JP4282321B2 - インピーダンス検出装置及びインピーダンス検出方法 - Google Patents

インピーダンス検出装置及びインピーダンス検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容量型センサの静電容量等のインピーダンスを検出する装置等に関し、特に、微小な容量を高感度かつ高精度で検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インピーダンス検出装置として、演算増幅器を用いた検出装置がある(特許文献1及び特許文献2参照)。図11は、特許文献1に開示されたインピーダンス素子としてのセンサ容量を検出する装置を示す回路図である。この検出回路では、電極90、91で形成される容量型センサ92が、信号線93を介して演算増幅器95の反転入力端子に接続されている。そしてこの演算増幅器95の出力端子と前記反転入力端子との間に帰還コンデンサ96が接続されるとともに、非反転入力端子に交流電圧Vacが印加されている。また信号線93はシールド線94によって被覆され、外乱ノイズに対して電気的に遮蔽されている。そしてこのシールド線94は、演算増幅器95の非反転入力端子に接続されている。出力電圧Vdは、演算増幅器95の出力端子からトランス97を介して取り出される。
【0003】
この検出回路では、演算増幅器95の反転入力端子と非反転入力端子とがイマージナリショートの状態となり、反転入力端子に接続された信号線93と非反転入力端子に接続されたシールド線94とは、互いにほぼ同電位となる。これによって、信号線93はシールド線94によってガーディングされ、つまり、両者93、94間の浮遊容量はキャンセルされ、浮遊容量に影響されにくい出力電圧Vdが得られるというものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−280806号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−324520号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、たとえば携帯電話機等に代表される軽量・小型の音声通信機器においては、被検出インピーダンス素子としてのコンデンサマイクロホン等の容量型センサで検出した音声を、高感度かつ忠実に電気信号に変換するコンパクトな増幅回路が求められている。
【0007】
ところが、上記の従来技術の例では、たとえば、感度を向上させるために、帰還コンデンサ96の容量を小さくすることが考えられるが、市販のもので0.5pFまでしかなく、センサ容量が非常に小さくなっている現状では十分な感度を得ることができない。
【0008】
また、感度を向上させるために交流電圧Vacを大きくすることも考えらるが、その大きさは、電源電圧以上にすることはできないうえ、電源電圧に近い振幅で使用した場合、信号歪みが発生するという問題がある。加えて、交流電圧を大きくすると、消費電流も増大する。
【0009】
そこで、この発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、微小なインピーダンスを正確に検出することができる、軽量・小型の機器に使用される高感度のインピーダンス検出装置等を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るインピーダンス検出装置は、被検出インピーダンス素子のインピーダンスに対応する検出信号を出力するインピーダンス検出装置であって、入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低いインピーダンス変換器と、第1インピーダンス素子と、演算増幅器と、前記演算増幅器に交流電圧を印加する交流電圧発生器と、前記演算増幅器の出力に接続される信号出力端子と、前記被検出インピーダンス素子と並列に接続される抵抗とを備え、前記演算増幅器の帰還路には、前記第1インピーダンス素子及び前記インピーダンス変換器が含まれ、前記被検出インピーダンス素子の一端には、前記第1インピーダンス素子の一端と前記インピーダンス変換器の入力端子とが接続され、前記被検出インピーダンス素子の他端には、前記交流電圧発生器からの交流電圧が印加され、前記被検出インピーダンス素子及び前記第1インピーダンス素子はコンデンサであることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記交流電圧発生器と前記被検出インピーダンス素子の他端との間に接続される位相振幅補償回路を備え、前記位相振幅補償回路は、前記交流電圧発生器からの交流電圧を入力とし、その交流電圧の位相及び振幅の少なくとも一方を調整した出力電圧を前記被検出インピーダンス素子の他端に出力してもよい。このとき、前記位相振幅補償回路は、前記被検出インピーダンス素子の両端に印加されるそれぞれの交流電圧の位相差が180度となるように、前記位相を調整するのが好ましい。
【0012】
また、前記被検出インピーダンス素子のインピーダンスは、検出の対象となる物理量に応じて変化するインピーダンスと固定的な基準インピーダンスとの合計で表され、前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記被検出インピーダンス素子に流れる電流のうち、前記基準インピーダンスに対応する一部又は全部の電流を前記被検出インピーダンス素子の一端に印加する基準インピーダンスキャンセル回路を備えてもよい。前記基準インピーダンスキャンセル回路としては、前記交流電圧発生回路からの交流電圧に依存した電圧を発生するキャンセル電圧発生器と、前記キャンセル電圧発生器の出力端子と前記被検出インピーダンス素子の一端との間に接続される第2インピーダンス素子とを含む構成とすればよい。
【0013】
また、前記被検出インピーダンス素子の一端と前記第1インピーダンス素子の一端と前記インピーダンス変換器の入力端子とを接続する信号線は、シールド部材で覆われ、前記シールド部材には、前記信号線の電位と同電位の電圧が印加されるようにしてもよい。たとえば、前記シールド部材には、前記インピーダンス変換器の出力電圧が印加されるようにする。このとき、前記インピーダンス変換器として、ボルテージフォロワとしておけばよい。
【0014】
ここで、前記被検出インピーダンス素子を容量型センサとし、前記第1インピーダンス素子及び前記第2インピーダンス素子をコンデンサとしてもよい。
前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記被検出インピーダンス素子の一端の電位を固定する電位固定回路を備えるのが好ましい。前記電位固定回路は、前記被検出インピーダンス素子の一端と所定の基準電位又は前記信号出力端子との間に接続される抵抗を含むように構成すればよい。
【0015】
また、上記目的を達成するために、本発明に係るインピーダンス検出方法は、被検出インピーダンス素子のインピーダンスを検出する方法であって、前記被検出インピーダンス素子の2つの電気的入出力端子にそれぞれ交流信号を印加し、当該被検出インピーダンス素子の変化するインピーダンスを検出信号として検出する工程を含むことを特徴とする。
【0016】
ここで、前記それぞれの交流信号は、位相差が180度となるように位相を調整しておくのが好ましい。
また、前記被検出インピーダンス素子に流れる電流のうち、被検出物理量に応じて変化することのない基準インピーダンスに対応する一部又は全部の電流を、前記被検出インピーダンス素子の前記2つの電気的入出力端子のいずれか一方に印加する工程を更に含んでもよい。つまり、前記2つの電気的入出力端子の検出信号出力側に、前記被検出物理量に応じて変化することのない基準インピーダンスに対応する一部又は全部の電流が印加されるようにする。
【0017】
さらに、前記2つの電気的入出力端子の検出信号出力側を、一定の電位に固定したり、前記2つの電気的入出力端子の検出信号出力側にシールドを用意し、当該シールドの電位と前記検出信号出力側の電気的入出力端子の電位とを同電位にすることが好ましい。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明に係るインピーダンス検出装置は、被検出インピーダンス素子のインピーダンスに対応する検出信号を出力するインピーダンス検出装置であって、反転入力端子に前記被検出インピーダンス素子の一端が接続される演算増幅器と、前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続される第1インピーダンス素子と、前記演算増幅器に非反転入力端子に交流電圧を印加する交流電圧発生器と、前記交流電圧の位相及び振幅の少なくとも一方を調整し、調整後の交流電圧を前記被検出インピーダンス素子の他端に出力する位相振幅補償回路とを備える構成とすることもできる。
【0019】
ここで、前記位相振幅補償回路は、前記被検出インピーダンス素子の両端に印加されるそれぞれの交流電圧の位相差が180度となるように、前記調整を行うことが好ましい。
【0020】
また、前記被検出インピーダンス素子及び前記第1インピーダンス素子は、コンデンサであってもよい。ただし、その場合には、前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記被検出インピーダンス素子と並列に接続される抵抗を備えるのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるインピーダンス検出装置としてのセンサ容量検出装置10の回路図である。このセンサ容量検出装置10は、交流電圧を発生する交流電圧発生器11、抵抗(R1)12、抵抗(R2)13、第1演算増幅器14、第1インピーダンス素子としての帰還コンデンサ15(Cf)15、被検出インピーダンス素子としての容量型センサ17及びインピーダンス変換器として第2演算増幅器16から構成され、容量型センサ17の静電容量に対応する検出信号(電圧Vout)を信号出力端子20から出力する。
【0022】
容量型センサ17は、このセンサ容量検出装置10の検出対象となるコンデンサであり、ここでは、コンデンサマイクロホン等、インピーダンス(ここでは、静電容量Cs)の変化を利用して各種物理量を検出する。
【0023】
交流電圧発生器11は、一端が所定の電位(本例ではGND)に接続され、他端(出力端子)から一定の交流電圧(電圧Vin、角周波数ω)を発生している。交流電圧発生器11の出力端子と第1演算増幅器14の反転入力端子との間には抵抗(R1)12が接続されている。
【0024】
第1演算増幅器14は、入力インピーダンス及び開ループゲインが極めて高い電圧増幅器であり、ここでは、非反転入力端子が所定の電位(本例ではGND)に接続され、非反転入力端子及び反転入力端子がイマージナリショートの状態となっている反転増幅器である。この第1演算増幅器14の帰還路、つまり、第1演算増幅器14の出力端子から反転入力端子までの間に、回路素子として、帰還コンデンサ15、第2演算増幅器16及び抵抗(R2)13がこの順で直列に接続されている。なお、この場合、帰還路は、図示されているように、負帰還路となっているが、ノイズに強く、動作の安定度があるため、好ましい。
【0025】
第2演算増幅器16は、その反転入力端子と出力端子とが接続され、入力インピーダンスが極めて高く、出力インピーダンスが極めて低いインピーダンス変換器の一つであり、ここでは、電圧ゲインが1のボルテージフォロワを構成している。この第2演算増幅器16の非反転入力端子21には、信号線23を介して、容量型センサ17の一端が接続され、一方、容量型センサ17の他端(端子24)は、交流電圧発生器11の出力端子に接続されている。第1演算増幅器14の出力端子には、このセンサ容量検出装置10の出力信号、つまり、被検出インピーダンス素子としての容量型センサ17のインピーダンス(ここでは、容量)に対応した検出信号Voutを出力するための信号出力端子20が接続されている。
【0026】
以上のように構成された本センサ容量検出装置10の動作は以下の通りである。
抵抗(R1)12、抵抗(R2)13及び第1演算増幅器14等から構成される反転増幅回路に着目する。第1演算増幅器14の両入力端子がイマージナリショートの状態となって同電位(例えば、0V)であり、かつ、その入力インピーダンスが極めて高く、電流が流れない。よって、抵抗(R1)12を流れる電流は、その全てが抵抗(R2)13を流れる。これらのことから、第2演算増幅器16の出力電圧をV2とすると、
V2=−(R2/R1)・Vin (式1)
となる。また、第2演算増幅器16はボルテージフォロワを構成し、その両入力端子がイマージナリショートの状態にあり、入力電圧(非反転入力端子21の電圧)V1と出力電圧(反転入力端子及び出力端子22での電圧)V2は等しくなるので、その入力電圧V1は、
V1=V2
=−(R2/R1)・Vin (式2)
が成り立つ。
【0027】
ここで、容量型センサ17に着目すると、その一端(信号線23)には、上記電圧V1が印加され、他端(端子24)には、交流電圧発生器11の出力電圧Vinが印加されているので、容量型センサ17の両端の電位差Vcsは、
Vcs=(1+R2/R1)・Vin (式3)
となる。ところで、第2演算増幅器16の入力インピーダンスが非常に高いという特性から、容量型センサ17に流れる電流の全てが帰還コンデンサ15を流れることになるので、
jωCs・Vcs=jωCf・(V1−Vout) (式4)
が成立する。この式4に、上記式2及び式3を代入して整理すると、信号出力端子20の電圧Voutは、
Vout=−{(1+Cs/Cf)・(R2/R1)+(Cs/Cf)}・Vi (式5)
となる。
【0028】
この式5から分かるように、センサ容量検出装置10の信号出力端子20から出力される検出信号の電圧Voutは、容量型センサ17の容量Csに依存した値となる。従って、この電圧Voutに対して種々の信号処理を施すことによって、容量Csを特定することができる。また、この式5には角周波数ωが含まれていないことから分かるように、この検出信号の電圧Voutは、交流電圧発生器11からの交流信号Vinの周波数に依存しない。これによって、容量型センサ17に印加される交流電圧の周波数に依存することなく、容量型センサ17の容量を検出することができる(回路での周波数依存特性を有しない)センサ容量検出装置が実現される。したがって、コンデンサマイクロホン等、容量値がある周波数(音声帯域)で変化するような容量型センサ17に対して、検出された信号を周波数補正することなく、その電圧値から直接、容量値を特定することが可能となる。
【0029】
ここで、本センサ容量検出装置10と、容量型センサ17の一端(端子24)を基準電位(GND等)に接続した場合の装置とを比較する。
そもそも、本センサ容量検出装置10において、容量型センサ17の一端(端子24)を基準電位(GND等)に接続した場合であっても、信号出力端子20には、容量型センサ17の容量Csに依存した電圧が出力される。その出力電圧Vout’は、
Vout’=−(1+Cs/Cf)・(R2/R1)・Vin (式6)
である。この式6と上記式5を比較して分かるように、本実施の形態におけるセンサ容量検出装置10は、容量型センサ17の一端(端子24)を基準電位(GND等)に接続した装置に比べ、Cs/Cfだけ、利得が大きい。
【0030】
例えば、R2/R1=Cs/Cf=1である場合には、本センサ容量検出装置10は、容量型センサ17の一端(端子24)を基準電位(GND等)に接続した装置に比べ、1.5倍だけ大きい感度を有する。つまり、交流電圧発生器11からの交流信号Vinの振幅を大きくすることなく、感度の向上が図られる。
【0031】
なお、第1演算増幅器14は利得を充分に取るためのものであり、非反転入力端子を基準電位(ここでは、GND)に接続することにより、その動作の安定性を向上させている。また第2演算増幅器16の利得は1であり、反転入力端子と出力端子の電圧が決まっているため、非反転入力の電圧が決定される。このように、利得を充分に獲得するためのアンプと電圧を決定するためのアンプとを分割しているために、それぞれの安定性が向上し、演算誤差の大幅な低減を実現することができている。
【0032】
なお、本発明は、図1に示されたセンサ容量検出装置10だけに限られず、さらに性能を向上させるための各種回路を付加してもよい。以下、その回路例を示す。
【0033】
図2は、図1に示されたインピーダンス検出装置としてのセンサ容量検出装置10において、交流電圧発生器11の出力端子と被検出インピーダンス素子としての容量型センサ17(端子24)とを接続する信号線に位相・振幅補償回路31を挿入した回路に相当するセンサ容量検出装置30を示す。
【0034】
位相・振幅補償回路31は、例えば、図3に示されるような位相調整回路であり、容量型センサ17の両端に印加される各信号の位相差が逆相になるように入力信号(交流電圧発生器11の出力信号)の位相を変化させて容量型センサ17(端子24)に出力する回路である。
【0035】
つまり、容量型センサ17の両端に印加される2つの信号の電圧を、それぞれ、Va・sinωt、Vb・sin(ωt+θ)とすると、その電位差Va-bは、
Va-b=Va・sinωt−Vb・sin(ωt+θ)
=Va・sinωt−Vb・(sinωt・cosθ+cosωt・sinθ)
=(Va−Vb・cosθ)・sinωt−Vb・cosωt・sinθ
である。これが最大となるのは、cosθ=−1、sinθ=0、すなわち、θ=π(180度)のときである。よって、位相・振幅補償回路31は、センサ容量検出装置30の感度を向上するために、入力信号の位相を調整し、容量型センサ17の両端に印加される信号電圧の位相が逆相となるように動作している。
【0036】
図4は、図1に示されたインピーダンス検出装置としてのセンサ容量検出装置10において、被検出インピーダンス素子としての容量型センサ17の一端(信号線23)に、キャンセルインピーダンスとしてのキャンセルコンデンサ(Cc)41を介して交流電圧を印加する交流信号発生器(V3)42が付加された基準インピーダンスキャンセル回路を含むインピーダンス検出装置(センサ容量検出装置40)を示す。
【0037】
いま、容量型センサ17の静電容量Csを、定常的な値(基準容量Cd)と音等の物理量に応じて変化する変化分(変化容量ΔC)との合計からなる、つまり、
Cs=Cd+ΔC
とすると、キャンセルコンデンサ(Cc)41及び交流信号発生器(V3)42は、容量型センサ17の基準容量Cdに対応する信号が信号出力端子20から出力されることをキャンセルする、つまり、基準容量Cdをキャンセルする回路として機能する。
【0038】
具体的には、容量型センサ17を一端(信号線23)から他端(端子24)に向かって流れる電流のうち、容量型センサ17の基準容量Cdに対応する電流と、交流信号発生器(V3)42からキャンセルコンデンサ(Cc)41を介して信号線23に供給される電流とが等しくなるように、キャンセルコンデンサ(Cc)41の容量及び交流信号発生器(V3)42の電圧を設定しておく。すると、帰還コンデンサ15を流れる電流は、容量型センサ17のうち、変化容量ΔCに対応する電流に等しくなるので、
jωCf・(V1−Vout)=jωΔC・Vcs (式7)
が成立することになる。そして、この式7に、上記式2及び式3を代入して整理すると、信号出力端子20の電圧Voutは、
Vout=−{(1+ΔC/Cf)・(R2/R1)+(ΔC/Cf)}・Vi (式8)
となる。この式8から分かるように、センサ容量検出装置40の信号出力端子20から出力される検出信号の電圧Voutは、容量型センサ17の容量Csのうち、物理量の変化に応じて変化する変化容量ΔCだけに依存した値となり、不要なオフセット成分が含まれないので、大きな振幅とすることができ、感度を向上させることが容易となる。
【0039】
なお、上述の条件を満たすキャンセルコンデンサ(Cc)41及び交流信号発生器(V3)42として、例えば、キャンセルコンデンサ(Cc)41の容量Ccを、
Cc=Cd
とし、交流信号発生器(V3)42として、交流電圧発生器11からの出力信号を入力とし、以下の電圧V3を出力する反転増幅回路にすればよい。
【0040】
V3=−(1+2・R2/R1)・Vin
なお、ここでは、基準容量Cdに流れる電流とキャンセルコンデンサCcに流れる電流とが等しくなるように設定したが、基準容量Cdに流れる電流の一部を補うように電流供給する設定としても感度を向上させる効果を期待することができる。
【0041】
図5は、図1に示されたインピーダンス検出装置としてのセンサ容量検出装置10において、信号線23をシールド線25で覆うとともに、そのシールド線25と第2演算増幅器16の出力端子22とを接続した回路に相当するセンサ容量検出装置50を示す。なお、シールド線25は、帰還コンデンサ15、第2演算増幅器16及び容量型センサ17を接続する信号線23を覆う導電体である。
【0042】
このような接続によって、容量型センサ17からの微小な信号を伝達する信号線23は、その信号線23と同電位の電圧が印加されたシールド線25によってガードされ、浮遊容量の影響が抑えられるとともに、外部からのノイズの進入が遮蔽され、高精度な容量検出が可能となる。よって、容量型センサ17と帰還コンデンサ15及び第2演算増幅器16(検出回路)とが離れて配置される場合や、信号線23での浮遊容量が問題となる場合には、このようなセンサ容量検出装置50が有効である。
【0043】
図6は、図1に示されたインピーダンス検出装置としてのセンサ容量検出装置10において、容量型センサ17の一端(信号線23)が抵抗(R3)61を介して所定電位(Vs)62に接続された回路に相当するセンサ容量検出装置60を示す。
【0044】
図6(a)では、抵抗(R3)61は、そこを流れる電流が少なくとも容量型センサ17を流れる電流よりも小さくなるような高い抵抗値を有する高抵抗である。この高抵抗は、例えば、100MΩの抵抗である。また、所定電位(Vs)62は、例えば、GNDや1/2・VDD(VDDは電源電圧)等の基準電位等である。これら抵抗(R3)61及び所定電位(Vs)62は、信号線23の電位を固定し、検出回路の動作を安定させる電位固定回路として機能している。
【0045】
つまり、図1に示されたセンサ容量検出装置10では、信号線23は、帰還コンデンサ15の一端、容量型センサ17の一端及び第2演算増幅器16の非反転入力端子21に接続され、フロート状態に近い状態となり、電位が確定的には定まらない不安定な状態となり得る。よって、このような不安定な状態を避けるために、信号線23を、高い抵抗値を有する抵抗(R3)61を介して所定電位(Vs)62に接続し、電位を固定している。
【0046】
図6(b)では、所定電位(Vs)に代えて、容量型センサ17の一端(信号線23)がVout20と抵抗(R3)63を介して接続されている。これにより、信号線23のDC電位が安定するので、このようにしても良い。
図7は、本センサ容量検出装置60と図11に示された従来のセンサ容量検出装置の感度を比較するためのシミュレーション結果を示す図である。図7(a)は、センサ容量Cs(本実施の形態の容量型センサ17、従来装置の容量型センサ92の容量)の各種値に対する本センサ容量検出装置60及び従来装置の感度、つまり、入力された交流電圧Vin(及び従来装置の交流電圧Vac)に対する出力電圧Vout(及び従来装置の出力電圧Vd)の比を示す表であり、図7(b)は、図7(a)に示される結果をプロットしたグラフである。
【0047】
なお、本シミュレーションでは、センサ容量検出装置60において、R1=R2=1kΩ、Cf=1pF、R3=1GΩ、Vs及び従来装置の電極90での電位=1/2Vdd(電源電圧の半分の電位)、入力信号Vin及びVacの周波数=100kHzとしている。
【0048】
図7(b)から分かるように、本実施の形態におけるセンサ容量検出装置60は、従来のセンサ容量検出装置よりも、約1.5倍大きい検出感度を有する。
以上、本発明に係るセンサ容量検出装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0049】
例えば、本実施の形態における第2演算増幅器16は、電圧ゲインが1のボルテージフォロワを構成していたが、これに替えて、図8に示されるような、入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスが低いインピーダンス変換器であってもよい。
【0050】
また、容量型センサ17として接続される容量型センサは、コンデンサマイクロホンだけに限られず、加速度センサ、地震計、圧力センサ、変位センサ、変位計、近接センサ、タッチセンサ、イオンセンサ、湿度センサ、雨滴センサ、雪センサ、雷センサ、位置合わせセンサ、接触不良センサ、形状センサ、終点検出センサ、振動センサ、超音波センサ、角速度センサ、液量センサ、ガスセンサ、赤外線センサ、放射線センサ、水位計、凍結センサ、水分計、振動計、帯電センサ、プリント基板検査機等の公知の容量型センサなど、静電容量の変化を利用して各種物理量を検出する全てのトランスデューサ(デバイス)が含まれる。
【0051】
さらに、本実施の形態におけるセンサ容量検出装置10は、2つの演算増幅器(第1演算増幅器14及び第2演算増幅器16)で構成されたが、1つの演算増幅器で構成されてもよい。
【0052】
図9は、1つの演算増幅器で構成した本発明に係るインピーダンス検出装置70の回路図である。このインピーダンス検出装置70は、演算増幅器73、演算増幅器73の反転入力端子に一端が接続された容量型センサ等の被検出インピーダンス素子(インピーダンスがZs)71、演算増幅器73の反転入力端子と出力端子との間に接続されたコンデンサ等のフィードバックインピーダンス素子(インピーダンスがZs)72、演算増幅器73の非反転入力端子と基準電位(ここでは、グランド)との間に接続された交流電圧発生器11、演算増幅器73の非反転入力端子と被検出インピーダンス素子71の他端との間に接続された位相・振幅補償回路(電圧ゲインが−A倍)31から構成される。
【0053】
このインピーダンス検出装置70では、演算増幅器73の反転入力端子と非反転入力端子とがイマージナリショートの状態となり、反転入力端子と非反転入力端子とは互いにほぼ同電位となる。従って、被検出インピーダンス素子71の一端(演算増幅器73の反転入力端子と接続されている箇所)は、交流電圧発生器11からの交流電圧Vinと同電位となる。一方、交流電圧発生器11からの交流電圧Vinは、位相・振幅補償回路31によって、−A倍され、その電圧(−A・Vin)が被検出インピーダンス素子71の他端に印加される。よって、被検出インピーダンス素子71の両端には、(1+A)・Vinの電圧が印加される。
【0054】
ここで、例えば、A=1、つまり、被検出インピーダンス素子71の両端に印加される各交流電圧の位相差が180度となるように位相・振幅補償回路31が調整されているとすると、演算増幅器73の出力電圧Voutは、
Vout=(1+2・Zf/Zs)・Vin
となる。ところで、もし、図11に示された従来の回路のように、被検出インピーダンス素子71の一端(演算増幅器の反転入力端子と接続されている端子と反対側の端子)がグランドに接続されているとすると、その場合の出力電圧V’outは、
V’out=(1+Zf/Zs)・Vin
となる。これら2つの出力電圧Vout及びV’outを比較して分かるように、このインピーダンス検出装置70の出力電圧Voutのうち、被検出インピーダンス素子71のインピーダンスに依存する成分(2・Zf/Zs)は、従来の回路に比べ、2倍となる。よって、このインピーダンス検出装置70は、従来の回路に比べ、より大きな感度で被検出インピーダンス素子71のインピーダンスを検出することができる。
【0055】
このように、本発明は、1個の演算増幅器からなるインピーダンス検出装置として実現することもできるし、2個の演算増幅器からなるインピーダンス検出装置として実現することもできる。つまり、図10(a)に示された2個の演算増幅器を用いたインピーダンス検出装置における点線枠の回路部分と、図10(b)に示された1個の演算増幅器を用いたインピーダンス検出装置における点線枠の回路部分とは、インピーダンスを電圧に変換する変換器であるという点で共通する。いずれのインピーダンス検出装置についても、本発明の特徴的なアイデア、つまり、被検出インピーダンス素子の両端に位相差が180度の交流電圧を印加することにより、より大きな感度で被検出インピーダンス素子のインピーダンスを検出するというアイデアを適用することができる。
【0056】
ただし、図10(a)に示された2個の演算増幅器を用いたインピーダンス検出装置は、機能分担された2つの演算増幅器、つまり、1つの入力端子が基準電位に接続され、安定した状態で信号を増幅するための演算増幅器と、信号の増幅をすることなく、イマージナリショートの状態を確保するための演算増幅器とに分離された構成を備えるので、それら2つの機能を1つの演算増幅器で実現している図10(b)に示されたインピーダンス検出装置に比べ、より安定して動作し、微小なインピーダンスの変化を高い精度で検出することができる。
【0057】
なお、図9に示されるインピーダンス検出装置70において、被検出インピーダンス素子71及びフィードバックインピーダンス素子72は、コンデンサだけに限られず、抵抗等の他のインピーダンス素子であってもよい。ただし、被検出インピーダンス素子71が容量型センサ等のコンデンサである場合には、フィードバックインピーダンス素子72についても、コンデンサであるのが好ましい。その場合には、それら被検出インピーダンス素子71及びフィードバックインピーダンス素子72の接続点が直流的にフロート状態となり得るので、例えば、被検出インピーダンス素子71と並列に抵抗を接続することにより、回路の動作を安定化させることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るインピーダンス検出装置は、抵抗を介して演算増幅器に交流電圧を印加し、その演算増幅器の負帰還路に第1インピーダンス素子とインピーダンス変換器とを接続するとともに、それら第1インピーダンス素子及びインピーダンス変換器と被検出インピーダンス素子の一端とを信号線で接続することにより、被検出インピーダンス素子のインピーダンスを検出している。
【0059】
これによって、被検出インピーダンス素子に流れる電流の全てが第1インピーダンス素子に流れ、演算増幅器の出力端子には被検出インピーダンス素子のインピーダンス値に対応する正確な信号が出力されることとなり、微小なインピーダンスの検出が可能となる。そして、演算増幅器の非反転入力端子は所定の電位に接続され、入力端子の一方の電位が固定されるので、演算増幅器は安定して動作し、演算誤差が低減し、検出信号に含まれるノイズが抑制される。
【0060】
また、本発明に係るインピーダンス検出装置は、被検出インピーダンス素子の両端それぞれに、位相が反転した交流電圧を印加している。従って、より高い感度で被検出インピーダンス素子のインピーダンス値を検出することができる。そして、交流電圧を大きくすることなく、感度を向上させているので、消費電流を増大させるという問題や、信号歪みが発生するという問題も生じない。
【0061】
また、被検出インピーダンス素子の基準インピーダンスをキャンセルするための回路を付加することで、被検出インピーダンス素子のインピーダンスのうち、物理量に応じて変化するインピーダンスだけに依存した出力信号を得ることができる。これによって、出力信号には、不要なオフセット成分が含まれず、物理量の変化に応じた成分だけが含まれることとなるので、検出感度の向上を図ることができる。
【0062】
また、被検出インピーダンス素子と検出回路とを接続する信号線をシールド部材で覆い、そのシールド部材に、信号線と同電位のガード電圧を印加することで、信号線の浮遊インピーダンスをキャンセルするとともに、外部からのノイズの進入を遮蔽することができる。
【0063】
被検出インピーダンス素子に容量型センサを用い、第1インピーダンス素子にコンデンサを用いた容量型センサと検出回路とを接続する信号線を、抵抗値の高い抵抗を介して所定の基準電位に接続しておくことで、信号線の電位を固定することができる。これによって、信号線の電位がフロート状態となることが回避され、回路の動作が安定化される。
【0064】
以上のように、本発明により、消費電流を増大させることなく、高い感度でインピーダンス型センサの微小な容量や容量変化を高精度で検出することができ、特に、携帯電話機等の軽量・小型の電子機器に備えられる容量型センサの検出回路として好適であり、その実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるセンサ容量検出装置の回路図である。
【図2】図1に示されるセンサ容量検出装置に位相・振幅補償回路を付加した装置の回路図である。
【図3】位相・振幅補償回路の一例を示す回路図である。
【図4】図1に示されたセンサ容量検出装置に容量型センサの基準容量をキャンセルする回路を付加した装置の回路図である。
【図5】図1に示されたセンサ容量検出装置に信号線をガードするシールド部材と接続を付加した装置の回路図である。
【図6】図1に示されたセンサ容量検出装置に信号線の電位を固定する回路を付加した装置の回路図である。
【図7】図6に示されたセンサ容量検出装置と従来のセンサ容量検出装置の感度を比較するためのシミュレーション結果を示す図である。
【図8】本発明のセンサ容量検出装置の第2演算増幅器に替わるインピーダンス変換器の例を示す回路図である。
【図9】1つの演算増幅器で構成した本発明に係るインピーダンス検出装置の回路図である。
【図10】本発明に係る1個の演算増幅器からなるインピーダンス検出装置と2個の演算増幅器からなるインピーダンス検出装置との共通性を示す回路図である。
【図11】従来のセンサ容量検出装置の回路図である。
【符号の説明】
10、30、40、50、60 センサ容量検出装置
11 交流電圧発生器
12、13、61 抵抗
14 第1演算増幅器
15 帰還コンデンサ
16 第2演算増幅器
17 容量型センサ
20 信号出力端子
21 第2演算増幅器の非反転入力端子
22 第2演算増幅器の出力端子
23 信号線
24 容量型センサの一端
25 シールド線
70 インピーダンス検出装置
71 被検出インピーダンス素子
72 フィードバックインピーダンス素子
73 演算増幅器

Claims (19)

  1. 被検出インピーダンス素子のインピーダンスに対応する検出信号を出力するインピーダンス検出装置であって、
    入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低いインピーダンス変換器と、第1インピーダンス素子と、演算増幅器と、前記演算増幅器に交流電圧を印加する交流電圧発生器と、前記演算増幅器の出力に接続される信号出力端子と、前記被検出インピーダンス素子と並列に接続される抵抗とを備え、
    前記演算増幅器の帰還路には、前記第1インピーダンス素子及び前記インピーダンス変換器が含まれ、
    前記被検出インピーダンス素子の一端には、前記第1インピーダンス素子の一端と前記インピーダンス変換器の入力端子とが接続され、
    前記被検出インピーダンス素子の他端には、前記交流電圧発生器からの交流電圧が印加され
    前記被検出インピーダンス素子及び前記第1インピーダンス素子は、コンデンサである ことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  2. 前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記交流電圧発生器と前記被検出インピーダンス素子の他端との間に接続される位相振幅補償回路を備え、
    前記位相振幅補償回路は、前記交流電圧発生器からの交流電圧を入力とし、その交流電圧の位相及び振幅の少なくとも一方を調整した出力電圧を前記被検出インピーダンス素子の他端に出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のインピーダンス検出装置。
  3. 前記位相振幅補償回路は、前記被検出インピーダンス素子の両端に印加されるそれぞれの交流電圧の位相差が180度となるように、前記位相を調整する
    ことを特徴とする請求項2記載のインピーダンス検出装置。
  4. 前記被検出インピーダンス素子のインピーダンスは、検出の対象となる物理量に応じて変化するインピーダンスと固定的な基準インピーダンスとの合計で表され、
    前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記被検出インピーダンス素子に流れる電流のうち、前記基準インピーダンスに対応する一部又は全部の電流を前記被検出インピーダンス素子の一端に印加する基準インピーダンスキャンセル回路を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインピーダンス検出装置。
  5. 前記基準インピーダンスキャンセル回路は、
    前記交流電圧発生回路からの交流電圧に依存した電圧を発生するキャンセル電圧発生器と、
    前記キャンセル電圧発生器の出力端子と前記被検出インピーダンス素子の一端との間に接続される第2インピーダンス素子とを含む
    ことを特徴とする請求項4記載のインピーダンス検出装置。
  6. 前記被検出インピーダンス素子の一端と前記第1インピーダンス素子の一端と前記インピーダンス変換器の入力端子とを接続する信号線は、シールド部材で覆われ、
    前記シールド部材には、前記信号線の電位と同電位の電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項1記載のインピーダンス検出装置。
  7. 前記シールド部材には、前記インピーダンス変換器の出力電圧が印加される
    ことを特徴とする請求項6記載のインピーダンス検出装置。
  8. 前記インピーダンス変換器は、ボルテージフォロワである
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインピーダンス検出装置。
  9. 前記被検出インピーダンス素子は容量型センサであり、前記第1インピーダンス素子及び前記第2インピーダンス素子は、コンデンサである
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のインピーダンス検出装置。
  10. 前記インピーダンス検出装置は、さらに、前記被検出インピーダンス素子の一端の電位を固定する電位固定回路を備える
    ことを特徴とする請求項9記載のインピーダンス検出装置。
  11. 前記電位固定回路は、前記被検出インピーダンス素子の一端と所定の基準電位又は前記信号出力端子との間に接続される抵抗を含む
    ことを特徴とする請求項10記載のインピーダンス検出装置。
  12. 請求項1記載のインピーダンス検出装置を用いて被検出インピーダンス素子のインピーダンスを検出する方法であって、
    前記被検出インピーダンス素子の2つの電気的入出力端子にそれぞれ交流信号を印加し、当該被検出インピーダンス素子の変化するインピーダンスを検出信号として検出する工程を含む
    ことを特徴とするインピーダンス検出方法。
  13. 前記それぞれの交流信号は、位相差が180度となるように位相を調整している
    ことを特徴とする請求項12記載のインピーダンス検出方法。
  14. 前記被検出インピーダンス素子に流れる電流のうち、被検出物理量に応じて変化することのない基準インピーダンスに対応する一部又は全部の電流を、前記被検出インピーダンス素子の前記2つの電気的入出力端子のうちの検出信号出力側に印加する工程を更に含む
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のインピーダンス検出方法。
  15. 前記2つの電気的入出力端子の検出信号出力側に、前記被検出物理量に応じて変化することのない基準インピーダンスに対応する一部又は全部の電流が印加される
    ことを特徴とする請求項14記載のインピーダンス検出方法。
  16. 前記2つの電気的入出力端子の検出信号出力側を、一定の電位に固定する
    ことを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載のインピーダンス検出方法。
  17. 前記2つの電気的入出力端子の検出信号出力側にシールドを用意し、当該シールドの電位と前記検出信号出力側の電気的入出力端子の電位とを同電位にする
    ことを特徴とする請求項12〜16のいずれか1項に記載のインピーダンス検出方法。
  18. 被検出インピーダンス素子のインピーダンスに対応する検出信号を出力するインピーダンス検出装置であって、
    反転入力端子に前記被検出インピーダンス素子の一端が接続される演算増幅器と、
    前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に接続される第1インピーダンス素子と、
    前記演算増幅器に非反転入力端子に交流電圧を印加する交流電圧発生器と、
    前記交流電圧の位相及び振幅の少なくとも一方を調整し、調整後の交流電圧を前記被検出インピーダンス素子の他端に出力する位相振幅補償回路と
    前記被検出インピーダンス素子と並列に接続される抵抗とを備え、
    前記被検出インピーダンス素子及び前記第1インピーダンス素子は、コンデンサである
    ことを特徴とするインピーダンス検出装置。
  19. 前記位相振幅補償回路は、前記被検出インピーダンス素子の両端に印加されるそれぞれの交流電圧の位相差が180度となるように、前記調整を行う
    ことを特徴とする請求項18記載のインピーダンス検出装置。
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