JP4302218B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
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    • B60C2011/0339Grooves
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに係り、より具体的には、トレッド領域を非方向性流れパターンに形成した空気入りタイヤ、特に、乗用車等に適合した空気入りラジアルタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤは、特に、タイヤの最大幅に対するトレッド高さの比であるアスペクト比(アスペクトレシオ)が0.8以下の所謂偏平空気入りラジアルタイヤにおいては、トレッド幅(トレッド領域)が相対的に広いため、排水性(雨天走行時の安全性向上)が良好であることが、乗用車において高速化の気運が著しい最近では重要な課題のひとつであり、また、走行時に発生するノイズを低減(高静粛性)することも重要な課題のひとつであるともに、これら課題とともに操縦安定性を確保することが重要な課題である。
【0003】
これら課題を解消するため、トレッド領域のトレッドパターンについて、デザイン性を加味しつつ従来かた種々の提案がなされている。
例えば、特開平6−199109号公報で開示されている空気入りタイヤ(以下、従来例の1という)は、「そのトレッド幅の少なくとも四半幅をトレッドの中央円周から隔てて平行に延びる一対の主周溝によってトレッドをその中央域とこれを挟む一対の側域とに区画するとともに、主周溝と交差して各側域から互いに向かい合って斜めに中央域に延び該中央域にそれぞれ終端する斜め溝によってトレッドをその円周に沿って区画した方向性トレッドパターンを有していて、斜め溝が側域から中央域に向かって曲率の増加する溝すじを有し、かつその終端の近傍にて拡大した最大溝幅をもつことを特徴としている。」ものであって、「乾いた路面での良好な操縦安定性を有する空気入りタイヤの、騒音性および濡れた路面での排水性を向上させることを目的とする」ものである。
【0004】
また、特開平8−169213号公報で開示されている高速用空気入れラジアルタイヤ(以下、従来例の2という)は、「偏平比が0.8以下の幅広トレッド部と、トレッド部の中央域にてその外周に沿って延びる1〜2本の円周主溝と、この中央域とその両側の側域とを区画する円周方向の切込みを、トレッド部の両側域に形成したブロックとを備え、その円周方向の切込みを、前記ブロックの画成に寄与させる」ものであって、「すぐれた排水性能と、発生騒音の低下とを併せて実現する」ものであった。
【0005】
更に、特開平7−52612号公報で開示されている自動車用タイヤ(以下、従来例の3という)は、「低い走行ノイズを生ずるトレッドを設けた自動車ホイール用タイヤであって、
該トレッドは、複数の形状ブロックを形成された***パターンを具備し、
該ブロックは、タイヤの円周方向に伸びる長手方向溝により境界付けられた平行の円周方向列内に分配され、かつ該各ブロックは個々の横方向カット部分により互いに分離された所定個数の形状ブロックを具備する前記タイヤにおいて、
該各列の形状ブロックの個数は、所定の列の形状ブロックの個数が、トレッドの赤道面の方へ並列的関係で連続的に配置された隣接列の形状ブロックの個数よりも大きいことにより、該トレッドは、トレッド外側エッジ部から前記赤道面へ向かうに従い長手方向剛性が徐々に増加することを特徴とする」ものであって、走行時のノイズを低減(優れた静粛性)したものであった。
【0006】
また、特開平10−16516号公報で開示されている空気入りタイヤ(以下、従来例の4という)は、「トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアの周りで折り返されて係止されるカーカスのタイヤ半径方向外側にコードをタイヤ赤道に対して10〜35°の角度で傾けて配列した少なくとも2枚のベルトプライを前記コードが互いに交差させる向きに重ね合わせたベルト層とを備え、トレッド部は、タイヤ赤道の両側に、左右のトレッド縁からタイヤ赤道に向けて傾斜して延びる左右の傾斜ラグ溝を、タイヤ赤道上の点を中心とする略点対称位置に配した非方向性流れパターンを形成するとともに、前記ベルト層の半径方向最外側に配された外のベルトプライのコードと逆方向に傾斜し、かつ傾斜ラグ溝がタイヤ周方向線となす傾斜角度の傾斜ラグ溝の全長さにおける最小角度を45°以下とする」ものであって、「非方向性流れパターンにおいて、操縦安定性と騒音性能とを向上する」ものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来例の1〜4における空気入りタイヤはそれなりに有用性は認められるけれども、次のような課題があった。
すなわち、従来例1および2はいずれもトレッドパターンが方向性流れパターン(対称パターン)であり、これでは車両(乗用車等)に装着される際の回転方向が特定されるという課題があった。
一方、従来例の3および4はいずれもトレッドパターンが非方向性流れパターン(非対称パターン)であることから、車両に装着される際の回転方向が特定されていないので、この点に関しては従来例の1および2の課題を解消しているといえる。
【0008】
しかしながら、従来例の3に係るタイヤは、トレッド領域におけるタイヤ赤道を含む中央域はタイヤ周方向で連続する主溝と、この主溝の左右両側に位置する周方向主リブによって構成されてはいるものの、該中央域の左右両側の中間域は、円周方向列の形状ブロックにて構成されていることから、排水性と運動性の両立を図ることが困難であるという課題があった。
すなわち、左右両側の中間域は、円周方向列の形状ブロックで構成されているため、ハンドル操作したときの操縦安定性(運動性)にやや課題があった。
【0009】
また、従来例の4に係るタイヤは、トレッド領域におけるタイヤ赤道を含む中央域は、タイヤ赤道上に位置して周方向主リブ(ストレートリブ)を設け、この主リブの左右両側に周方向主溝(ストレート溝)を設けた構成とされているために、中央域における排水性がやや劣るいう課題があるし、この中央域の左右両側の中間域の左右両側の中間域は、傾斜ラグ溝で区分されたブロック列とされていることから、排水性と運動性の両立を図ることが困難であるという課題があった。
【0010】
更に、従来例の1〜4に係るタイヤは、いずれにおいても、スポーティなイメージを高めたスタイリッシュなトレッドパターン(トレッドデザイン)という面においては、差程の意識がなく、デザイン性において今一度であった。
本発明は、トレッド領域を、非方向性パターンで構成した空気入りタイヤ(特に、偏平空気入りラジアルタイヤに適合可能であるが、これに限定されるものではない)を対象として、高い静粛性とマイルドな乗り心地を実現するとともに、排水性能・ウェット性能を高めて、雨天走行時の安全性を向上しつつ、スポーティなイメージを高めたスタイリッシュなトレッドデザインとされた空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トレッド領域を、タイヤ赤道を含む中央域と、該中央域の左右両側の中間域と、該中間域の各外側でトレッド接地端を含む側方域とに区分しているとともに、該トレッド領域を非方向性流れパターンに形成している空気入りタイヤであって、前述の目的を達成するために、次のような技術的手段を講じている。
すなわち、本発明にかかる空気入りタイヤは、前記中央域は、タイヤ赤道上に位置してタイヤ周方向で連続する主溝と、この主溝の左右両側に位置してタイヤ周方向で連続する左右の周方向主リブとによって構成されており、前記左右両側の中間域のそれぞれは、前記周方向主リブに隣接していてタイヤ周方向で連続する周方向副リブと、前記周方向副リブの各外方に位置してタイヤ軸方向に対して傾斜されている傾斜副溝を介してタイヤ周方向に間隔を有して配列されている主ブロックとによって構成されており、前記左右の側方域のそれぞれは、前記傾斜副溝の溝長手方向の延上にあって前記傾斜副溝と連絡されている第1副溝と、周方向における第1副溝間に形成されている第2副溝とによってタイヤ周方向に間隔を有して配列されている副ブロックによって構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。
【0012】
このような構成を採用したことによって、トレッド領域における中央域は、タイヤ赤道上に位置してタイヤ周方向で連続する主溝によって、排水性を確保しつつ該主溝の左右両側の周方向主リブによって直進性を確保してここに、トレッド領域における中央域は、排水性と運動性を両立させ得るのである。
また、中央域の左右両側の中間域においては、前記周方向主リブに隣接してタイヤ周方向で連続する周方向副リブを形成することによって、ハンドル操作による操縦安定性を確保できたのである。
【0013】
すなわち、前述した従来例の3および4にあっては、周方向副リブではなく、ブロック列で構成されていたことから、中央域近傍での排水性と運動性の両立が図り難い点を、本発明では周方向副リブで構成することによって、排水性と運動性の両立が図り得たのである。
更に、トレッド領域における左右の中間域は、周方向副リブとこの副リブの各外方に位置してタイヤ軸方向に対して傾斜されている傾斜副溝を介してタイヤ周方向に間隔を有して配列されている主ブロックとによって構成されていることによって、排水性能・ウェット性能を高めて雨天走行時の安全性が向上できたのである。
【0014】
更に、前記左右の側方域のそれぞれは、前記傾斜副溝の溝長手方向の延上にあって該副溝と連絡されている第1副溝と、周方向における第1副溝間に形成されている第2副溝とによってタイヤ周方向に間隔を有して配列されている副ブロックによって構成されていることによって、タイヤショルダー部をシャープなイメージに強調できたのである。
また、前述した請求項1の構成において、前記トレッド領域のタイヤ周方向剛性は、トレッド接地端からタイヤ赤道に向かうに従って徐々に増加するように構成されていることが望ましい(請求項2)。
【0015】
更に、請求項1においてトレッド領域における中央域を構成する主溝と左右の周方向主リブは、多少蛇行した所謂蛇行主溝および蛇行リブとして構成することも可能であるが、該主溝と主リブは互いに平行でかつタイヤ周方向に直線形状で延されていることが推奨される(請求項3)。
このように構成した主リブは所謂ツインストレートリブとされることによって、軽快な操舵感(ハンドル応答性)を向上できるからである。
更に、前述した請求項1又は3において、トレッド領域における中央域を構成する主溝と左右の周方向主リブは、タイヤ軸方向の幅が互いに同じか又は主溝のほうがやや広幅とされていることが望ましく(請求項4)、また、前述した請求項1又は3,4において、トレッド領域における中央域を構成する主溝のタイヤ軸方向の幅(溝開口量)は、トレッド領域における接地幅の5〜15%とされていることが推奨される(請求項5)。
【0016】
更に、本発明に係る空気入りタイヤは、前述した請求項1において、トレッド領域における左右両側の中間域を構成する左右の主ブロックおよび左右両側の側方域を構成する左右の副ブロックは、その左右においてタイヤ周方向に位相がずらされていることを特徴とするものである(請求項6)。
このような構成を採用したことによって、周方向主溝(センターワイドグルーブ)と、トレッドパターンを左右にずらしたフェイズ・システッド5ランダムピッチバリエーションなどにより、走行時に発生するノイズを低減して高い静粛性が実現できたのである。
【0017】
また、本発明に係る空気入りタイヤは、前述した請求項1において、トレッド領域における中央域と左右両側の中間域とを区分する細溝がタイヤ周方向に連続して形成されており、左右両側の中間域とこの各外側の左右側方域とを区分する副溝がタイヤ周方向に連続して形成されており、傾斜副溝は、その一端が前記副溝に連絡され、その他端が前記細溝に到らない溝長手方向の長さとされているとともに、前記傾斜副溝の前記他端はタイヤ周方向で隣接する傾斜副溝の溝長手方向中央部分において連絡溝を介してタイヤ周方向で隣接する傾斜副溝が互いに連通されていてほぼ、y字形状の溝とされていることを特徴とするものである(請求項7)。
【0018】
このような構成を採用したことによって、周方向主溝(センターワイドグルーブ)と左右のy字形状溝によって排水性を確保できるし、周方向主リブ(ツインストレートリブ)による軽快な操舵感を約束しつつ流麗なy字グルーブを左右に配したことによって淀みのない排水性を確保しながらスタイリッシュなデザインで、かつメンテナンス性にも優れて扱いやすいタイヤの回転の方向を限定しないスポーティパターンにできたのである。
また、請求項1又は7における空気入りタイヤにおいて、傾斜副溝のタイヤ軸方向に対する角度はタイヤ赤道側が大きくトレッド接地端に向かうに従って角度は小さく形成されていることが望ましく(請求項8)、更に、請求項1,7,8における空気入りタイヤにおいて、傾斜副溝の溝幅はタイヤ赤道側からトレッド接地端に向かうに従って広幅に形成されていることが推奨される(請求項9)。
【0019】
このような構成を採用したことによって、傾斜副溝による排水性が良好でありながら、該溝エッジによる横滑り防止とウェット時のグリップ力を高め得るのである。
また、請求項1における空気入りタイヤにおいて、トレッド領域における左右両側の中間域のそれぞれを構成する周方向副リブは、前記細溝と前記傾斜副溝および連結溝によって画成されており、左右両側の中間域のそれぞれを構成する主ブロックは、前記傾斜副溝および連絡溝並びに前記副溝によって画成されていて該主ブロックの接地面形状がタイヤ周方向の接地長が長くされた略菱形形状とされていることを特徴とするものである(請求項10)。
【0020】
このような構成を採用したことによって、左右の周方向副リブによるハンドル応答性を良好にしながら、主ブロックによるノイズ低減が図れたのである。
更に、請求項1における空気入りタイヤにおいて、トレッド領域における左右の側方域のそれぞれを構成する副ブロックを形成するための第1副溝と第2副溝は、その溝幅が第1副溝が広幅で第2副溝が細幅とされていることを特徴とするものである(請求項11)。
このような構成を採用したことによって、タイヤショルダー部をシャープなイメージに強調できるし、左右の側方域においての排水性を確保できたのである。
【0021】
前記第1副溝の溝幅は、傾斜副溝との連絡側が広幅に形成されていてトレッド接地端に向かうに従って細幅に形成されていることが望ましい(請求項12)。
このような構成とされたことで、傾斜副溝を介しての排水が第1副溝に淀むことなく排水可能となるのである。
更に、請求項1,6,7,10のいずれかに記載の空気入りタイヤにおいてトレッド領域における左右両側の中間域のそれぞれを構成する周方向副リブと主ブロックのそれぞれの接地面には、傾斜副溝の傾斜方向とは逆向きとされた斜めサイプが形成されていることを特徴とするものである(請求項13)。
【0022】
このような構成を採用したことによって、サイプの形成によるブロック剛性を均一化できてマイルドな乗り心地を確保しながら、サイプによるウェット時のグリップ力を高め得て排水性能・ウェット性能を高めた雨天走行時の安全性を向上できたのであり、操縦安定性・ウェットグリップに優れたハイグリップコンパウンドのゴム配合を採用することでこれらは倍加できたのである。
また、請求項1,6,11のいずれかに記載の空気入りタイヤにおいて、トレッド領域における左右両側の側方域をそれぞれ構成する副ブロックのそれぞれの接地面には、第1副溝と第2副溝との間においてこれら溝の長手方向沿う斜めサイプが形成されていることによって左右両側の副ブロックに発生し易い偏摩耗を抑制できたのである(請求項14)。
【0023】
更に、本発明においては、トレッド領域において左右の中間域に形成された傾斜副溝および斜めサイプは、それぞれの前記主溝側起点から前記側方域に向かうにつれて左右間で周方向について互いに逆方向に伸びるとともに、左右の側方域に形成され前記第1副溝および前記第2副溝は、それぞれの前記中間域側起点から前記側方域外方端に向かうにつれて左右間で周方向について互いに逆方向に伸びることで、トレッド領域非方向性流れパターンに形成されていることによって、前述したサイプによる作用効果がタイヤの回転方向が正逆どちらであっても達成できたのである(請求項15)。
【0024】
また、請求項14において、トレッド領域の左右を非方向性流れパターンに形成しているとともに、該パターンが左右においてタイヤ周方向に位相がずらされていることが推奨される(請求項16)。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、前述した本発明に係る空気入りタイヤについて、図を参照しながらより具体的に説明する。
図1は本発明に係る空気入りタイヤTの全体斜視図を示し、図2は同じく正面図、図3は同じく側面図を示し、図4はトレッドパターンを拡大して示しており、図5は図4におけるA−A断面を、また、図6は図4におけるB1 −B2 の断面を示している。
【0026】
図1〜図5において、本発明に係る空気入りタイヤTは、トレッド領域TWを、タイヤ赤道を含む中央域Oと、該中央域Oの左右両側の中間域TL,TRと、該中間域TL,TRの各外側でトレッド接地端(トレッド領域TWの両端)を含む側方域SL,SRとに区分しているとともに、該トレッド領域TWを非方向性流れパターンに形成している。
図5で示すように、本発明に係る空気入りタイヤTは、左右のビード部21L,21Rと、左右のサイドウォール部22L,22Rを備え、左右のショルダー部23L,23Rを介してトレッド部20が連成されて断面トロイド形状とされており、図5ではアスペクト比が0.8以下の所謂偏平空気入りタイヤで示してあり、また、図では省略しているが、左右のビード部21L,21Rにはビードコアが埋設されているとともに、この左右のビードコアはカーカスコードによって互いに連接されており、チューブレスで偏平空気入りラジアルタイヤとされている。
【0027】
トレッド領域TWにおける前記中央域Oは、タイヤ赤道上に位置してタイヤ周方向で連続する主溝1と、この主溝1の左右両側に位置してタイヤ周方向で連続する左右の周方向主リブ2L,2Rとによって構成されており、前記左右両側の中間域TL,TRのそれぞれは、前記周方向主リブ2L,2Rに隣接していてタイヤ周方向で連続する周方向副リブ3L,3Rと、この副リブ3L,3Rの各外方に位置してタイヤ軸方向に対して大きな角度で傾斜されている傾斜副溝5L,5Rを介してタイヤ周方向に間隔を有して配列されている主ブロック4L,4Rとによって構成されている。
【0028】
更に、トレッド領域TWにおける前記左右の側方域SL,SRのそれぞれは、前記傾斜副溝5L,5Rの溝長手方向の延上にあって該副溝5L,5Rのそれぞれと連絡されている第1副溝9L,9Rと、周方向における第1副溝9L,9R間に形成されている第2副溝9L−1,9R−1とによってタイヤ周方向に間隔を有して配列されている副ブロック10L,10Rによって構成されているとともに、前記トレッド領域TWのタイヤ周方向剛性は、トレッド接地端からタイヤ赤道に向かうに従って徐々に増加するように構成されている。
【0029】
このような構成を採用したことによって、本発明に係る空気入りタイヤTを自動車(乗用車)に装着して走行するとき、トレッド領域TWにおける中央域Oは、タイヤ赤道上に位置してタイヤ周方向で連続するワイド(広幅)な主溝1によって、排水性を確保しつつ該主溝1の左右両側の周方向主リブ2L,2Rによって直進性を確保してここに、トレッド領域TWにおける中央域Oは、排水性と運動性(ハンドル応答性)を両立させ得るのである。
また、中央域Oの左右両側の中間域TL,TRにおいては、前記周方向主リブ2L,2Rに隣接してタイヤ周方向で連続する周方向副リブ3L,3Rを形成することによって、ハンドル操作による操縦安定性(ハンドル応答性)を確保できたのである。
【0030】
すなわち、前述した従来例の3および4にあっては、周方向副リブではなく、ブロック列で構成されていたことから、中央域近傍での排水性と運動性の両立が図り難い点を、本発明では主リブ2L,2Rに隣接させて周方向副リブ3L,3Rで構成することによって、排水性と運動性の両立が図り得たのである。
更に、トレッド領域TWにおける左右の中間域TL,TRは、左右の周方向副リブ3L,3Rとこの副リブ3L,3Rの各外方に位置してタイヤ軸方向に対して大きな角度で傾斜されている傾斜副溝5L,5Rを介してタイヤ周方向に間隔を有して配列されている主ブロック4L,4Rとによって構成されていることによって、排水性能・ウェット性能を高めて雨天走行時の安全性が向上できたのである。
【0031】
更に、前記左右の側方域SL,SRのそれぞれは、前記傾斜副溝5L,5Rの溝長手方向の延上にあって該副溝5L,5Rとそれぞれ連絡されている第1副溝9L,9Rと、周方向における第1副溝9L,9R間に形成されている第2副溝9L−1,9R−2とによってタイヤ周方向に間隔を有して配列されている副ブロック10L,10Rによって構成されていることによって、左右の傾斜副溝5L,5Rを流れた水が左右の第1副溝9L,9Rに淀みなく排水できて有利となるだけでなく、タイヤショルダー部10L,10Rをシャープなイメージに強調できる。
【0032】
また、前述した構成において、トレッド領域TWにおける中央域Oを構成する主溝1と左右の周方向主リブ2L,2Rは、多少蛇行した所謂蛇行主溝および蛇行リブとして構成することも可能である。しかしながら、図2,図4で示すように該主溝1と主リブ2L,2Rは互いに平行でかつタイヤ周方向に直線形状で延されていることが推奨される。
このように構成した主リブ2L,2Rは所謂ツインストレートリブとされることによって、軽快な操舵感(ハンドル応答性)を向上できるからである。
【0033】
更に、前述したトレッド領域TWにおける中央域Oを構成する主溝1と左右の周方向主リブ2L,2Rは、タイヤ軸方向の幅が互いに同じか又は主溝のほうがやや広幅とされていることが望ましく、また、前述したトレッド領域TWにおける中央域Oを構成する主溝1のタイヤ軸方向の幅(溝開口量)は、トレッド領域TWにおける接地幅の5〜15%とされていることが推奨される。
図1〜4に示した実施形態では、左右の周方向リブ2L,2Rの幅は左右同一とされており、主溝1の溝幅はリブ2L,2Rよりやや広幅の所謂ワイドグルーブとされている。
【0034】
但し、主溝1の溝幅をリブ2L,2Rの幅より多少狭くすることもできるし、左右のリブ2L,2Rの幅は左右で多少幅が異なるものであっても構わない。
また、主溝1の溝開口量をトレッド接地幅5〜15%としたのは、5%以下では溝幅が細くなりすぎて排水性の点で問題があるし、一方15%以上であれば、中央域Oを構成する主リブ2L,2Rの接地幅が細くなり過ぎてハンドル応答性の点で問題が発生するおそれがあるからである。
更に、本発明に係る空気入りタイヤTは、トレッド領域TWにおける左右両側の中間域TL,TRを構成する左右の主ブロック4L,4Rおよび左右両側の側方域SL,SRを構成する左右の副ブロック10L,10Rは、その左右においてタイヤ周方向に位相がずらされている。
【0035】
このような構成を採用したことによって、周方向主溝(センターワイドグルーブ)と、トレッドパターンを左右にずらしたフェイズ・システッド5ランダムピッチバリエーションなどにより、走行時に発生するノイズを低減して高い静粛性が実現できるのであり、具体的には左右の副リブロック10L,10Rがそれぞれ2個を一組としているのに対し、左右の主ブロック4L,4Rは1個とされており、ここに、ショルダー部がシャープなイメージに強調できるのである。
また、本発明に係る空気入りタイヤTは、図4で詳細しているように、トレッド領域TWにおける中央域Oと左右両側の中間域TL,TRとを区分する左右の細溝7L,7Rがタイヤ周方向に連続して形成されており、左右両側の中間域TL,TRとこの各外側の左右側方域SL,SRとを区分する左右の副溝8L,8Rがタイヤ周方向に連続して形成されており、左右の傾斜副溝5L,5Rは、その一端が前記副溝8L,8Rに連絡され、その他端が前記細溝7L,7Rに到らない溝長手方向の長さとされているとともに、前記傾斜副溝5L,5Rの前記他端はタイヤ周方向で隣接する傾斜副溝5L,5Rの溝長手方向中央部分において連絡溝6L,6Rを介してタイヤ周方向で隣接する傾斜副溝5L,5Rが互いに連通されていてほぼ、y字形状の溝とされている。
【0036】
このような構成を採用したことによって、周方向主溝(センターワイドグルーブ)と左右のy字形状溝によって排水性を確保できるし、周方向主リブ(ツインストレートリブ)2L,2Rによる軽快な操舵感を約束しつつ流麗なy字グルーブを左右に配したことによって淀みのない排水性を確保しながらスタイリッシュなデザインで、かつメンテナンス性にも優れて扱いやすいタイヤの回転の方向を限定しないスポーティパターンにできたのである。
より具体的には、左右の細溝7L,7Rは主リブ2L,2Rと平行とされている0.5〜5.0mmの溝幅を有し、一方、左右の副溝8L,8Rは左右の接地端よりトレッド領域TWの15〜35%の範囲内において1.0〜5.0mmの溝幅とされてそれぞれタイヤ周方向に直線状に延されている。
【0037】
但し、左右の細溝7L,7Rについては左右の主リブ2L,2Rが多少左右方向に蛇行して形態の蛇行主リブとされたときはこの蛇行に沿うような蛇行細溝とされることは許容される。
また、図4で示すように、左右の傾斜副溝5L,5Rのタイヤ軸方向に対する角度θ1,θ2はタイヤ赤道側θ1が大きくトレッド接地端に向かうに従って角度θ2は小さく形成されている。
具体的にはθ1は90〜60度であり、θ2は80〜40度とされており、この傾斜副溝5L,5Rに連結される第1副溝9L,9Rおよび第2副溝9L−1,9R−1のタイヤ軸方向に対する角度は20°〜50°とされている。
【0038】
このような構成を採用したことによって、左右の傾斜副溝5L,5Rはそれぞれそそり立っており(タイヤ周方向に沿っている)、これによって排水性が良好でありながら、該溝エッジによる横滑り防止とウェット時のグリップ力を高め得るのであり、一方、左右の第1副溝9L,9Rおよび第2副溝9L−1,9R−のそれぞれは緩傾斜(タイヤ軸方向に沿う)とされていることから、コーナーリングの際においての牽引力(路面を蹴る力を含む)が溝エッジによって確保されるのである。
【0039】
更に、本発明は係る空気入りタイヤTは、図4で示すように、トレッド領域TWにおける左右両側の中間域TL,TRのそれぞれを構成する周方向副リブ3L,3Rは、前記左右の細溝7L,7Rと前記左右の傾斜副溝5L,5Rおよび連結溝6L,6Rによって画成されており、左右両側の中間域TL,TRのそれぞれを構成する左右の主ブロック4L,4Rは、前記傾斜副溝5L,5Rおよび連絡溝6L,6R並びに前記副溝8L,8Rによって画成されていて該主ブロック4L,4Rの接地面形状がタイヤ周方向の接地長が長くされた略菱形形状とされている。
【0040】
このような構成を採用したことによって、左右の周方向副リブ3L,3Rによるハンドル応答性を良好にしながら、主ブロック4L,4Rによってノイズ低減が図れるのである。
また、左右の傾斜副溝5L,5Rは、図4に示す例では、溝長手方向の中央部分がトレッド内方に凸となる形態の湾曲形状(弓形)とされ、この中央部分において周方向で隣り合う傾斜副溝5L,5L,5R,5Rを連結溝6L,6Rにて連絡させてy字形グルーブとすることで排水性が確保されているが、左右の連結溝6L,6Rはその溝深さは傾斜副溝5L,5Rと同一深さとされているとともに、溝幅は連結溝6L,6Rが傾斜副溝5L,5Rよりも細幅とされ、ここに、左右の主ブロック4L,4Rにおける略菱形形状の一方の長端部分における剛性を確保しており、他方の長端部分4L−1,4R−1は図6で示すようにダイヤカット面とされることによって、該部分4L−1,4R−1の偏摩耗を防止するようになっている。
【0041】
更に、左右の連結溝6L,6Rの延伸端6L−1,6R−1はそれぞれ左右細溝7L,7Rに至らない状態で切欠部とされているとともに、該切欠部6L−1,6R−1の切欠房さは溝深さより延伸端に向かうに従って徐々に浅くされ、切欠部6L−1,6R−1の形成による極端な剛性低下を防止している。
なお、図4に示す形態では、左右の傾斜副溝5L,5Rは弓形とされているが、角度θ1,θ2を有する直線形態とすることもできる。
更に、図4に示すように、トレッド領域TWにおける左右の側方域SL,SRのそれぞれを構成する副ブロック10L,10Rを形成するための第1副溝9L,9Rと第2副溝9L−1,9R−1は、その溝幅が第1副溝9L,9Rが広幅で第2副溝9L−1,9R−1が細幅とされていることによって、タイヤショルダー部をシャープなイメージに強調できるし、左右の側方域においての排水性を確保でき、また、前記第1副溝9L,9Rの溝幅は、傾斜副溝5L,5Rとの連絡側が該副溝5L,5Rの幅とほぼ同等の広幅に形成されていてトレッド接地端に向かうに従って徐々に細幅に形成されていることで、傾斜副溝5L,5Rを介しての排水が第1副溝9L,9Rにおいて淀むことなく排水可能となるとともに、副ブロック10L,10Rの剛性を確保している。
【0042】
更に、図4で示すように、トレッド領域TWにおける左右両側の中間域TL,TRのそれぞれを構成する周方向副リブ3L,3Rと主ブロック4L,4Rのそれぞれの接地面には、傾斜副溝5L,5Rの傾斜方向とは逆向きとされた斜めサイプ11L,11Rが形成されている。
より具体的には、左右の斜めサイプ11L,11Rは、0.3〜3.0mmの幅で、深さは主溝1の90%以下とされているとともに、連結溝6L,6Rとほぼ沿う形態で、この実施の形態ではオープンサイプとされている。
【0043】
但し、サイプ11L,11Rはクローズサイプ、セミオープンサイプの形態であっても良い。
いずれにしても、サイプ11L,11Rの形成によってブロック剛性を均一化できてマイルドな乗り心地を確保しながら、サイプ11L,11Rによるウェット時のグリップ力を高め得て排水性能・ウェット性能を高めた雨天走行時の安全性を向上できたのであり、操縦安定性・ウェットグリップに優れたハイグリップコンパウンドのゴム配合を採用することでこれらは倍加できるのである。
【0044】
また、図4で示すように、トレッド領域TWにおける左右両側の側方域SL,SRをそれぞれ構成する副ブロック10L,10Rのそれぞれの接地面には、第1副溝9L,9L,9R,9Rと第2副溝9L−1,9R−1との間においてこれら溝の長手方向沿う斜めサイプ12L,12Rが形成されておりこれによって左右両側の副ブロック10L,10Rに発生し易い偏摩耗を剛性軽減によって抑制できており、サイプ12L,12Rは0.3〜3.0mmの幅で深さは主溝1の90%以下とすることが望ましい。
【0045】
更に、本発明においては、図4で示すようにトレッド領域TWにおいて左右の中間域TL,TRに形成された傾斜副溝5L,5Rおよび斜めサイプ11L,11Rは、それぞれの主溝1側起点から側方域SL,SRに向かうにつれて左右間で周方向について互いに逆方向に伸びるとともに、左右の側方域SL,SRに形成された第1副溝9L,9Rおよび第2副溝9L−1,9R−1は、それぞれの中間域TL,TR側起点から側方域SL,SR外方端に向かうにつれて左右間で周方向について互いに逆方向に伸びることでトレッド領域非方向性流れパターンに形成されている。
【0046】
このように、非方向性流れパターンにすることで、前述したサイプによる作用効果がタイヤTの回転方向が正逆どちらであっても達成でき、トレッド領域TWの左右を図1,図2および図4で示すように非方向性流れパターンに形成しているとともに、該パターンが左右においてタイヤ周方向に位相がずらされていることによって、自動車に装着するときにおいて、回転方向の制約を受けることがなく、しかも、静かな走行とキビキビとした走りを融合したスタイリッシュなイメージのトレッドデザインされた空気入りタイヤTを提供できるのである。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、トレッド領域を、非方向性パターンで構成した空気入りタイヤを対象として、高い静粛性とマイルドな乗り心地を実現するとともに、排水性能・ウェット性能を高めて、雨天走行時の安全性を向上しつつ、スポーティなイメージを高めたスタイリッシュなトレッドデザインとされた空気入りタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空気入りタイヤの基本形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る空気入りタイヤの基本形態を示す正面図である。
【図3】 本発明に係る空気入りタイヤの基本形態を示す側面図である。
【図4】 本発明に係る空気入りタイヤのトレッド領域を詳細に示した拡大平面図である。
【図5】 図4のA−A断面図である。
【図6】 図4のB1 −B2 の拡大断面図である。
【符号の説明】
T 空気入りタイヤ
TW トレッド領域
O 中央域
TL,TR 中間域
SL,SR 側方域
1 主溝
2L,2R 周方向主リブ
3L,3R 周方向副リブ
4L,4R 主ブロック
5L,5R 傾斜副溝
8L,8R 副溝
9L,9R 第1副溝
9L−1,9R−1 第2副溝
10L,10R 副ブロック

Claims (16)

  1. トレッド領域、タイヤ赤道を含む中央域と、該中央域の左右両側の中間域と、該中間域の各外側でトレッド接地端を含む側方域とに区分されているとともに、該トレッド領域非方向性流れパターンに形成されている空気入りタイヤであって、
    前記中央域は、
    タイヤ赤道上に位置してタイヤ周方向で連続する主溝と、
    この主溝の左右両側に位置してタイヤ周方向で連続する左右の周方向主リブとによって構成されており、
    前記左右両側の中間域のそれぞれは、
    前記周方向主リブに隣接していてタイヤ周方向で連続する周方向副リブと、
    前記周方向副リブの各外方に位置してタイヤ軸方向に対して傾斜されている傾斜副溝を介してタイヤ周方向に間隔を有して配列されている主ブロックとによって構成されており、
    前記左右の側方域のそれぞれは、
    前記傾斜副溝の溝長手方向の延上にあって前記傾斜副溝と連絡されている第1副溝と、周方向における第1副溝間に形成されている第2副溝とによってタイヤ周方向に間隔を有して配列されている副ブロックによって構成されている
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド領域のタイヤ周方向剛性は、トレッド接地端からタイヤ赤道に向かうに従って徐々に増加するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 中央域を構成する主溝と左右の周方向主リブは、互いに平行でかつタイヤ周方向に直線形状で延されている
    ことを特徴とする請求項1の空気入りタイヤ。
  4. 中央域を構成する主溝と左右の周方向主リブは、タイヤ軸方向の幅が互いに同じか又は主溝のほうがやや広幅とされている
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 中央域を構成する主溝のタイヤ軸方向の幅(溝開口量)は、トレッド領域における接地幅の5〜15%とされている
    ことを特徴とする請求項1又は3,4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 左右両側の中間域を構成する左右の主ブロックおよび左右両側の側方域を構成する左右の副ブロックは、その左右においてタイヤ周方向に位相がずらされている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  7. 中央域と左右両側の中間域とを区分する細溝がタイヤ周方向に連続して形成されており、
    左右両側の中間域とこの各外側の左右側方域とを区分する副溝がタイヤ周方向に連続して形成されており、
    傾斜副溝は、その一端が前記副溝に連絡され、その他端が前記細溝に到らない溝長手方向の長さとされているとともに、
    前記傾斜副溝の前記他端はタイヤ周方向で隣接する傾斜副溝の溝長手方向中央部分において連絡溝を介してタイヤ周方向で隣接する傾斜副溝が互いに連通されていてほぼ、y字形状の溝とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  8. 傾斜副溝のタイヤ軸方向に対する角度はタイヤ赤道側が大きくトレッド接地端に向かうに従って角度は小さく形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は7記載の空気入りタイヤ。
  9. 傾斜副溝の溝幅はタイヤ赤道側からトレッド接地端に向かうに従って広幅に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は7,8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 左右両側の中間域のそれぞれを構成する周方向副リブは、前記細溝と前記傾斜副溝および連結溝によって画成されており、
    左右両側の中間域のそれぞれを構成する主ブロックは、前記傾斜副溝および連絡溝並びに前記副溝によって画成されていて該主ブロックの接地面形状がタイヤ周方向の接地長が長くされた略菱形形状とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  11. 左右の側方域のそれぞれを構成する副ブロックを形成するための第1副溝と第2副溝は、その溝幅が第1副溝が広幅で第2副溝が細幅とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  12. 第1副溝の溝幅は、傾斜副溝との連絡側が広幅に形成されていてトレッド接地端に向かうに従って細幅に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 左右両側の中間域のそれぞれを構成する周方向副リブと主ブロックのそれぞれの接地面には、傾斜副溝の傾斜方向とは逆向きとされた斜めサイプが形成されている
    ことを特徴とする請求項1,6,7,10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 左右両側の側方域をそれぞれ構成する副ブロックのそれぞれの接地面には、第1副溝と第2副溝との間においてこれら溝の長手方向沿う斜めサイプが形成されている
    ことを特徴とする請求項1,6,11のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 左右の中間域に形成された傾斜副溝および斜めサイプは、それぞれの前記主溝側起点から前記側方域に向かうにつれて左右間で周方向について互いに逆方向に伸びるとともに、
    左右の側方域に形成され前記第1副溝および前記第2副溝は、それぞれの前記中間域側起点から前記側方域外方端に向かうにつれて左右間で周方向について互いに逆方向に伸びることで、トレッド領域非方向性流れパターンに形成されている
    ことを特徴とする請求項1,13,14のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  16. トレッド領域の左右を非方向性流れパターンに形成しているとともに、該パターンが左右においてタイヤ周方向に位相がずらされている
    ことを特徴とする請求項1又は15に記載の空気入りタイヤ。
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