JP4300749B2 - レシプロ式内燃機関のリンク機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レシプロ式内燃機関のリンク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のピストンの往復運動を、複数のリンク部材を介してクランクシャフトに伝達することによって、クランクシャフトを回転運動させる構成が従来から知られている。
【0003】
例えば、特開平9−228858号公報には、図8及び図9に示すように、クランクシャフト40のクランクピン41に回転可能に支持されたロアリンク42の一端がアッパーピン43を介してアッパーリンク44の下端に連結され、ロアリンク42の他端がコントロールピン45を介してコントロールリンク46の下端に連結されている。
【0004】
アッパーリンク44は、その上端がピストンピン47を介してピストン48に連結されている。コントロールリンク46は、その上端が内燃機関本体に支持されたコントロールシャフト49に連結されている。つまり、ロアリンク42の揺動は、コントロールピン45を介してコントロールリンク46により拘束されている。
【0005】
コントロールシャフト49は、クランク主軸50の中心C′を通りピストン往復運動方向に平行な直線E′の図8(あるいは図9)における右側に位置している。また、ピストン48の往復運動に伴うピストンピン中心F′の移動軌跡G′と、ピストン48の往復運動に伴うアッパーピン中心H′の移動軌跡I′とは、直線E′の図8(あるいは図9)における左側に位置している。
【0006】
そして、コントロールリンク46の揺動中心A′が、クランク主軸中心C′よりもピストン48の往復運動方向における上方向側に位置し、ピストン48の往復運動に伴うコントロールピン中心J′の移動軌跡K′はピストン48の往復運動方向における下方向側(図9における下方)に凸となる円弧となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のレシプロ式内燃機関のリンク機構においては、図10に示すように、ピストン往復運動方向のピストン慣性力の原因となるピストン加速度の極大値が、アッパーリンク44のピストン往復運動方向に対する傾斜角φが大きいピストン下死点後の上昇行程(図11を参照)において発生してしまうため、高速運転時におけるピストン往復運動方向のピストン慣性力が増大する場合に、ピストンスラスト荷重(ピストン往復運動方向と垂直に作用)も増大してしまい、ピストン摺動抵抗増大によるフリクション増大や、ピストンスカートの耐久性低下を引き起こす虞がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に記載の発明は、ピストンのピストンピンに一端が連結されるアッパーリンクと、このアッパーリンクとクランクシャフトのクランクピンとに連結されたロアリンクと、前記クランクシャフトに対して略平行に延びるコントロールシャフトと、一端が前記コントロールシャフトに揺動可能に連結されると共に、他端が前記ロアリンクに連結され、前記コントロールシャフトに対する揺動中心が前記コントロールシャフトの回転中心に対して偏心したコントロールリンクと、を有し、前記アッパーリンクと前記ロアリンクとは、アッパーピンを介して連結され、前記ロアリンクと前記コントロールリンクとは、コントロールピンを介して連結されたレシプロ式内燃機関のリンク機構において、上死点付近において、前記アッパーピンの中心が前記ピストンピン往復軸線に近づく過程で、前記アッパーリンクのピストン往復運動方向に対する傾斜角が小さくなって前記ピストンピンをピストン往復運動方向における上方向側へ移動させようとする挙動を、前記コントロールピンの中心がピストン往復運動方向における上方向側に移動し、該コントロールピン中心のピストン往復運動方向における上方向側への移動に伴って前記ロアリンクが傾き、前記アッパーピンの中心及び前記ピストンピンの中心をピストン往復運動方向における下方向側に必ず移動させることによって打ち消すことを特徴としている。これによって、ピストン往復運動方向のピストン慣性力の原因となるピストン加速度の極大値は、アッパーリンクのピストン往復運動方向に対する傾斜角φが小さいピストン下死点前のピストン下降行程おいて発生する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コントロールシャフトに対する前記コントロールリンクの揺動中心が前記クランクシャフトのクランク主軸中心よりもピストン往復運動方向における下方向側に位置し、前記ピストンの往復運動に伴うコントロールピン中心の移動軌跡は、ピストン往復運動方向における上方向側に凸となる円弧であることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、ピストン上死点時において、前記アッパーピンの中心が、前記ピストンピンの中心と前記クランクピンの中心とを結ぶ直線よりもクランク回転遅れ側に位置することを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記ピストンのクランク回転に関するストローク特性を略単振動としたことを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記アッパーピンの中心は、前記クランクピンの中心と前記コントロールピンの中心とを結ぶ直線より、ピストンピン側に位置することを特徴としている。これによって、クランクピンとアッパーリンクの最接近距離が大きくなり、クランクピンの直径及びアッパーリンクの断面積をそれぞれ十分大きく設定することができる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、クランク主軸中心からのクランクカウンタウエイト外周半径は、クランク回転遅れ側ほど大きくなるよう形成されていることを特徴としている。これによって、最もクランクカウンタウエイトの接近すると考えられるクランク回転進み側のピストンスカート部とクランクカウンタウエイトの干渉を避けつつ、クランクシャフトの回転慣性モーメントを大きく設定することができる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記コントロールシャフトを内燃機関本体に対して回転させることにより、ピストン上死点位置を変更させ、機関圧縮比を変更させることを特徴としている。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、過給器を有することを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、高速運転時のピストン往復軸線方向のピストン慣性力が増大する場合においても、ピストンスラスト荷重(ピストン往復軸線方向と垂直方向に作用する)を増大させることがなく、ピストン摺動抵抗増大によるフリクション増大及びピストンスカート部の耐久性低下を防止することができる。
【0017】
そして、請求項4の発明によれば、クランク回転2次の振動を大幅に低減することができる。
【0018】
請求項5の発明によれば、クランクピンの直径、及びアッパーリンクの断面積を、それぞれ十分大きく設定することができるので、クランクシャフト及びアッパーリンクの強度及び剛性を向上させることができる。
【0019】
請求項6の発明によれば、潤滑油が飛散しているクランクケース内での潤滑油飛沫とクランクカウンタウエイトとの衝突抵抗を軽減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図1及び図2は、本発明の第1実施例におけるリンク機構を示している。
【0022】
リンク機構1は、ピストン2のピストンピン3に一端が連結されるアッパーリンク4と、このアッパーリンク4とクランクシャフト5のクランクピン6とに連結されたロアリンク7と、クランクシャフト5に対して略平行に延びるコントロールシャフト8と、一端がコントロールシャフト8に揺動可能に連結されると共に、他端がロアリンク7に連結され、コントロールシャフト8に対する揺動中心Aがコントロールシャフト8の回転中心Bに対して偏心したコントロールリンク9と、を有している。
【0023】
アッパーリンク4とロアリンク7とは、アッパーピン10を介して相対回転可能に連結され、ロアリンク7とコントロールリンク9とは、コントロールピン11を介して相対回転可能に連結されている。
【0024】
クランクシャフト5は、クランク主軸12と、クランク主軸12の中心Cに対してその中心Dが偏心したクランクピン6と、クランクカウンタウエイト13と、から構成されている。
【0025】
コントロールシャフト8は、図示せぬ駆動装置によって回転駆動可能なコントロール主軸14と、このコントロール主軸14に対してその中心(揺動中心A)が偏心した偏心軸15と、を有し、偏心軸15に対してコントロールリンク9の一端(下端)が、相対回転可能に連結されている。
【0026】
そして、このリンク機構1においては、クランク主軸12の中心Cを通りピストン2の往復方向に平行な直線Eを挟んで、一方の側(図1または図2における左側)にコントロールシャフト8が位置し、他方の側(図1または図2における右側)にピストン2の往復運動に伴うピストンピン中心Fの移動軌跡であるピストンピン往復軸線G(図2を参照)と、ピストン2の往復運動に伴うアッパーピン中心Hの移動軌跡I(図2を参照)とが位置するよう構成されている。
【0027】
換言すれば、クランク主軸12の中心Cを通りピストン2の往復方向に平行な直線Eに対して、クランクピン中心Dが下降する側(図1または図2における左側)にコントロールシャフト8が位置し、クランクピン中心Dが上昇する側(図1または図2における右側)にピストン2の往復運動に伴うピストンピン中心Fの移動軌跡であるピストンピン往復軸線G(図2を参照)と、ピストン2の往復運動に伴うアッパーピン中心Hの移動軌跡I(図2を参照)とが位置するよう構成されている。
【0028】
また、コントロールシャフト8に対するコントロールリンク9の揺動中心Aがクランク主軸中心Cよりもピストン2の往復運動方向における下方向側に位置し、ピストン2の往復運動に伴うコントロールピン中心Jの移動軌跡K(図2を参照)は、ピストン2の往復運動方向における上方向側に凸の円弧となるよう構成されている。
【0029】
さらに、コントロールシャフト8のコントロール主軸14を駆動装置(図示せず)により回転させることによって、機関圧縮比、すなわちピストン上死点時のピストン位置を変更可能になっている。
【0030】
そして、ピストン上死点時において、アッパーピン中心Hが、ピストンピン中心Fとクランクピン中心Dとを結ぶ直線(図示せず)よりもクランク回転遅れ側に位置するよう構成されている。換言すれば、ピストン上死点時において、アッパーピン中心Hがピストンピン中心Fとクランクピン中心Dとを結ぶ直線に対して、図1における右側に位置するよう構成されている。
【0031】
尚、図1中の16は、ピストン2のピストンスカートである。また、この第1実施例のリンク機構1においては、アッパーピン中心Hが、クランクピン中心Dとコントロールピン中心Jとを結ぶ直線上に位置するように構成されている。
【0032】
このように構成されたリンク機構においては、図3に示すように、ピストン往復運動方向のピストン慣性力の原因となるピストン加速度の極大値を、アッパーリンク4のピストン往復運動方向に対する傾斜角φが小さいピストン下死点前の下降行程において発生させることができるようになるため(このタイミングでのリンク図は図4を参照)、ピストンピン往復軸線G方向のピストン慣性力が増大する高速運転時においても、ピストンスラスト荷重(ピストンピン往復軸線Gに対して垂直方向に作用)が増大することはなく、ピストン摺動抵抗増大によるフリクション増大、及びピストンスカート16の耐久性低下を防止することができる。
【0033】
また、アッパーリンク4のピストンピン往復軸線G方向に十分に一致しない(換言すればピストンスラスト荷重が発生しやすい)ピストン上死点前後のピストン下向き加速度の絶対値を小さくすることができるため、(図3と図10を比較参照)、このタイミングでもピストンスカート16の耐久性低下を防止することができる。
【0034】
この理由は、アッパーピン中心Hの運動により、ピストンピン3の運動が定まることは言うまでもないが、ピストンピン3の運動が、アッパーピン中心Hの2つの運動要素の合成であると理解することで説明できる。
【0035】
その一つは、アッパーピン中心Hのピストン往復運動方向の運動成分であり、ピストン往復運動方向における上方向側にアッパーピン中心Hが移動するとピストンピン中心Fも上方向側に移動し、ピストン往復運動方向における下方向側にアッパーピン中心Hが移動するとピストンピン中心Fも下方向側に移動するというものである。
【0036】
もう一つは、アッパーピン中心Hのピストン往復運動方向に垂直方向の運動成分であり、ピストン2の往復運動に伴うピストンピン中心Fの移動軌跡であるピストンピン往復軸線Gに対してアッパーピン中心Hが接近するとピストンピン中心Fはピストン往復運動方向における上方向側に移動し、アッパーピン中心Hがピストンピン往復軸線Gから遠ざかるとピストンピン中心Fはピストン往復運動方向における下方向側に移動する。
【0037】
従来例では、アッパーピン中心H′がピストンピン往復軸線G′に近づくタイミングで(前述の図9を参照)、すなわちピストンピン47をピストン往復運動方向における上方向側へ移動させるタイミングで、コントロールピン中心J′の移動軌跡K′がピストン往復運動方向における下方向側に凸であるからコントロールピン中心J′が下方向側へ移動し、クランクピン41を中心に、ロアリンク42を図8及び図9における反時計回りに回転させて、アッパーピン中心H′及びピストンピン47を上方向側に移動させるため、ピストンピン47を上方向側へ移動させようとする効果が加算され、結果的に、図10に示すように、上死点付近で大きなピストン加速度が発生してしまい、高速運転時に大きなピストン慣性力が発生し、クランクピン41に過大な軸受荷重が発生し、クランクピン41の軸受け(図示せず)の耐久性を低下させていた。
【0038】
これに対して、本実施例では、アッパーピン中心Hがピストンピン往復軸線Gに近づくタイミング(図2を参照)、すなわちピストンピン3をピストン往復運動方向における上方向側へ移動させるタイミングで、コントロールピン中心Jの移動軌跡Kが上方向側に凸であるからコントロールピン中心Jが上方向側へ移動し、クランクピン3を中心に、ロアリンク7を図1及び図2における時計回りに回転させて、アッパーピン中心H及びピストンピン中心Fをピストン往復運動方向における下方向側に移動させるため、アッパーピン中心Hがピストンピン往復軸線Gに近づくことによりピストンピン3を上方向側へ移動させようとする挙動を、ロアリンク7の時計回りの回転が打ち消す方向に作用し、結果的に、図3に示すように、上死点付近でのピストン加速度を抑制することができるようになり、高速運転時のピストン慣性力を抑制でき、これにより、クランクピン6の軸受荷重抑制、クランクピン6の軸受け(図示せず)の耐久性維持が可能になる。
【0039】
さらに、この打ち消し効果が得られる本実施例の構成においては、直列4気筒レシプロ式内燃機関において問題となる機関本体に発生するクランク回転2次の振動を大幅に低減することができる。換言すれば、ピストン2のクランク回転に関するストローク特性を略単振動とすることにより、機関本体に発生するクランク回転2次の振動を大幅に低減することができる。
【0040】
次に、本発明の第2実施例を図5及び図6を用いて説明する。
【0041】
この第2実施例は、上述した第1実施例と略同一構成となっているが、第1実施例と異なり、アッパーピン中心Hが、クランクピン中心Dとコントロールピン中心Jとを結ぶ直線よりもピストン2が存在する領域、すなわちピストンピン側に位置しているため、図6に示すように、クランクピン中心Dとアッパーリンク4との最接近距離が大きくなる。
【0042】
そのため、クランクピン6の直径及びアッパーリンク4の断面積を、それぞれ十分大きく設定することができるようになり、クランクシャフト5及びアッパーリンク4の強度及び剛性を向上させることができる。
【0043】
図7は、本発明の第3実施例を示している。この第3実施例は上述した第1実施例と略同一構成となっているが、アッパーピン中心Hが、クランクピン中心Dとコントロールピン中心Jとを結ぶ直線よりもピストン2が存在する領域に位置し、さらに、クランク主軸中心Cからのクランクシャフト5のクランクカウンタウエイト13の外周半径rが、クランク回転遅れ側と程大きくなるよう形成されている。換言すれば、クランクカウンタウエイト13の外周半径rは、図7中に矢示したクランク主軸12の回転方向の正転側程小さくなるよう形成されている。
【0044】
これにより、最もクランクカウンタウエイト13に接近すると考えられるクランク回転進み側のピストンスカート16と、クランクカウンタウエイト13の干渉を避けつつ、クランクシャフト5の回転慣性モーメントを大きく設定することができる。つまり、クランクシャフト5のバランスが取りやすくなると共に、潤滑油が飛散しているクランクケース内での潤滑油飛沫とクランクカウンタウエイト13との衝突抵抗を軽減することができる。
【0045】
尚、上述した各実施例は、過給器を備えた内燃機関に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリンク機構の説明図にして、本発明の第1実施例の説明図。
【図2】図1に示すリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン上死点付近での状態を示す説明図。
【図3】本発明の第1実施例におけるクランク角に対するピストン加速度及びピストンスラスト荷重率の変化を示す説明図。
【図4】図1に示すリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン下死点付近での状態を示す説明図。
【図5】本発明の第2実施例におけるリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン上死点付近での状態を示す説明図。
【図6】本発明の第2実施例におけるリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン下死点付近での状態を示す説明図。
【図7】本発明の第3実施例におけるリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン下死点付近での状態を示す説明図。
【図8】従来のリンク機構の説明図
【図9】図8に示すリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン上死点付近での説明図。
【図10】従来のリンク機構におけるクランク角に対するピストン加速度及びピストンスラスト荷重率の変化を示す説明図。
【図11】図8に示すリンク機構を模式的に表した説明図であって、ピストン下死点付近での状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…リンク機構
2…ピストン
3…ピストンピン
4…アッパーリンク
5…クランクシャフト
6…クランクピン
7…ロアリンク
8…コントロールシャフト
9…コントロールリンク
10…アッパーピン
11…コントロールピン
12…クランク主軸
13…クランクカウンタウエイト
14…コントロール主軸
15…偏心軸

Claims (8)

  1. ピストンのピストンピンに一端が連結されるアッパーリンクと、
    このアッパーリンクとクランクシャフトのクランクピンとに連結されたロアリンクと、
    前記クランクシャフトに対して略平行に延びるコントロールシャフトと、
    一端が前記コントロールシャフトに揺動可能に連結されると共に、他端が前記ロアリンクに連結され、前記コントロールシャフトに対する揺動中心が前記コントロールシャフトの回転中心に対して偏心したコントロールリンクと、を有し、
    前記アッパーリンクと前記ロアリンクとは、アッパーピンを介して連結され、
    前記ロアリンクと前記コントロールリンクとは、コントロールピンを介して連結されたレシプロ式内燃機関のリンク機構において、
    上死点付近において、前記アッパーピンの中心が前記ピストンピン往復軸線に近づく過程で、前記アッパーリンクのピストン往復運動方向に対する傾斜角が小さくなって前記ピストンピンをピストン往復運動方向における上方向側へ移動させようとする挙動を、前記コントロールピンの中心がピストン往復運動方向における上方向側に移動し、該コントロールピン中心のピストン往復運動方向における上方向側への移動に伴って前記ロアリンクが傾き、前記アッパーピンの中心及び前記ピストンピンの中心をピストン往復運動方向における下方向側に必ず移動させることによって打ち消すことを特徴とするレシプロ式内燃機関のリンク機構。
  2. 記コントロールシャフトに対する前記コントロールリンクの揺動中心が前記クランクシャフトのクランク主軸中心よりもピストン往復運動方向における下方向側に位置し、
    前記ピストンの往復運動に伴うコントロールピン中心の移動軌跡は、ピストン往復運動方向における上方向側に凸となる円弧であることを特徴とする請求項1に記載のレシプロ式内燃機関のリンク機構。
  3. ピストン上死点時において、前記アッパーピンの中心が、前記ピストンピンの中心と前記クランクピンの中心とを結ぶ直線よりもクランク回転遅れ側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のレシプロ式内燃機関のリンク機構。
  4. 前記ピストンのクランク回転に関するストローク特性を略単振動としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関のリンク機構。
  5. 前記アッパーピンの中心は、前記クランクピンの中心と前記コントロールピンの中心とを結ぶ直線より、ピストンピン側に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のレシプロ式内燃内燃機関のリンク機構。
  6. クランク主軸中心からのクランクカウンタウエイト外周半径は、クランク回転遅れ側ほど大きくなるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関のリンク機構。
  7. 前記コントロールシャフトを内燃機関本体に対して回転させることにより、ピストン上死点位置を変更させ、機関圧縮比を変更させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関のリンク機構。
  8. 過給器を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のレシプロ式内燃機関のリンク機構。
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