JP4292717B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コモンレールに蓄圧した高圧燃料を多気筒内燃機関の各気筒に噴射供給するインジェクタを備えた蓄圧式燃料噴射装置に関するもので、特に多気筒内燃機関の特定気筒において多気筒内燃機関の1周期中に3回以上の多段噴射を行うことが可能な蓄圧式燃料噴射装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コモンレールに蓄圧した高圧燃料を多気筒内燃機関の各気筒の燃焼室内に噴射供給する蓄圧式燃料噴射装置(例えば特開平6−101552号公報等)が知られている。この蓄圧式燃料噴射装置には、主噴射の開始時から安定した燃焼を行って多気筒内燃機関の騒音振動を抑制する目的で、インジェクタを2回開弁させることによって、主噴射(メイン噴射)の前に少量の高圧燃料を先立ち噴射(パイロット噴射)を行うようにしている。
【0003】
ここで、特開平6−101552号公報に記載の2段噴射(パイロット−メイン)では、直前気筒噴射終了後のコモンレール圧力:NPCとパイロット噴射通電期間:TQPとパイロットインターバル:TINTとからパイロット噴射終了遅れ時間:TDEPとメイン噴射開始遅れ時間:TDMとを算出し、運転状態の検出値を用いて算出したメイン噴射時期:TFIN、パイロット噴射終了遅れ時間:TDEPとメイン噴射開始遅れ時間:TDMとからメイン噴射通電開始時期:TTMFを求めている。ここで、図7中のTTPFはパイロット噴射開始時期である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の技術では、図7の作動タイミングチャートに示したように、多気筒(本例では4気筒)のディーゼルエンジンの各気筒においてエンジンの1周期(1行程)中に最大2回の噴射を行っているが、最近、図7の最下段に示したような、多気筒(本例では4気筒)のディーゼルエンジンの各気筒においてエンジンの1周期(1行程)中に3段噴射(パイロット−メイン−アフター噴射)を行うことにより、メイン噴射での未燃ガスを燃やすことでスモークの排出を抑えて排気ガス性能の向上を図るという要望がある。ここで、図7のTQPFはパイロット噴射通電期間で、TQMFはメイン噴射通電期間である。
【0005】
しかし、アフター噴射開始時には、メイン噴射開始時に比べてコモンレール圧力が大幅に低下するため、パイロット噴射終了遅れ時間:TDEPおよびメイン噴射開始遅れ時間:TDMを用いて、アフター噴射通電開始時期:TTAFを演算すると、3回目以降のインジェクタの電磁弁への噴射開始時期の誤差が大きく、3回目以降の噴射開始時期の制御精度が悪化するため、スモークの排出が増え、排気ガス性能の向上効果を低減させてしまうという問題が生じる。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、多気筒内燃機関の特定気筒において多気筒内燃機関の1周期中に3回以上の多段噴射を行う際の3回目以降のアフター噴射開始時期の制御精度を向上させることにより、排気ガス性能を向上させることのできる蓄圧式燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、多気筒内燃機関の特定気筒において多気筒内燃機関の1周期中に3段噴射を行う際の3回目のアフター噴射開始時期を、直前気筒噴射終了後のインジェクタ噴射直前の噴射圧力の検出値とメイン噴射のメイン噴射期間とのパラメータに基づいて第1の2次元マップから算出したメイン噴射の噴射終了遅れ時間と、多気筒内燃機関の運転状態の検出値に基づいてマップまたは演算式から算出したメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルと、直前気筒噴射終了後のインジェクタ噴射直前の噴射圧力の検出値とメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルとのパラメータに基づいて、メイン噴射開始時に比べて低下する、メイン噴射終了時の噴射圧力の低下分を考慮した第2の2次元マップから算出したアフター噴射の噴射開始遅れ時間とを用いて演算している。
ここで、アフター噴射の噴射開始遅れ時間は、第2の2次元マップを用いると、メイン噴射開始遅れ時間に比べて長い時間に設定される。
【0008】
それによって、演算されたメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルに実際のインターバルが追従し、メイン噴射でメイン噴射開始時に比べてアフター噴射開始時の噴射圧力(コモンレール圧力が大幅に低下することによって生じる3回目のアフター噴射開始時期の誤差が小さくなる。これにより、1回目のパイロット噴射および2回目のメイン噴射の後に実施される3回目のアフター噴射時のインジェクタの噴射開始時期の制御精度を向上させることができるので、3回目の燃料噴射(アフター噴射)によって、2回目の燃料噴射(メイン噴射)での未燃ガスを確実に燃やすことができる。よって、スモークの排出を抑えることができ、黒煙濃度を低下させることができる。したがって、排気ガス性能の向上を図ることができる。また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の第2の2次元マップは、インジェクタ噴射直前の噴射圧力の検出値とメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルとをパラメータとしてアフター噴射の噴射開始遅れ時間を求めるためのアフター噴射開始遅れ時間マップであることを特徴としている。これにより、アフター噴射の噴射開始遅れ時間が、メイン噴射開始遅れ時間に比べて長い時間に設定される。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、多気筒内燃機関の特定気筒において多気筒内燃機関の1周期中に3段噴射を行う際の3回目のアフター噴射開始時期を、直前気筒噴射終了後の噴射圧力の検出値とメイン噴射のメイン噴射期間とのパラメータに基づいて第1の2次元マップから算出したメイン噴射の噴射終了遅れ時間と、多気筒内燃機関の運転状態の検出値に基づいてマップまたは演算式から算出したメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルと、直前気筒噴射終了後の噴射圧力の検出値とメイン噴射のメイン噴射量多気筒内燃機関の運転状態の検出値とのパラメータに基づいてマップまたは演算式から算出したアフター噴射開始時の噴射圧力の予測値と、アフター噴射開始時の噴射圧力の予測値とメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルとのパラメータに基づいて、第2の2次元マップから算出したアフター噴射の噴射開始遅れ時間とを用いて演算している。
【0010】
それによって、演算されたメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルに実際のインターバルが追従し、メイン噴射でメイン噴射開始時に比べてアフター噴射開始時の噴射圧力(コモンレール圧力が大幅に低下することによって生じる3回目のアフター噴射開始時期の誤差が小さくなる。これにより、1回目のパイロット噴射および2回目のメイン噴射の後に実施される3回目のアフター噴射時のインジェクタの噴射開始時期の制御精度を向上させることができるので、3回目の燃料噴射(アフター噴射)によって、2回目の燃料噴射(メイン噴射)での未燃ガスを確実に燃やすことができる。よって、スモークの排出を抑えることができ、黒煙濃度を低下させることができる。したがって、排気ガス性能の向上を図ることができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の第2の2次元マップは、直前気筒噴射終了後の噴射圧力の検出値と、パイロット噴射とメイン噴射との間のパイロットインターバルとをパラメータとしてメイン噴射の噴射開始遅れ時間を求めるためのメイン噴射開始遅れ時間マップであることを特徴としている。これにより、アフター噴射の噴射開始遅れ時間を、メイン噴射開始遅れ時間マップを用いて精度良く演算することができるので、コストダウンを図ることができる。さらに、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項4のうちのいずれかに記載の運転状態検出手段は、少なくとも多気筒内燃機関の回転速度を検出する機関回転速度検出手段、および多気筒内燃機関の負荷を検出する機関負荷検出手段を有している。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態の構成〕
図1ないし図4は本発明の第1実施形態を示したもので、図1および図2はコモンレール式燃料噴射装置を示した図である。
【0013】
本実施形態のコモンレール式燃料噴射装置は、電子制御方式の蓄圧式燃料噴射装置であって、多気筒内燃機関としての多気筒ディーゼルエンジン(以下エンジンと略す)の各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射供給するための複数のインジェクタ1と、高圧燃料を蓄圧するサージタンクの一種であるコモンレール2と、燃料タンク3から燃料を汲み上げる公知の低圧供給ポンプ(フィードポンプ)4と、この低圧供給ポンプ4より吸入した燃料を高圧に加圧する可変吐出量型の高圧供給ポンプ5と、複数のインジェクタ1および高圧供給ポンプ5を電子制御する電子制御式コントロールユニット(以下ECUと言う)6とを備えている。
【0014】
各インジェクタ1は、ノズルニードル10、ノズルボデー11、油圧ピストン12およびノズルホルダー13等よりなる燃料噴射ノズルと、この燃料噴射ノズルを駆動する電磁式アクチュエータとしての電磁弁7とから構成されている。なお、ノズルボデー11の先端部には、エンジンの各気筒の燃焼室内に燃料を噴射する噴射孔21が形成されている。
【0015】
ここで、15は常に高圧燃料が供給される燃料溜り、16はノズルニードル10を閉弁方向に付勢するコイルスプリング、17は油圧ピストン12の背圧を制御する制御室、18、19は通過する燃料の流量を調節するオリフィス(絞り)である。そして、各インジェクタ1は、コモンレール2にそれぞれ連通する複数本の分岐管22に逆止弁23を介してそれぞれ接続されている。
【0016】
そして、インジェクタ1からエンジンへの燃料の噴射は、電磁弁7を駆動するインジェクタ駆動回路(図示せず)への電磁弁制御信号により電子制御される。そして、電磁弁7が開弁している間、制御室17内の燃料がオリフィス19を介してリークされるので、ノズルニードル10がノズルボデー11の弁座よりリフトすることにより、噴射孔21と燃料溜り15とが連通する。これにより、コモンレール2から供給された高圧燃料がエンジンの各気筒の燃焼室内に噴射される。
【0017】
コモンレール2には、連続的に噴射圧力に相当する高い圧力が蓄圧される必要があり、そのために燃料配管24、吐出弁25を経て高圧供給ポンプ5が接続されている。また、各インジェクタ1、コモンレール2および高圧供給ポンプ5から燃料タンク3への燃料のリターン配管26、27は、内部圧力が、限界蓄圧圧力を越えることがないようにプレッシャリミッタ28からも圧力を逃がせるように構成されている。
【0018】
高圧供給ポンプ5は、エンジンのクランク軸の回転に伴って回転することで、燃料タンク3内の燃料を燃料配管29を経て汲み上げるフィードポンプ4を内蔵し、このフィードポンプ4により吸い出された燃料を加圧して高圧燃料を圧送するサプライポンプである。この高圧供給ポンプ5のポンプハウジング30の図示下端部にはカム室31が形成されている。このカム室31内には、エンジン回転速度の1/2の回転速度で回転するカム軸32が挿通されており、このカム軸32にはカム33が形成されている。
【0019】
また、ポンプハウジング30の図示上端部には、シリンダ34が取り付けられており、このシリンダ34内にはプランジャ35が往復移動、且つ摺動自在に嵌挿されている。このプランジャ35は、リード類が全く設けられていない円柱形状を成している。また、プランジャ35の図示上端面とシリンダ34の内周面と電磁弁9の図示下端面との間に、シリンダ34とプランジャ35とから構成されるポンプエレメントのポンプ室を構成するプランジャ室36が形成されている。
【0020】
また、プランジャ35の図示下端は摺動子37に連結されており、摺動子37はリターンスプリング38によってカムローラ39に押し付けられている。このカムローラ39は、カム33に摺接している。したがって、カム軸32の回転によりカム33が回転すると、カムローラ39および摺動子37を通じてプランジャ35が往復駆動される。なお、プランジャ35の往復ストロークは、カム33の高低差により決定される。
【0021】
この高圧供給ポンプ5には、電磁式アクチュエータとしての電磁弁9が取り付けられている。この電磁弁9は、ECU6からの電磁弁制御信号によりポンプ駆動回路(図示せず)が電子制御されることにより、高圧供給ポンプ5から燃料配管24を経てコモンレール2への高圧燃料の吐出量(圧送量)を調整する。したがって、電磁弁9は、各インジェクタ1からエンジンの各気筒の燃焼室内に燃料噴射する噴射圧力を変更する噴射圧力可変手段を構成する。
【0022】
噴射量:QFIN、噴射時期:TFINおよび噴射圧力:PFINを最適値に制御するための電磁弁7、9を電子制御するために、図1に示したように、タイミングロータ41aがエンジンのクランクシャフトと同軸に取り付けられ、そのタイミングロータ41aに対峙して公知の電磁式ピックアップであるカムポジションセンサ41が配置されている。このカムポジションセンサ41は、図7の作動タイムチャートに示したエンジンのクランク角度(=高圧供給ポンプ5のカム角度)を検出するクランク角度検出手段である。
【0023】
なお、本実施形態では、エンジンの1周期、つまりクランクシャフトが2回転(720°)する間に、90個のクランク角度信号(1パルス7.5°CA)が発生するように、タイミングロータ41aの外周面に歯状部(突起)を45個設けている。なお、NEパルスのNo.20とNo.0との間に欠歯部が設けられている(図7参照)。
【0024】
また、カム軸32には、気筒判別センサ42とロータ42aとが同じく同軸に取り付けられている。このロータ42aの外周面には7個の歯状部(突起、1個の余分歯)が形成されている。したがって、マイクロコンピュータは、気筒判別センサ42よりポンプ1回転につき7個の信号を受け取る。この気筒判別センサ42とカムポジションセンサ41のクランク角度信号(NEパルス信号)とからECU6は、正確にポンプ特定気筒の下死点信号を判別入手することができる。
【0025】
そして、コモンレール式燃料噴射装置を電子制御するECU6は、本発明のインジェクタ制御手段に相当するもので、制御処理、演算処理を行うCPU51、各種の制御プログラムおよび制御マップを保存するROM52、入力データを保存するRAM53、入力ポート54、出力ポート55等の機能を含んで構成されるマイクロコンピュータを内蔵している。
【0026】
ここで、ECU6には、例えばカムポジションセンサ41、気筒判別センサ42、アクセル開度センサ43および冷却水温センサ44より、クランク角度信号、気筒判別信号、アクセル開度信号および冷却水温信号がA/D変換された後に入力され、これらのエンジン情報と算出されるエンジン回転速度より判断される最適な噴射時期および最適な噴射量となるように、ECU6は電磁弁7の電磁コイルへインジェクタ駆動電流を印加するインジェクタ駆動回路へ電磁弁制御(通電パルス)信号を出力する。なお、ECU6およびカムポジションセンサ41は、本発明の運転状態検出手段に相当するもので、エンジン回転速度を検出する機関回転速度検出手段である。また、アクセル開度センサ43は、本発明の運転状態検出手段に相当するもので、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出する機関負荷検出手段である。
【0027】
さらに、より好ましくは、エンジンの各気筒の燃焼室内へ燃料噴射する噴射圧力、すなわち、直前気筒噴射終了後のコモンレール圧力(NPC)を検出する燃料圧力センサ(本発明の噴射圧力検出手段に相当する)45をコモンレール2に配設し、燃料圧力センサ45からのコモンレール圧力(Rail pressure)信号が予めエンジン負荷やエンジン回転速度に対応して設定した最適な噴射圧力(コモンレール圧力)となるように、ECU6は電磁弁9の電磁コイルへポンプ駆動電流を供給するポンプ駆動回路へ電磁弁制御(通電パルス)信号を出力する。また、吸気温センサ46、吸気圧センサ47、燃料温センサ(図示せず)等を設けても良い。
【0028】
ここで、本実施形態のコモンレール式燃料噴射装置は、エンジンの各気筒においてエンジンの1周期(1行程:吸気行程−圧縮行程−爆発行程−排気行程)中、つまりエンジンのクランクシャフトが2回転(720°)する間に3回以上の多段噴射を行うことが可能である。すなわち、図3の作動タイミングチャートに示したように、エンジンの各気筒においてエンジンの1周期中に3段噴射(パイロット噴射−メイン噴射−アフター噴射)を行うことが可能である。
【0029】
〔第1実施形態の制御方法〕
次に、本実施形態のコモンレール式燃料噴射装置の制御方法を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図4はアフター噴射通電開始時期(TTAF)の演算処理を示したフローチャートである。
【0030】
先ず、カムポジションセンサ41から入力したクランク角度信号(NEパルス信号)の間隔時間を計測することによってエンジン回転速度:NEを検出する。また、アクセル開度センサ43からのアクセル開度信号を入力してアクセル開度:ACCP等のエンジン負荷を検出する。また、冷却水温センサ44からの冷却水温信号を入力してエンジン冷却水温:THWを検出する(運転状態検出手段:ステップS1)。また、その他、吸気温センサ46からの吸気温、吸気圧センサ47からの吸気圧、燃料温センサからの燃料温等を検出しても良い。
【0031】
次に、エンジン回転速度:NEとアクセル開度:ACCPとの制御パラメータに基づいて2次元マップまたは演算式からメイン噴射量:QMAINおよびアフター噴射量:QAFTERを演算する(噴射量演算手段:ステップS2)。なお、エンジン冷却水温:THW、吸気圧、吸気温または燃料温等のエンジン運転条件によって噴射量を補正しても良い。
【0032】
次に、エンジンの各気筒においてエンジンの1周期中に3段噴射(パイロット−メイン−アフター噴射)を行うか否かを判定する。すなわち、3段噴射を行う際の3回目以降の噴射(アフター噴射)を行うか否かを判定する(ステップS3)。この判定結果がNOの場合、すなわち、アフター噴射通電指令時ではない場合には、図4の演算処理を終了する。ここで、多段噴射における噴射回数が3回に設定された3段噴射時において、直前噴射である2回目の噴射をメイン噴射とすると、メイン噴射の前の先立ち噴射である1回目の噴射はメイン噴射量:QMAINよりも少量のパイロット噴射となり、今回噴射である3回目の燃料噴射はメイン噴射量:QMAINよりも少量のアフター噴射となる。
【0033】
また、ステップS3の判定結果がYESの場合、すなわち、アフター噴射通電指令時である場合には、燃料圧力センサ45からのコモンレール圧力信号を入力してインジェクタ1の噴射直前のコモンレール圧力:NPCを検出する(噴射圧力検出手段:ステップS4)。
【0034】
次に、メイン噴射量:QMAINとコモンレール圧力の検出値:NPCとの制御パラメータに基づいて2次元マップまたは演算式からメイン噴射通電期間:TQMを算出し、エンジン回転速度:NEとアクセル開度:ACCPとの制御パラメータに基づいて2次元マップまたは演算式からアフターインターバル:TINTA(本発明のメイン噴射とアフター噴射との間の目標インターバルに相当する)を算出する(ステップS5)。
【0035】
次に、コモンレール圧力の検出値:NPCとメイン噴射通電期間:TQMとの制御パラメータに基づいて第1の2次元マップ:MTDEMからメイン噴射終了遅れ時間:TDEMを演算する(メイン噴射終了遅れ時間演算手段:ステップS6)。次に、コモンレール圧力の検出値:NPCとアフターインターバル:TINTAとの制御パラメータに基づいて、メイン噴射開始時のコモンレール圧力に比べて大幅に低下する、アフター噴射開始時のコモンレール圧力の低下分を見込んだ第2の2次元マップ:MTDA(新規マップ)からアフター噴射開始遅れ時間:TDAを演算する(アフター噴射開始遅れ時間演算手段:ステップS7)。
ここで、第2の2次元マップ:MTDAを用いると、メイン噴射開始時のコモンレール圧力に比べて大幅に低下する、メイン噴射終了時、つまりアフター噴射開始時のコモンレール圧力の低下分を考慮して、アフター噴射開始遅れ時間:TDAがメイン噴射開始遅れ時間:TDMよりも長く設定される。
【0036】
次に、下記の数1の演算式からアフター噴射通電開始時期:TTAFを演算する(アフター噴射通電開始時期演算手段:ステップS10)。その後に、図4の演算処理を終了する。
【0037】
[数1]
TTAF=TTM+TQM+TDEM+TINTA−TDA
ここで、TTMはメイン噴射通電開始時期で、TQMはメイン噴射通電期間で、TDEMはメイン噴射終了遅れ時間で、TINTAはアフターインターバルで、TDAはアフター噴射開始遅れ時間である。
【0038】
ここで、エンジンの各気筒においてエンジンの1周期(1行程)中に3段噴射(パイロット−メイン−アフター噴射)を行う場合には、エンジン回転速度(NE)とアクセル開度(ACCP)等のエンジン負荷とから、パイロット噴射通電期間:TQP、メイン噴射通電期間:TQM、アフター噴射通電期間:TQA、パイロットインターバル:TINTおよびアフターインターバル:TINTAが算出される。
【0039】
そして、インジェクタ噴射開始前(直前気筒の噴射終了後)のコモンレール圧力:NPCとパイロット噴射通電期間:TQPの2次元マップよりパイロット噴射終了遅れ時間:TDEPが算出され、また、インジェクタ噴射開始前のコモンレール圧力:NPCとメイン噴射通電期間:TQMの2次元マップよりメイン噴射終了遅れ時間:TDEMが算出される。
【0040】
そして、インジェクタ噴射開始前のコモンレール圧力:NPCとパイロットインターバル:TINTの2次元マップよりメイン噴射開始遅れ時間:TDMが算出され、また、インジェクタ噴射開始前のコモンレール圧力:NPCとアフターインターバル:TINTAの2次元マップ、つまりアフター噴射開始時のコモンレール圧の低下を見込んで形成したMTDAマップを用いてアフター噴射開始遅れ時間:TDAが算出される。
【0041】
そして、メイン噴射量:QMAINとインジェクタ噴射開始前のコモンレール圧力:NPCとから、メイン噴射通電開始時期:TTMが算出され、また、上記の数1の演算式を用いてアフター噴射通電開始時期:TTAFが算出される。これにより、ECU6からインジェクタ駆動回路を介してインジェクタ1の電磁弁7へインジェクタ駆動電流を供給することで、エンジンの各気筒においてエンジンの1周期(1行程)中に3段噴射、つまりパイロット−メイン−アフター噴射が成される。
【0042】
すなわち、例えば上死点前の所定のクランク角度のときにパイロット噴射通電期間:TQPの間、インジェクタ1の電磁弁7へインジェクタ駆動電流を供給することで、パイロット噴射通電開始時期TTPからパイロット噴射開始遅れ時間:TDEPの後にノズルニードル10がリフトしてエンジンの特定気筒の燃焼室内にパイロット噴射量:QPILOTに相当する少量の燃料噴射が成される。このパイロット噴射時の噴射率波形を図3の作動タイミングチャートに示す。
【0043】
次に、パイロット噴射終了後にメイン噴射通電開始時期:TTMが来たらメイン噴射通電期間:TQMの間、インジェクタ1の電磁弁7へインジェクタ駆動電流を供給することで、メイン噴射通電開始時からメイン噴射開始遅れ時間:TDMの後にノズルニードル10がリフトしてエンジンの特定気筒の燃焼室内にメイン噴射量:QMAINに相当する燃料噴射が成される。このメイン噴射時の噴射率波形を図3の作動タイミングチャートに示す。
【0044】
次に、メイン噴射終了後にアフター噴射通電開始時期:TTAFが来たらアフター噴射通電期間:TQAの間、インジェクタ1の電磁弁7へインジェクタ駆動電流を供給することで、アフター噴射通電開始時からアフター噴射開始遅れ時間:TDAの後にノズルニードル10がリフトしてエンジンの特定気筒の燃焼室内にアフター噴射量:QAFTERに相当する燃料噴射が成される。このアフター噴射時の噴射率波形を図3の作動タイミングチャートに示す。
【0045】
〔第1実施形態の効果〕
本実施形態のコモンレール式燃料噴射装置は、3段噴射をする際の3回目の噴射開始時期を、あらゆる運転条件下でも、正確に所望のタイミングに合致させるために、インジェクタ1の電磁弁7へのアフター噴射時の通電開始時間を、▲1▼メイン噴射終了遅れ時間:TDEMと▲2▼アフター噴射開始遅れ時間:TDAと▲3▼アフターインターバル:TINTAとから演算してインジェクタ駆動回路へ通電パルス信号を指令するようにしている。
【0046】
そして、図3の作動タイミングチャートに示したように、メイン噴射でコモンレール圧が低下することにより生じる、アフター噴射時の通電開始時期の制御精度の悪化を避けるために、コモンレール圧力:NPCとメイン噴射通電期間:TQMとの制御パラメータによりメイン噴射終了遅れ時間:TDEMを算出するための第1の2次元マップ:MTDEMと、コモンレール圧力:NPCとアフターインターバル:TINTAとの制御パラメータによりアフター噴射開始遅れ時間:TDAを算出するための第2の2次元マップ:MTDAとをアフター噴射時の通電開始時期の演算のために新たに設定している。
【0047】
そして、ECU6の出力ポート55からインジェクタ駆動回路へ通電パルス信号を送って、インジェクタ駆動回路からインジェクタ1の電磁弁7へインジェクタ駆動電流を供給するアフター噴射通電指令時に、それらの第1の2次元マップおよび第2の2次元マップを検索することにより、アフター噴射開始時期を精度良く演算できる。
【0048】
それによって、演算されたアフターインターバル:TINTAが実際のインターバルに追従し、アフター噴射時のインジェクタ1の電磁弁7へのアフター噴射時の通電開始時期が最適な時期となるため、メイン噴射でコモンレール圧力:NPCが大幅に低下することによって生じるアフター噴射開始時期の誤差が小さくなる。これにより、アフター噴射時のインジェクタ1の電磁弁7の噴射開始時期の制御精度を向上させることができるので、図3の作動タイミングチャートに実線で示したように、所望の噴射率波形が形成される。
【0049】
そして、エンジンの特定気筒においてエンジンの1周期(1行程)中に3段噴射(パイロット−メイン−アフター噴射)を行うことによって、メイン噴射時にインジェクタ1からエンジンの特定気筒の燃焼室内に噴射された燃料中の未燃ガスを、アフター噴射時にインジェクタ1からエンジンの特定気筒の燃焼室内に噴射された燃料と一緒に確実に燃やすことができる。これにより、スモークの排出を抑えることができるので、エミッションの悪化を抑えることができる。
【0050】
〔第2実施形態〕
図5および図6は本発明の第2実施形態を示したもので、図5はアフター噴射通電開始時期(TTAF)の演算処理を示したフローチャートで、図6(a)はメイン噴射開始遅れ時間マップを示した図で、図6(b)はコモンレール式燃料噴射装置の作動タイミングチャートである。
【0051】
図4のフローチャートと異なる演算処理のみ説明する。ステップS6でメイン噴射終了遅れ時間(TDEM)を演算した後に、コモンレール圧力(NPC)とメイン噴射量(QMAIN)とエンジン回転速度(NE)との制御パラメータに基づいて2次元マップまたは演算式からアフター噴射開始時コモンレール圧力の予測値:NPCAを演算する(アフター噴射開始時コモンレール圧力予測値演算手段:ステップS8)。
【0052】
次に、アフター噴射開始時コモンレール圧力の予測値:NPCAとアフターインターバル:TINTAとの制御パラメータに基づいて2次元マップ:MTDM(既存マップ)からアフター噴射開始遅れ時間:TDA)を演算する(アフター噴射開始遅れ時間演算手段:ステップS9)。その後に、ステップS10の演算処理に進む。
【0053】
ここで、アフター噴射開始遅れ時間は、アフター噴射開始時のコモンレール圧力とアフターインターバルとによって決定される。したがって、アフター噴射開始時のコモンレール圧力:NPCAを正確に予測または推定できれば、図6(a)に示したようなメイン噴射開始遅れ時間マップ:MTDM(既存マップ)を用いてアフター噴射開始遅れ時間:TDAを精度良く演算することができるので、第1実施形態と比べて既存マップを使用できるので、コストダウンを図ることができる。
【0054】
なお、図6(a)、(b)において、NPC▲2▼は直前気筒噴射後(メイン噴射後)のコモンレール圧力で、TINT▲2▼はパイロットインターバルで、NPCA▲2▼はアフター噴射開始時のコモンレール圧力の予測値で、TINTA▲2▼はアフターインターバル、TDMはメイン噴射開始遅れ時間、TDAはアフター噴射開始遅れ時間である。
【0055】
〔他の実施形態〕
本実施形態では、インジェクタ噴射直前の噴射圧力を、コモンレール2に配設した燃料圧力センサ45によって検出したが、インジェクタ噴射直前の噴射圧力を、高圧供給ポンプ5から各インジェクタ1までの燃料配管系内の燃料圧力を検出する燃料圧力センサによって検出しても良い。また、高圧供給ポンプ5の吐出量からコモンレール圧力(インジェクタ噴射直前の噴射圧力)を算出しても良い。さらに、高圧供給ポンプ5の電磁弁9への噴射圧力指令値よりコモンレール圧力(インジェクタ噴射直前の噴射圧力)を算出しても良い。
【0056】
本実施形態では、本発明を、エンジンの特定気筒においてエンジンの1周期中に3段噴射(パイロット−メイン−アフター噴射)を行うことが可能なコモンレール式燃料噴射装置に適用した例を説明したが、本発明を、エンジンの特定気筒においてエンジンの1周期中に4回噴射または5回噴射または6回噴射または7回以上の多段噴射を行うことが可能な蓄圧式燃料噴射装置に適用しても良い。
【0057】
本実施形態では、3段噴射の1回目の噴射開始時期(パイロット噴射通電開始時期)を、BTDC37.5°CAとなるように制御しているが、3段噴射の1段目の噴射開始時期(パイロット噴射通電開始時期)を、上死点(TDC)以前に噴射するように制御することが望ましく、例えばBTDC10°CA〜40°CAとなるように制御しても良く、また、BTDC25°CA〜35°CAとなるように制御しても良い。
【0058】
本実施形態では、3段噴射の1回目と3回目とを略同等の噴射量としているが、その比率は変えても良い。また、多段噴射の1回目の噴射量が1行程中の全噴射量の5%〜25%、多段噴射の2回目の噴射量が1行程中の全噴射量の50%〜75%、多段噴射の3回目以降の噴射量が1行程中の全噴射量の5%〜25%となるように制御しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンレール式燃料噴射装置を示した概略図である(第1実施形態)。
【図2】コモンレール式燃料噴射装置を示したブロック図である(第1実施形態)。
【図3】コモンレール式燃料噴射装置の作動を示したタイミングチャートである(第1実施形態)。
【図4】アフター噴射通電開始時期の演算処理を示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図5】アフター噴射通電開始時期の演算処理を示したフローチャートである(第2実施形態)。
【図6】(a)はメイン噴射開始遅れ時間マップを示した図で、(b)はコモンレール式燃料噴射装置の作動を示したタイミングチャートである(第2実施形態)。
【図7】コモンレール式燃料噴射装置の作動を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 インジェクタ
2 コモンレール
3 燃料タンク
4 低圧供給ポンプ
5 高圧供給ポンプ
6 ECU(インジェクタ制御手段、機関回転速度検出手段)
7 電磁弁
9 電磁弁
41 カムポジションセンサ(運転状態検出手段、機関回転速度検出手段)
43 アクセル開度センサ(運転状態検出手段、機関負荷検出手段)
45 燃料圧力センサ(噴射圧力検出手段)

Claims (5)

  1. 高圧供給ポンプより吐出される高圧燃料を蓄圧するコモンレールと、
    このコモンレールに蓄圧した高圧燃料を多気筒内燃機関の各気筒に噴射供給するインジェクタと、
    前記多気筒内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段を有し、この多気筒内燃機関の運転状態の検出値に応じて噴射時期および噴射量を演算して、前記インジェクタを制御するインジェクタ制御手段と
    を備え、
    前記多気筒内燃機関の特定気筒において前記多気筒内燃機関の1周期中に3回以上の多段噴射を行うことが可能な蓄圧式燃料噴射装置であって、
    前記インジェクタ制御手段は、直前気筒噴射終了後の前記インジェクタ噴射直前の噴射圧力を検出する噴射圧力検出手段を有し、
    少なくとも3段噴射を行う時に、直前噴射である2回目の噴射をメイン噴射とすると、前記メイン噴射の前の先立ち噴射である1回目の噴射は前記メイン噴射量よりも少量のパイロット噴射となり、今回噴射である3回目の噴射は前記メイン噴射量よりも少量のアフター噴射となり、
    前記3段噴射を行う際の3回目のアフター噴射開始時期を、
    (a)前記インジェクタ噴射直前の噴射圧力の検出値と前記メイン噴射のメイン噴射期間とのパラメータに基づいて第1の2次元マップから算出した前記メイン噴射の噴射終了遅れ時間と、
    (b)前記多気筒内燃機関の運転状態の検出値に基づいてマップまたは演算式から算出した前記メイン噴射と前記アフター噴射との間の目標インターバルと、
    (c)前記インジェクタ噴射直前の噴射圧力の検出値記目標インターバルとのパラメータに基づいて、前記メイン噴射開始時に比べて低下する、前記メイン噴射終了時の噴射圧力の低下分を考慮した第2の2次元マップから算出した前記アフター噴射の噴射開始遅れ時間と
    を用いて演算することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記第2の2次元マップは、前記インジェクタ噴射直前の噴射圧力の検出値と前記目標インターバルとをパラメータとして前記アフター噴射の噴射開始遅れ時間を求めるためのアフター噴射開始遅れ時間マップであることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 高圧供給ポンプより吐出される高圧燃料を蓄圧するコモンレールと、
    このコモンレールに蓄圧した高圧燃料を多気筒内燃機関の各気筒に噴射供給するインジェクタと、
    前記多気筒内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段を有し、この多気筒内燃機関の運転状態の検出値に応じて噴射時期および噴射量を演算して、前記インジェクタを制御するインジェクタ制御手段と
    を備え、
    前記多気筒内燃機関の特定気筒において前記多気筒内燃機関の1周期中に3回以上の多段噴射を行うことが可能な蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記インジェクタ制御手段は、直前気筒噴射終了後の噴射圧力を検出する噴射圧力検出手段を有し、
    少なくとも3段噴射を行う時に、直前噴射である2回目の噴射をメイン噴射とすると、前記メイン噴射の前の先立ち噴射である1回目の噴射は前記メイン噴射量よりも少量のパイロット噴射となり、今回噴射である3回目の噴射は前記メイン噴射量よりも少量のアフター噴射となり、
    前記3段噴射を行う際の3回目のアフター噴射開始時期を、
    (a)前記直前気筒噴射終了後の噴射圧力の検出値と前記メイン噴射のメイン噴射期間とのパラメータに基づいて第1の2次元マップから算出した前記メイン噴射の噴射終了遅れ時間と、
    (b)前記多気筒内燃機関の運転状態の検出値に基づいてマップまたは演算式から算出した前記メイン噴射と前記アフター噴射との間の目標インターバルと、
    (c)前記直前気筒噴射終了後の噴射圧力の検出値と前記メイン噴射のメイン噴射量前記多気筒内燃機関の運転状態の検出値とのパラメータに基づいてマップまたは演算式から算出したアフター噴射開始時の噴射圧力の予測値と、
    (d)前記アフター噴射開始時の噴射圧力の予測値記目標インターバルとのパラメータに基づいて第2の2次元マップから算出した前記アフター噴射の噴射開始遅れ時間とを用いて演算することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 請求項3に記載の蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記第2の2次元マップは、前記直前気筒噴射終了後の噴射圧力の検出値と、前記パイロット噴射と前記メイン噴射との間のパイロットインターバルとをパラメータとして前記メイン噴射の噴射開始遅れ時間を求めるためのメイン噴射開始遅れ時間マップであることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれかに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記運転状態検出手段は、少なくとも前記多気筒内燃機関の回転速度を検出する機関回転速度検出手段、および前記多気筒内燃機関の負荷を検出する機関負荷検出手段を有していることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
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