JP3849402B2 - スイッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のスイッチ装置としては、壁面などの造営面に固定される取付枠を用いて埋込配線されるスイッチ本体の内部に接点部を収納し、スイッチ本体の前面に接点部の切換操作を行うための操作部を設けたものがあり、外部の電線に接続される第1の端子板と、それぞれ異なる外部の電線に接続される一対の第2の端子板と、一対の可動接点を有し第1の端子板と接触した状態で反転動作する開閉体と、一対の第2の端子板にそれぞれ設けられ開閉体の反転動作に応じて各可動接点と択一的に接触/開離する固定接点とで構成されるC接点タイプの接点部を有するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したスイッチ装置では、一対の第2の端子板との間で電線の芯線をそれぞれ弾性挟持する一対の鎖錠ばねと、各鎖錠ばねを対応する第2の端子板から離れる向きに同時に押圧することにより電線の接続状態を解除するための解除釦とをスイッチ本体の内部に納装し、第2の端子板と鎖錠ばねと解除釦とで所謂速結端子構造の端子部を構成したものも提案されているが、一対の第2の端子板と一対の鎖錠ばねとは解除釦を間に隣接して配置されているため、一対の第2の端子板の間、又は一対の鎖錠ばねの間の絶縁距離を十分確保することができないという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、絶縁性を高めたスイッチ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、外部の電線に接続される第1の端子板、それぞれ異なる外部の電線に接続される一対の第2の端子板、一対の可動接点を有し第1の端子板と接触した状態で反転動作する開閉体、一対の第2の端子板にそれぞれ設けられ前記開閉体の反転動作に応じて各可動接点と択一的に接触/開離する固定接点を具備する接点部と、導電材料から形成され前記一対の第2の端子板との間で電線の芯線をそれぞれ弾性挟持する一対の鎖錠ばねとをスイッチ本体の内部に納装すると共に、スイッチ本体の内部における各第2の端子板の収納部位の間の部位に、絶縁材料から形成され各鎖錠ばねを対応する第2の端子板から離れる向きに同時に押圧することにより電線の接続状態を解除するための解除釦を納装し、一対の第2の端子板の内の一方に鎖錠ばねが対向する部位と、一対の第2の端子板の内の他方に鎖錠ばねが対向する部位との間に配置される絶縁壁を解除釦に設けたことを特徴とし、解除釦により一対の鎖錠ばねをそれぞれ対応する第2の端子板から離れる向きに同時に押圧することによって、鎖錠ばねと第2の端子板との間に弾性挟持された電線を同時に取り外すことができ、且つ、解除釦には、一対の第2の端子板の間及び一対の鎖錠ばねの間の絶縁距離を確保するための絶縁壁が設けられているので、絶縁壁によりそれぞれ異なる外部の電線が接続される第2の端子板の間の絶縁距離を大きくとることができ、絶縁性能を向上させることができる。
【0006】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、細長で長手方向に複数の器具取付部を有する開口窓を備えた取付枠の器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段をスイッチ本体に設け、スイッチ本体の短幅方向における外形寸法を、前記開口窓の長手方向の寸法を器具取付部の数で分割した寸法に形成したことを特徴とし、既製の取付枠を用いてスイッチ本体を配設することができ、且つスイッチ本体の短幅方向における外形寸法は、前記開口窓の長手方向の寸法を器具取付部の数で分割した寸法に形成されているので、他の配線器具と共に取付枠に取り付けることができる。
【0007】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記開口窓に対向する細長の窓孔を有し前記取付枠の前方に配置される化粧プレートの前記窓孔内に配設されるスイッチ本体の部位に接点部の切換操作を行うための操作部を設け、当該操作部の前面に操作ハンドルを取着し、当該操作ハンドルを介して前記操作部を操作するとともに、前記操作ハンドルは、前記窓孔の短辺方向に沿う方向の寸法が前記窓孔と略同じ寸法に形成され、且つ、前記窓孔の長手方向に沿う方向の寸法が、前記窓孔の長手方向寸法を前記取付枠に取着されるスイッチ本体の数で分割した寸法に形成されたことを特徴とし、操作ハンドルは、化粧プレートの窓孔の短辺方向に沿う方向の寸法が窓孔の短辺方向の寸法と略同じ寸法に形成され、窓孔の長手方向に沿う方向の寸法が窓孔の長手方向の寸法に対して取付枠に取り付けられるスイッチ本体の個数を分母とする整数分の1の寸法に形成されているので、スイッチ本体の操作部に比べて操作ハンドルの寸法を大きくすることができ、スイッチ装置の操作性を向上させると共に、見栄えを良くできる。
【0008】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記操作ハンドルの前面一側に前記窓孔の長手方向に沿って走る溝を設け、この溝内に取着される長尺状の板片を設け、前記板片の短方向の一辺に前記溝内に設けられた被凹凸係止部と凹凸係止する凹凸係止部を設けるとともに、前記板片の長手方向の両側辺に前記溝内に設けられた被係止部と係止する係止部を設けたことを特徴とし、窓孔の長手方向に沿って走る板片が操作ハンドルの前面に取り付けられるので、この板片により操作ハンドルをスリムでコンパクト(小型)に見せて、見栄えを良くすることができ、しかも板片を操作ハンドルに取り付ける際は、まず板片の短方向の一辺に設けた凹凸係止部を被凹凸係止部に凹凸係止させた後、板片の短方向の他辺を操作ハンドルに押しこむことによって、係止部を被係止部に容易に取り付けることができるから、板片の取付作業を容易に行うことができる。
【0009】
請求項5の発明では、請求項3の発明において、前記操作部の厚み寸法は、前記操作ハンドルとの間にネームカードを収納するための空間が設けられるような寸法に形成されたことを特徴とし、操作部と操作ハンドルとの間にネームカードを収納するための空間を設けることによって、ネームカードが取り付けられた操作ハンドルを用いることができ、ネームカードの表示からスイッチ装置の用途や名称などを容易に判別できる。
【0010】
請求項6の発明では、請求項3の発明において、前記操作ハンドルの前面に凹所が設けられ、この凹所の底面にネームカードが配置される底面よりも一段低くなったカード収納凹所を設け、凹所の一方の端面に凹溝を設けるとともに、凹所の他方の端面に貫通孔を設け、凹所に着脱自在に取着されるネームカバーの一端側に前記凹溝に挿入される凸部を設けるとともに、カバーの他端側に前記貫通孔の端縁と係止する係止手段を設けたことを特徴とし、ネームカードが配置されるカード収納凹所は凹所の底面よりも一段低くなっているので、カード収納凹所内に納めたネームカードの位置がずれることがなく、しかもネームカバーは、凸部を凹所の凹溝と係止させると共に、係止手段を貫通孔と係止させることによって凹所に着脱自在に取り付けられるので、ネームカバーの凹所への着脱作業が容易に行え、ネームカードの交換作業にも容易に対応できる。
【0011】
請求項7の発明では、請求項3の発明において、前記操作ハンドルの前記操作部に対向する面に、前記操作部に設けられた被係止部と係止離脱自在に係止する係止手段を設けたことを特徴とし、操作ハンドルの係止手段と操作部の被係止部とを係止させることによって操作ハンドルは操作部に着脱自在に取り付けられるので、操作ハンドルの着脱作業を容易に行うことができ、操作ハンドルの交換作業にも容易に対応できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0013】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。このスイッチ装置の分解斜視図を図1に、正面図を図2(a)に、側面図を図2(b)に、下面図を図2(c)に、断面図を図3にそれぞれ示す。
【0014】
このスイッチ装置は、前面が開口した略箱状の合成樹脂製のボディ1と、前面が略矩形状に形成されるとともに、ボディ1の前面に被着される合成樹脂製のカバー2とで構成されるスイッチ本体10を備えている。ボディ1の長手方向の両側面にはそれぞれ一対の係止凸部3が突設されるとともに、カバー2の後端縁からは係止凸部3と係止離脱自在に係止する係止孔4がそれぞれ穿設された舌片5が突設されており、係止凸部3と係止孔4とを凹凸係止させることによってボディ1とカバー2とが組み立てられる。
【0015】
ボディ1の内部は隔壁によって複数の区画に仕切られており、速結端子部6をそれぞれ収納する端子収納室9,9が両側に設けられ、後述する3路タイプ(C接点タイプ)の接点部8を収納する接点収納室7が略中央に設けられている。
【0016】
接点部8は、外部の電線に接続される端子板(第1の端子板)12と、一対の可動接点24a,24bを有し端子板12と接触した状態で反転動作する可動接点板(開閉体)19と、それぞれ異なる外部の電線に接続される固定接点板(第2の端子板)58,60と、固定接点板58,60にそれぞれ設けられ可動接点板58,60の反転動作に応じて各可動接点24a,24bと択一的に接触/開離する固定接点59,61とで構成される。端子板12は導電材料から形成され、断面コ字状に形成されたコ字状部14を有し、このコ字状部14に一対の鎖錠ばね15が配置されて、速結端子部6を構成する。端子板12のコ字状部14は中央片14aと、中央片14aの両端縁から中央片14aと略直交する方向にそれぞれ突出する当接片14bおよび接触片14cから構成される。鎖錠ばね15は弾性を有する導電材料の帯板を曲成して形成され、中央片15aの両端部に鎖状片15bおよび接触片15cが形成される。鎖錠ばね15の中央片15aは、端子板12の当接片14bに当接し、鎖錠片15bは中央片15aとの連結部位から先端縁に向かってコ字状部14の接触片14cに近付く向きに傾斜し、接触片15cは略S字状に曲成されており、鎖錠ばね15に設けた鎖錠片15bおよび接触片15cがコ字状部14の接触片14cと対向する。
【0017】
また、端子板12の当接片14bの端部からは、先端に可動接点板19の揺動支点となる支点突起22が形成された支持片23が突設されている。可動接点板19は導電材料よりなる帯板を略コ字状に曲成して形成され、中央片19aの両端縁に側片19b,19bが形成されており、各側片19bには固定接点59,61とそれぞれ接離自在に接触する可動接点24a,24bが形成されている。
【0018】
固定接点板58,60は導電材料から形成されており、固定接点板58,60と一対の鎖状ばね15とで速結端子部6が構成される。一方の固定接点板58の中央片58a一端側には、鎖錠ばね15の鎖錠片15bおよび接触片15cと対向する接触片58bが突設されており、中央片58aの他端側からは、可動接点板19の一方の可動接点19aと接離自在に接触する固定接点59が先端に設けられた略L字状の端子片58cが延設されている。他方の固定接点板60の中央片60a一端側には、鎖錠ばね15の鎖錠片15bおよび接触片15cと対向する接触片60bが突設されており、中央片60aの他端側からは固定接点61が先端に設けられた略L字状の端子片60cが延設されている。
【0019】
而して、ボディ1の端子収納室9,9に各一対の鎖錠ばね15と解除釦17,17’とをそれぞれ収納した後、一方の端子収納室9内に収納された一対の鎖錠ばね15を内包するようにして端子板12のコ字状部14を一方の端子収納室9に垂下配置すると、端子板12の支点突起22が接点収納室7の底部に配置される。また、他方の端子収納室9内に収納された一対の鎖錠ばね15を内包するようにして、各固定接点板58,60の中央片58a,60a及び接触片58b,60bを他方の端子収納室9に垂下配置すると、各固定接点板58,60の端子片58c,60cが端子収納室7内に配置され、各端子片58c,60cに設けられた固定接点59,61が対向配置される。そして、接点収納室7内に端子板12の支点突起22と各固定接点板58,60の端子片58c,60cを配置した状態で、中央片19aをボディ1底面側にして可動接点板19を接点収納室7内に納めると、可動接点板19の中央片19aが端子板12の支点突起22と当接し、可動接点板19が支点突起22を中心として揺動自在に配置される。尚、ボディ1の両側面の略中央には内方に突出するリブ33,33が突設されており、可動接点板19を接点収納室7内に収納すると、可動接点板19の両側にリブ33,33が配置され、ボディ1の短幅方向における移動がリブ33,33によって規制される。また、可動接点板19の側片19bには側方に突出する突起37が突設されており、この突起37がリブ33と係止することにより、可動接点板19の揺動範囲が規制される。
【0020】
ここで、速結端子部6に電線を接続する場合には、電線の被覆が剥かれた芯線(図示せず)を電線挿入孔16から挿入すると、鎖錠ばね15のばね力により鎖錠ばね15の鎖錠片15b及び接触片15cと、端子板12の接触片14c又は固定接点板58,60の接触片58a,60aとの間に芯線の導体が挟持され、鎖錠片15bの先端縁が芯線の導体に食い込むことによって、芯線の脱落が防止されるようになっている。したがって、電線挿入孔16に電線の芯線を挿入するだけで、電線の芯線が保持されるとともに、端子板12への電気的接続がなされるのである。尚、電線挿入孔16は奥方ほど細くなるように形成されており、電線挿入孔16からボディ1内に挿入された電線の芯線が端子板12及び固定接点板58,60と鎖錠ばね15との間に確実に挿入されるようになっている。
【0021】
また各端子収納室9内には、一対の鎖錠ばね15の鎖状片15bと対向させて絶縁性を有する合成樹脂から形成された解除釦17,17’が収納されている。速結端子部6に接続された電線の芯線を外す場合は、ボディ1の底面に穿設された工具挿入孔18からマイナスドライバなどの工具を挿入して、解除釦17,17’を押圧することにより、解除釦17,17’の突起17aが鎖状片15bを押圧して、鎖状片15bを端子板12の接触片14c又は固定接点板58,60の接触片58a,60aから離れる向きに撓ませるので、鎖状片15bが芯線の導体から離れ、芯線を容易に引き抜くことができる。なお、解除釦17,17’は両側に突起17aを有しているので、解除釦17,17’を操作することによって一対の鎖錠ばね15の鎖状片15bを同時に撓ませて、一対の鎖錠ばね15と芯線との接続状態を同時に解除して、芯線を一度に外すことができる。
【0022】
ここで、解除釦17’は、それぞれ異なる外部の電線に接続される固定接点板58,60と一対の鎖錠ばね15とが収納される端子収納室9に配置されており、解除釦17’には固定接点板58及び固定接点板58に対向配置される鎖錠ばね15が収納される端子収納室9の部位と、固定接点板60及び固定接点板60に対向配置される鎖錠ばね15が収納される端子収納室9の部位とを仕切る絶縁壁17bが一体に形成されている。この絶縁壁17bは、端子収納室9の底部側から開口側にかけて形成されているので、固定接点板58,60間の絶縁距離を十分確保して、両固定接点板58,60の絶縁性を向上させることができる。
【0023】
一方、カバー2は前面に略矩形状の開口25が形成され、開口25の長手方向略中央の開口縁には前方に突出する軸受け台26が突設されており、各軸受け台26の互いに対向する面には溝27が形成されている。また、カバー2の短幅方向の両側面には、カバー2の前面よりも一段高くなった段部28,28が形成され、各段部28にはそれぞれ側方に突出する一対の係止爪29が突設されている。ここに、係止爪29から、施工面に固定される後述のプレート枠(取付枠)100に設けた器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段が構成される。
【0024】
接点部8の開閉操作を行うための操作部たる合成樹脂製の反転ハンドル30は背面が開口した略箱状であって、前面が略矩形状に形成されており、長手方向の両側面にはカバー2の溝27に入り込む突起31がそれぞれ突設されている。また、反転ハンドル30前面の長手方向における一端側には開口34が穿設され、開口34の両側には側方に突出する爪35,35が突設され、反転ハンドル30前面の長手方向における他端側略中央には側方に突出する爪36が突設されている。また、反転ハンドル30前面の裏側にはコイルばね32が納められる略円筒状のばね収納部(図示せず)が設けられている。
【0025】
反転ハンドル30の前面側には合成樹脂製の操作ハンドル38bが着脱自在に取り付けられる。操作ハンドル38bは、図4及び図5に示すように、反転ハンドル30の前面を覆う矩形状の主部74aと主部74aの周縁から全周にわたって背方に突出する側壁74bとを連続一体に形成した略箱型のもので、主部74a裏面の長手方向略中央には弾性を有する係止爪片39,40が突設されている。係止爪片39,40の先端には内方に突出する爪39a,40aが突設され、係止爪片39,40の爪39a,40aと反転ハンドル30の爪35,36とを係止させることにより、操作ハンドル38bの長手方向における中心とスイッチ本体10の短幅方向における中心とが略一致するようにして、操作ハンドル38bが反転ハンドル30に取り付けられる。ここに、爪35,36から被係止部が構成され、係止爪片39,40から爪35,36と係止離脱自在に係止する係止手段が構成される。
【0026】
また、反転ハンドル30の開口34に対応する操作ハンドル38bの部位には、操作ハンドル38bの長手方向に沿って走る溝41が形成されている。溝41の長手方向の略中央には操作ハンドル38bを貫通する長孔状の孔54が形成され、溝41の両端部および中間部位には操作ハンドル38bを貫通する孔43a〜43dが穿設されており、溝41の一端側に穿設された孔43aの奥方には被凹凸係止部たる凹所44が形成されている。
【0027】
この溝41内には長尺状の板片からなるハンドルライン45bが取り付けられる。図1、図4及び図5に示すように、ハンドルライン45bの短方向の一辺には溝41の一端側に設けた凹所44と凹凸係止する凹凸係止部としての凸部47が突設されている。またハンドルライン45bの長手方向の両側縁における孔43b〜43dに対応する部位には背方に突出する係止爪片48が突設され、係止爪片48の先端には外側に突出する爪49が突設されている。而して、ハンドルライン45bを操作ハンドル38bに取り付ける際は、図5(a)(b)に示すように、先ずハンドルライン45bの凸部47を操作ハンドル38bの孔43a内に挿入して凹所44と係止させ、この凸部47を支点としてハンドルライン45bを図5(b)中の矢印の向きに回転させ、ハンドルライン45bの係止爪片48を対応する孔43b〜43d内にそれぞれ挿入して、係止爪片48の先端に設けた爪49と孔43b〜43dの端縁とを係止させることにより、ハンドルライン45bが操作ハンドル38bに取り付けられる。ここに、孔43b〜43dの端縁から溝41内に設けられた被係止部が構成され、係止爪片48から、ハンドルライン45bの長手方向の両側辺に設けられ孔43b〜43dの端縁と係止する係止部が構成される。
【0028】
ところで、図37および図38に示すように、操作ハンドル38bの前面に形成された溝41の両端部および中間部に孔43a〜43dを形成すると共に、ハンドルライン45bの長手方向の両側縁における孔43a〜43dに対応する部位に背方に突出する係止爪片48を形成し、係止爪片48の先端に外側に突出する爪49を突設した場合、ハンドルライン45bを操作ハンドル38bに取り付ける際に、図39(a)〜(c)に示すように、ハンドルライン45bを操作ハンドル38bに対して略平行にして、ハンドルライン45bの係止爪片48を対応する孔43a〜43d内に挿入し、ハンドルライン45bを操作ハンドル38b側に押圧することにより、ハンドルライン45bを操作ハンドル38bに取り付けるのであるが、ハンドルライン45bは長尺状に形成されており短幅方向の寸法が短くなっているので、図39(d)に示すようにハンドルライン45bが回転しやすく、組立作業がやりにくいという問題がある。
【0029】
それに対して本実施形態では、ハンドルライン45bの短方向に沿う一辺に凸部47を突設し、先ず凸部47を溝41の一端側に穿設された孔43aに挿入して、孔43aの奥方に設けられた凹所44と凸部47とを凹凸係止させた後、凸部47を支点としてハンドルライン45bの他端側を操作ハンドル38b側に押し込み、係止爪片38を対応する孔43b〜43dに挿入して、爪39と孔43b〜43dの端部とを係止させているので、図39(d)に示すようにハンドルライン45bが回転して、取り付けにくくなることはない。
【0030】
ここで、本実施形態のスイッチ装置を組み立てる手順について簡単に説明する。先ずボディ1の各端子収納室9内に一対の鎖錠ばね15および解除釦17,17’を収納するとともに、接点収納室9内に端子板12、固定接点板58,60、可動接点板19を収納した状態で、コイルばね32の一端をばね収納部内に納めた反転ハンドル30を、コイルばね32の他端が可動接点板19の中央片19aに入り込むようにしてボディ1に組み込んだ後、カバー2をボディ1の前面側から取り付けて、ボディ1の係止凸部3とカバー2の係止孔4とを凹凸係止させることにより、ボディ1とカバー2とを結合する。この時、可動接点板19と反転ハンドル30との間でコイルばね32が押し撓められ、コイルばね32のばね力によって反転ハンドル30の突起31が軸受け部26の溝27に押しつけられ、反転ハンドル30は切り換えられた状態を保持する。
【0031】
次に、図6(a)に示すように反転ハンドル30を図中左下がりに傾斜させた状態(すなわち反転ハンドル30の2個の爪35が突設された側を、爪36が突設された側よりも図中上側にした状態)で、図6(b)に示すように反転ハンドル30の爪35に対応する係止爪片40の爪40aを爪35に係止させた後、操作ハンドル38bの略中央をスイッチ本体10側に押圧して、係止爪片39に突設された爪39aと反転ハンドル30の爪36とを係止させることにより、操作ハンドル38bが反転ハンドル30に取り付けられる。
【0032】
一方、操作ハンドル38bを反転ハンドル30から取り外す際は、先ず図7(a)に示すように反転ハンドル30および操作ハンドル38bが図中右下がりに傾斜している状態(すなわち反転ハンドル30の2個の爪35が突設された側を、爪36が突設された側よりも図中下側にした状態)で、カバー2の段部28と操作ハンドル38bとの間にマイナスドライバなどの工具150を差し込み、段部28を支点にして工具150を図中左回りに倒すと、図7(b)に示すように操作ハンドル38bの側壁74bが工具150により外側に引っ張られ、主部74aが撓んで、主部74aの裏面に突設された係止爪片39が外側に傾斜するので、係止爪片39の爪39aと反転ハンドル30の爪36との係止状態が外れ、操作ハンドル38bを反転ハンドル30から取り外すことができる(図7(c)参照)。このように、操作ハンドル38bを反転ハンドル30に着脱自在に取り付けているので、操作ハンドル38bの破損時には操作ハンドル38bだけを交換することができ、また様々な色の操作ハンドル38bを用意することにより、施工現場の雰囲気に合わせた色の操作ハンドル38bを選択して取り付けることができる。なお、操作ハンドル38bの主部74a裏側には、反転ハンドル30の前面および側面の一部と当接するリブ51a,51bが突設されているので、反転ハンドル30に操作ハンドル38bを取り付けた際に、操作ハンドル38bのがたつきを抑えることができる。
【0033】
このスイッチ装置は、施工面に固定されるプレート枠100に着脱自在に取り付けられる。図8(a)(b)に示すように、プレート枠100は絶縁性を有する合成樹脂により矩形枠状に形成され、中央部にはスイッチ本体10の前面に取り付けられた操作ハンドル38bを前面側に露出させるために矩形状の開口窓101が設けられている。この開口窓101の周縁背面側には、開口窓101の長手方向に沿って互いに対向するように帯状の固定梁部102および可動梁部103が設けてある。可動梁部103はプレート枠100の長手方向に沿った一対の側枠片104a,104bの一方の側枠片104bから離間し、且つ連結部105によりその両端において側枠片104bに一体に連結している。ここで、可動梁部103および連結部105を含めてプレート枠100を形成している合成樹脂は可撓性材料であり、プレート枠100に対して可動梁部103および連結部105はそれぞれ撓み自在となっている。
【0034】
また、側枠片104bから一体に延設された幅狭の一対のリブ106によって可動梁部103が支持されており、可動梁部103と側枠片104bとの間にできる隙間が上記リブ106によって3つの部分(以下、各部分をスリット107a〜107cと呼ぶ)に分割されることになる。このうち、両側のスリット107a,107cは外側端部が連結部105の方へ屈曲させてある。さらに側枠片104bの各リブ106近傍の部位には、可動梁部103を撓み易くさせるための長孔状の溝108が一対設けてある。
【0035】
一方、固定梁部102および可動梁部103の開口窓101側の面には、スイッチ本体10の両側面から一対づつ突設された係止爪29が係止する器具取付部たる係止溝109,110を各々3対づつ等ピッチで設けてある。従って、スイッチ本体10に設けた係止爪29を各係止溝109,110に係止することにより、操作ハンドル38bを開口窓101から露出させた状態で、プレート枠100にスイッチ本体10を取着することができる。ここで、固定梁部102および可動梁部103の先端部分には、スイッチ本体10の係止爪29を各係止溝109,110にガイドするため、各々外側に向けて傾斜したテーパ面を有するガイド部111,112が設けてある。すなわち、図9(a)(b)に示すようにプレート枠100にスイッチ装置のスイッチ本体10を取り付ける際は、スイッチ本体10の係止爪29をガイド部111,112のテーパ面に当接させた状態で、スイッチ本体10をプレート枠100の背面側から前面側に押し込めば、係止爪29がガイド部111,112のテーパ面に沿って移動することにより、ガイド部111,112にガイドされてスムーズに係止溝109,110に係止することができるのである。
【0036】
ここで、プレート枠100の開口窓101に対して開口窓101の長手方向に沿ってスイッチ本体10を3個並べて取り付けることができるようにスイッチ本体10の取付位置を限定するために、固定梁部102および可動梁部103の係止溝109,110の近傍に仕切りリブ119を突設している。これらの仕切りリブ119は、固定梁部102および可動梁部103の内側面に各一対づつ計3組が設けられた係止溝109,110の各組の外側の位置にそれぞれ一対づつがプレート枠100と一体に突設されている。仕切りリブ119はプレート枠100にスイッチ本体10を取り付けた際にスイッチ本体10側面の少なくとも一部に当接するような位置に突設されているので、スイッチ本体10をプレート枠100に取り付けた状態でスイッチ本体10のがたつきを抑えることができる。
【0037】
また固定梁部102には各係止溝109の間にプレート枠100の前面側から貫通する器具外し孔113が穿設してあって、ドライバや取り外し専用の治具などの先端部分をこの器具外し孔113に挿入し、治具の先端部分でスイッチ本体10を可動梁部103側へ押してやれば梃子の原理によって僅かな力で可動梁部103を撓ますことができ、固定梁部102側の係止溝109とスイッチ本体10の係止爪29との係止状態を解除してプレート枠100からスイッチ本体10を容易に取り外すことができる。なお、カバー2の両側面には、器具外し孔113から挿入された治具の先端が当接する傾斜部76が形成されており、治具の先端が傾斜部76と当接することにより、可動梁部103を撓ませる力を容易に発生することができ、スイッチ本体10の取り外し作業を容易に行うことができる。
【0038】
ところで、開口窓101の寸法は図2に示すスイッチ本体10の寸法を配線器具の基準寸法(以下、この寸法を「1個モジュール寸法」と呼ぶ)としたときに、スイッチ本体10の長手方向を開口窓101の長手方向と略直交させた状態で1個モジュール寸法のスイッチ本体10が長手方向と直交する方向に3個並べて取り付けることができる寸法に形成してある。同様にプレート枠100の固定梁部102および可動梁部103に設けた各係止溝109,110のピッチは、1個モジュール寸法のスイッチ本体10の側面に突設されている係止爪29のピッチと等しくなっている。なお、上記1個モジュール寸法は適当な値に設定すれば良く、このようなモジュール寸法に適合した配線器具であれば、共通にプレート枠100に取り付けることができる。
【0039】
またプレート枠100の長手方向に対向する両側片114には各々凹所115が形成してあり、凹所115には、プレート枠100を埋込ボックス(図示せず)に取り付けるためのボックスねじを挿通する長孔116と、プレート枠100を壁面等の造営面に取り付けるためのねじが挿通されるねじ挿通孔117と、造営面を形成する壁パネルなどに取り付ける際に使用するはさみ金具(図示せず)を係止するはさみ金具係止孔118とが設けてある。
【0040】
プレート枠100の前面側には合成樹脂製の化粧プレート130を着脱自在に取り付けることができるようになっており、図10に示すように化粧プレート130はプレート枠100の前面を覆う矩形状の主部131と主部131の周縁から全周にわたって後方に突出する側壁132とを連続一体に形成した略箱型のもので、背方に向けて突出する係止突起133をプレート枠100の係止孔120に挿入係止することでプレート枠100の前面に配設される。主部131の略中央にはプレート枠100の開口窓101と対向する細長の窓孔134が穿設されており、この窓孔134からスイッチ本体10に取着された操作ハンドル38bが露出する。
【0041】
ここで、操作ハンドル38bの短幅方向寸法(すなわち化粧プレート130の窓孔134の短幅方向に沿う方向の寸法)が窓孔134の短幅方向寸法と略同じ寸法に形成され、操作ハンドル38bの長手方向寸法(すなわち窓孔134の長手方向に沿う方向の寸法)が窓孔134の長手方向寸法と略同じ寸法(すなわち1分の1の寸法)に形成されており、操作ハンドル38bは、窓孔134の長手方向に沿う方向における中心をスイッチ本体10の中心と略一致させて、スイッチ本体10に取り付けられているので、図11(a)に示すようにスイッチ本体10は、プレート枠100の固定梁部102および可動梁部103に各3組づつ設けられた係止溝109,110の内、プレート枠100の長手方向略中央に設けられた係止溝109,110の組に係止爪29を係止させて、プレート枠100に取り付けられる。
【0042】
上述のように操作ハンドル38bは、短幅方向の寸法が窓孔134の短幅方向の寸法と略同じ寸法に形成され且つ長手方向の寸法が窓孔134の長手方向の寸法と略同じ寸法に形成されているので、反転ハンドル30に比べて操作ハンドル38bを十分大きな寸法に形成することができ、スイッチ装置の操作性を向上させることができる。また、操作ハンドル38aの操作面が大きく見えるため、窓孔134の長手方向に沿う方向に伸びるハンドルライン45aを操作ハンドル38aの一端側に取り付けることによって、操作ハンドル38aをスリムでコンパクト(小型)に見せ、見栄えを良くしている。
【0043】
このスイッチ装置の動作について以下に簡単に説明する。図3に示すように、操作ハンドル38bおよび反転ハンドル30が図中右下がりに傾斜し、可動接点24aが固定接点59と接触し且つ可動接点24bが固定接点61と開離している状態(すなわち固定接点板58が可動接点板19を介して端子板12に電気的に接続されている状態)で、操作ハンドル38bの図中左側を押圧すると、操作ハンドル38bを押圧する力によって反転ハンドル30は反転動作し、図中左下がりに傾斜した状態となる。反転ハンドル30の反転動作に応じてコイルばね32は図中右側に反るため、コイルばね32の曲がり具合に応じて可動接点板19が支点突起22を支点として図中右回りに回動し、可動接点24aが固定接点59と開離すると共に、可動接点24bが固定接点61と接触し、固定接点板60が可動接点板19を介して端子板12に電気的に接続される。この時、反転ハンドル30はコイルばね32のばね力によって反転した状態を保持し、可動接点24bが固定接点61と接触した状態を維持する。
【0044】
一方、操作ハンドル38bおよび反転ハンドル30が図3中左下がりに傾斜し、可動接点24aが固定接点59と開離し且つ可動接点24bが固定接点61と接触している状態で、操作ハンドル38bの図中右側を押圧すると、操作ハンドル38bを押圧する力によって反転ハンドル30が反転動作し、図中右下がりに傾斜した状態となる。反転ハンドル30の反転動作に応じてコイルばね32は図中左側に反るため、コイルばね32の曲がり具合に応じて可動接点板19が支点突起22を支点として図3中左回りに回動し、可動接点24bが固定接点61と開離すると共に、可動接点24aが固定接点59と接触し、固定接点板58が可動接点板19を介して端子板12に電気的に接続される。この時、反転ハンドル30はコイルばね32のばね力によって反転した状態を保持し、可動接点24aが固定接点59と接触した状態を維持する。なお、操作ハンドル38bの主部74a裏面には背方に突出する略V字状のリブ75が一対突設されており、操作ハンドル38bの端部が押圧された際にリブ75の先端がカバー2と当接するので、操作ハンドル38bがスイッチ本体10側に沈み込むのを防止することができる。
【0045】
(実施形態2)
本実施形態のスイッチ装置を図12乃至図17を参照して説明する。実施形態1ではプレート枠100に1個のスイッチ装置が取り付けられる場合について説明したが、本実施形態ではプレート枠100に2個のスイッチ装置を並設する場合について説明する。尚、ボディ2及び操作ハンドル38e以外の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
ところで、図40〜図42に示すようにスイッチ本体10を、取付枠100の開口窓101の上側および下側の取付位置に取り付ける場合、図42中上側の取付位置に取り付けられるスイッチ装置では、図40に示すようにスイッチ本体10の短幅方向の中心よりも操作ハンドル38の中心を図中下側にずらした状態で操作ハンドル38がスイッチ本体10に取り付けられており、図42中下側の取付位置に取り付けられるスイッチ装置では、図41に示すようにスイッチ本体10の短幅方向の中心よりも操作ハンドル38の中心を図中上側にずらした状態で操作ハンドル38がスイッチ本体10に取り付けられている。したがって、各スイッチ装置の取付位置が図42中上側または下側の取付位置に限定されるため、施工時に上下を間違える虞があり、しかも図42中上側または下側の取付位置に取り付けられるスイッチ装置毎に、専用の操作ハンドル38を用意する必要があるためコストアップとなるという問題がある。そこで本実施形態のスイッチ装置では、プレート枠100の各側枠片104a,104bに設けられた隣接する3個の係止溝109,110の内、両側の係止溝109,110に係止爪29を係止させることによって、プレート枠100の上下いずれの取付位置にも取付可能にしている。
【0047】
本実施形態のスイッチ装置では、窓孔134の長手方向に沿う方向におけるスイッチ本体10の中心位置を操作ハンドル38eの中心位置と一致させた状態で、スイッチ本体10がプレート枠100に取り付けられるような取付ピッチで係止爪29がカバー2の両側面に突設されている。すなわち、カバー2前面の両端部に設けられた段部28に、プレート枠100の固定梁部102および可動梁部103にそれぞれ設けられた隣接する3個の係止溝109,110の内の両側に位置する係止溝109,110とそれぞれ係止する係止爪29を2個づつ突設するとともに、隣接する3個の係止溝109,110の内、隣接するいずれか2個の係止溝109,110の間に設けられた1対の仕切りリブ119がそれぞれ入り込む1対の溝50を2組づつ設けている。また、操作ハンドル38eは、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向の寸法が、窓孔134の長手方向寸法の略2分の1の寸法に形成されており、窓孔134の長手方向に沿う方向におけるスイッチ本体10の中心と操作ハンドル38eの中心とが略一致するようにして、操作ハンドル38eがスイッチ本体10に取り付けられている。
【0048】
なお、カバー2の両側面には、器具外し孔113から挿入された治具の先端が当接する傾斜部76が形成されており、治具の先端が傾斜部76と当接することにより、可動梁部103を撓ませる力を容易に発生することができ、スイッチ本体10の取り外し作業を容易に行うことができる。傾斜部76は、スイッチ本体10の短幅方向において広範囲に形成されており、スイッチ本体10がプレート枠100の何れの取付位置に取り付けられたとしても、治具の先端が確実に傾斜部76に当接するので、スイッチ本体10の取り外し作業を容易に行うことができる。
【0049】
図17に示すようにプレート枠100の長手方向に沿って本実施形態のスイッチ本体10を2個並べて取り付ける場合、図中上側の位置に取り付けられるスイッチ本体10では、固定梁部102および可動梁部103に3組づつ設けられた係止溝109,110の内、図中上側に設けられた組の中の上側にある係止溝109,110と、図中中央に設けられた組の中の上側にある係止溝109,110に、スイッチ本体10の両側面に突設させた係止爪29を係止させることにより、プレート枠100に取り付けられる。一方、図中下側の位置に取り付けられるスイッチ本体10では、図中中央に設けられた組の中の下側にある係止溝109,110と、図中下側に設けられた組の中の下側にある係止溝109,110に、スイッチ本体10の両側面に突設させた係止爪29を係止させることにより、プレート枠100に取り付けられる。この時、係止溝109,110の各組の間にそれぞれ設けられた2個の仕切りリブ119は、段部28に設けた溝50に入り込むので、仕切りリブ119が干渉してスイッチ本体10が取り付けられなくなることはない。
【0050】
また操作ハンドル38eの前面には、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向に走る溝41が形成されており、溝41には長尺状の板片からなるハンドルライン45eが取り付けられる。溝41の両端部には操作ハンドル38を貫通する孔43a,43bが穿設されており、一方の孔43aの奥方には凹所44が形成されている。また、図16(a)に示すように、ハンドルライン45eの短方向の一辺には、溝41の一端側に設けた凹所44と凹凸係止する凸部47が突設されている。またハンドルライン45eの長手方向の両側縁における孔43bに対応する部位には背方に突出する係止爪片48が突設され、係止爪片48の先端には外側に突出する爪49が突設されている。而して、ハンドルライン45eを操作ハンドル38eに取り付ける際は、図16(b)に示すように、先ずハンドルライン45eの凸部47を操作ハンドル38eの孔43a内に挿入し、この凸部47を支点としてハンドルライン45eを図16(b)中の矢印の向きに回転させ、ハンドルライン45eの係止爪片48を孔43b内に挿入して、係止爪片48の先端に設けた爪49と孔43bの端縁とを係止させることにより、ハンドルライン45eが操作ハンドル38eに取り付けられる。
【0051】
このように、ハンドルライン45eを操作ハンドル38eに取り付ける際は、ハンドルライン45eの一端に設けられた凸部47を操作ハンドル38eの孔43a内に挿入し、この凸部47を支点としてハンドルライン45eの他端を操作ハンドル38dの前面に押し込むことにより、ハンドルライン45eを操作ハンドル38eに取り付けているので、ハンドルライン45eが回転して、取付作業がやりにくくなるのを防止できる。
【0052】
上述のように、操作ハンドル38eは、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向の寸法が、窓孔134の長手方向寸法の略2分の1の寸法に形成されており、操作ハンドル38eの操作面が広くなっているので、スイッチ装置の操作性を向上させることができる。また操作ハンドル38eには、窓孔134の長手方向に沿って、ハンドルライン45eが取着されているので、操作ハンドル38eの見栄えを良くできる。
【0053】
(実施形態3)
実施形態1ではプレート枠100に1個のスイッチ装置が取り付けられる場合について説明したが、本実施形態ではプレート枠100に3個のスイッチ装置を並設する場合について説明する。本実施形態のスイッチ装置では、図18(a)〜(c)に示すように、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向の操作ハンドル38hの寸法が、窓孔134の長手方向の寸法の略3分の1の寸法に形成されており、図11(b)に示すようにプレート枠100の長手方向に3個並べてスイッチ装置を取り付けることができる。また操作ハンドル38hの一端側には窓孔134の長手方向に沿って走る溝が形成され、この溝内にハンドルライン45hが取り付けられている。なお、操作ハンドル38hおよびハンドルライン45hの寸法関係以外は実施形態1のスイッチ装置と同様であるので、その説明は省略する。
【0054】
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図19乃至図22を参照して説明する。本実施形態のスイッチ装置では、実施形態1のスイッチ装置において、接点部8の接点状態に応じて点灯/消灯する点灯表示部52を設けている。このスイッチ装置の分解斜視図を図19に、正面図を図20(a)に、側面図を図20(b)に、下面図を図20(c)に、断面図を図21にそれぞれ示す。また、このスイッチ装置に用いる操作ハンドル38bにハンドルライン45aを取り付けた状態の正面図を図22(a)に、側面図を図22(b)に、裏面図を図22(c)に、A−A’断面図を図22(d)に、B−B’断面図を図22(e)にそれぞれ示す。尚、実施形態1のスイッチ装置と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0055】
このスイッチ装置では、接点部8の接点状態に応じてオンオフされる負荷(例えば照明負荷)のオフ時に点灯してスイッチ装置の場所を表示する点灯表示部52を反転ハンドル30内に組み込み、反転ハンドル30の前面に穿設された開口34に点灯表示部52のネオンランプ53を臨ませている。プリズム55bは、操作ハンドル38bの溝41内に形成された孔54に挿通される細長の凸部62を有し、操作ハンドル38bの裏面側から孔54内に凸部62を挿通した状態で、プリズム55bは操作ハンドル38bにかしめ固定される。また、操作ハンドル38bの溝41内に取り付けられるハンドルライン45aには凸部62を挿通させる長孔46が形成されており、プリズム55bがかしめ固定された操作ハンドル38bにハンドルライン45aを取り付けると、ハンドルライン45aの長孔46からプリズム55bの凸部62が前面側に露出する。而して、操作ハンドル38bを反転ハンドル30に取り付けると、プリズム55bの入射面57がネオンランプ53に対向して配置され、入射面57から入射したネオンランプ53の光はプリズム55b内で屈折されて凸部62から外部に出射され、負荷のオフ時にスイッチ装置の位置を表示することができる。尚、凸部62の先端面は平らに形成されており、凸部62の先端面と操作ハンドル38b及びハンドルライン45aの表面とを略面一にしているので、操作ハンドル38bの見栄えが良くなる。
【0056】
ここで、点灯表示部52を構成するネオンランプ53などの部品が実装された基板52aは、基板52aの裏面に設けられた電極(図示せず)と弾接する弾接部63a,64aを有する導電部材63,64を介して固定端子板58,60間に電気的に接続されており、負荷のオフ時に導電部材63,64を介して点灯表示部52に給電されて、ネオンランプ53が点灯する。ネオンランプ53の光はプリズム55bの入射面57に入射し、プリズム55b内で屈折されて凸部62から外部に出射され、負荷のオフ時にスイッチ装置の位置を表示することができる。
【0057】
なお、本実施形態のスイッチ装置では、実施形態1のスイッチ装置と同じ操作ハンドル38bを用いており、操作ハンドル38bを共用することによって部品の種類を減らし、コストダウンを図っている。
【0058】
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図23乃至図26を参照して説明する。本実施形態では、実施形態2のスイッチ装置において、実施形態4で説明した点灯表示部52を設けている。このスイッチ装置の分解斜視図を図23に、正面図を図24(a)に、側面図を図24(b)に、下面図を図24(c)に、断面図を図25にそれぞれ示す。また、このスイッチ装置に用いる操作ハンドル38eにハンドルライン45dを取り付けた状態の正面図を図26(a)に、側面図を図26(b)に、裏面図を図26(c)に、A−A’断面図を図26(d)に、B−B’断面図を図26(e)にそれぞれ示す。尚、実施形態2又は4のスイッチ装置と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0059】
操作ハンドル38eは、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向の寸法が、窓孔134の長手方向寸法の略2分の1の寸法に形成されており、操作ハンドル38eの一端側には窓孔134の長手方向に沿う方向に走る溝41が形成されている。操作ハンドル38eの溝41の長手方向における略中央には、操作ハンドル38eを貫通する長孔状の孔54が穿設されている。実施形態4と同様に操作ハンドル38eには、操作ハンドル38eの裏面側から孔54内に凸部62を挿入した状態でプリズム55bがかしめ固定され、この操作ハンドル38eを反転ハンドル30に取り付けると、プリズム55bの入射面57がネオンランプ53に対向して配置される。また、操作ハンドル38eの溝41に取り付けられるハンドルライン45dには、プリズム55bの凸部62が挿通される長孔46が形成されており、プリズム55bがかしめ固定された操作ハンドル38eにハンドルライン45dを取り付けると、ハンドルライン45dの長孔46からプリズム55bの凸部62が前面側に露出する。而して、入射面57から入射したネオンランプ53の光はプリズム55b内で屈折されて凸部62から外部に出射され、負荷のオフ時にスイッチ装置の位置を表示することができる。
【0060】
なお、本実施形態のスイッチ装置では、実施形態2のスイッチ装置と同じ操作ハンドル38eを用い、実施形態4のスイッチ装置と同じプリズム55bを用いており、操作ハンドル38eおよびプリズム55bを共用することによって部品の種類を減らし、コストダウンを図っている。
【0061】
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図27を参照して説明する。本実施形態では、実施形態3のスイッチ装置において、実施形態4で説明した点灯表示部52を設けている。尚、実施形態3又は4のスイッチ装置と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0062】
このスイッチ本体では、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向の操作ハンドル38hの寸法が、窓孔134の長手方向の寸法の略3分の1の寸法に形成され、操作ハンドル38hの一端側には窓孔134の長手方向に沿う方向に走る溝(図示せず)が形成され、この溝内にハンドルライン45gが取着される。ハンドルライン45gには、操作ハンドル38hにかしめ固定されたプリズム55bの凸部62を挿通させる長孔46が穿設されており、ハンドルライン45gを操作ハンドル38hに取り付けると、プリズム55bの凸部62がハンドルライン45gの長孔46から前面側に露出する。而して、反転ハンドル30内に納められたネオンランプの光はプリズム55b内で屈折し、凸部62から外部に出射されるので、負荷のオフ時にスイッチ装置の設置位置を表示することができる。
【0063】
なお、本実施形態のスイッチ装置では、実施形態3のスイッチ装置と同じ操作ハンドル38hを用い、実施形態4と同じプリズム55bを用いており、操作ハンドル38h、プリズム55bを共用することによって部品の種類を減らし、コストダウンを図っている。
【0064】
(実施形態7)
本実施形態のスイッチ装置を図28乃至図36を参照して説明する。本実施形態では、スイッチ装置の名称や用途などを表示するために、実施形態1のスイッチ装置においてスイッチ装置の名称や用途などの文字情報が表示された表示部材たるネームカード65を操作ハンドル38b’に取り付けて、ユーザがスイッチ装置の名称や用途などを容易に判別できるようにしている。なお、実施形態1のスイッチ装置と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0065】
図30(a)〜(c)に示すように、操作ハンドル38b’の前面における溝41以外の部位には一段低くなった凹所66が形成され、凹所66の長手方向における略中央には凹所66よりもさらに一段低くなった表示部材収納凹所たるカード収納凹所69が形成されている。凹所66の端面におけるカード収納凹所69両側の部位には、凹所66の端面から内側に入り込む凹部70,70が形成され、この凹部70,70は操作ハンドル38b’の背面側に連通している。また溝41側の凹所66端面のカード収納凹所69を挟んで対称の位置には、凹所66端面から内側に入り込む凹溝67,67が形成されており、この凹溝67,67は操作ハンドル38b’の背面側に連通している。また、溝41と反対側の凹所66端面のカード収納凹所69を挟んで対称の位置には、操作ハンドル38b’を貫通する凹溝67よりも大きな貫通孔68,68が穿設されている。
【0066】
操作ハンドル38b’の凹所66には透明な樹脂から形成された略矩形状のネームカバー71が着脱自在に取り付けられる。図31(a)〜(c)に示すように、ネームカバー71における凹溝67,67に対応する部位には側方に突出する凸部72,72が突設されており、ネームカバー71における貫通孔68,68に対応する部位には背面側に突出する係止手段たる係止爪片73,73が突設され、各係止爪片73には外側に突出する爪73aが突設されている。
【0067】
このように、ネームカード65が取り付けられる凹所66を有した操作ハンドル38b’では凹所66の分だけ前面の厚みが増しており、図43および図44に示すように、反転ハンドル30の厚み寸法D1が大きい場合、反転ハンドル30に操作ハンドル38を取り付けた状態で、反転ハンドル30の前面と操作ハンドル38の裏面との間に隙間がないため、ネームカード65が収納される凹所66を有する操作ハンドル38b’を取り付けることができないが、本実施形態では図35に示すように反転ハンドル30の厚み寸法D1を十分薄くすることによって、図3に示すように反転ハンドル30に操作ハンドル38bを取り付けた状態で、反転ハンドル30の前面と操作ハンドル38bの裏面との間にネームカード65を取り付けるための空間を確保することができ、ネームカード65を収納するための凹所66を有した操作ハンドル38b’を反転ハンドル30に取り付けることができる。
【0068】
ここで、ネームカード65を操作ハンドル38b’に取り付ける際は、図32(a)〜(e)に示すように、先ずネームカード65のいずれか一端を、一方の凹部70内に挿入した後、ネームカード65を撓ませてネームカード65の他端を他方の凹部70に挿入することにより、容易に取り付けることができる。そして、ネームカード65をカード収納凹所69内に取り付けた後、図33(a)〜(c)に示すように、先ずネームカバー71の凸部72を凹溝67に挿入した後、凸部72を支点にしてネームカバー71の係止爪片73側を操作ハンドル38b’の前面側から押し込むと係止爪片73が貫通孔68に挿入され、ネームカバー71を操作ハンドル38b’に押し込む力によって係止爪片73が内側に撓まされて、係止爪片73の爪73aが操作ハンドル38b’の裏面側に入り込み、爪73aが貫通孔68の端縁と係止することによりネームカバー71が操作ハンドル38b’に取り付けられる。なお、ネームカード65が配置されるカード収納凹所69は凹所66の底面よりも一段低くなっているので、ネームカード65の位置がずれにくくなっている。
【0069】
一方、ネームカバー71を取り外す際は、図34(a)〜(c)に示すように、ネームカバー71の係止爪片73を図34(a)中の矢印の方向に撓ませると、爪73aと貫通孔68の端縁との係止状態が外れ、この状態で係止爪片73を操作ハンドル38b’の前面側に押すと、ネームカバー71が凸部72を支点にして図中右回りに回転して係止爪片73が貫通孔68から外れ、ネームカバー71を操作ハンドル38b’から容易に取り外すことができる。
【0070】
本実施形態では、化粧プレート130の窓孔134の長手方向に沿う方向の操作ハンドル38b’の寸法を、窓孔134の長手方向寸法と略同じ寸法に形成しているが、図36(a)〜(c)に示すように窓孔134の長手方向寸法の略2分の1の寸法に形成しても良いし、窓孔134の長手方向寸法の略3分の1の寸法に形成しても良い。また、実施形態2〜6のスイッチ装置に、ネームカード65を収納する凹所66が設けられた操作ハンドルを用いても良く、ネームカード65の取付構造は上述と同様であるので、その説明は省略する。
【0071】
【発明の効果】
上述のように請求項1の発明は、外部の電線に接続される第1の端子板、それぞれ異なる外部の電線に接続される一対の第2の端子板、一対の可動接点を有し第1の端子板と接触した状態で反転動作する開閉体、一対の第2の端子板にそれぞれ設けられ前記開閉体の反転動作に応じて各可動接点と択一的に接触/開離する固定接点を具備する接点部と、導電材料から形成され前記一対の第2の端子板との間で電線の芯線をそれぞれ弾性挟持する一対の鎖錠ばねとをスイッチ本体の内部に納装すると共に、スイッチ本体の内部における各第2の端子板の収納部位の間の部位に、絶縁材料から形成され各鎖錠ばねを対応する第2の端子板から離れる向きに同時に押圧することにより電線の接続状態を解除するための解除釦を納装し、一対の第2の端子板の内の一方に鎖錠ばねが対向する部位と、一対の第2の端子板の内の他方に鎖錠ばねが対向する部位との間に配置される絶縁壁を解除釦に設けたことを特徴とし、解除釦により一対の鎖錠ばねをそれぞれ対応する第2の端子板から離れる向きに同時に押圧することによって、鎖錠ばねと第2の端子板との間に弾性挟持された電線を同時に取り外すことができ、且つ、解除釦には、一対の第2の端子板の間及び一対の鎖錠ばねの間の絶縁距離を確保するための絶縁壁が設けられているので、絶縁壁によりそれぞれ異なる外部の電線が接続される第2の端子板の間の絶縁距離を大きくとることができ、絶縁性能が向上するという効果がある。
【0072】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、細長で長手方向に複数の器具取付部を有する開口窓を備えた取付枠の器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段をスイッチ本体に設け、スイッチ本体の短幅方向における外形寸法を、前記開口窓の長手方向の寸法を器具取付部の数で分割した寸法に形成したことを特徴とし、既製の取付枠を用いてスイッチ本体を配設することができ、且つスイッチ本体の短幅方向における外形寸法は、前記開口窓の長手方向の寸法を器具取付部の数で分割した寸法に形成されているので、他の配線器具と共に取付枠に取り付けることができるという効果がある。
【0073】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記開口窓に対向する細長の窓孔を有し前記取付枠の前方に配置される化粧プレートの前記窓孔内に配設されるスイッチ本体の部位に接点部の切換操作を行うための操作部を設け、当該操作部の前面に操作ハンドルを取着し、当該操作ハンドルを介して前記操作部を操作するとともに、前記操作ハンドルは、前記窓孔の短辺方向に沿う方向の寸法が前記窓孔と略同じ寸法に形成され、且つ、前記窓孔の長手方向に沿う方向の寸法が、前記窓孔の長手方向寸法を前記取付枠に取着されるスイッチ本体の数で分割した寸法に形成されたことを特徴とし、操作ハンドルは、化粧プレートの窓孔の短辺方向に沿う方向の寸法が窓孔の短辺方向の寸法と略同じ寸法に形成され、窓孔の長手方向に沿う方向の寸法が窓孔の長手方向の寸法に対して取付枠に取り付けられるスイッチ本体の個数を分母とする整数分の1の寸法に形成されているので、スイッチ本体の操作部に比べて操作ハンドルの寸法を大きくすることができ、スイッチ装置の操作性を向上させると共に、見栄えを良くできるという効果がある。
【0074】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記操作ハンドルの前面一側に前記窓孔の長手方向に沿って走る溝を設け、この溝内に取着される長尺状の板片を設け、前記板片の短方向の一辺に前記溝内に設けられた被凹凸係止部と凹凸係止する凹凸係止部を設けるとともに、前記板片の長手方向の両側辺に前記溝内に設けられた被係止部と係止する係止部を設けたことを特徴とし、窓孔の長手方向に沿って走る板片が操作ハンドルの前面に取り付けられるので、この板片により操作ハンドルをスリムでコンパクト(小型)に見せて、見栄えを良くすることができ、しかも板片を操作ハンドルに取り付ける際は、まず板片の短方向の一辺に設けた凹凸係止部を被凹凸係止部に凹凸係止させた後、板片の短方向の他辺を操作ハンドルに押しこむことによって、係止部を被係止部に容易に取り付けることができるから、板片の取付作業を容易に行えるという効果がある。
【0075】
請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記操作部の厚み寸法は、前記操作ハンドルとの間にネームカードを収納するための空間が設けられるような寸法に形成されたことを特徴とし、操作部と操作ハンドルとの間にネームカードを収納するための空間を設けることによって、ネームカードが取り付けられた操作ハンドルを用いることができ、ネームカードの表示からスイッチ装置の用途や名称などを容易に判別できるという効果がある。
【0076】
請求項6の発明は、請求項3の発明において、前記操作ハンドルの前面に凹所が設けられ、この凹所の底面にネームカードが配置される底面よりも一段低くなったカード収納凹所を設け、凹所の一方の端面に凹溝を設けるとともに、凹所の他方の端面に貫通孔を設け、凹所に着脱自在に取着されるネームカバーの一端側に前記凹溝に挿入される凸部を設けるとともに、カバーの他端側に前記貫通孔の端縁と係止する係止手段を設けたことを特徴とし、ネームカードが配置されるカード収納凹所は凹所の底面よりも一段低くなっているので、カード収納凹所内に納めたネームカードの位置がずれることがなく、しかもネームカバーは、凸部を凹所の凹溝と係止させると共に、係止手段を貫通孔と係止させることによって凹所に着脱自在に取り付けられるので、ネームカバーの凹所への着脱作業が容易に行え、ネームカードの交換作業にも容易に対応できるという効果がある。
【0077】
請求項7の発明は、請求項3の発明において、前記操作ハンドルの前記操作部に対向する面に、前記操作部に設けられた被係止部と係止離脱自在に係止する係止手段を設けたことを特徴とし、操作ハンドルの係止手段と操作部の被係止部とを係止させることによって操作ハンドルは操作部に着脱自在に取り付けられるので、操作ハンドルの着脱作業を容易に行うことができ、操作ハンドルの交換作業にも容易に対応できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図2】同上のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図3】同上のスイッチ装置を示す断面図である。
【図4】同上のスイッチ装置に用いる操作ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)はA−A’断面図である。
【図5】(a)(b)は同上のスイッチ装置に用いるハンドルラインの操作ハンドルへの取付方法を説明する図である。
【図6】(a)(b)は操作ハンドルの取付方法を説明する図である。
【図7】(a)〜(c)は操作ハンドルの取り外し方法を説明する図である。
【図8】同上のスイッチ装置を施工面に取り付けるために用いるプレート枠を示し、(a)は正面図、(b)は裏面図である。
【図9】(a)(b)はスイッチ装置のプレート枠への取付方法を説明する図である。
【図10】同上のプレート枠に取着される化粧プレートを示し、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は裏面側から見た斜視図である。
【図11】(a)(b)はスイッチ装置のプレート枠への取付状態を説明する図である。
【図12】実施形態2のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図13】同上のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図14】同上のスイッチ装置を示す断面図である。
【図15】同上のスイッチ装置に用いる操作ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)はA−A’断面図である。
【図16】(a)(b)は同上のスイッチ装置に用いるハンドルラインの操作ハンドルへの取付方法を説明する図である。
【図17】同上のスイッチ装置のプレート枠への取付状態を説明する図である。
【図18】実施形態3のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図19】実施形態4のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図20】同上のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図21】同上のスイッチ装置を示す断面図である。
【図22】同上のスイッチ装置に用いる操作ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)はA−A’断面図、(e)はB−B’断面図である。
【図23】実施形態5のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図24】同上のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図25】同上のスイッチ装置を示す断面図である。
【図26】同上のスイッチ装置に用いる操作ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図、(d)はA−A’断面図、(e)はB−B’断面図である。
【図27】実施形態6のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図28】実施形態7のスイッチ装置を示す分解斜視図である。
【図29】同上のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図30】同上に用いる操作ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)はA−A’断面図、(c)はB−B’断面図である。
【図31】同上に用いるネームカバーを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)はA−A’断面図である。
【図32】(a)〜(e)は同上に用いるネームカードの取付方法を説明する図である。
【図33】(a)〜(c)は同上に用いるネームカバーの取付方法を説明する図である。
【図34】(a)〜(c)は同上に用いるネームカバーの取外し方法を説明する図である。
【図35】同上に用いる反転ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図36】同上の別のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図37】比較例の操作ハンドルを示す正面図である。
【図38】比較例のハンドルラインを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図39】(a)〜(d)は比較例の操作ハンドルへのハンドルラインの取付方法を説明する図である。
【図40】比較例のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図41】比較例のスイッチ装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図42】比較例のスイッチ装置のプレート枠への取付状態を示す図である。
【図43】比較例の反転ハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図44】比較例の反転ハンドルの取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
7 接点収納室
8 接点部
9 端子収納室
12 端子板
15 鎖錠ばね
17’ 解除釦
17b 絶縁壁
19 可動接点板
24a,24b 可動接点
58,60 固定接点板
59,61 固定接点
Claims (7)
- 外部の電線に接続される第1の端子板、それぞれ異なる外部の電線に接続される一対の第2の端子板、一対の可動接点を有し第1の端子板と接触した状態で反転動作する開閉体、一対の第2の端子板にそれぞれ設けられ前記開閉体の反転動作に応じて各可動接点と択一的に接触/開離する固定接点を具備する接点部と、導電材料から形成され前記一対の第2の端子板との間で電線の芯線をそれぞれ弾性挟持する一対の鎖錠ばねとをスイッチ本体の内部に納装すると共に、スイッチ本体の内部における各第2の端子板の収納部位の間の部位に、絶縁材料から形成され各鎖錠ばねを対応する第2の端子板から離れる向きに同時に押圧することにより電線の接続状態を解除するための解除釦を納装し、一対の第2の端子板の内の一方に鎖錠ばねが対向する部位と、一対の第2の端子板の内の他方に鎖錠ばねが対向する部位との間に配置される絶縁壁を解除釦に設けたことを特徴とするスイッチ装置。
- 細長で長手方向に複数の器具取付部を有する開口窓を備えた取付枠の器具取付部と係止離脱自在に係止する取付手段をスイッチ本体に設け、スイッチ本体の短幅方向における外形寸法を、前記開口窓の長手方向の寸法を器具取付部の数で分割した寸法に形成したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
- 前記開口窓に対向する細長の窓孔を有し前記取付枠の前方に配置される化粧プレートの前記窓孔内に配設されるスイッチ本体の部位に接点部の切換操作を行うための操作部を設け、当該操作部の前面に操作ハンドルを取着し、当該操作ハンドルを介して前記操作部を操作するとともに、前記操作ハンドルは、前記窓孔の短辺方向に沿う方向の寸法が前記窓孔と略同じ寸法に形成され、且つ、前記窓孔の長手方向に沿う方向の寸法が、前記窓孔の長手方向寸法を前記取付枠に取着されるスイッチ本体の数で分割した寸法に形成されたことを特徴とする請求項2記載のスイッチ装置。
- 前記操作ハンドルの前面一側に前記窓孔の長手方向に沿って走る溝を設け、この溝内に取着される長尺状の板片を設け、前記板片の短方向の一辺に前記溝内に設けられた被凹凸係止部と凹凸係止する凹凸係止部を設けるとともに、前記板片の長手方向の両側辺に前記溝内に設けられた被係止部と係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
- 前記操作部の厚み寸法は、前記操作ハンドルとの間にネームカードを収納するための空間が設けられるような寸法に形成されたことを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
- 前記操作ハンドルの前面に凹所が設けられ、この凹所の底面にネームカードが配置される底面よりも一段低くなったカード収納凹所を設け、凹所の一方の端面に凹溝を設けるとともに、凹所の他方の端面に貫通孔を設け、凹所に着脱自在に取着されるネームカバーの一端側に前記凹溝に挿入される凸部を設けるとともに、カバーの他端側に前記貫通孔の端縁と係止する係止手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
- 前記操作ハンドルの前記操作部に対向する面に、前記操作部に設けられた被係止部と係止離脱自在に係止する係止手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のスイッチ装置。
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