JP4303823B2 - 車椅子兼用型エスカレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車いすでの利用が可能な車いす兼用型エスカレーターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般のエスカレータにおいては、専ら歩行可能な健常者を対象にして設計されてきたが、近年においては福祉向上気運の高まりから車いすでの利用も可能な車いす兼用型のエスカレータが提供されるようになってきている。
【0003】
エスカレータは、建屋の下階と上階との間に亘ってトラスを据え付け、このトラスに多数の踏段を無端状に連結してなる踏段列を組み込み、この踏段列を駆動装置で無端走行させ、各踏段を介して乗客を建屋の下階から上階に、あるいは上階から下階に搬送するようになっている。
【0004】
ここで、車いす兼用型のエスカレータにおいては、踏段列の中に車いすの搭載を可能にする踏段が組み込まれている。この踏段は踏段本体に対して踏板がリンク機構を介して昇降可能に支持されていて、車いすモードの設定時にこの踏段の踏板がこれと隣り合った他の一つの踏段の踏板と同じレベル位置にまで上昇し、これら互いに隣接した二つの踏板で車いすの搭載が可能な踏面領域を確保するようになっている。そして、その踏面領域内に車いすを押し進めて搭載し、例えば下階から上階にまで搬送するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のこの種のエスカレータにおいては、車いすモードの設定時に車いす搭載用の踏段の踏板がリンク機構の動作でその隣りの踏段の踏板のレベルと同じ位置に上昇してそのリンク機構により支持されるに過ぎず、このためその上昇した踏板の固定が不確実で、外部から加わる荷重で比較的容易に上下に変位してしまい、この結果、その踏板の踏面領域への車いすの乗り込みの円滑性が損なわれたり、踏段列の走行中における車いすの安定性が悪くなり、車いすの利用者に対して不安感を与えてしまう恐れがある。
【0006】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、上昇させた踏段を的確に固定してその不用意な上下変位を確実に抑えることができる車いす兼用型エスカレータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持することを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構、および踏面領域拡張機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持することを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構、および踏面領域拡張機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持し、この保持後に前記踏面領域拡張機構が動作することを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は、複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構、および踏面領域拡張機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持するものであって、前記踏板位置変換機構、踏板支持機構、踏面領域拡張機構が互いに独立して動作することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1にはエスカレータの全体の構成を示してあり、1は建屋の下階と上階との間に傾斜して据え付けられたトラスで、このトラス1の下階側の端部および上階d側の端部がそれぞれ乗降口2,3となっていて、これら乗降口2,3にそれぞれ乗降板2a,3aが設けられている。
【0013】
トラス1内には無端状をなすガイドレール4が設けられ、このガイドレール4により循環路5が構成され、この循環路5に複数の踏段6をチエーン(図示せず)を介して無端状に連結してなる踏段列7が組み込まれ、この踏段列7が電動機8による駆動でガイドレール4に沿って建屋の下階から上階に向う上り方向、あるいは上階から下階に向う下り方向に順次走行して乗客を搬送するようになっている。
【0014】
循環路5は乗降口2,3の近くの区間部分が水平部10,11で、これら水平部10,11の間の区間が傾斜部12となっていて、踏段列7の踏段6が水平部10,11の区間を走行するときにはその隣り合う複数の踏段6が水平に並び、傾斜部12の区間を走行するときに互いに所定の段差を形成して走行するようになっている。
【0015】
踏段6は踏段本体15と、この踏段本体15の下部に設けられた前輪16および後輪17と、踏段本体15の上部に水平に設けられた踏板18とを備えている。そして図2に示すように、踏段列7の中に組み込まれた一つの踏段が車いす搭載用の第1の踏段6aで、この第1の踏段6aの上り側前方に隣接して配置した踏段が車いす搭載用の第2の踏段6bとなっている。
【0016】
車いす搭載用の第1の踏段6aの踏段本体15内には踏板位置変換機構としてパンタグラフ式のクロスリンク機構20が設けられている。そして第1の踏段6aにおいては、踏板18が踏段本体15と別個に構成され、この踏板18が前記クロスリンク機構20により水平に支持されている。
【0017】
前記クロスリンク機構20は踏段本体15内に設けられた電動機等の駆動源(図示せず)により駆動され、この駆動で前記踏板18が上下に昇降するようになっている。
【0018】
第1の踏段6aにおける踏板18の上には踏面領域拡張機構として拡張用踏板21が設けられ、この拡張用踏板は踏段6aの踏板18の後端部にヒンジ機構22を介して回動自在に枢着され、通常時には踏板18の上に重なるように支持されている。
【0019】
そして踏段6aの踏板18の下部には拡張用踏板21の駆動機構としてのリンクレバー機構23およびこのリンクレバー機構23を駆動する電動機等の駆動源(図示せず)が設けられ、前記リンクレバー機構23により拡張用踏板21が駆動されたときに、この拡張用踏板21がヒンジ機構22を支点に上方から後方に回動して踏板18の後方側に水平に展開するようになっている。
【0020】
また、拡張用踏板21の前端縁部には車止め部材24がヒンジ機構25を介して回動自在に枢着され、この車止め部材24を駆動する駆動源(図示せず)が踏段6aの踏板18の下部に設けられている。
【0021】
車止め部材24は、拡張用踏板21が踏板18の上に重なって配置しているときには、この姿勢の踏板18の上面と面一を保つように配置し、拡張用踏板21が踏板18の後方側に展開したときに、前記駆動源による駆動でヒンジ機構25を支点に回動して拡張用踏板21の上面の上方側に立ち上がるようになっている。
【0022】
一方、車いす搭載用の第2の踏段6bにおける踏段本体15内には、踏段支持機構を構成する支持体30が設けられている。この支持体30は踏段6aの前後方向に長い棒状をなし、側面には複数のローラ31が設けられ、これらローラ31を介して支持レール32の上に水平にかつ踏段6bの前後方向に対して進退可能に支持されている。
【0023】
そして踏段6bの踏段本体15内に前記支持体30を駆動する駆動機構33が設けられ、この駆動機構33による駆動で支持体30が踏段6bの後面から第1の踏段6aの配置側に突出し、またその突出した支持体30が踏段6b内に後退して納まるようになっている。
【0024】
また、踏段列7が走行する循環路5には、各乗降口2,3に対応する部分においてそれぞれ第1のスイッチ機構35と第2のスイッチ機構36とが設けられている。
【0025】
通常運転モードの設定時には、電動機8による駆動で踏段列7の各踏段6,6a,6bがガイドレール4に沿って一定の速度で無端走行する。そして各踏段6,6a,6bがガイドレール4の水平部10,11の区間の上部側を走行するときにはその踏段6,6a,6bが同一のレベルの高さに並んで水平に走行し、各踏段6,6a,6bが傾斜部12に移行したときにその隣り合った各踏段6,6a,6b間に所定の段差が形成される。
【0026】
そして上り運転のときに、係員により通常運転モードから車いすモードにその設定が切り換えられると、車いす搭載用の第1の踏段6aおよび第2の踏段6bが図2(a)〜図6(n)に示す工程で動作する。
【0027】
まず、図2(a)に示すように、先行する車いす搭載用の第2の踏段6bおよびその後続の第1の踏段6aが下階側の水平部10の区間に達し、第2の踏段6bが第1のスイッチ機構35に接触して通過すると、これがそのスイッチ機構35により検出され、この検出に基づいて踏段列7の速度が減速され、低速で走行するように制御される。
【0028】
そして先行および後続の踏段6b,6aがさらに進み、図2(b)に示すように、後続の踏段6aが乗降口2のやや先方の傾斜部12の位置に達すると、この踏段6aが第2のスイッチ機構36に接触し、この接触で踏段列7の走行が停止するように制御される。なお、通常運転モードのときには第1および第2のスイッチ機構35,36の機能は解除されている。
【0029】
踏段列7が停止したときには、第1の踏段6aはガイドレール4の水平部10に、第2の踏段6bは傾斜部12に配置しており、したがって第1の踏段6aと第2の踏段6bとの間には所定の段差が生じている。
【0030】
そしてこの状態のもとで、第1の踏段6aのクロスリンク機構20が駆動され、この駆動で図2(c)に示すように、第1の踏段6aの踏板18が第2の踏段6bの踏板18より高いレベルの位置まで上昇する。
【0031】
次に、第2の踏段6bの駆動機構32が駆動され、この駆動で図3(d)に示すように、支持体30が第1の踏段6aの配置側に突出してこの第1の踏段6aの踏板18の下方の位置に配置する。
【0032】
この後、図3(e)に示すように、第1の踏段6aのクロスリンク機構20による駆動で第1の踏段6aの踏板18が下降し、この踏板18が前記支持体30により第2の踏段6bの踏板18と同じレベルの位置に支持される。
【0033】
次に、図3(f)に示すように、第1の踏段6aの拡張用踏板21がリンクレバー機構23の駆動でヒンジ機構22を支点に回動して第1の踏段6aの後方側に展開し、第1の踏段6aの踏板18と同じレベルを保ち、かつ乗降口2に設けられている乗降板2aの縁部の上に重なって配置するように水平に支持される。
【0034】
このような動作で第2の踏段6bの踏板18と、第1の踏段6bの踏板18と、拡張用踏板21とが同じレベルの平面上に連なって並び、これら踏板18,21により車いすの搭載が可能な面積の広い余裕のある車いす搭載領域Sが確保される。
【0035】
したがって、この状態のもとで、係員が車いすを乗降口2から前記搭載領域Sに押し進めて搭載する。そしてこの搭載後に係員が所定の操作ボタンを操作すると、図4(g)に示すように、拡張用踏板21の縁部に設けられている車止め部材24が駆動され、ヒンジ機構25を支点に上方に回動して起立し、車いすの脱落防止が図られる。
【0036】
この後、係員がさらに他の操作ボタンを操作すると、エスカレータの運転が再開され、踏段列7の各踏段6,6a,6bがガイドレール4に沿って走行し、車いすが図1に示すように、上階の乗降口3に向って搬送される。
【0037】
そして車いすを搭載した踏段6b,6aが図4(h)に示すように、上階の乗降口3に近づいてその乗降口3の近傍のガイドレール4に設けられている第1のスイッチ機構35に第1の踏段6aが接触すると、踏段列7の速度が減速し、さらに図4(i)に示すように、第1の踏段6aが第2のスイッチ機構36に接触すると、踏段列7の走行が停止し、第2の踏段6bの踏板18の前方側の縁部が乗降口3の乗降板3bに接続する。
【0038】
そして踏段列7の停止後に車いすを乗降口3におろし、この後、係員が操作ボタンを操作すると、まず図5(j)に示すように、車止め部材24がヒンジ機構25を支点に下方に回動して当初の位置に戻るとともに、図5(k)に示すように、拡張用踏板21がヒンジ機構22を支点に上方から前方に向って回動して第1の踏段6aの踏板18の上に重なる。
【0039】
次に、図5(l)に示すように、第1の踏段6aの踏板18がクロスリンク機構20による駆動で第2の踏段6bの踏板18より上方のレベルの位置まで上昇し、この後、図6(m)に示すように、第2の踏段6bの支持体30が上昇した前記踏板18の下方の位置から駆動機構32による駆動で第2の踏段6bの踏段本体15内に没入して当初の位置に収納される。
【0040】
次に、図6(n)に示すように、第1の踏段6aの踏板18がクロスリンク機構20による駆動で当初の通常のレベルの位置まで下降し、これにより第1および第2の踏段6a,6bが当初の通常時の状態に戻り、この後、通常運転モードの設定に自動的に切り替わってエスカレータの運転が再開される。
【0041】
なお、以上の説明はエスカレータの上り運転の場合であるが、下り運転の場合は第1の踏段6aの踏板18、拡張用踏板21、車止め部材24および第2の踏段6bの支持体30が前記と逆の工程で動作し、この動作で車いすの搭載を可能にしてその車いすを上階から下階に搬送することが可能となる。
【0042】
このように本実施形態においては、車いすモードの設定時に、第1の踏段6aの踏板18がその上り側前方に隣接する第2の踏段6bの踏段18と同じレベルの位置にその第2の踏段6bから突出した支持体30で支持され、このため第2の踏段6bに対して第1の踏段6aの踏板18を的確に固定してその不用意な上下変位を抑えることができる。
【0043】
したがって、その踏板18で確保された車いす搭載領域Sに車いすを円滑に進入させることができるとともに、その車いすを安定して支持でき、車いすの利用者に不安を与えるようなことがない。
【0044】
第1の踏段6aの踏板18が支持体30で支持されるときには、一旦、第1の踏段6aの踏板18が第2の踏段6bの踏板18より上方のレベル位置まで上昇し、この状態のもとで支持体30が突出し、この突出後に第1の踏段6aの踏板18が下降して前記支持体30で支持されるものであり、したがって支持体30の突出動作時に支持体30が第1の踏段6aの踏板18に当ったり引っ掛かるようなことがなく、このため動作の信頼性が高く、常に確実に第1の踏段6aの踏板18を安定して支持することができる。
【0045】
また、上昇した踏板18が当初の通常レベルの位置に戻るときにも、一旦、その踏板18が第2の踏段6bの踏板18より上方のレベル位置まで上昇し、この状態のもとで支持体30が後退して第2の踏段6b内に没入するものであるから、支持体30が第1の踏段6aの踏板18に引っ掛かったりするようなことなく、円滑に後退させて第2の踏段6b内に納めることができる。
【0046】
さらに本実施形態においては、第1の踏段6aにおける踏板18の上に拡張用踏板21が設けられ、この拡張用踏板21が車いすモードの設定時の後方側に展開してこの拡張用踏板21と、第1の踏段6bの踏板18と、第2の踏段6bの踏段18とで車いす搭載用の広い面積の車いす搭載領域Sを確保でき、このため車いすの乗り込みを容易に円滑に行なえるとともに、その搭載状態をより一層安定化させることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を的確に固定してその不用意な上下変位を抑えることができ、したがって車いすを円滑に進入させ搭載できるとともに、その車いすを安定して支持でき、車いすの利用者に不安を与えるようなことがない。
【0048】
そして、第1の踏段の踏板が踏段支持機構の支持体で支持されるときには、一旦、第1の踏段の踏板が第2の踏段の踏板より上方のレベル位置まで上昇し、この状態のもとで支持体が突出し、この突出後に第1の踏段の踏板が下降して前記支持体で支持されるから、支持体の突出動作が常に円滑で動作の信頼性が高く、常に確実に第1の踏段の踏板を安定して支持することができる。
【0049】
さらに、第1の踏段に踏面領域拡張機構が設けられているから車いす搭載用の広い面積の車いす搭載領域を確保でき、このため車いすの乗り込みをより一層容易に円滑に行なえるとともに、その搭載状態をより一層安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る車椅子兼用型エスカレータの全体の構成を示す構成図。
【図2】そのエスカレータの動作の第1の工程を順に示す説明図。
【図3】そのエスカレータの動作の第2の工程を順に示す説明図。
【図4】そのエスカレータの動作の第3の工程を順に示す説明図。
【図5】そのエスカレータの動作の第4の工程を順に示す説明図。
【図6】そのエスカレータの動作の第5の工程を順に示す説明図。
【符号の説明】
2,3…乗降口
2a,3a…乗降板
4…ガイドレール
6…踏段
7…踏段列
20…クロスリンク機構
21…拡張用踏板
23…リンクレバー機構
24…車止め部材
30…支持体
32…駆動機構
Claims (4)
- 複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、
前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持することを特徴とする車いす兼用型エスカレータ。 - 複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、
前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構、および踏面領域拡張機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持することを特徴とする車いす兼用型エスカレータ。 - 複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、
前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構、および踏面領域拡張機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持し、この保持後に前記踏面領域拡張機構が動作することを特徴とする車いす兼用型エスカレータ。 - 複数の踏段を無端状に連結してなる踏段列の中に、車いす搭載用の第1の踏段と、この第1の踏段の上り側前方に隣接する第2の踏段とが組み込まれた車いす兼用型エスカレータにおいて、
前記車いす搭載用の第1の踏段は、これに隣接した第2の踏段の踏板より高いレベル位置にまで踏板を上方に変位させることの可能な踏板位置変換機構、および踏面領域拡張機構を有し、前記車いす搭載用の第2の踏段は、第1の踏段の内側へ支持体を突出させてその第1の踏段の踏板の支持が可能な踏板支持機構を有し、車いすモードの設定時に、車いす搭載用の第1の踏段の踏板を踏板位置変換機構により第2の踏段の踏板より高いレベル位置まで変位させるとともに、この踏板の下方側に第2の踏段の踏板支持機構の支持体を突出させ、この突出後に第1の踏段の踏板を下降させ、この踏板を前記支持体で支持して第2の踏段の踏板と同じレベル位置に保持するものであって、前記踏板位置変換機構、踏板支持機構、踏面領域拡張機構が互いに独立して動作することを特徴とする車いす兼用型エスカレータ。
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