JP4305709B2 - リコイルスタータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの始動装置として用いられるリコイルスタータに係り、特に軸線方向に移動して機関駆動軸と係合するクラッチ機構を有するリコイルスタータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のリコイルスタータには、例えばリールと一体に回転可能なヘリカルスプラインシャフトと、該シャフトにスプライン嵌合し、かつ該シャフトに沿って移動可能なドッグを備えたリコイルスタータにおいて、前記リールとスプラインシャフトを別設し、これらを連結可能に構成したものや、前記スプラインシャフトまたはドッグに、ドッグの移動位置を規制するストッパを設けたもの(特公昭63−205457号公報参照)、内燃機関のフライホイールと同軸の軸を有するハウジングと、前記じくに回転自在に装着され、フライホイールに面する斜面を有するプーリと、前記軸まわりに回転可能でかつこの軸に沿って軸線方向に移動可能に装着され、前記斜面と常に係合する要素を有する駆動プレートと、前記駆動プレートと係合して当該プレートを軸線方向に移動させながらその回転に抵抗を与える要素を有するブレーキプレートを包含し、前記プーリが回転した時前記駆動プレートが前記軸に沿って軸線方向に動いてフライホイールと係合する仕組みとなしたもの(実公平2−19588号公報参照)、ケースに回転可能に支持したリールと、該リールに機関側に向けて設けたカムと、リールと同軸上に回転かつ軸方向に移動可能に軸支したドッグと、該ドッグに機関側の係合部と係合可能な爪と、前記カムに係合可能に設けたカムフォロアとを設け、前記ドッグに係合可能でかつドッグの回動を制動可能にリールに装着したリテーナと、リールに突設され、かつリールの始動回動時にドッグと係合可能な凸部とを備え、さらにリールに前記カムとは別個のカムを設けるとともに、このカムに係合可能なもう一つのカムフォロアをドッグに設けたもの(特開平9−105371号公報参照)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来のリコイルスタータは、いずれもリールとラチェット機構との間にネジスプラインまたは傾斜面を設けて、これを案内として軸方向にラチェットを移動させる方式がとられているため、ラチェットが傾斜に沿って移動する際にエンジン側の突起やプーリに噛合すると、ネジのリード角や傾斜面の角度の作用によりエンジンを回転させる力の他に軸方向の分力が発生し、リールやケースの変形等を引起こすおそれがあった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点を解決すべくなされたもので、エンジン側とラチェットとの不正常な途中噛み合いにおいても、軸方向の分力が発生せず、リールやケースの変形等を防止することができるリコイルスタータを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るリコイルスタータは、ロープを収納するリールが回転することによりクラッチが噛み合い、エンジンを始動させるリコイルスタータであって、フライホイールと同軸上に配置されたシャフトを有するスタータケースと、前記シャフトに回転自在に装着され前記フライホイールと対向する面に突起を有するリールと、該リールに装着され前記シャフトまわりに回転できかつ軸線方向にも移動可能となし、前記突起に係合し得る係止片を有するラチェットと、前記シャフトに対して摩擦回動し前記ラチェットと係合して、ラチェットを軸線方向に移動するのを案内しながら出没させ得るラチェットガイドとを有し、ラチェットの突起がフライホイール側の突起に係合、離脱し得る機構となし、前記リールの突起と前記ラチェットの係止片とは互いに前記シャフトの軸線方向に対して平行な面で係合しているリコイルスタータにおいて、(1) 前記ラチェットのリール側に設けた斜面と、リールには前記斜面に係合する突起が設けられ、一方向回転でラチェットを軸線上でフライホイール側に押出し、他方向回転で突起が逃げ、ラチェットが軸線上で没入し得る構成となし、かつ摩擦回動するラチェットガイドの溝と、ラチェットの内側円筒部に設けた軸線に平行な突起とが係合する機構となしたことと、(2) 前記ラチェットの内側円筒部に、フライホイール側に面した斜面と、リール側に面した斜面とで構成される傾斜突起を有し、ラチェットガイドには前記傾斜突起に係合する溝を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明は、前記ラチェットをリール側に付勢するリターンスプリングを設けたことを特徴とし、さらに前記ラチェットガイドには、軸芯を横断して一方が開放されたスリ割りが設けられ、前記シャフトまたはシャフトに固定された円柱部に接触する円筒部が径方向で摩擦、回動するようにスプリングで圧着していることを好ましい態様とするものである。
【0006】
すなわち、本発明はエンジン側とラチェットとの不正常な途中噛み合いにおいても、軸方向の分力が発生せず、リールやケースの変形等を防止するため、リールとラチェットとの間のエンジンを回転させる力を伝達する係合面から斜面の部分をなくして軸線方向に対して平行な面のみとしたこと、およびこのような構造のもとで、ラチェットを軸線方向に出没させ、エンジン側との噛み合いを確実にするため、次の2つの手段を用いたことを主たる特徴とするものである。
▲1▼リールの突部とラチェットの中心円筒部の外側に設けた傾斜面との係合と、回動抵抗を有するラチェットガイドの溝と、ラチェットの中心円筒部の内側に設けた軸線に平行な突起との係合、およびリターンスプリングとの組合わせ手段。
▲2▼ラチェットの中心円筒部の内側に設けた傾斜突起と、摩擦回動するラチェットガイドの溝との係合、およびリターンスプリングとの組合わせ手段。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を添付図面について詳細に説明する。
図1は本発明に係るリコイルスタータの一実施例を示す縦断側面図、図2は図1に示すリコイルスタータのリール、ラチェットおよびラチェットガイドを示す分解斜視図、図3は同上リコイルスタータの作動状態を示す説明図で、(a)は始動前の状態を示す説明図、(b)は始動時の状態を示す説明図、図4は本発明のリコイルスタータの他の実施例を示す縦断面図、図5は図4に示すリコイルスタータのリール、ラチェットおよびラチェットガイドを示す分解斜視図、図6は同上リコイルスタータの作動状態を示す説明図で、(a)は始動前の状態を示す説明図、(b)は始動時の状態を示す説明図であり、1、21はスタータケース、2、22はリール、3、23はラチェット、4、24はラチェットガイド、5、25は締結ボルト、6、26はロープ、7、27はリコイルバネ、8、28はリターンスプリング、10、30はフライホイール、11、31は円筒体、12、32はスプリングである。
【0008】
図1、図2において、スタータケース1のほぼ中央部に内側に向いて軸方向に一体に突出してフライホイール10と同軸上に設けられたシャフト1−1にはリール2が緩挿され、リール2の外周部のロープ巻溝2−1に巻回されているロープ6の一端はケース1のロープ通穴から外部に引出され、その先端にはロープ6が引出し易いようノブ(図示せず)が取付けられている。またリール2の裏面側には軸線方向に突出する円筒部2−2が設けられ、該円筒部2−2の外周にラチェット3が軸線方向に前後動可能に外嵌され、かつリターンスプリング8を介して弾性支持されている。ケース1とリール2の間にはリール2の凹部にリコイルバネ(ゼンマイ)7が収納され、リール2をロープ6の巻取方向に付勢している。
【0009】
リール2の裏面側には図2に示すごとく、軸線方向に突出する中心部の円筒部2−2の外側に軸線方向に突設した大径円筒部2−3のフライホイール10と対向する端面に、軸線方向に突出する相対向する一対の突起2−4が設けられ、さらにこの大径円筒部2−3の内周面には径方向に突出する相対向する一対の突起2−5が設けられている。
【0010】
またラチェット3には、円筒部3−1の外周に、フライホイール10側に面して該フライホイール10の突起10−1と係合する突起部3−2aと、リール2側に面して前記リール2側の突起2−5が係合する斜面3−2bとで構成される突起3−2と、径方向に突出して前記リール2側の突起2−4が係合する係止片3−3が設けられ、さらに円筒部3−1の内周に軸線と平行な相対向する一対の平行突起3−4が設けられている。前記リール2の突起2−4と前記ラチェット3の係止片3−3とは互いに前記シャフト1−1の軸線方向に対して平行な面で係合する構造となっている。3−5はリターンスプリング8のバネ座である。
【0011】
ラチェットガイド4は、前記シャフト1−1に対して摩擦回動し前記ラチェット3と係合して、当該ラチェット3を軸線方向に移動するのを案内しながら出没させ得る機能を有するもので、外周には前記ラチェット3に設けた平行突起3−4が係合する溝4−1と、軸芯を横断して一方が開放されたスリ割り4−2が設けられ、前記シャフト1−1または該シャフトに固定された円筒体11に接触する円筒部4−3が径方向で摩擦、回動するようにスプリング12で圧着し、締結ボルト5にてシャフト1−1に締結されている。
【0012】
すなわち、上記したリコイルスタータは、フライホイール10と同軸上に設けられたシャフト1−1に回転自在に装着され前記フライホイール10と対向する面に突起2−4を有するリール2と、該リール2に装着され前記シャフト1−1まわりに回転できかつ軸線方向にも移動可能となし、前記突起2−4に係合し得る係止片3−3を有するラチェット3と、前記シャフト1−1に対して摩擦回動し前記ラチェット3と係合して、ラチェット3を軸線方向に移動するのを案内しながら出没させ得るラチェットガイド4とを有し、ラチェット3の突起3−2がフライホイール10側の突起10−1に係合、離脱し得る機構となし、前記ラチェット3のリール側に設けた斜面3−2bと、リール2に設けた突起2−5との係合作用により、一方向回転でラチェット3を軸線上でフライホイール10側に押出し、他方向回転で突起2−5が逃げ、ラチェット3が軸線上で没入し得る構成となし、かつ摩擦回動するラチェットガイド4の溝4−1と、ラチェット3の円筒部3−1に設けた軸線に平行な突起3−4とが係合する機構となしている。
【0013】
つぎに上記のように構成された本発明の動作について図3を参照して以下に説明すると、始動前は図3(a)に示すごとく、ラチェット3はリール2側すなわち後退位置に移動し当該リール2の突起2−5が、ラチェット3の突起3−2に設けられた斜面3−2bの上端部に位置し、フライホイール10の突起10−1とラチェット3の突起部3−2aとは離脱した状態にある。
【0014】
始動時には図3(b)に示すごとく、ラチェット3のリール側に設けた斜面3−2bと、リール2に設けた突起2−5との係合作用により、一方向回転でラチェット3が軸線上でフライホイール10側に押出されるので、ラチェット3のフライホイール10側に設けた突起部3−2aがフライホイール10の突起10−1に係合し、これによりフライホイール10が回転してエンジンが始動することとなる。
【0015】
エンジンが始動した後ロープ4を手放すと、リコイルバネ7の復元力によりリール2が逆転しリール2のロープ巻溝2−1にロープ6を巻込む一方、ラチェット3のリール側に設けた斜面3−2bと、リール2に設けた突起2−5とが離脱し、他方向回転でラチェット3が軸線上でリール2側に押し戻されるので、ラチェット3のフライホイール10側に設けた突起部3−2aとフライホイール10の突起10−1とが離脱し、始動前の状態に復帰する(図3a)。
【0016】
また図4、図5に示すリコイルスタータは、ラチェット23とラチェットガイド24との係合機構以外は、前記図1〜図3に示すリコイルスタータと同様の構成である。すなわち、図4、図5において、スタータケース21のほぼ中央部に内側に向いて軸方向に一体に突出してフライホイール30と同軸上に設けられたシャフト21−1にはリール22が緩挿され、リール22の外周部のロープ巻溝22−1に巻回されているロープ26の一端はケース21のロープ通穴から外部に引出され、その先端にはロープ6が引出し易いようノブ(図示せず)が取付けられている。またリール22の裏面側には軸線方向に突出する円筒部22−2が設けられ、該円筒部22−2の外周にラチェット23が軸線方向に前後動可能に外嵌され、かつリターンスプリング28を介して弾性支持されている。ケース21とリール22の間にはリール22の凹部にリコイルバネ(ゼンマイ)27が収納され、リール22をロープ26の巻取方向に付勢している。
【0017】
リール22の裏面側には前記と同様、軸線方向に突出する中心部の円筒部22−2の外側に軸線方向に突設した大径円筒部22−3のフライホイール30と対向する端面に、軸線方向に突出する相対向する一対の突起22−4が設けられている。
【0018】
ラチェット23は前記図1〜図3に示すものと異なり、その構造は図4、図5に示すごとく、円筒部23−1の外周に、フライホイール30側に面して該フライホイール30の突起30−1と係合する突起部23−2aと、径方向に突出して前記リール22側の突起22−4が係合する係止片23−3が設けられ、さらに円筒部23−1の内周に、斜面23−4a、23−4bを有する一対の傾斜突起23−4が設けられている。前記リール22の突起22−4と前記ラチェット3の係止片23−3とは互いに前記シャフト21−1の軸線方向に対して平行な面で係合する構造となっている。23−5はリターンスプリング28のバネ座である。
【0019】
ラチェットガイド24は、前記図1〜図3に示すものと同様、シャフト21−1に対して摩擦回動し前記ラチェット23と係合して、当該ラチェット23を軸線方向に移動するのを案内しながら出没させ得る機能を有するもので、外周には前記ラチェット23に設けた傾斜突起23−4が係合する溝24−1と、軸芯を横断して一方が開放されたスリ割り24−2が設けられ、前記シャフト21−1または該シャフトに固定された円筒体31に接触する円筒部24−3が径方向で摩擦、回動するようにスプリング32で圧着し、締結ボルト25にてシャフト21−1に締結されている。
【0020】
上記図4、図5に示す構成のリコイルスタータの動作について図6を参照して以下に説明すると、始動前は図6(a)に示すごとく、ラチェット23はリール22側すなわち後退位置に移動しラチェットガイド24の溝24−1がラチェット23の傾斜突起23−4の上端部に位置し、フライホイール30の突起30−1とラチェット23の突起部23−2aとは離脱した状態にある。
【0021】
始動時には図6(b)に示すごとく、リールに設けた傾斜突起23−4の斜面23−4a、23−4bと、ラチェットガイド24の溝24−1との係合作用により、一方向回転でラチェット23が軸線上でフライホイール30側に押出されるので、ラチェット23のフライホイール30側に設けた突起部23−2aがフライホイール30の突起30−1に係合し、これによりフライホイール30が回転してエンジンが始動することとなる。
【0022】
エンジンが始動した後ロープ24を手放すと、リコイルバネ27の復元力によりリール22が逆転しリール22のロープ巻溝22−1にロープ24を巻込む一方、リールに設けた傾斜突起23−4の斜面23−4a、23−4bと、ラチェットガイド24の溝24−1との係合作用により、他方向回転でラチェット23が軸線上でリール22側に押し戻されるので、図6(a)に示す始動前の状態に復帰する。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明によれば、リールとラチェットとの間のエンジンを回転させる力を伝達する係合面から斜面の部分をなくして軸線方向に対して平行な面のみとしたことにより、エンジン側とラチェットとの不正常な途中噛み合いにおいても、軸方向の分力が発生せず、リールやケースの変形等を防止することができ、さらに、リールの突部とラチェットの中心円筒部の外側に設けた傾斜面との係合と、回動抵抗を有するラチェットガイドの溝と、ラチェットの中心円筒部の内側に設けた軸線に平行な突起との係合、およびリターンスプリングとの組合わせ手段と、ラチェットの中心円筒部の内側に設けた傾斜突起と摩擦回動するラチェットガイドの溝との係合、およびリターンスプリングとの組合わせ手段を用いたことにより、ラチェットを軸線方向に出没させ、エンジン側との噛み合いを確実にすることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリコイルスタータの一実施例を示す縦断側面図である。
【図2】図1に示すリコイルスタータのリール、ラチェットおよびラチェットガイドを示す分解斜視図である。
【図3】同上リコイルスタータの作動状態を示す説明図で、(a)は始動前の状態を示す説明図、(b)は始動時の状態を示す説明図である。
【図4】本発明に係るリコイルスタータの他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】図4に示すリコイルスタータのリール、ラチェットおよびラチェットガイドを示す分解斜視図である。
【図6】同上リコイルスタータの作動状態を示す説明図で、(a)は始動前の状態を示す説明図、(b)は始動時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、21 スタータケース
2、22 リール
3、23 ラチェット
4、24 ラチェットガイド
5、25 締結ボルト
6、26 ロープ
7、27 リコイルバネ
8、28 リターンスプリング
10、30 フライホイール
11、31 円筒体
12、32 スプリング
Claims (4)
- ロープを収納するリールが回転することによりクラッチが噛み合い、エンジンを始動させるリコイルスタータであって、フライホイールと同軸上に配置されたシャフトを有するスタータケースと、前記シャフトに回転自在に装着され前記フライホイールと対向する面に突起を有するリールと、該リールに装着され前記シャフトまわりに回転できかつ軸線方向にも移動可能となし、前記突起に係合し得る係止片を有するラチェットと、前記シャフトに対して摩擦回動し前記ラチェットと係合して、ラチェットを軸線方向に移動するのを案内しながら出没させ得るラチェットガイドとを有し、ラチェットの突起がフライホイール側の突起に係合、離脱し得る機構となし、前記リールの突起と前記ラチェットの係止片とは互いに前記シャフトの軸線方向に対して平行な面で係合しているリコイルスタータにおいて、前記ラチェットのリール側に設けた斜面と、リールには前記斜面に係合する突起が設けられ、一方向回転でラチェットを軸線上でフライホイール側に押出し、他方向回転で突起が逃げ、ラチェットが軸線上で没入し得る構成となし、かつ摩擦回動するラチェットガイドの溝と、ラチェットの内側円筒部に設けた軸線に平行な突起とが係合する機構となしたことを特徴とするリコイルスタータ。
- ロープを収納するリールが回転することによりクラッチが噛み合い、エンジンを始動させるリコイルスタータであって、フライホイールと同軸上に配置されたシャフトを有するスタータケースと、前記シャフトに回転自在に装着され前記フライホイールと対向する面に突起を有するリールと、該リールに装着され前記シャフトまわりに回転できかつ軸線方向にも移動可能となし、前記突起に係合し得る係止片を有するラチェットと、前記シャフトに対して摩擦回動し前記ラチェットと係合して、ラチェットを軸線方向に移動するのを案内しながら出没させ得るラチェットガイドとを有し、ラチェットの突起がフライホイール側の突起に係合、離脱し得る機構となし、前記リールの突起と前記ラチェットの係止片とは互いに前記シャフトの軸線方向に対して平行な面で係合しているリコイルスタータにおいて、前記ラチェットの円筒部に、フライホイール側に面した斜面と、リール側に面した斜面とで構成される傾斜突起を有し、ラチェットガイドには、前記傾斜突起に係合する溝を設けたことを特徴とするリコイルスタータ。
- 前記ラチェットをリール側に付勢するリターンスプリングを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のリコイルスタータ。
- 前記ラチェットガイドには、軸芯を横断して一方が開放されたスリ割りが設けられ、前記シャフトまたは該シャフトに固定された円柱部に接触する円筒部が径方向で摩擦、回動するようにスプリングで圧着していることを特徴とする請求項1または2記載のリコイルスタータ。
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