JP4307765B2 - 成形体の取り出し補助装置および取り出しシステム - Google Patents

成形体の取り出し補助装置および取り出しシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形装置などの成形装置から取り出された成形体を他の機器(搬送装置など)に受け渡す成形体の取り出し補助装置、および、成形装置から成形体を取り出す成形体の取り出しシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂レンズなどを成形する射出成形装置には、成形体を取り出す取り出し装置が設けられている。取り出し装置は、成形体を射出成形装置から取り出したのち、射出成形装置に隣接して設けられた搬送テーブルなどに載置するようになっている。
【0003】
図9ないし図12は、射出成形装置から成形体を取り出して搬送テーブルに載置する作業を表すものである。図9に示したように、射出成形装置は、樹脂材料に形状を付与するための固定金型102および可動金型104と、これらを開閉するための固定定盤103および可動定盤105とを有している。可動定盤105は、図示しないシリンダによって、固定定盤103に対して接近および離間する方向に移動するようになっている。なお、ここでは、可動定盤105の移動方向は水平方向であるものとする。
【0004】
固定金型102と可動金型104との間には空隙101が形成されており、この空隙101には、固定金型102に設けられた図示しない注入部から、図中矢印Iで示したように、溶融した樹脂材料が流し込まれる。この空隙101は、溶融材料の流路であるスプル(sproue)107と、このスプル107から供給された溶融材料を放射状に分流させるランナ(runner)108と、このランナ108の先端に形成されたキャビティ(cavity)109とからなっている。
【0005】
成形が完了すると、図10に示したように可動定盤105が移動して、可動金型104と固定金型102との間を開成する。このとき、成形体は、可動金型104の表面に付着した状態となる。これは、可動金型104の方が、溶融材料の注入部が設けられた固定金型102よりも早く温度が低下するからである。なお、成形体において、図9に示したスプル107およびランナ108にそれぞれ対応する部分は、スプル部Sおよびランナ部Rとする。また、成形体において、図9に示したキャビティ109に対応する部分は、製品(樹脂レンズ)となる部分であるため、レンズ部Lとする。
【0006】
図11に示したように、成形体の取り出し装置は、成形体のランナ部Rを把持するチャック板110と、このチャック板110を移動させる駆動機構(図示せず)とを備えている。チャック板110は、可動金型104に付着した成形体を把持したのち、可動金型104から離間する方向に移動し、これにより、成形体が可動金型104から離間する。そののち、チャック板110は、可動金型104と固定金型102(図11では省略)との間から退避し、その板面が水平になるように向きを変える。さらに、チャック板110は、図中矢印Aで示したように搬送テーブル111の上方に水平移動したのち、図中矢印Bで示したように搬送テーブル111上に下降し、成形体を搬送テーブル111に載置する。
【0007】
ここで、図10に示したように、固定金型102および可動金型104の間の空隙部101において、レンズ部Lの凸曲面に対応する面は、固定金型102に形成されるのが一般的である。従って、成形体のレンズ部Lの凸曲面は、スプル部Sの突出方向と同じ方向に向かって凸となる。このような場合には、成形体が搬送テーブル111上に載置される際、図11に示したように、レンズ部Lの凸曲面が搬送テーブル111と反対の側を向くことになるため、レンズ部Lの変形などが生じる心配はない。
【0008】
これに対し、レンズ部Lの凸曲面に対応する面が可動金型104に形成されている場合には、図12に示したように、成形品のレンズ部Lの凸曲面は、スプル部Sの突出方向と反対の方向に向かって凸となる。従って、成形体を搬送テーブル111上に載置する際には、レンズ部Lの凸曲面が搬送テーブル111側を向くことになるため、そのまま搬送テーブル111上に載置したのでは、レンズ部Lの凸曲面が変形するおそれがある。そのため、搬送テーブル111には、レンズ部Lの凸曲面を収容するための凹部112が形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、搬送テーブル111に成形体のレンズ部Lの凸曲面を収容する凹部112を設けるようにしても、成形体の温度低下に伴う寸法収縮によってレンズ部Lの凸曲面が凹部112の周辺に接触し、損傷を受ける恐れがある。また、成形体を切断する工程においてレンズ部Lが動いてしまう可能性もあり、その際に、レンズ部Lの凸曲面が凹部112の周辺に接触して損傷を受ける恐れがある。
【0010】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、成形体の製品対応部分の損傷を防止できる成形体の取り出し補助装置または取り出しシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による成形体の取り出し補助装置は、成形体を成形する成形装置とともに用いられ、成形装置から取り出された成形体を受け取って所定の機器に載置する取り出し補助装置であって、成形体を保持する保持手段と、この保持手段を、成形体を保持したまま反転させる反転手段とを備えたことを特徴とするものである。また、成形体が、レンズとしての凸曲面を有する製品対応部分を有しており、保持手段が、成形体を、その製品対応部分の凸曲面が前記所定の機器とは反対側を向くように、前記所定の機器に載置するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による成形体の取り出しシステムは、成形体を成形する成形装置とともに用いられる成形体の取り出しシステムであって、成形装置から成形体を取り出す成形体の取り出し装置と、取り出し装置から成形体を受け取って所定の機器に載置する成形体の取り出し補助装置とを有するともに、この成形体の取り出し補助装置は、成形体を保持する保持手段と、この保持手段を成形体を保持したまま反転させる反転手段とを備えることを特徴とするものである。また、成形体が、レンズとしての凸曲面を有する製品対応部分を有しており、保持手段が、成形体を、その製品対応部分の凸曲面が前記所定の機器とは反対側を向くように、前記所定の機器に載置するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
本発明による成形体の取り出し補助装置または取り出しシステムでは、成形装置から取り出された成形体は、保持手段によって保持される。保持手段は、成形体を保持したまま反転し、そののち、成形体を所定の機器に載置する。
【0014】
なお、成形装置は、成形体を成形する固定型および可動型を備えており、可動型に、製品対応部分の凸曲面を形成する部位が形成されていることが好ましい。さらに、成形体は、一方向に延出する基幹部分と、この基幹部分の延出方向一端から放射状に延出する複数の腕状部分と、各腕状部分の先端に形成された製品対応部分とを有しており、保持手段は、成形体の腕状部分を把持することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る成形体の取り出し補助装置と共に用いられる射出成形装置1の基本構成を表す図である。射出成形装置1は、基台10上に、熱可塑性樹脂などの成形材料を可塑化し流動化する射出部11と、成形材料が注入される固定金型12および可動金型14と、この固定金型12および可動金型14をそれぞれ保持する固定定盤13および可動定盤15とを備えている。可動定盤15は、基台10上に設けられたシリンダ16によって固定定盤13に対して接近および離間する方向に移動されるようになっており、これにより固定金型12および可動金型14の開閉を行うようになっている。
【0016】
ここでは、可動定盤15の移動する方向(すなわち、図1における左右方向)をX方向と定義し、基台10の表面に直交する方向(すなわち、図1における上下方向)をZ方向と定義する。また、X方向およびZ方向の両方に直交する方向(紙面に対して直交する方向)をY方向と定義する。
【0017】
固定金型12および可動金型14の接合部には、溶融材料を流し込んで一定の形状を与えるための空隙が形成されている。この空隙は、射出部11から溶融材料を流し込む流路であるスプル17と、このスプル17から供給された溶融材料を放射状に分流させるランナ18と、このランナ18の先端に形成されたキャビティ19とを有している。本実施の形態では、8個のレンズを成形するよう、8個のキャビティ19が設けられているものとする。
【0018】
固定金型12および可動金型14により成形された成形体W(図3)は、上述したスプル17に対応する基幹部分であるスプル部Sと、ランナ18に対応する腕状部分であるランナ部Rと、キャビティ19に対応する製品対応部分であるレンズ部Lとを有している。本実施の形態では、成形体Wは、4本のランナ部Rと、8個のレンズ部Lとを有しているものとする。
【0019】
図2は、射出成形装置1の周辺装置の構成を表すものであり、本実施の形態に係る成形体の取り出し補助装置を含む斜視図である。射出成形装置1の周囲には、射出成形装置1から成形体Wを取り出す取り出し装置2と、この取り出し装置2により取り出された成形体Wの受け渡しを行う取り出し補助装置3とを備えている。ここで、取り出し補助装置3は、本発明における「成形体の取り出し補助装置」の一具体例に対応する。また、取り出し装置2と取り出し補助装置3とを合わせたものは、本発明における「成形体の取り出しシステム」の一具体例に対応する。
【0020】
取り出し装置2は、成形体Wを把持するチャック板21と、このチャック板21をZ方向に移動させるZ方向スライド軸22とを有している。このZ方向スライド軸22は、X方向に延びるX方向シャフト24に沿って摺動するX方向スライドキャリア23に取り付けられている。X方向シャフト24は、さらに、Y方向に延びるY方向シャフト26に沿って摺動するY方向スライドキャリア25に取り付けられている。これらZ方向スライド軸22、X方向スライドキャリア23およびY方向スライドキャリア25は、それぞれ図示しないアクチュエータによって駆動され、これにより、チャック板21がX方向、Y方向およびZ方向の3方向に移動するようになっている。
【0021】
図3は、取り出し装置2のチャック板21を拡大して示す図である。チャック板21は、2枚の板状部材である第1プレート201および第2プレート202を備えて構成されている。第2プレート202の上端は、上述したZ方向スライド軸22(図2)の下端に揺動可能に設けられた揺動板208に取り付けられている。これにより、チャック板21は、可動金型14に対向する鉛直状態(図3では実線で示した状態)と、図3に一点鎖線で示した水平状態との間で揺動可能となっている。なお、鉛直状態では、第1プレート21が可動金型14側に位置し、第2プレート22が固定金型12側に位置するようになっている。第1プレート201は、図示しない弾性部材を介して第2プレート202に取り付けられており、第2プレート202に対して接近および離間する方向に所定量移動できるようになっている。
【0022】
チャック板21は、第1プレート21および第2プレート22のほぼ中央部に形成された、成形体Wのスプル部Sを挿通させる挿通孔206を有している。チャック板21は、さらに、成形体Wのランナ部Rを把持するチャック爪200を有している。チャック爪200は、第1プレート201に形成された開口部205を通じて可動金型14側に突出しており、図示しないアクチュエータにより駆動され、成形体Wにおける例えば2本のランナ部Rを把持するようになっている。
【0023】
図2に示したように、射出成形装置1に対しY方向に隣接して、取り出し補助装置3および搬送テーブル5が設けられている。取り出し補助装置3は、取り出し装置2から成形体Wを受け取ると共に、その成形体Wを搬送テーブル5に載置するものである。また、搬送テーブル5は、図示しない移動機構によって水平移動し、成形体Wを後工程の装置(例えば切断装置)に搬送するものである。
【0024】
図4は、取り出し補助装置3の基本構成を表す側面図である。この取り出し補助装置3は、Z方向に延びる支柱30と、この支柱30の長手方向に沿って延びる案内レール31と、この案内レール31に沿ってZ方向に移動可能に構成された昇降体32とを備えている。さらに、この昇降体32には、回転シリンダ34が取り付けられており、回転シリンダ34の出力軸35には、成形体Wを把持するホルダ36が取り付けられている。ホルダ36は、本発明における「保持手段」の一具体例に対応する。また、回転シリンダ34は、本発明における「反転手段」の一具体例に対応する。なお、図4には、昇降体32がその移動範囲のほぼ上端である「第1位置」にある状態と、移動範囲のほぼ下端である「第2位置」にある状態とを合わせて示している。
【0025】
5は、取り出し補助装置3の要部の構成を表す斜視図である。取り出し補助装置3のホルダ36は、例えば四角形の支持板37を有しており、この支持板37の一方の面(図中上側の面)には、成形体Wの2つのランナ部Rを把持する2つの把持部40が設けられている。各把持部40は、一対の把持爪41と、この把持爪41を駆動するアクチュエータ42とを備えている。2つの把持部40は、取り出し装置2のチャック板21によりチャックされるランナ部Rと異なる2本のランナ部をそれぞれ把持するよう配置されている。また、支持板37の載置面のほぼ中央部には、成形体WのスプルSの下面に当接する当接部材38が形成されている。
【0026】
図4に示したように、この取り出し補助装置3では、昇降体32が第1位置にあるときに、ホルダ36が取り出し装置2から成形体Wを受け取る。さらに、昇降体32が第1位置から第2位置に移動し、その間に、回転シリンダ34が作動してホルダ36が180°反転する。さらに、昇降体32が移動範囲の第2位置に達すると、ホルダ36が成形体Wを解放して、搬送テーブル5に載置するようになっている。
【0027】
搬送テーブル5には、成形体Wのスプル部Sを挿通させる挿通孔51と、レンズ部Lを吸着保持するの吸着孔52とを有している。この吸着孔52は、図示しない真空吸着装置に接続されており、成形体Wのレンズ部Lを真空吸着により保持できるようになっている。また、図6に拡大して示したように、成形体Wのレンズ部Lの凸曲面と反対側の面は、僅かに凹曲面が形成されており、その凹曲面の周縁部で搬送テーブル5に接するようになっている。
【0028】
次に、このように構成された取り出し補助装置3の動作について、射出成形装置1および搬送テーブル5の動作と合わせて説明する。図7ないし図8は、射出成形装置1から成形体Wを取り出す動作を説明するための図である。図7に示したように、射出成形装置1では、固定金型12と可動金型14の間に溶融材料が流し込まれて成形が行われたのち、可動定盤15が移動して、可動金型14が可動金型14から離間する。このとき、成形体Wは、可動金型14の表面に付着した状態にある。
【0029】
次に、取り出し装置2のZ方向スライド軸22が下方に移動して、チャック板21を固定金型12と可動金型14との間に位置させる。さらに、Xスライド体23がX方向シャフト24に沿ってX方向に適宜移動して、チャック板21の2つのチャック板21が、成形体Wの2本のランナ部Rをそれぞれ把持する。さらに、可動定盤15に設けられた図示しない突き出し機構が、成形体Wを可動金型14から突き出す。これにより、成形体Wは、可動金型14から離間してチャック板21に保持される。
【0030】
続いて、図8に示したように、Z方向スライド軸22が上昇して、チャック板21を固定金型12と可動金型14との間から上方に退避させ、次いで、チャック板21が90度揺動し、チャック板21の板面を水平にする。そののち、Y方向スライドキャリア25が作動して、図4に示した取り出し補助装置3上に移動する。
【0031】
このとき、図4に示したように、取り出し補助装置3の昇降体32は、第1位置(すなわち、成形体Wを受け取る位置)にある。これにより、取り出し装置2のチャック板21と、取り出し補助装置3のホルダ36とが対向する。そののち、取り出し補助装置3の把持部40(図5)が作動して、成形体Wのランナ部Rを把持する。このとき、把持部40は、チャック板21がチャックしている2本のランナ部と異なる2本のランナ部を把持する。次いで、取り出し装置2のチャック板21による成形体Wのチャックを解除する。取り出し装置2のチャック板21は、成形体Wのチャックを解除したのち、射出成形装置1上のもとの位置に移動する。
【0032】
ホルダ36が成形体Wのランナ部Rを保持したのち、昇降体32が下降を開始する。昇降体32の下降中、回転シリンダ34が作動し、ホルダ36を180°回転させる。これにより、ホルダ36に保持された成形体Wは、スプル部Sを下に向けた状態になる。ホルダ36が第2位置に達すると、成形体Wが搬送テーブル5に載置される。そののち、図示しない真空吸着装置が作動して、吸着孔52を介してレンズ部Lの真空吸着を行う。これにより、成形体Wは、搬送テーブル5上で保持される。
【0033】
成形体Wが搬送テーブル5により保持されたのち、取り出し補助装置3のホルダ36は、把持部40によるランナ部Rの把持を解除する。そののち、取り出し補助装置3の昇降体32が上昇して第1位置に戻る。また、昇降体32が第2位置から第1位置まで戻る途中において、回転シリンダ34が作動して、ホルダ36を180°回転させ、ホルダ36の向きをもとの状態(すなわち、把持部40が上側を向いた状態)に戻す。搬送テーブル5は、図示しない下流装置(例えば切断装置)まで移動し、成形体Wの切断などの処理が行われる。
【0034】
このように、本実施の形態によれば、取り出し装置2によって取り出した成形体Wを、取り出し補助装置3において反転させながら搬送テーブル5に載置するようにしたので、成形体Wのレンズ部Lの凸曲面を搬送テーブル5に接触しないようにすることができる。従って、レンズの凸曲面となる部分が変形したり、傷が加わったりすることが防止される。また、後工程において、レンズを個別に反転させる必要がないため、組み立て作業の煩雑化を防止できる。
【0035】
さらに、取り出し補助装置3において、成形体Wのランナ部Rを把持するようにしたので、曲がりが生じやすいスプル部Sを把持する場合よりも、確実に成形体Wを保持することができる。
【0036】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、成形体Wが8つのレンズ部Lを有するようにしたが、レンズ部の数は7以下であっても9以上であってもよい。また、本実施の形態では、成形体Wのランナ部Rの数は4としたが、ランナ部Rの数は5以上であってもよいし、3以下であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項のいずれか1に記載の成形体の取り出し補助装置または請求項ないし請求項のいずれか1に記載の成形体の取り出しシステムによれば、成形体を保持した保持手段を反転させたのち、その保持手段が成形体を所定の機器に載置するようにしたので、成形体が凸曲面を有している場合でも、その凸曲面が機器に接触しないようにすることができ、凸曲面の損傷を防止することができる。
【0038】
特に、請求項に記載の成形体の取り出し補助装置または請求項に記載の成形体の取り出しシステムによれば、成形体の腕状部分を保持するようにしたので、成形体の幹状部分が変形していた場合でも、確実に成形体を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る成形体の取り出し補助装置と共に用いられる射出成形装置の基本構成を表す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る成形体の取り出し補助装置を含む、射出成形装置の周辺装置の構成を表す斜視図である。
【図3】図1に示した射出成形装置から成形体を取り出す取り出し装置の要部構成を表す斜視図である。
【図4】図2に示した取り出し補助装置の構成を表す側面図である。
【図5】図2に示した取り出し補助装置の要部を表す斜視図である。
【図6】図2に示した取り出し補助装置における吸着孔の周辺の断面構造を表す図である。
【図7】図1に示した射出成形装置から成形体を取り出す動作を説明するための図である。
【図8】図9に続く工程を説明するための図である。
【図9】従来の成形体の取り出し方法を説明するための図である。
【図10】図9に続く工程を説明するための図である。
【図11】図10に続く工程を説明するための図である。
【図12】従来の成形体の取り出し方法の他の例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…射出成形装置、2…取り出し装置、21…チャック板、3…取り出し補助装置、32…昇降体、34…回転シリンダ、36…ホルダ、50…搬送テーブル。

Claims (6)

  1. 成形体を成形する成形装置とともに用いられ、前記成形装置から取り出された前記成形体を受け取って所定の機器に載置する取り出し補助装置であって、
    前記成形体を保持する保持手段と、
    この保持手段を、前記成形体を保持したまま反転させる反転手段と
    を備え
    前記成形体は、レンズとしての凸曲面を有する製品対応部分を有しており、
    前記保持手段が、前記成形体を、その製品対応部分の凸曲面が前記所定の機器とは反対側を向くように、前記所定の機器に載置するようにした
    ことを特徴とする成形体の取り出し補助装置。
  2. 前記成形装置は、前記成形体を成形する固定型および可動型を備えており、
    前記可動型に、前記製品対応部分の前記凸曲面を形成する部位が形成されていること
    を特徴とする請求項記載の取り出し補助装置。
  3. 前記成形体は、一方向に延出する基幹部分と、この基幹部分の延出方向一端から放射状に延出する複数の腕状部分と、各腕状部分の先端に形成された製品対応部分とを有しており、
    前記保持手段は、前記成形体の前記腕状部分を把持すること
    を特徴とする請求項1記載の成形体の取り出し補助装置。
  4. 成形体を成形する成形装置とともに用いられる、成形体の取り出しシステムであって、
    前記成形装置から前記成形体を取り出す、成形体の取り出し装置と、
    前記取り出し装置から前記成形体を受け取って所定の機器に載置する、成形体の取り出し補助装置と
    を有するともに、
    前記成形体の取り出し補助装置は、前記成形体を保持する保持手段と、この保持手段を前記成形体を保持したまま反転させる反転手段とを備え
    前記成形体は、レンズとしての凸曲面を有する製品対応部分を有しており、
    前記保持手段が、前記成形体を、その製品対応部分の凸曲面が前記所定の機器とは反対側を向くように、前記所定の機器に載置するようにした
    ことを特徴とする成形体の取り出しシステム。
  5. 前記成形装置は、前記成形体を成形する固定型および可動型を備えており、
    前記可動型に、前記製品対応部分の前記凸曲面を形成する部位が形成されていること
    を特徴とする請求項記載の成形体の取り出しシステム。
  6. 前記成形体は、一方向に延出する基幹部分と、この基幹部分の延出方向一端から放射状に延出する複数の腕状部分と、各腕状部分の先端に形成された製品対応部分とを有しており、
    前記保持手段は、前記成形体の前記腕状部分を把持すること
    を特徴とする請求項記載の成形体の取り出しシステム。
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