、締結する部材の長手方向の全長にわたって一直線上に形成せずとも、途中の位置で途切れたり、途中の位置で屈曲したり、連結面5cの途中の位置で部分的に形成してもよい。
【0096】
また上記の第2〜5の変形例の各連結具は金属製の成形物である金具として構成されていたが、樹脂製の成形物としてもよい。
【0097】
また上記の実施の形態では、流体圧シリンダは圧縮空気を作動流体とする空気圧シリンダを例示しているが、本発明はこれに限られず、たとえば油圧などの液体を作動流体とするものにも適用可能である。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、流体圧シリンダとアタッチメントとを何ら突出させる部分なく締結できるため、設置スペースの省力化に適した構成であるとともに、流体圧シリンダやガイドユニット、スペーサブロックなどを容易かつ確実に相互締結できるため、1本または2本のガイド付きシリンダやリフターシリンダ、エアーチャック、倍ストロークシリンダなどのシリンダユニットを容易に組み立てることができる。また2つのシリンダチューブはお互いの相対的な配置や締結する箇所を任意かつ容易に設定、変更することができるため、任意の流体圧シリンダに任意のガイドユニットを組み合わせて容易に締結することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である流体圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図2】流体圧シリンダ間を締結させるために用いられる連結具と、それが挿入される前の連通状態となっている1組の連通溝と係合溝の拡大斜視図である。
【図3】(A)は接触する2つの締結ブロックで並列する側面どうしをI金具を介してボルト締結した構成の平面図であり、(B)はその正面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図8】テーブル付きの1本ガイドシリンダの全体斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図11】スペーサブロックの変形例の全体斜視図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図13】本発明の第9の実施の形態である空気圧シリンダユニットの全体斜視図であって、(A)は組立前の状態の全体斜視図であり、(B)は組立てた状態の全体斜視図である。
【図14】(A)は連結具の第1の変形例である傾斜止め金具の全体斜視図であり、(B)は向かい合う1組の連通溝および係合溝に傾斜止め金具を挿入した状態の正面図であり、(C)は(B)の14C−14C線に沿う挿入方向断面図である。
【図15】(A)は連結具の第2の変形例である拡大分割金具の全体斜視図であり、(B)は向かい合う1組の連通溝と係合溝の内部に設置された拡大分割金具の正面図であり、(C)は(B)の15C−15C線に沿う挿入方向断面図である。
【図16】(A)は連結具の第3の変形例である楔分割金具の全体斜視図であり、(B)は向かい合う1組の連通溝と係合溝の内部に締結状態で設置された楔分割金具の正面図であり、(C)は(D)における16C−16C線に沿う断面図であり、(D)は(B)の16D−16D線に沿う挿入方向断面図である。
【図17】(A)は連結具の第4の変形例である傾斜分割金具の全体斜視図であり、(B)は向かい合う1組の連通溝および係合溝の内部に締結状態で設置された傾斜分割金具の正面図であり、(C)は(D)における17C−17C線に沿う断面図であり、(D)は(B)の17D−17D線に沿う挿入方向断面図である。
【図18】(A)は連結具の第5の変形例であるH金具の全体斜視図であり、(B)は向かい合う1組の連通溝および係合溝の内部に締結状態で設置されたH金具の正面断面図である。
【図19】係合溝が多角形の断面形状の例の正面図である。
【図20】係合溝が半円形の断面形状の例の正面図である。
【図21】係合面が連結面と平行でない例の正面図である。
【符号の説明】
1a,1b 空気圧シリンダ(流体圧シリンダ)
2,2a,2b シリンダチューブ
3 端面
4 ピストンロッド
5 側面
5c 連結面
6 挿入連結具(連結具)
7a〜7h 先端プレート(連結部材)
8 連通溝
9 係合溝
9c 係合面
10 係合片
10c 締結面
11 連結部
12 係合溝の底面
14a〜14d ガイドユニット
15 ガイドロッド
16 ガイドブロック
17 チャックプレート
18 把持部
19 支持ロッド
20 支持ロッド穴
21 ガイドレール
22 ガイドプレート
23a,23b スライドテーブル
24 レール溝
25 スペーサブロック
26 スペーサブロックの変形例
32 傾斜止め金具(連結具)
33 結合部分
34 連結分割溝
35 傾斜面
36 ねじ孔
37 外面
38 止めねじの先端
39 止めねじ(締結部材)
40 位置決め金具
41 係止爪
42 拡大分割金具(連結具)
45 係合片分割溝
46 外側弾性変形部
47 内側弾性変形部
48 ねじ孔
49 皿頭ねじ(締結部材)
56 楔分割金具(連結具)
57 楔金具
58 挟み金具(締結部材)
59,60 傾斜面
61 通過孔
62 ねじ孔
63 ボルトねじ(締結部材)
67 傾斜分割金具(連結具)
68a,68b 台形金具
69a,69b 傾斜面
70 通過孔
71 ねじ孔
72a,72b 連結部
73 H金具(連結具)
74 ねじ孔
75 止めねじ(締結部材)
77 収容溝
101a,101b 締結ブロック
102 I金具
103 挿入係合部材
104 ねじ孔
105 ボルトねじ
106 ボルトねじのヘッド
Wo 開口幅
Do 開口深さ
Wi 内部幅
Di 内部深さ
Wc 連結幅
Hc 連結高さ
Wf 係合幅
Hf 係合高さ
Wr レール幅
Hr レール高さ

Claims (9)

  1. 流体圧により被駆動物を直線方向に駆動する流体圧シリンダユニットであって、
    連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成され、かつピストンロッドが設けられたピストンを軸方向に往復動自在に収容するシリンダチューブと、
    前記連結面に接触する連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成されたアタッチメントと、
    前記シリンダチューブの前記係合面に接触する締結面が長手方向に形成されて前記シリンダチューブの前記係合溝内に長手方向に挿入される第1係合片、前記アタッチメントの前記係合面に接触する締結面が長手方向に形成されて前記アタッチメントの前記係合溝内に長手方向に挿入される第2係合片、およびこれらの係合片の幅よりも狭い幅を有してそれぞれの前記係合片を基端部で連結する連結部を備える連結具と、
    前記連結具に設けられ、前記連結具が前記シリンダチューブと前記アタッチメントに埋め込まれた状態のもとで、それぞれの前記締結面がそれぞれの前記係合面を互いに接近させる方向に前記係合片の先端部を弾性変形させる締結部材とを有し、
    前記シリンダチューブと前記アタッチメントをそれぞれの前記連通溝を対向させてそれぞれの前記連結面で接触させた状態のもとで、前記連結具の前記締結面をそれぞれの前記係合面に互いに接近させるように押し付けることにより前記シリンダチューブと前記アタッチメントとを連結することを特徴とする空気圧シリンダユニット。
  2. 流体圧により被駆動物を直線方向に駆動する流体圧シリンダユニットであって、
    連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成され、かつピストンロッドが設けられたピストンを軸方向に往復動自在に収容するシリンダチューブと、
    前記連結面に接触する連結面に沿って長手方向に伸びて開口する連通溝および前記連結面に沿って伸びる係合面を備えて前記連通溝に連なり当該連通溝よりも幅の大きい係合溝が形成されたアタッチメントと、
    前記シリンダチューブの前記係合面に接触する締結面が長手方向に形成されるとともに先端に傾斜面が形成され、前記アタッチメントの前記係合溝内に前記連通溝を介して入り込む第1の連結部が一体に設けられた第1の係合片と、前記アタッチメントの前記係合面に接触する締結面が前記第1の係合片の前記締結面に対して長手方向にずれて対向し合うとともに先端に前記傾斜面に当接する傾斜面が形成され、前記シリンダチューブの前記係合溝内に前記連通溝を介して入り込む第2の連結部が一体に設けられた第2の係合片とを有する連結具と、
    一方の前記係合片に形成されたねじ孔にねじ結合し、他方の前記係合片に前記ねじ孔よりも大径に形成された通過孔を貫通し、それぞれの前記締結面がそれぞれの前記係合面を互いに接近させる方向に前記係合片を前記傾斜面に沿って移動させるねじ部材とを有し、
    前記シリンダチューブと前記アタッチメントをそれぞれの前記連通溝を対向させてそれぞれの前記連結面で接触させた状態のもとで、前記連結具の前記締結面をそれぞれの前記係合面に互いに接近させるように押し付けることにより前記シリンダチューブと前記アタッチメントとを連結することを特徴とする空気圧シリンダユニット。
  3. 請求項1または2記載の流体圧シリンダユニットにおいて、前記シリンダチューブの横断面が四角形であり、相互に隣り合う外周面をそれぞれ前記連通溝が形成された連結面としたことを特徴とする流体圧シリンダユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体圧シリンダユニットにおいて、前記アタッチメントを前記シリンダチューブと同様のシリンダチューブとしたことを特徴とする流体圧シリンダユニット。
  5. 請求項4記載の流体圧シリンダユニットにおいて、前記シリンダチューブのピストンロッドと前記アタッチメントのピストンロッドとを連結部材により連結することを特徴とする流体圧シリンダユニット。
  6. 請求項4記載の流体圧シリンダユニットにおいて、2つの前記シリンダチューブをそれぞれのピストンロッドを逆向きとして連結し、それぞれのピストンロッドにチャック部材を取り付けたことを特徴とする流体圧シリンダユニット。
  7. 請求項4記載の流体圧シリンダユニットにおいて、それぞれの前記シリンダチューブにガイドレールを取り付け、それぞれの前記ガイドレールに沿って摺動する摺動体に取り付けられたスライドテーブルをそれぞれの前記ピストンロッドに連結したことを特徴とする流体圧シリンダユニット。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体圧シリンダユニットにおいて、前記アタッチメントをガイドロッドを軸方向に往復動自在に収容するガイドブロックとし、前記ガイドロッドと前記ピストンロッドとを連結部材により連結することを特徴とする流体圧シリンダユニット。
  9. 請求項8記載の流体圧シリンダユニットにおいて、前記シリンダチューブと前記アタッチメントをそれぞれ複数個連結することを特徴とする流体圧シリンダユニット。
JP2003018984A 2003-01-28 2003-01-28 流体圧シリンダユニット Expired - Fee Related JP4308538B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003018984A JP4308538B2 (ja) 2003-01-28 2003-01-28 流体圧シリンダユニット
EP03815606A EP1589235B1 (en) 2003-01-28 2003-08-29 Fastened assembly body, connector, and hydraulic cylinder unit
PCT/JP2003/011119 WO2004067972A1 (ja) 2003-01-28 2003-08-29 締結組立体、連結具および流体圧シリンダユニット
US10/543,457 US7444922B2 (en) 2003-01-28 2003-08-29 Fastening assembly, fastener, and fluid pressure cylinder unit
DE60335031T DE60335031D1 (de) 2003-01-28 2003-08-29 Befestigter anordnungskörper, verbinder und hydraulikzylindereinheit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003018984A JP4308538B2 (ja) 2003-01-28 2003-01-28 流体圧シリンダユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004232662A JP2004232662A (ja) 2004-08-19
JP4308538B2 true JP4308538B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=32948981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003018984A Expired - Fee Related JP4308538B2 (ja) 2003-01-28 2003-01-28 流体圧シリンダユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4308538B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163256A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Sus Corp 機器位置決め装置と機器位置決め装置用回転機構
JP4865502B2 (ja) * 2006-10-24 2012-02-01 株式会社日立ハイテクインスツルメンツ 基板搬送装置
JP4992151B2 (ja) * 2006-11-30 2012-08-08 Smc株式会社 リニアアクチュエータ
JP5664843B2 (ja) * 2010-04-07 2015-02-04 Smc株式会社 リニアアクチュエータ
JP2017036802A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 株式会社アイエイアイ アクチュエータ,その固定装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004232662A (ja) 2004-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7444922B2 (en) Fastening assembly, fastener, and fluid pressure cylinder unit
US6435755B1 (en) Joint mechanism for structural members
CN101848805A (zh) 具有滑动件接收装置的楔驱动器
CN1261284C (zh) 平行夹持器
JP3232501U (ja) クランプ式スライダー
CN101322994B (zh) 夹紧梁
EP3064321A1 (en) Oblique fastening apparatus
JP4308538B2 (ja) 流体圧シリンダユニット
CN1454126A (zh) 压力机穿孔头部单元
CN109759873B (zh) 一种液压台钳
KR102645925B1 (ko) 연결 장치
US9352451B1 (en) Workholding apparatus
US6832755B2 (en) Clamping element
CN1911593A (zh) 液压碟簧式台夹钳
CN212190858U (zh) 一种锁紧机构及包含其的折弯模具快速夹紧***
CN210790129U (zh) 楔块式同步夹具
CN211615319U (zh) 夹持装置
EP1728593B1 (en) Pneumatic vice with incorporated control and safety device
JP2607486Y2 (ja) 流体圧シリンダ
CN113529980A (zh) 一种连接稳定的预制墙体
CN220592306U (zh) 一种射台后板用工装夹具
KR102006082B1 (ko) 철도차량 커플러 토크 작업용 지그
JPH07156032A (ja) クランプ装置
CN217413757U (zh) 一种缸盖保持架夹具
CN221160104U (zh) 一种气动压紧机构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees