JP4269484B2 - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コモンレールに蓄えられた高圧燃料をインジェクタからディーゼル機関に噴射する蓄圧式燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディーゼル機関に使用される蓄圧式燃料噴射装置では、コモンレールの燃料圧を検出し、その燃料圧に基づいてインジェクタの噴射時期及び噴射期間(インジェクタへの通電期間)を算出している。しかし、コモンレールの燃料圧は、高圧ポンプからの燃料圧送等により変動しており、特に加速時等の過渡時においては、検出時の燃料圧と噴射時の燃料圧とが大きく異なるため、算出した指令噴射量とインジェクタによる実際の噴射量とに誤差が生じる。
そこで、特願平11−326911号に記載された蓄圧式燃料噴射装置では、コモンレールの燃料圧に基づいてインジェクタの噴射時期を算出し、その噴射時期となった時に再度コモンレールの燃料圧を検出し、その燃料圧に基づいてインジェクタの噴射期間を算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、燃料圧を検出してから噴射期間を算出終了するまでには、現在市販されている一般的な32ビットMPUを用いた場合で50〜200μs程度の時間を必要とする。従って、「噴射時期となった時に燃料圧を検出する」といっても、実際には、インジェクタから噴射が開始される時点よりある程度前に燃料圧を検出する必要がある。この場合、以下のような問題が生じる。
インジェクタの燃料噴射時に高圧ポンプから燃料圧送が行われている場合は、噴射時期での燃料圧力がインジェクタへの通電開始時期に検出した燃料圧より高くなるため、噴射量が増加してしまう。つまり、燃料圧を低く検出したため、噴射期間が正規の値よりも長くなってしまったためである。
【0004】
また、高圧ポンプの燃料圧送とインジェクタの噴射とが重なった場合と重ならなかった場合とでは、インジェクタへの通電開始時期の燃料圧が同じでも、噴射期間中の燃料圧力(平均噴射圧)が異なるため、高圧ポンプの燃料圧送とインジェクタの噴射とが重なった場合の方が噴射量は増加する。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、インジェクタの噴射と高圧ポンプの圧送とが重なった場合でも、指令噴射量と実噴射量との誤差を小さくできる蓄圧式燃料噴射装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
高圧ポンプが燃料の圧送を停止している間にインジェクタから燃料を噴射させる第1の噴射条件と、高圧ポンプが燃料を圧送している間にインジェクタから燃料を噴射させる第2の噴射条件とが設定されている蓄圧式燃料噴射装置であって、インジェクタの作動を制御する制御手段は、第2の噴射条件でインジェクタの作動を制御する際に、第1の噴射条件でインジェクタから噴射が行われる噴射期間中の圧力降下率と第2の噴射条件でインジェクタから噴射が行われる噴射期間中の圧力降下率との変化分を見込んで、指令噴射時期のインジェクタの見込み噴射圧を求め、その見込み噴射圧と指令噴射量とに基づいてインジェクタの噴射期間を算出している。
【0006】
第2の噴射条件では、インジェクタの噴射と高圧ポンプの圧送とが重なるため、噴射期間中の圧力降下率は、第1の噴射条件で噴射が行われる時の圧力降下率より小さくなる。従って、第1の噴射条件の時の圧力降下率と第2の噴射条件の時の圧力降下率との変化分を見込んで見込み噴射圧を求めることにより、実際の噴射圧より高い噴射圧でインジェクタの噴射期間を算出することができる。その結果、噴射期間を正規の値に近づけることができるので、実噴射量と指令噴射量との誤差を小さくできる。
【0007】
また、制御手段は、指令噴射時期より以前にコモンレール内の燃料圧PCを取り込み、その燃料圧PCを基準として、第1の噴射条件でインジェクタから噴射が行われる噴射期間中の平均噴射圧と第2の噴射条件でインジェクタから噴射が行われる噴射期間中の平均噴射圧との圧力差ΔPCMを求め、その圧力差ΔPCMをインジェクタの通電開始時の燃料圧NPCMnに加算して見込み噴射圧を算出している。
【0008】
これは、第1の噴射条件の時の圧力降下率と第2の噴射条件の時の圧力降下率との変化分が、第1の噴射条件で行われる噴射期間中の平均噴射圧と第2の噴射条件で行われる噴射期間中の平均噴射圧との差、つまり上記の圧力差ΔPCMと考えることができるためである。
【0009】
(請求項の手段)
請求項に記載した蓄圧式燃料噴射装置において、
制御手段は、指令噴射量、コモンレール内の燃料圧、及び内燃機関の回転数のうち少なくとも1つをパラメータとし、このパラメータと圧力差ΔPCMとの関係を予め求め、その相関を記憶したマップを有し、このマップからパラメータに基づいて圧力差 ΔPCMを求めている。この場合、ΔPCMを計算によって求める必要がなく、マップから求めることができるので、制御手段の処理手順を簡略化でき、より短時間でインジェクタの噴射期間を算出することが可能である。
【0010】
(請求項の手段)
請求項またはに記載した蓄圧式燃料噴射装置において、
制御手段は、インジェクタに通電してから実際に噴射が開始されるまでの噴射遅れ時間を考慮してインジェクタへの通電開始時期を算出し、この通電開始時期に燃料圧PCを取り込んでいる。
【0011】
(請求項の手段)
請求項またはに記載した蓄圧式燃料噴射装置において、
制御手段は、噴射期間を算出するために所定時間tを必要とし、指令噴射時期より所定時間t以上前に燃料圧PCを取り込んでいる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の蓄圧式燃料噴射装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は蓄圧式燃料噴射装置1の全体構成を示す模式図である。
本実施例の蓄圧式燃料噴射装置1は、4気筒のディーゼル内燃機関(以下エンジン2と呼ぶ)に使用されるもので、図1に示すように、燃料タンク3から燃料を汲み上げるフィードポンプ4と、汲み上げられた燃料を加圧して圧送する高圧ポンプ5と、この高圧ポンプ5より圧送された高圧燃料を蓄圧するコモンレール6と、このコモンレール6に噴射管7を介して接続され、エンジン2の各気筒毎に取り付けられるインジェクタ8と、本システムの作動を制御する電子制御装置(以下ECU9と呼ぶ)等より構成される。
【0013】
高圧ポンプ5は、図2に示すように、エンジン2の回転に同期して回転するカム軸10と、このカム軸10の回転に伴ってシリンダ11内を往復動するプランジャ12と、シリンダ11内に形成されるポンプ室13に通じる低圧通路14と、この低圧通路14を開閉する電磁弁15等を具備している。この高圧ポンプ5は、プランジャ12の圧送行程の途中で電磁弁15が通電を受けて低圧通路14を閉じると、ポンプ室13の燃料が加圧され、その燃料圧力が逆止弁16の開弁圧より高くなると、高圧燃料が逆止弁16を押し開いて、高圧配管17よりコモンレール6へ圧送される。なお、この高圧ポンプ5は、エンジン2の燃焼1行程(720°CA)の間に360°CAの間隔で2回圧送を行う。
【0014】
インジェクタ8は、コモンレール6より供給される高圧燃料をエンジン2の気筒内に噴射するもので、噴孔を開閉するニードル(図示しない)の背圧側にコモンレール6の燃料圧が作用する圧力制御室(図示しない)が設けられ、この圧力制御室と低圧側との間に電磁弁18を具備している。この電磁弁18が閉じている時は、圧力制御室の燃料圧を受けてニードルが噴孔を閉じており、電磁弁18が開くと、圧力制御室の燃料が低圧側へ流れるため、ニードルがリフトして噴孔を開くことにより、燃料噴射が行われる。なお、各気筒のインジェクタ8は、第1気筒−第3気筒−第4気筒−第2気筒の順序で噴射を行う。
【0015】
ECU9は、エンジン回転数を検出する回転数センサ19、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ20、コモンレール6内の燃料圧を検出する燃料圧センサ21、及び冷却水温、吸気温、吸気圧等を検出する各種センサ22からの信号を入力し、これらの信号に基づいて高圧ポンプ5の吐出量、インジェクタ8の噴射時期及び噴射量を演算し、その演算結果に従って電磁弁15及び電磁弁18に対する制御信号を出力する。
【0016】
本システムは、エンジン2の燃焼1行程の間に高圧ポンプ5を2回駆動し、その高圧ポンプ5の圧送期間中にインジェクタ8の噴射が重なる場合と重ならない場合とが生じる。本実施例では、高圧ポンプ5の圧送期間中に第1気筒と第4気筒に対するインジェクタ8の噴射が行われ、高圧ポンプ5の圧送停止期間中に第2気筒と第3気筒に対するインジェクタ8の噴射が行われるものとする。また、以下の説明では、高圧ポンプ5の圧送停止期間中に噴射が行われる場合を第1の噴射条件、高圧ポンプ5の圧送期間中に噴射が行われる場合を第2の噴射条件と呼ぶ。
【0017】
次に、本システムの燃料噴射制御に係わるECU9の処理手順を図3と図4に示すフローチャート及び図5〜図7に基づいて説明する。
Step100 …回転数センサ19の検出信号に基づいて回転数NEを取り込み、アクセル開度センサ20の検出信号に基づいてアクセル開度Accp を取り込む。
Step110 …回転数NEとアクセル開度Accp に基づき、噴射量算出用の特性マップ(図示しない)を用いて指令噴射量QFIN を算出する。
Step120 …回転数NEと指令噴射量QFIN に基づき、噴射時期算出用の特性マップ(図示しない)を用いて指令噴射時期TFIN を算出する。
【0018】
Step130 …所定のタイミングで燃料圧センサ21の検出信号に基づいてコモンレール6の燃料圧NPCnを取り込む(図5参照)。なお、添字のnは、今回の処理で検出した分を示している。
Step140 …Step130 で取り込んだ燃料圧NPCnから下記式に基づいて見込み圧NPCFを算出する。ここで、NPCn-1 は、前回のStep130 で取り込んだ燃料圧であり、NPCMn-1 は、前回のStep230 (後述する)で取り込んだインジェクタ通電開始時の燃料圧である。
【0019】
NPCF←NPCn+ΔPC
ΔPC←NPCMn-1 −NPCn-1
ここでは、前回のNPCn-1 と前回のNPCMn-1 との圧力差ΔPCが、定常走行時または過渡時に係わらず、今回の処理時でも略同様に生じるので、この圧力差ΔPCを加味した見込み圧NPCFを算出して、今回の噴射時の誤差を低減している。
【0020】
Step150 …Step140 で算出した見込み圧NPCFに基づいて、噴射遅れ時間TDMを図6に示す特性マップから算出する。この噴射遅れ時間TDMは、図5に示すように、インジェクタ8の電磁弁18に通電を開始してから実際に燃料が噴射されるまでの時間である。インジェクタ8は、供給される燃料圧の作用を受けてニードルがリフトして開弁する構成であるので、燃料圧に応じて噴射遅れ時間が異なる。特性マップは、燃料圧と噴射遅れ時間との関係を予め実験等により求めて作成すると良い。
【0021】
Step160 …Step120 で算出した指令噴射時期TFIN とStep150 で算出した噴射遅れ時間TDMとに基づいて、インジェクタ通電開始時期を算出する。このインジェクタ通電開始時期は、図5に示すように、NEパルスによって検出される制御上の基準位置からインジェクタ通電開始直前までの噴射時期パルス数CNECAMFと、このパルスからインジェクタ通電開始までの余り時間TTMFとから成る。
Z←(A−TFIN )/X
TTMF←(Z/X)×TDM
CNECAMF←(A−TFIN −Z)/X
【0022】
また、TTMF<0であるならば、下記の処理を行う。
TTMF←TTMF+Y
CNECAMF←CNECAMF−1
ここで、「CNECAMF」は整数であり、「Z」は余りである。「A」は制御上の基準位置から上死点TDCまでの角度であり、「X」は回転数センサ19から出力される1パルスに相当する角度である。「Y」はその時の回転速度で角度Xだけ回転するのに要する時間である。
【0023】
Step170 …指令噴射量QFIN と見込み圧NPCFとに基づいて、図7に示す特性マップから仮噴射期間TQMFを算出する。
Step180 …気筒判別カウンタCCYLN により気筒判定を行う。なお、カウンタCCYLN は、180°CA毎に「0」〜「3」の間でカウントアップされ、720°CAで「0」に戻る。この判定で、カウンタ値が「0」または「2」の場合、つまり第1気筒または第4気筒の場合はStep190 へ進み、カウンタ値が「1」または「3」の場合、つまり第2気筒または第3気筒の場合はStep200 へ進む。
【0024】
Step190 …第1気筒または第4気筒の場合は、図5に示すように、高圧ポンプ5の圧送期間中にインジェクタ8の噴射が行われる(第2の噴射条件)ため、ポンプ圧送による圧力変化分を見込んで、噴射開始時の燃料圧(インジェクタ8の見込み噴射圧)を求める必要がある。従って、先ずインジェクタ8の通電開始時の燃料圧とインジェクタ8の見込み噴射圧との差ΔPCMを算出する。このΔPCMは、下記の圧力変化を表す基本式▲1▼に基づいて求めることができる。
ΔPC=(Δq/V)×E…………………………▲1▼
Δq:高圧容器内に出入りした量
V:高圧容積
E:体積弾性係数(ヤング率)
【0025】
ΔPCMは、噴射と圧送が重ならない場合と重なる場合との平均噴射圧の差であるから、Δqは下記のように求めることができる。
a)噴射が圧送と重ならない場合の変化量をΔq1 とすると、
Δq1 =0−(噴射量/2)+リーク量
b)噴射が圧送と重なる場合の変化量をΔq2 とすると、
Δq2 =ポンプ圧送量−(噴射量/2)+リーク量
となる。
Δq=Δq2 −Δq1 であるから、Δq=ポンプ圧送量(Qd)となる。
【0026】
ここで、インジェクタ通電開始時(図5のA点)から後のポンプ圧送量をQa、噴射期間の中央(図5のB点)から後のポンプ圧送量をQbとすると、ΔPCMに影響するポンプ圧送量Qdは、Qd=Qa−Qbで求めることができる。
以上をまとめて基本式▲1▼に適用すると、ΔPCMは次式▲2▼によって算出することができる。
ΔPCM=(Qd/V)×E………………………▲2▼
この▲2▼式で、Vはコモンレール6と噴射管7を含む容積で固定値であり、E(軽油の体積弾性係数)は取り込んだ燃料圧NPCnで求めることができる。
ΔPCMを算出した後、次のStep200 へ進む。
【0027】
Step200 …制御上の基準位置か否かを回転数センサ19からの信号に基づいて判断する。基準位置でない時(判定結果NO)は、基準位置になるまで待機し、基準位置となった時(判定結果YES)は、次のStep210 へ進む。
Step210 …回転数センサ19から出力されるパルス数をカウントする。
Step220 …カウントしたパルス数が、Step160 で求めた噴射時期パルス数CNECAMFと一致したか否かを判断する。噴射時期パルス数CNECAMFと一致していない時(判定結果NO)は、噴射時期パルス数CNECAMFと一致するまで待機し、噴射時期パルス数CNECAMFと一致した時(判定結果YES)は、次のStep230 へ進む。
【0028】
Step230 …Step160 で求めた余り時間TTMFが経過したか否かを判断する。余り時間TTMFが経過していない時(判定結果NO)は、余り時間TTMFが経過するまで待機し、余り時間TTMFが経過した時(判定結果YES)は、次のStep240 へ進む。
Step240 …インジェクタ8(電磁弁18)に通電を開始する。これにより、通電を受けてから噴射遅れ時間TDMが経過した時点でインジェクタ8のニードルがリフトして噴射を開始する。
【0029】
Step250 …インジェクタ8の通電開始時にコモンレール6内の燃料圧(NPCMn)を取り込む。
Step260 …取り込んだ燃料圧NPCMnとStep130 で取り込んだ燃料圧NPCnとの差の絶対値が所定値α以上か否かを判定する。この判定結果がNOの場合、つまり絶対対が所定値αより小さい時は、インジェクタ8の通電開始時に取り込んだ燃料圧NPCMnがノイズ等の影響を受けることなく、正常に取り込まれたものと判断して、次のStep270 へ進む。一方、判定結果がYESの場合、つまり絶対値が所定値α以上の場合は、インジェクタ8の通電開始時に取り込んだ燃料圧NPCMnがノイズ等の影響を受けた異常な値であると判断して、Step310 へ進む。
【0030】
Step270 …気筒判別カウンタCCYLN により気筒判定を行う。この判定で、カウンタ値が「0」または「2」の場合、つまり第1気筒または第4気筒の場合はStep290 へ進み、カウンタ値が「1」または「3」の場合、つまり第2気筒または第3気筒の場合はStep280 へ進む。
Step280 …第2気筒または第3気筒の場合は、高圧ポンプ5の圧送停止期間中にインジェクタ8の噴射が行われる(第1の噴射条件)ため、Step250 で取り込んだインジェクタ通電開始時の燃料圧NPCMnを最終噴射圧NPCMFnとして設定し、Step300 へ進む。
【0031】
Step290 …第1気筒または第4気筒の場合は、高圧ポンプ5の圧送期間中にインジェクタ8の噴射が行われる(第2の噴射条件)ため、Step250 で取り込んだ通電開始時の燃料圧NPCMnにStep190 で算出した平均噴射圧差ΔPCMを加算して見込み噴射圧を算出し、この見込み噴射圧を最終噴射圧NPCMFnとして設定し、Step300 へ進む。
Step300 …Step280 またはStep290 で設定した最終噴射圧NPCMFnとStep110 で算出した指令噴射量QFIN とに基づいて、図7に示す特性マップから噴射期間TQMFを再度算出し、Step320 へ進む。
【0032】
Step310 …Step170 で算出した仮噴射期間TQMFをそのまま噴射期間として採用し、次のStep320 へ進む。
Step320 …噴射期間TQMFが経過したか否かを判断する。噴射期間TQMFが経過していない時(判定結果NO)は、噴射期間TQMFが経過するまで待機し、噴射期間TQMFが経過した時(判定結果YES)は、次のStep330 へ進む。
Step330 …インジェクタ8(電磁弁18)への通電を終了する。これにより、インジェクタ8のニードルが圧力制御室の燃料圧を受けて閉弁方向に移動し、噴孔に通じる燃料通路を遮断して噴射を終了する。
【0033】
(本実施例の効果)
本システムは、第2の噴射条件において、第1の噴射条件で噴射が行われる噴射期間中の圧力降下率と第2の噴射条件で噴射が行われる噴射期間中の圧力降下率との変化分(ΔPCM)を見込んで、指令噴射時期TFIN (噴射開始時)のインジェクタ8の見込み噴射圧を求め、その見込み噴射圧と指令噴射量QFIN とに基づいてインジェクタ8の噴射期間TQMFを算出している。この場合、実際の噴射圧より高い噴射圧でインジェクタ8の噴射期間TQMFを算出することができ、噴射期間TQMFを略正規の値に一致させることができるので、実噴射量と指令噴射量QFIN との誤差を小さくできる。
【0034】
(第2実施例)
上記の実施例では、第2の噴射条件で噴射が行われる際に、ΔPCMを計算によって求めているが、ECU9の計算負荷を軽減するために、ΔPCMをマップから求めることもできる。
その一例を図8〜図10に基づいて説明する。
図8はECUの処理手順を示すフローチャートである。
Step400 …図9に示すマップから指令噴射量QFIN と見込み圧NPCFとに基づいて、所定回転数NB1 での圧力変化量(ΔPCMBAS)を求める。
ここで、図9に示すマップは、QFIN とNPCFとΔPCMBASとの相関を示すもので、三者の関係を予め実験等により求めて作成したものである。
【0035】
Step410 …本発明の高圧ポンプ5は、エンジン回転に同期して駆動されるため、エンジン回転数が高い時はポンプ送油率も高く、エンジン回転数が低い時はポンプ送油率も低くなる。しかし、図9のマップから求めた圧力変化量ΔPCMBASは、エンジン回転数をパラメータとして含んでいないため、エンジン回転数による補正を行う必要がある。そこで、図10に示すマップからエンジン回転数NEに基づいて補正係数KNEPCMを求める。
Step420 …Step400 で求めたΔPCMBASにStep410 で求めたKNEPCMを掛け算してΔPCMを算出する。
【0036】
この実施例では、ΔPCMを計算によって求める必要がないので、Step250 で通電開始時の燃料圧NPCMnを取り込んだ後にΔPCMを求めることも可能である。この場合、図9のマップで使用されるパラメータは見込み圧NPCFではなく、Step250 で取り込んだ通電開始時の燃料圧NPCMnを使用することができる。
また、図9のマップは、QFIN とNPCFとΔPCMBASとの関係を表しているが、指令噴射量、コモンレール内の燃料圧、エンジン回転数のうち少なくとも1つをパラメータとし、このパラメータとΔPCMとの関係を予め求めてマップを作成し、その他のパラメータを補正係数として使用することもできる。
【0037】
(他の実施例)
第1実施例では、1つの特性マップから噴射期間TQMFを算出しているが、最終噴射圧NPCMFnが同じであっても、高圧ポンプ5の圧送とインジェクタ8の噴射とが重なった時は、特性マップ自体が変化する。従って、高圧ポンプ5の圧送とインジェクタ8の噴射とが重なる時と重ならない時とで特性マップを切り替えても良い。例えば、第1実施例で説明した4気筒エンジン2では、圧送と噴射が重なる時と重ならない時が交互に発生するので、噴射毎に2つの特性マップを交互に切り替えて噴射期間TQMFを算出すれば良い。
【0038】
また、第1実施例では、インジェクタ8の通電開始時に燃料圧NPCMnを取り込み(Step250 )、その燃料圧NPCMnにΔPCMを加算して見込み噴射圧を求めている(第2の噴射条件の場合)が、ECU9が噴射期間TQMFを算出するために所定時間tを必要とする場合、指令噴射時期より所定時間t以上前であれば、通電開始時以外でも一定時間前または一定角度前に燃料圧PCを取り込んでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄圧式燃料噴射装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】高圧ポンプの構成を示す模式図である。
【図3】燃料噴射制御に係わるECUの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】燃料噴射制御に係わるECUの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本システムの燃料噴射制御に係わるタイムチャートである。
【図6】見込み圧と噴射遅れ時間との関係を示すマップである。
【図7】噴射期間と指令噴射量との関係を示すマップである。
【図8】ΔPCMを求めるためのECUの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】所定回転数でのΔPCM、指令噴射量、見込み圧の関係を示すマップである。
【図10】エンジン回転数により補正係数を決定するためのマップである。
【符号の説明】
1 蓄圧式燃料噴射装置
2 エンジン(内燃機関)
5 高圧ポンプ
6 コモンレール
8 インジェクタ
9 ECU(制御手段、噴射量算出手段、噴射時期算出手段)
19 回転数センサ(運転状態検出手段)
20 アクセル開度センサ(運転状態検出手段)
21 燃料圧センサ(燃料圧検出手段)

Claims (4)

  1. 燃料を加圧して圧送する高圧ポンプと、
    この高圧ポンプより圧送された高圧燃料を蓄圧するコモンレールと、
    通電を受けて開弁し、その開弁期間中に前記コモンレールより供給される高圧燃料を内燃機関の気筒内に噴射するインジェクタと、
    前記コモンレール内の燃料圧を検出する燃料圧検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記内燃機関の運転状態から前記インジェクタの指令噴射量を算出する噴射量算出手段と、
    前記内燃機関の回転数と前記指令噴射量とに基づいて前記インジェクタの指令噴射時期を算出する噴射時期算出手段と、
    前記インジェクタの作動を制御する制御手段とを備え、
    前記高圧ポンプが燃料の圧送を停止している間に前記インジェクタから燃料を噴射させる第1の噴射条件と、前記高圧ポンプが燃料を圧送している間に前記インジェクタから燃料を噴射させる第2の噴射条件とが設定されている蓄圧式燃料噴射装置であって、
    前記制御手段は、
    前記第2の噴射条件で前記インジェクタの作動を制御する際に、
    前記第1の噴射条件で前記インジェクタから噴射が行われる噴射期間中の圧力降下率と前記第2の噴射条件で前記インジェクタから噴射が行われる噴射期間中の圧力降下率との変化分を見込んで、前記指令噴射時期の前記インジェクタの見込み噴射圧を求め、その見込み噴射圧と前記指令噴射量とに基づいて前記インジェクタの噴射期間を算出するものであり、
    前記指令噴射時期より以前に前記コモンレール内の燃料圧PCを取り込み、
    前記変化分を、前記燃料圧PCを基準として求めた、前記第1の噴射条件で前記インジェクタから噴射が行われる噴射期間中の平均噴射圧と前記第2の噴射条件で前記インジェクタから噴射が行われる噴射期間中の平均噴射圧との圧力差ΔPCMとし、
    前記見込み噴射圧を、前記インジェクタの通電開始時の燃料圧NPCMnに前記圧力差ΔPCMを加算して算出することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載した蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記制御手段は、
    前記指令噴射量、前記コモンレール内の燃料圧、及び前記内燃機関の回転数のうち少なくとも1つをパラメータとし、このパラメータと前記圧力差ΔPCMとの関係を予め求め、その相関を記憶したマップを有し、このマップから前記パラメータに基づいて前記圧力差ΔPCMを求めることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 請求項1または2に記載した蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記制御手段は、
    前記インジェクタに通電してから実際に噴射が開始されるまでの噴射遅れ時間を考慮して前記インジェクタへの通電開始時期を算出し、この通電開始時期に前記燃料圧PCを取り込むことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 請求項1または2に記載した蓄圧式燃料噴射装置において、
    前記制御手段は、
    前記噴射期間を算出するために所定時間tを必要とし、前記指令噴射時期より前記所定時間t以上前に前記燃料圧PCを取り込むことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置
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