JP4284983B2 - 自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッド - Google Patents

自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッド Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
多数個の発光素子を同一基板上に集積した発光素子アレイは、その駆動用ICと組み合わせて光プリンタヘッド等の光書込みヘッドとして利用されている。本発明者らは、発光素子アレイの構成要素としてPNPN構造を持つ3端子発光サイリスタに注目し、発光点の自己走査が実現できることを既に特許出願(特許文献1,2,3,4参照)し、光プリンタ用ヘッドとして実装上簡便となること、発光素子ピッチを細かくできること、コンパクトな自己走査型発光素子アレイ(SLED)を作製できること等を示した。
【0003】
さらに本発明者らは、スイッチ素子(発光サイリスタ)アレイをシフト部として、発光部である発光素子(発光サイリスタ)アレイと分離した構造の自己走査型発光素子アレイを提案している(特許文献5参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−238962号公報
【特許文献2】
特開平2−14584号公報
【特許文献3】
特開平2−92650号公報
【特許文献4】
特開平2−92651号公報
【特許文献5】
特開平2−263668号公報
【0005】
図1に、シフト部と発光部を分離したタイプのダイオード結合自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図を示す。この自己走査型発光素子アレイは、サイリスタT1 ,T2 ,T3 ,…を含むシフト部1と、サイリスタL1 ,L2 ,L3 ,…を含む発光部2とを備えている。シフト部の構成は、ダイオード接続を用いている。すなわち、サイリスタのゲート間は、ダイオードD1 ,D2 ,…で結合されている。VGAは電源であり、電源配線15から負荷抵抗RL を経て各シフト部サイリスタのゲートに接続されている。また、シフト部サイリスタのゲートは、発光部サイリスタのゲートにも接続される。サイリスタT1 のゲートは、スタートパルスφS 端子に接続されている。シフト部サイリスタのカソードは、交互に転送用クロックパルスφ1,φ2配線16,17を経て、クロックパルスφ1,φ2端子に接続されている。抵抗R1,R2は、配線16,17にそれぞれ挿入された電流制限用抵抗である。また、発光部サイリスタのカソードは、書込み信号配線18を経て、書込み信号φI 端子に接続されている。抵抗RI は、配線18に挿入された電流制限用抵抗である。スタートパルスφS 端子、クロックパルスφ1,φ2端子,書込み信号φI 端子は、ドライバ(図示せず)に接続される。
【0006】
このような構造の自己走査型発光素子アレイチップは、シフト部サイリスタのオン状態が転送され、これに対応して発光部サイリスタを順次オンしていく。すなわち、φI 配線1本あたり1個の発光部サイリスタ(発光点)のみ点灯できる自己走査型発光素子アレイチップである。
【0007】
このような自己走査型発光素子アレイチップが複数個配列され、レンズアレイと組合わされて、光書込みヘッドを構成する。このような光書込みヘッドは、例えば光プリンタの感光ドラムの近くに配置される。
【0008】
ドライブ基板をヘッドの外に置く構成の光書込みヘッドの場合、A3サイズ用ヘッドに、128個の発光点を有する図1のチップを60個使うとして、全部で60本(φI )+5本(φ1,φ2,φS ,φGA,基板電位端子)の配線が必要となる。取出し配線の数が増えると、ケーブルが太くなり取り回しが難しくなったり、コネクタが大きくなるため小型化が困難となる。さらに、高い光出力が必要な場合は、チップ1個あたりのφI 配線の数を増やせばよいが、取り出し配線の数がさらに増えてしまう。
【0009】
一方、発明者らは、φI 配線1本あたり複数の発光点が点灯できる自己走査型発光素子アレイチップを用いた光書込みヘッドも提案している。この光書込みヘッドによれば、1チップあたりの発光点数に関わらず、(チップ数+5本)の配線数となる。しかし、1チップあたり1本のφI 配線が必要なため、配線数を減らすことはできなかった。また、複数の発光点が点灯可能とはいえ、例えば1チップ上の128個の発光点が同時に点灯し、各発光点に10mAの電流が流れたとすると、1A以上の電流がφI 配線に流れることとなり、φI 配線が過熱する恐れがある。
【0010】
本発明の目的は、少ない外部配線で動作可能な光書込みヘッドを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、このような光書込みヘッドに用いられる、複数点灯可能で、途中でデータの書込みを中断できる構造の自己走査型発光素子アレイチップを提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、このような光書込みヘッドを用いた光プリンタを提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッドの駆動方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の代表的な自己走査型発光素子アレイチップは、複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、奇数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第1のクロックパルス配線に接続し、偶数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第2のクロックパルス配線に接続したシフト部と、複数個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、所定数の第2のサイリスタごとにブロック化し、各ブロックの第2のサイリスタのゲートを、間に奇数番目および偶数番目の2個の第1のサイリスタを残して、所定数の第1のサイリスタごとにブロック化された前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに、ダイオードを介して接続し、第2の各サイリスタのアノードまたはカソードをアノードまたはカソード負荷抵抗を介して書込み信号配線に接続し、この書込み信号配線をダイオードを介して、リセット信号端子に接続した発光部とを備えている。
【0015】
この自己走査型発光素子アレイチップの駆動方法は、前記第1および第2のクロックパルス配線に、第1および第2のクロックパルスを与えることにより、前記シフト部の第1のサイリスタのオン状態を順次転送するステップと、前記シフト部の第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記発光部の書込み信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、前記シフト部の前記2個の第1のサイリスタのうちの奇数番目のサイリスタがオン状態になったときに、前記発光部の書込み信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第2のサイリスタを点灯させるステップと、前記リセット信号端子を0ボルトにすることにより、前記発光部の点灯している第2のサイリスタをオフするステップとを含む。
【0016】
本発明の代表的な光書込みヘッドは、上記のN個(Nは2以上の整数)の自己走査型発光素子アレイチップを1グループとして、Mグループ(Mは2以上の整数)を1次元に配列した自己走査型発光素子アレイと、前記N個のチップの第1のクロックパルス配線が順繰りに接続されるN本の第1のクロックパルス共通配線と、前記全てのチップの第2のクロックパルス配線が接続される1本の第2のクロックパルス共通配線と、前記全てのチップの電源配線が接続される1本の電源共通配線と、前記全てのチップのリセット信号端子が接続される1本のリセット信号共通配線と、前記各グループのチップの書込み信号配線がそれぞれ接続されるM本の書込み信号共通配線とを備えている。
【0017】
この光書込みヘッドの駆動方法は、各グループの同一番目のチップの同一番目のブロックの第1のサイリスタをオン状態にするステップと、前記第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、以上のステップを、全ての同一番目のチップに対して行った後、前記M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第2のサイリスタを点灯させるステップと、前記リセット信号共通配線を0ボルトにすることにより、前記点灯している第2のサイリスタをオフするステップと、以上のステップを、全ての同一番目のブロックの第1のサイリスタについて繰返すステップとを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、アノードを共通電位とした3端子発光サイリスタを用いた場合について説明するが、カソードを共通電位とした3端子発光サイリスタについても、回路の極性を変更することによって用いることができる。
【0019】
【実施例1】
光書込みヘッドに用いる自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図を図2に示す。回路はシフト部1と発光部2とに大別される。図には、チップの先頭部分の回路構成を示し、シフト部1には8個の3端子発光サイリスタを、発光部2には6個の3端子発光サイリスタを示している。
【0020】
シフト部1において、奇数番目のサイリスタのカソードはφ1配線16に、偶数番目のサイリスタのカソードはφ2配線17に接続される。各サイリスタのゲートは、結合ダイオード43を介して右隣のサイリスタのゲートに接続され、また、ゲート負荷抵抗42を介して電源配線15に接続される。さらに、6n+1,6n+2,6n+3,6n+4(nは、0以上の整数)番目のサイリスタのゲートは、結合ダイオード44を介して発光部2のサイリスタ45のゲートに接続されている。一方、6n+5および6n+6番目シフト部サイリスタには、接続すべき対応する発光部サイリスタが無い。このように対応する発光部サイリスタを設けないことによって、後述するように、データの書込みを中断させることができる。
【0021】
発光部2において、サイリスタ45のカソードは、カソード負荷抵抗46を介してφI 配線18に接続される。
【0022】
φ1配線16およびφ2配線17は、φ1抵抗21およびφ2抵抗22を介してφ1端子11およびφ2端子12に接続される。また、第1番目のシフト部サイリスタ41のゲートは、スタート用ダイオード31を介してφ2配線17に接続されている。このようなスタート用ダイオードを設けることによって、図1に示した従来の自己走査型発光素子アレイチップにおいて、スタートパルスφs 端子を省略することができる。
【0023】
さらに、φI 配線18はダイオード30を介してリセット信号φR 端子14に接続されている。発光部サイリスタ45がオンしているときに、リセット信号φR を0Vにすることにより、点灯している全部の発光サイリスタをオフにする。
【0024】
なお図中、10は電源端子、13はφI 端子、20はサイリスタの共通裏面電極に電位(GND)を与える端子を示している。
【0025】
図2のチップ構造の略図を、図3,図4に示す。図4は、図3の点線で囲んだ部分の拡大平面図および拡大断面図を示す。図4(B)は、図4(A)のX−X線断面図である。図中、76はp型GaAs基板、72はn型カソード層、73はp型ゲート層、74はn型ゲート層、75はp型アノード層を示す。また、77はカソード電極、78はゲート電極、79は裏面共通電極を示す。なお、図2と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示している。
【0026】
この構造では、ダイオード43,44は、カソード層72とゲートp層73との間のpn接合を利用している。また、抵抗42,46は、カソード層72を利用している。また、層上に金属のショットキー接触を形成し、ダイオードとして用いてもよい。金属としては、Al,Au,Cr,Ni,W,Pt,Pd,Pb,NiCrなどから選ぶことができる。この場合、その順方向電圧はpn接合のダイオードに比べて小さくなり、約0.8V程度となるため、pn接合ダイオードと組み合わせることで、いろいろな電圧に対して使える。
【0027】
図2の自己走査型発光素子アレイチップの動作を説明する。まず、裏面共通電極端子20を0V、電源端子10を−3.3Vとする。また、φR 端子14も−3.3Vとする。シフト部1の動作は、通常の自己走査型発光素子アレイの動作で、クロックパルスφ1,φ2によってオン状態を転送する。n番目のシフト部サイリスタ41がオン状態にあるとき、そのゲート電圧はほぼ0Vである。結合ダイオード43,44の順方向電圧を1.2V、また、発光部サイリスタのオン条件を
K <VG −1.2(V)
但し、VK はカソード電圧,VG はゲート電圧
とすると、n番目の発光部サイリスタ45のオン電圧は、−2.4Vとなる。なお、n+1番目の発光部サイリスタのオン電圧は、さらに1.2V下がって−3.6Vとなる。これ以外の発光部サイリスタのオン電圧は、−3.3−1.2=−4.5Vとなる。
【0028】
n番目のシフト部サイリスタ41がオン状態にあり、発光部サイリスタ45がすべてオンしていないとき、φI 配線18の電位は、−2.4Vである。φI 配線18は、ダイオード30を介してリセット端子(−3.3V)に接続されているが、ダイオード30はオフ状態にあるため、φI 配線18はフローティングとなっている。
【0029】
さて、いまφI 端子13を−3.3Vにすると、n番目の発光部サイリスタはオンする。しかし、n+1番目の発光サイリスタは、−3.3Vではオンできない。このため、シフト部サイリスタがオンしているブロック40の発光部サイリスタのみ選択的にオンできる。n番目の発光部サイリスタがオンした後、φI 端子13をハイインピーダンスにすると、ダイオード30がオンして、リセット端子14から電力が供給される。このときの電流IS は、カソード負荷抵抗46の抵抗値をRI とすると、
S =(3.3−1.2−1.2)/RI =0.9/RI
となる。また、ダイオード30がオンしているので、φI 配線18は、−3.3+1.2=−2.1Vに固定される。
【0030】
一方、n番目のシフト部サイリスタがオンしているときに、φI 端子13をハイインピーダンスにすると、n番目の発光部サイリスタはオンしない。
【0031】
続いて、m番目(mは、m>nの整数)のシフト部サイリスタがオンした状態でφI 端子を−3.3Vとすると、m番目の発光部サイリスタもオンする。一方、先にオンしていたn番目の発光部サイリスタもオン状態を維持する。このように、シフト部サイリスタのオン状態を順に転送しながら、必要に応じてφI 配線に電圧(−3.3V)を印加することで、複数の発光部サイリスタをオン状態にできる。
【0032】
図2では、1ブロックを構成する発光部サイリスタが4個の例で示してある。1〜4番目のサイリスタ45が第1のブロックを構成している。この1ブロック分について、前述したようにして所望の発光部サイリスタをオンさせたのち、シフト部のサイリスタのオン状態を、発光部サイリスタのつながっていない5番目のサイリスタに移しておき、φI 配線を−3.3Vにすることで、オン状態となっていた発光部サイリスタが明るく光る、すなわち点灯する。これにより、感光ドラムを所定時間露光する。
【0033】
点灯時に発光部サイリスタに流れる電流IS は、
S =(3.3−1.2)/RI =2.1/RI
である。露光時間が終わると、φI 端子13をハイインピーダンスにし、φR 端子14を0Vにすることで(正確には−1.2V以上とすることで)、点灯していたすべての発光部サイリスタをオフできるので、シフト部のサイリスタのオン状態を6番目,7番目のサイリスタに移し、同様に第2のブロック以降の書込みを行う。
【0034】
この自己走査型発光素子アレイチップを使った光書込みヘッドの回路例を図5に示す。ここでは、4個のチップを一組とし、2組分について示した。図5(A)は、1個のチップにおける端子(ボンディングパッド)の配列を示し、図5(B)は8個のチップ配列を示す。図5(A)において、60は発光点列を示し、その他の参照番号は、図2の構成要素の参照番号と同じである。図5(B)の丸数字▲1▼〜▲8▼はチップ番号を示す。
【0035】
すべてのチップの電源端子10は、電源配線110に、すべてのチップのφ2端子12はφ2配線112に、すべてのチップの裏面共通電極端子20は共通配線120に、すべてのチップのφR 端子14はリセットライン114にそれぞれ接続される。4m+k(mは0または1,k=1,2,3,4)番目のチップのφ1端子11は、φ1配線111−1〜111−4のうち、111−kに接続される。また、4m+k番目のチップのφI 端子は、2本のφI 配線113−1,113−2のうち、φI 配線113−(m+1)に接続される。
【0036】
さて、図5の回路の駆動波形を図6,図7に示す。図6は、駆動波形の前半部分を、図7は、駆動波形の後半部分を示す。図中、φ1−1,φ1−2,φ1−3,φ1−4波形およびφ2波形において、Lレベルの時に示してある丸数字および数字は、チップ番号およびオンしているシフト部サイリスタの番号である。例えば、左上の▲1▼▲5▼1は、チップ▲1▼,▲5▼の1番目のシフト部サイリスタがオン状態にあることを示す。また、φI −1,φI −2波形については、Hレベルをハイインピーダンス、Lレベルを−3.3Vとしている。
【0037】
まず、φ2波形がHレベルの状態で、φ1−1波形がLレベルとなることで、チップ▲1▼,▲5▼の1番目のシフト部サイリスタがオンする。この後、φI −1,φI −2波形がチップ▲1▼,▲5▼の1番目の発光部サイリスタにデータを書込む。すなわち、このシフト部のオンしているサイリスタに対応する発光部サイリスタを発光させたいならばφI −1,φI −2波形をLレベルにして、発光部サイリスタをオン状態にし、発光させたくないならばφI −1,φI −2波形をハイインピーダンスにして、発光部サイリスタをオフ状態にする。チップ▲1▼,▲5▼の1〜4番目の発光部サイリスタのデータ書込みが終わると、5番目のシフト部サイリスタをオンさせ、続いてチップ▲2▼,▲6▼の1〜4番目の発光部サイリスタの書込みを行う。この間、φ2波形がLレベルとなるたびにチップ▲1▼,▲5▼の6番目のシフト部サイリスタもオンするが、チップ▲1▼,▲5▼では、φ1−1波形がLレベルのままなので、シフト部の転送は先に進まない。すなわち、チップ▲1▼,▲5▼では、データ書込みは中断される。
【0038】
以下同様に、チップ▲3▼,▲7▼の1〜4番目の発光部サイリスタの書込み、チップ▲4▼,▲8▼の1〜4番目の発光部サイリスタの書込みを行う。その後、露光時間の間、φI −1,φI −2波形がLレベルとなり、オン状態の発光部サイリスタを点灯する。露光時間が終わると、φI −1,φI −2波形をハイインピーダンスにし、φR 波形を一度0Vにし、点灯している全発光部サイリスタをオフさせる。その後、次のブロック(7〜10番目の発光サイリスタ)について、同様の処理を行う。
【0039】
本実施例では、4個の発光部サイリスタ,6個のシフト部サイリスタを1ブロックとする構成で、4チップ2ブロック構成の書込みヘッドについて説明した。しかし、発光部サイリスタの数は、どのように選んでもよい。しかし、1ブロック内のサイリスタの数が増加すると、同時に発光できる発光サイリスタの数が増加し、チッ過熱の可能性があるため、むやみと増やすことはできない。
【0040】
また、1ブロック内のチップ数もどのように選んでもよいが、あまりチップ数が増えると書込みに時間がかかり、点灯できる時間が少なくなってしまう。また、1ブロック内のチップ数Nとブロック数Mとの積NMが全チップ数となるが、配線数はN+M+4(φ2,リセット,電源,裏面共通電極)となるため、MとNが近い数に選んでおけば配線数を減らすことができる。たとえば、60個のチップを使う場合、N=6,M=10に選べば、6+10+4=20本の配線で済む。
【0041】
なお、シフト部は、2相クロックパルスφ1,φ2によってコントロールされるダイオード結合方式について記述したが、3相以上のクロックパルスを用いてもよく、抵抗結合など、ダイオード結合以外の方式を用いてもよい。また、発光部に接続されていないサイリスタの数は2個以上であれば、何個でもよい。また、ヘッドを構成するとき、φ2ラインは共通とすることが、構成上有利であるが、複数のラインに分けてもよい。φI ラインとφR 端子は、チップ内でダイオードを介して接続されているが、このダイオードは外付けにしてφR 端子を省略してもよく、また、単にφI ラインを、3電圧レベル、すなわち発光、書込み(例えば−3.3V)、保持(例えば−2.1V)、消灯(例えば0V)としてもよい。
【0042】
【実施例2】
実施例1では、電源電圧が−3.3Vの場合を示した。電源電圧が−5.0Vの場合の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図を図8に示す。図2のチップでは1個だった発光部の結合ダイオード44が3個となっている。これにより、n番目のシフト部サイリスタがオンしている場合のn番目の発光部サイリスタのオン電圧は、−4.8Vとなる。一方、n+1番目の発光部サイリスタのオン電圧は−6.0Vとなる。
【0043】
その他の構造は、図2のチップと同じであり、同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示している。動作は、実施例1と同じであるので、再度の説明は行わない。
【0044】
【実施例3】
実施例1では、データ書込み時にφI 端子13がHレベル(ハイインピーダンス)のとき、φI 配線18の電圧は、−2.1Vであり、露光時にφI 端子13がLレベルのときは−3.3Vとなる。各発光部サイリスタを流れる電流は、それぞれ0.9/RI および2.1/RI となり、2倍ほどの差しかない。このため、露光時間に対して書込み時間が十分小さいように駆動しないと、書込み時に、チップ▲1▼,▲5▼の方が先に点灯し、以降他のチップの書込んでいる間も発光する。このため、チップ毎に露光量の差がでるという問題がある。そこで、本実施例では、図2の発光部サイリスタをデータラッチ用に用い、別に発光部サイリスタを設ける構造とした。
【0045】
図9に、このような構造の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図を示す。データラッチ部3は、図2の発光部と同じ構成であり、47はサイリスタ、48はカソード負荷抵抗を示している。発光部2の各サイリスタ45は、カソード負荷抵抗46を経て、発光信号配線26に接続されている。25は、発光信号端子を示す。この端子には、発光部サイリスタ45を点灯させるための発光信号φE が供給される。その他の構造は、図2と同じであり、図2と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示している。
【0046】
図10は、チップの平面図である。シフト部1,データラッチ部3,発光部2を点線で囲んで示している。この構造では、発光部サイリスタ45とラッチ部サイリスタ47は同じゲート層でつながった構造であるが、電気的に接続されていれば、別の島であってもよい。
【0047】
ラッチ部3のサイリスタ47はできるだけ光が漏れないように発光領域をカソード電極で覆う。カソード負荷抵抗48の値は、サイリスタ47の保持電流を流せる抵抗値よりも小さく選ばれる。また、発光部2のカソード負荷抵抗46の値は、必要な発光量から決められる。
【0048】
この自己走査型発光素子アレイチップを使った光書込みヘッドの回路図を図11(A),(B)に示す。図11の回路の駆動波形を図12,13に示す。
【0049】
図5(A),(B)の回路図と異なる点は、チップは発光信号端子25を有し、各チップの発光信号端子は、1本の発光信号配線125に接続されていることである。
【0050】
図12,図13の駆動波形が、図6,図7の駆動波形と異なる点は、発光信号波形φE が付加されていることである。
【0051】
このような構造の自己走査型発光素子アレイチップでは、書込み時間にデータをラッチ部にラッチ、すなわちサイリスタ47をオンまたはオフ状態にし、露光時間に発光信号波形φE をLレベルにして、オン状態のラッチ部サイリスタ47に対応する発光部サイリスタ45を点灯させる。
【0052】
例えば、「1200dpi発光点で、8発光点を1ブロックとし、32ブロックを含むチップ(8×32=256発光点)」を4個で1ブロックとする構成の場合、A4横サイズを60枚/分で印刷する場合、1ラインの露光に与えられる時間は102μsである。これを32ブロックで分けるので、1ブロックあたり3.2μsとなる。この間に、8シフトビット×4チップ×50ns(転送速度)=1.92μsとなり、残りの1.28μsが点灯に充てられる。さて、1発光点の出力を50μWとすると、露光エネルギー密度は0.14J/m2 となる。レンズの透過率を4%とすると、5.6mJ/m2 となり、標準的な光電変換ドラムを感光させるのに十分なエネルギーである。
【0053】
なお、本実施例では発光部サイリスタ45およびラッチ部サイリスタ47のゲートは、ダイオード30がオフのときフローティングとなり電位が定まらないが、動作上問題ないためゲートを抵抗でプルダウンしていない。更に高速動作が必要な場合にはサイリスタ45,47のゲートを適当なプルダウン抵抗を介して電源配線15に接続してもよい。
【0054】
【実施例4】
実施例3では、4チップ分の書込みが完了してから発光信号波形φE をLレベルとしている(露光時間)ため、点灯できる時間が短かった。例えば前述の例では、1ラインに与えられた時間3.2μsのうち1.92μsまでもがデータの書込みにかかっており、点灯している時間がわずか1.28μsであった。さらに高速の印刷を可能とするには、データ書込み中も発光することが可能なことが望ましい。そこで、図14に示すように、発光信号配線125を、φ1配線111−1〜111〜4に対応させて4本とした。125−1〜125−4は、4本の発光信号配線を示す。このことにより、自分自身に書込まれている時間以外は点灯可能となった。
【0055】
図15,図16は、駆動波形を示す。例えば、チップ▲1▼,▲5▼のラッチ部にデータを書込んだ後、発光信号波形φE −1をLレベルにすることにより、オン状態にあるラッチ部サイリスタに対応する発光部サイリスタを点灯する。
【0056】
リセット信号φR は、各チップが露光のための連続点灯が終わり、新たにデータを書込み始める前に一度Hレベルに上げ、ラッチ部のデータを消去している。この波形を使うことにより、点灯できない時間は1.92μsから、1/4の0.48μsとなり、点灯可能な時間は2倍になった。
【0057】
【実施例5】
実施例4で示した構成では、ラッチ部のサイリスタに書込んでいる間はオンできない。そこで、書込み時間を短くするために、図17に示すように、書込み信号配線を2重化して18−1,18−2とし、これら書込み信号配線のそれぞれをダイオード30を介してリセット信号端子14に接続した。13−1,13−2は、データ書込み端子を示す。図からわかるように、ラッチ部サイリスタ47のカソードは、2個ずつ順繰りにデータ書込み配線18−1,18−2に接続され、ゲートは2個毎に対応するシフト部の1個のサイリスタ41のゲートに接続されている。
【0058】
この自己走査型発光素子アレイチップを使った光書込みヘッドの回路図を図18(A),(B)に示す。図18の回路の駆動波形を図19,20に示す。
【0059】
図18に示すように、各チップには2本の書込み信号配線が接続されており、図19および図20に示すように、ラッチ部サイリスタは、2個同時にオン状態にすることができる。
【0060】
このような構成により、書込み速度は2倍になる。3重化以上についても可能である。
【0061】
【実施例6】
次に、以上に説明した光書込みヘッドを用いた光プリンタについて説明する。図21は、このような光プリンタヘッド140を備える光プリンタの構成を示す。円筒形の感光ドラム142の表面に、アモルファスSi等の光導電性を持つ材料(感光体)が作られている。このドラムはプリントの速度で回転している。回転しているドラムの感光体表面を、帯電器144で一様に帯電させる。そして、光プリンタヘッド140で、印字するドットイメージの光を感光体上に照射し、光の当たったところの帯電を中和する。続いて、現像器148で感光体上の帯電状態にしたがって、トナーを感光体上につける。そして、転写器150でカセット152中から送られてきた用紙154上に、トナーを転写する。用紙は、定着器146にて熱等を加えられ定着され、スタッカ158に送られる。一方、転写の終了したドラムは、消去ランプ160で帯電が全面にわたって中和され、清掃器62で残ったトナーが除去される。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、少ない外部配線で動作可能な光書込みヘッドを実現できる。また、本発明の光書込みヘッドによれば、同時点灯数が増えるので、高速印字が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シフト部と発光部を分離したタイプのダイオード結合自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。
【図2】光書込みヘッドに用いる自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。
【図3】図2のチップ構造の平面図である。
【図4】図2のチップ構造の部分拡大平面図およびその断面図である。
【図5】図2の自己走査型発光素子アレイチップを使った光書込みヘッドの回路例である。
【図6】図5の回路の駆動波形を示す図である。
【図7】図5の回路の駆動波形を示す図である。
【図8】電源電圧が−5.0Vの場合の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。
【図9】他の構造の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。
【図10】図9のチップ構造の平面図である。
【図11】図9の自己走査型発光素子アレイチップを使った光書込みヘッドの回路図である。
【図12】図11の回路の駆動波形を示す図である。
【図13】図11の回路の駆動波形を示す図である。
【図14】発光信号配線を4本とした構造の光書込みヘッドを示す図である。
【図15】図14の回路の駆動波形を示す図である。
【図16】図14の回路の駆動波形を示す図である。
【図17】データ書込み配線を2重化した光書込みヘッドの回路図である。
【図18】他の構造の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。
【図19】図18のチップ構造の平面図である。
【図20】図18の自己走査型発光素子アレイチップを使った光書込みヘッドの回路図である。
【図21】本発明の光書込みヘッドを用いた光プリンタの構造を示す図である。
【符号の説明】
1 シフト部
2 発光部
10 電源端子
11 φ1端子
12 φ2端子
13 φI 端子
14 φR 端子
15 電源配線
16 φ1配線
17 φ2配線
18 φI 配線
20 裏面共通電極端子
21,22 抵抗
31 スタート用ダイオード
41 シフト部サイリスタ
42 ゲート負荷抵抗
43,44 結合ダイオード
45 発光部サイリスタ
72 n型カソード層
73 p型ゲート層
74 n型ゲート層
75 p型アノード層
76 p型GaAs基板
77 カソード電極
78 ゲート電極
79 裏面共通電極
110 電源配線
111 φ1配線
112 φ2配線
113 φI 配線
114 φR 配線

Claims (16)

  1. 複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、奇数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第1のクロックパルス配線に接続し、偶数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第2のクロックパルス配線に接続したシフト部と、
    複数個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、所定数の第2のサイリスタごとにブロック化し、各ブロックの第2のサイリスタのゲートを、間に奇数番目および偶数番目の2個の第1のサイリスタを残して、所定数の第1のサイリスタごとにブロック化された前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに、ダイオードを介して接続し、第2の各サイリスタのアノードまたはカソードをアノードまたはカソード負荷抵抗を介して書込み信号配線に接続し、この書込み信号配線をダイオードを介して、リセット信号端子に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  2. 複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、奇数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第1のクロックパルス配線に接続し、偶数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第2のクロックパルス配線に接続したシフト部と、
    複数個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、所定数の第2のサイリスタごとにブロック化し、各ブロックの第2のサイリスタのゲートを、間に奇数番目および偶数番目の2個の第1のサイリスタを残して、所定数の第1のサイリスタごとにブロック化された前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに、ダイオードを介して接続し、第2の各サイリスタのアノードまたはカソードをアノードまたはカソード負荷抵抗を介して書込み信号配線に接続し、この書込み信号配線をダイオードを介して、リセット信号端子に接続したラッチ部と、
    複数個の第3の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、第3の各サイリスタのゲートを、前記ラッチ部の対応する第2のサイリスタのゲートに接続し、第3の各サイリスタのアノードまたはカソードを、アノードまたはカソード負荷抵抗を介して、発光信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  3. 複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、奇数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第1のクロックパルス配線に接続し、偶数番目の第1のサイリスタのアノードまたはカソードを第2のクロックパルス配線に接続したシフト部と、
    複数個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、所定数の第2のサイリスタごとにブロック化し、各ブロックのK個(Kは2以上の整数)の第2のサイリスタの各ゲートを、間に奇数番目および偶数番目の2個の第1のサイリスタを残して、所定数の第1のサイリスタごとにブロック化された前記シフト部の対応する1個の第1のサイリスタのゲートに、ダイオードを介して接続し、前記各ブロックの第2のサイリスタのアノードまたはカソードをアノードまたはカソード負荷抵抗を介してK本の書込み信号配線に順繰りに接続し、各書込み信号配線をダイオードをそれぞれ介して、1個のリセット信号端子に接続したラッチ部と、
    複数個の第3の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、第3の各サイリスタのゲートを、前記ラッチ部の対応する第2のサイリスタのゲートに接続し、第3の各サイリスタのアノードまたはカソードを、アノードまたはカソード負荷抵抗を介して、発光信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  4. 前記各サイリスタは、PNPN構造である、請求項1,2または3に記載の自己走査型発光素子アレイチップ。
  5. 請求項1に記載の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する方法であって、
    前記第1および第2のクロックパルス配線に、第1および第2のクロックパルスを与えることにより、前記シフト部の第1のサイリスタのオン状態を順次転送するステップと、
    前記シフト部の第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記発光部の書込み信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    前記シフト部の前記2個の第1のサイリスタのうちの奇数番目のサイリスタがオン状態になったときに、前記発光部の書込み信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第2のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号端子を0ボルトにすることにより、前記発光部の点灯している第2のサイリスタをオフするステップと、
    を含む駆動方法。
  6. 請求項2に記載の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する方法であって、
    前記第1および第2のクロックパルス配線に、第1および第2のクロックパルスを与えることにより、前記シフト部の第1のサイリスタのオン状態を順次転送するステップと、
    前記シフト部の第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記ラッチ部の書込み信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    前記シフト部の前記2個の第1のサイリスタのうちの奇数番目のサイリスタがオン状態になったときに、前記発光部の発光信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第2のサイリスタに対応する第3のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号端子を0ボルトにすることにより、前記ラッチ部のオンしている第2のサイリスタをオフするステップと、
    を含む駆動方法。
  7. 請求項3に記載の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する方法であって、
    前記第1および第2のクロックパルス配線に、第1および第2のクロックパルスを与えることにより、前記シフト部の第1のサイリスタのオン状態を順次転送するステップと、
    前記シフト部の第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記ラッチ部のK本の書込み信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第1のサイリスタに対応するK個の第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    前記シフト部の前記2個の第1のサイリスタのうちの奇数番目のサイリスタがオン状態になったときに、前記発光部の発光信号配線に電圧を与えることにより、前記オン状態の第2のサイリスタに対応する第3のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号端子を0ボルトにすることにより、前記ラッチ部のオンしている第2のサイリスタをオフするステップと、
    を含む駆動方法。
  8. 請求項1に記載のN個(Nは2以上の整数)の自己走査型発光素子アレイチップを1グループとして、Mグループ(Mは2以上の整数)を1次元に配列した自己走査型発光素子アレイと、
    前記N個のチップの第1のクロックパルス配線が順繰りに接続されるN本の第1のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの第2のクロックパルス配線が接続される1本以上N本以下の第2のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の電源共通配線と、
    前記全てのチップのリセット信号端子が接続される1本のリセット信号共通配線と、
    前記各グループのチップの書込み信号配線がそれぞれ接続されるM本の書込み信号共通配線と、
    を備える光書込みヘッド。
  9. 請求項2に記載のN個(Nは2以上の整数)の自己走査型発光素子アレイチップを1グループとして、Mグループ(Mは2以上の整数)を1次元に配列した自己走査型発光素子アレイと、
    前記N個のチップの第1のクロックパルス配線が順繰りに接続されるN本の第1のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの第2のクロックパルス配線が接続される1本以上N本以下の第2のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の電源共通配線と、
    前記全てのチップのリセット信号端子が接続される1本のリセット信号共通配線と、
    前記各グループのチップの書込み信号配線がそれぞれ接続されるM本の書込み信号共通配線と、
    前記全てのチップの発光信号配線が接続された1本の発光信号共通配線と、
    を備える光書込みヘッド。
  10. 請求項2に記載のN個(Nは2以上の整数)の自己走査型発光素子アレイチップを1グループとして、Mグループ(Mは2以上の整数)を1次元に配列した自己走査型発光素子アレイと、
    前記N個のチップの第1のクロックパルス配線が順繰りに接続されるN本の第1のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの第2のクロックパルス配線が接続される1本以上N本以下の第2のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の電源共通配線と、
    前記全てのチップのリセット信号端子が接続される1本のリセット信号共通配線と、
    前記各グループのチップの書込み信号配線がそれぞれ接続されるM本の書込み信号共通配線と、
    各グループのN個のチップが順繰りに接続されるN本の発光信号共通配線と、を備える光書込みヘッド。
  11. 請求項3に記載のN個(Nは2以上の整数)の自己走査型発光素子アレイチップを1グループとして、Mグループ(Mは2以上の整数)を1次元に配列した自己走査型発光素子アレイと、
    前記N個のチップの第1のクロックパルス配線が順繰りに接続されるN本の第1のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの第2のクロックパルス配線が接続される1本以上N本以下の第2のクロックパルス共通配線と、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の電源共通配線と、
    前記全てのチップのリセット信号端子が接続される1本のリセット信号共通配線と、
    前記各グループのチップの書込み信号配線がそれぞれ接続されるK×M本の書込み信号共通配線と、
    各グループのN個のチップが順繰りに接続されるN本の発光信号共通配線と、を備える光書込みヘッド。
  12. 請求項8に記載の光書込みヘッドを駆動する方法であって、
    各グループの同一番目のチップの同一番目のブロックの第1のサイリスタをオン状態にするステップと、
    前記第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    以上のステップを、全ての同一番目のチップに対して行った後、前記M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第2のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号共通配線を0ボルトにすることにより、前記オンしている第2のサイリスタをオフするステップと、
    以上のステップを、全ての同一番目のブロックの第1のサイリスタについて繰返すステップと、
    を含む駆動方法。
  13. 請求項9に記載の光書込みヘッドを駆動する方法であって、
    各グループの同一番目のチップの同一番目のブロックの第1のサイリスタを、オン状態にするステップと、
    前記第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    以上のステップを、全ての同一番目のチップに対して行った後、前記発光信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第2のサイリスタに対応する第3のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号共通配線を0ボルトにすることにより、前記オンしている第2のサイリスタをオフするステップと、
    以上のステップを、全ての同一番目のブロックの第1のサイリスタについて繰返すステップと、
    を含む駆動方法。
  14. 請求項10に記載の光書込みヘッドを駆動する方法であって、
    各グループの同一番目のチップの同一番目のブロックの第1のサイリスタを、オン状態にするステップと、
    前記第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    対応する前記発光信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第2のサイリスタに対応する第3のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号共通配線を0ボルトにすることにより、前記オンしている第2のサイリスタをオフするステップと、
    以上のステップを、全ての同一番目のチップに対して行うステップと、
    を含む駆動方法。
  15. 請求項11に記載の光書込みヘッドを駆動する方法であって、
    各グループの同一番目のチップの同一番目のブロックの第1のサイリスタを、オン状態にするステップと、
    前記第1のサイリスタがオン状態にあるときに、前記K×M本の書込み信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第1のサイリスタに対応する第2のサイリスタをオン状態にするステップと、
    対応する前記発光信号共通配線に電圧を与えることによって、前記オン状態の第2のサイリスタに対応する第3のサイリスタを点灯させるステップと、
    前記リセット信号共通配線を0ボルトにすることにより、前記オンしている第2のサイリスタをオフするステップと、
    以上のステップを、全ての同一番目のチップに対して行うステップと、
    を含む駆動方法。
  16. 請求項8,9,10,または11に記載の光書込みヘッドを備える光プリンタ。
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