JP4303413B2 - 端子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スイッチやコンセント等の配線器具への電線の結線を容易にしたり、接続の均一化を行って接続信頼性を確保する等の目的で、ねじによらずに結線可能な所謂速結構造の端子装置が提供されている。
【0003】
図14は従来の端子装置を用いた配線器具の側面断面図を示している。前面が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ1と、ボディ1の前面に被着される合成樹脂製のカバー2とで配線器具の器体が構成されている。ボディ1の内部は隔壁によって複数の区画に区切られており、端子装置6’を収納する端子収納室9が両側に設けられている。端子収納室9にはそれぞれ導電材料から形成された端子板11が収納されている。端子板11は略コ字状に形成されたコ字状部13を有しており、コ字状部13にはそれぞれ一対の錠ばね15’が収納されて端子装置6’が構成してある。また、ボディ1の底面には各端子収納室9に連通する電線挿入孔16が設けられている。
【0004】
錠ばね15’の鎖錠片15b’および押圧片15c’は、弾性を有する導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片15a’の両端部に形成される。また、端子板11のコ字状部13は、それぞれ、中央片13aと、中央片13aの両端縁から中央片13aと略直交する方向にそれぞれ突出する当接片13bおよび接触片13cから構成される。錠ばね15’の中央片15a’は、端子板11の当接片13bに当接し、鎖錠片15b’は中央片15a’との連結部位から先端縁に向かってコ字状部13の接触片13cに近付く向きに傾斜し、押圧片15c’は略S字状に曲成されており、錠ばね15’に設けた鎖錠片15b’および押圧片15c’がコ字状部13の接触片13cと対向する。
【0005】
端子装置6’に電線を接続する場合には、図14に示すように電線100の被覆が剥かれた芯線101を電線挿入孔16から挿入すると、錠ばね15’のばね力により錠ばね15’の鎖錠片15b’及び押圧片15c’と、端子板11の接触片13cとの間に芯線101が挟持され、鎖錠片15b’の先端縁が芯線101に食い込むことによって、芯線101が反挿入方向に抜け止めされるようになっている。したがって、電線挿入孔16に電線100の芯線101を挿入するだけで、電線100の芯線101が保持されるとともに、端子板11への電気的接続がなされるのである。また各端子収納室9内には、一対の錠ばね15’の鎖錠片15b’と対向させて解除釦17’が収納されている。端子装置6’に接続された電線100の芯線101を外す場合は、ボディ1の底面に穿設された工具挿入孔からマイナスドライバなどの工具を挿入して、解除釦17’を押圧することにより、解除釦17’の突起17a’が鎖錠片15b’を押圧して、鎖錠片15b’を端子板11の接触片13cから離れる向きに撓ませるので、鎖錠片15b’が芯線101から離れ、芯線101を容易に引き抜くことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の端子装置6’においては、錠ばね15’の押圧片15c’が中央片15a’との連結部位よりも先端部側へ行くほど中央片15a’との間隔が広くなるように曲成されていた。すなわち、図2(a)に示すように押圧片15c’の中央片15a’に対向する方向への曲げ部X、および中央片15a’から離れる方向への曲げ部Yと中央片15a’との各間隔A,BがA<Bの関係となっていたため、押圧片15c’を撓ませるのに大きな力が必要となり、錠ばね15’を形成する導電材料の強度の関係から適用電線の範囲(接続可能な芯線101の直径の範囲)が狭くなっていた。また、押圧片15c’を撓ませるのに必要な力が大きいために撚り線からなる芯線を挿入しても押圧片15c’が撓まずに芯線がばらけてしまい、撚り線を結線することができなかった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、適用電線の範囲を拡大できるとともに撚り線の結線も可能な端子装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、端子板と、端子板の側方より挿入される電線の芯線を端子板に接触させるとともに芯線を反挿入方向に抜け止めする錠ばねとを備え、この錠ばねは、弾性を有する導電性の板材を曲成することにより、端子板に対向配置される中央片、中央片との連結部位から先端縁に向かって端子板に近づく向きに傾斜し先端縁が芯線に食い込んで抜け止めする鎖錠片、中央片との連結部位から端子板に向けて延出され且つ先端部が芯線を端子板の方へ押圧することにより端子板との間に芯線を弾性挟持する押圧片が形成されてなり、この押圧片が、中央片との連結部位よりも先端部側で中央片との間隔が最も狭くなるように曲成されてなる端子装置であって、芯線が鎖錠片の先端部分に接触して鎖錠片が撓んだときに当該先端部分が押圧片の先端部に当接して押圧片を撓ませるように、芯線に接触する押圧片の先端部を鎖錠片の先端縁近傍に配置してなり、操作時に鎖錠片を芯線から離す向きに撓ませる解除釦を備え、押圧片の鎖錠片と対向する部位を鎖錠片から離れる向きに湾曲させてなることを特徴とし、従来に比較して錠ばね全体の寸法増大を抑えながら押圧片の中央片との連結部位から先端部までの寸法を長くすることができる。このため、押圧片を撓ませるのに必要な力が低下するから適用電線の範囲を拡大できるとともに撚り線の結線も可能となる。しかも、鎖錠片と端子板との間に芯線を挿入すると端子板から離れる向きに撓んだ鎖錠片の先端部分が押圧片の先端部に当接して押圧片を撓ませることになる。その結果、結線時における芯線の挿入感触が良好となり、芯線の挿入不良を防ぐことができる。また、解除釦で鎖錠片を撓ませたときに鎖錠片が押圧片と干渉するのを防ぐことができ、解除釦による解除操作がし易くなる。
【0009】
請求項の発明は、請求項の発明において、芯線を挿入しない状態で鎖錠片の先端縁と端子板との間に隙間が空くように錠ばねが形成されたことを特徴とし、鎖錠片の先端縁と端子板との間に隙間を空けたことで撚り線が挿入し易くなる
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をスイッチに適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。但し、本発明が適用される配線器具はスイッチに限定されるものではなく、例えばコンセント等の配線器具全般に適用可能である。
【0011】
(実施形態1)
本実施形態におけるスイッチは所謂タンブラスイッチであって、図8〜図10に示すように前面が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ1と、前面が略矩形状に形成されるとともに、ボディ1の前面に被着される合成樹脂製のカバー2とで構成される器体10を備えている。ボディ1の長手方向の両側面にはそれぞれ一対の係止凸部3が突設されるとともに、カバー2の後端縁からは係止凸部3と係止離脱自在に係止する係止孔4がそれぞれ穿設された舌片5が突設されており、係止凸部3と係止孔4とを凹凸係止させることによってボディ1とカバー2とが組み立てられる。
【0012】
ボディ1の内部は隔壁によって複数の区画に仕切られており、本発明の端子装置6を収納する端子収納室9,9が両側に設けられ、後述する片切タイプ(B接点タイプ)の接点部8を収納する接点収納室7が略中央に設けられている。
【0013】
端子収納室9,9にはそれぞれ導電材料から形成された端子板11,12が収納されている。端子板11,12はそれぞれ略コ字状に形成されたコ字状部13,14を有しており、コ字状部13,14にはそれぞれ一対の錠ばね15が収納されて、端子装置6が構成してある。また、ボディ1の底面には各端子収納室9に連通する電線挿入孔16が2個づつ穿設されている。
【0014】
接点部8は端子板11,12と可動接点板19とで構成される。一方の端子板11の中央片13aと当接片13bとの連結部位には、端部に固定接点21が設けられた略L字状の端子片20が突設されており、他方の端子板12の当接片14bの端部からは、先端に可動接点板19の揺動支点となる支点凹部22が形成された支持片23が突設されている。可動接点板19は導電材料よりなる帯板で形成され、端子板11と対向する側の面には固定接点21と接離自在に接触する可動接点24が設けられている。ボディ1の両側面の略中央には内方に突出するリブ33,33が突設されており、ボディ1の接点収納室7内に端子板11,12を収納した状態で可動接点板19を接点収納室7内に納めると、可動接点板19の下端縁が端子板12の支点凹部22に挿入され、可動接点板19が支点凹部22を中心として揺動自在に配置される。この時、可動接点板19の両側にリブ33,33が配置され、ボディ1の短幅方向への可動接点板19の移動がリブ33,33によって規制される。また、可動接点板19には側方に突出する突起37が突設されており、この突起37がリブ33と係止することにより、可動接点板19の揺動範囲が規制される。
【0015】
一方、カバー2は前面に略矩形状の開口25が形成され、開口25の長手方向略中央の開口縁には前方に突出する軸受け台26が突設されており、各軸受け台26の互いに対向する面には溝27が形成されている。また、カバー2の短幅方向の両側面には、カバー2の前面よりも一段高くなった段部28,28が形成され、各段部28にはそれぞれ側方に突出する一対の係止爪29が突設されている。なお、この係止爪29を図示しない取付枠又はプレート枠の係止部に係止することで器体10が取付枠又はプレート枠に取り付けられ、壁面などの施工面にスイッチが配設されるものである。
【0016】
接点部8の開閉操作を行うための合成樹脂製の反転ハンドル30は背面が開口した略箱状であって、前面が略矩形状に形成されており、長手方向の両側面にはカバー2の溝27に入り込む突起31がそれぞれ突設されている。また、反転ハンドル30前面の長手方向における一端側には開口34が穿設され、開口34の両側には側方に突出する爪35,35が突設され、反転ハンドル30前面の長手方向における他端側略中央には側方に突出する爪36が突設されている。また、カバー2前面の裏側にはコイルばね32が納められる棒状突起(図示せず)が設けられている。
【0017】
反転ハンドル30の前面側には合成樹脂製の操作ハンドル38が着脱自在に取り付けられる。操作ハンドル38は、反転ハンドル30の前面を覆う矩形状の主部と主部の周縁から全周にわたって背方に突出する側壁とを連続一体に形成した略箱型のもので、主部裏面の長手方向略中央には弾性を有する係止爪片39,40が突設されている。係止爪片39,40の先端には内方に突出する爪39a,40aが突設され、係止爪片39,40の爪39a,40aと反転ハンドル30の爪35,36とを係止させることにより、操作ハンドル38の短幅方向における中心と器体10の短幅方向における中心とを略一致するようにして、操作ハンドル38が反転ハンドル30に取り付けられる。
【0018】
ところで、本実施形態のスイッチでは、片切タイプの接点部8のオフ時に点灯してスイッチの設置位置を表示するためのネオンランプ53を有する点灯表示部52を反転ハンドル30内に組み込み、反転ハンドル30の前面に穿設された開口34にネオンランプ53を臨ませている。また、操作ハンドル38の開口34に対応する部位には、操作ハンドル38を貫通する長孔状の孔54が穿設されている。導光部材からなるプリズム55は孔54に挿通され先端が操作ハンドル38前面から突出する先端に丸みを持たせた細長の凸部56を有しており、操作ハンドル38の裏面側から孔54内に凸部56を挿入した状態で操作ハンドル38にかしめ固定される。而して、操作ハンドル38を反転ハンドル30に取り付けると、プリズム55の入射面57がネオンランプ53に対向して配置される。また、プリズム55の凸部56の先端が操作ハンドル38の前面から突出しているので、凸部56により接点部8をオン操作する際に押し操作する操作ハンドル38の位置を容易に判別することができる。
【0019】
一方、点灯表示部52は、合成樹脂製の回路基板52aにインサート成形されている端子板(図示せず)にネオンランプ53及び抵抗Rの一端を電気的に接続して成り、回路基板52aの略中央には圧入孔52bが形成されている。そして、反転ハンドル30内に設けられてコイルばね32の一端部が挿入固定される棒状突起を上記圧入孔52bに圧入することで回路基板52aが棒状突起に固定され反転ハンドル30内に納装される。このとき、ネオンランプ53及び抵抗Rは反転ハンドル30内の棒状突起周囲のスペースに収納される。
【0020】
回路基板52aの長手方向一端側(端子板11に対向する側)からは、回路基板52aにインサート成形される端子板と一体に形成され、端子板11の上面部と接離自在に接触導通する端子片52cが突出させてある。この端子片52cの下面には接点(図示せず)が形成してある。また、抵抗Rの一方の端子Raが棒状突起の側面に設けた縦溝を通して棒状突起内に挿入され、棒状突起の内部において抵抗Rの端子Raとコイルばね32とを接触導通させている。
【0021】
而して、可動接点板19の可動接点24が端子板11の固定接点21と開離(すなわち、接点部8がオフ)するように操作ハンドル38を操作した場合には、回路基板52aの端部から突出する端子片52cの下面に形成された接点が端子板11の上面部に接触導通し、可動接点板19と接触導通しているコイルばね32を介してネオンランプ53並びに抵抗Rに電源が供給されてネオンランプ53が点灯し、ネオンランプ53の発光がプリズム55の入射面57に入射し、プリズム55内で屈折されて凸部56から外部に出射され、接点部8のオフ時にスイッチの位置を表示することができる。
【0022】
一方、可動接点板19の可動接点24が端子板11の固定接点21と接触(すなわち、接点部8がオン)するように操作ハンドル38を操作した場合には、図9に示すように回路基板52aの端子片52cが端子板11の上面部から開離するので、ネオンランプ53が消灯する。
【0023】
次に、端子板11,12のコ字状部13,14、錠ばね15及び解除釦17から構成される端子装置6について説明する。錠ばね15の鎖錠片15bおよび押圧片15cは、図2(b)に示すように弾性を有する導電材料の帯板の両端部を曲成して中央片15aの両端部に形成される。また、図1に示すように端子板11,12のコ字状部13,14は、それぞれ、中央片13a,14aと、中央片13a,14aの両端縁から中央片13a,14aと略直交する方向にそれぞれ突出する当接片13b,14bおよび接触片13c,14cから構成される。錠ばね15の中央片15aは、端子板11,12の当接片13b,14bに当接し、鎖錠片15bは中央片15aとの連結部位から先端縁に向かってコ字状部13,14の接触片13c,14cに近付く向きに傾斜している。また、押圧片15cは略S字状に曲成されており、錠ばね15に設けた鎖錠片15bおよび押圧片15cがコ字状部13,14の接触片13c,14cと対向する。
【0024】
ここで、本実施形態においては、錠ばね15の押圧片15cが、中央片15aとの連結部位よりも先端部側で中央片15aとの間隔が最も狭くなるように曲成されている。すなわち、図2(b)に示すように押圧片15cの中央片15aに対向する方向への曲げ部X、および中央片15aから離れる方向への曲げ部Yと中央片15aとの各間隔A,BをA>Bの関係としているため、従来に比較して錠ばね15全体の寸法増大を抑えながら、押圧片15cの中央片15aとの連結部位から先端部までの寸法を長くすることができ、押圧片15cを撓ませるのに必要な力を低下させ、且つ押圧片15cへの応力集中を分散させることができる。その結果、図2(a)に示す従来例に比較して適用電線の範囲を拡大できるとともに撚り線の結線も可能になる。なお、押圧片15cの寸法が長くなったことに伴って鎖錠片15bの寸法も長くなっており、従来例に比較して鎖錠片15bも撓み易くなっている。
【0025】
而して、端子装置6に電線100を接続する場合には、図1に示すように電線100の被覆が剥かれた芯線101を電線挿入孔16から挿入すると、錠ばね15のばね力により錠ばね15の鎖錠片15b及び押圧片15cと、端子板11,12の接触片13c,14cとの間に芯線101が挟持され、鎖錠片15bの先端縁が芯線101に食い込むことによって、芯線101が反挿入方向に抜け止めされる。なお、電線挿入孔16は奥方ほど細くなるように形成されており、電線挿入孔16からボディ1内に挿入された電線100の芯線101が端子板11,12と錠ばね15との間に確実に挿入されるようになっている。
【0026】
また各端子収納室9内には、一対の錠ばね15の鎖錠片15bと対向させて解除釦17が収納されている。端子装置6に接続された電線100の芯線101を外す場合は、ボディ1の底面に穿設された工具挿入孔18からマイナスドライバなどの工具を挿入して、解除釦17を押圧することにより、解除釦17の突起17aが鎖錠片15bを押圧して、鎖錠片15bを端子板11,12の接触片13c,14cから離れる向きに撓ませるので、鎖錠片15bが芯線101から離れ、電線100を容易に引き抜くことができる。なお、解除釦17は両側に突起17aを有しているので、解除釦17を操作することによって一対の錠ばね15の鎖錠片15bを同時に撓ませて、一対の錠ばね15と芯線101との係止状態を同時に解除して、芯線101を一度に外すことができる。
【0027】
ところで、従来例においては、図3(a)に示すように錠ばね15’の鎖錠片15b’の先端縁と押圧片15c’の先端部との間隔が大きいために、芯線101の挿入時に最初に鎖錠片15b’の先端縁を乗り越える際の抵抗があり、その後に押圧片15c’の先端部に接触して押圧片15c’を撓ませる際の抵抗があった。このため、図4(a)に示すように芯線101の挿入力に2つのピークが生じ、電線100の結線時における芯線101の挿入感触が良くないものであった。これに対して本実施形態では、芯線101に接触する押圧片15cの先端部を鎖錠片15bの先端縁近傍に配置しているので、鎖錠片15bと端子板11,12の接触片13c,14cとの間に芯線101を挿入すると、図3(b)に示すように接触片13c,14cから離れる向きに撓んだ鎖錠片15bの先端部分が押圧片15cの先端部に当接して押圧片15cを撓ませることとなる。このため、図4(b)に示すように芯線101の挿入力に1つのピークしか生じず、電線100の結線時における芯線101の挿入感触が良好となり、芯線101の挿入不良を防ぐことができる。
【0028】
また、上述のように芯線101に接触する押圧片15cの先端部を鎖錠片15bの先端縁近傍に配置した場合、解除釦18を操作して鎖錠片15bを撓ませる際に鎖錠片15bと押圧片15cとが干渉すると解除作業がし難くなってしまう。そこで本実施形態においては、図5に示すように押圧片15cの鎖錠片15bと対向する部位Zを鎖錠片15bから離れる向きに湾曲させており、これにより、解除釦17で鎖錠片15bを撓ませたときに鎖錠片15bが押圧片15cと干渉するのを防ぐことができ、解除釦17による解除操作がし易くなるという利点がある。
【0029】
さらに、本実施形態においては、図6に示すように芯線101を挿入しない状態で鎖錠片15bの先端縁と端子板11,12の接触片13c,14cとの間に隙間が空くように錠ばね15が形成されている。すなわち、端子板11,12のコ字状部13,14における当接片13c,14cと接触片13c,14cとの間隔L1に対して、錠ばね15における中央片15aと鎖錠片15bの先端縁との間隔L2が狭くしてある(L1>L2)。このように鎖錠片15bの先端縁と端子板11,12の接触片13c,14cとの間に隙間を空けたことで撚り線からなる芯線が挿入し易くなるという利点がある。
【0030】
ところで、芯線101の径によっては鎖錠片15bと端子板11,12の接触片13c,14cとの間に芯線101を挿入する際に錠ばね15が回転して芯線101の保持を安定させることができない虞がある。そこで、本実施形態においては、図7に示すように芯線101に接触する押圧片15cの先端部に芯線101に接触する向きに突出する複数のアールRが付けられている。このため、芯線101の径に応じて芯線101と押圧片15cとの接触位置が変わるから、錠ばね15の回転を防止して芯線101の保持を安定させることができる。
【0031】
(実施形態2)
実施形態1では片切タイプの接点部8を備えたスイッチに本発明を適用しているが、本実施形態では3路タイプ(C接点タイプ)の接点部8を備えたスイッチに本発明を適用している。このスイッチの分解斜視図を図11に、正面図を図12(a)に、側面図を図12(b)に、下面図を図12(c)に、断面図を図13にそれぞれ示す。なお、実施形態1のスイッチと同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0032】
接点部8は実施形態1と同じ構造の端子板12(以下、「第1の端子板」と呼ぶ)と可動接点板19と一対の第2の端子板58,60とで構成される。なお、可動接点板19には表裏両面に後述する固定接点59,61とそれぞれ接離自在に接触する可動接点24a,24bが設けられている。
【0033】
第2の端子板58,60は導電性材料からなる板材を曲成することにより、第1の端子板12と同様に略コ字状に形成されたコ字状部を有しており、このコ字状部に一対の錠ばね15が配置されて、端子装置6を構成する。第2の端子板58,60のコ字状部は中央片58a,60aと、中央片58a,60aの両端縁から中央片58a,60aと略直交する方向にそれぞれ突出する接触片58b,60bおよび当接片58c,60cから構成される。また、第2の端子板58,60と一対の錠ばね15とで端子装置6が構成される。ここで、一方の第2の端子板58の中央片58aからは可動接点板19の一方の可動接点24aと接離自在に接触する固定接点59が先端に設けられた略L字状の端子片58cが延設されている。さらに、他方の第2の端子板60の中央片60aからは可動接点板19の他方の可動接点24bと接離自在に接触する固定接点61が先端に設けられた略L字状の端子片60dが延設されている。そして、第2の端子板58,60の中央片58a,60aの各上面部には、それぞれ弾性を有する接触子63,64が取着される。
【0034】
接触子63,64は互いに鏡像の関係にあり、第2の端子板58,60の中央片58a、60aに接触導通する平板状の主片63a,64aと、主片63a,64aの一端部から延出して回路基板52dの接触部(図示せず)に接触導通する略へ字状の接触片63b,64bと、主片63a,64aにおける接触片63b,64bと隣り合う両端縁に折曲形成された一対の側片63c,63d、64c,64dとが導電性を有する板材によって一体に形成されている。一方の側片63c,64cの先端縁からは第2の端子板58,60の中央片58a,60aに係止する係止片が内側に折曲形成され、他方の側片63d,64dには内側に向けて突出する係止爪が切り起こし形成されている。
【0035】
而して、接触子63,64の側片63c,64cに設けた係止片を第2の端子板58,60の中央片58a、60aの端部に係止した後、他方の側片63d,64dを中央片58a,60aの方へ押し付けるようにすれば、側片63d,64dに設けた係止爪が中央片58a、60aの端縁に当接して撓められ、やがて係止爪の先端が中央片58a,60aの端縁を乗り越えると、係止爪が中央片58a,60aの端部に係止し、接触子63,64が第2の端子板58,60に取着され且つ係止固定される。
【0036】
ここで、カバー2の内周面に複数の押さえリブ(図示せず)が突設してあり、ボディ1とカバー2を組み立てて器体10を構成した場合に、上記押さえリブが回路基板52dの周縁部に当接して回路基板52dをボディ1側へ押さえつけるようになっている。その結果、回路基板52dの接触部と各接触子63,64の接触片63b,64bとが弾接して、第2の端子板58,60と回路基板52dとが電気的に接続されており、負荷のオフ時に接触子63,64を介して点灯表示部52に給電されて、ネオンランプ53が点灯することになる。
【0037】
而して、本実施形態のスイッチでは、操作ハンドル38を操作する毎に可動接点24aと固定接点59、可動接点24bと固定接点61が択一的に接触・開離し、負荷(例えば、照明負荷)に通電されていないときにネオンランプ53が点灯し、負荷に通電されているときにはネオンランプ53が消灯する。
【0038】
なお、本発明の端子装置が適用されるスイッチは、接点部8が上述の片切タイプや3路タイプのものに限定されるものではなく、両切タイプ(D接点タイプ)や4路タイプ(E接点タイプ)のものであっても良い。また、位置表示用のネオンランプ53を備えていてもいなくても何れでも良い。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明は、端子板と、端子板の側方より挿入される電線の芯線を端子板に接触させるとともに芯線を反挿入方向に抜け止めする錠ばねとを備え、この錠ばねは、弾性を有する導電性の板材を曲成することにより、端子板に対向配置される中央片、中央片との連結部位から先端縁に向かって端子板に近づく向きに傾斜し先端縁が芯線に食い込んで抜け止めする鎖錠片、中央片との連結部位から端子板に向けて延出され且つ先端部が芯線を端子板の方へ押圧することにより端子板との間に芯線を弾性挟持する押圧片が形成されてなり、この押圧片が、中央片との連結部位よりも先端部側で中央片との間隔が最も狭くなるように曲成されてなる端子装置であって、芯線が鎖錠片の先端部分に接触して鎖錠片が撓んだときに当該先端部分が押圧片の先端部に当接して押圧片を撓ませるように、芯線に接触する押圧片の先端部を鎖錠片の先端縁近傍に配置してなり、操作時に鎖錠片を芯線から離す向きに撓ませる解除釦を備え、押圧片の鎖錠片と対向する部位を鎖錠片から離れる向きに湾曲させてなるので、従来に比較して錠ばね全体の寸法増大を抑えながら押圧片の中央片との連結部位から先端部までの寸法を長くすることができ、押圧片を撓ませるのに必要な力が低下するから適用電線の範囲を拡大できるとともに撚り線の結線も可能になり、しかも、鎖錠片と端子板との間に芯線を挿入すると端子板から離れる向きに撓んだ鎖錠片の先端部分が押圧片の先端部に当接して押圧片を撓ませ、結線時における芯線の挿入感触が良好となり、芯線の挿入不良を防ぐことができ、さらに、解除釦で鎖錠片を撓ませたときに鎖錠片が押圧片と干渉するのを防ぐことができ、解除釦による解除操作がし易くなるという効果がある。
【0040】
請求項の発明は、請求項の発明において、芯線を挿入しない状態で鎖錠片の先端縁と端子板との間に隙間が空くように錠ばねが形成されたので、鎖錠片の先端縁と端子板との間に隙間を空けたことで撚り線が挿入し易くなるという効果がある
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すスイッチの要部断面図である。
【図2】(a)は従来の錠ばねを示す平面図、(b)は実施形態1の錠ばねを示す平面図である。
【図3】(a)は従来の端子装置を示す側面図、(b)は実施形態1の端子装置を示す側断面図である。
【図4】(a)は従来例の動作説明図、(b)は実施形態1の動作説明図である。
【図5】同上の説明図である。
【図6】同上の説明図である。
【図7】(a)は同上における錠ばねの平面図、(b)は錠ばねの押圧片の先端部を示す平面図である。
【図8】同上におけるスイッチの分解斜視図である。
【図9】同上におけるスイッチの断面図である。
【図10】(a)は同上におけるスイッチの正面図、(b)は同上におけるスイッチの側面図、(c)は同上におけるスイッチの下面図である。
【図11】実施形態2におけるスイッチの分解斜視図である。
【図12】同上におけるスイッチの断面図である。
【図13】(a)は同上におけるスイッチの正面図、(b)は同上におけるスイッチの側面図、(c)は同上におけるスイッチの下面図である。
【図14】従来例を示す配線器具の要部断面図である。
【符号の説明】
11,12 端子板
13,14 コ字状部
13c,14c 接触片
15 錠ばね
15a 中央片
15b 鎖錠片
15c 押圧片
100 電線
101 芯線

Claims (2)

  1. 端子板と、端子板の側方より挿入される電線の芯線を端子板に接触させるとともに芯線を反挿入方向に抜け止めする錠ばねとを備え、この錠ばねは、弾性を有する導電性の板材を曲成することにより、端子板に対向配置される中央片、中央片との連結部位から先端縁に向かって端子板に近づく向きに傾斜し先端縁が芯線に食い込んで抜け止めする鎖錠片、中央片との連結部位から端子板に向けて延出され且つ先端部が芯線を端子板の方へ押圧することにより端子板との間に芯線を弾性挟持する押圧片が形成されてなり、この押圧片が、中央片との連結部位よりも先端部側で中央片との間隔が最も狭くなるように曲成されてなる端子装置であって、芯線が鎖錠片の先端部分に接触して鎖錠片が撓んだときに当該先端部分が押圧片の先端部に当接して押圧片を撓ませるように、芯線に接触する押圧片の先端部を鎖錠片の先端縁近傍に配置してなり、操作時に鎖錠片を芯線から離す向きに撓ませる解除釦を備え、押圧片の鎖錠片と対向する部位を鎖錠片から離れる向きに湾曲させてなることを特徴とする端子装置。
  2. 芯線を挿入しない状態で鎖錠片の先端縁と端子板との間に隙間が空くように錠ばねが形成されたことを特徴とする請求項1記載の端子装置
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