JP2003075486A - インピーダンス検出回路及び静電容量検出回路とその方法 - Google Patents
インピーダンス検出回路及び静電容量検出回路とその方法Info
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Abstract
ができ、かつ、コンデンサマイクロホン等の容量型セン
サの容量検出に適したインピーダンス又は静電容量検出
回路を提供する。 【解決手段】 容量検出部1と容量キャンセル部2とか
ら構成される静電容量検出回路10であって、容量検出
部1は、交流電圧発生器11と、非反転入力端子がグラ
ンドに接続された第1演算増幅器14と、ボルテージフ
ォロワを構成する第2演算増幅器16と、第1演算増幅
器14の出力端子と第2演算増幅器16の非反転入力端
子間に接続される検出用コンデンサ15等を備え、容量
キャンセル部2は、交流電圧発生器11からの交流信号
を反転増幅する第3演算増幅器30と、その出力端子と
第2演算増幅器16の非反転入力端子間に接続されるキ
ャンセルコンデンサ33とを備え、被検出コンデンサ1
7は第2演算増幅器16の非反転入力端子とグランド間
に接続される。
Description
る回路及び方法に関し、特に、微小な容量を高い精度で
検出する回路及び方法に関する。
平9−280806号公報記載のものを挙げることがで
きる。図8は、この静電容量検出回路を示す回路図であ
る。この検出回路では、電極90、91で形成される容
量センサ92が、信号線93を介して演算増幅器95の
反転入力端子に接続されている。そしてこの演算増幅器
95の出力端子と前記反転入力端子との間にコンデンサ
96が接続されるとともに、非反転入力端子に交流電圧
Vacが印加されている。また信号線93はシールド線9
4によって被覆され、外乱ノイズに対して電気的に遮蔽
されている。そしてこのシールド線94は、演算増幅器
95の非反転入力端子に接続されている。出力電圧Vd
は、演算増幅器95の出力端子からトランス97を介し
て取り出される。
入力端子と非反転入力端子とがイマージナリショートの
状態となり、反転入力端子に接続された信号線93と非
反転入力端子に接続されたシールド線94とは、互いに
ほぼ同電位となる。これによって、信号線93はシール
ド線94によってガーディングされ、つまり、両者9
3、94間の浮遊容量はキャンセルされ、浮遊容量に影
響されない出力電圧Vdが得られるというものである。
うな従来技術によれば、確かに容量センサ92の容量が
ある程度に大きいときは信号線93とシールド線94と
の間の浮遊容量に影響されない正確な出力電圧Vdを得
ることができるものの、数pFあるいはfF(フェムト
ファラッド)オーダーの微小な容量の検出においては、
誤差が大きくなってしまうという問題がある。
っては、演算増幅器95の内部のトラッキングエラー等
により、イマージナリショートの状態にある反転入力端
子と非反転入力端子の電圧間にも結果的に微妙な位相・
振幅のズレが発生し、検出誤差が大きくなってしまうと
いう問題もある。
型の音声通信機器においては、コンデンサマイクロホン
等の容量センサで検出した音声を、高感度かつ忠実に電
気信号に変換するコンパクトな増幅回路が求められてい
る。このような容量センサの静電容量を、検出対象の物
理量(音等)の変化に応じて変化する変化容量ΔCと、
物理量に依存しない一定の基準容量Cdとの和で表現し
た場合に、定常的に存在する基準容量Cdは重要ではな
く、検出の対象は変化容量ΔCである。つまり、より高
い感度で音等の物理量を検出するには、変化容量ΔCだ
けが検出されることが望まれる。
みてなされたものであり、微小な容量を正確に検出する
ことができ、かつ、軽量・小型の音声通信機器に使用さ
れるコンデンサマイクロホン等の容量センサの容量検出
に適した静電容量検出回路及び方法を提供することを目
的とする。
めに、本発明に係るインピーダンス検出回路は、被検出
インピーダンスのインピーダンスに対応する検出信号を
出力するインピーダンス検出回路であって、入力インピ
ーダンスが高く出力インピーダンスが低いインピーダン
ス変換器と、第1インピーダンス素子と、演算増幅器
と、前記演算増幅器の出力に接続される信号出力端子
と、前記被検出インピーダンスに一定の電流を印加する
キャンセル電流印加手段とを備え、前記インピーダンス
変換器の入力端子には前記被検出インピーダンスの一端
と前記第1インピーダンス素子の一端とが接続され、前
記演算増幅器の負帰還路に前記第1インピーダンス素子
及び前記インピーダンス変換器が含まれ、前記信号出力
端子に現れる信号と前記インピーダンス変換器の入力端
子に現れる信号とが同相の関係となるように、少なくと
も前記第1インピーダンス素子又は前記キャンセル電流
印加手段のいずれか一方による電流の値が設定されてい
ることを特徴とする。
被検出コンデンサの静電容量に対応する検出信号を出力
する静電容量検出方法であって、演算増幅器の反転入力
端子に交流電圧を印加し、前記演算増幅器の非反転入力
端子を所定の電位に接続するとともに、その出力端子と
インピーダンス変換器の入力端子間に検出用コンデンサ
を接続し、前記インピーダンス変換器の入力端子と所定
の電位間に被検出コンデンサを接続し、前記演算増幅器
の出力端子に現れる電圧を検出信号として出力し、前記
被検出コンデンサに一定のキャンセル電流を印加し、前
記信号出力端子に現れる信号と前記インピーダンス変換
器の入力端子に現れる信号とが同相の関係となるよう
に、前記検出用コンデンサ及び前記キャンセル電流印加
手段による電流の値を設定しておくことを特徴とする。
ここで、所定の電位とは、ある基準電位、所定の直流電
位、接地電位またはフローティング状態のいずれかを指
すものであり、実施の態様にあわせて最適なものが選択
される。
び被検出インピーダンスがコンデンサである場合には、
容量検出部と容量キャンセル部とから構成される静電容
量検出回路であって、容量検出部は、交流電圧発生器
と、非反転入力端子がグランドに接続された第1演算増
幅器と、ボルテージフォロワを構成する第2演算増幅器
と、第1演算増幅器の出力端子と第2演算増幅器の非反
転入力端子間に接続される検出用コンデンサ等を備え、
容量キャンセル部は、交流電圧発生器からの交流信号を
反転増幅する第3演算増幅器と、その出力端子と第2演
算増幅器の非反転入力端子間に接続されるキャンセルコ
ンデンサとを備え、被検出コンデンサは第2演算増幅器
の非反転入力端子とグランド間に接続する。
子、被検出コンデンサ、検出用コンデンサ及びキャンセ
ルコンデンサが接続されている接続点での信号と、第1
演算増幅器の出力端子での検出信号とが同相の関係とな
るように、検出用コンデンサやキャンセルコンデンサの
値を設定しておく。
被検出コンデンサの一端とインピーダンス変換器との接
続点における電圧をA倍する電圧増幅器と、電圧増幅器
の出力端子と接続点との間に接続される容量Ccのキャ
ンセルコンデンサとで構成し、コンデンサマイクロホン
等の被検出コンデンサの静電容量のうち、物理量(音)
に依存しない一定の基準容量をCd、物理量に依存して
変化する変化容量をΔCとすると、第1の方策として
(i)電圧増幅器の電圧ゲインA及びキャンセルコンデ
ンサの容量Ccが、 Cd=(A−1)・Cc を満たし、かつ、(ii)前記変化容量ΔCの最大値の絶
対値をΔCmaxとしたときに、検出用コンデンサの容量
Cfが、 ΔCmax≦Cf を満たす値に設定しておく。なお、本願におけるA倍及
びゲインA等に示される変数Aは、いずれもゼロ以外の
実数を表すものとする。
圧ゲインA及びキャンセルコンデンサの容量Ccが、 (A−1)・Cc≦Cd−ΔCmax+Cf を満たす値に設定しておいてもよい。
器の電圧ゲインA及び前記キャンセルコンデンサの容量
Ccが、 (A−1)・Cc≧Cd+ΔCmax+Cf を満たす値に設定しておいてもよい。
器については、同一の演算増幅器を実現してもよい。
て、図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明の実施の形態例におけるインピーダンス検出回路の一
例としての静電容量検出回路10の回路図である。な
お、本図では、この静電容量検出回路10に、検出対象
である被検出インピーダンスの一例である被検出コンデ
ンサ17(ここでは、コンデンサマイクロホン等、静電
容量の変化を利用して各種物理量を検出する容量型セン
サであって、そのインピーダンスの一例としての静電容
量Csが、検出対象の物理量に依存しない一定の基準イ
ンピーダンスの一例としての基準容量Cdと物理量に依
存して変化するインピーダンス変化分ΔCとの和で表現
されている)が接続されている。
被検出コンデンサ17の容量を検出する基本回路である
インピーダンス検出部の一例である容量検出部1と、被
検出コンデンサ17の容量の一部(例えば、基準容量C
d)が容量検出部1で検出されることをキャンセルする
容量キャンセル部2とから構成され、キャンセルされた
後の被検出コンデンサ17の容量(例えば、変化分Δ
C)に対応する検出信号(電圧Vout)を信号出力端子
20から出力する。
電圧発生器11、抵抗(R1)12、抵抗(R2)13、
第1演算増幅器14、検出用コンデンサ(容量Cf)1
5及び入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが
低くゲインがA倍のインピーダンス変換器16aから構
成される。
(本例では接地)に接続され、他端(出力端子)から一
定の交流電圧(電圧Vin、角周波数ω)を発生してい
る。交流電圧発生器11の出力端子と第1演算増幅器1
4の反転入力端子との間には抵抗(R1)12が接続さ
れている。
ス及び開ループゲインが極めて高い電圧増幅器であり、
ここでは、非反転入力端子が所定の電位(本例では接
地)に接続され、非反転入力端子及び反転入力端子がイ
マージナリショートの状態となっている。この第1演算
増幅器14の負帰還路、つまり、第1演算増幅器14の
出力端子から反転入力端子までの間に、検出用コンデン
サ15、インピーダンス変換器16a及び抵抗(R2)
13がこの順で直列に接続されている。
器は、その反転入力端子と出力端子とが接続され、入力
インピーダンスが極めて高く、出力インピーダンスが極
めて低い、電圧ゲインが1のボルテージフォロワ16b
を構成している。このボルテージフォロワ16bの非反
転入力端子には、被検出コンデンサ17の一端が接続さ
れ、一方、被検出コンデンサ17の他端は、所定の電位
(本例では接地)に接続されている。第1演算増幅器1
4の出力端子には、この静電容量検出回路10の出力信
号、つまり、被検出コンデンサ17の容量に対応した検
出信号を出力するための信号出力端子20が接続されて
いる。
ルテージフォロワの場合、電圧ゲインはA=1となり、
ボルテージフォロワの両入力端子がイマジナリーショー
トの状態となるため、反転入力と出力の電圧が決まり、
ボルテージフォロワの非反転入力の電圧が決定される。
一方、演算増幅器14は利得を十分に取るものであるの
で、ここでは、利得を十分に獲得するためのアンプと電
圧を決定するためのアンプとを分割したともいえる。こ
うすると、演算増幅器14の非反転入力を所定の電位に
接続する事ができ、その動作の安定性を向上させること
ができるようになり、利得を充分に稼ぎながら演算誤差
の大幅な低減を実現できるよになるので、これはより好
ましい態様であるといえる。
出回路10におけるインピーダンス変換器16aの具体
的な回路例を示す。図7(a)は、演算増幅器100を
用いたボルテージフォロワを示している。演算増幅器1
00の反転入力端子と出力端子とが短絡されている。こ
の演算増幅器100の非反転入力端子をインピーダンス
変換器16aの入力とし、演算増幅器100の出力端子
をインピーダンス変換器16aの出力とすることで、入
力インピーダンスが極めて高く、電圧ゲインAが1とな
るインピーダンス変換器16aが得られる。これが具体
的に組み込まれると図2〜図4となる。
非反転増幅回路16を示している。演算増幅器101の
反転入力端子とグランド間に抵抗(R10)110が接続
され、演算増幅器101の反転入力端子と出力端子間に
フィードバック抵抗(抵抗(R11)111)が接続され
ている。この演算増幅器101の非反転入力端子をイン
ピーダンス変換器16aの入力とし、演算増幅器101
の出力端子をインピーダンス変換器16aの出力とする
ことで、入力インピーダンスが極めて高く、電圧ゲイン
Aが(R10+R11)/R10となるインピーダンス変換器
16aが得られる。
示されるような演算増幅器の入力段にCMOS構造のバ
ッファを付加した回路を示している。図示されるよう
に、正負電源間にN型MOSFET34とP型MOSF
ET35とが抵抗112、113を介して直列に接続さ
れ、バッファの出力が演算増幅器100(又は101)
の入力に接続されている。このバッファの入力をインピ
ーダンス変換器16aの入力とし、演算増幅器の出力端
子をインピーダンス変換器16aの出力とすることで、
入力インピーダンスが極めて高いインピーダンス変換器
16aが得られる。
ファのような回路を示している。図示されるように、正
負電源間に、N型MOSFET34とP型MOSFET
35とが直列に接続され、両MOSFETの接続部から
出力がなされる。
入力をインピーダンス変換器16aの入力とし、演算増
幅器102の反転入力端子に抵抗114の一端を接続
し、演算増幅器102の出力と反転入力間を抵抗115
を介して接続したものとなっている。図7(d)及び図
7(e)に示されるように、こうした構成をとることで
入力インピーダンスが極めて高いインピーダンス変換器
16aが得られる。
17に向けて一定の電流(キャンセル電流)を流す定電
流源であり、交流電圧発生器11からの交流信号を反転
増幅する、抵抗(R3)31、抵抗(R4)32及び第3
演算増幅器30からなる反転増幅回路と、第3演算増幅
器30の出力端子及びインピーダンス変換器16aの非
反転入力端子間に接続されたキャンセルコンデンサ33
とから構成される。この容量キャンセル部2は、被検出
コンデンサ17に一定の電流を供給することで、被検出
コンデンサ17を流れる電流の一部(あるいは変化分)
だけが検出用コンデンサ15に流れるようにし、これに
よって、信号出力端子20に現れる検出信号に含まれる
被検出コンデンサ17の定常的な容量に対応する成分を
キャンセル(容量の直流成分が検出されないように)し
ている。言い換えれば、キャンセルコンデンサ33と被
検出コンデンサ17の接続点がV1となるように、キャ
ンセルコンデンサ33と被検出コンデンサ17とでV3
を分圧している。そして、被検出コンデンサのうちの少
なくとも一部に印加されるべき電圧を、キャンセルコン
デンサ33を介して第3演算増幅器30の出力端子から
印加している。
ャンセル部2から被検出コンデンサ17に向けて印加さ
れるキャンセル電流が、被検出コンデンサ17の基準容
量Cdを流れる電流(インピーダンス変換器16aの非
反転入力端子での電圧をV1とすると、jωCd・V1)
に等しくなるように、容量キャンセル部2を構成する抵
抗(R3)31、抵抗(R4)32及びキャンセルコンデ
ンサ33の容量等が予め調整されているとする。このと
きには、容量検出部1の信号出力端子20には、被検出
コンデンサ17の静電容量Csの変化分ΔCだけに対応
する検出信号が生じることになる。
10の詳細な動作は図2を例にとって示すと、以下の通
りである。
1演算増幅器14等から構成される反転増幅回路に着目
すると、第1演算増幅器14の両入力端子がイマージナ
リショートの状態となって同電位(例えば0V)であ
り、かつ、その入力インピーダンスが極めて高く、電流
が流れないことから、抵抗(R1)12を流れる電流
は、Vin/R1となり、その全てが抵抗(R2)13を流
れるので、ボルテージフォロワ16bの出力電圧をV2
とすると、 Vin/R1=−V2/R2 が成り立つ。これを整理することにより、ボルテージフ
ォロワ16bの出力電圧V2は、 V2=−(R2/R1)・Vin (式1) となる。また、ボルテージフォロワ16bの両入力端子
がイマージナリショートの状態にあり、入力電圧(非反
転入力端子の電圧)V1と出力電圧(反転入力端子及び
出力端子22での電圧)V2は等しくなるので、その入
力電圧V1は、 V1=V2 =−(R2/R1)・Vin (式2) が成り立つ。
抵抗(R3)31、抵抗(R4)32及び第3演算増幅器
30により反転増幅回路が構成されているので、第3演
算増幅器30の出力端子での電圧V3は、 V3=−(R4/R3)・Vin となる。ここで、上記式2を用いてVinを消去すること
により、電圧V3は、 V3=(R1/R2)・(R4/R3)・V1 =A・V1 (式3)
に対する利得であり、 A=(R1/R2)・(R4/R3) である。
入力端子、被検出コンデンサ17、検出用コンデンサ1
5及びキャンセルコンデンサ33が接続されている接続
点21に流入及び流出する電流に着目すると、ボルテー
ジフォロワ16bの入力インピーダンスは極めて高いの
でボルテージフォロワ16bの非反転入力端子には電流
が流れないことから、検出用コンデンサ15を接続点2
1に向かって流れる電流i1は、キャンセルコンデンサ3
3を接続点21に向かって流れる電流をi2、接続点2
1から被検出コンデンサ17に向かって流れる電流をi
3とすると、 i1=i3−i2 (式4) と表される。
15を流れる電流であるので、 i1=Cf・(d/dt)・(Vout−V1) (式5) と表される。また、電流i2は、キャンセルコンデンサ
33を流れる電流であるので、 i2=Cc・(d/dt)・(V3−V1) と表され、さらに、上記式3の関係を用いて、 =Cc・(A−1)・(d/dt)・V1 (式6) と表される。また、電流i3は、被検出コンデンサ17
を流れる電流であるので、 i3=(d/dt)・Cs・V1 =(d/dt)・(Cd+ΔC)・V1 (式7) と表される。
1〜i3を上記式4に代入すると、 Cf・(d/dt)・(Vout−V1)=(d/dt)・(Cd+
ΔC)・V1−Cc・(A−1)・V1 となり、全体を積分すると、 Cf・(Vout−V1)=(Cd+ΔC)・V1−Cc・(A
−1)・(d/dt)・V1 と表される。これをVoutについて整理すると、検出信
号の出力電圧Voutは、 Vout=(1+(Cd−(A−1)・Cc+ΔC)/Cf)・V1 (式8) となる。
の典型的な条件、即ち、キャンセルコンデンサ33を流
れる電流i2(=Cc・(A−1)・(d/dt)・V1)が
被検出コンデンサ17の基準容量Cdを流れる電流((d
/dt)・Cd・V1)に等しくなるように設定されている
という条件を考慮する。つまり、 (d/dt)・Cd・V1=(d/dt)・Cc・(A−1)・
V1 これを整理して、 Cd=(A−1)・Cc (式9) の関係が成立しているとする。
8に代入して分かるように、このような条件下では、検
出信号の電圧Voutは、 Vout=(1+ΔC/Cf)・V1 (式10) と簡略化される。
転入力端子、被検出コンデンサ17、検出用コンデンサ
15及びキャンセルコンデンサ33が接続されている接
続点21での電圧に着目し、接続点21での電荷を考え
ると、ボルテージフォロワ16bの入力インピーダンス
は極めて高いので、ボルテージフォロワ16bの非反転
入力端子には電流が流れないことから、被検出コンデン
サ17と検出用コンデンサ15、キャンセルコンデンサ
33の電荷量は、等しくなる。即ち、電荷は保存される
ので、 Cc・(V3−V1)+Cf・(Vout−V1)=(Cd+ΔC)・V1 (式11) と表される。するとVoutは、次のようになる。 Vout=((Cd+ΔC+Cc)/Cf+1)・V1−(Cc/Cf)・V3 =−(R2/R1)・(1+(Cd+ΔC+Cc)/Cf−A・Cc/Cf)・ Vin =−(R2/R1)・(1+(Cd+ΔC−(A−1)Cc)/Cf)・Vin (式12)
の典型的な条件、即ち、キャンセルコンデンサ33の電
荷量が被検出コンデンサ17の基準容量Cdの電荷量に
等しくなるように設定されているという条件を考慮す
る。つまり、 Cc・(V3−V1)=Cd・V1 (式13) これを整理して、 Cd=(A−1)・Cc (式14) の関係が成立しているとき、このような条件下では、検
出信号の電圧Voutは、 Vout=(1+ΔC/Cf)・V1 (式15) と、式10と同じく簡略化されたものとなる。
静電容量検出回路10の信号出力端子20から出力され
る検出信号の電圧Voutは、被検出コンデンサ17の静
電容量Csの基準容量Cdには依存せず、その変化分ΔC
だけに依存した値となる。例えば、被検出コンデンサ1
7がコンデンサマイクロホンである場合には、音の強弱
に依存しない不要なオフセット分(被検出コンデンサ1
7の基準容量Cdに対応する信号)を含まず、音の強弱
に依存する成分(被検出コンデンサ17の静電容量の変
化分ΔCに対応する信号)だけを含んでいる。したがっ
て、音だけに対応する正味の信号を大きく増幅すること
ができ、高感度のマイクロホンが実現される。
ていないことから分かるように、この検出信号の電圧V
outは、交流電圧発生器11からの交流信号Vinの周波
数又被検出コンデンサの変化する周波数に依存しない。
これによって、被検出コンデンサ17に印加される交流
電圧の周波数又は被検出コンデンサの変化する周波数に
依存することなく、被検出コンデンサ17の容量(変化
分ΔC)を検出することができる(周波数依存特性を有
しない)静電容量検出回路が実現される。したがって、
コンデンサマイクロホン等、容量値がある周波数(音声
帯域)で変化するような被検出コンデンサ17に対し
て、検出された信号を周波数補正することなく、その電
圧値から直接、容量値を特定することが可能となる。
は、検出用コンデンサ15及び被検出コンデンサ17に
電流を供給している第1演算増幅器14は、その非反転
入力端子が所定の電位(本例では接地)に接続され、固
定化されている。したがって、図8に示される従来の回
路における演算増幅器95と異なり、第1演算増幅器1
4は、入力される交流信号の周波数等に依存することな
く、ノイズの少ない安定した電流を検出用コンデンサ1
5及び被検出コンデンサ17に供給し、演算誤差も低減
されるので、被検出コンデンサ17の微小な容量が検出
され得る。
Cdに流れる電流の全てをキャンセルするような設定に
しているだけでは、被検出コンデンサ17の静電容量C
sの値によっては、不具合が生じ得る。例えば、音の強
弱等に応じて被検出コンデンサ17の静電容量Csが、
ある一定値よりも小さくなったときに、検出信号の波形
が、位相が180度反転したような形状となってしま
い、後処理が困難になってしまうケースが生じ得る。
信号の波形の例(実線)と、反転を生じていない検出信
号の波形の例(点線)を示している。本図に示されるよ
うに、実線の波形では、被検出コンデンサ17の静電容
量Csが一定値よりも小さくなったとき、即ち、図中の
矢印で示された時間帯において、位相が180度反転し
たような形状となっている。したがって、このような波
形の信号から音を忠実に再生するには、その反転部分を
元に戻す複雑な後処理回路が必要となる。なお、本図に
おいて、波形に含まれる高周波成分は、交流電圧発生器
11が発生している交流信号に対応し、包絡線に現れて
いる低周波成分は、被検出コンデンサ17の静電容量C
sの変化分ΔC(音等の物理量の変化)に対応してい
る。
に伴う後処理を回避するための方策(具体的な回路定数
の設定方法)を考案したので、以下に説明する。 (1)第1の方策 この方策は、検出用コンデンサ15の容量Cfを調整す
る方法である。
キャンセルする条件(上記式9及び式14)、即ち、 Cd=(A−1)・Cc (式9,式14(再掲)) を満たし、かつ、(ii)被検出コンデンサ17の静電容量
Csの変化分ΔCの最大値の絶対値をΔCmaxとした場合
に、検出用コンデンサ15の容量Cfが、 ΔCmax≦Cf を満たすように調節しておく。
力電圧Voutは、上記式10及び式15、即ち、 Vout=(1+ΔC/Cf)・V1 (式10,式15(再掲)) で表され、かつ、上記条件(ii)より、 −1≦ΔC/Cf≦1 が成り立つので、上記式10の右辺における、電圧Vou
tと電圧V1とを関係づける比例係数(1+ΔC/Cf)
は、ゼロ以上の値となる。よって、被検出コンデンサ1
7の静電容量の値によっては検出信号の電圧Voutと電
圧V1との位相関係が反転してしまう、という不具合が
回避される。
サ15の容量Cfを大きくするほど、上記式10に示さ
れる右辺のΔC/Cfが小さくなり、出力電圧Voutに含
まれる信号(変化容量ΔCに対応する電圧)成分が小さ
くなって検出感度が落ちてしまうという弱点がある。 (2)第2の方策 この方策は、基準容量Cdに対するキャンセル量を調節
する方法である。具体的には、以下の2つの方法のいず
れかをとればよい。 (2−1)被検出コンデンサ17の静電容量Csが最小
値となるときに着目し、このときであっても、検出信号
の電圧Voutが電圧V1に対して逆相にならないようにキ
ャンセル量を調節する方法である。具体的には、以下の
通りである。まず、キャンセル量の多少に拘わらず、図
1の静電容量検出回路10では、上記式8及び式12が
成り立つ。 Vout=(1+(Cd−(A−1)・Cc+ΔC)/Cf)・V1 (式8(再掲)) Vout=−(R2/R1)・(1+(Cd+ΔC−(A−1)・Cc)/Cf)・Vin (式12(再掲))
Csの変化分ΔCの最大値の絶対値をΔCmaxとすると、
上記式8及び式12から分かるように、被検出コンデン
サ17の静電容量Csが最小値をとったときに、出力電
圧Voutは、以下のように表される。 Vout=(1+(Cd−(A−1)・Cc−ΔCmax)/Cf)・V1 (式16) したがって、この式11で示される電圧Voutと電圧V1
とを関係づける比例係数(1+(Cd−(A−1)・Cc
−ΔCmax)/Cf)をゼロ以上の値にしておくことで、
被検出コンデンサ17の静電容量Csが最小値となった
ときでも、電圧Voutと電圧V1との位相関係を同相に維
持することができる。つまり、 1+(Cd−(A−1)・Cc−ΔCmax)/Cf≧0 これを整理して、 (A−1)・Cc≦Cd−ΔCmax+Cf (式17) が成り立つように、容量キャンセル部2での接続点21
に対する利得A及びキャンセルコンデンサ33の容量C
c、検出用コンデンサCfを調節しておくことで、被検出
コンデンサ17の静電容量の値によっては出力電圧Vou
tが反転し、後処理が困難となってしまう、という不具
合を回避することができる。よって、出力電圧Voutに
対して、ピークホールド回路でピーク点をとる等の簡単
な処理を施すだけで、被検出コンデンサ17の容量変化
分ΔCを特定することができる。
量Csが最大値となるときに着目し、このときであって
も、検出信号の電圧Voutが電圧V1に対して逆相となる
ようにキャンセル量を調節する方法である。つまり、上
記(2−1)では、出力電圧Voutが反転しない条件を
満たしたが、常に反転した状態を維持する条件を満たす
ことにしても、電圧Voutと電圧V1との位相関係は同一
状態が維持され、同様に問題が解消されるので、そのた
めの条件を満たすように回路定数を決定する方法であ
る。具体的には、以下の通りである。
1の静電容量検出回路10では、上記式8及び式12が
成り立つ。 Vout=(1+(Cd−(A−1)・Cc+ΔC)/Cf)・V1 (式8(再掲)) Vout=−(R2/R1)・(1+(Cd+ΔC−(A−1)・Cc)/Cf)・Vin (式12(再掲))
Csの変化分ΔCの最大値の絶対値をΔCmaxとすると、
上記式8及び式12から分かるように、被検出コンデン
サ17の静電容量Csが最大値をとったときに、出力電
圧Voutは、以下のように表される。 Vout=(1+(Cd−(A−1)・Cc+ΔCmax)/Cf)・V1 (式18) したがって、この式13で示される電圧Voutと電圧V1
とを関係づける比例係数(1+(Cd−(A−1)・Cc
+ΔCmax)/Cf)をゼロ以下の値にしておくことで、
電圧Voutと電圧V1との位相関係を常に同一(逆相)に
維持することができる。つまり、 1+(Cd−(A−1)・Cc+ΔCmax)/Cf≦0 これを整理して、 (A−1)・Cc≧Cd+ΔCmax+Cf (式19) が成り立つように、容量キャンセル部2での接続点21
に対する利得A及びキャンセルコンデンサ33の容量C
c及び検出用コンデンサCfを調節しておくことで、被検
出コンデンサ17の静電容量の値によっては出力電圧V
outが反転し、後処理が困難となってしまう、という不
具合を回避することができる。よって、出力電圧Vout
に対して、ピークホールド回路でピーク点をとる等の簡
単な処理を施すだけで、被検出コンデンサ17の容量変
化分ΔCを特定することができる。
路としての静電容量検出回路の電子機器への応用とし
て、被検出コンデンサは、容量の変化に応じて物理量を
検出する容量型センサとし、静電容量検出回路は、プリ
ント基板又はシリコン基板上に形成し、それら容量型セ
ンサと基板とを固定する一体化が考えられる。具体的に
は、被検出コンデンサとして、コンデンサマイクロホン
を採用し、静電容量検出回路についてはICで実現し、
それらコンデンサマイクとICとを一体化し、携帯電話
機等に使用されるマイクロホンとして1つの筐体(シー
ルドボックス)に収めてもよい。
路について、実施の形態例に基づいて説明したが、本発
明は、この実施の形態に限定されるものではない。
出回路10は、容量検出部1に含まれるインピーダンス
変換器16a(ボルテージフォロワ16b)と容量キャ
ンセル部2に含まれる電圧源(第3演算増幅器30)と
は別個の演算増幅器であったが、これらを1つのインピ
ーダンス変換器又は演算増幅器で構成してもよい。
変換器とキャンセル電流を発生させる電圧源とを1つの
インピーダンス変換器16aで構成した静電容量検出回
路の一例を示す回路図である。ここでは、図1に示され
た容量キャンセル部2に代えて、インピーダンス変換器
16aの負帰還路に抵抗(R5)35が接続され、正帰
還路にキャンセルコンデンサ33が接続されている。つ
まり、インピーダンス変換器16aを電圧源とし、キャ
ンセルコンデンサ33を介して、上述と同様のキャンセ
ル電流を接続点21に印加している。
に、抵抗(R2)13、抵抗(R5)35及びインピーダ
ンス変換器としてボルテージフォロワ16bから構成さ
れる非反転増幅回路の交流出力端子(22)の電流に着
目すると、ボルテージフォロワ16bの出力電圧V2
は、 V2=((R2+R5)/R2)・V1 =A’・V1 (式20) となる。ただし、A’=(R2+R5)/R2 である。
ンサ33に印加されて、キャンセル電流i2が生成され
るので、その電流i2は、 i2=(d/dt)・Cc・(V2−V1) =(d/dt)・Cc・(A’−1)・V1 となり、図1に示された容量キャンセル部2からの電流
i2を示す上記式6と同様の形で表現される。一方で、
また図6(b)の抵抗(R2)13、抵抗(R5)35及び
ボルテージフォロワ16bから構成される非反転増幅回
路の交流出力端子(22)の電圧に着目すると、上記式
20までは同様であるので、この電圧V2がキャンセル
コンデンサ33に印加されて、キャンセルコンデンサ3
3での電荷量が決まると云える。そうすると、キャンセ
ルコンデンサでの電荷量Qcは、 Qc=Cc・(V2−V1)=(A’−1)・Cc・V1 となり、前述の式11と同様の形で表される。よって、
本図に示される静電容量検出回路40は、図1に示され
る静電容量検出回路10と同様の機能を有し、検出信号
の反転に対する対応策についても、同様のことが言え
る。
の形態例として、図3、図4に記載されたような接続点
21のまわりの配線をシールドで覆い、そのシールドに
ガード電圧印加回路60、61によってガード電圧を印
加する事を行ってもよい。こうすると、シールドが前記
接続点21のまわりの配線と同電位に保持する事がで
き、シールドによる浮遊容量の発生を抑え、さらに、外
部からのノイズに強い高精度な検出が可能となる。
れるものは、未知の容量(半導体チップなど)コンデン
サマイクロホン、加速度センサ、地震計、圧力センサ、
変位センサ、変位計、近接センサ、タッチセンサ、イオ
ンセンサ、湿度センサ、雨滴センサ、雪センサ、雷セン
サ、位置合わせセンサ、接触不良センサ、形状センサ、
終点検出センサ、振動センサ、超音波センサ、角速度セ
ンサ、液量センサ、ガスセンサ、赤外線センサ、放射線
センサ、水位計、凍結センサ、水分計、振動計、帯電セ
ンサ、プリント基板検査機等の各種物理量を検出する全
てのデバイスが含まれる。
に係るインピーダンス及び静電容量検出回路及びインピ
ーダンス及び静電容量検出方法は、被検出インピーダン
スのインピーダンスに対応する検出信号を出力するもの
であって、抵抗を介して演算増幅器の反転入力端子に交
流電圧を印加し、前記演算増幅器の非反転入力端子を所
定の電位に接続するとともに、その出力端子とインピー
ダンス変換器の入力端子間に第1インピーダンス素子を
接続し、前記インピーダンス変換器の入力端子と所定の
電位間に被検出インピーダンスを接続し、前記演算増幅
器の出力端子に現れる電圧を検出信号として出力し、前
記被検出インピーダンスに一定のキャンセル電流を印加
し、前記信号出力端子に現れる信号と前記インピーダン
ス変換器の入力端子に現れる信号とが同相の関係となる
ように、前記第1インピーダンス素子及び前記キャンセ
ル電流印加手段による電流の値を設定しておくことを特
徴とする。
子は所定の電位に接続され、入力端子の一方の電位が固
定されるので、演算増幅器は安定して動作し、検出信号
に含まれるノイズが抑制され、極めて微小なインピーダ
ンスの検出が可能となり、特にインピーダンスがコンデ
ンサのときには、数pFあるいはfFオーダーの微小な
容量の検出が可能となる。
流のうち、キャンセル電流を差し引いた残る電流が第1
インピーダンス素子に流れ、演算増幅器の出力端子に検
出信号として出力されるので、例えば、コンデンサマイ
クロホン等の容量型センサにおける不要な基準容量の検
出はキャンセルされ、音等の物理量に応じて変化する変
化容量だけが検出される。したがって、音等の物理量に
対応する正味の信号だけを増幅する高感度なマイクロホ
ン等が実現される。
ピーダンス変換器の入力端子に現れる信号とが同相の関
係となるように、第1インピーダンス素子及びキャンセ
ル電流印加手段による電流の値が設定されているので、
被検出インピーダンスのインピーダンスの値によっては
それら両信号の位相関係が反転してしまう、という不具
合の発生が防止される。したがって、位相の反転を補償
する複雑な後処理回路が不要となり、ピークホールド回
路等の簡単な回路だけで被検出インピーダンスのインピ
ーダンスの変化分を取り出すことができ、回路全体がコ
ンパクト化される。
被検出コンデンサに電流を流すことによって容量を検出
しているので、エレクトレットコンデンサマイクロホン
等のように、被検出コンデンサの電極に高分子フィルム
等を貼り付けてエレクトレット化する必要がなく、通常
の静電容量型センサに適用することができる。
ピーダンス及び容量を正確に検出することができ、か
つ、小型化に適したインピーダンス検出回路及び静電容
量検出回路等が実現され、特に、携帯電話機等の軽量・
小型の音声通信機器の音声性能が飛躍的に向上され、そ
の実用的価値は極めて高い。
の回路図の例である。
ジフォロワである場合の静電容量検出回路の回路図の例
である。
を施した場合の静電容量検出回路の回路図の例である。
を施した場合の別の静電容量検出回路の回路図の例であ
る。
と、反転を生じていない検出信号の波形の例(点線)を
示す図である。
の静電容量検出回路の一例である。(b)は、ボルテー
ジフォロワで構成した別の静電容量検出回路の一例であ
る。
体的な回路例である。
抗 14、16a、16b、30、100〜102 演算
増幅器 15 検出用コンデンサ 17 被検出コンデンサ 20 信号出力端子 21 接続点 22 交流出力端子 33 キャンセルコンデンサ 34、35 MOSFET 60、61 ガード電圧印加回路
Claims (10)
- 【請求項1】 被検出インピーダンスのインピーダンス
に対応する検出信号を出力するインピーダンス検出回路
であって、 入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが低いイ
ンピーダンス変換器と、第1インピーダンス素子と、演
算増幅器と、前記演算増幅器の出力に接続される信号出
力端子と、前記被検出インピーダンスに一定の電流を印
加するキャンセル電流印加手段とを備え、 前記インピーダンス変換器の入力端子には前記被検出イ
ンピーダンスの一端と前記第1インピーダンス素子の一
端とが接続され、 前記演算増幅器の負帰還路に前記第1インピーダンス素
子及び前記インピーダンス変換器が含まれ、 前記信号出力端子に現れる信号と前記インピーダンス変
換器の入力端子に現れる信号とが同相の関係となるよう
に、少なくとも前記第1インピーダンス素子又は前記キ
ャンセル電流印加手段のいずれか一方による電流の値が
設定されていることを特徴とするインピーダンス検出回
路。 - 【請求項2】 前記キャンセル電流印加手段は、 前記被検出インピーダンスの一端と前記インピーダンス
変換器との接続点における電圧をA倍に増幅する電圧増
幅器と、 前記電圧増幅器の出力端子と前記接続点との間に接続さ
れるキャンセルインピーダンスとを有することを特徴と
する請求項1記載のインピーダンス検出回路。 - 【請求項3】 前記電圧増幅器及び前記インピーダンス
変換器は、同一の演算増幅器を構成要素として有してい
ることを特徴とする請求項1又は2に記載のインピーダ
ンス検出回路。 - 【請求項4】 前記被検出インピーダンスは被検出コン
デンサであり、 前記インピーダンスは静電容量であり、 前記第1インピーダンス素子は検出用静電容量であるこ
とを特徴とする請求項1又は3に記載の静電容量検出回
路。 - 【請求項5】 前記キャンセルインピーダンスはキャン
セルコンデンサであることを特徴とする請求項2又は3
記載の静電容量検出回路。 - 【請求項6】 前記被検出コンデンサは、静電容量の変
化によって物理量を検出する容量型センサであり、その
静電容量を物理量に依存しない一定の基準容量Cdと物
理量に依存して変化する変化容量ΔCとの和で表したと
きに、前記キャンセルコンデンサの容量をCcとして、 Cd=(A−1)・Cc を満たす値に設定されていることを特徴とする請求項5
記載の静電容量検出回路。 - 【請求項7】 前記変化容量ΔCの最大値の絶対値をΔ
Cmaxとしたときに、 前記検出用コンデンサの容量Cfは、 ΔCmax≦Cf を満たす値に設定されていることを特徴とする請求項6
記載の静電容量検出回路。 - 【請求項8】 前記被検出コンデンサは、静電容量の変
化によって物理量を検出する容量型センサであり、その
静電容量を物理量に依存しない一定の基準容量Cdと物
理量に依存して変化する変化容量ΔCとの和で表される
とし、 前記変化容量ΔCの最大値の絶対値をΔCmaxとしたと
きに、前記キャンセルコンデンサの容量をCcとして、 (A−1)・Cc≦Cd−ΔCmax+Cf を満たす値に設定されていることを特徴とする請求項5
記載の静電容量検出回路。 - 【請求項9】 前記被検出コンデンサは、静電容量の変
化によって物理量を検出する容量型センサであり、その
静電容量を物理量に依存しない一定の基準容量Cdと物
理量に依存して変化する変化容量ΔCとの和で表される
とし、 前記変化容量ΔCの最大値の絶対値をΔCmaxとしたと
きに、前記キャンセルコンデンサの容量をCcとして、 (A−1)・Cc≧Cd+ΔCmax+Cf を満たす値に設定されていることを特徴とする請求項5
記載の静電容量検出回路。 - 【請求項10】 被検出コンデンサの静電容量に対応す
る検出信号を出力する静電容量検出方法であって、 演算増幅器の反転入力端子に交流電圧を印加し、 前記演算増幅器の非反転入力端子を所定の電位に接続す
るとともに、その出力端子とインピーダンス変換器の入
力端子間に検出用コンデンサを接続し、 前記インピーダンス変換器の入力端子と所定の電位間に
被検出コンデンサを接続し、 前記演算増幅器の出力端子に現れる電圧を検出信号とし
て出力し、 前記被検出コンデンサに一定のキャンセル電流を印加
し、 前記信号出力端子に現れる信号と前記インピーダンス変
換器の入力端子に現れる信号とが同相の関係となるよう
に、前記検出用コンデンサ及び前記キャンセル電流印加
手段による電流の値を設定しておくことを特徴とする静
電容量検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269687A JP2003075486A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | インピーダンス検出回路及び静電容量検出回路とその方法 |
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