JP4291523B2 - コントロール装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コントロール装置及びその制御方法、特に、産業用ロボットや工作機械等に対して、動作の教示を行ったり動作のシミュレーションを行う場合に用いるコントロール装置及びその制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から工場の生産ラインにおいては、自動で溶接作業や部品の組み付け作業、搬送作業等を行う産業用ロボットが多数使用されている。これらの産業用ロボットは、予め所定の動作が専用のコントロール装置により教示され、その教示内容を再生することにより、各種作業を実行している。前記コントロール装置は、一般に教示装置と称され、特に携帯型の装置をティーチペンダントと称している。同様なティーチペンダントは、各種工作機械、特にNC工作機械等の加工手順を教示(プログラミング)する場合等にも用いられる。
【0003】
このようなティーチペンダントは、通常、作業者が片手で保持し、他方の手で入力キー等の操作を行い教示操作を行う。この場合、教示操作に伴い教示対象の産業用ロボットやNC工作機械等(以下、総称して装置という)は、順次ステップ毎の動作を行う。例えば、モータの駆動動作やアームの旋回動作、作業ヘッド(例えば、溶接ガン)の通電等が行われる。この時、教示ミスや装置側の機械的な不良等により装置が教示作業者の意図するものと異なる動作をしてしまう場合がある。このような場合、教示作業者を含む装置周辺の作業者への危険を回避すると共に、装置の破損を防止するために、教示操作の禁止や装置の停止が直ちに行われるように構成しておく必要がある。
【0004】
そのため、従来のティーチペンダントには、デッドマンスイッチと称されるスイッチが配置されている。このデッドマンスイッチは、教示作業者がティーチペンダントを正規の姿勢で把持しているときのみ、教示操作や装置の動作を有効にするように操作許容状態を確立するようになっている。例えば、2ポジションタイプのデッドマンスイッチは、教示操作者がデッドマンスイッチを押下しているときのみ、ティーチペンダントの操作を許容し、押下を解除した場合、ティーチペンダントによる操作、つまり装置の動作を禁止するように構成されている。このようなデッドマンスイッチは、ティーチペンダントを支持する指が触れる位置に配置される。例えば、ティーチペンダントのハウジングの裏面側で右手の指が触れる位置や左手の指が触れる位置に配置される。つまり、教示作業者は何らかの原因により装置の動作に異変を感じびっくりしたり、危険を感じた場合、とっさに、ティーチペンダントを手放すという経験に基づき、デッドマンスイッチがオフされることにより教示動作や装置の停止を行うようにして安全性の確保を行っている。
【0005】
また、他の経験によれば、びっくりした場合に周囲のものを強く握り込んでしまう場合があることが示されている。この場合、デッドマンスイッチをONした状態が維持されてしまうので、上述した2ポジションのデッドマンスイッチでは、操作禁止状態に移行させることができない。そこで、このような場合に対応するため、3ポジションのデッドマンスイッチが考案されている。このデッドマンスイッチは、スイッチ部が所定の押下力で押下されている場合のみ操作を許容するもので、デッドマンスイッチが手放されたり、強く握り込まれたりした場合にティーチペンダントの操作を禁止するように構成されている。なお、より人間のとっさの挙動を考慮し、安全性に対する配慮性が高い3ポジションのデッドマンスイッチを推奨する傾向が強く、また、地域や利用者によっては、3ポジションのデッドマンスイッチの採用を義務付けているところもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、教示作業者は、左手でティーチペンダントを保持し、右手で教示作業を行う場合もあれば、その逆もある。また、一般に長時間に及ぶ教示作業において指や腕の疲労を考慮して、ティーチペンダントを任意に持ち代えることができるように、左手指が触れる部分と、右手指が触れる部分の2ヶ所にデッドマンスイッチが配置される場合がある。このような場合、2つのデッドマンスイッチはそれぞれ独立的に有効(装置操作可能状態)に機能するようになっている。
【0007】
前述したように、教示作業者がびっくりする場合、必ずしも、ティーチペンダントを手放すとは限らず、周囲にあるものの一つとしてティーチペンダントを強く握ってしまう場合がある。この時、前述したように、左用及び右用のデッドマンスイッチを備えている場合、片方のデッドマンスイッチを強く握り他方のデッドマンスイッチを軽く握ってしまう場合(所定押下力の通常動作状態)がある。この場合、軽く握られている方のデッドマンスイッチが有効になっているので、装置の動作が継続されてしまう。つまり、デッドマンスイッチを配置しているにも関わらず、通常と異なる状況に陥った時にスムーズに操作禁止状態に移行しないという問題ある。なお、3ポジションのデッドマンスイッチを2個配置した場合に、教示操作者が有効にする方のデッドマンスイッチを選択できるように切り替えスイッチ(機械的なもや電子的なもの)を設けることも考えられるが、通常作業時の持ち替えの度に、切り替え操作を行う必要があり、使い勝手が悪く好ましくない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、産業用ロボットや工作機械等に対して、動作の教示を行ったり動作のシミュレーションを行う場合に用いるコントロール装置及びその制御方法において、使い勝手がよく、使用者の挙動に則したより安全性の配慮がされたコントロール装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明は、装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能な判別手段を有するコントロール装置であって、前記判別手段は、互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ有する第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチと、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの押下操作が行われたか否かを個別に検出する検出手段と、を含み、前記判別手段は、前記検出手段が、第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチの両方の押下操作を検出した場合、操作された3ポジションスイッチの操作ポジションに関わらず、前記禁止状態を確立し、第1の3ポジションスイッチまたは第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみの押下操作を検出し、かつ最適操作ポジションに操作された場合のみ前記許容状態を確立することを特徴とする。
【0010】
また、上記のような目的を達成するために、本発明は、装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能なコントロール装置の制御方法であって、互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ有する第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチに対して、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの押下操作が行われたか否かを個別に検出する検出ステップと、前記第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチの両方の押下操作を検出した場合、操作された3ポジションスイッチの操作ポジションに関わらず、前記禁止状態を確立し、第1の3ポジションスイッチまたは第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみの押下操作を検出し、かつ最適操作ポジションに操作された場合のみ前記許容状態を確立する状態確立ステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチの両方の押下操作を検出した場合、押下操作された3ポジションスイッチのポジションに関わらず、前記禁止状態を確立するので、とっさの場合に、二つの3ポジションスイッチを握ってしまっている場合でも、速やかに装置の操作を停止させることができる。また、第1の3ポジションスイッチまたは第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみの押下操作を検出した場合、押下操作された3ポジションスイッチを有効とし、かつ最適操作ポジションに操作された場合のみ前記許容状態を確立するので、コントロール装置の持ち替え等を行っても直ちに、装置の操作を行うことが可能で、スムーズな操作を行うことができる。
【0012】
上記のような目的を達成するために、本発明のコントロール装置は、上記構成において、前記検出手段は、第1の3ポジションスイッチの押下でOFFする第1接点及び第2接点と、第2の3ポジションスイッチの押下でOFFする第3接点及び第4接点と、を含み、前記第1接点と第3接点は直列接続され、第2接点と第4接点は並列接続され、直列接続された第1接点と第3接点の非押下により確立される自己保持回路を並列接続された第2接点と第4接点の両方の押下で開成し、前記判別手段は、前記禁止状態の確立を行うことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、容易な接点構成により、通常と異なる状況に陥った場合に装置の速やかな操作停止が行える。
【0014】
上記のような目的を達成するために、本発明のコントロール装置は、上記構成において、前記判別手段は、前記第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチの少なくとも一方がオーバーポジションに操作された場合、前記禁止状態を確立すると共に、第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチのいずれもが、非操作ポジションに戻されるまで、禁止状態を維持することを特徴とする。
【0015】
また、上記のような目的を達成するために、本発明の制御方法は、上記構成において、前記状態確立ステップは、前記第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチの少なくとも一方がオーバーポジションに操作された場合、前記禁止状態を確立すると共に、第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチのいずれもが、非操作ポジションに戻されるまで、禁止状態を維持することを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチの少なくとも一方がオーバーポジションに操作され、禁止状態に移行後、操作した3ポジションスイッチを離す動作過程において、最適操作ポジションを通過する時に禁止状態が解除されることが防止される。すなわち、第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチの両方を非操作ポジションに移行させるという確認動作が必要になり、通常と異なる状況に陥った場合に、装置の復帰に制限を与え、安全性の向上を図ることができる。
【0017】
上記のような目的を達成するために、本発明は、装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能な判別手段を有するコントロール装置であって、前記判別手段は、互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ識別する識別手段を含む第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチを含み、前記識別手段が、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの両方が最適操作ポジションに操作されたことを認識した場合、前記禁止状態を確立し、前記第1及び第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみが最適操作状態に操作されている場合に、前記許容状態を確立し、さらに、前記オーバー検出手段により前記オーバーポジションに操作されたことが検出された場合、前記装置の非常停止状態であって、それ以後の所定の解除手順に従って操作を行う場合にのみ非常停止からの復帰を可能とする非常停止状態を確立することを特徴とする。
【0018】
また、上記のような目的を達成するために、本発明は、装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能なコントロール装置の制御方法であって、互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ識別可能な第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチに対して、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの両方が最適操作ポジションに操作されたことを認識した場合、前記禁止状態を確立し、前記第1及び第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみが最適操作状態に操作されている場合に、前記許容状態を確立し、さらに、前記オーバー検出手段により前記オーバーポジションに操作されたことが検出された場合、前記装置の非常停止状態であって、それ以後の所定の解除手順に従って操作を行う場合にのみ非常停止からの復帰を可能とする非常停止状態を確立することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、一方の3ポジションスイッチのみが操作され、その3ポジションスイッチが最適操作ポジションに操作された場合にのみ、許容状態が確立され、前記第1及び第2の3ポジションスイッチのいずれか一方でも前記オーバーポジションに操作されたことを検出した場合、前記装置の非常停止処理を行うので、とっさの場合、速やかに装置の非常停止を容易な構成で行うことができる。また、非常停止処理からの復帰に特定手順を割り付けておけば、非常停止からの復帰が制限され、安全性が向上する。
【0020】
また、上記のような目的を達成するために、本発明のコントロール装置は、上記構成において、前記第1の3ポジションスイッチは、非操作ポジションを識別する第1b接点と、最適操作ポジションを識別する第1a接点と、を含み、前記第2の3ポジションスイッチは、非操作ポジションを識別する第2b接点と、最適操作ポジションを識別する第2a接点と、を含み、前記第1b接点と第2a接点とが直列接続され、前記第2b接点と第1a接点とが直列接続されていることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、第1及び第2の3ポジションスイッチの両方が最適操作ポジションへ操作された場合でも、迅速に装置の停止を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。
【0023】
図1(a),(b)には、本実施形態のコントロール装置(以下、ティーチペンダントという)10の概略外観図が示され、図1(a)には、表面(操作面)側が示され、図1(b)には、裏面側が示されている。図1(a)に示すように、ティーチペンダント10の表面側には、操作対象となる装置、例えば、自動溶接ロボットや自動組み立てロボット等の産業用ロボットに、その動作の教示を行うためのコマンドや数値を入力するための入力部12と、入力した結果や各種メッセージ等を表示する表示部(例えば、液晶表示装置)14が配置されている。
【0024】
教示作業者が教示作業を含むティーチペンダント10の操作を行う場合、片手でティーチペンダント10を支持(把持)し、他方の手で前記入力部12の操作を行う。例えば、左手でティーチペンダント10を保持する場合、図1(b)に示すように、左手の指16(親指以外)がティーチペンダント10の裏面側に添えられる。本実施形態において、ティーチペンダント10の裏面には、当該ティーチペンダント10の操作、つまり、産業用ロボット等の装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能な判別手段としてのデッドマンスイッチ(3ポジションスイッチ)18,20が配置されている。図1(b)に示されるように、デッドマンスイッチ18(第1の3ポジションスイッチ)のノブ18aは、ティーチペンダント10を通常の状態で保持した場合に、ちょうど左手の指16の指先が触れる位置に配置されている。同様に、デッドマンスイッチ20(第2の3ポジションスイッチ)のノブ20aは、ティーチペンダント10を右手で保持した場合に、右手の指先が触れる位置に配置されている。
【0025】
このデッドマンスイッチ18,20は、押下復帰式のスイッチであり、連続的に、非操作ポジション、最適操作ポジション、オーバーポジションと変化できるように構成されている。すなわち、デッドマンスイッチ18(20)のノブ18a(20a)の全押下ストロークの中位付近に所定範囲の最適操作ポジションが設定され、その所定範囲より押下ストロークの小さい範囲が非操作ポジション(全く指等が触れない状態も含む)として設定され、前記所定範囲より押下ストロークが大きい範囲がオーバーポジションとして設定されている。従って、ティーチペンダント10を支持する指先でデッドマンスイッチ18(20)のノブ18a(20a)を最適操作ポジションに押下した場合のみ、ティーチペンダント10の操作が可能になる。
【0026】
本実施形態の特徴的事項は、ティーチペンダント10に配置されたデッドマンスイッチ18,20のノブ18a,20aの押下操作を両方同時の行った場合、例えば、両方のデッドマンスイッチ18,20がいずれも押下操作された場合に、デッドマンスイッチ18,20の操作ポジションに関わりなく、ティーチペンダント10の操作を禁止、すなわち、装置の操作を禁止する禁止状態を確立するところである。
【0027】
図2は、上記事項を実現する実施形態1の回路構成を説明する説明図である。デッドマンスイッチ18には、前述したような非操作ポジション及びオーバーポジションの時にデッドマンスイッチ18を有効にする回路ライン22を開成(OFF)し、最適操作ポジションの時に回路ライン22を閉成(ON)するイネーブル接点24が形成されている。同様に、デッドマンスイッチ20には、前述したような非操作ポジション及びオーバーポジションの時にデッドマンスイッチ20を有効にする回路ライン22を開成し、最適操作ポジションの時に回路ライン22を閉成するイネーブル接点26が形成されている。なお、イネーブル接点24,26は回路ライン22に対して並列に接続されている。
【0028】
また、デッドマンスイッチ18には、当該デッドマンスイッチ18が操作されているか否かを検出するための検出手段としての第1接点(b接点:常閉接点)28a及び第2接点(b接点)28bが配置されている。同様に、デッドマンスイッチ20には、当該デッドマンスイッチ20が操作されているか否かを検出するための検出手段としての第3接点(b接点)30a及び第4接点(b接点)30bが配置されている。なお、この第1〜第4接点28a,28b,30a,30bは、リリース検出接点と称され、強制開離機構として、デッドマンスイッチ18,20のノブ18a,20aが操作された場合に、確実に接点を開き、リリース検出回路32を構成する並列接続されたライン34,36を遮断する構成になっている。
【0029】
前記リリース検出回路32には、リレー38のコイルCR1及びリレー40のコイルCR2が並列に配置されている。また、リリース検出回路32に含まれるライン42は、独立に電源(例えば24V)が接続されると共に、リレー44のコイルCR3が配置されている。
【0030】
図2に示されるように、リリース検出回路32において、ライン36には、リリース接点である第1,第3接点28a,30a及びリレー44のa接点CR3aが直列に配置され、さらに並列に接続されるコイルCR1,CR2に接続されている。また、ライン34には、リリース接点である第2、第4接点28b,30bは並列に配置され、その後段に、リレー38のa接点CR1a及びリレー40のa接点CR2aが直列に配置され、さらに並列に接続されるコイルCR1,CR2に接続されている。
【0031】
また、リレー44が接続されるライン42には、前記リレー38のb接点CR1b及びリレー40のb接点CR2bが直列に配置されている。さらに、並列に接続されたイネーブル接点24,26を含む回路ライン22上には、リレー38のa接点CR1a、リレー40のa接点CR2a、リレー44のb接点CR3bが直列に挿入されている。なお、リレー44のコイルCR3に並列に抵抗46及びコンデンサ48が接続されているが、これは、コイルCR3がOFF状態になるのを所定時間遅延させるために設けられたものである。
【0032】
上述のように構成される回路の動作を図1(a),(b)及び図2を用いて説明する。
【0033】
最初に、ティーチペンダント10に電源が投入されると(デッドマンスイッチ18,20のノブ18a,20aは操作されていない状態)、ライン42上のb接点であるCR1b,CR2bがONされるのでコイルCR3がONする。その結果、ライン36上のa接点CR3aがONする。この時、デッドマンスイッチ18,20は操作されていないので、第1接点28a及び第3接点30aは、閉じており、ライン36全体が閉成され、電源(例えば24V)がコイルCR1,CR2に供給されONする。その結果、現段階でONしている第2接点28b、第4接点30bが接続されるライン34上のa接点CR1a、CR2aがONし、コイルCR1,CR2に対する自己保持回路が形成される。なお、コイルCR1,CR2のONにより、そのb接点であるCR1b,CR2bを含むライン42は、開成する。この時、コイルCR3に対して前述したコンデンサ48から放電が所定時間行われるので、コイルCR1,CR2がONした後でも、所定時間コイルCR3のOFFを遅延させることができるので、CR1,CR2の自己保持回路形成に失敗することが防止される。所定時間経過後(コンデンサ48の放電終了後)、ライン36のa接点CR3aはOFFされライン36は遮断されるが、前述したように、ライン34のa接点CR1a,CR2aによる自己保持が確立されているので、コイルCR1,CR2のON状態は維持される。
【0034】
この状態で、イネーブル接点24,26が接続されている回路ライン22上のa接点CR1a,CR2a及びb接点CR3bがONするので、イネーブル接点24,26が有効になり、ティーチペンダント10の操作を可能にするスタンバイ状態が整う。
【0035】
次に、デッドマンスイッチ18(20)のノブ18a(20a)を操作した場合の動作を説明する。
【0036】
まず、通常動作として、教示操作者がティーチペンダント10を片手(例えば左手)で保持した場合、デッドマンスイッチ18のノブ18aを押下することになる。その結果、第1接点28a、第2接点28bがOFFする。しかし、デッドマンスイッチ20のノブ20aが操作されていないので、ライン34は閉成している第4接点30bによりONが維持され、コイルCR1,CR2のONが維持される。従って、回路ライン22の閉成も維持される。そして、教示操作者が把持したノブ18aを全押下ストロークの中位付近の所定範囲である最適操作ポジションに操作した場合、イネーブル接点24により回路ライン22が閉成し、デッドマンスイッチ18が正規に操作されたことを示すデッドマンスイッチ出力信号が出力され、ティーチペンダント10の操作を許可する。つまり、ティーチペンダント10で操作する装置に対する教示操作や動作モニタ操作を許容状態とする。すなわち、産業用ロボット等の装置が操作可能状態になる。
【0037】
同様に、右手でデッドマンスイッチ20のノブ20aのみを押下した場合、第3接点30a、第4接点30bがOFFするが、第2接点28bによりライン34の閉成が維持され、コイルCR1,CR2のONが維持される。従って、回路ライン22の閉成も維持される。そして、教示操作者が把持したノブ20aを全押下ストロークの中位付近の所定範囲である最適操作ポジションに操作することによりティーチペンダント10の操作、すなわち装置の動作を許可する。
【0038】
一方、ティーチペンダント10の操作中に、何らかの原因によりデッドマンスイッチ18,20の両方を操作してしまった場合、例えば、装置が教示作業者の意図しない動作をした場合等にびっくりして、デッドマンスイッチ18,20の両方を握ってしまったような場合、ノブ18a,20aの操作により、第1〜第4接点28a,28b,30a,30b全てがOFFするため、ライン34,36の両方が遮断され、コイルCR1,CR2に対する自己保持が解消される。その結果、回路ライン22のa接点CR1a,CR2aがOFFし、当該回路ライン22が遮断される。この時、もし、ノブ18a、ノブ20aの一方又は両方が最適操作ポジションに操作されイネーブル接点24,26がONした場合でもデッドマンスイッチ出力信号が遮断される。つまり、ティーチペンダント10の操作が禁止される。つまり、ティーチペンダント10で操作する装置に対する教示操作や動作を禁止状態とする。すなわち、装置の動作が禁止される。
【0039】
もちろん、ティーチペンダント10を手放した場合(両手)やノブ18aやノブ20aを強く握り、デッドマンスイッチ18や20がオーバーポジションに移行した場合は、デッドマンスイッチ18(20)の本来の機能により、回路ライン22が遮断されるので、デッドマンスイッチ出力信号は出力されず、前述と同様に禁止状態を確立する。
【0040】
なお、禁止状態が確立された後、定常状態(スタンバイ状態)に復帰させるためには、一度デッドマンスイッチ18,20のノブ18a,20aを両方離すことにより、前述した電源投入時のスタンバイ状態に戻すことができる。デッドマンスイッチ18,20のノブ18a,20aを離すと、オーバーポジションに続いて、最適操作ポジションを通過する。この時に、確立された禁止状態が解除されることは好ましくない。そこで、デッドマンスイッチ18,20のノブ18a,20aの両方が完全に非操作ポジションに操作されたことが確認されるまで、禁止状態を維持し、両方が完全に非操作ポジションに操作されたことが確認できた後、定常状態に復帰させるようにすることが好ましい。この構成は、例えばリレー回路等により実現することができる。もちろん、他の手順に従いスタンバイ状態に復帰させるようにしてもよい。このように、禁止状態からの復帰作業に、教示作業者の意図的な操作を必要とすることで全体的な安全性がより向上する。
【0041】
このように、本実施形態1によれば、強く握った時にも操作の禁止状態を確立できる信頼性の高い3ポジションのデッドマンスイッチを2個配置することにより、作業中の持ち替え等を可能にして使い勝手を向上するような場合でも、ティーチペンダント10を両手で持ったり、オーバーポジションに移行させたりという通常動作と異なる動作を行った場合、確実にティーチペンダント10の操作を禁止状態とし、操作対象である装置を直ちに停止(必要に応じて装置の駆動源をOFFしてもよい)させる。その結果、教示使用者の挙動に則したより安全性の高い教示装置(コントロール装置)を得ることができる。
【0042】
なお、図2において、デッドマンスイッチ18,20は、イネーブル接点が二重化されている。つまり、イネーブル接点50,52が配置され、a接点CR1a,CR2a,CR3bが同様に接続されている。従って、イネーブル接点24,26の動作時にイネーブル接点50,52も動作し、同じタイミングでデッドマンスイッチ出力信号を出力する。デッドマンスイッチ出力信号の受け側では、2系統から出力される信号の一致性を認識することにより、接点の溶着や動作不良を直ちに検出することが可能になり、安全性を容易に向上することができる。もちろん、他の方法で安全性の確保を行ったり、さらに3重化等、多重化を行い安全性を向上させてもよい。もちろん、イネーブル接点50,52は省略しても本実施形態の基本動作を行うことが可能であり、同様な効果を得ることができる。
【0043】
本実施形態1においては、リレー38,40,44等のコイルや接点をティーチペンダント10の内部に設けている。その結果、当該ティーチペンダント10の入出力線は、従来、イネーブル接点のみを有するデッドマンスイッチが搭載されたティーチペンダントと同様であり、ティーチペンダントが接続される装置側に変更を伴うことなく、本実施形態1のティーチペンダント10と交換することが可能であり、既存の装置に対しても直ちに使用することができる。もちろん、リレー38,40,44等のコイルや接点をティーチペンダントとは、別構成としても本実施形態1と同様な効果を得ることができる。
【0044】
図3は、上述した実施形態1と同様な機能を実現するための実施形態2の回路構成を説明する説明図である。
【0045】
実施形態2においても、デッドマンスイッチは、図1と同様にティーチペンダント10の裏面に配置される。図3に示すように実施形態2のデッドマンスイッチ54,56は、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、を識別する識別手段が設けられている。具体的には、各操作ポジションに操作された場合に動作する接点が個々に設けられることにより識別手段が構成される。本実施形態2においては、第1の3ポジションスイッチとしてのデッドマンスイッチ54(例えば左手用)は、非操作ポジション(デッドマンスイッチ54のノブ54aを操作しない場合を含む)を検出する第1b接点(常閉接点:リリース接点)58、最適操作ポジションを検出する第1a接点(常開接点:イネーブル接点)60a,60b(本実施形態2では連動する2つの接点)、オーバーポジションを検出する第1オーバー検出接点(常閉接点)62を有している。同様に、第2の3ポジションスイッチとしてのデッドマンスイッチ56(例えば右手用)は、非操作ポジションを検出する第2b接点(常閉接点)64、最適操作ポジションを検出する第2a接点(常開接点)66a,66b、オーバーポジションを検出する第2オーバー検出接点(常閉接点)68を有している。
【0046】
上述のような接点構成を有するデッドマンスイッチ54,56は、第1a接点60aと第2a接点66aとが並列に接続され、いずれかがONしたときにデッドマンスイッチ出力信号1が出力されるようになっている。また、デッドマンスイッチ54の第1b接点58とデッドマンスイッチ56の第2a接点66bとが直列に接続され、デッドマンスイッチ54が非操作ポジションに維持され、デッドマンスイッチ56が最適操作ポジションに操作されたときのみデッドマンスイッチ出力信号2を出力するようになっている。同様に、デッドマンスイッチ56の第2b接点64とデッドマンスイッチ54の第1a接点60bとが直列に接続され、デッドマンスイッチ54が最適操作ポジションに操作され、デッドマンスイッチ56が非操作ポジションに維持されたときのみデッドマンスイッチ出力信号2を出力するようになっている。
【0047】
本実施形態2においては、前記デッドマンスイッチ出力信号1,2のON、OFFの一致性に基づき、デッドマンスイッチ54,56の操作状態の判断を行う。
【0048】
また、前記第1オーバー検出接点62と第2オーバー検出接点68とは、直列に接続され、非常停止スイッチティーチペンダント10上に設けられた非常停止スイッチ70の常閉接点70aを介して、非常停止抑制信号を出力するようになっている。従って、デッドマンスイッチ54、またはデッドマンスイッチ56がオーバーポジションに操作されたり、非常停止スイッチが押下された場合、非常停止抑制信号が遮断され、非常停止状態が確立するようになっている。
【0049】
上述したように回路構成を有する実施形態2の動作を説明する。
【0050】
まず、ティーチペンダント10の電源が投入されたのみで、デッドマンスイッチ54,56の押下操作が行われていない状態の時は、第1a接点60a,60b及び第2a接点66a,66bがOFF状態であるので、デッドマンスイッチ出力信号1,2は出力されない。従って、ティーチペンダント10の操作の禁止状態が確立される。
【0051】
次に、デッドマンスイッチ54のみが操作された場合、すなわちティーチペンダント10が片手で保持され正規の状態で使用されている場合、まず、第1a接点60aのONによりデッドマンスイッチ出力信号1がONする。同時に、直列に接続されたデッドマンスイッチ56の第2b接点64とデッドマンスイッチ54の第1a接点60bのONにより、デッドマンスイッチ出力信号2がONする。従って、デッドマンスイッチ出力信号1,2のONが確認されることにより(ONの一致が確認されることにより)、デッドマンスイッチ54のみが最適操作ポジションに操作されていることが確認され、ティーチペンダント10の操作、すなわち装置の操作及び動作を許容状態に確立する。また、デッドマンスイッチ56のみが最適操作ポジションに操作された場合も同様に、許容状態が確立する。
【0052】
一方、デッドマンスイッチ54,56の両方が最適操作ポジションに操作された場合、第1b接点58及び第2b接点64が共にOFFし、デッドマンスイッチ出力信号2がOFFし、第1a接点60a、第2a接点66aのONによりONしているデッドマンスイッチ出力信号1と不一致になる。この不一致に基づき、ティーチペンダント10の操作の禁止状態が確立される。すなわち、産業用ロボット等の装置の動作が禁止される。
【0053】
さらに、本実施形態2においては、第1オーバー検出接点62と第2オーバー検出接点68とが非常停止スイッチ70の常閉接点70aに直結されているので、デッドマンスイッチ54,56の一方でもオーバーポジションに操作された場合、直ちに非常停止処理が施され、ティーチペンダント10の操作及び装置の操作が禁止状態(必要に応じて装置側の駆動源をOFFしてもよい)に移行する。なお、通常、非常停止処理が行われた後には、所定の解除手順に従って操作を行わなければ、非常停止から復帰できないので、教示作業者の意に反して、復帰してしまうことを防止することができる。
【0054】
このように、本実施形態2においても、ティーチペンダント10を両手で持ったり、オーバーポジションに移行させたりという通常動作と異なる動作を行った場合、確実にティーチペンダント10の操作を禁止状態とし、操作対象である装置を直ちに停止させる。その結果、教示使用者の挙動に則したより安全性の高い教示装置(コントロール装置)を得ることができる。
【0055】
なお、本実施形態2において、最適操作ポジションを検出するa接点を2系統設けて、デッドマンスイッチ出力1,2を得ることにより安全性を高めているが、直列に接続された第1b接点58と第2a接点66bまたは、第2b接点64と第1a接点60bのONを確認するのみでもデッドマンスイッチ54,56のいずれかのみが操作されていることを確認することがで可能で、本実施形態2と同様な効果を得ることができる。
【0056】
また、図3において、デッドマンスイッチ54,56の非操作ポジションを検出する第1b接点58、第2b接点64及びオーバーポジションを検出する第1オーバー検出接点62、第2オーバー検出接点68は、それぞれシングルタイプの接点を使用する例を示しているが最適操作ポジションを検出する第1a接点60a,60bのように二重化してもよい。この場合、接点の開閉の一致性を確認することにより、各接点が良好に動作しているかの確認、つまりデッドマンスイッチ54,56の動作状態の確認を行うことが可能であり、安全性に向上を図ることができる。また、第1b接点58、第2b接点64及びオーバーポジションを検出する第1オーバー検出接点62、第2オーバー検出接点68を強制開離機構とすることにより、出力される各信号を確実に出力することができる。特に、第1オーバー検出接点62、第2オーバー検出接点68に強制開離機構を採用することにより、オーバーポジションを検出した場合に、確実に非常停止状態を確立することが可能になり、さらに信頼性が向上する。この強制開離機構は、上述したように接点が重化されても採用可能であり同様な効果を得ることができる。
【0057】
なお、図2、図3に示す回路構成は、一例であり、2つのデッドマンスイッチを同時に操作した場合、ティーチペンダントの操作、つまり装置の操作が禁止状態に移行するものであれば、回路構成は適宜変更可能であり、同様な効果を得ることができる。また、本実施形態においては、特に教示装置に関して述べたが、3ポジションスイッチを2つ設けたコントロール装置であれば、制御対象は任意であり、本実施形態と同様な構成及び制御が適用可能であり、同様な効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、二つの3ポジションスイッチの配置により容易な持ち替えを可能として操作性の向上を行っている場合に、何らかの原因でコントロール装置の両手持ち等のような、通常と異なる使用状況に陥った場合でも、その変化を速やかに認識し、装置の操作を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るコントロール装置(ティーチペンダント)の外観図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係るコントロール装置(ティーチペンダント)の用いる操作状態を識別するための回路構成を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施形態2に係るコントロール装置(ティーチペンダント)の用いる操作状態を識別するための回路構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ティーチペンダント、12 入力部、14 表示部、16 左手指、18,20 デッドマンスイッチ(3ポジションスイッチ)、18a,20a ノブ。

Claims (8)

  1. 装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能な判別手段を有するコントロール装置であって、
    前記判別手段は、
    互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ有する第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチと、
    前記第1及び第2の3ポジションスイッチの押下操作が行われたか否かを個別に検出する検出手段と、
    を含み、
    前記判別手段は、
    前記検出手段が、第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチの両方の押下操作を検出した場合、操作された3ポジションスイッチの操作ポジションに関わらず、前記禁止状態を確立し、第1の3ポジションスイッチまたは第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみの押下操作を検出し、かつ最適操作ポジションに操作された場合のみ前記許容状態を確立することを特徴とするコントロール装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記検出手段は、第1の3ポジションスイッチの押下でOFFする第1接点及び第2接点と、第2の3ポジションスイッチの押下でOFFする第3接点及び第4接点と、を含み、
    前記第1接点と第3接点は直列接続され、第2接点と第4接点は並列接続され、直列接続された第1接点と第3接点の非押下により確立される自己保持回路を並列接続された第2接点と第4接点の両方の押下で開成し、前記判別手段は、前記禁止状態の確立を行うことを特徴とするコントロール装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の装置において、
    前記判別手段は、
    前記第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチの少なくとも一方がオーバーポジションに操作された場合、前記禁止状態を確立すると共に、第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチのいずれもが、非操作ポジションに戻されるまで、禁止状態を維持することを特徴とするコントロール装置。
  4. 装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能な判別手段を有するコントロール装置であって、
    前記判別手段は、
    互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、を識別する識別手段をそれぞれ含む第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチを含み、
    前記識別手段が、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの両方が最適操作ポジションに操作されたことを認識した場合、前記禁止状態を確立し、前記第1及び第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみが最適操作状態に操作されている場合に、前記許容状態を確立し、さらに、前記オーバー検出手段により前記オーバーポジションに操作されたことが検出された場合、前記装置の非常停止状態であって、それ以後の所定の解除手順に従って操作を行う場合にのみ非常停止からの復帰を可能とする非常停止状態を確立することを特徴とするコントロール装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記第1の3ポジションスイッチは、非操作ポジションを識別する第1b接点と、最適操作ポジションを識別する第1a接点と、を含み、
    前記第2の3ポジションスイッチは、非操作ポジションを識別する第2b接点と、最適操作ポジションを識別する第2a接点と、を含み、
    前記第1b接点と第2a接点とが直列接続され、前記第2b接点と第1a接点とが直列接続されていることを特徴とするコントロール装置。
  6. 装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能なコントロール装置の制御方法であって、
    互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ有する第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチに対して、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの押下操作が行われたか否かを個別に検出する検出ステップと、
    前記第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチの両方の押下操作を検出した場合、操作された3ポジションスイッチの操作ポジションに関わらず、前記禁止状態を確立し、第1の3ポジションスイッチまたは第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみの押下操作を検出し、かつ最適操作ポジションに操作された場合のみ前記許容状態を確立する状態確立ステップと、
    を含むことを特徴とするコントロール装置の制御方法。
  7. 請求項6記載の方法において、
    前記状態確立ステップは、
    前記第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチの少なくとも一方がオーバーポジションに操作された場合、前記禁止状態を確立すると共に、第1の3ポジションスイッチと第2の3ポジションスイッチのいずれもが、非操作ポジションに戻されるまで、禁止状態を維持することを特徴とするコントロール装置の制御方法。
  8. 装置の操作を許容する許容状態と、装置の操作を禁止する禁止状態とを判別可能なコントロール装置の制御方法であって、
    互いに異なる位置に配置され、押下ストロークが所定範囲より小さい非操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲以内に操作される最適操作ポジションと、押下ストロークが前記所定範囲より大きく操作されるオーバーポジションと、をそれぞれ識別可能な第1の3ポジションスイッチ及び第2の3ポジションスイッチに対して、前記第1及び第2の3ポジションスイッチの両方が最適操作ポジションに操作されたことを認識した場合、前記禁止状態を確立し、前記第1及び第2の3ポジションスイッチのいずれか一方のみが最適操作状態に操作されている場合に、前記許容状態を確立し、さらに、前記オーバー検出手段により前記オーバーポジションに操作されたことが検出された場合、前記装置の非常停止状態であって、それ以後の所定の解除手順に従って操作を行う場合にのみ非常停止からの復帰を可能とする非常停止状態を確立することを特徴とするコントロール装置の制御方法。
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